JP4900274B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関する。
特許文献1には、ハウジング内にアース部と定着装置とを備えた画像形成装置が開示されている。定着装置は、現像剤像を加熱して記録シート上に定着させる加熱部材としての加熱ローラと、加熱ローラに帯電している電荷をアース部に逃がすためのアース電極とを有している。
アース電極は、定着装置本体に固定された固定部と、固定部から両側に延出する2本のアーム部とを有している。一方のアーム部は加熱ローラに接触し、他方のアーム部はアース部に接触している。加熱ローラに帯電している電荷は、一方のアーム部、固定部及び他方のアーム部を順に通ってアース部に逃がされる。
特開平8−48432号公報
上記従来の画像形成装置は、加熱ローラからアース部に至るアース経路が2本のアーム部及び固定部で構成されているため、アース電極が長尺化している。このため、この画像形成装置は、定着装置周りが狭小となって他の部品をハウジング内に搭載するためのレイアウトが困難であったり、大型化を生じてしまう。
本発明は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、定着装置周りのレイアウトが容易であり、小型化を実現可能な画像形成装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の画像形成装置は、ハウジングと、
ハウジングに設けられたアース部と、
前記ハウジングに対して着脱可能とされた定着装置とを備え、
前記定着装置は、現像剤像を加熱して記録シート上に定着させる加熱部材と、前記加熱部材及び前記アース部と電気的に接続されるアース電極とを有し、
前記アース電極は、定着装置本体に固定された固定部と、前記固定部から一方側へ延出した形態であって弾性を有するアーム部とを有し、
前記定着装置が前記ハウジングに取り付けられた状態では、前記アース部と前記加熱部材とは、前記アーム部を挟んで互いに反対側に配置され、
前記アーム部は板状をなし、その延出方向における異なる2位置において、前記アース部及び前記加熱部材と弾性的に接触可能に構成され
前記アーム部における前記アース部との接触部は、前記ハウジングに対する前記定着装置の取り付け方向と交差する面となっていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の画像形成装置は、加熱部材からアース部に至るアース経路が1本のアーム部だけで構成されているので、アース電極が短くなっている。このため、アース電極の短尺化により、ハウジング内におけるアース電極の配置に必要なスペースを小さくすることが可能である。
したがって、この画像形成装置は、定着装置周りのレイアウトが容易であり、デザインの自由度が向上する。また、この画像形成装置は、小型化を実現することも可能である。さらに、この画像形成装置は、アース電極の材料コストを低く抑えることにより、製造コストの低廉化も実現可能である。
また、本発明の画像形成装置はハウジングを備える。また、定着装置はハウジングに対して着脱可能とされている。そして、定着装置がハウジングに取り付けられた状態では、アース部と加熱部材とは、アーム部を挟んで互いに反対側に配置されている。
この構成によれば、定着装置がハウジングに取り付けられた状態では、アーム部は、アース部に当接することにより、加熱部材に対する弾性押圧力を増大させる形状に弾性撓みする。これにより、加熱部材とアーム部との接触抵抗が低減し、接触信頼性が向上し、アースが確実になる。
また、本発明の画像形成装置は、アーム部が板状をなしている。また、アーム部におけるアース部との接触部は、ハウジングに対する定着装置の取り付け方向と交差する面となっている。
この構成によれば、ハウジングに定着装置が取り付けられてアーム部がアース部に接触するときに、アーム部とアース部とが殆ど摺動せずに確実に接触し、アースが確実になる。
本発明の画像形成装置は、アーム部の延出端部が加熱部材との接触部とされていることが好ましい(請求項)。
この構成によれば、定着装置をハウジング外へ取り出したときに、アーム部の延出端部は加熱部材に接触又は接近した状態となるので、アーム部の延出端部が他部材に引っ掛かる虞が少ない。このため、他部材の引っ掛かりに起因して、アーム部が変形したり、アース電極がハウジングから離脱したりすることが回避される。これにより、定着装置をハウジングに再度組み付けたときに、アーム部とアース部及び加熱部材との接触信頼性を確保し、アースを確実にとることができる。
本発明の画像形成装置では、定着装置本体には、アーム部におけるアース部との接触領域を除いた部分を覆う形態のカバーが設けられていることが好ましい(請求項)。
この構成によれば、定着装置をハウジング外へ取り出したときには、カバーにより、アーム部を他部材の干渉から保護することができる。このため、他部材の引っ掛かりに起因して、アーム部が変形したり、アース電極がハウジングから離脱したりすることが回避される。これにより、定着装置をハウジングに再度組み付けたときに、アーム部とアース部及び加熱部材との接触信頼性を確保し、アースを確実にとることができる。
また、本発明の画像形成装置は、記録シートを加熱部材に押圧する押圧ローラがアース電極に対して導通可能に接続されていることが好ましい(請求項)。
この構成によれば、押圧ローラに帯電している電荷をアース部に逃がすことができるため、押圧ローラ用のアース電極が不要になり、部品点数の削減により、より一層本発明の効果が顕著になる。
以下、図面に基づき、本発明を電子写真方式の印刷装置、いわゆるレーザプリンタに具体化した実施例1を説明する。
1.レーザプリンタの構成
このレーザプリンタは、図1に示すように、紙面の上側を重力方向上方側として設置され、通常、紙面右側を前側として使用される。
レーザプリンタは、略直方体形状のハウジング1と、ハウジング1内に設置される給紙手段2と、給紙手段2によって搬送されてくる用紙等の記録シートPに画像を形成する画像形成手段3とを備えている。画像形成手段3は、スキャナ部7と、複数個の現像カートリッジ5と、定着装置6とを有している。実施例1の画像形成部3は、カラー印刷が可能ないわゆるダイレクトタンデム方式のものである。
2.定着装置
定着装置6は、記録シートPの搬送方向において、最も下流側の現像カートリッジ5の感光ドラムより後流側に配設されており、図6及び図7に簡略化して示すように、ハウジング1の内側に設けられたフレーム4に対して着脱可能に組み付けられている。フレーム4に対する定着装置6の着脱方向は、水平方向方向である。即ち、定着装置6をフレーム4に取り付ける際には、図7に矢線Aで示すように、定着装置6をフレーム4の後方から前方へスライド(平行移動)させ、定着装置6をフレーム4から外すときには、定着装置6を後方へスライド(平行移動)させる。定着装置6は、図2〜5に示すように、定着装置本体10、加熱部材としての加熱ローラ11、押圧ローラ21及びアース電極80等を有して構成されている。
2.1 定着装置本体
定着装置本体10は、図2〜4に示すように、左右一対のサイドフレーム42と、これらの両サイドフレーム42を連結するフロントフレーム43と、フロントフレーム43よりも後方に配置されて同じく両サイドフレーム42を連結するリアフレーム44とを有して構成され、フレーム4に嵌合されるようになっている。
一対のサイドフレーム42には、図8及び図9に簡略化して示すように、夫々斜め下後方へ開口するように切欠された形態の軸受溝45が形成されている。両軸受溝45が加熱ローラ11を支持している。
また、両サイドフレーム42には、夫々金属製の揺動アーム46がその前端部においてサイドフレーム42の揺動軸47に支持されている(図3及び図5を参照)。この揺動アーム46は、左右方向の揺動軸47を支点として、後端部(自由端部)を揺動軸47とほぼ同じ高さとする水平な押圧姿勢(図3及び図8を参照)と、後端部を揺動軸47の斜め下後方に位置させる待避姿勢(図9を参照)との間で揺動し得るようになっている。この揺動アーム46は押圧ローラ21を支持している。
