JP2006282019A - 自動車用シートの高さ調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの上下方向に高さ調整可能な自動車用シートにおいてシートの揺動範囲の最下位置を物理的に制限し、シートサイドフレームとシート設置ブラケットの設置面及びポジションセンサーとが接触する虞がないようにする。
【解決手段】左右の前側リンク3の本体部3cの揺動下降側である下側縁部と、左右の後側リンク4の支軸4a、4b間の揺動下降側である下側縁部との少なくとも1つに、突起状のストッパ部3e又は4eを設け、シート高がその揺動範囲の最下位置に達したときに、このストッパ部とアッパーレールAにある当接部Aとが当接するするように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用シートの高さ調整装置に関するものである。より詳述すると、その高さ調整装置の揺動範囲の最下位置を制限するストッパ手段を備えた自動車用シートの高さ調整装置に関するものである。
従来から自動車用シートにおいては、シートクッションの高さを着座者の体格等に合わせて調整するための高さ調整装置が装備されたものが提案されている。また、車内前後方向にスライド調整可能な自動車用スライドシートに、その高さ調整装置が装備されたものも提案されている。
例えば、シート高さ調整用のリンクを左右対にシートの前後に備え、各リンクをスライドレールに設置される左右の立付けブラケットと左右のシートサイドフレームとに掛け渡すと共に、左右のリンクを連結シャフトで一体に保持したリンク基枠をベースに、シートクッションの片側部に備え付ける操作ノブにより、リンク基枠を上下に揺動可能に組み立てるものが知られている(特許文献1)。
その自動車用シートの高さ調整装置は、上述したリンク基枠をベースにし、操作ノブの支軸と同軸上でシートサイドフレームの内側に取り付けられるピニオンギヤと、ピニオンギヤと噛み合ってシートサイドフレームに支軸で回動自在に取り付けられるセクタギヤと、片端側がセクタギヤの支軸と偏心する位置に連結され、且つ、他端側が後側リンクに連結されるリンクロッドとを備えて組み立てられている。
この高さ調整装置を備えた自動車用シートにおいては、操作ノブの操作に対応してピニオンギヤが回転し、そのピニオンギヤと噛み合ってセクタギヤが回転し、そのセクタギヤの回転に伴ってセクタギヤに連結された後側リンクが揺動することにより、リンク基枠を上下に揺動可能なためシートクッションの高さを着座者の体格等に合わせて調整することができる。
しかし、このような高さ調整装置では、シートの高さを下降させた際、最下位置では、シートサイドフレーム側がシート設置ブラケットの設置面側に当接することにより停止するようになっていた。そのため、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作する場合や、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重を負荷した場合などに、シートサイドフレームとシート設置ブラケットの設置面とが接触して、接触部位に変形又は損傷が生じることがあった。特に、シートサイドフレームの変形に伴ってセクタギヤやピニオンギヤが煽られると、ピニオンギヤとセクタギヤとの噛み合いが悪くなるという問題があった。
また、ポジションセンサーやその配線類(ポジションセンサーの配線やその他の付随する電装品等)がアッパーレールの上部板面又は近傍に配置されているポジションセンサー付き自動車用スライドシートに、このような自動車用シートの高さ調整装置を適用させると、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作する場合や、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重を負荷した場合などに、ポジションセンサーやその配線類にシートサイドフレームが接触して、それらの損傷等が生じる虞もあった。
特開2001−138780号公報
本発明は、簡単な構成により、シートサイドフレームとシート設置ブラケットの設置面との接触を防止して、これらの損傷等を防止できる自動車用シートの高さ調整装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、自動車用シートの高さ調整装置にポジションセンサーを備えた自動車用スライドシートにおいて、シートサイドフレームによりポジションセンサーやその配線類に損傷が生じることを確実に防止できる自動車用シートの高さ調整装置を提供することを他の目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、シート高さ調整用のリンクを左右対にシートの前後に配置して、各リンクを左右のシート設置ブラケットと左右のシートサイドフレームとに掛け渡すと共に、左右のリンクを連結シャフトで一体に保持したリンク基枠を備え、シートの片側部に操作ノブを備え付けて、操作ノブとリンク基枠との間を操作伝達部により接続し、操作ノブの操作に対応してリンク基枠を上下に揺動可能に構成された自動車用シートの高さ調整装置において、リンク基枠の揺動範囲の最下位置を、シート設置ブラケットの設置面とシートサイドフレームとが離間する位置に制限するストッパ手段が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の発明は、ストッパ手段が、リンク基枠の少なくとも1つのリンクの揺動下降側に突出して形成された突起部を備え、突起部がシート設置ブラケットの設置面と当接することで前記リンク基枠の揺動範囲の最下位置が制限することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の発明は、車体フロアに取り付けられたロアレールと、ロアレールにスライド可能に組付けられたアッパーレールとを備え、ロアレールとアッパーレールとの相対位置を検出するポジションセンサーがアッパーレールに配設されると共に、このアッパーレールとシートサイドフレームとの間にリンク基枠が設けられ、ストッパ手段がポジションセンサーとシートサイドフレームとが離間した位置に制限するものであることを特徴とする。
本発明の請求項1又は2に係る自動車用シートの高さ調整装置では、リンク基枠の揺動範囲の最下位置を、シート設置ブラケットの設置面とシートサイドフレームとが離間した位置に制限するストッパ手段が設けられているので、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作したり、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重が負荷されても、ストッパ手段によりリンク基枠の揺動が最下位置で物理的に制限され、シート設置ブラケットの設置面とシートサイドフレームとが離間した状態で維持される。そのため、リンク基枠の揺動をストッパにより規制するという簡単な構成で、シートサイドフレームとシート設置ブラケットの設置面との接触を防止でき、これらの損傷等を防止することができる。
本発明の請求項3に係る自動車用シートの高さ調整装置では、ロアレールとアッパーレールとの相対位置を検出するポジションセンサーがアッパーレールに配設され、ストッパ手段がポジションセンサーとシートサイドフレームとを離間した位置に制限するように構成されているので、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作したり、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重が負荷されても、ポジションセンサーやその配線類がシートサイドフレームにより損傷を生じることを確実に防止することができる。
以下、添付図面を参照して説明すると、図示実施の形態に係る自動車用シートの高さ調整装置は、図1で示すようにシート全体(図示せず)を前後に位置移動可能に支持する左右対のスライドレールS(以下、全て片側のみ図示)を備え、シート全体をロアレールRで車体フロアのフロア面に設置するスライド式シートに備え付けられている。また、リクライニング式シートのシートクッションからシートバックを含むシート全体を高さ調整するものとして備え付けられている。
その自動車用シートにおいては、高さ調整装置は、アッパーレールAのレール上に設置される左右のシート設置ブラケットとしての立付けブラケット1a,1bとシートサイドフレーム2との間に備え付けられたリンク基枠15をベースに組み立てられている。このリンク基枠15は、シートサイドフレーム2間の内側に配置されており、リンク3,4を左右対にシートの前後に備え、各リンク3,4を立付けブラケット1a,1bとシートサイドフレーム2との間に掛け渡し、リンク3,4の左右相互を連結シャフト5,6で一体に保持させて組み立てられている。
前側リンク3は、左右のシートサイドフレーム2の内面側に配置されている。各前側リンク3は、左右対称に形成され、シートサイドフレーム2と立付けブラケット1aとの間に掛け渡される本体部3cと、本体部3cから外側に略くの字状となるように延長された延長部3dとを有するプレート部材からなる。本体部3cは前側リンク3の折曲り中腹部となる本体部3cの上端寄りが支軸3bでシートサイドフレーム2に軸承枢支されると共に、下端寄りが支軸3aで立付けブラケット1aに軸承枢支されることにより、立付けブラケット1aとシートサイドフレーム2とに掛渡し装着されている。
後側リンク4は、左右のシートサイドフレーム2の内面側に配置されており、片側の後側リンク4はシートサイドフレーム2と立付けブラケット1bとの間に掛け渡される本体部4cと、本体部4cから外側に延長された延長部4dとを有する略くの字状のプレート部材からなると共に、他片側の後側リンク4が延長部4dのない本体部4cに対応する略直線状に形成されたプレート部材(図示せず)からなる。
この後側リンク4では、左右相互を一方の本体部4cの上端寄りと他方の上端寄りとで連結シャフト6により一体に保持されている。詳細な図示は省略されているが、この連結シャフト6の両端部から車幅方向外側に突出した支軸4bによりシートサイドフレーム2の板面に軸承枢支され、下端寄りが支軸4aで立付けブラケット1bに軸承枢支されることにより、立付けブラケット1bとシートサイドフレーム2とに掛渡し装着されている。
この実施の形態では、後側リンク4の支軸4a、4b間の距離は、前側リンク3の支軸3a、3b間の距離より長く形成されている。
左右の前側リンク3の本体部3cの揺動下降側である下側縁部と、左右の後側リンク4の支軸4a、4b間の揺動下降側である下側縁部とには、それぞれ突起状のストッパ部3e、4eが設けられている。このストッパ部3e、4eは、シート高の下降側にリンク基枠15が揺動した際、その揺動範囲の最下位置に達すると、アッパーレールAの所定の当接部位Aに当接して、揺動が制限されるように構成されている。ここではストッパ部3e、4eが当接部位Aに当接した状態では、図1に示すように、シート設置ブラケットの設置面となるアッパーレールAとシートサイドフレームとが離間した状態に保たれる。
図2乃至は図4に示すように、この高さ調整装置ではこのようなリンク基枠15を上下に揺動させるための操作ノブ7がシートの片側部に備え付けられ、操作ノブ7とリンク基枠15との間が操作伝達部20により接続されて組み立てられている。
操作ノブ7は、レバー形状を有し、シートサイドフレーム2の一方の前側リンク3付近の外側に沿って固定されたギヤケース22に装着されている。詳細な図示は省略されているが、操作ノブ7は、回転軸7aと、この回転軸7aの回動を所定回動角毎に解除可能に係止できるラチェット機構7cとを有しており、回転軸7aの先端部をギヤケース22の板面内側に挿通して、シートサイドフレーム2に支持させた状態で、軸受けフレーム7bをギヤケース22の板面外側に取付け固定することにより、装着されている。
この操作ノブ7は、図1に示すシートサイドフレーム2の側面側のの中立位置Pから上向きr1及び下向きr2の両方向に所定量だけ回動操作が可能で、開放することにより中立位置Pに自動復帰可能となっている。この操作ノブ7の回動及び復帰を繰り返すことで、ラチェット機構7cにより回転軸7aの回動量を所定量毎に増加又は減少可能である。
操作伝達部20は、シートサイドフレーム2の外面とギヤケース22の内面との間に形成された収容空間22a内に回動可能に配置されて操作ノブ7の回転軸7aに固定されたピニオンギヤ8と、同じく収容空間22a内に回動可能に配置されてピニオンギヤ8と噛み合わされた回動伝達部材としてのセクタギヤ9と、シートサイドフレーム2の内面側に配置されて、セクタギヤ9と後側リンク4の延長部4dとの間を連結するリンクロッド10とを備えて組み立てられている。
セクタギヤ9は、シートサイドフレーム2を貫通して配置される前側リンク3の支軸3bに支持されている。
この支軸3bは、側周面に一対の平行面3gを有し、この側周面に対応した形状のシートサイドフレーム2の貫通孔2gに嵌合することにより、シートサイドフレーム2に対して回動不能に固定されている。
セクタギヤ9は、この支軸3bの端部に回動可能に枢支されており、支軸3bを回動中心としてシートサイドフレーム2に対して回動可能である。この支軸3bの他端部には前側リンク3が回動可能に枢支されているため、セクターギヤ9は、前側リンク3と同軸に相対回動可能となっている。
このセクタギヤ9が支軸3b側から広がる略扇形を呈し、その弧状部位でピニオンギヤ8と噛み合わされているため、操作ノブ7の操作によるピニオンギヤ8の回動に応じて、略扇形の弧状部位の範囲内で回動可能である。
これらのピニオンギヤ8及びセクタギヤ9は、収容空間22a内で回動可能とされることで、シートサイドフレーム2の外面とギヤケース22の内面との間で変位が規制されている。この実施の形態では、ギヤケース22の内面側に変形された変形部22bとシートサイドフレーム2との間でピニオンギヤ8及びセクタギャ9を摺動可能に挟持することにより、ピニオンギヤ8とセクタギヤ9との噛み合わせ部位近傍の変位がより確実に規制されている。
セクタギヤ9の支軸3bとは偏心したピニオンギヤ8の後方側となる位置には、図2及び図4に示すように、内側に向けて突出する連結ピン9bが回動不能に固定して設けられている。一方、シートサイドフレーム2の連結ピン9bに対応する位置には、支軸3bを中心に弧状の貫通孔としての長孔24aが設けられており、連結ピン9bは、この長孔24aを貫通してシートサイドフレーム2の内側に突出して配置されている。この長孔24aの長さはセクタギヤ9の最大の回動量を許容する長さとなっている。
更に、前側リンク3の延長部3dの連結ピン9bに対応する位置にも、支軸3bを中心に弧状の長孔24bが設けられており、連結ピン9bは長孔24bを通して前側リンク3の内側に突出して配置されている。延長部3dの長孔24bの長さは、前側リンク3の本体部3cと後側リンク4の本体部4cとの長さの差などに起因して生じる前側リンク3の回動量とセクタギヤ9の回動量との差を許容する長さとなっている。なお、この長孔24bの幅は、連結ピン9bが摺動可能な狭い幅とすることにより、連結ピン9bの幅方向の変位を阻止するように構成してもよい。
この前側リンク3の内側に突出した連結ピン9bの内側端部がリンクロッド10に回動可能に枢支されることにより、セクタギヤ9の支軸3bから偏心した位置とリンクロッド10とが連結されている。
リンクロッド10は、このような連結ピン9bの内側端部と後側リンク4の延長部4dに固定された連結ピン9cとの間を連結することにより、セクタギヤ9の前後方向の回動をリンク基枠15に伝達するようになっている。
そして、図2乃至は図4示すように、前側リンク3とセクタギヤ9との間のシートサイドフレーム2の内側となる位置には、スパイラルスプリング25が配置されている。このスパイラルスプリング25は、図5に示すように、内側端部がセクタギヤ9及び前側リンク3を支持する支軸3bの一対の平行面3gに回動不能に固定されている。
このスパイラルスプリング25は、前側リンク3の倒れ方向周りに拡径するように支軸3b周囲に巻回され、外側端部がセクタギヤ9とリンクロッド10とを連結する連結ピン9bに係止されることにより、セクタギヤ9がリンク基枠15の前側リンク3及び後側リンク4の立上り方向となる回動方向に付勢されている。
一方、操作ノブ7が配置されていない側のシートサイドフレーム2では、操作伝達部20が設けられておらず、図6に示すように、シートサイドフレーム2の外側に、前側リンク3の延長部3dに対応する形状の補強プレート26が配置されている。この補強プレート26は、シートサイドフレーム2を貫通して配置されている支軸3bから偏心した位置に設けられた連結ピン3fにより、前側リンク3の延長部3dに移動不能に固定されている。また、シートサイドフレーム2の連結ピン3fに対応する位置には、支軸3bを中心に弧状の長孔24aが設けられており、連結ピン3fは長孔24aを貫通した状態で配置されている。この補強プレート26は前側リンク3と一体に支軸3bを中心に回動可能である。
補強プレート26と前側リンク3との間のシートサイドフレーム2の内側となる位置には、上述と同様のスパイラルスプリング25が配置されている。このスパイラルスプリング25は、内側端が支軸3bに回動不能に係止されると共に、外側端が連結ピン3fに係止されており、リンク基枠15の前側リンク3を、直接、立上り方向に付勢している。
また、この実施の形態の高さ調整装置には、図4、図6に示すように、スライドレールSのロアレールRとアッパーレールAとの相対位置を検出して、自動車用シートのスライド位置を示す位置信号を発するするポジションセンサーPが装着されている。
このポジションセンサーPは、ロアレールRに被検出体27等が装着され、スライドレールSのアッパーレールAには、検出体28や端子部29等が装着されて上面部から上方に突出した状態で固定されている。さらに、端子29には配線Pが接続されている。
ここでは、配線Pを介して図示しない各種の電気・電子機器と接続されており、例えば、ポジションセンサーPが発した位置信号を衝突時のエアーバッグの制御等に利用できるように構成されている。
このポジションセンサーPでは、アッパーレールAに装着された検出体28、端子部29、配線Pが、何れも、ストッパ部3e、4eと当接する当接部位Aとは異なる位置に配置されている。そして、シート高の下降側にリンク基枠15が揺動して、ストッパ部3e、4eが当接部位Aに当接すると、シートサイドフレーム2がポジションセンサーPやその配線P類から離間した位置に保たれるように構成されている。
このように構成された自動車用シートの高さ調整装置では、図1に示すように、シート全体の高さが最下位に配置されていると、セクタギヤ9がピニオンギヤ8と噛み合った状態で回動範囲の一端側に配置され、これによりリンクロッド10がセクタギヤ9で後に押し込められた状態で、前後のリンク3,4が後倒しに保たれている。このとき、各リンク3、4のストッパ部3e、4eが、立付けブラケット1a、1bが設置されたアッパーレールAの当接部Aに当接した状態となっている。
その状態から、操作ノブ7を図1の矢印r1方向に回動操作すると、ラチェット機構7を介してピニオンギヤ8が回転し、シートサイドフレーム2とギヤケース22との間で支持された状態でピニオンギヤ8の回転がセクタギヤ9に伝達され、スパイラルスプリング25により付勢されつつ、支軸3bを中心としてセクタギヤ9が回動範囲の他端側に回動する。これにより、セクタギヤ9に連結ピン9bで連結されたリンクロッド10が前方に引張られて移動し、後側リンク4が支軸4aを支点として立ち上る方向に引っ張られる。このとき、操作ノブ7bが設けられていない側の前側リンク3もスパイラルスプリング25により立上り方向に付勢されている。そして、この操作ノブ7の回動操作により、リンク基枠15が上方に揺動し、図7に示すようにシート全体の高さが上昇する。操作ノブ7の回動操作の終了後には、ラチェット機構7cにより回転軸7aが係止されて、上昇後のシート全体の高さが保持される。
再び、シート全体の高さを下降させるには、操作ノブ7を前記と反対方向に回転操作することにより、シート重量などが負荷された状態で、リンク基枠15を下方に揺動させることにより行う。そして、シート全体の高さが最下位置に達すると、図1に示したように、各リンク3、4のストッパ部3e、4eが、立付けブラケット1a、1bが設けられたアッパーレールAの当接部Aに当接し、リンク基枠15の揺動が制限される。
以上のような自動車用シートの高さ調整装置によれば、立付けブラケット1a、1bの設置面であるアッパーレールAとシートサイドフレーム2とを離間した位置に保持できるように、リンク3、4にストッパ部3e、4eが設けられているので、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作したり、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重が負荷されても、ストッパ部3e、4eによりリンク基枠15の揺動範囲の最下位置が制限されて、アッパーレールAとシートサイドフレーム2とが接触することを確実に防止することができる。
そのため、リンク3、4やリンク基枠15、或いはシートサイドフレーム2、更にはアッパーレールA等に損傷や変形を生じることがなく、変形に伴ってピニオンギヤ8とセクタギヤ9との噛み合いが悪くなるようなことを防止することができる。
しかも、ストッパ部3e、4eは、リンク基枠15の揺動を、その最下位置で当接して制限できればよいため、構成が極めて簡単である。
また、この自動車用シートの高さ調整装置では、ロアレールRとアッパーレールAとの相対位置を検出するポジションセンサーPがアッパーレールAに配設され、ストッパ部3e、4eがポジションセンサーPとシートサイドフレーム2とを離間した位置に制限するように構成されているので、着座者がシートの高さを過剰に下降させようと操作したり、シートの高さが最下位置にある状態でシートに過大な荷重が負荷されても、ストッパ部3e、4eがアッパーレールAの当接部Aに当接しているためリンク基枠15の揺動を物理的に制限でき、シートサイドフレーム2とポジションセンサーPやその配線P類との間を確実に離間した状態で維持することができる。そのため、ポジションセンサーPやその配線P類がシートサイドフレーム2により損傷されたり、破断されることを確実に防止することが可能である。
なお、上記実施の形態では、リンク3、4にストッパ部3e、4eを設けた例について説明したが、ストッパ部を他の部位に設けることも可能である。例えば、アッパーレールAの当接部Aに、突起部を設けて、リンク基枠15の揺動最下降位置においてリンク3、4に当接するように構成することも可能である。
また、上記では、全てのリンク3、4にストッパ部3e、4eを設けたが、一部のリンクにだけ設けるようにしてもよい。
本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置を低位の設定状態で示す側面図である。 本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置の前側リンク周りの分解斜視図である。 図1のB−B端面図である。 図1のC−C端面図である。 本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置にスパイラルスプリングを装着した状態をシートサイドフレームの内側から示す側面図である。 本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置の操作ノブが設けられていない側のサイドフレーム周りを示す図1のB−B端面相当図である。 本発明に係る自動車用シートの高さ調整装置を高位の設定状態で示す側面図である。
符号の説明
1a,1b 立付けブラケット
2 シートサイドフレーム
3 前側リンク
3a、3b 支軸
3c 本体部
3d 延長部
3e ストッパ部
4 後側リンク
4a、4b 支軸
4c 本体部
4d 延長部
4e ストッパ部
5、6 連結シャフト
7 操作ノブ
8 ピニオンギヤ
9 セクタギヤ
10 リンクロッド
15 リンク基枠
20 操作伝達部
22 ギヤケース
25 スパイラルスプリング
26 補強プレート

Claims (3)

  1. シート高さ調整用のリンク(3)、(4)を左右対にシートの前後に配置して、各リンク(3)、(4)を左右のシート設置ブラケット(1a)、(1b)と左右のシートサイドフレーム(2)とに掛け渡すと共に、左右のリンク(3)、(4)を連結シャフト(5)、(6)で一体に保持したリンク基枠(15)を備え、シートの片側部に操作ノブ(7)を備え付けて、操作ノブ(7)とリンク基枠(15)との間を操作伝達部(20)により接続し、操作ノブ(7)の操作に対応してリンク基枠(15)を上下に揺動可能に構成された自動車用シートの高さ調整装置において、
    リンク基枠(15)の揺動範囲の最下位置を、シート設置ブラケット(1a)、(1b)の設置面とシートサイドフレーム(2)とが離間する位置に制限するストッパ手段(3e)、(4e)が設けられていることを特徴とする自動車用シートの高さ調整装置。
  2. ストッパ手段(3e)、(4e)が、リンク基枠(15)の少なくとも1つのリンク(3)、(4)の揺動下降側に突出して形成された突起部を備え、突起部がシート設置ブラケットの設置面(1a)、(1b)と当接することで前記リンク基枠(15)の揺動範囲の最下位置が制限されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用シートの高さ調整装置。
  3. 車体フロアに取り付けられたロアレール(R)と、ロアレール(R)にスライド可能に組付けられたアッパーレール(A)とを備え、ロアレール(R)とアッパーレール(A)との相対位置を検出するポジションセンサー(P)がアッパーレール(A)に配設されると共に、このアッパーレール(A)とシートサイドフレーム(2)との間にリンク基枠(15)が設けられ、ストッパ手段(3e)、(4e)がポジションセンサー(P)とシートサイドフレーム(2)とを離間した位置に制限するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用シートの高さ調整装置。

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