JP4899206B2 - 自動車用シートの高さ調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用シートの高さ調整装置に関するものである。より詳述すると、その高さ調整装置の揺動最下位置を制限するストッパ手段を備えた自動車用シートの高さ調整装置に関するものである。
従来、自動車用シートにおいては、シートクッションの高さを着座者の体格等に合わせて調整するための高さ調整装置を装備したものが提案されている。また、車内前後方向にスライド調整可能な自動車用スライドシートに、その高さ調整装置を装備したものも提案されている。
例えば、シート高さ調整用のリンクを左右対にシートの前後に備え、各リンクをスライドレールに設置される左右の立付けブラケットと左右のシートサイドフレームとに掛け渡すと共に、左右のリンクを連結シャフトで一体に保持したリンク基枠をベースに、シートクッションの片側部に備え付ける操作ノブにより、リンク基枠を上下に揺動可能に組み立てるものが知られている(特許文献1)。
その自動車用シートの高さ調整装置は、上述したリンク基枠をベースに、操作ノブの支軸と同軸上でシートサイドフレームの内側に取り付けられるピニオンギヤと、ピニオンギヤと噛み合ってシートサイドフレームに支軸で回動自在に取り付けられるセクタギヤと、片端側がセクタギヤの支軸と偏心する位置に連結され、且つ、他端側が後側リンクに連結されるリンクロッドとを備えて組み立てられている。
この高さ調整装置を備えた自動車用シートにおいては、ノブ操作によりピニオンギヤが回転し、そのピニオンギヤと噛み合ったセクタギヤが回転し、そのセクタギヤの回転に伴ってセクタギヤに連結された後側リンクが揺動し、リンク基枠を上下に揺動することにより、シートクッションの高さを着座者の体格等に合わせて調整することができる。
このような高さ調整装置では、シートの高さを下降させた際、最下位置では、シートサイドフレーム側がシート設置ブラケットの設置面側に当接することにより停止するようになっていた。そのため、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作する場合や、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重を負荷した場合などに、シートサイドフレームとシート設置ブラケットの設置面とが接触し、接触部位に変形又は損傷が生じることがあった。特に、シートサイドフレームの変形に伴ってセクタギヤやピニオンギヤが煽られると、ピニオンギヤとセクタギヤとの噛み合いが悪くなるという問題があった。
また、ポジションセンサーやその配線類(ポジションセンサーの配線やその他の付随する電装品等)がアッパーレールの上部板面又は近傍に配置されているポジションセンサー付き自動車用スライドシートに、このような自動車用シートの高さ調整装置を適用させると、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作する場合や、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重を負荷した場合などに、ポジションセンサーやその配線類にシートサイドフレームが接触し、それらの損傷等が生じる虞もあった。
特開2001−138780号公報
本発明は、簡単な構成により、シートサイドフレームとアッパーレールとの接触を防止し、これらの損傷等を防止できる自動車用シートの高さ調整装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、自動車用シートの高さ調整装置にポジションセンサーを備えた自動車用スライドシートにおいて、シートサイドフレームによりポジションセンサーやその配線類に損傷が生じることを確実に防止できる自動車用シートの高さ調整装置を提供することを他の目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、車体フロアに取り付けられたロアレール(R)とロアレール(R)にスライド可能に組み付けられるアッパーレール(A)でなるスライドレール(S)を備えシートの前後に配置する左右対の前側,後側リンク(3),(4)と前側,後側リンク(3),(4)の各左右相互を一体に保持する連結シャフト(5),(6)と前側,後側リンク(3),(4)の各前後相互を連結するリンクロッド(10)でなるリンク基枠(15)を備え
前側,後側リンク(3),(4)をアッパーレール(A)とシートサイドフレーム(2)の間に支軸(3a,3b、4a,4b)で枢支させて揺動可能に掛け渡しリンク基枠(15)の揺動最下位置を規制するストッパ手段(3e),(4e)を少なくとも前側,後側リンク(3),(4)のいずれか一方-に設けノブ操作による前側,後側リンク(3),(4)の揺動によりシート高さを調整可能な自動車用シートの高さ調整装置において、
前記ストッパ手段(3e),(4e)はアッパーレール(A)の上側面に当接する突起部でなり該突起部を前記リンク(3),(4)の揺動下降側に向く下側縁部より突出させて前記リンク(3),(4)と一体に形成したことを特徴とする。
本願の請求項2に係る発明は、ストッパ手段(3e)、(4e)を前側,後側リンク(3),(4)の双方に設けたことを特徴とする。
本願の請求項3に係る発明は、ロアレール(R)とアッパーレール(A)との相対位置を検出するポジションセンサー(P)をアッパーレール(A)に設けると共に、前記ストッパ手段(3e)、(4e)はポジションセンサー(P)とシートサイドフレーム(2)の離間位置を制限可能に設けたことを特徴とする。
本願の請求項1または2に係る自動車用シートの高さ調整装置では、シートサイドフレームがアッパーレールより離間した位置に、リンク基枠の揺動最下位置を制限するストッパ手段を設けたことにより、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作したり、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重が負荷されても、ストッパ手段によりリンク基枠の揺動が最下位置で物理的に制限され、シートサイドフレームがアッパーレールより離間した状態で維持される。そのため、ストッパ手段によりシートサイドフレームとアッパーレールの接触を防止でき、これらの損傷等を防止することができる。
またストッパ手段はアッパーレールの上部面に当接する突起部でなり該突起部を前記リンクの揺動下降側に向く下側縁部より突出させてリンクと一体に形成したという簡単な構成により、シートサイドフレームとアッパーレールの接触を確実に防止でき、これらの損傷等を防止することができる
本願の請求項3に係る自動車用シートの高さ調整装置では、ロアレールとアッパーレールとの相対位置を検出するポジションセンサーがアッパーレールに配設されていても、ストッパ手段がポジションセンサーとシートサイドフレームとを離間した位置に制限するので、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作したり、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重が負荷されても、ポジションセンサーやその配線類がシートサイドフレームにより損傷を生じることを確実に防止することができる。
以下、添付図面を参照して説明すると、図示実施の形態に係る自動車用シートの高さ調整装置は、図1で示すようにシート全体(図示せず)を前後に位置移動可能に支持する左右対のスライドレールS(以下、全て片側のみ図示)を備え、シート全体をロアレールRで車体フロアのフロア面に設置するスライド式シートに備え付けられている。また、リクライニング式シートのシートクッションからシートバックを含むシート全体を高さ調整するものとして備え付けられている。
その自動車用シートにおいては、高さ調整装置は、アッパーレールAのレール上に設置される立付けブラケット1a,1bとシートサイドフレーム2との間に備え付けられたリンク基枠15をベースに組み立てられている。このリンク基枠15は、シートサイドフレーム2の内側に配置されており、左右対のリンク3,4をシートの前後に備え、各リンク3,4を立付けブラケット1a,1bとシートサイドフレーム2との間に掛け渡し、リンク3,4の左右相互を連結シャフト5,6で一体に保持させて組み立てられている。
前側リンク3は、左右のシートサイドフレーム2の内面側に配置されている。各前側リンク3は、左右対称に形成され、シートサイドフレーム2と立付けブラケット1aとの間に掛け渡される本体部3cと、本体部3cから上方に略くの字状となるように延長された延長部3dを有するプレート部材からなる。本体部3cは、前側リンク3の折曲り中腹部となる上端寄りが支軸3bでシートサイドフレーム2に軸承枢支されると共に、下端寄りが支軸3aで立付けブラケット1aに軸承枢支されることにより、立付けブラケット1a,1bとシートサイドフレーム2とに掛渡し装着されている。
後側リンク4は、左右のシートサイドフレーム2の内面側に配置されており、片側の後側リンク4はシートサイドフレーム2と立付けブラケット1bとの間に掛け渡される本体部4cと、本体部4cから上方に延長された延長部4dを有する略くの字状のプレート部材からなる。他側の後側リンク4は、延長部4dのない本体部4cに対応する略直線状に形成されたプレート部材(図示せず)からなる。
後側リンク4は、左右相互が一方の本体部4cの上端寄りと他方の上端寄りとで連結シャフト6により一体に保持されている。詳細な図示は省略されているが、連結シャフト6の両端部から車幅方向外側に突出した支軸4bによりシートサイドフレーム2の板面に軸承枢支され、下端寄りが支軸4aで立付けブラケット1bに軸承枢支されることにより、立付けブラケット1bとシートサイドフレーム2とに掛渡し装着されている。この実施の形態では、後側リンク4の支軸4a、4b間の距離は、前側リンク3の支軸3a、3b間の距離より長く形成されている。
左右の前側リンク3の本体部3cの揺動下降側である下側縁部と、左右の後側リンク4の支軸4a、4b間の揺動下降側である下側縁部には、それぞれ突起状のストッパ部3e、4eが設けられている。このストッパ部3e、4eは、リンク基枠15がシート高の下降側に揺動した際、揺動最下位置に達すると、アッパーレールAの所定の上部面に当接することにより、リンク基枠15の揺動を制限するよう設けられている。ここではストッパ部3e、4eがアッパーレールAの上部面に当接した状態では、図1に示すようにシートサイドフレーム2がアッパーレールAより離間した状態に保たれる。
この高さ調整装置では、図2乃至は図4に示すように、リンク基枠15を上下に揺動させるための操作ノブ7がシートの片側部に備え付けられ、操作ノブ7とリンク基枠15との間が操作伝達部20により接続されて組み立てられている。
操作ノブ7は、レバー形状を有し、シートサイドフレーム2の一方の前側リンク3の付近の外側に沿って固定されたギヤケース22に装着されている。詳細な図示は省略されているが、操作ノブ7は、回転軸7aと、回転軸7aの回動を所定回動角毎に解除可能に係止できるラチェット機構7cとを有し、回転軸7aの先端部をギヤケース22の板面内側に挿通し、シートサイドフレーム2に支持させた状態で、軸受けフレーム7bをギヤケース22の板面外側に取付け固定することにより装着されている。
操作ノブ7は、図1に示すシートサイドフレーム2の側面側の中立位置Pから上向きr1及び下向きr2の両方向に所定量だけ回動操作が可能で、回動操作を開放することにより中立位置Pに自動復帰可能となっている。この操作ノブ7の回動及び復帰を繰り返すことで、ラチェット機構7cにより回転軸7aの回動量を所定量毎に増加又は減少可能である。
操作伝達部20は、シートサイドフレーム2の外面とギヤケース22の内面との間に形成された収容空間22aに回動可能に配置されて操作ノブ7の回転軸7aに固定されたピニオンギヤ8と、同じく収容空間22aに回動可能に配置されてピニオンギヤ8と噛み合わされた回動伝達部材としてのセクタギヤ9と、シートサイドフレーム2の内面側に配置されてセクタギヤ9と後側リンク4の延長部4dとの間を連結するリンクロッド10とを備えて組み立てられている。
セクタギヤ9は、シートサイドフレーム2を貫通して配置される前側リンク3の支軸3bに支持されている。支軸3bは、側周面に一対の平行面3gを有し、この側周面に対応した形状のシートサイドフレーム2の貫通孔2gに嵌合することにより、シートサイドフレーム2に対して回動不能に固定されている。
セクタギヤ9は、支軸3bの端部に回動可能に枢支されており、支軸3bを回動中心としてシートサイドフレーム2に対して回動可能である。この支軸3bの他端部には前側リンク3が回動可能に枢支されているため、セクタギヤ9は、前側リンク3と同軸に相対回動可能となっている。
セクタギヤ9は支軸3b側から広がる略扇形を呈し、その弧状部位でピニオンギヤ8と噛み合わされているため、操作ノブ7の操作によるピニオンギヤ8の回動に応じて、略扇形の弧状部位の範囲内で回動可能である。
ピニオンギヤ8及びセクタギヤ9は、収容空間22aの内部で回動可能であることにより、シートサイドフレーム2の外面とギヤケース22の内面との間で変位が規制されている。この実施の形態では、ギヤケース22の内面側に変形された変形部22bとシートサイドフレーム2との間でピニオンギヤ8及びセクタギャ9を摺動可能に挟持することにより、ピニオンギヤ8とセクタギヤ9との噛み合わせ部位近傍の変位がより確実に規制されている。
セクタギヤ9の支軸3bと偏心したピニオンギヤ8の後方側となる位置には、図2及び図4に示すように、内側に向けて突出する連結ピン9bが回動不能に固定して設けられている。一方、シートサイドフレーム2の連結ピン9bに対応する位置には、支軸3bを中心に弧状の貫通孔としての長孔24aが設けられている。連結ピン9bは、長孔24aを貫通することによりシートサイドフレーム2の内側に突出して配置されている。この長孔24aの長さは、セクタギヤ9の最大の回動量を許容する長さとなっている。
更に、前側リンク3の延長部3dの連結ピン9bに対応する位置にも、支軸3bを中心に弧状の長孔24bが設けられており、連結ピン9bは長孔24bを通して前側リンク3の内側に突出するよう配置されている。延長部3dの長孔24bの長さは、前側リンク3の本体部3cと後側リンク4の本体部4cとの長さの差などに起因して生じる前側リンク3の回動量とセクタギヤ9の回動量との差を許容する長さとなっている。なお、この長孔24bの幅は、連結ピン9bが摺動可能な狭い幅とすることにより、連結ピン9bの幅方向の変位を阻止するように構成してもよい。
前側リンク3の内側に突出した連結ピン9bの内側端部は、リンクロッド10に回動可能に枢支されることにより、セクタギヤ9の支軸3bから偏心した位置とリンクロッド10とが連結されている。リンクロッド10は、連結ピン9bの内側端部と後側リンク4の延長部4dに固定された連結ピン9cとの間を連結することにより、セクタギヤ9の前後方向の回動をリンク基枠15に伝達するようになっている。
前側リンク3とセクタギヤ9との間のシートサイドフレーム2の内側となる位置には、図2乃至は図4示すように、スパイラルスプリング25が配置されている。このスパイラルスプリング25は、図5に示すように、内側端部がセクタギヤ9及び前側リンク3を支持する支軸3bの一対の平行面3gに回動不能に固定されている。
このスパイラルスプリング25は、内側端部が前側リンク3の倒れ方向周りに拡径するように支軸3bの周囲に巻回され、外側端部がセクタギヤ9とリンクロッド10とを連結する連結ピン9bに係止されることにより、セクタギヤ9がリンク基枠15の前側リンク3及び後側リンク4の立上り方向となる回動方向に付勢されている。
一方、操作ノブ7が配置されていない側のシートサイドフレーム2では、操作伝達部20が設けられておらず、図6に示すように、シートサイドフレーム2の外側に、前側リンク3の延長部3dに対応する形状の補強プレート26が配置されている。この補強プレート26は、シートサイドフレーム2を貫通して配置されている支軸3bから偏心した位置に設けられた連結ピン3fにより、前側リンク3の延長部3dに移動不能に固定されている。また、シートサイドフレーム2の連結ピン3fに対応する位置には、支軸3bを中心に弧状の長孔24aが設けられており、連結ピン3fは長孔24aを貫通した状態で配置されている。この補強プレート26は、前側リンク3と一体に支軸3bを中心に回動可能である。
補強プレート26と前側リンク3との間の、シートサイドフレーム2の内側となる位置には、上述と同様のスパイラルスプリング25が配置されている。このスパイラルスプリング25は、内側端が支軸3bに回動不能に係止されると共に、外側端が連結ピン3fに係止されており、リンク基枠15の前側リンク3を直接的に立上り方向に付勢している。
この実施の形態の高さ調整装置には、図4、図6に示すように、スライドレールSのロアレールRとアッパーレールAとの相対位置を検出することにより、自動車用シートのスライド位置を示す位置信号を発するするポジションセンサーPが装着されている。そのポジションセンサーPは、ロアレールRに被検出体27等が装着され、スライドレールSのアッパーレールAには、検出体28や端子部29等が装着されて上部面から上方に突出した状態で固定されている。さらに、端子29には配線Pが接続されている。ここでは、配線Pを介して図示しない各種の電気・電子機器と接続されており、例えば、ポジションセンサーPが発した位置信号を衝突時のエアーバッグの制御等に利用できるように構成されている。
そのポジションセンサーPでは、アッパーレールAに装着された検出体28、端子部29、配線Pが何れもストッパ部3e、4eと当接する当接部位Aとは異なる位置に配置されている。また、リンク基枠15がシート高の下降側に揺動し、ストッパ部3e、4eが当接部位Aに当接すると、シートサイドフレーム2がポジションセンサーPやその配線P類から離間した位置に保たれるように構成されている。
このように構成された自動車用シートの高さ調整装置では、図1に示すように、シート全体の高さが最下位に配置されていると、セクタギヤ9がピニオンギヤ8と噛み合った状態で回動範囲の一端側に配置されている。これにより、リンクロッド10がセクタギヤ9で後に押し込められた状態で、前後のリンク3,4が後倒しに保たれている。このとき、各リンク3、4のストッパ部3e、4eが、立付けブラケット1a、1bの設置されたアッパーレールAの上部面に当接した状態となっている。
その状態から、操作ノブ7を図1の矢印r1方向に回動操作すると、ラチェット機構7を介してピニオンギヤ8が回転し、シートサイドフレーム2とギヤケース22との間で支持された状態でピニオンギヤ8の回転がセクタギヤ9に伝達され、スパイラルスプリング25により付勢されつつ、支軸3bを中心としてセクタギヤ9が回動範囲の他端側に回動する。これにより、セクタギヤ9に連結ピン9bで連結されたリンクロッド10が前方に引張られて移動し、後側リンク4が支軸4aを支点として立ち上る方向に引っ張られる。
このとき、操作ノブ7bが設けられていない側の前側リンク3もスパイラルスプリング25により立上り方向に付勢されている。この操作ノブ7の回動操作により、リンク基枠15が上方に揺動し、図7に示すようにシート全体の高さが上昇する。操作ノブ7の回動操作の終了後には、ラチェット機構7cにより回転軸7aが係止されて、上昇後のシート全体の高さが保持される。
再び、シート全体の高さを下降させるには、操作ノブ7を前記と反対方向に回転操作することにより、シート重量などが負荷された状態で、リンク基枠15を下方に揺動させることにより行う。そして、シート全体の高さが最下位置に達すると、図1に示したように、各リンク3、4のストッパ部3e、4eが、立付けブラケット1a、1bが設けられたアッパーレールAの当接部Aに当接し、リンク基枠15の揺動が制限される。
以上のような自動車用シートの高さ調整装置によれば、立付けブラケット1a、1bの設置面であるアッパーレールAとシートサイドフレーム2とを離間した位置に保持できるように、リンク3、4にストッパ部3e、4eが設けられているので、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作したり、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重が負荷されても、ストッパ部3e、4eによりリンク基枠15の揺動最下位置が制限されて、アッパーレールAとシートサイドフレーム2とが接触することを確実に防止することができる。
そのため、リンク3、4やリンク基枠15、或いはシートサイドフレーム2、更にはアッパーレールA等に損傷や変形を生じることがなく、変形に伴ってピニオンギヤ8とセクタギヤ9との噛み合いが悪くなるようなことを防止することができる。しかも、ストッパ部3e、4eは、リンク基枠15の揺動を、その最下位置で当接して制限できればよいため、構成が極めて簡単である。
また、この自動車用シートの高さ調整装置では、ロアレールRとアッパーレールAとの相対位置を検出するポジションセンサーPがアッパーレールAに配設され、ストッパ部3e、4eがポジションセンサーPとシートサイドフレーム2とを離間した位置に制限するように構成されているので、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作したり、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重が負荷されても、ストッパ部3e、4eがアッパーレールAの上部面に当接している。
そのため、リンク基枠15の揺動を物理的に制限でき、シートサイドフレーム2とポジションセンサーPやその配線P類との間を確実に離間した状態で維持できる。これにより、ポジションセンサーPやその配線P類がシートサイドフレーム2により損傷されたり、破断されることを確実に防止することが可能である。
上記実施の形態では、全てのリンク3、4にストッパ部3e、4eを設けたが、一部のリンクにだけ設けるようにしてもよい。
本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置を低位の設定状態で示す側面図である。 本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置の前側リンク周りの分解斜視図である。 図1のB−B端面図である。 図1のC−C端面図である。 本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置にスパイラルスプリングを装着した状態をシートサイドフレームの内側から示す側面図である。 本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置の操作ノブが設けられていない側のサイドフレーム周りを示す図1のB−B端面相当図である。 本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置を高位の設定状態で示す側面図である。
1a,1b 立付けブラケット
2 シートサイドフレーム
3 前側リンク
3a、3b 支軸
3c 本体部
3d 延長部
3e ストッパ部
4 後側リンク
4a、4b 支軸
4c 本体部
4d 延長部
4e ストッパ部
5、6 連結シャフト
7 操作ノブ
8 ピニオンギヤ
9 セクタギヤ
10 リンクロッド
15 リンク基枠
20 操作伝達部
22 ギヤケース
25 スパイラルスプリング
26 補強プレート

Claims (3)

  1. 車体フロアに取り付けられたロアレール(R)とロアレール(R)にスライド可能に組み付けられるアッパーレール(A)でなるスライドレール(S)を備えシートの前後に配置する左右対の前側,後側リンク(3),(4)と前側,後側リンク(3),(4)の各左右相互を一体に保持する連結シャフト(5),(6)と前側,後側リンク(3),(4)の各前後相互を連結するリンクロッド(10)でなるリンク基枠(15)を備え
    前側,後側リンク(3),(4)をアッパーレール(A)とシートサイドフレーム(2)の間に支軸(3a,3b、4a,4b)で枢支させて揺動可能に掛け渡しリンク基枠(15)の揺動最下位置を規制するストッパ手段(3e),(4e)を少なくとも前側,後側リンク(3),(4)のいずれか-一方に設けノブ操作による前側,後側リンク(3),(4)の揺動でシート高さを調整可能な自動車用シートの高さ調整装置において、
    前記ストッパ手段(3e),(4e)はアッパーレール(A)の上部面に当接する突起部でなり該突起部を前記リンク(3),(4)の揺動下降側に向く下側縁部より突出させて前記リンク(3),(4)と一体に形成したことを特徴とする自動車用シートの高さ調整装置。
  2. 前記ストッパ手段(3e)、(4e)を前側,後側リンク(3),(4)の双方に設けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用シートの高さ調整装置。
  3. ロアレール(R)とアッパーレール(A)との相対位置を検出するポジションセンサー(P)をアッパーレール(A)に設けると共に、前記ストッパ手段(3e)、(4e)はポジションセンサー(P)とシートサイドフレーム(2)の離間位置を制限可能に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用シートの高さ調整装置。
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