JP4911301B2 - マイクロデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

マイクロデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4911301B2
JP4911301B2 JP2007005035A JP2007005035A JP4911301B2 JP 4911301 B2 JP4911301 B2 JP 4911301B2 JP 2007005035 A JP2007005035 A JP 2007005035A JP 2007005035 A JP2007005035 A JP 2007005035A JP 4911301 B2 JP4911301 B2 JP 4911301B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
plane
manufacturing
substrate
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007005035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008168552A (ja
Inventor
泰幸 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007005035A priority Critical patent/JP4911301B2/ja
Publication of JP2008168552A publication Critical patent/JP2008168552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4911301B2 publication Critical patent/JP4911301B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、シリコン基板を異方性エッチングすることによりマイクロデバイスを形成するマイクロデバイスの製造方法に関し、特に、マイクロデバイスの製造方法によって、液体を噴射する液体噴射ヘッドを構成する基板を製造する液体噴射ヘッドの製造方法に関する。
液体噴射ヘッドなどのマイクロデバイスの代表的な例であるインクジェット式記録ヘッドとしては、例えば、ノズル開口に連通する圧力発生室とこの圧力発生室に連通する連通部が形成されると共に、その一方面側に圧電素子が設けられた流路形成基板と、流路形成基板の連通部と共にリザーバの一部を構成するリザーバ部が形成された封止基板とを具備するものがある。そして、流路形成基板及び封止基板としては、例えば、結晶面方位が(110)面のシリコン単結晶基板が用いられ、これらの基板は、平行四辺形に開口する開口部を有するマスクを介して異方性エッチング(ウェットエッチング)することによって形成されていた(例えば、特許文献1参照)。
国際公開2004/007206号公報(第12図、第24〜25頁等)
しかしながら、複数の圧力発生室を画成する隔壁を形成するマスクに欠陥が生じると、この欠陥を起点として隔壁がエッチングされてしまい、所望の隔壁を得ることができないという問題がある。特に、流路形成基板の圧力発生室を画成する隔壁がエッチングされてしまうと、振動板の変位特性に悪影響を与え、圧電素子の変位特性が劣化してしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドの製造方法だけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法に代表されるマイクロデバイスの製造方法においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、基板を異方性エッチングすることによって、所望の微細加工を行うことができるマイクロデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、結晶面方位が(100)面又は(110)面からなる結晶シリコンからなる基板の表面に開口部を有するマスクを設け、前記基板を前記マスクを介して異方性エッチングすることにより、前記基板の前記開口部に対応する領域に表面が(111)面となる隔壁を有する凹部を形成する際に、前記マスクの前記隔壁となる領域から延設されて、前記基板と共に1つの開始部から徐々にエッチングされて前記開口部の開口面積を広げると共に、外周の前記開始部以外の領域が前記基板の結晶面方位の(111)面に沿った面で囲まれた補正パターンを複数設けることを特徴とするマイクロデバイスの製造方法にある。
かかる態様では、エッチングにより除去される補正パターンを設けることによって、マスクに欠陥が生じても、欠陥を起点とした隔壁のエッチングを補正パターンで停止させることができる。これにより隔壁が大きくエッチングされるのを規制して隔壁を高精度に形成することができる。
ここで、前記補正パターンの前記開始部から前記マスクの前記隔壁となる領域までの長さが、前記凹部のエッチング時間に基づいて規定されていることが好ましい。これによれば、エッチング時間よりも早く補正パターンが消失すると、欠陥を起点とするエッチングが補正パターンによって停止されることがないため、補正パターンの長さを規定することで、欠陥を起点とするエッチングを確実に停止することができる。
また、前記補正パターンが、前記基板の面内で屈曲されて設けられていることが好ましい。これによれば、補正パターンを省スペースに設けることができるため、補正パターンによってエッチング調整を容易に行うことができる。
また、前記補正パターンが、前記隔壁となる領域から延設された直線状の第1直線部と、該第1直線部から前記基板の面内で屈曲されて設けられた第2直線部とで構成されていることが好ましい。これによれば、補正パターンを省スペースに設けることができると共に、補正パターンが複雑化することなく、補正パターンを容易に且つ高精度に形成することができる。
