JP3627956B2 - 注出機能付き包装袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製造コストが安く内容物の取り出しが容易な、詰替え用の調味料、レトルト食品、化粧品や洗剤等に用いられる包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
詰替え用の調味料、レトルト食品、化粧品、洗剤等に用いられる包装袋としては、内容物の取り出しが容易で最後まで安定した流れを保ちながら内容物を取り出すことができるものが求められている。
このようなものとして、従来、軟質の樹脂フイルム製包装袋の注出口にプラスチック製等の中空円筒状ノズルを取り付けたものや(特開平5−132069号公報)、軟質の樹脂フイルム製包装袋に中空(半)円筒状の注出管路を形成したものが提案されている。(例えば、特開平8−2538号公報)
また、包装袋の注出口に外方に膨らむ膨らみ部を設けたものや(特開平6−127560号公報)、包装袋の注出口に補強機構を設けた詰替え用包装袋も提案されている。(特開平7−2260号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、軟質の包装袋に中空円筒状ノズルを取り付けたり、中空(半)円筒状の注出管路を形成するには、特別な工程を必要としコストアップの原因となり、また得られた包装袋が中空円筒状のノズルや注出管路を有するために、積重ねて輸送や保管をする際にかさばり余分なスペースを必要とする等の問題があった。
また、包装袋の注出口に単に膨らみ部を設けたものでは、注出口が折れ曲がりやすく注出時に内容物の流路が安定しなくなり、一方包装袋の注出口に単に補強機構を設けただけでは、開封時に注出口の開口性が悪くなるという問題があった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、特別な工程を必要とせずに製造することができ、包装袋を開封して内容物を取り出す際に、注出口を容易に形成することができるとともに注出口の折れ曲がりを防止し、最後まで安定した流れを保ちながら内容物を容易に取り出すことができることができ、しかも輸送や保管時にかさばらない包装袋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、プラスチックフイルムにより構成され、包装袋上方に注出口を設けた包装袋において、注出口にエンボス加工による開口補助機構と折れ曲がり防止機構を設けることによって、上記従来技術の問題点を解決し、目的とする詰替え用包装袋を得るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の包装袋に使用するプラスチックフイルムとしては特に制限はなく、通常包装袋に用いられるものはいずれも使用可能である。
プラスチックフイルムを構成するのに適したプラスチック材料としては、例えば結晶性ポリプロピレン、結晶性プロピレン−エチレン共重合体、結晶性ポリブテン−1、結晶性ポリ4−メチルペンテン−1、低−、中−、或いは高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)等のポリオレフィン類;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体等の芳香族ビニル共重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂等のハロゲン化ビニル重合体;アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体の如きニトリル重合体;ナイロン6、ナイロン66、パラまたはメタキシリレンアジパミドの如きポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル類;各種ポリカーボネート;ポリオキシメチレン等のポリアセタール類等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
これらのプラスチック材料からなるフイルムは未延伸の、或いは一軸又は二軸延伸したフイルムとして用いられる。
【0007】
本発明の包装袋に使用するプラスチックフイルムは、これらのプラスチックフイルムを単層で、又は2種以上を積層して構成することができ、また、これらのプラスチックフイルムの1種又は2種以上と、アルミニウム等の金属箔、紙、セロファン等を貼合せて構成することも出来る。
