JP4880526B2 - データ転送レート変動測定方法、装置、システム、およびプログラム - Google Patents

データ転送レート変動測定方法、装置、システム、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えばデータ通信やデータ送信装置の品質評価などに用いられるデータ転送レート変動測定方法、装置、システム、およびプログラムに関する。
一般に、パケットデータ通信ネットワークのサービス品質を現す指標としてパケットロス率や遅延時間の変動が用いられている。特に遅延時間の変動はリアルタイムの音声データやビデオデータの転送においては重視されている。
ここで、リアルタイムの音声データやビデオデータの転送においてはデータ圧縮が施されることが一般的である。このため、データ圧縮処理の結果として、もとのリアルタイム音声データやビデオデータの発生レートは一定であるのに圧縮器の出力データレートは大きく変動する場合が多い。データ転送レートが大きく変動するトラヒックはデータ転送レートがほぼ一定のトラヒックと比べると、平均のデータ転送レートが同じであってもパケットロスが大きくなり、また遅延時間の変動が大きくなる。
従って、リアルタイムの音声データやビデオデータの転送を行なう場合は、パケットデータ通信ネットワークのサービス品質とともにリアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動を小さくすることが重要である。
また、パケットデータ通信ネットワークのサービス品質として、出力データ転送レートの変動が少ないデータ送信装置から送信されたパケットが受信装置に到着するときデータ転送レートの変動がどの程度大きくなっているか、その程度が重要である。
以上から、例えばサーバなどのデータ送信装置からの出力データ転送レート変動測定、およびネットワークを経由した時のデータ転送レート変動の変化の測定を行うことが重要である。
また、ネットワークの品質測定に使用される装置では、対象となるパケット数が膨大であり1パケット毎の計算量が少ないことが要求される。さらに、ネットワークの品質測定に使用される装置では、パケットの送信者IDとプロトコル等を示す番号および受信者ID等を示す番号の組み合わせなどの分類に従って、それぞれ独立かつ同時に測定されることが多く、測定対象数が膨大になるため必要バッファ量(メモリ量)が少ないことが要求される。
次に、本明細書におけるデータ転送レートの定義について述べる。データ転送レートは、通常は一定時間内に転送される多数のパケットの平均転送レートをあらわす場合が多いが、ここでは1つ1つのパケットについてデータ転送レートを定義する。すなわち、複数のパケットが転送されているとし、i番めのパケットPKT(i)のパケット長をL(i)、i番めのパケットPKT(i)パケットが転送される時刻をt(i)とし、パケット転送時間間隔Δt(i)=t(i)−t(i−1)を使って表示すると、i番めのパケッ
トのデータ転送レートDTR(i)は次の式1で定義される。
DTR(i)=L(i)/(t(i)−t(i-1))=L(i)/Δt(i) ・・・(式1)
通常使用されているデータ転送レートは、ある時間内に転送されたパケットについてのPKT(1)からPKT(N)の平均データ転送レートであり、次の式2で表される。
平均データ転送レート=(ΣL(i))/(t(N)−t(0))=(ΣL(i))
/(ΣΔt(i)) ・・・(式2)
ここで、Σは和を表す記号であり、式2ではi=1からi=Nまでの和とする。
次に、式1からデータ転送レートの変動は、2つのパケットが転送される時間間隔の変動と密接な関係があることがわかる。一般に、このような時間の変動を表す指標としては標準偏差あるいは標準偏差を平均値で割った値などが使われている。
したがって、データ転送レート変動に対しても式1で示されるデータ転送レートの標準偏差あるいは標準偏差を平均値で割った値などをその指標として使用することが考えられるが、使用されていない。
また、本発明に関連する技術として、入力されるパケット及び出力されるパケットの時間間隔と累積するパケットの個数とが対数正規型の確率密度分布に従う場合に、標準正規型の確率密度関数1−Φ(d)を実行して送信先ノードの送信キューにおける所定の時刻までのパケット数の獲得確率の値を算出し、この値が所定の基準値を超えたと判断した場合に輻輳状態と評価するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、本発明に関連する技術として、各測定装置においてパケットをプローブして得られたパケット通過時刻系列をもとにして相互相関関数を計算し、パケットもしくはパケット群の発生周期を判定し、1周期範囲の時刻系列を取り出し、その時刻系列内における相関値の最大値を用いて品質評価を行うものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−166425号公報 特許第3834258号
しかしながら、上述した特許文献1、2のものや関連技術の問題点は、データ転送レート変動指標がトラヒック品質指標あるいはネットワークサービス品質指標として実用化されていないということである。
その理由は、1パケット毎の計算量が少なく必要バッファ量(メモリ量)が少なく、しかも適切な値を示すデータ転送レート変動指標が使用されていなかったためである。
パケット転送時間間隔Δt(i)の平均と標準偏差を測定する方法の問題点について述
べる。Δt(i)の平均と標準偏差を測定するためには、ΣΔt(i)と、Σ{Δt(i
)**2}(以下、(x**n)はxのn乗をあらわす)を測定すればよいので、1パケット毎の計算量が少なく必要バッファ量(メモリ量)が少ないという条件を満足している。しかし、パケット長L(i)が一定でない場合はΔt(i)の平均と標準偏差からデータ転送レートは推定できない。
次に、データ転送レートDTR(i)の平均と標準偏差を測定する方法の問題点について述べる。データ転送レートDTR(i)の平均と標準偏差を測定する方法では、測定サンプル数の偏りが問題になる。DTR(i)の測定回数はパケット転送時間間隔Δt(i
)に反比例するため、DTR(i)値が大きいデータの数が多く、DTR(i)値が小さいデータの数が少なくなる。
この測定サンプル数の偏りの影響は、次の3つのトラヒックのDTR(i)の平均と標準偏差を調べてみるとわかる。
・「定常トラヒック」: 2ms毎にパケット長1100バイトのパケットを送出する
・「ON_OFFトラヒック」: 100ms毎に、ONとOFFの2つの送信モードが交互にあらわれ、ONモードでは2ms毎にパケット長1000バイトのパケットを送出し、OFFモードでは送出しない。
・「ON_OFF’トラヒック」: 100ms毎に、ONとOFF’の2つの送信モードが交互にあらわれ、ONモードでは2ms毎にパケット長900バイトのパケットを送出し、OFF’モードでは2ms毎にパケット長50バイトのパケットを送出する。
3種類のトラヒックのDTR(i)を図1に示す。横軸は時間msであり縦軸はMbpsである。
これら3種類のトラヒックのDTR(i)の平均と標準偏差および標準偏差/平均は以下のようになる。
・「定常トラヒック」では、平均4.40Mbps、標準偏差0.00Mbps、標準偏差/平均=0.00である。
・「ON_OFFトラヒック」では、平均3.93Mbps、標準偏差0.52Mbps、標準偏差/平均=0.13である。
・「ON_OFF’トラヒック」では、平均1.93Mbps、標準偏差1.70Mbps、標準偏差/平均=0.88である。
トラヒック品質評価の指標の値としては、「ON_OFFトラヒック」での値と「ON_OFF’トラヒック」での値は同程度であり、この2つのトラヒックでの値と「定常トラヒック」での値とは大きく異なる値をとることが望ましい。
ところが、「ON_OFFトラヒック」での測定データに偏りがあるため、「ON_OFFトラヒック」での標準偏差/平均の値は「定常トラヒック」での値に近い値となっていて、「ON_OFF’トラヒック」での値とは大きく異なっている。以上から標準偏差/平均は、トラヒック品質評価のための指標としては適切ではないことがわかる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、1パケット毎の計算量が少なく必要バッファ量(メモリ量)が少なく、しかもトラヒック品質評価として適切な値を示すデータ転送レート変動指標を使用したデータ転送レート変動測定方法、装置、システム、およびプログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明に係るデータ転送レート変動測定方法は、パケット転送時間間隔を測定する間隔測定工程を行い、該測定されたパケット転送時間間隔と、一定転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔との相対エントロピー値に基づいて算出されるデータ転送レート変動指標を用いることを特徴とする。
また、本発明に係るデータ転送レート変動測定装置は、パケット転送時間間隔を測定する間隔測定手段を備え、該測定されたパケット転送時間間隔と、一定転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔との相対エントロピー値に基づいて算出されるデータ転送レート変動指標を演算に用いることを特徴とする。
また、本発明に係るデータ転送レート変動測定システムは、上述した本発明に係るデータ転送レート変動測定装置が、測定対象とするネットワークを経由することなくデータ送信装置に接続される位置と、該ネットワークを経由して該データ送信装置に接続される位置と、に少なくとも配設されて構成されたことを特徴とする。
また、本発明に係るデータ転送レート変動測定プログラムは、パケット転送時間間隔を測定する間隔測定処理をコンピュータに実行させ、該測定されたパケット転送時間間隔と、一定転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔との相対エントロピー値に基づいて算出されるデータ転送レート変動指標を用いてコンピュータに処理を行わせることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、1パケット毎の計算量が少なく、かつ必要バッファ量(メモリ量)が少なく済ませることができる。
しかもトラヒック品質評価として適切な値を示すデータ転送レート変動指標を使用するため、適切にデータ転送レート変動を測定することができる。
次に、本発明に係るデータ転送レート変動測定方法、装置、システム、およびプログラムを適用した一実施例について、図面を用いて詳細に説明する。
まず、本実施例の概略について説明する。
リアルタイムの音声データやビデオデータの転送を行なう場合は、データ転送レートの変動が小さいことが重要である。従って、データ送信装置のデータ転送レートの変動を測定することを示す指標がデータ送信装置を評価する値として重要である。また、ネットワークを経由することによりデータ転送レートの変動がどの程度変化するかを示す指標がネットワークのサービス品質を評価する値として重要である。
しかし、1パケット毎の計算量が少なく、必要バッファ量(メモリ量)が少なく、しかも適切な値を示すデータ転送レート変動指標が、これまでネットワークのサービス品質指標として実用化されていなかった。
したがって、データ転送レートの変動を定量的に測定する装置、あるいはデータ転送レートの変動を定量的に測定する装置を使用したデータ転送レートの変動を測定するシステムも実用化されていなかった。
これに対し、本実施例では、パケット転送時間間隔を測定しそのパケット転送時間間隔/測定時間を確率分布とみなし、これと同一パケットを一定のデータ転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔/測定時間の確率分布との相対エントロピーの値をもってデータ転送レートの変動度合いで表すという特徴を有するデータ転送レート変動測定方法、データ転送レート変動測定装置、およびデータ転送レート変動測定システムを提供する。
換言すると、本実施例で用いるデータ転送レート変動指標は、パケット転送時間間隔を測定しそのパケット転送時間間隔/測定時間を確率分布とみなし、これと同一のパケットシーケンスを順序は変えず時間間隔を変えて一定のデータ転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔/測定時間の確率分布との相対エントロピーの値に基づいて算出される。
次に、本システムの基本となるデータ転送レート変動指標(以下、Variance of Data Transfer Rateを略してVDTRと記述する)について、まず説明する。VDTRは以下の式よりもとめる。
VDTR=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*ln[{L(i)/(ΣL(k))}/{Δt(i)
/(ΣΔt(k))}] ・・・(式3)
ここで、ln()は自然対数関数であり、Σは測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和である。ただし、(ΣL(k))と(ΣΔt(k
))は測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のkをインデックスとする和であり、iを含まないので式3と以下の式4では定数として扱っている。
式3は次のように書き換えることができる。
VDTR
=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*[ln(L(i))−ln(ΣL(k))−ln(Δt(i))
+ln(ΣΔt(k))]
=[Σ{L(i)*ln(L(i)}]/(ΣL(k))−ln(ΣL(k))
−[Σ{L(i)*ln(Δt(i)}]/(ΣL(k))+ln(ΣΔt(k))
=[Σ{L(i)*ln(L(i)}]/(ΣL(i))−ln(ΣL(i))
−[Σ{L(i)*ln(Δt(i)}]/(ΣL(i))+ln(ΣΔt(i)) ・・・(式4)
VDTRは、式3から2つの確率分布P(i)=L(i)/ΣL(k)と、Q(i)=Δt(i)/(ΣΔt(k))の相対エントロピーまたは、Kullback−Leib
lerダイバージェンスとよばれているものである。
次に、VDTR特徴をのべる。
(特徴1) VDTRはP(i)とQ(i)の相対エントロピーであり、相対エントロピーは一般にP(i)とQ(i)の確率分布がどの程度似ているかを示す指標として使われている。P(i)=L(i)/ΣL(k)はi番目のパケットのパケット長L(i)と、全てのパケットのデータ長の和、の比率であり、データ転送レートが一定であるときはΔ
t(i)に比例する。つまり、P(i)はデータ転送レートが一定であるときのΔt(i
)の確率分布である。Q(i)は測定されたΔt(i)の確率分布である。つまり、VD
TRは測定したパケット転送時間間隔の確率分布がデータ転送レートが一定である場合の確率分布とどの程度似ているかを示す量である。
(特徴2) VDTRは全てのパケットのデータ転送レートDTR(i)が平均のデータ転送レートに等しいとき最小値0をとる。
その理由は、VDTRはP(i)とQ(i)の相対エントロピーであるので全てのiについてP(i)=Q(i)のとき最小値をもつ。全てのiについてP(i)=Q(i)は変形するとL(i)/Δt(i)=ΣL(k)/(ΣΔt(k))、すなわちi番めのパ
ケットのデータ転送レートDTR(i)は平均のデータ転送レートに等しいときである。
このことは、(t(0),t(1),・・・,t(N))のうちt(i)だけを変化させたときの偏微分∂VDTR/∂t(i)=0をとくとDTR(i)=DTR(i+1)となることからも確認される。
(特徴3) VDTRは下に凸な連続関数である。
ここでいう下に凸とは、次のことを示す。ω=(s(0),s(1),・・・,s(N))と、ξ=(t(0),t(1),・・・,t(N))を2つのパケット転送時刻の系列データあり、それぞれのVDTRの値をVDTR(ω)とVDTR(ξ)とする。時刻の系列データ[α*ω+(1−α)*ξ]を時刻が(α*s(0)+(1−α)*t(0),α*s(1)+(1−α)*t(1),・・・,α*s(N)+(1−α)*t(N))である時系列とすると、[α*ω+(1−α)*ξ]は有効なパケット転送時刻の系列データとなる。この時系列データ[α*ω+(1−α)*ξ]のVDTR値VDTR([α*ω+(1−α)*ξ])は次の式5を満足する。ただし、0<α<1かつωとξは等しくない。
VDTR([α*ω+(1−α)*ξ])>α*VDTR(ω)+(1−α)
*VDTR(ξ) ・・・(式5)
なお、このことはVDTR([α*ω+(1−α)*ξ])をαで2回微分した値が正であることからわかる。
(特徴4) VDTRは次元のない式でありL(i)やt(i)の単位のとり方を変えても値は変わらない。
(特徴5) 同じ比率でデータ転送レートが変動する2つのトラヒックでは、VDTRの値は同じである。
例えば、パケット長が500バイトのパケットを時間間隔10msと時間間隔20msで交互に送り出すトラヒックと、パケット長が1000バイトのパケットを時間間隔10msと時間間隔20msで交互に送り出すトラヒックおよびパケット長が1000バイトのパケットを時間間隔20msと時間間隔40msで交互に送り出すトラヒックで、VDTRの値は同じである。また、このような単純なトラヒックではサンプル数を変更しても値は変わらない。
(特徴6) VDTRは標準偏差/平均の値と比べて、サンプリング頻度の問題がない。
標準偏差/平均の課題でのべた3種類のトラヒックにたいするVDTR値は以下のようになる。
「定常トラヒック」ではVDTR=0.00、「ON_OFFトラヒック」ではVDTR=0.24、「ON_OFF’トラヒック」ではVDTR=0.21である。VDTR値は「ON_OFFトラヒック」と「ON_OFF’トラヒック」では同程度であり、2つとも「定常トラヒック」での値と大きく異なる。
図2は「定常トラヒック」と「ON_OFFトラヒック」と「ON_OFF’トラヒック」の標準偏差/平均とVDTRの値を示した図である。
(特徴7) VDTRは計算量とメモリ量が少ない。式4から測定終了後DVTRを計算するために必要なデータは、
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
・ ΣΔt(i)
の4個であり必要なメモリ量は少ない。
また、計算量に関しては、パケット転送毎に計算する必要があるのは、
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
の3個である。つまり、ΣΔt(i)については、最初のパケットの転送時間t(0)を
保持すればよい。
このうち、対数関数が計算量が比較的多いが、必要な有効桁数をもとに、例えば特開平9−292977号公報「対数関数の近似値生成回路」に開示された技術などを使用することにより、計算量を削減可能である。
次に、上述した式3を導出する過程について述べる。
パケット長が(L(0),L(1),・・・,L(0))のパケットが時刻(t(0),t(1),・・・,t(N))に転送されたとする。開始時刻t(0)と終了時刻t(N)およびパケット長L(i)は与えられているとして、変数t(1),t(2),・・・,t(N−1)をパラメータとするデータ転送レートの変動を示す指標の関数S(t(1),t(2),・・・,t(N−1))を考える。
Sは転送レートが一定のときに極値をとる必要がある。すなわち、到着時刻(t(1),・・・,t(N−1))がDTR(i)=Cで一定であるような値であるときまたそのときに限って、Sをt(i)で偏微分した値∂S/∂t(i)=0が0<i<Nである全てのiについて成り立つ必要がある。
そこでまずDTR(i)のt(i)についての不定積分∫DTR(i)dt(i)を計算すると、
∫DTR(i)dt(i)=L(i)*ln(t(i)−t(i-1))+K (Kは定数)
となる。
∫DTR(i)dt(i)をt(i)で偏微分するとDTR(i)となり、∫DTR(i+1)dt(i+1)をt(i)で偏微分すると、−DTR(i+1)となる。
このため、
S(t(1),t(2),・・・,t(N-1))=A*[ΣL(i)*ln(t(i))]+B (AとBは定数)
とすると、
∂S/∂t(i)
=A{∂[L(i)*ln(t(i)−t(i-1))]/∂dt(i)−∂[L(i+1)*ln(t(i+1)
−t(i))]/∂dt(i)}
=A{DTR(i)−DTR(i+1)}
となる。
従って∂S/∂t(i)はDTR(i)=Cで一定であるような値であるときまたそのときに限って全てのiに対して0となる。
定数A,BをSが(特徴3)と(特徴4)と(特徴5)をみたすよう定数L(i)とΣL(i)(=ΣL(k))およびΣΔt(i)=t(N)−t(0)(=ΣΔt(k))を使って構成すると、式3が得られる。
次に、式3から上述した式4を導出する過程を以下に示す。
VDTR
=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*[ln(L(i))−ln(ΣL(k))−ln(Δt(i))
+ln(ΣΔt(k))]
=Σ{L(i)*ln(L(i))/(ΣL(k))}−Σ{L(i)*ln(ΣL(k))/(ΣL(k))}
−Σ{L(i)*ln(Δt(i))/(ΣL(k))}+Σ{L(i)*ln(ΣΔt(k))
/(ΣL(k))}
=Σ{L(i)*ln(L(i))/(ΣL(k))}−(ΣL(i))*ln(ΣL(k))/(ΣL(k))
−Σ{L(i)*ln(Δt(i))/(ΣL(k))}+(ΣL(i))*ln(ΣΔt(k))
/(ΣL(k))}
=[Σ{L(i)*ln(L(i)}]/(ΣL(k))−ln(ΣL(k))
−[Σ{L(i)*ln(Δt(i)}]/(ΣL(k))+ln(ΣΔ(k))
=[Σ{L(i)*ln(L(i)}]/(ΣL(i))−ln(ΣL(i))
−[Σ{L(i)*ln(Δt(i)}]/(ΣL(i))+ln(ΣΔ(i))
式の変形にあたっては、ΣL(k)とΣΔ(k)とが定数であるので和の外に出し、またΣL(i)とΣL(k)および、ΣΔ(i)とΣΔ(k)がそれぞれ等しいので、和のインデックスをiとkで適宜入れ替えている。
本実施例のデータ転送レート変動測定システムは、データ送信装置、データ受信装置、複数のデータ転送レート変動測定装置、および複数のデータ転送レート変動測定装置間で通信を行なうための接続から構成される。
本実施例のデータ転送レート変動測定装置は、データ転送レート変動指標を使用した分析機能と測定管理機能とパケットキャプチャ機能とトラヒック生成機能と複数のデータ転送レート変動測定装置と通信を行なう手段とヒューマンインタフェース機能および複数の通信ポートから構成される。
次に、本実施例の構成について、図面を参照して詳細に説明する。
図3を参照すると、本実施例としてのデータ転送レート変動測定システムは、ネットワーク101と、測定管理用ネットワーク102と、データ送信装置111と、データ受信装置112と、データ転送レート変動測定装置A113と、データ転送レート変動測定装置B114と、データ転送レート変動測定装置C115とを含んで構成されている。
これらの装置間の接続は、データ送信装置111とデータ転送レート変動測定装置A113を接続するデータ送信接続A121と、データ転送レート変動測定装置A113とネットワーク101を接続するデータ送信接続B122と、データ受信装置112とデータ転送レート変動測定装置B114とを接続するデータ受信接続A123と、データ転送レート変動測定装置B114とネットワーク101を接続するデータ受信接続B124と、データ転送レート変動測定装置A113とネットワーク101を接続する生成トラヒック送信接続125と、データ転送レート変動測定装置B114とネットワーク101を接続する生成トラヒック受信接続126およびデータ転送レート変動測定装置A113と測定管理用ネットワーク102を接続するデータ転送レート変動測定装置間接続A127とデータ転送レート変動測定装置B114と測定管理用ネットワーク102を接続するデータ転送レート変動測定装置間接続B128およびデータ転送レート変動測定装置C115と測定管理用ネットワーク102を接続するデータ転送レート変動測定装置間接続C129を備えて構成されている。
図4を参照すると、データ転送レート変動測定装置201はヒューマンインタフェース機能202と測定管理機能203と分析機能204とパケットキャプチャ機能205と切り替えスイッチ206とトラヒック生成機能207と通信インタフェースA208と通信インタフェースB209と通信ポートA211と通信ポートB212と通信ポートC213および通信ポートD214から構成されている。
図3のデータ送信接続A121は、図3のデータ転送レート変動測定装置A113の通信ポートAすなわち図4の通信ポートA211に接続される。図3のデータ送信接続B122は図3のデータ転送レート変動測定装置A113の通信ポートBすなわち図4の通信ポートB212に接続される。図3のデータ受信接続A123は図3のデータ転送レート変動測定装置B114の通信ポートAすなわち図4の通信ポートA211に接続される。
図3のデータ受信接続B124は、図3のデータ転送レート変動測定装置B114の通信ポートBすなわち図4の通信ポートB212に接続される。図3の生成トラヒック送信接続125は、図3のデータ転送レート変動測定装置A113の通信ポートCすなわち図4の通信ポートC213に接続される。図3の生成トラヒック受信接続126は図3のデータ転送レート変動測定装置B114の通信ポートCすなわち図4の通信ポートC213に接続される。
このように、本実施例としてのデータ転送レート変動測定システムでは、ネットワーク101に対して、データ送信装置側とデータ受信装置側とのそれぞれにデータ転送レート変動測定装置を配置すると共に、それら送信装置側および受信装置側のデータ転送レート変動測定装置の制御を行う制御用のデータ転送レート変動測定装置が設けられている。
すなわち、データ転送レート変動測定装置が、測定対象であるネットワーク101を経由することなくデータ送信装置111に接続される位置(データ転送レート変動測定装置A113)と、そのネットワーク101を経由してデータ送信装置111に接続される位置(データ転送レート変動測定装置B114)と、に少なくとも配設されて構成される。
また、そのデータ転送レート変動測定装置のそれぞれが測定管理用ネットワーク102を介して接続され、その測定管理用ネットワーク102を介して各データ転送レート変動測定装置を制御できるように、データ転送レート変動測定装置C(制御装置)115が設けられている。
図3のデータ転送レート変動測定装置間接続A127は図3のデータ転送レート変動測定装置A113の通信ポートDすなわち図4の通信ポートD214に接続される。図3のデータ転送レート変動測定装置間接続B128は、図3のデータ転送レート変動測定装置B114の通信ポートDすなわち図4の通信ポートD214に接続される。図3のデータ転送レート変動測定装置間接続C128は、図3のデータ転送レート変動測定装置C115の通信ポートDすなわち図4の通信ポートD214に接続される。
次に、本実施例の全体の動作について、詳細に説明する。
まず、データ転送レート変動測定装置C115のヒューマンインタフェース機能を経由してデータ転送レート変動測定装置C115の測定管理機能を制御し、データ転送レート変動測定装置C115の通信インタフェースB209とデータ転送レート変動測定装置C115の通信ポートD214とデータ転送レート変動測定装置間接続C129と測定管理用ネットワーク102とデータ転送レート変動測定装置間接続A127とデータ転送レート変動測定装置A113の通信ポートD214およびデータ転送レート変動測定装置A113の通信インタフェースB209を経由してデータ転送レート変動測定装置A113の測定管理機能203と通信を行い、データ転送レート変動測定装置A113を遠隔で制御できるようにする。
また同様にして、データ転送レート変動測定装置C115のヒューマンインタフェース機能を経由してデータ転送レート変動測定装置B114を遠隔で制御できるようにする。
次に、データ送信装置111からデータ受信装置112あてにリアルタイムの音声データやビデオデータの送信を開始する。データ転送レート変動測定装置201の通信ポートA211に入力されたパケットはそのまま通信ポートB212から送出され、逆にデータ転送レート変動測定装置201の通信ポートB212に入力されたパケットはそのまま通信ポートA211から送出されるので、正常に通信が行なわれる。
さらに、データ転送レート変動測定装置A113の切り替えスイッチ206を切り替えて、パケットキャプチャ機能205が通信ポートA211から通信ポートB212方向に転送されるパケットを取り込むように設定し、分析機能204によりデータ転送レート変動を測定できる準備を行なう。次にデータ転送レート変動測定装置B114の切り替えスイッチ206を切り替えて、パケットキャプチャ機能205が通信ポートB212から通信ポートA211方向に転送されるパケットを取り込むように設定し、分析機能204によりデータ転送レート変動を測定する準備を行なう。
最後にデータ転送レート変動測定装置A113とデータ転送レート変動測定装置B114を同時に制御してデータ転送レート変動測定の開始と終了を行なう。
以上により、リアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動をおよび受信装置に到着するときデータ転送レートの変動がどの程度変化しているかその程度を測定することができる。
次に、出力データ転送レートの変動が少ない定常トラヒックがネットワークを経由して受信装置に到着するとき、データ転送レートの変動がどの程度大きくなっているかその程度を測定する動作について説明する。
まず、データ転送レート変動測定装置A113の切り替えスイッチ206を切り替えて、パケットキャプチャ機能205が通信ポートC213から出力されるパケットを取り込むように設定し、分析機能204によりデータ転送レート変動を測定できる準備を行なう。
そして、データ転送レート変動測定装置B114の切り替えスイッチ206を切り替えて、パケットキャプチャ機能205が通信ポートC211から入力されるパケットを取り込むように設定し、分析機能204によりデータ転送レート変動を測定できる準備を行なう。
そして、データ転送レート変動測定装置A113のトラヒック生成機能207を制御して定常トラヒック出力の開始を指示する。最後に、データ転送レート変動測定装置A113とデータ転送レート変動測定装置B114を同時に制御してデータ転送レート変動測定の開始と終了を行なう。
以上により、出力データ転送レートの変動が少ない定常トラヒックがネットワークを経由して受信装置に到着するときデータ転送レートの変動がどの程度大きくなっているかその程度を測定することができる。
本実施例では、データ転送レート変動測定装置C115からデータ転送レート変動測定装置A113とデータ転送レート変動測定装置B114を遠隔で制御する構成としているため、データ転送レート変動測定装置を多数設置した場合も1箇所で測定を制御することができる。
また、データ転送レート変動測定装置C115を使用せず、データ転送レート変動測定装置A113のヒューマンインタフェースを使用してデータ転送レート変動測定装置A113を直接制御し、データ転送レート変動測定装置B114を遠隔で制御する構成とすることにより、あるいはデータ転送レート変動測定装置B114のヒューマンインタフェースを使用してデータ転送レート変動測定装置B114を直接制御しデータ転送レート変動測定装置A113を遠隔で制御する構成とすることにより、必要なデータ転送レート変動測定装置数を削減する構成も可能である。
以上のように、本実施例によれば、以下の効果が得られる。
第1の効果は、データ転送レート変動測定装置を使用してリアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動を測定することにより、リアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動を定量的に比較評価できることである。
第2の効果はデータ転送レート変動測定装置を使用してリアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置から送出されたデータがネットワークを経由したときデータ転送レートの変動がどの程度変化するのか定量的に比較評価できることである。
第3の効果はデータ転送レート変動測定装置を2箇所以上の複数箇所においてネットワークに接続し、第1のデータ転送レート変動測定装置からトラヒック発生機能を使用して定常トラヒックを第2のデータ転送レート変動測定装置へ送信し、第2のデータ転送レート変動測定装置でこのネットワークを経由してきたトラヒックを受信しそのデータ転送レート変動を測定し、その差分を計算することにより、ネットワークを通過することによりデータ転送レートの変動がどの程度変化するのか定量的に比較評価することができることである。
このように、本実施例によれば、例えばサーバからの出力など、流れているトラヒックを対象にしてデータ転送レート変動(逆にいえば一定レートの度合い)を測定することができる。
この測定結果を用いることで、一定のデータ転送レートでデータ転送を行うことができる。また、ランダムにレートが変動する発生源を使用して、ネットワークを経由したときにデータ転送レートがどの程度変化するかを測定するシステムにも、本発明は同様に適用することができる。
なお、上述した各実施例は本発明の好適な実施例であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施例では、測定管理のためにデータ転送レート変動測定装置C115という独立の装置を使用しているが、測定管理機能を別の装置に組み込むことにより、既存のネットワーク監視システム等から測定を制御することも可能である。
また、上述した実施例では、ネットワーク101と測定管理用ネットワーク102は別のものとして記述しているが、同一ネットワークであってもよい。
さらに、上述した実施例は、データ転送レート変動測定分析機能を取り出して、既存のルータなどのネットワーク構成機器のトラヒック測定機能に追加してデータ転送レート変動測定機能を追加する構成とすることも可能である。
また、上述した各実施例としてのデータ転送レート変動測定システムを実現するための処理手順をプログラムとして記録媒体に記録することにより、本発明の各実施例による上述した各機能を、その記録媒体から供給されるプログラムによって、システムを構成するコンピュータのCPUに処理を行わせて実現させることができる。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体および該記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROM等を用いてよい。
この本発明に係るプログラムによれば、当該プログラムによって制御されるコンピュータに、上述した本発明に係る実施例としてのデータ転送レート変動測定システムにおける各機能を実現させることができる。
本実施例によれば、リアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動測定することにより、リアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動を定量的に取得することにより、リアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動を小さくする対策を実施するためのデータを収集するといった用途に適用できる。
また、データ転送レート変動測定装置を使用してリアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置から送出されたデータがネットワークを経由したときデータ転送レートの変動がどの程度変化するのか定量的に比較評価することにより、リアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動をどの程度以下にすべきかその基準を決定するためのデータを収集するといった用途に適用できる。
最後に、データ転送レート変動測定装置を2箇所以上の複数箇所においてネットワークに接続し、第1のデータ転送レート変動測定装置からトラヒック発生機能を使用して出力データ転送レートの定常トラヒックを第2のデータ転送レート変動測定装置へ送信し、第2のデータ転送レート変動測定装置でこのネットワークを経由してきたトラヒックを受信しそのデータ転送レート変動を測定し、その差分を計算することにより、ネットワークのサービス品質を測定するといった用途にも適用可能である。
このように、本発明に係るパケットデータ通信の通信品質指標は、トラヒック品質評価だけでなく、データ送信装置の品質測定や、ネットワークのサービス品質測定にも適用することができる。
3つのトラヒック例のデータ転送レートの時間的な変化を示す図である。 3つのトラヒック例に標準偏差/平均法と、本実施例のデータ転送レート変動指標とを適用した場合の計算結果を示す図である。 本実施例に係るデータ転送レート変動測定システムの構成例を示すブロック図である。 本実施例に係るデータ転送レート変動測定装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
101 ネットワーク
102 測定管理用ネットワーク
111 データ送信装置
112 データ受信装置
113 データ転送レート変動測定装置A
114 データ転送レート変動測定装置B
115 データ転送レート変動測定装置C
121 データ送信接続A
122 データ送信接続B
123 データ受信接続A
124 データ受信接続B
125 生成トラヒック送信接続
126 生成トラヒック受信接続
127 データ転送レート変動測定装置間接続A
128 データ転送レート変動測定装置間接続B
129 データ転送レート変動測定装置間接続C
201 データ転送レート変動測定装置
202 ヒューマンインタフェース機能
203 測定管理機能
204 分析機能
205 パケットキャプチャ機能
206 切り替えスイッチ
207 トラヒック生成機能
208 通信インタフェースA
209 通信インタフェースB
211 通信ポートA
212 通信ポートB
213 通信ポートC
214 通信ポートD

Claims (14)

  1. パケット転送時間間隔を測定する間隔測定工程と、パケット長を測定するパケット長測定工程と、を行い、該測定されたパケット転送時間間隔と、一定転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔との相対エントロピー値に基づいて、下記の式により算出されるデータ転送レート変動指標を用いることを特徴とするデータ転送レート変動測定方法。
    VDTR=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*ln[{L(i)/(ΣL(k))}/{Δt(i)/(ΣΔt(k))}]
    ただし、
    VDTR: データ転送レート変動指標
    Δt(i): パケット転送時間間隔
    L(i): パケット長
    ln(): 自然対数関数
    Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。ただし、(ΣL(k))と(ΣΔt(k))は、測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のkをインデックスとする和であり、iを含まないので定数として扱う。
  2. 前記データ転送レート変動指標は、
    前記間隔測定工程で測定されたパケット転送時間間隔/測定時間による確率分布と、
    該間隔測定工程での測定と同一のパケットシーケンスを順序は変えず時間間隔を変えて所定のデータ転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔/測定時間の確率分布と、の相対エントロピーの値に基づいて算出されることを特徴とする請求項1記載のデータ転送レート変動測定方法。
  3. 前記データ転送レート変動指標を計算するために必要なデータは、下記の4つであることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ転送レート変動測定方法。
    ・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
    ・ ΣL(i)
    ・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
    ・ ΣΔt(i)
    ただし、
    Δt(i): パケット転送時間間隔
    L(i): パケット長
    ln(): 自然対数関数
    Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。
  4. 前記データ転送レート変動指標の算出でパケット転送毎に計算する必要があるデータは、下記の3つであることを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載のデータ転送レート変動測定方法。
    ・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
    ・ ΣL(i)
    ・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
    ただし、
    Δt(i): パケット転送時間間隔
    L(i): パケット長
    ln(): 自然対数関数
    Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。
  5. パケット転送時間間隔を測定する間隔測定手段と、パケット長を測定するパケット長測定手段と、を備え、該測定されたパケット転送時間間隔と、一定転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔との相対エントロピー値に基づいて、下記の式により算出されるデータ転送レート変動指標を演算に用いることを特徴とするデータ転送レート変動測定装置。
    VDTR=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*ln[{L(i)/(ΣL(k))}/{Δt(i)/(ΣΔt(k))}]
    ただし、
    VDTR: データ転送レート変動指標
    Δt(i): パケット転送時間間隔
    L(i): パケット長
    ln(): 自然対数関数
    Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。ただし、(ΣL(k))と(ΣΔt(k))は、測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のkをインデックスとする和であり、iを含まないので定数として扱う。
  6. 前記データ転送レート変動指標は、
    前記間隔測定手段で測定されたパケット転送時間間隔/測定時間による確率分布と、
    該間隔測定手段での測定と同一のパケットシーケンスを順序は変えず時間間隔を変えて所定のデータ転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔/測定時間の確率分布と、の相対エントロピーの値に基づいて算出されることを特徴とする請求項記載のデータ転送レート変動測定装置。
  7. 前記データ転送レート変動指標を計算するために必要なデータは、下記の4つであることを特徴とする請求項5または6に記載のデータ転送レート変動測定装置。
    ・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
    ・ ΣL(i)
    ・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
    ・ ΣΔt(i)
    ただし、
    Δt(i): パケット転送時間間隔
    L(i): パケット長
    ln(): 自然対数関数
    Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。
  8. 前記データ転送レート変動指標の算出でパケット転送毎に計算する必要があるデータは、下記の3つであることを特徴とする請求項からの何れか1項に記載のデータ転送レート変動測定装置。
    ・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
    ・ ΣL(i)
    ・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
    ただし、
    Δt(i): パケット転送時間間隔
    L(i): パケット長
    ln(): 自然対数関数
    Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。
  9. 請求項からの何れか1項に記載のデータ転送レート変動測定装置が、測定対象とするネットワークを経由することなくデータ送信装置に接続される位置と、該ネットワークを経由して該データ送信装置に接続される位置と、に少なくとも配設されて構成されたことを特徴とするデータ転送レート変動測定システム。
  10. 前記データ転送レート変動測定装置のそれぞれが測定管理用ネットワークを介して接続され、該測定管理用ネットワークを介して前記各データ転送レート変動測定装置を制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項記載のデータ転送レート変動測定システム。
  11. パケット転送時間間隔を測定する間隔測定処理と、パケット長を測定するパケット長測定工程と、をコンピュータに実行させ、該測定されたパケット転送時間間隔と、一定転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔との相対エントロピー値に基づいて、下記の式により算出されるデータ転送レート変動指標を用いてコンピュータに処理を行わせることを特徴とするデータ転送レート変動測定プログラム。
    VDTR=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*ln[{L(i)/(ΣL(k))}/{Δt(i)/(ΣΔt(k))}]
    ただし、
    VDTR: データ転送レート変動指標
    Δt(i): パケット転送時間間隔
    L(i): パケット長
    ln(): 自然対数関数
    Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。ただし、(ΣL(k))と(ΣΔt(k))は、測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のkをインデックスとする和であり、iを含まないので定数として扱う。
  12. 前記データ転送レート変動指標は、
    前記間隔測定処理で測定されたパケット転送時間間隔/測定時間による確率分布と、
    該間隔測定処理での測定と同一のパケットシーケンスを順序は変えず時間間隔を変えて所定のデータ転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔/測定時間の確率分布と、の相対エントロピーの値に基づいて算出されることを特徴とする請求項11記載のデータ転送レート変動測定プログラム。
  13. 前記データ転送レート変動指標を計算するために必要なデータは、下記の4つであることを特徴とする請求項11または12に記載のデータ転送レート変動測定プログラム。
    ・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
    ・ ΣL(i)
    ・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
    ・ ΣΔt(i)
    ただし、
    Δt(i): パケット転送時間間隔
    L(i): パケット長
    ln(): 自然対数関数
    Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。
  14. 前記データ転送レート変動指標の算出でパケット転送毎に計算する必要があるデータは、下記の3つであることを特徴とする請求項11から13の何れか1項に記載のデータ転送レート変動測定プログラム。
    ・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
    ・ ΣL(i)
    ・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
    ただし、
    Δt(i): パケット転送時間間隔
    L(i): パケット長
    ln(): 自然対数関数
    Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。
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