JP4903471B2 - 建物用壁材及び無線伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、建物において部屋を仕切る間仕切りとして配置され、その一部に、マイクロ波又はミリ波を透過させる電波透過部を有する建物用壁材、及び、建物用壁材で仕切られた両側の部屋にそれぞれ配置した送信機及び受信機で無線伝送を行う無線伝送システムに関する。
従来より、送信機から受信機への信号伝送に、マイクロ波又はミリ波からなる電波を利用する無線伝送システムが知られている。
この種の無線伝送システムで、伝送媒体として使用する電波(マイクロ波やミリ波)
は指向性が鋭く、障害物に入射したとき減衰され、障害物を透過しにくい。従って、例えば、建物内で間仕切りとして配置される壁材の両側の部屋にそれぞれ送信機及び受信機を配置して送信機から受信機に電波を伝送する場合、電波が壁材で減衰され、建物内での無線伝送が困難となる。
そこで、従来の無線伝送システムでは、電波遮蔽部となる壁材に電磁透過部を形成し、壁材で仕切られた一方の部屋内の送信機のアンテナと他方の部屋内の受信機のアンテナとを、両者を結ぶ電波伝送経路が壁材の電波透過部と交差するように配置している(例えば、特許文献1等参照)。
特許第3536265号公報
しかし、従来の無線伝送システムでは、送信機のアンテナから放射された電波は、送信機のアンテナから壁材を見たとき、電波透過部の背後の空間には殆ど減衰することなく到達するが、電波遮蔽部の背後の空間には、壁材即ち電波遮蔽部によって減衰された低いレベルの電波しか到達しない。従って、例えば受信機のアンテナが電波遮蔽部の背後の空間に移動された場合は、アンテナから受信機に入力される受信信号の信号レベルが低くなり、受信機において送信機からの送信信号を復調することが困難となる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、建物の壁材を挟んで配置された一対のアンテナ間でマイクロ波又はミリ波からなる電波を送受信できるように壁材に電波透過部を設けた無線伝送システムにおいて、送信機のアンテナ及び受信機のアンテナを壁材の電波透過部を通って直線で結べる位置に配置することなく、両アンテナ間で電波を送受信できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、電波遮蔽性の壁材本体と、壁材本体を厚さ方向に貫通して設けられ壁材本体の一側面から他側面にマイクロ波又はミリ波からなる電波を透過可能な電波透過部とを含み、建物において部屋を仕切る間仕切りとして配置される建物用壁材であって、
電波透過部は、電波の入射方向に対して電波の出射方向を変えるレンズアンテナからなり、
該レンズアンテナにおいて電波が入射又は出射される2面のうち、一方の面はレンズアンテナの軸線に対して垂直な平坦面からなり、他方の面はレンズアンテナの軸線に対して垂直以外の所定角度をなす平坦面からなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物用壁材において、レンズアンテナは軸線直交方向の断面形状が円形状であり、壁材本体に形成された円形状の取付孔内に回動可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、電波遮蔽性の壁材本体と、壁材本体を厚さ方向に貫通して設けられ壁材本体の一側面から他側面にマイクロ波又はミリ波からなる電波を透過可能な電波透過部とを含み、建物において部屋を仕切る間仕切りとして配置される建物用壁材であって、
電波透過部は、電波の入射方向に対して電波の出射方向を変えるレンズアンテナからなり、
該レンズアンテナにおいて電波が入射又は出射される2面のうち、一方の面はレンズアンテナの軸線に対して垂直な平坦面からなり、他方の面は凸レンズ状の球面からなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の建物用壁材において、レンズアンテナはその軸線方向に沿って分割され、分割された各レンズ部は、壁材本体にその厚さ方向に間隔をあけて取り付けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の建物用壁材において、壁材本体には複数の取付孔が形成され、複数の取付孔の少なくとも1つに、レンズアンテナが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の建物用壁材において、壁材本体の複数の取付孔のうち、レンズアンテナが取り付けられていない取付孔には、電波を遮蔽する電波遮蔽部が取り付けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れかに記載の建物用壁材において、レンズアンテナの電波が入射又は出射される2面は、壁材本体の一側面及び他側面と同様に仕上げられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、建物内において建物用壁材で仕切られた第1部屋及び第2部屋にそれぞれ送信機及び受信機が配置され、送信機から受信機へマイクロ波又はミリ波からなる電波を無線伝送する無線伝送システムであって、建物用壁材として、請求項1〜請求項7の何れかに記載の建物用壁材を利用していることを特徴とする。
