JP4887408B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関するものである。
従来から、例えば車両に搭載される燃料電池には、固体高分子電解質膜をアノード電極およびカソード電極で両側から挟んで膜電極構造体を形成し、この膜電極構造体の両側に一対のセパレータを配置して平板状の単位燃料電池(以下、単位セルという。)を構成し、この単位セルを複数積層して燃料電池スタック(以下、燃料電池という。)とするものが知られている。このような燃料電池では、アノード電極とセパレータとの間にアノードガス(燃料ガス)として水素ガスを供給するとともに、カソード電極とセパレータとの間にカソードガス(酸化剤ガス)として空気を供給する。これにより、アノード電極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を透過してカソード電極まで移動し、カソード電極で空気中の酸素と電気化学反応を起こし、発電が行われる。なお、この発電に伴って、燃料電池内部で水が生成される。
このような燃料電池を備える燃料電池システムでは、例えば氷点下環境で使用される場合にいくつかの問題を抱えている。例えば、燃料電池システムの停止中に低温環境に曝されると、燃料電池を構成するMEA(Membrane Electrode Assembly)の表面や内部において、残留した水分が凍結し、MEAの有効反応面積が狭くなるというおそれがある。このようにMEAの有効反応面積が狭くなっている状態で、燃料電池のOCV(Open Circuit Voltage:開回路電圧)が所定のOCV以上となったことにより、燃料電池の発電を許可し、発電を開始させてしまうと、MEAにおいてガス欠状態となり、燃料電池の発電性能および安定性が低下するという問題がある。
そこで、そのような問題を解消するために、システムが低温起動するか否かを判定するECUを備え、低温起動すると判定した場合、ECUはアノードガス流路内を新鮮な水素に置換することを狙って、パージ弁を開いて排出させるガスの総パージ量を増加させ、アノードガス流路における水素濃度を高める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−277203号公報
ところで、特許文献1の燃料電池システムでは上述した問題は解消されるものの、低温起動時に燃料電池は温まっているがアノードガス流路が暖機しきれていない状況で、発電中もしくはソーク中(無起動放置中)にアノードガス流路で生成水が凍結して、アノードガス流路を閉塞してしまい、生成水が排出できなくなるというおそれがある。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、アノードガス流路の凍結防止を図ることができる燃料電池システムを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、アノードガスが供給されるアノードガス流路(例えば、実施形態におけるアノードガス供給配管23)と、カソードガスが供給されるカソードガス流路(例えば、実施形態におけるカソードガス供給配管24)と、前記アノードガス流路に前記アノードガスが供給されるとともに、前記カソードガス流路に前記カソードガスが供給されることにより発電を行う燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池11)と、前記アノードガス流路に前記アノードガスを供給するアノードガス供給部(例えば、実施形態における水素タンク30)と、前記燃料電池を通過し排出されたアノードオフガスが、再度前記アノードガス流路を介して前記燃料電池に戻されるアノードオフガス循環流路(例えば、実施形態におけるアノードオフガス排出配管35)と、該アノードオフガス循環流路内の流体を外部に排出する排出弁(例えば、実施形態におけるドレイン弁51、パージ弁52)と、を備えた燃料電池システム(例えば、実施形態における燃料電池システム10)において、前記排出弁は、前記アノードオフガス循環流路から分岐して設けられた第1排出弁(例えば、実施形態におけるドレイン弁51)と、該第1排出弁が分岐して設けられた前記アノードオフガス循環流路上の位置から下流側に配された第2排出弁(例えば、実施形態におけるパージ弁52)と、を少なくとも有し、前記アノードガス供給部および前記排出弁を制御し、前記アノードガス供給部から前記アノードガス流路に前記アノードガスを供給しつつ、前記排出弁を定期的に開弁することで前記アノードオフガス循環流路内の流体を排出する定期循環流体置換を行う制御部(例えば、実施形態における制御装置45)を備え、該制御部は、前記燃料電池の起動後に、低温状態にあるか否かを判定する低温状態判定部(例えば、実施形態における低温状態判定部47)を有し、該低温状態判定部により低温状態にあると判定した場合、前記第1排出弁および前記第2排出弁のうちの一方からの定期循環流体置換を制限した後、他方からの流体排出量を増大させて前記アノードオフガス循環流路内の流体置換を行うことを特徴としている。
請求項2に記載した発明は、前記制御部は、前記低温状態判定部により低温状態にあると判定した場合、前記排出弁の1回あたりの開弁時間(例えば、実施形態における開弁時間T1)を前記定期循環流体置換における開弁時間(例えば、実施形態における開弁時間T2)よりも長くなるように制御することを特徴としている。
請求項3に記載した発明は、前記制御部は、前記低温状態判定部により低温状態にあると判定した場合、前記排出弁の開弁間隔(例えば、実施形態における開弁間隔T3)が前記定期循環流体置換における開弁間隔(例えば、実施形態における開弁間隔T4)よりも短くなるように制御することを特徴としている。
請求項4に記載した発明は、前記排出弁から排出される前記アノードオフガスの濃度を希釈する希釈器(例えば、実施形態における希釈ボックス31)と、該希釈器に前記カソードガスを供給するカソードガス希釈流路(例えば、実施形態における希釈ガス供給配管56)と、を備え、前記制御部は、前記流体排出量の増加に伴って、前記カソードガス希釈流路に供給する前記カソードガスの流量を増加するように制御することを特徴としている。
請求項5に記載した発明は、前記制御部は、前記第1排出弁が凍結状態にあるか否かを判定する凍結判定部(例えば、実施形態における凍結判定部46)を有し、該凍結判定部において凍結状態に無いと判定した場合、前記第1排出弁からの流体排出量を増大させて前記アノードオフガス循環流路内の流体置換を行うことを特徴としている。
請求項6に記載した発明は、前記制御部は、前記燃料電池の起動時温度および前記燃料電池の発電電流積算値を用いて前記アノードオフガス循環流路の昇温状態を判定する昇温状態判定部(例えば、実施形態における昇温状態判定部49)を有し、前記流体排出量を増大させた後、前記昇温状態判定部において前記アノードオフガス循環流路が所定温度以上に昇温したと判定した場合に前記流体排出量の増大を停止させることを特徴としている。
請求項1に記載した発明によれば、燃料電池システムが低温状態にあると判定した場合、定期循環流体置換時の流体排出量よりも多く、そして温度が周囲環境よりも高い流体を排出弁から排出するように構成したため、アノードオフガス循環流路の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス循環流路の凍結防止を図ることができる。
また、第1排出弁および前記第2排出弁のうちの一方からの定期循環流体置換を制限した後、他方からの流体排出量を増大させてアノードオフガス循環流路内の流体置換を行うことにより、他方の弁からの流体排出量を確実に増大させることができる。したがって、アノードオフガス循環流路および他方の弁の暖機能力を向上させることができ、凍結防止を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、燃料電池システムが低温状態にあると判定した場合、流体排出時において排出弁の開弁時間を定期循環流体置換時の排出弁の開弁時間よりも長くなるように構成したため、排出弁が開弁したときの1回あたりの流体排出量を増大させることができる。したがって、アノードオフガス循環流路の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス循環流路の凍結防止を図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、燃料電池システムが低温状態にあると判定した場合、流体排出時において排出弁の開弁間隔を定期循環流体置換時の排出弁の開弁間隔よりも短くなるように構成したため、単位時間あたりの排出弁の開弁時間を長くすることができ、流体排出量を増大させることができる。したがって、アノードオフガス循環流路の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス循環流路の凍結防止を図ることができる。
請求項4に記載した発明によれば、流体排出量が増大すると、希釈器におけるアノードオフガスの濃度が上昇するおそれがあるため、それに伴ってカソードガスをカソードガス希釈流路から希釈器に供給することにより、アノードオフガス循環流路の凍結防止を図ることに加えて、希釈器内のアノードオフガスの濃度上昇を確実に防止することができる。
請求項5に記載した発明によれば、第1排出弁を用いてアノードオフガス循環流路内の流体置換を行う際に、第1排出弁が凍結しているか否かを判定し、凍結していない場合、つまり第1排出弁が確実に機能する場合のみ流体置換を行うように構成したため、第1排出弁が損傷するのを防止することができるとともに、確実に第1排出弁から流体を排出することができ、凍結防止を図ることができる。
請求項6に記載した発明によれば、昇温状態判定部でアノードオフガス循環流路が所定温度以上に昇温したと判断するまで流体排出量を増大するため、確実にアノードオフガス循環流路を暖機することができ、アノードオフガス循環流路の凍結防止を図ることができる。
本発明の実施形態における燃料電池システムの概略構成図である。 本発明の実施形態における制御装置の概略ブロック図である。 本発明の第一実施形態における燃料電池システムのドレインおよびパージ方法を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態におけるドレイン弁の開閉タイミングを説明するタイムチャートである。 本発明の第一実施形態におけるドレイン排出配管の温度変化を説明する図である。 本発明の第一実施形態におけるドレイン排出配管の暖機状態を確認するために用いるグラフである。 本発明の第二実施形態における燃料電池システムのドレインおよびパージ方法を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態におけるパージガス排出配管の暖機状態を確認するために用いるグラフである。
(第一実施形態)
次に、本発明に係る燃料電池システムの第一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、本実施形態では燃料電池システムを車両に搭載した場合の説明をする。
(燃料電池システム)
図1は燃料電池システムの概略構成図である。
図1に示すように、燃料電池システム10の燃料電池11は、水素ガスなどのアノードガスと空気などのカソードガスとの電気化学反応により発電を行う固体高分子膜型燃料電池である。燃料電池11に形成されたアノードガス供給用連通孔13(アノードガス流路21の入口側)にはアノードガス供給配管23が連結され、その上流端部には水素タンク30が接続されている。また、燃料電池11に形成されたカソードガス供給用連通孔15(カソードガス流路22の入口側)にはカソードガス供給配管24が連結され、その上流端部にはエアコンプレッサ33が接続されている。なお、燃料電池11に形成されたアノードオフガス排出用連通孔14(アノードガス流路21の出口側)にはアノードオフガス排出配管(アノードオフガス循環流路)35が連結され、カソードオフガス排出用連通孔16(カソードガス流路22の出口側)にはカソードオフガス排出配管38が連結されている。
また、水素タンク30からアノードガス供給配管23に供給された水素ガスは、レギュレータ(不図示)により減圧された後、エゼクタ26を通り、燃料電池11のアノードガス流路21に供給される。また、水素タンク30の下流側近傍には、電磁駆動式の電磁弁25が設けられており、水素タンク30からの水素ガスの供給を遮断することができるように構成されている。
また、アノードオフガス排出配管35は、エゼクタ26に接続され、燃料電池11を通過し排出されたアノードオフガスを再度燃料電池11のアノードガスとして再利用できるように構成されている。さらに、アノードオフガス排出配管35には、途中で2本の配管が分岐して設けられており、一方はドレイン排出配管36であり、他方はパージガス排出配管37である。ドレイン排出配管36およびパージガス排出配管37は、それらの下流でともに希釈ボックス31に接続されている。そして、ドレイン排出配管36には電磁駆動式のドレイン弁51が設けられており、パージガス排出配管37には電磁駆動式のパージ弁52が設けられている。なお、パージガス排出配管37は、ドレイン排出配管36よりも配管径の大きいものが取り付けられている。また、アノードオフガス排出配管35とドレイン排出配管36との分岐地点には気液分離器としてキャッチタンク53が設けられている。
次に、空気(カソードガス)はエアコンプレッサ33によって加圧され、カソードガス供給配管24を通過した後、燃料電池11のカソードガス流路22に供給される。この空気中の酸素が酸化剤として発電に供された後、燃料電池11からカソードオフガスとしてカソードオフガス排出配管38に排出される。カソードオフガス排出配管38は希釈ボックス31に接続され、その後、車外へと排気される。なお、カソードオフガス排出配管38には背圧弁34が設けられている。また、カソードガス供給配管24とカソードオフガス排出配管38との間には加湿器39が架け渡して設けられている。加湿器39によりカソードガスはカソードオフガスに含まれる水分の移動により加湿されるようになっている。
また、エアコンプレッサ33と燃料電池11との間を繋ぐカソードガス供給配管24において、配管が分岐され掃気ガス導入配管54の一端が接続されている。掃気ガス導入配管54は、アノードガス供給配管23におけるエゼクタ26と燃料電池11との間に他端が接続されている。つまり、エアコンプレッサ33にて加圧された空気を燃料電池11のアノードガス流路21に供給できるようになっている。なお、掃気ガス導入配管54には電磁駆動式の電磁弁55が設けられており、エアコンプレッサ33からの空気の供給を遮断できるように構成されている。
さらに、エアコンプレッサ33と燃料電池11との間を繋ぐカソードガス供給配管24において、配管が分岐され希釈ガス供給配管56の一端が接続されている。希釈ガス供給配管56は、希釈ボックス31に他端が接続されている。つまり、エアコンプレッサ33にて加圧された空気を希釈ボックス31に直接供給できるようになっている。なお、希釈ガス供給配管56には電磁駆動式の電磁弁57が設けられており、エアコンプレッサ33からの空気の供給を遮断できるように構成されている。
