JP4904754B2 - 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1記載の先行技術によれば、現像ロール近傍に配設された支持枠体にフィルムを貼り渡し、このフィルムの張力に基づいてフィルムを現像ロールに対して押圧させ、トナー層厚の規制及び摩擦帯電を行うことができる。
また、特許文献2記載の先行技術によれば、現像ロールの表面のトナー付着量及び荷電量に応じて、フィルムに電圧を印加し、当該フィルムを現像ロールへ静電吸着させることによって、現像ロール上のトナーの層厚を規制すると共に摩擦帯電を行うことができる。
また、帯電不良によって現像ロール上に逆極性トナーが存在してしまうと、トナーの感光体ドラムへの静電的な転移に際し、当該逆極性トナーが感光体上の非画像部に転移してしまい、結果として、画像にかぶり現象を発生させてしまうという不具合が生ずる。
更に、現像剤担持体2としては弾性体であっても剛体であってもよく、例えば可撓性チューブであっても差し支えない。
更に、帯電部材4はロール状、フィルムシート状、チューブ状、板状、ブラシ状等適宜選定して差し支えないが、本発明では、後述するように、フィルム部材及び可撓性を有する回転体が用いられる。
また、除電バイアス印加手段7には非画像形成時に帯電部材4及び現像剤担持体2間に例えば帯電バイアス印加手段6に対して逆極性のバイアスを印加することによって帯電部材4に付着した逆極性トナーを除電若しくは正規の極性に帯電させることが可能なものであれば、適宜選定して差し支えない。
更にまた、バイアス切替手段8には、例えば単一の直流電源に対して正負の切り替えが可能なタイプのものや、例えば二つの配線の接続を切り替えるスイッチタイプのもの等適宜選定して差し支えない。
更に、バイアス電源5は、バイアス切替手段8が例えば単一の直流電源に対して正負の切り替えが可能なタイプのものであれば帯電バイアス印加手段6と除電バイアス印加手段7とが兼用可能な単一の印加手段を備えたものであってもよいし、帯電バイアス印加手段6と除電バイアス印加手段7とをそれぞれ別個に設けた複数の印加手段を備えたものであってもよい。
しかしながら、この種の先行技術は、イオン導電による帯電を行っているため画像形成時のバイアスと逆極性の直流電圧又は交流電圧を印加することによってイオン導電に関与していたイオンが帯電ロールの内側又は外側に偏ってしまうという不具合を防止し、帯電ロールの抵抗値の上昇を抑えるようにしたものである。更に、帯電ロールに当接するパット型のクリーナを配設し、当該クリーナを帯電ロール表面に押し当てることによって、帯電ロールの表面に付着したトナーを清掃するようにしていることから、本態様において非画像形成時に印加されるバイアスは帯電ロールの表面に付着したトナーに対してクリーニング作用を及ぼすものではないと言える。
これに対して、本発明は、現像剤担持体2上のトナーを帯電規制するものであり、さらに、除電バイアスを印加することによって帯電部材4に逆転移した逆極性現像剤にクリーニング作用を及ぼすものである。
したがって、本発明は当該先行技術と解決すべき技術的課題及びその解決手段が全く相違するものであり、当該先行技術に基づいて本発明に想到することはあり得ない。
この現像剤供給部材3は、現像剤Gを担持搬送できるものであれば、ロール状部材等適宜選定して差し支えなく、また、現像剤担持体2とは接触、非接触を問わない。
更に、現像剤供給部材3は現像剤担持体2に離間配置されると共に当該現像剤担持体2との間に現像剤担持体2への現像剤供給を促す供給バイアスが印加され且つ表面に担持された現像剤Gを現像剤担持体2に供給することが好ましい。これにより、現像剤Gが供給時に摺擦帯電してしまう事態を防止できるほか、現像剤Gの供給を安定的に行うことが可能になる。
更にまた、現像剤供給部材3は現像剤供給部材3が現像剤担持体2と離間配置される観点から、安定したギャップを維持できる剛性ロール状が好ましい。
また、現像剤担持体2と現像剤供給部材3との回転方向は対向部位で互いに異なる方向(Against方向)であっても同方向(With方向)であってもよい。
更に、帯電部材4は現像剤担持体2とのニップ幅を3mm以上として配設されることが好ましい。これにより、現像剤Gを帯電させる接触時間を十分に確保できる。
また、帯電部材4の第一の態様は、現像剤担持体2との対向部位で現像剤担持体2と同方向に回転し且つ周面が可撓性を有する回転体からなり、現像剤担持体2上の現像剤Gに接触又は近接して現像剤Gを帯電規制するものである。
◎実施の形態1
