JP4886580B2 - バーンイン試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通電させると自己発熱によって高温になる半導体デバイスをバーンイン試験するためのバーンイン試験装置に関するものである。
近年、半導体デバイスの高機能・高性能化に伴い、その発熱量は、年々増加傾向にある。一方、半導体デバイスは、製造工程の最終検査でバーンイン試験を行う。バーンイン試験は、通常の使用温度よりも高い温度と通常の使用電圧よりも高い電圧に試験対象物である半導体デバイスをさらすことにより、不良品を見分けるものであり、これによって初期不良や経年劣化の発生を低減することができる。これに関連する技術が特許文献1などに記載されている。
特開2003−84030号公報
バーンイン試験の温度制御においては、デバイス毎の温度にバラツキが生じないようにしなければならないが、デバイスの発熱量はデバイス毎に異なるので、従来のバーンイン試験装置では、デバイス毎に温度のバラツキが生じていた。
また、従来のバーンイン試験装置は、デバイスの高発熱化を想定して製造されておらず、多数のデバイスを個別に温度制御するのは困難であった。
そのため、デバイスの高発熱化に対応し、デバイス毎の温度制御が可能なバーンイン試験装置の開発が望まれていた。
そこで本発明は、デバイスの高発熱化に対応し、デバイス毎の温度制御が可能なバーンイン試験装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、通電されると、自己発熱によって目標とした温度帯を超えて発熱する試料体を目標の温度帯に制御して試験を行うバーンイン試験装置であって、気体を供給可能な気体供給手段と、複数の試料体を実装可能な一又は複数の試験室と、前記気体供給手段により供給される気体を前記試験室に向けて供給可能な送風ダクトと、前記送風ダクトと前記試験室とを分割し、試験室に実装される試料体と対向するように配置される境界板とを備えており、気体供給手段により送風ダクトを介して供給された気体を、試験室に実装された各試料体の発熱状況に応じ、試料体毎に流量調整して吹き付け可能であり、各試料体に対応して前記境界板に設けられ、気体供給手段によって送風ダクトに供給された気体を試験室に対して吹き出し可能な吹出口を備え、前記境界板において吹出口に対して隣接する位置に排気口が設けられており、各吹出口から対応する試料体に向かう気体流路となる、試料体側に向けて突出した案内筒を備えており、前記案内筒は、前記境界板の各吹出口に相当する位置に取り付けられていることを特徴とした。
これにより、バーンイン試験される全ての高発熱の試料体を個別に温度制御することができる。試料体が個別に温度制御されるため、試料体毎の到達温度のばらつきを小さくすることができる。
また、送風ダクトから供給された空気が、案内筒を通って試料体に吹き付けられる。そのため、送風ダクトから試験室に供給される空気は、案内筒によって流れの向きが修正され、確実に試料体に向けて吹き出される。その結果、吹出口から吹き出される空気は確実に試料体を捉えることができる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記各吹出口に対応して配され、送風ダクトから試験室に吹き出される気体の流量を試料体毎に調整可能な流量調整手段を備えることを特徴とした。
請求項2のバーンイン試験装置では、流量調整手段が各試料体に対応して配されているため、送風ダクトから試験室に吹き出される気体の流量を試料体毎に調整することができる。これにより、発熱量の異なる試料体が単一の試験室内に複数実装される場合であっても、各試料体を別個独立に温度制御させることができる。また、請求項2のバーンイン試験装置は、試料体の温度制御に使われる気体の流路が一系統で済むため、流路の構成が単純であり製作が容易である。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記案内筒の内側又は端部に、筒内の流路面積を拡大縮小できる流量調整手段が配されることを特徴とした。
請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において、前記流量調整手段は、一又は複数の第一送気孔を有する第一シャッターと、前記第一送気孔に対応する第二送気孔を有し、前記第一シャッターに対して重ねて配置される第二シャッターと、第一、第二シャッターのいずれか一方又は双方を作動させることが可能な駆動装置とを備え、第一、第二シャッターのいずれか一方又は双方を他方に対して相対移動させることにより、第一送気孔と第二送気孔との重複部分の面積を変化させて、試料体毎に吹き付けられる気体の流量を調整可能であることを特徴とした。
これにより状況に応じて、第一シャッターの第一送気孔と第二シャッターの第二送気孔との重複部分の面積を変化させて、試料体毎に吹き付けられる気体の流量を容易に調整することができる。
請求項5の発明は、請求項2又は3の発明において、前記流量調整手段は、回転して姿勢を変えることにより送風ダクトから試験室への気体の流れを妨げることが可能な羽根板と、前記羽根板を回転させることが可能な駆動装置とを備え、前記羽根板を回転させて、試料体毎に吹き付けられる気体の流量を調整可能であることを特徴とした。
