JP4914061B2 - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

本発明は、搬入されてきたシート部材(記録紙、転写紙、OHPシートなどのシート状記録媒体全般を指す)に対して整合、綴じなどの所定の処理を施すシート処理装置、及びこのシート処理装置を備えた画像形成装置に関する。
この種の技術として、例えば特許文献1及び2に記載された発明が公知である。このうち特許文献1には、ステープル針の収容部と押し出し部を設けたステッチャ部と、前記針の先端を折り曲げるクリンチャ部とを別体に構成し、前記2つのステープラ部材間に存在する複数の用紙に対して、ステープル針による綴じ込みを行う用紙処理装置において、前記ステッチャ部及び前記クリンチャ部をそれぞれ用紙搬送方向に直交する方向に同期して平行移動させるための第1及び第2の移動台座と、前記第1及び第2の移動台座を駆動する第1の駆動手段と、前記第1及び第2の移動台座に対して同軸上でそれぞれ回転可能に支持された第1及び第2の回転台座と、前記第1及び第2の回転台座を同期して回転させる第2の駆動手段と、前記第1の駆動手段と第2の駆動手段による前記移動台座と前記回転台座の移動量あるいは移動速度の差に基づいて所望の位置で平行綴じあるいは斜め綴じを行わせる制御手段とを備え、前記制御手段は、平行綴じ又は斜め綴じを行わせた後、次の綴じ動作に移行する際に、前記ステッチャ部及びクリンチャ部のホームポジションより綴じ位置に近接した位置であって、用紙の搬入を阻害しない予め設定した位置に移動させ、その位置から常に綴じ位置に対して一方向に移動させて綴じ動作を行わせる発明が開示されている。
また、特許文献2には、画像形成装置から搬出された画像形成済みのシートを、ステープル処理したのち、排出手段により排紙トレイに排出するシート後処理装置において、前記画像形成済みの各種サイズのシートにステープル処理する1対のステープラを1個の駆動源により平行移動と回転とを駆動可能に構成し、各種小サイズのシートに対してはシート搬送方向と直交する幅方向にステープラを平行移動させてステープル処理し、各種大サイズのシートに対してはステープラの平行移動と回転とによりステープル処理する発明が開示されている。
この他に関連する発明として、特許文献3ないし6に記載された発明も公知である。
特開2004−42326号公報 特開平11−180628号公報 特開平09−136760号公報 特開平09−208116号公報 特開平10−152259号公報 特開平10−194575号公報
前述のように特許文献1には、用紙幅方向への移動と回転をそれぞれ別駆動源で行うようにした発明が開示されている。シート部材の綴じモードにおいてシート部材の端部に平行に針を打つ所謂平行綴じと、斜めに針を打つ斜め綴じの2つの綴じモードを備えている場合には、それぞれ専用に設けられたステープラを平行移動させるための駆動装置と斜めに回転させるための駆動装置を個々に駆動して前記綴じモードを実行することになる。このように2つの駆動装置(駆動源)をそれぞれ専用で保有すると、当然、部品点数が増加し、これに伴ってコストも増加するとともに機械質量も増加することになる。
また、特許文献2記載の発明のように、駆動源は1つであるが、2つのステープラがレールに沿って移動し、カム機構を利用して回転するように構成すると、特許文献1記載の発明に比べて駆動源が1つなったことによるコストの低減効果は得られるが、移動範囲が制限され、綴じ位置が限られてしまう。また、用紙の中央部に綴じを行うことはできず、ユーザのニーズに対応できない場合がある。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、駆動源が1つで構造も簡単、かつ、綴じ位置の選択範囲を広く設定することが可能で、ユーザの多様なニーズに対応することができるようにすることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、搬入されてきたシート部材を綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段を前記シート部材の搬送方向に対して直交する方向に移動させる手段と、前記移動させる手段を駆動する1つの駆動源とを備えたシート処理装置において、前記綴じ手段に設けられた当接部材と、第1の位置に設けられた第1の突起と、第2の位置に設けられた第2の突起と、を有し、前記移動させる手段は、前記綴じ手段を移動させる過程で、前記第1の突起に前記当接部材の一部を当接させて当該綴じ手段を回転させることによって斜め綴じの姿勢に設定し、前記第2の突起に前記当接部材の一部を当接させて当該綴じ手段を回転させることによって当該斜め綴じの姿勢から平行綴じの姿勢に設定し、前記綴じ手段は前記第1の位置で前記斜め綴じの姿勢に設定されたときには当該姿勢を保持し、前記当接部材が前記第1の突起及び前記第2の突起と非接触の状態で第1の位置と第2の位置の間を移動することを特徴とする。
