JP4887576B2 - ノズル付き液体収納容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、袋状に形成したノズル付き液体収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体注出部付き液体収納容器の一種類として、液体洗剤、液体柔軟剤、液体石鹸等の詰め替え用内容物に使用される袋状柔軟性包装体(パウチ)が数々市場に提供されている。その中で、スタンディングパウチ、即ち、立て置き式液体収納容器において、詰め替え時の注ぎ易さを改良した技術として、特開2000−177756号がある。
【0003】
これは、プラスチックフィルムをヒートシールして形成したノズル部を有する注出機能付き包装袋において、ノズル部(3)に膨らみ部(5)を設け、ノズル部(3)の両側の下端部、或いはその近傍から包装袋の内方に向かう第1谷折り線(6)を設け、第1谷折り線(6)の交点或いはその近傍から下方に第2谷折り線(7)を設けると共に、第2谷折り線(7)の両側に山折り線(8)を設けた構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これはそれ以前のものからすれば、ノズル部の開口状態の改善は見られるが、ノズル部の開口を十分に保つという観点から、第1谷折り線(6)、第2谷折り線(7)、山折り線(8)かなり深く形成され、各折り線部分での破損防止のために、包装袋のフィルムを厚くする等の改善とそれに伴うコストアップ等の問題である。また山折れ線と谷折れ線の複数の折り線形成のために加工が複雑である。更に、各折り線部分が際立って目立ち、包装袋のノズル部分に皺が寄った状態になって見栄えが悪くなる問題がある。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて、特定された単純な折れ線によって、特別に厚いプラスチック製フィルム又はシートでなくても、ノズル部が良好に開き、外観上も良好なノズル付き液体収納容器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の立て置き式のノズル付き液体収納容器は、プラスチック製フィルム又はシートの上辺部、左右の側辺部および底部を巡る周辺部をシールして内部に液体収納部を形成し、下部が膨らみ上部が窄んでいて、一方の側辺部における縦方向に延びたシール部と前記上辺部に形成された上方へV字状に開いた窪みとの間に斜め上方に向くようにノズルが形成された立て置き式のノズル付き液体収納容器において、
前記窪みの延長下方には、液体注出時に前記ノズル側の傾斜面が落ち込み前記窪みの底に向かって下降する谷となる第一折れ筋が形成され、
前記ノズルの先端部から前記第一折れ筋の下部へかけて、前記一方の側辺部側への膨らみがあるカーブ形状で、前記第一折れ筋の下部を経て前記上辺部側に及んで前記窪みを取り囲む形状とされた山となる第二折れ筋が形成されているものであり、請求項1の技術手段である。
【0007】
これによって、液体注出時に前記ノズルに向けて重力によって移動する液体による作用力が前記ノズルを含む上部に作用し、前記折れ筋を前記V字状窪みの底に向かう谷として、その左右にこの谷へ向かう傾斜面が明確に形成され、それに伴い前記ノズル及び前記注出口部が外側方向へ良好に開く。そして、液体注出の促進のために、液体収納容器の底部あるいは中間部を押すとき、前記側辺部に縦方向に延びたシール部がツッパリ作用をしつつ前記窪みがそのV字状開口幅を狭めるように働き、前記ノズルに向けて働く液体による作用力が大きくなるほど、前記V字状窪みのV字状開口幅が狭まって前記谷が深まるので、この谷に向かう傾斜が急峻になって、それに伴い前記ノズル及び前記注出口部が外側方向へ更に良好に開く。
【0008】
そして、山となる筋が存在するため、前記谷の前記ノズル側に形成される傾斜面の稜線が山となる筋によって形成され、前記V字状窪みを取り囲んで前記谷に向かう傾斜面の形成が明確となり、この谷が深まる程その谷に向かう傾斜が急峻になり、それに伴い前記ノズル及び前記注出口部が外側方向へ良好に開く。
【0009】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明に至るに際して検討した技術であるノズル付き液体収納容器の構成を図1乃至図に基づき説明する。液体収納容器1は、その中に充填される液体内容物としては、液体洗剤、液体柔軟剤、液体石鹸、その他があり、他のボトルなどの容器へこの内容物を詰め替える詰め替え用として収納する袋状柔軟性包装体(パウチ)であり、底部を下にしてテーブル等の上に立てて置くことができる、スタンディングパウチと称される立て置き式のノズル付き液体収納容器である。この液体収納容器1は、面対応に位置された一対のプラスチック製フィルム又はシートの周辺部をシールして一部分に液体注出用ノズルを形成した構成である。その具体的な構成は、面対応に位置された表面材2と裏面材3、及び底面材4を後述のように周辺部でヒートシールして袋状に構成したものであり、表面材2、裏面材3及び底面材4はそれぞれ透明材、不透明材、半透明材のいずれかのプラスチック製フィルム又はシートで構成される。
【0010】
このフィルム又はシートの構成は、例えば、外側層がナイロンフィルム、内側層が線状低密度ポリエチレンフィルムからなる二層構造のもの、また外側層が二軸延伸ナイロンフィルム、中間層が一軸延伸ポリオレフィンフィルム、内側層が線状低密度ポリオレフィンからなる三層構造のもの、また外側層がナイロンフィルム、中間層がアルミニウム真空蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、内側層が線状低密度ポリエチレンフィルムからなる三層構造のもの、また、外側層が酸化アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、中間層がナイロンフィルム、内側層が線状低密度ポリエチレンフィルムからなる三層構造のもの、また、外側層がポリエチレンテレフタレートフィルム、外側中間層がアルミニウム箔、内側中間層がナイロンフィルム、内側層が線状低密度ポリエチレンフィルムからなる四層構造等の構成である。
【0011】
表面材2と裏面材3相互の周辺接合シール部5と、表面材2と裏面材3のそれぞれの下部と前後に広がった底面材4の接合シール部6とは、それぞれヒートシールされ、表面材2と裏面材3の間には、底部が前後に広がった内容物充填用収納部7を液体収納容器1の内部に形成している。外側層を透明とし、中間層をアルミニウム又はその他の無機化合物を真空蒸着法等の方法によって蒸着して無機化合物蒸着層を設けたバリア性フィルムとして、外観が銀色等を呈する液体収納容器1とすることもできる。
【0012】
このように、液体収納容器1は、表面材2と裏面材3を構成するプラスチック製フィルム又はシートの上辺部10、左側辺部11、右側辺部12および底部13を巡る周辺部をシールして内部に液体収納部7を形成し、上辺部の一方コーナ部15(図1では左コーナ部)に液体注出用ノズル8を形成した下部が膨らみ上部が窄んだ立て置き式ノズル付き液体収納容器である。
【0013】
前記液体収納容器1において、前記ノズル8は、先端部に切断によって形成される注出口部9を有して、左側辺部11又は右側辺部12に縦方向に延びたシール部5A(図では左側辺部11)と上辺部10に形成された上方へV字状に開いた窪み14とによって、コーナ部15に斜め上方に向くように区画形成されている。
【0014】
また、窪み14は、その底部に丸みを持たせることによって、この底部から裂けることを防止している。注出口部9は、シール部5Aを切り込んで形成したノッチ16から表面材2と裏面材3を手で引き裂くことによって形成でき、はさみ等の工具なしに注出口部9を切断形成できる構成である。
【0015】
液体収納容器1は、上辺部10、左側辺部11、右側辺部12および底部13を巡る周辺部をシールして、底部が前後に広がった形状の内容物充填用収納部7を形成するが、液体収納容器1内への液体の充填のために、図1の窪み14の右側の上辺部10の部分20を残して他の周辺部がシールされる。液体収納容器1内への液体の充填は、通常、工場において、未シール部20に形成される表面材2と裏面材3間の開口へ液体注入ノズルを挿入して行われる。この充填の後に、内容物充填用収納部7の脱気を行い、未シール部20はヒートシールされる。
【0016】
このようにして液体が充填された液体収納容器1は、立て置き状態において、底部が前後に膨らんだ形状をし、上辺部は脱気によって表面材2と裏面材3とが密着または接触状態となる。このため、表面材2と裏面材3の上下中間部から左側辺部11と右側辺部12とに向けて略V字状またはU字状に広がった形状の稜線21が自然に形成される。この稜線21の内側は、膨らみ部分から上方へ向けて傾斜する傾斜面22となる。このため、立て置き状態における液体レベルは19で示す位置である。この稜線21の形状は、充填された液体の量や、表面材2と裏面材3の材質などによって多少異なるが、概ね図2に21Aまたは21Bで示すように、表面材2と裏面材3の上下中間部から左側辺部11と右側辺部12とに向けて略V字状またはU字状に広がった形状となる。
【0017】
上記ノズル付き液体収納容器は、プラスチック製フィルム又はシートの上辺部、左右の側辺部および底部を巡る周辺部をシールして内部に液体収納部を形成し、下部が膨らみ上部が窄んだ立て置き式のノズル付き液体収納容器において、前記側辺部に縦方向に延びたシール部5Aと前記上辺部に形成された上方へV字状に開いた窪み14との間に斜め上方に向くように前記ノズル8が形成され、前記窪み14の延長下方には、液体注出時に前記ノズル8側の傾斜面24Aが落ち込み前記窪み14の底に向かって下降する谷となる筋を形成している。
【0018】
検討技術では、上記液体収納容器1の表面及び裏面の相対する位置に液体注出時にV字状窪み14を取り囲むように傾斜24が形成され、この傾斜24を左右の傾斜面24A、24Bに区分する折れ筋40を、V字状窪み14の延長下方に形成している。即ち、折れ筋40は、ノズル8側の傾斜面24Aとそれに相対する側の傾斜面24Bが両側から落ち込みV字状窪み14の底に向かって下降する谷となる作用をするものであり、窪み14の底に向かって下降する谷となる筋である。
【0019】
折れ筋40は、表面材2と裏面材3の同じ位置に対称形をなすように、型押しによって表面材2と裏面材3に僅かに窪む罫線状に形成される。このため、液体注出時には、後述のように、内部液体の移動に伴う作用力によって、V字状窪み14を取り囲むように傾斜24が形成される。折れ筋40は、この傾斜24を左右の傾斜面24A、24Bに区分してV字状窪み14の底に向かって下降する線状の谷底を形成するものである。このため、折れ筋40はこの傾斜24の部分に形成すれば目的を達成できるので、あまり長く形成する必要はない。図示の形態では、折れ筋40は、V字状窪み14の底のシール部から下方へ延びて傾斜24を形作る山の稜線部分25で終わっており、液レベル19よりも上方の位置である。
【0020】
このような構成によって、液体収納容器1から他の容器27へ液体を注ぐときノズル部8へ向けて移動する液体による力が注出口部9に作用し、図1又は図2の左辺11のシール部5Aのツッパリ作用を受けてノズル部8の倒れこみが抑制された状態で、図3及び図4に示すように、窪み14を取り囲むように傾斜面24が形成される。そして、折れ筋40をV字状窪み14の底に向かって低く傾斜する谷として、その左右にこの谷へ向かう傾斜面24A、24Bが明確に形成され、それに伴いノズル8及び注出口部9が外側方向へ良好に開く。
【0021】
そして、液体注出促進のために、液体収納容器1の底部あるいは中間部を押すとき、側辺部に縦方向に延びたシール部5Aがツッパリ作用をして窪み14がそのV字状開口幅を狭め、ノズル8に向けて働く液体による作用力が大きくなるほど、V字状窪み14のV字状開口幅が狭まり易くなり、前記谷が深まるので、この谷に向かう傾斜が急峻になって、それに伴いノズル8及び注出口部9が外側方向へ更に良好に開く。なお、前述のように、液体収納容器1の底部あるいは中間部を強く押圧すると、傾斜面24を形作る稜線部分25は更に先鋭となり、図3の点線25Aのように途中で若干折れ曲がる状態になる場合がある。
【0022】
この折れ筋40は、図の実線のように、直線をなしてもよいが、点線40Aのようにノズル8側に膨らむ曲線に形成することによって、傾斜面24Aによってノズル8が外側に膨らむ作用を助長させることができる。
【0023】
次に、本発明のノズル付き液体収納容器の実施形態の構成を図5乃至図7に基づき説明する。5乃至図7において、図1乃至図4の符号と同一符号部分は同一部分を示し、その説明は図1乃至図4に基づいて記載したことと同様である。
【0024】
即ち、発明の液体収納容器1は、上記折れ筋40を第1の折れ筋40と称し、更にこの第1の折れ筋40に対して、第2の折れ筋41を形成している。第2の折れ筋41は、ノズル8の先端部からノズル8の根元部に向けて山となる筋であり、ノズル8の先端部(注出口部9またはその近傍)からノズル8の根元部17方向へ向けて、窪み14のノズル8側の壁18に沿ってノズル8の中央部を第1の折れ筋40の下部へ向かって延びている。第1の折れ筋40と第2の折れ筋41は、表面材2と裏面材3の同じ位置に対称形をなすように型押しによって形成されている。そして、第1の折れ筋40は表面材2と裏面材3に僅かに窪む罫線状に形成され、第2の折れ筋41は表面材2と裏面材3に僅かに膨らむ罫線状に形成される。
