JP4915489B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特に、動力源の出力の抑制制御を行う車両の制御装置に関する。
一般に、車両は、「進む」能力として「駆動力」、「曲がる」能力として「操舵力」、「止まる」能力として「制動力」を、基本的に必要な3つの能力として備えている。
「駆動力」は、アクセルペダルの踏み込み量等に応じて、内燃機関等の動力源(以下、エンジンという)によって動力、すなわち、トルクを発生させ、発生させたトルクを変速機等を介して駆動輪に伝達し、駆動輪と路面との摩擦力の反力として得られるようになっている。「操舵力」は、ハンドルの操作量等に応じて、例えば前輪の進行方向を変える操舵装置によって得られるようになっている。「制動力」は、ブレーキペダルの踏み込み量等に応じて、例えば車輪の回転を遅くしたり止めたりし、進行方向に車輪と路面との摩擦力を発生させ、その反力として得られるようになっている。
アクセルペダルおよびブレーキペダルは、一般的にドライバーの足元の位置に隣接して配置されている。ドライバーの多くは、右足のみでアクセルペダルおよびブレーキペダルを踏み分けることにより、「駆動力」および「制動力」を制御、すなわち、車速を制御するようにしている。
その際、例えば、自動変速装置付きの車両(以下、AT車という)においては、クラッチペダルがないため、ドライバーの中には、ブレーキペダルを左足で操作し、アクセルペダルとブレーキペダルとを左右別々の足で操作するドライバーもいる。このような両足操作を行うドライバーにあっては、アクセルペダルの踏み込みが解放されずにブレーキペダルを踏み込んでしまったり、ブレーキペダルの踏み込みが解放されずにアクセルペダルを踏み込んでしまったりする場合がある。
このように、アクセルペダルとブレーキペダルとが同時に踏み込まれてしまった場合には、ドライバビリティの悪化を招くおそれがある。
そこで、アクセルペダルとブレーキペダルとが同時に踏み込まれた場合に、エンジントルクを低下させる車両の制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の車両の制御装置は、アクセルペダルとブレーキペダルとが同時に踏み込まれた場合に、エンジンの燃料噴射量を一時的に減少させることにより、エンジンによって出力されるトルクを低減させるようになっている。
特開昭62−051737号公報
しかしながら、このような従来の車両の制御装置においては、車両の走行状態にかかわらず、アクセルペダルとブレーキペダルとが同時に踏み込まれた場合に、一律に燃料噴射量を減少させてトルクを低減するようになっており、ドライバーの意思にかかわらずトルクを低減させてしまっていた。そのため、ドライバーが意図的にアクセルペダルとブレーキペダルとを同時に踏み込んだ場合には、車両のヘジテーション等が発生して、ドライバビリティが損なわれてしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、ドライバビリティの悪化を防止することができる車両の制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係る車両の制御装置は、上記課題を解決するため、(1)動力源とアクセルペダルとブレーキペダルとを備えた車両の制御装置において、前記動力源から出力される駆動力の駆動力要求量を含む前記車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記動力源から出力される駆動力を前記駆動力要求量に対して低下させる低下制御を実行する出力制御手段と、前記低下制御の実行を許可する制御許可条件の成立の有無を判定する許可条件判定手段と、前記低下制御の実行を終了させる制御終了条件の成立の有無を判定する終了条件判定手段と、前記低下制御の実行中に、前記運転状態検出手段に検出された運転状態に基づいて、ドライバーの走行の意思の有無を推定する走行意思推定手段と、前記出力制御手段により前記低下制御の実行を開始する際のアクセルペダルの踏み込み量を開始時アクセル開度として記憶するアクセル開度記憶手段と、を備え、前記運転状態検出手段は、前記アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル検出手段と、前記ブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキ検出手段と、を有し、前記許可条件判定手段は、前記アクセル検出手段によりアクセルペダルの踏み込みが検出され、かつ、前記ブレーキ検出手段によりブレーキペダルの踏み込みが検出された場合に、前記制御許可条件の成立と判定し、前記走行意思推定手段は、前記運転状態検出手段に検出された前記アクセルペダルの踏み込み量または前記ブレーキペダルの踏み込みの変化に基づいて、ドライバーの走行の意思の有無を推定し、前記終了条件判定手段は、前記走行意思推定手段により前記ドライバーの走行の意思があると推定されたとき、前記制御終了条件の成立と判定し、前記出力制御手段は、前記許可条件判定手段により前記制御許可条件の成立と判定されたとき前記低下制御を実行し、前記終了条件判定手段により前記制御終了条件の成立と判定されたとき前記低下制御を終了させるようになっており、前記走行意思推定手段は、前記アクセル検出手段に検出されたアクセルペダルの踏み込み量が、前記開始時アクセル開度と比べ、設定された設定アクセル開度分を超えて変化したとき、前記ドライバーの走行の意思があると推定することを特徴とした構成を有している。
この構成により、アクセルペダルおよびブレーキペダルの踏み込みが検出されたとき動力源の駆動力の低下制御を実行し、低下制御の実行中にアクセルペダルの踏み込み量またはブレーキペダルの踏み込みの変化があると低下制御を終了させるので、ドライバーの走行の意思をくみ取って低下制御の実行の有無を切り替えることができ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
また、アクセルペダルの踏み込み量が低下制御の実行を開始する際のアクセルペダルの踏み込み量に対して、設定された設定アクセル開度分を超えて変化したとき、ドライバーの走行の意思があると推定するので、意図的ではないアクセルペダルの踏み込み量の変化に対して過度に低下制御が終了してしまうことを防止することができる。
さらに、本発明に係る車両の制御装置は、上記()に記載の車両の制御装置において、()前記走行意思推定手段は、前記アクセル検出手段に検出されたアクセルペダルの踏み込み量が、前記開始時アクセル開度より前記設定アクセル開度分を超えて大きくなったとき、前記ドライバーの走行の意思があると推定することを特徴とした構成を有している。
この構成により、アクセルペダルの踏み込み量が開始時アクセル開度より設定アクセル開度分を超えて大きくなったとき、ドライバーの走行の意思があると推定するので、ドライバーがアクセルペダルを踏み込んで走行したいときに、低下制御を速やかに終了させることができ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本発明に係る車両の制御装置は、上記()または()に記載の車両の制御装置において、()前記終了条件判定手段は、前記アクセル検出手段に検出されたアクセルペダルの踏み込み量が、前記開始時アクセル開度より前記設定アクセル開度分を超えて小さくなったとき、前記制御終了条件の成立と判定することを特徴とした構成を有している。
この構成により、アクセルペダルの踏み込み量が開始時アクセル開度より設定アクセル開度分を超えて小さくなったとき、制御終了条件の成立と判定するので、ドライバーがアクセルペダルを戻したときに、低下制御を速やかに終了させることができ、ドライバーの意思を反映させるとともに、無用な低下制御を終了させ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本発明に係る車両の制御装置は、上記()から()のいずれかに記載の車両の制御装置において、()前記走行意思推定手段は、前記アクセル検出手段に検出されたアクセルペダルの踏み込み量が、前記開始時アクセル開度と比べ、前記設定アクセル開度分を超えて変化している時間が設定された時間以上継続したとき、前記ドライバーの走行の意思があると推定することを特徴とした構成を有している。
この構成により、アクセルペダルの踏み込み量が開始時アクセル開度と比べ設定アクセル開度分を超えて変化している時間が設定された時間以上継続したとき、ドライバーの走行の意思があると推定するので、継続時間によってドライバーの意思確認の確実性を高め、意図的ではないアクセルペダルの踏み込み量の変化に対して過度に低下制御が終了してしまうことを防止でき、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本発明に係る車両の制御装置は、上記(1)から()のいずれかに記載の車両の制御装置において、()前記走行意思推定手段は、前記ブレーキ検出手段により前記ブレーキペダルが踏み込まれていないことを検出したとき、前記ドライバーの走行の意思があると推定することを特徴とした構成を有している。
この構成により、ブレーキペダルが踏み込まれていないことを検出したとき、ドライバーの走行の意思があると推定するので、ブレーキペダルの踏み込みが解除された場合に、速やかに低下制御を終了させ、所望のトルクを出力させることができ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本発明に係る車両の制御装置は、上記(1)から()のいずれかに記載の車両の制御装置において、()前記運転状態検出手段に検出された運転状態に基づいて、前記車両が悪路走行中であるか否かを判定する悪路走行判定手段を備え、前記許可条件判定手段は、前記悪路走行判定手段により悪路走行中であると判定された場合には、前記制御許可条件が不成立であると判定し、前記出力制御手段は、前記許可条件判定手段により前記制御許可条件が不成立であると判定された場合には、前記低下制御を実行しないことを特徴とした構成を有している。