この場合、前記綴じ手段は、前記シート部材の幅方向の中央部に少なくとも一箇所平行
綴じを行うことが可能である。また、前記綴じ手段は、前記シート部材への綴じ作業に関
与しない位置を待機位置とし、その位置が前記綴じ手段の綴じ部材補給可能位置とするこ
とができる。前記待機位置は、例えば、装置本体の前側板のさらに前側に設定される。
前記綴じ手段は、前記シート部材に対して平行綴じの状態あるいは斜め綴じの状態とな
るときに、前記状態を維持させる手段を備える。前記維持させる手段は、例えば、前記綴
じ手段の台座と、前記綴じ手段の綴じ部を支持する支持部材を回転させる回転部材との間
で係合する係合部からなる。前記係合部は弾性を有することが望ましく、前記斜め綴じの
状態は、例えば、シート部材の搬送方向の端部に対して45°傾いた状態とする。さらに
、前記平行綴じにおけるシート部材の搬送方向端部から綴じ部材までの距離と、前記斜め
綴じにおける前記端部からの距離が同等であるようにするとよい。
第2の手段は、前記第1の手段に係るシート処理装置を画像形成装置が備えていること
を特徴とする。
なお、後述の実施形態では、シート処理装置は符号2に、綴じ手段はステープラ8に、
駆動源はプーリ付きモータ23に、移動させる手段は案内棒15及びタイミングベルト2
1に、回転させる部材はセクターギア16、ギア17、レバー18、ピンA24及びピン
B25に、第1の突起はピンA24に、第2の突起はピンB25に、前側板は符号2aに、維持させる手段は台座16、係合フック51及び係合孔52a,52b,52cに、画像形成装置は符号1にそれぞれ対応する。
本発明によれば、綴じ手段が回転した状態を保持したまま綴じ位置まで移動させる構成を備えているので、シート部材のサイズによらず、適切な位置で斜め綴じ処理が可能となる。その結果、商品の機能向上とユーザの多様な使用ニーズに対応することができる。また、平行綴じや斜め綴じを行うとき、いずれの綴じモードに対してもステープルの移動を単一の駆動源で行うことが可能であり、部品点数の増加を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示す図で、このシステムは、画像形成装置1本体及びシート処理装置2から構成されている。シート処理装置2は画像形成装置1本体の側面に取り付けられ、画像形成装置1本体の側面の排紙口から画像形成済みのシート部材がシート処理装置2に搬入され、所定の処理が施される。
図2はシート処理装置2の詳細を示す図である。図2(a)においてシート処理装置2は、入口ローラ3、排紙トレイ4、戻しコロ5、ジョガー6、後端フェンス7、ステープラ8及び放出リンク9を備えている。このシート処理装置2には画像形成装置1から排出されたシート部材(以下、単に「シート部材」と称する)が搬入され、その後、後述する排紙トレイ4あるいはジョガー6のシート部材積載部上へ排出される。
戻しコロ5は排紙トレイ4のシート部材載置面に対向して設けられ、シート部材の搬送を行うコロ5aとそのコロ5aを支えるアーム5bとからなり、アーム5bは回転中心5cによって回転可能に支持されている。ジョガー6は図2(b)に示すようにシート部材端面に作用する垂直部6Vと、シート部材が積載される積載部6Hとからなる。また、シート部材の手前側を揃える前ジョガー6aと、シート部材の後側を揃える後ジョガー6bとが対となって設けられている。
後端フェンス7は、シート部材排出方向の端部(後端部Send)を揃えるためのもので、排紙トレイ4あるいはジョガー6上へ排出されたシート部材は、戻しコロ5で排紙方向とは逆側に搬送され、その端部Sendが後端フェンス7に突き当たり、揃え動作が行われる。ステープラ8は後端フェンス7近傍に設置され、後端フェンス7で揃えられたシート部材の端部Send付近に対して綴じ処理を行う。なお、図2(b)では、後端フェンス7のうちシート部材が当接する部分のみが図示されている。放出リンク9は排紙トレイ4とジョガー6上に積載され、後端フェンス7に突き当てられたシート部材を排紙トレイ4上へ移動させる機能を有し、図示しないリンク機構で動作する。