ここで、アノードオフガス排出配管35におけるアノードオフガス排出用連通孔14の直後(下流側)に、温度センサ41が設けられている。温度センサ41により、燃料電池11の内部の温度と略同一の温度を検知することができるようになっている。温度センサ41からの検出結果(センサ出力)は、制御装置(ECU)45へ伝達され、その検出結果に基づいて、各種制御(後に詳述する。)を実行するか否かを決定するように構成されている。
図2は制御装置45の概略ブロック図である。図2に示すように、制御装置45は、ドレイン弁51が凍結状態になっているか否かを判定する凍結判定部46と、燃料電池11で生成された水が流通するアノードオフガス排出配管35などが低温状態にあるか否かを判定する低温状態判定部47と、ドレイン弁51およびパージ弁52の開閉を制御する排出弁開閉制御部48と、ドレイン排出配管36の暖機が完了したか否かを判定する昇温状態判定部49と、燃料電池システム10の起動中に定期的にドレイン弁51およびパージ弁52を開弁して定期循環流体置換(以下、「定期流体置換」という)を実行する定期流体置換実行部50と、を有している。
なお、「定期流体置換」とは、上述したように燃料電池システム10の起動中であって、アノードオフガス排出配管35、ドレイン排出配管36およびパージガス排出配管37の暖機が完了した状態、つまり、燃料電池システム10の通常運転時に定期的にドレイン弁51およびパージ弁52を開弁してアノードオフガスおよび生成水を排出するとともに、水素タンク30からアノードガス供給配管23へ水素を供給することによりアノード側の水素濃度を高める手段のことである。ドレイン弁51およびパージ弁52を開弁するタイミングは、キャッチタンク53の貯留水量によって設定したり、発電時の電流積算値によって設定したりすることができる。
また、制御装置45は、燃料電池11に要求される出力に応じて、電磁弁25を制御して水素タンク30から所定量の水素ガスを燃料電池11に供給することができるようになっている。また、制御装置45は、燃料電池11に要求される出力に応じて、エアコンプレッサ33を駆動して所定量の空気を燃料電池11に供給するとともに、背圧弁34を制御してカソードガス流路22への空気の供給圧力を調整できるように構成されている。
さらに、アノードガス供給配管23およびアノードオフガス排出配管35などを掃気する際に、掃気ガス導入配管54の電磁弁55を制御して所定量の空気を供給することができるように構成されている。そして、希釈ボックス31の水素濃度が上昇するのを抑制するために、希釈ガス供給配管56の電磁弁57を制御して所定量の空気を供給することができるように構成されている。
(燃料電池システムのドレインおよびパージ方法)
次に、本実施形態における燃料電池システム10のドレインおよびパージ方法について説明する。
図3は燃料電池システム10のドレインおよびパージ方法のフローチャートである。
図3に示すように、燃料電池システム10の起動信号であるイグニッションスイッチ(不図示)をオンにした状態からフローチャートが始まる。
ステップS11では、イグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定し、オフにされた場合はそのままこの処理は終了し、オフにされていない場合はステップS12へ進む。
ステップS12では、ドレイン弁51が凍結しているか否かを制御装置45の凍結判定部46において判定し、ドレイン弁51が凍結していると判定した場合にはステップS11へ戻り、凍結していないと判定した場合にはステップS13へ進む。なお、ドレイン弁51が凍結しているか否かについては、例えば予め実験によって凍結する温度を確認して凍結判定用の温度を定めておき、温度センサ41で検出された温度によって判定している。
ステップS13では、燃料電池システム10が低温状態に曝されているか否かを制御装置45の低温状態判定部47において判定し、低温状態にあると判定した場合にはステップS14へ進み、低温状態にないと判定した場合にはステップS18に進む。
ここで、低温状態にあると判定するとは、このまま燃料電池システム10を通常通り起動すると、アノードオフガス排出配管35、ドレイン排出配管36およびパージガス排出配管37において燃料電池システム10の起動直後に燃料電池11から排出された生成水が凍結するおそれがあると判断することであり、例えば、予め実験のシステムでの実験で確認された温度センサ41における設定温度値に基づいて判断される。この低温状態にあると判定した場合には、制御装置45の排出弁開閉制御部48の指示によりドレイン弁51およびパージ弁52の開閉制御を定期流体置換とは異なる制御に設定する。
具体的には、ステップS14では、定期パージを禁止して、ステップS15へ進む。つまり、パージ弁52を閉弁状態に保持してパージできない状態にする。
ステップS15では、ドレイン排出配管36から排出する単位時間あたりのドレイン量を増大させる。具体的には、図4に示すように、1回あたりのドレイン弁51の開弁時間T1を定期流体置換時の開弁時間T2よりも長くなるように設定したり、1回あたりのドレイン弁51の開弁時間は定期流体置換時と同一の開弁時間T2にして開弁間隔(インターバル)T3を定期流体置換時の開弁間隔T4よりも短くなるように設定したりすればよい。生成水は燃料電池11から排出される時点において70℃程度の温水であるため、このようにドレイン量を増大させることによりドレイン排出配管36の暖機能力が向上する。したがって、ドレイン排出配管36が凍結するおそれを短時間で解消することができる。
図5にドレイン排出配管36の温度変化の様子を示す。図5に示すように、定期流体置換のタイミングでドレイン弁51の開閉制御を行うと、ドレイン排出配管36の温度が時間の経過とともに徐々に低下して凍結発生温度を下回る(線分100)ことになるのに対して、1回あたりのドレイン弁51の開弁時間を長くした場合(線分110)およびドレイン弁51の開弁間隔を短くした場合(線分120)はドレイン排出配管36の温度が所定の範囲内で上下するだけで凍結発生温度を下回ることがない。つまり、ドレイン排出配管36の昇温性能を向上させることができる。
また、ステップS15において、希釈ボックス31のアノードガス(水素)濃度が上昇するおそれがある場合には、エアコンプレッサ33を駆動するとともに電磁弁57を開弁して、空気を希釈ボックス31へ供給するようにしてもよい。
ステップS16では、イグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定し、オフにされた場合はそのままこの処理は終了し、オフにされていない場合はステップS17へ進む。
ステップS17では、ドレイン排出配管36の暖機が完了したか否かを制御装置45の昇温状態判定部49において判定し、暖機が完了した場合にはステップS18へ進み、まだ暖機が完了していない場合にはステップS14へ戻り、ドレイン量の増大を継続させる。
ここで、ドレイン排出配管36の暖機が完了したか否かは図6に基づいて判断する。図6に示すように、ドレイン排出配管36の暖機が完了したか否かは燃料電池システム10の起動温度と、燃料電池11から発電された電流積算値と、から判定している。具体的には、領域Aの範囲内のときはドレイン排出配管36の暖機は完了していないと判定し、領域Bの範囲内のときはドレイン排出配管36の暖機は完了したと判定する。起動温度がt1(例えば、0℃)を超えたときは電流積算値に関係なく暖機は完了したと判定する。起動温度がt1以下のときは電流積算値に応じて暖機が完了したか否かを判定する。なお、起動温度がt1以下で電流積算値が少ない場合は、生成水がほとんど発生していないため、暖機は完了したと判定している。
ステップS18では、ドレイン排出配管36の暖機が完了したため、制御装置45の定期流体置換実行部50の指示によりドレイン弁51およびパージ弁52の開閉制御を定期流体置換の状態に戻して、ステップS19へ進む。
ステップS19では、イグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定し、オフにされた場合はそのままこの処理は終了し、オフにされていない場合はステップS19をイグニッションスイッチがオフにされるまで繰り返す。
本実施形態によれば、燃料電池システム10の起動後に、低温状態判定部47において低温状態にあるか否かを判定し、低温状態にあると判定した場合、定期流体置換におけるドレイン排出量よりも多くのドレインをドレイン弁51から排出するように構成したため、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の凍結防止を図ることができる。
具体的には、制御装置45の排出弁開閉制御部48の指示により、ドレイン弁51の1回あたりの開弁時間T1を定期流体置換における開弁時間T2よりも長くなるように制御するため、ドレイン弁51が開弁したときの1回あたりのドレイン排出量を増大させることができる。したがって、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の凍結防止を図ることができる。
または、制御装置45の排出弁開閉制御部48の指示により、ドレイン弁51を開弁する間隔T3が定期流体置換における開弁間隔T4よりも短くなるように制御するため、単位時間あたりのドレイン弁51の開弁時間を長くすることができ、ドレイン排出量を増大させることができる。したがって、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の凍結防止を図ることができる。
また、ドレイン排出量が増大すると、希釈ボックス31におけるアノードガスの濃度が上昇するおそれがあるため、それに伴ってカソードガスを希釈ガス供給配管56から希釈ボックス31に供給できるように構成したため、希釈ボックス31内のアノードガスの濃度上昇を確実に防止することができる。
また、制御装置45は、ドレイン弁51が凍結状態にあるか否かを判定する凍結判定部46を有し、凍結状態に無いと判定した場合、つまりドレイン弁51が確実に機能する場合のみ、ドレイン弁51からのドレイン排出量を増大させるように構成したため、ドレイン弁51が損傷するのを防止することができるとともに、確実にドレイン弁51からドレインを排出することができ、凍結防止を図ることができる。