この構成により、悪路走行中であると判定された場合には、低下制御を実行させないので、ドライバーが意図してアクセルペダルとブレーキペダルとを同時に踏む可能性が高い悪路走行時においては、アクセルペダルとブレーキペダルとが同時に踏み込まれても動力源から出力させる駆動力を低下させることなく走行できる。したがって、通常走行時においては、アクセルペダルとブレーキペダルとが同時に踏み込まれた場合に動力源から出力される駆動力を低下させるとともに、悪路走行時においてはドライバーの意図する駆動力を動力源に生成させ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本発明に係る車両の制御装置は、上記(1)から()のいずれかに記載の車両の制御装置において、()前記許可条件判定手段は、前記アクセル検出手段によりアクセルペダルの踏み込みが検出されている状態で、前記ブレーキ検出手段によりブレーキペダルの踏み込みが検出された場合に、前記制御許可条件の成立と判定することを特徴とした構成を有している。
この構成により、アクセルペダルが踏み込まれている状態で後からブレーキペダルが踏み込まれた場合には、一般に運転者が車両の制動を要求している走行状態であるため、アクセルペダルが踏み込まれている状態でブレーキペダルが踏み込まれたことを検出した場合には、動力源から出力される駆動力を低下させることができる。
さらに、本発明に係る車両の制御装置は、上記(1)から()のいずれかに記載の車両の制御装置において、()前記運転状態検出手段は、車速を検出する車速検出手段を有し、前記出力制御手段は、前記車速検出手段により検出された車速が予め設定された車速以上である場合に、前記低下制御を実行することを特徴とした構成を有している。
この構成により、車速が予め設定された車速以上であるならば、駆動力低下制御を実行し、車速が予め設定された車速未満であるならば、坂道発進等にも対応できるように駆動力低下制御を実行せずにすることによって、必要なトルク伝達は行って、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本発明に係る車両の制御装置は、上記(1)から()のいずれかに記載の車両の制御装置において、()前記出力制御手段は、前記許可条件判定手段により前記制御許可条件が、予め設定された時間継続して成立したと判定されたとき、前記低下制御を実行することを特徴とした構成を有している。

この構成により、制御許可条件が予め設定された時間継続して成立したとき低下制御を実行するので、低下制御が過度に実行されることを防止でき、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
本発明によれば、ドライバーの走行の意思をくみ取って低下制御の実行の有無を切り替えることができ、ドライバビリティの悪化を防止することができる車両の制御装置を提供することができる。
本発明の実施の形態における制御装置を備えた車両の概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態における車両制御の概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態における自動変速機の構成を表す概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態における各変速段を実現する摩擦係合要素の係合状態を示す作動表である。 本発明の実施の形態におけるフロントディファレンシャル機構およびトランスファの構成を表す概略ブロック構成図である。 本発明の実施の形態における車両制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施の形態における制御装置を備えた車両の構成について、図1に示す車両の概略ブロック構成図、および、図2に示す車両制御の概略ブロック構成図を参照して、説明する。
図1に示すように、本実施の形態における車両10は、動力源としてのエンジン12と、エンジン12において発生したトルクを伝達するとともに車両10の走行状態等に応じた変速段を形成する自動変速機13と、自動変速機13から伝達されたトルクを左右のフロントドライブシャフト22L、22Rに分配するフロントディファレンシャル機構14と、プロペラシャフト21によって伝達されたトルクを左右のリヤドライブシャフト23L、23Rに分配するリヤディファレンシャル機構15と、自動変速機13によって伝達されたトルクを前輪17L、17R側および後輪18L、18R側に分配するトランスファ16と、を備えている。
また、車両10は、車両10全体を制御するための車両用電子制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)100と、自動変速機13およびトランスファ16を油圧により制御する油圧制御装置110と、ドライバーとの入出力インターフェースとなる操作パネル120と、ナビゲーションシステム170と、を備えている。
さらに、車両10は、クランクセンサ131と、インプットシャフト回転数センサ133と、アウトプットギヤ回転数センサ134と、シフトセンサ141と、アクセルセンサ142と、フットブレーキセンサ(以下、FBセンサという)143と、スロットルセンサ145と、加速度センサ146と、前輪回転数センサ161と、後輪回転数センサ162と、トランスファ入力回転数センサ163と、トランスファ出力回転数センサ164と、分配SWセンサ165と、傾斜検出センサ166と、シート位置センサ167と、その他図示しない各種センサを備えている。上記車両10に備えられたそれぞれのセンサは、検出した検出信号を、ECU100に出力するようになっている。
なお、一般的な車両や低価格車では、上記各センサ131〜167の全てを備えている訳ではなく、本発明においても、必ずしも各センサ131〜167の全てを備えている必要はない。例えば、後述するように、加速度センサ146等のように、センサによってはその機能を他のセンサによって代替えが可能、あるいは、他のセンサにより検出した値によって同様の制御が可能なものがある。このように、車両10は、代替え可能なセンサを備えていなくてもよい。なお、本実施の形態において、このような一般的な車両や低価格車では備えられていないセンサも備えたのは、このようなセンサを用いた場合の処理を説明するためである。また、他のセンサによる代替え処理については、後述する。
エンジン12は、ガソリンあるいは軽油等の炭化水素系の燃料と空気との混合気を、図示しないシリンダの燃焼室内で燃焼させることによってトルクを出力する公知の動力装置により構成されている。エンジン12は、燃焼室内で混合気の吸気、燃焼および排気を断続的に繰り返すことによりシリンダ内のピストンを往復動させ、ピストンと動力伝達可能に連結されたクランクシャフトを回転させることにより、自動変速機13にトルクを伝達するようになっている。なお、エンジン12に用いられる燃料は、エタノール等のアルコールを含むアルコール燃料であってもよい。
自動変速機13は、複数の遊星歯車装置を備え、これらの遊星歯車装置に設けられた複数の摩擦係合要素としてのクラッチおよびブレーキの係合状態および解放状態の組み合わせに応じた変速段をとるようになっている。上記クラッチおよびブレーキは、油圧制御装置110により係合状態および解放状態を切り替えられるようになっている。
このような構成により、自動変速機13は、エンジン12の動力として入力されるクランクシャフトの回転すなわちトルクを、所定の変速比γで減速あるいは増速して、フロントディファレンシャル機構14およびトランスファ16に出力する有段式の変速機であり、走行状態に応じた変速段を構成し、各変速段に応じた速度変換を行うようになっている。自動変速機13の詳細については、後述する。なお、自動変速機13は、変速比を連続的に変化させる無段変速機によって構成されるものであってもよい。
フロントディファレンシャル機構14は、カーブ等を走行する場合に、前輪17Lと前輪17Rとの回転数の差を許容するものである。フロントディファレンシャル機構14は、複数の歯車を備えており、自動変速機13により入力されたトルクを、フロントドライブシャフト22L、22Rに分配して、出力するようになっている。なお、フロントディファレンシャル機構14は、フロントドライブシャフト22L、22Rを同一回転とし、前輪17Lと前輪17Rとの回転数の差を許容しないデフロック状態をとることができるものであってもよい。フロントディファレンシャル機構14の詳細についても、後述する。
また、リヤディファレンシャル機構15は、フロントディファレンシャル機構14と略同一の構成を有しているため、説明を省略する。
トランスファ16は、副変速機とも呼ばれ、自動変速機13によって伝達されたトルクをフロントディファレンシャル機構14と、リヤディファレンシャル機構15と、に分配して伝達する、すなわち、上記トルクを前輪17L、17R側と、後輪18L、18R側と、に分配して伝達することができるものである。
本実施の形態における車両10は、四輪駆動走行を選択しない通常走行時は前輪17L、17Rを駆動輪として走行する通常時前輪駆動車両としたので、トランスファ16は、通常走行時および四輪駆動走行時には、以下のように動作する。すなわち、トランスファ16は、通常走行時においては、自動変速機13によって伝達されたトルクを、リヤディファレンシャル機構15には伝達させず、フロントディファレンシャル機構14にのみ伝達する。また、トランスファ16は、四輪駆動走行時においては、自動変速機13によって伝達されたトルクを、リヤディファレンシャル機構15にも伝達させ、フロントディファレンシャル機構14とリヤディファレンシャル機構15とに分配して伝達するようになっている。トランスファ16の詳細についても、後述する。
ECU100は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)、固定されたデータの記憶を行うROM(Read Only Memory)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性のメモリからなるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)および入出力インターフェース回路を備え、車両10の制御を統括するようになっている。
また、後述するように、ECU100は、クランクセンサ131、アクセルセンサ142等と接続されている。ECU100は、これらのセンサから出力された検出信号により、エンジン回転数Ne、アクセル開度Acc等を検出するようになっている。
また、ECU100は、内部時計を有し、時刻を計測することができるようになっている。
さらに、ECU100は、油圧制御装置110を制御し、自動変速機13およびトランスファ16の各部の油圧を制御するようになっている。なお、ECU100の特徴的な機能については、後述する。
また、ECU100のROMには、後述する各変速段を実現する作動表および車両制御を実行するためのプログラムが記憶されている。また、ECU100のROMには、詳述しないスロットル開度制御マップ、変速線図、ロックアップ制御マップ、車両10の諸元値等も記憶されている。
さらに、ECU100のROMには、アクセル踏み込み判定値Acc_tv、ブレーキ踏み込み判定値Bf_tv、減速ブレーキ判定値BfDc_tv、出力低下用アクセル開度Acn等が必要に応じて記憶されている。
アクセル踏み込み判定値Acc_tvは、アクセルペダル212の踏み込み量に応じてアクセルオン状態とするかアクセルオフ状態とするかを判定する判定値である。ブレーキ踏み込み判定値Bf_tvは、フットブレーキペダル213の踏み込み量に応じて、ブレーキオン状態とするかブレーキオフ状態とするかを判定する判定値である。
減速ブレーキ判定値BfDc_tvは、フットブレーキペダル213の踏み込み量に応じて、車両10の減速か否かを判定する判定値である。出力低下用アクセル開度Acnは、後述する制御許可条件の成立時に、実際のアクセル開度Accから、エンジン12の出力を低下させるために設定するアクセル開度である。
なお、減速ブレーキ判定値BfDc_tvおよび出力低下用アクセル開度Acnは、車両10の走行状態に応じて算出するようにしてもよい。
油圧制御装置110は、ECU100によって制御される電磁弁としてのリニアソレノイドバルブSLT、SLU、オンオフソレノイドバルブSL、リニアソレノイドバルブSL1〜SL5を備えている。油圧制御装置110は、ECU100によって制御されることにより、上記各ソレノイドバルブにより油圧回路の切り替えおよび油圧制御が行われ、自動変速機13の各部を動作させるようになっている。したがって、油圧制御装置110は、各ソレノイドバルブを切り替えることにより、自動変速機13に所望の変速段を構成させるようになっている。
操作パネル120は、ECU100と連結されており、ドライバーからの入力操作の受け付けや、ドライバーへの操作補助、車両の走行状態の表示等を行うようになっている。例えば、ドライバーが、操作パネル120に設けられたスイッチ等により走行モードを入力すると、走行モードの入力を表す信号をECU100の入出力インターフェースに出力するようになっている。
ナビゲーションシステム170は、地形情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶部、GPS(Global Positioning System)を利用した車両10の現在位置を取得する現在位置取得部、ドライバーへの情報表示を行う表示部を備え、車両10の現在位置の地形情報を得るものである。また、ナビゲーションシステム170は、公知のカーナビゲーションシステムと同様に、ドライバーに対して現在位置や目的地への走行経路案内等を行うものである。
クランクセンサ131は、ECU100によって制御されることにより、クランクシャフト24の回転数を検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。また、ECU100は、クランクセンサ131から出力された検出信号が表すクランクシャフト24の回転数を、エンジン回転数Neとして取得するようになっている。
インプットシャフト回転数センサ133は、ECU100によって制御されることにより、後述するインプットシャフト71の回転数を検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。なお、インプットシャフト71は、後述するトルクコンバータ60のタービン軸62と直結されており、タービン軸62の回転数と同一のものなので、以下では、このインプットシャフト回転数センサ133によって検出されたインプットシャフト回転数Nmを、タービン回転数Ntとする。
アウトプットギヤ回転数センサ134は、ECU100によって制御されることにより、後述するアウトプットギヤ72の回転数を検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。
また、ECU100は、インプットシャフト回転数センサ133から入力した変速機構入力回転数Nmと、アウトプットギヤ回転数センサ134から入力した変速機構出力回転数Ncと、に基づいて、変速比γを算出することもできるようになっている。なお、変速比γは、インプットシャフト71の実際の回転数Nmを、アウトプットギヤ72の実際の回転数Ncで割ったものである。
シフトセンサ141は、ECU100によって制御されることにより、シフトレバー211が複数の切り替え位置のうちいずれの切り替え位置にあるかを検出し、シフトレバー211の切り替え位置を表す検出信号をECU100に出力するようになっている。
ここで、シフトレバー211は、車両10の後方から前方に向かって、ドライブレンジ(以下、単にDレンジという)に対応するDポジション、中立レンジに対応するNポジション、後進レンジに対応するRポジション、駐車レンジに対応するPポジションを取るようになっている。
シフトレバー211がDレンジに位置する場合には、後述する変速機構70の変速段が1速から6速のうち、いずれかを形成するようになっており、後述するように、ECU100が、これらの変速段の中から車速Vやスロットル開度θthに基づいて変速段を選択するようになっている。
アクセルセンサ142は、ECU100によって制御されることにより、アクセルペダル212が踏み込まれた踏み込み量(以下、ストロークという)を検出して、検出したストロークに応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。また、ECU100は、アクセルセンサ142から出力された検出信号が表すアクセルペダル212のストロークから、アクセル開度Accを算出するようになっている。
したがって、アクセルセンサ142は、エンジン12から出力されるトルクのトルク要求量を含む車両10の運転状態を検出するようになっている。すなわち、アクセルセンサ142は、運転状態検出手段を構成している。また、アクセルセンサ142は、アクセルペダル212の踏み込み量を検出するようになっている。すなわち、アクセルセンサ142は、アクセル検出手段を構成している。
FBセンサ143は、ECU100によって制御されることにより、フットブレーキペダル213が踏み込まれた踏み込み量(以下、ストロークという)を検出して、検出したストロークに応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。また、ECU100は、FBセンサ143から出力された検出信号が表すフットブレーキペダル213のストロークから、フットブレーキ踏力Bfを算出するようになっている。
したがって、FBセンサ143は、車両10の運転状態を検出するようになっている。すなわち、FBセンサ143は、運転状態検出手段を構成している。また、FBセンサ143は、フットブレーキペダル213の踏み込みを検出するようになっている。すなわち、FBセンサ143は、ブレーキ検出手段を構成している。
なお、FBセンサ143は、フットブレーキペダル213のストロークを表すフットブレーキ踏力Bfではなく、フットブレーキペダル213のストロークに所定のしきい値、すなわち、ブレーキ踏み込み判定値Bf_tvを設け、踏み込まれたフットブレーキペダル213のストロークが、このしきい値を超えたか否かにより、フットブレーキオンオフ信号を出力するようにしてもよい。
また、FBセンサ143は、前輪17L、17Rに設けられたブレーキ本体に与えられる油圧を検出し、このブレーキ本体に与えられる油圧を表す検出信号をECU100に出力するようにしてもよい。この場合も、FBセンサ143は、ブレーキシリンダの油圧に所定のしきい値を設け、ブレーキシリンダの油圧が、このしきい値を超えたか否かにより、フットブレーキオンオフ信号を出力するようにしてもよい。
スロットルセンサ145は、ECU100によって制御されることにより、図示しないスロットルアクチュエータにより駆動されるエンジン12のスロットルバルブの開度を検出して、検出した開度に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。また、ECU100は、スロットルセンサ145から出力された検出信号が表すスロットルバルブの開度を、スロットル開度θthとして取得するようになっている。