図3はステープラ8の取り付け状態及び移動機構を示す図で、図3(a)はステープラ8を省略した平面図、図3(b)は図3(a)のA方向矢視図で、ステープラ8は図示されている。同図において、シート処理装置2の前側板2aと後側板2bとの間には1対の案内棒15が平行に設置され、前記前側板2a及び後側板2bに組み付けられている。案内棒15には台座16がスライド移動自在に装着されている。前記台座16上には軸17a及び19aが立設され、これらの軸17a,19aにギア17とセクターギア19が前記軸に関して回動可能に取り付けられている。また、セクターギア19には図3(b)に示すようにステープラ8が積載され、ステープラ8とセクターギア19は一体に回動する。また、セクターギア19は前記ギア17と噛合し、セクターギア19がギア17と噛合している範囲において、両者の回動動作は協働して行われる。ギア17には2本のレバー18がギア17の外周部から突出するように設けられている。これらの部材によりステープラユニット20が構成され、ステープラ8自体はセクターギア19の回動と一体に回動する。
また、プーリ付きモータ23のプーリとプーリ22間にはタイミングベルト21が掛け渡され、前記台座16は前記タイミングベルト21に固定されている。これにより前記プーリ付きモータ23の回転に伴ってタイミングベルト21が回転し、その回転移動に伴って台座16が前記ガイド棒15に沿って往復動する。前記レバー18の移動軌跡に対応する位置にはシート部材の搬送中心に対して対称な位置にレバー18方向に突出した1対のピンA24と1対のピンB25が設けられている。これらのピンA24,ピンB25は本実施形態では、前記前側板2aと後側板2bとの間に固定されたブラケット2cに突設されている。
図4及び図5はステープラ8の動作を示す動作説明図である。図4は平行綴じの姿勢の状態にあるステープラ8が斜め綴じ用の姿勢に変わるときの動作を示す図、図5は斜め綴じの姿勢にあるステープラ8が平行綴じ用の姿勢に変わるときの動作を示す図である。図4(a)に示すようにステープラユニット20はプーリ付きモータ23の駆動により案内棒15に沿って矢印B方向に移動し、レバー18がピンA24に当接し、図4(b)に示すように当接位置からさらに移動すると、レバー18が当たって回転し、同時にギア17が回転する。それに伴いセクターギア19も回転してステープラ8を回転させ、斜めの状態にする。予め設定された量回転した後にステープラユニット20の直進運動は停止し、この回転した状態を保持したまま逆方向へ、前記案内棒15に沿って移動する。そして綴じ処理を行う所定の位置で停止し、綴じ動作を行う。これにより前記回転量だけ傾いた角度の斜め打ちが行われることになる。
ステープラ8が斜め綴じの姿勢の状態から平行綴じの姿勢の状態に変わる場合には、図5に示すように、ステープラユニット20がプーリ付きモータ23の動作により案内棒15に沿って図4の場合とは逆に矢印C方向に移動する。その際、レバー18がピンB25に当たって回転し、この回転に伴ってギア17も回転する。この回転に応じてセクターギア19及びステープラ8が回転し、平行綴じの状態にする。ちょうどこのときにレバー18はピンB25を通過し、ステープラ8の回転が終了して平行状態となる。そしてこの状態で、綴じ処理を行う所定の位置で停止させ、平行綴じが可能となる。したがって、ピンA24及びピンB25の突出高さとレバー18の長さは前記動作が可能な長さと位置に設定されている。すなわち、ピンB25は平行綴じの状態ではレバー18と当接せず、斜め綴じの状態のときに当接し、ピンA24は平行綴じの状態のときにレバー18に当接して斜め綴じの状態にする突出量となっている。
このときのシート部材との関係を図6に示す。同図に示すように2対のピンA24,B25がシート搬送中心CRに対して振り分けられた位置(対称な位置)に設けられている。これらのピンのうち、ピンB25は、このシート処理装置2が斜め綴じ可能な最小サイズのシート部材Sminに針を打つ位置よりもシート搬送中心CR側に位置している。これによりシート部材のピンA24とこのピンAに隣接するピンB25との間に位置する部分の任意の位置に斜め綴じが可能となる。
図7ないし図11は最小サイズのシート部材Sminを綴じる場合の綴じ動作を示す説明図である。図7は、ステープラユニット20が図4(b)で説明したようにして斜めになっている状態を示している。この状態から図8に示すように斜め綴じ状態のステープラユニット20が手前側から奥側へ(矢印D方向)移動すると、図9に示すようにレバー18がピンB25に当たって回転し、ギア17を回転させる。これに伴いセクターギア19が回転してステープラ8を回転させる。そして、図10に示すようにステープラ8が平行綴じの状態まで戻った時点でレバー18がピンB5を離脱し、ステープラ8は平行綴じの状態を維持する。この状態で図11に示すようにステープラユニット20はさらに直進し、あるいは逆方向に綴じ処理を行う所定の位置まで移動し、綴じ処理を行う。さらに、複数個所に平行綴じを行う場合は、ステープラユニット20は図11の状態で所定の位置へ直進可能であり、これにより平行綴じの状態を維持したままシート部材Sの任意の位置に移動して綴じ処理を行うことができる。
なお、ステープラ8のステープル針の交換性を考慮すると、装置の側板の外側でステープル針の交換が行えるように構成した方がユーザライクであるため、例えば図12に示すように前側板側のピンA24を前側板2aよりも前側に位置させ、ステープラ8の回転をシート処理装置2の手前側で行わせ、この位置で待機状態となるように構成する。このように構成すると、交換用綴じ針を収めたカートリッジ20aは周囲の部材に干渉されることなく脱着することができる。また、前側板2aより前でステープラ8は斜めの状態となり、シート処理装置2の前面側でステープル針の交換操作を楽に行うことができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、平行綴じや斜め綴じを行うためのステープルユニット20の姿勢の制御を案内棒15に沿った移動により行っている。このようにして制御すると、簡単な機構で平行綴じや斜め綴じを行うことができるが、ステープルユニット20の姿勢がギア17とセクターギア19間の摩擦、及び軸17a,19a周りの摩擦によってのみ保持されている。このように綴じ手段が水平面内で移動し、また回動するので摩擦力だけで姿勢を保持できる。したがって、このままの構成でも通常の動作には十分であると考えられるが、使用環境によっては振動や綴じ時の反力等の影響も無視できない場合がある。そこで、この第2の実施形態では、ステープルユニット20の姿勢保持を確実に行えるようにした。
図13は本実施形態に係るステープルユニット20の構造を示す図で、図13(a)が平面図、(b)が底面図である。図13において、台座16には3つの係合穴52a,52b,52c(以下、総括的には、単に符号52で示す)が穿設され、これらの係合穴52a,52b,52cの1つと弾性的に係合する係合フック51がギア17に設けられている。係合穴は、手前斜め綴じ用の係合穴52a、平行綴じ用の係合穴52b、奥斜め綴じ用の係合穴52cの3つであり、前記係合フック51がいずれかと係合することによりステープラ8の位置をいずれかに固定する。
図14は手前斜め綴じ時を示し、係合用フック51は台座16の手前斜め綴じ用の係合穴52aに係合する。図15は奥斜め綴じ時を示し、係合用フック51は台座16の奥斜め綴じ用の係合穴52cに係合する。図16は平行綴じ時を示し、係合用フック51は平行綴じ用の係合穴52bに係合する。図17はステープラ8が平行移動しながら、ギア17のレバー18がピンA24あるいはピンB25に当接して姿勢を変えている動作中の係合用フック51と係合穴52a,52b,52cの関係を示す図である。係合用フック51は係合穴52から外れて反った状態となり、ステープラ8、ギア17、セクターギア19の回転に伴い、台座16面上を摺動して移動する。移動後、別の係合穴52に弾性的に係合してステープラ8の姿勢を固定し、その状態を保持する。
なお、図18に示すように前記係合穴52a,52b,52cは、斜め綴じの角度を45°に設定すると、軸17aと軸19aとを結ぶ線LNに対して、係合穴52aは時計方向に45°(図18(a))、係合穴52cは反時計方向に45°(図18(c))傾いた位置に形成され、平行綴じの場合は係合穴52bは前記線LN上に形成される(図18(b))。すなわち、手前斜め綴じ用の係合穴52aと奥斜め綴じ用の係合穴52cは平行綴じ用の係合穴52bに対して45°傾斜している。この角度は斜め綴じに設定された角度に応じて適宜設定されるが、一般的には45°斜めの角度が選択される。
その他、特に説明しない各部は前述の第1の実施形態と同等に構成され、同等に機能するので重複する説明は省略する。
<平行綴じと斜め綴じの場合のステープル針の綴じ位置>
前述の第1及び第2の実施形態で、例えば45°の角度で斜め綴じを行う場合と平行綴じを行う場合では、ステープラ8が軸19aを中心に回転することからステープル針の綴じ位置が変化する。そこで、前記第1及び第2の実施形態におけるステープル針の綴じ位置について説明する。
図19は斜め綴じ及び平行綴じの綴じ針による綴じ位置を示す説明図である。符号201は平行綴じ状態のステープラユニット20を、符号202は斜め綴じ用に45°回転したステープラユニット20をそれぞれ示す。本来ならばセクターギア19も45°回転しているが、図を簡略化するために省略した。ここで、ステープラ8の針打ちをする位置とセクターギア19との距離をL、ステープラ8によって打ち出される針の幅をS(定数−規格により一定の寸法)、セクターギア19の回転中心をoとする。平行綴じ状態のステープラユニット201において、セクターギア19の回転中心oから針まで垂線を引き、その交点をaとする。同様に斜め綴じ状態のステープラユニット202において、セクターギア19の回転中心oから針まで垂線を引き、その交点をbとする。また、平行綴じ状態の針打ち位置での針端部(図において左側の端部)と、斜め綴じ状態の針打ち位置での針端部(図において右側)は一致し、これをcとする。
三角形oacと三角形obcは、辺oa=辺ob(=L)、辺ac=辺bc(=S/2)、OC共通による三辺相当により、合同である。故に、
角aob=45°、角coa=角cob
より、
角coa=角cob=角aob/2=22.5°
である。したがって、
tan22.5°=(S/2)/L
故に、
L=(S/2)/tan22.5°≒1.2S
である。
すなわち、長さSの針に対して、そこから1.2倍の距離の位置にセクターギア19の回転中心oを設定することにより、平行綴じ時と斜め綴じ時の針端部の位置はほぼ揃い、平行綴じと斜め綴じとでシート部材後端部Sendからの距離が略同一となる。これにより高い綴じ品質を得ることができる。また、平行綴じの場合には、用紙の幅方向の任意の位置に綴じ処理を行うことが可能であり、綴じ個所数も制限されることはない。
以上のように本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1)シート部材に平行綴じや斜め綴じを行うとき、いずれの綴じモードに対してもステープルの移動を単一の駆動源で行うことが可能であり、部品点数の増加を抑制し、これに伴ってコストの増加や重量の増加も防止することができる。
2)シート部材の端部へ1つのステープラによって平行綴じと斜め綴じの両綴じ処理に対応することが可能で、ユーザ作業の多様性に対応することが容易となる。
3)シート部材のサイズによらず、前記2種類の綴じ処理が可能となるので、商品の機能向上とユーザの多様な使用ニーズに対応することができる。
4)1つのステープラで2箇所綴じ等の帳面綴じを行うことが可能なので、機能がより充実し、ユーザの多様な使用ニーズに対応することができる。
5)ユーザによるステープラへの綴じ針の補給作業が容易になり作業性が良くなる。また、機械の破損やユーザの怪我への懸念もなくなる。
6)平行綴じと斜め綴じのそれぞれのステープルの姿勢でステープルを固定することが可能となり、機械の振動やステープラ自身の振動等でステープラの位置や姿勢が変化することなく、綴じ針を狙い(目的)の位置に打つことができる。
7)ステープラを斜め綴じ用に45°の位置に確実に設定することが可能であるため、多くのユーザの要望であり使用頻度の高い45°斜め綴じに対応することができる。
8)斜め綴じ時に、シート部材の適切な位置に綴じ針を打つことが可能となり、シート部材の使用中に綴じ個所が破れてバラバラになることを防止することができる。
9)平行綴じ時に設定された端面からの距離の位置と同等な位置に斜め綴じ時でも綴じ針を打つことが可能であるため、シート部材の印刷面に綴じ針がかぶってしまうことを防止することができる。その結果、使用勝手の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示す図である。 シート処理装置の詳細を示す図である。 図2に示したシート処理装置のステープラの取り付け状態及び移動機構を示す図である。 図3に示したステープラの動作を示す動作説明図で、ステープラが斜め綴じの状態になるときの状態を示す。 図3に示したステープラの動作を示す動作説明図で、ステープラが斜め綴じの状態から復帰するときの状態を示す。 ステープラユニットとシート搬送中心に対して振り分けられた位置に設けられた複数個のピンA,Bとの関係を示す図である。 斜め綴じの状態になっているステープラユニットを示す図である。 図7の位置からステープラが移動して最小サイズのシート部材の角部に斜め綴じが可能な位置を示す図である。 図8の位置からステープラがさらに移動して斜め綴じの状態から平行綴じの状態に移行するときの動作を示す図である。 図9の位置からステープラがさらに移動して平行綴じの状態に移行した後、さらに移動するときの動作を示す図である。 図10の状態から平行綴じの位置まで移動して平行綴じを行うときの状態を示す図である。 綴じ針の交換を行いやすくするために前側板の前側でステープルユニットを斜めに動作させる例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るステープラユニットの構造を示す図である。 図13のステープラユニットによって手前斜め綴じを行うときのギアと係合フックとの関係を示す図である。 図13のステープラユニットによって奥斜め綴じを行うときのギアと係合フックとの関係を示す図である。 図13のステープラユニットによって平行綴じを行うときのギアと係合フックとの関係を示す図である。 ステープラが平行移動しながら、ギアのレバーがピンAあるいはピンBに当接して姿勢を変えている動作中の係合フックと係合穴との関係を示す図である。 斜め綴じと平行綴じのステープラの角度、係合フック及び係合穴との関係を示す図である。 斜め綴じ及び平行綴じの綴じ針による綴じ位置を示す説明図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 シート処理装置
3 入口ローラ
4 排紙トレイ
5 戻しコロ
6 ジョガー
7 後端フェンス
8 ステープラ
9 放出リンク
15 案内棒
16 台座
17 ギア
17a 軸
18 レバー
19 セクターギア
19a 軸
20 ステープラユニット
21 タイミングベルト
22 プーリ
23 プーリ付きモータ
24 ピンA
25 ピンB
S シート部材
Send シート端部(後端部)

Claims (10)

  1. 搬入されてきたシート部材を綴じる綴じ手段と、前記綴じ手段を前記シート部材の搬
    送方向に対して直交する方向に移動させる手段と、前記移動させる手段を駆動する1つの
    駆動源とを備えたシート処理装置において、
    前記綴じ手段に設けられた当接部材と、
    第1の位置に設けられた第1の突起と、
    第2の位置に設けられた第2の突起と、
    を有し、
    前記移動させる手段は、前記綴じ手段を移動させる過程で、
    前記第1の突起に前記当接部材の一部を当接させて当該綴じ手段を回転させることによって斜め綴じの姿勢に設定し、
    前記第2の突起に前記当接部材の一部を当接させて当該綴じ手段を回転させることによって当該斜め綴じの姿勢から平行綴じの姿勢に設定し、
    前記綴じ手段は前記第1の位置で前記斜め綴じの姿勢に設定されたときには当該姿勢を保持し、前記当接部材が前記第1の突起及び前記第2の突起と非接触の状態で第1の位置と第2の位置の間を移動すること
    を特徴とするシート処理装置。
  2. 前記綴じ手段は、前記シート部材の幅方向の中央部に少なくとも一箇所平行綴じを行うことを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記綴じ手段は、前記シート部材への綴じ作業に関与しない位置を待機位置とし、その位置が前記綴じ手段の綴じ部材補給可能位置であることを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装置。
  4. 前記待機位置が装置本体の前側板のさらに前側であることを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  5. 前記綴じ手段は、前記シート部材に対して平行綴じの状態あるいは斜め綴じの状態となるときに、前記状態を維持させる手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  6. 前記維持させる手段が、前記綴じ手段の台座と、前記綴じ手段の綴じ部を支持する支持部材を回転させる回転部材との間で係合する係合部からなることを特徴とする請求項5記載のシート処理装置。
  7. 前記係合部は弾性を有することを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  8. 前記斜め綴じの状態がシート部材の搬送方向の端部に対して45°傾いた状態であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  9. 前記平行綴じにおけるシート部材の搬送方向端部から綴じ部材までの距離と、前記斜め綴じにおける前記端部からの距離が同等であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載のシート処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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