JP4904085B2 - 床構造 - Google Patents

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本発明は、床構造に関するものである。
従来、種々の建物の床構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された床構造では、コンクリートスラブ等の基礎床上に支持脚により所定の高さで床下地パネルが支持されるとともに、その床下地パネル上にハードボード又は高密度繊維板からなる捨張り材が敷設され、さらにその上にフローリング材等の床仕上材が敷設されている。
特許第3588097号公報
上記特許文献1に開示された床構造では、床下地パネルと床仕上材との間に設けられる捨張り材にハードボード又は高密度繊維板が用いられている。ハードボード又は高密度繊維板は木材繊維の集合物が熱圧成形されて高密度に固められたものであり、その内部に含まれる空隙の量はかなり少なくなっている。このため、ねじ又は釘を打ち込んで捨張り材を床下地パネルに固定する際、打ち込まれるねじ又は釘を捨張り材の内部の空隙で吸収することが困難であり、捨張り材を貫通したねじ又は釘の周囲の部分が下方へ大きく***するという不都合がある。また、床仕上材の捨張り材上への固定もねじ又は釘を打ち込むことによって行うので、そのねじ又は釘が捨張り材を貫通して床下地パネルまで達する場合には、上記と同様、捨張り材の下面側のねじ又は釘の周囲の部分が大きく***するという不都合が生じる。このように捨張り材の下面側に大きな***が生じると、捨張り材と床下地パネルとの間に隙間が生じるので、その隙間が生じた箇所に対応する床仕上材上の部分を人が踏むと床鳴りが生じるという問題点がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、床仕上材上から人が踏んだときに生じる床鳴りを低減することが可能な床構造を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による床構造は、基礎床上に立設される複数の支持脚によって前記基礎床から所定高さに支持される第1床下地材と、第1床下地材上に敷設されて固定される第2床下地材と、第2床下地材上に並ぶように敷設されて固定される複数の床仕上材と、各床仕上材を第2床下地材に固定する固定部材とを備えている。第2床下地材は、第1床下地材の上面に接触する下面を有し、各床仕上材は、第2床下地材の上面に接触する下面と、当該各床仕上材が並べられる方向におけるその床仕上材の一方の端部に設けられた雄ざね部と、その雄ざね部が設けられた端部と反対側の端部に設けられた雌ざね部とを有し、各床仕上材の雄ざね部とその床仕上材に隣り合う他の床仕上材の雌ざね部とが接合されることによって各床仕上材が繋ぎ合わされ、固定部材は、各床仕上材上からその各床仕上材の雄ざね部に打ち込まれ第2床下地材を貫通し、当該固定部材の先端は、第1床下地材内にとどまる。そして、第2床下地材は、接着剤を塗布した木材小片の集合物を板状に熱圧成形することにより得られるパーティクルボードからなる。
この床構造では、第2床下地材が接着剤を塗布した木材小片の集合物を板状に熱圧成形することにより得られるパーティクルボードからなっている。一般的に、パーティクルボードではハードボードや高密度繊維板等と比較してその内部に木材小片間の空隙を多数含んでいる。これにより、固定部材(ねじ又は釘床仕上材の雄ざね部に打ち込んで床仕上材を第床下地材に固定する際、固定部材の貫通によって第2床下地材の下面側へ***する分が上記の空隙によってある程度吸収され、第2床下地材の下面側においてねじ又は釘の周囲の部分が下方へ***する量を低減することができる。これにより、この第2床下地材の下面側の***に起因して形成される第2床下地材と第1床下地材との間の隙間を低減することができるので、床仕上材上から人が踏んだときに生じる床鳴りを低減することができる。
上記床構造の具体的な構成例として、パーティクルボードが0.78g/cm以上0.9g/cm以下の密度を有する構成とすることができる。