また、ECU100は、スロットル開度制御マップに基づいてアクセル開度Accによりスロットル開度θthを求めるので、スロットルセンサ145から出力された検出信号を用いずに、上記スロットル開度制御マップにより求めたスロットル開度θthを検出値として代用することもできる。ここで、ECU100は、エンジン12のトルクの低下制御によりアクセル開度を変更している場合には、変更した出力低下用アクセル開度Acnによりスロットル開度θthを求める。
前輪回転数センサ161は、ECU100によって制御されることにより、フロントドライブシャフト22Lまたは22Rの回転数を検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。また、ECU100は、前輪回転数センサ161から出力された検出信号が表すフロントドライブシャフト22Lまたは22Rの回転数を、駆動軸回転数Ndとして取得するようになっている。
さらに、ECU100は、前輪回転数センサ161から取得した駆動軸回転数Ndに基づいて、車速Vを算出するようになっている。したがって、前輪回転数センサ161は、車両10の速度を検出するようになっている。すなわち、前輪回転数センサ161は、車速検出手段を構成している。ここで、上記車速Vは、通常走行路を走行している場合の車速を示すものであり、前輪17Lまたは17Rがスリップするような状況、例えば、悪路走行時等においては、以下に説明する車体速Vrを用いる。
後輪回転数センサ162は、ECU100によって制御されることにより、リヤドライブシャフト23Lまたは23Rの回転数を検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。また、ECU100は、後輪回転数センサ162から出力された検出信号が表すリヤドライブシャフト23Lまたは23Rの回転数を、後輪回転数Nrとして取得するようになっている。
さらに、ECU100は、前輪17L、17Rのみによる駆動、すなわち、前輪駆動が選択されている場合には、後輪回転数センサ162から取得した後輪回転数Nrに基づいて、車体速Vrを算出するようになっている。ここで、後輪18L、18Rは、エンジン12によって駆動されない転動輪となっているので、後輪18L、18Rの回転数を検出することにより、車両10の実際の車速である車体速Vrを求めることができる。
トランスファ入力回転数センサ163は、ECU100によって制御されることにより、トランスファ16の入力軸の回転数TRinを検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。具体的には、ECU100は、後述するトランスファクラッチ53の入力軸54の回転数を検出するようになっている。
トランスファ出力回転数センサ164は、ECU100によって制御されることにより、トランスファ16の出力軸の回転数TRoutを検出して、検出した回転数に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。具体的には、ECU100は、プロペラシャフト21の回転数を検出するようになっている。
分配SWセンサ165は、ECU100によって制御されることにより、動力切り替えスイッチ215が二輪駆動選択の位置にあるか、四輪駆動選択の位置にあるかを検出し、動力切り替えスイッチ215の切り替え位置を表す検出信号をECU100に出力するようになっている。また、動力切り替えスイッチ215は、二輪駆動選択と四輪駆動選択との二者択一ではなく、前輪17L、17Rの駆動力と、後輪18L、18Rの駆動力と、の分配率を選択することができるものであってもよい。
傾斜検出センサ166は、ECU100によって制御されることにより、車両10の傾斜角度を検出して、検出した傾斜角度に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。具体的には、傾斜検出センサ166は、車両10の前後左右方向に揺動可能に支持された錘を備え、この錘が車両10の前後左右の傾斜に応じて移動した変位を表す信号をECU100に出力するようになっている。
シート位置センサ167は、ECU100によって制御されることにより、ドライバーが着座する運転席のシートの位置を検出して、検出したシート位置に応じた検出信号をECU100に出力するようになっている。ここで、本実施の形態において、シート位置は、前方ほど小さな値をとるものとして説明する。ここで、上記前方とは、アクセルペダル212、フットブレーキペダル213やハンドル等に近い方のことである。
さらに、ECU100は、シート位置センサ167により検出された運転席のシートの位置に基づいて、悪路走行中であるか否かを判定する。具体的には、ECU100は、シート位置センサ167により検出された運転席のシートの位置が予め設定された悪路判定シート位置以下、すなわち、前方に寄っている場合には、悪路走行中であると判定し、検出された運転席のシートの位置が上記悪路判定シート位置を超えている場合には、悪路走行中でないと判定する。
次に、本実施の形態における自動変速機13の構成について、図3に示す概略ブロック構成図を参照して、説明する。
図3に示すように、自動変速機13は、エンジン12により出力されるトルクを伝達させるトルクコンバータ60と、入力軸であるインプットシャフト71の回転数と出力ギヤであるアウトプットギヤ72の回転数との変速を行う変速機構70と、を備えている。
なお、変速機構70とフロントディファレンシャル機構14との間には、変速機構70からトルクを入力し回転数を落としながら駆動力を大きくしてフロントディファレンシャル機構14に出力する減速歯車機構が設けられるものが一般的だが、本実施の形態における車両10においては、説明を簡素化するため、減速歯車機構を設けずに、変速機構70からフロントディファレンシャル機構14に直接トルクを伝達するものとする。
トルクコンバータ60は、エンジン12と変速機構70との間に配置され、エンジン12からトルクを入力するポンプインペラー63と、変速機構70にトルクを出力するタービンランナー64と、オイルの流れの向きを変えるステータ66と、ポンプインペラー63とタービンランナー64との間を直結するロックアップクラッチ67と、を有しており、オイルを介してトルクを伝達するようになっている。
ポンプインペラー63は、エンジン12のクランクシャフト24に連結されている。また、ポンプインペラー63は、エンジン12のトルクによってクランクシャフト24と一体に回転させられるようになっている。
タービンランナー64は、タービン軸62に連結され、タービン軸62は、変速機構70に連結されている。なお、タービン軸62は、変速機構70の入力軸であるインプットシャフト71と直結されている。また、タービンランナー64は、ポンプインペラー63の回転により押し出されたオイルの流れによって回転させられ、タービン軸62を介して変速機構70にエンジン12のクランクシャフト24の回転を出力するようになっている。
ステータ66は、ワンウェイクラッチ65を介して非回転部材となる自動変速機13のハウジング31に回転可能に支持されている。また、ステータ66は、タービンランナー64から流出し、再び、ポンプインペラー63に流入するオイルの方向を変え、ポンプインペラー63をさらに回そうとする力に変えるようになっている。ステータ66は、ワンウェイクラッチ65により回転が阻止され、このオイルの流れる方向を変更するようになっている。
また、ステータ66は、ポンプインペラー63とタービンランナー64とがほぼ同じ速度で回転するようになったときには、空転し、タービンランナー64に逆向きのトルクが働くことを防止するようになっている。
ロックアップクラッチ67は、ポンプインペラー63とタービンランナー64とを直結し、エンジン12のクランクシャフト24の回転を、タービン軸62に機械的に直接伝達するようになっている。
ここで、トルクコンバータ60は、ポンプインペラー63とタービンランナー64との間でオイルを介して回転を伝達するようになっている。そのため、ポンプインペラー63の回転を、タービンランナー64に100%伝達することができない。したがって、クランクシャフト24とタービン軸62との回転速度が近づいた場合に、ロックアップクラッチ67を作動させて、ポンプインペラー63とタービンランナー64とを機械的に直結、より詳細には、クランクシャフト24とタービン軸62とを機械的に直結することにより、エンジン12から変速機構70への回転の伝達効率を高め、燃費を向上させるようにしている。
また、ロックアップクラッチ67は、所定の滑り率で滑らせるフレックスロックアップも実現できるようにしている。なお、ロックアップクラッチ67の状態は、ECU100のROMに記憶されたロックアップ制御マップに基づいて、車両10の走行状態、具体的には、車速Vとアクセル開度Accに応じて、ECU100のCPUに選択されるようになっている。また、ロックアップクラッチ67の状態とは、上記説明したように、ロックアップクラッチ67を解放したコンバータ状態、ロックアップクラッチ67を締結したロックアップ状態、ロックアップクラッチ67を滑らせたフレックスロックアップ状態、のうちのいずれかの状態である。
さらに、ポンプインペラー63には、変速機構70の変速を行うための油圧や、各部に作動用、潤滑用および冷却用のオイルを供給するための油圧を発生させる機械式のオイルポンプ68が設けられている。
変速機構70は、インプットシャフト71と、アウトプットギヤ72と、第1遊星歯車装置73と、第2遊星歯車装置74と、C1クラッチ75、C2クラッチ76と、B1ブレーキ77、B2ブレーキ78、B3ブレーキ79と、Fワンウェイクラッチ80と、を備えている。
インプットシャフト71は、トルクコンバータ60のタービン軸62に直結されている。したがって、インプットシャフト71は、トルクコンバータ60の出力回転を直接入力するようになっている。
アウトプットギヤ72は、第2遊星歯車装置74のキャリアに連結されるとともに、フロントディファレンシャル機構14の後述するディファレンシャルリングギヤ42と係合し、カウンタドライブギヤとして機能する。したがって、アウトプットギヤ72は、変速機構70の出力回転をフロントディファレンシャル機構14に伝達するようになっている。