好ましいプラスチックフイルムとしては、例えば延伸ナイロンフイルムを外層とし、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフイルムを内層とする二層構造のもの、延伸ポリエステルフイルムを外層とし、ポリオレフィンフイルムを内層とする二層構造のもの、およびこれらの内、外層フイルム間にアルミニウム等の金属箔を積層した三層構造のもの等が挙げられる。これらの積層フイルムを製造する際には、各層間に必要に応じてアンカー剤を介在させることもできる。
【0008】
プラスチックフイルムを単層とするか、又はどのような層構成のものとするかは、包装袋に充填する内容物の性状に応じて選択すればよく、例えば洗剤詰替え用包装袋のように低コストが求められるものには二層構造の積層フイルムを使用し、調味料やレトルト食品のように保存性を必要とする内容物を充填するレトルトパウチ用には、アルミニウム箔を含む三層以上の積層フイルムを使用すればよい。
【0009】
以下、図に基づいて本発明の包装袋の特徴についてさらに説明する。図1は本発明の包装袋の1例を示す全体図であり、図2〜図4はそれぞれ本発明の包装袋の他の例を示すノズル状の注出口部の部分拡大図である。また図5は、本発明の包装袋において、注出口に設ける開口補助機構の断面形状の例を示す図であり、図6は開口補助機構に隣接又は併設して設ける折れ曲がり防止機構の断面形状の例を示す図である。
これらの図において、符号1は包装袋、符号2は注出口、符号3は開口補助機構、符号4は折れ曲がり防止機構、符号5は易開封加工部、そして符号6はヒートシール部を表す。
【0010】
本発明の包装袋では、袋1の上方にノズル状の注出口2を設けるが、この注出口2は図1にみられるように袋上方のコーナー部に設けることが好ましい。ノズル状の注出口の寸法や形状は、充填される内容物の種類や、容器の口部の寸法に応じて適宜設定すればよい。
【0011】
本発明では、この注出口2にエンボス加工による開口補助機構3と折れ曲がり防止機構4を設けることを特徴とする。
包装袋の注出口2に開口補助機構3を設けることによって、包装袋の注出時に注出口が閉ざされるのを防止することができ、また注出口の断面積が大きくなるので粘度の高い内容物でも注出が容易になる。また、開口補助機構3に隣接又は併設して折れ曲がり防止機構4を設けることによって、内容物の注出時に注出口2が折れ曲がり流路を遮断することを防止することができ、安定した注出方向と注出量を得ることができる。
【0012】
開口補助機構3の上面からみた形状、寸法や断面形状には特に制限はなく、上面からみた形状としては、例えば図1及び図2のような略長方形、図3のような円形、図4のような略三角形とすることができる。後述する図7及び図8のように開口補助機構3を袋の内方まで延長して設けた場合には、内容物の注出が一段と容易になるので好ましい。
開口補助機構3の断面形状には特に制限はなく、例えば図5のA〜Dに示すような外側に凸、Eに示すような内側に凸の形状とすることができる。図5のCにみられるように、開口補助機構3の中心部に外側に凸の折り目を設けた場合には、開口性と膨らみの復元性が特に良好となるので好ましい。この開口補助機構3は図5にみられるように包装袋を形成するプラスチックフイルム(包材)の両側に形成することができ、また包材の片側のみに形成することもできる。
【0013】
本発明の包装袋では開口補助機構3に隣接又は併設して折れ曲がり防止機構4を設けるが、この折れ曲がり防止機構の設置数、上面からみた形状、寸法、断面形状等に特に制限はなく、1個又は2個以上の折れ曲がり防止機構4を設けることができる。また、その上面から見た形状としては、例えば図1、図2及び図4のような棒状のものや、図3のように波形のものがあげられる。これらの折れ曲がり防止機構4は1種類のものだけではなく、図4のように形状の異なる2種類以上の折れ曲がり防止機構4を組み合わせて設ける構成とすることもできる。折れ曲がり防止機構4の断面形状としては、例えば図6のF、G及びHに示すようなものが挙げられる。
【0014】
図7、図8及び図9は、さらに、本発明の他の実施例を示す図で、開口補助機構3内に折れ曲がり防止機構4を設けたものである。
図7の実施例においては、開口補助機構3を矢筈状とし、中心部とその両側下方に折れ曲がり防止機構4を設けたものである。
また、図8の実施例においては、三角形状の開口補助機構3の傾斜角は、その頂角から底辺に引いた垂線が水平方向に対し40〜50度となるようにし、その両側の二辺に沿ってほぼ平行に、折れ曲がり防止機構4を設けたものである。
そして、その断面は、図9に示すように、幅広の開口補助機構3内に、幅狭の折れ曲がり防止機構4が設けられている。