上記床構造において、パーティクルボードは、20N/mm以上30N/mm以下の曲げ強さを有するのが好ましい。このように構成すれば、JIS(日本工業規格)で定められた18タイプのパーティクルボードの曲げ強さの規格である18N/mm以上という範囲の中でも20N/mm以上30N/mm以下という大きい曲げ強さを有するパーティクルボードを第2床下地材として用いることができるので、床構造の剛性を高めることができる。
以上説明したように、本発明による床構造では、第2床下地材の下面側の***に起因して形成される第2床下地と第1床下地との間の隙間を低減することができるので、床仕上材上から人が踏んだときに生じる床鳴りを低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態による床構造の構成を示した部分断面斜視図である。図2は、図1に示した床構造を部屋の床に適用した場合の構成を示した平面図であり、図3は、図1に示した床構造の縦断面図である。図4は、図1に示した床構造における捨張り材2の固定構造を部分的に拡大して示した断面図であり、図5は、図1に示した床構造におけるフローリング材3の固定構造を部分的に拡大して示した断面図である。まず、図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態による床構造の構成について説明する。
本実施形態による床構造は、床下地ユニット1と、捨張り材2(第2床下地材)と、フローリング材3(床仕上材)と、固定部材4及び5とによって構成されている。
床下地ユニット1は、図1及び図3に示すように、コンクリートスラブ等の基礎床100上に並べられ、床構造の基台となるものである。各床下地ユニット1は、支持脚11と、床下地パネル12(第1床下地材)とを有している。
支持脚11は、基礎床100上に立設されるとともに床下地パネル12を下方から支持するものである。この支持脚11は、床下地パネル12の中央部と、床下地パネル12の各角部と、床下地パネル12の周縁部における所定の角部間の中間位置とにそれぞれ設けられている。また、支持脚11は、取付部11aと、支柱部11bと、ゴム座11cとによって構成されている。
取付部11aは、床下地パネル12の下面に対して取り付けられる部分であり、床下地パネル12の後述する貫通孔12aに対応する箇所に取り付けられている。また、取付部11aには、上下に貫通する貫通孔(図示せず)が設けられており、この取付部11aの貫通孔(図示せず)と床下地パネル12の貫通孔12aとが連通するように取付部11aが床下地パネル12の下面に取り付けられている。そして、取付部11aの貫通孔(図示せず)の内壁面には、支柱部11bを取り付けるための雌ねじ部(図示せず)が設けられている。
支柱部11bは、基礎床100に対して垂直に延びるように設置される丸棒状の部材であり、取付部11aに対して取り付けられている。支柱部11bの上部の周面には雄ねじ部(図示せず)が形成されており、この雄ねじ部(図示せず)が取付部11aの上記雌ねじ部(図示せず)に螺合されることによって支柱部11bが取付部11aに対して取り付けられている。また、支柱部11bの上端部には、ねじ頭11dが設けられており、このねじ頭11dは床下地パネル12の貫通孔12aを通じてドライバを挿入して回すことができるようになっている。そして、このようにねじ頭11dを回すことにより、支柱部11bの雄ねじ部(図示せず)をねじ回すことができ、支柱部11bの取付部11aから下方へ突出する部分の長さを調節できるようになっている。これにより、支持脚11の長さを調節して、全ての床下地パネル12の基礎床100の上面からの高さ位置を調節するとともに、各床下地パネル12の上面を面一に調整することが可能となっている。
ゴム座11cは、支柱部11bの下端部に取り付けられたゴム製の台座である。支持脚11が基礎床100上に立設される際、このゴム座11cが基礎床100の上面に当接する。そして、このゴム座11cは、床上から伝わる衝撃や振動を吸収する機能を有している。また、ゴム座11cの支柱部11bの下端と基礎床100の上面との間に位置する部分は、約15mmの肉厚を有している。
床下地パネル12は、約20mmの厚みを有するパーティクルボード等からなり、矩形状に形成されている。なお、図2に示すように、部屋内の床下地パネル12の配置される箇所によっては、床下地パネル12がL字型やその他の形状に形成される場合もある。また、床下地パネル12の中央部と、床下地パネル12の各角部と、床下地パネル12の周縁部における所定の角部間の中間位置とに貫通孔12aがそれぞれ設けられている。これらの貫通孔12aに上記のように支持脚11の取付部11aがそれぞれ取り付けられており、各支持脚11によって床下地パネル12が基礎床100から所定高さに支持されるようになっている。また、床下地ユニット1は、各床下地パネル12が隣接する他の床下地パネル12との間に所定の隙間を有するように基礎床100上に並べられている。
上記捨張り材2は、上記床下地ユニット1の床下地パネル12上に敷設されるとともに固定されている。各捨張り材2は、隣接する他の捨張り材2との間に所定の隙間を設けた状態で床下地パネル12上に並べられている。また、各捨張り材2は、複数の床下地パネル12上に跨って設置されており、捨張り材2によってそれら複数の床下地パネル12が一体化されている。
本実施形態では、捨張り材2として約9mmの厚みを有するパーティクルボードが用いられている。このパーティクルボードは、接着剤が塗布された木材小片の集合物を板状に熱圧成形することにより得られるものであり、一般的に、ハードボードや高密度繊維板等と比較してその内部に木材小片間の空隙を多数含んでいる。また、本実施形態の捨張り材2に用いるパーティクルボードは、約0.78g/cm以上約0.9g/cm以下の密度と、約20N/mm以上約30N/mm以下の曲げ強さとを有している。一般に、JIS(日本工業規格)では、パーティクルボードの密度は0.4g/cm以上0.9g/cm以下、曲げ強さは18タイプのパーティクルボードで18N/mm以上と定められている。したがって、本実施形態による捨張り材2には、密度及び曲げ強さが比較的高いパーティクルボードが用いられている。
また、捨張り材2は、ねじ又は釘等からなる上記固定部材4を用いて床下地パネル12上に固定されている。具体的には、固定部材4は、各捨張り材2の周縁部に沿って所定間隔で打ち込まれている。そして、各固定部材4は、図4に示すように捨張り材2の上面側から垂直に打ち込まれるとともに、捨張り材2を貫通して床下地パネル12に至ることにより捨張り材2を床下地パネル12上に固定している。
上記フローリング材3は、上記捨張り材2上に敷設されるとともに固定されている。このフローリング材3は、ねじ又は釘等からなる上記固定部材5を用いて捨張り材2上に固定されている。具体的には、各フローリング材3は、一方端側に雄ざね部3aを有するとともに、他方端側に雌ざね部3bを有している。そして、図5に示すように、各フローリング材3の雄ざね部3aに上方から斜めに固定部材5が打ち込まれ、この固定部材5が捨張り材2を貫通して床下地パネル12に至ることによりフローリング材3が捨張り材2上に固定されている。なお、固定部材5は、フローリング材3の長手方向に沿って所定間隔で雄ざね部3aに打ち込まれている。また、各フローリング材3の雌ざね部3bは、隣接する他のフローリング材3の雄ざね部3aと突き合わされて接合されている。これにより、捨張り材2上に各フローリング材3が密着して敷設されている。
以上のように、本実施形態による床構造では、床下地パネル12上に敷設されて固定される捨張り材2が接着剤を塗布した木材小片の集合物を板状に熱圧成形することにより得られるパーティクルボードからなっており、その内部に木材小片間の空隙を多数含んでいる。一方、従来の捨張り材102(図6及び図7参照)に用いられるハードボード又は高密度繊維板は、木材繊維の集合物が熱圧成形されて高密度に固められることにより形成されることに起因して、その内部に含まれる空隙の量がかなり少なくなっている。固定部材4を打ち込んで捨張り材102を床下地パネル12上に固定する際には、図6に示すように固定部材4が捨張り材102を貫通するのに伴って捨張り材102の下面側の固定部材4の周囲の部分が下方へ***するが、従来のハードボード又は高密度繊維板からなる捨張り材102では、上記のように内部に含まれる空隙の量がかなり少なくなっていることに起因して、打ち込まれる固定部材4及び5を捨張り材102の内部の空隙で吸収することが困難となり、捨張り材102の下面側の***量α1が大きくなる。また、図7に示すように、固定部材5を雄ざね部3aに打ち込んでフローリング材3を捨張り材102上に固定する際にも、固定部材5が捨張り材102を貫通するのに伴って捨張り材102の下面側の固定部材5の周囲の部分が下方へ***し、その***量α2も従来のハードボード又は高密度繊維板からなる捨張り材102では上記と同様大きくなる。そして、捨張り材102の下面側に***が形成されると、それに起因して捨張り材102と床下地パネル12との間に隙間Sが形成されるが、上記の***量α1及びα2が大きくなるとこの隙間Sも大きくなる。そして、このように捨張り材102と床下地パネル12との間に大きな隙間Sが形成されると、その隙間Sが形成された箇所に対応するフローリング材3上の部分を人が踏む際、太鼓を鳴らしたような音やその他の種々の音からなる床鳴りが発生する。