リアフレーム44の左右両端部には、図3及び図5に示すように、夫々コイル部の軸線を上下方向に向けた金属製の引張りコイルバネからなる復帰バネ48が設けられている。復帰バネ48は、その上側のフック部をリアフレーム44の金属製の係止部材49に係止させることによりぶら下がった状態となっており、復帰バネ48の下側のフック部は揺動アーム46の後端側位置から上方へ延びた引掛け部50に引っ掛けられている。この復帰バネ48の弾性復元力により、揺動アーム46は待機姿勢から押圧姿勢へ復帰する方向へ付勢されている。
フロントフレーム43における左右両端部のうち、いずれか一方の端部の上端部には、図3及び図4に示すように、水平な支承面を有する支承部51が形成されている。この支承部51にアース電極80が支承されている。また、フロントフレーム43の左右両端部のうち、支承部51の形成されている側の端部には、図2〜4に示すように、上下両方向及び後方に開放された縦長のカバー52が形成されている。カバー52の上端は支承部51よりも低い位置に設定されている。このカバー52の内部には、アース電極80のアーム部81の一部が収容されている。
2.2 加熱ローラ
加熱ローラ11は、図1に示すように、記録シートPの画像形成面側に配設された円筒状の回転体であって、モータを備えた駆動手段(図示せず。)により、搬送経路に沿う方向に回転駆動されるようになっている。加熱ローラ11は、図3及び図5に示すように、軸線を左右方向に向けた円筒体54と、円筒体54の左右両端部に取り付けた同心リング状をなす一対のベアリング55と、円筒体54の中空内に配置されたハロゲンランプヒータ(図示せず。)とを備えて構成され、ハロゲンランプヒータにより加熱されるようになっている。円筒体54は、金属製の円筒状をなす芯金(図示せず。)と、芯金の外周に固着した円筒状の弾性接触部材とを備えた周知形態のものである。
ベアリング55は、インナリングとアウタリングとを備えた周知形態の金属製部材である。インナリングは円筒体54の芯金に対して一体回転し得るように固着されている。左右両インナリングのうち一方のインナリングには、定着装置6がハウジング1に取り付けられている状態において、図示しない駆動手段から回転力が伝達されるようになっている。左右両アウタリングのうち支承部51及びカバー52が形成されている側に位置するアウタリングの外周には、アース電極80を接触させるための同心円形をなすフランジ状の摺接部56が形成されている。
また、左右両インナリングには、夫々筒状の軸部材57が固着されている。図8及び図9に示すように、これらの軸部材57は、軸受溝45に対し、上下及び前後方向への相対移動を規制されて位置決めされた状態で取り付けられるようになっているとともに、軸受溝45から外すことができるようになっている。軸受溝45は斜め下後方に開口されているので、軸受溝45に対する軸部材57の取付け方向は、図9に矢線Bで示すように、斜め上前方に向かう方向となる。
2.3 押圧ローラ
押圧ローラ21は、図1に示すように、搬送経路を挟んで加熱ローラ11と反対側(加熱ローラ11の下方)に配設され、図5に示すように、金属製の支持軸59の外周に耐熱ゴム製の筒状部材が一体化された周知形態の円柱状回転体である。図3及び図5に示すように、押圧ローラ21は、その支持軸59の両端部を揺動アーム46の後方の軸受孔に嵌合させることにより、回転自由に支持されているとともに、揺動アーム46と一体となって揺動し得るようになっている。
上記のように揺動アーム46は復帰バネ48によって押圧姿勢側(上方)へ付勢されているので、常には揺動アーム46が押圧姿勢をとって押圧ローラ21が押圧位置(図8を参照)に保持されるようになっている。この押圧位置は、加熱ローラ11の斜め下後方の位置に設定されているので、押圧ローラ21は、復帰バネ48の付勢力により、加熱ローラ11に対して斜め下後方から押し上げるように押圧されている。つまり、加熱ローラ11は、その軸部材57を軸受溝45内に押し込める方向の力を受けているので、加熱ローラ11は軸受溝45に支持された状態に保持される。加熱ローラ11が回転すると、加熱ローラ11の外周に接触する記録シートPを介し、加熱ローラ11から押圧ローラ21に回転力が伝わり、押圧ローラ21が加熱ローラ11と逆方向に従動回転するようになっている。
また、復帰バネ48の付勢力に抗して揺動アーム46を斜め下前方の退避姿勢へ揺動変位させると、押圧ローラ21は、加熱ローラ11に対してほぼ真下の退避位置(図9を参照)まで離間する。このようにすると、軸部材57を軸受溝45から離脱させながら、加熱ローラ11を定着装置本体10から斜め下後方へ外すことができる。
2.4 アース電極
図5に示すように、アース電極80は、所定形状に打ち抜いた細長い形状をなすとともに弾性を有する金属材料からなる板材に曲げ加工を施して成形されている。アース電極80は、途中で屈曲されてはいるものの、全体として細長い形状をなす。アース電極80は、その長さ方向における大部分を占める領域がアーム部81となっており、長さ方向における一方の端部は固定部82となっている。
固定部82の後端部(アーム部81とは反対側の端部)には、図3〜5に示すように、略直角に屈曲した形態のバネ受け片83が形成されている。固定部82は、超音波溶着やボルト締め等の手段により、定着装置本体10の支承部51の支承面に面当たりするように重ね合わせた状態で固定されている。固定された状態では、固定部82は前後方向に細長い向きとなる。また、図3及び図5に示すように、バネ受け片83には、金属製の引張りコイルバネからなる導電部材86の前端のフックが導通可能に係止されている。導電部材86の後端のフックは、係止部材49に対して導通可能に係止されている。
アーム部81は、固定部82におけるバネ受け片83とは反対側の端部(前端部)から下方へ片持ち状に延出した形態となっていて、弾性変形可能である。固定部82とアーム部81の上端部とは、直角よりも少し大きい角度で屈曲した形態で連なっている。アーム部81は、その長さ方向における固定部82側(上側)の領域である第1アーム片84と、この第1アーム片84の下端から固定部82とは反対側(下方へ)延出する第2アーム片85とから構成される。第1アーム片84の長さは第2アーム片85のほぼ2倍の長さである。また、第1アーム片84の下端と第2アーム片85の上端とは、固定部82とアーム部81とのなす角度よりも大きい角度で屈曲した形態で連なっている。
第1アーム片84は全体としては上下方向を向いているが、詳しくは、第1アーム片84の下端部(第2アーム片85に連なる端部)は、第1アーム片84の上端部(固定部82に連なる端部)の真下よりも少し前方に位置する。この第1アーム片84の延出方向(第1アーム片84の前面)は、図7に示すように、ハウジング1に対する定着装置6の取付け方向と略直角な方向、換言するとハウジング1に対する定着装置6の取付け方向と交差する方向となっている。
この第1アーム片84には、図3〜6に示すように、アー部としてのアースピン8が電気的導通可能に接触し得るようになっている。アースピン8は、定着装置6が着脱されるフレーム4又はハウジング1におけるフレーム4の近傍位置に配置されている。即ち、アースピン8は、定着装置6をハウジング1に取り付けた状態において、アース電極80の第1アーム片84の前面に対して弾性的に当接させるように配置されている。このとき、アーム部81におけるアースピン8の接触位置は、アーム部81の延出端部(加熱ローラ11との接触位置)よりも固定部82側に近い位置である。アースピン8は、軸線を左右方向(アーム部81の延出方向と略直角な方向)に向けており、アースピン8の外周面が第1アーム片84に接触する。第1アーム片84におけるアースピン8との接触位置は、第1アーム片84の長さ方向における中央よりも少し上方の位置(固定部82に近い位置)となっている。
一方、第2アーム片85は全体としては後方に向かって下り勾配となる斜め姿勢をとる。即ち、第2アーム片85の下端部(アーム部81の延出端部)は、第2アーム片85の上端部(第1アーム片84の下端に連なる端部)に対して斜め下後方に位置する。図9に示すように、第2アーム片85の第1アーム片84からの延出方向は、定着装置本体10に対する加熱ローラ11の取付け方向(即ち、軸受溝45に対する軸部材57の嵌合方向)とほぼ平行な方向となっている。
第2アーム片85の延出端部(下端部)は、ベアリング55の摺接部56の外周面に対して弾性的に接触している。このときの摺接部56に対する第2アーム片85の当接方向は、斜め下前方から斜め上後向き、即ち、定着装置本体10に対する加熱ローラ11の着脱方向と略直角な方向となっている(図8及び図9を参照)。
また、図3に示すように、アーム部81のうち第1アーム片84の略下半分領域と、第2アーム片85の全体とは、カバー52内に収容されている。第1アーム片84の上半分領域と、固定部82の全体とは、カバー52の上方へ露出した状態となっている。アースピン8は、カバー52の上方において第1アーム片84と接触し、第2アーム片85はカバー52の内部において加熱ローラ11と接触するようになっている。
3.画像形成動作の概略
このような構成である実施例1のレーザプリンタ1では、画像形成動作が開始されると、給紙手段2により記録シートPが画像形成手段3に搬送される。画像形成手段3においては、画像形成用データに基づいて複数の現像カートリッジ5の感光体の表面が帯電器により一様に正帯電され、スキャナ部7から照射されるレーザビームにより露光され、その結果、感光体の表面に静電潜像が形成される。次いで、正帯電されている現像剤が静電潜像に供給される。これにより、感光体の静電潜像が現像剤像として可視像化される。その後、現像剤像が記録シートPに転写され、記録シートPが定着装置6に搬送される。定着装置6では、現像剤が加熱ローラ11及び押圧ローラ21により加熱及び加圧されつつ溶融され、記録シートPに定着される。この後、記録シートPが排出トレイに排出される。
4.アース動作
さて、上記の画像形成動作において、画像形成部3では記録シートPが帯電し、定着装置6では電荷が加熱ローラ11及び押圧ローラ21に帯電する。この加熱ローラ11及び押圧ローラ21に帯電した電荷がアース電極80を介して逃がされる。
即ち、加熱ローラ11に帯電している電荷は、ベアリング55の摺接部56、アース電極80の第2アーム片85及び第1アーム片84を順に通ってアースピン8に逃がされる。一方、押圧ローラ21に帯電している電荷は、揺動アーム46、復帰バネ48、係止部材49、導電部材86、アース電極80の固定部82及び第1アーム片84を順に通ってアースピン8に逃がされる。
上記のように、実施例1のレーザプリンタは、加熱ローラ11からアースピン8に至るアース経路が1本のアーム部81だけで構成されているので、アース電極80が短くなっている。このため、アース電極80の短尺化により、ハウジング1内におけるアース電極80の配置に必要なスペースを小さくすることが可能である。
したがって、このレーザプリンタは、定着装置6周りのレイアウトが容易であり、デザインの自由度が向上する。また、このレーザプリンタは、小型化を実現することも可能である。さらに、このレーザプリンタは、アース電極80の材料コストを低く抑えることにより、製造コストの低廉化も実現可能である。
また、このレーザプリンタでは、定着装置6がハウジング1のフレーム4に取り付けられた状態では、アースピン8と加熱ローラ11とは、アーム部81を挟んで互いに反対側に配置され、アースピン8はアーム部81の前面に当接し、加熱ローラ11はアーム部81の後面に当接するようになっている。このため、定着装置6を後方からハウジング1のフレーム4に取り付けるときには、アーム部81は、後方からアースピン8に当接することにより反力を受けて弾性撓みする。このときの弾性撓みは、加熱ローラ11に対するアーム部81の弾性押圧力が増大させるような形態なので、加熱ローラ11とアーム部81との間の接触抵抗が低減される。また、アーム部81の弾性復元力により、アースピン8に対するアーム部81の弾性押圧力も増大するので、アーム部81とアースピン8との間の接触抵抗も低減される。これにより、接触信頼性が向上し、確実にアースすることができる。
さらに、このレーザプリンタでは、アーム部81が板状をなし、アーム部81におけるアースピン8との接触部である前面がハウジング1に対して後方から定着装置6を取り付ける方向と略直角な面となっている。このため、定着装置6を取り付けるのに伴ってアーム部81がアースピン8に接触するときには、アーム部81とアースピン8とが殆ど摺動することがなく、アーム部81とアースピン8との間における摺接ストロークは短い。これにより、アーム部81とアースピン8との間の摺動抵抗が小さくなり、この点においてもアースが確実になる。また、定着装置6をハウジング1に組み付ける際には、上記摺動抵抗に起因する組付け抵抗の増大を回避して、作業者の負担を軽減可能である。
また、このレーザプリンタでは、アーム部81における加熱ローラ11との接触部がアーム部81の延出端部(下端部)となっている。このため、定着装置6をハウジング1外へ取り出したときに、アーム部81の延出端部は加熱ローラ11に接触又は接近した状態となり、アーム部81の延出端部が他部材に引っ掛かる虞が少ない。よって、他部材の引っ掛かりに起因して、アーム部81が変形したりアース電極80がハウジング1から離脱したりすることが回避される。これにより、定着装置6をハウジング1に再度組み付けたときに、アーム部81とアースピン8及び加熱ローラ11との接触信頼性を確保し、アースを確実にとることができる。
また、このレーザプリンタでは、定着装置本体10にカバー52が設けられている。カバー52は、アーム部81の前方及び左右両側方に位置するので、定着装置6をハウジング1外へ取り出した状態において、アーム部81を他部材の前方及び左右両側方からの干渉から保護している。このため、他部材の引っ掛かりに起因して、アーム部81が変形したりアース電極80がハウジング1から離脱したりすることが回避される。これにより、定着装置6をハウジング1に再度組み付けたときに、アーム部81とアースピン8及び加熱ローラ11との接触信頼性を確保し、アースを確実にとることができる。尚、アーム部81の後方には加熱ローラ11が存在するので、後方から他部材がアーム部81に干渉する虞はない。
また、このレーザプリンタでは、押圧ローラ21が揺動アーム46、復帰バネ48及び導電部材86を介することによりアース電極80に対して導通可能に接続されている。このため、押圧ローラ21に帯電している電荷もアースピン8に逃がすことができる。また、アース電極80とは別に専用のアース電極を採用する必要がなく、部品点数の削減も可能である。
さらに、このレーザプリンタでは、加熱ローラ11が定着装置本体10に対して着脱可能とされており、アーム部81における加熱ローラ11との接触部分である第2アーム片85が加熱ローラ11の着脱方向と略平行に細長く延びる形態とされている。このため、加熱ローラ11が定着装置本体10に取り付けられている状態と、加熱ローラ11が定着装置本体10から外されている状態との間において、アーム部81の弾性撓み量(大アーム片85の変位量)は、定着装置本体10に対する加熱ローラ11の着脱時の移動ストロークよりも小さくて済んでいる。これにより、アーム部81から加熱ローラ11に対する弾性押圧力が過大とならずに済み、加熱ローラ11の回転時におけるアーム部81と加熱ローラ11との間の摺動抵抗が低減される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1では、アーム部の延出部を加熱部材に接触させ、固定部に近い部分をアース部に接触させたが、これとは逆に、アーム部の延出部をアース部に接触させ、固定部に近い部分を加熱部材に接触させてもよい。
(2)実施例1では、アーム部が折り返されずに延びていて、アーム部の一方の面がアース部に接触し、アーム部の他方の面が加熱部材接触するようにしたが、これとは別の形態として、アーム部の延出端部側を折り返し形状とし、この折返部を加熱部材に接触させるようにしてもよい。この場合、アース部への接触面と加熱部材への接触面とが同じ側の面となる。
(3)実施例1では、アース部と加熱部材とがアーム部を挟んで互いに反対側に配置されていたが、これとは別の形態として、アース部と加熱部材とがアーム部に対して同じ側から接触するようにしてもよい。
(4)定着装置をハウジングから外した状態においては、アーム部が加熱部材に接触したままであってもよく、アーム部が加熱部材から離間するようになっていてもよい。
(5)実施例1では、アーム部におけるアース部との接触部をハウジングに対する定着装置の取り付け方向と略直角な面としたが、これとは別の形態として、アーム部におけるアース部との接触部をハウジングに対する定着装置の取り付け方向と略平行な面、又はハウジングに対する定着装置の取付け方向に対して斜め方向の面としてもよい。
(6)実施例1では、加熱部材用のアース電極を利用して押圧ローラとアース部とを導通可能に接続するようにしたが、押圧ローラとアース部とを非接続状態としてもよく、押圧ローラとアース部とをアース電極とは別の導通手段によって導通可能に接続してもよい。
(7)アーム部は、加熱部材を構成するベアリングの外周に接触させるのではなく、加熱部材における記録シートが接触する円筒体の外周面に接触させてもよい。
(8)実施例1では、アーム部を細長い板材としたが、これに限らず、アーム部は断面が円形の線材であってもよい。
(9)実施例1では、アーム部における加熱部材との接触部分を加熱部材の着脱方向と略平行に細長く延びる形態としたが、これとは別の形態として、アーム部における加熱部材との接触部分を加熱部材の着脱方向に対して略直角方向に細長く延びる形態としてもよい。
実施例1のレーザプリンタの模式断面図である。 定着装置の正面図である。 図2のX−X線断面図である。 定着装置を正面側(前側)から見た部分斜視図である。 定着装置の構成部材のうち加熱部材、押圧ローラ及びアース電極等を前方から見た斜視図である。 定着装置をフレームに取り付けた状態を模式的にあらわした側面図である。 定着装置をフレームから取り出した状態を模式的にあらわした側面図である。 加熱部材を定着装置本体に取り付けた状態を模式的にあらわした側面図である。 加熱部材を定着装置本体から外した状態を模式的にあらわした側面図である。
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
3…ハウジング
8…アースピン
6…定着装置
52…カバー
11…加熱部材
58…押圧ローラ
80…アース電極
81…アーム部
82…固定部
P…記録シート

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    ハウジングに設けられたアース部と、
    前記ハウジングに対して着脱可能とされた定着装置とを備え、
    前記定着装置は、現像剤像を加熱して記録シート上に定着させる加熱部材と、前記加熱部材及び前記アース部と電気的に接続されるアース電極とを有し、
    前記アース電極は、定着装置本体に固定された固定部と、前記固定部から一方側へ延出した形態であって弾性を有するアーム部とを有し、
    前記定着装置が前記ハウジングに取り付けられた状態では、前記アース部と前記加熱部材とは、前記アーム部を挟んで互いに反対側に配置され、
    前記アーム部は板状をなし、その延出方向における異なる2位置において、前記アース部及び前記加熱部材と弾性的に接触可能に構成され
    前記アーム部における前記アース部との接触部は、前記ハウジングに対する前記定着装置の取り付け方向と交差する面となっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記アーム部の延出端部が前記加熱部材との接触部とされている請求項記載の画像形成装置。
  3. 前記加熱部材は、前記定着装置が前記ハウジング外に取り出された状態で、前記定着装置本体に対して着脱可能とされ、
    前記アーム部は、前記延出端部の近傍において前記加熱部材の着脱方向と略平行に細長く延びる形態とされている請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記定着装置本体には、前記アーム部における前記アース部との接触領域を除いた部分を覆う形態のカバーが設けられている請求項1乃至のいずれか1項記載の画像成型装置。
  5. 前記記録シートを前記加熱部材に押圧する押圧ローラが前記アース電極に対して導通可能に接続されている請求項1乃至のいずれか1項記載の画像形成装置。
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