図2は、本発明が適用された実施の形態1の画像形成装置を示す。
同図において、本実施の形態に係る画像形成装置は、記録材28にトナー像を形成する作像エンジン20と、この記録材28上の未定着トナー像を定着する定着装置50とを備えている。
この作像エンジン20は、所定方向に回転する像担持体としての感光体ドラム21を有し、この感光体ドラム21の周囲には、感光体ドラム21を帯電する帯電装置22と、この感光体ドラム21上に静電潜像を形成する潜像書込装置としての例えば露光装置23と、感光体ドラム21上に形成された静電潜像を可視像化する現像装置30と、感光体ドラム21上で可視像化されたトナー像を記録媒体である記録材28に転写する転写装置26と、感光体ドラム21上の残留トナーを清掃するクリーニング装置29とを順次配設したものである。
更に、露光装置23は、感光体ドラム21上に光によって像を書き込めるものであればよく、本例では、例えばLEDを用いたプリントヘッドが用いられるが、これに限られるものではなく、ELを用いたプリントヘッドでも、レーザビームをポリゴンミラーでスキャンするスキャナなど適宜選定して差し支えない。
更にまた、クリーニング装置29は、転写後に感光体ドラム21上に残留したトナーを除去するものであり、例えばドクターブレード式が採用されている。
また、転写装置26は、例えば感光体ドラム21に接触配置される転写ロールにて構成され、バイアス電源27によって感光体ドラム21上で現像されたトナー像が引き付けられる方向の転写バイアスが印加され、感光体ドラム21上のトナー像を記録材28に転写するようにしたものである。
同図において、現像装置30は、一成分現像剤であるトナーが収容される現像ハウジング31を有し、この現像ハウジング31には感光体ドラム21に対向して現像用開口を開設すると共に、この現像用開口に現像剤担持体としての現像ロール32を配設し、さらに、現像ハウジング31内には前記現像ロール32と対向して現像ロール32へトナーを供給するトナー供給ロール34を設けたものである。
この現像ロール32には直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスをバイアス電源33から印加することで、感光体ドラム21と現像ロール32との間の現像領域に現像電界を作用させるようになっている。
このように、現像ロール32の算術平均粗さを0.7μm以下に設定することによって、現像ロール32上の残留トナーを剥がしやすくなるため、現像履歴を解消することができる。また、現像ロール32の表面粗さを小さくすることで、トナー供給ロール34からトナーを供給する際、現像ロール32上でのトナー同士の余分な摩擦を防ぐ効果もあり、一層現像ロール32上の逆極性トナーの発生量を小さくすることが可能になる。
尚、トナー供給ロール34は、これに限られるものではなく、現像ロール32にトナーを供給できるものであればベルト状の態様であっても差し支えない。
また、このトナー供給ロール34の背後には、トナーを収容するトナーホッパ36が設けられ、例えば図示外のアジテータによってトナーが撹拌され、トナー供給ロール34側へトナーが搬送されるようになっている。尚、図中符号37は、トナー供給ロール34上のトナーを掻き落とすための掻き取り部材である。
特に、このバイアス電源43は、図3(b)に示すように、一方の極性例えば負極性の直流電圧434を備えた帯電バイアス電源432と、他方の極性例えば正極性の直流電圧435及び交流電圧436を重畳した除電バイアス電源433と、帯電バイアス電源432及び除電バイアス電源433の接続を切り替える切替スイッチ431とを備えたものである。
この切替スイッチ431は、帯電バイアス電源432側の配線に設けられた接点a及び除電バイアス電源433側の配線に設けられた接点bを選択的に切り替えるようになっている。
尚、帯電バイアス電源432は現像ロール32が回転している間、常時バイアスを印加する必要はなく、少なくとも、感光体ドラム21の画像部に対応するトナー層がフィルム部材41aと感光体ドラム21との間にあるときに、バイアスを印加すればよい。
また、本実施の形態においては、バイアス電源43は、このような態様に限られるものではなく、切替スイッチ431が一つの電源に対して正負の切り替えを行うタイプのものであれば、帯電バイアス電源432と除電バイアス電源433とが兼用可能な電源を使用することも可能である。