さらに、ドレイン弁51からのドレイン排出量を増大させてアノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の流体置換を行う際に、パージ弁52からの定期流体置換を禁止してから流体置換を行うことにより、ドレイン弁51からのドレイン排出量を確実に増大させることができる。したがって、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の凍結防止を図ることができる。
そして、制御装置45の昇温状態判定部49の指示により、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36が所定温度以上に昇温したと判定した場合にドレイン排出量の増大を停止させるように構成したため、確実にアノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36を暖機することができ、アノードオフガス排出配管35およびドレイン排出配管36の凍結防止を図ることができる。
なお、本実施形態ではステップS14において、定期パージを禁止してパージできない状態に保持したが、完全に禁止するのではなく、定期パージよりもパージ量を少なくする、つまり定期パージを制限する構成にしてもよい。この場合、希釈ボックス31内のアノードガス濃度の調整が必要である。
(第二実施形態)
次に、本発明に係る燃料電池システムの第二実施形態を図7〜図8に基づいて説明する。なお、本実施形態は第一実施形態と燃料電池システムのドレインおよびパージ方法が異なるのみであり、燃料電池システムの構成は第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
(燃料電池システムのドレインおよびパージ方法)
本実施形態における燃料電池システム10のドレインおよびパージ方法について説明する。
図7は燃料電池システム10のドレインおよびパージ方法のフローチャートである。
図7に示すように、燃料電池システム10の起動信号であるイグニッションスイッチ(不図示)をオンにした状態からフローチャートが始まる。
ステップS21では、イグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定し、オフにされた場合はそのままこの処理は終了し、オフにされていない場合はステップS22へ進む。
ステップS22では、燃料電池システム10が低温状態に曝されているか否かを制御装置45の低温状態判定部47において判定し、低温状態にあると判定した場合にはステップS23へ進み、低温状態にないと判定した場合にはステップS27に進む。
ここで、低温状態にあると判定した場合は、このまま燃料電池システム10を通常通り起動すると、アノードオフガス排出配管35、ドレイン排出配管36およびパージガス排出配管37において燃料電池システム10の起動直後に燃料電池11から排出された生成水が凍結するおそれがあると判断し、制御装置45の排出弁開閉制御部48の指示によりドレイン弁51およびパージ弁52の開閉制御を定期流体置換とは異なる制御に設定する。
具体的には、ステップS23では、定期ドレインを禁止して、ステップS24へ進む。つまり、ドレイン弁51を閉弁状態に保持してドレイン排出配管36からドレインを排出できない状態にする。
ステップS24では、パージガス排出配管37から排出する単位時間あたりのパージ量を増大させる。具体的には、図4に示す動作をパージ弁52に当てはめ、1回あたりのパージ弁52の開弁時間T1を定期流体置換時の開弁時間T2よりも長くなるように設定したり、1回あたりのパージ弁52の開弁時間は定期流体置換時と同一の開弁時間T2にして開弁間隔T3を定期流体置換時の開弁間隔T4よりも短くなるように設定したりすればよい。このように構成することにより、パージガスだけでなくキャッチタンク53から溢れた生成水がパージガス排出配管37から希釈ボックス31へと排出される。生成水は燃料電池11から排出される時点において70℃程度の温水であるため、このようにパージ量を増大させることによりパージガス排出配管37の暖機能力が向上する。したがって、パージガス排出配管37が凍結するおそれを短時間で解消することができる。
また、パージガス排出配管37の温度変化の様子は図5と略同一の温度変化になる。つまり、定期流体置換のタイミングでパージ弁52の開閉制御を行うと、パージガス排出配管37の温度が時間の経過とともに徐々に低下して凍結発生温度を下回る(線分100)ことになるのに対して、1回あたりのパージ弁52の開弁時間を長くした場合(線分110)およびパージ弁52の開弁間隔を短くした場合(線分120)はパージガス排出配管37の温度が所定の範囲内で上下するだけで凍結発生温度を下回ることがない。つまり、パージガス排出配管37の昇温性能を向上させることができる。
また、ステップS24において、希釈ボックス31のアノードガス(水素)濃度が上昇するおそれがある場合には、エアコンプレッサ33を駆動するとともに電磁弁57を開弁して、空気を希釈ボックス31へ供給するようにしてもよい。
ステップS25では、イグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定し、オフにされた場合はそのままこの処理は終了し、オフにされていない場合はステップS26へ進む。
ステップS26では、パージガス排出配管37の暖機が完了したか否かを制御装置45の昇温状態判定部49において判定し、暖機が完了した場合にはステップS27へ進み、まだ暖機が完了していない場合にはステップS23へ戻り、ドレイン量の増大を継続させる。
ここで、パージガス排出配管37の暖機が完了したか否かは図8に基づいて判断する。図8に示すように、パージガス排出配管37の暖機が完了したか否かは燃料電池システム10の起動温度と、燃料電池11から発電された電流積算値と、から判定している。具体的には、領域Cの範囲内のときはパージガス排出配管37の暖機は完了していないと判定し、領域Dの範囲内のときはパージガス排出配管37の暖機は完了したと判定する。起動温度がt1(例えば、0℃)を超えたときは電流積算値に関係なく暖機は完了したと判定する。起動温度がt1以下のときは電流積算値に応じて暖機が完了したか否かを判定する。なお、起動温度がt1以下で電流積算値が少ない場合は生成水がほとんど発生していないため、暖機は完了したと判定している。
ステップS27では、パージガス排出配管37の暖機が完了したため、制御装置45の定期流体置換実行部50の指示によりドレイン弁51およびパージ弁52の開閉制御を定期流体置換の状態に戻して、ステップS28へ進む。
ステップS28では、イグニッションスイッチがオフにされたか否かを判定し、オフにされた場合はそのままこの処理は終了し、オフにされていない場合はステップS28をイグニッションスイッチがオフにされるまで繰り返す。
本実施形態によれば、燃料電池システム10の起動後に、低温状態判定部47において低温状態にあるか否かを判定し、低温状態にあると判定した場合、定期流体置換におけるパージ量よりも多くのパージガスをパージ弁52から排出するように構成したため、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の凍結防止を図ることができる。
具体的には、制御装置45の排出弁開閉制御部48の指示により、パージ弁52の1回あたりの開弁時間T1を定期流体置換における開弁時間T2よりも長くなるように制御するため、パージ弁52が開弁したときの1回あたりのパージ量を増大させることができる。また、ドレイン弁51を閉弁しているため、キャッチタンク53から溢れたドレインがパージガス排出配管37へと導かれる。したがって、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の凍結防止を図ることができる。
または、制御装置45の排出弁開閉制御部48の指示により、パージ弁52を開弁する間隔T3が定期流体置換における開弁間隔T4よりも短くなるように制御するため、単位時間あたりのパージ弁52の開弁時間を長くすることができ、パージ量を増大させることができる。また、ドレイン弁51を閉弁しているため、キャッチタンク53から溢れたドレインがパージガス排出配管37へと導かれる。したがって、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の凍結防止を図ることができる。
さらに、パージ弁52からのパージ量を増大させてアノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の流体置換を行う際に、ドレイン弁51からの定期流体置換を禁止してから流体置換を行うことにより、パージ弁52からのパージ量を確実に増大させることができる。また、ドレイン弁51を閉弁しているため、キャッチタンク53から溢れたドレインがパージガス排出配管37へと導かれる。したがって、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の暖機能力を向上させることができ、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の凍結防止を図ることができる。
そして、制御装置45の昇温状態判定部49の指示により、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37が所定温度以上に昇温したと判定した場合にパージ量の増大を停止させるように構成したため、確実にアノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37を暖機することができ、アノードオフガス排出配管35およびパージガス排出配管37の凍結防止を図ることができる。
なお、本実施形態ではステップS23において、定期ドレインを禁止してドレイン排出配管36からドレインを排出できない状態に保持したが、完全に禁止するのではなく、定期ドレインよりもドレイン排出量を少なくする、つまり定期ドレインを制限する構成にしてもよい。この場合、希釈ボックス31内のアノードガス濃度の調整が必要である。
