JP4892697B2 - バルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプ - Google Patents

バルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP4892697B2
JP4892697B2 JP2005356787A JP2005356787A JP4892697B2 JP 4892697 B2 JP4892697 B2 JP 4892697B2 JP 2005356787 A JP2005356787 A JP 2005356787A JP 2005356787 A JP2005356787 A JP 2005356787A JP 4892697 B2 JP4892697 B2 JP 4892697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
holding member
lead screw
diaphragm
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005356787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007162511A (ja
Inventor
健次 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2005356787A priority Critical patent/JP4892697B2/ja
Priority to KR1020060123605A priority patent/KR20070061403A/ko
Priority to CN2006101689040A priority patent/CN1978186B/zh
Priority to US11/635,963 priority patent/US7703743B2/en
Publication of JP2007162511A publication Critical patent/JP2007162511A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4892697B2 publication Critical patent/JP4892697B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/04Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a motor
    • F16K31/047Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a motor characterised by mechanical means between the motor and the valve, e.g. lost motion means reducing backlash, clutches, brakes or return means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B7/00Piston machines or pumps characterised by having positively-driven valving
    • F04B7/0076Piston machines or pumps characterised by having positively-driven valving the members being actuated by electro-magnetic means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/44Mechanical actuating means
    • F16K31/50Mechanical actuating means with screw-spindle or internally threaded actuating means
    • F16K31/508Mechanical actuating means with screw-spindle or internally threaded actuating means the actuating element being rotatable, non-rising, and driving a non-rotatable axially-sliding element
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K41/00Spindle sealings
    • F16K41/10Spindle sealings with diaphragm, e.g. shaped as bellows or tube
    • F16K41/103Spindle sealings with diaphragm, e.g. shaped as bellows or tube the diaphragm and the closure member being integrated in one member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K7/00Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves
    • F16K7/12Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves with flat, dished, or bowl-shaped diaphragm
    • F16K7/14Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves with flat, dished, or bowl-shaped diaphragm arranged to be deformed against a flat seat

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Description

本発明は、モータ駆動によって、バルブ保持部材を移動させて流路の開閉を行うバルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプに関する。
従来より、冷蔵庫や空調機には、ステッピングモータ等の駆動源によって弁体を移動させ、冷媒の流路を開閉することによって、流路に通じる室の温度制御を行うバルブ駆動装置が設置されている。また、近年になって、ノート型パソコンなどのモバイル機器の電源として、メタノール型燃料電池が開発されつつあるが、このメタノール型燃料電池の燃料電極層(セル)に、還元剤となる燃料(メタノールや水)を供給する際にも、その流量を調節するためにバルブ駆動装置が利用されている。
このように、現在、バルブ駆動装置は様々な分野で利用されているが、搭載される装置が小型化するに伴って、冷媒や燃料などの流体の流量を如何に精度良くコントロールするか、が重要な技術課題になってきている。流体の流量を精度良くコントロールする方策の一つとして、弁体の閉止性能(シール性)の向上が挙げられる(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1には、弁体の閉止状態における密閉性(シール性)を向上させるコントロール弁が開示されている。具体的に説明すると、特許文献1には、ステッピングモータの駆動軸を正逆回転させて、昇降体を上下に直動させるとともに、エンコーダによりモータの脱調を検出して、ダイヤフラム(コントロール弁)の開度を制御するバルブ駆動装置が開示されている。そして、このバルブ駆動装置では、流体の流入穴の周囲に突起が形成され、この突起とコントロール弁とが勘合するようになっている。このため、弁体の閉止状態におけるシール性を向上させることが可能となっている。
また、特許文献2には、薬液ノズルの吐出精度を向上させる基板処理装置及び吐出制御方法が開示されている。具体的に説明すると、特許文献2には、薬液が流通する薬液配管を開閉する流量制御弁と、エンコーダとを有する基板処理装置が開示されている。そして、この基板処理装置では、エンコーダによりモータの脱調を検出して、流通制御弁を閉止状態にしたり、薬液の性質に応じて流量制御弁の移動量(ストローク)を調節したりして、薬液ノズルの吐出精度を向上させることが可能となっている。
このように、特許文献1及び特許文献2に記載された発明は、エンコーダによりモータの脱調を検出して、コントロール弁や流量制御弁で流路を閉止するとともに、突起とコントロール弁と勘合させたり、流量制御弁のストロークを調節したりして、弁体のシール性を向上させ得るものとなっている。
特開2005−54954号公報(図1) 特開2004−327775号公報(図4)
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載された発明は、上述のとおり、エンコーダによりモータの脱調を検出して、モータのディテントトルクによって弁の閉止状態を維持しようとしているため、モータ、及びロータから弁までの各部材の誤差が重畳してしまう(積み上げられてしまう)結果、弁体の閉止状態におけるシール性が安定しない。
例えば、コントロール弁や流通制御弁などの弁体が流体の流入穴(或いは流出穴)に当接して、流路を閉止している状態では、モータが脱調していることから、流体の流入穴(或いは流出穴)を閉止する閉止力は、弁体の弾性変形ストローク内で、かつ、モータのディテント極数の範囲内で、バラツキが生じることになる(流路を閉止する度に閉止力が異なることになる)。その結果、弁体の閉止性能にバラツキが生じ、弁体の閉止状態におけるシール性が安定しない。
また、流路を閉止しているときに、あまりに強い力で弁体が押付けられると、ヒステリシスによって弁体の弾性力が変化したり、当接部分の磨耗が進んだりする結果、上述した弁体の閉止性能のバラツキを更に惹き起こし、弁体の閉止状態におけるシール性が益々安定しなくなる。
このように、従来のバルブ駆動装置は、弁体の閉止状態におけるシール性が安定し難いことから、弁体の閉止性能に関する信頼性に欠けるものとなっていた。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、弁体の閉止状態におけるシール性を安定化させることができ、ひいては弁体の閉止性能に関する信頼性を向上させることが可能なバルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプを提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) モータによって回転されるリードスクリューと螺子結合により係合したバルブ保持部材と、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材との係合により、前記リードスクリューの回転を直動に変換して前記バルブ保持部材を直動させる変換手段と、前記バルブ保持部材の直動動作に伴って開口部を開閉するダイヤフラム弁と、を有するバルブ駆動装置において、前記バルブ保持部材の内側には、前記リードスクリューが螺子結合により係合して配置されるとともに、前記バルブ保持部材の外周側には、前記バルブ保持部材を前記開口部が閉止される方向に付勢するスプリングを保持するスプリング受部が同心状に設けられ、前記バルブ保持部材に設けられたダイヤフラム保持部には、弾性体により形成された前記ダイヤフラム弁が保持され、前記ダイヤフラム弁には、前記開口部の周囲に当接してシール面になるビードが形成されており、前記バルブ保持部材は、前記リードスクリューの回転に伴って前記ダイヤフラム弁の前記ビードを前記スプリングにより前記開口部の周囲に当接し閉鎖するまで駆動し、さらに前記リードスクリューを回転させて前記バルブ保持部材により前記ダイヤフラム弁を当接し閉鎖した後、前記リードスクリューを所定量逆回転させて前記ダイヤフラム弁の閉止状態とし、前記ダイヤフラム弁の閉止状態においては、前記スプリングの付勢力と前記ビードが所定量潰れて前記開口部の周囲から受ける反作用の力とが釣り合って、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材とを非係合として前記開口部がダイヤフラム弁の前記ビードによって閉鎖されていることを特徴とするバルブ駆動装置。
本発明によれば、回転部材の回転を直動に変換して直動部材を直動させる変換手段と、弾性を有し、直動部材の直動動作に伴って開口部を開閉するダイヤフラム弁と、ダイヤフラム弁を開口部に付勢状態で当接することにより、開口部を閉鎖させる付勢部材とが設けられたバルブ駆動装置で、付勢部材で付勢されたダイヤフラム弁によって、回転部材と直動部材とを非係合として開口部が閉鎖されることとしたので、ダイヤフラム弁の閉止状態におけるシール性を安定化させることができる。
すなわち、本発明に係るバルブ駆動装置には、ダイヤフラム弁を開口部(例えば流体の流入穴や流出穴)の周囲に付勢状態で当接することにより、その開口部を閉鎖させる付勢部材が設けられている。従って、ダイヤフラム弁の閉止状態において、回転部材と直動部材とが非係合となっていても、この付勢部材により、開口部を閉止する閉止力を安定的に得ることができる。その結果、ダイヤフラム弁の閉止状態におけるシール性を安定化させることができ、ひいてはダイヤフラム弁の閉止性能に関する信頼性を向上させることができる。
また、上述のとおり、ダイヤフラム弁の閉止状態においては、回転部材と直動部材とは非係合となっているため、過剰な力がダイヤフラム弁に加わって、ヒステリシスに起因してダイヤフラム弁の弾性力が変化したり、当接部分の磨耗が進んだりすることはない。従って、これらが原因で、ダイヤフラム弁の閉止性能がばらつくのを防ぐことができ、ひいてはダイヤフラム弁の閉止性能に関する信頼性向上に寄与することができる。なお、当接部分の磨耗が進むのを防ぐことで、耐久性向上に寄与することもできる。
