JP4882733B2 - インクカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、インクが貯溜されたインクカートリッジに関し、特に、インクカートリッジからインク滴が垂れ落ちることを低減するインクカートリッジに関する。
特許文献1には、複数のインクカートリッジが平置きに並置されるインクジェット式記録装置が開示されている。インクカートリッジの容器本体の1の面には、インク供給口が形成されており、そのインク供給口にインクジェット式記録装置に設けられたインク供給針が挿入されて、インクカートリッジ内のインクがインクジェット式記録装置に供給される。インクカートリッジの容器本体の内部には、インク袋が収納されており、そのインク袋の内側と外側とはシール供給蓋により連通が遮断されている。シール供給蓋の内側には、バネ座が設けられており、そのバネ座がバネによりシール供給蓋方向に付勢され、シール供給蓋とバネ座とが当接して連通が遮断されている。よって、インク供給針がインク供給口に挿入された場合には、バネ座が反付勢方向に押されてインクの流路が形成される。
特開2005−238815号公報(図1及び図5)
しかしながら、上述した特許文献1に記載のインクジェット式記録装置においては、インク供給口からインクカートリッジ内に挿入されたインク供給針にはインクが付着するため、インクカートリッジを取り外す際にインク供給針に付着したインクがインク供給口に乗り移り、インク供給口からインクカートリッジの装着部に垂れ落ちることがあった。また、インク供給針に付着するインクは、インク供給口から抜出された後でもインク供給針の先端に残留していることがあり、インク供給針が水平方向に突出して形成されているので、インク供給針の先端からインクカートリッジの装着部に垂れ落ちてしまうことがあった。このようにインクカートリッジの装着部にインク滴が垂れると、インクジェット式記録装置内が汚れるだけでなく、新たに装着された別のインクカートリッジにインクが付着して汚れてしまうという問題点があった。
特に、インク供給口の連通の遮断を、バネ付勢されたインク供給口を開閉する弁を有するバルブ機構で行う場合には、かかる汚れの問題がより深刻になる。これは、弁がバネの付勢力によりインク供給口を閉じる方向に移動するため、インク供給口付近のインクがインク供給口の外に向けて押されるからであり、最悪の場合には、多量のインクがインク供給口から外部に垂れ落ちてしまうという問題点があった。
なお、特許文献1のインクカートリッジは、そのインクカートリッジの一の面にインク供給口が形成されているが、その他に、インクカートリッジの一の面から外方に突出するインク供給部を有し、そのインク供給部の突出先端にインク供給口が形成されたインクカートリッジもある。インク供給部の突出先端にインク供給口が形成されるインクカートリッジであっても、上記のバルブ機構を備え平置きされる場合には、インク滴の垂れ落ちが発生する。即ち、バルブ機構を備えるインクカートリッジが平置きされるインクジェット式記録装置では、インクカートリッジの形状に関わらず、インク滴の垂れ落ちが発生して装着部が汚れやすいという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、インクカートリッジからインク滴が垂れ落ちるのを低減するインクカートリッジを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のインクカートリッジは、プリンタに装着されたときにインクをプリンタに供給するインクカートリッジであって、インクが貯溜されたインク貯溜室と、前記インク貯溜室に貯溜されたインクを外部に排出するインク供給部とを備え、前記インク供給部は、その周囲に対して突出して形成されているとともに、その突出頂面にインクの排出口となる供給口を有しており、さらに、前記供給口を介したインク供給方向と平行に突出し、前記インク供給方向に関して前記供給口よりも外側に突出先端を有する突出部を複数備えている。また、前記突出頂面のうち前記供給口を除いた領域は環状面をなしている。そして、前記環状面の外周縁の長さをS0、インクの表面張力をγ、インクの密度をρとしたときに、前記複数の突出部のうち、最も近接する関係にある2つの突出部の離隔距離Dc(min)が、Dc(min)≦2((3×S0×γ)/(4×π×ρ)) 1/3 を満たす
これにより、プリンタに装着されたインクカートリッジを取り外す際にインク供給部の突出頂面からインク滴が垂れ落ちても、そのインク滴を最も近接する関係にある2つの突出部の間で捕捉し且つこの間の毛管力によってそのインク滴を保持することができる。そのため、垂れ落ちてきたインク滴によってインクカートリッジを装着するプリンタ内が汚されることを極力回避できる。また、プリンタからインクカートリッジを取り外した直後(装着姿勢にないとき)に、突出頂面からインク滴が垂れ落ちても、そのインク滴を最も近接する関係にある2つの突出部で捕捉し且つこれらの間の毛管力によってそのインク滴を保持することができる。そのため、プリンタの周囲が汚されることも極力回避できる。
本発明において、前記インク供給部は、前記インク供給方向と平行に突出していることが好ましい。また、インクカートリッジは、使用状態のプリンタに対して、水平方向に挿入されて装着され、このとき、前記インク供給部及び前記複数の突出部が、挿入方向における先端面となる一端面から突出していてもよい。これにより、インクカートリッジの構造が単純となって製造しやすい。
また、本発明において、最も近接した関係にある前記2つの突出部の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と前記供給口の中心とを結ぶ線分とが直交していることが好ましい。これにより、突出頂面から垂れ落ちたインク滴が最も近接する関係にある2つの突出部に同時に接触するので、これら突出部間でより確実に捕捉することができる。
また、本発明において、インクカートリッジは、使用状態の前記プリンタに対して、水平方向に挿入されて装着され、前記プリンタに装着されるときの姿勢である装着姿勢にあるときに、最も近接する関係にある前記2つの突出部の間隙が前記供給口の下方に位置することが好ましい。これにより、プリンタに装着されたインクカートリッジを取り外す際に、供給口から自由落下したインク滴の捕捉に効果的である。
また、本発明において、前記複数の突出部の各々は、自身に最も近接する他の突出部との離隔距離Dcが、Dc≦2((3×S0×γ)/(4×π×ρ)) 1/3 を満たすことが好ましい。これにより、突出頂面から垂れ落ちたインク滴をより一層確実に捕捉することができる。
また、本発明において、前記複数の突出部は、前記供給口を中心とした円の周方向に配列されていることが好ましい。これにより、インクカートリッジが装着姿勢にないときに、突出頂面から垂れ落ちたインク滴であっても捕捉し保持することができる。
また、本発明において、前記プリンタに装着された際に、前記複数の突出部が前記プリンタに形成された複数の挿入部にそれぞれ挿入され、各突出部が、対応する前記挿入部の開口形状に対応した断面形状を有しており、前記プリンタに装着された際に、最も近接した関係にある前記2つの突出部が挿入される2つの前記挿入部の内部に設けられた前記突出部の有無を検知する検知手段によって、最も近接した関係にある前記2つの突出部が検知されることが好ましい。これにより、最も近接する関係にある2つの突出部を、インクカートリッジがプリンタに装着されたことの検知と垂れ落ちたインク滴の保持とに兼用することができるので、インクカートリッジの構造が簡略化される。また、プリンタに装着した際に、インクカートリッジの正確な位置決めができる。
また、本発明において、前記供給口からインクが排出される状態と、前記供給口からインクが排出されない状態とを切換可能なバルブをさらに備えていることが好ましい。これによると、バルブが設けられていることで、インクカートリッジからインクが排出される状態とインクが排出されない状態とを切り換えることができる。
また、本発明において、前記突出部が2つ設けられており、前記2つの突出部の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と前記供給口の中心とを結ぶ線分とが直交しているとともに、前記2つの突出部のインク供給部側の側面のそれぞれが、他方の突出部に近づくにつれて前記インク供給部と反対側に向かうように、前記離隔方向に対して傾斜しており、前記2つの傾斜面の外端間の距離がインク供給口の口径よりも大きいことが好ましい。これにより、突出頂面から垂れ落ちたインク滴をより一層確実に捕捉することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるインクカートリッジが採用されたインクジェットプリンタの概略構成図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、記録用紙Pに向けてインクを吐出する複数のノズル2aを有するインクジェットヘッド2と、インクカートリッジ20が装着される装着部16と、インクジェットヘッド2と装着部16に装着されたインクカートリッジ20とを連通させる可撓性のチューブ15と、インクジェットヘッド2を一方向に直線的に往復移動させるキャリッジ5と、記録用紙Pを搬送する搬送機構6と、インクジェットヘッド2内のエアや高粘度化したインクを吸引するパージ装置7とを含んでいる。
記録用紙Pに対する印刷に際して、インクジェットプリンタ1のインクジェットヘッド2がキャリッジ5により図1の紙面垂直方向に往復移動され、記録用紙Pが搬送機構6により図1の紙面左右方向に搬送される。インクジェットヘッド2は記録用紙Pに対して所定間隔を介して対向配置され、互いに交差する方向に相対移動される。インクジェットヘッド2の往復移動と記録用紙Pの搬送移動とは、図示しない制御手段により同期して行われ、インクジェットヘッド2が記録用紙Pを横切るごとにノズル2aからインクが吐出されて印刷が行われる。このインクは、装着部16に装着されたインクカートリッジ20からチューブ15を介してインクジェットヘッド2に供給されている。なお、ノズル2aからインクが吐出されていない状態で、ノズル2aからインクが漏れるのを防止するために、ノズル2aは、装着部16及びインクカートリッジ20よりも高い位置に配置されている。
パージ装置7は、インク吐出面に対して接近及び離隔する方向に移動可能で且つインク吐出面を覆うようにインクジェットヘッド2に装着可能なパージキャップ10と、ノズル2aからインクを吸引する吸引ポンプ11とを含んでいる。そして、インクジェットヘッド2が記録用紙Pに印刷可能な印刷範囲外にあるときは、吸引ポンプ11により、インクジェットヘッド2内に混入したエアや水分が蒸発して高粘度化したインクをノズル2aから吸引することが可能である。このパージ動作により、インクジェットヘッド2のインク吐出特性が回復される。
装着部16は、図1に示すように、右方に向かって開口した凹部16aが形成されている。そして、この凹部16aの開口からインクカートリッジ20が左方に向けて水平方向に挿入され、装着部16にインクカートリッジ20が装着される。一方、インクカートリッジ20を装着部16から取り外す場合は、インクカートリッジ20の右端を右方に平行に引っ張ることで凹部16aから取り外される。
図2は、本発明の一実施形態によるインクカートリッジ20の部分斜視図である。図3(a)は、インクカートリッジ20が装着部16に装着される直前の状態を示す部分断面図であり、図3(b)はインクカートリッジ20が装着部16に装着されたときの状態を示す部分断面図である。
インクカートリッジ20は、図1及び図2に示すように、略直方体形状の外形を有し、インクが充填されたインク室(インク貯溜室)21が内部に形成されている。図1に示すように、装着部16にインクカートリッジ20が装着されたときにおいて、装着部16の側面16b(凹部16の底面となる面)と対向するインクカートリッジ20の側面20aには、側面20aから側面16bに向かう方向(すなわち、装着部16に対してインクカートリッジ20を装着する装着方向)に突出した円筒状のインク供給部22が形成されている。インク供給部22の内部には装着方向に貫通する貫通部23が形成されており、インク室21と連通している。この貫通部23がインクを外部に供給するインク供給流路を形成しており、インク供給流路によるインク供給方向は装着方向と平行となる。そして、図3(a)に示すように、インク供給部22の先端面(突出頂面)22aには、インク室21から装着方向(インク供給方向)に流れてくるインクが排出されるインク供給口(貫通部23の一方の開口)24が中央に形成されている。つまり、先端面22aはインク供給口24を取り囲む環状面となっている。先端面22aはインク供給方向と直交する面であり、よって、インク供給口24はインク供給方向と直交する面内に画定されている。
貫通部23の中央よりややインク供給口24側には、図3(a)に示すように、円筒状のシール部材25が設けられている。シール部材25は、ゴム等の弾性材料によって構成されており、後述するインク供給針17の外周側面と弾性的に圧接することで、装着部16に対してインクカートリッジ20が装着されているときにおいて貫通部23とインク供給針17との間からインクが外部に漏れ出すのを防ぐものである。また、貫通部23のインク室21側には、インク供給口24よりもその径が拡大した拡径部26が形成されている。拡径部26は、貫通部23のインク室21側の端部から中央近傍まで延在している。そして、この拡径部26内には、コイルバネ27とバルブ28とが配置されている。コイルバネ27は、拡径部26のインク室21側に配置されており、バルブ28を装着方向に付勢している。バルブ28は、拡径部26の径とほぼ同じ大きさの径を有しており、コイルバネ27によって貫通部23の段差面29と当接するように付勢されていることでインク室21内のインクが外部に漏れ出すのを防いでいる。つまり、バルブ28とコイルバネ27とが設けられていることで、インクカートリッジ20からインクが排出される状態とインクが排出されない状態とを切り換えることができる。なお、バルブ28は、後述するようにインク供給針17に押し込まれることで、段差面29との当接が解除され、このときインク室21内のインクがインク供給針17内に流れ込む。
また、インクカートリッジ20には、図2に示すように、側面20aから装着方向(先端面22aに対して垂直方向)に突出した円柱状の2つの突出部31,32がインクカートリッジ20の幅方向(図2中左右方向)に関して並びつつ離隔して形成されている。これら突出部31,32は、同じ形状であり、且つ、装着方向に対して垂直な面によって切られた断面外形形状がいずれにおいても同じ形状であるように、一様に装着方向に延在して形成されている。2つの突出部31,32は、側面20aの下端近傍であってインク供給部22の下方に配置されている。また、2つの突出部31,32は、インク供給部22よりも側面20aからの突出距離が大きくなっており、その先端面(突出先端)31a,32aが、図3(a)に示すように、先端面22aよりも側面20aから離れている。さらに、突出部31,32は、突出部31,32の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と先端面22aの中心(インク供給口24の中心)とを結ぶ線分とが直交するように配置されている。従って、突出部31,32は、上面視において、インク供給部22の外周側面22bとそれぞれ重なるように配置されており、突出部31,32の中間点と先端面22aの中心が一致している。
装着部16には、図3(a)及び(b)に示すように、装着部16にインクカートリッジ20が装着されたときにおいて、インク供給口24を通って貫通部23に挿入される円筒状のインク供給針17が形成されている。このインク供給針17の先端面17aは、側面16bよりも若干突出した位置に存在している。また、装着部16の外側側面16cには、チューブ15の一端と接続される円筒状のジョイント部14が形成されている。そして、装着部16には、インク供給針17内の貫通部17bとジョイント部14内の貫通部14aとを連通させる連通孔16dが形成されている。この構成により、インク室21からインク供給針17内に流れ込んだインク(すなわち、インク室21からインク供給方向に供給されたインク)が連通孔16d及びジョイント部14の貫通部14aを介してチューブ15内に流れ、インク室21内のインクがインクジェットヘッド2に供給される。
また、側面16bのインク供給針17を囲む領域には、装着部16にインクカートリッジ20が装着されたときにおいて、インク供給部22と嵌合可能な環状溝18が形成されている。環状溝18は、インク供給部22の側面20aからの突出距離とほぼ同じ距離の深さ、あるいは若干大きな深さを有している。また、インク供給針17の先端面17aには、その先端面17aの一部を欠落させる図示しない切り欠きが設けられている。
また、装着部16の側面16bには、装着部16にインクカートリッジ20が装着されたときにおいて、2つの突出部31,32がそれぞれ挿入される2つの挿入部19が形成されている。なお、図3(a)及び図3(b)においては、断面を示しているため、1つの挿入部19しか示されていないが、側面16bには突出部31,32とそれぞれ対向する2つの領域に挿入部19が形成されている。挿入部19は、図3(a)に示すように凹形状に形成されている。また、挿入部19の開口19a形状は、突出部31,32の先端面31a,32aの外形形状とほぼ同じ形状であって、大きさもほぼ同じあるいは若干大きくなっている。そして、挿入部19は開口19aと同じ形状で装着方向に延在して形成されている。つまり、挿入部19の内周面形状は、突出部31,32の断面外形形状と対応している。これにより、インクカートリッジ20を装着部16に装着したときに、2つの突出部31,32がそれぞれ挿入部19内に嵌合されるので、インクカートリッジ20が装着部16において正確に位置決めされる。さらに、装着部16に対して異なるインクカートリッジの誤装着を防ぐことができる。具体的には、カラーインクジェットプリンタなどのように、インク色が複数色(例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)必要な場合、インクカートリッジもこれに対応した色のインクが充填された複数のインクカートリッジが必要となる。この場合に、例えば、ブラックのインクが充填されたブラックインクカートリッジと、イエローのインクが充填されたイエローインクカートリッジとが装着される装着部がそれぞれ隣接しているとき、誤って、ブラックインクカートリッジをイエローインクカートリッジが装着される装着部に装着してしまうことがある。そこで、イエローインクカートリッジ及びブラックインクカートリッジの2つの突出部のうち、いずれか一方または両方の先端面の形状をそれぞれ異なる形状とする。つまり、各色のインクが充填されたインクカートリッジの突出部の先端面の形状をそれぞれ異なる形状とし、さらに挿入部の内周面形状を対応するインクカートリッジの突出部の断面外形形状に対応させることで、異なる色のインクカートリッジの誤装着を防ぐことができる。その結果、プリンタのインク供給路内において混色を防ぐことができる。
また、2つの挿入部19内の装着方向における奥部には、可動片を備えたスイッチ(検知手段)13がそれぞれ設けられている。スイッチ13の可動片は、図示しないバネなどにより挿入部19の奥部の面から突出するように付勢されており、装着部16にインクカートリッジ20が装着されたときに、挿入部19内に挿入された突出部31,32の先端面31a,32aによって押し込まれる。スイッチ13は、可動片が押し込まれることで検知信号を図示しない制御手段に送信する。これにより、インクカートリッジ20が装着部16に完全に装着されているかどうか、制御手段が判定することができる。そのため、インクカートリッジ20が完全に装着されていない状態でインクカートリッジ20内のインクをインクジェットヘッド2側に供給することがなくなるので、インクカートリッジ20が装着部16に対して半装着状態(インク供給針17がバルブ28を押す直前程度までインクカートリッジ20が装着部に装着された状態)又は装着されていない状態で、インク供給針17からインクを吸い込もうとしなくなる。その結果、インク供給針17から空気をほとんど吸い込まなくなり、インクジェットヘッド2が吐出不良となるような空気溜まりがインクジェットヘッド2内に生じにくくなる。また、突出部31,32を、インクカートリッ20がプリンタに完全に装着されたことの検知と、垂れ落ちたインク滴の保持とに兼用することができるので、インクカートリッジ20の構造が簡略化される。本実施形態においては、2つの挿入部19の底面にそれぞれスイッチ13が設けられているが、2つの挿入部19のうちいずれか一方だけに設けられていてもよい。
続いて、インク供給部22の先端面22aからインク滴が垂れ落ちるときの状況及び垂れ落ちたインク滴を突出部31,32で保持する状況について以下に説明する。図4は、インク供給部からインクが2つの突出部間に垂れ落ちるときの状況及びその垂れ落ちたインク滴を2つの突出部31,32間で保持するときの状況の経過を示す図である。なお、図4において、インク及びインク滴をハッチングを施して示している。装着部16にインクカートリッジ20を装着したとき、すなわち、図3(a)の状態から図3(b)の状態にインクカートリッジ20を移動したときに、インク供給針17の先端面17aがバルブ28をバネ27に抗する方向に押す。このとき、インク供給針17の外周側面とシール部材25とは常に接触しているので、インク室21及び貫通部23の拡径部26内に存在するインクが、シール部材25を越えてインク供給口24側には流出せずに、先端面17aの切り欠きからインク供給針17内の貫通部17bにインクが流れ込む。そして、インク供給針17内に流れ込んだインクがチューブ15を介してインクジェットヘッド2へ流れる。
このように最初に装着部16にインクカートリッジ20を装着する場合は、インク供給部22からインクが外部にほとんど漏れ出すことはないが、インク室21内のインクが減少し、インクカートリッジ20を装着部16から取り外す際に、インク供給部22から外部にインクが漏れ出す虞がある。つまり、図3(b)の状態からインクカートリッジ20を装着部16から取り外すときであって、インク供給針17を貫通部23から抜くとき(すなわち、バルブ28が段差面29と当接する位置に戻るとき)に、インク供給口24から微量のインクが漏れることがある。これは、バルブ28の段差面29と当接する位置に戻るときの移動により、拡径部26内のインクがインク供給口24に向けて押し出されること、及び、インク供給針17の先端に纏わり付いたインクが、インク供給針17がインク供給口24から抜け出す際にそのインク供給口24に乗り移って付着すること、による。そして、インク供給口24に付着したインクは、図4(a)に示すように、インク供給部22の先端面22aにおいてインクが表面張力で保持された状態になるが、そのインク量が表面張力で保持しきれなくなると、図4(b)に示すように、下方にインク滴が垂れ落ちる。
ここで、インク供給部22の先端面22aから垂れ落ちるインク滴について説明する。先端面22aからインク滴が垂れ落ちる場合は、先端面22aの外周縁にまでインクが広がって保持されているインクに対する表面張力とそのインクから垂れ落ちるインク滴の重量とがつり合ったときに、先端面22aに保持されたインクからインク滴が分離して、例えば、球形に保持されつつ落下する。先端面22aに保持されているインクに作用する表面張力の総和F0は、先端面22aの外周長S0×インクの表面張力γで算出される。例えば、本実施形態においては、インク供給部22の先端面22aの外径D0が、5mmであるため、その外周長S0が約15.7mmとなる。そして、インクの表面張力が35mN/mであるため、表面張力の総和F0が、15.7mm×35mN/mより、約55mgとなる。先端面22aに保持されたインクから垂れそうなインク滴の重量が総和F0とつり合ったときに、インク滴が落下を始めると考えられるので、球形のインク滴の直径Ddは、2((F0×3)/(ρ×π×4))1/3で算出される。ここで、ρはインクの密度を示しており、例えば1.05である。これより、表面張力の総和F0が約55mgのときに、インク滴の直径Ddが約4.6mmとなり、この大きさのインク滴が図4(b)に示すように、先端面22aから落下する。
一方、上述した2つの突出部31,32の内側の側面間距離である離隔距離Dcは、インク供給部22の先端面22aから垂れ落ちてきたインク滴の形状が球形である場合において、そのインク滴の直径Ddよりも小さくなっている。つまり、Dc≦2((3×S0×γ)/(4×π×ρ))1/3で算出された値を満たしており、約4.5mmとなっている。なお、2つの突出部31,32の離隔距離Dcが、5mm以下であると、突出部31,32間に毛管力が生じる。
先端面22aから下方に垂れ落ちてきたインク滴は、図4(c)に示すように、2つの突出部31,32のちょうど中央に落下する。このとき、2つの突出部31,32の離隔距離が、落下してきたインク滴の直径より小さいため、インク滴が両方の突出部31,32の外周側面に同時に接触する。そして、突出部31,32間には毛管力が生じるため、突出部31,32間に落ちてきたインク滴が2つの突出部31,32によって保持される。
以上のように、本実施形態におけるインクカートリッジ20は、装着部16からインクカートリッジ20を取り外す際にインク供給部22の先端面22aからインク滴が垂れ落ちても、そのインク滴を2つの突出部31,32の間で捕捉し且つこの間の毛管力によってそのインク滴を保持することができる。そのため、垂れ落ちてきたインク滴によってインクカートリッジを装着するプリンタの装着部16が汚れにくくなる。また、装着部16からインクカートリッジ20を取り外し、インクカートリッジ20を装着部16に装着したときの装着姿勢と同じ状態(すなわち、インクカートリッジを傾けたりしていない状態)のときに、先端面22aからインク滴が垂れ落ちても、そのインク滴を2つの突出部31,32で捕捉し且つこれらの間の毛管力によってそのインク滴を保持することができる。そのため、プリンタの周囲も汚れにくくなる。
また、突出部31,32がインク供給部22と同様に同じ側面20aから突出しているので、先端面22aから垂れ落ちてきたインク滴を受けて保持することができるとともに、インクカートリッジ20の構造が単純となって製造しやすくなる。また、突出部31,32の間隙がインク供給部22の下方に存在するので、プリンタに装着されたインクカートリッジ20を取り外す際に、先端面22aから自由落下したインク滴をより確実に受け取って保持することができる。
また、2つの突出部31,32の離隔距離Dcが、Dc≦2((3×S0×γ)/(4×π×ρ))1/3を満たしていることで、先端面22aから垂れ落ちたインク滴が球形であると仮定したときに、インク液を2つの突出部31,32の間で確実に捕捉することができる。また、2つの突出部31,32の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と先端面22aの中心とを結ぶ線分が直交していることで、先端面22aから垂れ落ちたインク滴が2つの突出部31,32の外周側面と同時に接触するので、突出部31,32間でより確実にインク滴を捕捉することができる。
続いて、第1〜第7変形例について、以下に説明する。図5は、第1変形例によるインクカートリッジ220の部分斜視図である。図6は、第2変形例によるインクカートリッジ320の部分斜視図である。図7は、第3変形例によるインクカートリッジ420の部分斜視図である。図8は、第4変形例によるインクカートリッジ520の部分斜視図である。図9(a)は図8に示すIXA−IXA線における部分断面図であり、図9(b)はインク供給部522からインク滴が落下するときの状況図である。図10は、第5変形例によるインクカートリッジ720の部分斜視図である。図11は、第6変形例によるインクカートリッジ820の部分斜視図である。図12は、第7変形例によるインクカートリッジ920の側面図である。これら変形例によるインクカートリッジは、上述したインクカートリッジ20の突出部31,32の構成又はインク供給部22の構成が異なるだけで、それ以外は同じ構成となっている。したがって、インクカートリッジ20と同様なものは、同符号で示し説明を省略する。
第1変形例によるインクカートリッジ220には、図5に示すように、上述した円柱状の2つの突出部31,32に替えて側面20aに角柱状の2つの突出部231,232が形成されている。これら突出部231,232は、互いに対向する平行な側面が離隔してインクカートリッジ220の幅方向(装着方向と直交する方向)に並べられており、上述の2つの突出部31,32と同様にその離隔距離Dc1が約4.5mmとなっている。また、2つの突出部231,232は、側面20aの下端近傍であってインク供給部22の下方に配置されている。また、2つの突出部231,232は、インク供給部22よりも側面20aからの突出距離が大きくなっており、その先端面231a,232aが、先端面22aよりも側面20aから離れている。さらに、突出部231,232は、突出部231,232の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と先端面22aの中心とを結ぶ線分とが直交するように配置されている。また、突出部231,232は、上面視において、インク供給部22の外周側面22bとそれぞれ重なるように配置されている。このような第1変形例によるインクカートリッジ220においても、上述のインクカートリッジ20と同様に、先端面22aから垂れ落ちたインク滴を2つの突出部231,232の間で捕捉し且つ保持することができる。
第2変形例によるインクカートリッジ320には、図6に示すように、上述した円柱状の2つの突出部31,32と同様な2つの突出部331,332と、その下方に配置された円柱状の1つの突出部333とが形成されている。突出部333は、突出部331,332と同様の形状およびサイズとなっている。また、突出部333は、2つの突出部331,332の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と突出部333の先端面333aの中心とを結ぶ線分とが直交するように配置されている。さらに、突出部333と突出部331及び突出部332との離隔距離Dc2はともに同距離であって約4.5mmとなっている。つまり、3つの突出部331〜333の離隔距離がいずれも同じになっている。このような第2変形例によるインクカートリッジ320においても、上述のインクカートリッジ20と同様に、先端面22aから垂れ落ちたインク滴を3つの突出部331〜333間で捕捉し且つ保持することができる。加えて、突出部333が、2つの突出部331,332の下方において、離隔距離Dcと同じ距離だけ2つの突出部331,332と離れて配置されているので、これら3つの突出部331〜333間に毛管力が生じる。そのため、上述した実施形態の突出部31,32よりも多くのインク滴を保持することができる。
第3変形例によるインクカートリッジ420には、図7に示すように、上述した円柱状の2つの突出部31,32と同様な8つの突出部431〜438が形成されている。これら8つの突出部431〜438は、インクカートリッジ420の幅方向に関して4つずつ2列に配列されている。また、これら突出部431〜438は、上下方向及びインクカートリッジ420の幅方向に関して、隣接する突出部間の離隔距離Dc3がすべて同じであってそれぞれ4.5mmとなっている。つまり、8つの突出部431〜438の各々は、上下方向又は幅方向において隣接する他の突出部431〜438との間に、毛管力を生じさせる構成となっている。また、上の列の中央の2つの突出部432,433は、インク供給部22との配置関係等が上述した2つの突出部31,32の場合と同じ構成となっている。このような第3変形例によるインクカートリッジ420においても、上述のインクカートリッジ20と同様に、先端面22aから垂れ落ちたインク滴を突出部431〜438の間で捕捉し且つ保持することができる。加えて、8つの突出部431〜438間には、毛管力が生じるので、より多くのインク滴を保持することができる。また、8つの突出部431〜438がインクカートリッジ420の幅方向に広がって配列されているので、インクカートリッジ420を装着部から取り外した後、側面20aの中心を通る装着方向に平行な軸を中心として、インクカートリッジ420を若干傾けたときに、先端面22aからインク滴が垂れ落ちても、8つの突出部431〜438間で捕捉し且つ保持することができる。
第4変形例によるインクカートリッジ520は、図8及び図9に示すように、インク供給部522の構成が上述したインク供給部22と若干異なるだけで、それ以外は、上述した実施形態のインクカートリッジ20と同様な構成である。本変形例によるインク供給部522は、図8及び図9(a)、(b)に示すように、中央にインク供給部522が形成されるとともに、そのインク供給部522のインク供給口524が形成された環状の先端面522aが側面20aと同じ平面上に形成されている。そして、先端面522aの周囲には、環状溝510が形成されており、その環状溝510の内側にインク供給部522が位置するようになっている。つまり、インク供給部522は周囲に対して突出するように形成されている。また、先端面522aは、2つの突出部31,32の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と先端面522aの中心とを結ぶ線分とが直交するように配置されている。また、先端面522aの形状及びインク供給口524の形状は、上述の先端面22a及びインク供給口24とそれぞれ同じ形状となっている。このような構成において、先端面522aから垂れ落ちてきたインク滴は、図9(b)に示すように、側面20aと接触せず球形を保持して突出部31,32間に落ちる。そのため、上述のインクカートリッジ20と同様に、先端面522aから垂れ落ちたインク滴を2つの突出部31,32の間で捕捉し且つ保持することができる。
第5変形例によるインクカートリッジ720は、図10に示すように、上述した2つの突出部31,32に替えて、これらの位置に対してインク供給部22の中心を回転中心として、180°回転した位置に2つの突出部731,732が形成されたものである。すなわち、上述した2つの突出部31,32と同様なものがインク供給部22の上方に形成されている。このような第5変形例によるインクカートリッジ720においては、インクカートリッジ720を装着部から取り外した後、ユーザが装着姿勢から側面20aの中心を通る装着方向に平行な軸を中心として、インクカートリッジ720を180°回転させた姿勢で保持したときに、先端面22aから垂れ落ちたインク滴を、突出部731,732の間で捕捉し且つ保持することができる。
第6変形例によるインクカートリッジ820には、図11に示すように、上述した円柱状の2つの突出部31,32と同様な12個の突出部831が形成されている。これら突出部831は、先端面22aを中心(インク供給口24の中心)とした円の周方向に配列されており、インク供給部22を取り囲んで配列されている。また、12個の突出部831は、隣接する突出部831どうしの離隔距離Dc5がどれも等距離となっており、離隔距離Dc5がそれぞれ4.5mmとなっている。つまり、隣接する突出部831どうしの間には、毛管力が生じる構成となっている。このような第6変形例によるインクカートリッジ820においても、上述のインクカートリッジ20と同様に、先端面22aから垂れ落ちたインク滴を下方に位置する2つの突出部831の間で捕捉し且つ保持することができる。また、12個の突出部831がインク供給部22を取り囲んで配列されているので、インクカートリッジ820を装着部から取り外した後、側面20aの中心を通る装着方向に平行な軸を中心として、インクカートリッジ820を装着姿勢を基準として所定角度傾けたときに、先端面22aからインク滴が垂れ落ちても、隣接する突出部831間でインク滴を捕捉し且つ保持することができる。
第7変形例によるインクカートリッジ920には、図12に示すように、上述した円柱状の2つの突出部31,32に替えて側面20aに2つの突出部931,932が形成されている。これら突出部931,932は、突出部931,932の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と先端面22aの中心とを結ぶ線分とが直交するように配置されている。また、突出部931,932のインク供給部側の側面931b,932bは、それぞれ離隔方向に対して内側に傾斜している。また、突出部の側面931b,932bの外端間Lは、インク供給口24の口径Diよりも大きくなっている。このような第7変形例によるインクカートリッジ920においても、上述のインクカートリッジ20と同様に、先端面22aから垂れ落ちたインク滴を2つの突出部931,932の間で捕捉し且つ保持することができる。加えて、突出部の側面931b,932bが傾斜しているため、インク供給口24の中心より外側にずれた位置からインク滴が垂れ落ちても、突出部の側面931b,932bで受け止めることができる。
なお、上述した第1〜第7変形例においても、上述した実施形態のように装着部に各突出部に対応した複数の挿入部が形成されていてもよい。これにより、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した実施形態及び各変形例においては、隣接する突出部間の離隔距離がいずれも4.5mmであるが、毛管力が生じる距離である5mm以下であればよい。好ましくは、2mm以下がよい。これにより、隣接する突出部間に生じる毛管力がより増大する。また、突出部間の離隔距離は、垂れ落ちるインク滴の直径(インク滴の落下する方向に対して直交する方向に関する直径)よりも小さければよい。突出部の突出方向が、装着方向に対して傾いていてもよい。この場合、挿入部19を傾いた突出方向と同じ方向に傾くように形成する。また、装着部16にインクカートリッジ20が装着されたときに、突出部を検知する検知手段であるスイッチ13は、特に物理的に検知する方式に限るものではなく、光や赤外線などによる光学的な検知センサであってもよい。つまり、突出部を検知することでインクカートリッジ20が完全に装着されていることを検知することができればよい。
本発明の一実施形態によるインクカートリッジが採用されたインクジェットプリンタの概略構成図である。 本発明の一実施形態によるインクカートリッジの部分斜視図である。 (a)はインクカートリッジが装着部に装着される直前の状態を示す部分断面図であり、(b)はインクカートリッジが装着部に装着されたときの状態を示す部分断面図である。 インク供給部からインクが2つの突出部間に垂れ落ちるときの状況及びその垂れ落ちたインク滴を2つの突出部間で保持するときの状況の経過を示す図である。 第1変形例によるインクカートリッジの部分斜視図である。 第2変形例によるインクカートリッジの部分斜視図である。 第3変形例によるインクカートリッジの部分斜視図である。 第4変形例によるインクカートリッジの部分斜視図である。 (a)は図8に示すIXA−IXA線における部分断面図であり、(b)はインク供給部からインク滴が落下するときの状況図である。 第5変形例によるインクカートリッジの部分斜視図である。 第6変形例によるインクカートリッジの部分斜視図である。 第7変形例によるインクカートリッジの側面図である。
1 プリンタ
13 スイッチ(検知手段)
19 挿入部
20 インクカートリッジ
20a 側面
21 インク室(インク貯溜室)
22,522 インク供給部
22a,522a 先端面(突出頂面)
24,524 インク供給口
28 バルブ
31,32、231,232,331〜333,431〜438,731,732,831,931,932 突出部
31a,32a、231a,232a,331a〜333a 先端面(突出先端)
931b,932b 側面(突出側面)

Claims (10)

  1. プリンタに装着されたときにインクをプリンタに供給するインクカートリッジであってインクが貯溜されたインク貯溜室と、
    前記インク貯溜室に貯溜されたインクを外部に排出するインク供給部とを備え、
    前記インク供給部は、その周囲に対して突出して形成されているとともに、その突出頂面にインクの排出口となる供給口を有しており、さらに、
    前記供給口を介したインク供給方向と平行に突出し、前記インク供給方向に関して前記供給口よりも外側に突出先端を有する突出部を複数備えており、
    前記突出頂面のうち前記供給口を除いた領域は環状面をなしており、
    前記環状面の外周縁の長さをS0、インクの表面張力をγ、インクの密度をρとしたときに、前記複数の突出部のうち、最も近接する関係にある2つの突出部の離隔距離Dc(min)が、
    Dc(min)≦2((3×S0×γ)/(4×π×ρ)) 1/3
    を満たしていることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記インク供給部は、前記インク供給方向と平行に突出していることを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 使用状態の前記プリンタに対して、水平方向に挿入されて装着され、
    前記インク供給部及び前記複数の突出部が、前記挿入方向における先端面となる一端面から突出していることを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジ。
  4. 最も近接した関係にある前記2つの突出部の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と前記供給口の中心とを結ぶ線分とが直交していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  5. 使用状態の前記プリンタに対して、水平方向に挿入されて装着され、
    前記プリンタに装着されるときの姿勢である装着姿勢にあるときに、最も近接する関係にある前記2つの突出部の間隙が前記供給口の鉛直下方に位置することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  6. 前記複数の突出部の各々は、自身に最も近接する他の突出部との離隔距離Dcが、
    Dc≦2((3×S0×γ)/(4×π×ρ)) 1/3
    を満たしていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  7. 前記複数の突出部は、前記供給口を中心とした円の周方向に配列されていることを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
  8. 前記プリンタに装着された際に、前記複数の突出部が前記プリンタに形成された複数の挿入部にそれぞれ挿入され、
    各突出部が、対応する前記挿入部の開口形状に対応した断面形状を有しており、
    前記プリンタに装着された際に、最も近接した関係にある前記2つの突出部が挿入される2つの前記挿入部の内部に設けられた前記突出部の有無を検知する検知手段によって、最も近接した関係にある前記2つの突出部が検知されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  9. 前記供給口からインクが排出される状態と、前記供給口からインクが排出されない状態とを切換可能なバルブをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
  10. 前記突出部が2つ設けられており、
    前記2つの突出部の軸中心どうしを結ぶ線分と、この線分の中点と前記供給口の中心とを結ぶ線分とが直交しているとともに、
    前記2つの突出部の前記インク供給部側の側面のそれぞれが、他方の突出部に近づくにつれて前記インク供給部と反対側に向かうように、前記離隔方向に対して傾斜しており、
    前記2つの傾斜面の外端間の距離が前記インク供給口の口径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクカートリッジ。
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