尚、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態において、燃料電池の温度を検出する温度センサをアノードオフガス排出配管に取り付けた構成にしたが、燃料電池の温度を直接検出してもよい。また、温度センサは1箇所だけでなく、複数箇所に取り付けてもよく、その場合には、いずれかの温度を検出するようにしたり、各温度センサの平均値を求めるようにしたりしてもよい。
また、本実施形態において、暖機が未完了でイグニッションスイッチがオフされた場合は処理を終了するように構成したが、暖気が完了するまで強制的に発電を継続するように構成してもよい。
10…燃料電池システム 11…燃料電池 23…アノードガス供給配管(アノードガス流路) 24…カソードガス供給配管(カソードガス流路) 30…水素タンク(アノードガス供給部) 31…希釈ボックス(希釈器) 35…アノードオフガス排出配管(アノードオフガス循環流路) 45…制御装置(制御部) 46…凍結判定部 47…低温状態判定部 49…昇温状態判定部 51…ドレイン弁(排出弁、第1排出弁) 52…パージ弁(排出弁、第2排出弁) 56…希釈ガス供給配管(カソードガス希釈流路) T1…開弁時間 T2…定期流体置換時の開弁時間 T3…開弁間隔 T4…定期流体置換時の開弁間隔

Claims (6)

  1. アノードガスが供給されるアノードガス流路と、
    カソードガスが供給されるカソードガス流路と、
    前記アノードガス流路に前記アノードガスが供給されるとともに、前記カソードガス流路に前記カソードガスが供給されることにより発電を行う燃料電池と、
    前記アノードガス流路に前記アノードガスを供給するアノードガス供給部と、
    前記燃料電池を通過し排出されたアノードオフガスが、再度前記アノードガス流路を介して前記燃料電池に戻されるアノードオフガス循環流路と、
    該アノードオフガス循環流路内の流体を外部に排出する排出弁と、を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記排出弁は、前記アノードオフガス循環流路から分岐して設けられた第1排出弁と、該第1排出弁が分岐して設けられた前記アノードオフガス循環流路上の位置から下流側に配された第2排出弁と、を少なくとも有し、
    前記アノードガス供給部および前記排出弁を制御し、前記アノードガス供給部から前記アノードガス流路に前記アノードガスを供給しつつ、前記排出弁を定期的に開弁することで前記アノードオフガス循環流路内の流体を排出する定期循環流体置換を行う制御部を備え、
    該制御部は、
    前記燃料電池の起動後に、低温状態にあるか否かを判定する低温状態判定部を有し、
    該低温状態判定部により低温状態にあると判定した場合、前記第1排出弁および前記第2排出弁のうちの一方からの定期循環流体置換を制限した後、他方からの流体排出量を増大させて前記アノードオフガス循環流路内の流体置換を行うことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御部は、
    前記低温状態判定部により低温状態にあると判定した場合、前記排出弁の1回あたりの開弁時間を前記定期循環流体置換における開弁時間よりも長くなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御部は、
    前記低温状態判定部により低温状態にあると判定した場合、前記排出弁の開弁間隔が前記定期循環流体置換における開弁間隔よりも短くなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記排出弁から排出される前記アノードオフガスの濃度を希釈する希釈器と、
    該希釈器に前記カソードガスを供給するカソードガス希釈流路と、を備え、
    前記制御部は、
    前記流体排出量の増加に伴って、前記カソードガス希釈流路に供給する前記カソードガスの流量を増加するように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御部は、
    前記第1排出弁が凍結状態にあるか否かを判定する凍結判定部を有し、
    該凍結判定部において凍結状態に無いと判定した場合、前記第1排出弁からの流体排出量を増大させて前記アノードオフガス循環流路内の流体置換を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池システム。
  6. 前記制御部は、
    前記燃料電池の起動時温度および前記燃料電池の発電電流積算値を用いて前記アノードオフガス循環流路の昇温状態を判定する昇温状態判定部を有し、
    前記流体排出量を増大させた後、前記昇温状態判定部において前記アノードオフガス循環流路が所定温度以上に昇温したと判定した場合に前記流体排出量の増大を停止させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電池システム。
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