また、本発明の他の態様は、液体を噴射するノズル開口に連通する液体流路が隔壁によって区画されて形成された流路形成基板を上記態様のマイクロデバイスの製造方法によって製造することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる態様では、隔壁を高精度に形成することができると共に、欠陥を起点とするエッチングによって隔壁が振動板に達するまで余計にエッチングされることがなく、振動板の振動特性が変化するのを防止して、圧電素子の変位特性を均一化することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は、図1の平面図及びそのA−A′断面図である。図示するように、本実施形態のマイクロデバイスである流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方の面には予め熱酸化によって二酸化シリコンからなる厚さ0.5〜2μmの弾性膜50が形成されている。
流路形成基板10には、他方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁11によって区画された圧力発生室12がその幅方向(短手方向)に並設されている。また、流路形成基板10の圧力発生室12の長手方向一端部側には、インク供給路14と連通路15とが隔壁11によって区画されている。また、連通路15の一端には、各圧力発生室12の共通のインク室(液体室)となるリザーバ100の一部を構成する連通部13が形成されている。
インク供給路14は、圧力発生室12の長手方向一端部側に連通し且つ圧力発生室12より小さい断面積を有する。例えば、本実施形態では、インク供給路14は、リザーバ100と各圧力発生室12との間の圧力発生室12側の流路を幅方向に絞ることで、圧力発生室12の幅より小さい幅で形成されており、連通部13から圧力発生室12に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
すなわち、流路形成基板10には、圧力発生室12と、圧力発生室12の短手方向の断面積より小さい断面積を有するインク供給路14と、このインク供給路14に連通すると共にインク供給路14の短手方向の断面積よりも大きい断面積を有する連通路15とからなる液体流路が複数の隔壁11により区画されて設けられている。
このような圧力発生室12、インク供給路14及び連通部13は、弾性膜50とは反対側の面から流路形成基板10を異方性エッチングすることによって形成されている。異方性エッチングは、シリコン単結晶基板のエッチングレートの違いを利用して行われる。本実施形態では、流路形成基板10が面方位(110)のシリコン単結晶基板からなるため、シリコン単結晶基板の(110)面のエッチングレートと比較して(111)面のエッチングレートが約1/180であるという性質を利用して行われる。すなわち、シリコン単結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々に侵食されて(110)面に垂直な第1の(111)面と、この第1の(111)面と70.53度の角度をなし且つ上記(110)面に垂直な第2の(111)面とが出現する。かかる異方性エッチングにより、二つの平行する面である第1の(111)面と二つの平行する面である第2の(111)面とで形成される平行四辺形状を基本として精密加工を行うことができ、圧力発生室12を高密度に配列することができる。すなわち、本実施形態の流路を画成する隔壁11は、その表面が第1の(111)面となるように形成されている。
また、流路形成基板10の開口面側には、各圧力発生室12のインク供給路14とは反対側の端部近傍に連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が、接着剤や熱溶着フィルム等によって固着されている。なお、ノズルプレート20は、例えば、ガラスセラミックス、シリコン単結晶基板、ステンレス鋼等からなる。
一方、このような流路形成基板10のノズルプレート20とは反対側の面には、上述したように、厚さが例えば約1.0μmの弾性膜50が形成され、この弾性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの絶縁体膜55が形成されている。さらに、この絶縁体膜55上には、厚さが例えば、約0.2μmの下電極膜60と、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの上電極膜80とが、後述するプロセスで積層形成されて、圧電素子300を構成している。ここで、圧電素子300は、下電極膜60、圧電体層70及び上電極膜80を含む部分をいう。一般的には、圧電素子300の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここではパターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部320という。本実施形態では、下電極膜60は圧電素子300の共通電極とし、上電極膜80を圧電素子300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。何れの場合においても、各圧力発生室12毎に圧電体能動部320が形成されていることになる。また、ここでは、圧電素子300と当該圧電素子300の駆動により変位が生じる振動板とを合わせてアクチュエータ装置と称する。なお、上述した例では、弾性膜50、絶縁体膜55及び下電極膜60が振動板として作用するが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、弾性膜50及び絶縁体膜55を設けずに、下電極膜60のみが振動板として作用するようにしてもよい。また、圧電素子300自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
また、このような各圧電素子300の上電極膜80には、流路形成基板10のインク供給路14とは反対側の端部近傍まで延設された金(Au)等のリード電極90がそれぞれ接続されている。このリード電極90を介して各圧電素子300に選択的に電圧が印加される。
さらに、圧電素子300が形成された流路形成基板10上には、連通部13に対向する領域にリザーバ部31が設けられた保護基板30が接着剤35を介して接合されている。このリザーバ部31は、上述したように、流路形成基板10の連通部13と連通されて各圧力発生室12の共通のインク室となるリザーバ100を構成している。
また、保護基板30には、圧電素子300に対向する領域に、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電素子保持部32が設けられている。なお、圧電素子保持部32は、圧電素子300の運動を阻害しない程度の空間を有していればよく、当該空間は密封されていても、密封されていなくてもよい。また、流路形成基板10の連通部13を圧力発生室12毎に複数に分割して、リザーバ部31のみをリザーバとしてもよい。さらに、例えば、流路形成基板10に圧力発生室12のみを設け、流路形成基板10と保護基板30との間に介在する部材(例えば、弾性膜50、絶縁体膜55等)にリザーバと各圧力発生室12とを連通するインク供給路14を設けるようにしてもよい。
また、保護基板30上には、圧電素子300を駆動するための駆動回路120が実装されている。この駆動回路120としては、例えば、回路基板や半導体集積回路(IC)等を用いることができる。そして、駆動回路120とリード電極90とはボンディングワイヤ等の導電性ワイヤからなる接続配線121を介して電気的に接続されている。
保護基板30としては、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料、例えば、ガラス、セラミック材料等を用いることが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料の面方位(110)のシリコン単結晶基板を用いて形成した。
また、保護基板30上には、封止膜41及び固定板42とからなるコンプライアンス基板40が接合されている。ここで、封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料(例えば、厚さが6μmのポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルム)からなり、この封止膜41によってリザーバ部31の一方面が封止されている。また、固定板42は、金属等の硬質の材料(例えば、厚さが30μmのステンレス鋼(SUS)等)で形成される。この固定板42のリザーバ100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部43となっているため、リザーバ100の一方面は可撓性を有する封止膜41のみで封止されている。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッド1では、図示しない外部インク供給手段からインクを取り込み、リザーバ100からノズル開口21に至るまで内部をインクで満たした後、駆動回路120からの記録信号に従い、圧力発生室12に対応するそれぞれの下電極膜60と上電極膜80との間に電圧を印加し、弾性膜50、絶縁体膜55、下電極膜60及び圧電体層70をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高まりノズル開口21からインク滴が吐出する。
以下、このようなインクジェット式記録ヘッド1の製造方法について、図3〜図5を参照して説明する。なお、図3〜図5は、インクジェット式記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。
まず、図3(a)に示すように、面方位(110)のシリコン単結晶基板からなるシリコンウェハである流路形成基板用ウェハ110の表面に弾性膜50を構成する二酸化シリコン膜51を形成する。
次に、図3(b)に示すように、弾性膜50(二酸化シリコン膜51)上に、酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜55を形成する。
次いで、図3(c)に示すように、例えば、白金(Pt)とイリジウム(Ir)とを絶縁体膜55上に積層することにより下電極膜60を形成した後、この下電極膜60を所定形状にパターニングする。次に、図4(a)に示すように、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電体層70と、例えば、イリジウムからなる上電極膜80とを流路形成基板用ウェハ110の全面に形成した後、図4(b)に示すように、これら圧電体層70及び上電極膜80を、各圧力発生室12に対向する領域にパターニングして圧電素子300を形成する。
なお、圧電素子300を構成する圧電体層70の材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性圧電性材料や、これにニオブ、ニッケル、マグネシウム、ビスマス又はイットリウム等の金属を添加したリラクサ強誘電体等が用いられる。その組成は、圧電素子300の特性、用途等を考慮して適宜選択すればよい。また、圧電体層70の形成方法は、特に限定されないが、例えば、本実施形態では、金属有機物を溶媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物からなる圧電体層70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を用いて圧電体層70を形成した。勿論、圧電体層70の形成方法は、ゾル−ゲル法に限定されるものではなく、例えば、MOD法やスパッタリング法等を用いてもよい。
次に、図4(c)に示すように、流路形成基板用ウェハ110の全面に亘って金(Au)からなるリード電極90を形成後、各圧電素子300毎にパターニングする。
次に、図5(a)に示すように、保護基板用ウェハ130を、流路形成基板用ウェハ110上に接着剤35によって接着する。ここで、この保護基板用ウェハ130には、リザーバ部31及び圧電素子保持部32が予め形成されている。なお、この保護基板用ウェハ130は、例えば、400μm程度の厚さを有するため、保護基板用ウェハ130を接合することによって流路形成基板用ウェハ110の剛性は著しく向上することになる。
次いで、図5(b)に示すように、流路形成基板用ウェハ110を所定の厚みに薄くする。
次に、図5(c)に示すように、流路形成基板用ウェハ110上に、例えば、窒化シリコン(SiN)からなるマスク200を新たに形成し、所定形状にパターニングして開口部201を形成する。そして、図6に示すように、このマスク200を介して流路形成基板用ウェハ110を異方性エッチング(ウェットエッチング)することにより、流路形成基板用ウェハ110の開口部201に対応する領域に圧力発生室12、インク供給路14、連通路15及び連通部13を形成する。
ここで、流路形成基板用ウェハ110を異方性エッチングする製造工程について図7〜図12を参照して詳細に説明する。なお、図7〜図9、図11は、異方性エッチングによる製造工程を示す流路形成基板用ウェハの要部拡大平面図であり、図10及び図12は、異方性エッチングによる製造工程を示す流路形成基板用ウェハの要部拡大斜視図である。
まず、図7(a)に示すように、流路形成基板用ウェハ110の圧電素子300とは反対側の全面に亘ってマスク200を形成し、マスク200を例えば、レジストを介してパターニングすることで、所定形状の開口部201を形成する。
開口部201は、流路形成基板用ウェハ110の圧力発生室12、連通部13、インク供給路14及び連通路15が形成される領域が開口するように形成する。なお、開口部201は、当該開口部201を画成するマスク200の面が、流路形成基板用ウェハ110の第1の(111)面及び第2の(111)面に沿った方向となるように形成されている。これにより、流路形成基板用ウェハ110を異方性エッチングした際に、マスク200が流路形成基板用ウェハ110と共にエッチングされて開口部201の開口面積が広がるのを防止することができる。
また、開口部201に、隔壁11を形成するためのマスク200から延設された補正パターン210を複数設ける。補正パターン210は、流路形成基板用ウェハ110と共に開始部211から隔壁11を形成するマスク200となる終端部まで徐々にエッチングされて、開口部201の開口面積を広げるものである。このような補正パターン210は、隔壁11を形成するためのマスク200の長手方向に亘って所定の間隔で複数設けられている。
このような補正パターン210は、流路形成基板用ウェハ110の異方性エッチングが開始される開始部211以外の領域が全て流路形成基板用ウェハ110の第1の(111)面及び第2の(111)面に沿った面で囲まれている。すなわち、補正パターン210は、基板(流路形成基板用ウェハ110)の結晶方位の(111)面に沿った面で囲まれている。これにより補正パターン210は、開始部211以外の領域からエッチングが開始されることなく、開始部211から徐々にエッチングされるようになっている。
本実施形態では、補正パターン210として、隔壁11に相対向する領域に設けられたマスク200から第2の(111)面に沿って直線状に延設された第1直線部212と、第1直線部212から第1の(111)面に沿って屈曲されて先端に開始部211を有する第2直線部213とを設けた。すなわち、補正パターン210は、流路形成基板用ウェハ110の面内で1回屈曲されて設けられている。
なお、本実施形態では、補正パターン210を流路形成基板用ウェハ110の面内で1回屈曲するようにしたが、補正パターン210の形状等は特にこれに限定されず、例えば、配設する領域及び補正パターン210の長さに応じて、第2の(111)面に沿った直線状のみで形成してもよく、また、2回以上屈曲して形成するようにしてもよい。何れにしても、補正パターン210は、開始部211以外の領域が第1の(111)面及び第2の(111)面に沿って形成されていればよい。
また、補正パターン210の長さは、流路形成基板用ウェハ110がエッチングされるエッチングレートによって規定されるエッチング時間に応じて適宜決定すればよい。すなわち、流路形成基板用ウェハ110のエッチングが完了する際に、同時に補正パターン210が完全に除去される長さで形成するように形成されている。なお、流路形成基板用ウェハ110のエッチング時間よりも早く補正パターン210が消失すると、欠陥を起点とするエッチングが補正パターン210によって停止されなくなってしまうため、補正パターン210の長さは、欠陥を起点とするエッチングを確実に停止することができる程度に適宜決定するのが好ましい。
さらに、各補正パターン210の間隔は、詳しくは後述するが、マスク200に設けられた欠陥によって隔壁11がエッチングされる幅に応じて適宜決定すればよい。
このような補正パターン210を有するマスク200を流路形成基板用ウェハ110に形成した後、マスク200の設けられた流路形成基板用ウェハ110を水酸化カリウム(KOH)水溶液等のアルカリ溶液に浸漬すると、マスク200の開口部201から流路形成基板用ウェハ110がエッチングされる。このとき、図7(b)に示すように、流路形成基板用ウェハ110は、補正パターン210の先端である開始部211から徐々にエッチングが開始される。ちなみに、補正パターン210によるエッチングでは、流路形成基板用ウェハ110の第1の(111)面に対して反時計方向をプラスとして、+29度の面と−29度の面とが現われる。また、流路形成基板用ウェハ110の第2の(111)面に対して反時計方向をプラスとして、+29度の面と−29度の面とが現われる。すなわち、補正パターン210からは、流路形成基板用ウェハ110の第1の(111)面を水平方向(0度)として、反時計方向をプラスとすると、+29度、−29度(+331度)、+99.53度及び+41.53度の4つの面がエッチングにより現われる。なお、このようなエッチングでは、現われる面のエッチングレートが異なることが知られている。すなわち、エッチングレートは大きい順に、−29度(+331度)、+99.53度、+41.53度、+29度となっている。このようなことから、補正パターン210は、開始部211からエッチングレートの早い面が現れながらエッチングされる。
そして、図8に示すように、補正パターン210が隔壁11を形成するマスク200に達するまでエッチングされると、隔壁11を形成するマスク200は(111)面に沿って形成されているため、補正パターン210が完全にエッチングされた状態でエッチングが停止される。
これにより、流路形成基板用ウェハ110に圧力発生室12、連通部13、インク供給路14及び連通路15が形成される。
なお、本実施形態では、流路形成基板用ウェハ110をエッチングすると、マスク200の隔壁11に相対向する領域の先端も徐々にエッチングされる。さらに、同時にマスク200のインク供給路14の長さを規定する領域も徐々にエッチングされる。すなわち、本実施形態では、マスク200の隔壁11に相対向する領域の先端と、マスク200のインク供給路14の長さを規定する領域とは、第1の(111)面及び第2の(111)面に沿った方向で形成されておらず、エッチングによって隔壁11の長さ及びインク供給路14の長さが変化されるように形成されている。
このように補正パターン210を設けることによって、マスク200に欠陥があった場合でも、互いに隣接する補正パターン210の間の隔壁11のみがエッチングされるだけで、隔壁11を形成することができる。
ここで、例えば、図9(a)に示すように、補正パターン210を形成していないマスク200Aを用いて流路形成基板用ウェハ110をエッチングすると、マスク200Aに欠陥220が存在した場合、図9(b)に示すように欠陥220を起点として隔壁11がエッチングされてしまう。このような隔壁11の欠陥220によるエッチングは、流路形成基板用ウェハ110をエッチングしている時間だけ進行し、図10に示すように、振動板(弾性膜50)に達するまで行われてしまう。そして、このような欠陥220により隔壁11がエッチングされると、隔壁11の剛性が低下してクロストークが発生してしまうと共に、振動板の変位特性にも影響を与えて圧電素子300の変位特性を均一化することができない。
これに対して、図11(a)に示すように、補正パターン210を有するマスク200を用いて流路形成基板用ウェハ110をエッチングすると、マスク200に欠陥220が存在した場合であっても、図11(b)に示すように欠陥220を起点として隔壁11がエッチングされるものの、このエッチングは隣接する補正パターン210の間でしか行われない。すなわち、欠陥220を起点として隔壁11のエッチングが行われても、補正パターン210の終端部側でエッチングが停止される。したがって、図12に示すように、隔壁11のエッチングは、互いに隣接する補正パターン210の間で停止されて、振動板(弾性膜50)に達することなく、隔壁11の剛性を低下させずにクロストークの発生を防止することができると共に、振動板の振動特性を変化させることなく圧電素子300の変位特性を均一化することができる。
このように、流路形成基板用ウェハ110を異方性エッチングして圧力発生室12、連通部13、インク供給路14及び連通路15を形成した後は、マスク200を除去し、流路形成基板用ウェハ110及び保護基板用ウェハ130の外周縁部の不要部分を、例えば、ダイシング等により切断することによって除去する。そして、流路形成基板用ウェハ110の保護基板用ウェハ130とは反対側の面にノズル開口21が穿設されたノズルプレート20を接合すると共に、保護基板用ウェハ130にコンプライアンス基板40を接合し、これら流路形成基板用ウェハ110を、図1に示すような一つのチップサイズの流路形成基板10毎に分割することによって上述した構造のインクジェット式記録ヘッド1が製造される。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1について説明したが、本発明は、もちろん上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、圧力発生室12、インク供給路14及び連通路15に相対向する領域に補正パターン210を設けるようにしたが、補正パターン210を設ける領域は、特にこれに限定されず、第1の(111)面又は第2の(111)面が表面に形成される隔壁となる領域から延設して設けるようにすればよい。
また、上述した実施形態1では、流路形成基板用ウェハ110を異方性エッチングする際に補正パターン210を用いるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、保護基板用ウェハ130にリザーバ部31を形成する異方性エッチングにおいても、同様の補正パターンを用いるようにすればよい。
さらに、上述した実施形態1では、流路形成基板用ウェハ110を厚さ方向に貫通する圧力発生室12等を形成する際の補正パターン210を例示したが、基板に厚さ方向に貫通しない凹部を形成する際に補正パターン210を用いるようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、流路形成基板10として、表面の結晶面方位が(110)面のシリコン単結晶基板を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、流路形成基板10として、表面の結晶面方位が(100)面のシリコン単結晶基板を用いるようにしてもよい。このような場合であっても補正パターン210は、開始部211以外の領域が(111)面で囲まれていればよい。
また、上述した実施形態1では、マスク200として、窒化シリコンを用いるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、シリコン単結晶基板からなる基板を熱酸化することにより形成した二酸化シリコン(SiO)をマスクとして使用するようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、補正パターン210として、基板(流路形成基板用ウェハ110)の結晶面方位の(111)面に沿って囲まれた第1直線部212と第2直線部213とを設け、第1直線部212と第2直線部213との間で外周に180度以下の角部が形成されたものを用いたため、実際には、補正パターン210は開始部211以外の180度以下の角部からもエッチングが開始される。しかしながら、補正パターン210の外周の180度以下の角部からのエッチングは、他の外周に比べてエッチングレートが遅く、特に影響が生じることはない。なお、補正パターンの開始部211以外の領域からのエッチングを確実に防止するためには、図13に示すように外周に180度以下の角部が存在しない補正パターン210Aを用いればよい。すなわち、補正パターン210Aは、マスク200から第2の(111)面に沿って直線状に延設された第1直線部212と、第1直線部212から第1の(111)面に沿って両側に屈曲されて両方の先端に開始部211Aを有する第2直線部213Aとで構成すればよい。
また、上述した実施形態1では、ノズル開口21からインク滴を吐出する圧力発生手段として薄膜型の圧電素子300を有するアクチュエータ装置を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電素子を有するアクチュエータ装置や、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するアクチュエータ装置や、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエータ装置などを使用することができる。
さらに、上述した実施形態1では、液体噴射ヘッドの製造方法の一例としてインクジェット式記録ヘッド1の製造方法を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッドの製造方法を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられる。
また、本発明は液体噴射ヘッドの製造方法に限定されず、結晶面方位が(110)面又は(100)面のシリコン単結晶基板からなる基板を異方性エッチングすることにより微細加工を行うマイクロデバイスの製造方法に広く適用することができるものである。
実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの平面図及び断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す要部拡大平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す要部拡大平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す要部拡大平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す要部拡大斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す要部拡大平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの製造工程を示す要部拡大斜視図である。 他の実施形態に係る補正パターンの他の例を示す要部拡大平面図である。
符号の説明
1 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 10 流路形成基板(マイクロデバイス)、 12 圧力発生室、 13 連通部、 14 インク供給路、 15 連通路、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 31 リザーバ部、 40 コンプライアンス基板、 50 弾性膜、 55 絶縁体膜、 60 下電極膜、 70 圧電体層、 80 上電極膜、 90 リード電極、 100 リザーバ、 110 流路形成基板用ウェハ、 120 駆動回路、 121 駆動配線、 130 保護基板用ウェハ、 200、200A マスク、 201 開口部、 210、210A 補正パターン、 211、211A 開始部、 212 第1直線部、 213、213A 第2直線部、 220 欠陥、 300 圧電素子

Claims (5)

  1. 結晶面方位が(100)面又は(110)面からなる結晶シリコンからなる基板の表面に開口部を有するマスクを設け、前記基板を前記マスクを介して異方性エッチングすることにより、前記基板の前記開口部に対応する領域に表面が(111)面となる隔壁を有する凹部を形成する際に、
    前記マスクの前記隔壁となる領域から延設されて、前記基板と共に1つの開始部から徐々にエッチングされて前記開口部の開口面積を広げると共に、外周の前記開始部以外の領域が前記基板の結晶面方位の(111)面に沿った面で囲まれた補正パターンを複数設けることを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。
  2. 前記補正パターンの前記開始部から前記マスクの前記隔壁となる領域までの長さが、前記凹部のエッチング時間に基づいて規定されていることを特徴とする請求項1記載のマイクロデバイスの製造方法。
  3. 前記補正パターンが、前記基板の面内で屈曲されて設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のマイクロデバイスの製造方法。
  4. 前記補正パターンが、前記隔壁となる領域から延設された直線状の第1直線部と、該第1直線部から前記基板の面内で屈曲されて設けられた第2直線部とで構成されていることを特徴とする請求項3記載のマイクロデバイスの製造方法。
  5. 液体を噴射するノズル開口に連通する液体流路が隔壁によって区画されて形成された流路形成基板を請求項1〜4の何れか一項に記載のマイクロデバイスの製造方法によって製造することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
JP2007005035A 2007-01-12 2007-01-12 マイクロデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法 Expired - Fee Related JP4911301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007005035A JP4911301B2 (ja) 2007-01-12 2007-01-12 マイクロデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007005035A JP4911301B2 (ja) 2007-01-12 2007-01-12 マイクロデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008168552A JP2008168552A (ja) 2008-07-24
JP4911301B2 true JP4911301B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=39697101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007005035A Expired - Fee Related JP4911301B2 (ja) 2007-01-12 2007-01-12 マイクロデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4911301B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6277677B2 (ja) * 2013-11-01 2018-02-14 大日本印刷株式会社 エッチングマスクの設計方法、構造体の製造方法及びエッチングマスク

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3235310B2 (ja) * 1993-12-24 2001-12-04 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録ヘッド
JP4121600B2 (ja) * 1998-02-18 2008-07-23 セイコーエプソン株式会社 貫通孔形成方法及び貫通孔形成基板
JP2001179992A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Canon Inc 液体噴射記録ヘッドの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008168552A (ja) 2008-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4321552B2 (ja) アクチュエータ装置及び液体噴射ヘッド
JP5115330B2 (ja) 液体噴射ヘッドおよびそれを備えた液体噴射装置
JP2009016625A (ja) アクチュエータ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2007194373A (ja) シリコンデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法
JP4300431B2 (ja) アクチュエータ装置及びそれを用いた液体噴射ヘッド
JP4844717B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP4525898B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法及び液体噴射ヘッド
JP4182360B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
US20090085985A1 (en) Liquid jet head, method for manufacturing the liquid jet head, and liquid jet apparatus
JP2009081262A (ja) アクチュエータ装置の製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法
JP6394901B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP4645024B2 (ja) アクチュエータ装置の製造方法
JP2009137133A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法及び結晶基板のエッチング方法
JP4911301B2 (ja) マイクロデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法
JP2008119968A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP2010228272A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP5024509B2 (ja) マイクロデバイスの製造方法及び液体噴射ヘッドの製造方法
JP2007050673A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP4475042B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP5690476B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2006224609A (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP5019027B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP3882915B2 (ja) 液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置
JP2007210176A (ja) シリコン基板の加工方法及び液体噴射ヘッドの製造方法
JP2009029019A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120103

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4911301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees