JP4239899B2 - 内燃機関用流量制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気筒に吸入される吸入空気量を調整する内燃機関用流量制御弁に関するもので、特にアイドル回転速度制御弁(アイドルスピードコントロールバルブ)または吸入空気量制御弁(吸気流量制御弁)に係わる。
[従来の技術]
従来より、内燃機関用流量制御弁として、内燃機関のスロットルボデー内に開閉自在に収容されたスロットルバルブを全閉位置に設定するアイドル運転時において、ステッピングモータのステータコイルを通電することで、先端側の外周に雄ねじを有するロータシャフトを回転させ、バルブの軸方向への変位を制御することにより、スロットルバルブをバイパスするバイパス通路の弁座とバルブとの間の流路面積を可変とするアイドル回転速度制御弁が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
このようなアイドル回転速度制御弁は、図6に示したように、内燃機関の気筒に連通する吸入空気通路に接続し、スロットルバルブをバイパスするバイパス通路101を有するハウジング102と、このハウジング102のモータ収容穴103内にリーフスプリング104を介して保持固定されたステッピングモータ105と、このステッピングモータ105のロータシャフト106の先端部に組み付けられたポペットバルブ107と、ロータシャフト106の雄ねじ部111とポペットバルブ107の雌ねじ部112との遊び(バックラッシュ)をなくすためにハウジング102の弁座113の周囲のスプリング収容溝114とポペットバルブ107のスプリング収容溝115との間に装着されたコイルスプリング109とによって構成されている。
そして、アイドル回転速度制御弁は、バイパス通路101の流路面積を変化させ、バイパス通路101を介して内燃機関の気筒内に供給される吸入空気量を可変に制御し、アイドル運転時に内燃機関の運転条件やエンジン負荷等に対応してアイドル回転速度を制御している。例えばアイドル運転時に前照灯を点灯することにより、エンジン負荷が増大した場合でも、アイドル回転速度制御弁がポペットバルブ107のバルブ開度、つまりバイパス通路101の流路面積を増大させることにより、内燃機関の気筒内に供給される吸入空気量を増加させ、エンジンストールを防止することができる。
[従来の技術の不具合]
ここで、従来より、内燃機関の吸気管内に取り入れられた吸入空気は、エアクリーナ内の濾過フィルタで吸入空気中の塵や埃等のダストを除去して清浄化した上で、内燃機関の気筒に吸入されるように構成されている。ところが、吸入空気中の塵や埃等のダストは濾過フィルタで完全に取り除かれるとは限らないので、従来のアイドル回転速度制御弁においては、図6に示したように、リップシール付きゴムシール108をリーフスプリング104の内周側とロータシャフト106の外周との間に装着して、ステッピングモータ105内部、すなわち、ロータシャフト106を回転自在に軸支する軸受け116を保持するヨークハウジング117内部に吸入空気中の塵や埃等のダストの侵入を防止している。
しかるに、ハウジング102のバイパス通路101は、スロットルバルブを収容するスロットルボデーよりも内燃機関の気筒側の吸気管に接続されるため、バイパス通路101内の吸入空気は内燃機関の吸気バルブの開閉により吸気脈動を起こし、大きな負圧力と小さな正圧力とが交互に繰り返される環境に置かれている。そして、ゴムシール108のリップシールは、正圧力に対してはロータシャフト106の外周面との密着力を増すように構成されているが、負圧力が与えられると、ゴムシール108のリップシールが捲り上がり、再び正圧になる瞬間にステッピングモータ105内部、すなわち、ロータシャフト106を回転自在に軸支する軸受け116を保持するヨークハウジング117内部に吸入空気中に含まれる塵や埃等のダストが侵入してしまうという問題や、モータ設置部に気密性が要求される場合に、正負圧による呼吸作用により阻害されるという問題が生じている。
そこで、ロータシャフト106の外周にリング溝を設け、更に、ヨークハウジング117にリング溝の外周側を覆うように円筒状の被覆部を設けて、リップシール付きゴムシール108の代わりに、Oリング形状のゴムシールをリング溝に嵌め込んで、負圧力と正圧力との両方の空気圧力が作用しても、ロータシャフト106とヨークハウジング117との間のシール性を維持することが考えられるが、Oリング形状のゴムシールをロータシャフト106のリング溝に嵌め込むと、ロータシャフト106の回転時にゴムシールとヨークハウジング117との間の相対回転運動に伴って摺動抵抗が生じ、ロータシャフト106の円滑な回転、すなわち、ポペットバルブ107の円滑な開弁動作または閉弁動作が得られなくなるという問題が生じる。
特開平05−099102号公報(第1−5頁、図1−9) 特開平11−201004号公報(第1−7頁、図1−7)
本発明の目的は、吸入空気中の塵や埃等のダストのモータ内部への侵入を防止することのできる内燃機関用流量制御弁を提供することにある。また、モータの回転軸の回転時のゴムシールによる摺動抵抗を低減することのできる内燃機関用流量制御弁を提供することにある。また、シール機能の低下や摺動性の悪化を防止すると共に、モータへの信頼性および耐久性を向上することのできる内燃機関用流量制御弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、モータの回転軸の外周に装着されて、モータ内部と空気通路内部との間をシールするシール部材として、大気圧以上の正圧力と大気圧よりも小さい負圧力との両方の空気圧力が作用しても、モータ内部と空気通路内部との間のシール機能を維持することが可能な環状弾性体を採用することにより、吸入空気中に含まれる塵や埃等のダストがモータ内部に侵入することを防止できる。これによって、内燃機関の吸気バルブの開閉により吸気脈動を起こし、負圧力と正圧力とが交互に繰り返されることを要因とするモータ内部と空気通路内部との間のシール機能の低下を防止できるので、モータへの信頼性および耐久性を向上することができる。
また、環状弾性体として、所定の軸方向隙間を隔てて対向して配置される2つのワッシャ間に挟み込まれた状態で、回転軸の一端部の外周に嵌め合わされて、略O字形状の断面を有するゴムシール(Oリング)を用いている。そして、Oリングは、回転軸の外径よりも小さい内径を有し、且つ2つのワッシャ間に形成される所定の軸方向隙間寸法よりも大きい線径を有することにより、環状弾性体が2つのワッシャの対向面および回転軸の外周に密着(圧着)する。
請求項2に記載の発明によれば、モータに、回転軸の一端部を回転自在に軸支する軸受けを保持するモータハウジングを一体的に形成している。そして、回転軸と一体的に回転する鍔状部材と軸受けまたはモータハウジングとの間に挟み込まれた状態で、回転軸の一端部の外周に環状弾性体を密着させることにより、吸入空気中に含まれる塵や埃等のダストのモータ内部への侵入を防止することができる。
また、環状弾性体と環状のリテーナとの間に環状のワッシャを装着することにより、回転軸の回転時に環状弾性体とリテーナとの間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させることができるので、回転軸の円滑な回転、すなわち、弁体の円滑な開弁動作または閉弁動作を得ることができる。また、回転軸の一端部の外周に、環状弾性体をモータに押し付けるためのコイルスプリングを装着しているので、環状弾性体がモータおよび回転軸の外周に密着(圧着)する。これによって、シール機能の低下や摺動性の悪化を防止でき、且つモータへの信頼性および耐久性を向上することができる。
請求項3に記載の発明によれば、モータに、回転軸の一端部を回転自在に軸支する軸受けを保持するモータハウジングを一体的に形成している。そして、回転軸と一体的に回転する鍔状部材と軸受けまたはモータハウジングとの間に挟み込まれた状態で、回転軸の一端部の外周に環状弾性体を密着させることにより、吸入空気中に含まれる塵や埃等のダストのモータ内部への侵入を防止することができる。
環状弾性体と環状体との間に環状のワッシャを装着することにより、回転軸の回転時に環状弾性体と環状体との間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させることができるので、回転軸の円滑な回転、すなわち、弁体の円滑な開弁動作または閉弁動作を得ることができる。また、回転軸の一端部の外周に、環状弾性体をモータに押し付けるためのリーフスプリングを装着しているので、環状弾性体がモータおよび回転軸の外周に密着(圧着)する。これによって、シール機能の低下や摺動性の悪化を防止でき、且つモータへの信頼性および耐久性を向上することができる。
請求項4に記載の発明によれば、回転軸の一端部の外周に、環状弾性体をモータに押し付けるためのEリングを装着しているので、環状弾性体がモータおよび回転軸の外周に密着(圧着)する。これによって、シール機能の低下や摺動性の悪化を防止でき、且つモータへの信頼性および耐久性を向上することができる。また、請求項5に記載の発明によれば、回転軸の一端部の外周に、環状弾性体をモータに押し付けるための鍔状のフランジ部を一体的に形成しているので、環状弾性体がモータおよび回転軸の外周に密着(圧着)する。これによって、シール機能の低下や摺動性の悪化を防止でき、且つモータへの信頼性および耐久性を向上することができる。
請求項に記載の発明によれば、環状弾性体とモータとの間に環状のワッシャを装着することにより、回転軸の回転時に環状弾性体とモータとの間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させることができるので、回転軸の円滑な回転、すなわち、弁体の円滑な開弁動作または閉弁動作を得ることができる。また、請求項に記載の発明によれば、モータに潤滑剤を、環状のワッシャに直接的または間接的に塗布または被覆することにより、回転軸の回転時に環状弾性体とモータとの間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させることができるので、回転軸の円滑な回転、すなわち、弁体の円滑な開弁動作または閉弁動作を得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態は、シール機能の低下や摺動性の悪化を防止すると共に、モータへの信頼性および耐久性を向上するという目的を、大気圧以上の正圧力と大気圧よりも小さい負圧力との両方の空気圧力が作用しても、モータ内部と空気通路内部との間のシール機能を維持することが可能な環状弾性体として、所定の軸方向隙間を隔てて対向して配置される2つのワッシャ間に挟み込まれた状態で、回転軸の一端部の外周に密着するゴムシールを用いることで実現した。
[実施例1の構成]
図1は本発明の実施例1を示したもので、アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した図である。
本実施例のアイドル回転速度制御弁は、運転者のアクセル操作量に基づいて内燃機関(例えば二輪自動車用エンジン:以下エンジンと言う)の気筒の燃焼室内に流入する吸入空気量を変更することで、エンジン回転速度またはエンジントルクをコントロールする内燃機関用スロットル装置に組み込まれており、スロットルバルブ(図示せず)を開閉自在に収容するスロットルボデー(図示せず)に一体的に組み付けられたハウジング1と、スロットルバルブを迂回するバイパス通路内を流れる吸入空気量を調節するためのポペット型バルブ2と、このポペット型バルブ2を開弁方向に駆動するステッピングモータ3とを備えた内燃機関用流量制御弁である。
ハウジング1は、スロットルボデー内に形成される吸気通路に対してスロットルバルブを迂回するバイパス通路(空気通路)11、およびこのバイパス通路11に連通するモータ収容穴12を有し、スロットルボデーと同一の材料(金属材料または樹脂材料)によって一体的に形成されている。バイパス通路11の途中には、ポペット型バルブ2によって開閉される略丸穴形状の弁孔13が形成されており、また、弁孔13の周囲には、ポペット型バルブ2が着座する円環状の弁座14が設けられている。なお、ハウジング1をスロットルボデーと別部品にて製造して、スロットルボデーの外壁面に締結具を用いて締め付け固定したり、熱溶着を用いて接合したりしても良い。
ここで、ハウジング1のモータ収容穴12には、ステッピングモータ3の一端面(フロント側面:以下前端面と言う)を係止する円環状の係止壁15が設けられている。また、モータ収容穴12の内周には、ステッピングモータ3の中心軸線(後記するロータシャフト5の回転中心軸線)を、弁孔13の中心軸線上に位置決め固定するためのリブ16が形成されている。また、この係止壁15よりも内径が小さく、上記の弁孔13よりも内径が大きい円筒状壁17内は、ポペット型バルブ2が軸方向に移動可能なバルブ室とされている。
ポペット型バルブ2は、金属材料または樹脂材料によって略円筒形状に一体的に形成された傘状の弁体(内燃機関用流量制御弁の弁体)であって、ハウジング1の内壁面に設けられた係止部28によって回転方向の動作が規制されている。これにより、ポペット型バルブ2は、ステッピングモータ3のロータシャフト5の回転によって軸方向に移動するように構成されている。そして、ポペット型バルブ2は、ハウジング1の弁座14に着座することで弁孔13を閉じるカップ状部21、このカップ状部21の外周より鍔状に突出したフランジ部22、およびこのフランジ部22の外周側端部より図示上方に延長された円筒状部23等を有している。
カップ状部21の図示上方側には、軸方向穴を有する円筒状部24が図示上方に延長されている。この円筒状部24の内周面、つまり軸方向穴の穴壁面には、雌ねじ部(内周ねじ部)25が形成されている。また、ポペット型バルブ2の円筒状部24には、ねじの摺動を円滑にするための内部圧力調整孔26が形成されている。また、フランジ部22の図示上端面とステッピングモータ3の図示下端面(前端面)との間には、スプリング7が装着されている。なお、円筒状部23の内周と円筒状部24の外周との間には、円筒状のスプリング収容溝27が形成されている。
ステッピングモータ3は、ハウジング1のモータ収容穴12内に収容保持されており、2つの軸受け4を介してモータハウジングに回転自在に軸支されたロータシャフト(回転軸)5を有している。具体的には、ステッピングモータ3は、樹脂材料よりなるコイルボビンの外周に巻装されたステータコイルと、このステータコイルの起磁力によって磁化される磁性体(ステータコアおよびヨークハウジング6)と、ステータコアの内周側に相対回転可能に配された磁性体(円筒状のロータコア)と、ステータコイルに電気的に接続するターミナルを保持する樹脂材料よりなるコネクタとによって構成されている。
ロータシャフト5の軸方向の一端部は、ステッピングモータ3の前端面、つまりヨークハウジング6の前端面より突出して、ハウジング1のバイパス通路11内でポペット型バルブ2と接続するバルブシャフトである。このロータシャフト5の一端部(先端部)の外周面には、軸方向に移動可能なポペット型バルブ2のカップ状部21の雌ねじ部25に螺合する雄ねじ部(外周ねじ部)31が形成されている。また、ロータシャフト5の軸方向の他端部は、ロータコア(図示せず)の内周に結合されており、そのロータコアの外周には、永久磁石(マグネット:図示せず)が結合されている。
また、ステッピングモータ3のフロント側には、ロータシャフト5の一端部を回転自在に支持する軸受け(焼結により略円筒状に形成されたメタルベアリングまたはブッシュ)4を保持するモータハウジングを兼ねるヨークハウジング6が設けられている。また、ステッピングモータ3のリヤ側には、ロータシャフト5の他端部を回転自在に支持する軸受け(焼結により略円筒状に形成されたメタルベアリングまたはブッシュ:図示せず)を保持する円環板状部を有するモータハウジング(図示せず)が設けられている。なお、本実施例では、ハウジング1のモータ収容穴12の底壁部とステッピングモータ3のリヤ側の後端面との間に、ステッピングモータ3の耐振性を向上させるための防振スプリング(図示せず)が介装されている。この防振スプリングは、少なくともステッピングモータ3のリヤ側の後端面に弾性接触して、ステッピングモータ3をハウジング1の係止壁15に押し付けるようにして、ステッピングモータ3をハウジング1のモータ収容穴12内に弾性保持している。
スプリング7は、圧縮コイルスプリングであって、ポペット型バルブ2のスプリング収容溝27とヨークハウジング6の円環状のスプリング保持部32との間に配設されている。このスプリング7の付勢力は、ポペット型バルブ2が全閉する方向に働いている。これにより、スプリング7の付勢力によってポペット型バルブ2のカップ状部21が図示下方(弁座14)に押し付けられることで、バイパス通路11、つまり弁孔13の全閉状態が確保される。また、スプリング7は、ポペット型バルブ2のカップ状部21の雌ねじ部25とステッピングモータ3のロータシャフト5の雄ねじ部31との間に発生するバックラッシュを打ち消す程度の付勢力を有している。
本実施例のステッピングモータ3のロータシャフト5には、ステッピングモータ3内部とバイパス通路11内部との間をメカニカルシール(密封化、気密化)するためのメカニカルシール構造が施されている。これは、ロータシャフト5の外周に嵌め合わされたOリング9と、ロータシャフト5の外周に形成されたEリング溝33に差し込まれたEリング10と、Oリング9とEリング10との間に介装された円環状の金属ワッシャ35と、Oリング9とステッピングモータ3の軸受け4の前端面との間に介装された2個の円環状の金属ワッシャ36、37とによって構成されている。
Oリング9は、略O字形状の断面を有するゴムシール(環状弾性体)であって、所定の軸方向隙間を隔てて対向して配置される2つの金属ワッシャ35、36間に挟み込まれた状態で、ロータシャフト5の一端部の外周に嵌め合わされている。ここで、Oリング9の材質としては、正圧力と負圧力との両方の空気圧力が作用しても、ステッピングモータ3内部とバイパス通路11内部との間のシール機能を維持することが可能なゴム系の樹脂材料(合成ゴム)よりなるゴムシールであれば何でも良いが、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルゴム(NBR)、水素添加ニトリルゴム(H−NBR)、クロロプレンゴム(CR)等を用いても良い。
そして、本実施例では、ロータシャフト5のEリング溝33に強固に嵌合しているEリング10によって、Oリング9をステッピングモータ3の軸受け4の前端面に押し付けることで、更にはOリング9の線径を2つの金属ワッシャ35、36間に形成される所定の軸方向隙間寸法よりも大きくすることで、2つの金属ワッシャ35、36間の軸方向のOリング9の緊縛力を確保している。また、Oリング9の内径を、ロータシャフト5の外径よりも小さくすることで、Oリング9の内径部のロータシャフト5の外周面への反撥力(密着力、圧着力)を確保している。
Eリング10は、略E字形状に形成され、Oリング9をステッピングモータ3の軸受け4の前端面に押し付けるための押圧部材である。また、Eリング10の材質としては、金属材料だけでなく、ポリエチレン(PE)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド樹脂(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等のうちのいずれかの熱可塑性樹脂を用いても良い。
なお、ステッピングモータ3の軸受け4の前端面とOリング9の軸方向の他端部との間に、両者の相対回転運動における摺動抵抗が生じる。このため、これらの摺動抵抗を低下させるための金属ワッシャ36、37を、ステッピングモータ3の軸受け4の前端面とOリング9の軸方向の他端部との間に介装している。また、これらの摺動抵抗を低下させるための潤滑剤を、金属ワッシャ36、37間に塗布または金属ワッシャ37の表面にコーティングしても良いし、金属ワッシャの代わりに潤滑剤相当の摩擦抵抗の少ない樹脂ワッシャを用いても良い。なお、潤滑剤としては、フッ素系樹脂、例えば四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、ポリ三フッ化塩化エチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリ四フッ化−六フッ化エチレン(FEP)、エチレン−四フッ化エチレン樹脂(ETFE)、四フッ化−パーフルオロアルキルビニルエーテル樹脂(PFA)のうちのいずれか1つ以上の低摺動抵抗材料が望ましい。
ここで、Oリング9は、ロータシャフト5の外周に密着しているので、ロータシャフト5およびEリング10と一体的に回転する。このため、Oリング9とEリング10との間に、両者の相対回転運動における摺動抵抗が生じることはない。したがって、金属ワッシャ35は設けなくても良い。また、2つの金属ワッシャ36、37のうち一方の金属ワッシャ37を廃止した場合には、上記の潤滑剤を、ステッピングモータ3の軸受け4の前端面に塗布またはコーティングしても良い。
[実施例1の作用]
次に、本実施例のアイドル回転速度制御弁の作用を図1に基づいて簡単に説明する。
ステッピングモータ3のステータコイルにエンジン制御ユニット(ECU)からモータ駆動電流が印加されると、ステータコアおよびヨークハウジング6等の磁性体が磁化されて吸引力が生じる。このステータコイルに印加されるモータ駆動電流値に応じた吸引力によって、外周にマグネットを保持したロータコアが回転するため、そのロータコアと一体的にロータシャフト5が回転する。そして、ロータシャフト5が回転すると、ポペット型バルブ2が軸方向に移動して、ハウジング1の弁座14よりカップ状部21が離座することで、バイパス通路11の途中に設けられる弁孔13が開かれる。
このように、アイドル回転速度制御弁は、バイパス通路11の流路面積を変化させ、バイパス通路11を経由してエンジンの気筒内に供給される吸入空気量を可変に制御することで、エンジンのアイドル運転時、すなわち、スロットルバルブの全閉時にエンジン負荷やエンジンの暖機状態に応じてアイドル回転速度が制御される。例えば車両の前照灯を点灯する等によりエンジン負荷が増大した場合でも、アイドル回転速度制御弁は、ポペット型バルブ2によってバイパス通路11の流路面積を増大させることで、エンジンの気筒内に供給される吸入空気を増加させ、エンジンストールを防止することができる。
[実施例1の特徴]
ここで、本実施例のアイドル回転速度制御弁のハウジング1内に形成されるバイパス通路11は、上述したように、仮にポペット型バルブ2のカップ状部21がハウジング1の弁座14に着座して弁孔13を完全に閉塞していたとしても、スロットルバルブよりもエンジンの気筒側の吸入空気通路に常時連通しているため、バイパス通路11内の吸入空気はエンジンの吸気バルブの開閉により吸気脈動を起こし、大きな負圧力(例えば−70〜−80kPa)と小さな正圧力(例えば10kPa)とが交互に繰り返される環境に置かれている。そして、従来のアイドル回転速度制御弁の場合、ゴムシール108のリップシールは、正圧力に対してはロータシャフト106の外周面との密着力を増すように構成されているが、負圧力が与えられると、ゴムシール108のリップシールが捲り上がり、再び正圧になる瞬間にステッピングモータ105内部、すなわち、ロータシャフト106の外周と軸受け116の内周との間に形成される円環状隙間からステッピングモータ105内部に吸入空気中に含まれる塵や埃等のダストが侵入してしまうという問題があった。
そこで、本実施例のアイドル回転速度制御弁においては、ステッピングモータ3のロータシャフト5に、ステッピングモータ3内部とバイパス通路11内部との間をメカニカルシール(密封化、気密化)するためのメカニカルシール構造を施している。具体的には、ステッピングモータ3内部とバイパス通路11内部との間のシール機能を有するゴムシールとして、略O字形状の断面を有するOリング9をロータシャフト5の外周に装着している。そして、そのOリング9を、ロータシャフト5の外周に固定されたEリング10によってステッピングモータ3の軸受け4の前端面に押し付けることで、更には、Oリング9の線径を2つの金属ワッシャ35、36間に形成される所定の軸方向隙間寸法よりも大きくすることで、2つの金属ワッシャ35、36間の軸方向のOリング9の緊縛力を確保している。また、Oリング9の内径を、ロータシャフト5の外径よりも小さくすることで、Oリング9の内径部のロータシャフト5の外周面への反撥力(密着力、圧着力)を確保している。
以上のメカニカルシール構造によって、エンジンの吸気バルブの開閉により吸気脈動を起こし、負圧力と正圧力とが交互に繰り返されることを要因とするシール材(ゴムシール)の捲り上がりを防止できるので、ステッピングモータ3の軸受け4の内周とロータシャフト5の外周との隙間をOリング9によって完全に密封化(気密化)できる。これにより、吸入空気中に含まれる塵や埃等のダストのステッピングモータ3内部への侵入を防止することができる。特に、吸入空気中に含まれる塵や埃等のダストのステッピングモータ3の軸受け4の内周とロータシャフト5の外周との隙間への噛み込みを防止することができる。
また、ステッピングモータ3の軸受け4の前端面とOリング9の軸方向の他端部との間に2つの金属ワッシャ36、37を装着することにより、ステッピングモータ3のロータシャフト5の回転時に、ステッピングモータ3のヨークハウジング6に固定された軸受け4と、ステッピングモータ3のロータシャフト5と一体的に回転するOリング9との間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させることができるので、ロータシャフト5の円滑な回転、すなわち、ポペット型バルブ2のカップ状部21の円滑な開弁動作または閉弁動作を得ることができる。したがって、吸気脈動を要因とするステッピングモータ3内部とバイパス通路11内部との間のシール機能の低下を防止でき、ステッピングモータ3を含むアイドル回転速度制御弁への信頼性および耐久性を向上することができる。
図2は本発明の実施例2を示したもので、アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した図である。
本実施例では、スプリング7の一端部を保持するスプリング収容溝41を有する円環状のリテーナ42によって、Oリング9をステッピングモータ3の軸受け4の前端面に押し付けることで、2つの金属ワッシャ35、36間の軸方向のOリング9の緊縛力を確保し、Oリング9の内径を、ロータシャフト5の外径よりも小さくすることで、Oリング9の内径部のロータシャフト5の外周面への反撥力(密着力、圧着力)を確保している。ここで、Oリング9とリテーナ42の内周部との間には、Oリング9とリテーナ42との間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させるための2つの金属ワッシャ34、35が介装されている。また、43は、ロータシャフト5の外周に圧入等により結合されるロータコアまたはマグネットロータである。また、44は、ステータコアで、45は、モータハウジングである。46、47は、軸受け4とロータコアまたはマグネットロータ43との間に介装された2つの金属ワッシャである。
図3は本発明の実施例3を示したもので、アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した図である。
本実施例では、ステッピングモータ3のロータシャフト5の一端部の外周に、Oリング9をステッピングモータ3の軸受け4の前端面に押し付けるための円環状のリーフスプリング51の内周端部に円環状体52が挿入されている。なお、リーフスプリング51は、ステッピングモータ3の外周部に圧入固定され、円環状体52をシャフト5に弾性保持し、かつステッピングモータ3のフロント側の前端面とハウジング1との間に圧設された板ばねである。これにより、ステッピングモータ3をハウジング1のモータ収容穴12内に組み付け容易にすると共に、円環状体52の弾性保持を確実にすることができる。
そして、Oリング9と円環状体52との間には、Oリング9と円環状体52との間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させるための2つの金属ワッシャ34、35が介装されている。また、これらの摺動抵抗を低下させるための潤滑剤を、金属ワッシャ34、35間に塗布または金属ワッシャ34の表面にコーティングしても良いし、金属ワッシャの代わりに潤滑剤相当の摩擦抵抗の少ない樹脂ワッシャを用いても良い。また、2つの金属ワッシャ34、35のうち一方の金属ワッシャ35を廃止した場合には、上記の潤滑剤を、円環状体52の表面に塗布またはコーティングしても良い。また、スプリング7は、ハウジング1の円環状のスプリング収容溝19とポペット型バルブ2の円筒状のスプリング収容溝29との間に配設されている。
図4は本発明の実施例4を示したもので、アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した図である。
本実施例では、環状弾性体として、Oリング9の代わりに、略矩形状の断面を有するゴムシール61を採用している。また、ステッピングモータ3のロータシャフト5の一端部の外周に、ゴムシール61をステッピングモータ3の軸受け4の前端面に押し付けるための鍔状のフランジ部62が一体的に形成されている。そして、本実施例では、ロータシャフト5のフランジ部62によって、ゴムシール61をステッピングモータ3の軸受け4の前端面に押し付けることで、更にはゴムシール61の線径を2つの金属ワッシャ35、36間に形成される所定の軸方向隙間寸法よりも大きくすることで、2つの金属ワッシャ35、36間の軸方向のゴムシール61の緊縛力を確保している。また、ゴムシール61の内径を、ロータシャフト5の外径よりも小さくすることで、ゴムシール61の内径部のロータシャフト5の外周面への反撥力(密着力、圧着力)を確保している。
図5は本発明の実施例5を示したもので、アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した図である。
本実施例では、環状弾性体として、Oリング9の代わりに、略X字形状の断面を有するゴムシール63を採用している。また、ステッピングモータ3のロータシャフト5の一端部の外周に、ゴムシール63をステッピングモータ3の軸受け4の前端面に押し付けるための鍔状のフランジ部64が一体的に形成されている。そして、本実施例では、実施例4と同様にして、ロータシャフト5のフランジ部64によって、ゴムシール63をステッピングモータ3の軸受け4の前端面に押し付けることで、更にはゴムシール63の線径を2つの金属ワッシャ35、36間に形成される所定の軸方向隙間寸法よりも大きくすることで、2つの金属ワッシャ35、36間の軸方向のゴムシール63の緊縛力を確保している。また、ゴムシール63の内径を、ロータシャフト5の外径よりも小さくすることで、ゴムシール63の内径部のロータシャフト5の外周面への反撥力(密着力、圧着力)を確保している。
[変形例]
本実施例では、内燃機関の気筒に連通する空気通路を有するハウジングとして、スロットルボデーの外壁面に一体的に取り付けられるアイドル回転速度制御弁(ISCV)のハウジング1を利用したが、内燃機関の気筒に連通する空気通路を有するハウジングとして、内燃機関の気筒の燃焼室内に吸入空気を吸入させるための吸入空気通路を形成すると共に、内部にスロットルバルブを開閉自在に収容するスロットルボデーに利用しても良い。すなわち、本発明の内燃機関用流量制御弁を、モータ駆動式の内燃機関用スロットル制御装置または電子制御式スロットル制御装置等、アイドル回転速度制御弁(ISCV)を除くその他の内燃機関用流量制御弁に適用しても良い。
本実施例では、環状弾性体として、略O形状または略矩形状または略X字形状の断面を有するゴムシールを採用しているが、環状弾性体として、略円形状または略楕円形状または略長円形状または非円形状または多角形状または略D字形状の断面を有するゴムシールを用いても良い。また、本実施例では、モータの回転軸に接続されて、ハウジング内に形成される空気通路の開口面積を可変とする弁体として、ステッピングモータ3のロータシャフト5の回転中心軸線方向(軸方向)に往復移動することが可能なポペット型バルブ2を採用した例を説明したが、上記の弁体として、モータの回転軸の回転中心軸線を中心にして揺動運動(回転運動)を行う回転弁またはバタフライ型バルブを採用しても良い。
本実施例では、モータとして、通電されるとロータシャフト5が回転するステッピングモータ3を採用した例を説明したが、モータとして、通電されると回転軸が回転するブラシレスDCモータを採用しても良い。これは、ロータとして、永久磁石を有するロータコア、およびこのロータコアを貫通して結合される回転軸(シャフト)が設けられ、ステータとして、アーマチャコイル(電機子巻線)が巻回されたステータコアが設けられている。なお、ステッピングモータ3やブラシレスDCモータの代わりに、ブラシ付きの直流(DC)モータや、三相誘導電動機等の交流(AC)モータを用いても良い。
また、ステッピングモータ3等のモータの出力軸(モータシャフト)と空気通路内に突出するように設けられて、ポペット型バルブ2等の弁体(バルブ)に接続する回転軸(バルブシャフト)との間に、モータの出力軸の回転速度を所定の減速比となるように減速する歯車減速機構を設けても良い。また、本実施例では、ステッピングモータ3を、ハウジング1のモータ収容穴12内に収容保持(または弾性保持)しているが、ステータコイルやターミナルの放熱性能を高めるために、ハウジング1の外壁面に形成された開口部に嵌め込んで、一端面(前端面)のみがバイパス通路(空気通路)11内に露出した状態で、ハウジング1に組み付けられる(外付けされる)ようにしても良い。
本実施例では、リーフスプリング51等の防振スプリングに、ステッピングモータ3等のモータの端面部の前端面または後端面をスラスト方向(軸方向)に弾性保持するスラスト方向保持部、およびモータの回転軸の外周に嵌め合わされるシャフト嵌合穴を設けているが、リーフスプリング51等の防振スプリングに、ステッピングモータ3等のモータの側面部をラジアル方向(径方向)に弾性保持するラジアル方向保持部を設けても良い。また、防振スプリングに、ステッピングモータ3等のモータの軸受け4や、軸受け4を保持する円筒状のベアリングホルダの外周に嵌め合わされる略円環状のモータ嵌合保持部を設けても良い。
アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した断面図である(実施例1)。 アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した断面図である(実施例2)。 アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した断面図である(実施例3)。 アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した断面図である(実施例4)。 アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した断面図である(実施例5)。 アイドル回転速度制御弁の主要構造を示した断面図である(従来の技術)。
符号の説明
1 ハウジング
2 ポペット型バルブ(弁体)
3 ステッピングモータ
4 軸受け
5 ロータシャフト(回転軸)
7 スプリング
9 Oリング(環状弾性体、シール部材)
10 Eリング
11 バイパス通路(空気通路)
12 モータ収容穴
13 弁孔
14 弁座
33 Eリング溝
34 金属ワッシャ
35 金属ワッシャ
36 金属ワッシャ
37 金属ワッシャ
41 スプリング収容溝
42 リテーナ
51 リーフスプリング
52 円環状体
61 ゴムシール
62 フランジ部
63 ゴムシール
64 フランジ部

Claims (7)

  1. (a)内燃機関の気筒に連通する空気通路を有するハウジングと、
    (b)弁体を開弁方向または閉弁方向に駆動すると共に、少なくとも一端面が前記空気通路内に露出した状態で前記ハウジングに組み付けられて、前記空気通路内に突出した状態で回転する回転軸を有するモータと、
    (c)このモータの回転軸の外周に装着されて、前記モータ内部と前記空気通路内部との間をシールするシール部材と
    を備えた内燃機関用流量制御弁において、
    前記シール部材は、大気圧以上の正圧力と前記大気圧よりも小さい負圧力との両方の空気圧力が作用しても、前記モータ内部と前記空気通路内部との間のシール機能を維持することが可能な環状弾性体であり、
    前記環状弾性体は、所定の軸方向隙間を隔てて対向して配置される2つのワッシャ間に挟み込まれた状態で、前記回転軸の一端部の外周に嵌め合わされたOリングよりなり、
    前記Oリングは、略O字形状の断面を有するゴムシールであって、
    前記回転軸の外径よりも小さい内径を有し、且つ前記2つのワッシャ間に形成される所定の軸方向隙間寸法よりも大きい線径を有していることを特徴とする内燃機関用流量制御弁。
  2. (a)内燃機関の気筒に連通する空気通路を有するハウジングと、
    (b)弁体を開弁方向または閉弁方向に駆動すると共に、少なくとも一端面が前記空気通路内に露出した状態で前記ハウジングに組み付けられて、前記空気通路内に突出した状態で回転する回転軸を有するモータと、
    (c)このモータの回転軸の外周に装着されて、前記モータ内部と前記空気通路内部との間をシールするシール部材と
    を備えた内燃機関用流量制御弁において、
    前記シール部材は、大気圧以上の正圧力と前記大気圧よりも小さい負圧力との両方の空気圧力が作用しても、前記モータ内部と前記空気通路内部との間のシール機能を維持することが可能な環状弾性体であり、
    前記モータは、軸受けを介して前記回転軸の一端部を回転自在に軸支するモータハウジングを有し、前記環状弾性体は、前記回転軸と一体的に回転する鍔状部材と前記軸受けまたは前記モータハウジングとの間に挟み込まれた状態で、前記回転軸の一端部の外周に密着しており、
    前記回転軸の一端部の外周には、
    前記環状弾性体を前記モータに押し付けるためのコイルスプリングの端部を係止する環状のリテーナが嵌め合されており、
    前記環状弾性体と前記リテーナとの間には、
    前記環状弾性体と前記リテーナとの間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させるための環状のワッシャが介装されていることを特徴とする内燃機関用流量制御弁。
  3. (a)内燃機関の気筒に連通する空気通路を有するハウジングと、
    (b)弁体を開弁方向または閉弁方向に駆動すると共に、少なくとも一端面が前記空気通路内に露出した状態で前記ハウジングに組み付けられて、前記空気通路内に突出した状態で回転する回転軸を有するモータと、
    (c)このモータの回転軸の外周に装着されて、前記モータ内部と前記空気通路内部との間をシールするシール部材と
    を備えた内燃機関用流量制御弁において、
    前記シール部材は、大気圧以上の正圧力と前記大気圧よりも小さい負圧力との両方の空気圧力が作用しても、前記モータ内部と前記空気通路内部との間のシール機能を維持することが可能な環状弾性体であり、
    前記モータは、軸受けを介して前記回転軸の一端部を回転自在に軸支するモータハウジングを有し、前記環状弾性体は、前記回転軸と一体的に回転する鍔状部材と前記軸受けまたは前記モータハウジングとの間に挟み込まれた状態で、前記回転軸の一端部の外周に密着しており、
    前記回転軸の一端部の外周には、
    前記環状弾性体を前記モータに押し付けるためのリーフスプリングの内周端部に一体化された環状体が嵌め合されており、
    前記環状弾性体と前記環状体との間には、
    前記環状弾性体と前記環状体との間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させるための環状のワッシャが介装されていることを特徴とする内燃機関用流量制御弁。
  4. 請求項に記載の内燃機関用流量制御弁において、
    前記回転軸の一端部の外周には、
    前記環状弾性体を前記モータに押し付けるためのEリングを装着するEリング溝が設けられていることを特徴とする内燃機関用流量制御弁。
  5. 請求項1に記載の内燃機関用流量制御弁において、
    前記回転軸の一端部の外周には、
    前記環状弾性体を前記モータに押し付けるための鍔状のフランジ部が一体的に形成されていることを特徴とする内燃機関用流量制御弁。
  6. 請求項1ないし請求項のうちいずれか1つに記載の内燃機関用流量制御弁において、
    前記環状弾性体と前記モータとの間には、
    前記環状弾性体と前記モータとの間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させるための環状のワッシャが介装されていることを特徴とする内燃機関用流量制御弁。
  7. 請求項6に記載の内燃機関用流量制御弁において、
    前記モータには、
    前記環状弾性体と前記モータとの間の相対回転運動における摺動抵抗を低下させるための潤滑剤が、前記環状のワッシャに直接的または間接的に塗布または被覆することを特徴とする内燃機関用流量制御弁
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