JP4905403B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
中間調の文字を含む画像をスクリーン処理すると、規則的な間隔でドットが生じるため、文字の輪郭部分がギザギザに見えるジャギーが生じる。ジャギー改善のためには、文字の輪郭部分を強調することが有効だが、その方法として輪郭部分については他の領域よりも線数の高いスクリーンを用いることにより、輪郭部分の解像度の劣化を回避するものがある。
例えば、画像の輪郭部分を抽出し、非輪郭領域には万線スクリーン、輪郭領域には輪郭部分がなす角度に応じて通常の角度とは異なる角度の万線スクリーンを用いてディザ処理を施すことによって、輪郭部分がなす角度とスクリーン角度が近くならないように調整する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
他にも、画像を、エッジとエッジに隣接する領域とそれ以外の平坦な領域とに分け、エッジの領域に対してはドット分散型の多値スクリーン、平坦な領域に対してはドット集中型のスクリーン、エッジに隣接する領域にはドット分散型とドット集中型とを混合したスクリーンをそれぞれ用いて多値ディザ処理を行う方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−40499号公報 特開平10−191054号公報
上記従来の方法の問題点は、輪郭付近において異なるスクリーン同士が接している部分に濃度変動が起こることである。
インクやトナーによって2ドット以上を打点する(印刷することをいう)場合、プリンタによっては打点の位置関係により濃度が異なることがある。例えば、2点が隣接している場合と、離接している場合とでは、2ドット分全体のトナー濃度が異なることがある。これは、プリンタの周波数応答によるもので、1ドット分の打点に対しては応答性が鈍く、トナー等の付着量が抑えられるのに対し、連続した打点に対しては応答が改善されてトナー等の付着性が良好となることに起因するものである。
上記従来の方法では、輪郭部分においてディザ処理を切り替えることによって、場合によっては輪郭部分で異なるスクリーンにより生成されるドットが局所的に接触したり、離れたりといった現象が周期的に発生する。この場合、上記プリンタの出力特性を考慮すると、ドットが接触した部分は局所的に濃度が上昇し、この濃度上昇が周期的であれ、無秩序であれ、輪郭領域内で点在すればそれがジャギーとして見え、画質の劣化を招く場合がある。各ドットが接触する周期は、非輪郭部分のスクリーン角度と輪郭部分がなす角度が近い場合に長くなり、それだけジャギーは目立つこととなる。
また、輪郭領域に対し、スクリーン処理をせずにコントーン処理を施して輪郭線を書き足すことも考えられるが、輪郭線とドットとの周期的な接触がジャギーとして見えるという問題は解決することができない。
これに対し、特開2006−180376号公報において、注目画素周辺のスクリーン処理の結果を予測して実際にスクリーンが接する画素に打点するのを回避する方法を考案している。この方法によれば、スクリーン処理の回路を複数備えることにより打点を予測することができるが、より簡易な構成で輪郭強調できる方法が望まれる。
本発明の課題は、簡易な構成で輪郭強調を行うことである。
請求項1に記載の発明によれば、
画像から文字又は線画の輪郭を構成する画像部分を判定する輪郭判定部と、
第1ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施す第1スクリーン処理部と、
前記第1ディザマトリクスにより形成されるドットと異なる位置にドットが形成されるように閾値を定めた第2ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施す第2スクリーン処理部と、
前記輪郭を構成すると判定された画像部分においては、前記第1スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像と、前記第2スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像のうち、何れか信号値が大きい方を、スクリーン処理後の画像として選択し出力するセレクタと、
を備える画像処理装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、
前記第2ディザマトリクスの閾値は、各画素について対応する第1ディザマトリクスの各位置に定められている閾値を、信号値の最大値から差し引いた値である請求項1に記載の画像処理装置が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、
第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスのドットが接触する濃度領域では、前記第2スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像の信号値が、第1スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像の信号値より小さくなるように、第1スクリーン処理部により処理する画像及び/又は第2スクリーン処理部により処理する画像の濃度を調整する濃度調整部を備える請求項1又は2に記載の画像処理装置が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、
第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスのドットが接触する濃度領域では、前記第2スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像の信号値が、第1スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像の信号値より小さくなるように、第1ディザマトリクス及び/又は第2ディザマトリクスの閾値を定める請求項1又は2に記載の画像処理装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、