これにより状況に応じて、羽根板を回転させて送風ダクトから試験室に流れる気体の流れを遮ることができ、試料体毎に吹き付けられる気体の流量を容易に調整することができる。
ここで、本発明に係るバーンイン試験装置における冷却効果は、試料体に吹き付けられる単位時間当たりの気体量、即ち気体の流速に依存する。しかし、一般にダクト内を流れる気体の流速は下流になるほど減速するため、吹出口が送風ダクトの上流から下流に向かうに従って複数配置された場合には、各吹出口から吹き出される気体の流速が不均一になる可能性がある。
かかる知見に基づいて提案される請求項6のバーンイン試験装置は、請求項1〜5のいずれかの発明において、気体供給手段から供給される気体が流れる送風ダクトの流路面積は、下流になるに従い小さくなることを特徴とした。
請求項6の送風ダクトは、下流になるに従い流路断面積が小さくなるように形成されており、送風ダクト内を流れる気体の流速を上流から下流まで略一定にさせることができる。そのため、吹出口が送風ダクトの上流から下流に向かうに従って複数配置された場合であっても、各吹出口から吹き出される気体の流速を略均一にし、同一条件の下で試料体の温度制御を行うことができる。
本発明のバーンイン試験装置では、試験対象となる試料体の高発熱化に対応し、試料体毎に発熱を制御することができ、各試料体の到達温度のばらつきを小さくすることができる。
以下、本発明の第一実施形態であるバーンイン試験装置について図面を参照しながら説明する。図1において、1は本実施形態のバーンイン試験装置である。バーンイン試験装置1は、バーンインボード3に実装された試料体2を、通常の使用温度よりも高い温度と通常の使用電圧よりも高い電圧にさらすバーンイン試験を行うものである。バーンイン試験は、試料体の不良品を見分けるためものであり、これによって初期不良や経年劣化の発生を低減させることができる。
本実施形態のバーンイン試験装置1は、高発熱の半導体デバイスが試料体2として想定されている。具体的には、図2に示すように、試料体2は、断熱せずに無風の状態で通電させると、自己発熱によってバーンイン試験において目標とされる温度帯を超えて発熱するものであり、1デバイス当たりの発熱量が5W以上の半導体デバイスを主な対象とする。
さらに具体的には、バーンイン試験装置1では、試料体2として、従来公知のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やC−MOS FET(Complementary Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、システムLSI(System Large Scale Integration)、DSP(Digital Signal Processor)に代表されるような通電時の発熱量が極めて大きなものが採用される。本実施形態のバーンイン試験装置1は、試験室22に配置された試料体2に対して多量の空気を吹き付け、試料体2と空気との間で熱交換を行わせることにより試料体2の温度を制御するものである。
図1に示すように、本実施形態のバーンイン試験装置1は、恒温槽5に、バーンイン試験が行われる試験部17と、モータ7によって駆動される送風機8と、送風ダクト10と、排気ダクト11とを備えている。
図1に示すように、恒温槽5は、外周部分が断熱性の高い断熱壁6によって囲まれた箱体である。試験部17は、バーンイン試験装置1の主要部をなすものであり、送風ダクト10と排気ダクト11とに挟み込まれて配置されている。そして送風ダクト10の上流側には、送風機8(気体供給手段)が配置されている。また、送風ダクト10の上流端と排気ダクト11の下流端とは連通しており、一系統の流路が形成されている。
送風機8は遠心ファンであり、回転数の制御が可能である。また、本実施形態のバーンイン試験装置1では、従来のバーンイン試験装置に用いられる送風機よりも風量が大きいものが用いられている。送風機8の風量としては、例えば60〜100m3/minであることが望ましく、例えば1機当たりの最大風量が40m3/minである送風機を2機配置する等、1機当たりの最大風量が小さいものを複数配することにより同等の風量を確保する構成としてもよい。
送風ダクト10および排気ダクト11は、それぞれ試験部17と隣り合うように配置された空気流路である。送風ダクト10と排気ダクト11とは試験部17を挟むように配置されている。
送風ダクト10と試験部17とは送風側仕切壁12により仕切られ、送風側仕切壁12には複数の送風分岐口15が設けられている。送風機8から送風ダクト10に供給された空気は、送風分岐口15を通って試験部17に送り込まれる。
同様に排気ダクト11と試験部17とは排気側仕切壁13により仕切られ、排気側仕切壁13には複数の排気分岐口16が設けられている。試験部17から排出される気体は、排気分岐口16を通って排気ダクト11に送り込まれる。
図1に示すように、試験部17は、仕切壁12,13,14で周囲を囲って形成される。試験部17内は、複数の水平板20によって上下方向に複数の領域に区分され、各領域が一つの試験ユニット21として機能している。本実施形態では、図1に示すように上下5層にわたって試験ユニット21(以下、上方から順に試験ユニット21a〜21eとも称す)が形成されている。
