JP4912626B2 - 顕微鏡、及び顕微鏡の観察方法 - Google Patents

顕微鏡、及び顕微鏡の観察方法 Download PDF

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Description

本発明は、生体細胞等の試料から発する蛍光等を観察する、油浸系対物レンズを用いた顕微鏡、及び油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法に関する。
現在、最先端のリサーチ分野では、生体の機能解明や蛋白質の挙動解析・相互作用の解明などを目的として、細胞を生きたまま長時間(数日から数週間)観察する方法が種々開発されて来ている。従来、生体細胞内の病変部等を観察する顕微鏡観察の一手法として、蛍光観察が一般的に行われている。蛍光観察は、特定の蛍光タンパク等の蛍光物質を発光標識として生体細胞等の生体試料を染色した後、励起光を照射して蛍光を発させ、これを観察することで生体細胞内における病変等、生体試料内の特定部位の有無及びその位置を検出するというものである。
蛍光顕微鏡観察では、特にSN比の良いことが求められる。微弱な蛍光を検出するためには、高解像で明るい蛍光が得られる油浸系対物レンズを用いる必要がある。
従来の油浸系対物レンズを用いた蛍光顕微鏡としては、例えば次の特許文献1に記載のものがある。また、蛍光顕微鏡用の液浸油としては、例えば次の特許文献2に記載のものがある。
特開2002−350734号公報 特開平11−269317号公報
ところで、油浸系対物レンズを用いた蛍光顕微鏡においては、特許文献2に載のように、試料(より厳密には試料を覆うカバーガラス)と油浸系対物レンズとの間に充填されるイマージョンオイルからの自家蛍光が、SN比に悪影響を与える。このため、試料と油浸系対物レンズとの間の距離を極力無くすことが、高SN比を得るためには望まれる。
しかし、特許文献1に記載のような従来の油浸蛍光顕微鏡は、対物レンズ全体を動かして試料との間の距離を変えることによって、焦点位置を調整するように構成されている。このため、試料と油浸系対物レンズとの間を極力無くすように構成すると、試料と油浸系対物レンズとの間の作動距離が極端に短くなってしまい、操作性が悪化して試料の破損や厚い試料等を観察するときに試料の深い部分を観察することができなくなる。
このため、従来の油浸系対物レンズを用いた顕微鏡では、対物レンズの作動距離を確保するために、試料と油浸系対物レンズとの間の距離をある程度離さなければならず、試料と油浸系対物レンズとの間に充填されるイマージョンオイルからの自家蛍光を原因とするSN比への悪影響を低減することができなかった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、試料(より厳密には試料を覆うカバーガラス)と油浸系対物レンズとの間に充填されるイマージョンオイルからの自家蛍光を極力無くして蛍光像のSNを高くすることが可能な顕微鏡、及び顕微鏡の観察方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による油浸系対物レンズを用いた顕微鏡は、試料を保護するカバーガラスと最も試料側のレンズ面との間に油を充填して観察する、油浸系対物レンズと結像レンズを有する顕微鏡において、前記油浸系対物レンズが、試料側から順に、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を持つ第1レンズ群と、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、接合レンズを含んで構成され、全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、接合レンズを含んで構成され、全体として負の屈折力を持つ第4レンズ群とを有し、前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.03mm<WDから0<WD≦0.03mmへと変化したときに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が広がり、前記第2レンズと前記第3レンズとの間隔が狭まり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が狭まることで、試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するように構成されていることを特徴としている。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するように構成されているのが好ましい。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡においては、前記カバーガラスの厚さに対応して、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料上の同一深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するように構成されているのが好ましい。
さらに、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料内の所望深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するように構成されているのが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明による油浸系対物レンズを用いた顕微鏡は試料を保護するカバーガラスと最も試料側のレンズ面との間に油を充填して観察する、油浸系対物レンズと結像レンズを有する顕微鏡において、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に補正レンズを備え、前記補正レンズが、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に備わることにより、前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0<WD≦0.03mmにしたときの前側焦点距離および前側焦点位置が、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に補正レンズを備えない場合における前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.03mm<WDであるときの前側焦点距離および前側焦点位置と同じとなるようにする機能を備えることを特徴としている。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整する機能を備えるのが好ましい。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料上の同一深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整する機能を備えるのが好ましい。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料内の所望深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整する機能を備えるのが好ましい。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡においては、前記補正レンズが、前記油浸系対物レンズ側から順に、正の屈折力を持つ第1補正レンズ群と、負の屈折力を持つ第2補正レンズ群と、正の屈折力を持つ第3補正レンズ群を有して構成され、且つ、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に挿脱可能に備えられ、前記補正レンズを前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に挿入することにより、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにしたときに、前記第1補正レンズ群と前記第2補正レンズ群が、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとで構成された場合であって前記作動距離WDを0.03mm<WDにしたときの前側焦点距離および前側焦点位置と同じとなるようにする機能を備えると共に、前記第3レンズ群が、像面での結像位置を一定に保つ機能を備えるのが好ましい。
さらに、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡においては、前記油浸系対物レンズの前側焦点位置と試料面とが一致している場合には、倍率が1倍になり、前記作動距離WDが0.03mm<WDから0<WD≦0.03mmへと変化したときに、前記油浸系対物レンズと前記第1補正レンズ群との間隔が狭まり、前記第1補正レンズ群と前記第2補正レンズ群との間隔が広がり、前記第2補正レンズ群と前記第3補正レンズ群との間隔が狭まるように構成されているのが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明による油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法は、結像レンズを備え、試料を保護するカバーガラスと最も試料側のレンズ面との間に油を充填して観察する、油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法において、前記油浸系対物レンズとして、試料側から順に、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を持つ第1レンズ群と、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、接合レンズを含んで構成され、全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、接合レンズを含んで構成され、全体として負の屈折力を持つ第4レンズ群とを有する油浸系対物レンズを用い、前記作動距離WDを0.03mm<WDから0<WD≦0.03mmにするときに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を広げ、前記第2レンズと前記第3レンズとの間隔を狭め、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔を狭めて、試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整することを特徴としている。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するのが好ましい。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法においては、前記カバーガラスの厚さに対応して、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料上の同一深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するのが好ましい。
さらに、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料内の所望深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するのが好ましい。
さらに上記目的を達成するため、本発明による油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法は、試料を保護するカバーガラスと最も試料側のレンズ面との間に油を充填して観察する、油浸系対物レンズと結像レンズを有する顕微鏡の観察方法において、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に備えた場合に、前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0<WD≦0.03mmにしたときの前側焦点距離および前側焦点位置が、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に備えない場合における前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.03mm<WDであるときの前側焦点距離および前側焦点位置と同じとなるようにする機能を備えた補正レンズを、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に備えることを特徴としている。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するのが好ましい。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料上の同一深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するのが好ましい。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法においては、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料内の所望深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整することのが好ましい。
また、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法においては、前記補正レンズを、前記油浸系対物レンズ側から順に、正の屈折力を持つ第1補正レンズ群と、負の屈折力を持つ第2補正レンズ群と、正の屈折力を持つ第3補正レンズ群を有して構成し、且つ、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に挿脱可能に備え、前記補正レンズを前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に挿入し、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmとして、前記第1補正レンズ群と前記第2補正レンズ群を介して、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとで構成された場合であって前記作動距離WDを0.03mm<WDにしたときの前側焦点距離および前側焦点位置と同じとなるようにすると共に、前記第3レンズ群を介して、像面での結像位置を一定に保つのが好ましい。
さらに、この油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法においては、前記油浸系対物レンズの前側焦点位置と試料面とが一致している場合には、倍率が1倍になるようにし、前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0.03mm<WDから0<WD≦0.03mmにするときに、前記油浸系対物レンズと前記第1補正レンズ群との間隔を狭め、前記第1補正レンズ群と前記第2補正レンズ群との間隔を広げ、前記第2補正レンズ群と前記第3補正レンズ群との間隔を狭めるのが好ましい。
本発明によれば、試料(より厳密には試料を覆うカバーガラス)と油浸系対物レンズとの間を極力ゼロに近付けた状態で、焦点距離を調整して試料を観察することができる。このため、試料と油浸系対物レンズとの間に充填されるイマージョンオイルからの自家蛍光を極力無くすことができ、蛍光像のSNが高い顕微鏡、及び顕微鏡の観察方法が得られる。
本発明の具体的な実施形態の説明に先立ち、本発明の作用効果について補足説明する。
従来のこの種の顕微鏡に用いられる油浸系対物レンズにおけるイマージョンオイルからの自家蛍光量の油浸系対物レンズ全体から発生する自家蛍光量に占める割合は、約30パーセントある。
本発明の油浸系対物レンズを用いた顕微鏡のように、試料と油浸系対物レンズとの間隔を極力ゼロに近付ければ、イマージョンオイルの厚さもゼロに近づく。このため、本発明の油浸系対物レンズを用いた顕微鏡によれば、従来のこの種の顕微鏡に比べて、全体で約30パーセントもの自家蛍光を減らすことができ、高SNの蛍光像が得られる。
また、従来の顕微鏡のように、試料と油浸系対物レンズとの間の作動距離を変動させるのでは、試料と油浸系対物レンズとの間の作動距離を短くすると、試料に油浸系対物レンズを衝突させ易く、試料を破損させ易い上、厚みのある試料における深度の深い部分に焦点を合わせることができないなど、焦点距離の調整も限られたものになってしまう。このため、従来のこの種の顕微鏡では、試料と油浸系対物レンズとの間の作動距離、言い換えればイマージョンオイルが充填される間隔を少なくとも0.1mm程度あける必要がある。しかし、これでは、イマージョンオイルからの自家蛍光をなくすことができない。
これに対し、本発明の油浸系対物レンズを用いた顕微鏡のように、試料と油浸系対物レンズとの間を極力ゼロに近付けた状態で固定し、最も試料側のレンズよりも像側にある一部のレンズで焦点距離を調整するようにすれば、イマージョンオイルからの自家蛍光をなくして高SNの蛍光像を得ることができることに加えて、試料に油浸系対物レンズが衝突して試料が破損するようなことを防止できるとともに、試料における深度の深い部分にも焦点を合わせることができ、従来のこの種の顕微鏡に比べて、操作性が格段に向上する。
第一実施形態
図1は本発明の第一実施形態にかかる顕微鏡に用いる油浸系対物レンズの試料との位置関係を示す説明図であり、(a)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0.1mmのときの位置関係、(b)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmのときの位置関係を示している。図2は図1に示した油浸系対物レンズを構成するレンズ群の模式図であり、(a)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0.1mmのときの合焦状態での各レンズ群の位置関係、(b)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmのときの合焦状態での各レンズ群の位置関係を示している。なお、図1,2中、CGはカバーガラス、SGはカバーガラスである。
第一実施形態の顕微鏡は、試料側から順に、油浸系対物レンズ1と、図示省略した結像レンズを有している。
油浸系対物レンズ1は、試料側から順に、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4を有して構成されている。
第1レンズ群G1は、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を有している。第2レンズ群G2は、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を有している。第3レンズ群G3は、接合レンズを含んで構成され、全体として正の屈折力を有している。第4レンズ群G4は、接合レンズを含んで構成され、全体として負の屈折力を有している。
また、油浸系対物レンズ1を構成する各レンズ群G1,G2,G3,G4は、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.1mmのときに図2(a)に示すような位置関係でもって、試料における所定深度位置で合焦するように構成されている。そして、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0<WD≦0.03mmへと変化させたときに、図2(b)に示すように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が広がり、第2レンズG2と第3レンズG3との間隔が狭まり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が狭まることで、図2(a)のときと同様の試料面における所定深度位置で合焦するとともに、像面での結像位置を図2(a)のときと同様に保つことができるように構成されている。なお、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が広がることで、第1レンズ群G1で大きく発生する球面収差を低減することができるようになっている。
また、油浸系対物レンズ1は、観察に用いるカバーガラスCGの厚さが変わった場合には、カバーガラスCGの厚さに対応して、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0<WD≦0.03mmとなった状態のまま、各レンズ群G2,G3,G4の少なくとも一部を光軸に沿って所定方向に所定量移動することで、図2(a)のときと同様の試料における所定深度位置で合焦するとともに、像面での結像位置を図2(a)のときと同様に保つことができるように構成されている。
さらに、油浸系対物レンズ1は、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0<WD≦0.03mmとなった状態のまま、各レンズ群G2,G3,G4の少なくとも一部を光軸に沿って所定方向に所定量移動することで、試料における所望の深度に合焦するとともに、像面での結像位置を図2(a)のときと同様に保つことができるように構成されている。
このように構成された第一実施形態の顕微鏡を用いて試料の自家蛍光を抑えながら観察する場合について説明する。なお、第一実施形態の顕微鏡は、図2(a)に示すように、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.1mmのときも、自家蛍光量を考慮しなければ試料を観察することができるように構成されている。
カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にする。そして、このとき、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔を広げ、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔を狭め、第3レンズ群と第4レンズ群G4との間隔を狭める(図2(b)参照)。これにより、図2(a)のときと同様の試料面における所定深度位置で合焦するとともに、像面での結像位置が図2(a)のときと同様に保たれる。また、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔を広げると、第1レンズ群G1で大きく発生する球面収差が低減される。
なお、使用するカバーガラスCGの厚さが異なる場合であっても、カバーガラスCGの厚さに対応して、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にする。そして、各レンズ群G2,G3,G4を光軸に沿って所定方向に移動量を調整して移動させる。これにより、図2(a)のときと同様の試料面における所定深度位置で合焦するとともに、像面での結像位置が図2(a)のときと同様に保たれる。
さらに、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にする。そして、各レンズ群G2,G3,G4を光軸に沿って所定方向に移動量を調整して移動させる。これにより、試料の所望深度位置で合焦するとともに、像面での結像位置が図2(a)のときと同様に保たれる。
このように第一実施形態の顕微鏡によれば、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にして、試料の所定深度位置を観察することができる。このため、イマージョンオイルの厚みがほぼ0になり、イマージョンオイルからの自家蛍光がほぼ0にすることができる。
上述したように、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.1mm程度離れている場合、そこに充填されるイマージョンオイルから生ずる自家蛍光の占める割合は、全体で生じる自家蛍光の約30パーセントあった。
従って、第一実施形態の顕微鏡によれば、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態にすることで、自家蛍光を約30パーセント低減することができる。
また、第一実施形態の顕微鏡によれば、カバーガラスCGの厚さが変わっても、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にして、試料の同一深度位置を観察することができる。
従って、第一実施形態の顕微鏡によれば、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態にして、カバーガラスCGの厚さの誤差の影響を受けることなく良好な画像を観察することができる。
さらに、第一実施形態の顕微鏡によれば、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にしたままで、試料の所望深度位置を観察することができる。
従って、第一実施形態の顕微鏡によれば、観察対象範囲を探す場合には、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを大きく取って(ここでは0.1mm)観察し、蛍光観察時には、イマージョンオイルからの自家蛍光をなくして高SNの蛍光像を得ることができることに加えて、試料に油浸系対物レンズ1が衝突して試料が破損するようなことを防止できるとともに、試料における深度の深い部分にも焦点を合わせることができ、従来のこの種の顕微鏡に比べて、操作性が格段に向上する。
第二実施形態
図3は本発明の第二実施形態にかかる顕微鏡における光学構成を示す模式図であり、(a)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0.1mmのときの合焦状態での構成、(b)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmのときの合焦状態での構成を示している。なお、図3中、CGはカバーガラス、SGはカバーガラスである。
第二実施形態の顕微鏡は、試料側から順に、油浸系対物レンズ1と、結像レンズ2と、油浸系対物レンズ1と結像レンズ2との間に挿脱可能に設けられた補正レンズ3を有している。
補正レンズ3は、油浸系対物レンズ1側から順に、正の屈折力を有する第1補正レンズ群3G1と、負の屈折力を有する第2補正レンズ群3G2と、正の屈折力を有する第3補正レンズ群3G3を有して構成されている。
そして、図3(a)に示すように、試料を覆うカバーガラスCGと油浸系対物レンズ1との間の作動距離WDが0.1mmのときの合焦状態では、補正レンズ3は光路から外され、図3(b)に示すように、図3(a)のときにおける油浸系対物レンズ1を構成する各レンズ群G1,G2,G3,G4の位置関係を調整しないで、油浸系対物レンズ1全体を試料に近付けて試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズ1との間の作動距離WDを0<WD≦0.03mmとしたときには、補正レンズ3を光路に挿入することで、図3(a)と同様の試料における所定深度位置で合焦するとともに、像面での結像位置を図3(a)のときと同様に保つことができるように構成されている。
図3(a)に示す状態では、油浸系対物レンズ1から結像レンズ2へ平行光束が出射される。油浸系対物レンズ1全体をそのまま、試料を覆うカバーガラスCGと油浸系対物レンズ1との間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmとなるように近付けると、油浸系対物レンズ1からの光束は発散光束となって出射されることになる。そこで、補正レンズ3は、光路に挿入することによって、各補正レンズ群3G1,3G2,3G3を介して対物レンズ1からの発散光束を平行光束に変換して、結像レンズ2に入射するように、構成されている。
そして、補正レンズ3は、第1補正レンズ群3G1と第2補正レンズ群3G2が、主に油浸系対物レンズ1および補正レンズ3の全体の前側焦点距離を、補正レンズ3を光路に挿入しない場合における油浸系対物レンズ1および補正レンズ3の全体の前側焦点距離の値と等しくなるように調整する機能を有し、第3補正レンズ3G3が主に結像レンズ2を介した像面での結像位置を一定に保つ機能を有している。
このように構成された第二実施形態の顕微鏡を用いて試料の自家蛍光を抑えながら観察する場合について説明する。なお、第二実施形態の顕微鏡は、図3(a)に示すように、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.1mmのときも、自家蛍光量の低減を考慮しなければ試料を観察することができるように構成されている。
補正レンズ3を油浸系対物レンズ1と結像レンズ2との間に挿入すると共に、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にする。なお、このとき、油浸系対物レンズ1は、各レンズ群G1,G2,G3,G4の相互の位置関係が図3(a)の状態を保ったまま一体で移動させる。このように移動させると、油浸系対物レンズ1からの光束は発散光束となって出射されることになるが、補正レンズ3を光路に挿入すると、各補正レンズ群3G1,3G2,3G3を介して対物レンズ1からの発散光束が平行光束に変換されて、結像レンズ2に入射することになる。また、補正レンズ3の第1補正レンズ群3G1と第2補正レンズ群3G2を介して、主に油浸系対物レンズ1および補正レンズ3の全体の前側焦点距離が、補正レンズ3を光路に挿入しない場合における全体の前側焦点距離と等しくなるように調整され、第3補正レンズ3G3を介して主に結像レンズ2を介した像面での結像位置が一定に保たれる。
このように第二実施形態の顕微鏡によれば、補正レンズ3を介して、第一実施形態の顕微鏡と同様、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にして、試料の所定深度位置を観察することができる。このため、イマージョンオイルの厚みがほぼ0になり、イマージョンオイルからの自家蛍光がほぼ0にすることができる。このため、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態にすることで、自家蛍光を約30パーセント低減することができる。
また、第二実施形態の顕微鏡によれば、補正レンズ3を介して、油浸対物レンズ1と補正レンズ3の全体の前側焦点位置および前側焦点距離を、補正レンズ3を光路に挿入しない場合における全体の前側焦点位置および前側焦点距離に変換することができる。
このため、第一実施形態の顕微鏡と同様、カバーガラスCGの厚さが変わっても、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にして、試料の同一深度位置を観察することができ、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態にして、カバーガラスCGの厚さの誤差の影響を受けることなく良好な画像を観察することができる。
また、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にしたままで、試料の所望深度位置を観察することができる。
従って、第二実施形態の顕微鏡によれば、観察対象範囲を探す場合には、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを大きく取って(ここでは0.1mm)観察し、蛍光観察時には、イマージョンオイルからの自家蛍光をなくして高SNの蛍光像を得ることができることに加えて、試料に油浸系対物レンズ1が衝突して試料が破損するようなことを防止できるとともに、試料における深度の深い部分にも焦点を合わせることができ、従来のこの種の顕微鏡に比べて、操作性が格段に向上する。しかも、従来用いられている油浸系対物レンズ1をそのまま用いることができる。
なお、第二実施形態の顕微鏡において、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にしたままで、試料の所望深度位置を観察するには、補正レンズ3を挿入後、油浸系対物レンズ1を構成するレンズ群のうち、最も試料側のレンズよりも像側に配置された少なくとも一部のレンズを、油浸系対物レンズ1と結像レンズ2とで構成された場合であってカバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0.03mm<WDにしたときにおいて合焦するときと同じように光軸に沿って所定方向に所定量移動させるようにすればよい。あるいは、油浸系対物レンズ1を構成するレンズ(あるいはレンズ群)は移動させないで、補正レンズ3を構成するいずれかのレンズ(あるいはレンズ群)を光軸に沿って所定方向に移動量を調整して移動させるようにしてもよい。
第三実施形態
図4は本発明の第三実施形態にかかる顕微鏡における光学構成を示す模式図であり、(a)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0.1mmのときの合焦状態での構成、(b)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmのときの合焦状態での構成を示している。なお、図3中、CGはカバーガラス、SGはカバーガラスである。
第三実施形態の顕微鏡は、試料側から順に、油浸系対物レンズ1と、結像レンズ2と、油浸系対物レンズ1と結像レンズ2との間に設けられた補正レンズ3を有している。
なお、第三実施形態の顕微鏡は、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.1mmのときも、自家蛍光量を考慮しなければ、油浸系対物レンズ1と補正レンズ3とが、図4(a)に示すような位置関係でもって配置された状態で、試料を観察することができるように構成されている。
補正レンズ3は、油浸系対物レンズ1側から順に、正の屈折力を有する第1補正レンズ群3G1と、負の屈折力を有する第2補正レンズ群3G2と、正の屈折力を有する第3補正レンズ群3G3を有して構成されている。
そして、補正レンズ3は、図4(a)のときにおける対物レンズ1を構成する各レンズ群の位置関係を調整しないで、油浸系対物レンズ1全体を試料に近付けて試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズ1との間の作動距離WDを0<WD≦0.03mmとしたときに、図4(a)と同様の試料における所定深度位置で合焦するとともに、像面での結像位置を図4(a)のときと同様に保つことができるように構成されている。
図4(a)に示す状態では、油浸系対物レンズ1から結像レンズ2へ平行光束が出射される。油浸系対物レンズ1全体をそのまま、試料を覆うカバーガラスCGと油浸系対物レンズ1との間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmとなるように近付けると、油浸系対物レンズ1からの光束は発散光束となって出射されることになる。そこで、補正レンズ3は、各補正レンズ群3G1,3G2,3G3を光軸に沿って所定方向に所定量移動することにより、対物レンズ1からの発散光束を平行光束に変換して、結像レンズ2に入射するように、構成されている。
より具体的には、補正レンズ3は、油浸系対物レンズ1の前側焦点位置と試料面とが一致している場合には、全体の倍率を1倍にし、カバーガラスCGと油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.03mm<WDから0<WD≦0.03mmへと変化したときに、油浸系対物レンズ1と第1補正レンズ群3G1との間隔が狭まり、第1補正レンズ群3G1と第2補正レンズ群3G2との間隔が広がり、第2補正レンズ群3G2と第3補正レンズ群3G3との間隔が狭まるように構成されている。
また、補正レンズ3は、第1補正レンズ群3G1と第2補正レンズ群3G2が、主に油浸対物レンズ1と補正レンズ3の全体の前側焦点距離を、補正レンズ3を光路に設けないで構成した場合における油浸対物レンズ1と補正レンズ3の全体の前側焦点距離と等しくなるように調整する機能を有し、第3補正レンズ3G3が主に結像レンズ2を介した像面での結像位置を一定に保つ機能を有している。
このように構成された第三実施形態の顕微鏡を用いて試料の自家蛍光を抑えながら観察する場合について説明する。
カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にする。なお、このとき、油浸系対物レンズ1は、各レンズ群G1,G2,G3,G4の相互の位置関係が図4(a)の状態を保ったまま一体で移動させる。このように移動させると、油浸系対物レンズ1からの光束は発散光束となって出射されることになるが、補正レンズ3の各補正レンズ群3G1,3G2,3G3を介して油浸系対物レンズ1からの発散光束が平行光束に変換されて、結像レンズ2に入射することになる。また、補正レンズ3の第1補正レンズ群3G1と第2補正レンズ群3G2を介して、主に油浸対物レンズ1と補正レンズ3の全体の前側焦点距離が、補正レンズ3を光路に設けないで構成した場合における主に油浸対物レンズ1と補正レンズ3の全体の前側焦点距離と等しくなるように調整され、第3補正レンズ3G3を介して主に結像レンズ2を介した像面での結像位置が一定に保たれる。
このように第三実施形態の顕微鏡によれば、補正レンズ3を介して、第一実施形態及び第二実施形態の顕微鏡と同様、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にして、試料の所定深度位置を観察することができる。このため、イマージョンオイルの厚みがほぼ0になり、イマージョンオイルからの自家蛍光がほぼ0にすることができる。このため、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態にすることで、自家蛍光を約30パーセント低減することができる。
また、第三実施形態の顕微鏡によれば、第二実施形態の顕微鏡と同様、補正レンズ3を介して、油浸対物レンズ1と補正レンズ3の全体の前側焦点距離および前側焦点位置を、補正レンズ3を光路に設けないで構成した場合における油浸対物レンズ1と補正レンズ3の全体の前側焦点距離および前側焦点位置に変換することができる。
このため、第一実施形態及び第二実施形態の顕微鏡と同様、カバーガラスCGの厚さが変わっても、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にして、試料の同一深度位置を観察することができ、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態にして、カバーガラスCGの厚さの誤差の影響を受けることなく良好な画像を観察することができる。
また、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にしたままで、試料の所望深度位置を観察することができる。
従って、第三実施形態の顕微鏡によれば、観察対象範囲を探す場合には、カバーガラスCGと油浸系対物1レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを大きく取って(ここでは0.1mm)観察し、蛍光観察時には、イマージョンオイルからの自家蛍光をなくして高SNの蛍光像を得ることができることに加えて、試料に油浸系対物レンズ1が衝突して試料が破損するようなことを防止できるとともに、試料における深度の深い部分にも焦点を合わせることができ、従来のこの種の顕微鏡に比べて、操作性が格段に向上する。しかも、従来用いられている油浸系対物レンズをそのまま用いることができる。
なお、第三実施形態の顕微鏡において、カバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDをほぼ0に近い状態(0<WD≦0.03mm)にしたままで、試料の所望深度位置を観察するには、油浸系対物レンズを構成するレンズ群のうち、最も試料側のレンズよりも像側に配置された少なくとも一部のレンズを、油浸系対物レンズ1と結像レンズ2とで構成された場合であってカバーガラスCGと油浸系対物レンズ1における最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0.03mm<WDにしたときにおいて合焦するときと同じように光軸に沿って所定方向に所定量移動させるようにすればよい。あるいは、油浸系対物レンズ1を構成するレンズは移動させないで、補正レンズ3を構成するいずれかのレンズを光軸に沿ってさらに所定方向に移動量を調整して移動させるようにしてもよい。
本発明の油浸系対物レンズを用いた顕微鏡、及び油浸系対物レンズを用いた顕微鏡の観察方法は、生体の機能解明や蛋白質の挙動解析・相互作用の解明などを目的として生体細胞等の試料から発する蛍光等を観察するために油浸系対物レンズを使用することが必要とされる分野において有用である。
本発明の第一実施形態にかかる顕微鏡に用いる油浸系対物レンズの試料との位置関係を示す説明図であり、(a)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0.1mmのときの位置関係、(b)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmのときの位置関係を示している。 図1に示した油浸系対物レンズを構成するレンズ群の模式図であり、(a)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0.1mmのときの合焦状態での各レンズ群の位置関係、(b)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmのときの合焦状態での各レンズ群の位置関係を示している。 本発明の第二実施形態にかかる顕微鏡における光学構成を示す模式図であり、(a)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0.1mmのときの合焦状態での構成、(b)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmのときの合焦状態での構成を示している。 本発明の第三実施形態にかかる顕微鏡における光学構成を示す模式図であり、(a)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0.1mmのときの合焦状態での構成、(b)は試料を覆うカバーガラスと油浸系対物レンズとの間の作動距離WDが0<WD≦0.03mmのときの合焦状態での構成を示している。
符号の説明
1 油浸系対物レンズ
2 結像レンズ
3 補正レンズ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
3G1 第1補正レンズ群
3G2 第2補正レンズ群
3G3 第3補正レンズ群
CG カバーガラス
SG スライドガラス

Claims (20)

  1. 試料を保護するカバーガラスと最も試料側のレンズ面との間に油を充填して観察する、油浸系対物レンズと結像レンズを有する顕微鏡において、
    前記油浸系対物レンズが、試料側から順に、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を持つ第1レンズ群と、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、接合レンズを含んで構成され、全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、接合レンズを含んで構成され、全体として負の屈折力を持つ第4レンズ群とを有し、
    前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.03mm<WDから0<WD≦0.03mmへと変化したときに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が広がり、前記第2レンズと前記第3レンズとの間隔が狭まり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が狭まることで、試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するように構成されていることを特徴とする顕微鏡。
  2. 記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記カバーガラスの厚さに対応して、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料上の同一深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡。
  4. 前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料内の所望深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の顕微鏡。
  5. 試料を保護するカバーガラスと最も試料側のレンズ面との間に油を充填して観察する、油浸系対物レンズと結像レンズを有する顕微鏡において、
    前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に補正レンズを備え、
    前記補正レンズが、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に備わることにより、前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0<WD≦0.03mmにしたときの前側焦点距離および前側焦点位置が、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に補正レンズを備えない場合における前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.03mm<WDであるときの前側焦点距離および前側焦点位置と同じとなるようにする機能を備えることを特徴とする顕微鏡。
  6. 前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整する機能を備えることを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡。
  7. 前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料上の同一深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整する機能を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の顕微鏡。
  8. 前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料内の所望深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整する機能を備えることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の顕微鏡。
  9. 前記補正レンズが、前記油浸系対物レンズ側から順に、正の屈折力を持つ第1補正レンズ群と、負の屈折力を持つ第2補正レンズ群と、正の屈折力を持つ第3補正レンズ群を有して構成され、且つ、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に挿脱可能に備えられ、
    前記補正レンズを前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に挿入することにより、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにしたときに、前記第1補正レンズ群と前記第2補正レンズ群が、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとで構成された場合であって前記作動距離WDを0.03mm<WDにしたときの前側焦点距離および前側焦点位置と同じとなるようにする機能を備えると共に、前記第3レンズ群が、像面での結像位置を一定に保つ機能を備えることを特徴とする請求項8に記載の顕微鏡。
  10. 前記油浸系対物レンズの前側焦点位置と試料面とが一致している場合には、倍率が1倍になり、前記作動距離WDが0.03mm<WDから0<WD≦0.03mmへと変化したときに、前記油浸系対物レンズと前記第1補正レンズ群との間隔が狭まり、前記第1補正レンズ群と前記第2補正レンズ群との間隔が広がり、前記第2補正レンズ群と前記第3補正レンズ群との間隔が狭まるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の顕微鏡。
  11. 試料を保護するカバーガラスと最も試料側のレンズ面との間に油を充填して観察する、油浸系対物レンズと結像レンズを有する顕微鏡の観察方法において、
    前記油浸系対物レンズとして、試料側から順に、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を持つ第1レンズ群と、最も像側の面が凸面で構成され、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、接合レンズを含んで構成され、全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、接合レンズを含んで構成され、全体として負の屈折力を持つ第4レンズ群とを有する油浸系対物レンズを用い、
    前記作動距離WDを0.03mm<WDから0<WD≦0.03mmにするときに、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を広げ、前記第2レンズと前記第3レンズとの間隔を狭め、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔を狭めて、試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整することを特徴とする顕微鏡の観察方法
  12. 前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整することを特徴とする請求項11に記載の顕微鏡の観察方法。
  13. 前記カバーガラスの厚さに対応して、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料上の同一深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整することを特徴とする請求項11又は12に記載の顕微鏡の観察方法。
  14. 前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料内の所望深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整することを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の顕微鏡の観察方法。
  15. 試料を保護するカバーガラスと最も試料側のレンズ面との間に油を充填して観察する、油浸系対物レンズと結像レンズを有する顕微鏡の観察方法において、
    前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に備えた場合に、前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0<WD≦0.03mmにしたときの前側焦点距離および前側焦点位置が、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に備えない場合における前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDが0.03mm<WDであるときの前側焦点距離および前側焦点位置と同じとなるようにする機能を備えた補正レンズを、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に備えることを特徴とす顕微鏡の観察方法。
  16. 前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で試料の所定深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整することを特徴とする請求項15に記載の顕微鏡の観察方法。
  17. 前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料上の同一深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整することを特徴とする請求項15又は16に記載の顕微鏡の観察方法。
  18. 前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmにした状態で像面での結像位置を一定に保ちながら試料内の所望深度位置に合焦するように、前側焦点距離および前側焦点位置を調整することを特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の顕微鏡の観察方法。
  19. 前記補正レンズを、前記油浸系対物レンズ側から順に、正の屈折力を持つ第1補正レンズ群と、負の屈折力を持つ第2補正レンズ群と、正の屈折力を持つ第3補正レンズ群を有して構成し、且つ、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に挿脱可能に備え、
    前記補正レンズを前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとの間に挿入し、前記作動距離WDを0<WD≦0.03mmとして、前記第1補正レンズ群と前記第2補正レンズ群を介して、前記油浸系対物レンズと前記結像レンズとで構成された場合であって前記作動距離WDを0.03mm<WDにしたときの前側焦点距離および前側焦点位置と同じとなるようにすると共に、前記第3レンズ群を介して、像面での結像位置を一定に保つことを特徴とする請求項18に記載の顕微鏡の観察方法。
  20. 前記油浸系対物レンズの前側焦点位置と試料面とが一致している場合には、倍率が1倍になるようにし、前記カバーガラスと前記油浸系対物レンズにおける最も試料側のレンズ面との間の作動距離WDを0.03mm<WDから0<WD≦0.03mmにするときに、前記油浸系対物レンズと前記第1補正レンズ群との間隔を狭め、前記第1補正レンズ群と前記第2補正レンズ群との間隔を広げ、前記第2補正レンズ群と前記第3補正レンズ群との間隔を狭めることを特徴とする請求項19に記載の顕微鏡の観察方法。
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