JP4908078B2 - 着用物品の製造方法 - Google Patents
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また、前記両シート状物を互いに接合する工程は、前記両シート状物を互いに重ねる工程と同時に行われてもよいし、その直後に行われてもよい。
この場合、互いに隣り合う2つの本体部の中間で前記第2シート状物を切断すれば、胴回り方向の長さの等しい4つのサイドパネルを有するいわゆる略H型のオムツないしパンツが生成することができる。
たとえば、第1シート状物のフロント部となる部分の端(両側)に近い部分で前記第2シート状物を切断すれば、つまり、バック部に接合される第2シート状物が胴回り方向に長くなるように切断すれば、バック部に連なる2つの長いサイドパネルとフロント部に連なる2つの短い突部を有する、いわゆる略T型のオムツないしパンツ(着用物品の一例)が生成される。
前記複合体を生成する工程において、前記帯状体が前記第1シート状物に接離可能に接合され、前記帯状体を前記第1シート状物から取り外す工程を更に備える。
なお、帯状体を取り外す工程は、第2シート状物を切断する工程の前に行われてもよいし、後に行われてもよい。
以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。
図1〜図3は実施例1を示す。
着用物品1A:
まず、本製造方法により製造される着用物品が説明される。 図1(a),(b)は、本実施例1の製造方法により製造される着用物品の一例を示している。図1(a)において、オムツ(着用物品の一例)1Aは、本体部(コア部)Cと、一対のサイドパネル61,61と、突部62,62とを備えている。
本体部Cは着用者の腹側を覆うフロント部CFと、着用者の股間に当てがわれる股部CMと、着用者の背側を覆うバック部CBとからなる。本体部Cには、図示しない吸収体、防漏カフおよびレッグギャザなどが設けられていてもよい。サイドパネル61,61は本体部Cのバック部CBの左右に設けられている。突部62,62は本体部Cのフロント部CFの左右に若干突出するように設けられている。
なお、弾性部材としては、糸ゴム、平ゴム、網目状ゴム、フィルムまたは熱可塑性弾性部材を含む材料を採用してもよい。熱可塑性弾性部材を含む材料としては、ホットメルト樹脂が考えられる。
つぎに、前記オムツ1Aの製造方法の一例について説明する。
図2(a),(b)に示すように、前記サイドパネル61は、流れ方向(搬送方向)Xに積層体Wを搬送しながら製造される。前記積層体Wは、図3に示す第1ウエブW1と第2ウエブW2との間に前記弾性部材Fが伸張可能な状態で導入されると共に、両ウエブW1,W2が互いに積層されることにより製造される。前記弾性部材Fは、概ね引き延ばされていない(伸張されていない)状態で、両ウエブW1,W2間に導入される。
まず、積層体Wの製造方法について説明する。積層体Wは、たとえば、図3の回転装置200を用いて生成される。
回転装置200において、第1および第2回転装置11,12に導入された第1および第2ウエブW1,W2は、ニップ位置NPに導入された弾性部材F(概ね引き延ばされていない状態)を挟み込む(図2(a)におけるD1位置)。弾性部材F、第1ウエブW1および第2ウエブW2は互いに積層されて積層体Wとなり、下流の受渡し位置SPに向って搬送される。なお、第1ウエブW1の片面には、図示しない貼着装置により、予め所定間隔で接合部材T(図2(a))が貼着されている。
前記回転装置200としては、たとえば、特開2004−223238号に記載された装置を用いることができる。
したがって、前記各切断パネルP1〜P4には、ギャザの収縮部Hが、フラットな第1固着部E1とフラットな第2固着部E2との間に配置される。
すなわち、切断線300は互いに隣接する本体部Cの間の中央よりもフロント部CF寄りに位置する。したがって、向かい合うパネルP1,P3(P2,P4)の切断線300は互いに流れ方向Xに位置ズレしている。
つぎに、本オムツ1Aの製造装置について説明する。
図3に示すように、前述の方法および装置により生成された積層体Wは、ウエブガイド19により幅方向Y(図2)のズレ等を修正された後、下流の波形スリッタ20に導入される。
前記スリット後、両分割積層体N1,N2は、図4に示すリピッチカッタ30に導入される。
リピッチカッタ30は、分割積層体N1,N2の先端部分(第1および第2固着部E1,E2に相当)を吸着して搬送する複数のパッド(図示せず)を備えた搬送ドラム30aと、カッタ30bを備えている。搬送ドラム30aに設けたパッドの周速度V2は、周期的に変速される。すなわち、搬送ドラム30aのパッドは、上流の分割積層体N1,N2の搬送速度V1で分割積層体N1,N2を受け取った後、減速される。
前記切断後、図3に示す切断パネルP1〜P4は、下流の拡幅リピッチ装置40に搬送される。
拡幅リピッチ装置40は、互いに離間した複数の第3パッドS3を備えている。第3パッドS3は、受取位置RP3において、リピッチカッタ30から前記切断パネルP1,P3(P2,P4)を受け取ると、該切断パネルP1,P3(P2,P4)を吸着保持し、配置ポイントSP3において、コンベヤ50に切断パネルP1〜P4を配置する(図2(b)のD7位置以降)。
図4および図5は、実施例2を示す。
図4(a),(c),(e)に示す各オムツ1Bは、本体部Cと、4枚のサイドパネル61とを備えている。各サイドパネル61は、本体部Cのフロント部CFおよびバック部CBの左右にそれぞれ接合されて、略「H」字型のオムツ1Bが形成されている。
図4(a)に示すオムツ1Bの製造方法では、実施例1と異なり、サイドパネル61となる第1〜第4切断パネルP1〜P4は、波形に切断された第1および第2分割積層体N1,N2を互いに半ピッチずらしたものを山側部分において切断して作成される。第1および第2切断パネルP1,P2は概ね同一の形状であり、第3および第4切断パネルP3,P4は概ね同一の形状である。各切断パネルP1〜P4は、本体部Cに接合された後、隣り合う本体部C,C間の概ね中央の切断線301に沿って切断されて、個々の着用物品に切り分けられる。
この製造方法では、互いに隣接するオムツ1Bは、前記実施例1と異なり、そのフロント部CFとバック部CBとが幅方向Yの同じ側に連続して位置するように生成される。すなわち、同じ姿勢のオムツ1Bが連続して生成される。
この製造方法では、互いに隣接するオムツ1Bは、前記実施例1と異なり、そのフロント部CFとバック部CBとが幅方向Yの同じ側に連続して位置するように生成される。
図6および図7は、実施例3を示す。本実施例の製造方法は、以下に説明するようにいわゆるT型またはH型のいずれのオムツでも製造可能である。以下に、オムツ1Cの製造方法について、前記実施例1と異なる部分のみ説明する。なお、図6〜図8において、弾性部材や接合部材の図示を省略している。
なお、本実施例では前記実施例1と異なり、積層体Wを形成する際に弛み部が形成されていなくてもよい(図2(a)のD1に相当する工程がなくてもよい)。すなわち、本実施例の積層体Wは全体が概ねフラットに形成されていてもよい。
各分割積層体N1,N2は、幅方向Yに延びる切断線100に沿って次々に切断されて、多数の第1〜第4切断パネルP1〜P4が形成される。
各切断パネルP1〜P4は、前記実施例1と同様に流れ方向Xおよび幅方向Yに離間される。
なお、各分割積層体N1,N2の切断線100における切断は、弾性部材Fの流れ方向Xの張力が除去されて、引き延ばされていた弾性部材Fが流れ方向Xに縮んだ状態で行われる。本実施例では、前記スリット線CLが直線状であり各分割積層体N1,N2に波形部分がないので、かかる張力の除去は必ずしも前記実施例1のようにリピッチドラム上で行う必要がない。たとえば、カッタの上流側に1または複数のローラを介在させ、該ローラの周速度を変化させることで前記張力の除去が行われた後にカッタによる切断が行われてもよい。
図8は、実施例4を示す。本実施例では、図8(b)や図8(d)に示す略T型のオムツ1Dが製造される。該略T型のオムツ1Dは、前記実施例1と異なり、本体部Cのフロント部CFの左右に突部が設けられていない。以下にオムツ1Dの製造方法について、前記実施例1と異なる部分のみ説明する。
すなわち、前記第1および第2切断パネルP1,P2が配置されたサイドと反対側のササイド(フロント部CFが形成される側)において、流れ方向Xに連続する帯状体92を配置して、各本体部Cに仮接着する(接離可能に接合する)。かかる仮接着を可能とするために、帯状体92の本体部Cに接触する面には面ファスナ等の接合部材(図示せず)が設けられ、本体部Cの帯状体92に接触する面は不織布で構成されていてもよい。
たとえば、積層体Wを形成するシート状物は3枚以上であってもよい。
積層体Wをスリットする形状は、前記実施例で図示した形状に限られない。
また、後にサイドパネルとなる素材としては、前記各実施例に示す積層体に限られず、サイドパネルとして用いることができる素材であれば、種々の素材を用いることができる。たとえば、伸縮性を有するフィルムや1枚のシートに弾性部材を配置したものなどを前記積層体に代えて用いてもよい。
また、前記各実施例では離間した本体部の間に切断パネルを配置するように説明したが、離間した切断パネルの間に本体部を配置するようにしてもよい。
