JP4902572B2 - 粒子検出補助方法、粒子検出方法、粒子検出補助装置及び粒子検出システム - Google Patents

粒子検出補助方法、粒子検出方法、粒子検出補助装置及び粒子検出システム Download PDF

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Description

本発明は、半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子又は無機系粒子を選択的に膨張させることで、有機系粒子又は無機系粒子の検出を補助する粒子検出補助方法、該粒子検出補助方法を用いた粒子検出方法、前記各方法を実施する粒子検出補助装置及び粒子検出システムに関する。
半導体製造処理室の内壁から剥離した粒子が半導体ウエハ表面に付着した場合、半導体デバイスにおける配線の短絡が発生し、半導体デバイスの歩留まりが低下する。このため、半導体製造工程における粒子の発生状況、例えば粒子の数、サイズ等を検査することが求められている。粒子の検出する方法としては、粒子に光を照射し、該粒子からの散乱光に基づいて粒子を検出する光散乱法が用いられている。
また、半導体デバイスは高度に微細化されており、現在、加工配線幅は50nm未満に達している。また近い将来、30nmの配線加工技術が実用化されつつある。ところが、30nm以下の粒子を検出することができる光散乱技術は未だ存在していない。このため、歩留まりと粒子との関係を議論することができず、半導体デバイスの歩留まりが低下する虞がある。
一方、光散乱の検出精度を向上させるべく、半導体ウエハ上の粒子に水滴を凝着させることで、粒子の光散乱強度を向上させ、より微小な粒子を検出することを可能にした粒子検出方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平5−340885号公報
しかしながら、特許文献1に係る粒子検出方法においては、光散乱用のレーザー光線を粒子に照射した場合、該粒子に凝着している水滴が直ちに蒸発してしまい、粒子数を正確に検出することができないという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、有機系粒子を発泡膨張させることで、従来の光散乱法では検出不能であった微小な有機系粒子の正確な検出を可能にする粒子検出補助方法、該粒子検出補助方法を用いることで従来の粒子検出方法に比べより正確に有機系粒子を検出することができる粒子検出方法、前記各方法を実施する粒子検出補助装置及び粒子検出システムを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、有機系粒子及び無機系粒子を発泡膨張及び酸化膨張させることで、従来の光散乱法では検出不能であった微小な有機系粒子及び無機系粒子の正確な検出を可能にする粒子検出補助方法、該粒子検出補助方法を用いることで従来の粒子検出方法に比べより正確に有機系粒子及び無機系粒子を検出することができる粒子検出方法、前記各方法を実施する粒子検出補助装置及び粒子検出システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、無機系粒子を酸化膨張させることで、従来の光散乱法では検出不能であった微小な無機系粒子の正確な検出を可能にする粒子検出補助方法、該粒子検出補助方法を用いることで従来の粒子検出方法に比べより正確に無機系粒子を検出することができる粒子検出方法、前記各方法を実施する粒子検出補助装置及び粒子検出システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、効果的に有機系粒子を発泡膨張させて、より微小の該有機系粒子を検出することができる粒子検出方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、効果的に無機系粒子を酸化膨張させて、より微小の該無機系粒子を検出することができる粒子検出方法を提供することにある。
第1発明に係る粒子検出補助方法は、半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、有機系粒子を選択的に膨張させることで、該有機系粒子の検出を補助する粒子検出補助方法であって、有機系粒子に有機系ガスを接触させることで、該有機系粒子に有機系ガス成分を吸着及び浸透させる吸着浸透工程と、有機系ガスに接触させた有機系粒子を加熱することで、該有機系粒子を発泡膨張させる発泡工程とを有することを特徴とする。
第2発明に係る粒子検出補助方法は、前記発泡工程の後、無機系粒子及び有機系粒子を酸化させることで、該有機系粒子を分解すると共に、前記無機系粒子を膨張させる酸化工程を有することを特徴とする。
第3発明に係る粒子検出補助方法は、半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、無機系粒子を選択的に膨張させることで、該無機系粒子の検出を補助する粒子検出補助方法であって、無機系粒子及び有機系粒子を酸化させることで、該有機系粒子を分解すると共に、前記無機系粒子を膨張させる酸化工程を有することを特徴とする。
第4発明に係る粒子検出方法は、半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、有機系粒子を選択的に膨張させて検出する粒子検出方法であって、有機系粒子に有機系ガスを接触させることで、該有機系粒子に有機系ガス成分を吸着及び浸透させる吸着浸透工程と、有機系ガスに接触させた有機系粒子を加熱することで、該有機系粒子を発泡膨張させる発泡工程と、発泡膨張した有機系粒子に光を照射し、該有機系粒子からの散乱光を受光することで前記有機系粒子を検出する有機系粒子検出工程とを有することを特徴とする。