第1遊星歯車装置73は、シングルピニオン型の遊星歯車機構により構成されている。第1遊星歯車装置73は、サンギヤS1と、リングギヤR1と、ピニオンギヤP1と、キャリアCA1と、を有している。
サンギヤS1は、インプットシャフト71に連結されている。したがって、サンギヤS1は、インプットシャフト71を介して、トルクコンバータ60のタービン軸62に連結されている。リングギヤR1は、B3ブレーキ79を介して自動変速機13のハウジング31に選択的に固定されるようになっている。
ピニオンギヤP1は、キャリアCA1に回転自在に支持されている。また、ピニオンギヤP1は、サンギヤS1およびリングギヤR1と係合している。キャリアCA1は、B1ブレーキ77を介してハウジング31に選択的に固定されるようになっている。
第2遊星歯車装置74は、ラビニヨ型の遊星歯車機構により構成されている。第2遊星歯車装置74は、サンギヤS2と、リングギヤR2、R3と、ショートピニオンギヤP2と、ロングピニオンギヤP3と、サンギヤS3と、キャリアCA2と、キャリアCA3と、を有している。
サンギヤS2は、第1遊星歯車装置73のキャリアCA1に連結されている。リングギヤR2、R3は、C2クラッチ76を介してインプットシャフト71に選択的に連結されるようになっている。また、リングギヤR2、R3は、B2ブレーキ78を介してハウジング31に選択的に固定されるようになっている。また、リングギヤR2、R3は、B2ブレーキ78と並列に設けられたFワンウェイクラッチ80により、インプットシャフト71の回転方向と反対方向(以下、逆方向という)への回転が阻止されるようになっている。
ショートピニオンギヤP2は、キャリアCA2に回転自在に支持されている。また、ショートピニオンギヤP2は、サンギヤS2およびロングピニオンギヤP3と係合している。ロングピニオンギヤP3は、キャリアCA3に回転自在に支持されている。また、ロングピニオンギヤP3は、ショートピニオンギヤP2、サンギヤS3およびリングギヤR2、R3と係合している。
サンギヤS3は、C1クラッチ75を介してインプットシャフト71に選択的に連結されるようになっている。キャリアCA2は、アウトプットギヤ72に連結されている。キャリアCA3は、キャリアCA2およびアウトプットギヤ72に連結されている。
さらに、B1ブレーキ77、B2ブレーキ78およびB3ブレーキ79は、自動変速機13のハウジング31に固定されている。また、C1クラッチ75、C2クラッチ76、Fワンウェイクラッチ80、B1ブレーキ77、B2ブレーキ78およびB3ブレーキ79(以下、特に区別しない場合は単にクラッチC、ブレーキBという)は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合装置により構成されている。また、クラッチCおよびブレーキBは、油圧制御装置110のリニアソレノイドバルブSL1〜SL5、SLU、SLT、およびオンオフソレノイドバルブSLの励磁、非励磁や図示しないマニュアルバルブの作動状態によって切り替えられる油圧回路に応じて、係合状態および解放状態の双方の間で状態を切り替えられるようになっている。
次に、本実施の形態における自動変速機13の変速機構70において、各変速段を実現する摩擦係合要素の係合状態について、図4に示す作動表を参照して、説明する。
図4に示すように、各変速段を実現する作動表は、各変速段を実現するために、変速機構70の各摩擦係合要素、すなわち、クラッチC、ブレーキBの係合および解放の状態を示したものである。図4において、「○」は係合を表している。「×」は解放を表している。「◎」はエンジンブレーキ時のみの係合を表している。また、「△」は駆動時のみの係合を表している。
この作動表に示された組み合わせで、油圧制御装置110(図1参照)に設けられたリニアソレノイドバルブSL1〜SL5および図示しないトランスミッションソレノイドの励磁、非励磁や電流制御によって各摩擦係合要素を作動させることにより、1速〜6速の前進変速段と、後進変速段と、が形成される。
このような作動表に基づいて、ECU100は、例えば、1速を実現させる場合において、駆動時には、C1クラッチ75の係合に加え、Fワンウェイクラッチ80を係合させる。また、ECU100は、1速を実現させる場合において、エンジンブレーキをかける際には、C1クラッチ75の係合に加え、B2ブレーキ78を係合させる。
また、ECU100は、後進変速段を実現する場合には、B2ブレーキ78およびB3ブレーキ79を係合させる。
さらに、ECU100は、中立レンジおよび駐車レンジを実現する場合には、C1クラッチ75、C2クラッチ76、B1ブレーキ77、B2ブレーキ78、B3ブレーキ79およびFワンウェイクラッチ80の全てを解放させる。このように、変速機構70は、全ての摩擦係合要素を解放させることにより、変速機構70の入出力間でトルク伝達が行われないニュートラル状態となる。
次に、油圧制御装置110の各ソレノイドバルブの機能について、説明する。
リニアソレノイドバルブSLTは、各部に供給するオイルの元圧となるライン圧PLの油圧制御を行うようになっている。具体的には、リニアソレノイドバルブSLTは、スロットル開度θth、エンジン12の吸入空気量Qar、エンジン12の冷却水温Tw、エンジン回転数Ne、インプットシャフト回転数Nm、すなわち、タービン回転数Nt、自動変速機13および油圧制御装置110の油温Tf、シフトポジションPsh、シフトレンジ等に基づいて、ECU100によって制御され、ライン圧PLを調圧するようになっている。
リニアソレノイドバルブSLUは、トルクコンバータ60におけるロックアップ制御を行うようになっている。具体的には、リニアソレノイドバルブSLUは、トルクコンバータ60の入力回転数であるエンジン回転数Ne、トルクコンバータ60の出力回転数であるタービン回転数Nt、スロットル開度θth、車速V、入力トルク等に基づいて、ECU100によって制御され、図示しないロックアップリレーバルブ、ロックアップコントロールバルブを調圧し、ロックアップクラッチ67を制御するようになっている。
オンオフソレノイドバルブSLは、ロックアップリレーバルブの油圧の切り替えを行うようになっている。
リニアソレノイドバルブSL1〜SL5は、変速制御を行うようになっている。また、リニアソレノイドバルブSL1およびSL2は、C1クラッチ75およびC2クラッチ76の油圧を制御するようになっている。また、リニアソレノイドバルブSL3、SL4およびSL5は、B1ブレーキ77、B2ブレーキ78およびB3ブレーキ79の油圧を制御するようになっている。
次に、本実施の形態におけるフロントディファレンシャル機構14およびトランスファ16の構成について、図5に示す概略ブロック構成図を参照して、説明する。
図5に示すように、フロントディファレンシャル機構14は、中空のデフケース41と、デフケース41の外周に設けられたディファレンシャルリングギヤ42と、デフケース41の内部に設けられたピニオンシャフト43と、デフピニオンギヤ44a、44bと、サイドギヤ45L、45Rと、を備えている。なお、デフピニオンギヤ44a、44bおよびサイドギヤ45L、45Rは、傘歯歯車である。
デフケース41は、フロントドライブシャフト22L、22Rを中心に回転自在に保持されている。ディファレンシャルリングギヤ42は、デフケース41の外周に設けられ、自動変速機13のアウトプットギヤ72と係合している。ピニオンシャフト43は、ディファレンシャルリングギヤ42と平行に、デフケース41と一体回転するように固定されている。
デフピニオンギヤ44a、44bは、ピニオンシャフト43を中心に回転可能に設けられている。サイドギヤ45Lは、フロントドライブシャフト22Lと一体回転するように設けられるとともに、デフピニオンギヤ44aおよびデフピニオンギヤ44bと係合している。同様に、サイドギヤ45Rは、フロントドライブシャフト22Rと一体回転するように設けられるとともに、デフピニオンギヤ44aおよびデフピニオンギヤ44bと係合している。
このため、フロントディファレンシャル機構14は、デフピニオンギヤ44a、44bが回転しない場合には、サイドギヤ45Lとサイドギヤ45Rとが同等に回転される。一方、フロントディファレンシャル機構14は、デフピニオンギヤ44a、44bが回転すると、サイドギヤ45Lとサイドギヤ45Rとが相対的に逆回転される。したがって、フロントディファレンシャル機構14は、フロントドライブシャフト22Lと一体となって回転するサイドギヤ45Lと、フロントドライブシャフト22Rと一体となって回転するサイドギヤ45Rと、の回転数の差を許容し、カーブ等を走行する場合の、前輪17Lと前輪17Rとの回転数の差を吸収することができるようになっている。
また、リヤディファレンシャル機構15については、フロントディファレンシャル機構14と同様の構成であるので、説明を省略する。なお、リヤディファレンシャル機構15においては、ディファレンシャルリングギヤ42が、自動変速機13のアウトプットギヤ72に代えて、プロペラシャフト21のピニオンギヤと係合している。また、リヤディファレンシャル機構15の左右のサイドギヤは、フロントドライブシャフト22L、22Rに代えて、リヤドライブシャフト23L、23Rと一体回転するように設けられている。
トランスファ16は、ハイポイドギヤ51と、ハイポイドピニオン52と、トランスファクラッチ53と、を備えている。
ハイポイドギヤ51は、フロントディファレンシャル機構14のデフケース41と一体回転し、自動変速機13からフロントディファレンシャル機構14を介してトランスファ16にトルクを入力するようになっている。ハイポイドピニオン52は、例えば、ハイポイドギヤ51とともに傘歯歯車となっており、ハイポイドギヤ51から入力したトルクの回転方向を90°変換するようになっている。
トランスファクラッチ53は、入力軸54と、多板クラッチディスク55と、多板クラッチプレート56と、ピストン57と、を備え、内部に油圧サーボ室58が形成されている。また、トランスファクラッチ53は、ハイポイドピニオン52とプロペラシャフト21側とをトルク伝達可能に接続するもので、これ自体は公知の油圧サーボ式の湿式多板クラッチで構成されている。
入力軸54は、ハイポイドピニオン52と接続されており、ハイポイドピニオン52からトルクを入力し、多板クラッチディスク55に伝達するようになっている。多板クラッチプレート56は、プロペラシャフト21にトルクを伝達するようになっている。また、多板クラッチディスク55および多板クラッチプレート56により、多板クラッチを形成するようになっている。
油圧サーボ室58内の油圧は、油圧制御装置によって制御され、油圧サーボ室58内に油圧が供給されることにより、ピストン57が所定の圧力で多板クラッチディスク55および多板クラッチプレート56を押圧し、この押圧力によって所定のトルク伝達量が確保されるようになっている。
トランスファ16は、上記のように、前輪17L、17Rおよび後輪18L、18Rに対してエンジン12の駆動力の分配を行うようになっている。すなわち、トランスファ16は、動力分配装置を構成している。
次に、本実施の形態の車両10のECU100における悪路走行の判定方法について、説明する。
例えば、ECU100は、トランスファ16のトルクの分配状態に基づいて、現在の走行が悪路走行中であるか否かを判定する。具体的には、ECU100は、トランスファ入力回転数センサ163により検出されたトランスファ16の入力軸回転数TRinと、トランスファ出力回転数センサ164により検出されたトランスファ16の出力軸回転数TRoutと、の入出力回転数比、あるいは、分配SWセンサ165により検出されたトランスファ16の動力切り替えスイッチ215の切り替え状態に基づいて、悪路走行中であるか否かを判定する。
また、ECU100は、選択されている走行モードに基づいて、悪路走行中であるか否かを判定する。さらに、ECU100は、傾斜検出センサ166により検出された車両10の傾斜角度、傾斜検出センサ166により検出された車両10の傾斜角度の時間変化、すなわち、揺れ、シート位置センサ167により検出された運転席のシートの位置、あるいは、予めEEPROMに記憶されている運転席のシートの位置との差に基づいて、悪路走行中であるか否かを判定してもよい。さらに、ECU100は、ナビゲーションシステム170により取得した現在位置の地形情報に基づいて、悪路走行中であるか否かを判定する。
ECU100は、以上のような悪路走行の判定方法の1つ、または、複数を組み合わせて、現在の走行が悪路走行中であるか否かを判定するようになっている。
以下、本発明の実施の形態における車両10のECU100の特徴的な構成について、説明する。
ECU100は、エンジン12から出力されるトルクをトルク要求量に対して低下させる低下制御を実行するようになっている。また、ECU100は、制御許可条件の成立と判定したとき低下制御を実行し、制御終了条件の成立と判定されたとき低下制御を終了させるようになっている。また、ECU100は、制御許可条件が不成立であると判定した場合には、低下制御を実行しないようになっている。
また、ECU100は、前輪回転数センサ161により検出された車速Vが予め設定された車速以上である場合に、低下制御を実行するようになっている。また、ECU100は、制御許可条件が、予め設定された時間継続して成立したと判定したとき、低下制御を実行するようになっている。すなわち、ECU100は、出力制御手段を構成している。
さらに、ECU100は、低下制御の実行を許可する制御許可条件の成立の有無を判定するようになっている。また、ECU100は、アクセルセンサ142によりアクセルペダル212の踏み込みが検出され、かつ、FBセンサ143によりフットブレーキペダル213の踏み込みが検出された場合に、制御許可条件の成立と判定するようになっている。また、ECU100は、悪路走行中であると判定した場合には、制御許可条件が不成立であると判定するようになっている。
また、ECU100は、アクセルセンサ142によりアクセルペダル212の踏み込みが検出されている状態で、FBセンサ143によりフットブレーキペダル213の踏み込みが検出された場合に、制御許可条件の成立と判定するようになっている。すなわち、ECU100は、許可条件判定手段を構成している。
さらに、ECU100は、低下制御の実行を終了させる制御終了条件の成立の有無を判定するようになっている。また、ECU100は、ドライバーの走行の意思があると推定したとき、制御終了条件の成立と判定ようになっている。また、ECU100は、アクセルセンサ142に検出されたアクセルペダル212の踏み込み量が、開始時アクセル開度より設定アクセル開度分を超えて小さくなったとき、制御終了条件の成立と判定するようになっている。すなわち、ECU100は、終了条件判定手段を構成している。
さらに、ECU100は、低下制御の実行中に、各センサに検出された運転状態に基づいて、ドライバーの走行の意思の有無を推定するようになっている。また、ECU100は、アクセルセンサ142に検出されたアクセルペダル212の踏み込み量またはFBセンサ143に検出されたフットブレーキペダル213の踏み込み量の変化に基づいて、ドライバーの走行の意思の有無を推定するようになっている。
また、ECU100は、アクセルセンサ142に検出されたアクセルペダル212の踏み込み量が、開始時アクセル開度と比べ、設定された設定アクセル開度分を超えて変化したとき、ドライバーの走行の意思があると推定するようになっている。例えば、ECU100は、アクセルセンサ142に検出されたアクセルペダル212の踏み込み量が、開始時アクセル開度より設定アクセル開度分を超えて大きくなったとき、ドライバーの走行の意思があると推定するようになっている。また、ECU100は、アクセルセンサ142に検出されたアクセルペダル212の踏み込み量が、開始時アクセル開度と比べ、設定アクセル開度分を超えて変化している時間が設定された時間以上継続したとき、ドライバーの走行の意思があると推定するようになっている。また、ECU100は、FBセンサ143によりフットブレーキペダル213が踏み込まれていないことを検出したとき、ドライバーの走行の意思があると推定するようになっている。すなわち、ECU100は、走行意思推定手段を構成している。
さらに、ECU100は、低下制御の実行を開始する際のアクセルペダル212の踏み込み量を開始時アクセル開度として記憶するようになっている。すなわち、ECU100は、アクセル開度記憶手段を構成している。
さらに、ECU100は、各センサ131〜167に検出された運転状態に基づいて、車両10が悪路走行中であるか否かを判定するようになっている。すなわち、ECU100は、悪路走行判定手段を構成している。
次に、本実施の形態における車両制御処理の動作について、図6に示すフローチャートを参照して、説明する。
なお、図6に示すフローチャートは、ECU100のCPUによって、RAMを作業領域として実行される車両制御処理のプログラムの実行内容を表す。この車両制御処理のプログラムは、ECU100のROMに記憶されている。また、この車両制御処理は、ECU100のCPUによって、予め定められた時間間隔で実行されるようになっている。
図6に示すように、まず、ECU100は、悪路走行中であるか否かを判定する(ステップS11)。悪路走行中であるか否かの判定方法は、上述した悪路走行の判定方法の1つ、または、複数を組み合わせて、ECU100が行う。
ECU100は、悪路走行中であると判定した場合(ステップS11でYESと判定)には、エンジン12のトルクを低下させてしまうと、ヘジテーション等が発生し、ドライバビリティが悪化するため、本車両制御処理を終了する。
一方、ECU100は、悪路走行中でないと判定した場合(ステップS11でNOと判定)、アクセルがオンであるか否かを判定し、アクセルがオンでなければ、本車両制御処理を終了する(ステップS12)。具体的には、ECU100は、アクセルセンサ142が検出したアクセル開度Accが、ROMに記憶されているアクセル踏み込み判定値Acc_tv以上であるか否かを判定し、アクセル開度Accがアクセル踏み込み判定値Acc_tv以上である場合には、アクセルペダル212が踏み込まれている、すなわち、アクセルがオンと判定し、アクセル開度Accがアクセル踏み込み判定値Acc_tv未満であれば、アクセルペダル212が踏み込まれていない、すなわち、アクセルがオフと判定する。
ECU100は、アクセルがオンであると判定した場合(ステップS12でYESと判定)には、ブレーキがオンであるか否かを判定し、ブレーキがオンでなければ、本車両制御処理を終了する(ステップS13)。具体的には、ECU100は、FBセンサ143が検出したブレーキ踏力Bfが、ROMに記憶されているブレーキ踏み込み判定値Bf_tv以上であるか否かを判定し、ブレーキ踏力Bfがブレーキ踏み込み判定値Bf_tv以上である場合には、フットブレーキペダル213が踏み込まれている、すなわち、ブレーキがオンと判定し、ブレーキ踏力Bfがブレーキ踏み込み判定値Bf_tv未満であれば、フットブレーキペダル213が踏み込まれていない、すなわち、ブレーキがオフと判定する。
なお、ECU100は、本ブレーキオン判定処理(ステップS13)時に、RAMに記憶されている今回ブレーキ情報を前回ブレーキ情報に移し、判定されたブレーキ情報を今回ブレーキ情報としてRAMに記憶する。ここで、ブレーキ情報とは、ブレーキオンであるかブレーキオフであるかを表す情報である。また、ECU100は、アクセルがオン(ステップS12でYESと判定)で、ブレーキがオン(ステップS13でYESと判定)状態となったら、タイマーを始動させ、アクセルおよびブレーキの両踏み状態の継続時間を監視する。