【0025】
本発明の液体収納容器1のノズル8は、左側辺部11または右側辺部12(図5では左側辺部11)に縦方向に延びたシール部5Aと、上辺部10に形成された上方へV字状に開いた窪み14とによって、コーナ部15に斜め上方に向くように区画形成されている。このため、液体収納容器1から他の容器27へ液体を注ぐときにノズル8を良好に膨らませるための第2の折れ筋41は、液体収納容器1を立て置き状態において液体収納容器1の表面に自然に形成される稜線21(21Aまたは21B)の延長上ではなく、むしろ稜線21(21Aまたは21B)よりも上方位置である。
【0026】
これは、ノズル8の向きがコーナ部15に斜め上方に向くように形成されているためである。このため、第2の折れ筋41は、第1の折れ筋40の下部へ向けて延びている。
【0027】
第2の折れ筋41は、後述のように窪み14を取り囲むように傾斜面24を形成するためには、ノズル8の先端部(注出口部9またはその近傍)から第1の折れ筋40の下部へかけて、全体を図5の左側へ膨らみつつ窪み14側へ緩やかにカーブした形状にし、図5及び図6に図示のごとく前記第一の折れ筋40の下部を経て上記上辺部10側に及ぶように一点鎖線41Aで示す部分まで延長して、窪み14を取り囲む形状に形成している。
【0028】
このような構成によって、液体収納容器1から他の容器27へ液体を注ぐときノズル部8へ向けて移動する液体による力が注出口部9に作用し、図5又は図6の左辺11のシール部5Aのツッパリ作用を受けてノズル部8の倒れこみが抑制された状態で、図7に示すように、第2の折れ筋41とその延長部分を稜線部分25として窪み14を取り囲むように傾斜面24が形成される。そして、第1の折れ筋40又は40AをV字状窪み14の底に向かう谷とし、その左右にこの谷へ向かう傾斜面24A、24Bが形成される。このように、第2の折れ筋が存在するため、図4のものよりも谷のノズル8側に形成される傾斜面24Aの稜線部分25が第2の折れ筋41によって角張るように強調され、ノズル8及び注出口部9を外側方向へ開く作用が強くなる。液体収納容器1の底部あるいは中間部を押圧することによって、この谷が深まる程その谷に向かう傾斜が急峻になり、それに伴いノズル8及び注出口部9が外側方向へ良好に開くようになる。
【0029】
液体収納容器1から他の容器27へ液体を注ぐとき、液体収納容器1の底部あるいは中間部を押圧すると、左辺11のシール部5Aのツッパリ作用を受けてノズル部8の倒れこみが抑制されつつ、窪み14は、図7に示すように、そのV字状開口を狭めつつ底方向へ一点鎖線26のように移動することに伴って注出口部9が窪み14側へ傾き、第1の折れ筋40上に形成される谷が深まる程その谷に向かう傾斜が急峻になり、注出口部9を開く強い作用力が働き、注出口部9が大きく開く。なお、前述のように、液体収納容器1の底部あるいは中間部を強く押圧すると、傾斜面24を形作る境界部分となる稜線部分25は、図7の点線25Aのように途中で若干折れ曲がる状態になる場合がある。
【0030】
上述のように、第2の折れ筋41は、図5及び図6に一点鎖線41Aで示す部分まで延長して、窪み14を取り囲む形状に形成している。これによって、V字状窪み14を取り囲む傾斜面24の稜線部分25がより明確となり、ノズル部8へ向けて移動する液体による作用力によって前記谷の深まりがより強くなり、それに伴いノズル8及び注出口部9が外側方向へ良好に開く。
【0031】
上記のように、本発明の液体収納容器1は、窪み14の延長下方には、液体注出時にノズル8側の傾斜面24Aが落ち込み窪み14の底に向かって下降する谷となる筋を形成し、更に、前記谷となる筋に加えて、ノズル8の先端部からノズル8の根元部に向けて山となる筋を形成したことによって、ノズル及び注出口部が外側方向へ良好に開くこと等の効果を奏することができるものである。
【0032】
上記液体収納容器1は、他の容器27へ液体を注ぐとき、図3及び図7のように容器27の口28へノズル8を挿入して行うが、この場合、ノズル8の横に位置する側辺部11に縦方向に延びたシール部5のうち、ノズル8に対するシール部分5Aには、容器27の口28の縁部に当接する段部29を窪ませて形成している。これによって、ノズル8が容器27の口28へ入り込む深さが制限され、ノズル8が深く入り込むことによって生じるノズル8の潰れが防止できる特徴がある。
【0033】
前述のようにノズル8の倒れこみ防止のために、シール部5Aにはツッパリ強度を維持することが必要である。シール部5Aには段部29を窪ませて形成しているが、シール部5Aは、接合部5の下部のシール幅よりも上部のシール幅を大きくしてシール部5Aを形成しており、この大きいシール幅部分に段部29を形成することによって、前述のツッパリ強度は維持されている。
【0034】
ノッチ16部分から手で破断することによって注出口部9が開口するが、この破断を容易にするために、ノッチ16の上部には指で掴み易い掴み部30を形成している。この構成によって、ノズル8の横のシール部5Aには、ノッチ16と段部29とが上下に離れて形成された凹部31が存在する形状である。
【0035】
上記実施形態では、ノズル8を液体収納容器1の左上隅に斜め上方へ向くように形成したが、これとは対称的に、ノズル8を液体収納容器1の右上隅に斜め上方へ向くように形成してもよい。
【0036】
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種種の変更が考えられ、それに係る種種の実施形態を包含するものである。
【0037】
【発明の効果】
発明によると、液体注出時に前記ノズルに向けて重力によって移動する液体による作用力が前記ノズルを含む上部に作用し、前記折れ筋を前記V字状窪みの底に向かう谷として、その左右にこの谷へ向かう傾斜面が明確に形成され、それに伴い前記ノズル及び前記注出口部が外側方向へ良好に開く。そして、液体注出の促進のために、液体収納容器の底部あるいは中間部を押すとき、前記側辺部に縦方向に延びたシール部がツッパリ作用をして前記窪みがそのV字状開口幅を狭め、前記ノズルに向けて働く液体による作用力が大きくなるほど、前記V字状窪みのV字状開口幅が狭まり易くなり、前記谷が深まるので、この谷に向かう傾斜が急峻になって、それに伴い前記ノズル及び前記注出口部が外側方向へ更に良好に開く。
【0038】
そして、山となる筋が存在するため、前記谷の前記ノズル側に形成される傾斜面の稜線が山となる筋によって形成され、前記V字状窪みを取り囲んで前記谷に向かう傾斜面の形成が明確となり、この谷が深まる程その谷に向かう傾斜が急峻になり、それに伴い前記ノズル及び前記注出口部が外側方向へ良好に開く。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ズル付き液体収納容器の検討技術の構成を示す立て置き状態の斜視図である。
【図2】 ズル付き液体収納容器の検討技術の構成を示す表面または裏面図である。
【図3】 ズル付き液体収納容器の検討技術の構成を示す液体詰め替え状態説明図である。
【図4】 図3のP−P断面図である。
【図5】 本発明のノズル付き液体収納容器の実実施形態の構成を示す立て置き状態の斜視図である。
【図6】 本発明のノズル付き液体収納容器の実施形態の構成を示す表面または裏面図である。
【図7】 本発明のノズル付き液体収納容器の実実施形態の構成を示す液体詰め替え状態説明図である。
【符号の説明】
1……液体収納容器
2……表面材
3……裏面材
4……底面材
5A……ノズルの横に縦方向に延びたシール部
7……液体収容部
8……ノズル部
9……注出口部
10…上辺部
14…窪み
15…コーナ部
16…ノッチ
17…ノズルの根元部
18…窪みのノズル側の壁
19…液体レベル
21…稜線
22…傾斜部
23…し字状の折れ筋
24…傾斜部
24A、24B…傾斜面
25…境界
27…他の容器
28…容器の口縁部
29…段部
40…第1折れ筋
41…第2折れ

Claims (1)

  1. プラスチック製フィルム又はシートの上辺部、左右の側辺部および底部を巡る周辺部をシールして内部に液体収納部を形成し、下部が膨らみ上部が窄んでいて、一方の側辺部における縦方向に延びたシール部と前記上辺部に形成された上方へV字状に開いた窪みとの間に斜め上方に向くようにノズルが形成された立て置き式のノズル付き液体収納容器において、
    前記窪みの延長下方には、液体注出時に前記ノズル側の傾斜面が落ち込み前記窪みの底に向かって下降する谷となる第一折れ筋が形成され、
    前記ノズルの先端部から前記第一折れ筋の下部へかけて、前記一方の側辺部側への膨らみがあるカーブ形状で、前記第一折れ筋の下部を経て前記上辺部側に及んで前記窪みを取り囲む形状とされた山となる第二折れ筋が形成されていることを特徴とするノズル付き液体収納容器。
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