JP4891698B2 - パッチアンテナ - Google Patents

パッチアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP4891698B2
JP4891698B2 JP2006221000A JP2006221000A JP4891698B2 JP 4891698 B2 JP4891698 B2 JP 4891698B2 JP 2006221000 A JP2006221000 A JP 2006221000A JP 2006221000 A JP2006221000 A JP 2006221000A JP 4891698 B2 JP4891698 B2 JP 4891698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slot
patch antenna
layer
feed
flat metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006221000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008048090A (ja
Inventor
恵玲 蒋
敬三 長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2006221000A priority Critical patent/JP4891698B2/ja
Publication of JP2008048090A publication Critical patent/JP2008048090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4891698B2 publication Critical patent/JP4891698B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Waveguide Aerials (AREA)

Description

本発明はパッチアンテナに関し、例えば、移動通信における基地局アンテナ装置に用いられ、1つもしくは2つの周波数帯域において、水平偏波と垂直偏波の単一または両方の偏波での共振が実現できるパッチアンテナに適用して好適なものである。
プリント基板などに形成される平面アンテナの代表的なものとしてスロット励振型パッチアンテナがある。
図13(a)は、従来のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図13(b)は、図13(a)のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を透視して示す斜視図、図14は、図13のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を示す平面図である。
図13および図14において、誘電体基板111の一方の面には給電ライン112が形成されるとともに、誘電体基板111の他方の面にはグランド層113が形成されている。そして、グランド層113には、給電ライン112と直交するようにして矩形状のスロット114が形成されている。そして、グランド層113上には、誘電体基板115、117をそれぞれ介して平板金属層(パッチ)116、118が順次積層されている。
そして、誘電体基板111を介してグランド層113の前面に配置された平板金属層116、118をy方向から給電することで、垂直偏波の電磁波を送信または受信する単一偏波パッチアンテナを実現することができる。ここで、給電方法としては、給電ライン112を平板金属層116、118に直接接続することなく、グランド層113を挟んで平板金属層116、118と反対側の面に形成された給電ライン112からスロット114を介して電磁結合によって平板金属層116、118に給電することができる。
このようなパッチアンテナでは、通常は誘電体基板111に金属膜が貼られたプリント基板を用いて製造されることが多く、パッチの形状としては矩形や円形のものが良く用いられる。また、パッチアンテナは薄型でコンパクトなアンテナとして広く用いられている反面、使用可能な周波数範囲(周波数帯域)が狭いという問題がある。
一方、グランド層113を挟んで平板金属層116、118と反対側の面に形成された給電ライン112からスロット114を介して電磁結合によって平板金属層116、118を給電する方法では、給電ライン112と放射素子とがグランド層113によって分離されるため、給電ライン112からの放射によるパターンの乱れを回避することができる。また、スロット114を介して給電する構成では、給電回路の多層化が容易にできるのみならず、給電回路層と放射素子層とが分離されることで設計の自由度を高めることができ、量産化に適しているのみならず、アンテナの低コスト化を図ることが可能となるとともに、偏波共用アンテナとして有効に用いることができる。このようなスロット励振型のパッチアンテナでは、スロット長Waを大きくすると、広帯域化することが知られている。
図15は、図13のパッチアンテナの定在波比特性を示す図である。なお、図15の例では、スロット長Waを0.29波長としたときの入力インピーダンス特性の解析例を示した。
図15において、スロット励振型のパッチアンテナでは、例えば、スロット長Waを0.29波長とすることで、12.8%の比帯域幅が実現できることがわかる。
図16は、図13のパッチアンテナを偏波共用構成とした時の概略構成を示す平面図である。
