JP4878533B2 - カラー画像形成装置、情報処理装置、及びそれらの制御方法 - Google Patents

カラー画像形成装置、情報処理装置、及びそれらの制御方法 Download PDF

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Description

本発明はカラー画像形成装置、情報処理装置、及びそれらの制御方法に関する。例えば、電子写真方式、静電記録方式などのカラー画像形成装置、情報処理装置、それらの制御方法に関し、特に、カラー画像形成装置における画像形成調整技術に関する。
従来より、例えば、図23に示すカラー画像形成装置が利用されている。このカラー画像形成装置では、現像手段としてマゼンタトナー現像器3M、シアントナー現像器3C、イエロートナー現像器3Y、ブラックトナー現像器3Kから構成される回転式現像器3が使用されている。回転式現像器3は図示しない回転支持部によって回転可能に支持され、各トナー現像器が順次感光体ドラム4に対向することにより各色トナーの現像が行われる。
上記現像手段の構成において、感光体ドラム4は所定の角速度で回転駆動され、感光体ドラム表面は帯電器8によって一様に帯電される。そして、第1色目(例えば、マゼンタ)の画像データに応じてON/OFF制御されたレーザビームを露光走査させることによって感光体上に第1色目の静電潜像が形成され、第1色目のマゼンタトナー現像器3Mによって静電潜像が現像され、可視化される。可視化された第1のトナー像は、感光体ドラム4に所定の押圧力を持って圧接されながら回転駆動される中間転写体5上に転写される。上記説明した工程が、第2〜4色目のトナー(シアン、イエロー、ブラック)についても同様に繰り返し行われ、その都度各現像器に内包された各色トナーによるトナー像が中間転写体5上に順次転写・積層されることによりカラー画像が形成される。フルカラーの場合には4色のトナーが中間転写体5上に転写された後、給紙ユニットから給紙された、記録材6に一括で転写し、定着器7による定着工程を経て機外に排出されフルカラープリントとなる。
ところで、近年、オフィスユースなどへの対応からフルカラー機でありながらモノクロ出力の高速化が要求されている。
そこでこうした市場からの要求を満たすべく、図24に示す構成のカラー画像形成装置も考案されている。図24の現像手段は、回転式現像器3と固定式のブラックトナー現像器3Kとから構成されている。回転式現像器3には、マゼンタトナー現像器3M、イエロートナー現像器、3Yシアントナー現像器3Cが収納され、回転式現像器3は回転支持部によって回転可能に支持されている。そして、フルカラー出力時にはカラートナー現像器3M、3Y、3C、3Kが順次、像担持体としての感光体ドラム4に対向して各色トナーによる現像が行われる。またモノクロ出力時には回転式現像器3を用いず固定現像器3Kを用いた現像が行われる。そのため、図24の構成とすることで、モノクロ出力時にはフルカラー画像形成装置でありながら、モノクロ専用の画像形成装置と同様のスループットが得られる。さらに、上記説明した固定式のブラックトナー現像器を採用することにより、オフィスユースなどで一般的に消費量の多いブラックトナー現像器の容量を大きくできるという利点を有する。
このため、近年、上記説明した電子写真方式を利用した複写機やフルカラープリンタをオフィスなどに導入する需要が高まっている。こうした中で、カラー画像形成装置本体の電源を投入してから、実際に出力が可能(スタンバイ)となるまでの立ち上がり時間(ウォームアップタイム)がユーザの使い勝手にとって大きな課題となってきている。この電源投入後の立ち上がり時間の中で大きな割合を占めるものが定着器の温度調整と画像調整に要する時間である。
従来から、電子写真方式を利用したカラー画像形成装置は、記録紙上に転写されたトナーを最終的に熱定着することによって記録紙上に定着させる方法がよく用いられている。そのため定着器の温度制御は重要な要素であり、トナーをしっかりと融解させ、混色させることにより発色、定着を行うことから、高温での安定した温度調整制御が要求されている。
そのため、特に放置などにより定着器の温度が低い状態で電源投入された場合の立ち上げでは、いかにして短時間に定着ローラの温度を上昇させるか、さらに、いかにして定着ローラ全域を均一な温度に調整するか、という課題がある。この課題を解決するために、従来から定着ローラの材質として熱伝導度の高いものを利用したり、定着ローラの表層を薄層にするといった技術が提案されている。また別のアプローチとして低温でもムラなく融けやすいトナーなどの提案がされている。
さらに、近年、特にフルカラー出力の増大とともに、出力画像の濃度安定性、階調安定性が求められてきている。こうしたことから、電子写真方式を利用した複写機やプリンタなどのカラー画像形成装置の画像制御法として次のような種々の手法が知られている。
例えば、カラー画像形成装置を起動して、そのウォームアップ動作の終了後に、特定パターンを形成し、そのパターンの濃度を読み取る。そして、読み取った濃度値に基づいて、γ補正回路などの画像形成条件を決定する回路の動作を変更することにより、形成される画像の品質を安定させる方法が知られている。
また、環境条件の変動により、その階調特性が変化した場合にも再度特定パターンを形成して読み取り、再びγ補正回路などの画像形成条件を決定する回路にフィードバックして、その環境条件の変動量に応じて画像品質を安定させる方法も知られている。
また、カラー画像形成装置が長期に渡って使用された場合、像担持体上のパターンを読み取った濃度と、実際にプリントアウトされた画像の濃度が一致しなくなるケースが生じてくる。そのため、記録材上に特定パターンを形成し、その濃度値によって画像形成条件を補正する方法も知られている。
さらに、画像形成動作中に非画像領域に特定パターンを形成し、そのパターンの濃度を読み取る。そして、その読み取った濃度値に基づいて、画像形成動作毎にγ補正回路などの画像形成条件を決定する回路の動作を変更することにより、刻々と変化する画像特性に対して精度よく補正を行う方法も知られている。
しかしながら、近年、カラー画像形成装置では、電源投入後のスタンバイまでの立ち上がり時間の更なる短縮が大きな課題となっている。
特に、電源投入後すぐにモノクロ画像の出力や階調性にこだわらないビジネス文書などの出力を行いたいユーザから、電源投入後のスタンバイまでの立ち上がり時間が短かいカラー画像形成装置が要求されている。カラー画像形成装置では、前述したように、電源投入後に定着器の温度調整動作が行われ、ウォームアップ動作の終了後に画像調整動作が行われる。そこで、立ち上げ時間短縮のために双方の動作を同時に実行しようとする方法が考えられる。しかし、この方法は、大きな電力量を必要とするため近年の省エネルギーの動きと逆行し、好ましい方法ではない。
また、カラー画像形成装置を圧倒的にモノクロ出力の割合が多くを占めるオフィスで使用する場合には、以下の課題もある。すなわち、フルカラー画像の出力頻度が少数であるにも関わらずフルカラーの出力画像を安定させるための濃度制御、階調制御などの画像制御が電源投入時を毎回実行しなければならない。また、モノクロ出力中に一定の枚数間隔でフルカラーの画像制御を割り込んで行わなければならない。
上記の課題を解決するために、カラー画像形成装置の標準状態となる画像制御設定や画像制御間隔をモノクロ出力寄りの設定とすることが考えられるが、この場合には、極力フルカラーの画像制御の起動頻度が下がってしまう。そのため、フルカラー出力頻度の高いユーザに対してはフルカラー画像の濃度や階調の安定性が保証できないこととなる。一方、フルカラー出力寄りの設定とすれば、スループットが低下するためモノクロ出力頻度の高いユーザを満足させることができない。そのため、使用環境の異なるオフィスユースでの全てのカラー画像形成装置に対して標準の画像制御設定を設定することは困難であった。
また、上記説明したフルカラー画像形成装置において、磁性キャリアと非磁性キャリアとを含む二成分現像剤を用いた現像器を利用する場合がある。この場合には、特に低濃度の画像形成が連続した場合などには性能の劣化したトナーを吐き出したり、トナーを帯状に作像してクリーナに対する潤滑剤とするなどの制御が実施されている。しかし、モノクロ出力を主として使用されているフルカラー画像形成装置の場合、カラー出力の比率が少ないにもかかわらず制御が実行されるたびにトナーを消費してしまうという課題もあった。
こうした課題に対して、従来は、サービスマンがユーザ個々のフルカラー画像形成装置の使用状況を調査し、その結果からそれぞれのフルカラー画像形成装置に対してユーザの使用環境にマッチした最適な制御形態を指定することで個別最適化を行ってきた。たとえば、モノクロ出力とフルカラー出力の比率や一定期間の出力枚数の調査、ユーザからの使用している上での要望などを元に連続出力中にダウンシーケンスとして起動する濃度/階調補正制御の間隔を調整するなどといった調整である。
しかしながら、こうした従来のような実施形態の場合、個々のフルカラー画像形成装置に対してサービスマンが実際に現地に赴いて情報を収集して設定を行わないとならないという煩わしさがあった。
こうしたサービスマンの煩わしさを解決するために、遠隔地の保守管理者がネットワークを介してカラー画像形成装置から出力枚数情報と使用場所環境情報を得て、これに応じてユーザに最適なパーツや最適な設定値を提供するという提案がされている。(例えば、特許文献1参照)
特開2004−101545号公報
しかしながら、上記の構成は、カラー画像形成装置の使用場所の環境状態とユーザの出力枚数をサービスマンがユーザ先を訪問することなしに遠隔地からネットワークを利用して把握し、最適なパーツと設定値を提供するものである。そのためサービスマンの手間を省き、大幅に人件費を削減するという目的に対しては効果があるが、前述したような個々のユーザの使用形態に応じてカラー画像形成装置を最適化するという目的に対する効果は不十分である。特にフルカラー画像形成装置をオフィスユースで使用している多くのユーザの要望である、たとえばモノクロ出力とフルカラー出力の比率といった使用状況に応じた起動条件や、連続出力中におけるスループット向上という課題に対しては解決できていない。
また上記構成では、得られた情報に対して最適パーツや設定値を提供する際に保守管理者が介在するという点において、サービスマンが個別にユーザ先を訪問することで個別最適化を行う従来の構成の延長と考えられる。
本発明は、上記説明した従来技術の問題点を解決することを出発点としてなされたものである。その目的は、画質を低下させずかつ各装置の使用状況に応じて画像形成条件の調整時間を短縮することができるカラー画像形成装置、情報処理装置、それらの制御方法を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係るカラー画像形成装置は、画像形成条件を設定する画像形成パラメータを調整する調整手段を有し、前記調整された画像形成パラメータを用いて記録媒体上に画像を形成するカラー画像形成装置であって、当該カラー画像形成装置の使用履歴と対応付けて、前記調整手段によって調整される少なくとも1つの画像形成パラメータを記憶する記憶手段と、当該カラー画像形成装置の使用履歴を収集する収集手段と、前記調整手段が次回の調整時に調整する画像形成パラメータとして、前記収集手段により収集された使用履歴に対応して前記記憶手段に記憶されている前記少なくとも1つの画像形成パラメータを選択する選択手段と、を有し、前記使用履歴は、起動時から形成されたモノクロ画像及びカラー画像のうちのモノクロ画像比率を含み、前記選択手段は、少なくとも前記モノクロ画像比率に基づいて画像形成パラメータを選択し、前記少なくとも1つの画像形成パラメータの前記調整手段による調整は、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、又は、黒帯形成制御を含むことを特徴とする。
また、本発明のカラー画像形成装置の制御方法は、画像形成条件を設定する画像形成パラメータを調整する調整工程を有し、前記調整された画像形成パラメータを用いて記録媒体上に画像を形成するカラー画像形成装置の制御方法であって、収集手段が、当該カラー画像形成装置の使用履歴を収集する収集工程と、選択手段が、当該カラー画像形成装置の使用履歴と対応付けて前記調整工程で調整される少なくとも1つの画像形成パラメータを記憶する記憶手段を参照し、前記調整工程で次回の調整時に調整する画像形成パラメータとして、前記収集工程で収集された使用履歴に対応する前記少なくとも1つの画像形成パラメータを選択する選択工程と、を有し、前記使用履歴は、起動時から形成されたモノクロ画像及びカラー画像のうちのモノクロ画像比率を含み、前記選択工程では、少なくとも前記モノクロ画像比率に基づいて画像形成パラメータを選択し、前記少なくとも1つの画像形成パラメータの前記調整工程は、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、又は、黒帯形成制御を含むことを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置は、画像形成条件を設定する画像形成パラメータを調整する調整手段を有し、前記調整された画像形成パラメータを用いて記録媒体上に画像を形成するカラー画像形成装置とネットワークを介して接続された情報処理装置であって、前記調整手段によって調整される少なくとも1つの画像形成パラメータを前記カラー画像形成装置の使用履歴と対応付けて記憶する記憶手段と、前記カラー画像形成装置から使用履歴を受信する受信手段と、前記調整手段が次回の調整時に調整する画像形成パラメータとして、前記受信手段により受信された使用履歴に対応して前記記憶手段に記憶されている前記少なくとも1つの画像形成パラメータを選択する選択手段と、前記選択された前記少なくとも1つの画像形成パラメータを次回の調整時に調整するための指示を前記カラー画像形成装置に送信する送信手段と、を有し、前記使用履歴は、起動時から形成されたモノクロ画像及びカラー画像のうちのモノクロ画像比率を含み、前記選択手段は、少なくとも前記モノクロ画像比率に基づいて画像形成パラメータを選択し、前記少なくとも1つの画像形成パラメータの前記調整手段による調整は、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、又は、黒帯形成制御を含むことを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置の制御方法は、画像形成条件を設定する画像形成パラメータを調整する調整工程を有し、前記調整された画像形成パラメータを用いて記録媒体上に画像を形成するカラー画像形成装置とネットワークを介して接続された情報処理装置の制御方法であって、受信手段が、前記カラー画像形成装置から使用履歴を受信する受信工程と、選択手段が、前記調整工程で調整される少なくとも1つの画像形成パラメータを前記カラー画像形成装置の使用履歴と対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記調整工程で次回の調整時に調整する画像形成パラメータとして、前記受信工程で受信された使用履歴に対応して前記少なくとも1つの画像形成パラメータを選択する選択工程と、送信手段が、前記選択された前記少なくとも1つの画像形成パラメータを次回の調整時に調整するための指示を前記カラー画像形成装置に送信する送信工程と、を有し、前記使用履歴は、起動時から形成されたモノクロ画像及びカラー画像のうちのモノクロ画像比率を含み、前記選択工程では、少なくとも前記モノクロ画像比率に基づいて画像形成パラメータを選択し、前記少なくとも1つの画像形成パラメータの前記調整手段による調整は、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、又は、黒帯形成制御を含むことを特徴とする。
上記各構成において、前記使用履歴は、起動時から形成されたモノクロ画像及びカラー画像のうちのモノクロ画像比率を含み、少なくとも前記モノクロ画像比率に基づいて画像形成パラメータを選択する。また、前記使用履歴は、更に、起動時からの形成された全画像の累積濃度を含み、前記モノクロ画像比率と前記全画像の累積濃度とに基づいて画像形成パラメータを選択する。また、前記モノクロ画像比率が予め決められた値以上の場合に、前記全画像の累積濃度は起動時からの形成された全画像枚数で表わされ、前記記憶手段には、前記モノクロ画像比率と前記全画像枚数との組み合わせに対応づけて少なくとも1つの画像形成パラメータが記憶されている。また、前記モノクロ画像比率が予め決められた値未満の場合に、前記全画像の累積濃度は起動時からの形成された全画像の平均画像濃度と全画像枚数との組み合わせで表わされ、前記記憶手段には、前記モノクロ画像比率と前記全画像の平均画像濃度と前記全画像枚数との組み合わせに対応づけて少なくとも1つの画像形成パラメータが記憶されている。また、前記少なくとも1つの画像形成パラメータの調整は、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、又は、黒帯形成制御を含む。
本発明によれば、画質を低下させずかつ各装置の使用状況に応じて画像形成条件の調整時間を短縮することができるカラー画像形成装置、情報処理装置、及びそれらの制御方法を提供することができる。
<第1の実施形態>
[特徴]
本画像形成装置は、起動時等に行う画像形成条件の調整項目を各装置の使用状況に応じて変更することができる。そのため本画像形成装置は、オフィスなどモノクロ画像の出力割合が高くカラー画像の出力頻度が少ない場合において、電源投入時に行われるカラー出力画像を高品質に維持するために行う調整時間を短縮することができる。ここで、使用状況情報(使用履歴)とは、前回の画像形成条件の調整後に形成されたモノクロとカラーの画像のうちのモノクロ画像比率、全画像枚数、全画像の平均画像濃度等である。本画像形成装置では、前回の画像形成条件の調整後に画像形成したときの上記使用履歴を収集することができる。また、各使用履歴に対応して必要な画像形成条件の調整項目を記憶手段に記憶しておくこともできる。ここで、調整項目とは、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御などである。そのため本画像形成装置では、使用履歴に基づいて画像形成条件の調整を高画質の維持に必要な調整項目に限定して実施し不要な調整を省略することができるので、起動時のスタンバイまでの立ち上げ時間を短時間することができる。例えば、本画像形成装置を前回の画像形成条件設定後にモノクロ画像の出力に主に使用した場合には、次回の画像形成条件の調整時に高画質のモノクロ画像の出力に必要な調整項目のみを調整するように変更することができる。その結果、高画質のカラー画像を出力するために必要な調整項目の調整を省略することができる。以下、本実施形態の画像形成装置について説明する。なお本発明の特徴は、図17〜20に示される。
[画像形成装置の全体構成:図1]
図1は、本実施形態における画像形成装置1000を示す断面図である。
画像形成装置1000は、リーダー部1000A及びプリンタ部1000B、操作部(不図示)などより構成されている。リーダ部1000Aは、画像データの読取処理を行い、プリンタ部1000Bは、画像データの出力処理を行い、操作部は、画像データの入出力操作を行うキーボード、及び画像データや各種機能の表示などを行う液晶パネルを備えている。
まず、リーダ部1000Aについて説明する。
リーダ部1000Aは、原稿用紙を搬送する原稿給紙ユニット(部)と、原稿画像を光学的に読み取って電気信号としての画像データに変換するスキャナ部とを有する。リーダ部1000Aは、原稿画像を光学的に読み取って電気信号としての画像データに変換するものであり、リーダ部1000Aはプリンタ部1000Bに載置されている。リーダ部1000Aでは、原稿給送ユニット101に積層された原稿用紙がその積層順にしたがって、先頭から順次1枚ずつプラテンガラス102上に給送される。次に、原稿用紙は、スキャナユニットで所定の読取動作が終了した後、該読み取られた原稿用紙はプラテンガラス102上から原稿給送ユニット101に排出される。
スキャナユニットでは、原稿用紙がプラテンガラス102上に搬送されてくるとランプ103が点灯し、次いで光学ユニットの移動を開始させ、原稿用紙を下方から照射し、走査する。そして、原稿用紙からの反射光は、複数のミラー及びレンズ104を介してCCDイメージセンサー(以下、単に「CCD」と記す)105へと導かれ、走査された原稿画像はCCD105によって読み取られる。
そして、CCD105で読み取られた画像データは、リーダ画像処理部108で所定の処理が施された後、プリンタ部1000Bのプリンタ制御部109に転送される。
次に、プリンタ部1000Bについて説明する。
図1において、帯電手段8はコロナ帯電器であり、バイアスを印加することで、感光体ドラム4の表面を一様に負極性に帯電させる。画像データは、プリンタ制御部109に含まれるレーザドライバ27(図2参照)及びレーザ光源110を介してレーザ光に変換される。次に、レーザ光はポリゴンミラー1及びミラー2により反射され、一様に帯電された感光体ドラム4上に照射される。レーザ光の走査により潜像が形成された感光ドラム4は、図中に示す矢印Aの方向に回転する。
3は切り替え式の回転現像手段であり、マゼンタトナー現像器3M、イエロートナー現像器3Y、シアントナー現像器3C、ブラックトナー現像器3Kから構成されている。尚、本実施形態においては、現像剤は磁性キャリアと非磁性トナーとを含む二成分現像剤を採用している。回転現像手段3は、図示しない回転支持部3aによって図1の矢印B方向へ回転可能に支持されている。そのため、カラートナー現像器3M、3Y、3C、3Kは順次感光体ドラム4に対向する位置まで回転移動することにより各色トナーによる現像が行われる。上記の現像手段の構成において、感光体ドラム4の表面がコロナ帯電器8によって一様に帯電される(本実施形態の例では、−500V)。
次に、第1色目(例えばマゼンタ)の画像データに応じてON/OFF制御された露光手段による露光走査がなされ、第1色目の静電潜像(本実施形態の例では、約−150V)が感光体ドラム4に形成される。この第1色目の静電潜像は第1色目のマゼンタトナー(−極性)を内包したマゼンタ現像器3Mによって現像されて可視化される。そして、この可視化された第1色目トナー像(トナー画像)は、感光体ドラム4に所定の押圧力を持って圧接される。そして、感光体ドラム4の周速度と略等速の速度(本実施形態の例では、273mm/s)をもって矢印D方向へ回転駆動される中間転写体5とのニップ部において、中間転写体5上に一次転写される。
一次転写工程の際に中間転写体5に転写されずに感光体ドラム4上に残ったトナーは、感光体ドラム4に圧接されたクリーニング手段9であるクリーニングブレード9aにより掻き取られ、廃トナー容器9bに回収される。
上記説明した一次転写工程は、他のトナー(イエロー、シアン、ブラック)でも同様に繰り返し行われ、その都度各々の現像器に内包された色の異なるトナーによるトナー像が中間転写体5上に順次転写、積層される。その後、給紙ユニットから給紙された記録材6に積層されたトナー画像が一括で二次転写され、その後、定着器7による定着工程を経て機外に排出される。このようにして、フルカラープリントが形成される。
なお、本実施形態の画像形成装置では、感光体ドラム4上に形成されたトナーパッチパターンの反射光量を検出するために、LED光源10(約960nmに主波長をもつ)とフォトダイオード11とを含むフォトセンサ40が設置されている。
[画像形成装置の制御構成:図2]
図2は、上記説明した本実施形態の画像形成装置1000の制御構成を示すブロック図である。
プリンタ制御部109は、CPU28、テストパターン31、制御プログラムなどを記憶するROM30、RAM32、濃度換算回路42、パターンジェネレータ29、LDドライバ、PWM26、LUT25などから構成されている。プリンタ制御部109は、プリンタエンジン部100と通信できるようになっている。CPU28は、ROM30に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM32を作業領域に使用しながら各部を制御して、各種処理をを実行する。この処理には、後述する使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を決定するための処理などが含まれる。
プリンタエンジン部100は、感光体ドラム4の回りに配置され、LED10とフォトダイオード11とを含むフォトセンサ40、一次帯電器8、レーザ110、表面電位センサ12、現像器3、環境センサ33を制御している。環境センサ33は、機内の空気中の水分量を測定するものである。表面電位センサ12は、現像器3より上流側に設けられている。一次帯電器8のグリッド電位と、現像器3の現像バイアスとは、後述のようにCPU28により制御される。
[ROMとRAMの構成:図3]
図3は、ROM30及びRAM32の構成の一例を示す図である。なお、図3には本実施形態に関連の深いプログラム及びデータが図示され、一般的なあるいは関連の薄い情報の図示は省略されている。
ROM30には、301にシステムプログラム、302に最適な制御パターン決定プログラムが格納されている。また303には、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、及び、黒帯形成制御などの各種制御プログラムが格納されている。また、304には、テストパターン、画像形成用パッチパターンが、305に各使用履歴に対する最適な制御パターン(図19,図20参照)も格納されている。ここで、各使用履歴とはモノクロ比率と全出力枚数との組み合わせで決められる条件、モノクロ比率と平均画像濃度と全出力枚数との組み合わせで決められる条件である。また、306には、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御に必要なパラメータも格納されている。例えば、電位制御に必要なパラメータとしては、補正係数(Ka)、目標画像濃度、最大画像濃度DA、コントラスト電位を補正する補正係数(Vcont.rateral)などである。またRAM32には、307に電位制御で設定されたグリッド電位、現像バイアス電位、308に最大濃度制御で算出された目標濃度となる適正コントラスト電位が格納されている。また309には、階調補正制御で用いる第1、第2階調制御の目標値や作成されたLUTが格納されている。
また、310にモノクロ出力枚数のカウンター値、フルカラー出力枚数のカウンター値、出力画像の平均画像濃度のカウンター値が記憶される。311にかかるカウンター値に基づいて収集・算出されたモノクロ比率情報、出力枚数情報、平均画像濃度情報が記憶され、使用履歴として使用される。また、312に環境センサ(水分量)の計測値なども格納される。また、RAM32には、プログラムロード領域313も用意されている。
[リーダ部の画像信号処理:図4]
次に、上記説明した本画像形成装置1000における画像信号処理について、図4を用いて説明する。
CCD105(図1参照)により読み込まれた原稿画像の輝度信号は、A/D変換部502に入力されデジタル信号に変換される。このデジタル輝度信号は、リーダ画像処理部108のシェーディング部503に送られ、CCD個々の素子の感度に関するバラツキによる光量ムラがシェーディング補正される。シェーディング補正することにより、CCD105の測定再現性が向上する。シェーディング部503で補正された輝度信号は、更にLOG変換部504によりLOG変換される。続いて、LOG変換された信号は、プリンタ制御部109のγLUT25(図4参照)に送られ、本画像形成装置が理想とする濃度特性と、γ特性に従って処理された出力画像濃度特性とが一致するように画像信号が変換される。こうして変換された画像信号は、プリンタエンジン部100(図1参照)に送信され、画像形成される。
[画像形成装置の素の階調特性をターゲット階調特性に変換:図5]
ここで、上記説明した画像信号の変換について図5を用いて説明する。
図5は、CCDで読み取られた信号を濃度信号に変換された特性と、画像形成装置があらかじめ持っている理想とするターゲット階調特性と、画像形成装置の素の階調特性を理想とするターゲット階調特性にするために生成されたγLUTの特性との関係を示す。なお、画像形成装置の素の階調特性は、CCDで読み取られた信号を濃度信号に変換された階調特性を指す。図5に示すように、画像形成装置の素の階調特性は、生成されたγLUTを用いてターゲット階調特性に変換することができる。
[γLUTの設定方法:図6]
次に、図6を用いて、上記説明したγLUTの設定方法について説明する。
すなわち、本実施形態のリーダ部1000Aを用いた第1階調制御におけるγLUTの算出・設定について図6を用いて説明する。以下の処理は、CPU28は、ROM30に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM32を作業領域に使用しながら各部を制御して行う処理である。
まず、図6のステップ701では、CPU28は、階調補正処理の開始スイッチがユーザによって押下されたのを検知するとステップS702に進むように制御する。
ステップS702では、CPU28は、パターンジェネレータ(PG)29(図2,4参照)が発生したマゼンタ、イエロー、シアン、ブラック4色分の64階調の階調テストパターンを形成し、出力するようにプリンタエンジン部100に対して指示する。図7は、プリンタエンジン部100により記録材上に形成され、出力された階調テストパターンの一例である。
次に、ステップS703において、CPU28は、ユーザが出力された階調テストパターンをリーダ部1000Aに載せ、読込みボタンを押下したのを検知すると、階調テストパターンを読み取り、CCD105で光量信号に変換する。続いて、CCD105で光量信号に変換されたデータをLOG変換し、読み取り濃度データとして取り込む。図8に、操作パネル507(図4参照)上に表示される画面の一例を示す。
次に、ステップS704では、CPU28は、読み取られた濃度データと階調テストパターンを作成した際のレーザ出力レベルとの関係を求めてメモリ509に格納する。
次に、ステップS505では、CPU28は、レーザ出力レベルと読み取り濃度の関係と、レーザ出力レベルと画像形成装置の理想とするターゲット特性の関係(図5参照)より、γLUTを生成する。そして、生成したγLUTをγLUT25に設置するように制御する。以上が、第1階調制御におけるγLUTの算出・設定の処理である。
次に、上記説明した本画像形成装置1000における電位制御、最大濃度調整、階調補正、トナー濃度制御の各制御方法について、詳しく説明する。
<A:電位制御>
[相対ドラム表面電位と画像濃度との関係:図9]
まず、本画像形成装置1000における電位制御方法について説明する。
図9は、相対ドラム表面電位と上述の演算により得られた画像濃度との関係を示す一例である。
図9に示すように、その時点で用いたコントラスト電位、すなわち、現像バイアス電位と一次帯電された後にレーザ光を用いて最大レベルを打った時の感光ドラムの表面電位との差がAであるという設定において、得られた最大画像濃度がDAであったとする。この場合、図9の実線Lで示されるように、最大画像濃度を示す濃度域では、相対ドラム表面電位に対して画像濃度は、リニアに対応する(相対ドラム表面電位の増加と共に画像濃度が増加する)ことが多い。ただし、2成分現像系では、現像器内のトナー濃度が変動して下がってしまった場合、図9の破線Nのように、最大濃度の濃度域で、非線形特性になってしまう場合もある。
そこで、本実施形態では、最終的な最大画像濃度の目標値を1.6と設定するが、上記トナー濃度の変動を考慮して0.1のマージンを見込んで、1.7を最大画像濃度の制御目標値に設定して制御量を決定する。従って、ここでのコントラスト電位Bは、次式(1)を用いて求める。
B=(A+Ka)×1.7/DA・・・(1)
Kaは補正係数であり、現像方式の種類によって、値を最適化するのが好ましい。DAは得られた最大画像濃度である。
[コントラスト電位の補正:図10]
コントラスト電位Bは(1)式で求めることができる。但し、実際には、電子写真方式では、環境によって、コントラスト電位Aの設定は、環境に応じて変えないと画像濃度が合わない。そこで、先に説明したように、機内の水分量をモニタする環境センサ33の出力によって、図10のようにコントラスト電位の設定を変える必要がある。従って、コントラスト電位を補正する方法として、本実施形態では、次式(2)の補正係数Vcont.ratelを、バックアップされたRAMに保存しておく。
Vcont.ratel=B/A・・・(2)
そして、本画像形成装置では、30分毎に、環境(水分量)の推移を環境センサ33でモニタし、その検知結果に基づいて、Aの値を決定する度に、A×Vcont.ratel(=B)を算出して、コントラスト電位Bを求める。
[グリッド電位と現像バイアス電位の算出:図11]
次に、得られたコントラスト電位からグリッド電位と現像バイアス電位を求める方法の一例について図11を用いて説明する。
図11は、グリッド電位と感光ドラムの表面電位との関係を示す図である。
本実施形態では、グリッド電位を−200Vにセットして、レーザ光のレベルを最低にして走査したときの表面電位VL1並びにレーザ光のレベルを最高にしたときの表面電位VH1を表面電位センサ12で測定する。同様に、グリッド電位を−400Vにセットして、レーザ光のレベルを最低にして走査したときの表面電位VL2並びにレーザ光のレベルを最高にしたときの表面電位VH2を表面電位センサ12で測定する。次に、−200Vのデータ(表面電位VL1、VH1)と−400Vのデータ(表面電位VL2、VH2)を、補間、外挿することで、図11に示すグリッド電位と表面電位との関係を求めることができる。この電位データを求めるための制御を電位測定制御とよぶ。
次に、VLから画像上にカブリトナーが付着しないように設定されたVbg(ここでは、100Vに設定する)の差を設けて、現像バイアスVDCを設定する。コントラスト電位Vcontは、現像バイアスVDCとVHの差分電圧であり、このVcontが大ほど、最大濃度が大きくとれるのは、上述した通りである。
そこで、計算で求めたコントラスト電位Bにするためには、図11に示す関係より、何ボルトのグリッド電位が必要か、何ボルトの現像バイアス電位が必要か、を計算で求めることができる。その結果、目標のコントラスト電位になるように、CPU28はグリッド電位と現像バイアス電位との設定を行うことができる。
<B.最大濃度制御>
次に、本画像形成装置1000における最大濃度の制御方法について説明する。
本画像形成装置1000は、上記説明した電位制御時に得られたコントラスト電位に対して、所定のトナーパッチをフォトセンサ40で検知した濃度データから得られるコントラスト電位で微調整することにより最適な最大濃度に制御する構成となっている。
図12〜図15を使って、最大濃度の制御方法について説明する。
[コントラスト電位:図12]
まず、上記説明した電位制御の結果として基準となる基準コントラスト電位Vcont0が得られる。ここで、コントラスト電位Vcontとは、図12に示すように、現像バイアスVdcと露光された感光ドラムの表面電位Vlとの差分電圧であり、このVcontが大きいほど最大画像濃度は濃い。また、現像バイアスVdcと帯電された感光ドラムの表面電位(暗部電位)Vdとの差分電圧は、かぶり取り電位Vbackという。
[トナーパッチの形成:図13のA]
そこで、電位制御で得られた基準コントラスト電位Vcont0を中心に、ある一定の電位幅(本実施形態では、25vとする)で複数のトナーパッチを作像する。本実施形態では、図13のAに示すように、Vcont0−50v、Vcont0−25v、Vcont0、Vcont0+25v、Vcont0+50vの計5つのコントラスト電位を用いて、5つのトナーパッチを最大信号値255レベルで作像する。そして、感光ドラム4に対向して設置されたフォトセンサ40でその濃度を検知する。
[フォトセンサの信号処理:図14]
図14は、感光ドラム4に相対するLED10とフォトダイオード11とを含むフォトセンサ40からの信号の処理を説明する図である。
フォトセンサ40に入射された感光ドラム4からの近赤外光は、フォトセンサ40により電気信号に変換され、0〜5Vの出力電圧である電気信号は、A/D変換回路502により0〜255レベルのデジタル信号に変換される。そして、濃度換算回路42により濃度に変換される。本実施形態で使用したフォトセンサ40は、感光ドラム4からの正反射光のみを検出するよう構成されている。
[フォトセンサ出力と出力画像濃度との関係:図15]
図15は、感光ドラム4上の濃度を各色の面積階調により段階的に変えていった時のフォトセンサ40出力と出力画像濃度との関係の一例を示す図である。
本実施形態では、トナーが感光体ドラム4に付着していない状態におけるフォトセンサ40の出力を5V、すなわち、255レベルと設定した。図15からわかるように、各トナーによる感光ドラム4の面積被覆率が大きくなる、すなわち画像濃度が大きくなるにしたがって、フォトセンサ40出力が小さくなる。これらの特性から、各色専用のセンサ出力信号から濃度信号に変換するテーブル42aを持つことにより、各色とも精度良く濃度信号を読み取ることができる。
[適正コントラスト電位の算出:図13のB]
そこで、図13のAに示す5つのコントラスト電位でトナーパッチを形成し、図13に示すように、形成されたトナーパッチの濃度検出処理を行う。すると、図13のBに示すように、作像された5つのトナーパッチはフォトセンサ40にて検知され、濃度信号に変換されて5対のコントラスト電位と濃度の関係が得られる。そこで、図13のBに示すように5つの得られたデータは最小自乗法によって直線近似され、所望のターゲット濃度Dtargetになるような適正コントラスト電位Vcont1が算出される。この結果、本画像形成装置1000では、最大濃度(ターゲット濃度Dtarget)となる適正コントラスト電位Vcont1を算出することができる。
<C.階調補正制御>
次に、本画像形成装置1000単独の画像再現特性の安定化に関する階調補正の制御について説明する。
[第2の階調制御の目標値の設定処理:図16]
図16は、第2の階調制御の目標値を設定する処理を示すフローチャートである。
本階調補正の制御は、感光ドラム4上のパッチパターン濃度を検出し、あらかじめリーダ部1000Aなどを利用して行われた第1の階調制御で作成されたLUT25を補正することにより、画像安定化を達成するものであり、第2の階調制御と呼ばれる。
本階調補正の制御は、第1の階調制御により達成された色再現性の安定維持が目的であるため、第1の階調制御による制御の終了直後の状態を目標値として設定する。図16に示す本階調補正による第2の階調制御の目標値設定処理は、CPU28は、ROM30に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM32を作業領域に使用しながら各部を制御して行う処理である。
ステップS1701において、CPU28は、第1の階調制御による制御が終了したのを検知すると、ステップS1702に進む。ステップS1702では、M、Y、C,Kの各色毎のパッチパターンを感光ドラム上に形成し、形成されたパッチパターンをフォトセンサ40で検知するように指示する。
次に、ステップS1703に進み、検知されたパッチパターンを濃度変換してからステップS1704に進み、得られた濃度値を第2の階調制御の目標値とし、バックアップしておく。第2の階調制御の目標値は第1の階調制御による制御が行われるごとに更新される。
第2の階調制御は、電源ON後や連続した画像形成動作中又は画像形成動作終了後の後回転等の任意のタイミングで感光ドラム4上に形成した複数の階調から成るパッチパターンの濃度を検出し、第1の階調制御で得たγLUTを随時補正していく制御である。この際、LUT25の内容ならびに、コントラスト電位の設定は、その時点での通常画像形成時と同様とする。各パッチパターンをフォトセンサ40で検知して得られた複数階調の濃度と第1の階調制御後に記憶された第2の階調制御の目標値の濃度とを比較し、その差分から作成されたLUTをLUT25に掛け合わせることでLUT25を補正することができる。
<D.トナー濃度制御>
次に、本画像形成装置1000におけるトナー濃度制御(以下、ATR)について説明する。
本実施形態のように磁性キャリアと非磁性トナーとを含む二成分現像剤を採用している現像器の構成の場合には、画像形成動作を続けていくに従って次第にトナーが現像に使用されて消費される。その結果、現像剤の総量に対するトナー量の比率(以下、T/D比)が下がってしまう。そこで、本画像形成装置では、画像信号などからトナーの消費量を算出して消費されたトナー量の相当量を新たに現像器内に補給することにより、T/D比を一定に保つ制御を行っている。
さらに、出力画像濃度を一定に維持するために、次のような制御を行っている。すなわち、現像器が初期状態のT/D比の際にあらかじめ、M、Y、C、K各色のパッチパターンを決められたコントラスト電位で作像し、フォトセンサ40で検知することによりATR制御の目標値としてバックアップしておく。目標値は現像器が新規に交換されるごとに更新される。
そして、電源ON時や画像形成動作中、あるいは画像形成動作終了後の後回転などの任意のタイミングで、M、C、Y、Kの各色毎のパッチパターンを初期と同じコントラスト電位で感光ドラム上に形成してフォトセンサ40で検知する。そして、バックアップされている目標値と比較しその差分からトナー補給量を補正する。上記の制御を実行することで実際の出力画像濃度に則してT/D比を安定させるようにトナー補給量を制御する。
<画像安定化制御>
本画像形成装置のようなフルカラー画像形成装置では、安定した画像を提供する上では上記A〜Dで説明したような高画質の画像を得るための各種制御(以下、画像安定化制御)を一定のタイミングで実行していくことが望ましい。特に、連続してフルカラー画像を出力する場合には電源ON時や画像形成動作中、あるいは画像形成動作終了時など任意のタイミングで上記の制御を実行する必要がある。
しかしながら、主にオフィスユースなどで使用されるフルカラー画像形成装置に関しては、フルカラー画像出力よりもモノクロ画像出力での使用が一般的に多く、さらには大量に連続出力が要求される場合が多い。その場合、上記のような制御が画像形成動作中に頻繁に実行されたり、電源ON時にスタンバイの立ち上げ時間が長くかかることはユーザにとっては望ましいことではない。
ここで、上記のような画像安定化制御はフルカラー画像形成の場合とモノクロ画像形成の場合では一般に必要な制御内容と頻度が大きく異なっている。なぜなら、モノクロ画像出力の場合はそもそもが単色出力であり、特にオフィス文書においては階調画像よりも文字や細線といった二値的な画像が多いため、色味や濃度、階調性の変動に対するユーザの要求はフルカラー出力ほど支配的ではないからである。そのため、モノクロ画像出力の場合には、フルカラー画像出力で行われる画像安定化制御の実行頻度に比べてその実行頻度を長期に設定する(実行頻度を少なく設定する)ことが可能である。
また、モノクロ画像出力を主に行うユーザの中にはスループットを重要視しているユーザも多く、その場合、画像安定化制御による電源ONからスタンバイまでの待ち時間や連続出力中のダウンタイムなどが大きな課題となる。
そこで本実施形態の画像形成装置では、ユーザが本画像形成装置を使用した使用履歴に応じて上記説明した画像安定化制御の種類とタイミングを決定することが可能な構成とすることで、電源ONからスタンバイまでの立ちあげ時間を短縮することができる。
すなわち、本実施形態では、設置されたフルカラー画像形成装置からモノクロとフルカラーの出力比率情報と出力枚数情報、さらには出力画像の平均画像濃度情報といった装置の起動後の画像形成の使用状況情報(使用履歴)を収集する。また、本画像形成装置では、各使用履歴ごとに必要な画像形成条件の調整項目が記憶手段に予め記憶されている。ここで、調整項目とは、上記説明した画像安定化制御の種類であり、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御などである。そのため、本画像形成装置では収集した情報を元にして、記録手段に記録されている上記説明した各画像安定化制御の中から画像形成装置の使用状況に最適な画像安定化制御の組み合わせの組(必要な画像形成条件の調整項目)を選択することができる。その結果、本画像形成装置は、起動時等に行う画像形成条件の調整項目を各装置の使用状況に応じて変更することができる。そのため、モノクロ画像の出力割合が高くカラー画像の出力頻度が少ない場合には、電源投入時に行われるカラー出力画像を高品質に維持するために行う調整時間を省略して立ち上がり時間を短くすることができる。
なお、本構成では上記説明したA〜Dの画像安定化制御の他に、転写条件の最適化制御(E)、現像剤強制吐き出し制御(F)、黒帯形成制御(G)といった制御が含まれている。ここで、現像剤強制吐き出し制御(F)と黒帯形成制御(G)とは、二成分現像剤を用いた現像器において、低濃度の画像形成が連続した場合などに性能の劣化したトナーを吐き出す制御、トナーを帯状に作像してクリーナに対する潤滑剤とする制御である。
[最適な制御パターンの設定:図17、18]
次に、本画像形成装置において、上記説明した使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を選択して設定する処理について図17,18を参照しながら説明する。
図17は、本画像形成装置の使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を決定するための制御構成を示す図である。なお、図17では、各構成要素を「回路」などのハードウエア構成で表現しているが、図3で説明した如く、これら「回路」などはソフトウエアで実現したものでよい。また、図18は、本画像形成装置において、使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を決定するための処理を示すフローチャートである。
図18の処理は、CPU28がROM30に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM32を作業領域に使用しながら各部を制御して行う処理である。
まず、ステップS1801で画像形成装置1000の電源がOFFされると、ステップS1802に進む。ステップS1802では、使用状況データ収集回路201のモノクロ出力枚数カウンター210とフルカラー出力枚数カウンター211から、全出力枚数に対するモノクロー出力枚数比率をモノクロ比率収集部220で収集・算出する。また、使用状況データ収集回路201のモノクロ出力枚数カウンター210とフルカラー出力枚数カウンター211から、前回電源ON時からの出力枚数を出力枚数情報収集部221で収集・算出する。
次に、ステップS1803に進み、使用状況データ収集回路201の全出力画像の濃度を累積する濃度カウンター212から、出力画像1枚当りの平均画像濃度を平均画像濃度収集部222で収集・算出する。
上記モノクロ出力枚数カウンター210とフルカラー出力枚数カウンター211と濃度カウンター212とは、図3のカウンタ値の記憶領域310に相当する。また、モノクロ比率情報収集部220と前回電源ON時からの出力枚数情報収集部221と出力画像の平均画像濃度情報収集部222とは、図3収集情報記憶部311に相当する。
次に、ステップS1804に進み、安定化制御選択回路202により上記220〜222で得られた画像形成装置の各使用状況情報を解析し、次に、ステップS1805に進む。
次に、ステップS1805では、最適制御組み合わせ回路203で選択された制御パーツ(画像安定化制御)を組み合わせて最適な制御パターンを決定する。
(安定化制御選択回路、最適制御組み合わせ回路:図19,20)
ここで、図19,20を用いて、上記説明した安定化制御選択回路202と最適な制御組み合わせ回路203により各使用履歴にから最適な制御パターンが決定される方法を具体的に説明する。
尚、本実施形態では、前記使用履歴として、モノクロ画像比率と起動時からの形成された全画像の累積濃度とを考慮する。更に、全画像の累積濃度としては、モノクロ比率が70%以上の場合は全出力枚数とし(図19参照)、モノクロ比率が70%未満の場合は平均画像濃度と全出力枚数との組み合わせとする(図20参照)。
図19は、各使用履歴(モノクロ比率と全出力枚数との組み合わせ)から最適な制御パターンが選択されることを示す概念図である。図20は、各使用履歴(モノクロ比率と平均画像濃度と全出力枚数との組み合わせ)から最適な制御パターンが選択されることを示す概念図である。

図19に一例を示すように、本実施形態ではモノクロ/フルカラー出力枚数比率情報220は以下の4種類に区分される。
(1)モノクロ比率 90%以上
(2)モノクロ比率 70%以上90%未満
(3)モノクロ比率 50%以上70%未満
(4)モノクロ比率 50%未満
さらに前回電源ON時からの出力枚数情報221は以下の4種類に区分される。
(i)前日出力枚数 500枚未満
(ii)前日出力枚数 500枚以上2000枚未満
(iii)前日出力枚数 2000枚以上5000枚未満
(iv)前日出力枚数 5000枚以上
本実施形態の場合、モノクロ比率が(1)又は(2)の場合には、前日の出力枚数との組み合わせで電源ON時の制御パターンが決定される。
すなわち、モノクロ比率が(1)又は(2)の場合には、図19に示すように、(1)、(2)と(i)〜(iv)の組み合わせにより、5通りの制御パターンの中から最適な制御パターンがそれぞれ選択される。5通りの制御パターンとは、なし(制御不要)、A電位制御、A+E(電位制御+最大濃度制御)、A+E+D(電位制御+最大濃度制御+トナー濃度制御)、A+E+D+B(電位制御+最大濃度制御+トナー濃度制御+最大濃度制御)である。
ここで、一例として図19の矢印a〜cを用いて具体的に説明する。図19の矢印aは、モノクロ比率が90%以上(1)であり、前日の出力枚数が500枚以上2000枚未満(ii)である。このように、モノクロ比率が90%以上と高く、かつ前日の出力枚数も500枚以上2000枚未満の場合には、電位の変動のみを確認し、必要な調整をすればよい。その結果、電位制御(A)のみを実行するパターンが選択される。
一方、図19の矢印bの場合、図19の矢印aと同様にモノクロ比率が90%以上(1)であるが、前日の出力枚数がやや多めの2000枚以上5000枚未満(iii)である。このように、モノクロ比率が90%以上と高く、かつ前日の出力枚数も2000枚以上5000枚未満とやや多めの場合には、電位制御(A)と転写バイアスの最適化(E)のみを行えばよい。その結果、電位制御(A)と転写バイアスの最適化(E)のみを実行するパターンが選択される。
さらに図19の矢印の場合、モノクロ比率が70%以上90%未満とややカラー比率が上がったケースである。そして、前日の出力枚数は図19の矢印bと同様に2000枚以上5000枚未満(iii)である。このように、モノクロ比率が70%以上90%未満とややカラー比率が上がり、かつ前日の出力枚数も2000枚以上5000枚未満とやや多めの場合には、電位制御(A)と転写バイアスの最適化(E)に加えて、トナー濃度制御(D)を行えばよい。その結果、電位制御(A)、転写バイアスの最適化(E)、トナー濃度制御(D)のみを実行するパターンが選択される。なお、図19に示すように、モノクロ比率と前日の出力枚数についての他の組み合わせの場合も同様に、図に示す5通りの制御パターンのいずれかが選択される。
また、図19でモノクロ比率が(3)又は(4)の場合、すなわちフルカラーの出力比率が高めの場合は、図20に示すように出力画像の平均画像濃度情報222を加味する。図20は、各使用履歴(モノクロ比率と平均画像濃度と全出力枚数との組み合わせ)から最適な制御パターンが選択されることを示す概念図である。
出力画像の平均画像濃度情報222は以下の4種類に区分される。
(I) 平均画像濃度 2%未満
(II)平均画像濃度 2%以上5%未満
(III)平均画像濃度 5%以上15%未満
(IV) 平均画像濃度 15%以上
前述のモノクロ比率が(3)又は(4)の場合には、出力画像の平均画像濃度と前回電源ON時からの出力枚数との組み合わせで次回電源ON時の制御パターンが決定される。
すなわち、この場合は、図20に示すように、(3)、(4)と(I)〜(IV)、(i)〜(iv)の組み合わせにより5通りの制御パターンの中から最適なパターンが選択される。5通りの制御パターンとは、A+E+D+F+G、A+E+D+F+B、A+E+D+F+B+C、A+E+D+B、A+E+D+B+Cである。ここで、Aは電位制御、Bは最大濃度制御、Cは階調補正制御、Dはトナー濃度制御、Eは転写条件最適化制御、Fは現像剤強制吐き出し制御、G黒帯形成制御である。
ここで、一例として図20の矢印d〜fを用いて具体的に説明する。
図20の矢印dは、モノクロ比率が50%以上70未満(3)とカラー比率が上がっている。このようにモノクロ比率が50%以上70未満(3)とカラー比率が上がっている場合には、出力枚数に加えて出力画像の平均画像濃度も参照する。ここで、平均画像濃度が2%以上5%未満(II)で前日の出力枚数が500枚以下(i)の場合は、電位制御(A)と転写条件最適化(E)に加えてカラー比率が多い。そこでトナー濃度制御(D)、平均画像濃度が低く出力枚数も少ないため現像剤強制吐き出し(F)とクリーナーへの潤滑剤として黒帯形成(G)を実行する必要がある。その結果、電位制御(A)と転写バイアスの最適化(E)に加えて、トナー濃度制御(D)、現像剤強制吐き出し(F)と黒帯形成(G)を実行するパターンが選択される。
一方、図20の矢印eの場合、図20の矢印dと同様にモノクロ比率が50%以上70%未満(3)であり、前日の出力枚数も同じ500枚以下(i)であるが、平均画像濃度が5%以上15%以下(III)とやや濃度が高めである。この場合には電位制御(A)と転写条件最適化(E)に加えて、トナー濃度制御(D)と最大濃度制御(B)を実行する必要がある。その結果、電位制御(A)と転写条件最適化(E)に加えて、トナー濃度制御(D)と最大濃度制御(B)を実行するパターンが選択される。
さらに、図20の矢印fの場合は、モノクロ比率が50%以上70%未満(3)であり、平均画像濃度が5%以上15%以下(III)であり、かつ前日の出力枚数が500枚以上2000枚以下(ii)と増える。この場合には、図20の矢印eで選択された制御パターン(A+E+D+B)にさらに階調補正制御(C)を加えた制御パターン(A+E+D+B+C)が選択される。なお、図20に示すように、モノクロ比率と平均画像濃度と前日の出力枚数についての他の組み合わせの場合も同様に、図に示す5通りの制御パターンのいずれかが選択される。
図18のフローチャートに戻り、ステップS1806に進む。ステップS1806では、画像形成装置1000の電源がONされた場合、ステップS1807に進み、前回電源OFF時からの経過時間が一定時間T以上かどうかの判断を行う。ここでは、電源がOFFされていた経過時間を計測していても良いし、定着器7の温度低下から算出しても良い。
ステップS1807において、電源OFFされていた時間が一定時間T以上であれば、ステップS1808に進み、ステップS1805で決定された最適な制御パターンが画像形成装置1000に起動時の制御として設定される。そして、ステップS1809に進み、画像形成装置が起動される。
一方、ステップS1807において、電源OFFされていた時間が一定時間T以内であれば、ステップS1809に進み、起動時の最適な制御パターンを用いた制御を行わないようにする。
以上説明したように本画像形成装置では、モノクロとフルカラーの出力比率情報、出力枚数情報、出力画像の平均画像濃度情報といった使用状況情報を元にして、起動時等に行う画像形成条件の調整項目を装置の使用状況に応じて変更することができる。すなわち、あらかじめ記憶されている複数の画像安定化制御から装置の使用状況に応じて最適な制御パターンを選択することができる。
本実施形態では電源ON後のスタンバイまでの画像安定化制御に関して構成を示した。しかしながら、連続出力中に割り込むダウンタイムを伴う画像安定化制御や画像形成動作終了後の後回転時に実行される画像安定化制御の時間短縮、最適化に対しても同様の構成で応用することが可能である。
また、画像形成装置に設けられた環境センサ33からの出力や本体内に設置されたタイマーや定着器7の温度情報による前回画像形成時からの放置時間等を参照することにより、環境特性や放置特性に依存した最適な制御組み合わせを選択することが可能である。
さらに本実施形態による画像安定化制御の最適化は画像形成装置のそれまでの使用履歴を元にして行われるため、従来のようにサービスマンや保守管理者、又はユーザ自信の手を煩わすことがなく画像形成装置を最適化することができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態の画像形成装置は第1の実施形態の画像形成装置と類似するものである。そこで、第2の実施形態の画像形成装置についての説明は、第1の実施形態の画像形成装置と異なる部分についてのみ説明し、共通する部分の説明は重複するので省略する。
[特徴]
本実施形態は、画像形成装置とホストコンピュータとが通信回線を介して接続されている画像形成システムである。本画像形成装置では、第1の実施形態で説明した使用履歴すなわち使用状況情報(前回の画像形成条件の調整後に形成されたモノクロとカラーの画像のうちのモノクロ画像比率、全画像枚数、全画像の平均画像濃度)を取得することができる。また本ホストコンピュータでは、第1の実施形態で説明した各使用履歴に対応して必要な画像形成条件の調整項目を記憶手段に記憶しておくことができる。そこで、画像形成装置から取得した使用状況情報が通信回線を介してホストコンピュータに送信される。すると、ホストコンピュータではこの送信された使用状況情報を元にして、画像形成装置に最適な画像安定化制御の組み合わせを決定して通信回線を介して画像形成装置に返信する。そのため、本画像形成システムでは、画像形成装置の起動時等に行う画像形成条件の調整項目を各装置の使用状況に応じて変更することができる。従って、本画像形成システムは、オフィスなどモノクロ画像の出力割合が高くカラー画像の出力頻度が少ない場合において、電源投入時に行われるカラー出力画像を高品質に維持するために行う調整時間を短縮することができる。以下、本実施形態の画像形成システムについて、図21,図22に従い説明する。
[画像形成システムの全体構成:図21]
図21は、画像形成装置の使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を決定する本画像形成システムの制御構成を示す図である。
本実施形態では、オフィスなどに設置された複数の画像形成装置からなる画像形成装置群2000とネットワークで接続されそれらの画像形成装置群2000を管理するホストコンピュータ300で構成されている。画像形成装置群2000を構成する1001に代表される画像形成装置の画像形成部分の構成は第1の実施形態で説明した画像形成装置1000の構成と類似するので、その説明は省略する。画像形成装置1001はさらにデータ通信部190を有し、データ通信部190を介して通信回線400を経由してホストコンピュータ300と接続されている。
本画像形成装置1001では、第1の実施形態で説明した使用履歴すなわち使用状況情報(前回の画像形成条件の調整後に形成されたモノクロとカラーの画像のうちのモノクロ画像比率、全画像枚数、全画像の平均画像濃度)を取得することができる。また本ホストコンピュータ300では、第1の実施形態で説明した各使用履歴に対応して必要な画像形成条件の調整項目を記憶手段に記憶しておくことができる。
そこで、画像形成装置1001から取得した使用状況情報が通信回線を介してホストコンピュータ300に送信される。すると、ホストコンピュータ300ではこの送信された使用状況情報を元にして、画像形成装置1001に最適な画像安定化制御の組み合わせを決定して通信回線を介して画像形成装置1001に返信することができる。
[最適な制御パターンの設定:図22]
図22は、本画像形成システムにおいて、画像形成装置の使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を選択、選択した制御パターンを送信する処理を示すフローチャートである。
図22の処理は、CPU28がROM30に記憶されている制御プログラムに基づいて、RAM32を作業領域に使用しながら各部を制御して行う処理である。
まず、ステップS2301で画像形成装置1001の電源がOFFされると、次にステップS2302に進む。ステップS2302では、使用状況データ収集回路201がモノクロ出力枚数カウンター210とフルカラー出力枚数カウンター211からモノクロ/フルカラー出力枚数比率情報220と前回電源ON時からの出力枚数情報221を収集する。
次に、ステップS2303に進み、使用状況データ収集回路201の濃度カウンター212から出力画像の平均画像濃度情報222を収集する。
次に、ステップS2304に進み、収集された上記220〜222の使用状況情報をデータ通信装置190を介して通信回線400を経由してホストコンピュータ300に送信する。
次に、ステップS2305では、ホストコンピュータ300内の使用状況データ受信回路301が送信されてきた使用状況情報を受信する。次に、ステップS2306に進み、安定化制御選択回路302が得られた各使用状況情報220〜222を解析する。
次に、ステップS2307の最適制御組み合わせ回路303で選択された制御パーツを組み合わせて最適な制御パターンを作成する。使用状況情報220〜222から安定化制御選択回路302と最適制御組み合わせ回路303が実行する手順は第1の実施形態の図19、図20で説明した概念図と同様である。
次に、ステップS2308で画像形成装置1001の電源がONされた場合、ステップS2309に進み、前回電源OFF時からの経過時間が一定時間以上かどうかの判断を行う。ここでは、電源がOFFされていた経過時間を計測していても良いし、定着器7の温度低下から算出しも良い。
ステップS2309において、電源OFFされていた時間が一定時間以上であれば、ステップS2310に進む。ステップS2310では、最適制御送信回路304から通信回線400を経由してステップS2307で決定された最適制御パターンが画像形成装置1001に起動時の制御としてダウンロードされる。
一方、ステップS2308において電源OFFされていた時間が一定時間以内であれば、ステップS2311に進み、画像形成装置1001には制御パターンは送信されない。
また、本実施形態ではホストコンピュータ300内には各画像形成装置の最新の使用状況情報が一括管理され、さらには過去の使用状況情報も蓄積される。そのため、サービスマンや保守管理者などが画像形成装置の使用状況を参照したい場合に個々の画像形成装置を調べる必要がなくなり保守にかかる時間と費用の大幅な短縮につながる。
以上説明したように、本画像形成システムでは、ネットワーク接続された各画像形成装置が使用状況情報(モノクロとフルカラーの出力比率情報、出力枚数情報、出力画像の平均画像濃度情報)をネットワーク接続されたホストコンピュータに送信する。すると、ホストコンピュータ内にあらかじめ記憶されている複数の画像安定化制御から画像形成装置に最適な画像安定化制御の組み合わせを決定する。このため、本画像形成システムでは、ユーザの画像形成装置の使用状況に応じて最適な制御パターンを選択することが可能となる。さらに、個々の画像形成装置の使用履歴がホストコンピュータで管理されるため、保守時間、費用を大幅に削減することも可能となる。
[他の実施形態]
また、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給してもよい。その場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RWを用いることができる。また、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。又は、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される。しかし、それ以外にも、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現される。これ以外にも、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
上記実施の形態では、画像形成装置の印刷方式を電子写真方式とした場合を例に挙げたが、本発明は、電子写真方式に限定されるものではなく、インクジェット方式、熱転写方式、感熱方式、静電方式、放電破壊方式など各種印刷方式に適用することができる。
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
第1の実施形態の画像形成装置の全体構成の一例を示す図である。 本画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 ROM/RAMの構成の一例をを示す図である。 画像信号処理を説明する図である γLUTの作成方法を説明する図である。 階調補正処理を示すフローチャートである。 階調補正処理で用いる階調パターンの一例を示す図である。 操作パネルの一例を示す図である。 相対ドラム表面電位と画像濃度との関係を示す図である。 絶対水分量とコントラスト電位との関係を示す図である。 グリッド電位と表面電位との関係を示す図である。 コントラスト電位を説明する図である。 Aはトナーパッチを形成するためのコントラスト電位と検知された画像濃度との関係を示し、BはAの関係に基づいて目標画像濃度(最大濃度)を得るためのコントラスト電位の算出方法を説明する図である。 フォトセンサの出力信号から画像濃度を得るまでの処理を説明する図である。 フォトセンサ出力と画像濃度との関係を示す図である。 第2の階調制御の目標値を設定するフローチャートである。 第1の実施形態の画像形成装置において、使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を決定するための制御構成を示す図である。 第1の実施形態の画像形成装置において、使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を決定するための処理を示すフローチャートである。 各使用履歴(モノクロ比率と全出力枚数との組み合わせ)から最適な制御パターンが選択されることを示す概念図である。 各使用履歴(モノクロ比率と平均画像濃度と全出力枚数との組み合わせ)から最適な制御パターンが選択されることを示す概念図である。 第2の実施形態の画像形成システムにおいて、画像形成装置の使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を決定するための制御構成を示す図である。 第2の実施形態の画像形成システムにおいて、画像形成装置の使用履歴に基づいて画像安定化のための最適な制御パターン(画像形成条件の調整項目)を決定するための処理を示すフローチャートである。 従来の画像形成装置の一例を示す図である。 従来の画像形成装置の別の一例を示す図である。
符号の説明
3 現像器
4 感光ドラム
5 中間転写体
6 記録材
7 定着器
8 一次帯電器
9 クリーナー
10 LED
11 フォトダイオード
12 表面電位センサ
25 γ−LUT
33 環境センサ
40 フォトセンサ
1000 画像形成装置
1000A リーダ部
1000B プリンタ部
2000 画像形成装置群
1001 画像形成装置
1002 画像形成装置
1003 画像形成装置
190 データ通信部
201 使用状況データ収集回路
202 安定化制御選択回路
203 最適制御組み合わせ回路
210 モノクロ出力枚数カウンター
211 フルカラー出力枚数カウンター
212 濃度カウンター
220 モノクロ/フルカラー出力枚数比率情報
221 出力枚数情報
222 出力平均画像濃度情報
300 ホストコンピュータ
301 使用状況データ受信回路
302 安定化制御選択回路
302 最適制御組み合わせ回路
304 最適制御送信回路
400 通信回線

Claims (10)

  1. 画像形成条件を設定する画像形成パラメータを調整する調整手段を有し、前記調整された画像形成パラメータを用いて記録媒体上に画像を形成するカラー画像形成装置であって、
    当該カラー画像形成装置の使用履歴と対応付けて、前記調整手段によって調整される少なくとも1つの画像形成パラメータを記憶する記憶手段と、
    当該カラー画像形成装置の使用履歴を収集する収集手段と、
    前記調整手段が次回の調整時に調整する画像形成パラメータとして、前記収集手段により収集された使用履歴に対応して前記記憶手段に記憶されている前記少なくとも1つの画像形成パラメータを選択する選択手段と、を有し、
    前記使用履歴は、起動時から形成されたモノクロ画像及びカラー画像のうちのモノクロ画像比率を含み、
    前記選択手段は、少なくとも前記モノクロ画像比率に基づいて画像形成パラメータを選択し、
    前記少なくとも1つの画像形成パラメータの前記調整手段による調整は、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、又は、黒帯形成制御を含むことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記使用履歴は、更に、起動時からの形成された全画像の累積濃度を含み、
    前記選択手段は、前記モノクロ画像比率と前記全画像の累積濃度とに基づいて画像形成パラメータを選択することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記モノクロ画像比率が予め決められた値以上の場合に、前記全画像の累積濃度は起動時からの形成された全画像枚数で表わされ、
    前記記憶手段には、前記モノクロ画像比率と前記全画像枚数との組み合わせに対応づけて少なくとも1つの画像形成パラメータが記憶されていることを特徴とする請求項2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記モノクロ画像比率が予め決められた値未満の場合に、前記全画像の累積濃度は起動時からの形成された全画像の平均画像濃度と全画像枚数との組み合わせで表わされ、
    前記記憶手段には、前記モノクロ画像比率と前記全画像の平均画像濃度と前記全画像枚数との組み合わせに対応づけて少なくとも1つの画像形成パラメータが記憶されていることを特徴とする請求項2に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前回の画像形成パラメータの調整からの経過時間を計時する計時手段と、
    前記計時された経過時間が予め決められた時間より短い場合に、前記調整手段による前記画像形成パラメータの調整を中止する中止手段とを、
    更に有することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  6. 画像形成条件を設定する画像形成パラメータを調整する調整工程を有し、前記調整された画像形成パラメータを用いて記録媒体上に画像を形成するカラー画像形成装置の制御方法であって、
    収集手段が、当該カラー画像形成装置の使用履歴を収集する収集工程と、
    選択手段が、当該カラー画像形成装置の使用履歴と対応付けて前記調整工程で調整される少なくとも1つの画像形成パラメータを記憶する記憶手段を参照し、前記調整工程で次回の調整時に調整する画像形成パラメータとして、前記収集工程で収集された使用履歴に対応する前記少なくとも1つの画像形成パラメータを選択する選択工程と、を有し、
    前記使用履歴は、起動時から形成されたモノクロ画像及びカラー画像のうちのモノクロ画像比率を含み、
    前記選択工程では、少なくとも前記モノクロ画像比率に基づいて画像形成パラメータを選択し、
    前記少なくとも1つの画像形成パラメータの前記調整工程は、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、又は、黒帯形成制御を含むことを特徴とするカラー画像形成装置の制御方法。
  7. 画像形成条件を設定する画像形成パラメータを調整する調整手段を有し、前記調整された画像形成パラメータを用いて記録媒体上に画像を形成するカラー画像形成装置とネットワークを介して接続された情報処理装置であって、
    前記調整手段によって調整される少なくとも1つの画像形成パラメータを前記カラー画像形成装置の使用履歴と対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記カラー画像形成装置から使用履歴を受信する受信手段と、
    前記調整手段が次回の調整時に調整する画像形成パラメータとして、前記受信手段により受信された使用履歴に対応して前記記憶手段に記憶されている前記少なくとも1つの画像形成パラメータを選択する選択手段と、
    前記選択された前記少なくとも1つの画像形成パラメータを次回の調整時に調整するための指示を前記カラー画像形成装置に送信する送信手段と、を有し、
    前記使用履歴は、起動時から形成されたモノクロ画像及びカラー画像のうちのモノクロ画像比率を含み、
    前記選択手段は、少なくとも前記モノクロ画像比率に基づいて画像形成パラメータを選択し、
    前記少なくとも1つの画像形成パラメータの前記調整手段による調整は、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、又は、黒帯形成制御を含むことを特徴とする情報処理装置。
  8. 前記モノクロ画像比率が予め決められた値以上の場合に、前記全画像の累積濃度は起動時からの形成された全画像枚数で表わされ、
    前記記憶手段には、前記モノクロ画像比率と前記全画像枚数との組み合わせに対応づけて少なくとも1つの画像形成パラメータが記憶されていることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記モノクロ画像比率が予め決められた値未満の場合に、前記全画像の累積濃度は起動時からの形成された全画像の平均画像濃度と全画像枚数との組み合わせで表わされ、
    前記記憶手段には、前記モノクロ画像比率と前記全画像の平均画像濃度と前記全画像枚数との組み合わせに対応づけて少なくとも1つの画像形成パラメータが記憶されていることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  10. 画像形成条件を設定する画像形成パラメータを調整する調整工程を有し、前記調整された画像形成パラメータを用いて記録媒体上に画像を形成するカラー画像形成装置とネットワークを介して接続された情報処理装置の制御方法であって、
    受信手段が、前記カラー画像形成装置から使用履歴を受信する受信工程と、
    選択手段が、前記調整工程で調整される少なくとも1つの画像形成パラメータを前記カラー画像形成装置の使用履歴と対応付けて記憶する記憶手段を参照して、前記調整工程で次回の調整時に調整する画像形成パラメータとして、前記受信工程で受信された使用履歴に対応して前記少なくとも1つの画像形成パラメータを選択する選択工程と、
    送信手段が、前記選択された前記少なくとも1つの画像形成パラメータを次回の調整時に調整するための指示を前記カラー画像形成装置に送信する送信工程と、を有し、
    前記使用履歴は、起動時から形成されたモノクロ画像及びカラー画像のうちのモノクロ画像比率を含み、
    前記選択工程では、少なくとも前記モノクロ画像比率に基づいて画像形成パラメータを選択し、
    前記少なくとも1つの画像形成パラメータの前記調整工程は、電位制御、最大濃度制御、階調補正制御、トナー濃度制御、転写条件最適化制御、現像剤強制吐出制御、又は、黒帯形成制御を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
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