JP4901681B2 - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

この発明は、無線通信装置及び無線通信方法に関する。例えば、複数のフレームを1つのフレームにまとめて送信する無線LAN装置に関する。
現在、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11委員会において、次世代の高速無線LAN(Local Area Network)規格であるIEEE.802.11n規格が策定中である。
IEEE.802.11n規格では、複数のMPDU(MAC protocol data unit)を単一のPPDU(PHY protocol data unit)として送信するA−MPDU(aggregate MPDU)が採用されている。複数のMPDUを単一PPDUにまとめてA−MPDUとすることは、アグリゲーション(aggregation)と称される。本明細書では、MPDUとA−MPDUとを区別しない場合には、単にフレームと呼ぶことにする。このA−MPDUを用いることで、従来のIEEE802.11e規格までの規格において最も効率的な送信方法であったSIFS(Short Inter-Frame Space)バースト転送よりも、更に効率の高い伝送が期待されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、一般的にフレーム長が伸びるに従って、フレームの伝送効率は悪化する。また、伝送効率が悪化してフレームを正確に送信出来なかった場合には、再度、同じフレームを送信する必要がある(これを、以下「再送」と呼ぶ)。そして、フレーム長が長いほど、再送に必要な時間も長くなる。
その結果、単にA−MPDUを用いただけでは、伝送効率を十分に向上できない恐れがあった。
特開2006−352844号公報
この発明は、データの伝送効率を向上出来る無線通信装置及び無線通信方法を提供する。
この発明の一態様に係る無線通信装置は、送信データにつきフレームを生成し、且つ複数の前記フレームをアグリゲートするフレーム生成部と、前記フレーム生成部で生成された前記フレーム、またはアグリゲートされた複数の前記フレームを送信する送信部と、前記送信部における送信レートを制御すると共に、前記送信レートを変更した直後、前記送信部における前記フレームの送信回数が規定回数に達するまでの期間、前記フレーム生成部に対して前記フレームをアグリゲートすることを禁止し、且つ前記フレーム生成部に対して、送達確認応答を要求するフレームとして前記フレームを生成するよう命令する制御部とを具備する。
この発明の一態様に係る無線通信方法は、無線通信を用いてフレームの送受信を行い、複数の前記フレームをアグリゲートして送信可能な無線通信方法であって、伝送路の状況に応じて前記フレームの送信レートを変更するステップと、前記送信レートの変更直後に、前記フレームをアグリゲートすることを禁止すると共に、前記フレームの送信回数の計数を開始するステップと、前記アグリゲートが禁止された状態でフレームを送信するステップと、前記フレームの送信回数が規定値に達した後に、前記フレームをアグリゲートすることを許可するステップとを具備する。
本発明によれば、データの伝送効率を向上出来る無線通信装置及び無線通信方法を提供出来る。
以下、この発明の実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態に係る無線通信装置及び無線通信方法について説明する。図1は、本実施形態に係る無線通信システムのブロック図である。
図示するように、無線通信システム1は、無線LAN基地局2及び複数の無線LAN端末3を備えており、これらによって通信ネットワーク(LAN)が構成されている。無線LAN端末3は、無線LAN基地局2との間で、20MHzの周波数帯域、または40MHzの周波数帯域を用いた無線通信を行う。無線LAN基地局2は、無線LAN端末3を収容してBSS(Basic Service Set)を形成する。そして無線LAN基地局2は、例えば有線LANによって図示せぬサーバに接続され、またはメタル回線や光ファイバ等によってインターネットサービスプロバイダを介してインターネットに接続される。
<無線LAN基地局2及び無線LAN端末3の構成>
次に、図1で説明した無線LAN基地局2及び無線LAN端末3の構成について、図2を用いて説明する。無線LAN基地局2及び無線LAN端末3はほぼ同様の構成を有しており、以下では無線LAN基地局2の場合を例に説明する。図2は、無線LAN基地局2のブロック図である。図示するように無線LAN基地局2は、おおまかにはアンテナ10、RF(Radio Frequency)部20、物理部30、及びMAC(Media Access Control)部40を備えている。
RF部20は、無線伝送路上で通信を行う際に使用する高周波数帯域の信号の授受を行い、送受信されるアナログ信号のデータの増幅等を行う。そして、アンテナ10からデータを送信、または受信する。
物理部30及びMAC部40は、送信データ及び受信データのそれぞれ物理層及びMAC層についての処理を行う。以下、物理部30及びMAC部40の詳細について説明する。
まず物理部30について説明する。物理部30は、物理層受信部31及び物理層送信部32を備えている。
物理層受信部31は、RF部20から与えられる受信信号(アナログ信号)につき、A/D変換を行ってデジタル信号を得る。更に、このデジタル信号につき復調処理を行う。すなわち、例えば直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調及び誤り訂正復号を行って、受信フレームとしてMPDUを得る。そして、得られた受信フレームをMAC部40へ出力する。
物理層送信部32は、MAC部40から送信フレームと送信レートとを受け取る。そして、受け取った送信フレームの冗長符号化及びOFDM変調を行い、更にD/A変換を行うことによりアナログ信号を得て、このアナログ信号を送信信号としてRF部20へ出力する。この物理層送信部32によって送信フレームは、MAC部40で定められた送信レートにより、RF部20及びアンテナ10を介して無線LAN端末3へ送信される。
次にMAC部40について説明する。MAC部40は、MAC層受信部41及びMAC層送信部42を備えている。
まず、MAC層受信部41について説明する。MAC層受信部32は、物理層受信部31から受信フレームを受け取る。そして、受信フレームからMACヘッダを取り除いてパケットを組み立てる。なおパケットとは、送受信データがパーソナルコンピュータ等において扱えるデータ構造に組み立てられたものであり、フレームとは、無線通信により通信可能に組み立てられた送受信データのことである。受信フレームがデータフレームであれば、更に上位層の処理を行う送信データ処理部61へ送られる。送信データ処理部61は、パケットを用いた具体的な処理を行うブロックであり、例えばパーソナルコンピュータ等である。送信データ処理部61は、無線LAN基地局2(または無線LAN端末3)の一部であっても良いし、無線LAN基地局2の外部にあって且つ無線LAN基地局2とメタル回線や光ファイバ等によって接続されるものであっても良い。他方、受信フレームがコントロールフレーム等の、MAC層におけるプロトコル処理に仕様されるフレームの場合には、MAC層受信部41内で処理される。コントロールフレームの一例は、送達確認フレームである。送達確認フレームについては後述する。そして、再送制御など、送信処理に必要な情報を、受信情報としてMAC層送信部42へ出力する。
次に、MAC層送信部42について説明する。図示するようにMAC層送信部42は、フレーム生成部43及び制御部44を備えている。
まず、フレーム生成部43について説明する。フレーム生成部43は、パケット処理部45、アグリゲーション部46、及び送達確認設定部47を備えている。
パケット処理部45は、送信データ生成部60から、送信データをパケットとして受け取る。送信データ生成部60は送信データを生成するブロックであり、送信データ処理部61と同様に、例えばパーソナルコンピュータ等である。従って送信データ生成部60は、無線LAN基地局2(または無線LAN端末3)の一部であっても良いし、無線LAN基地局2の外部にあっても良い。パケット処理部45は、パケットにMACヘッダを付加する等の送信フレーム生成処理を行い、フレームをMPDUとして組み立てる。
アグリゲーション部46は、必要に応じて、パケット処理部45で得られた複数のMPDUを連接(アグリケーション:aggregation)する。これにより、複数のMPDUが1つのA−MPDUとして生成される。つまり、アグリゲーションを行うことで、複数のフレームが単一のフレームとして送信される。また同一のA−MPDU内に含まれる複数のMPDUは、同一のトラフィックIDによって管理される。アグリゲーションを行うか否かはフレームによって異なり、例えば送信データ生成部60等によって命令を受ける。但し、送信レートが変更された直後の一定期間は、制御部44の命令によって強制的にアグリゲーションを禁止される。この点については後に詳細に説明する。
送達確認設定部47は、パケット処理部45で得られたMPDU、またはアグリゲーション部46で得られたA−MPDUにつき、送達確認応答(acknowledge)を必要とするか否かを決定する。送達確認応答を行うか否かの情報は、MACヘッダ内の“Ack Policy”フィールドに設定することが出来、これによりフレームは、応答期待フレームか応答非期待フレームのいずれかに設定される。送達確認応答が必要か否かはフレームによって異なり、例えば送信データ生成部60等によって命令を受ける。但し、送信レートが変更された直後の一定期間は、制御部44の命令によって強制的に、送達確認応答を必要とするように決定する。この点についても後に詳細に説明する。
フレーム生成部43は、以上の構成により単一のMPDU、または複数のMPDUがアグリゲートされたA−MPDUを得て、これを送信フレームとして物理層送信部32へ出力する。なお、図2では送信データがパケット処理部45からアグリゲーション部46、送達確認設定部47の順に転送されるように示しているが、データの流れはこのような場合に限られるものでは無く、最終的に上記の送信フレームが得られる構成であれば良い。
次に、MAC層送信部42における制御部44について説明する。制御部44は、主に再送制御や送信レート制御等、送受信結果から算出され且つ送信に必要な情報を管理するブロックである。図示するように制御部44は、送信レート制御部48及びフレーム制御部49を備えている。
送信レート制御部48は、PER(packet error rate)などのパケット誤り率などを指標として、送信に最適な送信レートを決定する。そして決定した送信レートを、送信フレームと共に物理層送信部32へ通知する。また送信レート制御部48は、送信レートを前回送信したフレームの送信レートと異なる値に設定した際に、その旨の情報を送信レート変更通知としてフレーム制御部49に通知する。
フレーム制御部49は、送信レート制御部48から送信レート変更通知を受け取ることで、動作を開始する。動作を開始したフレーム制御部49は、アグリゲーション部46に対して、一定の期間、フレームのアグリゲーションを抑止するよう命令する。すなわちアグリゲーション部46に対して、フレームを単一のMPDUとして生成するよう命令する。更にフレーム制御部49は、送達確認設定部47に対して、上記一定の期間、送達確認応答を行う旨の情報をAck Policyフィールドに設定するよう命令する。すなわち、応答期待フレームとしてフレームを生成するよう命令する。つまりフレーム制御部49は、送信レートが変更された際に、送信データにつき、単一のMPDUで且つ応答期待フレームとしてフレームを生成するよう、フレーム生成部43に命令する。
図3は、フレーム制御部49の内部構成を示すブロック図である。図示するようにフレーム制御部49は、カウンタ50、メモリ51、比較部52、及び命令部53を備えている。こららは、送信レート制御部48から送信レート変更通知を受け取ることで動作を開始する。
カウンタ50は、物理層送信部32からフレームが送信された旨の情報(フレーム送信情報)を受け取り、その受け取った回数をカウントする。つまり、送信レートが変更された直後から、フレームの送信回数のカウントを開始する。メモリ51は、アグリゲーションの抑止回数を保持する。比較部52は、カウンタ50のカウンタ値と、メモリ51内に保持される抑止回数とを比較する。
命令部53は、比較部52における比較の結果、カウンタ50のカウンタ値が抑止回数より小さい場合に、アグリゲーション部46に対してアグリゲーション禁止命令を出力し、送達確認設定部47に対して送達確認命令を出力する。アグリゲーション禁止命令は、アグリゲーション部46に対して強制的に、フレームを単一のMPDUとして生成させる旨の命令である。また送達確認命令は、送達確認設定部47に対して強制的に、応答期待フレームを生成させる旨の命令である。
すなわち、上記構成フレーム制御部49により、送信レートの変更直後は、フレームの送信回数が抑止回数に達するまでの期間、アグリゲーションが抑止され、且つフレームは応答期待フレームとして生成される。
<送達確認応答について>
次に、上記の送達確認応答について、図4を用いて説明する。図4は、フレームの送信側(例えば基地局2)と受信側(例えば端末3)との間におけるフレームの送受信の様子を示すタイミングチャートである。
IEEE802.11規格では、無線LAN基地局2と無線LAN端末3との間でフレームの送受信があった際に、受信側がそのフレームを正確に受信できた否かを送信側に対して知らせる、送達確認応答機能が設けられている。例えば、無線LAN基地局2がフレームを送信し、これを送信先となる無線LAN端末3が受信できた場合には、無線LAN端末3は応答フレームを無線LAN基地局2に対して送信する。これにより、無線LAN基地局2はフレームを正しく送信できたか否かを把握でき、正しく送信できなかった際には例えばフレームを再送する。また送信出来たか否かの情報によって、無線伝送路の状況(混雑度など)を把握でき、これに基づいて送信レートの制御等が可能となる。
図4のCASE1は、フレームが単一のMPDUとして送信された場合について示している。図示するように、MPDUが応答期待フレームとして端末3へ送信されると、それを受信した端末3は、基地局2に対して応答フレーム(ACK(acknowledge)フレーム)を送信する。
また図4のCASE2は、フレームがA−MPDUとして送信された場合について示している。図示するように、A−MPDUが応答期待フレームとして端末3へ送信されると、それを受信した端末3は、基地局2に対して応答フレーム(BA(block acknowledge)フレーム)を送信する。BAフレームは、ブロック送達確認用のフレームである。またブロック送達確認とは、複数のMPDUを含むA−MPDUに対して、1つの応答フレームを用いて送達確認を行うものである。そしてBAフレーム内には、いずれかMPDUにつき正しく受信でき、またいずれのMPDUにつき正しく受信出来なかったか等の情報が含まれる。
<データの送信方法>
次に、上記構成の無線LAN基地局2及び無線LAN端末3におけるデータの送信方法について、図5を用いて説明する。図5はデータの送信方法のフローチャートである。データの送信方法は基地局2も端末3も同様であり、以下では基地局2が端末3へ送信する場合を例に挙げて説明する。
まず基地局2のMAC層送信部42のフレーム生成部45は、送信データ生成部60から送信データ(パケット)を受け取る(ステップS10)。
パケット処理部45は、受け取ったパケットにつき送信処理を行い、フレームを組み立てる(ステップS11)。そして、フレーム制御部49によりアグリゲーションが禁止されていなければ(ステップS12、NO)、アグリゲーション部46は必要に応じてフレームをアグリゲートしてA−MPDUを生成する(ステップS13)。禁止されていれば(ステップS12、YES)、アグリゲーション部46はアグリゲーションを行わず、フレームは単一のMPDUとして生成される(ステップS14)。
またフレーム制御部49により応答期待フレームの設定が命令されていなければ(ステップS15、NO)、送達確認設定部47は必要に応じてフレームを応答期待フレームに設定する(ステップS16)。命令されていれば(ステップS15、YES)、送達確認設定部47はフレームを応答期待フレームに設定する(ステップS17)。
なお、フレーム制御部49によりアグリゲーションが禁止されている場合には、応答期待フレームの設定も同時に命令されている。またフレーム制御部49により応答期待フレームの設定が命令されている場合には、同時にアグリゲーションも禁止されている。
以上のようにして生成された送信フレームは、物理層送信部32与えられる。そして物理層送信部32は、送信フレームにつき、OFDM変調、冗長符号化、D/A変換などの送信処理を行う(ステップS18)。そして、物理層送信部32における送信処理で得られたアナログ信号が、RF部20を介してアンテナ10から、送信レート制御部48により決定された送信レートにより送信される(ステップS19)。
<フレーム制御部49の動作の詳細について>
次に、MAC層送信部42の制御部44におけるフレーム制御部49の動作の詳細について、図6を用いて説明する。図6はフレーム制御部49の動作を示すフローチャートである。
図示するように、まずフレーム制御部49は、送信レート制御部48から送信レート変更通知を受信することで、動作を開始する(ステップS20)。するとカウンタ50はカウンタ値をゼロにリセットする(ステップS21)。
そして比較部52は、カウンタ50のカウンタ値とメモリ51内の抑止回数とを比較する(ステップS22)。カウンタ値が抑止回数に達していなければ(ステップS23、NO)、命令部53はアグリゲーション部46に対して、アグリゲーションの禁止を命令する(ステップS24)。すなわち、アグリゲート禁止命令を出力する。更に命令部53は、送達確認設定部47に対して、応答期待フレームに設定するよう命令する(ステップS25)。すなわち、送達確認命令を出力する。その後、フレームが送信される度に、カウンタ50はカウンタ値に“1”を加算して(ステップS26)、ステップS22の処理に戻る。
ステップS22の比較の結果、カウンタ値が抑止回数に達していれば(ステップS23、YES)、命令部53は、アグリゲーション部に対するアグリゲーションの禁止命令を解除する(ステップS27)。すなわち、アグリゲート禁止命令の出力を停止する。更に命令部53は、送達確認設定部47に対する応答期待フレームの設定命令を解除する(ステップS28)。すなわち、送達確認命令の出力を停止する。
なお、ステップS27、S28で行われる指示は、アグリゲーション部46及び送達確認設定部47に対する強制設定の解除の指示であり、アグリゲーションを行う旨の指示や、応答期待フレーム設定を行わない旨の指示をするものではない。従って、ステップS27、S28の後は、アグリゲーション部46及び送達確認設定部47の通常の制御に基づいて、フレーム生成部43はアグリゲーションを行うか否か、及び応答期待フレームとするか否かを決定する。
そしてステップS27、S28の後、フレームがMAC層送信部42から物理層送信部32へ出力された時点で、フレーム制御部49の動作は終了する(ステップS29)。
なお、フレーム制御部49が動作中に送信レート制御部が送信レートを変更し、送信レート変更通知がフレーム制御部49に出力された場合には、フレーム制御部49は、図6のいずれのステップを実行中であっても、ステップS20に戻る。つまり、フレーム制御部49は最初から処理をやり直す。
<効果>
以上のように、この発明の第1の実施形態に係る無線通信装置及び無線通信方法であると、データの伝送効率を向上出来る。本効果について、以下詳細に説明する。
背景技術で説明したとおり、現在策定中のIEEE802.11n規格では、A−MPDUが採用されている。これにより、効率的なデータの伝送が期待されている。しかし、A−MPDUは複数のMPDUを連接したものであるから、そのフレーム長は長くなる。そして、一般的にフレーム長が伸びるとフレームの送信に要する時間も延びる。そのため、フレーム後半部分を送信する際における実際の無線伝送路の状況が、フレームの先頭部分を送信する際に物理部の行う無線伝送路推定の結果と大きく異なる場合がある。つまり、無線伝送路の状況(混雑具合等)が、フレームの前半部分の送信時と後半部分の送信時とで大きく異なる場合が生じうる。その結果、フレーム全体としての送信性能が低下する。従って、多くのMPDUをアグリゲートしたとしても、必ずしもスループットが大きくなるわけでは無い。
そこでIEEE802.11n規格では、従来の無線LANシステムで使用されるLink Adaptation機能を用いて、通信中の通信状況に応じて送信レート等を適応制御することが、非常に重要となる。一般的なLink Adaptation機能においては、例えば送受信するフレームのPERなどを指標に用いて、ある一定のPERを超える誤り率となった場合に、現在使用している送信レートより低速な送信レートを選択する、といった制御が行われる。これにより誤り率を下げ、全体的な伝送効率の確保を行う。なお、送信レートとPERの関係は、基本的には低速な送信レートほど誤り率は低くなる。逆に、ある送信レートにおいて誤り率が十分低く、より高速な送信レートで送信しても誤り率がある程度低いことが見込まれるのであれば、高速な送信レートに切り替えたほうがスループットは向上する。従って、何らかの指標を用いて伝送レートを高速なものに切り替える制御も、Link Adaptation機能では行われる。
しかし、従来のLink Adaptation機能では次のような問題があった。すなわち、現在使用中の送信レートより低速な送信レートを選択する場合には、変更後の送信レートの誤り率が現在の誤り率より低くなることを予想できる。しかし、現在使用中の送信レートよりも高速な送信レートに変更する場合には、変更後の誤り率が許容しうる範囲に収まるかどうかの判断は非常に困難である。つまり、より高速な伝送レートでの通信が可能であるかどうかを事前に予測することは難しい。そのため、現状においては通信不可能であるリスクを負いながら、送信レートを高速なものに切り替えた後、実際に通信を行いながら判断をするしかなかった。
そして、高速な送信レートに切り替えた後に、当該送信レートでは通信が困難であることが分かった場合には、即座に元の送信レートに戻すことが、一時的なスループット低下を抑制するためには重要である。
また、誤り率が高い等の理由で低速な送信レートに切り替える際においても、どの程度まで低速な送信レートにすべきであるかは、送信レートを切り替えた上で通信状況を観測することで判断される。そして、必要であれば更に低い送信レートを選択する必要がある。そのため、このような場合であっても、高速な送信レートに切り替える場合ほど問題は少ないとはいえ、やはり早急な判断が重要となる。
そしてIEEE802.11n規格では、前述の通りA−MPDUを用いることでフレーム長が長くなる傾向があるため、上記問題が顕著となる。本問題点につき、図7を用いて説明する。図7は、従来の無線通信方法においてA−MPDUを用いてデータを送信する場合のタイミングチャートであり、送信側(例えば無線LAN基地局)と受信側(例えば無線LAN端末)との間のフレームの送受信の様子と、使用する送信レートとを示している。
図示するように、無線LAN基地局は無線LAN端末との間で、117Mbpsの送信レートを用いて無線通信を行っている。まず基地局は、MPDU1〜MPDU4をアグリゲートして得たA−MPDU1の送信に成功し、端末からBAフレームを受け取る。
そして、基地局はPERの改善等の結果から、時刻t1において送信レートを117Mbpsから130Mbpsへ上げて、MPDU5〜MPDU9をアグリゲートして得たA−MPDU2を送信したとする。しかしながら、実際には130Mbpsの送信レートは高すぎて、送信に失敗したとする。すると端末は、A−MPDU2を受信出来ていないのでBAフレームを送信しない。
基地局は、A−MPDU2についてのBAフレームを受信出来なかったことで、130Mbpsの送信レートでは通信が出来ないと判断し、時刻t2において送信レートを117Mbpsに戻し、A−MPDU2を再送する。
以上の例であると、130Mbpsで通信可能か否かを確認するには、5つのMPDUを含みフレーム長の長いA−MPDU2を送信しなければならない。そしてその結果、送信できなかった場合には、再度、フレーム長の長いA−MPDU2を送信しなければならない。つまり、A−MPDU2を2回送信する必要があり、非常に大きなオーバーヘッドが存在する。その結果、通信効率が悪化する。
この点、本実施形態に係る構成であると、送信レートを切り替えた直後に送信するフレームは、単一のMPDUとし、更に応答フレームを要求するフレームとしている。従って、上記オーバーヘッドを小さく出来る。つまり、送信レート切り替え後に行う通信可能かどうかの確認を、迅速に行うことが出来、通信効率を向上出来る。以下、本効果につき、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る無線通信方法によりデータを送信する場合のタイミングチャートであり、送信側(例えば無線LAN基地局2)と受信側(例えば無線LAN端末3)との間のフレームの送受信の様子と、使用する送信レートとを示している。なお、抑止回数が1回の場合について示している。
図示するように、図7で説明した場合と同様に、基地局2は117Mbpsの送信レートにてA−MPDU1を端末3へ送信し、端末3からBAフレームを受信する。その後、時刻t1で基地局2は送信レートを130Mbpsへ上げる。
すると、基地局2ではフレーム制御部49によってアグリゲート禁止命令と送達確認命令が出力される。従って、時刻t1で送信されるフレームは、単一のMPDU5であり、またMPDU5は応答期待フレームとして端末3へ送信される。MPDU5の送信に失敗すると、基地局2はMPDU5に対するACKフレームを受信出来ない。
そこで基地局2は130Mbpsでの通信は困難と判断し、時刻t3で送信レートを117Mbpsに戻してフレームを再送する。この時点においても、送信レートの変更があったために、フレーム制御部49はアグリゲート禁止命令と送達確認命令とを出力する。従って、時刻t3で送信されるフレームは、単一のMPDU5であり、またMPDU5は応答期待フレームとして端末3へ送信される。時刻t3でのMPDU5を再送すると、カウンタ50のカウンタ値は抑止回数と等しくなるので、フレーム制御部49はアグリゲート禁止命令と送達確認命令の出力を停止する。
そして基地局2は、ACKフレームを受信することによりMPDU5の送信に成功したことを認識して、残りのMPDU6〜MPDU9をA−MPDU2として端末3へ送信する。その後、端末3からA−MPDU2についてのBAフレームを受信する。
上記本実施形態に係る方法であると、通信が困難な期間、すなわち送信レートが130Mbpsである期間は、時刻t1〜t3のΔT2であり、図7の場合の時刻t1〜t2のΔT1よりも短くなる。更に本実施形態では、再送しなければならないフレームは単一のMPDUであり、図7のようにA−MPDU2を再送する場合に比べて、再送に要する時間も短く出来る。更に、送信レートを変更した直後は、ACKフレームを要求するフレームとしてMPDU5を送信する。従って、端末3がフレームを受信出来たか否かを認識することが出来、送信レート変更直後における無線伝送路の状況を的確に把握出来る。