図4は、本実施の形態における供給バイアスの電圧波形の一例を示すもので、台形波(矩形波)の大きな電圧変動がある作用時間(作用領域に相当)と、その後に続く電圧ゼロの非作用時間(非作用領域に相当)とで1周期をなす電圧波形となっている。そして、この電圧波形が加わるように、バイアス電源35が構成されている。尚、トナー供給ロール34には、現像ロール32へ印加される現像バイアスに重畳された波形として加えられる。
すなわち、本実施の形態では、トナー供給ロール34から現像ロール32へのトナー飛翔を台形波の大きな変動がある作用時間に行い、1周期に占める作用時間の割合(デューティ比)を変えることで現像ロール32へ供給されるトナー量を制御できるようにしている。また、トナーが不要な帯電をすることもない。仮に、この作用時間を連続させると、供給されるトナー量が多くなりすぎて所定の供給量に制御することが困難となる。
尚、供給バイアスのデューティ比を変えたときの現像ロール上に供給されたトナー層のトナー供給量及びトナー層表面電位について、後述する実施例2で示す。
尚、供給バイアスとしては、図4に示す台形波(矩形波)に限らず、作用時間と非作用時間をもっていれば、例えば正弦波や三角波であってもよい。
また、現像ロール32上のトナー層の帯電量を抑える(表面電位を小さくする)ために、例えばトナー供給ロール34上のトナーに対し、除電を施すようにしても、差し支えない。
同図において、トナーホッパ36内でアジテータ(図示せず)によって撹拌されたトナーは、トナー供給ロール34へ供給される。
そして、トナー供給ロール34上に付着したトナーは、トナー供給ロール34と現像ロール32との対向ギャップに達すると、バイアス電源35による供給バイアスにより現像ロール32に転移する。
そして、このトナーが感光体ドラム21との対向部位まで搬送され、バイアス電源33により現像バイアスが印加されると、当該トナーは感光体ドラム21側に転移すると共に、感光体ドラム21上の静電潜像が可視像化される。
また、現像ロール32上の感光体ドラム21との対向部の下流側には現像で消費されなかったトナーが残留する。これは、現像ロール32上に均一に形成されたトナー層が感光体ドラム21側の静電潜像に沿って現像される一方、感光体ドラム21上の非画像部にはトナーが転移されないため、トナー消費量は箇所毎に異なることによるものである。
尚、トナー供給ロール34上で現像ロール32側に供給されなかったトナーは、掻き取り部材37によって掻き取られ、トナーホッパ36に回収される。
すなわち、図5に示すように、本実施の形態においては、画像作成モードであれば切替スイッチ431が帯電バイアス電源432側に接続され、清掃モードであれば切替スイッチ431が除電バイアス電源433側に接続されるようになっている。このとき、切替スイッチ431が帯電バイアス電源432側に接続されると帯電処理が行われ、一方、除電バイアス電源433側に接続されると除電処理が行われるようになっている。
つまり、この場合、図6(a)に示すように、画像形成領域に対応したトナー層がフィルム部材41aとの対向部を通過する時には、帯電シート41の導電部に負極性の直流定電流が印加される。このとき、フィルム部材41aと現像ロール32とのニップ域内には、放電に伴って空気中分子の電離した正電荷60及び負電荷61が存在する。このうち、負電荷61は、電界により現像ロール32側に移動し、現像ロール32表面側のトナーに付着することによってトナーを負帯電させる。
この負帯電したトナーは鏡像力により現像ロール32に付着し、感光体ドラム21と現像ロール32との対向部位である現像領域にて現像に供される。
そこで、本実施の形態においては、清掃モードとして、切替スイッチ431を除電バイアス電源433側に接続することにより、除電バイアスを印加し、フィルム部材41aに付着し、蓄積した逆極性トナーを除去することができる。
すなわち、図6(b)に示すように、帯電シート41の導電部には放電開始電圧以上の電圧が印加されており、電界が作用し、放電により電離した空気中分子の電荷のうち、負電荷61はフィルム部材41a側に移動し、フィルム部材41aに付着している逆極性(正極性)トナーに付着して、この正極性のトナーを除電させる。この除電されたトナーは、交流電界成分の振動作用及び現像ロール32との摺擦力によりフィルム部材41aから剥離される。
一方、電離した正電荷60が現像ロール32側のトナー粒子に付着することにより、一部のトナーは逆極性の正極性に帯電してしまう。この正帯電したトナーは鏡像力により現像ロール32に付着し、トナー供給ロール34との対向部位にて飛翔するトナーによって剥離される。
このような現像ロール32側の逆極性トナーの帯電量を抑制させるためには直流成分の電流値は、例えば、+4μA程度の低い値に設定することが好ましい。