なお、これらの実施例においては、開口補助機構3を矢筈状あるいは三角形状としたが、菱形状、長円状といった適宜の形状を採用することが可能であり、また、折れ曲がり防止機構4の外形形状、断面形状、設ける角度も、適宜選択して採用することが可能である。
さらに、図10に示すように、折れ曲がり防止機構4を潰すか、折れ曲がり防止機構4の内層をヒートシールして、強度を高めることも可能である。
【0015】
本発明の包装袋に開口補助機構や折れ曲がり防止機構を設けるには、包装袋を構成するプラスチックフイルムを製袋前に加熱し、所望形状の治具を押しつけてエンボス加工する方法や、真空や圧縮空気等を用いて深絞り成形し、その後冷却する方法を使用することができるが、操作の簡便性からはエンボス加工する方法が好ましい。この場合、プラスチックフイルムを加熱する方法のほかに、所望形状の治具を高周波加熱やヒーター加熱のような種々の方法で加熱することもできる。
開口補助機構、折れ曲がり防止機構を設けたプラスチックフイルムは、製袋機により製袋し、内容物を充填後充填口をヒートシールして密封される。
【0016】
本発明の包装袋の注出口2には、包装袋の開封を容易にするために易開封加工部5を設けることができる。
このような易開封加工部としては、例えば袋端部に形成するI形又はV形のノッチ、注出口を横断するミシン目やスコア、その他の薄肉弱化加工部あるいはそれらの組み合わせが挙げられる。このような易開封加工部を形成する方法としては、(1)フォーカスビームあるいはカライドビームによるレーザー加工、(2)刃物、砥石等による機械加工、(3)ヒートバー等による熱加工等が挙げられる。
注出口を横断するミシン目やスコアのような易開封加工部を形成する場合には、プラスチックフイルムを完全に貫通するような易開封加工部を形成すると、包装袋に充填される内容物の種類によっては内容物がもれたり、内容物充填後の落下強度が低下するので好ましくない。このような場合には、例えば包装袋を積層フイルムにより構成し、積層フイルムを構成する外層フイルムのみに易開封加工を施す等により、このような問題の発生を防止することができる。
注出口を横断する易開封加工部としては、フォーカスビームのレーザー加工における加工状態の不安定、ヒュームの発生、包装袋としたときの表裏の加工位置のズレ、機械加工による加工屑、包材の粉の発生、ヒートバーの熱加工による樹脂の付着に起因する加工状態の不安定等の問題を避けるために、カライドビームによるレーザー加工で形成することが好ましい。
そして、易開封加工部はカライドビームによるレーザー加工によりフイルムの外面及び/又は内面に、あるいは積層フイルムの外層フイルム及び/又は内層フイルムに複数本形成することが好ましい。
【0017】
つぎに、カライドビームによるレーザー加工で易開封加工部を形成する1例について、図に基づいて説明する。図11はカライドビームによるレーザー加工により形成した易開封加工部の開封方向を横断する断面形状を示す図、図12は図11のAA線による断面形状を示す図、図13は易開封加工部の配列状態を示す模式図、そして図14は易開封加工部の弱化層を構成する谷部及び山部の関係を説明するための断面図である。
易開封加工部5は、例えば図11に示すように、開封方向を横切る方向に互いに隣接状態あるいは小間隔をおいた状態に、谷部7と山部8との複数の対からなる弱化層として形成し、谷部7の深浅及び山部8の高さが変化し、図12に示すように矢印Bの開封方向に沿って緩やかに、谷部の深浅及び山部の高さが変化するように形成する。
【0018】
上記構成によれば、複数本形成した易開封加工部5においては、図13に示すように、開封方向に沿って隣接あるいは小間隔を置いた状態で実線で示す比較的深い部分71と、点線で示す比較的浅い部分72が形成されるが、隣り合う同士の易開封加工部の比較的深い部分71が隣接あるいは小間隔を置いた状態で連続、近接もしくは重なり合ったものとして形成され、比較的浅い部分72のみが重なり合って形成されることがない。したがって、易開封加工部5を一本で形成した際に発生する、易開封加工部の深浅による開封不良を防止することができる。
【0019】
そして、図14に示すように、弱化層を形成するフイルムの平均厚みをt、谷部7の底の厚みをt、山部8の頂の厚みをtとしたときに、t/tの値が0.9乃至0.1、特に0.8乃至0.5で、t/tの値が1.05乃至2.0、特に1.1乃至1.8とすることが好ましい。
/tの値が上記範囲よりも大きい場合は、引き裂き開始性や引き裂き案内性の点で不十分であり、一方、この値が上記範囲よりも小さいと、弱化層の破袋強度や耐衝撃性が低下する。
さらに、t/tの値が上記範囲よりも小さいと、弱化層の保護効果が失われて強靭性が低下し、破袋強度が低下すると共に引き裂き案内性も低下しやすく、一方、この値が上記範囲よりも大きいと、山部の強度が大きくなりすぎて谷部への応力集中が生じやすくなると共に、加工も困難になるので実際的ではない。
【0020】
また、包装袋を積層フイルムにより構成する際に、外層及び内層フイルムとして使用するプラスチック材料の種類によっては(例えば、外層としてナイロンフイルム、内層として直鎖状低密度ポリエチレンを使用した場合等)、外層フイルムのみに易開封加工部を形成した場合には、開封時に内層フイルムの切断端面がきれいに切断されず、注出口が糸屑状に伸びたりささくれた状態になることがある。注出口がこのような状態になると、注出時に流路が乱れて内容物を安定に注出することが困難になる。このような問題は、外層フイルムだけではなく、内層フイルムにも易開封加工を施すことによって解消することができる。内層フイルムに易開封加工を施すには、積層フイルムの内層フイルム側からロール、刃物、砥石による機械加工やレーザー等により加工することができ、また、外層フイルム側から外層フイルムを貫通し内層フイルムに達する易開封加工部を形成するようにしてもよい。易開封加工部は図1に見られるように、包装袋の縦軸に対して直角方向すなわち水平方向に設けることができ、また、図2に見られるように、注出口の縦軸に対して直角方向に設けるようにしてもよい。
【0021】
易開封加工部の形成は、例えばスリッター加工と同時に行うことができ、また製袋機による製袋時に行うこともできる。また、積層フイルムのラミネート前に外層及び/又は内層を構成するフイルムにあらかじめ行うこともできる。
本発明の包装袋の形状に特に制限はなく、例えば三方シールや四方シールの平袋、スタンディングパウチ等が挙げられる。
また、包装袋に充填する内容物としては、液状のものだけではなく、さらさらした粉状や顆粒状の調味料、レトルト食品、化粧品や洗剤類等が挙げられる。
【0022】
【実施例】
つぎに、実施例により本発明を説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
(実施例1)
厚さ15μの二軸延伸ナイロンフイルムと、厚さ130μの線状低密度ポリエチレン(LLDPE)フイルムを、ウレタン系のアンカー剤を介してラミネートした積層フイルムから、次の工程により図1の洗剤詰替用パウチを製造した。
積層フイルムをナイロンフイルムの融点より50〜70℃低い温度、すなわち150〜170℃に加熱して、製袋時に注出口2となる部分に、エンボス加工により製袋時の断面形状が図5のAに示される開口補助機構3と、その両側に製袋時の断面形状が図6のFに示される直線状の折れ曲がり防止機構4を形成した。ついで、外層となるナイロンフイルム層に炭酸ガスレーザーを照射して、易開封加工部5を形成した後に、製袋機によりパウチ上端の一部(洗剤の充填口)を残してパウチ周縁部をヒートシールし、図1の洗剤詰替え用パウチを得た。
このパウチに液状洗剤を500ml充填後密封し、温度5℃で1.2mの高さから水平落下及び倒立落下各10回を繰返し行ったが、洗剤の漏洩はなかった。このパウチは、易開封加工部5にそって手で容易に開封することができ、開封時には開口補助機構3により断面積の大きい注出口2が容易に形成される。また、折れ曲がり防止機構4によって注出口2の折れ曲がりを防止することができ、開封後パウチを逆さにするだけで内部の洗剤を最後まで安定した流れを保ちながら、詰替用の容器に移し替えることができた。
【0023】
(実施例2)
厚さ12μの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フイルムと、厚さ130μのLLDPEフイルムを、ウレタン系のアンカー剤を介してラミネートした積層フイルムから、実施例1と同様の工程でPETフイルム層を外層とし、図3に示す注出口2を有する洗剤詰替え用パウチを製造した。
この場合にも、積層フイルムをPETフイルムの融点より50〜70℃低い温度、すなわち170〜190℃に加熱してエンボス加工を行った。
このパウチは実施例1のパウチと同様に手で容易に開封することができるものであり、開封時には断面積の大きい注出口2が容易に形成されるとともに、注出口の折れ曲がりを防止し、内部の洗剤を最後まで安定した流れで取り出すことができた。また、実施例1のパウチと同様に洗剤充填後の落下強度も優れたものであった。
【0024】
(実施例3)
厚さ15μの二軸延伸PETフイルム、厚さ7μのアルミニウム箔、厚さ70μのポリプロピレン(PP)フイルムを各層間にウレタン系のアンカー剤を介してラミネートした積層フイルムから、実施例2と同様の工程でPETフイルム層を外層とし、図4に示す注出口2を有する調理食品詰替え用パウチ(レトルトパウチ)を製造した。
このパウチは実施例2のパウチと同様に手で容易に開封することができるものであり、開封時には断面積の大きい注出口2が容易に形成されるとともに、注出口の折れ曲がりを防止し、内容物を最後まで安定した流れで取り出すことができた。また、内容物充填時の落下強度も優れたものであった。
【0025】
本発明の包装袋の包材となるプラスチックフイルムを構成する各フイルムの厚さや種類、組合せ等は、目的とする詰替え用包装袋の性状に応じて幅広く選択することができるものであり、上記各実施例に記載されたものに限定されるものでないことは、いうまでもない。
【0026】
【発明の効果】
本発明の包装袋は、包装袋を開封して内容物を取り出す際に、開口補助機構により断面積の大きい注出口を容易に形成することができるとともに、折れ曲がり防止機構により注出口の折れ曲がりを防止し、最後まで安定した流れを保ちながら内容物を容易に取り出すことができることができるものである。また、特別な工程を必要とせずに安価に製造することができ、輸送や保管時にもかさばらず、注出口に易開封加工部を設けることによって、手で容易に開封することが可能となるものであり、きわめて実用的価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装袋の1例を示す全体図である。
【図2】本発明の包装袋の他の例を示す部分拡大図である。
【図3】本発明の包装袋の他の例を示す部分拡大図である。
【図4】本発明の包装袋の他の例を示す部分拡大図である。
【図5】包装袋の注出口に設ける開口補助機構の断面形状を示す図である。
【図6】包装袋の開口補助機構に隣接して設ける折れ曲がり防止機構の断面形状を示す図である。
【図7】本発明の包装袋のさらに他の例を示す部分拡大図である。
【図8】本発明の包装袋のさらに他の例を示す部分拡大図である。
【図9】包装袋の開口補助機構部に併設して折れ曲がり防止機構部を設けた場合の断面形状を示す図である。
【図10】包装袋の開口補助機構部に併設して折れ曲がり防止機構部を設けた場合の他の例の断面形状を示す図である。
【図11】カライドビームによるレーザー加工により形成した易開封加工部の開封方向を横断する断面形状を示す図である。
【図12】図11の易開封加工部の開封方向に沿った断面形状を示す図である。
【図13】図11の易開封加工部の配列状態を示す模式図である。
【図14】図11の易開封加工部の弱化層を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 詰替え用包装袋
2 注出口
3 開口補助機構
4 折れ曲がり防止機構
5 易開封加工部
6 ヒートシール部
7 谷部
8 山部
71 深い部分
72 浅い部分

Claims (4)

  1. プラスチックフイルムをヒートシールして形成された包装袋において、開封後、注出口となる部分に、略長方形、略三角形、菱形、矢筈状、円形、長円形から選択された形状を有する開口補助機構と開口補助機構に隣接あるいは併設する折れ曲がり防止機構を、プラスチックフイルムをエンボス加工して形成した注出機能付き包装袋の開封予定部に、レーザー加工により複数本の易開封加工部を、開封方向に沿って比較的深い部分と比較的浅い部分が隣接あるいは小間隔をおいた状態で形成されており、かつ、隣り合う同士の易開封加工部の比較的深い部分が開封方向と垂直な方向で重なり合うように形成したことを特徴とする注出機能付き包装袋。
  2. 開口補助機構と折れ曲がり防止機構が包装袋の外側に凸のエンボス加工であることを特徴とする請求項1に記載の注出機能付き包装袋。
  3. 開口補助機構と折れ曲がり防止機構が包装袋の内側に凸のエンボス加工であることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出機能付き包装袋。
  4. 外層フイルムがナイロン樹脂又はポリエステル樹脂、内層フイルムがポリオレフィン樹脂からなるプラスチック積層フイルムにより形成された包装袋の、外層フイルム及び/又は内層フイルムに易開封加工部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の注出機能付き包装袋。
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