図3に示すように、試験ユニット21は、境界板27によってさらに上下2層に分けられ、下層部分が試験室22として機能し、上層部分が分岐送風ダクト25および分岐排気ダクト26を備えたダクト空間23として機能する。試験室22は、試料体2が収容されてバーンイン試験が行われる空間である。分岐送風ダクト25は、送風ダクト10から供給された空気を試験室22に送り込むための空気流路である。分岐排気ダクト26は、試験室22から排出される空気を排気ダクト11に送り込むための空気流路である。
試験ユニット21の下層部分である試験室22は、試料体2が実装されるバーンインボード3が収容されてバーンイン試験が行われる空間である。試験室22は、境界板27により天面が形成され、水平板20(試験ユニット21eについては仕切板14)によって底面が形成された空間であり、側面が送風側仕切壁12や排気側仕切壁13等で閉塞されている。試験室22は、後に詳述するように境界板27に設けられた吹出口30や排気口31を介してダクト空間23側と連通しているが、これ以外の部分では外部と連通していない。
バーンインボード3は、複数の試料体2を実装することができ、実装された試料体2に対して通電することができるボードである。試験室22は、バーンインボード3と電気的に接続するための電圧印加ユニット(図示せず)と、試料体2又は試料体2近傍の温度を検出する温度センサ(図示せず)とを有する。
試験ユニット21a〜21eの上層部分をなすダクト空間23は、水平板20(試験ユニット21aについては仕切壁14)を天面とし、境界板27を底面とする空間である。ダクト空間23の側面は、送風ダクト10側に設けられた送風分岐口15、並びに、排気ダクト11側に設けられた排気分岐口16において開口しているが、他の部分は閉塞されている。
また、図3に示すように、ダクト空間23には、分岐送風ダクト25および分岐排気ダクト26がそれぞれ複数形成されている。ダクト空間23に配置された分岐送風ダクト25および分岐排気ダクト26は、仕切壁28によって区分されて、それぞれ交互に隣接して並べられている。分岐送風ダクト25および分岐排気ダクト26は、ともに送風ダクト10側から排気ダクト11側に向けて伸びる空気流路であり、送風ダクト10側を上流とし、排気ダクト側11を下流とする。すなわち、分岐送風ダクト25は、送風ダクト10を介して供給され、試験室22に向けて流れる空気が流れる空気流路であり、分岐排気ダクト26は、試験室22から排出された空気を排気ダクト11に向けて流す空気流路である。
分岐送風ダクト25は、送風分岐口15によって上流端(送風ダクト10側)が送風ダクト10に連通されており、下流端(排気ダクト11側)が仕切壁28によって閉塞され、袋小路となるように形成されている。また分岐送風ダクト25は、テーパー状であり、下流になるに従い徐々に幅狭になるよう形成されている。そのため、分岐送風ダクト25の流路断面積は、下流になるに従いに小さくなり、上流になるに従い大きくなる。
また、分岐送風ダクト25は、バーンインボード3に実装される試料体2の列の直上を通過するようにダクト空間23に形成されている。
上記した境界板27のうち、分岐送風ダクト25の底面をなす部分には、複数の吹出口30が設けられている。さらに具体的には、各分岐送風ダクト25には、分岐送風ダクト25を流れる空気流の流れ方向上流側から下流側に向けて吹出口30が複数設けられている。各吹出口30は、試験室22内に設置されるバーンインボード3に実装される各試料体2の位置にあわせて設けられている。また、各吹出口30に、後に詳述する流量調整手段33が設けられており、これにより吹出口30を通過して試験室22側に吹き出す空気量を調整することができる。
また、境界板27の各吹出口30に相当する位置には、図4に示すように、案内筒35が取り付けられている。各案内筒35は、それぞれ試験室22において吹出口30に対して下方に位置する試料体2側に向けて突出している。案内筒35は、境界板27の吹出口30からバーンインボード3に実装された試料体2に向かう空気流路となる筒体である。案内筒35の断面形状は、空気を吹き付けられる試料体2の上面の形状と略同一である。案内筒35は、上端側が境界板27の各吹出口30が設けられた部分に取り付けられており、下端側が試験室22側に向けて突出している。
これに対し、分岐排気ダクト26は、上流端(送風ダクト10側)が仕切壁28によって閉塞され、袋小路となるように形成されている。分岐排気ダクト26は、排気分岐口16によって下流端(排気ダクト11側)が排気ダクト11に連通されている。そして分岐排気ダクト26は、テーパー状であり、下流になるに従い徐々に幅広となるように形成されている。そのため、分岐排気ダクト26の流路断面積は、上流になるに従い小さくなり、下流になるに従い大きくなる。
上記した境界板27のうち、分岐排気ダクト26の底面をなす部分には、複数の排気口31が設けられている。排気口31は、各分岐排気ダクト26に設けられている。さらに具体的には、排気口31は、分岐排気ダクト26を流れる空気流の流れ方向上流側から下流側に向けて複数設けられている。すなわち、排気口31は、境界板27において、各分岐送風ダクト25に複数設けられた吹出口30の列に対して隣接する位置において、吹出口30と同様に列状に設けられている。
図5(b)に示すように、上記した流量調整手段33は、固定シャッター36(第一シャッター)と、可動シャッター38(第二シャッター)と、駆動装置45とを有する。固定シャッター36は上記した案内筒35の断面形状と略同一の板材であり、案内筒35の下端側の開口部分全体を塞ぐように取り付けられている。固定シャッター36には、スリット37(第一送気孔)が所定の間隔で複数平行に並べて形成されている。
