JP4913159B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルト装置に関し、特に、モータを用いる電動アクチュエータと火薬式アクチュエータ(プリテンショナー機構)とを備えたシートベルト装置に関する。
従来、この種のシートベルト装置では、衝突の可能性がある場合、衝突前にセンサが作動し、電動アクチュエータを作動させてシートベルト(ウェビング)を巻き取り、乗員を軽拘束し、また、衝突時には、プリテンショナー機構によってシートベルトを巻き取って、乗員をより確実に拘束することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシートベルト装置では、電動アクチュエータからの動力をスピンドルに伝達する動力伝達機構において、スピンドル側からの回転が電動アクチュエータに伝わることを防止するため、クラッチが介在されている。
このクラッチは、電動アクチュエータの回転が伝達されて回転するギヤホイール及びロータを備えている。ロータには、付勢部材によって常にスピンドルとの係合方向へ付勢されたパウルが支持されており、このパウルは、通常はロータに設けられた保持部材によってスピンドルとの係合解除位置に保持されている。そして、モータの駆動力によりロータが軸線周り一方へ回転すると、保持部材によるパウルの保持が解除され、パウルは付勢部材の付勢力によってスピンドルに係合する。これにより、ロータの回転がスピンドルに伝達されてスピンドルが回転する。一方、ロータが軸線周り他方へ回転すると、保持部材はパウルを付勢部材の付勢力に抗してスピンドルとの係合解除位置に移動させて保持するようになっている。
また、保持部材とパウルとは、ロータが停止した状態で互いの保持状態を維持するように、離間方向に抗力を発生する傾斜面を形成して、クラッチの誤結合を防止している。
特開2006−103657号
ところで、シートベルト装置では、プリテンショナー機構の作動時にもパウルはスピンドルとの係合解除位置に保持される必要があるが、衝突時の衝撃や火薬発火によるリトラクタの揺れ等によって依然としてクラッチが誤結合する可能性がある。
また、衝突の状況によっては、プリテンショナー機構が作動した後に電動アクチュエータが作動してしまうような場合がある。この場合、電動アクチュエータを制御するECUの性能によっては、電動アクチュエータの作動信号がプリテンショナー機構作動後も所定期間継続的に送られ、パウルがスピンドルの回転によって係合解除方向に弾き飛ばされたにも関わらず、再度スピンドルと係合しようとする。このため、プリテンショナー機構の動作に悪影響を及ぼすという課題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、スピンドルを回転する動力を発生する電動アクチュエータと、スピンドルを回転する他の動力を発生するプリテンショナー機構とを備えるシートベルト装置において、プリテンショナー機構が作動した時には、シートベルトを巻き取るスピンドルと電動アクチュエータとの接続を確実に切断して、プリテンショナー作動時の乗員の拘束を確実に行なうことができるシートベルト装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成される。
(1) シートベルトを巻き取るスピンドルと、
該スピンドルを回転する動力を発生する電動アクチュエータと、
前記スピンドルを回転する他の動力を発生するプリテンショナー機構と、
前記電動アクチュエータからの動力を前記スピンドルに伝達可能な動力伝達機構と、
を備えるシートベルト装置であって、
前記動力伝達機構は、
前記スピンドルと共に回転し、外周面に被係合部を有する回転部材と、
前記回転部材と係合する方向に付勢され、前記電動アクチュエータの回転に応じて移動し、且つ、前記回転部材の被係合部と係合可能な係合部を有する揺動自在な係合部材と、 前記電動アクチュエータの回転に応じて前記係合部材が移動する際に、前記係合部が前記被係合部と係合するように前記係合部材の揺動を案内する案内部と、
前記プリテンショナー機構が作動し、前記プリテンショナー機構による前記回転部材の回転を利用して前記係合部が前記被係合部から遠ざかる方向に揺動した時に、前記係合部材によって弾性変形されて前記係合部材の揺動を規制し、前記電動アクチュエータと前記スピンドルとの間を非結合にするクラッチ解除用付勢部材と、
を備えるクラッチを有することを特徴とするシートベルト装置。
(2) 前記電動アクチュエータの回転に応じて回転し、前記係合部材が取り付けられる他の回転部材と、
該他の回転部材に接して、前記他の回転部材に対して所定の角度で相対回転可能に配置される摩擦ホイールと、をさらに備え、