本発明(請求項1〜請求項7)の建物用壁材は、電波遮蔽性の壁材本体を貫通して設けられ電波の入射方向に対して電波の出射方向を変えることができるレンズアンテナを有する。
従って、送信機のアンテナと受信機のアンテナとが建物用壁材の電波透過部を通って直線で結べる位置に配置されていなくても、換言すれば電波の送信機のアンテナから建物用壁材を見たとき、電波が透過しない壁材本体の背後の空間に受信機のアンテナが存在する場合でも、レンズアンテナにより電波を受信機のアンテナに出射させることができる。
特に、請求項1に記載の建物用壁材によれば、レンズアンテナの軸線に対して垂直な平坦面から入射し、レンズアンテナの軸線に対して直角以外の所定角度をなす平坦面から出射する電波を、レンズアンテナの軸線に対して直角以外の所定角度をなす平坦面の軸線に対してなす角度を選択することにより所定方向に出射させることができる。
また、請求項2に記載の建物用壁材によれば、レンズアンテナが壁材本体の取付孔内で回動可能であり、レンズアンテナの回動によりその軸線に対して直角以外の所定角度をなす平坦面が向く方向が変わるので、1つのレンズアンテナで電波の出射方向を任意方向に変更することができる。
一方、請求項3に記載の建物用壁材によれば、レンズアンテナの軸線に対して垂直な平坦面から入射し、凸レンズ状の球面から出射する電波を、該凸レンズ状の球面の曲率を選択することにより、所定の収束位置に収束させることができる。
次に、請求求項4に記載の建物用壁材によれば、レンズアンテナの軸線方向に沿って分割された各レンズ部は壁材本体に離れて取り付けられており、各レンズ部間に隙間が存在するので、そのような隙間が存在しない場合に比べて、レンズアンテナ内における電波の減衰を小さく抑えることができる。
また、壁材本体がその厚さ方向に離れた壁部材からなり、両壁部材間に骨材など別の部材が配置されている場合でも、各レンズ部を各壁部材の取付孔に別々に取り付けることができる。さらに、レンズアンテナの厚さを薄くすることができ、材料が少なくてすむので、コストダウンを図ることができる。
また、請求項5に記載の建物用壁材によれば、レンズアンテナは複数の取付孔の何れかに着脱可能であるので、レンズアンテナと送信機のアンテナ及び受信機のアンテナとの位置関係などを考慮して、複数の取付孔のうちで最適位置にある取付孔にレンズアンテナを取り付け直すことができる。
また、請求項6に記載の建物用壁材によれば、複数の取付孔のうちレンズアンテナが取り付けられていない取付孔には電波遮蔽部が取り付けられているので、レンズアンテナが取り付けられていない取付孔を通して壁材本体の一側面側から他側面側へ電波が漏れることが防止できる。
また、請求項7に記載の建物用壁材によれば、レンズアンテナの2面のうち、電波が入射する面及び出射する面は、塗り壁の塗布又は壁紙の貼着などにより、壁材本体の一側面及び他側面と同様に仕上げられている。
従って、建物用壁材を一見しただけでは、壁材本体の取付孔にレンズアンテナを取り付けていることはわかり難く、壁材本体の取付孔にレンズアンテナを取り付けたことによる建物用壁材の外観の低下が防止できる。
また次に、請求項8に記載の無線伝送システムによれば、建物内で、送信機が配置された第1部屋と受信機が配置された第2部屋とを仕切る建物用壁材は、電波遮蔽性の壁材本体を貫通して設けられ電波の入射方向に対して電波の出射方向を変えることができるレンズアンテナを有している。
従って、電波の送信機のアンテナから建物用壁材を見たとき、電波が透過しない壁材本体の背後の空間に受信機のアンテナが存在する場合でも、受信機には壁材本体によって減衰されない高いレベルの電波が到達する。その結果、受信機において送信機からの送信信号を復調でき、送信機と受信機との間で無線伝送を効率良く行うことができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
集合住宅の複数の住戸のうち、本発明の建物用壁材を含む1つの住戸について、図1を参照しつつ説明する。図1において、対向する一対の側壁11、12と対向する一対の側壁13、14とにより1つの住戸の居住空間が区画され、この居住空間が、電波遮蔽性で一対の側壁11及び側壁12と平行で、この側壁11と、側壁12との間に位置する間仕切り壁(特許請求の範囲の「建物用壁材」に相当する)50で、間仕切り壁50の一側面50a側の第1部屋16と、間仕切り壁50の他側面50b側の第2部屋18とに仕切られている。
第1部屋16では、間仕切り壁50と平行で一側面50aから離れた側壁11の近くに送信機30が配置され、間仕切り壁50の一側面50aの近くに、送信機30から放射される放射電波を受信する第1受信機40Aが配置されている。これに対して、第2部屋18では、間仕切り壁50と平行で他側面50bから離れた側壁12の近くに、上記送信機30から送信された放射電波を受信する第2受信機40Bが配置されている。
上記間仕切り壁50には、この間仕切り壁50を貫通する取付孔56が形成されており、この取付孔56には、送信電波が透過可能なレンズアンテナ60が取り付けられている。レンズアンテナ60は、第1部屋16内の送信機30から送信される送信電波を透過させる際、放射電波の入射方向に対して出射方向を変えて第2部屋18内の第2受信機40Bに出射する。
次に、レンズアンテナ60を有する間仕切り壁50の一側面50a側の第1部屋16内の送信機30及び第1受信機40Aと、他側面50b側の第2部屋18内の第2受信機40Bとを含む無線伝送システムについて、図2を参照しつつ説明する。なお、第1受信機40Aと第2受信機40Bの構成及び他の機器との接続状態も同じであるため、以下、共通して説明可能な部分は、第1受信機40A及び第2受信機40Bを受信機40として説明する。
図2において、BS/CSアンテナ21は、放送衛星(BS)や通信衛星(CS)を介して配信される衛星放送を受信するオフセット型のパラボラアンテナであり、反射鏡21aと、支持腕を介して反射鏡21aの焦点位置に配置された受信ユニット21bとから構成されている。
受信ユニット21bは、反射鏡21aにて集波された放送/通信衛星(BS/CS)からの送信電波を受信して、その受信信号(例えば、周波数11.7GHz〜12.75GHzの放送信号)を、元の周波数よりも低い所定周波数(例えば、1032〜2071MHz)の中間周波信号(BS/CS−IF)にダウンコンバートして出力する。
次に、BS/CSアンテナ21の受信ユニット21bから出力された中間周波信号は、UHFアンテナ22にて受信された地上ディジタル放送信号(以下、UHF信号ともいう)と混合器23にて混合され、混合された信号が、同軸ケーブルからなる伝送線L1を介して送信機30に入力される(以下、受信ユニット21bから出力された中間周波信号と、UHF信号とが混合された信号を、単に放送信号(470〜2071MHz)ともいう)。
そして、送信機30は、入力された放送信号を受信機40側に送信すべき伝送信号として取り込み、これをミリ波帯(本実施形態では60GHz)にアップコンバートしてアンテナ39から第1部屋16内の空間内に放射する。
また、BS/CSアンテナ21の受信ユニット21bと送信機30を接続する伝送線L1上には、受信ユニット21bと送信機30とに電源を供給するための電源挿入器24が設けられており、受信ユニット21bと送信機30とは、この電源挿入器24及び伝送線L1を介して電源装置25から供給される直流の電源電圧(例えば、DC15V)を受けて動作する。
次に、受信機40は、第1部屋16、または、第2部屋18内に放射されるミリ波帯の放射電波をアンテナ41で受信し、その受信信号をダウンコンバートすることにより、BS/CSアンテナ21の受信ユニット21bから出力された中間周波信号(BS/CS−IF)、及び、UHFアンテナ22にて受信されたUHF信号を復元し、同軸ケーブルからなる伝送線L2を介して接続されたディジタルチューナ28等の受信端末に出力する。また、ディジタルチューナ28は、受信した放送信号を、テレビ(TV)29で視聴可能な信号に変換してTV29に入力する。
ところで、一般にディジタルチューナ28などのディジタル放送受信端末は、同軸ケーブルを介して外部の機器に電源を供給できるようにするために、伝送線L2が接続される受信信号の入力端子から電源電圧(例えば、DC15V)を出力できるように構成されている。そして、本実施形態の受信機40は、ディジタルチューナ28などのディジタル放送受信端末から、伝送線L2を介して供給される直流の電源電圧を受けて動作する。
次に、送信機30、受信機40(第1受信機40A及び第2受信機40B)について、図3を参照しつつ説明する。
図3に示すように、送信機30には、受信ユニット21bから出力された中間周波信号(BS−CS/IF)、UHFアンテナ22にて受信されたUHF信号、及び、電源装置25から供給される電源電圧(DC15V)を、伝送線L1を介して入力するための入力端子T1と、この入力端子T1に入力された信号の中から、直流信号成分(つまり、電源電圧DC15V)を取り出し、内部回路に供給する電源分離フィルタ31と、電源分離フィルタ31を通過してきた放送信号(BS/CS−IF、UHF信号)を増幅する増幅回路32と、水晶等を利用して周波数変換用の基準となる一定周波数の基準信号を発生する基準発振器33と、制御電圧により発振周波数を制御可能な電圧制御型の可変発振回路(VCO)を備え、基準発振器33からの基準信号、VCOから出力される高周波信号の一部を方向性結合器を介して取り込み、外部から入力される周波数制御信号に従って、この高周波信号と基準発振器33が発生した基準信号とを分周又は逓倍して位相比較することにより、所定周波数の高周波信号を出力するPLL発振器34と、PLL発振器34から出力される高周波信号を周波数逓倍して、放送信号をミリ波帯にアップコンバートするのに必要な所定周波数(本実施形態では59GHz)の信号を出力する逓倍器35と、が設けられている。
また、送信機30には、増幅回路32にて増幅された放送信号と逓倍器35からの出力信号とを混合するミキサ36が設けられており、このミキサ36にて、入力された放送信号がミリ波帯(本実施形態では60GHz)の伝送信号にアップコンバートされる。さらに、ミキサ36の出力側には、信号抽出フィルタ(以下、BPFともいう)37が設けられており、ミキサ36からの出力のうち、逓倍器35からの出力信号よりも周波数が高い周波数帯(60GHz帯)の伝送信号のみを通過可能に構成されており、60GHz帯の伝送信号が選択的に抽出される。
つまり、ミキサ36からの出力信号には、逓倍器35からの出力信号よりも高周波側に周波数変換された伝送信号と、逓倍器35からの出力信号よりも低周波側に周波数変換された伝送信号との、2種類の伝送信号が含まれることから、本実施形態ではBPF37を介して、逓倍器35からの出力信号よりも周波数が高い60GHz帯の伝送信号のみを、受信機40に送信すべき伝送信号として選択的に抽出するようにしている。
そして、BPF37を通過した伝送信号は、ミリ波用の増幅回路38に入力され、この増幅回路38にて所定レベルまで増幅された後、アンテナ39から第1部屋16内の空間に放射される。
一方、受信機40は、アンテナ41により受信した受信信号を増幅するミリ波用の増幅回路42と、水晶等を利用して周波数変換用の基準となる一定周波数の基準信号を発生する基準発振器43と、制御電圧により発振周波数を制御可能な電圧制御型の可変発振回路(VCO)を備え、基準発振器43からの基準信号、VCOから出力される高周波信号の一部を方向性結合器を介して取り込み、外部から入力される周波数制御信号に従って、この高周波信号と基準発振器43が発生した基準信号とを分周又は逓倍して位相比較することにより、所定周波数の高周波信号を出力するPLL発振器44と、PLL発振器44から出力される高周波信号を周波数逓倍して、ミリ波帯の受信信号を元の周波数帯にダウンコンバートするのに必要な所定周波数(本実施形態では59GHz)の信号を出力する逓倍器45と、が設けられている。
また、受信機40には、増幅回路42にて増幅された受信信号と逓倍器45からの出力信号とを混合するミキサ46が設けられており、このミキサ46にて、入力されたミリ波帯(本実施形態では60GHz)の受信信号が、元の周波数帯にダウンコンバートされる。さらに、ミキサ46の出力側には、信号抽出フィルタ(以下、BPFともいう)47が設けられており、BPF47は、ミキサ46からの出力のうち、送信機30にてアップコンバートされる前の放送信号のみを選択的に通過させる。
そして、BPF47を通過した伝送信号は、増幅回路48に入力され、この増幅回路48にて所定レベルまで増幅された後、出力端子T2まで伝送され、出力端子T2から第1部屋に設置されたディジタルチューナ28へと出力される。
なお、出力端子T2には、ディジタルチューナ28から供給される電源電圧(DC15V)が入力されることから、増幅回路48と出力端子T2の間の伝送路には、出力端子T2に入力された電源電圧(DC15V)を取り出し、受信機40の内部回路に供給する電源分離フィルタ49が設けられている。
次に、間仕切り壁50及びレンズアンテナ60の詳細について、図1、図4(a)及び図4(b)を参照しつつ説明する。間仕切り壁50は下地材(特許請求の範囲の「壁材本体」に相当する)52と、下地材52を貫通して設けられたレンズアンテナ(特許請求の範囲の「電波透過部」に相当する)60と、下地材52の表面に貼付けられた壁紙66及び塗布された塗り壁68とを含む。
下地材52は、間仕切り壁50の厚さ方向(図4(a)で左右方向)に離れて配置された木製の下地材53及び下地材54を含み、60GHz帯の放射電波を遮蔽する電波遮蔽性を有する。下地材53及び下地材54には、これらを貫通する複数(ここでは2つ)の取付孔56及び取付孔57が、間仕切り壁50の上方と下方に、離れて形成されている。なお、取付孔56及び取付孔57はともに矩形状で、同じ大きさを持っている。
2つの取付孔56及び取付孔57のうち、一方の取付孔56にはレンズアンテナ60が取り付けられている。このレンズアンテナ60は耐熱性のガラス又は樹脂(例えばポリカーボネート)からなり、全体として四角柱形状に形成されている。そして、長手方向の一端は第1部屋16内の送信機30に向けられ、送信機30から60GHz帯の放射電波が入射する入射面62となっている。入射面62と反対側の端は第2部屋18内の第2受信機40Bに向けられ、該第2受信機40Bへ60GHz帯の放射電波を出射する出射面64となっている。レンズアンテナ60の縦横寸法は取付孔56及び取付孔57の縦横寸法よりもわずかに小さく、長さは下地材53の表面53aと下地材54の表面54aとの距離とほぼ同じである。
レンズアンテナ60の入射面62は、レンズアンテナ60の軸線と直交する直交平坦面からなっており、下地材53の表面53aとほぼ同一面内に位置している。これに対して、レンズアンテナ60の出射面64は、レンズアンテナ60の軸線と直角以外の角度をなす傾斜平坦面からなっており、具体的には側壁14側よりも側壁13側が大きく突出するように傾斜している。出射面64は下地材54の表面54aとほぼ同一面内に位置している。なお、2つの取付孔56及び取付孔57のうち、他方の取付孔57には、四角柱形状を持ち60GHz帯の放射電波を遮蔽する電波遮蔽部(図示なし)が取り付けられている。
下地材53の表面53aには取付孔56及び取付孔57を除く範囲に、所定の材質、厚さ及び色彩などを持つ壁紙66が張り付けられ、レンズアンテナ60の入射面62には壁紙66と同じ材質、厚さ及び色彩の矩形状の壁紙67が張り付けられている。これに対して、下地材54の表面54aには取付孔56及び取付孔57を除く範囲に、所定の材質、厚さ及び色彩などを持つ塗り壁68が塗布され、レンズアンテナ60の出射面64には塗り壁68と同じ材質、厚さ及び色彩の塗り壁69が矩形状に塗布されている。つまり、表面53aと入射面62とは同様の仕上げ処理(壁紙66,67の貼着)が施され、表面54aと出射面64とは同様の仕上げ処理(塗り壁68,69の塗布)が施されている。