これに対して、本実施形態によるパーティクルボードからなる捨張り材2では、上記のように内部に木材小片間の空隙を多数含んでいるので、固定部材4及び5の貫通によって捨張り材2の下面側へ***する分がその空隙によってある程度吸収され、捨張り材2の下面側において固定部材4及び5の周囲の部分の下方への***量α1及びα2を低減することができる。これにより、捨張り材2の下面側の***に起因して形成される捨張り材2と床下地パネル12との間の隙間を低減することができ、フローリング材3上から人が踏んだときに生じる上記のような床鳴りを低減することができる。
また、本実施形態では、捨張り材2に用いるパーティクルボードが約20N/mm以上約30N/mm以下の曲げ強さを有するので、JISで定められた18タイプのパーティクルボードの曲げ強さの規格である18N/mm以上という範囲の中でも約20N/mm以上約30N/mm以下という大きい曲げ強さを有するパーティクルボードを捨張り材2として用いることができるので、床構造の剛性を高めることができる。また、上記のように床下地パネル12間に所定の隙間を設けた状態で基礎床100上に各床下地ユニット1が設置されると床構造全体の剛性が低下しやすいが、本実施形態では曲げ強さの大きいパーティクルボードを捨張り材2に用いて複数の床下地パネル12を一体化しているので、そのような床下地パネル12間の隙間に起因する床構造の剛性の低下を抑制することができる。
次に、上記実施形態による捨張り材の釘の保持性能を調べるために行った釘引き抜き試験及び上記実施形態による床構造の遮音性能を調べるために行った遮音試験の結果について説明する。
まず、釘引き抜き試験では、上記実施形態の捨張り材に適用した9mm厚のパーティクルボードを試験体に用いた。また、比較対象の試験体に、捨張り材として一般的に用いられるラワン合板、針葉樹合板、MDF(中密度繊維板)及びハードボードを用いた。なお、これらのラワン合板、針葉樹合板及びMDFは9mm厚のものを用いるとともに、ハードボードは10mm厚のものを用いた。そして、これらの各種捨張り材の上に図8に示すように12mm厚の合板フローリング材をそれぞれ重ね、その合板フローリング材の雄ざね部に上方から長さ38mmのスクリューネイルを斜めに打ち込んだ。このスクリューネイルは、合板フローリングの雄ざね部から上記の各種捨張り材を貫通する位置まで打ち込み、合板フローリングと各捨張り材とを相互に固定させた。このようにして、捨張り材の種類の異なる5つの試験体を作成した。そして、引き抜き試験機により各試験体のスクリューネイルの釘頭側を所定の治具で把持して垂直に引き抜き、そのときの抵抗力の最大強度を測定した。以下の表1にその結果が示されている。
Figure 0004904085
上記表1から、全試験体中、上記実施形態による9mm厚のパーティクルボードを捨張り材に用いた試験体が最も高い釘の引き抜き強度(83kgf)を示すことが判る。特に、このパーティクルボードを捨張り材に用いた試験体の釘の引き抜き強度(83kgf)は、そのパーティクルボードよりも厚みが大きい10mm厚のハードボードを捨張り材に用いた試験体の釘の引き抜き強度(76kgf)よりも大きく、釘の保持性能において上記実施形態によるパーティクルボードからなる捨張り材がハードボードからなる捨張り材に比べて優位性を有することが判る。したがって、捨張り材上に釘でフローリング材を固定する場合には、上記実施形態によるパーティクルボードからなる捨張り材を用いることによって、他の材料からなる捨張り材を用いる場合よりもフローリング材を確実に固定できることが判明した。
