JP4898151B2 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像技術に関し、特に焦点調節を行う撮像技術に関するものである。
近年、被写体像を撮像光学系により半導体撮像素子、たとえばCCD二次元イメージセンサ上に結像して電気信号に変換し、これにより得られた動画像の画像データを半導体メモリや磁気ディスク、磁気テープのような記録媒体に記録するいわゆるディジタルビデオカメラや、静止画のみならず動画像も記録可能なディジタルスチルカメラが広く普及しつつある。さらに現在のディジタルビデオカメラ・ディジタルスチルカメラは露出決定や焦点合わせ等の撮影にとって重要な作業は全て自動化され、カメラ操作に未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性は非常に少なくなっている。
上述のCCDイメージセンサは、シャッタ速度を自由に設定することができる電子シャッタ機能を備える。したがって、ユーザは、被写体の動きや照明の状態に応じてシャッタ時間を短くしたり長くすることができる。ユーザは、例えば照明が少なくて暗い被写体の動画を撮影する場合は、露光を多くするために電子シャッタの速度が遅くなるようにいわゆる低速シャッタを設定する。この速度は通常のビデオ信号の1フィールド期間1/60秒より遅いシャッタ速度であり例えば1/30秒とか1/15秒に設定される。しかし、シャッタ速度が遅いと手振れの影響が生じやすく、その結果、被写体の映像がぼやけてしまう。この対策として手振れが生じない程度の露光時間で複数回撮影をくり返し、これらの撮影により得られた画像に対して画像のズレを修正しながら合成して長い露光時間の撮影画像を得る方法がある(例えば、特許文献1)。
この特許文献1では、複数の画面間の動き情報を検出する検出手段と、該検出手段の検出情報に基づいて、前記複数の画面の夫々を、平面座標内で位置変換する画像移動手段とを具備することを特徴とする撮像画面合成装置に関して開示されている。すなわち、この文献に開示されている技術を応用すれば、低速シャッタを設定しなければ充分な露出が得られないような暗い被写体の動画を撮影する場合に、通常の1/30秒とか1/15秒あるいはそれ以上の低速シャッタを設定するかわりに、手振れが生じない程度の露光時間であるところの例えば通常のビデオ信号の1フィールド期間1/60秒を設定したのち、低速シャッタ露光期間と同一の時間間隔中に1/60秒間隔にて複数回の撮影を行ったのちに得られた複数の画像を合成することにより、露出量が低速シャッタを設定した場合と同等でかつ手振れの影響のない動画画像を低速シャッタ露光期間と同一の時間間隔ごとに得ることが可能となる。
特許第3110797号公報
ところで、上記説明したように低速シャッタを設定するかわりに手振れが生じない程度の露光時間を設定し、低速シャッタ露光期間と同一の時間間隔中に複数回の撮影を行った後に複数の画像を合成することにより、手振れの影響がなくさらに露出量も低速シャッタを設定した場合と同等な動画像を得ようとした場合には、上述した自動焦点合わせ手段における合焦性能に多大な影響があることが判明した。すなわち、通常の動画用焦点調節手段は、レンズ部の合焦度に応じて撮像素子出力信号から画像撮影間隔ごとに得られる焦点合わせ用の鮮鋭度信号を抽出することにより、抽出された鮮鋭度信号に基づいて例えば鮮鋭度信号量が最大になるようにレンズ部を制御することで焦点調節を行う手法が取られる(いわゆるテレビオートフォーカス方式)。しかし、照明が少なくて暗い被写体の動画を撮影する場合では、複数回の撮影ごとに得られる撮像素子出力信号の振幅が小さく、結果的に撮像素子から得られる焦点合わせのための鮮鋭度信号の振幅も小さく、すなわち合焦性能を満足するに充分な信号を得られなくなる(低コントラスト状態)。
図4によりこの場合の撮像素子での信号蓄積量と撮像素子から出力される信号量及び撮像素子出力から得られる鮮鋭度信号の振幅の例を示す。図において(3−1)は撮像素子に蓄積される信号量と露光期間との関係を示している。符号e2/o3/e3・・・は撮像素子上での露光期間の偶数/奇数フィールドの繰り返し番号である。暗い被写体であっても後段の画像合成手段により手振れの影響がなくさらに露出量も低速シャッタを設定した場合と同等な動画像を得るため、露光期間Tは手振れのない1/60秒程度の時間に設定しており、1/60秒ごとに信号が読み出される(3−2)。この信号を4回分、合成すれば露光時間が1/15秒の低速シャッタを設定したときと同等の露光撮影画像(合成画像)を得ることができる。しかしながら(3−3)に示すように抽出された鮮鋭度信号は撮像素子蓄積信号量に応じて小さいものとなり合焦性能を満足するに充分ではない。
なお、(3−4)、(3−5)、(3−6) は露光期間を通常の1/15秒の低速シャッタに設定した場合の撮像素子での信号蓄積量と撮像素子から出力される信号量及び撮像素子出力から得られる鮮鋭度信号の振幅の例である。この場合は、当然鮮鋭度信号の振幅は大きくなるものの撮像素子出力すなわち鮮鋭度信号中に長時間露光によるコントラストぼけ成分が多く残留し、合焦性能が大きく低下してしまう。
ここで例えば上記説明したような画像合成処理を行わないものとするならば、暗い被写体の場合は通常のビデオ信号の1フィールド期間1/60秒ごとに得られる低振幅の撮像素子出力信号の利得を上げることで鮮鋭度信号の振幅を増幅することでノイズ量は多いもののコントラストの確保はできる。しかし、結果的に撮像素子出力信号を増幅して見かけの露光量を上げたことになるため、説明したような画像合成によるノイズ量の少ない良質な動画像の取得はできない。
従って、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数画像合成方式により手振れの影響のない動画画像を取得する際に、自動焦点合わせにおける合焦性能の低下が発生するのを防止することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、焦点調節を行うレンズ手段を介して形成される被写体像を入力し画像信号を出力する固体撮像素子と、前記固体撮像素子が出力する複数の画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、前記複数の画像の動きベクトルに応じて、測光動作により得られた測光値に基づき被写体が暗い場合に、合成枚数を増やして画像の合成を行う合成手段と、前記合成前の画像の抽出領域に対応する信号から、被写体に対する前記レンズ手段の合焦度に応じた鮮鋭度信号を抽出する抽出手段と、前記動きベクトル検出手段によって検出された動きベクトルに対応させて制御された前記抽出領域に対応する前記鮮鋭度信号を前記合成枚数に合わせて加算する加算手段と、前記加算手段により加算された鮮鋭度信号に基づいて前記レンズ手段を制御し焦点調節を行う焦点制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の撮像方法は、焦点調節を行うためのレンズユニットを介して形成される被写体像を入力し画像信号を出力する固体撮像ユニットを有する撮像装置の撮像方法であって、前記固体撮像ユニットが出力する複数の画像の動きベクトルに応じて、測光動作により得られた測光値に基づき被写体が暗い場合に、合成枚数を増やして画像の合成を行う合成ステップと、前記画像を合成する前の画像の抽出領域に対応する信号から、被写体に対する前記レンズユニットの合焦度に応じた鮮鋭度信号を抽出する抽出ステップと、前記動きベクトルに対応させて制御された前記抽出領域に対応する前記鮮鋭度信号を前記合成枚数に合わせて加算する加算ステップと、前記加算された鮮鋭度信号に基づいて前記レンズユニットを制御し焦点調節を行う焦点制御ステップとを有することを特徴とする。
複数の画像のずれを補正して合成することにより、低速シャッタで動画像の撮影をするときに手振れの影響を抑制し、撮影動画像の精度を向上させることができる。また、鮮鋭度信号を加算して焦点調節することにより、照明が少なくて暗い被写体の動画像を撮影する場合に、合焦性能を向上させることができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態であるディジタルビデオカメラの構成例を示した図である。撮影レンズ11から入射した光束(撮影光)は、絞り13aで光量制限された後に、シャッタ12aを通り撮像部17に結像する。撮像部17は、CCDなどの二次元イメージセンサからなる。
撮影レンズ11は複数の光学レンズ群により構成され、これらのレンズ群のうち一部又は全部がオートフォーカス(AF)駆動モータ14aからの駆動力を受けて光軸10上を移動し、所定の合焦位置に停止することで焦点調節を行う。AF駆動モータ14aは焦点駆動部14bからの駆動信号を受けることで駆動する。また、撮影レンズ11のうち一部の光学レンズ群は、ズーム駆動モータ15aからの駆動力を受けて光軸10上を移動し、所定のズーム位置に停止することで撮影画角を変更する。ズーム駆動モータ15aは、ズーム駆動部15bからの駆動信号を受けることで駆動する。
絞り13aは、複数の絞り羽根を有しており、これらの絞り羽根は、絞り駆動部13bからの駆動力を受けることで作動して光通過口となる開口面積(絞り口径)を変化させる。シャッタ12aは、複数のシャッタ羽根を有しており、これらのシャッタ羽根は、シャッタ駆動部12bからの駆動力を受けることで光通過口となる開口部を開閉する。これにより、撮像部17に入射する光束を制御する。シャッタ12aはディジタルビデオカメラにて静止画を撮影するときに使用される。
撮像素子駆動部16、焦点駆動部14b、ズーム駆動部15b、絞り駆動部13b、シャッタ駆動部12bの駆動は、撮影制御部18により制御されている。撮影制御部18には、絞り操作部13c、ズーム操作部15c及び後述する画像合成防振操作部120からの操作信号が入力されるようになっており、カメラの撮影状態に合わせて上記操作信号を各々撮像素子駆動部16、焦点駆動部14b、ズーム駆動部15b、絞り駆動部13b、シャッタ駆動部12bに与えて撮影条件を設定し、撮影を行うようにしている。なお、絞り13aの開口径は、通常は撮影時にカメラ側で自動的に設定するために、絞り操作部13cは不要であるが、撮影者が任意に撮影条件を設定する時のために設けられている。
撮影制御部18は、後述する信号処理部111に取り込まれた画像信号に基づいた測光用信号130により被写体輝度の測定(測光)を行い、この測光結果に基づいて絞り13aの絞り口径と撮像素子駆動部16の電子シャッタタイミング(露光時間)を定めている。
撮像部17から出力される映像(画像)信号は、A/D変換部110によりアナログ信号からディジタル信号に変換されて信号処理部111に入力される。信号処理部111は、入力された信号に対して輝度信号や色信号を形成するなどの信号処理を行ってカラー動画映像信号を形成する。
そして、信号処理部111で信号処理された映像信号は、信号切替部112を介して画像補正部117に入力される。画像補正部117では、入力された信号のガンマ補正や圧縮処理を行う。
画像補正部117の信号は、表示部118と記録部119に入力され、撮影された動画像が表示部118に表示されるとともにビデオ記録部119に記録される。
以上説明した動作において、撮影被写体が暗く、露光秒時が長くなる場合には通常の低速シャッタでは手振れの恐れが有るので、撮影者は画像合成防振操作部120を操作して画像合成防振システムをオンにし、図3に示す撮影制御部18によるフローのような、以下の動作に切り替える。
まず、測光動作が開始される(ステップS301)。測光動作により得られた測光値に基づいて撮像素子駆動部16の電子シャッタタイミング(露光時間)と絞り13aの絞り口径を設定するが、一般的に上記のような撮影条件では被写体が暗いので絞りは全開、露光時間は長秒時露光が選択されようとする。そこで、後述の複数画像合成方式により加算合成される露出量が、低速シャッタを設定した場合に得られる露出量と同等となるように、上記長秒時露光時間を複数の連続した短い露光時間に分割する。このように短い露光時間に分割すると、露光により得られる1枚1枚の画像は露出不足になるが、これらの画像は手振れの影響が少ない画像となる。
そして、連続した複数の画像を低速シャッタ周期と同じ繰返し周期ごとに加算合成することで露出及び手振れを改善した動画像を得る。
撮像部17から出力される画像信号は、A/D変換部110でディジタル信号に変換されてから信号処理部111にて信号処理が施される。画像合成防振操作部120を操作して画像合成防振システムをオンにすることを撮影制御部18に伝えた場合には、信号処理部111からの画像データは信号切替部112を介して画像記憶部113に入力される(ステップS302)。画像記憶部113は、露光時間の分割数に応じた複数画像の記憶領域と記憶容量を有し、それぞれ撮影された連続したビデオフィールドの複数の画像を記憶し、さらに続いて入力される画像データに応じて上書きされていく。ズレ検出部114は、画像記憶部113に記憶された画像内における同一特徴点を抽出し、撮影画面内におけるこの特徴点のそれぞれの位置座標を割り出すことにより連続する画像の動きベクトルを検出する(ステップS303)。座標変換部115は、この特徴点の各画像における位置座標に応じてそれぞれの差分を補正(座標変換)して特徴点位置を一致させる。すなわち、検出した動きベクトルと同じ大きさでありそれと逆向きの方向に映像を順次動かし、次に画像合成部116においてぶれを補正した良好な映像とを重ね合わせ合成する(ステップS304)。これにより、フィールド間に生じる手振れを補正して良好な映像信号を生成することができる。
同時に、撮影制御部18は、焦点駆動部14bを駆動させながら、信号処理部111からの画像合成前鮮鋭度信号抽出用出力140または後述の画像合成部116からの画像合成後鮮鋭度信号抽出用出力150のいずれかにより形成抽出される鮮鋭度信号に基づいて撮影レンズ11の合焦位置を求めている。
撮影制御部18には、信号処理部111からの画像合成前の鮮鋭度信号を抽出するための出力信号140と、画像合成部116からの画像合成後の鮮鋭度信号を抽出するための出力信号150が供給される。そして、撮影制御部18内では画像合成前の鮮鋭度信号を抽出するための出力140から生成した鮮鋭度信号の振幅値と所定の閾値を比較し、上記のように撮影被写体が暗い撮影条件下である場合のように振幅値が所定の値よりも小さい場合には、鮮鋭度信号を抽出するための信号源として画像合成前の鮮鋭度信号を抽出するための出力140は選択せず、画像合成後の鮮鋭度信号を抽出するための出力150を選択するように制御する(ステップS305)。選択された大振幅の画像合成後鮮鋭度信号抽出用出力に基づき、オートフォーカス用に位置/サイズが決定された測距枠内における周波数ピーク評価値、輝度レベルピーク評価値、Max-Min評価値を生成して山登り方式自動焦点調節動作を行う(ステップS306)。
なお、上記選択切り替え時には選択動作に閾値に対する適度なヒステリシスを持たせ、画像合成前鮮鋭度信号抽出用出力140からの鮮鋭度信号の振幅値が閾値付近である場合に頻繁な切り替え動作が発生しないように制御する。
図2により本発明の実施形態における撮像素子での信号蓄積量と撮像素子から出力される信号量及び撮像素子出力から得られる鮮鋭度信号の振幅の例を示す。図において(2−1)は撮像素子に蓄積される信号量と露光期間との関係を示している。符号e2/o3/e3・・・は撮像素子上での露光期間の偶数/奇数フィールドの繰り返し番号である。暗い被写体であっても後段の画像合成部116により手振れの影響がなくさらに露出量も低速シャッタを設定した場合と同等な動画像を得るため、露光期間Tは手振れのない1/60秒程度の時間に設定しており、1/60秒ごとに信号が読み出される(2−2)。この信号を4回分、合成すれば(2−3)に示すように、露光時間が1/15秒の低速シャッタを設定したときと同等の露光撮影画像(合成画像)を得ることができ、さらに鮮鋭度信号の振幅値が所定の値よりも小さい場合には、合成後の画像により大振幅・高S/Nの鮮鋭度信号を取得するため高精度のオートフォーカス用評価値データを生成することができる(2−4)。
以上のように、本実施形態によれば、焦点調節を行うためのレンズ手段11と、レンズ手段11を介して形成される被写体像を入力とし、連続的に電子シャッタを切ることによって時間的に連続する複数の画像からなる画像信号を出力する固体撮像素子17と、複数の画像のそれぞれに対して時間的に1つ前の画像に対する動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段114と、動きベクトル検出手段114で検出された各動きベクトルに基づいて各画像のずれを補正して各画像の合成を行う合成手段115,116と、合成された画像を基にレンズ手段11の合焦度に応じた鮮鋭度信号150を抽出する抽出手段116と、抽出された鮮鋭度信号に基づいてレンズ手段を制御し焦点調節を行う焦点制御手段18,14a,14bとを有する。
抽出手段111は、合成前の画像を基にレンズ手段11の合焦度に応じた鮮鋭度信号140を抽出する。焦点制御手段18,14a,14bは、合成前の画像に基づく先鋭度信号140又は合成後の画像に基づく先鋭度信号150を選択し、選択した先鋭度信号に基づいてレンズ手段11を制御し焦点調節を行う。
焦点制御手段18は、合成前の画像に基づく先鋭度信号140の振幅値が閾値より大きいときには合成前の画像に基づく先鋭度信号140に基づいてレンズ手段11を制御し焦点調節を行い、合成前の画像に基づく先鋭度信号140の振幅値が閾値より小さいときには合成後の画像に基づく先鋭度信号150に基づいてレンズ手段11を制御し焦点調節を行う。
時間的に連続する複数の画像のずれを補正して合成することにより、低速シャッタで動画像の撮影をするときに手振れの影響を抑制し、撮影動画像の精度を向上させることができる。また、合成された画像を基に先鋭度信号を抽出して焦点調節することにより、照明が少なくて暗い被写体の動画像を撮影する場合に、合焦性能を向上させることができる。
複数画像合成方式により、露出量が低速シャッタを設定した場合と同等で、かつ手振れの影響のない動画画像を取得できる撮像装置において、自動焦点合わせ手段における合焦性能の低下が発生するのを防止することを目的として、焦点調節を行うための鮮鋭度信号を各映像の重ね合わせ処理補正後の合成画像より抽出する手段を備える撮像装置を提供することができる。
本実施形態においては焦点調節を行うための鮮鋭度信号を各映像の重ね合わせ処理補正後の合成画像より抽出するように構成したため、照明が少なくて暗い被写体の動画を撮影する場合に、手振れ補正合成後の信号振幅・コントラストが回復した画像によるテレビオートフォーカス方式の合焦制御が可能となるため、従来に比べて合焦性能の向上が可能となる。また、低速シャッタで動画像の撮影をするときに手振れを補正することで撮影動画像の精度を向上させることができる。
次に、合焦性能を満足するに充分な信号を得られなくなる低コントラスト状態においても適切な合焦性能を得ることができる別の技術について説明する。すなわち、ここで説明する技術も、上述したものと同様、照明が少なくて暗い被写体の動画を撮影する場合、撮像素子から得られる焦点合わせのための鮮鋭度信号の振幅も小さい場合、適切な合焦性能を得ることができる別の技術である。
当該技術は、図1で説明したディジタルビデオカメラの構成例と同様の構成例を有する。異なる点は、鮮鋭度信号の抽出のタイミングと、その抽出した鮮鋭度信号の取扱いである。当該技術について図5を用いて撮影制御部18によるフローを用いて説明する。
まず、図3のステップS301と同様に、測光動作が開始される(ステップS501)。この測光動作により得られた測光値に基づいて撮像素子駆動部16の電子シャッタタイミング(露光時間)と絞り13aの絞り口径を設定するが、ここでは被写体が暗いので絞りは全開、露光時間は長秒時露光が選択されようとする。そこで、上述の説明と同様に、そ複数画像合成方式のための露光制御により、取得する1枚、1枚の画像は露出不足となる。
撮像部17から出力される画像信号は、A/D変換部110でディジタル信号に変換されてから信号処理部111にて信号処理が施される。画像合成防振操作部120を操作して画像合成防振システムをオンにすることを撮影制御部18に伝えた場合には、ステップS302と同様に、信号処理部111からの画像データは信号切替部112を介して画像記憶部113に入力される(ステップS502)。
ズレ検出部114は、ステップS303と同様に、画像記憶部113に記憶された画像内における同一特徴点を抽出し、撮影画面内におけるこの特徴点のそれぞれの位置座標を割り出すことにより連続する画像の動きベクトルを検出する(ステップS503)。座標変換部115は、この特徴点の各画像における位置座標に応じてそれぞれの差分を補正(座標変換)して特徴点位置を一致させる。すなわち、検出した動きベクトルと同じ大きさでありそれと逆向きの方向に映像を順次動かし、次に画像合成部116においてぶれを補正した良好な映像とを重ね合わせ合成する(ステップS504)。これにより、上述した技術と同様に、フィールド間に生じる手振れを補正して良好な映像信号を生成することができる。
ここで、本技術では、撮影制御部18は、焦点駆動部14bを駆動させながら、信号処理部111からの画像合成前鮮鋭度信号抽出用出力140により鮮鋭度信号を形成抽出する(ステップS510)。
ただし、ここで取得した画像の輝度レベルが低いため、取得する鮮鋭度信号もそのレベルが低いものとなってしまう。そこで、ステップS504での画像合成に対応して、鮮鋭度信号を加算する(S511)。ここでは、上述した露光時間の分割数に応じて、鮮鋭度信号を加算する。この加算によりレベルの高い鮮鋭度信号を取得することができる。そして、加算された鮮鋭度信号に基づき山登り方式自動焦点調節動作を行う(ステップS512)。
なお、ここでの鮮鋭度信号の抽出(ステップS510)は、ステップS503でのベクトル検出結果に応じて、鮮鋭度信号の抽出領域を制御するようにしてもよい。すなわち、検出されたベクトルに基づいて、映像信号の中における鮮鋭度信号の抽出領域を移動させることで、ステップS504で合成する画像に対応した領域での鮮鋭度信号の抽出を行うことができる。
このように画像合成前の映像から鮮鋭度信号を抽出し、当該鮮鋭度信号を加算することで、照明が少なくて暗い被写体の動画像を撮影する場合に、合焦性能を向上させることができる。
なお、図5での説明では、ステップS503でのベクトル検出後にステップS510で鮮鋭度信号を抽出したが、図6に示すように、ベクトル検出と並行して、鮮鋭度信号を抽出し(ステップS520)、鮮鋭度信号を加算し(ステップS521)、及び焦点調節動作を行うようにしても構わない(ステップS522)。この場合には、前述のようなベクトルを利用した、鮮鋭度信号抽出領域の移動を行うことができない。しかしながら、このように画像合成前の映像から鮮鋭度信号を抽出し、当該鮮鋭度信号を加算することで、照明が少なくて暗い被写体の動画像を撮影する場合に、合焦性能を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態に係るディジタルビデオカメラの構成図である。 本発明の実施形態による鮮鋭度信号の振幅量を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態における画像合成防振システムがONの場合の制御フローチャートである。 従来の鮮鋭度信号の振幅量を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態における画像合成防振システムがONの場合の別の制御フローチャートである。 本発明の実施形態における画像合成防振システムがONの場合の更に別の制御フローチャートである。
符号の説明
10 光軸
11 撮影レンズ
12a シャッタ
12b シャッタ駆動部
12c レリーズ操作部
13a 絞り
13b 絞り駆動部
13c 絞り操作部
14a AF駆動モータ
14b 焦点駆動部
15a ズーム駆動モータ
15b ズーム駆動部
15c ズーム操作部
16 撮像素子駆動部
17 撮像部
18 撮影制御部
110 A/D変換部
111 信号処理部
112 信号切替部
113 画像記憶部
114 ズレ検出部
115 座標変換部
116 画像合成部
117 画像補正部
118 表示部
119 ビデオ記録部
120 画像合成方式防振操作部
130 測光用信号
140 画像合成前鮮鋭度信号抽出用出力
150 画像合成後鮮鋭度信号抽出用出力

Claims (4)

  1. 焦点調節を行うレンズ手段を介して形成される被写体像を入力し画像信号を出力する固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子が出力する複数の画像の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    前記複数の画像の動きベクトルに応じて、測光動作により得られた測光値に基づき被写体が暗い場合に、合成枚数を増やして画像の合成を行う合成手段と、
    前記合成前の画像の抽出領域に対応する信号から、被写体に対する前記レンズ手段の合焦度に応じた鮮鋭度信号を抽出する抽出手段と、
    前記動きベクトル検出手段によって検出された動きベクトルに対応させて制御された前記抽出領域に対応する前記鮮鋭度信号を前記合成枚数に合わせて加算する加算手段と、
    前記加算手段により加算された鮮鋭度信号に基づいて前記レンズ手段を制御し焦点調節を行う焦点制御手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記抽出手段は、前記動きベクトル検出手段で検出された動きベクトルを用いて前記鮮鋭度信号を抽出することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 焦点調節を行うためのレンズユニットを介して形成される被写体像を入力し画像信号を出力する固体撮像ユニットを有する撮像装置の撮像方法であって、
    前記固体撮像ユニットが出力する複数の画像の動きベクトルに応じて、測光動作により得られた測光値に基づき被写体が暗い場合に、合成枚数を増やして画像の合成を行う合成ステップと、
    前記画像を合成する前の画像の抽出領域に対応する信号から、被写体に対する前記レンズユニットの合焦度に応じた鮮鋭度信号を抽出する抽出ステップと、
    前記動きベクトルに対応させて制御された前記抽出領域に対応する前記鮮鋭度信号を前記合成枚数に合わせて加算する加算ステップと、
    前記加算された鮮鋭度信号に基づいて前記レンズユニットを制御し焦点調節を行う焦点制御ステップと
    を有することを特徴とする撮像方法。
  4. 前記抽出ステップでは、前記動きベクトルを用いて前記鮮鋭度信号を抽出することを特徴とする請求項3記載の撮像方法。
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