ここで、上記送信機30のアンテナ39と、第2受信機40Bのアンテナ41とを結ぶ直線は、間仕切り壁50のレンズアンテナ60以外の部分、即ち下地材53及び下地材54の一部と交差している。
以下、第1実施形態における60GHz帯の放射電波の無線伝送について説明する。図1において、第1部屋16では、送信機30のアンテナ39から第1受信機40Aのアンテナ41へ60GHz帯の放射電波を無線伝送する。そして、第1受信機40Aで受信された470〜2071MHzの放送信号は、ディジタルチューナ28に送られる。
次に、第1部屋16内の送信機30から、第2部屋18内の第2受信機40Bへの60GHz帯の放射電波の無線伝送について説明する。第2受信機40Bは側壁12の前方で側壁14寄りに配置されているので、レンズアンテナ60は、2つの取付孔56及び取付孔57のうち、側壁14に近い側の取付孔56に取り付けられている。なお、取付孔57には電波遮蔽部(図示なし)が取り付けられている。
上記送信機30のアンテナ39から送信される60GHz帯の放射電波(送信電波)はアンテナ41Aの背後にあるレンズアンテナ60の入射面62に入射する。図1及び図4(a)に示すように、60GHz帯の放射電波は、レンズアンテナ60を透過した後、出射面64において軸線方向に対して所定角度をなすように屈折され、出射面64に対して垂直方向に出射される。
ここで、レンズアンテナ60の出射面64はほぼ第2受信機40Bのアンテナ41Bの配置場所に向いているので、アンテナ41Bは出射面64から出射される60GHz帯の放射電波を効率良く受信する。そして、第2受信機40Bで受信された470〜2071MHzの放送信号はディジタルチューナ28に送られる。
第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。第1に、図1において、送信機30のアンテナ39と、移動前の第2受信機40Bのアンテナ41B(実線で図示)とが、レンズアンテナ60を通って直線で結べる位置に配置されていないにも関わらず、レンズアンテナ60は、アンテナ39から入射する60GHz帯信号を、アンテナ41Bに向けて出射させることができる。
詳述すると、レンズアンテナ60は、60GHz帯の放射電波の入射面62への入射方向と、出射面64からの60GHz帯の放射電波の方向とを変えることができる。つまり、レンズアンテナ60はその入射面62から入射する60GHz帯の放射電波を、出射面64で、第2受信機40Bのアンテナ41Bに向かう方向に屈折させることができる。従って、アンテナ41Bは、レンズアンテナ60から出射される60GHz帯の放射電波(送信電波)を効率よく受信することができ、第2受信機40B及びディジタルチューナ28において、放送信号を良好に復調することができる。
なお、このとき、取付孔57には電波遮蔽部が取り付けられているので、レンズアンテナ60が取り付けられない取付孔57を通して60GHz帯の放射電波が漏れる心配はない。
第2に、図1において、第2受信機40B及びディジタルチューナ28が、実線で示す側壁14寄りの移動前位置から、二点鎖線で示す側壁13と側壁14との中間辺りの移動後位置に移動された場合は、レンズアンテナ60を取付孔56から外し、電波遮蔽部を取付孔57から外し、その後、レンズアンテナ60を取付孔57に取り付け、電波遮蔽部を取付孔56に取り付ける。このように、1つのレンズアンテナ60を取付孔56から取付孔57に取り付け直すことにより、第2部屋18内での第2受信機40B及びディジタルチューナ28の移動に対処することができる。
そして、第2受信機40B及びディジタルチューナ28が移動後位置にあるときも、アンテナ39からレンズアンテナ60を見たとき、アンテナ41Bがレンズアンテナ60以外の部分の背後に存在する。しかし、レンズアンテナ60は、出射面64で60GHz帯の放射電波を屈折させることができるので、60GHz帯の放射電波は移動後位置にある第2受信機40Bのアンテナ41Bに向けて出射される。
なお、このとき、取付孔56には電波遮蔽部が取り付けられているので、レンズアンテナ60が取り付けられない取付孔56を通して60GHz帯の放射電波が漏れる心配はない。
第3に、図1及び図4(a)においてレンズアンテナ60は、ガラス又はポリカーボネートなど、60GHz帯の放射電波をあまり減衰させない材料からなり、しかもその長さは短い(間仕切り壁50の厚さと同程度)。従って、諸条件によるが、60GHz帯の放射電波がレンズアンテナ60を透過する際の減衰は、例えば5dBから10dB程度に抑制される。その結果、間仕切り壁50にレンズアンテナ60を取り付けたことによっては、第2受信機40B及びディジタルチューナ28における放送信号の復調は殆ど妨げられない。
第4に、図1、図4(a)及び図4(b)において、間仕切り壁50を一見しただけでは、レンズアンテナ60が間仕切り壁50に埋設されていることは分からず、間仕切り壁50の外観はレンズアンテナ60の取付けによっては殆ど低下しない。その理由は、レンズアンテナ60の入射面62に貼着された壁紙67は、下地材53の表面53aに貼着された壁紙66と同じ材質、厚さ及び色彩を持ち、しかも壁紙66が貼着されていない矩形部分を埋めているからである。同様に、出射面64に塗布された塗り壁69は、下地材54の表面54aに塗布された塗り壁68と同じ材質、厚さ及び色彩を持ち、しかも塗り壁68が塗布されていない矩形部分を埋めているからである。