第5発明に係る粒子検出方法は、前記発泡工程は、有機系ガスに接触させた有機系粒子に加熱ガスを接触させ、又は窒素ガス雰囲気中で該有機系粒子に加熱光を照射することにより、前記有機系粒子を加熱することを特徴とする。
第6発明に係る粒子検出方法は、前記吸着浸透工程における有機系粒子の温度は有機系ガスの沸点よりも低温であることを特徴とする。
第7発明に係る粒子検出方法は、前記有機系粒子検出工程の後、無機系粒子及び有機系粒子を酸化させることで、該有機系粒子を分解すると共に、前記無機系粒子を膨張させる酸化工程と、膨張した無機系粒子に光を照射し、該無機系粒子からの散乱光を受光することで、前記無機系粒子を検出する無機系粒子検出工程とを有することを特徴とする。
第8発明に係る粒子検出方法は、半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、無機系粒子を選択的に膨張させて検出する粒子検出方法であって、無機系粒子及び有機系粒子を酸化させることで、該有機系粒子を分解すると共に、前記無機系粒子を膨張させる酸化工程と、膨張した無機系粒子に光を照射し、該無機系粒子からの散乱光を受光することで、前記無機系粒子を検出する無機系粒子検出工程とを有することを特徴とする。
第9発明に係る粒子検出方法は、前記酸化工程は、エキシマランプの紫外線を、酸素及び窒素の混合ガス雰囲気中で有機系粒子及び無機系粒子に照射することで、該有機系粒子及び無機系粒子を酸化させることを特徴とする。
第10発明に係る粒子検出補助装置は、半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、有機系粒子を選択的に膨張させることで、該有機系粒子の検出を補助する粒子検出補助装置であって、有機系粒子及び無機系粒子を有する被検体が収容される処理室と、処理室に有機系ガスを供給する有機系ガス供給管と、該有機系ガス供給管を開閉する有機系ガス供給弁と、処理室に加熱ガスを供給する加熱ガス供給管と、該加熱ガス供給管を開閉する加熱ガス供給弁と、前記有機系ガス供給弁を開放し、開放後に前記有機系ガス供給弁を閉止し、前記有機系ガス供給弁の閉止後に前記加熱ガス供給弁を開放させるように開閉を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
第11発明に係る粒子検出補助装置は、被検体に紫外線を照射する紫外線ランプを備え、前記制御部は、前記加熱ガス供給弁の閉止後に前記紫外線ランプを点灯させるようにしてあることを特徴とする。
第12発明に係る粒子検出補助装置は、処理室に有機系粒子及び無機系粒子を酸化させる酸化ガスを供給する酸化ガス供給管と、該酸化ガス供給管を開閉する酸化ガス供給弁とを備え、前記制御部は、前記加熱ガス供給弁の閉止後に前記酸化ガス供給弁を開放させるようにしてあることを特徴とする。
第13発明に係る粒子検出補助装置は、半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、有機系粒子を選択的に膨張させることで、該有機系粒子の検出を補助する粒子検出補助装置であって、有機系粒子及び無機系粒子を有する被検体が収容される処理室と、処理室に有機系ガスを供給する有機系ガス供給管と、該有機系ガス供給管を開閉する有機系ガス供給弁と、被検体に加熱光を照射する加熱ランプと、前記有機系ガス供給弁を開放し、開放後に前記有機系ガス供給弁を閉止し、前記有機系ガス供給弁の閉止後に前記加熱ランプを点灯させるように開閉及び点灯を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
第14発明に係る粒子検出補助装置は、被検体に紫外線を照射する紫外線ランプを備え、前記制御部は、前記加熱ランプの消灯後に前記紫外線ランプを点灯させるようにしてあることを特徴とする。
第15発明に係る粒子検出補助装置は、処理室に有機系粒子及び無機系粒子を酸化させる酸化ガスを供給する酸化ガス供給管と、該酸化ガス供給管を開閉する酸化ガス供給弁とを備え、前記制御部は、前記加熱ランプの消灯後に前記酸化ガス供給弁を開放させるようにしてあることを特徴とする。
第16発明に係る粒子検出補助装置は、半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、無機系粒子を選択的に膨張させることで、該無機系粒子の検出を補助する粒子検出補助装置であって、有機系粒子及び無機系粒子を有する被検体が収容される処理室と、処理室に収容された被検体に紫外線を照射する紫外線ランプとを備えることを特徴とする。
第17発明に係る粒子検出補助装置は、半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、無機系粒子を選択的に膨張させることで、該無機系粒子の検出を補助する粒子検出補助装置であって、有機系粒子及び無機系粒子を有する被検体が収容される処理室と、処理室に有機系粒子及び無機系粒子を酸化させる酸化ガスを供給する酸化ガス供給管と、該酸化ガス供給管を開閉する酸化ガス供給弁とを備えることを特徴とする。
第18発明に係る粒子検出システムは、上述のいずれか一つの粒子検出補助装置と、有機系粒子及び無機系粒子に光を照射し、該有機系粒子及び無機系粒子からの散乱光を受光することで前記有機系粒子又は無機系粒子を検出する粒子検出装置とを備えることを特徴とする。
第1、4、5、10、13、18発明にあっては、吸着浸透工程で有機系粒子に有機系ガスを接触させる。有機系粒子に接触した有機系ガス成分は該有機系粒子に吸着及び浸透するため、該有機系粒子は発泡膨張する。次の発泡工程では有機系粒子を加熱する。例えば、有機系粒子に加熱ガスを接触させることにより有機系粒子を加熱する。また、窒素ガス雰囲気中で有機系粒子に加熱光を照射することにより、有機系粒子を加熱する。有機系粒子が加熱された場合、該有機系粒子に吸着及び浸透した有機系ガス成分が発泡剤として作用し、前記有機系粒子は更に発泡膨張する。発泡工程で発泡膨張した有機系粒子は自身の形状が変形しているため、粒子検出時に光が照射されて有機系ガス成分が揮発しても、有機系粒子の大きさは発泡膨張後のまま維持される。従って、光散乱検出時に有機系粒子が収縮することはなく、有機系粒子の正確な検出を補助することができる。また、無機系粒子は発泡膨張しないため、有機系粒子を選択的に発泡膨張させることができる。
特に第10発明に係る粒子検出補助装置にあっては、制御部は、有機系ガス供給弁及び加熱ガス供給弁の開閉を制御することで上述の粒子検出補助方法を実施する。制御部は、まず有機系ガス供給弁を開放することで処理室に有機系ガスを導入し、処理室内の被検体が有する有機系粒子に有機系ガスを接触させる。次いで、制御部は、有機系ガス供給弁を閉止し、加熱ガス供給弁を開放することで処理室に加熱ガスを導入し、有機系粒子を更に発泡膨張させる。
また、第13発明に係る粒子検出補助装置にあっては、制御部は、有機系ガス供給弁の開閉、加熱ランプの点灯を制御することで上述の粒子検出補助方法を実施する。制御部は、まず有機系ガス供給弁を開放することで処理室に有機系ガスを導入し、処理室内の被検体が有する有機系粒子に有機系ガスを接触させる。次いで、制御部は、有機系ガス供給弁を閉止し、加熱ランプを点灯させることで有機系粒子を加熱し、有機系粒子を更に発泡膨張させる。
更に、第4、5、18発明に係る粒子検出方法、粒子検出システムにあっては、発泡膨張した有機系粒子に光を照射し、該有機系粒子からの散乱光を受光することで前記有機系粒子を検出する。上述のように、光を照射しても有機系粒子は収縮しないため、有機系粒子を効果的に検出することができる。
なお、被検体には、半導体ウエハのような固体のみならず、有機系粒子及び無機系粒子を有する気体も含まれる。
第6発明にあっては、吸着浸透工程における有機系粒子の温度は有機系ガスの沸点よりも低温である。従って、有機系ガス成分を液体として有機系粒子に吸着及び浸透させることができ、発泡工程で効果的に有機系粒子を発泡膨張させることができる。
第2、7、11、12、14、15、18発明にあっては、酸化工程で無機系粒子及び有機系粒子を酸化させる。酸化作用によって有機系粒子は分解し、無機系粒子は酸化によって膨張する。特に第11、14発明に係る粒子検出補助装置にあっては、制御部は、加熱ガス供給弁を閉止させた後に紫外線ランプを点灯させることで有機系粒子を分解し、無機系粒子を酸化膨張させる。また、第12、15発明に係る粒子検出補助装置にあっては、制御部は、加熱ガス供給弁を閉止させた後に酸化ガス供給弁を開放することで、処理室に酸化ガスを導入し、無機系粒子を酸化膨張させる。酸化工程で膨張した無機系粒子は自身の形状が変形しているため、粒子検出時に光が照射されても、無機系粒子の大きさは膨張後のまま維持される。従って、光散乱検出時に無機系粒子が収縮することはなく、無機系粒子の正確な検出を補助することができる。また、有機系粒子は酸化作用によって分解されるため、無機系粒子を選択的に膨張させることができる。
また、第7、18発明に係る粒子検出方法、粒子検出システムにあっては、膨張した無機系粒子に光を照射し、該無機系粒子からの散乱光を受光することで前記無機系粒子を検出する。上述のように、光を照射しても無機系粒子は収縮しないため、無機系粒子を効果的に検出することができる。
第3、8、16、17、18発明にあっては、酸化工程で無機系粒子及び有機系粒子を酸化させる。酸化作用によって有機系粒子は分解し、無機系粒子は酸化によって膨張する。特に第16発明に係る粒子検出補助装置にあっては、制御部は、紫外線ランプを点灯させることで有機系粒子を分解し、無機系粒子を膨張させる。また、第17発明に係る粒子検出補助装置にあっては、制御部は、酸化ガス供給弁を開放することで、処理室に酸化ガスを導入し、無機系粒子を膨張させる。酸化工程で膨張した無機系粒子は自身の形状が変形しているため、粒子検出時に光が照射されても、無機系粒子の大きさは膨張後のまま維持される。従って、光散乱検出時に無機系粒子が収縮することはなく、無機系粒子の正確な検出を補助することができる。また、有機系粒子は酸化作用によって分解されるため、無機系粒子を選択的に膨張させることができる。
また第8、18発明にあっては、膨張した無機系粒子に光を照射し、該無機系粒子からの散乱光を受光することで前記無機系粒子を検出する。上述のように、光を照射しても無機系粒子は収縮しないため、無機系粒子を効果的に検出することができる。
第9発明にあっては、エキシマランプの紫外線を、酸素及び窒素の混合ガス雰囲気中で無機系粒子に照射することで、該無機系粒子を酸化させる。前記紫外線の波長は172nmの高エネルギー短波長であり、酸素ラジカルを発生させることができるため、オゾンガス等を用いた酸化方法に比べ、無機系粒子を効果的に酸化膨張させることができる。