図16において、誘電体基板121の一方の面には互いに直交配置された給電ライン122a、122bが形成されるとともに、誘電体基板121の他方の面にはグランド層123が形成されている。そして、グランド層123には、給電ライン122a、122bとそれぞれ直交するようにして矩形状のスロット124a、124bが形成されている。そして、グランド層123上には、誘電体基板を介して平板金属層(パッチ)126が積層されている。
そして、給電ライン122a、122bからスロット124a、124bをそれぞれ介して電磁結合によって平板金属層126を直交偏波で給電することにより、偏波共用アンテナとして動作させることができる。
一方、図16の構成では、スロット幅Waが長くなると、スロット124a、124bが互いに近接するため、アンテナ構成の自由度を大きく制限するのみならず、直交するスロット124a、124bへの電波の回り込みにより、偏波結合特性の劣化を招くようになる。
ここで、スロット幅を狭くして広帯域特性を実現する方法として、スロットをH字形に構成する方法が提案されている(非特許文献2)。
図17は、従来のパッチアンテナの概略構成のその他の例を示す平面図である。
図17において、誘電体基板141の一方の面には給電ライン142が形成されるとともに、誘電体基板141の他方の面にはグランド層143が形成されている。そして、グランド層143には、給電ライン142と直交するようにしてH字形のスロット144が形成されている。そして、グランド層143上には、誘電体基板を介して平板金属層(パッチ)146が積層されている。
そして、給電ライン142からスロット144を介して電磁結合によって平板金属層146を水平または垂直の単一偏波で給電することにより、単一偏波パッチアンテナとして動作させることができる。
図18は、図17のスロット励振型パッチアンテナの定在波比特性を示す図である。
図18において、図15とほぼ同じ比帯域幅を実現する場合、スロット144をH字形に構成することにより、図16の構成に比べてスロット幅Waを約21%短くすることができることが確認できた。
図19(a)は、従来のスロット励振型パッチアンテナのさらにその他の例の概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図19(b)は、図19(a)のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を透視して示す斜視図、図20は、図19のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を示す平面図である。
図19および図20において、誘電体基板131の一方の面には互いに直交配置された給電ライン132a、132bが形成されるとともに、誘電体基板131の他方の面にはグランド層133が形成されている。そして、グランド層133には、給電ライン132a、132bとそれぞれ直交するようにしてH字形のスロット134a、134bが形成されている。そして、グランド層133上には、誘電体基板135、137をそれぞれ介して平板金属層(パッチ)136、138が順次積層されている。
そして、給電ライン132a、132bからスロット134a、134bをそれぞれ介して電磁結合によって平板金属層136、138を直交偏波で給電することにより、偏波共用アンテナとして動作させることができる。
IEEE Trans. on Antennnas and Propagation, Vol. 40, No. 5, pp. 482−491, May 1992, "Multiport scattering analysis of general multilayered printed antennas fed by multiple feed ports: II. Applications" 電子情報通信学会論文誌,Vol. J85−B, No. 6, pp. 953−961, June 2002,"ドックボーンスロットによる励振される偏波共用平面アンテナ"
しかしながら、H字形のスロット134a、134bを用いた場合においても、パッチを直交偏波で給電した場合、図21に示すように、そのときの相互結合量S12は−8dBという高い値になるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、給電層と放射素子とを分離した場合においても、スロット幅を短くしつつ、比帯域幅を拡大することが可能となるとともに、偏波共用構成としたときにも、反射減衰量および相互結合量を改善することが可能なパッチアンテナを提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載のパッチアンテナによれば、誘電体層または空気層を介して給電ラインに対向配置されたグランド層と、前記グランド層に形成され且つ互いの延長線が直交するように配置された2つの給電スロットと、誘電体層または空気層を介して前記給電スロットに対向配置された、アンテナとして機能する平板金属層とを備え、水平偏波および垂直偏波を送信または受信するパッチアンテナであって、前記給電スロットは、中心に対して長辺方向に対称な形状を有するとともに中心点において前記長辺方向と直交する短辺方向に幅を有し、中心から端部に向かって前記短辺方向の幅の少なくとも一部が徐々に増大し、且つ前記給電スロットの長辺の長さが使用周波数の0.20波長となるように構成され、前記給電スロットと前記平板金属層とは、前記給電スロットの全面が前記平板金属層と重なるように配置され、さらに、前記給電ラインは、前記給電スロットに対して直交するように前記給電スロットごとに設けられていることを特徴としている。