[第2実施形態]
次に、図5(a)及び図5(b)を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。図5(a)は第2実施形態の無線伝送システムの構成を示す説明図であり、図5(b)はレンズアンテナの斜視図である。
第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、1つのレンズアンテナ75が、間仕切り壁70に形成された1つの取付孔71に軸線の回りに回動可能に取り付けられている点が異なり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。以下、第1実施形態と同じ部材には第1実施形態と同じ番号を付して詳しい説明は省略し、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図5(a)において、間仕切り壁70の下地材53及び下地材54(図4参照)には円形状の取付孔71が1つ形成されている。また、図5(b)に示すように、レンズアンテナ75は全体として円柱形状を持ち、その入射面76は軸線Lに対して直角な円形状の直角平坦面からなり、出射面77は軸線に対して直角以外の角度をなす長円形状の傾斜平坦面からなる。
レンズアンテナ75は、間仕切り壁70の取付孔71に緩く取り付けられており、その軸線Lの回りに回動可能で、任意の回動状態を取ることができる。レンズアンテナ75が図5(a)において実線で示す第1回動状態にあるときは、その出射面77は側壁12と側壁14とが交わる隅部の方向を向いており、二点鎖線で示す第2回動状態にあるときは、その出射面77は側壁12と側壁13とが交わる隅部の方向を向いている。第1回動状態にあるレンズアンテナ75を第2回動状態にもたらすためには、その軸線の回りに半周(180度)回動させれば良い。
第2実施形態において、図5(a)において実線で示すように、第2受信機40Bが側壁12の前方で側壁14寄りの位置に配置されているときは、実線で示すように、レンズアンテナ75を取付孔71内で第1回動状態に回動させる。すると、レンズアンテナ75の出射面77は、第2受信機40Bのアンテナ41Bの方向へ向く。従って、レンズアンテナ75を透過した60GHz帯の放射電波は出射面77で屈折され、アンテナ41Bに向かって出射される。その結果、アンテナ41Bは60GHz帯の放射電波を効率よく受信することができる。
これに対して、図5(a)において二点鎖線で示すように、第2受信機40Bが側壁12の前方で側壁13寄りの位置に移動されたときは、二点鎖線で示すように、レンズアンテナ75を取付孔71内で第2回動状態に回動させる。なお、第2受信機40Bの移動前位置と移動後位置とは、レンズアンテナ75の軸線Lの延長線に対して対称である。レンズアンテナ75が第2回動位置に回動されると、その出射面77は移動後の第2受信機40Bのアンテナ41Bの方向へ向く。従って、レンズアンテナ75を透過した60GHz帯の放射電波は出射面77で屈折され、アンテナ41Bに向かって出射される。その結果、アンテナ41Bは60GHz帯の放射電波を効率よく受信することができる。
第2実施形態によれば、上記第1実施形態の第1、第3及び第4の効果と同様の効果が得られる。また、第2の効果に関し、第2部屋18内で第2受信機40B及びディジタルチューナ28の配置場所が変わった場合は、簡単にしかもすばやく対処できる。即ち、第2部屋18内での第2受信機40Bなどの移動時は、間仕切り壁70の取付孔71内でレンズアンテナ75を軸線Lの回りに半周回動させるのみで、その出射面77を移動後の第2受信機40Bのアンテナ41Bの方向に向けることができる。従って、上記第1実施形態のようにレンズアンテナ60を一方の取付孔56から他方の取付孔57へ取付け直すことは不要である。また、第2実施形態では、間仕切り壁70には1つの取付孔71を形成すれば良く、しかも電波遮蔽部の準備及びその着脱が不要である。
[第3実施形態]
次に、図6及び図7を参照しつつ、本発明の第3実施形態について説明する。図6は第3実施形態の無線伝送システムの構成を示す説明図であり、図7はレンズアンテナの縦断面図である。
第3実施形態は、上記第1実施形態と比較して、間仕切り壁80に形成された1つの取付孔81内に、その出射面87が凸レンズ状の球面からなる1つのレンズアンテナ85が取り付けられている点が異なり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。以下、第3実施形態に特有の構成を中心に説明する。
図6において、間仕切り壁80の下地材53及び下地材54(図4参照)には円形状の取付孔81が1つ形成されている。図7(a)から分かるように、レンズアンテナ85は全体として円柱形状を持ち、入射面86はレンズアンテナ85の軸線Lと直交する直交平坦面からなる。出射面87は凸レンズ状の球面からなり、レンズアンテナ85を透過した60GHz帯の放射電波を、その時に軸線Lの延長線に近づく方向に収束させる。また、第2部屋18内の第2受信機40Bは、側壁12の前方で側壁13と側壁14との中間辺りに位置しており、そのアンテナ41Bはほぼレンズアンテナ85の軸線Lの延長線上に位置している。
第3実施形態においては、レンズアンテナ85を透過した60GHz帯の放射電波は、出射面87からの出射時に、出射面87により軸線Lの延長線上に近づく方向に収束される。従って、レンズアンテナ85の軸線Lの延長線上に位置している第2受信機40Bのアンテナ41Bは、出射面87で収束された60GHz帯の放射電波を効率よく受信することができる。
また、例えば、送信機30と、間仕切り壁80(つまり、レンズアンテナ85の入射面86)と、の距離が近いような場合には、送信機30のアンテナ39から放射された電波は、図7(b)に示すように、球面波としてレンズアンテナ85に入射される。そしてこのような場合に、第2受信機40Bにて平面波(平行波)を受信したい場合には、取付孔81に取り付けるレンズアンテナ85の形状を変更することで、入射面86に入射された球面波を、レンズアンテナ85により平面波(平行波)に変換して出射面87から出射することも可能である。
さらに、レンズアンテナ85の形状としては様々な形状が考えられ、例えば、第2実施形態及び第3実施形態の無線伝送システムにおいて使用したレンズアンテナ75,85の特性を合わせ持つレンズアンテナ、つまり、図7(c)に示すように、レンズアンテナ88の出射面88aが、凸状に形成され、かつ、軸線Lに対して直角以外の角度をなすものを使用してもよい。そして、このようなレンズアンテナ88を使用すれば、任意の方向へ電波を収束させることができる。
[第4実施形態]
次に、レンズアンテナ及び間仕切り壁を示す縦断面図である図8を参照しつつ、第4実施形態を説明する。第4実施形態は、第1実施形態と比較して、間仕切り壁90に形成された1つの取付孔92,94内に取り付けられるレンズアンテナ95が、その軸線方向に沿って分割された2つのレンズ部96及びレンズ部98からなる点が異なり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同じである。以下、第4実施形態に特有の構成を中心に説明する。
間仕切り壁90を構成する下地材91及び下地材93には、それぞれ1つの円形状の取付孔92及び取付孔94が形成されている。
レンズアンテナ95のレンズ部96は円形状で所定厚さを持ち、その両端は、何れも軸線と直交する面が形成されている。そして、一方の面がレンズアンテナ95の入射面96aとなっており、下地材91の取付孔92に取り付けられている。これに対して、レンズ部98は円形状で所定厚さを持ち、軸線と直交する面と軸線に対して所定角度をなす面とを含み、軸線に対して所定角度をなす面がレンズアンテナ95の出射面98aとなっている。この他方のレンズ部98は、下地材93の取付孔94に取り付けられている。その結果、レンズアンテナ95のレンズ部96とレンズ部98とは、間仕切り壁90に、軸線方向に間隔をあけて取り付けられている。
第4実施形態において、送信機30のアンテナ39(図1参照)から伝送される60GHz帯の放射電波は、レンズ部96の入射面96aから入射し、レンズ部98の出射面98aから出射する。出射する際、60GHz帯の放射電波は出射面98aで屈折され、第2受信機40Bのアンテナ41(図1参照)に向かって出射される。従って、アンテナ41Bは60GHz帯の放射電波を効率よく受信することができる。
第4実施形態によれば、上記第1実施形態の第1の効果及び第4の効果と同様の効果が得られる。また、第3の効果に関し、レンズアンテナ95を構成するレンズ部96とレンズ部98とは軸線方向に離れており、両者間にはレンズ部が存在しないので、第1実施形態のレンズアンテナ60に比べて、レンズアンテナ95内における60GHz帯の放射電波の減衰が減少する。
また、レンズアンテナ95をレンズ部96とレンズ部98とで構成したので、間仕切り壁90の下地材91と下地材93との間に骨材(図示なし)が配置されているときでも、レンズ部96及びレンズ部98を下地材91及び下地材93に別々に取り付けることができる。
[変形例]
本発明は、上記第1実施形態から第4実施形態の他に、以下のような変形が可能である。第1に、建物、建物用壁材及びレンズアンテナなどに関し、建物は集合住宅でも良いし、戸建て住宅でも良い。また、建物用壁材としては、上述した間仕切り壁50などの他に、電波遮蔽性を持ちその両側で放射電波を無線伝送することが必要な種々の壁部が含まれる。さらに、レンズアンテナ60などは、上述したように出射面64などで電波を屈折させる他に、入射面62などで電波を屈折させても良いし、入射面62など及び出射面64などの両方で屈折させても良い。また、上記各実施形態では第1部屋16に第1受信機40Aが配置されていたが、第1部屋16での第1受信機40Aの配置は不可欠ではない。
第2に、送信機、受信機及び電波に関し、送信機と受信機との間での無線伝送に使用する電波としては、上述したミリ波帯電波の他に、マイクロ波帯電波を使用することもできる。マイクロ波帯電波も、ミリ波帯電波と同様に指向性が鋭く、障害物に入射したとき減衰されやすい性質があることによる。
また、送信機及び受信機は、放送信号を周波数変換して無線伝送する機器に限定されず、例えば、無線LAN(通常マイクロ波帯電波を使用する)において電波を伝送するために使用するアクセスポイント、及び無線LAN機能を持つパーソナルコンピュータ(パソコン)に装着された無線LANアダプタであっても良い。
本発明の第1実施形態における間仕切り壁及びレンズアンテナなどの配置を示す説明図である。 第1実施形態の無線伝送システム全体の構成を示すブロック図である。 送信機及び受信機の構成を示すブロック図である。 レンズアンテナ及び間仕切り壁の詳細を示す拡大断面図、斜視図である。 本発明の第2実施形態の間仕切り壁及びレンズアンテナなどの配置を示す説明図である。 本発明の第3実施形態のレンズアンテナ及び間仕切り壁などの配置を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に適用されたレンズアンテナの縦断面図である。 本発明の第4実施形態に適用されたレンズアンテナの縦断面図である。
符号の説明
11〜14…側壁、16…第1部屋、18…第2部屋、21…BS/CSアンテナ、21a…反射鏡、21b…受信ユニット、22…UHFアンテナ、23…混合器、24…電源挿入器、25…電源装置、28…ディジタルチューナ、29…TV、30…送信機、31…電源分離フィルタ、32…増幅回路、33…基準発振器、34…PLL発振器、35…逓倍器、36…ミキサ、37…BPF、38…増幅回路、39…アンテナ、40…受信機、40A…第1受信機、40B…第2受信機、41…アンテナ、42…増幅回路、43…基準発振器、44…PLL発振器、45…逓倍器、46…ミキサ、47…BPF、48…増幅回路、49…電源分離フィルタ、50…間仕切り壁、50a…一側面、50b…他側面、52,53,54…下地材、53a,54a…表面、56,57…取付孔、60…レンズアンテナ、62…入射面、64…出射面、66,67…壁紙、68,69…塗り壁、70…間仕切り壁、71…取付孔、75…レンズアンテナ、76…入射面、77…出射面、80…間仕切り壁、81…取付孔、85…レンズアンテナ、86…入射面、87…出射面、88…レンズアンテナ、90…間仕切り壁、91,93…下地材、92,94…取付孔、95…レンズアンテナ、96,98…レンズ部、96a…入射面、98a…出射面

Claims (8)

  1. 電波遮蔽性の壁材本体と、該壁材本体を厚さ方向に貫通して設けられ該壁材本体の一側面から他側面にマイクロ波又はミリ波からなる電波を透過可能な電波透過部とを含み、建物において部屋を仕切る間仕切りとして配置される建物用壁材であって、
    前記電波透過部は、前記電波の入射方向に対して該電波の出射方向を変えるレンズアンテナからなり、
    該レンズアンテナにおいて、前記電波が入射又は出射される2面のうち、一方の面は該レンズアンテナの軸線に対して垂直な平坦面からなり、他方の面は該レンズアンテナの軸線に対して垂直以外の所定角度をなす平坦面からなることを特徴とする建物用壁材。
  2. 前記レンズアンテナは、軸線直交方向の断面形状が円形状であり、前記壁材本体に形成された円形状の取付孔内に回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物用壁材。
  3. 電波遮蔽性の壁材本体と、該壁材本体を厚さ方向に貫通して設けられ該壁材本体の一側面から他側面にマイクロ波又はミリ波からなる電波を透過可能な電波透過部とを含み、建物において部屋を仕切る間仕切りとして配置される建物用壁材であって、
    前記電波透過部は、前記電波の入射方向に対して該電波の出射方向を変えるレンズアンテナからなり、
    該レンズアンテナにおいて、前記電波が入射又は出射される2面のうち、一方の面は該レンズアンテナの軸線に対して垂直な平坦面からなり、他方の面は凸レンズ状の球面からなることを特徴とする建物用壁材。
  4. 前記レンズアンテナはその軸線方向に沿って分割され、該分割された各レンズ部は、前記壁材本体にその厚さ方向に間隔をあけて取り付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の建物用壁材。
  5. 前記壁材本体には複数の取付孔が形成され、該複数の取付孔の少なくとも1つに、前記レンズアンテナが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の建物用壁材。
  6. 前記壁材本体の複数の取付孔のうち、前記レンズアンテナが取り付けられていない取付孔には、前記電波を遮蔽する電波遮蔽部が取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の建物用壁材。
  7. 前記レンズアンテナの電波が入射又は出射される2面は、前記壁材本体の一側面及び他側面と同様に仕上げられていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の建物用壁材。
  8. 建物内において建物用壁材で仕切られた第1部屋及び第2部屋にそれぞれ送信機及び受信機が配置され、該送信機から該受信機へマイクロ波又はミリ波からなる電波を無線伝送する無線伝送システムであって、
    前記建物用壁材として、請求項1〜請求項7の何れかに記載の建物用壁材を利用したことを特徴とする無線伝送システム。
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