前記第2スクリーン処理部は、前記第1ディザマトリクスの閾値に対して、当該第1ディザマトリクスとドットと異なる位置にドットが形成されるように定めた閾値が設定された変換テーブルを用いて、前記第1スクリーン処理部で用いられる第1ディザマトリクスの閾値に対応する第2ディザマトリクスの閾値を求め、スクリーン処理に用いる請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置が提供される。
請求項6に記載の発明によれば、
第2ディザマトリクスのサイズは、前記第1ディザマトリクスと同一のサイズである請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、
前記第2ディザマトリクスのサイズは、前記第1ディザマトリクスのサイズの整数倍である請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置が提供される。
請求項8に記載の発明によれば、
画像から文字又は線画の輪郭を構成する画像部分を判定する工程と、
第1ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施す工程と、
前記第1ディザマトリクスにより形成されるドットと異なる位置にドットが形成されるように閾値を定めた第2ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施す工程と、
前記輪郭を構成すると判定された画像部分においては、前記第1ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像と、前記第2ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像のうち、何れか信号値が大きい方を、スクリーン処理後の画像として選択し出力する工程と、
を含む画像処理方法が提供される。
請求項1、8に記載の発明によれば、第2ディザマトリクスを用いたスクリーン処理を行うことにより、輪郭の画像部分ではドットが形成されやすいように図ることができ、簡易な構成で輪郭の強調が可能となる。これにより、文字又は線画の輪郭で生じやすいジャギーの解消を図ることができ、画質劣化の低減を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第2ディザマトリクスのドットが、第1ディザマトリクスのドットと異なる位置にドットが形成されるよう、かつ接触が最小限となるように図ることができ、連続したドット形成による局所的な濃度上昇を防ぐことができる。よって、画質を劣化させることなく、輪郭強調を行うことが可能となる。
請求項3、4に記載の発明によれば、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスのドットが接触する濃度領域においては、セレクタにおいて第1ディザマトリクスの画像を選択する構成とすることができる。これにより、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスのドットの接触を防ぐことができ、輪郭の画像部分が必要以上に強調されることを防いで画質劣化を回避することができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1ディザマトリクスに対応する第2ディザマトリクスの閾値を容易に求めることができ、第1スクリーン処理部において第1ディザマトリクスの条件が変更された場合であっても、容易に対応することが可能である。
請求項6に記載の発明によれば、閾値の設定が容易となる。
請求項7に記載の発明によれば、輪郭強調を行うだけでなく、階調性をも向上させることができる。
本実施形態では、本発明をMFP(Multi Function Peripheral)に適用した例を説明するが、画像にスクリーン処理を施す画像処理装置であれば本発明を適用可能である。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態におけるMFP100の機能的構成を示す。
MFP100は、図1に示すように画像読取部11、制御部10、コントローラ12、操作部13、表示部14、記憶部15、画像メモリ16、プリンタ部17等を備えて構成されている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成されている。制御部10は、記憶部15に記憶されている制御プログラムとの協働により各種演算を行うとともに、各部の動作を制御する。例えば、一連のプリントの過程において各部への画像のデータの入出力を制御したり、操作画面の表示制御等を行う。
画像読取部11は、ADF(Auto Document Feeder)、スキャナ等を備え、原稿を読み取り、画像(アナログ信号)を生成する処理を行う。ここで生成される画像はR(赤)、G(緑)、B(青)の色に分解された画像である。生成された画像はコントローラ12に出力される。
コントローラ12は、外部PC200において作成したドキュメントや写真等のデータがプリンタドライバソフトによってPDL(Page Description Language)形式に変換されて、コントローラ12に送信されると、PDL形式のデータをラスタライズ処理して画素毎に濃度(信号値)を定めた画像のデータを生成する。具体的には、PDLコマンドを解析し、描画すべき画像単位(これをオブジェクトという)毎に画素を割り当て、この割り当てた画素毎に信号値を設定することにより画像を生成する。ここでは、最小値0から最大値255の範囲の信号値を各画素に割り当てたとして以下の説明を行う。なお、カラー画像の場合はC(シアン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)、K(黒)の色毎の画像を生成する。
コントローラ12は、ラスタライズ処理に際して、PDLコマンドを解析して属性情報TAGを生成する。属性情報TAGとは、画像の各画素について文字、線画又は写真画の何れの属性にあたるかを示す情報である。コントローラ12は、生成した画像に属性情報TAGを付帯して画像処理部1に出力する。
なお、コントローラ12は、画像読取部11から入力される画像についてはA/D変換等の必要な処理を施した後、RGBの画像をCMYKの画像に色変換し、各画素についての属性情報TAGを生成する。