上述した様に、清掃モード時に現像ロール32上に転移したトナーは、逆極性の正電荷60あるいはゼロ電荷を保有しながら現像領域を通過してトナー供給部(トナー供給ロール34)にて回収される。このとき、現像ロール32の感光体ドラム21との対向部位には、正電荷60あるいはゼロ電荷に近いトナーが感光体ドラム21側に転移しないような現像バイアスを印加する必要がある。
すなわち、本実施の形態では、感光体ドラム21表面が均一に、例えば−600Vに帯電された非画像領域を保持して回転するものであるとすると、フィルム部材41aから回収されたトナーが現像領域を通過する際には、現像ロール32に現像バイアスとして−600Vより絶対値の大きい、例えば−750Vの現像バイアスを印加することによって、廃トナーを現像ロール32側に保持させることができる。一方、それ以外のタイミングにおいては、現像バイアスとして−600Vより絶対値の小さい、例えば−300Vを印加するようにすれば、正規に帯電されている負極性のトナーが感光体ドラム21上の非画像形成部に転移することなく、かぶり現象を防止することができる。
更に、帯電部材としては、トナーへ与えるストレスの小さい帯電シート41を用いることにより、トナーへのストレスを小さくすることができるため、柔らかいトナーを使用できる。このように、柔らかいトナーを使用できれば、低温定着化が可能になるため、画像形成装置の消費エネルギーの削減に繋がる。
更にまた、本実施の形態によれば、フィルム部材41aの表面には逆極性トナー及びゼロ帯電トナーが堆積せず、フィルム部材41aの抵抗値が不変であるため、バイアス印加方式として、定電圧制御を採用したとしても、定電流を維持させることが可能である。したがって、定電圧制御のバイアス印加方式を採用することも可能である。
つまり、通常、トナー粒子がトナーホッパ36の内壁やアジテータと摺擦すると、トナーは両極性電荷を帯びることから、供給バイアスの交番電界作用により一部のトナー粒子が現像ロール32側に付着することとなる。このとき、供給バイアスの小さい交番電界により、トナー粒子がギャップ間で往復振動を行う結果、現像ロール32上に付着したトナーは均一な薄層を構成する。また、供給バイアスのデューティ比が小さく、非作用時間を長く取っていることから、現像ロール32上に付着したトナーの帯電量も少なくて済む。
すなわち、現像ロール32とトナー供給ロール34との間に印加された供給バイアスによって、現像ロール32へ帯電量の少ない所定量のトナーが供給され、現像ロール32上には均一で表面電位の小さなトナー層が形成されるようになる。
図7は、本発明が適用された実施の形態2に係る現像装置30の概要を示す。同図において、本実施の形態は、実施の形態1の現像装置30(図3参照)と略同様に構成されるが、帯電部材に実施の形態1の帯電シート41の代わりに帯電ロール42を使用している点が異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素には同様の符号を付し、ここでは詳細な説明は省略する。
また、帯電ロール42は、現像ロール32の周速に対し、例えば、0.5の周速比で対向部位で同方向に回転(With方向)させるようにしている。
尚、本実施の形態では、帯電ロール42として、可撓性チューブを中空体に被せる構成としたが、これに限らず、可撓性チューブの両端内部に設けた円形支持板に可撓性チューブを固定し、これら両端の円形支持板間を可撓性チューブ内径より十分に小さい外径をもつ棒状部材で連結して可撓性チューブの両端部以外を現像ロール32に当接又は近接配置してもよい。このように、可撓性チューブを現像ロール32に圧接する構成にしても、可撓性を備えているため、トナーに与えるストレスは小さくなり、また、帯電時のニップ域を広く(現像ロール32の周長方向)保つことができ、安定した帯電制御が可能になる。
更に、本例では設けていないが、図7中、仮想線で示すように、帯電ロール42表面のクリーニング性を上げるため、帯電ロール42の現像ロール32との略反対側には、帯電ロール42上の付着トナーを掻き取る、例えばPET(ポリエステル)シートからなる掻き取り部材44を設けてもよい。
本実施例は、実施の形態1に係る現像装置モデルを具現化したものであり、本実施の形態に係る現像装置モデルの性能を確認した。また、本実施例の性能を比較する上で、除電バイアス非印加方式の比較例(帯電バイアス電源のみを具備)を用い、そのときのフィルム部材へのトナー付着量及び帯電量を調べた。