次に、遮音試験では、JIS A 1418に規定された試験方法に準拠して試験を行った。この試験では、150mm厚のコンクリートスラブからなる基礎床上に上記実施形態と同様の床構造を設置し、その床構造のフローリング材上から軽量床衝撃音発生装置(タッピングマシン)と重量床衝撃音発生装置(バングマシン)とを用いて打撃を行った。そして、それらの打撃に伴って発生した床衝撃音を基礎床の下方において受音し、その衝撃音の音圧レベルを各周波数帯域ごとに記録した。軽量床衝撃音発生装置の打撃によって発生する軽量床衝撃音は、一般的に食器やおもちゃ等の比較的硬質で軽量な物が床に落下した時や椅子を引きずった時などに階下に響く音を想定したものであり、重量床衝撃音発生装置の打撃によって発生する重量床衝撃音は、一般的に床上で子供が飛び跳ねたり、走り回ったりすることなどにより階下に響く音を想定したものである。そして、この遮音試験の結果が図9に示されている。
図9の結果から、上記実施形態による床構造では、軽量床衝撃音の音圧レベルが各周波数帯でレベルLr−45の基準線以下となっているとともに、重量床衝撃音の音圧レベルが各周波数帯でレベルLr−55の基準線以下となっていることが判る。すなわち、上記実施形態による床構造では、軽量床衝撃音レベルの推定値はLL45を満足しており、重量床衝撃音レベルの推定値はLH55を満足していることが判る。なお、軽量床衝撃音レベルLL45及び重量床衝撃音レベルLH55を有する床構造とは、日本建築学会の遮音性能基準において、遮音性能上望ましい遮音等級1級を満足するものであり、この等級の床構造では、戸建住宅の居室の2階床に用いた場合に生活実感として通常の使用状態で使用者からの苦情がほとんど出ず遮音性能上の支障が生じないとされている。したがって、上記実施形態による床構造では、このような良好なレベルの遮音性能が得られることが判明した。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
本発明の一実施形態による床構造の構成を示した部分断面斜視図である。 図1に示した床構造を部屋の床に適用した場合の構成を示した平面図である。 図1に示した床構造の縦断面図である。 図1に示した床構造における捨張り材の固定構造を部分的に拡大して示した断面図である。 図1に示した床構造におけるフローリング材の固定構造を部分的に拡大して示した断面図である。 本発明の比較例による床構造における捨張り材の固定構造を示した断面図である。 本発明の比較例による床構造におけるフローリング材の固定構造を示した断面図である。 釘引き抜き試験に用いた試験体の構成を示した断面図である。 本発明の一実施形態による床構造の遮音試験の結果を示した図である。
符号の説明
11 支持脚
1 床下地パネル(第1床下地材)
2 捨張り材(第2床下地)
3 フローリング材(床仕上材)
4、5 固定部材
100 基礎床

Claims (3)

  1. 基礎床上に立設される複数の支持脚によって前記基礎床から所定高さに支持される第1床下地材と、
    前記第1床下地材上に敷設されて固定される第2床下地材と、
    前記第2床下地材上に並ぶように敷設されて固定される複数の床仕上材と、
    前記各床仕上材を前記第2床下地材に固定する固定部材とを備え、
    前記第2床下地材は、前記第1床下地材の上面に接触する下面を有し、
    前記各床仕上材は、前記第2床下地材の上面に接触する下面と、当該各床仕上材が並べられる方向におけるその床仕上材の一方の端部に設けられた雄ざね部と、その雄ざね部が設けられた端部と反対側の端部に設けられた雌ざね部とを有し、
    前記各床仕上材の前記雄ざね部とその床仕上材に隣り合う他の床仕上材の前記雌ざね部とが接合されることによって前記各床仕上材が繋ぎ合わされ、
    前記固定部材は、前記各床仕上材上からその各床仕上材の前記雄ざね部に打ち込まれ前記第2床下地材を貫通し、当該固定部材の先端は、前記第1床下地材内にとどまり
    前記第2床下地材は、接着剤を塗布した木材小片の集合物を板状に熱圧成形することにより得られるパーティクルボードからなる、床構造。
  2. 前記パーティクルボードは、0.78g/cm以上0.9g/cm以下の密度を有する、請求項1に記載の床構造。
  3. 前記パーティクルボードは、20N/mm以上30N/mm以下の曲げ強さを有する、請求項1または2に記載の床構造。
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