JP4888805B2 - 歯車シェービング盤 - Google Patents

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Description

本発明は、歯車の歯面をシェービング加工により仕上げる歯車シェービング盤に関するものである。
歯車シェービング盤は、摩耗のため、又は仕様が異なる種々の被削歯車に対応するため、シェービングカッタを交換する必要がある。従来の歯車シェービング盤では、シェービングカッタはスピンドルに挿嵌されてナットで締め付けられることによりスピンドルに装着されており、該スピンドルの先端はヘッド本体にボルトで着脱自在に固定されたカッタサポート内に支持されたサポート軸によって支持されていた。このような従来の歯車シェービング盤のシェービングカッタ交換方法は、まずボルトを緩めてカッタサポートを取り外し、次にナットを外すことでシェービングカッタをスピンドルから取り外す。このように、従来の歯車シェービング盤では、シェービングカッタを交換するためにカッタサポートやナット等を取り外す際、スピンドルの先端が正面、すなわち作業者の方を向いていないために、作業者は上半身を横にねじって不自然な体勢で作業を行わなければならず、重量のあるシェービングカッタを交換するには作業性が悪いという問題がある。
そこで、このカッタ交換作業の作業性を解消するために、例えば特許文献1で提案されているヘッド本体では、カッタサポートを、ヘッド本体に直接固定するのではなく、スピンドル軸方向に移動可能なスライダに旋回可能に支持させている。また、シェービングカッタは、スピンドルにナットで締め付けられるのではなく、サポート軸に挿嵌されており、クランプ手段によりスピンドルとサポート軸とで挟持している。
このように構成されているため、シリンダを作動させてクランプ手段を操作することで、カッタスピンドルとサポート軸とのクランプ状態を解除し、カッタサポートをスライドとともに別のシリンダで移動させることで、シェービングカッタを取り外すことができ、ボルトを緩めたりする作業等を省いてカッタ交換作業の煩雑さを解消することができる。
また、シェービングカッタはサポート軸に挿嵌されており、カッタサポートは旋回可能であるため、サポート軸をスピンドルから取り外して、カッタサポートを旋回させることで、サポート軸を作業者の方に向けることができ、作業性を向上させることができる。
また、歯車シェービング盤では、被削歯車を心押台にて保持する。ここで、心押台は心押台本体と駆動シリンダを備えており、心押台本体はその後方に配置された駆動シリンダにて移動するよう構成されている(例えば特許文献2の図1参照)。
実公平5−44013号公報 実用新案登録第2577465号公報
しかしながら上記従来の歯車シェービング盤では、クランプ手段を操作するためのシリンダや、カッタサポートを移動させるためのシリンダにより、ヘッド部が大型化してしまう。また、サポート軸を作業者の方に向けるようカッタサポートを旋回させるには、カッタサポートをスピンドルから取り外してスライダを移動させる必要があるが、その移動分だけヘッド部が大型化してしまう。
また、上記構成の心押台ではその後方に駆動シリンダが連結されているという構成であるために、装置が大型化してしまうという問題を有している。
そこで、本発明は、シェービングカッタの交換を容易にして取り扱い性を向上させ、且つ小型化を可能とする歯車シェービング盤を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明に係る歯車シェービング盤は、被削歯車を支持する一対の心押台と、鉛直方向に摺動自在に支持されたヘッドキャリアと、該ヘッドキャリアに支持されたヘッド本体と、該ヘッド本体に設けられ一方端にシェービングカッタが取り付けられるスピンドルと、前記シェービングカッタを前記スピンドル上でクランプするためのクランプ機構と、前記スピンドルの他方端側から前記ヘッド本体に係合し前記シェービングカッタのクランプ状態を解除するアンクランプ装置と、を有する歯車シェービング盤であって、前記ヘッド本体は、前記スピンドルの軸線に垂直な旋回軸周りに旋回可能となるよう前記ヘッドキャリアに支持され、前記アンクランプ装置は、前記スピンドルの一方端を正面に向けたときに、前記ヘッド本体と連結されるように、前記ヘッド本体の背後に配置されていることを特徴とする。
このように、アンクランプ装置がヘッド本体から分離して、ヘッド本体の背面に配置されているために、アンクランプ機構の分だけヘッド本体をコンパクト化できる。また、ヘッド本体を旋回させてシェービングカッタの回転軸を作業者に向けることができるので、シェービングカッタの交換が容易となり、作業性を向上させることができる。
上記課題を解決するための別の手段として、本発明に係る歯車シェービング装置は、被削歯車を支持する一対の心押台と、鉛直方向に摺動自在に支持されたヘッドキャリアと、該ヘッドキャリアに支持されたヘッド本体と、該ヘッド本体に設けられ一方端に前記シェービングカッタが取り付けられるスピンドルと、シェービングカッタを前記スピンドル上でクランプするためのクランプ機構と、前記スピンドルの他方端側から前記ヘッド本体に係合し前記シェービングカッタのクランプ状態を解除するアンクランプ装置と、を有する歯車シェービング盤であって、前記心押台の各々は、心押台本体と、該心押台本体を相互に接近及び離間するよう駆動させる駆動シリンダとを有し、前記駆動シリンダは、前記心押台本体と並列配置されていることを特徴とする。
このように、駆動シリンダが、心押台本体に対して直列ではなく並列に配置されているために、歯車シェービング装置の幅を小さくし、小型化を可能とする。
また、前記ヘッド本体は、前記ヘッドキャリアに揺動部材を介して支持されるとともに該揺動部材に旋回可能に支持され、前記揺動部材は、前記ヘッドキャリアに形成された円弧状案内面に沿って摺動する円弧状摺動面を有し、且つ少なくとも一対の牽引アームによってヘッドキャリアに揺動可能に連結され、前記牽引アームの各々は、該アーム軸方向に牽引する牽引バネを備えるとともに、前記円弧状摺動面の円弧の中心点を通る鉛直線を挟んで配置されており、且つ原位置において前記各アームの軸線の延長線上に前記円弧の中心点が位置するよう配置されていることが好ましく、前記一対の牽引アームの各々の軸線は、前記円弧状摺動面の円弧の中心点を通る鉛直線と線対称となるように配置されていることがより好ましい。
このように構成されていることで、揺動部材が揺動しても一対の牽引アームによる牽引力を等しくでき位置決め精度の向上を図ることができ、安定したクラウニング加工を行うことができる。また、従来テーブルを揺動させてクラウニング加工を行っていたが、ヘッド本体を揺動させてクラウニング加工を行うことができるため装置の剛性面で安定化を図ることができる。
スピンドルモータは、前記揺動部材の上部に固定されており、ベベルギアと前記旋回軸と同軸の駆動軸とを介して前記シェービングカッタのスピンドルに駆動的に連結されていることが好ましい。
このように通常スピンドルの他端部に配置されているスピンドルモータを揺動部材上方に配置したことで、その分、歯車シェービング装置は、幅が小さくなり、小型が可能となる。
本発明によれば、容易にカッタ交換作業をすることができ、且つ小型化が可能な歯車シェービング装置を提供することができる。
以下、本発明に係る歯車シェービング盤の実施形態について添付図面に従って説明する。図1は本実施形態に係る歯車シェービング装置の全体を示す正面図、図2は側面図、図3は平面図である。
図1〜3に示すように、歯車シェービング盤1は、一対の心押台2と、ヘッドキャリア3と、ヘッド本体4と、アンクランプ装置5と、揺動部材6と、小窓28が形成された正面カバー27とを備えている。
ヘッドキャリア3は、垂直に立設されたコラム7に摺動自在に支持されている。本実施形態では、図4の部分側面断面図に示すように、コラム7に固定された鉛直移動用駆動モータM1にボールネジ21が連結され、該ボールネジ21に螺合する鉛直スライド部材22にヘッドキャリア3は固定されている。なお、図3に示すように、コラム7には、ヘッドキャリア3が鉛直方向に摺動するのを案内する案内用溝7aが形成されている。また、ヘッドキャリア3には、後述する揺動部材6の揺動を案内する円弧状案内面3a(図7参照)と水平スライド部材9を案内する揺動用レール3b(図5参照)とが形成されている。
次に揺動部材6について図4及び部分正面断面図を示す図5を参照しつつ説明する。揺動部材6は、前記ヘッドキャリア3の円弧状案内面3aに沿って摺動する円弧状摺動面6a(図7参照)を有しており、一対の牽引アーム8によってヘッドキャリア3に揺動可能に連結されている。ここで、各牽引アーム8は第1のピン8aでヘッドキャリア3に軸支されており、第2のピン8bで揺動部材6と連結されている。また、各牽引アーム8は、アーム軸8d方向に牽引する牽引バネ8cを備えるとともに、円弧状摺動面6aの円弧の中心点Cを通る鉛直線Lを挟んで左右対称に配置されている。さらに牽引アーム8は、原位置において各アーム軸8dの延長線上に円弧の中心点Cが位置するよう配置されている。なお、原位置とは揺動部材6が揺動していない位置(図15(a)の状態)のことをいう。
また、揺動部材6の上端は、揺動用駆動モータM2により揺動用レール3b上を摺動する水平スライド部材9の挟持部9aに挟持されている。図5のa−a線部分断面図である図6により詳細に示すように、揺動部材6はその上端にピン6pで揺動部材6本体に軸支されている二つのローラ6bを有しており、水平スライド部材9の挟持部9aはその向かい合う面のそれぞれに凸部91aが形成されている。これらの凹部91aはそれぞれに対応するローラ6bに当接している。このように構成することで、揺動動作のバックラッシュの発生を防止し、また、ローラ6bが各挟持部9aに挟持されて回転不能になることを防止し、ひいては揺動部材6のスムーズな揺動を可能とする。
ヘッド本体4は、図5に示すように、スピンドル10と、シェービングカッタ11をクランプするためのクランプ機構12とを有しており、スピンドル10の一方端にはシェービングカッタ11が取り付けられるコレット部10a(図10参照)が形成されており、他方端には後述するアンクランプ装置5の連結部5dと係合するよう構成された連結部10bが形成されている。なお、図5及び部分側面断面である図7に示すように、シェービングカッタ11を回転駆動させるためのスピンドルモータM3は、揺動部材6上部に設けられており、旋回軸Aと同軸の駆動軸13とベベルギア14を介してシェービングカッタ11のスピンドル10に駆動連結させている。また、本実施形態では、旋回軸Aと鉛直線Lは同一となっている。
また、図5のb−b線部分断面図である図8及び図5の領域Dの大部分断面図である図9に示すように、ヘッド本体4は、揺動部材6に形成された旋回案内用溝6cと係合する環状突起4aが形成されていることにより、スピンドル10の軸線に垂直な旋回軸A周りを旋回可能に揺動部材6に支持されている。ここで図9に詳細を示すように、ヘッド本体4の環状突起4aと揺動部材6の旋回案内用溝6cとの係合部分には、揺動部材6に形成された油路6dからの作動油によって作動するピストン6eと、凸部61fを有する固定部材6fとが設けられている。シェービング加工時にヘッド本体4が旋回しないよう揺動部材6に固定するときは、作動油を油路6dに供給しピストン6eを固定部材6f側に移動させる。すると、固定部材6fが凸部61fを支点として作動しヘッド本体4の環状突起4aを揺動部材6底面に押圧することで、ヘッド本体4は揺動部材6に固定される。
また、ヘッド本体4の拡大図である図10に基づいて、シェービングカッタ11をクランプしているクランプ機構12について説明する。スピンドル10は中空円筒でシェービングカッタ11が取り付けられる一方端はコレット部10aが形成されている。そして、中空円筒のスピンドル10の内部には皿ばね17及びプルロッド16が収容されている。プルロッド16は、先端に係合金具15を備えスピンドル軸方向に摺動自在に収容されており、皿ばね17によりスピンドル10他方端側(図10の左側)に付勢されている。ここで、係合金具15は、スピンドル10の内壁面に規制されることにより閉じているが、プルロッド16がスピンドル10の一方端側(図10の右側)に移動して係合金具15がスピンドル10の内壁面から抜脱されると該内壁面による規制が解除されて開くよう開閉自在に構成されている。
このように構成されたプルロッド16の先端に設けられた係合金具15が、カッタサポート軸18に設けられたプルスタッド19を把持して、皿ばね17の付勢力によりスピンドル10の他方端側に引っ張ることで、コレット部10aに挿入されたシェービングカッタ11をスピンドル10のフランジ部10cとカッタサポート軸18とでクランプする。また、このときコレット部10aは、プルスタッド19が引っ張られることにより、コイルバネ20の付勢力で外周方向に拡がりシェービングカッタ11と嵌合し、センタリングされる。
また、図5のc−c線部分断面図である図11及び図7に示されるように、ヘッド本体4にはウォームホイール25が設けられており、揺動部材6に固定された旋回用駆動モータM4に駆動されるウォーム26を連結している。
次に、アンクランプ装置について、部分側面断面図である図12及び該図12のa−a線断面図である図13を用いて説明する。
アンクランプ装置5は、ヘッド本体4の背後のコラム7に設置されている。ここで、図12及び図13に示すように、スピンドル10の一方端が歯車シェービング盤1の正面を、他方端が歯車シェービング盤1の背面を向くようにヘッド本体4を旋回させると、スピンドル10の他方端に形成された連結部10bがアンクランプ装置5と連結するよう連結部5d(図17(a)参照)が形成されている。なお、正面とは歯車シェービング盤1の正面のことであり作業者がシェービングカッタ11の交換などの作業を行う位置のことを指し、ヘッド本体4の背後とはヘッド本体4を介して前記正面との対極側の位置を指し、図12及び13では左側を正面、右側を背面とする。このように、アンクランプ装置5がヘッド本体4から分離されヘッド本体4の背後のコラム7に設置されているため、ヘッド本体4ひいては歯車シェービング盤1全体を幅方向に小型化することができる。
また、アンクランプ装置5は、ピストン5aを有しており、該ピストン5aは、油路5bに作動油を供給することで前進し、油路5cに作動油を供給することで後退するよう構成されている。
図14に示すように、被削歯車Wを支持するための心押台2は、心押台本体2aと、該心押台本体2aを相互に接近及び離間するよう駆動させる駆動シリンダ2bと、テーブル上を摺動する心押台ベース2cとを有している。心押台本体2aは、心押台ベース2c上に設置されており、各駆動シリンダ2bは心押台本体2aと並列配置するよう心押台ベース2c内部に収容されている。このように、駆動シリンダ2bが心押台本体2aと並列配置されていることにより、歯車シェービング盤1全体を幅方向に小型化することができる。
次に、歯車シェービング盤1の作動方法について説明する。
まず、心押台ベース2cを図14に示す位置から被削歯車Wを仮保持できる位置までスライドさせ、次に作動油を供給して駆動シリンダ2bを互いに接近する方向に移動させると、これに連結する心押台本体2aも連動して各々が接近する方向に移動し、心押台本体2aに取り付けられたセンタ(図示省略)により被削歯車Wを強固に軸支する。
このように心押台2に保持された被削歯車Wをシェービング加工するためには、ヘッドキャリア3を鉛直方向に移動させて、シェービングカッタ11を被削歯車Wと噛み合わせる必要がある。ここで、鉛直移動用駆動モータM1によりボールネジ21を回転させて、該ボールネジ21と螺合する鉛直スライド部材22を移動させることで、該鉛直スライド部材22に固定されたヘッドキャリア3を鉛直方向に移動させることができる(図4参照)。
そして、スピンドルモータM3により駆動軸13やベベルギア14等を介してシェービングカッタ11を回転駆動させて被削歯車Wを連れ回りさせることでシェービング加工を行う(図5及び7参照)。
ここで被削歯車Wに対してクラウニング加工する場合について、図15を参照しつつ説明する。図15は、揺動部材6が原位置に有る状態を示す部分正面断面図(a)及び揺動部材が最大限揺動した状態を示す部分正面断面図(b)である。
まず、ヘッドキャリア3に固定された揺動用駆動モータM2により、タイミングベルト23を介してボールネジ24を回転駆動させる。これにより、図15(a)に示す原位置から、ボールネジ24に螺合する水平スライド部材9がヘッドキャリア3の揺動用レール3b上を摺動する。この水平スライド部材9の摺動により、揺動部材6は、その上端が水平スライド部材9の挟持部9aにより動かされ、円弧状摺動面6aの円弧の中心点Cを中心にヘッドキャリア3に対して揺動する(図15(b)参照)。図15(b)まで揺動部材6が揺動すると、次は揺動用駆動モータM2が逆回転し、揺動部材6が逆方向に揺動する(図示省略)。ここで、牽引アーム8のアーム軸が原位置において中心点Cを向いているため、揺動部材6が揺動したときも、各牽引アーム8の牽引バネ8cは、互いに等しい力で揺動部材6を牽引する。このためクラウニング加工精度の向上を図ることができる。なお、中心点Cは切削点とほぼ一致する。
次に、シェービングカッタ11の交換方法について説明する。
上述したようにクランプ機構12によりクランプされたシェービングカッタ11を取り外すために、まず揺動用駆動モータM2を駆動させて揺動部材6を原位置(図15(a))に戻し、シェービングカッタ11が被削歯車Wから離間するようヘッドキャリア3を鉛直方向に移動させる。
そして、揺動部材6に設置された旋回用駆動モータM4によりウォーム26を回転駆動させてヘッド本体4に固定されたウォームホイール25を回転させる(図7及び11)。これにより、旋回軸Aを中心にヘッド本体4が旋回し、シェービングカッタ11が取り付けられたスピンドル10の一方端を正面に向ける。このように、旋回用駆動モータM4を作動させることで、シェービング加工を行う加工位置(図16(a)及び図17(a)参照)から、スピンドル10の他方端に形成された連結部10bがヘッド本体4の背後に配置されているアンクランプ装置5と連結するアンクランプ位置(図16(b)及び図17(b)参照)へ、ヘッド本体4を旋回させることができる。なお、図17(b)に示すように、アンクランプ装置5の連結部5dは、一方向側のみに、スピンドル10の連結部10bが通ることのできる切欠部が形成されているため、ヘッド本体4が矢印30の方向に旋回したときは連結部4bと連結部5dとが係合した状態で停止するよう構成されている。
そして、油路5bに作動油を供給してアンクランプ装置5のピストン5aを前進させて皿ばね17の付勢力に抗してプルロッド16を正面側すなわち作業者側に押すと、係合金具15がスピンドル10の内壁面から抜脱されて開く。これにより、係合金具15によるプルスタッド19の把持状態が解除され、カッタサポート軸18を取り外してシェービングカッタ11のクランプ状態を解除できる。また、プルスタッド19を把持していた係合金具15がコレット部10aの内壁面から抜脱したことでコレット部10aは半径方向に縮小するため、シェービングカッタ11の嵌合状態も解除される。これらによりシェービングカッタ11を取り外すことができる。ここで、スピンドル10の一方端が正面側、すなわち作業者側を向いているために、作業者は自然な体勢でシェービングカッタ11を取り外すことができ容易にシェービングカッタ11を交換することができる。
また、以上のようにシェービングカッタ11を交換する際は、正面カバー27に設けられた小窓28を開けることで作業を行うことができる。さらに歯車シェービング装置1のメンテナンス等の際は正面カバー27自体を開けて作業を行うことができるよう構成されているため(図3参照)、作業性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係る歯車シェービング盤の全体図を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る歯車シェービング盤の全体図を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る歯車シェービング盤の全体図を示す平面図である。 歯車シェービング盤の部分側面断面図である。 歯車シェービング盤の部分正面断面図である。 揺動部材上端部の詳細を示した部分平面断面図である。 スピンドルモータとシェービングカッタの連結を詳細に示した部分側面断面図である。 図2(a)のa−a線部分断面図である。 ヘッド本体を揺動部材へ固定させる固定機構の詳細を示した拡大断面図である。 シェービングカッタをクランプするクランプ機構の詳細を示した拡大部分正面断面図である。 図5のc−c線断面図である。 ヘッド本体がアンクランプ装置と連結された状態を示す部分側面断面図である。 図12のb−b線断面図である。 心押台を示す部分正面断面図である。 原位置における揺動部材の状態を示す部分正面断面図(a)及び最大揺動時における揺動部材の状態を示す部分正面断面図(b)である。 加工位置におけるヘッド本体の状態を示す部分側面断面図(a)及びアンクランプ位置におけるヘッド本体の状態を示す部分側面断面図(b)である。 図16(a)のa−a線断面図(a)及び図16(b)のa−a線断面図(b)である。
符号の説明
1 歯車シェービング盤
2 心押台
2a 心押台本体
2b 駆動シリンダ
3 ヘッドキャリア
3a 円弧状案内面
4 ヘッド本体
5 アンクランプ装置
6 揺動部材
7 コラム
8 牽引アーム
8c 牽引バネ
10 スピンドル
11 シェービングカッタ
12 クランプ機構
13 駆動軸
14 ベベルギア
A 旋回軸
C 中心点
L 鉛直線

Claims (4)

  1. 被削歯車を支持する一対の心押台と、鉛直方向に摺動自在に支持されたヘッドキャリアと、該ヘッドキャリアに支持されたヘッド本体と、該ヘッド本体に設けられ一方端にシェービングカッタが取り付けられるスピンドルと、前記シェービングカッタを前記スピンドル上でクランプするためのクランプ機構と、前記スピンドルの他方端側から前記ヘッド本体に係合し前記シェービングカッタのクランプ状態を解除するアンクランプ装置と、を有する歯車シェービング盤であって、
    前記ヘッド本体は、前記スピンドルの軸線に垂直な旋回軸周りに旋回可能となるよう前記ヘッドキャリアに支持され、
    前記アンクランプ装置は、前記スピンドルの一方端を正面に向けたときに、前記ヘッド本体と連結されるように、前記ヘッド本体の背後に配置されていることを特徴とする歯車シェービング盤。
  2. 前記ヘッド本体は、前記ヘッドキャリアに揺動部材を介して支持されるとともに該揺動部材に旋回可能に支持され、
    前記揺動部材は、前記ヘッドキャリアに形成された円弧状案内面に沿って摺動する円弧状摺動面を有し、且つ少なくとも一対の牽引アームによってヘッドキャリアに揺動可能に連結され、
    前記牽引アームの各々は、該アーム軸方向に牽引する牽引バネを備えるとともに、前記円弧状摺動面の円弧の中心点を通る鉛直線を挟んで配置されており、且つ原位置において前記各アームの軸線の延長線上に前記円弧の中心点が位置するよう配置されていることを特徴とする請求項1に記載の歯車シェービング盤。
  3. 前記一対の牽引アームの各々の軸線は、前記円弧状摺動面の円弧の中心点を通る鉛直線と線対称となるように配置されていることを特徴とする請求項に記載の歯車シェービング装置。
  4. スピンドルモータは、前記揺動部材の上部に固定されており、ベベルギアと前記旋回軸と同軸の駆動軸とを介して前記シェービングカッタのスピンドルに駆動的に連結されていることを特徴とする請求項又はに記載の歯車シェービング盤。
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