本実施例及び比較例は、図8(a),(b)に示すように、トナーを担持搬送する現像ロール100と、現像ロール100に対向配置されトナーを層厚規制すると共に当該トナーを帯電する帯電シート101とを配設し、帯電シート101のフィルム部材101aによって、現像ロール100上のトナーを層厚規制させた後に、フィルム部材101aと現像ロール100との電位差が0の状態で、静かにフィルム部材101aを引き離し、ニップ部における各部材上のトナー層の特性を測定したものである。
・現像ロール:SUSロール,直径30mm,鏡面仕上げ(算術平均粗さ=0.145μm,最大高さ=1.801μm,十点平均粗さ=1.118μm),周速220mm/sec
・トナー供給ロール:SUSロール,直径20mm,鏡面仕上げ(現像ロールと同仕様),周速440mm/sec
・現像ロールとトナー供給ロールとの配置:ギャップ100μm,対向部位で互いに同方向(With方向)に回転
・帯電シート:ポリフッ化ビニリデン(PVDF)のフィルム部材(体積抵抗率1×1010Ω・cm,50μm厚)
・現像ロールとフィルム部材との接触ニップ:幅(現像ロールの周長方向)約10mm,接触圧10g/cm
・帯電バイアス:直流定電流値−10μA
・除電バイアス:直流定電流値+4μA+交流電圧(周波数2kHz、ピーク間電圧Vpp500V)
尚、現像ロールの表面粗さの測定は、JIS B0601−1994に準拠し、(株)東京精密製Surfcom1400Aにて、ロールの円周方向に沿って測定長1.5mm、カットオフ波長0.25mm、測定速度0.3mm/secの条件で測定した。
すなわち、フィルム部材101a側の堆積トナー102のトナー量は、単位面積当たり約2mg/cm2(フィルム全体に付着したトナー重量を測定し、トナーが付着している面積で割った値)であった。また、ニップ域内の現像ロール100上のトナー量は、ブックテープによって測定したところ約1.9mg/cm2であった。一方、ニップ域通過後の現像ロール100上のトナー量は0.83mg/cm2であった。
このように、比較例によれば、ニップ域には2mg/cm2+1.9mg/cm2=約3.9mg/cm2のトナーが存在する一方、ニップ域通過後のトナー量は0.83mg/cm2であり、ニップ域通過後のトナーはニップ域のトナー量の4分の1程度しか存在しないことが確認された。
このように、比較例によれば、ニップ域に搬送されるトナーはフィルム部材101aの表面に付着する堆積トナー102の存在によりニップ部通過時にトナー層の表面層がフィルム部材101aに接触せず、所望の帯電量を得ることができないことが確認された。
すなわち、フィルム部材101a側に付着したトナー量は極少量の約0.01mg/cm2、ニップ域内の現像ロール100上のトナー量は0.7mg/cm2、一方、ニップ域通過後の現像ロール100上のトナー量は0.6mg/cm2であった。
また、トナー帯電量を測定したところ、フィルム部材101a側に付着したトナーは極少量で測定不能、ニップ域内の現像ロール100上のトナーの帯電量は−20μC/g、一方、ニップ域通過後の現像ロール100上のトナーの帯電量は−32μC/gであった。
本実施例は、実施例1と同様の構成にて、供給バイアスのデューティ比を変えたときの現像ロール上に供給されたトナー層のトナー供給量及びトナー層表面電位を測定したものである。
そして、現像ロールとトナー供給ロールとの間へ印加する供給バイアスとしては、図4の電圧波形で、ピーク間電圧Vppが1.5kV、周波数が2kHzとなるように調整した。
本実施例では、トナー供給時にトナーに対する積極的な摩擦力は加えておらず、トナーの帯電量はかなり小さいものと推測され、結果もそれを反映したものであった。
この結果から、現像ロールでのトナー供給量(トナー付着量に相当)を6〜14g/m2程度と薄層にした場合には、トナー層表面電位は0〜+5V程度と小さくなることから、このような薄層のトナー層を供給することで、供給されたトナーは殆ど帯電していないレベルと判断して差し支えないことが確認された。また、トナー供給量が14g/m2を超えると、トナー層厚が厚くなることも手伝って、トナー層表面電位(絶対値)が急に大きくなり、帯電時への影響が懸念されるようになる。
その後、更に、現像ロールとトナー供給ロールとのギャップを50〜400μmとして、上記と同様の評価を行ったところ、同様の効果が得られることが確認された。
以上のことから、充分均一なトナー層が形成され、その後の均一な帯電制御が可能であり、トナーへのストレス付与も小さいことが理解された。
Claims (9)
- 静電潜像が担持される像担持体に対向し且つ回転可能で表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、
現像剤担持体の回転方向上流側に固定端を有し且つ当該回転方向下流側が自由端となるように配置されるフィルム部材からなり、現像剤担持体上の現像剤に接触又は近接して当該現像剤を帯電規制する帯電部材と、
この帯電部材に所定のバイアスを印加するバイアス電源とを備え、
バイアス電源は、
画像形成時に帯電部材及び現像剤担持体間にて予め決められた極性の帯電バイアスが印加され、この帯電バイアスによる放電に伴って予め決められた帯電極性になるように現像剤担持体上の現像剤を帯電させる帯電バイアス印加手段と、
非画像形成時に帯電部材及び現像剤担持体間にて前記帯電バイアスとは反対極性の直流成分に交流成分を重畳した除電バイアスが印加され、この除電バイアスによる放電に伴って前記帯電部材に付着し且つ前記予め決められた帯電極性とは反対極性に帯電した現像剤を除電させる除電バイアス印加手段と、
帯電バイアス印加手段及び除電バイアス印加手段のうちいずれか一方が帯電部材と現像剤担持体との間に作用するように前記帯電バイアス印加手段及び前記除電バイアス印加手段の接続を切り替えるバイアス切替手段とを具備していることを特徴とする現像装置。 - 静電潜像が担持される像担持体に対向し且つ回転可能で表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、
現像剤担持体との対向部位で現像剤担持体と同方向に回転し且つ周面が可撓性を有する回転体からなり、現像剤担持体上の現像剤に接触又は近接して当該現像剤を帯電規制する帯電部材と、
この帯電部材に所定のバイアスを印加するバイアス電源とを備え、
バイアス電源は、
画像形成時に帯電部材及び現像剤担持体間にて予め決められた極性の帯電バイアスが印加され、この帯電バイアスによる放電に伴って予め決められた帯電極性になるように現像剤担持体上の現像剤を帯電させる帯電バイアス印加手段と、
非画像形成時に帯電部材及び現像剤担持体間にて前記帯電バイアスとは反対極性の直流成分に交流成分を重畳した除電バイアスが印加され、この除電バイアスによる放電に伴って前記帯電部材に付着し且つ前記予め決められた帯電極性とは反対極性に帯電した現像剤を除電させる除電バイアス印加手段と、
帯電バイアス印加手段及び除電バイアス印加手段のうちいずれか一方が帯電部材と現像剤担持体との間に作用するように前記帯電バイアス印加手段及び前記除電バイアス印加手段の接続を切り替えるバイアス切替手段とを具備していることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2に記載の現像装置において、
現像剤担持体の周囲のうち帯電部材の上流側に対向配置され且つ現像剤担持体に現像剤が供給される現像剤供給部材を備えることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2に記載の現像装置において、
バイアス電源のバイアス切替手段は非画像形成時の所定期間に除電バイアス印加手段に接続を切り替えるものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2に記載の現像装置において、
バイアス電源の帯電バイアス印加手段は直流定電流を印加するものであることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2に記載の現像装置において、
帯電部材は現像剤担持体との接触圧を20g/cm以下として配置されることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2に記載の現像装置において、
帯電部材は現像剤担持体とのニップ幅を3mm以上として配設されることを特徴とする現像装置。 - 請求項3記載の現像装置において、
現像剤供給部材は、現像剤担持体に離間配置されると共に当該現像剤担持体との間に現像剤担持体への現像剤供給を促す供給バイアスが印加され且つ表面に担持された現像剤を現像剤担持体に供給することを特徴とする現像装置。 - 静電潜像が担持される像担持体と、この像担持体上の静電潜像を現像する請求項1乃至8のいずれかに記載の現像装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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