操作部13は操作キーを備え、この操作キーやタッチパネル等の操作に応じた操作信号を生成して制御部10に出力する。
表示部14はタッチパネルと一体に構成されるディスプレイを備え、制御部10の表示制御に従って、画像形成条件の設定画面等の各種操作画面を表示する。
記憶部15は、制御プログラムやパラメータ等を記憶している。記憶部15は例えばハードディスク等を適用できる。
画像メモリ16は画像保存用のメモリであり、ハードディスク等の大容量メモリから構成されている。コントローラ12から入力された画像は画像処理部1によって必要な画像処理が施された後、画像メモリ16に保存され、プリント時には制御部10の制御によって画像メモリ16からプリントする画像が読み出されて画像処理部1に出力される。
プリンタ部17は、画像処理部1から入力される画像のデータに基づいて用紙上に画像をプリントする。プリンタ部17のプリント方式は何れのものであってもよいが、ここでは電子写真方式の場合を例に説明する。電子写真方式の場合、プリンタ部17は露光部、現像部、給紙部、定着部等を備えている。プリント時は、まず露光部のレーザ光源から感光ドラムにレーザ光を照射して露光を行い、静電潜像を形成する。その後、感光ドラム上の静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、これを給紙部から搬送した用紙上に転写し、定着部による定着処理を行う。
画像処理部1は、画像に対し各種画像処理を施す。画像処理としては、A/D変換処理や、画像読取部2により生じる輝度ムラを補正するシェーディング補正処理、スキャナ特有の輝度特性を人の視覚特性に応じた最適な輝度特性に変換するI−I′変換処理、拡大、縮小、回転の処理、色変換処理、画像の濃度を人の視覚特性に応じたものとする濃度補正処理、スクリーン処理等が挙げられる。
図2は、本実施形態に係るスクリーン処理を行う際に主に機能する構成部分を示す図である。
図2に示すように、画像処理部1は、輪郭判定部2、濃度調整部3A、3B、3C、第1スクリーン処理部4A、第2スクリーン処理部4B、コントーン処理部5、セレクタ6を備えて構成されている。
輪郭判定部2は、文字又は線画の輪郭を構成する画像部分であるか否かを画素毎に判定する。輪郭判定部2は文字又は線画の輪郭を構成する場合はEG=1、構成しない場合はEG=0として、画素毎に判定結果を示すフラグ信号EGを出力する。
以下、判定方法について説明する。
輪郭判定部2には、画像とともに属性情報TAGが入力される。属性情報TAGは画像を写真、文字、線画の種別に分類し、各画素についてその画素が何れの種別に属するかを示すものである。属性情報TAGは、TAG=0のときは写真、TAG=1のときは文字、TAG=2のときは線画を示す。
輪郭判定部2は、この属性情報TAGに基づいて画像の各画素について種別を判別し、TAG=0の画素についてはEG=0とする。
一方、TAG=1又は2の画素については、輪郭判定部2は当該画素(以下、注目画素という)を中心とする3画素×3画素の画像を入力する。図3に示すのは、3画素×3画素の画像である。ここで、中心に位置する注目画素の信号値をI0、その隣接画素の信号値をIn(n=1〜4)で表している。なお、注目画素が画像端部に位置する場合、3画素×3画素の領域に画像以外の部分が含まれるので、この部分の信号値を0として判定を行う。
次いで、注目画素の信号値I0と隣接画素の信号値I1〜I4との差E0〜E4を、下記式により求める。
E0=I0−I1
E2=I0−I2
E3=I0−I3
E4=I0−I4
次いで、E0〜E3のうちの最大値を求め、これを正のエッジ信号PEDGEとする。同様に、E0〜E3の符号を反転させたもののうち、最大値を求め、これを負のエッジ信号REDGEとする。PEDGE、REDGEは下記式により示される。なお、Max()は、かっこ内の値のうち最大値を出力する関数を示す。
PEDGE=Max(E0、E1、E2、E3)
ただし、PEDGE<REDGEのときPEDGE=0
REDGE=Max(−E0、−E1、−E2、−E3)
ただし、REDGE<PEDGEのときREDGE=0
このようにして求めたE0〜E3と、PEDGE、REDGEがエッジ強度である。次に、求めたPEDGEと、PEDGEについて予め定められた閾値THとを比較し、注目画素が輪郭を構成する画素かどうかを判定する。PEDGE>THであれば、輪郭を構成するとしてEG=1とする。一方、PEDGE≦THであれば輪郭を構成しないとしてEG=0とする。
フラグ信号EGは、濃度調整部3A、3B、3C、セレクタ6に出力される。
次に、濃度調整部3A、3B、3C、第1スクリーン処理部4A、第2スクリーン処理部4Bについて説明するが、便宜上、第1スクリーン処理部4A、第2スクリーン処理部4Bから先に説明する。
第1スクリーン処理部4A、第2スクリーン処理部4Bは何れもディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施すものであるが、第1スクリーン処理部4Aは第1ディザマトリクス、第2スクリーン処理部4Bは第2ディザマトリクスと、異なるディザマトリクスを用いる。
第2ディザマトリクスは、第1ディザマトリクスにより形成されるドットと異なる位置にドットが形成されるように閾値を定めて作成したものである。このとき、第1ディザマトリクスのドットと接触しないように閾値を定めることが好ましい。接触とは、あるドットの周囲(上下左右、斜めに位置する8画素)で他のドットが形成されることをいう。そのような第2ディザマトリクスとしては、例えば、第1ディザマトリクスの閾値の大小関係を逆転させた閾値を定めたものが挙げられる。
第2スクリーン処理部4Bでは、予め第1ディザマトリクスの閾値に対して、第2ディザマトリクスの閾値を定めた変換テーブルを備えている。そして、スクリーン処理を行う際、第2スクリーン処理部4Bはこの変換テーブルを用いて第1スクリーン処理部4Aで使用する第1ディザマトリクスの閾値に対応する、第2ディザマトリクスの閾値を求め、スクリーン処理に用いる。第1スクリーン処理部4Aで用いる第1ディザマトリクスがそのサイズ、形状等の条件を変更したものが複数種類ある場合には、その種類毎に変換テーブルを備えて各種類の第1ディザマトリクスに対応する第2ディザマトリクスの閾値を得られるようにする。
図4に第1ディザマトリクスの例を示し、図5に第2ディザマトリクスの例を示す。図4及び図5において、丸は画素を示し、各画素に付した1〜26の番号は閾値の小さい順番を示している。図4及び図5に示すように、第1ディザマトリクス、第2ディザマトリクスは何れも26画素とサイズが同一であり、形状も同一である。第1スクリーン処理部4A、第2スクリーン処理部4Bは、スクリーン処理時、第1ディザマトリクス、第2ディザマトリクスをそれぞれ画像に対応させて、第1ディザマトリクス、第2ディザマトリクスで定められた閾値と画像の信号値とを比較し、閾値未満であれば信号値0、閾値以上であれば信号値255と2値化する。すなわち、図4及び図5の1〜26の順番はドットが形成されやすい順番であることを示している。
第1ディザマトリクスは通常のスクリーン処理でも用いられる一般的なディザマトリクスであり、第1ディザマトリクスに対応する領域ではその中心から外郭へとドットが成長するように閾値が設定されている。すなわち、ディザマトリクスにより形成されるドットの集合を網点というが、この網点ができるだけ円状となるように閾値を設定する画素位置が考慮されている。
図4に示す第1ディザマトリクスで定められる26の閾値は、画像の信号値の最小値と最大値間を均等に27分割したところの値である。各閾値は最も小さい閾値が第1ディザマトリクスの26画素のうちの中央にあたる画素位置に設定され、その後は値が大きい閾値から順に中央から時計回りの順に各画素位置に設定されていく。その結果、図4に示す1〜26の順で設定される閾値の値は大きくなっていく。
第2ディザマトリクスの各閾値は、26画素について対応する第1ディザマトリクスの各位置に定められている閾値を、信号値の最大値から差し引いた値である。例えば、第1ディザマトリクスの番号1の位置において閾値10が定められている場合、第2ディザマトリクスの対応する位置では、信号値の最大値255とその閾値10との差245が閾値として設定される。このようにして全ての画素について閾値を設定すると、閾値245は第2ディザマトリクスの中では閾値の小さい順としては26番目にあたる。
上記のようにして第2ディザマトリクスの閾値を設定する結果、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスの閾値の大小関係は逆転し、第1ディザマトリクスが図4に示すようにマトリクスの中心から外郭に向けて時計回りに円を描くように閾値が大きくなっていくのに対し、第2ディザマトリクスは図5に示すようにマトリクスの外郭から中心に向けて反時計回りに円を描くように閾値が大きくなっている。
このような第1ディザマトリクス、第2ディザマトリクスを用いて、第1スクリーン処理部4A、第2スクリーン処理部4Bはそれぞれスクリーン処理を施し、処理後の2値画像をセレクタ6へ出力する。ここでは、第1スクリーン処理部4Aによりスクリーン処理された画像をS1、第2スクリーン処理部4Bによりスクリーン処理された画像をS2と表す。
コントーン処理部5は、画像にコントーン処理を施す。
コントーン処理では、多値の画像を多値の画像で出力する場合、入力された多値の画像をそのまま出力する。つまり、無処理とする。一方、多値の画像を2値化して出力する場合、ディザマトリクスを用いず、1つの閾値(例えば、信号値の最大値と最小値の中間値)を用いて2値化を行い、その2値の画像を出力する。コントーン処理後の画像をCnで表す。
セレクタ6は、画素毎に信号値を選択するものである。選択された信号値からなる画像をOUTで表す。セレクタ6は、輪郭判定部2から入力されるフラグ信号EGに基づいて文字又は線画の輪郭の画像部分を判断し、文字又は線画の輪郭以外の画像部分については第1スクリーン処理部4Aから出力された画像S1の信号値を選択し、文字又は線画の輪郭の画像部分については第1スクリーン処理部4Aから出力された画像S1又は第2スクリーン処理部4Bから出力された画像S2のうち、信号値が大きい方を選択する。
ここで、画像の濃度が20%付近の場合を例に説明する。図4、図5に示した第1及び第2ディザマトリクスは各閾値の間隔が均等であるので、スクリーン処理が施されると、画像の濃度が20%付近では26画素中の20%、つまり番号1〜5の5画素について信号値が1となり、ドットが形成されることになる。このときの網点率は5/26≒20%である。網点率はディザマトリクス全体の画素数に対してドットを形成する画素数の比率である。
図6はこのときに第1スクリーン処理部4Aから出力される画像S1におけるドットの形成パターンを示す図であり、図7は第2スクリーン処理部4Bから出力される画像S2におけるドットの形成パターンを示す図である。図6に示す画像S1と図7に示す画像S2のうち何れか大きい方の信号値を選択して出力すると、出力された画像のドットの形成パターンは図8に示すものとなる。
図8に示すように、第1ディザマトリクスにより形成されるドットと、第2ディザマトリクスにより形成されるドットは異なる位置に形成されるように、かつ互いに接触しないように形成されることとなる。これは、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスの閾値の大小関係が逆転しているため、ドットの形成されやすい順番が第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスとで逆になることによる。
網点率が20%の場合に、セレクタ6において画像を選択した結果を図9A、図9B、図9Cに示す。図9A〜図9Cにおいて破線は文字又は線画のエッジ(境界)を示している。
図9Aは、セレクタ6において第1スクリーン処理部4Aの画像S1の信号値のみを選択した場合のドットの形成パターンを示している。図9Bは、輪郭以外の画素については画像S1の信号値、輪郭の画素については第2スクリーン処理部4Bの画像S2の信号値を選択した場合のドットの形成パターン、図9Cは輪郭以外は画像S1、輪郭は画像S1と画像S2のうち信号値が大きい方を選択した場合のドットの形成パターンである。
図9Bに示すように輪郭においては画像S2の信号値を選択することにより、輪郭部分に形成するドットを増やし、輪郭を強調することが可能となっている。また、図9Cに示すように輪郭においては画像S1、S2のうち何れか大きい方を選択することにより、輪郭に形成するドットをより増加させることができる。さらに、画像S1と画像S2のドットは接触していないため、連続的なドット形成による局所的な濃度上昇を防ぐことができる。
網点率が上昇すれば、画像S1のドットと画像S2のドットの接触しない領域は減っていき、網点率が50%に達すると画像S1と画像S2のドットは完全に接触する。
網点率が30%の場合の例を、図10A、図10B、図10Cに示す。図中の破線が文字又は線画のエッジを示すのは図9A〜図9Cと同様である。
図10Aはセレクタ6において画像S1の信号値のみを選択したときのドットの形成パターンを示す図である。図10Bは輪郭以外は画像S1、輪郭においては画像S2の信号値を選択し、図10Cは輪郭以外は画像S1、輪郭においては画像S1と画像S2のうち大きい信号値を持つ方を選択したときのドットの形成パターンである。
図10A〜図10Cに示すように、輪郭において画像S2を出力する、或いは画像S1又はS2の何れか大きい方を出力すると、画像S1のみを出力する場合に比べて輪郭をより強調することができる。しかし、網点率が30%となると画像S1のドットが増えているのに加え、輪郭付近においてドットが形成される割合が増えるため、画像S1のドットと画像S2のドットとの間で斜め方向ではあるが接触する部分が生じている。
網点率46%のときの例が、図11A、図11B、図11Cである。図11Aはセレクタ6において画像S1のみを選択したときのドットの形成パターンを示す図である。図11Bは輪郭以外は画像S1、輪郭においては画像S2を選択し、図11Cは輪郭以外は画像S1、輪郭においては画像S1と画像S2のうち信号値が大きい方を選択したときのドットの形成パターンである。
図11Cに示すように、網点率46%となれば輪郭のほとんどにドットが形成され、輪郭の強調度合いが大きくなる。その分、網点率30%のときに比べ画像S1と画像S2のドットの接触も増えるが、周辺でドットが多く形成されるため、周辺との濃度差が小さくなり、視覚的には局所的な濃度上昇も目立たなくなるはずである。
このように、網点率が50%未満であっても画像S1と画像S2のドットが接触する場合があり、輪郭が必要以上に強調される場合がある。また、網点率が50%以上となれば、ドットが接触するだけでなく、第1ディザマトリクスのドットと第2ディザマトリクスのドットは同一の位置で形成されていくため、画像S2を選択する必要がない。そこで、第1スクリーン処理部4Aと第2スクリーン処理部4Bによりスクリーン処理する画像の濃度を、濃度調整部3A、3Cにおいて調整し、必要以上に輪郭強調されることによる画質劣化を防ぐ。
濃度調整部3Aは第1スクリーン処理部4Aが処理する画像の濃度を調整し、濃度調整部3Bは第2スクリーン処理部4Bが処理する画像の濃度を調整する。調整は、濃度調整部3A及び濃度調整部3Bの双方で行うこともあれば、何れか一方のみが行うこととしてもよい。また、調整の対象となるのは文字又は線画の輪郭の画像部分である。濃度調整部3A、3Bは、輪郭判定部2から入力されるフラグ信号EGにより、文字又は線画の輪郭の画像部分を判別し、当該画像部分の濃度調整を行う。
調整の一例を図12に示す。
図12に示すのは、調整前の画像の濃度(%)と調整後の画像の濃度(%)との関係を示す濃度変換曲線(又は直線)a11、a12である。濃度調整部3Aは濃度変換曲線a11によって画像の信号値(信号値は濃度を示す)を変換して濃度調整を行い、同様に濃度調整部3Bは濃度変換曲線a12によって濃度調整を行う。
図4に示す第1ディザマトリクスと図5に示す第2ディザマトリクスの場合、ドットが完全に接触しないのは網点率25%未満である。よって、網点率が25%以上となる濃度領域において濃度調整を行う必要がある。上記第1、第2ディザマトリクスは網点率と濃度は対応するため、図12に示す調整例では、濃度変換曲線a11を傾き1の直線とし、入力された画像の濃度をそのまま出力する。つまり濃度調整部3Aでは画像の濃度を無調整とする。一方、濃度特性a12は濃度20%あたりまでは傾き1の直線とし、無調整とするが、濃度25%を超えると画像の濃度上昇に伴って出力する濃度の上昇を鈍らせ、濃度50%手前から画像の濃度の増加に伴って逆に出力する濃度が低下するように調整する。
このように濃度調整することにより、画像S1と画像S2のドットが完全に接触しない濃度25%未満では無調整として通常通りドットを出現させ、接触が生じる25%以上の濃度領域では画像S2で形成されるドットを減らして、画像S1と画像S2のドットの接触を回避することができる。
調整方法は上記に限らず、例えば図13に示すような調整を行ってもよい。
図13に示す例では、濃度調整部3Aにおいても濃度変換曲線a21によって濃度調整を行い、全般的に出力する濃度を抑える。一方、濃度調整部3Bでは濃度変換曲線a22によって濃度20%を超えたあたりで出力する濃度の上昇が鈍る点では前例と同じであるが、図13の例では濃度調整部3Aの出力する濃度を抑えていることに連動して、出力する濃度のピークを濃度60%あたりにずらしている。
他にも、調整の目的に応じて、濃度変換曲線を直線としたり、曲線の形状を変えたりすることができる。
なお、ディザマトリクスの閾値の設定方法によっては濃度変換曲線の傾き等も変える必要がある。またディザマトリクスの形状やサイズ、閾値、スクリーン角度によってドットが接触するときの濃度領域は変わってくるので、用いる第1、第2ディザマトリクスの条件によって両者のドットが接触する濃度領域を求め、この濃度領域においては画像S2の信号値が画像S1の信号値よりも小さくなるように濃度調整を行えばよい。
また、濃度調整を行う代わりに、第1又は第2ディザマトリクスの閾値を調整することとしてもよい。ここでは、説明の便宜上、図14Aに示す小サイズのディザマトリクスの例で調整例を説明する。図14Aに示すディザマトリクスは2画素×2画素のサイズであり、0〜255の信号値を2値化するための閾値が設定されている。このディザマトリクスの各セルの位置をe(e=0、1、2、3)で示すと、e=0の位置での閾値は32、e=1の閾値は96、e=2の閾値は160、e=3の閾値は224である。
入力画像の信号値に対し、上記ディザマトリクスを用いた場合のスクリーン処理後の出力画像の信号値の平均値をプロットすると、図14Bのa31で示すような特性線となる。特性線a31は階段状となるがその階段の傾きは、傾き1の直線a32に沿った形となる。傾き1の直線a32は特性線a31の平均的な濃度特性を示すものと考えられる。
ディザマトリクスの閾値によって濃度調整する場合、まず図14Bにおいて傾き1の直線a32を横軸方向に変形して所望の濃度特性曲線a33を描く。そして、描いた濃度特性曲線a33に沿うように特性線a31を横軸方向に移動して変形させる。変形後の特性線をa34とすると、変形前の特性線a31と傾き1の直線a32との交点における出力画像の平均値は、変形後の特性線a34と所望の濃度特性曲線a33との交点における出力画像の平均値と同一値となる。
作成した特性線a34において、変形前の特性線a31において閾値に相当していた数値32、96、160、224は、変形後は32、176、218、248に変化している。これらの数値が濃度調整を行う際に用いる閾値であるので、これを新たな閾値としてディザマトリクスに再設定する。閾値が再設定されたディザマトリクスによりスクリーン処理を行うことで、濃度調整された出力画像を得ることができる。つまり、スクリーン処理後の出力画像の濃度特性は図14Bに示す濃度特性曲線a33で示す濃度特性となる。
以上のように、本実施形態によれば、第1スクリーン処理部4Aが第1ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施した画像S1を出力し、第2スクリーン処理部4Bは第1ディザマトリクスにより形成されるドットと同一位置にドットが形成されないように閾値を定めた第2ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施し、画像S2を出力する。セレクタ6は、文字又は線画の輪郭以外の画像部分については画像S1を選択し、文字又は線画の輪郭の画像部分については画像S1と画像S2のうち信号値が大きい方を選択して出力する。これにより、文字又は線画の輪郭の画像部分ではドットができるだけ形成されるように図ることができ、簡易な構成で輪郭の強調が可能となる。
また、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスは、閾値の大小関係が逆転しているので、同じ濃度の画像を処理した場合でも第2ディザマトリクスのドットは、第1ディザマトリクスのドットが形成されにくい位置から形成されることとなる。よって、網点率50%未満においては第1ディザマトリクスのドットと第2ディザマトリクスのドットが異なる位置に形成されるように、かつドットの接触が最小限となるようにドット形成をすることができ、連続したドットの打点を回避して局所的な濃度増加を防ぐことができる。
また、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスは同一サイズとしているので、ドットが同一位置に形成されないように閾値を設定することが容易となる。
さらに、第2ディザマトリクスを用いた第2スクリーン処理部4Bを設けるだけでドットの接触を最小限とすることができるので、形成されるドットが異なる位置となるかを確認するため、或いは連続するドットの形成を避けるために周辺で形成されるドットの有無を確認するための回路をいくつも設ける必要がなく、簡易な構成で局所的な濃度増加を避けることができる。
また、ドットが接触する濃度領域では、画像S2の信号値が画像S1の信号値より小さくなるように、濃度調整部3Aは第1スクリーン処理部4Aが処理する画像の濃度を調整し、濃度調整部3Bは第2スクリーン処理部4Bが処理する画像の濃度を調整する。これにより、ドットが接触する濃度領域においては、輪郭の画像部分では第1ディザマトリクスのドットを選択するような構成とすることができる。これにより、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスのドットの接触を防ぐことができ、輪郭部分が必要以上に強調されることを防止することができる。特に、網点率50%以上ではドットの接触に加えて、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスのドットが同一位置に形成されるため、第2ディザマトリクスのドットを選択する意味がなくなる。よって、この場合は円状の網点形状を形成する第1ディザマトリクスのドットを選択する構成とすることにより、中間調の再現性を優先することができる。
第2スクリーン処理部4Bは、変換テーブルを用いて第1ディザマトリクスの閾値から第2ディザマトリクスの閾値を求め、スクリーン処理に用いる。第1スクリーン処理部4Aでは、画像の色やプリントの目的等によって第1ディザマトリクスの条件(ディザマトリクスの形状やサイズ、閾値の大きさ等)を変更することがあるが、変更された場合であっても、第2スクリーン処理部4Bは第1スクリーン処理部4Aで用いられる第1ディザマトリクスに応じた第2ディザマトリクスを容易に求めることができ、変更に対応することができる。
なお、上記実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、上記の例では第1又は第2ディザマトリクスで定められた閾値と画像の信号値とを比較して、閾値未満であれば信号値0(濃度範囲の最小値)、閾値以上であれば信号値255(濃度範囲の最大値)と2値化する例を説明したが、場合によっては閾値未満であれば信号値255、閾値以上であれば信号値0と、2値化の関係が逆になることもある。この場合は閾値の関係を逆として上記と同様の処理を行えばよい。また、スクリーン処理により画像を2値化する例を示したが、多値化する場合も上記と同様の処理により輪郭強調が可能となる。
多値化する場合、ディザマトリクスの各セルにつき2つの閾値を用いて多値化する方法が特開2003−233811号公報に開示されている。図14Aに示した2画素×2画素のディザマトリクスを例に説明すると、ディザマトリクスのeで示される各セルでの、入力画像とスクリーン処理後の出力画像の信号値の関係は図15Aに示すようなものとなる。図15Aに示すように、e=0のセルでは0、63の2つの閾値があり、0以上63未満の入力画像の信号値に対しては、その信号値に応じて0〜255の連続的な信号値を出力するが、63以上では入力値に拘わらず全て255の信号値を出力する。同様にe=1のセルでは63、127、e=2のセルでは127、191、e=3のセルでは191、255の閾値が設定されており、小さい方の閾値未満では信号値0、小さい方の閾値以上で大きい方の閾値未満では0から255のうち入力値に応じた信号値、大きい方の閾値以上では255を出力する。
図15Bから分かるように、このディマトリクスではe=0、1、2、3の順にドットが出力されやすい。よって、このようなディザマトリクスを第1ディザマトリクスにする場合、第2ディザマトリクスは図15Bに示すように各セルに適用する2つ閾値の組合せを第1ディザマトリクスと逆にすればよい。つまり、図15Bに示すようにe=0とe=3に適用していた閾値を入れ替え、e=1とe=2に適用していた閾値を入れ替えたものを第2ディザマトリクスとして採用する。これにより、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスでは、ドットが出力されやすい順番が逆転するので、両者のディザマトリクスのドットは互いに接触しない異なる位置から生じやすくなる。
また、全ての閾値の大小関係を逆転させた第2ディザマトリクス(図5参照)は、第1ディザマトリクス(図4参照)と異なる位置にドットが形成されるように、かつ接触するドットが最小限となるように閾値を定めた好適な一例である。異なる位置にドットが形成されるようにするのであれば、図16に示すように閾値を定めたものでもよい。
このように異なる位置にドットが形成されるように閾値を定める方法としては、まず第1ディザマトリクスの閾値の大きさを元にドットが形成されやすい順番を決定する。この順番を元に、第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスのドットが接触しない網点率50%未満の位置を求め、この位置においてに第2ディザマトリクスのドットの形成されやすい順番を決定する。このとき、第1ディザマトリクスのドットの形成されやすい順番を元に、第1ディザマトリクスのドットと第2ディザマトリクスのドットができるだけ接触しないように第2ディザマトリクスのドットの形成されやすい順番を決定する。順番を決定したら、その順に第2ディザマトリクスの閾値の大きさを決定すればよい。この閾値の大きさは、第1ディザマトリクスの閾値の大きさと同じとすればよい。
また、第1スクリーン処理部4Aからの画像S1と、第2スクリーン処理部4Bからの画像S2の何れか大きい方を、セレクタ6において選択していたが、これに限らず、第1スクリーン処理部4Aからの画像S1とコントーン処理部5からの画像Cnの何れか大きい方を選択する構成としてもよい。コントーン処理部5では多値の画像Cnとする場合は入力された画像をそのまま出力する。よって、何れか大きい方を選択する場合、輪郭においてドットを形成しやすい状況とすることができ、輪郭強調が可能となる。また、もともとの画像をそのまま出力しているので、画像の再現性がよく画質劣化を抑えることができる。
また、上記実施形態では、第2ディザマトリクスのサイズを第1ディザマトリクスと同一としたが、第1ディザマトリクスのサイズの整数倍のサイズとしてもよい。例えば、4倍とする場合、図17に示すような第2ディザマトリクスを採用することができる。図17に示す第2ディザマトリクスは、図5に示す第2ディザマトリクスを4つ組み合わせたものであり、サイズは26画素×4=104画素となっている。このように、第1ディザマトリクスよりも大きいサイズとすることにより、輪郭の強調をするだけでなく、その階調性を向上させることができる。
なお、図17に示す例では、組み合わせた4つのディザマトリクスに順番にドットが形成されるように閾値を設定しているが、このような閾値の組合せには限らず、図5に示すように閾値が設定された第2ディザマトリクスをそのまま組み合わせて、ディザマトリクス単位でドットが形成されるように閾値を設定してもよい。
また、本発明に係る画像処理をプログラム化してソフトウェア処理により実現する場合、そのプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としては、ROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
本実施形態におけるMFPの機能的構成を示す図である。 画像処理部のスクリーン処理を行う際に主に機能する構成部分を示す図である。 エッジ判定を行う画像単位を示す図である。 第1ディザマトリクス例である。 第2ディザマトリクス例である。 網点率20%のときの第1ディザマトリクスによるドット形成パターンを示す図である。 網点率20%のときの第2ディザマトリクスによるドット形成パターンを示す図である。 網点率20%のときの第1ディザマトリクス又は第2ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像のうち、信号値が大きい方を出力したときのドット形成パターンを示す図である。 網点率20%のとき、第1ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像を選択した場合のドット形成パターンを示す図である。 網点率20%のとき、輪郭については第2ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像を選択した場合のドット形成パターンを示す図である。 網点率20%のとき、輪郭については第1ディマトリクスによりスクリーン処理された画像と、第2ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像のうち、何れか信号値が大きい方を選択した場合のドット形成パターンを示す図である。 網点率30%のとき、第1ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像を選択した場合のドット形成パターンを示す図である。 網点率30%のとき、輪郭については第2ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像を選択した場合のドット形成パターンを示す図である。 網点率30%のとき、輪郭については第1ディマトリクスによりスクリーン処理された画像と、第2ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像のうち、何れか信号値が大きい方を選択した場合のドット形成パターンを示す図である。 網点率46%のとき、第1ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像を選択した場合のドット形成パターンを示す図である。 網点率46%のとき、輪郭については第2ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像を選択した場合のドット形成パターンを示す図である。 網点率46%のとき、輪郭については第1ディマトリクスによりスクリーン処理された画像と、第2ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像のうち、何れか信号値が大きい方を選択した場合のドット形成パターンを示す図である。 濃度調整の一例を示す図である。 濃度調整の一例を示す図である。 2画素×2画素のディザマトリクスである。 入力画像の信号値と出力画像の信号値の平均値の関係を示す図である。 多値化を行う場合の第1ディザマトリクスにおける入力画像の信号値と出力画像の信号値の関係を示す図である。 多値化を行う場合の第2ディザマトリクスにおける入力画像の信号値と出力画像の信号値の関係を示す図である。 第2ディザマトリクスの他の例を示す図である。 第2ディザマトリクスのサイズが、第1ディザマトリクスのサイズの整数倍である場合の例を示す図である。
符号の説明
100 MFP
10 制御部
12 コントローラ
15 記憶部
16 画像メモリ
17 プリンタ部
1 画像処理部
2 輪郭判定部
3A、3B、3C 濃度調整部
4A 第1スクリーン処理部
4B 第2スクリーン処理部
5 コントーン処理部
6 セレクタ

Claims (8)

  1. 画像から文字又は線画の輪郭を構成する画像部分を判定する輪郭判定部と、
    第1ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施す第1スクリーン処理部と、
    前記第1ディザマトリクスにより形成されるドットと異なる位置にドットが形成されるように閾値を定めた第2ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施す第2スクリーン処理部と、
    前記輪郭を構成すると判定された画像部分においては、前記第1スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像と、前記第2スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像のうち、何れか信号値が大きい方を、スクリーン処理後の画像として選択し出力するセレクタと、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記第2ディザマトリクスの閾値は、各画素について対応する第1ディザマトリクスの各位置に定められている閾値を、信号値の最大値から差し引いた値である請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスのドットが接触する濃度領域では、前記第2スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像の信号値が、第1スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像の信号値より小さくなるように、第1スクリーン処理部により処理する画像及び/又は第2スクリーン処理部により処理する画像の濃度を調整する濃度調整部を備える請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 第1ディザマトリクスと第2ディザマトリクスのドットが接触する濃度領域では、前記第2スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像の信号値が、第1スクリーン処理部によりスクリーン処理された画像の信号値より小さくなるように、第1ディザマトリクス及び/又は第2ディザマトリクスの閾値を定める請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2スクリーン処理部は、前記第1ディザマトリクスの閾値に対して、当該第1ディザマトリクスとドットと異なる位置にドットが形成されるように定めた閾値が設定された変換テーブルを用いて、前記第1スクリーン処理部で用いられる第1ディザマトリクスの閾値に対応する第2ディザマトリクスの閾値を求め、スクリーン処理に用いる請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 第2ディザマトリクスのサイズは、前記第1ディザマトリクスと同一のサイズである請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2ディザマトリクスのサイズは、前記第1ディザマトリクスのサイズの整数倍である請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 画像から文字又は線画の輪郭を構成する画像部分を判定する工程と、
    第1ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施す工程と、
    前記第1ディザマトリクスにより形成されるドットと異なる位置にドットが形成されるように閾値を定めた第2ディザマトリクスを用いて画像にスクリーン処理を施す工程と、
    前記輪郭を構成すると判定された画像部分においては、前記第1ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像と、前記第2ディザマトリクスによりスクリーン処理された画像のうち、何れか信号値が大きい方を、スクリーン処理後の画像として選択し出力する工程と、
    を含む画像処理方法。
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