このように、本実施形態であると、Link Adaptation機能によって送信レートを切り替えた際に、無線伝送路の状態の確認を迅速に行うことができる。その結果、高速な送信レートに切り替え、且つ切り替え後の送信レートでは通信が困難であった場合において、早急に元の送信レートに戻すことができ、スループットの低下を抑制出来る。また、低速な送信レートに切り替え、且つ切り替え後の送信レートでも通信が困難で、更に低速な送信レートに変更する必要があるような場合においても、送信レートの更なる切り替えを早急に行うことができ、スループットの低下を抑制出来る。更に、再送にすべきフレームは単一のMPDUであるので、再送に要する無駄な時間を短く抑えることが出来る。その結果、無線通信装置におけるデータの伝送効率を向上出来る。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る無線通信装置及び無線通信方法について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態においてフレームのアグリゲーションを行わずにフレームの送信が行われる場合に関するものである。以下では、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<無線LAN基地局2及び無線LAN端末3の構成>
まず、本実施形態に係る無線LAN基地局2及び無線LAN端末3の構成について、図9を用いて説明する。第1の実施形態と同様に、無線LAN基地局2及び無線LAN端末3はほぼ同様の構成を有しており、以下では無線LAN基地局2の場合を例に説明する。図9は、無線LAN基地局2のブロック図である。
図示するように無線LAN基地局2は、第1の実施形態で説明した図2の構成において、アグリゲーション部46を廃した構成を有している。従って、フレーム生成部43はMPDUのアグリゲーションは行わず、単一のMPDUとしてフレームを生成する。
また制御部44内のフレーム制御部49は、アグリゲート禁止命令の代わりに、送信データ生成部60に対して、送信データのデータサイズを規定値以下に制限する命令(データサイズ制限命令)を出力する。すなわちフレーム制御部49は、送信レート制御部から送信レート変更通知を受け取った際に、一定の期間、送信データ生成部60に対してデータサイズ制限命令を出力し、また送達確認設定部47に対して、送達確認命令を出力する。
フレーム制御部49の内部構成は、第1の実施形態で説明した図3において、アグリゲート禁止命令をデータサイズ制限命令に置き換えた構成を有する。またメモリ51は、データサイズの制限されたフレームの送信回数(この回数を、本実施形態でも以下、抑止回数と呼ぶ)を保持する。
その他の構成は第1の実施形態と同様である。
<データの送信方法>
次に、本実施形態に係る無線LAN基地局2及び無線LAN端末3におけるデータの送信方法について、図10を用いて説明する。図10はデータの送信方法のフローチャートである。データの送信方法は基地局2も端末3も同様であり、以下では基地局2が端末3へ送信する場合を例に挙げて説明する。
まずフレーム制御部49がデータサイズ制限命令を出力していない場合(ステップS30、NO)、送信データ生成部60は任意のデータサイズを有する送信データ(パケット)を生成する(ステップS31)。他方、データサイズ制限命令が出力されている場合(ステップS30、YES)には、送信データ生成部60は、規定値以下のデータサイズを有する送信データを生成する(ステップS32)。この規定値は、予め送信データ生成部60において設定された値であっても良いし、データサイズ制限命令と共にフレーム制御部49から与えられる値であっても良い。
そしてパケット処理部45は、ステップS31またはS32で生成された送信データを受け取り(ステップS10)、送信処理を行ってフレームを組み立てる(ステップS11)。その後は、第1の実施形態で説明したステップS15以降の処理が行われる。
<フレーム制御部49の動作の詳細について>
次に、本実施形態に係るフレーム制御部49の動作の詳細について、図11を用いて説明する。図11はフレーム制御部49の動作を示すフローチャートである。
図示するように、本実施形態に係るフレーム制御部49の動作は、上記第1の実施形態で説明した図6のフローチャートにおいて、ステップS24、S27の処理を、データサイズ制限命令に関する処理に置き換えたものである。
すなわち、ステップS20〜S22の処理の後、カウンタ値が抑止回数に達しない場合には(ステップS23、NO)、命令部53は送信データ生成部60に対して、送信データのサイズを規定値以下とするよう制限する(ステップS40)。すなわちデータサイズ制限命令を出力する。その後、ステップS25の処理に進む。
逆にカウンタ値が抑止回数に達した場合には(ステップS23、YES)、命令部53は送信データ生成部60に対して、送信データのサイズの制限を解除する(ステップS41)。すなわち、データサイズ制限命令の出力を停止する。これにより送信データ生成部60は、任意のデータサイズの送信データを生成することが可能となる。その後、ステップS28の処理に進む。
<効果>
以上のように、この発明の第2の実施形態に係る無線通信装置及び無線通信方法であると、フレームのアグリゲーションを行わない無線LANシステムであっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。本効果について、以下詳細に説明する。
一般的に、送信フレームのサイズは、一定値となるように予め決められている場合を除き、送信データのサイズに依存する。すなわち、送信データのデータサイズが大きいほど、フレームのサイズも大きくなる。つまりフレーム長が長くなり、フレームの送信に時間がかかる。従って、このような場合には第1の実施形態で説明した問題と同様の問題が発生する。本問題点につき、図12を用いて説明する。図12は、従来の無線通信方法においてデータを送信する場合のタイミングチャートであり、送信側(例えば無線LAN基地局)と受信側(例えば無線LAN端末)との間のフレームの送受信の様子と、使用する送信レートとを示している。なお、各フレームのデータサイズ(フレーム長)は、図中の各フレームの時間軸に沿った長さで示している。
図示するように、無線LAN基地局は無線LAN端末との間で、117Mbpsの送信レートを用いて無線通信を行っている。まず基地局は、フレームF1の送信に成功し、端末からBAフレームを受け取る。そして基地局は、時刻t1において送信レートを117Mbpsから130Mbpsへ上げて、比較的フレームサイズの大きいフレームF2を送信したとする。しかしながら、フレームF2の送信に失敗したとする。そこで基地局は、時刻t2において送信レートを117Mbpsに戻し、フレームF2を再送する。
以上の例であると、130Mbpsで通信可能か否かを確認するには、フレーム長の長いフレームF2の送信完了を待たなければならない。そしてその結果、送信できなかった場合には、再度、フレーム長の長いフレームF2を送信しなければならない。つまり、第1の実施形態において130Mbpsの送信レートにてA−MPDU2を送信する場合と同様の問題が発生する。
この点、本実施形態に係る構成であると、送信レートを切り替えた直後に送信するフレームは、そのフレームサイズが規定値以下とされ、データサイズの比較的小さいフレームとされる。更に応答フレームを要求するフレームとしている。従って、上記オーバーヘッドを小さく出来る。本効果につき、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態に係る無線通信方法によりデータを送信する場合のタイミングチャートであり、送信側(例えば無線LAN基地局2)と受信側(例えば無線LAN端末3)との間のフレームの送受信の様子と、使用する送信レートとを示している。なお、各フレームのデータサイズ(フレーム長)は、図中の各フレームの時間軸に沿った長さで示しており、また抑止回数が1回の場合について示している。
図示するように、時刻t1で基地局2は送信レートを130Mbpsへ上げると、フレーム制御部49によってデータサイズ制限命令と送達確認命令が出力される。従って、時刻t1で送信されるフレームF2’は、データサイズが規定値以下に制限された送信データに関するものであり、そのフレーム長は比較的短い。またフレームF2’は応答期待フレームとして端末3へ送信される。フレームF2’の送信に失敗すると、基地局2はMPDU5に対するACKフレームを受信出来ない。
そこで基地局2は130Mbpsでの通信は困難と判断し、時刻t3で送信レートを117Mbpsに戻してフレームを再送する。この時点においても、送信レートの変更があったために、フレーム制御部49はデータサイズ制限命令と送達確認命令とを出力する。従って、時刻t3で送信されるフレームは、そのデータサイズが制限され、フレームF2’が再送される。そして、カウンタ50のカウンタ値が抑止回数に等しくなるため、データサイズ制限命令と送達確認命令とが解除され、残りのフレームF3が送信される。
上記本実施形態に係る方法であると、通信が困難な期間、すなわち送信レートが130Mbpsである期間は、時刻t1〜t3のΔT2であり、図12の場合の時刻t1〜t2のΔT1よりも短くなる。更に本実施形態では、再送しなければならないフレームはフレーム長の短いフレームF2’であり、図12のようにフレーム長の長いフレームF2を再送する場合に比べて、再送に要する時間も短く出来る。
従って、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
以上のように、この発明の第1、第2の実施形態に係る無線通信装置及び無線通信方法であると、Link Adaptation機能等により通信状況に応じてフレームの送信レートを切り替える際に、切り替え直後に送信するフレームをフレーム長の短いものとしている。更にこのフレームを、応答を期待するフレームとして送信している。特に、IEEE802.11n規格におけるA−MPDU機能を使用している場合には、送信レート切り替え時にはアグリゲーションを抑止することで、フレーム長を短くしている。これにより、切り替え後の送信レートにおける通信可能の是非を迅速に判断することが可能となる。その結果、データの伝送効率を向上出来る。
なお、上記実施形態では送信レートとして117Mbpsと130Mbpsを使用する場合について説明したが、これらは一例に過ぎず、この他の送信レートを使用することも出来る。また、上記実施形態では、送信レートをより高速な送信レートに切り替えた場合に送信に失敗する例について説明した。しかし、低速な送信レートに切り替えた場合に送信に失敗した場合も同様である。この場合には、更に低速な送信レートに切り替える。
また、上記実施形態では無線LAN基地局2が無線LAN端末3に対してフレームを送信し、無線LAN基地局2が送信レートを変更する場合について説明した。しかし、無線LAN端末3が無線LAN基地局2に対してフレームを送信し、また無線LAN端末3が送信レートを変更する場合にも同様に適用出来る。
更に上記実施形態では、フレーム制御部49を図3に示す構成として説明したが、フレーム制御部49はハードウェアで実現される場合に限らず、図6及び図11に示す動作が可能であればソフトウェアで実現しても良い。
また、カウンタ50は、物理層送信部32においてフレームを送信した際にカウントアップするのでは無く、送信したフレームに対して送信先から応答フレーム(ACKフレーム)を受信した際にカウントアップしても良い。つまり、フレームを正確に送信出来た回数をカウントしても良い。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
この発明の第1の実施形態に係る無線LANシステムのブロック図。 この発明の第1の実施形態に係る無線LAN基地局及び無線LAN端末のブロック図。 この発明の第1の実施形態に係るフレーム制御部のブロック図。 この発明の第1の実施形態に係る無線通信システムにおける、送達確認の様子を示すタイミングチャート。 この発明の第1の実施形態に係る無線通信方法のフローチャート。 この発明の第1の実施形態に係るフレーム制御部の動作を示すフローチャート。 無線通信におけるフレームの送受信の様子を示すタイミングチャート。 この発明の第1の実施形態に係る無線通信方法における、フレームの送受信の様子を示すタイミングチャート。 この発明の第2の実施形態に係る無線LAN基地局及び無線LAN端末のブロック図。 この発明の第2の実施形態に係る無線通信方法のフローチャート。 この発明の第2の実施形態に係るフレーム制御部の動作を示すフローチャート。 無線通信におけるフレームの送受信の様子を示すタイミングチャート。 この発明の第2の実施形態に係る無線通信方法における、フレームの送受信の様子を示すタイミングチャート。
符号の説明
1…無線LANシステム、2…無線LAN基地局、3…無線LAN端末、10…アンテナ、20…RF部、30…物理部、31…物理層受信部、32…物理層送信部、40…MAC部、41…MAC層受信部、42…MAC層送信部、43…フレーム生成部、44…制御部、45…パケット処理部、46…アグリゲーション部、47…送達確認設定部、48…送信レート制御部、49…フレーム制御部、60…送信データ生成部、61…送信データ処理部、50…カウンタ、51…メモリ、52…比較部、53…命令部

Claims (5)

  1. 送信データにつきフレームを生成し、且つ複数の前記フレームをアグリゲートするフレーム生成部と、
    前記フレーム生成部で生成された前記フレーム、またはアグリゲートされた複数の前記フレームを送信する送信部と、
    前記送信部における送信レートを制御すると共に、前記送信レートを変更した直後、前記送信部における前記フレームの送信回数が規定回数に達するまでの期間、前記フレーム生成部に対して前記フレームをアグリゲートすることを禁止し、且つ前記フレーム生成部に対して、送達確認応答を要求するフレームとして前記フレームを生成するよう命令する制御部と
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記制御部は、前記送信レートを変更した直後から、前記送信回数のカウントを開始するカウンタと、
    前記カウンタにおけるカウンタ値と前記規定回数とを比較する比較部と、
    前記比較部における比較の結果、前記カウンタ値が前記規定回数未満である場合に、前記フレーム生成部に対して前記フレームをアグリゲートすることを禁止する命令部と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 送信データにつきフレームを生成するフレーム生成部と、
    前記フレーム生成部で生成された前記フレームを送信する送信部と、
    前記送信部における送信レートを制御すると共に、前記送信レートを変更した直後、前記送信部における前記フレームの送信回数が規定回数に達するまでの期間、前記送信データを生成するデータ生成部に対して、送信データのデータサイズを規定値以下とするよう制限し、且つ前記フレーム生成部に対して、送達確認応答を要求するフレームとして前記フレームを生成するよう命令する制御部と
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  4. 前記制御部は、前記送信レートを変更した直後から、前記送信回数のカウントを開始するカウンタと、
    前記カウンタにおけるカウンタ値と前記規定回数とを比較する比較部と、
    前記比較部における比較の結果、前記カウンタ値が前記規定回数未満である場合に、前記データ生成部に対して送信データのデータサイズを規定値以下とするよう制限する命令部と
    を備えることを特徴とする請求項3記載の無線通信装置。
  5. 無線通信を用いてフレームの送受信を行い、複数の前記フレームをアグリゲートして送信可能な無線通信方法であって、
    伝送路の状況に応じて前記フレームの送信レートを変更するステップと、
    前記送信レートの変更直後に、前記フレームをアグリゲートすることを禁止すると共に、前記フレームの送信回数の計数を開始するステップと、
    前記アグリゲートが禁止された状態でフレームを送信するステップと、
    前記フレームの送信回数が規定値に達した後に、前記フレームをアグリゲートすることを許可するステップと
    を具備することを特徴とする無線通信方法。
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