可動シャッター38は、図5(b)に示すように板状のシャッター部40と板状の連結部42とが直交した断面「L」字状の部材である。シャッター部40は、前記固定シャッター36と重ねて配置される部分であり、連結部42は、駆動装置45と連結される部分である。
シャッター部40は、固定シャッター36と同様に、吹出口30と略同一形状の板であり、スリット41(第二送気孔)が所定の間隔で複数平行に並べられている。シャッター部40は、固定シャッター36に重ねて配置されており、固定シャッター36に対して摺動可能とされている。シャッター部40には、固定シャッター36のスリット37と同様に直線的に伸びるスリット41が設けられている。また、スリット41は、固定シャッター36のスリット37と同じ向きに並んでいる。そのため、流量調整手段33は、可動シャッター38をスリット37,41に対して略直交する方向にスライドさせることにより、スリット37,41を連通させたり、スリット37の一部又は全部を閉塞したりすることができる。
すなわち、可動シャッター38は、固定シャッター36に対して固定されておらず、スリット41が並ぶ方向に移動可能である。可動シャッター38を固定シャッター36に対して相対移動させることにより、固定シャッター36のスリット37と可動シャッター38のスリット41とが重複する部分の面積を変化させることができる。固定シャッター36のスリット37と可動シャッター38のスリット41とが略一致する場合に、スリット37,41の重複部分の面積は最大となり、固定シャッター36のスリット37と可動シャッター38のスリット41とが全く一致しない場合に、スリット37,41の重複部分の面積は最小となる。
上記した可動シャッター38の連結部42には孔が設けられている。連結部42の孔は、後述する駆動装置45の回転軸47を挿通可能な大きさとされている。連結部42の孔に相当する位置には、ナット43が溶接等により取り付けられており、駆動装置45の回転軸47を螺合させることができる。
駆動装置45は、モータ46を備えている。本実施形態においてモータ46は、電動モータである。モータ46の回転軸47は、ネジ軸となっている。モータ46は、可動シャッター38を構成する連結部42の側方に配置されている。また、モータ46の回転軸47は、可動シャッター38の連結部42に設けられた孔に挿通され、ナット43と螺合している。そのため、モータ46を作動させて回転軸47回転させると、可動シャッター38を駆動装置45の回転軸47に沿って移動させることができる。その結果、可動シャッター38を固定シャッター36に対して側方、すなわち固定シャッター36および可動シャッター38に設けられたスリット37,41に対して略直交する方向にスライドさせることができる。
図6(a)に示すように、本実施形態の流量調整手段33において、ナット43がモータ46から最も離れた位置にある初期状態では、固定シャッター36のスリット37と可動シャッター38のスリット41とが略一致しており、両スリットの重複部分の面積が最大となる。そして、図6(b)に示すようにナット43がモータ46に近づくにつれて、固定シャッター36のスリット37と可動シャッター38のスリット41との重複部分の面積は徐々に小さくなる。図6(c)に示すように、ナット43が最もモータ46に近づいたとき、固定シャッター36のスリット37と可動シャッター38のスリット41との重複部分はほとんどなくなり、最小となる。
続いて、上記の構成からなるバーンイン試験装置1の動作について説明する。バーンイン試験装置1によりバーンイン試験を実施する場合は、複数の試料体2がバーンインボード3に実装される。
この際、図5(b)に示すように、バーンインボード3に実装された試料体2の上面には、熱交換器50が装着される。熱交換器50は、試料体2の上面と接触する本体部51と、フィンからなる放熱部52とで構成される。熱交換器50は、金属などの熱伝導性に優れる材質により形成される。試料体2で生じた熱は、熱交換器50の本体部51を介して放熱部52に伝達される。そして該熱交換部50と送風機8から供給される空気との間で熱交換が行われ、試料体2の熱が放熱される。熱交換器50を用いることにより、熱を放熱させる部分の面積が大きくなるため、効率的に試料体2の温度を制御することができる。
上記したようにして試料体2を実装したバーンインボード3が準備されると、これが恒温槽5内に設けられた試験室22内にセットされる。その後、恒温槽5の扉(図示せず)が閉じられ、バーンイン試験装置1の電源が入れられる。これにより、バーンインボード3に実装された各試料体2に対する通電が開始され、バーンイン試験が始まる。
ここで、本実施形態のバーンイン試験装置1は、通電させると自己発熱によってバーンイン試験で目標とされる温度帯を超えて発熱する試料体2を試験対象とする。そのため、上記したようにして試料体2に対する通電が開始されると、試料体2は、間もなく図2に示すようにバーンイン試験の目標とする温度帯(以下、試験温度帯とも称す)を超えて発熱することとなる。そこで本実施形態のバーンイン試験装置1では、試料体2あるいはこの近傍に設置されている温度センサ(図示せず)の検知温度が試験温度帯を超えたことを条件として、送風機8によって供給される多量の空気を各試料体2に吹き付けることにより、各試料体2の温度制御を行う。
さらに詳細に説明すると、バーンイン試験装置1は、バーンイン試験が開始されると、送風機8が作動しはじめ、大量の空気が送風ダクト10に供給される。送風ダクト10に供給された空気は、送風ダクト10と試験部17とを繋ぐ複数の送風分岐口15を通って各試験ユニット21に設けられた複数の分岐送風ダクト25に分かれて供給される。
分岐送風ダクト25に流入した空気は、仕切壁28に沿って下流側に向けて流れる。この際、分岐送風ダクト25を流れる空気の一部は、上流側から下流側に向かう途中に分岐送風ダクト25の底面をなす境界板27に複数設けられた各吹出口30から、境界板27の下方に形成された試験室22側に向けて吹き出される。また、分岐送風ダクト25を流れる空気の残部は、さらに下流側に向けて流れる。
上記したようにして各吹出口30から試験室22側に向けて空気が吹き出されると、吹き出された空気は、各吹出口30に相当する位置に取り付けられている案内筒35を通って吹出口30の真下に配置された試料体2に向けて案内された状態で吹き付けられる。
一方、各案内筒35を介して各試料体2に対して吹き出される空気の流量は、吹出口30に取り付けられた流量調整手段33により調整される。具体的には試験室22内の温度センサ(図示せず)により試料体2又は試料体2近傍の温度が検出され、検出された温度に応じて試料体2に吹き付ける空気の流量が調整される。
さらに具体的には、自己発熱により試料体2の温度が上昇し、バーンイン試験において目標となる温度帯よりも試料体2の温度が高くなった場合には、流量調整手段33のモータ46を駆動させて、図6(a)に示すように可動シャッター38に固定されたナット43がモータ46から離れた位置になるように移動させる。これにより、固定シャッター36のスリット37と可動シャッター38のスリット41との重複部分の面積を大きくし、試料体2側に向けて吹き付けられる空気の量を増加させることができる。
これに対し、試料体2に吹き付ける空気の量が多すぎる場合には、流量調整手段33のモータ46を駆動させて、図6(b),(c)に示すように可動シャッター38に固定されたナット43がモータ46に近づくように移動させる。これにより、固定シャッター36のスリット37と可動シャッター38のスリット41との重複部分の面積を小さくさせ、試料体2側に向けて吹き付けられる空気の量を減少させることができる。
このようにして流量調整して試料体2側に空気が吹き付けられると、この空気と、試料体2の上面に装着された熱交換器50の放熱部52との間で熱交換が行われる。これにより、試料体2の熱が熱交換器50で放熱され、自己発熱により上昇した試料体2の温度が目標とする温度帯の範囲内となるように調整される。
分岐送風ダクト25に設けられた各吹出口30から各試料体2に向けて吹き付けられた空気は、試験室22内で側方に向けて流れる。その後、この空気は、試験室22の天面をなす境界板27に設けられた排気口31を介してダクト空間23内に形成された分岐排気ダクト26に向けて流出する。その後、空気は、分岐排気ダクト26内を下流側、すなわち排気分岐口16側に向けて流れた後、排気ダクト11に流出する。
上記したようにしてバーンイン試験を開始した後、所定時間が経過する等して試験終了のタイミングに到達すると、バーンインボード3に実装された試料体2への通電が終了すると共に、送風機8による送風も完了する。これにより、一連のバーンイン試験が完了する。
上記したように、本実施形態のバーンイン試験装置1は、流量調整手段33が各試料体2に対応して配されているため、分岐送風ダクト25から試験室22に吹き出される気体の流量を試料体2毎に調整することができる。これにより、発熱量の異なる試料体2が単一の試験室22内に複数実装される場合であっても、各試料体2を別個独立に温度制御させることができ、試料体2毎の到達温度のばらつきを小さくすることができる。
また、本実施形態のバーンイン試験装置1は、試料体2の温度制御に使われる気体の流路が一系統で済むため、流路の構成が単純であり製作が容易である。さらに複数の試験室に対して略同一条件で空気を供給できるため、大量の試料体2を同時に試験することができる。
なお、上記のように、本実施形態のバーンイン試験装置1の試験対象たる試料体2は、例えばIGBTやC−MOS FET、システムLSI、DSPのようなものであり、自己発熱量が極めて大きい。そのため、本実施形態のバーンイン試験装置1で試験を行う場合は、自己発熱により試料体2および試験室22内の温度を昇温させることができる。そのため従来のバーンイン試験装置に取り付けられていた加熱器を、本実施形態のバーンイン試験装置1では必ずしも必要としない。従って、本実施形態のバーンイン試験装置1は、従来のバーンイン試験装置と比べて装置を簡素化し製造コストを抑えることができる。
上記したように、本実施形態のバーンイン試験装置1では、分岐送風ダクト25が、図3に示すように仕切壁28によって下流になるに従いダクトの流路断面積が小さくなるように形成されている。そのため、バーンイン試験装置1では、分岐送風ダクト25内を流れる空気の流速が部位によらず略均一であり、流量調整手段33においてスリット37,41の重なりによって形成される隙間(開口)面積に対応した冷却能力を発揮させることができる。
さらに詳細に説明すると、仮に上記した分岐送風ダクト25の流路断面積が上流側から下流側にかけて略均一であったとした場合は、当該気体の流速は下流になるほど減速する。そのため、分岐送風ダクト25の流路断面積が上流側と下流側とで同一である場合には、各吹出口30から吹き出される空気の流速が不均一になる。よって、このような構造である場合は、分岐送風ダクト25の上流側と下流側とで上記した流量調整手段33の開度を同程度に調整したとしても、単位時間当たりに試料体2に吹き付けられる空気量が異なることとなり、冷却効率に差異が生じるおそれがある。
しかし、本実施形態で採用されている分岐送風ダクト25は、下流になるに従い流路断面積が小さくなるように形成されている。そのため、分岐送風ダクト25内を流れる空気は、さほど減速されずに下流側に到達することができる。従って上流側に位置する吹出口30から吹き出す空気の流速と下流側の吹出口30から吹き出す空気の流速とに大差はない。すなわち本実施形態のバーンイン装置1では、吹出口30から単位時間当たりに吹出可能な空気の流量が吹出口30の設けられている位置によらず略均一である。
よって、本実施形態のバーンイン試験装置1では、吹出口30が設けられている位置が分岐送風ダクト25の上流側、下流側のいずれであろうと、各流量調整手段33において形成された隙間(開口)面積に対応した流量で空気が試料体2に向けて吹き出されることとなる。従って、本実施形態のバーンイン試験装置1は、各流量調整手段33の開度を調整するだけで、送風量、すなわち冷却能力を個別に調整することができる。
上記したように、本実施形態のバーンイン試験装置1において、分岐送風ダクト25における空気の流速は、極めて大きい。そのため、吹出口30から流出した直後の空気は、分岐送風ダクト25内における流れ方向に流れる傾向にあったり、吹出口30から流出する際に、吹出口30の周部に衝突する等して流れが乱流になる可能性がある。よって、吹出口30から流出したばかりの空気は、その流れ方向が必ずしも直下に配された試料体2側向かう訳ではなく、場合によっては大部分が試料体2を外れた位置に拡散してしまうおそれもある。
本実施形態のバーンイン試験装置1では、試料体2に対して吹き付ける空気量を調整することにより冷却能力が調整されている。そのため、分岐送風ダクト25から流出した空気が試料体2を外れた位置に拡散してしまうと、バーンイン試験装置1において必要とされる冷却能力が発揮できないおそれがある。
しかし、本実施形態では、上記したように、吹出口30に相当する位置に試料体2側に向けて延伸した案内筒35が設けられており、これを介して吹出口30から流出した空気が試料体2側に案内される構造となっている。すなわち、分岐送風ダクト25から試験室22に供給される空気は、案内筒35によって流れの向きが修正され、確実に試料体2に向けて吹き出される。その結果、吹出口30から吹き出される空気は確実に試料体2を捉えることができる。従って、本実施形態のバーンイン試験装置1によれば、試料体2を精度良く冷却することができる。
本実施形態において、可動シャッター38は、固定シャッター36に対して平行に相対移動させたが本発明はこのような構成に限定されるわけではない。例えば、重ねて配置された固定シャッター36および可動シャッター38において、可動シャッター38を固定シャッター36に対して相対的に回転させるような構成であってもよい。これにより、固定シャッター36のスリット37と可動シャッター38のスリット41との重複部分の面積を変えることができ、試料体2に対して吹き出される気体の流量を調整することができる。
次に、第二実施形態に係るバーンイン試験装置61ついて説明する。第二実施形態のバーンイン試験装置61は、第一実施形態の流量調整手段33に代わって流量調整手段62が採用されている点で異なるが、他の構成は同一である。そのため、本実施形態では、第一実施形態と同一部分については同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように本実施形態の流量調整手段62は、駆動装置66と、制御弁65とを有しており、前記制御弁65は、板状の羽根板70と棒状の軸部材71とを備えている。本実施形態において制御弁65は、各案内筒35内に2つずつ並列に配置されている。
また各制御弁65には、1台の駆動装置66が連結されている。本実施形態の駆動装置66には、電動モータが用いられている。駆動装置66は、案内筒35の外側に突出するように取り付けられ、モータの回転軸と制御弁65の軸部材71とが一致するように、制御弁65と連結されている。そのため駆動装置66を駆動させることにより、制御弁65の軸部材71を回転させることができる。
軸部材71は、所定の長さの棒材である。本実施形態において、軸部材71は、案内筒35の延伸方向に対して略垂直に配置され、案内筒35を貫通する。そして制御弁65は、軸部材71を回転軸として回転させることにより羽根板70を回転させることができる。
羽根板70は、案内筒35内に設置された矩形の板である。本実施形態では、2枚の羽根板70が並べて配置されると、案内筒35の断面形状と略一致する。すなわち一枚の羽根板70の形状は、案内筒35の断面形状の半分に相当する。また羽根板70には対称軸に沿って軸部材71が固定されている。そのため駆動装置65によって軸部材71が回転されると、案内筒35内に配置された羽根板70が回転し、案内筒35内の流路断面積を変化させることができる。
また本実施形態において、制御弁65は、案内筒35内を流れる空気の流れに対して羽根板70の角度が0〜90°の範囲内で回転可能に取り付けられている。図8(a)に示すように角度が0°の場合、制御弁65の羽根板70は、案内筒35内を流れる空気の流れに沿うことになる。この場合、羽根板70は、ほとんど空気の流れの妨げとならず、筒内の流路面積が最大となるため、試料体2側に向けて吹き付けられる空気の流量は最大になる。
そして駆動装置66によって制御弁65の羽根板70を回転させると、図8(b)に示すように、羽根板70によって案内筒35内を流れる空気の流れの一部が妨げられる。このため案内筒35内の流路面積が減少するので、試料体2側に向けて吹き付けられる空気の流量も減少する。即ち試料体2側に向けて吹き付けられる空気の流量は、羽根板70を回転させて案内筒35内の流路面積を変更させることにより、適宜変更させることができる。
本実施形態の流量調整手段62では、案内筒35内から試料体2に向けて吹き出される空気は、試料体2の中央部分と周縁部分とに分かれて吹き付けられる。そのため試料体2の発熱分布が特に中央近傍や周縁近傍に集中するような場合には、試料体2の発熱部分に対して集中的に空気を吹き付けることができる。また試料体2の発熱分布が中央や周縁以外の部分に集中する場合であっても、左右の羽根板70,70の大きさのバランスや、羽根板70に対する軸部材71の固定位置を変えたり、一対の羽根板70,70のそれぞれの傾きを個別に変えたりすることにより、試料体2の発熱が大きい部分に対して集中的に空気が吹き付けられるようにすることができる。通常、基盤上に半導体ウェハー等のチップを装着したものを試料体2とする場合には、チップが基盤の中央等に配されることが多い。このような場合は、発熱が当該部位に集中するので、上記構成が効果的である。
図8(c)に示すように、制御弁65の羽根板70が案内筒35内を流れる空気の流れに対して垂直に位置する場合、案内筒35内の流路面積が最小となるため、試料体2側に向けて吹き付けられる空気の流量は最小になる。
次に、分岐送風ダクト25から吹出口30を通って試験室22に吹き出される空気の流れについて説明する。本実施形態のバーンイン試験装置61においても、試料体2に対して吹き付けられる空気の流量は、案内筒35に取り付けられた流量調整手段62によって調整される。
自己発熱により試料体2の温度が上昇し、バーンイン試験において目標となる温度帯よりも試料体2の温度が高くなった場合、流量調整手段62の駆動装置66が駆動される。そして制御弁65の羽根板70の角度が案内筒35内を流れる空気の流れに対して小さくなるように、制御弁65を回転させる(図8(a))。すなわち制御弁65の羽根板70は、案内筒35内を流れる空気の流れに対して妨げとならない。これにより、案内筒35内の流路面積が拡大され、試料体2側に向けて吹き付けられる空気の量を増加させることができる。
また逆に、試料体2に吹き付ける空気の量が多すぎて、試料体2の温度がバーンイン試験において目標となる温度帯よりも低くなった場合にも、流量調整手段62の駆動装置66が駆動される。そして制御弁65の羽根板70の角度が案内筒35内を流れる空気の流れに対して大きくなるように、制御弁65が回転される(図8(b),(c))。これにより、案内筒35内の流路面積を縮小させ、試料体2側に向けて吹き付けられる空気の量を減少させることができる。その結果、試料体2に装着された熱交換器50での放熱量も減少させることができる。
このようにして流量調整して試料体2側に空気が吹き付けられると、この空気と、試料体2の上面に装着された熱交換器50の放熱部52との間で熱交換が行われる。これにより、試料体2の熱が熱交換器50で放熱され、自己発熱により上昇した試料体2の温度が目標とする温度帯の範囲内となるように調整される。
上記実施形態において、制御弁65は、1本の案内筒35に2つ取り付けられたが、本発明はこれに限定されるものではない。制御弁65は、1本の案内筒35につき1つであってもよく、3つ以上複数であってもよい。
また上記実施形態では、制御弁65が別部材である羽根板70と軸部材71とで形成されたが、本発明はこれに限定されるわけではなく、試料体2に吹き付ける空気量を調整するために羽根板70を回転させることができればよい。例えば、流路面積を調整する羽根板部と、前記羽根板部の回転軸として機能する軸部とを有する制御弁が一体的に形成される構成であってもよい。
さらに上記実施形態では、軸部材71は羽根板70の対称軸に沿って配置されたが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば羽根板70の縁部に軸部材71が配置される構成であってもよい。
上記実施形態では、空気を試料体2に吹き付けて熱交換させることにより、試料体2の温度が制御されたが、熱交換のために試料体2に吹き付けられる気体は空気に限られるわけではない。例えば、ヘリウム、二酸化炭素、一酸化炭素、又はアルゴン等、空気以外の気体についても使用可能である。
また、上記実施形態のバーンイン試験装置1,61は、恒温槽内5に冷却器を備える構成とすることもできる。これにより冷却器で冷却された空気を試料体2に吹き付けることができ、試料体2の温度を効率的に制御することができる。
また上記実施形態において、流量調整手段33,62の駆動装置45,66には電動モータが用いられたが、エアモータを用いることもできる。また、回転式モータの他に、直動式モータを用いてもよい。
また上記実施形態では、バーンイン試験に際して試料体2に熱交換器50を取り付けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、熱交換器50を取り付けない構成としてもよい。
上記実施形態において、試料体2の温度制御に用いられる空気は、恒温槽5内の空気を循環させる構成であったが、本発明はこのような構成に限定されるわけではない。例えば恒温槽5の断熱壁6にダンパを設けて、バーンイン試験装置1,61の内部の空気とバーンイン試験装置1,61の外部の空気とを入れ替えることができる構成としてもよい。
本発明のバーンイン試験装置を概念的に示す断面図である。 従来のバーンイン試験装置および本発明のバーンイン試験装置における試料体の温度制御を比較したグラフである。 試験ユニットを示す一部破断斜視図である。 試験ユニットの一部断面図である。 (a)は、第一実施形態に係る流量調整手段の平面図であり、(b)は第一実施形態に係る流量調整手段の断面図である。 第一実施形態に係る流量調整手段によって吹出口の開口面積が変化する様子を示す説明図であり、(a)は吹出口の開口面積が最大の場合、(b)は吹出口が半分開放された場合、(c)は吹出口が閉鎖された場合を示す。 (a)は、第二実施形態に係る流量調整手段の平面図であり、(b)は第二実施形態に係る流量調整手段の断面図である。 第に実施形態に係る流量調整手段によって吹出口の開口面積が変化する様子を示す説明図であり、(a)は吹出口の開口面積が最大の場合、(b)は吹出口が半分開放された場合、(c)は吹出口が閉鎖された場合を示す。
1 バーンイン試験装置
2 試料体
8 送風機(気体供給手段)
10 送風ダクト
22 試験室
27 境界板
30 吹出口
33,62 流量調整手段
35 案内筒
36 固定シャッター(第一シャッター)
37 スリット(第一送気孔)
38 可動シャッター(第二シャッター)
41 スリット(第二送気孔)
45 駆動装置
66 駆動装置
70 羽根板
71 軸部材

Claims (6)

  1. 通電されると、自己発熱によって目標とした温度帯を超えて発熱する試料体を目標の温度帯に制御して試験を行うバーンイン試験装置であって、
    気体を供給可能な気体供給手段と、
    複数の試料体を実装可能な一又は複数の試験室と、
    前記気体供給手段により供給される気体を前記試験室に向けて供給可能な送風ダクトと
    前記送風ダクトと前記試験室とを分割し、試験室に実装される試料体と対向するように配置される境界板とを備えており、
    気体供給手段により送風ダクトを介して供給された気体を、試験室に実装された各試料体の発熱状況に応じ、試料体毎に流量調整して吹き付け可能であり、
    各試料体に対応して前記境界板に設けられ、気体供給手段によって送風ダクトに供給された気体を試験室に対して吹き出し可能な吹出口を備え、
    前記境界板において吹出口に対して隣接する位置に排気口が設けられており、
    各吹出口から対応する試料体に向かう気体流路となる、試料体側に向けて突出した案内筒を備えており、
    前記案内筒は、前記境界板の各吹出口に相当する位置に取り付けられていることを特徴とするバーンイン試験装置。
  2. 前記各吹出口に対応して配され、送風ダクトから試験室に吹き出される気体の流量を試料体毎に調整可能な流量調整手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のバーンイン試験装置。
  3. 前記案内筒の内側又は端部に、筒内の流路面積を拡大縮小できる流量調整手段が配されることを特徴とする請求項2に記載のバーンイン試験装置。
  4. 前記流量調整手段は、
    一又は複数の第一送気孔を有する第一シャッターと、
    前記第一送気孔に対応する第二送気孔を有し、前記第一シャッターに対して重ねて配置される第二シャッターと、
    第一、第二シャッターのいずれか一方又は双方を作動させることが可能な駆動装置とを備え、
    第一、第二シャッターのいずれか一方又は双方を他方に対して相対移動させることにより、第一送気孔と第二送気孔との重複部分の面積を変化させて、試料体毎に吹き付けられる気体の流量を調整可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載のバーンイン試験装置。
  5. 前記流量調整手段は、
    回転して姿勢を変えることにより送風ダクトから試験室への気体の流れを妨げることが可能な羽根板と、
    前記羽根板を回転させることが可能な駆動装置とを備え、
    前記羽根板を回転させて、試料体毎に吹き付けられる気体の流量を調整可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載のバーンイン試験装置。
  6. 気体供給手段から供給される気体が流れる送風ダクトの流路面積は、下流になるに従い小さくなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のバーンイン試験装置。
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