これにより、給電ラインからスロットを介して電磁結合によって平板金属層を給電することを可能としつつ、スロット近傍の電界分布の最大値を大きくすることができる。このため、給電回路層と放射素子層とを分離することを可能としつつ、スロット幅を短くすることが可能となり、給電ラインからの放射によるパターンの乱れを回避しつつ、比帯域幅を拡大することが可能となるとともに、設計の自由度を向上させることができる。
また、給電ラインからスロットを介して電磁結合によって平板金属層を給電することを可能としつつ、パッチアンテナを偏波共用構成とすることが可能となるとともに、スロット近傍の電界分布の最大値を大きくすることができる。このため、反射減衰量および相互結合量を改善することを可能としつつ、水平と垂直偏波の両方の偏波での共振を実現することが可能となるとともに、アンテナ構成の自由度を向上させることができる。
また、請求項2記載のパッチアンテナによれば、前記給電ラインは、誘電体基板の一方の面に形成されたマイクロストリップラインから構成されることを特徴とする。
これにより、無線機とパッチアンテナとを接続する電力伝送線路をプリント基板上で実現することを可能としつつ、プリント基板上に給電ラインを形成することが可能となり、パッチアンテナのコンパクト化を可能としつつ、パッチアンテナを無線機に容易に実装することが可能となる。
また、請求項3記載のパッチアンテナによれば、前記平板金属層は、誘電体層または空
気層を介して前記スロット上に2層以上積層されていることを特徴とする。
これにより、給電ラインからスロットを介して電磁結合によって平板金属層を給電する
ことを可能としつつ、共振周波数帯を拡大することが可能となる。
また、請求項記載のパッチアンテナによれば、前記給電ラインには、インピーダンス整合をとるためのスタブが付加されていることを特徴とする。
これにより、給電ラインからスロットを介して電磁結合によって平板金属層を給電することを可能としつつ、低周波数帯における相互結合量を抑制することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、1つのスロットを用いることで平面アンテナとして動作させることが可能となるとともに、蝶状のスロットを用いることで、給電ラインとパッチの電磁結合を強くすることができ、従来技術と比べ狭い横幅のスロットで広帯域なアンテナ特性を実現することができる。
また,2つ直交したスロットを用いることで、直交する二つの偏波を異なる2つの周波数帯において偏波共用アンテナとして動作させることが可能となるとともに、蝶状のスロットと長方形スタブを用いることで、入力インピーダンス調整ができ、直交した2つの偏波方向に関して反射減衰量と相互結合量を共に改善することができる。
以下、本発明の実施形態に係るパッチアンテナについて図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係るパッチアンテナの概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図1(b)は、図1(a)のパッチアンテナの概略構成を透視して示す斜視図、図2(a)は、図1のパッチアンテナの概略構成を示す平面図、図2(b)は、本発明の一実施形態に係るパッチアンテナのその他の例を示す平面図、図2(c)は、本発明の一実施形態に係るパッチアンテナのさらにその他の例を示す平面図である。
図1および図2(a)において、誘電体基板11の一方の面には給電ライン12が形成されるとともに、誘電体基板11の他方の面にはグランド層13が形成されている。そして、グランド層13には、給電ライン12と直交するようにして蝶形状のスロット14が形成されている。そして、グランド層13上には、誘電体基板15、17をそれぞれ介して平板金属層(パッチ)16、18が順次積層されている。なお、スロット14の形状としては、スロット14の中心に対して長辺方向に対称な形状を有するとともに、スロット14の中心から端部に向かって短辺方向の幅の少なくとも一部が徐々に増大するように構成することができる。
なお、給電ライン12は、誘電体基板11の一方の面に形成されたマイクロストリップラインから構成することができ、図1のパッチアンテナは、誘電体基板11に金属膜が貼られたプリント基板を用いて製造することができる。例えば、給電ライン12は、プリント基板の一方の面に貼られた金属膜をパターニングして形成することができ、スロット14が形成されたグランド層13は、プリント基板の他方の面に貼られた金属膜をパターニングして形成することができる。また、平板金属層16、18を誘電体基板11上に積層するには、例えば、多層プリント基板やビルドアッププリント配線基板を用いて構成することができる。
そして、誘電体基板11を介してグランド層13の前面に配置された平板金属層16、18にy方向から給電することで、垂直偏波の電磁波を送信または受信する単一偏波パッチアンテナを実現することができる。ここで、給電方法としては、給電ライン12を平板金属層16、18に直接接続することなく、グランド層13を挟んで平板金属層16、18と反対側の面に形成された給電ライン12からスロット14を介して電磁結合によって平板金属層16、18に給電することができる。
これにより、給電ライン12からスロット14を介して電磁結合によって平板金属層16、18を給電することを可能としつつ、スロット14の近傍の電界分布の最大値を大きくすることができる。このため、給電回路層と放射素子層とを分離することを可能としつつ、スロット幅Waを短くすることが可能となり、給電ライン12からの放射によるパターンの乱れを回避しつつ、比帯域幅を拡大することが可能となるとともに、設計の自由度を向上させることができる。
また、蝶状のスロット14を用いることによりインピーダンス調整を行い、より狭いスロット幅Waでインピーダンス整合を実現することが可能となるとともに、パッチの横幅より狭いスロット幅Waで広帯域化が実現できるため、交差偏波の劣化も防ぐことができる。
なお、スロット14の形状は図2(a)の形状に限られることなく、図2(b)のような形状のスロット14´を給電ライン12´に直交配置するようにしてもよいし、図2(c)のような形状のスロット14´´を給電ライン12´´に直交配置するようにしてもよい。
図3は、図1のパッチアンテナの定在波比特性を示す図である。
図3において、スロット幅Waが約0.20波長でVSWR(定在波比)が1.5以下となる周波数比帯域幅は19.3%が実現することができ、従来の比帯域幅値と比べ、同等以下のスロット幅Waで最大44%の比帯域幅の増加を達成することができる.また、スロット幅Waの中心周波数の波長との比は、図13の構成に比べて31%程度、図17の構成に比べて13%程度だけ低減することができる。
図4は、図1のパッチアンテナのスロット近傍電界分布を従来例と比較して示す図、図1のパッチアンテナのスロット近傍電界分布の最大値を従来例と比較して示す図である。である。なお、図4(a)は、図13の構成における共振時のスロット近傍の主偏波成分y方向の電界分布、図4(b)は、図17の構成における共振時のスロット近傍の主偏波成分y方向の電界分布、図4(c)は、図1の構成における共振時のスロット近傍の主偏波成分y方向の電界分布を示す。また、図13の構成の中心周波数におけるスロット近傍電界分布の最大値を基準値1.0とした。
図4および図5において、共振周波数帯域の下限周波数帯flow、中心周波数帯f、上限周波数帯fhighにおいて、図1の構成では、図13および図17の構成に比べて、スロット近傍の主偏波成分y方向の電界分布は24%〜90%ほど強くなっていることが判る.このため、スロット14を介しての励振を強くすることで、下層及び上層のパッチに電流が載りやすくすることができ、パッチアンテナ全体の広帯域化を達成できることが判る。
図6は、本発明の第2実施形態に係るパッチアンテナの概略構成を示す平面図である。
図6において、誘電体基板21の一方の面には給電ライン22が形成されるとともに、誘電体基板21の他方の面にはグランド層23が形成されている。そして、グランド層23には、給電ライン22と直交するようにして蝶状のスロット24が形成され、スロット24の中心は給電ライン22から横方向にずらされて配置されている。そして、グランド層23上には、誘電体基板を介して平板金属層(パッチ)26が積層されている。そして、給電ライン22からスロット24を介して電磁結合によって平板金属層26を水平または垂直の単一偏波で給電することにより、単一偏波アンテナとして動作させることができる。
図7は、図6のパッチアンテナの定在波比特性を示す図である。
図7において、蝶状のスロット24を用いることにより、給電ライン22がスロット24の中心から横方向にオフセットしても、VSWRが1.5以下となる周波数比帯域幅は19.5%分だけ取れることが判る。このため、特性の劣化の劣化を抑制しつつ、給電ライン22およびスロット24の配置の自由度を向上させることができる。
図8(a)は、本発明の第3実施形態に係るパッチアンテナの概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図8(b)は、図8(a)のパッチアンテナの概略構成を示す平面図である。
図8において、電体基板31の一方の面には互いに直交配置された給電ライン32a、32bが形成されるとともに、誘電体基板31の他方の面にはグランド層33が形成されている。そして、グランド層33には、給電ライン32a、32bとそれぞれ直交するようにして蝶状のスロット34a、34bが形成されている。そして、グランド層33上には、誘電体基板35、37をそれぞれ介して平板金属層(パッチ)36、38が順次積層されている。
そして、給電ライン32a、32bからスロット34a、34bをそれぞれ介して電磁結合によって平板金属層36、38を直交偏波で給電することにより、偏波共用アンテナとして動作させることができる。
これにより、給電ライン32a、32bからスロット34a、34bをそれぞれ介して電磁結合によって平板金属層36、38を給電することを可能としつつ、パッチアンテナを偏波共用構成とすることが可能となるとともに、スロット34a、34bの近傍の電界分布の最大値を大きくすることができる。このため、反射減衰量および相互結合量を改善することを可能としつつ、水平と垂直偏波の両方の偏波での共振を実現することが可能となるとともに、アンテナ構成の自由度を向上させることができる。
また、蝶状のスロット34a、34bを用いることによりインピーダンス調整を行い、より狭いスロット幅でインピーダンス整合を実現することが可能となるとともに、直交偏波のスロット34a、34b間の距離を大きくすることができ、偏波間結合量の劣化も防ぐことができる。
図9は、図8のパッチアンテナの反射減衰量特性を示す図、図10は、図8のパッチアンテナの相互結合量特性を示す図である。
図9および図10において、図19のアンテナの反射減衰量および相互結合量を示す図21と比較すると、蝶状のスロット34a、34bを用いることにより反射減衰量の改善と相互結合量の抑制に効果があるのが判る。
図11(a)は、本発明の第4実施形態に係るパッチアンテナの概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図11(b)は、図11(a)のパッチアンテナの概略構成を示す平面図である。
図11において、電体基板41の一方の面には互いに直交配置された給電ライン42a、42bが形成されるとともに、誘電体基板41の他方の面にはグランド層43が形成されている。そして、グランド層43には、給電ライン42a、42bとそれぞれ直交するようにして蝶状のスロット44a、44bが形成されている。そして、グランド層43上には、誘電体基板45、47をそれぞれ介して平板金属層(パッチ)46、48が順次積層されている。また、給電ライン42a、42bには、インピーダンス整合をとるとともに、相互結合を抑制するための長方形のスタブ49a、49bがそれぞれ付加されている。
そして、給電ライン42a、42bからスロット44a、44bをそれぞれ介して電磁結合によって平板金属層46、48を直交偏波で給電することにより、偏波共用アンテナとして動作させることができる。
ここで、給電ライン42a、42bにスタブ49a、49bをそれぞれ付加することにより、給電ライン42a、42bからスロット44a、44bをそれぞれ介して電磁結合によって平板金属層46、48を給電することを可能としつつ、低周波数帯における相互結合量を抑制することが可能となる。
図12は、図11のパッチアンテナの相互結合量特性を示す図である。
図12において、給電ライン42a、42bにスタブ49a、49bをそれぞれ付加することで、特に、低域周波数帯での相互結合量の改善効果が大きいことが確認できる。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係るパッチアンテナの概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図1(b)は、図1(a)のパッチアンテナの概略構成を透視して示す斜視図である。 図2(a)は、図1のパッチアンテナの概略構成を示す平面図、図2(b)は、本発明の一実施形態に係るパッチアンテナのその他の例を示す平面図、図2(c)は、本発明の一実施形態に係るパッチアンテナのさらにその他の例を示す平面図である。 図1のパッチアンテナの定在波比特性を示す図である。 図1のパッチアンテナのスロット近傍電界分布を従来例と比較して示す図である。 図1のパッチアンテナのスロット近傍電界分布の最大値を従来例と比較して示す図である。 本発明の第2実施形態に係るパッチアンテナの概略構成を示す平面図である。 図6のパッチアンテナの定在波比特性を示す図である。 図8(a)は、本発明の第3実施形態に係るパッチアンテナの概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図8(b)は、図8(a)のパッチアンテナの概略構成を示す平面図である。 図8のパッチアンテナの反射減衰量特性を示す図である。 図8のパッチアンテナの相互結合量特性を示す図である。 図11(a)は、本発明の第4実施形態に係るパッチアンテナの概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図11(b)は、図11(a)のパッチアンテナの概略構成を示す平面図である。 図11のパッチアンテナの相互結合量特性を示す図である。 図13(a)は、従来のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図13(b)は、図13(a)のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を透視して示す斜視図である。 図13のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を示す平面図である。 図13のスロット励振型パッチアンテナの定在波比特性を示す図である。 図13のスロット励振型パッチアンテナを偏波共用構成とした時の概略構成を示す平面図である。 従来のスロット励振型パッチアンテナの概略構成のその他の例を示す平面図である。 図17のスロット励振型パッチアンテナの定在波比特性を示す図である。 図19(a)は、従来のスロット励振型パッチアンテナのさらにその他の例の概略構成を階層的に分解して示す斜視図、図19(b)は、図19(a)のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を透視して示す斜視図である。 図19のスロット励振型パッチアンテナの概略構成を示す平面図である。 図19のスロット励振型パッチアンテナの反射減衰量特性および相互結合量特性を示す図である。
符号の説明
11、15、17、21、31、35、37、41、45、47 誘電体基板
12、12´、12´´、22、32a、32b、42a、42b 給電ライン
13、23、33、43 グランド層
14、14´、14´´、24、34a、34b、44a、44b スロット
16、18、36、38、46、48 平板金属層
49a、49b スタブ

Claims (4)

  1. 誘電体層または空気層を介して給電ラインに対向配置されたグランド層と、
    前記グランド層に形成され且つ互いの延長線が直交するように配置された2つの給電スロットと、
    誘電体層または空気層を介して前記給電スロットに対向配置された、アンテナとして機能する平板金属層とを備え、水平偏波および垂直偏波を送信または受信するパッチアンテナであって、
    前記給電スロットは、中心に対して長辺方向に対称な形状を有するとともに中心点において前記長辺方向と直交する短辺方向に幅を有し、中心から端部に向かって前記短辺方向の幅の少なくとも一部が徐々に増大し、且つ前記給電スロットの長辺の長さが使用周波数の0.20波長となるように構成され、
    前記給電スロットと前記平板金属層とは、前記給電スロットの全面が前記平板金属層と重なるように配置され、
    さらに、前記給電ラインは、前記給電スロットに対して直交するように前記給電スロットごとに設けられていることを特徴とするパッチアンテナ。
  2. 前記給電ラインは、誘電体基板の一方の面に形成されたマイクロストリップラインから構成されることを特徴とする請求項1記載のパッチアンテナ。
  3. 前記平板金属層は、誘電体層または空気層を介して前記スロット上に2層以上積層されていることを特徴とする請求項1または2記載のパッチアンテナ。
  4. 前記給電ラインには、インピーダンス整合をとるためのスタブが付加されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のパッチアンテナ。
JP2006221000A 2006-08-14 2006-08-14 パッチアンテナ Expired - Fee Related JP4891698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006221000A JP4891698B2 (ja) 2006-08-14 2006-08-14 パッチアンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006221000A JP4891698B2 (ja) 2006-08-14 2006-08-14 パッチアンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008048090A JP2008048090A (ja) 2008-02-28
JP4891698B2 true JP4891698B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=39181417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006221000A Expired - Fee Related JP4891698B2 (ja) 2006-08-14 2006-08-14 パッチアンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4891698B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016120863A1 (en) * 2015-01-26 2016-08-04 Radar Obstacle Detection Ltd. Radio frequency antenna
CN110212300A (zh) * 2019-05-22 2019-09-06 维沃移动通信有限公司 一种天线单元及终端设备
CN110350304A (zh) * 2019-06-30 2019-10-18 瑞声光电科技(苏州)有限公司 天线振子及天线振子的制作方法
WO2022025302A1 (ko) * 2020-07-27 2022-02-03 엘지전자 주식회사 안테나 모듈을 구비하는 전자 기기

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2159878A1 (en) * 2008-08-28 2010-03-03 ERA Technology Limited Stacked patch antenna array
US8786496B2 (en) * 2010-07-28 2014-07-22 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Three-dimensional array antenna on a substrate with enhanced backlobe suppression for mm-wave automotive applications
KR101248670B1 (ko) * 2011-10-25 2013-03-28 숭실대학교산학협력단 병렬 스터브를 가지는 개구부 결합 급전을 이용한 마이크로스트립 패치 안테나
JP5863111B2 (ja) * 2012-03-26 2016-02-16 京セラサーキットソリューションズ株式会社 アンテナ基板
KR101288381B1 (ko) 2012-05-09 2013-07-22 숭실대학교산학협력단 병렬 스터브를 가지는 개구부 결합 급전을 이용하며, 비아가 배열된 마이크로스트립 패치 안테나
CN105098343B (zh) * 2015-08-28 2018-07-17 信维创科通信技术(北京)有限公司 一种双频缝隙天线结构
JP2019057831A (ja) * 2017-09-21 2019-04-11 株式会社フジクラ アンテナ装置
TWI678844B (zh) * 2018-11-23 2019-12-01 和碩聯合科技股份有限公司 天線結構
CN109768376A (zh) * 2019-01-24 2019-05-17 厦门大学嘉庚学院 蝶形缝隙分形阵列超宽频带天线

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5043738A (en) * 1990-03-15 1991-08-27 Hughes Aircraft Company Plural frequency patch antenna assembly
JPH11168320A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Toshiba Corp 2周波共用無指向性アンテナ
JP2003078338A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Communication Research Laboratory 低交差偏波2重偏波平面アンテナ及び給電法
JP2003078345A (ja) * 2001-09-03 2003-03-14 Sansei Denki Kk スロット型ボウタイアンテナ装置、および同構成方法
JP4112456B2 (ja) * 2003-07-29 2008-07-02 電気興業株式会社 偏波アンテナ装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016120863A1 (en) * 2015-01-26 2016-08-04 Radar Obstacle Detection Ltd. Radio frequency antenna
US9899741B2 (en) 2015-01-26 2018-02-20 Rodradar Ltd. Radio frequency antenna
US10389036B2 (en) 2015-01-26 2019-08-20 Rodradar Ltd. Radio frequency antenna and monitor
US10651561B2 (en) 2015-01-26 2020-05-12 Rodradar Ltd. Radio frequency antenna and monitor
CN110212300A (zh) * 2019-05-22 2019-09-06 维沃移动通信有限公司 一种天线单元及终端设备
CN110212300B (zh) * 2019-05-22 2021-05-11 维沃移动通信有限公司 一种天线单元及终端设备
CN110350304A (zh) * 2019-06-30 2019-10-18 瑞声光电科技(苏州)有限公司 天线振子及天线振子的制作方法
WO2022025302A1 (ko) * 2020-07-27 2022-02-03 엘지전자 주식회사 안테나 모듈을 구비하는 전자 기기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008048090A (ja) 2008-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4891698B2 (ja) パッチアンテナ
JP4192212B2 (ja) マイクロストリップライン型の平面アレーアンテナ
WO2018074377A1 (ja) アンテナ素子、アンテナモジュールおよび通信装置
JP6730290B2 (ja) グランドプレーンの上のサンドイッチされた放射素子を使用するとともにストリップラインによって供給されるアンテナアレイ
US7688265B2 (en) Dual polarized low profile antenna
US20090140943A1 (en) Slot antenna for mm-wave signals
US11631936B2 (en) Antenna device
CN104157968A (zh) 一种新概念宽带圆极化天线
CN111883910B (zh) 一种双极化低剖面磁电偶极子天线及无线通信设备
CN114374085B (zh) 一种面向5g毫米波双频段应用的双极化混合天线
CN109830802B (zh) 一种毫米波双极化贴片天线
WO2019151529A1 (ja) アンテナ装置
WO2022042231A1 (zh) 天线单元、天线阵列及电子设备
JP2006174365A (ja) アンテナ装置
US11374322B2 (en) Perpendicular end fire antennas
US6744409B2 (en) High efficiency transmit antenna
CN116799508A (zh) 一种双频带圆极化微带天线
JP4081228B2 (ja) 偏波共用平面アンテナ
US11843176B2 (en) Array antenna
CN115621748A (zh) 宽带宽角扫描圆极化毫米波相控阵天线单元及阵列
Khare et al. Optimization of a broadband directional gain microstrip patch antenna for X–Ku band application
TW202131551A (zh) 天線結構
CN111864345A (zh) 一种基站mimo天线单元
JP2004343300A (ja) 偏波共用平面アレーアンテナ
JP3492764B2 (ja) 偏波共用平面アンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4891698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees