JP4885618B2 - 高周波回路チップの実装構造を有した電子装置 - Google Patents

高周波回路チップの実装構造を有した電子装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体基板に高周波回路が形成された高周波回路チップを誘電体基板上に実装する構造に関する。本発明は、特にミリ波以上の高周波により動作させるSi基板上の高周波回路チップを誘電体基板に実装する際に有用である。また、当該高周波回路チップの複数個の信号線路の接続端が1mm以下に近接しても、隣接する信号線路との干渉を抑制することができる。
多ポートの高周波回路チップを設計通りに作動させ、ポート間のアイソレーションを確保するため、高周波回路チップを誘電体基板に実装する際には以下のような技術が提案されている。
特許文献1には、表面波デバイスとそのパッケージについての技術が開示されている。これは、誘電体基板(実装基板)の凹陥部内の段差の上面に形成される複数の電極端子の間に、それぞれアースパターンを配置し、このパターンとパッケージの接地電極面とを導体でほぼ最短距離で接続するように構成するものである。
特許文献2には、マイクロ波半導体集積回路用リードフレームについての技術が開示されている。これはリードフレームに関するもので、信号線路のリードの両横を、接地したリードとするものである。
特許文献3には、半導体装置について技術が開示されている。これは、隣接するワイヤボンディングの間に接地された金属片を立てて、各ワイヤボンディング周囲を分離した電磁界とするものである。
これらの技術は、基本的な技術思想を共通とするものであり、信号線路の両側に接地導体を設けることで、個々の信号線路の周囲に放射される電磁界を分離し、各ポートごとの高アイソレーション化を測るものである。
また、非特許文献1には、パッケージ内部の電界分布について記載がある。その図3には、接地されていないピン間において、ダイパッドとピンとの間隙に他のポートからの電界が進入するために、ポート間のアイソレーションが悪くなることが示されている。
非特許文献2には、3次元MMICを採用してGaAs−ICチップを小型化する技術が開示されている。この構造では、ミリ波帯のSiGe−ICと同様に、チップ表面近傍にグランド層を設けた構造になっている。
非特許文献1で特に注目する点は、ピンとダイパッドの間隙を電磁界が走ることで、アイソレーションが劣化することを指摘している点にある。このように従来は信号線路の両サイドに広がる電磁界を、グランドの障壁によって横へ伝わらないようにしている。非特許文献2には、小型化のために、GaAs−ICであってもチップ表面近傍にグランドメタル層を形成する場合があることを示している。
また、この他に、本願発明者らにより高周波回路チップの実装構造について、特願2006−25097として出願されている。これは、非特許文献2の構造やミリ波帯のSiGe−ICのように、高周波回路チップの表面近傍に接地導体がある場合、高周波回路チップ下に周期構造を配することが、チップグランド層と実装基板裏面(最下層)のグランド層との間の並行平板モード抑圧に必要であることを述べている。
特開2000−164744号公報 特開平9−213868号公報 特開昭63−288034号公報 Hisanori Uda, Tetsuro Sawai, Yasoo Harada, "New Packaging Techniques for Improving Isolation Characteristics of Conventioanl Plastic IC Packages for Use in L-band MMICs," APMC, pp. 523-526, 1994 相川、大平、徳満、広田、村口 著、モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)、pp.224-232、電子情報通信学会編
上述した特願2006−25097で示した、高周波回路チップの下の誘電体基板内部に周期構造を設ける技術の特徴を述べる。図11は、マイクロストリップ線路のみを有する高周波回路チップ100を誘電体基板に実装した電子装置9000の、当該マイクロストリップ線路の伝搬方向に平行な断面図である。
高周波回路チップ100の構成は以下の通りである。シリコン基板10表面に、金等の金属から成るグランド層15を形成し、その上にSiO2層16を形成し、その上にマイクロストリップ導体17を形成している。SiO2層16を介してマイクロストリップ導体17とグランド層15とでマイクロストリップ線路が構成される。高周波回路チップ100は実質的にマイクロストリップ線路のみを有する回路であるが、後述のシミュレーションを実施する際の都合で最も簡略化したものを用いたものである。尚、マイクロストリップ導体17の長手方向をx軸、紙面に垂直手前向きをy軸、紙面内上方向をz軸とする。
平板状の誘電体29を用意し、その裏面全体にグランド板21を設け、高周波回路チップ100を誘電体29の上面略中央に載置する。これに対し、左側に信号線路27Lを、右側に信号線路27Rを設けて、マイクロストリップ導体17の左右両端と各々ボンディングワイヤ30Lと30Rで接続するものである。ここで、信号線路27Lと信号線路27Rの高さ(z方向)を高周波回路チップ100のマイクロストリップ導体17の高さと等しくするため、信号線路27Lと信号線路27Rは誘電体29の上に積層した誘電体層2Lと2Rの上に各々設けている。尚、誘電体29と誘電体層2L及び2Rとの間には、各々上部グランド板26Lと26Rとを設け、誘電体29に多数設けたビア25L及び25Rによりグランド板21と電気的に接続する。上部グランド板26Lと26Rは、信号線路27Lと信号線路27Rに対応して必要な形状に形成される。また、各々複数個のビア25L及び25Rは、各々上部グランド板26Lと26Rの形状に対応して、必要な密度に形成される。
高周波回路チップ100は、マイクロストリップ導体17とグランド層15とで形成されるマイクロストリップ線路における電磁界が、非絶縁材料であるSi基板10に進入することを防ぎ、エネルギーロスを低減している。しかし、高周波チップ100を、裏面にグランド板21を設けた誘電体29に実装した時、グランド層15とグランド板21との間に平行平板モードが励振されると、大きなエネルギーロスが生じる。
そこで特願2006−25097では、図12のように、高周波回路チップ100の下部に接地された導体から成る格子戸状の周期構造22を有する誘電体基板20を設けた電子装置9500を提案している。誘電体20は、正しくは誘電体の2重層であるが、合わせて1層として表現した。当該格子戸状の周期構造22は、図13のように形成されている。いずれも導体から成る、複数個のビア22−1及び22−2並びに線路23−1及び線路23−2は、全部で4つの格子戸状の周期構造22を形成しており、それらはx軸に垂直な面を形成し、x軸方向に周期λ/2で配置されている。各格子戸構造22は、図13では省略した、xy面に平行なグランド板21に接続されて立設された4つのビア22−1、それらをx軸方向に連結する1本の線路23−1、その上に立設された4つのビア22−2、それらをx軸方向に連結する1本の線路23−2から構成される。このような構成は、グランド板21とビア22−1と線路23−1を形成した第1の誘電体層と、ビア22−2と線路23−2を形成した第2の誘電体層とを別個に用意し、それらを積層することで簡単に形成することができる。また、1つの格子戸構造22内の隣り合うビア22−1(又は22−2)は、λ/4周期で形成されている。
接地された導体から成る格子戸状の周期構造22は、高周波に対してバンドギャップを形成するので、電磁界の進入を防ぐ。これにより、例えば図12の線路27Lからワイヤボンディング30Lを介してマイクロストリップ導体17に伝搬した信号が、高周波回路チップ100と誘電体層2Lの間隙に漏れたとしても、平行平板モードは格子戸状の周期構造22の左側で全反射されることとなる。そして、この反射した分も本来の経路であるマイクロストリップ導体17に伝送させることとなる。しかし、一旦は全反射することによって、基板とチップとの間隙を電磁界が広がることを避けることができない。従って、640μmピッチのような、比較的狭い間隔で隣接ポートが配置されている場合、即ち、伝送できる線路が横にもあると、当該隣接する線路へ信号が乗り移ることが生じる。即ちポート間のアイソレーションは劣化する。この問題の本質は、高周波回路チップを搭載する誘電体基板構造において、基板とチップとの間に必ず間隙が設けられること、周期構造によって平行平板モードを全反射させる場合には、間隙に電磁界が広がるという点である。尚、誘電体層20、2L及び2Rの厚みが例えば150μmで、誘電体層2L及び2R上面に形成された信号線路27L及び27Rの配置が、L/Sが100μm/100μm程度である現在の基板ルールでは、例えば誘電体層2L及び2Rの表面の信号線路の構成をコプレーナ線路としたところで、基板線路とグランド間には電界が発生しており、マイクロストリップ線路の場合と同様に平行平板モードを励振することとなる。実際、図13に示した周期構造22を設けた図12の電子装置9500は、図14のシミュレーション結果のように、高周波回路チップと誘電体基板の間隙(図14でgap)部分に電界(白く示した部分が電界が大きいことを示す)が広がっている。
間隙を設けなければならない理由は、ワイヤボンディングの際に誘電体基板上の線路の高さと高周波回路チップの線路の高さを合わせるため、チップを配置する部分にザグリ(凹部)が必要であり、チップマウントの際の精度を考慮すると、ザグリの余裕はチップの各辺毎に50μm程度は最低必要であるからである。
本発明は上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、高周波回路チップの実装構造において、高周波回路チップの信号線路の接続端付近における高周波の漏れを抑制することである。更には、高周波回路チップの実装構造において、隣接するポート間の干渉を抑制することである。
請求項1に係る発明は、半導体基板に高周波回路が形成された高周波回路チップを誘電体基板上に実装する構造を有した電子装置において、前記誘電体基板は、裏面に裏面グランド層が形成されており、前記誘電体基板は、その表面に、前記裏面グランド層とビアにより導通した基板表層グランド層と、その基板表層グランド層上に形成された誘電体被膜と、その誘電体被膜上に形成された基板表層線路とから成る基板高周波導波路を有し、前記高周波回路チップは、シリコン基板と、シリコン基板上に形成されたチップグランド層と、そのチップグランド層上に形成された絶縁層と、その絶縁層上にチップ信号線路を有する前記高周波回路が形成された高周波回路チップであり、前記チップ信号線路と前記基板表層線路とがワイヤボンディングにより接続されており、前記基板表層グランド層が前記チップグランド層よりも高い位置にあり、前記基板表層線路は前記チップ信号線路よりも高い位置にあることを特徴とする高周波回路の実装構造を有した電子装置である。
請求項2に係る発明は、前記チップ信号線路と前記基板表層線路とを接続する前記ワイヤボンディングを挟んで、前記基板表層グランド層と前記チップグランド層とを接続する2本のグランドワイヤボンディングが形成されていることを特徴とする。請求項3に係る発明は、前記高周波回路チップは前記チップ信号線路を2つ有し、それらに対応するように前記誘電体基板は前記基板表層線路を2つ有し、それらが各々の対応する接続端においてワイヤボンディングにより接続されており、当該2つのチップ信号線路のワイヤボンディング位置は1mm以下の距離に形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、半導体基板に高周波回路が形成された高周波回路チップを誘電体基板上に実装する構造を有した電子装置において、前記誘電体基板は、裏面に裏面グランド層が形成されており、前記誘電体基板は、その表面に、誘電体薄膜の両面に設けられた基板表層線路と、前記裏面グランド層とビアにより導通した基板表層グランド層とから成る薄膜導波路を有し、前記高周波回路チップは、シリコン基板と、シリコン基板上に形成されたチップグランド層と、そのチップグランド層上に形成された絶縁層と、その絶縁層上にチップ信号線路を有する前記高周波回路が形成された高周波回路チップであり、前記基板表層グランド層が前記チップグランド層よりも高い位置にあり、前記基板表層線路は前記チップ信号線路よりも高い位置にあり、前記基板表層線路が前記高周波回路チップ上に延伸され、前記基板表層線路の接続端が前記チップ信号線路接続端の上部にあってそれらが上下方向に電気的に接続されていることを特徴とする高周波回路の実装構造を有した電子装置である。
請求項5に係る発明は、前記チップ信号線路と前記基板表層線路とを接続する部分を挟んで、前記基板表層グランド層が2箇所、前記高周波回路チップ上に延伸され、前記基板表層グランド層の2つの接続端と前記チップグランド層の2つの接続端とを上下方向に電気的に接続する部分が各々形成されていることを特徴とする。請求項6に係る発明は、前記高周波回路チップは前記チップ信号線路を2つ有し、それらに対応するように前記誘電体基板は前記基板表層線路を2つ有し、それらが各々の対応する接続端において上下方向に電気的に接続されており、当該2つのチップ信号線路の接続端は600μm以下の距離に形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、前記高周波回路チップを実装するための下部構成に、外部グランドに接続された導体の周期構造を設けたことを特徴とする。
ワイヤボンディングを用いる場合には、接続部の誘電体基板と高周波回路チップとの間に電磁界が広がるが、本発明により当該電磁界の広がりを小さくできる。ことため、隣のポートに影響を与えにくくすることができる(請求項1乃至請求項3)。
また、誘電体薄膜を挟んだ構造の導波路を用いる場合には、誘電体基板側の導波路と高周波回路チップ側の導波路との間にできる間隙(導波路としての不連続部分)を無くすことができる。このため、接続部において電磁界は周囲に広がらない。故に、隣接ポート間は高アイソレーションとなる(請求項4乃至請求項6)。
これらは、ボンディングワイヤ又は基板表層線路の延伸部と、下方に位置する誘電体基板裏面のグランドとの間に生じうる電界が、より近い側に形成されるボンディングワイヤ又は基板表層線路の延伸部と、グランドを接続するボンディングワイヤ等との間に電界が集中するものと考えることもできる。
以上の通り、実装した状態で隣接するポート間のアイソレーション特性を上げることができる。このため、小形化、ワンチップ化ができるようになる。
本発明は、表面にチップ信号線路とチップグランド層とから成るチップ高周波導波路を有する、任意の構成の高周波回路チップの実装に適用できる。当該高周波回路チップはGaAs−IC、SiGe−ICその他任意の半導体装置を採用できる。また、任意の回路を有することができる。尚、以下の実施例では、シミュレーションを簡略とするために、マイクロストリップ線路による導波路のみを形成した高周波回路チップを示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
実装基板である誘電体基板の構成は、本発明の特徴である、実装後の高周波回路チップのチップ高周波導波路のチップグランド層よりも、高い位置に基板表層グランド層が配置されば良く、その他の構成は任意である。高周波回路チップを実装する位置の下部に図12、13に示した周期構造を採用しても、また、採用しなくても良い。基板表層グランド層の接地方法は任意であり、直接外部の接地電極に接続しても良く、また以下の実施例の通り、誘電体基板裏面にグランド層を設けて上下方向のビアホールに充填した導体で接地電位を確保しても良い。基板表層グランド層の位置は、チップグランド層より高いことが本願発明の本質であるが、その高低差は、100μm以下とすべきである。好ましくは、高周波回路チップのマイクロストリップ導体等の信号線路の高さ程度とすることが好ましい。この場合、基板表層グランド層と、チップグランド層の高低差は、高周波回路チップのチップ高周波導波路を形成する絶縁層の厚さ程度となる。或いは、基板表層グランド層の位置は、当該高周波回路チップのチップ導波路を形成する絶縁層の位置でも構わないし、チップグランド層の最上面よりも基板表層グランド層の最下面が低くても構わない。
請求項4乃至6に係る発明の、誘電体薄膜の両面に設けられた基板表層線路と基板表層グランド層とから成る薄膜導波路は、いわゆるテープキャリアの技術により容易に実現可能であるが、その他の公知の任意の方法を採用しても良い。テープキャリアの技術によれば、基板表層グランド層を設けた誘電体薄膜の高周波回路チップとの接続端を予めパターニングした後、基板表層線路を例えば銅箔を貼り付けた後にエッチングでフィンガー状に形成すると良い。即ち、テープキャリアにチップを実装する際のインナーリードの形成技術がそのまま使用できる。
導体の周期構造の各単位構造は次のような構成から適宜選択できる。
まず、導体の周期構造の各単位構造は、立設された柱状部を有すると良い。
或いは導体の周期構造の各単位構造は、立設された柱状部とそれらを連結する線路とから成る格子戸構造を有すると良い。この際、立設された柱状部は、誘電体基板に設けられた孔部に導体を充填したビアにより形成されており、当該誘電体基板下部に設けられたグランド板と導通されていると良い。
このような導体の周期構造は、漏れを抑制すべき電磁波の波長の1/2の周期で配設されていると良い。
また、高周波回路チップの外部と接続するための信号線路端と、それと接続されるべき誘電体基板に設けられた信号線路端とに対応して、それら2つの信号線路端を結ぶ領域を囲んだ外枠状部を有する上部グランド板が誘電体基板に設けられていると良い。
更には、高周波回路チップの外部と接続するための端子と、誘電体基板に設けられた端子とを接続するボンディングワイヤ下部の、高周波回路チップ周端と誘電体基板周端との間には、誘電体が充填されていると良い。
例えば、高周波回路チップがxy平面に平行なグランド層を有する場合、その上に形成されるストリップ導体もxy平面に平行となる。この場合、「周期構造」は、当該グランド層の下部に位置する誘電体実装基板に設けられ、特に、z軸方向に立設された壁状、格子戸状、柱状、錘状その他の導体から成る構造物を周期的に配設すると良い。導体から成る周期構造は、例えば上部に設けられる高周波回路チップの伝送線路に対応してその下部となるよう、例えば誘電体基板上面又はその内部に設けられる。当該高周波回路チップの伝送線路の伝送方向に対して、周期的に設けることが望ましい。
導体から成る周期構造は、例えば誘電体層に孔部を形成し、その孔部の内部に導体を充填すると良い。或いは誘電体層表面に周期的な図形を形成する。誘電体層を複数層とし、各層に孔部を設けて導体を充填し、層間においてそれらのビアを連結するよう導体の線路を形成しても良い。導体から成る周期構造は、立設された壁状としても良く、ビアと水平方向で、遮断すべき電磁波の進行方向に垂直な線路により形成される格子戸状としても良い。ビアを密(例えば伝送波長λの1/4の間隔)に配置することで、格子戸状に形成された導体が、所望の周波数に対し導体の壁とみなせるようになる。
また、実装後にパッケージングする際には、チップ高周波導波路及び基板高周波導波路又は薄膜導波路上方に、接地された金属の周期構造を設けた蓋部を設けて、チップ高周波導波路及び基板高周波導波路又は薄膜導波路から上方向に高周波が漏れることを抑制する構成を採用しても良い。
以上の通り、不必要な経路を電波が伝搬することを防ぐ。これにより、高周波回路チップを製造した段階では得られるはずの設計特性が、実装後に得られなくなるという不都合を防ぐことができる。
図1は本発明の具体的な一実施例に係る電子装置1000の構成を示す断面図である。図1の電子装置1000は、図12の電子装置9500における上部グランド板26L及び26Rを、高周波回路チップ100のグランド層(チップグランド層)15よりも高い位置とし(基板表層グランド層)、また、上部グランド板(基板表層グランド層)26L及び26Rの上部に誘電体被覆2Lc及び2Rcを形成した後に信号線路(基板表層線路)27L及び27Rを設ける構造としたものである。尚、誘電体層20表面と内部に中間グランド板26'L及び26'R、26''L及び26''Rを設ける構成とした。また、ビア25Lと25Rは、グランド板(基板表層グランド層)26L及び26Rと中間グランド板26'L及び26'Rの間、中間グランド板26'L及び26'Rと26''L及び26''Rの間、中間グランド板26''L及び26''Rとグランド板21の間を接続するように、多数設けることとした。
図1において、高周波回路チップ100のグランド層(チップグランド層)15の両端が破線で示されているのは次のような事情を示すものである。即ち、この例では、高周波回路チップ100のマイクロストリップ導体(チップ信号線路)17のワイヤボンディング30L及び30Rとの接続端直下にはグランド層(チップグランド層)15は存在しないが、その領域を挟むようにグランド層(チップグランド層)15を形成している。これを図2に示す。尚、構成によってはワイヤボンディング30L、30Rとの接続直下にグランド層を形成する場合もある。
図2は、電子装置1000の、ワイヤボンディング30Lの近傍の構成を示す詳細図である。図2は各層の形状を示すために分解して示しているものであり、必ずしもこの手順で接続部分が形成されることを主張するものではない。
図2.A〜2.Dは実装基板側の構成を示す。図2.Aのように誘電体層2Lがある。尚、図2.Aではビア25Lの配置を省略して示した。誘電体層2Lの上方に図2.Bのように上部グランド板26Lが配置される。本実施例では誘電体層2Lの上面全体を上部グランド板26Lが覆うものとした。図2.Cのように、上部グランド板26Lの2箇所のワイヤボンディング領域を露出させるような形状に誘電体被覆2Lcが形成される。更に図2.Dのように、誘電体被覆2Lcの上部に信号線路27Lが形成される。誘電体被覆2Lcを挟んで信号線路(基板表層線路)27Lと上部グランド板(基板表層グランド層)26Lより基板側の導波路(基板高周波導波路)が形成される。
図2.E〜2.Hは高周波回路チップ100側の構成を示す。図2.Eのようにシリコン基板10がある。シリコン基板10の上部に図2.Fのような形状にAuから成るグランド層(チップグランド層)15が形成されている。本実施例では、グランド層(チップグランド層)15は、後述のマイクロストリップ導体17のワイヤボンディング部17BPにあたるBPと示した領域をやや広げた領域と、高周波回路チップ100の外周に接する領域には形成されない。次に図2.Gのように、グランド層15の2箇所のワイヤボンディング領域を露出させるような孔部を有したSiO2から成る絶縁層16が形成されている。更に図2.Hのように、絶縁層16の上にマイクロストリップ導体17と、その左端にワイヤボンディング部17BPがAuにより形成されるている。絶縁層16を挟んでマイクロストリップ導体(チップ信号線路)17とグランド層(チップグランド層)15によりマイクロストリップ導波路(チップ高周波導波路)が形成される。尚、チップグランド層の符号を(15)と示して、当該部分にはメッキが施されて、マイクロストリップ導体(チップ信号線路)17表面と同じ高さに揃えてワイヤボンディングされることを表現している。
こうして、上面図が図2.Dのような基板側と、図2.Hのようなチップ側を、3つのボンディングワイヤ30L、30Lg1及び30Lg2により図2.Iのように接続する。ボンディングワイヤ30Lは、基板側の信号線路(基板表層線路)27Lとチップ側のマイクロストリップ導体(チップ信号線路)17の左端に設けられたワイヤボンディング部17BPを接続する。ボンディングワイヤ30Lg1と30Lg2は、基板側の上部グランド板(基板表層グランド層)26Lの2箇所の露出部と、チップ側のグランド層(チップグランド導)15の2箇所の露出部とを接続する。尚、チップ側のグランド層15の2箇所の露出部とボンディングワイヤ30Lg1と30Lg2とは、必要に応じ、チップ側に形成されたボンディングパッドを介して接続して良い。
尚、図2は左右の各図が、z軸方向に同じ高さであることを示すものではない。本発明の本質は、図2.Bの基板側の上部グランド板(基板表層グランド層)26が、図2.Fのチップ側のグランド層(チップグランド層)15よりも高い位置にあることである。また、全く同様に、ワイヤボンディング30Rの近傍も構成されるものである。
シミュレーションに用いた構成を斜視図で図3に示す。図3.Aは、4つのポートを有する誘電体基板に、2つのマイクロストリップ導波路が形成されたチップを搭載して、ポート1とポート2を接続し、ポート3とポート4とを接続した構造を示している。図3.Bはポート1の基板とチップとの接続部分を拡大したものであり、図2.Iに対応する。即ち、ボンディングワイヤ30Lは、誘電体被膜2Lc上に設けられた信号線路27Lとマイクロストリップ導体17の左端のワイヤボンディング部を接続している。ボンディングワイヤ30Lg1と30Lg2は、基板側の上部グランド板26Lの2箇所の露出部と、チップ側のグランド層15に接続されたボンディングパッドを接続している。高周波回路チップ100と誘電体層2L及び2Rとの間隙は100μm、ボンディングワイヤ30L及び30Rの全長は各々300μm、信号線路27L及び27R表面と、ボンディングワイヤ30L及び30Rの頂上部の高低差は100μmとした。また、高周波回路チップ100の絶縁層16の厚さは10μm、誘電体被膜2Lc及び2Rcの厚さは60μmとした。
図4は、図3の構成において、ポート1に77GHzの高周波信号を入力した際のシミュレーション結果である電界分布である。ポート1から相対するポート2に向かって電界が生じているが、ポート3やポート4に電界は余り生じていないことが分かる。即ち、ポート3及びポート4での基板/チップ接続部には、ポート1及びポート2での基板/チップ接続部からの高周波の漏れが抑制されていることが分かる。これは、上部グランド板26L−ボンディングワイヤ30Lg1と30Lg2−ボンディングパッド−グランド層15の接続が、信号線路27L−ボンディングワイヤ30L−ボンディングパッド−マイクロストリップ導体17の極めて近い位置に配置されているので、信号線路を接続するボンディングワイヤ30Lとグランド板21との間に生じる電界が抑制されるものと考えられる。特に、上部グランド板26Lと、ボンディングワイヤ30Lg1及び30Lg2の接続部分が、信号線路27Lとボンディングワイヤ30Lの接続部分よりも低い位置に有ることで、ボンディングワイヤ30Lとボンディングワイヤ30Lg1及び30Lg2との間に電界が集中し、ボンディングワイヤ30Lとその下方のグランド板21との間に電界が生じにくくなっているものと考えられる。全く同様の事情で、ボンディングワイヤ30R近傍での漏れも抑制される。
図3の構成において、周波数を変化させて反射特性S11、伝送特性S21、S31及びS41をシミュレーションした。図5.Aのように77GHz付近で反射特性S11は−20dB以下、伝送特性S21は−7dB程度と良好であった。図5.Bのように望ましくない伝送特性S31及びS41は77GHz付近で−40dB程度と良好な値を示した。
図6は本発明の具体的な第2の実施例に係る電子装置2000の構成を示す断面図である。図6の電子装置2000は、図1の電子装置1000における基板側の導波路である上部グランド板(基板表層グランド層)26L及び26R/誘電体被膜2Lc及び2Rc/信号線路(基板表層線路)27L及び27Rを、誘電体膜の両面に導体を設けた薄膜導波路60L及び60Rで置き換え、ワイヤボンディングを用いずに、薄膜導波路60L及び60Rをバンプにより高周波回路チップ100と接続したものである。薄膜導波路60L及び60Rの構成は、厚さ30μmの誘電体薄膜60Lf及び60Rfの、裏面に各々基板表層グランド層60Lg及び60Rgを設け、表面に各々基板表層線路60Ls及び60Rsを設けたものである。尚、以下に述べる通り、基板表層線路60Ls及び60Rsは誘電体薄膜60Lf及び60Rfに裏打ちされていないフィンガー部Fを有し、各々の先端でバンプBLs及びBRsによりマイクロストリップ導体(チップ信号線路)17の左右端と接続されている。薄膜導波路60L及び60Rの基板表層グランド層60Lg及び60Rgは、高周波回路チップ100のグランド層(チップグランド層)15よりも高い位置とした。また、薄膜導波路60L及び60Rの基板表層グランド層60Lg及び60Rgは、中間グランド板26'L及び26'R、26''L及び26''R及びグランド板21と、多数のビア25Lと25Rより電気的に接続されている。
図6において、高周波回路チップ100のグランド層15の両端が破線で示されているのは図1と同様の事情である。また、薄膜導波路60L及び60Rの基板表層グランド層60Lg及び60Rgが、高周波回路チップ100との接続部分方向に破線で示されている点も類似した事情である。これを図7に示す。図7は、電子装置2000の、薄膜導波路60Lと高周波回路チップ100の接続部分の近傍の構成を示す詳細図である。図7は各層の形状を示すために分解して示しているものであり、必ずしもこの手順で接続部分が形成されることを主張するものではない。また、図2.A〜2.D及び2.Iと違い、図7.Aと図7.Hの配置と図7.Iの配置は左右方向に対応する位置であるが、図7.B〜7.Dの配置は図7.Aと図7.Hの配置とは左右方向にずれたものを示している。
図7.Aのように誘電体層2Lがある。尚、図7.Aでもビア25Lの配置を省略して示した。次に図7.B〜7.Dで薄膜導波路60Lの構成を示すが、その左右方向の配置は図7.Aの配置とはズレている事を注意する。まず、図7.Bの形状の基板表層グランド層60Lgがあり、その上部に図7.Cの形状の誘電体薄膜60Lfがある。図7.B及び7.Cで破線で囲ったハッチング部は薄膜導波路60Lの裏面で高周波回路チップ100のグランド層15と接続される部分を示したものである。即ち、図7.Cのハッチング部は、誘電体薄膜60Lf表面に露出したものではない。また、図7.B及び図7.Cでハッチングの無い破線矩形部は、後に形成される基板表層線路60Lsのバンプが形成される位置を示している。
図7.Dのように、基板表層線路60Lsが形成されている。基板表層線路60Lsは誘電体薄膜60Lf表面に形成されていると共に、マイクロストリップ導体17とバンプBLsを介して接続される部分である、図7.Cで示したハッチングの無い破線矩形部に向かって延びたフィンガー部Fを有する。
図7.E〜図7.Hは高周波回路チップ100側の構成であって、実施例1における図2.E〜図2.Hとほぼ同様である。但し、図7.Gにおける、SiO2絶縁層16の孔部により露出したグランド層(チップグランド層、図7.Gでハッチングされた部分)15には、図7.Hのように必要な厚みを有するバンプBLg1及びBLg2が形成される。また、マイクロストリップ導体(チップ信号線路)17の左端には、必要な厚みを有するバンプBLsが設けられる。こうして、バンプBLs、バンプBLg1及びBLg2に、図7.Dで示した薄膜導波路60Lの基板表層線路60Lsのフィンガー部F先端の裏面と、基板表層グランド層60Lgの裏面とが接続される(図7.I)。図7.Iにおいて、ハッチングされた破線矩形部は紙面上側からは見えないのであるが、バンプBLg1及びBLg2により基板表層グランド層60Lgの裏面とグランド層15が接続された領域を示している。同様に、ハッチングの無い破線矩形部は紙面上側からは見えないのであるが、基板表層線路60Lsのフィンガー部F先端の裏面と、マイクロストリップ導体(チップ信号線路)17とを接続するバンプBLsの領域を示している。
尚、図2と同様、図7は左右の各図が、z軸方向に同じ高さであることを示すものではない。本発明の本質は、図7.Bの基板側の基板表層グランド層60Lgが、図7.Fのチップ側のグランド層(チップグランド層)15よりも高い位置にあることである。また、全く同様に、薄膜導波路60Rと高周波回路チップ100の接続部分の近傍も構成されるものである。
シミュレーションに用いた構成を斜視図で図8で示す。図3と同様に、4つのポートを有する誘電体基板に、2つのマイクロストリップ導波路が形成されたチップを搭載して、ポート1とポート2を接続し、ポート3とポート4とを接続した構造を示している。
図9は、図4の構成において、ポート1に77GHzの高周波信号を入力した際のシミュレーション結果である電界分布である。ポート1から相対するポート2に向かって電界が生じているが、ポート3やポート4に電界が余り生じていないことが分かる。即ち、ポート3及びポート4での基板/チップ接続部には、ポート1及びポート2での基板/チップ接続部からの高周波の漏れが抑制されていることが分かる。これは、基板表層グランド層60Lg−バンプBLg1及びBLg2−グランド層15の接続が、基板表層線路60Ls−バンプBLs−マイクロストリップ導体17の極めて近い位置に配置されているので、基板表層線路60Lsのフィンガー部Fとグランド板21との間に生じる電界がほぼ完全に抑制されるからと考えられる。特に、基板表層線路60Lsのフィンガー部Fよりも低い位置に、基板表層グランド層60Lg−バンプBLg1及びBLg2の構造が配置することで、基板表層線路60Lsのフィンガー部Fと基板表層グランド層60Lg−バンプBLg1及びBLg2との間に電界が集中し、基板表層線路60Lsのフィンガー部Fとその下方のグランド板21との間に電界がほとんど生じなかったためと考えられる。全く同様の事情で、基板表層線路60Rsのフィンガー部F近傍での漏れも抑制される。
図8の構成において、周波数を変化させて反射特性S11、伝送特性S21、S31及びS41をシミュレーションした。図10.Aのように77GHz付近で反射特性S11は−20〜−30dB程度、伝送特性S21は−3dB程度と極めて良好であった。図10.Bのように望ましくない伝送特性S31及びS41は77GHz付近で−50dB程度と極めて良好な値を示した。
尚、図6及び図8の構成において、高周波回路チップ100の下方に導体から成る格子戸状の周期構造22を設けたが、図9及び図10の結果から、当該導体から成る格子戸状の周期構造22を設けなくても、実用に十分な伝送特性及びアイソレーション特性が得られるものと考えられる。これは、基板表層線路60Lsのフィンガー部Fとその下方のグランド板21との間には電界の漏れがほとんど生じないと考えられるからである。
本発明の具体的な一実施例に係る電子装置1000の構成を示す断面図。 電子装置1000の、ワイヤボンディング30Lの近傍の構成を示す詳細図。 実施例1の電子装置1000のシミュレーション時の構成を示す斜視図。 実施例1の電子装置1000のシミュレーション結果を示す斜視図。 実施例1の電子装置1000の、5.Aは伝搬路特性及び反射特性の、5.Bはアイソレーション特性のシミュレーション結果を示すグラフ図。 本発明の具体的な他の実施例に係る電子装置2000の構成を示す断面図。 電子装置2000の、バンプBLsの近傍の構成を示す詳細図。 実施例2の電子装置2000のシミュレーション時の構成を示す斜視図。 実施例2の電子装置2000のシミュレーション結果を示す斜視図。 実施例2の電子装置2000の、10.Aは伝搬路特性及び反射特性の、10.Bはアイソレーション特性のシミュレーション結果を示すグラフ図。 従来の電子装置9000の構成を示す断面図。 先行出願の電子装置9500の構成を示す断面図。 格子戸状の周期構造22のを示す斜視図。 先行出願の電子装置9500のシミュレーション結果を示す斜視図。
1000、2000:電子装置
100:高周波回路チップ
10:シリコン基板
15:Auから成るグランド層(チップグランド層)
16:SiO2から成る絶縁層
17:マイクロストリップ導体(チップ信号線路)
20:誘電体層(2重層)
21:グランド板
22:導体から成る格子戸状の周期構造
22−1、22−2:格子戸構造を形成するビア
23−1、23−2:格子戸構造を形成する線路
2L、2R:誘電体層
2Lc、2Rc:誘電体被覆
25L、25R:ビア
26L、26R:上部グランド板(基板表層グランド層)
26'L、26''L、26'R、26''R:中間グランド板
27L、27R:信号線路(基板表層線路)
30L、30R:ボンディングワイヤ
60L、60R:薄膜導波路
60Ls、60Rs:薄膜導波路を構成する基板表層線路
60Lf、60Rf:薄膜導波路を構成する誘電体薄膜
60Lg、60Rg:薄膜導波路を構成する基板表層グランド層
BLs、BRs:薄膜導波路を構成する基板表層線路と高周波回路チップのマイクロストリップ導体(チップ信号線路)を電気的に接続するバンプ

Claims (7)

  1. 半導体基板に高周波回路が形成された高周波回路チップを誘電体基板上に実装する構造を有した電子装置において、
    前記誘電体基板は、裏面に裏面グランド層が形成されており、
    前記誘電体基板は、その表面に、前記裏面グランド層とビアにより導通した基板表層グランド層と、その基板表層グランド層上に形成された誘電体被膜と、その誘電体被膜上に形成された基板表層線路とから成る基板高周波導波路を有し、
    前記高周波回路チップは、シリコン基板と、シリコン基板上に形成されたチップグランド層と、そのチップグランド層上に形成された絶縁層と、その絶縁層上にチップ信号線路を有する前記高周波回路が形成された高周波回路チップであり、
    前記チップ信号線路と前記基板表層線路とがワイヤボンディングにより接続されており、
    前記基板表層グランド層が前記チップグランド層よりも高い位置にあり、
    前記基板表層線路は前記チップ信号線路よりも高い位置にある
    ことを特徴とする高周波回路の実装構造を有した電子装置。
  2. 前記チップ信号線路と前記基板表層線路とを接続する前記ワイヤボンディングを挟んで、前記基板表層グランド層と前記チップグランド層とを接続する2本のグランドワイヤボンディングが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波回路の実装構造を有した電子装置。
  3. 前記高周波回路チップは前記チップ信号線路を2つ有し、それらに対応するように前記誘電体基板は前記基板表層線路を2つ有し、それらが各々の対応する接続端においてワイヤボンディングにより接続されており、
    当該2つのチップ信号線路のワイヤボンディング位置は1mm以下の距離に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高周波回路の実装構造を有した電子装置。
  4. 半導体基板に高周波回路が形成された高周波回路チップを誘電体基板上に実装する構造を有した電子装置において、
    前記誘電体基板は、裏面に裏面グランド層が形成されており、
    前記誘電体基板は、その表面に、誘電体薄膜の両面に設けられた基板表層線路と、前記裏面グランド層とビアにより導通した基板表層グランド層とから成る薄膜導波路を有し、 前記高周波回路チップは、シリコン基板と、シリコン基板上に形成されたチップグランド層と、そのチップグランド層上に形成された絶縁層と、その絶縁層上にチップ信号線路を有する前記高周波回路が形成された高周波回路チップであり、
    前記基板表層グランド層が前記チップグランド層よりも高い位置にあり、
    前記基板表層線路は前記チップ信号線路よりも高い位置にあり、
    前記基板表層線路が前記高周波回路チップ上に延伸され、
    前記基板表層線路の接続端が前記チップ信号線路接続端の上部にあってそれらが上下方向に電気的に接続されていることを特徴とする高周波回路の実装構造を有した電子装置。
  5. 前記チップ信号線路と前記基板表層線路とを接続する部分を挟んで、
    前記基板表層グランド層が2箇所、前記高周波回路チップ上に延伸され、
    前記基板表層グランド層の2つの接続端と前記チップグランド層の2つの接続端とを上下方向に電気的に接続する部分が各々形成されていることを特徴とする請求項4に記載の高周波回路の実装構造を有した電子装置。
  6. 前記高周波回路チップは前記チップ信号線路を2つ有し、それらに対応するように前記誘電体基板は前記基板表層線路を2つ有し、それらが各々の対応する接続端において上下方向に電気的に接続されており、
    当該2つのチップ信号線路の接続端は600μm以下の距離に形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の高周波回路の実装構造を有した電子装置。
  7. 前記高周波回路チップを実装するための下部構成に、外部グランドに接続された導体の周期構造を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の高周波回路チップの実装構造を有した電子装置。
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