JP4905665B2 - 車両のスライドドア構造 - Google Patents
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Description
当該特許文献1に記載された技術では、スライドドアの内面のインナパネルに第1の開口部を形成し、この第1の開口部に予めドアロック装置、リモコン受信部、ウインドウレギュレータなどを取り付けてモジュール化したモジュールパネルを装着する一方、インナパネルに第2の開口部を形成してモータブラケットを装着し、このモータブラケットにドア内に向けて陥没する凹陥部を形成し、凹陥部内にスライド用モータを取り付けてモータの防水を図っている。
また、モータブラケットを廃止してインナパネルに直接的に凹陥部を形成する対策も考えられるが、鋼板製のインナパネルには深絞り加工を適用できないため、モータを収容可能な深さの嵌合部を形成した場合にはインナパネル上で凹陥部が大きな面積を占有してしまうことになる。よって、他の部品の設置スペース、例えば上記モジュールパネルの装着部品の設置スペースが制限されるという別の問題が生じてしまう。
従って、アウタパネルがレールリンフォースに固定されることになり、車両走行時やドア開閉時のアウタパネルのブレに起因する異音の発生が抑制される。
請求項3の発明は、請求項1または2において、レール部材及びパネルに対してレールリンフォースが共締めされているものである。
従って、レール部材、パネル及びレールリンフォースが強固に一体化されることによりレール部材付近が補強される。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れかにおいて、前部ドアリンフォースの後縁がパネルから離間して位置し、後縁の車室外側の面にレールリンフォースが取り付けられるものである。
従って、パネルから離間した前部ドアリンフォースの後縁にレールリンフォースが取り付けられ、スライドドア全体の剛性向上に貢献すると共に、サイドインパクトバーの機能を奏する。
請求項3の発明の車両のスライドドア構造によれば、請求項1または2に加えて、レール部材及びパネルに対してレールリンフォースを共締めしたため、これらの部材を強固に一体化することでレール部材付近を補強して剛性を向上することができる。
請求項4の発明の車両のスライドドア構造によれば、請求項1〜3の何れかに加えて、前部ドアリンフォースの後縁をパネルから離間させて、その後縁の車室外側の面にレールリンフォースを取り付けたため、レールリンフォースをスライドドア全体の剛性向上に貢献させると共にサイドインパクトバーの機能を奏させることができる。
図1は本実施形態のスライドドア構造が適用された車両の左側面を示す正面図である。車両のフロントドア1は所謂スイングドアとして構成されて前席乗降口2に相当する位置に配設され、前側に装着された図示しない一対のヒンジを中心として開閉される。リアドア3は所謂スライドドアとして構成されて後席乗降口4(ドア開口部)に相当する位置に配設され、車室外側に引出されて前後方向にスライドして開閉される。リアドア3はスライドガイド機構5〜7に案内されながらパワースライド機構8の駆動によりスライドすると共に、乗員による手動操作でもスライド可能となっている。
特に図2に示すように、上記スライドガイド機構5〜7はリアドア3の上段、中段、下段に設けられ、それぞれ前後方向に延びるレールと当該レール上を案内されるアームとから構成されている。上段及び下段のスライドガイド機構5,7は、車体側の後席乗降口4に設けたアッパレール5a及びロアレール7aによりドア3側のアッパアーム5bやロアアーム7bが案内されるように構成され、中段のスライドガイド機構6は、ドア3側に設けたセンタレール6a(レール部材)により車体側のセンタアーム6bが案内されるように構成され、これによりリアドア3が前後方向にスライドして後席乗降口4を開閉する。
図3,4に示すように、リアドア3は全体として車室外側のアウタパネル11及び車室内側のインナパネル12をモナカ状に接合して構成され、リアドア3の上部半分にはサイドウインドウ13が設けられ、リアドア3の下部半分は上記レールリンフォース10などを収容すべく空洞になっている。アウタパネル11にはリアドア3を開閉操作するためのアウタハンドル3aが設けられ、一方、インナパネル12には開口部12aが形成され、この開口部12aを介してリアドア3内の後部側を除く大半の箇所が車室内側に向けて開放されている。
レールリンフォース10は剛性確保のために主に前後方向に多数のプレスラインが形成されており、図5に示す前後方向の略中央では、上縁のボルト19及びナット20による結合箇所から車室外側に向けて下方に傾斜するように折曲された上で、アウタパネル11近傍で下方に向けて折曲された断面形状をなしている。これによりレールリンフォース10とモジュールパネル16との間には下方に開口する収容空間Sが形成されている。図2,5に示すように、アウタパネル11に対するレールリンフォース10の対向面にはコイン状をなす4つのシール面25が突出形成され、各シール面25は柔軟性を有するシール材26を介してアウタパネル11に接着されている。よって、アウタパネル11の略中央付近がシール材26を介してレールリンフォース10に固定されることになり、車両走行時やドア開閉時のアウタパネル11のブレに起因する異音の発生が抑制される。
1)センタレール6a及びモジュールパネル16に対してレールリンフォース10が共締めされることで各部材6a,10,16が強固に一体化され、リアドア3のセンタレール6a付近を補強して剛性向上に貢献する。リアドア3は各スライドガイド機構5〜7を介して車体側から支持されているが、リアドア3の重量が作用してもセンタレール6aの撓みが抑制されるため、リアドア3の所謂建て付け性、ひいてはドア開閉時の操作感を良好なものとすることができる。
2)前後のドアリンフォース14,15をレールリンフォース10により連結することで、上記センタレール6a付近の剛性のみならずリアドア3全体の剛性を向上でき、さらに車両側突時にはレールリンフォース10がサイドインパクトバーの役割を果たして車両側突時の衝撃を効果的に吸収することができる。
4)レールリンフォース10により形成された収容空間S内にパワースライド機構8のモータ27を配置したため、レールリンフォース10がモータ27を上方から覆って防水作用を奏する。リアドア3内にはアウタハンドル3aやドアラッチ34の箇所から雨水などが浸入するが、雨水がモジュールパネル16の表面を伝ってモータ近傍まで流れたとしても、レールリンフォース10により遮られてモータ27への付着が防止されるため、内部への雨水の侵入によるモータ故障を未然に防止できる。
また、上記実施形態では、モジュールパネル16との間で下方に開口する収容空間Sを形成するようにレールリンフォース10の断面形状を設定したが、防水機能を奏するものであればこの形状に限ることはなく、任意に形状を変更してもよい。
4 後席乗降口(ドア開口部)
6a センタレール(レール部材)
6b センタアーム
10 レールリンフォース
11 アウタパネル
14 前部ドアリンフォース
15 後部ドアリンフォース
16 モジュールパネル(パネル)
27 モータ(スライド用モータ)
Claims (4)
- 車体側面のドア開口部にスライドドアを配設し、該スライドドアの車室内側の面に設けたレール部材に対して車体側に設けたアームを前後方向に案内可能に係合させ、該スライドドアをスライド用モータの駆動によりスライドさせて上記ドア開口部を開閉する車両のスライドドア構造において、
上記スライドドア内に配設されて前部ドアリンフォース及び後部ドアリンフォースを相互に連結すると共に、該スライドドアの車室内側の面を構成するパネルを挟んで上記レール部材の背面に設けられ、且つ、該スライドドア内で上記スライド用モータの上側に位置して該モータを上方から覆うレールリンフォースを備え、該レールリンフォースと上記パネルとの間には下方に開口する収容空間が形成され、上記収容空間内には上記スライド用モータが配設されていることを特徴とする車両のスライドドア構造。 - 上記レールリンフォースは、一側が上記スライドドアのアウタパネルに向けて延設されて該アウタパネルに当接していることを特徴とする請求項1記載の車両のスライドドア構造。
- 上記レール部材及び上記パネルに対して上記レールリンフォースが共締めされていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のスライドドア構造。
- 上記前部ドアリンフォースの後縁は、上記パネルから離間して位置し、
上記後縁の車室外側の面に上記レールリンフォースが取り付けられることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両のスライドドア構造。
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