ECU100は、ブレーキがオンであると判定した場合(ステップS13でYESと判定)には、前回ブレーキがオフであったか否かを判定し、前回ブレーキがオフでなければ、本車両制御処理を終了する(ステップS14)。具体的には、ECU100は、RAMに記憶されている前回ブレーキ情報を読み込み、ブレーキがオフであるか否かを判定する。
なお、上記アクセルオン判定処理(ステップS12)、ブレーキオン判定処理(ステップS13)および前回ブレーキオフ判定処理(ステップS14)により、アクセルペダル212が踏み込まれた状態で、後からフットブレーキペダル213が踏み込まれたことが判定される。
次に、ECU100は、前回ブレーキがオフであると判定した場合(ステップS14でYESと判定)には、減速判定を行い、車両10が減速していなければ、本車両制御処理を終了する(ステップS15)。具体的には、ECU100は、前輪回転数センサ161により検出された回転数から算出した車速Vが、所定の車速以上低下したか否かを判定し、車速Vが所定の車速以上低下した場合には、減速しているものと判定し、車速Vが所定の車速以上低下していなければ、減速していないものと判定する。上記減速を判定する所定の車速は、一定の値でもよいが、車速Vに応じた値であることが望ましい。
また、上記減速判定は、原則的にこの処理が悪路走行等ではない通常走行中の処理であるため支障はないが、悪路走行等にも対応できるようにするため、以下の処理とすることも考えられる。
例えば、ECU100は、FBセンサ143が検出したブレーキ踏力Bfが、ROMに記憶されている減速ブレーキ判定値BfDc_tv以上であるか否かを判定し、ブレーキ踏力Bfが減速ブレーキ判定値BfDc_tv以上である場合には、減速しているものと判定し、ブレーキ踏力Bfが減速ブレーキ判定値BfDc_tv未満であれば、減速していないものと判定する。
また、ECU100は、トランスファ16において二輪駆動が選択されている場合には、上記減速判定を、転動輪となる後輪18L、18Rの回転数を検出する後輪回転数センサ162が検出した回転数によって車体速Vrを求め、この車体速Vrの変化量によって減速を判定することもできる。なお、二輪駆動車においては、トランスファ16が備えられておらず、常に二輪駆動で後輪18L、18Rまたは前輪17L、17Rが転動輪となるので、常時後輪回転数センサ162または前輪回転数センサ161によって車体速Vrを求め、上記減速判定を適用することができる。
さらに、車両10は、車両10の加速度を検出する加速度センサを備え、この加速度センサにより検出された加速度によって、ECU100が減速判定を行うようにしてもよい。
ECU100は、減速と判定した場合(ステップS15でYESと判定)には、アクセルとブレーキの両踏み状態が10秒未満であるか否かを判定し、アクセルとブレーキの両踏み状態が10秒以上であれば、本車両制御処理を終了する(ステップS16)。ここで、アクセルとブレーキの両踏み状態が10秒以上である場合に、本車両制御処理を終了させるのは、アクセルペダル212とフットブレーキペダル213とが常に踏まれているような場合には、エンジン12のトルクを低下させてよいのか否かの判断が明確にできないからである。
ECU100は、アクセルとブレーキの両踏み状態が10秒未満である場合(ステップS16でYESと判定)には、制御許可条件(ステップS11〜ステップS16)が一定時間継続していて、かつ、車速Vが7[km/h]以上であるか否かを判定し、制御許可条件が成立してまだ一定時間が継続していないか、または、車速Vが7[km/h]未満であれば、本車両制御処理を終了する(ステップS17)。ここで、車速判定に用いる検出値は、上記のように車体速Vrが好ましい。
ECU100は、制御許可条件が一定時間継続していて、かつ、車速Vが7[km/h]以上であると判定した場合(ステップS17でYESと判定)には、エンジン12のトルクの低下制御処理を行う(ステップS18)。例えば、ECU100は、アクセル開度値を実際のアクセル開度AccからROMに記憶されているエンジン12のトルクを低下させるための出力低下用アクセル開度Acnに書き換えることにより、実際のアクセル開度Accによるエンジン出力よりもトルクが低下される。ここで、エンジントルクの低下速度、すなわち、実アクセル開度Accから出力低下用アクセル開度Acnまでの変更の割合は、車速Vに応じた割合とすることにより、低下した所望のエンジントルクとなるまでの時間を、同等の時間とすることができる。
次に、ECU100は、エンジントルクの低下制御処理の終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、ECU100は、ブレーキがオフであるか、または、アクセル開度ヒス幅が所定のヒス幅を超えた状態が所定時間継続したか否かを判定し、ブレーキがオンであり、かつ、アクセル開度ヒス幅が所定のヒス幅以下あるいは所定のヒス幅を超えても所定時間経過していない場合には、エンジントルクの低下制御処理(ステップS18)に戻る(ステップS19)。ここで、アクセル開度ヒス幅とは、エンジントルクの低下制御処理(ステップS18)前の実際のアクセル開度Accと、アクセルセンサ142の検出された現在の実際のアクセル開度Accとの差のことを示す。所定のヒス幅とは、例えば、±10度程度である。
上記のように、ここでは、アクセル開度ヒス幅が所定のヒス幅を超えて変化した場合、低下制御を終了するようにしている。具体的には、アクセル開度が所定のアクセル開度ヒス幅を超えて大きくなった場合には、ドライバーに走行の意思があり、アクセルペダル212が踏み込まれたものと考えられるので、低下制御を終了するようにしている。また、アクセル開度が所定のアクセル開度ヒス幅を超えて小さくなった場合には、ドライバーの走行の意思があることに加え、操作量に応じたエンジン12の制御であっても、エンジントルクそのものが小さくなるので、エンジントルクを小さくする制御を実行する必要がなくなるため、低下制御を終了するようにしている。さらに、アクセル開度ヒス幅が所定のアクセル開度ヒス幅を超えている状態が継続している時間を判定に取り入れることにより、ドライバーが意識せずに一時的にアクセルペダル212を踏み込んだり、離したりしてしまった場合を排除でき、判定の正確性を向上させることができる。
ECU100は、低下制御処理の終了条件が成立した場合、すなわち、ブレーキがオフであるか、または、アクセル開度ヒス幅が所定のヒス幅を超えた状態が所定時間継続したと判定した場合(ステップS19でYESと判定)には、エンジン12のトルクの復帰処理を行い、本車両制御処理を終了する(ステップS20)。例えば、ECU100は、上記エンジントルクの低下制御処理(ステップS18)において、アクセル開度を書き換えている場合には、アクセル開度をアクセルセンサ142が検出した実際のアクセル開度Accに戻して、エンジン12のトルクを通常走行時のトルクに復帰させる。
以上のように、本実施の形態における車両の制御装置は、アクセルペダル212およびフットブレーキペダル213の踏み込みが検出されたときエンジン12のトルクの低下制御を実行し、低下制御の実行中にアクセルペダル212の踏み込み量またはフットブレーキペダル213の踏み込みの変化があると低下制御を終了させるので、ドライバーの走行の意思をくみ取って低下制御の実行の有無を切り替えることができ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
また、本実施の形態における車両の制御装置は、アクセルペダル212の踏み込み量が低下制御の実行を開始する際のアクセルペダル212の踏み込み量に対して、設定された設定アクセル開度分を超えて変化したとき、ドライバーの走行の意思があると推定するので、意図的ではないアクセルペダル212の踏み込み量の変化に対して過度に低下制御が終了してしまうことを防止することができる。
さらに、本実施の形態における車両の制御装置は、アクセルペダル212の踏み込み量が開始時アクセル開度より設定アクセル開度分を超えて大きくなったとき、ドライバーの走行の意思があると推定するので、ドライバーがアクセルペダル212を踏み込んで走行したいときに、低下制御を速やかに終了させることができ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本実施の形態における車両の制御装置は、アクセルペダル212の踏み込み量が開始時アクセル開度より設定アクセル開度分を超えて小さくなったとき、制御終了条件の成立と判定するので、ドライバーがアクセルペダル212を戻したときに、低下制御を速やかに終了させることができ、無用な低下制御を終了させ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本実施の形態における車両の制御装置は、アクセルペダル212の踏み込み量が開始時アクセル開度と比べ設定アクセル開度分を超えて変化している時間が設定された時間以上継続したとき、ドライバーの走行の意思があると推定するので、継続時間によってドライバーの意思確認の確実性を高め、意図的ではないアクセルペダル212の踏み込み量の変化に対して過度に低下制御が終了してしまうことを防止でき、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本実施の形態における車両の制御装置は、フットブレーキペダル213が踏み込まれていないことを検出したとき、ドライバーの走行の意思があると推定するので、フットブレーキペダル213の踏み込みが解除された場合に、速やかに低下制御を終了させ、所望のトルクを出力させることができ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本実施の形態における車両の制御装置は、悪路走行中であると判定された場合には、低下制御を実行させないので、ドライバーが意図してアクセルペダル212とフットブレーキペダル213とを同時に踏む可能性が高い悪路走行時においては、アクセルペダル212とフットブレーキペダル213とが同時に踏み込まれてもエンジン12から出力させるトルクを低下させることなく走行できる。したがって、通常走行時においては、アクセルペダル212とフットブレーキペダル213とが同時に踏み込まれた場合にエンジン12から出力されるトルクを低下させるとともに、悪路走行時においてはドライバーの意図するトルクをエンジン12に生成させ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本実施の形態における車両の制御装置は、アクセルペダル212が踏み込まれている状態で後からフットブレーキペダル213が踏み込まれた場合には、一般に運転者が車両10の制動を要求している走行状態であるため、アクセルペダル212が踏み込まれている状態でフットブレーキペダル213が踏み込まれたことを検出した場合には、エンジン12から出力されるトルクを低下させることができる。
さらに、本実施の形態における車両の制御装置は、車速Vが予め設定された車速以上であるならば、駆動力低下制御を実行し、車速Vが予め設定された車速未満であるならば、坂道発進等にも対応できるように駆動力低下制御を実行せずにすることによって、必要なトルク伝達は行って、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
さらに、本実施の形態における車両の制御装置は、制御許可条件が予め設定された時間継続して成立したとき低下制御を実行するので、低下制御が過度に実行されることを防止でき、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、動力源としてガソリンを燃料とするエンジン12を用いた車両10の場合について説明したが、これに限らず、モーターを動力源とする電気自動車、水素を燃料とするエンジンを動力源とする水素自動車、あるいは、エンジンとモーターの双方を用いるハイブリッド車両等とすることもできる。この場合、トルクを低下させる動力源として、エンジン12に限らず、モーター等の駆動力を低下させるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、1つのECUを有するものとして説明したが、これに限らず、複数のECUによって構成されるものであってもよい。例えば、エンジン12の燃焼制御を実行するE−ECU、自動変速機13の変速制御を実行するT−ECU等の複数のECUによって、本実施の形態のECU100が構成されるものであってもよい。この場合、各ECUは、必要な情報を相互に入出力する。
以上説明したように、本発明に係る車両の制御装置は、ドライバーの走行の意思をくみ取って低下制御の実行の有無を切り替えることができ、ドライバビリティの悪化を防止することができるという効果を有し、動力源の出力の抑制制御を行う車両の制御装置等として有用である。
10 車両
12 エンジン(動力源)
13 自動変速機
14 フロントディファレンシャル機構
15 リヤディファレンシャル機構
16 トランスファ
17L、17R 前輪
18L、18R 後輪
21 プロペラシャフト
22L、22R フロントドライブシャフト
23L、23R リヤドライブシャフト
41 デフケース
51 ハイポイドギヤ
52 ハイポイドピニオン
53 トランスファクラッチ
54 入力軸
100 ECU(出力制御手段、許可条件判定手段、終了条件判定手段、走行意思推定手段、アクセル開度記憶手段、悪路走行判定手段)
110 油圧制御装置
120 操作パネル
131 クランクセンサ
142 アクセルセンサ(運転状態検出手段、アクセル検出手段)
143 FBセンサ(運転状態検出手段、ブレーキ検出手段)
145 スロットルセンサ
146 加速度センサ
161 前輪回転数センサ(車速検出手段)
162 後輪回転数センサ
163 トランスファ入力回転数センサ
164 トランスファ出力回転数センサ
165 分配SWセンサ
166 傾斜検出センサ
167 シート位置センサ
170 ナビゲーションシステム
212 アクセルペダル
213 フットブレーキペダル
215 動力切り替えスイッチ

Claims (9)

  1. 動力源とアクセルペダルとブレーキペダルとを備えた車両の制御装置において、
    前記動力源から出力される駆動力の駆動力要求量を含む前記車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    前記動力源から出力される駆動力を前記駆動力要求量に対して低下させる低下制御を実行する出力制御手段と、
    前記低下制御の実行を許可する制御許可条件の成立の有無を判定する許可条件判定手段と、
    前記低下制御の実行を終了させる制御終了条件の成立の有無を判定する終了条件判定手段と、
    前記低下制御の実行中に、前記運転状態検出手段に検出された運転状態に基づいて、ドライバーの走行の意思の有無を推定する走行意思推定手段と、
    前記出力制御手段により前記低下制御の実行を開始する際のアクセルペダルの踏み込み量を開始時アクセル開度として記憶するアクセル開度記憶手段と、を備え、
    前記運転状態検出手段は、前記アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル検出手段と、前記ブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキ検出手段と、を有し、
    前記許可条件判定手段は、前記アクセル検出手段によりアクセルペダルの踏み込みが検出され、かつ、前記ブレーキ検出手段によりブレーキペダルの踏み込みが検出された場合に、前記制御許可条件の成立と判定し、
    前記走行意思推定手段は、前記運転状態検出手段に検出された前記アクセルペダルの踏み込み量または前記ブレーキペダルの踏み込みの変化に基づいて、ドライバーの走行の意思の有無を推定し、
    前記終了条件判定手段は、前記走行意思推定手段により前記ドライバーの走行の意思があると推定されたとき、前記制御終了条件の成立と判定し、
    前記出力制御手段は、前記許可条件判定手段により前記制御許可条件の成立と判定されたとき前記低下制御を実行し、前記終了条件判定手段により前記制御終了条件の成立と判定されたとき前記低下制御を終了させるようになっており、
    前記走行意思推定手段は、前記アクセル検出手段に検出されたアクセルペダルの踏み込み量が、前記開始時アクセル開度と比べ、設定された設定アクセル開度分を超えて変化したとき、前記ドライバーの走行の意思があると推定することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記走行意思推定手段は、前記アクセル検出手段に検出されたアクセルペダルの踏み込み量が、前記開始時アクセル開度より前記設定アクセル開度分を超えて大きくなったとき、前記ドライバーの走行の意思があると推定することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記終了条件判定手段は、前記アクセル検出手段に検出されたアクセルペダルの踏み込み量が、前記開始時アクセル開度より前記設定アクセル開度分を超えて小さくなったとき、前記制御終了条件の成立と判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記走行意思推定手段は、前記アクセル検出手段に検出されたアクセルペダルの踏み込み量が、前記開始時アクセル開度と比べ、前記設定アクセル開度分を超えて変化している時間が設定された時間以上継続したとき、前記ドライバーの走行の意思があると推定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
  5. 前記走行意思推定手段は、前記ブレーキ検出手段により前記ブレーキペダルが踏み込まれていないことを検出したとき、前記ドライバーの走行の意思があると推定することを特徴とする請求項から請求項4のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
  6. 前記運転状態検出手段に検出された運転状態に基づいて、前記車両が悪路走行中であるか否かを判定する悪路走行判定手段を備え、
    前記許可条件判定手段は、前記悪路走行判定手段により悪路走行中であると判定された場合には、前記制御許可条件が不成立であると判定し、
    前記出力制御手段は、前記許可条件判定手段により前記制御許可条件が不成立であると判定された場合には、前記低下制御を実行しないことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
  7. 前記許可条件判定手段は、前記アクセル検出手段によりアクセルペダルの踏み込みが検出されている状態で、前記ブレーキ検出手段によりブレーキペダルの踏み込みが検出された場合に、前記制御許可条件の成立と判定することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
  8. 前記運転状態検出手段は、車速を検出する車速検出手段を有し、
    前記出力制御手段は、前記車速検出手段により検出された車速が予め設定された車速以上である場合に、前記低下制御を実行することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
  9. 前記出力制御手段は、前記許可条件判定手段により前記制御許可条件が、予め設定された時間継続して成立したと判定されたとき、前記低下制御を実行することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1の請求項に記載の車両の制御装置。
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