第1、4、5、10、13、18発明によれば、従来の光散乱法では検出不能であった微小な有機系粒子を、検出可能な大きさに発泡膨張させることができ、有機系粒子の正確な検出を補助することができる。また、従来の光散乱法では検出不能であった微小な有機系粒子を正確に検出することができる。
このように、従来光散乱法では検出できなかった30nm以下の有機系粒子及び無機系粒子共に検出可能となり、半導体の量産の歩留まりを上げることが容易になる。
第6発明によれば、効果的に有機系粒子を発泡膨張させて、より微小の該有機系粒子を検出することができる。
第2、7、11、12、14、15、18発明によれば、従来の光散乱法では検出不能であった微小な有機系粒子及び無機系粒子を、検出可能な大きさに発泡膨張及び酸化膨張させることができ、有機系粒子及び無機系粒子の正確な検出を補助することができる。また、従来の光散乱法では検出不能であった微小な有機系粒子及び無機系粒子を正確に検出することができる。更に、有機系粒子及び無機系粒子を選択的に膨張させて検出することができるため、主に有機系粒子及び無機系粒子のいずれが半導体の量産の歩留まりの原因となっているかを特定することができる。
第3、8、16、17、18発明によれば、従来の光散乱法では検出不能であった微小な無機系粒子を、検出可能な大きさに酸化膨張させることができ、無機系粒子の正確な検出を補助することができる。また、従来の光散乱法では検出不能であった微小な無機系粒子を正確に検出することができる。
第9発明によれば、効果的に無機系粒子を酸化膨張させて、より微小の該無機系粒子を検出することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る粒子検出システムを模式的に示す平面図、図2は、粒子検出システムの構成を示すブロック図である。本発明に係る粒子検出システムは、被検体W、例えば半導体ウエハに付着した微小な有機系粒子P1及び無機系粒子P2(直径30nm以下)を検出する装置であり、本発明の実施の形態1に係る粒子検出補助方法及び粒子検出方法を実施するものである。粒子検出システムは、被検体Wを搬送する搬送機2が配された搬送室1を備えている。搬送室1の周りには被検体収納室3、吸着浸透処理室4、発泡処理室5、酸化処理室6、及び粒子検出処理室7が配されている。
吸着浸透処理室4は、処理室41と、該処理室41に有機系ガス、例えばブタン、ペンタン、アルコール類、アセトン、キシレン等の炭化水素系ガスを供給する有機系ガス供給部42とを備えている。処理室41及び有機系ガス供給部42は、有機系ガス供給管43にて接続されており、有機系ガス供給部42から有機系ガス供給管43を通じて処理室41内に有機系ガスが供給されるように構成されている。有機系ガス供給管43には、有機系ガス供給管43を開閉する有機系ガス供給弁44が設けられている。有機系ガス供給弁44は、例えば電磁弁である。
発泡処理室5は、処理室51と、該処理室51に加熱ガス、例えば摂氏100°以上の高温水蒸気を供給する加熱ガス供給部52とを備えている。なお、加熱ガスには有機系粒子P1を加熱酸化させるガスが含まれないようにする。処理室51及び加熱ガス供給部52は、加熱ガス供給管53にて接続されており、加熱ガス供給部52から加熱ガス供給管53を通じて処理室51に加熱ガスが供給されるように構成されている。加熱ガス供給管53には、加熱ガス供給管53を開閉する加熱ガス供給弁54が設けられている。加熱ガス供給弁54は、例えば電磁弁である。
酸化処理室6は、処理室61と、処理室61の内部天井部分に設けられたエキシマランプ65と、該処理室61に酸素及び窒素の混合ガスを供給する酸素ガス供給部62とを備えている。エキシマランプ65は、172nmの高エネルギー(7.2eV)短波長紫外線を照射することができる紫外線ランプである。処理室61及び酸素ガス供給部62は、酸素ガス供給管63にて接続されており、酸素ガス供給部62から酸素ガス供給管63を通じて処理室61に酸素及び酸素の混合ガスが供給されるように構成されている。酸素ガス供給管63には、酸素ガス供給管63を開閉する酸素ガス供給弁64が設けられている。酸素ガス供給弁64は、例えば電磁弁である。
粒子検出処理室7は、処理室71と、処理室71内部に設けられた光照射部72と、被検体Wに付着した有機系粒子P1及び無機系粒子P2からの散乱光を受光する受光部73とを備えている。
また、粒子検出システムは、搬送機2、有機系ガス供給弁44、加熱ガス供給弁54等を制御する制御部81を備えている。制御部81は、例えばマイクロコンピュータを構成するCPUであり、制御部81にはバス86を介して、ROM82、RAM83、入力装置84及び出力装置85が接続されている。ROM82は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等の不揮発性メモリであり、RAM83は、制御部81の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等の揮発性メモリである。入力装置84は、使用者による粒子検出システムの操作を受け付ける入力ボタン、キーボード等である。出力装置85は、粒子の検出結果を出力する表示装置である。
また、制御部81には図示しないインタフェースを介して有機系ガス供給弁44、加熱ガス供給弁54、エキシマランプ65、酸素ガス供給弁64、光照射部72、受光部73及び搬送機2が接続されており、制御部81は制御信号を送出することにより、各部の動作を制御するように構成されている。
なお、吸着浸透処理室4、発泡処理室5、酸化処理室6及び搬送機2によって、本発明に係る粒子検出補助方法を実施する粒子検出補助装置が構成されている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る制御部81の処理手順を示すフローチャート、図4は、有機系粒子P1の粒子検出補助方法及び粒子検出方法を概念的に示す説明図、図5は、無機系粒子P2の粒子検出補助方法及び粒子検出方法を概念的に示す説明図である。
使用者は入力装置84にて粒子検出処理の開始を指示することができ、制御部81は入力装置84にて粒子検出処理指示の開始を受け付ける。入力装置84にて粒子検出開始指示を受け付けた場合、制御部81は、粒子検出補助及び粒子検出に係るコンピュータプログラムをROM82から読み出してRAM83に展開し、以下の処理を実行する。まず、制御部81は、搬送機2の動作を制御することで、図4(a)に示すように被検体Wを吸着浸透処理室4に搬入する(ステップS11)。
そして、制御部81は、有機系ガス供給弁44を開放させる(ステップS12)。有機系ガス供給弁44が開放した場合、有機系ガスが処理室41に供給される。処理室41内に供給された有機系ガスは有機系粒子P1に接触して吸着及び浸透し、有機系粒子P1は図4(b)に示すように膨張する。
好ましくは、被検体Wの温度が、有機系ガスの沸点よりも低温になるように、有機系ガスを選択し、又は被検体Wの温度を制御すると良い。被検体Wの温度が有機系ガスの沸点未満である場合、有機系ガスが効果的に有機系粒子P1に吸着及び浸透し、該有機系粒子P1が膨張する。
有機系ガス供給弁44の開放後、一定時間が経過した場合、制御部81は、有機系ガス供給弁44を閉止する(ステップS13)。そして、制御部81は、搬送機2の動作を制御することで、被検体Wを吸着浸透処理室4から発泡処理室5に搬入する(ステップS14)。
次いで、制御部81は、加熱ガス供給弁54を開放させる(ステップS15)。加熱ガス供給弁54が開放した場合、加熱ガスが処理室51に供給される。処理室51内に供給された加熱ガスは、有機系粒子P1に接触して該有機系粒子P1を加熱する。加熱された有機系粒子P1は、軟化すると共に図4(c)に示すように発泡膨張する。
加熱ガス供給弁54の開放後、一定時間が経過した場合、制御部81は、加熱ガス供給弁54を閉止する(ステップS16)。そして、制御部81は、搬送機2の動作を制御することで、被検体Wを発泡処理室5から粒子検出処理室7に搬入する(ステップS17)。
次いで、制御部81は、図4(d)に示すように光照射部72を点灯させることにより、発泡膨張した有機系粒子P1に光照射部72の光を照射し、有機系粒子P1からの散乱光を受光部73にて受光し、受光した光の強度に基づいて有機系粒子P1を検出する(ステップS18)。
次いで、制御部81は、図5(a)に示すように搬送機2の動作を制御することで、被検体Wを粒子検出処理室7から酸化処理室6に搬入する(ステップS19)。
そして、制御部81は、酸素ガス供給弁63を開放させることにより処理室61に酸素及び窒素の混合ガスを供給しながらエキシマランプ65を点灯させることで、被検体Wに付着した有機系粒子P1及び無機系粒子P2を酸化させる(ステップS20)。エキシマランプ65の紫外線によって、処理室61内の酸素がオゾン及び酸素ラジカルとなり、有機系粒子P1及び無機系粒子P2は酸化する。酸化作用によって、有機系粒子P1は図5(b)に示すように分解し、無機系粒子P2は膨張する。
なお、処理室61に供給する好適な酸素濃度は数パーセントである。酸素濃度が高すぎる場合、紫外線が酸素に吸収されてしまい、有機系粒子P1及び無機系粒子P2を効果的に酸化させることができなくなるためである。
そして、制御部81は、搬送機2の動作を制御することで、被検体Wを酸化処理室6から粒子検出処理室7に搬入する(ステップS21)。
次いで、制御部81は、図5(c)に示すように光照射部72を点灯させることにより、膨張した無機系粒子P2に光照射部72の光を照射し、無機系粒子P2からの散乱光を受光部73にて受光し、受光した光の強度に基づいて無機系粒子P2を検出し(ステップS22)、処理を終える。
実施の形態1に係る粒子検出補助方法、粒子検出方法、粒子検出補助装置及び粒子検出システムにあっては、従来の光散乱法では検出不能であった微小な有機系粒子P1及び無機系粒子P2を、検出可能な大きさに膨張させることができ、有機系粒子P1及び無機系粒子P2の検出を補助することができる。
また、発泡膨張した有機系粒子P1及び酸化膨張した無機系粒子P2は自身の形状が変形しているため、粒子検出用の光を照射した場合であっても、有機系粒子P1及び無機系粒子P2は収縮することが無く、各粒子P1,P2の正確な検出を補助することができる。
更に、上述のように有機系粒子P1及び無機系粒子P2を膨張させることによって、従来の光散乱法では検出不能であった30nm以下の微小な有機系粒子P1及び無機系粒子P2を正確に検出することができ、半導体の量産の歩留まりを上げることが容易になる。
更にまた、有機系粒子P1及び無機系粒子P2を選択的に膨張させ、各粒子P1,P2を検出するように構成してあるため、微小な有機系粒子P1及び無機系粒子P2を選択的に検出することができる。
更にまた、有機系粒子P1の温度を有機系ガスの温度未満に設定した場合、効果的に有機系粒子P1を発泡膨張させて、より微小の該有機系粒子P1を検出することができる。
更にまた、エキシマランプ65の紫外線にて有機系粒子P1及び無機系粒子P2を酸化させるように構成してあるため、ラジカルによって効果的に無機系粒子P2を膨張させることができ、より微小の該無機系粒子P2を正確に検出することができる。
なお、実施の形態1では、吸着浸透処理室、発泡処理室、酸化処理室、粒子検出処理室を各別に設けてあるが、複数の各処理室を兼用するように構成しても良い。一つの処理室で粒子検出の補助及び粒子検出を行うように構成しても良い。
また、被検体として半導体ウエハを例示したが、有機系粒子及び無機系粒子を含む気体を被検体として、本発明を適用しても良い。
更に、実施の形態1では光散乱法にて有機系粒子及び無機系粒子を検出する例を示したが、SEM(Scanning Electron Microscope)、その他の装置を用いて膨張した各粒子を検出するように構成しても良い。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係る粒子検出システムを模式的に示す平面図である。実施の形態2に係る粒子検出システムは、実施の形態1に係る粒子検出システムと同様の搬送室1、搬送機2、被検体収納室3、吸着浸透処理室4、発泡処理室5、酸化処理室206、粒子検出処理室7及び制御部81等を備えており、酸化処理室206の構造及び制御部81の処理手順のみが実施の形態1と異なるため、以下では主に上記相異点について説明する。
酸化処理室206は、処理室61と、該処理室61に酸化ガス、例えばオゾンガスを供給する酸化ガス供給部262とを備えている。処理室61及び酸化ガス供給部262は、酸化ガス供給管263にて接続されており、酸化ガス供給部262から酸化ガス供給管263を通じて処理室61に酸化ガスが供給されるように構成されている。酸化ガス供給管263には、酸化ガス供給管263を開閉する酸化ガス供給弁264が設けられている。酸化ガス供給弁264は、例えば電磁弁である。
制御部81には、実施の形態1と同様、図示しないインタフェースを介してROM82、RAM83、入力装置84、出力装置85、有機系ガス供給弁44、加熱ガス供給弁54、光照射部72、受光部73及び搬送機2が接続され、また実施の形態1に係るエキシマランプ65及び酸素ガス供給弁64に代えて、酸化ガス供給弁264が接続されている。
図7は、本発明の実施の形態2に係る制御部81の処理手順を示すフローチャートである。制御部81は、実施の形態1で説明した有機系粒子P1の発泡膨張及び検出に係るステップS11〜19と同様の処理をステップS31〜39で実行する。
次いで、制御部81は、酸化ガス供給弁264を開放させる(ステップS40)。酸化ガス供給弁264が開放した場合、酸化ガスが処理室61に供給される。処理室61内に供給された酸化ガスは、有機系粒子P1及び無機系粒子P2に接触して各粒子P1,P2を酸化する。酸化作用によって、有機系粒子P1は分解し、無機系粒子P2は膨張する。
酸化ガス供給弁264の開放後、一定時間が経過した場合、制御部81は、酸化ガス供給弁264を閉止する(ステップS41)。そして、制御部81は実施の形態1で説明した無機系粒子P2の検出に係るステップS21、22と同様の処理をステップS42、43で実行する。
実施の形態2に係る粒子検出補助方法、粒子検出方法、粒子検出補助装置及び粒子検出システムにあっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
実施の形態2に係る粒子検出システムの他の構成、作用及び効果は、実施の形態1に係る粒子検出システムの構成、作用及び効果と同様であるため対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3に係る粒子検出システムを模式的に示す平面図である。実施の形態3に係る粒子検出システムは、実施の形態1に係る粒子検出システムと同様の搬送室1、搬送機2、被検体収納室3、吸着浸透処理室4、発泡処理室305、酸化処理室6、粒子検出処理室7及び制御部81等を備えており、発泡処理室305の構造及び制御部81の処理手順のみが実施の形態1と異なるため、以下では主に上記相異点について説明する。
発泡処理室305は、処理室51と、処理室51の内部天井部分に設けられた加熱ランプ355と、該処理室51に窒素ガスを供給する窒素ガス供給部352とを備えている。加熱ランプ355は、窒素ガス雰囲気中で有機系粒子P1を加熱する赤外線(加熱光)を照射する赤外線ランプ、又は有機系粒子P1を分解しない紫外線(加熱光)を照射する紫外線ランプ等で構成されている。処理室51及び窒素ガス供給部352は、窒素ガス供給管353にて接続されており、窒素ガス供給部352から窒素ガス供給管353を通じて処理室51に窒素ガスが供給されるように構成されている。窒素ガス供給管353には、窒素ガス供給管353を開閉する窒素ガス供給弁354が設けられている。窒素ガス供給弁354は、例えば電磁弁である。
制御部81には、実施の形態1と同様、図示しないインタフェースを介してROM82、RAM83、入力装置84、出力装置85、有機系ガス供給弁44、エキシマランプ65、酸素ガス供給弁64、光照射部72、受光部73及び搬送機2が接続され、また実施の形態1に係る加熱ガス供給弁54に代えて、窒素ガス供給弁354及び加熱ランプ355が接続されている。
図9は、本発明の実施の形態3に係る制御部81の処理手順を示すフローチャートである。制御部81は、実施の形態1で説明した有機系粒子P1の膨張に係るステップS11〜14と同様の処理をステップS51〜54で実行する。
次いで、制御部81は、窒素ガス供給弁354を開放させる(ステップS55)。窒素ガス供給弁354が開放した場合、窒素ガスが処理室51に供給される。そして、制御部81は、加熱ランプ355を点灯させる(ステップS56)。窒素ガス雰囲気中で有機系粒子P1に加熱光が照射された場合、有機系粒子P1は加熱される。加熱された有機系粒子P1は、軟化すると共に発泡膨張する。
加熱ランプ355の点灯後、一定時間が経過した場合、制御部81は、加熱ランプ355を消灯し、窒素ガス供給弁354を閉止する(ステップS57)。そして、制御部81は実施の形態1で説明した有機系粒子P1及び無機系粒子P2の検出に係るステップS17〜22と同様の処理をステップS58〜63で実行する。
実施の形態3に係る粒子検出補助方法、粒子検出方法、粒子検出補助装置及び粒子検出システムにあっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
なお、本発明の加熱ランプに係る構成を実施の形態2に適用しても良く、実施の形態1と同様の効果を奏する。
実施の形態3に係る粒子検出システムの他の構成、作用及び効果は、実施の形態1に係る粒子検出システムの構成、作用及び効果と同様であるため対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
本発明の実施の形態1に係る粒子検出システムを模式的に示す平面図である。 粒子検出システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 有機系粒子の粒子検出補助方法及び粒子検出方法を概念的に示す説明図である。 無機系粒子の粒子検出補助方法及び粒子検出方法を概念的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る粒子検出システムを模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る粒子検出システムを模式的に示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 搬送室
2 搬送機
3 被検体収納室
4 吸着浸透処理室
5,305 発泡処理室
6,206 酸化処理室
7 粒子検出処理室
42 有機系ガス供給部
43 有機系ガス供給管
44 有機系ガス供給弁
52 加熱ガス供給部
53 加熱ガス供給管
54 加熱ガス供給弁
65 エキシマランプ(紫外線ランプ)
72 光照射部
73 受光部
81 制御部
262 酸化ガス供給部
263 酸化ガス供給管
264 酸化ガス供給弁
352 窒素ガス供給部
353 窒素ガス供給管
354 窒素ガス供給弁
355 加熱ランプ
P1 有機系粒子
P2 無機系粒子
W 被検体

Claims (18)

  1. 半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、有機系粒子を選択的に膨張させることで、該有機系粒子の検出を補助する粒子検出補助方法であって、
    有機系粒子に有機系ガスを接触させることで、該有機系粒子に有機系ガス成分を吸着及び浸透させる吸着浸透工程と、
    有機系ガスに接触させた有機系粒子を加熱することで、該有機系粒子を発泡膨張させる発泡工程と
    を有することを特徴とする粒子検出補助方法。
  2. 前記発泡工程の後、
    無機系粒子及び有機系粒子を酸化させることで、該有機系粒子を分解すると共に、前記無機系粒子を膨張させる酸化工程を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の粒子検出補助方法。
  3. 半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、無機系粒子を選択的に膨張させることで、該無機系粒子の検出を補助する粒子検出補助方法であって、
    無機系粒子及び有機系粒子を酸化させることで、該有機系粒子を分解すると共に、前記無機系粒子を膨張させる酸化工程を有する
    ことを特徴とする粒子検出補助方法。
  4. 半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、有機系粒子を選択的に膨張させて検出する粒子検出方法であって、
    有機系粒子に有機系ガスを接触させることで、該有機系粒子に有機系ガス成分を吸着及び浸透させる吸着浸透工程と、
    有機系ガスに接触させた有機系粒子を加熱することで、該有機系粒子を発泡膨張させる発泡工程と、
    発泡膨張した有機系粒子に光を照射し、該有機系粒子からの散乱光を受光することで前記有機系粒子を検出する有機系粒子検出工程と
    を有することを特徴とする粒子検出方法。
  5. 前記発泡工程は、
    有機系ガスに接触させた有機系粒子に加熱ガスを接触させ、又は窒素ガス雰囲気中で該有機系粒子に加熱光を照射することにより、前記有機系粒子を加熱する
    ことを特徴とする請求項4に記載の粒子検出方法。
  6. 前記吸着浸透工程における有機系粒子の温度は有機系ガスの沸点よりも低温である
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の粒子検出方法。
  7. 前記有機系粒子検出工程の後、
    無機系粒子及び有機系粒子を酸化させることで、該有機系粒子を分解すると共に、前記無機系粒子を膨張させる酸化工程と、
    膨張した無機系粒子に光を照射し、該無機系粒子からの散乱光を受光することで、前記無機系粒子を検出する無機系粒子検出工程と
    を有することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一つに記載の粒子検出方法。
  8. 半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、無機系粒子を選択的に膨張させて検出する粒子検出方法であって、
    無機系粒子及び有機系粒子を酸化させることで、該有機系粒子を分解すると共に、前記無機系粒子を膨張させる酸化工程と、
    膨張した無機系粒子に光を照射し、該無機系粒子からの散乱光を受光することで、前記無機系粒子を検出する無機系粒子検出工程と
    を有することを特徴とする粒子検出方法。
  9. 前記酸化工程は、
    エキシマランプの紫外線を、酸素及び窒素の混合ガス雰囲気中で有機系粒子及び無機系粒子に照射することで、該有機系粒子及び無機系粒子を酸化させる
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の粒子検出方法。
  10. 半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、有機系粒子を選択的に膨張させることで、該有機系粒子の検出を補助する粒子検出補助装置であって、
    有機系粒子及び無機系粒子を有する被検体が収容される処理室と、
    処理室に有機系ガスを供給する有機系ガス供給管と、
    該有機系ガス供給管を開閉する有機系ガス供給弁と、
    処理室に加熱ガスを供給する加熱ガス供給管と、
    該加熱ガス供給管を開閉する加熱ガス供給弁と、
    前記有機系ガス供給弁を開放し、開放後に前記有機系ガス供給弁を閉止し、前記有機系ガス供給弁の閉止後に前記加熱ガス供給弁を開放させるように開閉を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする粒子検出補助装置。
  11. 被検体に紫外線を照射する紫外線ランプを備え、
    前記制御部は、
    前記加熱ガス供給弁の閉止後に前記紫外線ランプを点灯させるようにしてある
    ことを特徴とする請求項10に記載の粒子検出補助装置。
  12. 処理室に有機系粒子及び無機系粒子を酸化させる酸化ガスを供給する酸化ガス供給管と、
    該酸化ガス供給管を開閉する酸化ガス供給弁と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記加熱ガス供給弁の閉止後に前記酸化ガス供給弁を開放させるようにしてある
    ことを特徴とする請求項10に記載の粒子検出補助装置。
  13. 半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、有機系粒子を選択的に膨張させることで、該有機系粒子の検出を補助する粒子検出補助装置であって、
    有機系粒子及び無機系粒子を有する被検体が収容される処理室と、
    処理室に有機系ガスを供給する有機系ガス供給管と、
    該有機系ガス供給管を開閉する有機系ガス供給弁と、
    被検体に加熱光を照射する加熱ランプと、
    前記有機系ガス供給弁を開放し、開放後に前記有機系ガス供給弁を閉止し、前記有機系ガス供給弁の閉止後に前記加熱ランプを点灯させるように開閉及び点灯を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする粒子検出補助装置。
  14. 被検体に紫外線を照射する紫外線ランプを備え、
    前記制御部は、
    前記加熱ランプの消灯後に前記紫外線ランプを点灯させるようにしてある
    ことを特徴とする請求項13に記載の粒子検出補助装置。
  15. 処理室に有機系粒子及び無機系粒子を酸化させる酸化ガスを供給する酸化ガス供給管と、
    該酸化ガス供給管を開閉する酸化ガス供給弁と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記加熱ランプの消灯後に前記酸化ガス供給弁を開放させるようにしてある
    ことを特徴とする請求項13に記載の粒子検出補助装置。
  16. 半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、無機系粒子を選択的に膨張させることで、該無機系粒子の検出を補助する粒子検出補助装置であって、
    有機系粒子及び無機系粒子を有する被検体が収容される処理室と、
    処理室に収容された被検体に紫外線を照射する紫外線ランプと
    を備えることを特徴とする粒子検出補助装置。
  17. 半導体製造工程で半導体の不具合を招く有機系粒子及び無機系粒子の内、無機系粒子を選択的に膨張させることで、該無機系粒子の検出を補助する粒子検出補助装置であって、
    有機系粒子及び無機系粒子を有する被検体が収容される処理室と、
    処理室に有機系粒子及び無機系粒子を酸化させる酸化ガスを供給する酸化ガス供給管と、
    該酸化ガス供給管を開閉する酸化ガス供給弁と
    を備えることを特徴とする粒子検出補助装置。
  18. 請求項10乃至請求項17のいずれか一つに記載の粒子検出補助装置と、
    有機系粒子及び無機系粒子に光を照射し、該有機系粒子及び無機系粒子からの散乱光を受光することで前記有機系粒子又は無機系粒子を検出する粒子検出装置と
    を備えることを特徴とする粒子検出システム。
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