さらに、従来のバルブ駆動装置では、開口部を閉止する閉止力は、弁体の弾性変形ストローク内で、かつ、モータのディテント極数の範囲内でバラツキが生じているため、正確な閉止力の予測は困難であったが、本発明によれば、この閉止力を付勢部材から得ているため、正確に設定することができる。また、従来のバルブ駆動装置では、モータ、及びロータから弁までの各部材の誤差が重畳してしまう(積み上げられてしまう)結果、弁体の閉止状態におけるシール性が安定しなかったが、本発明によれば、付勢部材の付勢力によって開口部を閉止することとしているので、上述した積み上げ誤差を少なくすることができ(閉止に関わる部品点数を少なくすることができ)、ひいてはシール性を安定させることができる。
ここで、「付勢部材」は、ダイヤフラム弁を開口部の周囲に付勢状態で当接しうるものであれば如何なるものであってもよく、例えば、コイルバネ,板バネ,磁気バネ,ゴムなどの部材が挙げられる。また、大きさ・形状・断面積など、その種類の如何も問わない。
また、本発明において、ダイヤフラム弁の閉止状態では、回転部材と直動部材とは「非係合」となっているが、これは、回転部材と直動部材とが全く接触しない場合が含まれるのは勿論のこと、回転部材と直動部材とが一部で接触する場合も含まれるものとする。すなわち、回転部材と直動部材とが一部で接触していても、その接触箇所が開口部を閉止する閉止力に影響を与えない箇所であれば、ここでいう「非係合」に含まれるものとする。また、この「非係合」には、回転部材と直動部材が接触していても負荷がかかっていない場合が含まれるものとする。
(2) 前記バルブ保持部材は、前記リードスクリューのネジ斜面に係合して押圧されるネジ斜面を有し、前記バルブ保持部材のネジ斜面前記リードスクリューのネジ斜面に押圧されることにより直動することを特徴とする(1)記載のバルブ駆動装置。
本発明によれば、上述した直動部材は、回転部材に係合して押圧される被押圧部を有し、この被押圧部が押圧されることによって直動することとしたので、ダイヤフラム弁が閉止状態に至るまでは、回転部材により被押圧部が押圧され、直動部材を直動させる一方で、ダイヤフラム弁が閉止状態になった場合には、回転部材と被押圧部とが非係合となる。そして、この場合、上述した付勢部材によって、開口部を閉止する力を安定的に得ることができ、ひいてはダイヤフラム弁の閉止性能に関する信頼性を向上させることができる。
ここで、「被押圧部」は、回転部材と係合して押圧されるものであれば如何なるものであってもよく、例えば、回転部材が雄ネジである場合には、この雄ネジと接触する雌ネジの斜面であってもよいし、回転部材がフランジを有していれば、そのフランジにより押圧される部位(部材)であってもよい。
記回転部材と前記被押圧部とは、螺子結合或いはカム結合によって係合していることを特徴とする。
本発明によれば、上述した回転部材と被押圧部とは、螺子結合(雄ネジと雌ネジ或いはラックアンドピニオン)或いはカム結合によって係合していることとしたので、ダイヤフラム弁が閉止状態に至るまでは、例えば雄ネジの回転部材により雌ネジの被押圧部(雄ネジと接触する斜面)が押圧され、直動部材を直動させる一方で、ダイヤフラム弁が閉止状態になった場合には、雄ネジの回転部材と雌ネジの被押圧部とが非係合となる。そして、この場合、上述した付勢部材によって、開口部を閉止する力を安定的に得ることができ、ひいてはダイヤフラム弁の閉止性能に関する信頼性を向上させることができる。
(3) 前記リードスクリューと前記バルブ保持部材のネジ斜面とは、ネジピッチとネジ山角度が同じであり、両者を非係合として前記開口部をダイヤフラム弁によって閉鎖させる隙間を有していることを特徴とする(2)記載のバルブ駆動装置。
本発明によれば、上述した回転部材と被押圧部とは、両者を非係合として開口部をダイヤフラム弁によって閉鎖させる隙間を有していることとしたので、被押圧部を有する直動部材を、被押圧部を押圧する方向とは逆方向に直動させることによって、回転部材と被押圧部との非係合状態を簡易に作り出すことができる。その結果、上述同様、付勢部材によって開口部を閉止する力を安定的に得ることができ、ひいてはダイヤフラム弁の閉止性能に関する信頼性を向上させることができる。
ルブ駆動装置の制御方法であって、前記バルブ保持部材は、前記ダイヤフラム弁の前記ビードを前記スプリングにより前記開口部の周囲に当接し閉鎖するまで駆動し、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材との非係合の位置で停止させたことを特徴とする。
本発明によれば、上述したバルブ駆動装置の制御方法であって、直動部材は、ダイヤフラム弁を付勢部材により開口部に当接し閉鎖するまで駆動するとともに、回転部材と直動部材との非係合の位置で停止させたので、ダイヤフラム弁の閉止状態において、上述した付勢部材により開口部を閉止する閉止力を安定的に得ることができ、ひいてはダイヤフラム弁の閉止性能に関する信頼性を向上させることができる。
(4) モータによって回転されるリードスクリューと螺子結合により係合したバルブ保持部材と、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材との係合により、前記リードスクリューの回転を直動に変換して前記バルブ保持部材を直動させる変換手段と、前記バルブ保持部材の直動動作に伴って開口部を開閉するダイヤフラム弁と、を有するバルブ駆動装置において、前記バルブ保持部材の内側には、前記リードスクリューが螺子結合により係合して配置されるとともに、前記バルブ保持部材の外周側には、前記バルブ保持部材を前記開口部が閉止される方向に付勢するスプリングを保持するスプリング受部が同心状に設けられ、前記バルブ保持部材に設けられたダイヤフラム保持部には、弾性体により形成された前記ダイヤフラム弁が保持され、前記ダイヤフラム弁には、前記開口部の周囲に当接してシール面になるビードが形成されており、前記ダイヤフラム弁の閉止状態においては、前記スプリングの付勢力と前記ビードが所定量潰れて前記開口部の周囲から受ける反作用の力とが釣り合って、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材とを非係合として前記開口部がダイヤフラム弁の前記ビードによって閉鎖されるバルブ駆動装置の制御方法であって、前記バルブ保持部材は、前記リードスクリューの回転に伴って前記ダイヤフラム弁の前記ビードを前記スプリングにより前記開口部の周囲に当接し閉鎖するまで駆動し、さらに前記リードスクリューを回転させて前記バルブ保持部材により前記ダイヤフラム弁を当接し閉鎖した後、前記リードスクリューを所定量逆回転させて前記ダイヤフラム弁の閉止状態とし、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材との非係合の位置で停止させたことを特徴とするバルブ駆動装置の制御方法。
本発明によれば、直動部材は、ダイヤフラム弁を付勢部材により開口部に当接し閉鎖するまで駆動して、直動部材によりダイヤフラム弁を当接し閉鎖した後、回転部材を逆転させて回転部材と直動部材との非係合の位置で停止させたので、モータの回転方向を制御するだけで、回転部材と直動部材との非係合状態を簡易に作り出すことができる。そして、この非係合状態において、上述した付勢部材により開口部を閉止する力を簡易かつ安定的に得ることができる。
記バルブ保持部材は、前記ダイヤフラム弁の前記ビードを前記スプリングにより前記開口部の周囲に当接し閉鎖するまで駆動して前記バルブ保持部材により前記ダイヤフラム弁を当接し閉鎖する手前で停止させて、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材との非係合の位置で停止させたことを特徴とする。
本発明によれば、直動部材は、ダイヤフラム弁を付勢部材により開口部に当接し閉鎖するまで駆動して、直動部材によりダイヤフラム弁を当接し閉鎖する手前で停止させて、回転部材と直動部材との非係合の位置で停止させたので、回転部材と直動部材との非係合状態を簡易に作り出すことができる。特に、上述した制御方法と異なり、モータの回転方向を変える必要がないので、モータを制御する制御プログラムを簡易化しつつ、開口部を閉止する力を安定的に得ることができる。
(5) (1)から(3)のいずれか記載のバルブ駆動装置を有するポンプであって、流入穴に連通する流入路と、前記流入路に配置された流入側の前記バルブ駆動装置と、前記流入路に接続されたポンプ室と、前記ポンプ室に配置されたポンプ機構と、前記ポンプ室から延びて複数の流出穴の各々に連通する複数の流出路と、前記複数の流出路の各々に配置された流出側の前記バルブ駆動装置と、から構成されていることを特徴とするポンプ。
本発明によれば、ポンプに、流入路及び流出路と、流入路に配置された流入側の上記バルブ駆動装置と、流入路に接続されたポンプ室と、ポンプ室に配置されたポンプ機構と、複数の流出路の各々に配置された流出側の上記バルブ駆動装置と、を設けることとしたので、ダイヤフラム弁の閉止性能に関する信頼性を向上させたポンプを提供することができる。
本発明に係るバルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプによれば、モータのディテントトルクではなく、バルブ駆動装置に設けられた付勢部材により、開口部を閉止する閉止力を安定的に得ているので、ダイヤフラム弁の閉止状態におけるシール性を安定化させることができ、ひいてはダイヤフラム弁の閉止性能に関する信頼性を向上させることができる。また、ダイヤフラム弁のヒステリシスや磨耗によって、ダイヤフラム弁の閉止性能がばらつくのを防ぐことができる。さらに、ダイヤフラム弁の閉止力が正確に設定することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明するバルブ駆動装置は、流入路,流出路,ポンプ室及びポンプ機構等を有するポンプに搭載することが可能である。
[機械構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るバルブ駆動装置10の縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態に係るバルブ駆動装置10の分解図である。なお、図2の左半分には、各部品の縦断面図を示しており、図2の右半分には、各部品の平面断面図を示している。
図1及び図2において、バルブ駆動装置10は、主に、駆動源となるステッピングモータ(以下、単に「モータ」という)1と、モータ1を内設するケース6と、流体の流入口(流入穴)8a及び流体の流出口(流出穴)8bが形成され、ケース6と係合するケース8と、から構成されている。
モータ1の回転軸1aには、例えば右ネジからなるリードスクリュー2が圧入固定されており、このリードスクリュー2は、モータ1の回転方向と同方向に回転する。そして、リードスクリュー2には、バルブ保持部材3の雌ネジ3aがネジ勘合されている。すなわち、直動部材の一例に相当するバルブ保持部材3は、回転部材の一例に相当するリードスクリュー2に係合している。従って、モータ1がリードスクリュー2側からみてCCWの方向(反時計回り)に回転すると、バルブ保持部材3はモータ1に近寄る一方で、モータ1がリードスクリュー2側からみてCWの方向(時計回り)に回転すると、バルブ保持部材3はモータ1から遠ざかることになる。このように、リードスクリュー2の回転は、リードスクリュー2とバルブ保持部材3とが螺子結合によって係合し、バルブ保持部材3は回止めされているため、直動に変換される。
バルブ保持部材3の外周側には、スプリング受部3bが同心状に設けられており、このスプリング受部3bとモータ1によって、スプリング4が保持されている。スプリング4は圧縮コイルバネからなり、バルブ保持部材3をモータ1から離反する方向に付勢している。なお、本実施形態では、圧縮コイルバネを採用したが、例えば「引っ張りコイルバネ」を採用することもできる。この場合、バルブ保持部材3のスプリング受け部3bの反対面に、引っ張りコイルバネを保持することができる。
バルブ保持部材3の中央部には、凸形状のダイヤフラム保持部3cが設けられており、このダイヤフラム保持部3cは、ダイヤフラム弁5のアンダーカット部5aと勘合している。また、バルブ保持部材3において、スプリング受部3bとダイヤフラム保持部3cとの間のフランジ部には、3箇所の円弧状の回止め穴部3dが形成されている(図2参照)。
モータ1を内設するケース6には、この立ち上がり部6aは、上述した回止め穴部3dと係合するように3分割されている(図2参照)。また、図2に示すように、ケース6には、バルブとなるダイヤフラム弁5の背圧をモータ1側に逃すための背圧逃し穴6bと、モータ1の運転時の熱を逃す熱逃し穴6cとが開けられており、モータ1の取り付け、位置決め用の板バネ7が入り込む溝6dと、モータ1の給電用配線を通す溝6eとが設けられている。なお、リードスクリュー2の回転を直動に変換してバルブ保持部材3を直動させる「変換手段」として、立ち上がり部6aと、これに係合する回止め穴部3dとを考えることができる。また、板バネ7は、モータ1の両側に嵌まり込む抜け止め部7a,バネ部7b及びバネ部7cを有しており、これら各部の作用によってモータ1がケース6に取り付けられるようになっている。
一方で、ケース6とケース9の間には、ゴム弾性を有する弾性体により形成されたダイヤフラム弁5が介在している。より具体的には、ダイヤフラム弁5の外周部5bが、ケース6とケース9に挟み込まれて固定され(図1参照)、同時に、ビード5eも挟み込まれて固定される。ビード5eは、流体がケース6とケース9との隙間から漏れ出るのを防ぎ、シール性の向上に貢献している。また、ダイヤフラム弁5の膜部5cは変形し易いため、応力が集中しないように円弧状に形成されている。
ケース8は、ダイヤフラム弁5,ケース9及びシールリング11を介在させた上で、ケース6と係合する。ケース9には、流入口8aから流入する流体を流通させる流路9aと、流出口8bへ流出する流体を流通させる流路9bが形成されている。ここで、ダイヤフラム弁5とケース9とによって、流路の一部を形成している。それ故、流入路8aから流入し、流路9aを通過した流体が、開口部20を通過した後、ダイヤフラム弁5とケース9とによって構成された流路を経て流路9bに到るようになっている。シールリング11は、ケース8とケース9との間に挟みこまれるように配置され、流体がケース8とケース9との隙間から漏れ出るのを防ぎ、シール性の向上に貢献している。
次に、バルブ駆動装置10の中心部(ダイヤフラム弁5の近傍)について、図3を用いて詳述する。
図3は、図1に示すバルブ駆動装置10の中心部を拡大した拡大図である。
図3に示すように、ダイヤフラム弁5のアンダーカット部5aのモータ1とは反対側の面には、細く尖った同心状のビード5dが形成されている。このビード5dがケース9と当接する面は、開口部20を閉止する際のシール面になる。また、ダイヤフラム保持部3cの直径は、細く尖ったビード5dの直径よりも小さくなるようにしている。これにより、ビード5dに、ダイヤフラム保持部3cから十分な圧力が加わることになり、僅かな力でも安定した信頼性の高いシール性を得ることができる。
また、図3において、バルブは開口状態で、リードスクリュー2と、ダイヤフラム保持部3cの雌ネジ3aとは、ネジピッチとネジ山角度が同じである。なお、回転軸1aの軸方向に遊び(隙間)Zが生じている。
ここで、本実施形態に係るバルブ駆動装置10では、上述したように、スプリング4によって、バルブ保持部材3がモータ1から離反する方向に付勢されている。従って、バルブ保持部材3が直動動作しているときには、リードスクリュー2(のネジ部)におけるモータ1側の斜面と、バルブ保持部材3の雌ネジ3aにおけるモータ1側と反対側の斜面とが接触した状態、すなわちリードスクリュー2とバルブ保持部材3とが係合した状態で保たれる。
一方で、開口部20がダイヤフラム弁5のビード5dによって閉鎖されているときには、リードスクリュー2(のネジ部)におけるモータ1側と反対側の斜面と、バルブ保持部材3の雌ネジ3aにおけるモータ1側の斜面とが接触していない状態、すなわちリードスクリュー2とバルブ保持部材3とが遊びZとの間で非係合となった状態で保たれる。
開口部20を閉鎖する様子について、図4及び図5を用いて詳述する。図4は、図1に示すバルブ駆動装置10の開口部20が開閉される様子を示す図である。図5は、図4に示すバルブ駆動装置10の中心部を拡大した拡大図である。なお、図4(a)及び図5(a)は、それぞれ図1及び図3と同じ図である。
図4(a)及び図5(a)に示すように、バルブ保持部材3が直動動作しているときには、スプリング4の付勢力によって、リードスクリュー2とバルブ保持部材3とが係合している。
一方で、図4(b)及び図5(b)に示すように、開口部20がダイヤフラム弁5(のビード5d)によって閉鎖されているときには、スプリング4の付勢力と、ダイヤフラム弁5がケース9から受ける反作用の力とが釣り合って、リードスクリュー2とバルブ保持部材3とが遊びZの間で非係合となっている。すなわち、ダイヤフラム弁5(のビード5d)は、スプリング4によって開口部20の周囲に付勢状態で当接されており、その結果、開口部20が閉鎖されている。
[本実施形態の効果]
本実施形態に係るバルブ駆動装置10によれば、スプリング4により、開口部20を閉止する閉止力を安定的に得ることができるので、ダイヤフラム弁5の閉止状態におけるシール性を安定化させることができ、ひいてはダイヤフラム弁5の閉止性能に関する信頼性を向上させることができる。
また、ダイヤフラム弁5の閉止状態において、リードスクリュー2とバルブ保持部材3とが遊びZの間で非係合となっているため、ダイヤフラム弁5に過剰な力が加わることがなく、ダイヤフラム弁5のヒステリシスや磨耗に起因して閉止性能がばらつくのを防ぐことができる。また、スプリング4の付勢力を予め計測しておくことによって、ダイヤフラム弁5の閉止状態における閉止力がどの程度になるかを正確に設定することができる。
さらに、本実施形態に係るバルブ駆動装置10によれば、スプリング4を外側に、リードスクリュー2を内側にしているので、リードスクリュー2がスプリング4の軸心の一部になる結果、スプリング4の偏りを防ぐことができ、ひいては安定した閉止力を得ることができる。また、バルブ保持部材3のダイヤフラム保持部3cを開口部20よりも小径としているので、アンダーカット部5aが閉止されているとき、ダイヤフラム弁5が均等に変形することになり、ひいては安定した信頼性の高いシール製を得ることができる。
さらにまた、モータ1の位置決め固定方法を板バネ7で一方向から固定できるようにしているので、モータ1を容易に取り付けることができるとともに、製造コストが上昇するのを防ぐことができる。
[他の実施の形態]
本実施形態では、リードスクリュー2とバルブ保持部材3とは、雄ネジと雌ネジ3aによって係合しているが、例えばラックアンドピニオンによって係合していてもよい。また、本実施形態では、リードスクリュー2に係合して押圧される被押圧部の一例として、バルブ保持部材3の雌ネジ3aを考えているが、本発明はこれに限られない。例えば、リードスクリュー2をカムに置き換えた場合には、被押圧部としては、そのカムと当接する部位(部材)が被押圧部となる。
また、本実施形態に係るバルブ駆動装置10は、図1〜図4に示すバルブ駆動装置10と異なり、流入口8aと流出口8bが逆になっていてもよいし、両者が丸穴ではなく四角穴等になっていてもよいし、リードスクリュー2が回転軸1aと一体になっていてもよいし、バルブ保持部材3とダイヤフラム弁5の結合状態が凹凸が逆になっていてもよいし、ダイヤフラム弁5におけるビード5dが丸みを帯びた形状になっていてもよいし、ダイヤフラム弁5側ではなくケース9側にビードが形成されていてもよいし、種々変更可能である。
[制御方法]
図6は、本発明の実施の形態に係るバルブ駆動装置10の制御方法を説明するための説明図である。
まず、図4(a)及び図5(a)を用いて説明したように、バルブ保持部材3がモータ1から離反する方向に直動動作しているときには、スプリング4の付勢力によって、リードスクリュー2(のネジ部)におけるモータ1側の斜面と、バルブ保持部材3の雌ネジ3aにおけるモータ1側と反対側の斜面とが接触した状態となっている(図6(a)参照)。より具体的には、モータ1にパルス電圧を与え、リードスクリュー2をCCWの方向に回転させると、バルブ保持部材3がモータ1から離反する方向に前進するが、このとき、リードスクリュー2とバルブ保持部材3とは係合している。
そして、バルブ保持部材3のビード5dがケース9に当接すると、ダイヤフラム弁5がケース9から反作用の力を受け始め、この反作用の力とスプリング4の付勢力とが釣り合ったとき、リードスクリュー2(のネジ部)におけるモータ1側と反対側の斜面と、バルブ保持部材3の雌ネジ3aにおけるモータ1側の斜面とは、非接触の状態に遷移する(図6(b))。
このように、本制御方法は、ダイヤフラム弁5のビード5dを開口部20に当接し閉鎖するまで駆動して、ビード5dが沈み込む位置より先までモータ1を駆動させるとともに、バルブ保持部材3によりダイヤフラム弁5を沈み込ませる手前で、バルブ保持部材3の直動を停止させる。すなわち、スプリング4によって、ビード5dを所定量潰してダイヤフラム弁5が閉鎖した位置より、リードスクリュー2を若干進めて停止させる(図6(a)→図6(b))。これにより、リードスクリュー2とバルブ保持部材3とを非係合とすることができ、ひいては開口部20を閉止する閉止力を安定的に得ることができる。また、バルブ保持部材3の直動を所望の位置で停止させるには、モータ1に与えるパルス電圧(パルス数)を適宜調整すればよく、モータ1の回転方向を変える必要がないので、モータ1を制御する制御プログラムを簡易化しつつ、開口部20を閉止する閉止力を安定的に得ることができる。
次に、続けて図6(c)及び図6(d)を用いて、バルブ駆動装置10の他の制御方法について説明する。
まず、上述同様に、リードスクリュー2とバルブ保持部材3とを、係合している状態から遊びZの間で非係合の状態に遷移させる(図6(a)→図6(b)参照)。そして、さらに規定ストローク動作以上のパルス電圧をモータ1に与えることで、リードスクリュー2(のネジ部)におけるモータ1側の斜面と、バルブ保持部材3の雌ネジ3aにおけるモータ1側と反対側の斜面とが、接触した状態に遷移する(図6(b)→図6(c))。すなわち、リードスクリュー2とバルブ保持部材3とは、再び係合する。このとき、ダイヤフラム弁5のビード5dの先端は、開口部20の周囲に当接して潰れている(図6(c)参照)。
その後、所定のタイミングで、遊びZの範囲内でモータ1をCW方向に回転(反転)させる。より具体的には、例えば、CCW方向に回転させる所定数のパルス電圧をモータ1に与え終わったことを契機として、モータ1に対し、CW方向に回転させる4〜5ステップ数のパルス電圧を与える。これにより、遊びZの範囲でモータ1を僅かに(例えば回転軸1aを約90度)反転させることができる。なお、本実施形態では、エンコーダを不要としているので、製造コスト削減,モータ1の小型化に資することができる。ただし、モータ1にエンコーダを設け、これによりモータ1の脱調を検出したことを契機として、上述した4〜5ステップ数のパルス電圧を与えることとしても構わない。
遊びZの範囲でモータ1を僅かに反転させると、バルブ保持部材3はスプリング4の付勢力により押さえつけられたままで、バルブは閉止状態となる。すなわち、リードスクリュー2(のネジ部)におけるモータ1側の斜面と、バルブ保持部材3の雌ネジ3aにおけるモータ1側と反対側の斜面とは、非接触の状態に遷移する(図6(d))。このとき、ビード5dは、ダイヤフラム弁5がケース9から受ける反作用の力と、スプリング4の付勢力とが釣り合う位置まで弾性力(復元力)によって復元し、その先端は、少しへこんだ状態となる。
このように、本制御方法は、スプリング4によってダイヤフラム弁5のビード5dを開口部20の周囲に当接して、ビード5dが沈み込む位置より先までモータ1を駆動させるとともに、バルブ保持部材3によりダイヤフラム弁5を沈み込ませた後、後退させてリードスクリュー2とバルブ保持部材3との非係合の位置で、バルブ保持部材3の直動を停止させる(図6(c)→図6(d))。これにより、開口部20を閉止する閉止力を安定的に得ることができる。また、本制御方法は、モータ1の回転方向を制御するだけで、リードスクリュー2とバルブ保持部材3との非係合状態を簡易に作り出すことができるものなので、開口部20を閉止する力を簡易かつ簡易かつ安定的に得ることができる。
以上説明したように、上述したバルブ駆動装置10の制御方法によれば、モータトルクによりシール性を確保するのではなく、スプリング4の付勢力による安定したシール性を確保することができる。また、ダイヤフラム弁5、リードスクリュー2に大きな応力を残さず耐久性の高いバルブを提供することができる。さらに、スプリング4の付勢力によって、開口部20を閉止する閉止力を安定的に得ることができるので、ダイヤフラム弁5の閉止性能に関する信頼性を向上させることができる。
なお、図6(d)示す状態において、さらにモータ1をCW方向に回転させた場合には、バルブ保持部材3は、図6(a)に示すような状態でモータ1側に引き寄せられ、バルブが開放される。このようにして、モータ1に与えるパルス数によって、バルブの開度を制御することも可能である。
本発明に係るバルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプは、弁体の閉止性能に関する信頼性を向上させ得るものとして有用である。
本発明の実施の形態に係るバルブ駆動装置の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るバルブ駆動装置の分解図である。 図1に示すバルブ駆動装置の中心部を拡大した拡大図である。 図1に示すバルブ駆動装置の開口部が開閉される様子を示す図である。 図4に示すバルブ駆動装置の中心部を拡大した拡大図である。 本発明の実施の形態に係るバルブ駆動装置の制御方法を説明するための説明図である。
符号の説明
1 モータ
2 リードスクリュー
3 バルブ保持部材
4 スプリング
5 ダイヤフラム弁
6,8,9 ケース
7 板バネ
10 バルブ駆動装置
11 シールリング

Claims (5)

  1. モータによって回転されるリードスクリューと螺子結合により係合したバルブ保持部材と、
    前記リードスクリューと前記バルブ保持部材との係合により、前記リードスクリューの回転を直動に変換して前記バルブ保持部材を直動させる変換手段と、
    前記バルブ保持部材の直動動作に伴って開口部を開閉するダイヤフラム弁と、を有するバルブ駆動装置において、
    前記バルブ保持部材の内側には、前記リードスクリューが螺子結合により係合して配置されるとともに、前記バルブ保持部材の外周側には、前記バルブ保持部材を前記開口部が閉止される方向に付勢するスプリングを保持するスプリング受部が同心状に設けられ、
    前記バルブ保持部材に設けられたダイヤフラム保持部には、弾性体により形成された前記ダイヤフラム弁が保持され、
    前記ダイヤフラム弁には、前記開口部の周囲に当接してシール面になるビードが形成されており、
    前記バルブ保持部材は、前記リードスクリューの回転に伴って前記ダイヤフラム弁の前記ビードを前記スプリングにより前記開口部の周囲に当接し閉鎖するまで駆動し、さらに前記リードスクリューを回転させて前記バルブ保持部材により前記ダイヤフラム弁を当接し閉鎖した後、前記リードスクリューを所定量逆回転させて前記ダイヤフラム弁の閉止状態とし、
    前記ダイヤフラム弁の閉止状態においては、前記スプリングの付勢力と前記ビードが所定量潰れて前記開口部の周囲から受ける反作用の力とが釣り合って、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材とを非係合として前記開口部がダイヤフラム弁の前記ビードによって閉鎖されていることを特徴とするバルブ駆動装置。
  2. 前記バルブ保持部材は、前記リードスクリューのネジ斜面に係合して押圧されるネジ斜面を有し、前記バルブ保持部材のネジ斜面が前記リードスクリューのネジ斜面に押圧されることにより直動することを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
  3. 前記リードスクリューと前記バルブ保持部材のネジ斜面とは、ネジピッチとネジ山角度が同じであり、両者を非係合として前記開口部をダイヤフラム弁によって閉鎖させる隙間を有していることを特徴とする請求項2記載のバルブ駆動装置。
  4. モータによって回転されるリードスクリューと螺子結合により係合したバルブ保持部材と、
    前記リードスクリューと前記バルブ保持部材との係合により、前記リードスクリューの回転を直動に変換して前記バルブ保持部材を直動させる変換手段と、
    前記バルブ保持部材の直動動作に伴って開口部を開閉するダイヤフラム弁と、を有するバルブ駆動装置において、
    前記バルブ保持部材の内側には、前記リードスクリューが螺子結合により係合して配置されるとともに、前記バルブ保持部材の外周側には、前記バルブ保持部材を前記開口部が閉止される方向に付勢するスプリングを保持するスプリング受部が同心状に設けられ、
    前記バルブ保持部材に設けられたダイヤフラム保持部には、弾性体により形成された前記ダイヤフラム弁が保持され、
    前記ダイヤフラム弁には、前記開口部の周囲に当接してシール面になるビードが形成されており、
    前記ダイヤフラム弁の閉止状態においては、前記スプリングの付勢力と前記ビードが所定量潰れて前記開口部の周囲から受ける反作用の力とが釣り合って、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材とを非係合として前記開口部がダイヤフラム弁の前記ビードによって閉鎖されるバルブ駆動装置の制御方法であって、
    前記バルブ保持部材は、前記リードスクリューの回転に伴って前記ダイヤフラム弁の前記ビードを前記スプリングにより前記開口部の周囲に当接し閉鎖するまで駆動し、さらに前記リードスクリューを回転させて前記バルブ保持部材により前記ダイヤフラム弁を当接し閉鎖した後、前記リードスクリューを所定量逆回転させて前記ダイヤフラム弁の閉止状態とし、前記リードスクリューと前記バルブ保持部材との非係合の位置で停止させたことを特徴とするバルブ駆動装置の制御方法。
  5. 請求項1から3のいずれか記載のバルブ駆動装置を有するポンプであって、
    流入穴に連通する流入路と、
    前記流入路に配置された流入側の前記バルブ駆動装置と、
    前記流入路に接続されたポンプ室と、
    前記ポンプ室に配置されたポンプ機構と、
    前記ポンプ室から延びて複数の流出穴の各々に連通する複数の流出路と、
    前記複数の流出路の各々に配置された流出側の前記バルブ駆動装置と、から構成されていることを特徴とするポンプ。
JP2005356787A 2005-12-09 2005-12-09 バルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプ Expired - Fee Related JP4892697B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005356787A JP4892697B2 (ja) 2005-12-09 2005-12-09 バルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプ
KR1020060123605A KR20070061403A (ko) 2005-12-09 2006-12-07 밸브 구동 장치, 밸브 구동 장치의 제어 방법, 및 펌프
CN2006101689040A CN1978186B (zh) 2005-12-09 2006-12-08 阀驱动装置、阀驱动装置的控制方法及泵
US11/635,963 US7703743B2 (en) 2005-12-09 2006-12-08 Valve drive device, its control method and pump

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005356787A JP4892697B2 (ja) 2005-12-09 2005-12-09 バルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007162511A JP2007162511A (ja) 2007-06-28
JP4892697B2 true JP4892697B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=38129567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005356787A Expired - Fee Related JP4892697B2 (ja) 2005-12-09 2005-12-09 バルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7703743B2 (ja)
JP (1) JP4892697B2 (ja)
KR (1) KR20070061403A (ja)
CN (1) CN1978186B (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080187449A1 (en) * 2007-02-02 2008-08-07 Tetra Laval Holdings & Finance Sa Pump system with integrated piston-valve actuation
KR100938588B1 (ko) * 2009-04-29 2010-01-26 주식회사 삼양발부종합메이커 정유량 자동제어장치
CN102472403A (zh) * 2009-07-01 2012-05-23 麦克西索尔公司 具有消隙装置的调节阀组件
JP5448062B2 (ja) * 2009-10-21 2014-03-19 スミダコーポレーション株式会社 電子部品装置
JP5756606B2 (ja) * 2010-06-25 2015-07-29 株式会社不二工機 雌ねじ部材、それを用いた電動弁及び電動弁用雌ねじ部材の製造方法
JP5735937B2 (ja) * 2012-07-13 2015-06-17 リンナイ株式会社 電動式ダイヤフラム弁
JP5839492B2 (ja) * 2012-07-13 2016-01-06 リンナイ株式会社 ガスコンロ
CN105090011B (zh) * 2014-05-13 2017-03-15 佛山市科达液压机械有限公司 A4vso泵用dr阀结构
DE102015109694B4 (de) * 2015-06-17 2017-06-29 Johnson Electric Germany GmbH & Co. KG Absperrventil für den Einbau in Gaszähler und Verfahren zum Betreiben desselben
JP6567336B2 (ja) * 2015-06-22 2019-08-28 株式会社不二工機 電動弁
JP6719960B2 (ja) * 2016-04-27 2020-07-08 サーパス工業株式会社 流量調整装置
US20160258403A1 (en) * 2016-05-18 2016-09-08 Caterpillar Inc. Valve assembly for a priming pump
US9958083B1 (en) * 2016-10-27 2018-05-01 National Enviornmental Products, Ltd. Force limited valve actuator and method therefor
CN107441618A (zh) * 2017-09-15 2017-12-08 佛山市康宇达医疗器械有限公司 控制液体流量的比例阀及应用该比例阀的结肠途径治疗机
DE102018112372A1 (de) * 2018-05-23 2019-11-28 Grohe Ag Ein Membranventil mit einer Gewindespindel

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5977179A (ja) * 1982-10-27 1984-05-02 Syst Hoomuzu:Kk 電子膨張弁
JPS6241968A (ja) * 1985-08-19 1987-02-23 Nippon Denso Co Ltd 点火時期制御装置
US4729544A (en) * 1987-05-07 1988-03-08 Baumann Hans D Electric-powered, lever-amplified actuating means for valves and other devices
JP3332397B2 (ja) * 1991-10-29 2002-10-07 日本パルスモーター株式会社 出力軸シール型直動アクチュエータ
US6076799A (en) * 1996-04-12 2000-06-20 Fisher Controls International, Inc. Rotary valve actuator and linkage
JP3389415B2 (ja) * 1996-05-28 2003-03-24 エヌオーケー株式会社 ダイアフラムバルブ
JP3817071B2 (ja) * 1998-07-06 2006-08-30 株式会社鷺宮製作所 電動式コントロールバルブ
US6492751B1 (en) * 1999-01-29 2002-12-10 Siemens Vdo Automotive Corporation Magnetic device with spaced apart pole plates, flux return strip and electrical connector having integral mounting
JP2003021252A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Smc Corp 流量制御弁
CN1482381A (zh) * 2002-09-10 2004-03-17 伟 刘 内传动磁阻电动机驱动的阀门
JP4202176B2 (ja) 2003-04-25 2008-12-24 大日本スクリーン製造株式会社 基板処理装置および吐出制御方法
JP4221258B2 (ja) 2003-08-07 2009-02-12 東京計装株式会社 コントロール弁
JP4239899B2 (ja) * 2004-05-28 2009-03-18 株式会社デンソー 内燃機関用流量制御弁
JP3972340B2 (ja) * 2004-06-23 2007-09-05 Smc株式会社 流量制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20070061403A (ko) 2007-06-13
US20070181838A1 (en) 2007-08-09
US7703743B2 (en) 2010-04-27
CN1978186A (zh) 2007-06-13
CN1978186B (zh) 2012-03-21
JP2007162511A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4892697B2 (ja) バルブ駆動装置、バルブ駆動装置の制御方法、及びポンプ
US11067181B2 (en) Valve device
US7793913B2 (en) Valve element opening/closing device
US9951876B2 (en) Double eccentric valve
WO2018037589A1 (ja) 流量制御用三方弁及びこれを用いた温度制御装置
JP2018204680A (ja) 流量制御用三方弁及びこれを用いた温度制御装置
TWI512420B (zh) Fluid supply adjustment device
US11112014B2 (en) Two-way valve for flow rate control and temperature control device using the same
CN110242770B (zh) 一种三通球阀
JP4190866B2 (ja) 流量調整装置
JP2007024274A (ja) 弁装置
JP6640510B2 (ja) 流量制御弁
JP2020020371A (ja) アクチュエータおよびこれを用いたバルブ装置
JP4566715B2 (ja) ニードルバルブの調芯固定方法
JP2006153204A (ja) ニードルバルブ
JP5190228B2 (ja) 流量調節バルブ
WO2016163096A1 (ja) バルブ装置
JP2005351308A (ja) 流体制御弁の制御方法
JP2005299836A (ja) 流量調節弁
JP4566714B2 (ja) ニードルバルブ
JP4796452B2 (ja) 弁体開閉装置
JP2016056852A (ja) バルブ装置
CN219841044U (zh) 电子膨胀阀、具有其的热管理***和车辆
JP2019044929A (ja) ボールバルブ
JP2007032675A (ja) 電動弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080229

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110715

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees