JP4880569B2 - 靴 - Google Patents

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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、靴に関する。より詳細には、本発明は、防水性が考慮された靴に関する。
防水性を付与する目的で、インナー部材を設けた靴が知られている。防水性と蒸れ防止性とを両立する観点から、このインナー部材として、水蒸気は通すが水滴は通さない素材が用いられる。
防水性を高めるため、このインナー部材を所謂ブーティ構造とされる技術が提案されている。ブーティ構造のインナー部材は、単独で、靴と同じような形状である。
ブーティ構造のインナー部材は、所定の形状に裁断された防水性シートを縫合することにより作製される。この防水性シートの裁断パターンが記載された文献として、特開平59−160401号公報、特許第3069352号公報、特開2002−142808号公報、特開2000−83707号公報、特開2000−157306号公報及び実開平4−32103号公報がある。
特開昭59−160401号公報 特許第3069352号公報 特開2002−142808号公報 特開2000−83707号公報 特開2000−157306号公報 実開平4−32103号公報
靴が使用されると、靴は繰り返し屈曲される。屈曲によりインナー部材が破れた場合、水が靴の内部に侵入しやすくなる。インナー部材には、この屈曲に対する耐久性(屈曲耐久性)が要求される。
また、インナー部材は、防水性シートを縫合することにより形成されるが、縫合後の形状(ブーティの形状)は、シートの裁断パターンに左右される。
靴の内面形状は、使用する人体の足の形状に沿っていることが好ましい。このため、靴の製造工程において、靴の内面形状は、ラストと呼ばれる足型を用いて最終的に調整される。このラストにより調整される靴の内面形状は、履き心地に大きく影響する。このラストに沿いやすいインナー部材が望まれる。
本発明の目的は、ラストに沿いやすく且つ屈曲耐久性に優れたインナー部材及びこれを有する靴の提供にある。
本発明に係る靴は、アッパー、底部及びインナー部材を備えている。上記インナー部材は、3枚以上の防水性シートと1枚以上のメッシュシートとを繋げて形成されている。上記防水性シートは、上記インナー部材の右側面と底面の一部とを構成する右側シートと、上記インナー部材の左側面と底面の一部とを構成する左側シートと、上記インナー部材の上面を構成する上側シートとを含む。上記メッシュシートは、上記上側シートとともに上記インナー部材の上面を構成している。上記メッシュシートは、上記上側シートの前方に繋げられている。
好ましくは、上記メッシュシートの外側に配置されているアッパーには、靴の外部に露出する縫い目が存在しない。
好ましくは、上記上側シートの前端部が上側に曲げられている。
本発明に係る他の靴は、アッパー、底部及びインナー部材を備えている。上記インナー部材が、3枚以上の防水性シートを繋げて形成されている。上記防水性シートは、上記インナー部材の右側面と底面の一部とを構成する右側シートと、上記インナー部材の左側面と底面の一部とを構成する左側シートと、上記インナー部材の上面を構成する上側シートとを含む。
シートの継ぎ目の配置を工夫したので、ラストに沿いやすく且つ屈曲耐久性に優れたインナー部材が実現されうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
なお、本願においては、特に説明した場合を除き、「上側」とは靴を単独で接地面P1上に静置した場合の鉛直方向上側を意味し、「下側」とは靴を単独で接地面P1上に静置した場合の鉛直方向下側を意味し、「高さ」とは靴を単独で接地面P1上に静置した場合の当該接地面P1からの高さ(鉛直方向距離)を意味し、「内側」とは靴の内側を意味し、「外側」とは靴の外側を意味する。接地面P1は、水平な平面である。
図1は、本発明の第一実施形態に係るゴルフ靴2が示された側面図であり、図2は靴2の一部切り欠き側面図である。なお図2では、靴紐の記載が省略されている。
このゴルフ靴2は、アッパー4及び底部6を備えている。底部6は、インソール8、ミッドソール10及びアウトソール12を備える。インソール8は、ミッドソール10と積層されている。ミッドソール10は、アウトソール12と積層されている。アウトソール12は、その下面に、下方に向けて突出する多数の突起14を備えている。インソール8の材質及び構造は、既知のインソールのそれと同等である。ミッドソール10の材質及び構造は、既知のミッドソールのそれと同等である。アウトソール12の材質及び構造は、既知のアウトソールのそれと同等である。
なお、図1は、右足用の靴2をインサイド側からみた側面図である。図示しない左足用の靴2は、右足用の靴2が左右反転された構成を有する。
図2が示すように、靴2は、インナー部材16を有している。インナー部材16の一部(上側の部分)は、アッパー4の表材18の内側に配置されている。インナー部材16の他の一部(下側の部分)は、インソール8とミッドソール10との間に配置されている。
インナー部材16は、履き口19の近傍でのみ表材18と縫合され、他の部分では表材18と縫合されていない。
表材18は、人工皮革により形成されている。また表材18には、防水加工が施されている。
なお、好ましい表材18の材質は、人工皮革、合成皮革又は天然皮革である。人工皮革として、不織布をベースにした皮革材料が挙げられる。この不織布として、ナイロン繊維又はポリエステル繊維により構成され、発泡ウレタンがバインダーとされた不織布が例示される。表面にウレタン層が設けられた人工皮革であってもよい。人工皮革の具体例として、クラレ社製の商品名「クラリーノ」(登録商標)、帝人社製の商品名「コードレ」(登録商標)等が挙げられる。合成皮革は、織布がベースとされている。合成皮革の具体例として、ビニルレザーが挙げられる。ビニルレザーは、表面が塩化ビニルよりなる。天然皮革として、例えば、牛革、カンガルー革及び豚革が挙げられる。
アッパー4は、補強部材20と、ベロ21とを有している。この補強部材20は、アッパー4の表材18と縫合されている。本実施形態では、靴2のインサイド側に2本の補強部材20が設けられている。図示されないが、靴2のアウトサイド側にも、同様に2本の補強部材20が設けられている。補強部材20は、アッパー4の形状を保持するのに寄与している。
補強部材20は、表材18よりも硬い。補強部材20は、表材18に比べて曲がりにくい。補強部材20は、樹脂よりなる。補強部材20は、アッパー4の剛性を高めうる。図1が示すように、補強部材20は、底部6の土踏まず部付近から斜め前方に延びている。
補強部材20の材質として、例えば、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂が挙げられる。射出成形が可能であり生産性に優れた熱可塑性樹脂が好ましい。なお、射出成形以外に、熱圧縮成形(シート部材の熱圧縮成形等)も採用されうる。この熱可塑性樹脂として、塩化ビニル、ナイロン、シリコン、ポリエステル、ポリウレタン等が挙げられる。アッパー4の動きに追従しうる柔軟性、耐屈曲性及び耐久性の観点から、より好ましい補強部材20の材質は熱可塑性エラストマーであり、更には好ましくは熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)がよい。補強部材20は、透明性を有していてもよい。
図3は、インナー部材16の斜視図である。インナー部材16は、ブーティ構造である。インナー部材16は、履き口以外は開口していない袋状とされている。インナー部材16は、単独で、靴2の内面形状に近い形状を呈する。ブーティ構造のインナー部材16により、防水性が高められている。
図4は図3のIV−IV線に沿った断面図であり、図5は図3のV−V線に沿った断面図である。図6及び図7は、インナー部材16を構成するシートの平面図である。インナー部材16は、図6で示され2枚のシートと、図7で示された2枚のシートとから構成されている。インナー部材16は、4枚のシートが縫合されてなる。
図3、図4及び図5が示すように、インナー部材16は、右側面22、左側面24、底面26及び上面28を有する。
図6では、右側シート30と、左側シート32とが示されている。図7では、上側シート34と、メッシュシート36とが示されている。これらのシート30、32、34及び36が縫合されて、インナー部材16が形成されている。
右側シート30の底部接合縁30aと、左側シート32の底部接合縁32aとが接合されて、底部縦断境界線k1(図3、図4及び図5参照)が形成されている。この境界線k1は、底面26の長手方向に略沿って延びている。
底面26は、右側シート30と左側シート32とにより構成されている。底面26の全てが、右側シート30と左側シート32とにより構成されている。底面26の右側部分は、右側シート30により構成されている。底面26の左側部分は、左側シート32により構成されている。
右側シート30の底部前方接合縁30bと、右側シート30の側部前方接合縁30cとが接合されて、底部前方境界線k2(図3参照)が形成されている。
左側シート32の底部前方接合縁32bと、左側シート32の側部前方接合縁32cとが接合されて、底部前方境界線k3(図3参照)が形成されている。
右側シート30の底部後方接合縁30dと、右側シート30の側部後方接合縁30eとが接合されて、底部後方境界線k4(図3参照)が形成されている。
左側シート32の底部後方接合縁32dと、左側シート32の側部後方接合縁32eとが接合されて、底部後方境界線k5(図3参照)が形成されている。
右側シート30の爪先部接合縁30fと、左側シート32の爪先部接合縁32fとが接合されて、爪先部境界線k6(図3参照)が形成されている。
インナー部材16において、爪先部境界線k6は、上下方向長さを有している。爪先部境界線k6は、右側面22と左側面24との境界を形成している。
右側シート30の踵部接合縁30gと、左側シート32の踵部接合縁32gとが接合されて、踵部境界線k7(図3参照)が形成されている。
インナー部材16において、踵部境界線k7は、上下方向長さを有している。踵部境界線k7は、右側面22と左側面24との境界を形成している。
爪先部境界線k6及び踵部境界線k7により、インナー部材16の側面が立ち上がりやすくなる。即ち、爪先部境界線k6及び踵部境界線k7により、曲がり部b1及び曲がり部b2の形成が確実となり、且つ、曲がり部b1、b2の位置精度が高まる。よってインナー部材16は、ラストに沿いやすい。
メッシュシート36の後方縁36aと、上側シート34の前方縁34aとが接合されて、上面横断境界線k8(図3参照)が形成されている。上面横断縁k8は、メッシュシート36と上側シート34との境界を形成している。
メッシュシート36の外側縁36bと、右側シート30の上側縁30hとが接合されて、上面右側境界線k9(図3及び図4参照)が形成されている。
メッシュシート36の外側縁36bと、左側シート32の上側縁32hとが接合されて、上面左側境界線k10(図3及び図4参照)が形成されている。
インナー部材16では、上面28と他の部分とが、それぞれ別々のシートにより形成されている。よってインナー部材16は、その上面28と側面22、24との境界k9、k10が、シートの継ぎ目とされている。この構成により、上面28と側面22,24との境界k9、k10に折り目が形成されやすくなり、インナー部材16がラストに沿いやすくなる。
図3から図6において二点鎖線b1で示されているのは、右側面22と底面26との間の境界を形成する曲がり部である。図3から図6において二点鎖線b2で示されているのは、左側面24と底面26との間の境界を形成する曲がり部である。曲がり部b1は、右側シート30が曲げられて形成されている。曲がり部b1は、実際には、線として視認されない。曲がり部b2は、左側シート32が曲げられて形成されている。曲がり部b2は、実際には、線として視認されない。
右側シート30、左側シート32及び上側シート34は、防水性シートである。この防水性シートは、防水フィルムを含む。
上記防水性シートは複数層とされている。この複数層のうちの1層が、防水フィルムにより構成された防水フィルム層である。この複数層の防水性シートは、内層と外層と防水フィルム層とを有する。防水フィルム層は内層と外層との間に設けられている。透湿性を損なわないようにする目的で、防水フィルム層と他の層との接着は、点接着によりなされるのが好ましい。防水性シートの内層及び外層に用いられうる素材として、織物、ニット、メッシュ材、不織布、フェルト等が挙げられる。
防水フィルム層の内側に設けられた内層は、足に当接する。このため内層としては、吸水性及び吸湿性に優れたものが好ましく、例えばナイロンメッシュ材が用いられる。最内層(ナイロンメッシュ材層)と防水フィルム層との間に、ウレタン発泡スポンジ層が設けられてもよい。このウレタン発泡スポンジ層は、足当たりを良好にするのに寄与する。好ましくは、このウレタン発泡スポンジ層の厚みは、2〜3mmとされる。
防水フィルム層の外側に設けられる外層として、ナイロントリコット材層が好ましい。このナイロントリコット層として、例えば、3030ナイロントリコット層が挙げられる。
上記防水フィルムは、防水性と透湿性とを兼ね備えている。この防水フィルムの材質として、ポリテトラフルオロエチレン及びポリウレタンが例示される。この防水フィルムは、水蒸気は通すが、水滴は通さない。
この防水フィルムの機能に起因して、上記防水性シートは、水蒸気は通すが、水滴は通さない。この防水性シートは、防水性と透湿性とを兼ね備えている。
図8は、図1の側面図にメッシュシート36を追加記載した図である。図8において、メッシュシート36の設置範囲が、波線ハッチングで示されている。前述したように、このメッシュシート36は、表材18の内部に配置されており、靴の外部から視認されない。
メッシュシート36は、水滴を通過させうる。ただし、メッシュシート36の外側には、表材18が存在する(図2参照)。この表材18が、外部からの水の侵入を抑制しうる。図2及び図8が示すように、メッシュシート36の外側に配置されているアッパー4(表材18)には、靴の外部に露出する縫い目N1が存在しない。よって、メッシュシート36の外側に配置されているアッパー(表材18)には、外部にまで貫通する貫通孔が存在しない。図1及び図2が示すように、アッパー4には、靴の外部に露出している縫い目N1が存在するが、この縫い目N1は、メッシュシート36の外側には存在しない。図2において、縫い目N1は、太線で示されている。よって、靴2の外部からメッシュシート36への水の侵入が抑制されている。
メッシュシート36は、通気性に優れる。メッシュシート36により、蒸れ防止性能が向上しうる。
人間の動作(歩行動作等)に伴い、靴は、地面への接触と地面からの離間とを繰り返す。地面から離間する際に、中底表面37(図2参照)と足との間に隙間が発生しうる。地面へ接触する際(踏み込みの際)には、体重により、中底表面37と足との間の隙間に存在する空気が押圧される。この押圧により、この隙間の空気が、上方に移動しうる。上方に移動した空気は、メッシュシート36の内側から外側へと透過しうる。この空気の流れにより、靴2の内部の湿気が効果的に排出されうる。
一般に、靴2の甲部に付着する水滴は水圧が低い。したがって、メッシュシート36が靴2の甲部に設けられている場合であっても、外部からの水の侵入は起こりにくい。メッシュシート36の外部には表材18が設けられている。この表材18は、靴2の外部からメッシュシート36への水の侵入を抑制しうる。表材18には防水処理が施されているので、靴2の防水性は高い。更に、前述したように、メッシュシート36の外側に配置されているアッパー4(表材18)には、靴の外部に露出する縫い目N1が存在しない。よって、靴2の防水性が更に高められている。
メッシュシート36は、柔軟性及び伸縮性に優れる。よって、インナー部材16の甲部にメッシュシート36が用いられることにより、インナー部材16の前方部(爪先よりの部分)がラストに沿いやすくなる。
図8において両矢印Hmで示されているのは、メッシュシート36の最低点の接地面P1からの高さである。防水性を高める観点から、高さHmは、4cm以上が好ましく、4.5cm以上がより好ましく、5cm以上が更に好ましい。靴2の大きさを考慮すると、高さHmは、通常、9cm以下が好ましい。
前述したように、インナー部材16は、3枚の防水性シート30、32、34と、1枚のメッシュシート36とを繋げて形成されている。右側シート30は、インナー部材16の右側面22と、底面26の右側部分とを構成している。前述したように、この右側シート30は、曲がり部b1を形成している。同様に、左側シート32は、曲がり部b2を形成している。これらの曲がり部b1、b2が、インナー部材16の底面とインナー部材16の側面との間の境界を形成している。
以下において、インナー部材16の底面26とインナー部材16の側面との間の境界が、底面境界ksとも称される。
前述したように、靴が使用されると、靴は繰り返し屈曲される。この屈曲により、インナー部材16の継ぎ目に負担がかかる。靴の屈曲によりインナー部材の継ぎ目が破れた場合、水が靴の内部に侵入しやすくなる。本発明者は、靴の屈曲により、インナー部材16の底面境界ksには特に大きな負担がかかることを見いだした。底面境界ksに継ぎ目が存在する場合、この継ぎ目は、他の継ぎ目よりも破れやすい。また、底面境界ksに破れが生じた場合、浸水が発生しやすい。なぜならこの底面境界ksは、靴底に近い位置、即ち低い位置にあるからである。
本実施形態では、インナー部材16を形成するためのシートとして、右側シート30及び左側シート32を用いた。これにより、底面境界ksに配置される継ぎ目が少なくされている。換言すれば、底面境界ksの少なくとも一部が、曲がり部b1、b2とされている。曲がり部b1により、底面境界ksに存在するシートの継ぎ目が少なくなる。よって、インナー部材16は、屈曲耐久性に優れる。
本発明者は、インナー部材16の底面の周縁において、屈曲による負荷が特に高いことを見いだした。本発明により、インナー部材16の底面の周縁に存在するシートの継ぎ目が低減され、屈曲耐久性が向上しうる。
図1において両矢印L1で示されるのは、接地面P1に静置された靴2において、底部6の外輪郭線を両端とする直線のうち最も長い線Lxの長さである。この最長線Lxは、接地面P1と平行とされる。
靴2において特に屈曲しやすい位置は、つま先と土踏まずとの間の位置である。靴の使用時に、この位置には、足の曲がりやすい部分(第一中足骨頭などの中足骨頭)が配置される。屈曲耐久性を高める観点から、屈曲しやすい位置の底面境界ksにシートの継ぎ目が存在しないのが好ましい。この観点から、つま先からの距離がL2とされた場合、底面境界ksにおいて、比(L2/L1)が0.25以上0.5以下となる範囲の少なくとも一部に、シートに継ぎ目が存在しない曲がり部b1、b2を配置するのが好ましい。また、更に、比(L2/L1)が0.25の位置と、比(L2/L1)が0.5の位置との間の領域の全ての範囲において、底面境界ksを、シートの継ぎ目が存在しない曲がり部b1、b2にて形成するのが更に好ましい。なお、距離L2は、最長線Lxに沿って測定される。
屈曲耐久性を高める観点から、底面境界ksに存在する曲がり部b1の長さLma(図示しない)は、前記L1の20%以上が好ましく、25%以上がより好ましく、35%以上が更に好ましい。屈曲耐久性を高める観点から、底面境界ksに存在する曲がり部b2の長さLmb(図示しない)は、前記L1の20%以上が好ましく、25%以上がより好ましく、35%以上が更に好ましい。なお、長さLmaが長くなりすぎると成形性が低下しやすい。この観点から、長さLmaは、上記L1の70%以下が好ましく、50%以下が更に好ましい。長さLmbが長くなりすぎると成形性が低下しやすい。この観点から、長さLmbは、上記L1の70%以下が好ましく、50%以下が更に好ましい。なお、長さLma及び長さLmbは、靴になった状態において、上記最長線Lxに沿って測定される。
なお、本発明では、メッシュシート36を有さない構成も可能である。例えば、靴2において、インナー部材16のメッシュシート36が防水性シートで置換されてもよい。この場合、インナー部材は、上記右側シート30と、上記左側シート32と、図示しない第三の防水性シートとを繋げて構成されているのが好ましい。このインナー部材は、3枚の防水性シートよりなる。この第三の防水性シートは、例えば、前述した上側シート34とメッシュシート36とを一体化した形状を有している。
インナー部材16の製造方法の一例は、次の工程を含む。
(工程1)防水性シートを裁断して複数枚のシート(右側シート30、左側シート32及び上側シート34)を得る。
(工程2)メッシュシートを裁断して、メッシュシート36を得る。
(工程3)複数の防水性シート30、32及び34とメッシュシート36とを接合して、靴のような形状のインナー部材16とする。
工程3において、各シート同士の接合は、縫合である。継ぎ目に段差が生じないようにするために、継ぎ目においてシート同士は重ねられない。即ち、シート同士は、互いに突き合わされた状態で縫合される(図2、図4及び図5を参照)。この縫合の形態として、例えば、千鳥縫いやオーバーロック縫いが用いられる。
インナー部材16の内部への水の侵入を抑制する観点から、シート同士を縫合する縫い糸は、吸水性が低いのが好ましい。インナー部材16の内部への水の侵入を抑制する観点から、シート同士の縫い目には、シーリングが施されているのが好ましい。このシーリングの方法として、加熱によるシーリング(熱シーリング)が好適である。熱シーリングには、熱可塑性ホットメルト型接着フィルムが好適に用いられ、この接着フィルムがコーティング又はラミネートされた接着テープも好適に用いられる。
なお、上側シート34とメッシュシート36との縫合(上面横断境界線k8における縫合)の縫い目には、シーリングを設ける意義が少ない。メッシュシート36が透水性を有するからである。
メッシュシート36は、好ましくは編み物であり、より好ましくはラッセル編みで形成された編み物である。メッシュシート36の材質として、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維及びポリプロピレン繊維が挙げられる。メッシュシート36は、多数の貫通孔を有している。メッシュシート36は、通気性及び柔軟性に優れる。靴2の通気性を高める観点から、より好ましいメッシュシート36は、ダブルラッセルメッシュ材とされる。図示しないが、ダブルラッセルメッシュ材は、表側メッシュ層と、裏側メッシュ層と、中間層とから構成されている。中間層は、表側メッシュ層と裏側メッシュ層との間に設けられている。中間層は、表側メッシュ層と裏側メッシュ層とを連結している。典型的なダブルラッセルメッシュ材は、一体的な編み物である。即ち、表側メッシュ層と裏側メッシュ層と中間層とが一体的に編成されている。
図9は、本発明の第二実施形態に係る靴40の一部切り欠き側面図である。靴40は、アッパー33と、底部6と、インナー部材41とを有する。図10は、この靴40に用いられるインナー部材41の斜視図である。図11は、このインナー部材41に用いられている上側シート42、透水性部材44及びシーリング46を示す斜視図である。この靴40と上記靴2との相違点は、以下の(a)、(b)、(c)及び(d)のみであり、他の構成は靴2と同じである。
(a)上側シート42の前端部42aが上側に曲げられている。
(b)この前端部42aの上側(内側)に、透水性部材44が配置されている。
(c)上側シート42とメッシュシート36とは、互いに突き合わされて縫合されているのではなく、メッシュシート36の上側に上側シート42が重ねられた状態で縫合されている(図9参照)。
(d)上側シート42とメッシュシート36との縫合部分に、シーリング46が設けられている(図11参照)。
図9から図11が示すように、上側シート42の前端部42aは上側に曲げられている。上側シート42は、前方にいくほど下がるように傾斜している。よって、前端部42aは、上側シート42の下端部である。上側に曲げられた前端部42aにより、上側シート42の表面に落ちた水滴がメッシュシート36に流れることが抑制される。前端部42aにより捕捉された水滴は、前端部42aの左右両端から側面22、24へと流れる。この前端部42aにより、防水性がより一層向上しうる。
透水性部材44は、棒状の部材である。透水性部材44は、前端部42aが上側に曲げられてなる形状を保持する役割を果たす。この透水性部材44により、通水路が確保される。また透水性部材44自体が吸水性を有する場合、この吸水性により、メッシュシート36への水の流下が抑制される。
なお、透水性部材44の材質は限定されない。透水性部材44の材質として、スポンジ、メッシュ等が挙げられる。また、透水性部材44として、多孔性の材質よりなる管等も採用されうる。なお、透水性部材44は設けられなくてもよい。
シーリング46は、上側シート42とメッシュシート36との縫い目N2を塞ぐ役割を果たす。縫い目N2は、図9において太線で示されている。図10では、縫い目N2の位置が波線で示されている。シーリング46の材質等は、前述した通りである。なお、図9では、シーリング46の断面の記載が省略されている。シーリング46により、縫い目N2からの水の侵入が防止される。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1等で示される上記第一実施形態の靴2と同じ靴を作製した。表材として、防水加工が施された人工皮革が使用された。防水性シートに内装されている防水フィルムの材質は、ポリウレタンとされた。この防水フィルムとして、JIS L 1099Bに準拠して測定された透湿性が約10000g/m・24h以上の防水フィルムが用いられた。JIS L 1092に準拠して測定されたこの防水フィルムの耐水圧は、100000mm以上であった。防水性シートの内層として、JIS L 1018のバイレック法で測定された吸水性が60mm以上であるナイロンメッシュ材が用いられた。更に、このナイロンメッシュ材と防水フィルムとの間に、2.5mmの厚みを有するウレタン発泡スポンジ層が配置された。防水性シートの外層は、3030ナイロントリコット材とされた。透湿性が損なわれないようにする観点から、ナイロンメッシュ材とウレタン発泡スポンジ層とはフレームラミネーションにより張り合わされ、ウレタン発泡スポンジ層と防水フィルムとはフレームラミネーションにより張り合わされ、防水フィルムとナイロントリコット材とは点接着により張り合わされた。
3枚の防水性シートと、1枚のメッシュシートとが裁断された。これら4枚のシートは、互いに突き合わされつつ縫合された。この縫合により、ブーティ構造のインナー部材を得た。この縫合は、千鳥縫いによりなされた。この縫合の縫い目には、シーリングが施された。このシーリングには、ウレタン系ホットメルトタイプ接着シートがラミネートされたナイロントリコット製接着テープが用いられた。このナイロントリコット製接着テープを熱プレスすることにより、シーリングが形成された。ただし、メッシュシートと上側シートとの縫い目に限り、シーリングが施されなかった。
補強部材は、透明なTPUを射出成形することにより得た。表材は、アッパーに対応した形状に裁断された。また表材の補強部材取り付け部分は、補強部材の形状に対応して裁断された。補強部材の周縁部に表材を重ね合わせ、これらを縫合し、さらにベロを縫合して、アッパー用縫合部材を得た。このアッパー用縫合部材と、ブーティ構造の上記インナー部材とを、履き口部分で裏合わせに縫合した。次に、インナー部材を裏返し、このインナー部材にラストを挿入し、インナー部材の底部に中底を装着し、アッパー用縫合部材の縁部を釣り込み、ミッドソールとアウトソールとを予め接着剤で接着してなる部材を接着剤で貼り合わせた。その後、ラストを抜き取り、靴の中にインソールを挿入し、靴紐を装着して、実施例1に係る右足用の靴を得た。靴のサイズは25インチとされた。
なお、上記中底は、ミッドソールの上側に設けられる。上記中底は、インナー部材の下側に配置される。アッパーの端部は、中底とミッドソールとの間に配置される。
[実施例2]
メッシュシートが防水性シートで置換され、インナー部材の上面が1枚の防水性シートのみにより形成された。この1枚の防水性シートの形状は、前述した上側シート34とメッシュシート36とを合わせた形状とされた。その他は実施例1と同様にして、実施例2に係る靴を得た。
[通気性試験]
JIS L 1099Bに準拠して測定された透湿性が約10000g/m・24hである防水フィルムを袋状とし、この中に200ccの水を入れて密封し、水袋を得た。この水袋を、靴の内部に挿入し、更に、履き口から鳩目にかけての靴の開口部分を塩化ビニル製フィルムで密封して、試験体を得た。この試験体を35℃の恒温槽に入れ、4時間放置した。恒温槽に入れてから1時間経過後の試験体の総質量W1と、恒温槽に入れてから4時間経過後の試験体の総質量W2とが測定された。総質量の差(W1−W2)は、実施例1の靴が1.4gであったのに対して、実施例2の靴は1.2gであった。差(W1−W2)は、3時間の間に靴の内部から放出された水分量である。実施例1は、実施例2よりも通気性に優れていた。
本発明は、登山靴、トレッキングシューズ、ゴルフ靴等の運動靴をはじめ、あらゆる靴に適用されうる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る靴の側面図である。 図2は、図1の一部切り欠き側面図である。 図3は、第一実施形態に係るインナー部材の斜視図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。 図6は、インナー部材を構成するシートを展開した平面図である。 図7は、インナー部材を構成するシートを展開した平面図である。 図8は、図1の靴におけるメッシュシートの配置を示す図である。 図9は、本発明の第二実施形態に係る靴の一部切り欠き側面図である。 図10は、第二実施形態に係るインナー部材の斜視図である。 図11は、第二実施形態に係るインナー部材の部分構成を説明するための分解斜視図である。
符号の説明
2、40・・・靴
4、33・・・アッパー
6・・・底部
8・・・インソール
10・・・ミッドソール
12・・・アウトソール
14・・・突起
16、41・・・インナー部材
18・・・表材
20・・・補強部材
22・・・右側面
24・・・左側面
26・・・底面
28・・・上面
30・・・右側シート
32・・・左側シート
34、42・・・上側シート
44・・・透水性部材
46・・・シーリング

Claims (3)

  1. アッパー、底部及びインナー部材を備えており、
    上記インナー部材が、3枚以上の防水性シートと1枚以上のメッシュシートとを繋げて形成されており、
    上記防水性シートが、上記インナー部材の右側面と底面の一部とを構成する右側シートと、上記インナー部材の左側面と底面の一部とを構成する左側シートと、上記インナー部材の上面を構成する上側シートとを含み、
    上記メッシュシートが、上記上側シートとともに上記インナー部材の上面を構成しており、
    上記メッシュシートが、上記上側シートの前方に繋げられている靴。
  2. 上記メッシュシートの外側に配置されているアッパーには、靴の外部に露出する縫い目が存在しない請求項1に記載の靴。
  3. 上記上側シートの前端部が上側に曲げられている請求項2に記載の靴。
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