前記摩擦ホイールには、前記案内部が形成されると共に、前記付勢部材が取り付けられることを特徴とする(1)に記載のシートベルト装置。
(3) シートベルトを巻き取るスピンドルと、
該スピンドルを回転する動力を発生する電動アクチュエータと、
前記スピンドルを回転する他の動力を発生するプリテンショナー機構と、
前記電動アクチュエータからの動力を前記スピンドルに伝達可能な動力伝達機構と、
を備えるシートベルト装置であって、
前記動力伝達機構は、
前記スピンドルと共に回転し、外周面に被係合部を有する第1回転部材と、
該第1回転部材と同軸に配置され、前記電動アクチュエータの回転に応じて回転する第2回転部材と、
前記被係合部と係合する方向に付勢された状態で、前記第2回転部材に揺動自在に設けられ、前記第1回転部材の被係合部と係合可能な係合部と、揺動軸に対して該係合部と異なる方向に延出し、先端に突部を備えた延出部とを有する係合部材と、
前記第1及び第2回転部材と同軸に、前記第2回転部材に対して所定の角度で相対回転可能に配置され、前記係合部材の延出部と当接して前記係合部材の揺動を案内可能な案内部を有する第3回転部材と、
前記係合部材の係合部が前記第1回転部材の被係合部と係合している状態から前記係合部材が前記係合が解除される方向に揺動した時に前記延出部の突部によって弾性変形され、前記案内部による前記延出部の案内が解除される位置に前記係合部材を維持可能なクラッチ解除用付勢部材と、を備えるクラッチを有することを特徴とするシートベルト装置。
本発明のシートベルト装置によれば、クラッチは、プリテンショナー機構が作動し、プリテンショナー機構による回転部材の回転を利用して係合部が回転部材から遠ざかる方向に移動した時に、係合部材によって弾性変形されて係合部材の移動を規制し、電動アクチュエータとスピンドルとの間を非結合にするクラッチ解除用付勢部材を備えている。クラッチ解除用付勢部材は、電動アクチュエータ作動時には力が掛からず劣化することがないので、プリテンショナーが作動した時には、このクラッチ解除用付勢部材によって、シートベルトを巻き取るスピンドルと電動アクチュエータとの接続を確実に切断することができ、プリテンショナー作動時の乗員の拘束を確実に行なうことができる。
次に、本発明の一実施形態にかかるシートベルト装置について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のシートベルト装置10は、シートベルト(図示せず)を巻き取るスピンドル12と、スピンドル12をシートベルトの巻き取り方向へ付勢する巻き取りバネ装置13と、加速度センサ(図示せず)によって検出される加速度に応じてシートベルトの引出動作をロックするロック機構14と、スピンドル12を回転させる動力を発生する電動アクチュエータであるモータ34と、スピンドル12を回転させる他の動力を発生するプリテンショナー機構15と、モータ34からの動力をスピンドル12に伝達可能な動力伝達機構17と、を有している。
スピンドル12は、両端が支持フレーム11によって回転可能に支持されている。また、スピンドル12内には、一端側(図1において左端側)でスピンドル12に接続され、他端側(図1において右端側)でプリテンショナー機構15からの力が入力されるトレッドヘッド21と接続される、エネルギー吸収機構を構成するトルクチューブ(図示せず)が設けられている。
プリテンショナー機構15は、火薬を点火して発生したガスによってボール(図示せず)を強く押し出し、ボールがピニオン26の溝に沿って移動する。ピニオン26の回転は、ロック機構14を介してトレッドヘッド21、トーションバー、スピンドル12へと伝達される。なお、このようにプリテンショナー機構15がトーションバーを介してスピンドル12と結合されるように構成すると、エネルギー吸収機構が作動する際にはプリテンショナーの動作に影響を受けない。また、図1中、符号23は、プリテンショナー機構15からの力の伝達経路をトーションバーによって切り替えるための経路切替用ガス発生器(図示せず)が取り付けられるスイッチハウジングである。
また、支持フレーム11の図中左側面には、スイッチハウジング23及びベアリングリング24を介して、ロアカバー25が取付けられている。ロアカバー25とそれに取り付けられるアッパーカバー53との間には、動力伝達機構17が収容される空間が形成される。
ロアカバー25の下部、即ち支持フレーム11の下方位置には、モータアセンブリ16が取付けられている。モータアセンブリ16は、リアキャップ31、ハーネス32、リアケース33、モータ34、第1ギヤ35、及びフロントケース36から構成されている。なお、第1ギヤ35はモータ34の回転軸に取付けられており、ロアカバー25の内部に挿入されて、動力伝達機構17に設けられているトルクリミッター機構19の第2大ギヤ57と噛合する。
トルクリミッター機構19は、第3ギヤ58と噛合する第2小ギヤ54と、第2小ギヤ54に一体回転可能に取り付けられるスプリングホルダ55と、スプリングホルダ55に保持される複数のリミットスプリング56と、第2小ギヤ54と同軸に配置され、第1ギヤ54と噛合する第2大ギヤ57と、を有している。リミットスプリング56は、スプリングホルダ55に保持された状態で、一端部を第2大ギヤ57の内周面に形成された凹凸面(図示せず)に係合させ、弾性変形することで第2大ギヤ57の第2小ギヤ54に対する相対回転を許容する。
このため、トルクリミッター機構19では、通常状態では第2大ギヤ57と第2小ギヤ54は、リミットスプリング56によって相対的な位相が保持されて同一方向に回転する。ここで、モータ34の駆動による巻き取り時に、プリテンショナー機構15が作動しないような軽衝突やブレーキングにより、第2大ギヤ57と第2小ギヤ54との間に所定値より大きなトルク差が生じた場合、リミットスプリング56の一端部と第2大ギヤ57の凹凸面との係合が解除され、弾性変形しながら滑り始める。この結果、モータ34による過大なトルクの伝達が抑制され、ギヤ歯の破損が防止できると共に、エネルギー吸収動作時における拘束性能への影響を低減することができる。なお、本実施形態では、第1ギヤ35、第2小ギヤ54、第2大ギヤ57、第3ギヤ58、後述のファイナルギヤ47によってギヤアッセンブリを構成している。
さらに、ロアカバー25とアッパーカバー53間の上部には、動力伝達機構17を構成するクラッチ52が収容されている。クラッチ52は、ブッシュ41,フリクションスプリング42、摩擦ホイール或は第3回転部材であるガイドリング43、クラッチ解除用付勢部材であるオフスプリング45、他の回転部材或は第2回転部材であるリングプレート46及びファイナルギヤ47、リターンスプリング48、係合部材であるパウル49、回転部材或は第1回転部材であるラッチリング50、及びブッシュ51とから構成される。
ラッチリング50は、スピンドル12に一体的に取付けられるジョイント22と内歯50bにて結合されてスピンドル12と一体に回転し、また、外周面には被係合部である外歯50aを有する(図2参照。)。
ファイナルギヤ47は、ラッチリング50と同軸に配置され、モータ34の回転軸とギヤ結合する。また、リングプレート46は、ファイナルギヤ47に取り付けられ、ファイナルギヤ47と一体回転する。
パウル49は、リングプレート46に設けられた揺動軸46bに揺動可能に取り付けられる。パウル49は、リングプレート46に取り付けられたリターンスプリング48によって(図3参照。)、その係合部49aがラッチリング50の外歯50aと係合する方向に付勢されている。また、パウル49は、揺動軸46bに対して係合部49aと異なる方向に延出した延出部49cを有しており、延出部49cの先端には揺動軸46bと平行な方向に突出した突部49bが設けられている。パウル49は、その重心が揺動中心付近となるように形成されており、振動等によるパウル49の誤作動を軽減することができる。
ガイドリング43は、ラッチリング50及びリングプレート46と同軸に配置され、端部がロアカバー25に嵌入して取り付けられたフリクションスプリング42と摩擦摺動により接続されている。また、ガイドリング43は、リングプレート46に設けられた円弧状の長孔46cに突出する複数個(例えば、2個)のストッパ43eを備えており、リングプレート46が回転した際にストッパ43eが長孔46c内を移動しながら、リングプレート46に対して所定の角度で相対回転する。そして、ストッパ43eが長孔46cの端面に当接した後は、ガイドリング43はフリクションスプリング42による摩擦力に抗して、リングプレート46及びファイナルギヤ47と一体回転する。
また、ガイドリング43のリングプレート46側の側面には、リングプレート46の揺動軸46bの近傍に形成された切欠き46aから臨む、カム部材43b、オフスプリング45を支持するばね支持部43c、及び突起43dが形成されている。
カム部材43bは、半径方向および円周方向に対して傾斜した案内部であるカム面43aを有し、通常時においてパウル49の延出部49cが当接して、パウル49の係合部49aがラッチリング50の外歯50aと係合できない位置に規制し、また、モータ34の回転に応じてパウル49が移動する際に、係合部49aが外歯50aと係合するようにパウル49の延出部49cと当接してパウル49の揺動を案内する。
また、突起43dは、ばね支持部43cに支持されたオフスプリング45の先端45aと突起43dとの距離がパウル49の突部49bの大きさより小さくなる位置に、オフスプリング45の先端45aと対向するように形成される。
オフスプリング45は、プリテンショナー機構15が作動してラッチリング50を高速で回転させ、ラッチリング50の回転によって、パウル49の係合部49aがラッチリング50の外歯50aと係合している状態からパウル49がその係合が解除される方向に強く揺動した時(図6参照)に、延出部49cの突部49bによって弾性変形される。これにより、カム面43aによる延出部49cの案内が解除される位置にパウル49が維持されて、パウル49の揺動が規制される。パウル49がこの位置に維持されることで、モータ34とスピンドル12間は非結合となる。
次に、本実施形態のシートベルト装置10の作動について説明する。
衝突の可能性がある場合、衝突前に、モータ34によって動力伝達機構17を介してスピンドル12を回転させてシートベルトをある程度巻き取り、乗員の軽拘束を行なう。また、衝突の可能性がなくなると、モータ34を逆転させて、衝突前の状態に戻す。さらに、衝突発生時には、プリテンショナー機構15により、衝突前のモータ34による巻き取り速度よりも大きい速度で直接スピンドル12を回転させてシートベルトを巻き取り、乗員をしっかりと拘束する。このとき、シートベルトに所定の張力以上の過剰な巻き取り力が加わった時には、トーションバーにより張力を制限する。
次に、クラッチ52の作動を図3〜図6を参照して説明する。なお、図3〜図6では、パウル49の部分を透過して示している。
まず、図3に示すように、モータ34による巻き取りが行なわれていない場合は、パウル49は延出部49cがカム面43aに規制されているので、係合部49aはリターンスプリング48の付勢力に抗してラッチリング50から遠ざかった位置にあり、ラッチリング50とパウル49とは非係合である。このため、スピンドル11と一体のラッチリング50のみ回転可能となり、シートベルトの通常の巻き取り/引き出しが可能である。
図4に示すように、モータ34が巻き取り側に回転すると、モータ34の回転軸にギヤ結合しているファイナルギヤ47が反時計方向へ回転する。回転開始の状態では、ガイドリング43はフリクションスプリング42の摩擦力によって回転が阻止されるので、ファイナルギヤ47はパウル49がガイドリング43のカム面43aから離れる方向にガイドリング43に対して相対移動する。これに伴い、パウル49の延出部49cはカム面43aに沿って移動し、リターンスプリング48の付勢力によりパウル49が反時計回りへ揺動を開始する。
図5に示すように、パウル49がガイドリング43のカム面43aに案内されながらリターンスプリング48によって反時計回りにさらに揺動すると、係合部49aがラッチリング50の外歯50aに係合する。これにより、ラッチリング50がファイナルギヤ47と一体に反時計回りに回転する。これによりファイナルギヤ47の回転がラッチリング50を介してスピンドル12に伝達され、シートベルトの巻き取りを開始する。
なお、モータ34が解除側に回転した場合には、ファイナルギヤ47が時計回りに回転する。ガイドリング43はフリクションスプリング42の摩擦力によって回転が阻止されるので、ファイナルギヤ47はパウル49がガイドリング43のカム面43aに近づく方向にガイドリング43に対して相対移動する。これにより、パウル49が時計回りに回転し、その係合部49aはラッチリング50の外歯50aから離れ、パウル49はラッチリング50と非係合となる。
図6に示すように、衝突前のモータ34による巻き取り後に、プリテンショナー機構15が作動すると、スピンドル12は高速で回転され、スピンドル12と一体回転するラッチリング50が高速で反時計回りへ回転し、ラッチリング50に係合しているパウル49の係合部49aがラッチリング50の外歯50aによって外側へ跳ね飛ばされ、パウル49は時計回りへ揺動する。これに伴い、パウル49の延出部49に設けられている突部49bは、オフスプリング45の先端45aを弾性変形させてこの先端45aを乗り越えてラッチリング50側へ移動する。オフスプリング45の先端45aは、突部49bが通り過ぎると元の位置に復帰するため、パウル49の突部49bはオフスプリング45と突部43dとに保持されてカム面43aに案内される位置へ戻ることができなくなり、これにより、パウル49は、ラッチリング50と非係合に維持され、モータ34の動力がスピンドル12に伝達されることはない。
以上、説明したシートベルト装置10によれば、クラッチ52は、プリテンショナー機構15が作動し、プリテンショナー機構15によるラッチリング50の回転を利用して係合部49aがラッチリング50から遠ざかる方向に移動した時に、パウル49によって弾性変形されてパウル49の移動を規制し、モータ34とスピンドル12との間を非結合にするオフスプリング45を備えている。このため、オフスプリング45は、モータ34作動時には力が掛からず劣化することがないので、プリテンショナー機構15が作動した時には、このオフスプリング45によって、シートベルトを巻き取るスピンドル12とモータ34との接続を確実に切断することができ、プリテンショナー機構15作動時の乗員の拘束を確実に行なうことができる。
なお、本発明のシートベルト装置10は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
本出願は、2006年12月28日出願の日本特許出願(特願2006−355534)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明にかかるシートベルト装置の分解斜視図である。 クラッチの要部拡大斜視図である。 モータからの動力を伝達するクラッチの作動を説明するための図である。 モータからの動力を伝達するクラッチの作動を説明するための図である。 モータからの動力を伝達するクラッチの作動を説明するための図である。 モータからの動力を伝達するクラッチの作動を説明するための図である。
符号の説明
10 シートベルト装置
12 スピンドル
15 プリテンショナー機構
17 動力伝達機構
34 モータ(電動アクチュエータ)
43 ガイドリング(摩擦ホイール、第3回転部材)
43a カム面(案内部)
45 オフスプリング(付勢部材)
46 リングプレート(他の回転部材、第2回転部材)
49 パウル(係合部材)
49a 係合部
50 ラッチリング(回転部材)
50a 外歯(被係合部)
52 クラッチ

Claims (3)

  1. シートベルトを巻き取るスピンドルと、
    該スピンドルを回転する動力を発生する電動アクチュエータと、
    前記スピンドルを回転する他の動力を発生するプリテンショナー機構と、
    前記電動アクチュエータからの動力を前記スピンドルに伝達可能な動力伝達機構と、
    を備えるシートベルト装置であって、
    前記動力伝達機構は、
    前記スピンドルと共に回転し、外周面に被係合部を有する回転部材と、
    前記回転部材と係合する方向に付勢され、前記電動アクチュエータの回転に応じて移動し、且つ、前記回転部材の被係合部と係合可能な係合部を有する揺動自在な係合部材と、 前記電動アクチュエータの回転に応じて前記係合部材が移動する際に、前記係合部が前記被係合部と係合するように前記係合部材の揺動を案内する案内部と、
    前記プリテンショナー機構が作動し、前記プリテンショナー機構による前記回転部材の回転を利用して前記係合部が前記被係合部から遠ざかる方向に揺動した時に、前記係合部材によって弾性変形されて前記係合部材の揺動を規制し、前記電動アクチュエータと前記スピンドルとの間を非結合にするクラッチ解除用付勢部材と、
    を備えるクラッチを有することを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記電動アクチュエータの回転に応じて回転し、前記係合部材が取り付けられる他の回転部材と、
    該他の回転部材に接して、前記他の回転部材に対して所定の角度で相対回転可能に配置される摩擦ホイールと、をさらに備え、
    前記摩擦ホイールには、前記案内部が形成されると共に、前記付勢部材が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. シートベルトを巻き取るスピンドルと、
    該スピンドルを回転する動力を発生する電動アクチュエータと、
    前記スピンドルを回転する他の動力を発生するプリテンショナー機構と、
    前記電動アクチュエータからの動力を前記スピンドルに伝達可能な動力伝達機構と、
    を備えるシートベルト装置であって、
    前記動力伝達機構は、
    前記スピンドルと共に回転し、外周面に被係合部を有する第1回転部材と、
    該第1回転部材と同軸に配置され、前記電動アクチュエータの回転に応じて回転する第2回転部材と、
    前記被係合部と係合する方向に付勢された状態で、前記第2回転部材に揺動自在に設けられ、前記第1回転部材の被係合部と係合可能な係合部と、揺動軸に対して該係合部と異なる方向に延出し、先端に突部を備えた延出部とを有する係合部材と、
    前記第1及び第2回転部材と同軸に、前記第2回転部材に対して所定の角度で相対回転可能に配置され、前記係合部材の延出部と当接して前記係合部材の揺動を案内可能な案内部を有する第3回転部材と、
    前記係合部材の係合部が前記第1回転部材の被係合部と係合している状態から前記係合部材が前記係合が解除される方向に揺動した時に前記延出部の突部によって弾性変形され、前記案内部による前記延出部の案内が解除される位置に前記係合部材を維持可能なクラッチ解除用付勢部材と、を備えるクラッチを有することを特徴とするシートベルト装置。
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