JP2003037649A - コンテンツ配信完了時刻の推定方法及び記録媒体並びにプログラム - Google Patents

コンテンツ配信完了時刻の推定方法及び記録媒体並びにプログラム

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JP2003037649A
JP2003037649A JP2001222434A JP2001222434A JP2003037649A JP 2003037649 A JP2003037649 A JP 2003037649A JP 2001222434 A JP2001222434 A JP 2001222434A JP 2001222434 A JP2001222434 A JP 2001222434A JP 2003037649 A JP2003037649 A JP 2003037649A
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Japan
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test
size
effective throughput
measurement value
test message
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JP2001222434A
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English (en)
Inventor
Kensho Kamiyama
憲昭 上山
Jiro Yamada
慈朗 山田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はTCPの影響を考慮してフロー単位
の実効スループットを予測するとともに様々なアクセス
回線に対して十分な測定精度を実現ししかもネットワー
クに対する影響及び測定所要時間の増大を抑制すること
を目的とする。 【解決手段】 ディジタルコンテンツの情報をインター
ネットを経由して送信局から受信局に転送する場合にコ
ンテンツの配信完了時刻を推定するために用いるコンテ
ンツ配信完了時刻の推定方法であって、予備試験として
予め決められた第1サイズの長さの試験メッセージを送
信局から受信局に転送し、前記予備試験での試験メッセ
ージ転送に要した時間に基づいて実効スループットを一
次測定値として検出し、前記予備試験の後で前記一次測
定値の実効スループットに基づいて第2サイズを決定
し、本試験として前記第2サイズの長さの試験メッセー
ジを送信局から受信局に転送し、前記本試験での試験メ
ッセージ転送に要した時間に基づいて実効スループット
を二次測定値として検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルコンテ
ンツの情報をインターネットを経由して送信局から受信
局に転送する場合に、コンテンツの配信完了時刻を推定
するために用いるコンテンツ配信完了時刻の推定方法及
び記録媒体並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ユーザはユーザ端末(送信局)
上のディジタルコンテンツを公開するために、ユーザ端
末からインターネット上のファイルサーバ(受信局)に
対して、ディジタルコンテンツの情報を転送する(アッ
プロードする)場合がある。また、転送するコンテンツ
の情報量が比較的大きい場合にはそのデータ転送に時間
がかかるので、転送を開始する前にコンテンツの配送完
了予定時刻が把握できるのが望ましい。
【0003】しかし、インターネット上では伝送資源が
各通信セッションに割り当てられることはなく、通信に
おける遅延,スループットなどの通信品質が保証されて
いない。そのため、通信品質はネットワークの負荷状態
に依存して時々刻々と変化する。従って、インターネッ
ト上でのコンテンツのデータ転送にかかる所要時間は、
コンテンツのデータサイズだけでなく、時々刻々と変化
する実効スループットに依存して変化する。そのため、
転送を開始する前にコンテンツの配送完了予定時刻を把
握するためには、実効スループットを何らかの方法で転
送開始前に予測する必要がある。
【0004】実効スループットを調べる方法としてはい
くつかあるが、大きく分類すると、測定に際して新たに
トラヒックを発生させないパッシブ型と、新たなトラヒ
ックを発生させるアクティブ型とに分けられる。パッシ
ブ型については次の(1),(2)の方法があり、アク
ティブ型については次の(3),(4)の方法がある。
【0005】(1)WWWサーバのログを解析して過去
のコンテンツ転送における実効スループットを算出す
る。 (2)プローブをノードに取り付けて回線を流れるパケ
ットのヘッダ情報からHTTPなどのコンテンツ転送の
セッションを識別しその転送時間と転送ファイルサイズ
とに基づき実効スループットを算出する。
【0006】(3)「netperf」,「tren
o」のようなツール(プログラム)を用いてTCP/I
Pによるメッセージ転送を実際に行い実効スループット
を測定する。 (4)コンテンツの転送時に経由する各ノードに対して
ICMPパケットを送りその遅延時間から各ノードにお
ける待ち時間を測定しさらに各経由リンクの実効スルー
プットを導出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)〜(4)に示す従来の方法では、それぞれ次のよ
うな問題がある。 (1)TCP(Transmission Control Protocol)のフ
ロー制御による影響まで含めたエンドホスト間の実効ス
ループットが得られるが、測定対象はWWWサーバのロ
グに残っている過去のフローのみに限定される。
【0008】(2)TCPのフロー制御による影響まで
含めたエンドホスト間の実効スループットが得られる
が、プローブを設置するために余分なコストが必要にな
る。また、測定対象が過去のフローに限定される。 (3)TCPのフロー制御による影響まで含めた任意ホ
スト間の実効スループットを最も直接的に得ることがで
きる。しかし、ネットワーク内に測定のための余分なト
ラヒックを大量に発生させる必要がある。トラヒック量
を抑制するために試験メッセージを小さくしすぎると測
定精度が悪化する可能性が高い。
【0009】(4)測定に伴って発生する余分なトラヒ
ック量を低減できる。しかし、TCPのフロー制御によ
る影響を含めた各フロー単位の実効スループットを得る
ことができない。コンテンツの転送を行う場合には、イ
ンターネットの標準プロトコルであるTCP/IPが用
いられるので、実効スループットを推定する際には、T
CPのフロー制御の影響を考慮する必要がある。
【0010】また、パッシブ型測定手法に共通していえ
ることは、ネットワークに計測のために余分なトラヒッ
クを発生させないという長所がある反面、測定対象が過
去のフローに限定されるため予測精度が悪化するという
問題がある。本発明は、コンテンツ配信完了時刻の推定
方法において、TCPの影響を考慮してフロー単位の実
効スループットを予測するとともに、様々なアクセス回
線に対して十分な測定精度を実現し、しかもネットワー
クに対する影響及び測定所要時間の増大を抑制すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1は、ディジタル
コンテンツの情報をインターネットを経由して送信局か
ら受信局に転送する場合に、コンテンツの配信完了時刻
を推定するために用いるコンテンツ配信完了時刻の推定
方法であって、予備試験として、予め決められた第1サ
イズの長さの試験メッセージを送信局から受信局に転送
し、前記予備試験での試験メッセージ転送に要した時間
に基づいて実効スループットを一次測定値として検出
し、前記予備試験の後で、前記一次測定値の実効スルー
プットに基づいて第2サイズを決定し、本試験として、
前記第2サイズの長さの試験メッセージを送信局から受
信局に転送し、前記本試験での試験メッセージ転送に要
した時間に基づいて実効スループットを二次測定値とし
て検出することを特徴とする。
【0012】スループットを計測するために、比較的小
さい試験メッセージを送信する場合には、TCPのフロ
ー制御に用いる輻輳ウインドゥが十分に広がる前に転送
が完了し測定結果が得られるので、検出されるスループ
ットは実際にディジタルコンテンツの情報を転送すると
きよりも小さくなる。すなわち、スループットの測定精
度が悪く、コンテンツ配信完了時刻を正しく推定できな
い。
【0013】また、送信局から受信局に向かう方向の実
効スループットが大きくなるに従って、輻輳ウインドゥ
の拡大が完了するまでに要する時間は長くなる。そのた
め、現実の実効スループットが大きいときには、大きな
試験メッセージを転送しないと実効スループットを十分
な精度で測定できない。
【0014】しかし、実効スループットの小さい通信経
路(パス)を介して大きな試験メッセージを転送する
と、測定に要する所要時間が著しく増大する。従って、
十分な測定精度と測定所要時間の抑制とを両立させるの
は困難である。そこで、請求項1ではスループット測定
の本試験に先立ち、おおまかに実効スループットを識別
する目的で予備試験を行う。この予備試験では、予め定
めた第1サイズの長さの試験メッセージを用いる。予備
試験では高い測定精度が要求されないので、比較的小さ
いサイズの試験メッセージを用いて測定所要時間を短縮
するのが望ましい。
【0015】予備試験の結果から通信経路の状況(おお
よその実効スループット)を把握できるので、それに基
づいて本試験における試験メッセージの適切な長さ(第
2サイズ)を決定することができる。例えば、実効スル
ープットが比較的大きい場合には、輻輳ウインドゥの拡
大が完了するまでに要する時間が長いことを考慮して、
大きな試験メッセージを本試験で転送すればよい。ま
た、実効スループットが比較的小さい場合には、輻輳ウ
インドゥの拡大が完了するまでに要する時間が短いこと
を考慮して、小さい試験メッセージを本試験で転送すれ
ばよい。
【0016】従って、必要最小限の大きさの試験メッセ
ージを本試験で転送し、十分な測定精度と測定所要時間
の抑制とを両立させることができる。コンテンツ配信完
了時刻は、ディジタルコンテンツの情報の大きさと検出
された実効スループットとに基づいて求めることができ
る。請求項2は、請求項1記載のコンテンツ配信完了時
刻の推定方法において、前記第2サイズに対応する複数
のサイズ候補を予め決定しておき、前記一次測定値の実
効スループットを予め定められた少なくとも1つの閾値
と比較し、比較結果に応じて前記複数のサイズ候補の1
つを前記第2サイズとして選択することを特徴とする。
【0017】請求項2においては、前記一次測定値の実
効スループットと閾値との比較結果に基づいて、予め用
意された複数のサイズ候補の中から前記第2サイズを簡
単に選択することができる。請求項3は、請求項1記載
のコンテンツ配信完了時刻の推定方法において、前記一
次測定値の実効スループットを予め定められた閾値と比
較し、前記実効スループットが所定以下である場合に
は、前記本試験の実施を省略し、前記一次測定値を二次
測定値として利用することを特徴とする。
【0018】実効スループットが比較的小さい場合に
は、輻輳ウインドゥの拡大が完了するまでに要する時間
が短いので、比較的小さい試験メッセージを転送するだ
けで、精度の高い実効スループットが得られる。このよ
うな場合には、予備試験で得られる一次測定値の実効ス
ループット自体の精度が高いことが予想されるので、本
試験を省略しても問題はない。
【0019】請求項3では、実効スループットが比較的
小さい場合に本試験を省略するので、コンテンツ配信完
了時刻の推定に要する所要時間を短縮することができ
る。請求項4は、ディジタルコンテンツの情報をインタ
ーネットを経由して送信局から受信局に転送する場合
に、コンテンツの配信完了時刻を推定するために用いる
コンピュータで読み取り可能なプログラムを記録した記
録媒体であって、前記プログラムには、予備試験とし
て、予め決められた第1サイズの長さの試験メッセージ
を送信局から受信局に転送する手順と、前記予備試験で
の試験メッセージ転送に要した時間に基づいて実効スル
ープットを一次測定値として検出する手順と、前記予備
試験の後で、前記一次測定値の実効スループットに基づ
いて第2サイズを決定する手順と、本試験として、前記
第2サイズの長さの試験メッセージを送信局から受信局
に転送する手順と、前記本試験での試験メッセージ転送
に要した時間に基づいて実効スループットを二次測定値
として検出する手順とを設けたことを特徴とする。
【0020】請求項4の記録媒体に記録されたプログラ
ムを読み込んでコンピュータで実行することにより、請
求項1記載のコンテンツ配信完了時刻の推定方法を実施
することができる。請求項5は、請求項4の記録媒体に
おいて、前記プログラムには、前記第2サイズに対応す
る予め決定された複数のサイズ候補のデータと、前記一
次測定値の実効スループットを予め定められた少なくと
も1つの閾値と比較し、比較結果に応じて前記複数のサ
イズ候補の1つを前記第2サイズとして選択する手順と
を更に設けたことを特徴とする。
【0021】請求項5の記録媒体に記録されたプログラ
ムを読み込んでコンピュータで実行することにより、請
求項2記載のコンテンツ配信完了時刻の推定方法を実施
することができる。請求項6は、請求項4の記録媒体に
おいて、前記プログラムには、前記一次測定値の実効ス
ループットを予め定められた閾値と比較し、前記実効ス
ループットが所定以下である場合には、前記本試験の実
施を省略し、前記一次測定値を二次測定値として利用す
る手順を更に設けたことを特徴とする。
【0022】請求項6の記録媒体に記録されたプログラ
ムを読み込んでコンピュータで実行することにより、請
求項3記載のコンテンツ配信完了時刻の推定方法を実施
することができる。請求項7は、ディジタルコンテンツ
の情報をインターネットを経由して送信局から受信局に
転送する場合に、コンテンツの配信完了時刻を推定する
ために用いるコンピュータで読み取り可能なプログラム
であって、予備試験として、予め決められた第1サイズ
の長さの試験メッセージを送信局から受信局に転送する
手順と、前記予備試験での試験メッセージ転送に要した
時間に基づいて実効スループットを一次測定値として検
出する手順と、前記予備試験の後で、前記一次測定値の
実効スループットに基づいて第2サイズを決定する手順
と、本試験として、前記第2サイズの長さの試験メッセ
ージを送信局から受信局に転送する手順と、前記本試験
での試験メッセージ転送に要した時間に基づいて実効ス
ループットを二次測定値として検出する手順とを設けた
ことを特徴とする。
【0023】請求項7のプログラムを読み込んでコンピ
ュータで実行することにより、請求項1記載のコンテン
ツ配信完了時刻の推定方法を実施することができる。請
求項8は、請求項7のプログラムにおいて、前記第2サ
イズに対応する予め決定された複数のサイズ候補のデー
タと、前記一次測定値の実効スループットを予め定めら
れた少なくとも1つの閾値と比較し、比較結果に応じて
前記複数のサイズ候補の1つを前記第2サイズとして選
択する手順とを更に設けたことを特徴とする。
【0024】請求項8のプログラムを読み込んでコンピ
ュータで実行することにより、請求項2記載のコンテン
ツ配信完了時刻の推定方法を実施することができる。請
求項9は、請求項7のプログラムにおいて、前記一次測
定値の実効スループットを予め定められた閾値と比較
し、前記実効スループットが所定以下である場合には、
前記本試験の実施を省略し、前記一次測定値を二次測定
値として利用する手順を更に設けたことを特徴とする。
【0025】請求項9のプログラムを読み込んでコンピ
ュータで実行することにより、請求項3記載のコンテン
ツ配信完了時刻の推定方法を実施することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明のコンテンツ配信完了時刻
の推定方法及び記録媒体並びにプログラムの1つの実施
の形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。
この形態は全ての請求項に対応する。
【0027】本発明は、例えば図4に示すような構成の
システムにおいて実施される。図4の例ではユーザ端末
11及びファイルサーバ12がインターネット13に接
続されている。この例では、ファイルサーバ12は様々
なユーザのホームページの情報を蓄積する。ファイルサ
ーバ12は、蓄積した情報をインターネット13を介し
てアクセスする様々なユーザに提供する。
【0028】特定のユーザのホームページについてファ
イルサーバ12に新たな情報(ディジタルコンテンツ)
をアップロードする場合には、特定のIDやパスワード
を持つユーザが例えばユーザ端末11からファイルサー
バ12に向けてディジタルコンテンツのデータを転送す
る。このディジタルコンテンツは、ユーザ端末11から
インターネット13を経由してファイルサーバ12に転
送される。この転送にかかる所要時間は、ディジタルコ
ンテンツの情報量及び利用している通信回線の状態(実
効スループット:転送速度)に応じて大きく変化する。
【0029】すなわち、情報量の非常に大きいディジタ
ルコンテンツを転送する場合や実効スループットが遅い
場合には、ディジタルコンテンツの転送開始から転送完
了までの所要時間が非常に大きくなる。従って、ユーザ
にとってはディジタルコンテンツの転送を開始する前に
コンテンツ配信完了時刻を把握できるのが望ましい。コ
ンテンツ配信完了時刻は、転送するディジタルコンテン
ツの情報量及び実効スループットに基づいて予測するこ
とができる。しかし、実効スループットは逐次変化する
ので、ディジタルコンテンツを転送する前に実効スルー
プットを実際に計測する必要がある。
【0030】この形態では、コンテンツ配信完了時刻を
推定するためのプログラムが記録された記録媒体(例え
ばCD−ROM)が予め用意され、そのプログラムがユ
ーザ端末11のコンピュータで読み込まれて実行され
る。このプログラムを実行することにより、ユーザ端末
11を利用するユーザは、ディジタルコンテンツを転送
する前にコンテンツ配信完了時刻を把握できる。
【0031】このプログラムは、実効スループットを計
測するために図1に示す処理を実行する。この処理にお
いては、送信局であるユーザ端末11から受信局である
ファイルサーバ12に対して試験メッセージをTCP
(Transmission Control Protocol)を用いて転送し、
転送所要時間を測定する。
【0032】転送に用いる試験メッセージは、図2に示
すように特定のメッセージサイズのダミーデータ(無意
味な文字列の情報)で構成される。この試験メッセージ
は、TCPヘッダが付加されてTCPセグメントにな
る。また、TCPセグメントからIP(Internet Proto
col)パケットが図2のように生成され、これらのIP
パケットがインターネット13上を転送される。
【0033】実効スループットを計測するためには、試
験メッセージがその試験のためのデータであることを送
信局及び受信局で認識できる必要がある。従って、実効
スループットを計測するための特定のポート番号を用意
しておき、そのポート番号を試験メッセージのTCPヘ
ッダ内で指定する。図1に示すように、実効スループッ
トを計測するために最初に予備試験を行い、その結果に
基づいて本試験を行う。予備試験では、比較的サイズの
小さい試験メッセージを転送し、本試験では予備試験の
結果に応じて試験メッセージのサイズを決定する。更
に、実効スループットが小さい場合には、予備試験だけ
で精度の高い実効スループットを計測できるので、その
場合には本試験を省略する。
【0034】図1のステップS11では、予め定めたメ
ッセージサイズXpの試験メッセージを取得する。例え
ば、図5の例では80kバイトの試験メッセージを用い
ている。ステップS12ではステップS11で取得した
サイズXpの試験メッセージの転送を開始する。この試
験メッセージは送信局(11)から受信局(12)に対
して転送される。また、転送開始と同時にステップS1
3で時間計測用のタイマをスタートする。
【0035】図3に示すように、試験メッセージの転送
が完了すると受信局では送信局に対して受信応答を送信
する。図1の処理を実行する送信局では、ステップS1
4で受信局からの応答を検出すると、次のステップS1
5に進み転送時間Tpを検出する。すなわち、図3に示
すように予備試験の試験メッセージの転送を開始してか
ら転送完了の応答を受け取るまでの転送時間Tpを、ス
テップS13でスタートしたタイマの計測値から読み取
る。
【0036】転送した試験メッセージのサイズXpを転
送時間Tpで割ることにより、予備試験での実効スルー
プットBpが得られる。しかし、予備試験では比較的サ
イズXpの小さい試験メッセージを用いるので、特に実
際の実効スループットが大きい場合には予備試験で得ら
れる実効スループットBpはあまり正確ではない。しか
し、大きな試験メッセージを転送すると計測に時間がか
かる。
【0037】そこで、正確な実効スループットを計測す
るために本試験を行う。本試験で用いる試験メッセージ
のサイズは、予備試験で得られた実効スループットBp
に応じて決定する。この例では、実効スループットBp
の大きさをN個の領域のいずれかに区分するために、
(N−1)個の閾値B(1)〜B(N-1)が用意してある。
【0038】図1のステップS16,S17,S18で
は、実効スループットBpを閾値B(1)〜B(N-1)と比較
する。なお、図1においては一部分の処理の表記が省略
されている。例えば、図5の例では2つの閾値64kbp
s,128kbpsを用いて3つの領域のいずれかに実効ス
ループットBpを区分する。
【0039】図1では、「Tp<B(1)」の場合にはス
テップS16から直接ステップS26に進むので本試験
は省略される。また、「B(2)≦Tp<B(1)」の場合に
はステップS16からS17を通ってS19に進むの
で、メッセージサイズX(2)の試験メッセージが取得さ
れる。メッセージサイズX(2)は、図5の例では「16
0kバイト」に対応する。
【0040】同様に、「B(N-1)≦Tp<B(N-2)」の場
合にはステップS16,S17,S18を通ってS20
に進むので、メッセージサイズX(N-1)の試験メッセー
ジが取得される。また、「B(N-1)≦Tp」の場合には
ステップS16,S17,S18を通ってS21に進む
ので、メッセージサイズX(N)の試験メッセージが取得
される。メッセージサイズX(N)は、図5の例では「3
20kバイト」に対応する。
【0041】ステップS22では、各ステップS19,
S20,S21で取得したそれぞれ異なるサイズの試験
メッセージの転送を開始する。この試験メッセージは送
信局(11)から受信局(12)に対して転送される。
また、転送開始と同時にステップS23で時間計測用の
タイマをスタートする。図3に示すように、本試験の場
合も試験メッセージの転送が完了すると受信局では送信
局に対して受信応答を送信する。
【0042】図1の処理を実行する送信局では、ステッ
プS24で受信局からの応答を検出すると、次のステッ
プS25に進み転送時間Tmを検出する。すなわち、図
3に示すように本試験の試験メッセージの転送を開始し
てから転送完了の応答を受け取るまでの転送時間Tm
を、ステップS23でスタートしたタイマの計測値から
読み取る。
【0043】ステップS26では、ステップS25で得
られた本試験の転送時間Tmに基づいて実効スループッ
トを算出する。すなわち、本試験で用いた試験メッセー
ジのサイズ「X(2)〜X(N)」を転送時間Tmで割ること
により、本試験での実効スループットBmが得られる。
但し、ステップS16で「Tp<B(1)」であった場合
には、予備試験で得られた実効スループットBpがその
まま本試験での実効スループットBmとして採用され
る。
【0044】ユーザが転送しようとするディジタルコン
テンツの配送にかかる所要時間は、そのディジタルコン
テンツの情報量を実効スループットBmで割ることによ
り得られるので、その所要時間からコンテンツ配送完了
時刻を推定できる。予備試験で用いる試験メッセージの
サイズXpや、本試験で用いる試験メッセージの各サイ
ズX(2)〜X(N)の最適値、並びに実効スループットの区
分数N及び閾値B(1)〜B(N-1)の最適値については、ネ
ットワークトポロジ,トラヒックパターン,物理リンク
レート,ルーティングプロトコル,ルータ処理能力等
々、様々な要因の影響を受ける。
【0045】従って、各試験メッセージのサイズ,実効
スループットの区分数及び閾値については、本発明が実
際に適用されるネットワークのいくつかの状態について
予め実効スループットの測定試験を行い、測定精度及び
測定所要時間の両者が要求を満たすように決定する必要
がある。なお、上記実施の形態においては、予備試験で
得られた実効スループットBpと閾値との比較結果に応
じて本試験の試験メッセージのサイズを固定的に決定し
ているが、例えば予め決定した関数を用いて実効スルー
プットBpから本試験の試験メッセージのサイズを算出
することも可能である。
【0046】なお、本発明のコンテンツ配信完了時刻の
推定方法については、実施の形態のようにディジタルコ
ンテンツをユーザがファイルサーバにアップロードする
場合以外にも様々なデータ転送の用途で利用できるのは
言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明では試験メッセー
ジを転送することにより、TCPの影響を考慮した実効
スループットを計測することができる。しかも、予備試
験及び本試験の2段階で試験メッセージの転送を行うの
で、必要最小限のサイズの試験メッセージを本試験で用
いることができ、比較的短い測定時間で実効スループッ
トを高精度で測定できる。試験メッセージがネットワー
クに与える影響も抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実効スループット計測処理を示すフローチャー
トである。
【図2】試験メッセージの構成を示す模式図である。
【図3】試験メッセージの転送時間測定シーケンスを示
すシーケンス図である。
【図4】利用するシステムの構成例を示すブロック図で
ある。
【図5】実効スループット計測条件の具体例を示す模式
図である。
【符号の説明】
11 ユーザ端末 12 ファイルサーバ 13 インターネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA14 HA08 HB06 HC01 JA10 MB06 MC03 5K035 AA03 BB02 EE00 GG03 HH07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルコンテンツの情報をインター
    ネットを経由して送信局から受信局に転送する場合に、
    コンテンツの配信完了時刻を推定するために用いるコン
    テンツ配信完了時刻の推定方法であって、 予備試験として、予め決められた第1サイズの長さの試
    験メッセージを送信局から受信局に転送し、 前記予備試験での試験メッセージ転送に要した時間に基
    づいて実効スループットを一次測定値として検出し、 前記予備試験の後で、前記一次測定値の実効スループッ
    トに基づいて第2サイズを決定し、 本試験として、前記第2サイズの長さの試験メッセージ
    を送信局から受信局に転送し、 前記本試験での試験メッセージ転送に要した時間に基づ
    いて実効スループットを二次測定値として検出すること
    を特徴とするコンテンツ配信完了時刻の推定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンテンツ配信完了時刻
    の推定方法において、 前記第2サイズに対応する複数のサイズ候補を予め決定
    しておき、 前記一次測定値の実効スループットを予め定められた少
    なくとも1つの閾値と比較し、比較結果に応じて前記複
    数のサイズ候補の1つを前記第2サイズとして選択する
    ことを特徴とするコンテンツ配信完了時刻の推定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンテンツ配信完了時刻
    の推定方法において、 前記一次測定値の実効スループットを予め定められた閾
    値と比較し、前記実効スループットが所定以下である場
    合には、前記本試験の実施を省略し、前記一次測定値を
    二次測定値として利用することを特徴とするコンテンツ
    配信完了時刻の推定方法。
  4. 【請求項4】 ディジタルコンテンツの情報をインター
    ネットを経由して送信局から受信局に転送する場合に、
    コンテンツの配信完了時刻を推定するために用いるコン
    ピュータで読み取り可能なプログラムを記録した記録媒
    体であって、前記プログラムには、 予備試験として、予め決められた第1サイズの長さの試
    験メッセージを送信局から受信局に転送する手順と、 前記予備試験での試験メッセージ転送に要した時間に基
    づいて実効スループットを一次測定値として検出する手
    順と、 前記予備試験の後で、前記一次測定値の実効スループッ
    トに基づいて第2サイズを決定する手順と、 本試験として、前記第2サイズの長さの試験メッセージ
    を送信局から受信局に転送する手順と、 前記本試験での試験メッセージ転送に要した時間に基づ
    いて実効スループットを二次測定値として検出する手順
    とを設けたことを特徴とする記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項4の記録媒体において、前記プロ
    グラムには、 前記第2サイズに対応する予め決定された複数のサイズ
    候補のデータと、 前記一次測定値の実効スループットを予め定められた少
    なくとも1つの閾値と比較し、比較結果に応じて前記複
    数のサイズ候補の1つを前記第2サイズとして選択する
    手順とを更に設けたことを特徴とする記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項4の記録媒体において、前記プロ
    グラムには、 前記一次測定値の実効スループットを予め定められた閾
    値と比較し、前記実効スループットが所定以下である場
    合には、前記本試験の実施を省略し、前記一次測定値を
    二次測定値として利用する手順を更に設けたことを特徴
    とする記録媒体。
  7. 【請求項7】 ディジタルコンテンツの情報をインター
    ネットを経由して送信局から受信局に転送する場合に、
    コンテンツの配信完了時刻を推定するために用いるコン
    ピュータで読み取り可能なプログラムであって、 予備試験として、予め決められた第1サイズの長さの試
    験メッセージを送信局から受信局に転送する手順と、 前記予備試験での試験メッセージ転送に要した時間に基
    づいて実効スループットを一次測定値として検出する手
    順と、 前記予備試験の後で、前記一次測定値の実効スループッ
    トに基づいて第2サイズを決定する手順と、 本試験として、前記第2サイズの長さの試験メッセージ
    を送信局から受信局に転送する手順と、 前記本試験での試験メッセージ転送に要した時間に基づ
    いて実効スループットを二次測定値として検出する手順
    とを設けたことを特徴とするプログラム。
  8. 【請求項8】 請求項7のプログラムにおいて、 前記第2サイズに対応する予め決定された複数のサイズ
    候補のデータと、 前記一次測定値の実効スループットを予め定められた少
    なくとも1つの閾値と比較し、比較結果に応じて前記複
    数のサイズ候補の1つを前記第2サイズとして選択する
    手順とを更に設けたことを特徴とするプログラム。
  9. 【請求項9】 請求項7のプログラムにおいて、 前記一次測定値の実効スループットを予め定められた閾
    値と比較し、前記実効スループットが所定以下である場
    合には、前記本試験の実施を省略し、前記一次測定値を
    二次測定値として利用する手順を更に設けたことを特徴
    とするプログラム。
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