また、個々の着用物品に切り分ける際の切断線は幅方向に延びておればよく、必ずしも直線である必要はない。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
61:サイドパネル
70:複合体
81:端縁
92:帯状体
300,301:切断線
C:本体部
CB:バック部
CF:フロント部
P1〜P4:第1〜第4切断パネル(第2シート状物の一例)
X:流れ方向
Y:幅方向
Claims (7)
- 着用者の腹側を覆うフロント部と着用者の背側を覆うバック部とを備えた本体部の左右にサイドパネルが接合された着用物品の製造方法において、
それぞれが前記本体部となる複数の第1シート状物を、長手方向が流れ方向に直交した状態で、かつ、前記流れ方向に互いに離間した状態で搬送する工程と、
それぞれが前記サイドパネルとなる前記流れ方向に互いに離間した複数の第2シート状物の各々が互いに隣り合う前記第1シート状物に跨るように、かつ、前記第2シート状物の一部が前記第1シート状物のうちのフロント部およびバック部となる部分の前記流れ方向の端部において重なり中央において重ならないように、第1シート状物と第2シート状物とを次々に重ねる工程と、
前記第2シート状物と前記第1シート状物の互いに重なった重なり部分を互いに接合して、互いに隣り合う前記第1シート状物同士が前記流れ方向に互いに離間した前記第2シート状物により前記流れ方向に連結されて、前記流れ方向に沿って連続した複合体を生成する工程と、
前記複合体を搬送しながら、前記各第2シート状物を前記複合体を横断するように切断することで個々の着用物品に切り分ける工程と、
を備えた着用物品の製造方法。 - 請求項1において、
前記シート状物同士を重ねる工程において、互いに隣り合う前記第1シート状物の間のそれぞれにおいて、2つの第2シート状物が前記流れ方向に直交する方向に互いに離間した状態で、前記互いに隣り合う第1シート状物の間を跨るように配置され、
前記複合体を生成する工程において、互いに隣り合う前記第1シート状物同士が前記2つの第2シート状物により連結されて、梯子状の複合体が生成される、着用物品の製造方法。 - 請求項2において、前記個々の着用物品に切り分ける工程において、前記2つの第2シート状物の双方が前記互いに隣り合う第1シート状物の間の概ね中央で切断される、着用物品の製造方法。
- 請求項2において、前記個々の着用物品に切り分ける工程において、前記2つの第2シート状物が、前記互いに隣り合う第1シート状物の間において、前記流れ方向に互いに位置ずれした箇所で切断される、着用物品の製造方法。
- 着用者の腹側を覆うフロント部と着用者の背側を覆うバック部とを備えた本体部の左右にサイドパネルが接合された着用物品の製造方法において、
それぞれが前記本体部となる複数の第1シート状物を、長手方向が流れ方向に直交した状態で、かつ、前記流れ方向に互いに離間した状態で搬送する工程と、
それぞれが前記サイドパネルとなる前記流れ方向に互いに離間した複数の第2シート状物の各々が互いに隣り合う前記第1シート状物に跨るように、かつ、前記第2シート状物の一部が前記第1シート状物のうちのフロント部またはバック部となる部分の前記流れ方向の端部において重なり中央において重ならないように、第1シート状物と第2シート状物とを次々に重ねる工程と、
前記第2シート状物と前記第1シート状物の互いに重なった重なり部分を互いに接合して、互いに隣り合う前記第1シート状物同士が前記流れ方向に互いに離間した前記第2シート状物により前記流れ方向に連結されて、前記流れ方向に沿って連続した複合体を生成する工程と、
前記複合体を搬送しながら、前記各第2シート状物を前記複合体を横断するように切断することで個々の着用物品に切り分ける工程と、
を備えた着用物品の製造方法。 - 請求項5において、前記シート状物を重ねる工程において、互いに隣り合う前記第1シート状物の間のそれぞれにおいて、第2シート状物が、前記第1シート状物の長手方向の一方の側に重なるように配置され、更に、前記流れ方向に連続した帯状体が、前記第1シート状物の長手方向の他方の側に重なるように配置され、
前記複合体を生成する工程において、前記帯状体が前記第1シート状物に接離可能に接合され、
前記帯状体を前記第1シート状物から取り外す工程を更に備えた、着用物品の製造方法。 - 請求項1から6のいずれか1項において、
前記第2シート状物は前記流れ方向に直交する方向の両端の端縁が流れ方向に沿った直線状に形成されている、着用物品の製造方法。
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