JP4891404B2 - 凹凸画像形成物及び画像形成物、並びに、これらを形成する装置及び形成方法 - Google Patents

凹凸画像形成物及び画像形成物、並びに、これらを形成する装置及び形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4891404B2
JP4891404B2 JP2009524393A JP2009524393A JP4891404B2 JP 4891404 B2 JP4891404 B2 JP 4891404B2 JP 2009524393 A JP2009524393 A JP 2009524393A JP 2009524393 A JP2009524393 A JP 2009524393A JP 4891404 B2 JP4891404 B2 JP 4891404B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
concavo
convex
sheet material
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009524393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009013897A1 (ja
Inventor
好英 湯本
和志 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Grapac Japan Co Inc
Original Assignee
Grapac Japan Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Grapac Japan Co Inc filed Critical Grapac Japan Co Inc
Priority to JP2009524393A priority Critical patent/JP4891404B2/ja
Publication of JPWO2009013897A1 publication Critical patent/JPWO2009013897A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4891404B2 publication Critical patent/JP4891404B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M3/00Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
    • B41M3/06Veined printings; Fluorescent printings; Stereoscopic images; Imitated patterns, e.g. tissues, textiles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00278Lenticular sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F13/00Common details of rotary presses or machines
    • B41F13/08Cylinders
    • B41F13/10Forme cylinders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F19/00Apparatus or machines for carrying out printing operations combined with other operations
    • B41F19/02Apparatus or machines for carrying out printing operations combined with other operations with embossing
    • B41F19/06Printing and embossing between a negative and a positive forme after inking and wiping the negative forme; Printing from an ink band treated with colour or "gold"
    • B41F19/062Presses of the rotary type
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F23/00Devices for treating the surfaces of sheets, webs, or other articles in connection with printing
    • B41F23/08Print finishing devices, e.g. for glossing prints
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M3/00Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
    • B41M3/16Braille printing
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0012Arrays characterised by the manufacturing method
    • G02B3/0031Replication or moulding, e.g. hot embossing, UV-casting, injection moulding
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B30/00Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images
    • G02B30/20Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes
    • G02B30/26Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes of the autostereoscopic type
    • G02B30/27Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes of the autostereoscopic type involving lenticular arrays

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)

Description

この発明は、凹凸画像形成物及び画像形成物、並びに、これらを形成する装置及び形成方法に関し、さらに詳しくは、枚葉材に所望形状の凹凸画像を所望のように形成することのできる凹凸画像形成ユニット及び凹凸画像形成方法に関し、また、高精度に見当合わせされた、平面画像と所望形状の凹凸画像とを、枚葉材に効率よく形成することのできる画像形成装置及び画像形成方法に関し、さらに、画像形成枚葉材に所望形状の凹凸画像が所望のように形成されて成る凹凸画像形成物、及び、平面画像が形成された枚葉材に、平面画像に対する見当合精度の高い所望形状の凹凸画像が所望のように形成されて成る画像形成物に関する。
画像が形成される基材(以下、画像形成材と称することがある。)に凹凸画像を形成する一般的な方法として、例えば、画像形成材に盛り上げ印刷によって凹凸画像を形成する方法、画像形成材に紫外線硬化性樹脂等を塗布した後、紫外線硬化性樹脂等を硬化して、凹凸画像を形成する方法等が知られている。
しかし、これらの方法において、画像形成材の表面に塗布等される画像形成材料(例えば、インキ、樹脂等)は、通常、液状又は溶融軟化状態にあるから、画像形成材料は画像形成材の表面に塗布等された初期の形態(目的とする凹凸画像を形成しうる形態)を保持することができない。それ故、目的とする凹凸画像を形成することができないことがあるうえ、再現性にも劣ることがある。さらに、これらの方法では、起伏の大きい凹凸画像は形成することはできないことはいうまでもない。
特に、近年、凹凸画像の微細化、複雑化が急速に進展し、前記方法では、このような微細化又は複雑化された凹凸画像を所望のように再現性よく形成することができないことが多い。
前記方法とは別に、画像形成材に凹凸画像を形成する方法として、例えば、特許文献1には、「フィルム基材をロール凹版と押圧ロールとの間を通過させた後、フィルム基材をロール凹版表面に接触するように移送しながら、フィルム基材とロール凹版とが接触する前にロール凹版とフィルム基材との間に光硬化性樹脂を供給した後、ロール凹版と押圧ロールとの間でフィルム基材を押圧してロール凹版の凹部に光硬化性樹脂を充填させると共に該凹版表面及び凹部に充填された光硬化性樹脂にフィルム基材を接触させ、フィルム基材とロール凹版表面及び凹部に充填された光硬化性樹脂が接触している区間において光をフィルム基材側及び/又は凹版内部側より照射して凹版とフィルム基材間に介在している光硬化性樹脂を硬化させて該樹脂とフィルム基材とを密着せしめ、しかる後、フィルム基材を凹版から剥離することを特徴とする光硬化性樹脂からなる凹凸表面を有するフィルムの製造方法」が記載されている。
近年、0.1mm以上の比較的厚い画像形成材に凹凸画像を形成したカード、パッケージ等の画像形成物が注目されている。このような厚い画像形成材は、長尺状にされると、画像形成材を巻回したロールの大型化、及び/又は、ロール長の短縮化によるロール交換頻度の増加等によって、作業性が低下しコストアップの要因になると共に、画像形成材に巻き癖が発生することがある。これらの問題を回避するため、比較的厚い画像形成材は、長尺物ではなく、枚葉材として用いられる。しかし、特許文献1に記載の方法は、長尺フィルム等の長尺物に凹凸画像を形成する方法であるから、当然に長尺物にしか凹凸画像を形成することができず、複数の枚葉材それぞれを順次間隔をおいて搬送し、搬送されてくる枚葉材それぞれに所望の凹凸画像を形成することは不可能である。
ところで、凹凸画像が画像形成材に形成された画像形成物の他に、画像形成材に凹凸画像と他の画像、例えば、平面画像とが形成された画像形成物等がある。このような画像形成物の中には、枚葉材に形成された他の画像と凹凸画像との形成位置が相対的に一致していること、すなわち、他の画像と凹凸画像との見当が合っていることが要求されるものがある。このような画像形成物として、例えば、凹凸画像の1種としてのレンチキュラーレンズと他の画像としてのレンチキュラー用平面画像とが形成されたレンチキュラー立体視シート、凹凸画像の1種としてのマイクロアレイレンズと他の画像としてのイテグラルフォトグラフィ(この発明において、IPと称することがある。)用平面画像とが形成されたIP立体視シート等が挙げられる。これらの立体視シートに形成される凹凸画像は、目的とする形態を保持していないと、レンズとして機能せず、凹凸画像を介して平面画像を見たときに、立体視シートにおける所期の機能を発揮しなくなる。加えて、これらの立体視シートに形成される平面画像は、それぞれの立体視理論により分割された断片画像の集合体であり、凹凸画像と平面画像との形成位置がきわめて厳密に一致していないと、凹凸画像を介して平面画像を見たときに、平面画像の立体視品質を保持することができず、立体視シートにおける所期の機能を発揮しなくなる。
ところが、前記方法のいずれの方法においても、前記したように、枚葉材それぞれに所望の凹凸画像を形成することは不可能である。一方、平面画像と凹凸画像との形成位置が一致するように枚葉材に平面画像と凹凸画像とを形成するには、通常、凹凸画像形成工程と平面画像形成工程との2工程を実施する必要があるから、製造効率が低く、コスト高になってしまう。また、平面画像と凹凸画像との見当が高精度に合うように、画像形成ユニット等の設定条件を設定して両画像の形成位置等を調整しても、2工程で両画像を形成する場合は、画像形成ユニットの機械精度等の問題によって枚葉材ごとに両画像の形成位置が微妙に異なり、その結果、平面画像と凹凸画像とが見当合わせされた立体視シートを歩留りよく製造することはできなかった。特に、微細な凹凸画像を有するIP立体視シートは、平面画像と凹凸画像とを高精度に見当合わせすることに加えて、高精度の見当合わせを再現性よく実現することは困難であった。
特許文献2には、「印刷済みのシート(7)に後加工を施すために、印刷ユニット(1)に続いてニスユニット(8)が設けられ、該ニスユニット(8)は紫外線硬化型のニスをシート(7)の表面に塗布し、該ニスユニット(8)に続いてホログラム形成ユニット(15)が連結され、該ホログラム形成ユニット(15)は予めホログラム面が形成されたキャスティングフイルム(17)を送給する機構(18)を有しており、該送給機構(18)は印刷速度に同期してキャスティングフイルム(17)を圧胴(16)の外周近傍に導き、該圧胴(16)に対して接離可能に制御されるローラー対(22)、(23)によりキャスティングフイルム(17)のホログラム面がシート(7)に圧接され、ローラー対(22)、(23)の間で紫外線照射手段(24)が圧胴(16)に向けて紫外線を制御可能に照射する、ようにしたホログラム形成ユニット付印刷機」が記載されている。
しかし、特許文献2のホログラム形成ユニット付印刷機は、印刷済みのシート(7)の印刷面全体にホログラムを形成する印刷機であると認められるから、シート(7)に印刷された画像とホログラムとの見当合わせについて、まったく考慮されてない。したがって、特許文献2のホログラム形成ユニット付印刷機においても、平面画像と凹凸画像との見当を高精度に合わせることは不可能である。
特許第2811000号明細書 特開2006−315229号公報
この発明の課題は、枚葉材に所望形状の凹凸画像を所望のように形成することのできる凹凸画像形成ユニット及び凹凸画像形成方法を提供することに、ある。
また、この発明の課題は、高精度に見当合わせされた、平面画像と所望形状の凹凸画像とを、枚葉材に効率よく形成することのできる画像形成装置及び画像形成方法を提供することに、ある。
さらに、この発明の課題は、枚葉材に所望形状の凹凸画像が所望のように形成されて成る凹凸画像形成物を提供すること、及び、平面画像が形成された枚葉材に、平面画像に対する見当精度の高い所望形状の凹凸画像が所望のように形成されて成る画像形成物を提供することに、ある。
前記課題を解決するための手段として、
請求項1は、(1)凹凸画像形成面と装着面とを有する凹凸画像形成用型を、その凹凸画像形成面が外側になるように、装着する装着機構と、枚葉材を前記凹凸画像形成面に重ねて固定すると共に前記枚葉材を移送するクワエ爪機構とを有し、前記凹凸画像形成用型を外周面に装着した型胴と、(2)前記クワエ爪機構が前記枚葉材を前記凹凸画像形成面に固定する前に、前記凹凸画像形成面に光硬化性樹脂を供給する樹脂供給手段と、(3)前記クワエ爪機構が前記枚葉材を前記凹凸画像形成面に固定した後に、前記枚葉材を、前記光硬化性樹脂が供給された前記凹凸画像形成面に、密着させる圧胴と、(4)前記枚葉材と前記凹凸画像形成面とが密着した状態で、前記枚葉材側から光を照射する照射手段とを備えて成ることを特徴とする凹凸画像形成ユニットであり、
請求項2は、(1)枚葉材を胴に固定すると共に前記枚葉材を移送するクワエ爪機構を備え、前記枚葉材に平面画像を形成する少なくとも1つの平面画像形成ユニットと、(2)請求項1に記載の凹凸画像形成ユニットと、(3)前記平面画像形成ユニットから前記凹凸画像形成ユニットへ、又は、前記凹凸画像形成ユニットから前記平面画像形成ユニットへと、前記枚葉材を、クワエ爪機構のクワエ替えによって、移送する枚葉材移送手段とを備えて成ることを特徴とする画像形成装置であり、
請求項3は、(1)凹凸画像形成面と装着面とを有する凹凸画像形成用型を、その凹凸画像形成面が外側になるように、請求項1に記載のクワエ爪機構を有する型胴の外周面に、装着し、(2)前記凹凸画像形成面に光硬化性樹脂を供給し、(3)前記凹凸画像形成面に重ねて固定した枚葉材を前記凹凸画像形成面に密着させ、(4)前記枚葉材と前記凹凸画像形成面とが密着した状態で、前記枚葉材側から光を照射することを特徴とする凹凸画像形成方法であり、
請求項4は、請求項3に記載の凹凸画像形成方法によって凹凸画像が形成された枚葉材を、クワエ爪機構のクワエ替えによって、平面画像形成ユニットに移送し、移送された前記枚葉材に少なくとも1色から成る平面画像を形成することを特徴とする画像形成方法であり、
請求項5は、(1)凹凸画像形成面と装着面とを有する凹凸画像形成用型を、その凹凸画像形成面が外側になるように、請求項1に記載のクワエ爪機構を有する型胴の外周面に、装着し、(2)前記凹凸画像形成面に光硬化性樹脂を供給し、(3)平面画像形成ユニットで少なくとも1色から成る平面画像が形成された枚葉材を、クワエ爪機構のクワエ替えによって、前記型胴に移送し、(4)前記凹凸画像形成面に重ねて固定した前記枚葉材を前記凹凸画像形成面に密着させ、(5)前記枚葉材と前記凹凸画像形成面とが密着した状態で、前記枚葉材側から光を照射することを特徴とする画像形成方法であり、
請求項6は、請求項3に記載の凹凸画像形成方法によって製造される凹凸画像形成物であり、
請求項7は、請求項4又は請求項5に記載の画像形成方法によって製造される画像形成物である。
この発明に係る凹凸画像形成ユニットは、前記装着機構で凹凸画像形成用型の凹凸画像形成面が外側になるように凹凸画像形成用型が装着された、クワエ爪機構を有する型胴を備えているから、また、この発明に係る凹凸画像形成方法は前記型胴を使用するから、凹凸画像形成面に供給された光硬化性樹脂が前記型胴に搬送されてくる枚葉材に密着された状態で硬化される。その結果、光硬化性樹脂が液状であっても溶融軟化状態であっても、光硬化性樹脂は、硬化するまで凹凸画像形成面の形状すなわち初期形状を保持することができる。したがって、この発明によれば、枚葉材に所望形状の凹凸画像を所望のように形成することのできる凹凸画像形成ユニット及び凹凸画像形成方法を提供することができる。
また、この発明に係る画像形成装置は、前記型胴を有する凹凸画像形成ユニットを備えているから、前記のように、光硬化性樹脂は硬化するまで凹凸画像形成面の形状を保持することができると共に、前記枚葉材移送手段を備えているから、枚葉材の移送前後において、枚葉材に対するクワエ爪機構の相対的なクワエ位置が実質的に変化することがない。また、この発明に係る画像形成方法は前記型胴及び前記枚葉材移送手段を使用する。したがって、この発明によれば、高精度に見当合わせされた、平面画像と所望形状の凹凸画像とを、枚葉材に効率よく形成することのできる画像形成装置及び画像形成方法を提供することができる。
さらに、この発明に係る凹凸画像形成物及び画像形成物は、この発明に係る凹凸画像形成方法及び画像形成方法によって製造される。したがって、この発明によれば、枚葉材に所望形状の凹凸画像が所望のように形成されて成る凹凸画像形成物を提供すること、及び、平面画像が形成された枚葉材に、平面画像に対する見当合精度の高い所望形状の凹凸画像が所望のように形成されて成る画像形成物を提供することができる。
図1は、この発明に係る凹凸画像形成ユニットの一実施例である凹凸画像形成ユニットを示す概略正面図である。
図2は、この発明に係る凹凸画像形成ユニットの、凹凸画像形成用型が装着された型胴を示す概略正面図である。
図3は、この発明に係る凹凸画像形成ユニットの、凹凸画像形成用型が装着された型胴の一部を示す概略拡大図である。
図4は、この発明に係る凹凸画像形成ユニットにおける型胴のクワエ爪機構を示す概略拡大図であり、図4(a)はクワエ爪の開放状態を示す概略図であり、図4(b)はクワエ爪のクワエ状態を示す概略図である。
図5は、この発明に係る凹凸画像形成ユニットの型胴に装着される凹凸画像形成用型の一実施例である凹凸画像形成用型を示す概略正面図である。
図6は、この発明に係る凹凸画像形成ユニットの別の一実施例である凹凸画像形成ユニットを示す概略正面図である。
図7は、この発明に係る凹凸画像形成物の一実施例であるレンズシートを示す概略正面図である。
図8は、この発明に係る凹凸画像形成物の一実施例であるレンズシートにおける凸レンズの配列を示す概略上面図である。
図9は、この発明に係る凹凸画像形成物の別の一実施例であるレンズシートを示す概略正面図である。
図10は、この発明に係る画像形成ユニットの一実施例である画像形成ユニットを示す概略正面図である。
図11は、中間胴のクワエ爪と型胴のクワエ爪との位置関係を説明する説明図である。
図12は、枚葉材を中間胴から型胴へクワエ爪機構により移送する機構を説明する説明図であり、図12(a)は中間胴が枚葉材を固定した状態を説明する説明図であり、図12(b)は中間胴のクワエ爪と型胴のクワエ爪とが枚葉材を咥えた状態を説明する説明図であり、図12(c)は中間胴から型胴へ枚葉材がクワエ替えされた後の状態を説明する説明図である。
図13は、この発明に係る画像形成ユニットの別の一実施例である画像形成ユニットを示す概略正面図である。
図14は、この発明に係る画像形成ユニットのまた別の一実施例である画像形成ユニットを示す概略正面図である。
図15は、この発明に係る画像形成ユニットのさらに別の一実施例である画像形成ユニットを示す概略正面図である。
図16は、この発明に係る画像形成物の一実施例であるIP立体視シートを示す概略正面図である。
図17は、この発明に係る画像形成物の一実施例であるレンチキュラー立体視シートを示す概略正面図である。
符号の説明
1、2、3、4 画像形成装置
10 平面画像形成ユニット群
10B 黒色画像形成ユニット
10C シアン画像形成ユニット
10M マゼンタ画像形成ユニット
10Y 黄色画像形成ユニット
11B、11C、11M、11Y、42、115 圧胴
12B、12C、12M、12Y ブランケット胴
13B、13C、13M、13Y 版胴
14B、14C、14M、14Y 水供給機構
15B、15C、15M、15Y インキ供給機構
16 インキ乾燥手段
21、22、23、24 中間胴
26、27、28 枚葉材移送手段
30、140 クワエ爪機構
31、141 支持軸
32、142 クワエ爪
33、143 固定部
34、144 把持片
35 溝部
40 表面コーティングユニット
41 貯留部
43 第1の供給ローラ
44 第2の供給ローラ
50、51 レンズシート(凸レンズ集合体)
52 シート部材
53 一方の表面
54 他方の表面
55、56 凸レンズ
57 IP立体視シート
58 IP画像
59 レンチキュラー立体視シート
60 レンチキュラー画像
100 凹凸画像形成ユニット
101 凹凸画像形成ユニット
110、111 型胴
116 胴
130 装着機構
131 第1の装着機構
132 第2の装着機構
133 第1の溝部
134 第2の溝部
135 第1の固定部材
136 第2の固定部材
150 樹脂供給手段
151 樹脂貯留部
152 供給ローラ
160 光照射手段
161 紫外線ランプ
162 反射板
170 凹凸画像形成用型
171 凹凸画像形成面
172 装着面
173 凹凸型
174 一方の端縁
175 他方の端縁
この発明に係る凹凸画像形成ユニットの一実施例である凹凸画像形成ユニット100を、図面を参照して、説明する。この凹凸画像形成ユニット100は、図1に示されるように、凹凸画像形成用型(図1において図示しない。)を外周面に装着した型胴110と樹脂供給手段150と圧胴115と光照射手段160とを備えて成ることを特徴とする。
凹凸画像形成ユニット100を構成する型胴110は、図1及び図2に示されるように、円筒体を成し、その中心軸を中心に回転可能に支持されている。型胴110の回転方向は、特に限定されず、この例においては、図1の実線矢印で示されるように、左回りに調整されている。型胴110の外径は、特に限定されず、所望により型胴110に隣接して配置される胴116(図1において破線で示す。)の外径等に応じて、適宜調整される。型胴110は、後述する装着機構130とクワエ爪機構140とを同時に備えていること以外は、通常の画像形成装置における例えば圧胴と基本的に同様に構成されている。
この型胴110は、図2に示されるように、後述する装着機構130によって、その外周面に、1つの凹凸画像形成用型170が装着される。この凹凸画像形成用型170は、枚葉材における表面の全面又は一部に形成される予定の凹凸画像と相補的な形状の凹凸型173(図5参照。)を有する型である。凹凸画像形成用型170は、図5に示されるように、板状を成し、凹凸画像形成面171と装着面172とを有している。そして、凹凸画像形成面171には、そのほぼ全面に凹凸型173が形成されている。この凹凸型173は、枚葉材に形成する予定の凹凸画像に応じて、その凹凸画像と逆の凹凸形状に形成されている。例えば、凹凸画像がマイクロレンズアレイである場合には、各レンズを形成可能な複数の凹部が所定のパターンで配列されてなる凹凸型が形成され、凹凸画像がレンチキュラーレンズである場合には、各レンズを形成可能な一方向に延在する複数の凹部が所定の方向で配列されてなる凹凸型が形成される。なお、凹凸画像形成用型170は型胴110の外周面に装着されるから、その凹凸型173は、それによって形成された凹凸画像を平面状にしたときに、所望の形状、配列等を有する凹凸画像となるように、凹凸画像形成用型170の厚さ、型胴110の外径等を考慮して、その大きさ、形状、配列等が適宜調整される。なお、凹凸画像形成用型170の寸法は、機械サイズ(型胴サイズ)によって一定に決定される。凹凸画像形成用型170の凹凸型173は、形成する予定の凹凸画像のサイズ及び枚葉材サイズ等に応じて、適宜の大きさに調整される。
型胴110は、図2及び図3に示されるように、凹凸画像形成用型170を装着する装着機構130を備えている。この装着機構130は、凹凸画像形成用型170における対向する両端縁174、175(図5参照。)近傍をそれぞれ把持して、型胴110の円周方向に張力をかけた状態で型胴110の外周面に、凹凸画像形成用型170を装着する。
この装着機構130は、図2及び図3に示されるように、型胴110の軸線方向に互いに並行となるように、型胴110の外周面に設けられた第1の装着機構131と第2の装着機構132とから成る。第1の装着機構131は、図2及び図3に示されるように、型胴110の軸線方向に延在する所定の深さを有する第1の溝部133と、第1の溝部133の内部に収納され、凹凸画像形成用型170における一方の端縁174近傍を両面側から把持して固定する1組の第1の固定部材135とを備えている。また、第2の装着機構132は、型胴110の軸線方向に延在する所定の深さを有し、第1の溝部133よりも広い幅を有する第2の溝部134と、第2の溝部134の内部に収納され、凹凸画像形成用型170における他方の端縁175近傍を両面側から把持して固定する1組の第2の固定部材136とを備えている。なお、この発明において、装着機構130における第1の固定部材135及び第2の固定部材136の固定機構は、特に限定されず、凹凸画像形成用型170の両端縁174及び175近傍を凹凸画像形成用型170の厚さ方向に把持して固定することができる固定機構であればよく、例えば、一対の固定板と固定板に設けられたボルト及びナット等の固定機構とを挙げることができる。
装着機構130は、凹凸画像形成用型170の型胴110に対する装着位置が調整可能又は調整不能に構成されている。例えば、第1の装着機構131及び/又は第2の装着機構132が可動することにより、前記装着位置が調整可能になっていてもよい。
型胴110に設けられたクワエ爪機構140は、型胴110に搬送されてくる枚葉材を咥えて凹凸画像形成面171に重ねて固定すると共に、クワエ替えによって枚葉材を移送する。クワエ爪機構140は、図2及び図3に示されるように、第1の装着機構131と第2の装着機構132との間に、第2の装着機構132における第2の溝部134内に、設けられている。このクワエ爪機構140は、第2の溝部134の内部に、型胴110の軸線方向に延在し、回転可能に軸支された支持軸141と、支持軸141に所定の間隔をおいて装着された複数のクワエ爪142と、支持軸141の回転及び停止を制御する制御手段(図2及び図3において図示しない。)とを備えて成る。
クワエ爪142は、図3及び図4(a)に示されるように、支持軸141が貫通して、支持軸141に固定される環状の固定部143と、固定部143から延在し、その先端が折れ曲がった把持片144とを有して成る。把持片144における先端の折れ曲がり角度は、図4(b)に示されるように、枚葉材を把持するときに、把持片144の少なくとも先端部が型胴110の外周面に接し、型胴110と協働して枚葉材(図4(b)において符号52で示される。)を固定することができる角度であればよく、型胴110の外径、枚葉材の厚さ等を考慮して、適宜調整される。クワエ爪142は、所定の間隔をおいて支持軸141に装着されている。具体的には、後述するように、クワエ爪142は、型胴110に隣接する胴116に設けられたクワエ爪機構のクワエ爪と、交互に位置するように、支持軸141に装着されている。
凹凸画像形成ユニット100において、型胴110に装着される、凹凸画像形成用型170、装着機構130及びクワエ爪機構140の数は、型胴110の外径と、型胴110に隣接する胴の外径等とを考慮して決定される。例えば、型胴110に隣接する胴116の外径が型胴110の外径に対して2倍である場合には、図1に示されるように、凹凸画像形成用型170、装着機構130及びクワエ爪機構140はそれぞれ、図2及び図3に示されるように、型胴110に1つ(1組)ずつ型胴110に装着される。
凹凸画像形成ユニット100の樹脂供給手段150は、図1に示されるように、型胴110に装着された凹凸画像形成用型170の凹凸画像形成面171(換言すると凹凸型173。図1において図示しない。)に光硬化性樹脂を供給することのできる構成であればよく、例えば、光硬化性樹脂を貯留する樹脂貯留部151と、光硬化性樹脂を樹脂貯留部151から凹凸画像形成用型170の凹凸画像形成面171に供給する供給ローラ152とから成る。この供給ローラ152は、例えば、凹凸画像形成面171に当接又は圧接すると共に、図1の実線矢印に示される方向に回転して、液状又は溶融軟化した光硬化性樹脂が貯留されている樹脂貯留部151に、外周面の一部が浸漬されて光硬化性樹脂を担持するように、配置されている。なお、樹脂貯留部151の構成等は特に限定されず、例えば、樹脂貯留槽と樹脂貯留槽を加熱する加熱手段とを備えた構成等が挙げられる。また、供給ローラ152の構成等も特に限定されず、例えば、供給ローラ152はその内部に加熱手段を備えていてもよく、液切りブレード等を備えていてもよい。
樹脂供給手段150は、クワエ爪機構140が枚葉材を凹凸画像形成面171に固定する前に、凹凸画像形成面171に光硬化性樹脂を供給することができるように配置されていればよい。この発明において、「クワエ爪機構140が枚葉材を凹凸画像形成面171に固定する」とは、「クワエ爪機構140のクワエ爪142が枚葉材の一端縁を咥えるとき」を意味し、「クワエ爪機構140が枚葉材の表面全体を凹凸画像形成面171に固定したとき」を意味するものではない。したがって、クワエ爪機構140によって枚葉材の表面全体を凹凸画像形成面171に固定されている間又は同時に、凹凸画像形成面171に光硬化性樹脂が供給されてもよい。例えば、樹脂供給手段150は、図1に示されるように、型胴110に隣接して配置された胴116から枚葉材が移送される前又は同時に、すなわち、型胴110の回転方向に対して、型胴110と前記胴116との最接近位置又は当接位置よりも上流側に配置されている。換言すると、樹脂供給手段150は、図1に示されるように、型胴110における枚葉材の未搬送経路側、図1において型胴110の下方に、配置されている。
凹凸画像形成ユニット100の圧胴115は、型胴110に搬送されてくる枚葉材と凹凸画像形成面171とを密着させる。凹凸画像形成ユニット100が圧胴115を備えていると、樹脂供給手段150によって凹凸画像形成面171に供給された光硬化性樹脂と枚葉材とを密着させることができるから、枚葉材と形成される凹凸画像とが強固に密着し、画像形成物から凹凸画像が剥離しにくくなる。この圧胴115の外径は特に限定されず、型胴110より大きくても小さくてもよく、また、同じ大きさでもよい。
圧胴115は、クワエ爪機構140が枚葉材を凹凸画像形成面171に固定した後に、枚葉材と凹凸画像形成面171とを密着させることができるように配置されていればよい。したがって、圧胴115は、クワエ爪機構140によって枚葉材の表面全体を凹凸画像形成面171に固定している間又は同時に、凹凸画像形成面171に固定された部分から凹凸画像形成面171に密着させるように配置されていればよい。例えば、圧胴115は、図1に示されるように、胴116から枚葉材が移送された後又は同時に、すなわち、型胴110の回転方向に対して、型胴110と前記胴116との最接近位置又は当接位置よりも下流側に配置されている。換言すると、圧胴115は、図1に示されるように、型胴110における枚葉材の搬送経路側、図1において型胴110の上方であって、後述する光照射手段160の上流側に、枚葉材の厚さよりも小さな間隙が形成されるように型胴110の近傍に、又は、型胴110に当接若しくは圧接して、配置されている。
凹凸画像形成ユニット100の光照射手段160は、凹凸画像形成面171に供給された光硬化性樹脂に光を枚葉材の表面側から照射することができるように、構成されていればよく、例えば、光を照射する光発生源と反射板とを備えた構成が挙げられる。ここで、光照射手段から照射される光は、約10nm以上1mm以下の範囲の波長を有する光(もちろん紫外線を含む。)であり、この範囲の波長を有する光の中でも、約10nm〜500nmの範囲の波長を有する紫外線であるのが好ましく、約200〜500nmの範囲の波長を有する紫外線であるのが特に好ましい。この例において、光照射手段160は、具体的には、図1に示されるように、型胴110の上方に配置され、型胴110の外周面に装着された凹凸画像形成用型170に向けて、枚葉材側から紫外線を照射する紫外線ランプ161と、紫外線ランプ161を囲繞して、紫外線ランプ161から発せられる紫外線を、型胴110に向けて反射する反射板162とを備えている。
光照射手段160は、枚葉材と凹凸画像形成面171とが密着した状態で光を照射することができるように、配置されていればよい。例えば、光照射手段160は、図1に示されるように、枚葉材と凹凸画像形成面171とが密着した状態を保持している間、すなわち、型胴110の回転方向に対して、圧胴115よりも下流側に配置されている。換言すると、光照射手段160は、図1に示されるように、型胴110における枚葉材の搬送経路側であって圧胴115の下流側に型胴110と離間して配置されている。
この凹凸画像形成ユニット100においては、光照射手段は、前記範囲の波長を有する光を照射するように、構成されているが、この発明においては、例えば、凹凸画像形成面171に電離放射線硬化性樹脂が供給される場合には、光ではなく電子線等の照射する電離放射線照射手段を採用することができる。
この発明に係る凹凸画像形成ユニットの別の一実施例である凹凸画像形成ユニット101を、図面を参照して、説明する。この凹凸画像形成ユニット101は、図6に示されるように、凹凸画像形成用型(図6において図示しない。)を外周面に装着した型胴111と樹脂供給手段150と圧胴115と光照射手段160とを備えて成ることを特徴とする。この凹凸画像形成ユニット101は、図6に示されるように、型胴111に隣接する胴116の外径が型胴111の外径に対して1倍となるように、型胴111の外径が調整され、その外径に応じて、凹凸画像形成用型170、装着機構130及びクワエ爪機構140(いずれも図6において図示しない。)がそれぞれ、型胴111の外周面に等間隔で(すなわち、型胴111における外周面の反対側)2つ(2組)ずつ装着されている以外は、凹凸画像形成ユニット100と基本的に同様に形成されている。
次に、この発明に係る凹凸画像形成方法を、前記凹凸画像形成ユニット100を例として、凹凸画像形成ユニット100の機能と共に、図面を参照して、説明する。なお、この発明に係る凹凸画像形成方法は、前記凹凸画像形成ユニット101を用いて実施することができることは、いうまでもない。
この発明に係る凹凸画像形成方法によって製造される凹凸画像形成物は、枚葉材としてのシート部材における一方の表面の全面又はその一部に凹凸画像が形成されて成る凹凸画像形成物である。この発明において、凹凸画像は、凹凸を有する凹凸画像であればよいが、高さが1μm以上2mm以下の凹凸を有する凹凸画像が、この発明の目的をよく達成することができる点で、好適である。なお、凹凸画像における凸部の配列パターン等は特に限定されず、所望に応じて、任意の配列パターン等を選択することができる。
このような凹凸画像が形成されて成る凹凸画像形成物として、例えば、凹凸画像としてレンチキュラーレンズが形成されたレンズシート、凹凸画像としてマイクロアレイレンズが形成されたレンズシート、凹凸画像としてホログラムパターンが形成されたホログラムシート、凹凸画像としてレリーフ画像が形成されたレリーフ画像シート、及び、凹凸画像として点字が形成された点字印刷物等が挙げられる。
マイクロアレイレンズが形成されたレンズシート50は、図7に示されるように、シート部材52と、シート部材52における一方の表面53全面又はその一部に他方の表面54又はこの表面54より後方の同一平面に焦点を結ぶ複数の凸レンズ55とを備えて成る凸レンズ集合体である。
シート部材52は、1枚のシートからなっても、複数のシートからなってもよい。シート部材52の厚さは、凸レンズ55の焦点距離と実質的に同じ長さ、又は、前記焦点距離よりも短い長さである。シート部材52の厚みは、通常の場合、凸レンズ55の焦点距離に応じて、0.1〜1.0mmに調整され、0.1〜0.8mmに調整されるのがよい。シート部材52の形状は、凸レンズ55を支持可能な形状であればよく、例えば、平面形状、曲面形状、任意の凹凸形状等の板状にすることができる。
レンズシート50において、複数の凸レンズ55それぞれはマイクロアレイレンズを構成し、凸レンズ55の配列は、例えば、図8に示されるように、最密に配置された正六角形の中心となるように、複数の凸レンズ55が配置されたハニカム形状の配列、図示しないが、縦横に配置された正四角形の中心となるように、複数の凸レンズが配置されたスクエア形状の配列、45度回転して縦横に配列された正四角形の中心となるように、複数の凸レンズ55が配置されたスクエア形状の配列等が挙げられる。
凸レンズ55の配列間隔は、等間隔でも異なる間隔でもよく、特に限定されない。凸レンズ55同士の配列間隔L(図8参照。)として、例えば、0.1〜1.2mm程度であるのがよく、0.12〜0.42mm程度であるのが特によい。凸レンズ55の配列間隔は、ある凸レンズ55の任意の位置から、それに隣接する凸レンズ55の前記任意の位置に対応する位置までの距離をいう。凸レンズ55の高さは、凸レンズ55に入射する光をシート部材52における他方の表面54又はこの表面54より後方の同一平面に焦点させることができればよく、例えば、1μm以上2mm以下であり、後述するIP立体視シートに好適に用いることができる点で、5〜500μmである。
一方、レンチキュラーレンズが形成されたレンズシート51は、図9に示されるように、シート部材52と、シート部材52における一方の表面53の全面又はその一部に他方の表面54又はこの表面54より後方の同一平面に焦点を結ぶ、一方向に延在する複数の凸レンズ56とを備えて成る凸レンズ集合体である。シート部材52は、前記レンズシート50のシート部材52と基本的に同様に構成される。
レンズシート51において、複数の凸レンズ56はレンチキュラーレンズを構成し、図9に示されるように、互いに並行に配列されている。凸レンズ56の配列間隔は、等間隔でも異なる間隔でもよく、特に限定されない。凸レンズ56同士の配列間隔は、例えば、0.1〜1.2mm程度であるのがよく、凸レンズ56の高さは、凸レンズ56に入射する光をシート部材52における他方の表面54又はこの表面54より後方の同一平面に焦点させることができればよく、1μm以上2mm以下であり、後述するレンチキュラー立体視シートに好適に用いることができる点で、5〜500μmである。
この発明に係る凹凸画像形成方法における凹凸画像形成ユニット100を用いた一例(以下、この発明に係る凹凸画像形成方法の一例と称する。)は、凹凸画像形成面171と装着面172とを有する凹凸画像形成用型170を、その凹凸画像形成面171が外側になるように、クワエ爪機構140を有する型胴110の外周面に、装着する工程と、凹凸画像形成面171に光硬化性樹脂を供給する工程と、凹凸画像形成面171に重ねて固定した枚葉材を凹凸画像形成面171に密着させる工程と、枚葉材と凹凸画像形成面171とが密着した状態で、枚葉材側から光を照射する工程とを有することを特徴とする。
この発明に係る凹凸画像形成方法の一例においては、まず、枚葉材としてのシート部材52を準備する。シート部材52は、凹凸画像形成ユニット100における光照射手段160によって、その裏面から光が照射されるから、シート部材52の材質は光を透過する材料である必要がある。このような材料として、例えば、光を透過する合成樹脂又は生分解性樹脂等挙げられ、具体的には、ポリ乳酸(PLA)、メタクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂、並びに、これらの複合体等の透明材料が挙げられる。これらの中でも、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)及び植物由来樹脂であるポリ乳酸(PLA)等が特に好適である。ここで「透明」とは、光を透過することができる程度の透明性があることを意味し、無色透明、半透明、有色透明、有色半透明の状態を含む概念である。シート部材52は、光を透過する後述する材料等によって、所望の厚さ及びサイズに調整される。
この発明に係る凹凸画像形成方法の一例においては、凹凸画像形成用型170を準備する。凹凸画像形成用型170は、その一方の表面における全面又は一部に凹凸型173が形成されている。凹凸型173は、シート部材52に形成する凹凸画像と相補的な凹凸形状となるように、型胴110の外径等を考慮して、形成される。例えば、図7に示されるレンズシート50を形成するための凹凸画像形成用型170を作製するには、複数の凸レンズ55それぞれに対応する凹部が凸レンズ55と同様に配列された凹凸型173を凹凸画像形成面171に形成すればよい。このような凹凸画像形成用型170は、例えば、樹脂、ゴム、金属等の材料から、各種の、成形方法、金属加工方法等によって作製される。
次いで、このようにして作製した凹凸画像形成用型170を、その凹凸画像形成面171が外側になるように、型胴110の外周面に、装着機構130によって、装着する。すなわち、第1の固定部材135で凹凸画像形成用型170の一方の端縁174近傍を把持し、同様にして、第2の固定部材136で凹凸画像形成用型170の他方の端縁175近傍を把持し、次いで、第1の固定部材135及び第2の固定部材136で把持した凹凸画像形成用型170を、型胴110の円周方向に張力をかけて引っ張り、型胴110の外周面に固定する。このようにして、図2及び図3に示されるように、装着機構130とクワエ爪機構140とを共に備えて成る型胴110に凹凸画像形成用型170を前記状態となるように装着することができる。
この発明に係る凹凸画像形成方法の一例においては、次いで、型胴110を備えた凹凸画像形成ユニット100のフィーダー(凹凸画像形成ユニット100の最上流に設置されている。図1において図示しない。)に、準備したシート部材52をセットし、例えば、クワエ爪機構を備えた枚葉材移送手段(例えば、クワエ爪機構を備えた胴116)によって、型胴110にシート部材52を移送する。
この発明に係る凹凸画像形成方法の一例においては、シート部材52が型胴110に移送される間又は前に、換言すると、シート部材52の一端縁がクワエ爪142で咥えられる前に、樹脂供給手段150によって凹凸画像形成面171に光硬化性樹脂を供給する。すなわち、図1に示されるように、供給ローラ152が、型胴110と同期化して回転することによって、樹脂貯留部151にその外周面の一部が浸漬し、供給ローラ152の外周面に光硬化性樹脂を担持して、担持した光硬化性樹脂を凹凸画像形成面171に供給する。このようにして、凹凸画像形成面171は光硬化性樹脂で満たされる。
樹脂供給手段150によって凹凸画像形成用型170に供給される光硬化性樹脂は、例えば、後述するシート部材52を形成する樹脂と同様の透明材料が挙げられる。このような光硬化性樹脂は、特に限定されず、公知の光硬化性樹脂等を用いることができる。例えば、光を透過する前記樹脂又は公知の紫外線硬化性樹脂と、硬化剤とを含有する樹脂組成物等を用いることができる。
この発明に係る凹凸画像形成方法の一例においては、次いで、型胴110の回転によって、例えば胴116から搬送されてくるシート部材52の一端縁をクワエ爪142で咥え、凹凸画像形成面171に重ねて固定する。次いで、型胴110の回転と共に凹凸画像形成面171に重ねて固定したシート部材52を圧胴115で凹凸画像形成面171に密着させる。すなわち、型胴110の連続する回転によって、圧胴115と型胴110との間を凹凸画像形成用型170及びシート部材52が通過することによって、凹凸画像形成面171とシート部材52とが密着する。
この発明に係る凹凸画像形成方法の一例においては、次いで、シート部材52と凹凸画像形成面171とが密着した状態でシート部材52側から光を照射する。光の照射は、圧胴115の近傍であって型胴110の回転方向下流側に配置された光照射手段160によって、行われる。すなわち、凹凸画像形成用型170とシート部材52とが圧胴115と型胴110との間を通過して密着したまま、型胴110の回転によって、シート部材52と凹凸画像形成用型170とが光を発している光照射手段160の近傍を通過する。このとき、紫外線ランプ181から発せられた紫外線等の光は、シート部材52の他方の表面54側からシート部材52を通過し、凹凸型173に供給された光硬化性樹脂に入射する。そうすると、光硬化性樹脂は、シート部材52と凹凸画像形成面171との密着状態が保持され、かつ、凹凸画像形成用型170に形成された凹凸型173の形状を保持したまま、硬化する。その結果、光硬化性樹脂が液状であっても溶融軟化状態であっても、光硬化性樹脂は硬化するまで凹凸型173の初期形状を保持する。そして、凹凸画像形成用型170の凹凸画像形成面171は、平面としたときに所望の凹凸画像となるように形成されている。このようにして凹凸画像形成物が製造される。
この発明に係る凹凸画像形成ユニット100及び101、並びに、この発明に係る凹凸画像形成方法によれば、光硬化性樹脂がシート部材52に密着された状態で、凹凸画像形成面171に重ねて固定されたシート部材52の表面側から光を光硬化性樹脂に照射することができる。その結果、光硬化性樹脂は硬化するまで凹凸画像形成面171の形状を保持するから、所望形状の凹凸画像をシート部材52の表面に強固な密着状態で形成することができる。
特に、この発明に係る凹凸画像形成ユニット100及び101、並びに、この発明に係る凹凸画像形成方法によれば、1μm以上2mm以下の高さを有する複数の凹凸画像が所定の配列に形成された凹凸画像形成物、例えば、1μm以上2mm以下の高さを有する複数のレンチキュラーレンズ56が形成されたレンズシート51、1μm以上2mm以下の高さを有するマイクロアレイレンズ55が形成されたレンズシート50を、シート部材52に強固に密着した凹凸画像(凸レンズ55、56)の形状を損なうことなく、製造することができる。
さらに、従来のレンズシートはシート部材52における表面の全面にレンズが形成されているが、この発明に係る凹凸画像形成ユニット100及び101、並びに、この発明に係る凹凸画像形成方法によって製造されるレンズシート50及びレンズシート51は、図7及び図9に示されるように、シート部材52における表面の全面に所望形状のレンズ55、56が形成されることもできるし、従来のレンズシートでは不可能であった、シート部材52における表面の一部に所望形状のレンズ55、56が形成されることもできる。
次に、この発明に係る画像形成装置の一実施例である画像形成装置1を、図面を参照して、説明する。この画像形成装置1は、図10に示されるように、枚葉材を胴に固定すると共に枚葉材を移送するクワエ爪機構を備え、枚葉材に平面画像を形成する平面画像形成ユニット群10と、凹凸画像形成ユニット100と、黄色画像形成ユニット10Yから凹凸画像形成ユニット100へ、枚葉材を、クワエ爪機構のクワエ替えによって、移送する枚葉材移送手段26とを備えて成ることを特徴とする。
この画像形成装置1は、図10に示されるように、平面画像形成ユニット群10と凹凸画像形成ユニット100とが枚葉材移送手段26によって、直接的(インライン)に、換言すると、クワエ爪機構のクワエ替えによって連続的に、接続されている。そして、画像形成装置1は、平面画像形成ユニット群10が、枚葉材の移送方向(図10の矢印方向)に対して、凹凸画像形成ユニット100の上流側(前段)に配置されている。
画像形成装置1を構成する平面画像形成ユニット群10は、枚葉材に平面画像を形成する、4つの平面画像形成ユニット10B、10C、10M及び10Yと、これらの間に設けられた中間胴21、22、23とから成り、枚葉材の表面に4色の平面画像からかるカラー平面画像を形成する。
平面画像形成ユニット群10は、図10に示されるように、黒色画像を形成する黒色画像形成ユニット10B、シアン画像を形成するシアン画像形成ユニット10C、マゼンタ画像を形成するマゼンタ画像形成ユニット10M、及び、黄色画像を形成する黄色画像形成ユニット10Yが、枚葉材の搬送方向の上流側から略水平に、中間胴21、22及び23を介して、ほぼ水平に、配置されている。そして、後述するように、各画像形成ユニット10B、10C、10M及び10Y、並びに、各中間胴21、22及び23はクワエ爪機構30(図10において図示しない。)を備えている。
平面画像形成ユニット群10を構成する黒色画像形成ユニット10Bは、図10に示されるように枚葉材を搬送する圧胴11Bと、圧胴11Bに当接するようにその上部に配置されたブランケット胴12Bと、ブランケット胴12Bに当接するようにその上部に配置された版胴13Bと、版胴13Bに当接するようにその上部に配置され、版胴13Bに水を供給する水供給機構14Bと、版胴13Bに当接するようにその上部に配置され、版胴13Bに黒色インキを供給するインキ供給機構15Bとを備えて成る。この黒色画像形成ユニット10Bにおいて、圧胴11Bとブランケット胴12Bとは、ブランケット胴12Bに形成された黒色画像が枚葉材の表面に転写されるように、圧接している。
黒色画像形成ユニット10Bにおける圧胴11Bには、枚葉材の一端縁を把持して枚葉材を圧胴11Bに固定すると共に、この枚葉材を中間胴21に移送するクワエ爪機構30(図10において図示しない。)が装着されている。圧胴11Bに装着されるクワエ爪機構30は、隣接する中間胴21と協働して、咥えた枚葉材におけるクワエ爪機構30に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、枚葉材を隣接する中間胴21に移送することができる。圧胴11Bに設けられるクワエ爪機構30は、前記クワエ爪機構140と基本的に同様に構成されている。
黒色画像形成ユニット10Bにおいて、圧胴11B、ブランケット胴12B、版胴13B、水供給機構14B及びインキ供給機構15Bは従来公知の構成を適宜採用することができ、また、これらの配置も従来公知の配置を適宜採用することができる。
平面画像形成ユニット群10を構成するシアン画像形成ユニット10C、マゼンタ画像形成部ユニット10M及び黄色画像形成部ユニット10Yは、図10に示されるように、インキ供給手段15C、15M及び15Yから供給されるインキがそれぞれシアンインキ、マゼンタインキ及び黄色インキである以外は、黒色画像形成ユニット10Bと基本的に同様に構成されている。
平面画像形成ユニット群10において、各画像形成ユニット10B、10C、10M及び10Y間に配置された各中間胴21、22及び23はいずれもクワエ爪機構30(図10において図示しない。)を備え、隣接する各圧胴と協働して枚葉材を移送する。これらの中間胴21、22及び23はいずれも、従来公知の構成を適宜採用することができる。
図10に示されるように、平面画像形成ユニット群10において、圧胴11B、11C、11M及び11Yはいずれも同方向(図10において左回り)に回転し、中間胴21、22及び23はいずれも同方向(図10において右回り)に回転する。すなわち、隣接する各胴は互いに逆方向に回転するようになっている。そして、圧胴11B、11C、11M及び11Y、並びに、中間胴21、22及び23はそれぞれ、隣接する各胴と互いに同期化され、すなわち、これらの圧胴11B、11C、11M及び11Y並びに中間胴21、22及び23はすべて同期化されて、回転する。また、圧胴11B、11C、11M及び11Y並びに中間胴21、22及び23はいずれも、版胴13B、13C、13M及び13Yの大きさ(外径長さ)に対して2倍に調整されている。なお、この発明においては、中間胴と圧胴とはすべて同じ大きさに形成されていなくてもよく、例えば、中間胴及び圧胴それぞれは、版胴に対してn倍(nは正の整数)の大きさを有していればよい。
このように、クワエ爪機構30を有する版胴11B、11C、11M及び11Yと、クワエ爪機構30を有する中間胴21、22及び23とが交互に配置され、これらの回転が同期化されると共に、枚葉材の一端縁がクワエ爪機構30でクワエ替えされることによって、圧胴11Bのクワエ爪機構30によって咥えられた枚葉材におけるクワエ爪機構30に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、枚葉材が、黒色画像形成ユニット10B、中間胴21、シアン画像形成ユニット10C、中間胴22、マゼンタ画像形成部ユニット10M及び中間胴23を経由して黄色画像形成部ユニット10Yまで、順次移送されることができる。クワエ爪機構30による枚葉材の移送は後述の例と基本的に同様である。
平面画像形成ユニット群10は、図10に示されるように、黄色画像形成部ユニット10Yの圧胴11Yの上方に、インキ乾燥手段16が設けられている。このインキ乾燥手段16は、黄色画像が形成された後に、平面画像を乾燥させることのできる手段であればよい。例えば、インキが紫外線硬化型インキである場合には、インキ乾燥手段16として、図10に示されるように、圧胴11Yとブランケット胴12Yとの当接部よりも下流方向における枚葉材の搬送経路(具体的には圧胴11Yの表面)に向かって、紫外線等を照射する紫外線照射手段(例えば紫外線ランプ等)が好適に採用される。
画像形成装置1を構成する枚葉材移送手段26は、図10に示されるように、黄色画像形成部ユニット10Yの圧胴11Yと、凹凸画像形成ユニット100の型胴110(型胴110に装着された凹凸画像形成用型170)とに隣接して配置され、枚葉材を平面画像形成ユニット10Yから凹凸画像形成ユニット100へ移送する。画像形成装置1において、枚葉材移送手段26は、枚葉材の一端縁を咥えて枚葉材を固定すると共に、この枚葉材を移送するクワエ爪機構30(図10において図示しない。)を備えた中間胴26とされている。この中間胴26は、各中間胴21〜23と基本的に同様に構成され、これらの中間胴21〜23と同方向に、圧胴11に同期化されて回転する。
このクワエ爪機構30は、各圧胴11B、11C及び11M、並びに、各中間胴21、22及び23を経由して圧胴11Yから移送されてくる枚葉材の一端縁を咥えて、黒色画像形成ユニット10Bにおけるクワエ爪機構30によって咥えられた枚葉材におけるクワエ爪機構に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、平面画像が形成された枚葉材を型胴110に搬送することができる。各画像形成ユニット10B、10C、10M及び10Y、各中間胴21、22及び23、中間胴26に装着されているクワエ爪機構30は、図2及び図3に示される前記クワエ爪機構140と基本的に同様に構成されている。
これらのクワエ爪機構30における各クワエ爪32は、それが装着されている胴に隣接する胴に装着されているクワエ爪32又は142と互いに対向しないように、支持軸31に装着されている。一例を挙げると、中間胴26のクワエ爪32は、それに隣接する圧胴11Yのクワエ爪32及び型胴110のクワエ爪142(図11参照。)と、対向しないように、所定の間隔をおいて、支持軸31に、装着されている。このように、ある胴のクワエ爪32は、それに隣接する胴のクワエ爪32又は142に対して、枚葉材を受け渡す際に、交互に位置するように、所定の間隔をおいて、支持軸31に装着されている。
画像形成装置1を構成する凹凸画像形成ユニット100は、前記凹凸画像形成ユニット100と基本的に同様に構成され、型胴110の回転が中間胴26に同期化されている。そして、型胴110は、図10に示されるように、中間胴26に隣接して配置され、版胴13B、13C、13M及び13Yに対して1倍の外径に調整されている。したがって、型胴110に装着されるクワエ爪機構140及び装着機構130の数は、中間胴26に装着されているクワエ爪機構30の半分の数である。この画像形成装置1において、具体的には、型胴110には、1つのクワエ爪機構140及び1つの装着機構130が装着され、中間胴26等には、中間胴26の外周面に等間隔(すなわち、中間胴26における外周面の反対側)となるように、2つのクワエ爪機構30が装着されている。
画像形成装置1において、型胴110は、凹凸画像形成用型170で形成される凹凸画像の形成位置と、凹凸画像形成ユニット100に搬送されてくる枚葉材に形成された平面画像の形成位置とが一致するように、すなわち、平面画像と凹凸画像との見当が合うように、その設置位置等が調整されている。すなわち、型胴110及び/又は凹凸画像形成用型170は、平面画像に応じて、その縦方向(型胴110の周方向)、横方向(型胴110の軸線方向)及び傾き(型胴110の周方向に対する凹凸画像形成用型170の中心線の向き)が適宜調整されている。凹凸画像の形成位置の調整は、装着機構130の調整で可能になっていてもよいが、装着機構130の構造が簡素化され、操作性が向上する点で、型胴110の設置位置を調整することによって可能になっているのが好ましい。凹凸画像形成用型170の縦方向の調整は、型胴110と中間胴26との同期位置を変更することで調整することができる。凹凸画像の形成位置の調整は、通常、枚葉材に平面画像と凹凸画像とを形成して、これら画像の見当精度を確認した後、見当が高精度に一致するように、微調整される。
画像形成装置1は、図10に示されるように、枚葉材の搬送方向における下流側に型胴110に隣接する枚葉材移送手段27を備えている。この枚葉材移送手段27は、中間胴26と基本的に同様に構成されている。
画像形成装置1を構成する表面コーティングユニット40は、枚葉材における平面画像が形成された表面に表面コーティング剤を供給し、前記表面をコーティングすることのできる構成であればよい。画像形成装置1において、表面コーティングユニット40は、図10に示されるように、表面コーティング剤を貯留する貯留部41と、クワエ爪機構30(図10において図示しない。)が装着され、前記枚葉材移送手段27に隣接して配置された圧胴42と、圧胴42における枚葉材の搬送経路側、図10において圧胴42の上方に、圧胴42に近接又は当接して配置され、貯留部41から枚葉材における平面画像が形成された表面に表面コーティング剤を供給する第1の供給ローラ43と、貯留部41から第1の供給ローラ43に表面コーティング剤を供給する第2の供給ローラ44とから成る。圧胴42は、前記圧胴11B、11C、11M及び11Yと基本的に同様に構成されている。貯留部41は、樹脂供給手段150における樹脂貯留部151と基本的に同様に構成され、第1の供給ローラ43及び第2の供給ローラは、樹脂供給手段150における供給ローラ152と基本的に同様に構成されている。
このように、画像形成装置1は、圧胴11B〜圧胴42までがインラインかつワンパスになっている。
この発明に係る画像形成装置の別の一実施例である画像形成装置2は、図13に示されるように、平面画像形成ユニット群10と、凹凸画像形成ユニット101と、枚葉材移送手段26とを備えて成り、凹凸画像形成ユニット101における型胴111の外径が版胴13B、13C、13M及び13Yの外径に対して2倍に調整されている以外は、前記画像形成装置1と基本的に同様に構成されている。したがって、型胴111に装着されるクワエ爪機構140及び装着機構130(いずれも図13において図示しない。)の数は、中間胴26に装着されているクワエ爪機構30の数と一致する。具体的には、型胴111には、その外周面に等間隔(すなわち、型胴111における外周面の反対側)となるように、2つのクワエ爪機構140及び2つの装着機構130が装着され、中間胴26等には、その外周面に等間隔で(すなわち、中間胴26における外周面の反対側)となるように、2つのクワエ爪機構30が装着されている。
この発明に係る画像形成装置のまた別の一実施例である画像形成装置3は、図14に示されるように、凹凸画像形成ユニット100と、平面画像形成ユニット群10と、凹凸画像形成ユニット100から平面画像形成ユニットYへ、枚葉材を、クワエ爪機構のクワエ替えによって、移送する枚葉材移送手段28とを備えて成ることを特徴とする。
この画像形成装置3は、図14に示されるように、凹凸画像形成ユニット100と平面画像形成ユニット群10とが枚葉材移送手段28によって、直接的(インライン)に、換言すると、クワエ爪機構のクワエ替えによって連続的に、接続されている。そして、画像形成装置3は、図14に示されるように、凹凸画像形成ユニット100が、枚葉材の移送方向に対して、平面画像形成ユニット群10の上流側(前段)に配置されている。すなわち、画像形成装置3は、凹凸画像形成ユニット100と平面画像形成ユニット群10との配置が異なる以外は、前記画像形成装置1と基本的に同様に構成されている。
したがって、凹凸画像形成ユニット100における型胴110に装着されたクワエ爪機構140によって咥えられた枚葉材におけるクワエ爪機構140に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、枚葉材を、型胴110から、枚葉材移送手段28、圧胴11B、中間胴21、圧胴11C、中間胴22、圧胴11M、中間胴23、圧胴11Y、枚葉材移送手段27及び圧胴42まで、順次移送することができる。
この発明に係る画像形成装置のさらにまた別の一実施例である画像形成装置4は、図15に示されるように、平面画像形成ユニット群10と、凹凸画像形成ユニット101と、枚葉材移送手段28とを備えて成り、凹凸画像形成ユニット101における型胴111の外径が版胴13B、13C、13M及び13Yの外径に対して2倍に調整されている以外は、前記画像形成装置3と基本的に同様に構成されている。
次に、この発明に係る画像形成方法を、画像形成装置1及び3を例として、画像形成装置1及び3の機能と共に、図面を参照して、説明する。なお、この発明に係る画像形成方法は前記画像形成装置2及び4を用いて実施することができることは、いうまでもない。
この発明に係る画像形成方法によって製造される画像形成物は、例えば、枚葉材における一方の表面の全面又はその一部に凹凸画像が形成され、他方の表面の全面又はその一部に平面画像が形成されて成る凹凸画像形成物である。この発明において、凹凸画像は、この発明に係る凹凸画像形成方法において説明した凹凸画像と基本的に同様である。
このような凹凸画像及び平面画像が形成されて成る画像形成物として、例えば、凹凸画像としてマイクロアレイレンズ及び平面画像としてIP画像が形成されたIP立体視シート、凹凸画像としてレンチキュラーレンズ及び平面画像としてレンチキュラー用画像が形成されたレンチキュラー立体視シート、凹凸画像としてデザインされたレリーフ画像及び平面画像としてレリーフ画像に合わせた4色画像が形成されたレリーフ画像シート、凹凸画像として全面ホログラム及び平面画像として4色画像が形成されたホログラムシート、凹凸画像として部分的なホログラム及び平面画像としてホログラム位置に合わせてデザインされた4色画像が形成された部分ホログラムシート、及び、凹凸画像として点字及び点字に合わせた4色画像が形成された点字印刷物シート等が挙げられる。
IP立体視シート57は、図16に示されるように、シート部材52における一方の表面53の全面又はその一部に他方の表面54又はこの表面54より後方の同一平面に焦点を結ぶ複数の凸レンズ55が形成されたレンズシート(凸レンズ集合体とも称する。)50と、シート部材52における他方の表面54の全面又はその一部に形成されたIP画像58とを備えてなる。
シート部材52及びレンズシート50は前記レンズシート50と基本的に同様である。前記IP画像58は、画像合成法に従って、作成される。この画像合成法は公知であり、各種の画像編集ソフト等を用いて、IP画像58を作成することができる。
一方、レンチキュラー立体視シート59は、図17に示されるように、シート部材52における一方の表面53の全面又はその一部に他方の表面54又はこの表面54より後方の同一平面に焦点を結ぶ、一方向に延在する複数の凸レンズ56が形成されたレンズシート(凸レンズ集合体とも称する。)51と、シート部材52における他方の表面54の全面又はその一部に形成されたレンチキュラー用画像60とを備えてなる。
シート部材52は前記レンズシート50のシート部材52と、また、レンズシート51は前記レンズシート51と、基本的に同様である。レンチキュラー用画像60は、画像合成法に従って、作成される。この画像合成法は公知であり、各種の画像編集ソフト等を用いて、レンチキュラー用画像60を作成することができる。
この発明に係る画像形成方法の一例(以下、この発明に係る第1の画像形成方法と称する。)は、凹凸画像形成面171と装着面172とを有する凹凸画像形成用型170を、その凹凸画像形成面171が外側になるように型胴110の外周面に装着する工程と、凹凸画像形成面171に光硬化性樹脂を供給する工程と、平面画像形成ユニット群10で4色から成る平面画像が形成された枚葉材を、クワエ爪機構30のクワエ替えによって、型胴110に移送する工程と、凹凸画像形成面171に重ねて固定した枚葉材を凹凸画像形成面171に密着させる工程と、枚葉材と凹凸画像形成面171とが密着した状態で枚葉材側から光を照射する工程とを有することを特徴とする。
この発明に係る第1の画像形成方法においては、まず、前記のようにして、図10に示される画像形成装置1及び枚葉材としてのシート部材52をそれぞれ準備する。例えば、前記のようにして、マイクロアレイレンズを形成可能な凹凸画像形成用型170を準備し、この凹凸画像形成用型170を、前記のようにして、その凹凸画像形成面171が外側になるように型胴110の外周面に装着する。このとき、前記凹凸画像形成方法と同様に、凹凸画像形成用型170の凹凸型173の配置位置が、枚葉材における他方の表面54に形成されるIP画像58の形成位置に対して、縦方向(型胴110の周方向)、横方向(型胴110の軸線方向)及び傾き(型胴110の周方向に対する凹凸画像形成用型170の中心線のずれ)が一致するように、型胴110の位置を調整する。そして、平面画像形成ユニット群10の各画像形成ユニット10B、10C、10M及び10YはIP画像58を形成することができるように設定される。
この発明に係る第1の画像形成方法においては、次いで、準備したシート部材52を画像形成装置1のフィーダー(画像形成装置1の最上流に設置されている。図10において図示しない。)にセットし、平面画像形成ユニット群10によって、IP画像58をシート部材52の他方の表面54に形成する。IP画像58の形成方法は、形成されるIP画像58が特殊な画像であること以外は通常の平面画像を形成する方法と基本的に同様である。具体的には、圧胴11Bとブランケット胴12Bとの間をシート部材52が通過する際に、黒色画像が形成されたブランケット胴12Bからこの黒色画像がシート部材52の他方の表面54に転写されて、シート部材52に黒色画像が形成される。同様にして、黒色画像が形成されたシート部材52が、圧胴11Cとブランケット胴12Cとの間、圧胴11Mとブランケット胴12Mとの間及び圧胴11Yとブランケット胴12Yとの間を順次通過して、黒色画像に、シアン画像、マゼンタ画像及び黄色画像が重畳されて、カラーの平面画像が形成される。
このとき、平面画像形成ユニット群10における圧胴11B、11C、11M及び11Y、並びに、中間胴21、22及び23はいずれも、前記したように、クワエ爪機構30を備えているから、後述するように、シート部材52は、圧胴11Bから圧胴11Yまで、平面画像形成ユニット群10の圧胴11Bにおけるクワエ爪機構30(図10において図示しない。)によって咥えられたシート部材52におけるクワエ爪機構30に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、移送される。その結果、シート部材52の他方の表面54に、黒色画像、シアン画像、マゼンタ画像及び黄色画像が、形成位置がずれることなく、すなわち、各色から成る平面画像同士が同一面上に高精度に見当合わせされて、形成され、その結果、カラーのIP画像58が形成される。このようにして、平面画像形成ユニット群10によれば、シート部材52を搬送しつつ、シート部材52の他方の表面54に高精度に見当合わせされた4色からなるカラーのIP画像58を形成することができる。なお、平面画像形成ユニット群10におけるクワエ爪機構30による枚葉材の移送は、後述する、中間胴26と型胴110との移送と基本的に同様である。
この発明に係る第1の画像形成方法においては、次いで、IP画像58が形成されたシート部材52を、クワエ爪機構30のクワエ替えによって、クワエ爪32に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、圧胴11Yから中間胴26に移送する。なお、圧胴11Yから中間胴26への枚葉材の移送は、後述する、中間胴26と型胴110との移送と基本的に同様である。
一方、この発明に係る第1の画像形成方法においては、前記のようにして、IP画像が形成されている間に、又は、IP画像58が形成されたシート部材52が圧胴11Yから中間胴26に移送されている間等に、換言すると、型胴110に移送されてくるシート部材52の一端縁を型胴110のクワエ爪142が咥える前に、前記のようにして、凹凸画像形成面171に光硬化性樹脂を供給する。
この発明に係る第1の画像形成方法においては、次いで、IP画像58が形成されたシート部材52を、クワエ爪機構30及び140のクワエ替えによって、中間胴26から型胴110、すなわち、光硬化性樹脂が満たされた凹凸画像形成用型170の凹凸画像形成面171に移送する。そうすると、シート部材52は、クワエ爪142でその一端縁が咥えられ、クワエ爪機構140によって光硬化性樹脂が供給された凹凸画像形成面171に重ねて固定される。
この発明に係る第1の画像形成方法における、中間胴26から型胴110へのシート部材52の移送を以下に説明する。なお、図12は、理解しやすいように、中間胴26と型胴110との外径を同一にし、型胴110の装着機構130は図示していない。
図12(a)に示されるように、中間胴26は、圧胴11Yのクワエ爪機構30から移送されてくるシート部材52の一端縁をクワエ爪32で咥えて、中間胴26の外周面に固定している。中間胴26が回転すると、その回転に同期化して、型胴110が逆方向に回転し、中間胴26のクワエ爪機構30と、型胴110のクワエ爪機構140とが次第に近接する。このとき、図12(a)に示されるように、クワエ爪32は、圧胴11Yと共にシート部材52を咥えているので、圧胴11Yの外周面にシート部材52を介して当接した状態に固定されている。一方、クワエ爪142は、シート部材52を咥えていないので、開放状態にある。
中間胴26及び型胴110が共に引き続き回転すると、図12(b)に示されるように、溝部35の縁部と第2の溝部134の縁部とが一致する。このとき、複数のクワエ爪32と複数のクワエ爪142とは、図11に示されるように、互いに対向しないように、交互に位置している。
溝部35の縁部と第2の溝部134の縁部とが一致した状態で、支持軸141が制御手段(図12において図示しない。)によって回転されると、図12(b)に示されるように、クワエ爪32が咥えているシート部材52の一端縁を、クワエ爪32が咥えている方向と逆方向に、クワエ爪142が型胴110と共に咥える。このとき、シート部材52は、クワエ爪32とクワエ爪142とで咥えられ、中間胴26及び型胴110に固定されている。
このようにして、クワエ爪142がシート部材52を咥えた後に、支持軸31が制御手段(図12において図示しない。)によって回転されて、図12(c)に示されるように、クワエ爪32が中間胴26の外周面から離れ、シート部材52を開放する。このように、シート部材52を咥えているクワエ爪32がシート部材52を開放する前にクワエ爪142がシート部材52を咥えるから、中間胴26のクワエ爪機構30特にクワエ爪32によって咥えられたシート部材52におけるクワエ爪機構30すなわちクワエ爪32に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、シート部材52をクワエ爪機構140のクワエ爪142で咥えることができる。このようにして、型胴110は、中間胴26と回転が同期化され、中間胴26と協働して、シート部材52の一端縁をクワエ爪機構140及び30特にクワエ爪142及び30でクワエ替えることによって、クワエ機構140及び30によって咥えられたシート部材52におけるクワエ爪機構140及び30すなわちクワエ爪142及び30に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、シート部材52を、中間胴26から移送されることができる。その後、中間胴26と型胴110とがさらに回転して、図12(c)に示されるように、中間胴26から型胴110へのシート部材52の移送が完了する。
このようなクワエ爪機構30及び140のクワエ替えによるシート部材52の移送は、画像形成ユニット10B、10C、10M及び10Y、各中間胴21、22及び23、枚葉材移送手段27及び圧胴42において、それぞれ隣接する胴間で同様に行われる。したがって、黒色画像形成ユニット10Bにおける圧胴11Bに装着されたクワエ爪機構30によって咥えられたシート部材52におけるクワエ爪機構30に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、シート部材52を、圧胴11Bから、中間胴21、圧胴11C、中間胴22、圧胴11M、中間胴23、圧胴11Y、中間胴24、型胴110、枚葉材移送手段27及び圧胴42まで、順次、移送することができる。
この発明に係る第1の画像形成方法においては、次いで、前記したように、凹凸画像形成面171に重ねて固定したシート部材52を凹凸画像形成面171に密着させる。すなわち、クワエ爪142がシート部材52に一端縁を咥えた後に、型胴110が回転することによって圧胴115と型胴110との間をシート部材52が通過し、その結果、シート部材52における一方の表面53が、凹凸画像形成用型170の凹凸型173に満たされた光硬化性樹脂の表面に密着される。
この発明に係る第1の画像形成方法においては、次いで、前記したように、型胴110が回転することによって、シート部材52と凹凸画像形成面171とが密着した状態で、シート部材52の他方の表面54側から光が照射される。そうすると、光硬化性樹脂は、シート部材52と凹凸画像形成面171との密着状態が保持され、かつ、凹凸画像形成用型170に形成された凹凸型173の形状を保持したまま、硬化する。その結果、光硬化性樹脂が液状であっても溶融軟化状態であっても、光硬化性樹脂は硬化するまで凹凸画像形成面の形状すなわち初期形状を保持している。そして、凹凸画像形成用型170の凹凸画像形成面171は、平面としたときに所望の凹凸画像となるように形成されている。
この発明に係る第1の画像形成方法においては、所望により、IP画像58の上に表面コート層が形成される。具体的には、IP画像58と凸レンズ55が形成されたシート部材52は型胴110から枚葉材移送手段27に移送される。次いで、枚葉材移送手段27から表面コーティングユニット40の圧胴42に搬送されて、IP画像58が形成されたシート部材52の他方の表面54に表面コーティング剤が塗布される。表面コーティング剤は、貯留部41から第2の供給ローラ44及び第1の供給ローラ43を経由してシート部材52に供給される。供給された表面コーティング剤を定法によって硬化して、IP画像58の上に表面コート層が形成される。なお、表面コーティング剤は、従来公知のコーティング材を特に制限されずに採用することができる。
このようにして、シート部材52の両面53、54に画像が形成された画像形成物が製造される。特に、マイクロアレイレンズを形成可能な凹凸画像形成用型170を用いると図16に示されるIP立体視シート57が製造される。
この発明に係る画像形成方法の別の一例(以下、この発明に係る第2の画像形成方法と称する。)は、凹凸画像形成面171と装着面172とを有する凹凸画像形成用型170をその凹凸画像形成面171が外側になるように型胴110の外周面に装着する工程と、凹凸画像形成面171に光硬化性樹脂を供給する工程と、凹凸画像形成面171に重ねて固定した枚葉材を凹凸画像形成面171に密着させる工程と、枚葉材と凹凸画像形成面171とが密着した状態で枚葉材側から光を照射する工程と、このようにして凹凸画像が形成された枚葉材を、クワエ爪機構30のクワエ替えによって、平面画像形成ユニット群10に移送する工程と、移送された枚葉材に4色から成る平面画像を形成する工程とを有することを特徴とする。
この発明に係る第2の画像形成方法においては、まず、この発明に係る第1の画像形成方法と基本的に同様にして、図14に示される画像形成装置3及びシート部材52をそれぞれ準備する。この発明に係る第2の画像形成方法においては、次いで、この発明に係る凹凸画像形成方法と基本的に同様にして、凹凸画像形成ユニット100によって、シート部材52における一方の表面53の全面又は一部に凸レンズ55を形成する。
この発明に係る第2の画像形成方法においては、次いで、凸レンズ55が形成されたシート部材52を、クワエ爪機構140及び30のクワエ替えによって、型胴110から枚葉材移送手段28に移送し、次いで、クワエ爪機構30のクワエ替えによって、枚葉材移送手段28から圧胴11Bに移送する。このようにして、シート部材52は、型胴110のクワエ爪142で咥えられた相対的なクワエ位置を変えることなく、圧胴11Bに移送される。
この発明に係る第2の画像形成方法において、次いで、圧胴11Bに固定されたシート部材52は、圧胴11Bから、中間胴21、圧胴11C、中間胴22、圧胴11M、中間胴23及び圧胴11Yまで、順次、クワエ爪機構30のクワエ替えによって、移送されつつ、シート部材52の他方の表面54に4色からなるカラーのIP画像58が形成される。IP画像58の形成は、この発明に係る第1の画像形成方法におけるIP画像58の形成と基本的に同様である。
このようにして、シート部材52の両面53、54に画像が形成された画像形成物が製造される。特に、マイクロアレイレンズを形成可能な凹凸画像形成用型170を用いると図16に示されるIP立体視シート57が製造される。
この発明に係る画像形成装置1〜4、並びに、この発明に係る第1の画像形成方法及びこの発明に係る第2の画像形成方法によれば、IP画像58と凸レンズ55とが形成されるまで、シート部材52は、複数のクワエ爪機構30及び140に常に咥えられ、その結果、クワエ爪32及び142によって咥えられたシート部材52におけるクワエ爪32及び142に対する相対的なクワエ位置を変えることなく、平面画像形成ユニット群10から凹凸画像形成ユニット100へ、又は、凹凸画像形成ユニット100から平面画像形成ユニット群10へと、移送されることができるから、シート部材52における他方の表面54に形成されたIP画像58と、シート部材52における一方の表面53に形成された複数の凸レンズ55とは、シート部材52の表裏両面における見当(この発明において、表裏見当と称することがある。)が高精度に合わせされている。
特に、この発明に係る画像形成装置1〜4、並びに、この発明に係る第1の画像形成方法及びこの発明に係る第2の画像形成方法によれば、画像形成装置1〜4のフィーダー(図10、13〜15において図示しない。)にセットされ、平面画像形成ユニット群10の圧胴11B又は凹凸画像形成ユニットの型胴110に咥えられたシート部材52の位置が、圧胴11B又は型胴110に対してずれていても、この位置ずれが保持されたまま、IP画像58と凸レンズ55が形成されるから、シート部材52の両表面に形成されるIP画像58と凸レンズ55とは、シート部材52に対して位置ずれていても、高精度に見当合わせされている。
このように、この発明に係る画像形成装置1〜4、並びに、この発明に係る第1の画像形成方法及びこの発明に係る第2の画像形成方法によれば、IP画像58及び凸レンズ55が形成される画像形成材が枚葉材であるシート部材52であっても、高い表裏見当精度を有するIP画像58と凸レンズ55とをワンパスかつインラインでシート部材52における各表面の全面又は一部に形成することができる。そして、この発明に係る画像形成装置1〜4、並びに、この発明に係る第1の画像形成方法及びこの発明に係る第2の画像形成方法によれば、IP画像58と凸レンズ55との表裏見当精度は、例えば、従来の製造装置及び製造方法では、達成することができなかった、±5μm程度という高精度を達成することができる。その理由は、クワエ爪のクワエ替え精度は通常5μm程度であることに、にある。
したがって、この発明に係る画像形成装置1〜4、並びに、この発明に係る第1の画像形成方法及びこの発明に係る第2の画像形成方法は、高精度の見当合わせが要求されるレンチキュラー画像及びIP画像が全部又は一部に形成されている立体視シートの製造に好適に適用される。そして、製造された立体視シートはいずれも所望の立体視が可能となる。
また、この発明に係る画像形成装置1〜4、並びに、この発明に係る第1の画像形成方法及びこの発明に係る第2の画像形成方法によれば、IP画像58及び凸レンズ55が形成される画像形成材が枚葉材であるシート部材52であっても、一度、この発明に係る画像形成装置1〜4の条件を調整すれば、シート部材52ごとの見当精度はばらつきがほとんどなく、多数のシート部材52において高い見当精度を再現性よく達成することができる。すなわち、凹凸画像及び平面画像が高精度に見当合わせされた画像形成物をワンパスかつインラインで歩留りよく製造することができる。
特に、この発明に係る画像形成装置1〜4、並びに、この発明に係る第1の画像形成方法及びこの発明に係る第2の画像形成方法によれば、1μm以上2mm以下の高さを有する凸レンズ55、56が形成されたIP立体視シート57及びレンチキュラー立体視シート59を、シート部材52に強固に密着されたこれらの凸レンズ55、56の形状を損なうことなく、かつ、IP画像58又はレンチキュラー画像60と凸レンズ55、56との高精度な表裏見当合わせを再現性よく実現しつつ、製造することができる。
このように、この発明に係る画像形成装置1〜4、並びに、この発明に係る第1の画像形成方法及びこの発明に係る第2の画像形成方法によれば、IP画像58又はレンチキュラー画像60と凸レンズ55、56との高精度な表裏見当合わせを再現性よく実現することができるから、IP立体視シート57及びレンチキュラー立体視シート59は品質が安定し、生産歩留まりがよくなり、その結果、これらの立体視シート57及び59を生産した後の、困難で熟練を要する検品作業が不要になるという生産工程におけるきわめて高い優位性を有する。
さらに、この発明に係る画像形成装置1及び2、並びに、この発明に係る第1の画像形成方法によれば、シート部材52の搬送方向に対して、上流側に平面画像形成ユニット10が配置され、下流側に凹凸画像形成ユニット100が配置されているから、凹凸画像が形成されたシート部材52は枚葉材移送手段27及び圧胴42を経由するだけで、画像形成物の製造が終了し、その結果、シート部材52に形成された凹凸画像が製造中に受ける応力によってシート部材52から剥離することが効果的に防止される。
この発明における凹凸画像形成ユニット、画像形成装置は、前記した実施例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。
例えば、この発明に係る凹凸画像形成ユニットの樹脂供給手段は、供給ローラの下流側に、過剰に供給された光硬化性樹脂を除去する樹脂除去手段例えば液切りブレード等を備えていてもよい。
また、この発明に係る凹凸画像形成ユニット及び凹凸画像形成方法として、レンズシートの製造を例にして説明したが、この発明に係る凹凸画像形成方法は、レリーフ、ホログラム、点字等の凹凸画像を形成することもできる。
この発明に係る画像形成装置1〜4において、各圧胴11B、11C、11M、11Y及び42、各中間胴21〜23、型胴110、並びに、枚葉材移送手段26、27は、それらの胴軸心を結ぶ線がほぼ水平方向に連設されているが、この発明において、圧胴、中間胴、型胴及び枚葉材移送手段は、それらの胴軸心を結ぶ線が斜方向に連設されてもよく、また、それらの胴軸心を結ぶ線がジグザグ方向に連設されてもよい。
また、この発明に係る画像形成装置1〜4において、枚葉材移送手段26、27及び28はいずれもクワエ爪機構を有する1つの中間胴とされているが、この発明において、枚葉材移送手段は、クワエ爪機構を有する複数の中間胴とされていてもよい。なお、この発明に係る画像形成装置1〜4において、枚葉材反転機構等を備えていない場合は、枚葉材の表裏に凹凸画像と平面画像とを形成する場合には枚葉材移送手段は通常奇数個とされ、枚葉材の同一面に凹凸画像と平面画像とを形成する場合には枚葉材移送手段は通常偶数個とされる。
さらに、この発明に係る画像形成装置1〜4において、平面画像形成ユニット群10は、黒色画像形成ユニット10B、シアン画像形成ユニット10C、マゼンタ画像形成ユニット10M及び黄色画像形成ユニット10Yを備え、4色から成るカラーの平面画像を形成するように、構成されているが、この発明において、平面画像形成ユニット群は、黒色画像形成ユニット、シアン画像形成ユニット、マゼンタ画像形成ユニット及び黄色画像形成ユニットを備えている必要はなく、少なくとも1つの平面画像形成ユニットを備えていればよい。
また、この発明に係る画像形成装置1〜4において、平面画像形成ユニット群10における各平面画像形成ユニット10B、10C、10M及び10Yそれぞれは、移送される枚葉材に対して上側から平面画像を形成するように、構成されているが、この発明において、各平面画像形成ユニットは、移送される枚葉材に対して下側から平面画像を形成するように構成されてもよく、また、移送される枚葉材に対して上側及び下側から平面画像を形成するように構成されてもよい。
さらに、この発明に係る画像形成装置1〜4は、表面コーティングユニット40を備えているが、この発明において画像形成装置は画像形成装置を備えていなくてもよい。
この発明に係る画像形成装置及びこの発明に係る画像形成方法によって製造される画像形成物は、枚葉材における一方の表面の全面又は一部に凹凸画像が形成されてもよく、また、枚葉材における他方の表面の全面又は一部に平面画像が形成されてもよい。特に、この発明に係る画像形成装置、並びに、この発明に係る画像形成方法によれば、見当合わせが高精度で実現することができるから、凹凸画像及び/又は平面画像が枚葉材における表面の一部に形成された画像形成物を製造するのに、好適である。
また、この発明に係る画像形成装置及びこの発明に係る画像形成方法として、IP立体視シート57及びレンチキュラー立体視シート59の製造を例にして説明したが、この発明に画像形成装置及びこの発明に係る画像形成方法は、平面画像とレリーフ、ホログラム等とが形成された画像形成物を製造することもできる。
なお、この発明において、各圧胴、各中間胴、各枚葉材移送手段等は、通常選択される材料、例えば、金属、樹脂又はゴム等で作製される。

Claims (7)

  1. 凹凸画像形成面と装着面とを有する凹凸画像形成用型を、その凹凸画像形成面が外側になるように、装着する装着機構と、枚葉材を前記凹凸画像形成面に重ねて固定すると共に前記枚葉材を移送するクワエ爪機構とを有し、前記凹凸画像形成用型を外周面に装着した型胴と、
    前記クワエ爪機構が前記枚葉材を前記凹凸画像形成面に固定する前に、前記凹凸画像形成面に光硬化性樹脂を供給する樹脂供給手段と、
    前記クワエ爪機構が前記枚葉材を前記凹凸画像形成面に固定した後に、前記枚葉材を、前記光硬化性樹脂が供給された前記凹凸画像形成面に、密着させる圧胴と、
    前記枚葉材と前記凹凸画像形成面とが密着した状態で、前記枚葉材側から光を照射する照射手段とを備えて成ることを特徴とする凹凸画像形成ユニット。
  2. 枚葉材を胴に固定すると共に前記枚葉材を移送するクワエ爪機構を備え、前記枚葉材に平面画像を形成する少なくとも1つの平面画像形成ユニットと、
    請求項1に記載の凹凸画像形成ユニットと、
    前記平面画像形成ユニットから前記凹凸画像形成ユニットへ、又は、前記凹凸画像形成ユニットから前記平面画像形成ユニットへと、前記枚葉材を、クワエ爪機構のクワエ替えによって、移送する枚葉材移送手段とを備えて成ることを特徴とする画像形成装置。
  3. 凹凸画像形成面と装着面とを有する凹凸画像形成用型を、その凹凸画像形成面が外側になるように、請求項1に記載のクワエ爪機構を有する型胴の外周面に、装着し、
    前記凹凸画像形成面に光硬化性樹脂を供給し、
    前記凹凸画像形成面に重ねて固定した枚葉材を前記凹凸画像形成面に密着させ、
    前記枚葉材と前記凹凸画像形成面とが密着した状態で、前記枚葉材側から光を照射することを特徴とする凹凸画像形成方法。
  4. 請求項3に記載の凹凸画像形成方法によって凹凸画像が形成された枚葉材を、クワエ爪機構のクワエ替えによって、平面画像形成ユニットに移送し、
    移送された前記枚葉材に少なくとも1色から成る平面画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  5. 凹凸画像形成面と装着面とを有する凹凸画像形成用型を、その凹凸画像形成面が外側になるように、請求項1に記載のクワエ爪機構を有する型胴の外周面に、装着し、
    前記凹凸画像形成面に光硬化性樹脂を供給し、
    平面画像形成ユニットで少なくとも1色から成る平面画像が形成された枚葉材を、クワエ爪機構のクワエ替えによって、前記型胴に移送し、
    前記凹凸画像形成面に重ねて固定した前記枚葉材を前記凹凸画像形成面に密着させ、
    前記枚葉材と前記凹凸画像形成面とが密着した状態で、前記枚葉材側から光を照射することを特徴とする画像形成方法。
  6. 請求項3に記載の凹凸画像形成方法によって製造される凹凸画像形成物。
  7. 請求項4又は請求項5に記載の画像形成方法によって製造される画像形成物。
JP2009524393A 2007-07-24 2008-07-23 凹凸画像形成物及び画像形成物、並びに、これらを形成する装置及び形成方法 Expired - Fee Related JP4891404B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009524393A JP4891404B2 (ja) 2007-07-24 2008-07-23 凹凸画像形成物及び画像形成物、並びに、これらを形成する装置及び形成方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007191994 2007-07-24
JP2007191994 2007-07-24
JP2009524393A JP4891404B2 (ja) 2007-07-24 2008-07-23 凹凸画像形成物及び画像形成物、並びに、これらを形成する装置及び形成方法
PCT/JP2008/001961 WO2009013897A1 (ja) 2007-07-24 2008-07-23 凹凸画像形成物及び画像形成物、並びに、これらを形成する装置及び形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009013897A1 JPWO2009013897A1 (ja) 2010-09-30
JP4891404B2 true JP4891404B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=40281157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009524393A Expired - Fee Related JP4891404B2 (ja) 2007-07-24 2008-07-23 凹凸画像形成物及び画像形成物、並びに、これらを形成する装置及び形成方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20100132569A1 (ja)
EP (1) EP2172340B1 (ja)
JP (1) JP4891404B2 (ja)
CN (1) CN101754858B (ja)
WO (1) WO2009013897A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102173246B (zh) * 2011-02-18 2013-01-02 中国印刷科学技术研究所 喷墨按需成型光栅的立体印刷方法
EP2683555B1 (en) * 2011-03-11 2017-03-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Media pressure roller for a press
KR101094068B1 (ko) * 2011-10-19 2011-12-15 유병호 3d렌즈필름 제조방법
TWI532950B (zh) * 2012-12-05 2016-05-11 隆達電子股份有限公司 燈具及其製造方法
WO2014138716A2 (en) 2013-03-08 2014-09-12 Gelsight, Inc. Continuous contact-based three-dimensional measurement
RU2510438C1 (ru) * 2013-04-04 2014-03-27 Федеральное Государственное Унитарное Предприятие "Гознак" (Фгуп "Гознак") Полимерный многослойный элемент для бумаги, обладающий оптически переменным эффектом
CN107225865A (zh) * 2017-07-25 2017-10-03 惠州市德钢机械有限公司 一种糊盒机盲文打印装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787318A (en) * 1980-11-19 1982-05-31 Toyo Ink Mfg Co Ltd Forming method of uneven pattern
JPH0470340A (ja) * 1990-06-30 1992-03-05 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd オフセット印刷機、および型付き印刷シートの製造方法
JPH11123729A (ja) * 1997-10-24 1999-05-11 Dainippon Printing Co Ltd 賦型フィルムの成形型ロールと製造装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3317334A (en) * 1959-12-30 1967-05-02 Harris Intertype Corp Coating apparatus
JP2811000B2 (ja) 1988-11-11 1998-10-15 大日本印刷株式会社 電離放射線硬化性樹脂からなる凹凸表面を有するフィルムの製造方法
US5330799A (en) * 1992-09-15 1994-07-19 The Phscologram Venture, Inc. Press polymerization of lenticular images
CN1106344A (zh) * 1994-02-05 1995-08-09 苏斌 防伪造的平面标记和防复印、翻摄伪造的平面标记
US6130777A (en) * 1996-05-16 2000-10-10 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Lenticular lens sheet with both a base sheet having lenticular elements and a surface diffusing part having elements of elementary shape smaller than lenticular elements
US6628460B1 (en) * 1998-08-05 2003-09-30 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Lens sheet and method for producing the same
GB0103754D0 (en) * 2001-02-15 2001-04-04 Vantico Ltd Three-dimensional structured printing
CN1308143C (zh) * 2002-03-26 2007-04-04 马斯特满股份有限公司 三维印刷图象的制作方法和三维印刷物
EP1423281A1 (de) * 2002-07-16 2004-06-02 Ebe Hesterman Digitaldruckmaschine
US7804649B2 (en) * 2003-09-09 2010-09-28 3M Innovative Properties Company Microreplicated achromatic lens
JP4684647B2 (ja) * 2004-12-28 2011-05-18 グラパックジャパン株式会社 パターン形成方法及びパターン形成装置
JP2006315229A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Shinohara Machinery Co Ltd ホログラム形成ユニット付き印刷機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787318A (en) * 1980-11-19 1982-05-31 Toyo Ink Mfg Co Ltd Forming method of uneven pattern
JPH0470340A (ja) * 1990-06-30 1992-03-05 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd オフセット印刷機、および型付き印刷シートの製造方法
JPH11123729A (ja) * 1997-10-24 1999-05-11 Dainippon Printing Co Ltd 賦型フィルムの成形型ロールと製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009013897A1 (ja) 2010-09-30
CN101754858A (zh) 2010-06-23
EP2172340A4 (en) 2012-09-26
EP2172340B1 (en) 2013-11-06
WO2009013897A1 (ja) 2009-01-29
US20100132569A1 (en) 2010-06-03
EP2172340A1 (en) 2010-04-07
CN101754858B (zh) 2013-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4891404B2 (ja) 凹凸画像形成物及び画像形成物、並びに、これらを形成する装置及び形成方法
CN1103668C (zh) 制造具有双侧表面结构的膜或层的方法和设备
US10343393B2 (en) Method of manufacturing pattern and apparatus therefor
US10864718B2 (en) Embossing with printed relief pattern
US20090220708A1 (en) System for lenticular printing
JP2006315229A (ja) ホログラム形成ユニット付き印刷機
JP6731378B2 (ja) 印刷装置及びその使用方法
WO2006070791A1 (ja) パターン形成方法及びパターン形成装置
CA2522218A1 (en) Lenticular images formed on selected images portions
JP2009116011A (ja) 画像形成システム
JP2012532769A (ja) 構造化された層を作成するための方法及び装置
CN110546014B (zh) 安全元件或安全文件及其生产工艺
US20160318330A1 (en) Blanket, printing device, printing method, and blanket manufacturing method
CN107627752B (zh) 用于制造印刷品的方法
US20110113976A1 (en) Security printing with curable toners
JP6111019B2 (ja) スリーブ印刷版を用いた印刷方法、印刷装置及びスリーブ印刷版
KR102390743B1 (ko) 열 성형 어플리케이션을 위한 롤-투-롤 형식 프린터 내의 열 성형 가능 오버코트
JP2009139708A (ja) 画像形成装置
JP2002090919A (ja) 印刷物のレチキュラー加工方法、及びレチキュラー加工物
JP2009072932A (ja) 印刷機の表面処理装置におけるガイド機構
US20170320240A1 (en) Embossing dies having polymer layers
JP2000147663A (ja) 連続搬送型露光装置
JP2002361752A (ja) 両面加工装置
JP2011155472A (ja) 印刷版作成用データ生成方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees