上述したように先に取得した楽曲データに関連したコンテンツデータ(例えば、同一楽曲で高品質な楽曲データ、同一アーティストによる別の楽曲データ等)を新たに取得する場合、検索サイトへのアクセス、適切なキーワードの入力、検索でヒットしたウェブサイトへのアクセスなど一連の作業が必要となり、ユーザは多大な手間を要する。しかし、特許文献1の内容は、ユーザが購入する音楽CDに記憶された情報ID及び接続情報を利用して処理を行うものなので、音楽CDと云う記憶媒体の形態ではなく、ダウンロードと云う形態を介して購入するコンテンツデータ(例えば、着信音用の楽曲データ)に対しては特許文献1に係る処理を適用できないと云う問題がある。
また、特許文献2では、関連情報を探す元になるキーワードを、処理対象の文章中の単語から選択するため、テキストファイルと相異するコンテンツデータである楽曲データ、画像データ等に関連するウェブサイトを探せないと云う問題がある。
一方、ネットワークにおけるビジネスにおいては、コンテンツデータの配信量を高めることが重要であるため、配信量を高めるための何らかの工夫が必要となる。例えば、先に取得した楽曲データと関連する楽曲データの配信を行う場合、トータルとして複数の楽曲データをユーザへ配信するので、そのようなユーザを優遇する工夫として、2つ目以降の楽曲データを入手する際は、1曲余分にダウンロード可能にすること、通常のダウンロード価格より割引、又はネット上で使用できるポイント付与などの特典を提供することが一般に考えられる。しかし、特許文献3では、タグコードを利用してサイトにアクセスした場合にのみポイントが付与されるので、タグコードを利用しないでサイトへアクセスしたユーザには特典を付与できないと云う問題がある。なお、上述した各問題は、楽曲データ以外にも映像データのような他の種類のコンテンツデータの場合でも同様に生じる。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、先に取得したコンテンツデータに関連するネットワーク上のサイトを自動で容易に検索できるようにしたサイト検索方法、サイト検索システム、サーバ装置、及びコンピュータプログラムを提供するものであり、特に、ユーザが有する端末装置側で作成した識別情報を利用することで、コンテンツデータを先に取得したユーザが、そのコンテンツデータに関連するサイトを検索する場合は、特典として通常とは異なる特別のサイトへ誘導できるようにしたサイト検索方法、サイト検索システム、サーバ装置、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係るサイト検索方法は、端末装置が記憶するプロパティ情報を含むコンテンツデータに関連したウェブサイトを、ネットワーク上に設けられた複数のウェブサイトの中からサーバ装置が検索するサイト検索方法であって、前記端末装置は、記憶するコンテンツデータに含まれるプロパティ情報を抽出し、抽出したプロパティ情報を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、プロパティ情報を受信した場合、該プロパティ情報に関連した内容を有するウェブサイトを検索することを特徴とする。
また、本発明に係るサイト検索方法は、前記サーバ装置は、コンテンツデータのダウンロードが可能なウェブサイトを検索することを特徴とする。
さらに、本発明に係るサイト検索方法は、前記端末装置は、所定の時間間隔でプロパティ情報を抽出して前記サーバ装置へ送信することを特徴とする。
本発明に係るサイト検索方法は、前記端末装置は、識別情報作成条件に基づき識別情報を作成し、作成した識別情報及びプロパティ情報を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記識別情報及びプロパティ情報を受信した場合、該識別情報が前記識別情報作成条件に一致するか否かを検出し、前記識別情報が前記識別情報作成条件に一致することを検出した場合、複数のウェブサイトの中で一のグループに属するウェブサイトの中から検索を行うことを特徴とする。
また、本発明に係るサイト検索方法は、前記サーバ装置は、識別情報を受信しない場合、又は受信した識別情報が前記識別情報作成条件に一致しないことを検出した場合、他のグループに属するウェブサイトの中から検索を行うことを特徴とする。
さらに、本発明に係るサイト検索方法は、前記サーバ装置は、検索に該当したウェブサイトの画面ページを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
さらにまた、本発明に係るサイト検索方法は、前記サーバ装置は、検索結果を表した画面ページを前記端末装置へ送信することを特徴とする。
本発明に係るサイト検索方法は、プロパティ情報を含むコンテンツデータに関連したウェブサイトを、ネットワーク上に設けられた複数のウェブサイトの中からサーバ装置が検索するサイト検索方法であって、前記サーバ装置は、外部端末から送信された識別情報及びプロパティ情報を受信した場合、該識別情報が識別情報作成条件に一致するか否かを検出し、前記識別情報が前記識別情報作成条件に一致することを検出した場合、複数のウェブサイトの中で一のグループに属するウェブサイトの中から検索を行うことを特徴とする。
本発明に係る情報送信方法は、プロパティ情報を含むコンテンツデータを記憶する端末装置が、記憶するコンテンツデータに含まれるプロパティ情報を抽出し、識別情報作成条件に基づき識別情報を作成し、作成した識別情報及び抽出したプロパティ情報を送信することを特徴とする。
本発明に係るサイト検索システムは、端末装置が記憶するプロパティ情報を含むコンテンツデータに関連したウェブサイトを、ネットワーク上に設けられた複数のウェブサイトの中からサーバ装置が検索するサイト検索システムであって、前記端末装置は、記憶するコンテンツデータに含まれるプロパティ情報を抽出する手段と、抽出したプロパティ情報を前記サーバ装置へ送信する手段とを備え、前記サーバ装置は、プロパティ情報を受信した場合、該プロパティ情報に関連した内容を有するウェブサイトを検索する手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るサイト検索システムは、前記端末装置は、識別情報作成条件に基づき識別情報を作成する手段と、作成した識別情報及びプロパティ情報を前記サーバ装置へ送信する手段とを備え、前記サーバ装置は、前記識別情報及びプロパティ情報を受信した場合、該識別情報が前記識別情報作成条件に一致するか否かを検出する手段と、前記識別情報が前記識別情報作成条件に一致することを検出した場合、複数のウェブサイトの中で一のグループに属するウェブサイトの中から検索を行う手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るサーバ装置は、プロパティ情報を含むコンテンツデータに関連したウェブサイトを、ネットワーク上に設けられた複数のウェブサイトの中から検索するサーバ装置であって、外部端末から送信された識別情報及びプロパティ情報を受信した場合、該識別情報が識別情報作成条件に一致するか否かを検出する手段と、前記識別情報が前記識別情報作成条件に一致することを検出した場合、複数のウェブサイトの中で一のグループに属するウェブサイトの中から検索を行う手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る端末装置は、プロパティ情報を含むコンテンツデータを記憶する手段と、記憶するコンテンツデータに含まれるプロパティ情報を抽出する手段と、識別情報作成条件に基づき識別情報を作成する手段と、作成した識別情報及び抽出したプロパティ情報を送信する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、通信手段を有するコンピュータに、プロパティ情報を含むコンテンツデータに関連したウェブサイトを、ネットワーク上に設けられた複数のウェブサイトの中から検索させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、前記通信手段で外部から送信された識別情報及びプロパティ情報を受信した場合、該識別情報が識別情報作成条件に一致するか否かを検出する手段と、前記識別情報が前記識別情報作成条件に一致することを検出した場合、複数のウェブサイトの中で一のグループに属するウェブサイトの中から検索を行う手段として機能させることを特徴とする。
さらに、本発明に係るコンピュータプログラムは、通信手段及びプロパティ情報を含むコンテンツデータを記憶する手段を有するコンピュータに、前記通信手段で情報を送信する処理を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、記憶するコンテンツデータに含まれるプロパティ情報を抽出する手段と、識別情報作成条件に基づき識別情報を作成する手段と、作成した識別情報及び抽出したプロパティ情報を前記通信手段で送信する処理を行わせる手段として機能させることを特徴とする。
本発明にあっては、コンテンツデータに元々含まれるプロパティ情報を利用して検索を行うので、コンテンツデータに関連するウェブサイトを自動で検索することが可能となる。即ち、コンテンツデータは、コンテンツに係るデータ部分に加えてコンテンツの内容を目次的に表すプロパティ情報をデータのヘッダ部分等に含み、例えば、楽曲データであれば、曲名、アルバム名、演奏者名、作曲者名、ジャンル等がプロパティ情報に入っている。そのため、プロパティ情報に入っている曲名、アルバム名、演奏者名、及び作曲者名等をキーワードとして検索することで、コンテンツデータ(プロパティ情報)に関連した内容を有するウェブサイトを自動で探し出せる。
なお、端末装置がコンテンツデータからプロパティ情報を抽出し、抽出したプロパティ情報を送信する処理を行うためには、このような処理を規定したコンピュータプログラムが端末装置側にインストールされている必要がある。また、サーバ装置が、受信したプロパティ情報でウェブサイトの検索処理を行うためには、このような処理を規定したコンピュータプログラムがサーバ装置にインストールされている必要がある。
本発明にあっては、サーバ装置がコンテンツデータのダウンロードが可能なウェブサイトを検索するため、先に取得したコンテンツデータに関連した多様なコンテンツデータをユーザは取得できるようになり、ユーザが気に入ったコンテンツの作者、演奏者等の別のコンテンツを容易にダウンロード可能となる。
本発明にあっては、所定の時間間隔でプロパティ情報を抽出してサーバ装置へ送信するので、サーバ装置はプロパティ情報の受信ごとに検索を行う。そのため、ネットワーク上に新たなウェブサイトが設けられたときは、新たなウェブサイトも検索対象に含めることができるので、コンテンツデータ(プロパティ情報)に関連した最新のウェブサイトを見つけることができる。
本発明にあっては、端末装置側で識別情報作成条件に基づき識別情報を作成してサーバ装置へ送信すると共に、サーバ装置は受信した識別情報が識別情報作成条件に一致することを検出した場合、一のグループに属するウェブサイトの中から検索を行うので、適正な識別情報を送信すれば、自動的に特別な範囲に対して検索を実行できる。識別情報作成条件とは、識別情報の作成の仕方等が規定されたものであり、例えば、曲名の後に「−1」のような枝番を付して識別情報を作成することが規定されている。このような、識別情報作成条件は、中身が同一のものを端末装置及びサーバ装置の両方が予め有した場合に、適正な識別情報に基づいた特別な検索が可能となる。
さらに、検索対象とする一のグループに属するウェブサイトは、通常のユーザがアクセスできないウェブサイト(例えば、特別なユーザの専用サイトなど)にすることが好ましく、このようにすることで、識別情報を作成して送信したユーザを優遇でき、通常とは異なる特典をユーザに付与できると共に、識別情報を作成する処理を行う端末装置、及び識別情報の作成処理を規定した端末装置用のコンピュータプログラムの価値も高められる。
また、本発明にあっては、プロパティ情報を受信したが識別情報を受信しない場合、又は受信した識別情報が一致しない場合、サーバ装置は他のグループに属するウェブサイトを検索対象にするので、受信した識別情報が一致する場合と検索対象を異ならせることができる。なお、他のグループに属するウェブサイトは、通常のユーザがアクセスできる一般サイトにして、一のグループに属する専用サイトとの差別化を図って、相対的に一のグループに属する専用サイトの価値を高めることができる。
本発明にあっては、サーバ装置がウェブサイトの画面ページを端末装置へ送信するので、端末装置のユーザは、自身が有するコンテンツデータ(プロパティ情報)に関連したサイト画面を直ちに閲覧することができ、ユーザが望むサイト画面を表示することに対してユーザの操作負担を従来に比べて大幅に軽減できる。なお、このように検索に該当したウェブサイトの画面ページをスムーズに送信するためには、サーバ装置自体が様々な種類のサイトを管理する総合サイトを構築することが好適であり、総合サイトの例としては、検索サイト、楽曲ダウンロードサイト、画像ダウンロードサイト、及びニュースサイト等の複数のサイトをリンク可能に管理するものが挙げられる。
本発明にあっては、サーバ装置が検索結果を端末装置へ送信するので、ユーザが検索結果の中から自身が望むサイトを選択できるため、ユーザが有するコンテンツデータ(プロパティ情報)に関連したウェブサイトが多数存在するとき、ユーザ自身の選択により所望のウェブサイトを表示できる。なお、このようにサーバ装置が検索結果を端末装置へ送信する場合は、サーバ装置が検索サイトを設けて、自身の検索サイトに係る検索エンジンで受信したプロパティ情報に基づき検索を行って、ネットワーク上に存在する多数のウェブサイトの中から該当するものを見つけ出すような仕組みを構築することが、効率の良い検索を行う点で好ましい。
本発明にあっては、コンテンツデータに含まれるプロパティ情報を利用して検索を行うので、コンテンツデータに関連するウェブサイトを自動で検索できる。
また、本発明にあっては、コンテンツデータのダウンロードが可能なウェブサイトを検索するため、取得済みのコンテンツに関連したコンテンツデータをユーザはスムーズにダウンロードでき、気に入ったコンテンツの作者、演奏者等の別のコンテンツを容易に取得できる。
さらに、本発明にあっては、所定の時間間隔でプロパティ情報を抽出してサーバ装置へ送信するので、常に最新のウェブサイトを検索対象に含めて検索を行える。
本発明にあっては、端末装置が識別情報作成条件に基づき識別情報を作成してサーバ装置へ送信し、サーバ装置は受信した識別情報が識別情報作成条件に一致することを検出すると、一のグループに属するウェブサイトの中から検索を行うので、適正な識別情報の送信により特定の範囲で検索を実行でき、識別情報を作成できる端末装置のユーザを優遇する検索サービスを行える。
また、本発明にあっては、識別情報を受信しない場合、又は受信した識別情報が一致しない場合、サーバ装置は他のグループに属するウェブサイトを検索対象にするので、識別情報が一致するときと相異する範囲を検索範囲にでき、2種類の検索範囲を識別情報に基づき選択して検索を行える。
本発明にあっては、検索されたウェブサイトの画面ページが端末装置へ送信されるので、端末装置のユーザは、自身が有するコンテンツ(プロパティ情報)に関連したサイト画面を直ちに閲覧できる。
また、本発明にあっては、検索結果が端末装置へ送信されるので、検索結果の中から閲覧を希望するウェブサイトを選択でき、ユーザ自身が選択したサイトをスムーズに表示できる。
図1は、本発明の実施形態に係るサイト検索システム1を含む全体的な構成を示している。本実施形態のサイト検索システム1は、ユーザが携帯端末装置3で着信時に鳴らす着信楽曲データ(楽曲の一部のみのデータであり、プロパティ情報を含むコンテンツデータに相当)をダウンロードした場合、その着信楽曲データに関連したウェブサイトをサーバ装置10が自動で検索し、着信楽曲データの関連サイトを探すのに要する手間を解消したものである。
図2は、ユーザが有する携帯端末装置3(端末装置に相当)の内部構成を示すブロック図である。携帯端末装置3は、ネットワーク接続機能を有する携帯電話機(一種のコンピュータに相当)であり、各種制御処理を行うCPU3a、通信部3b、RAM3c、ROM3d、表示用インタフェース3e、操作部インタフェース3f、音出力処理部3g、及び記憶部3hを内部バス3iで接続している。
通信部3bは、図1に示す多数の中継基地局2A、2B・・・と無線通信を行い、ネットワークNWに接続された様々な機器とデータ(各種情報)を送受信する手段に相当し、CPU3aの制御指示に基づき所定の通信先と通信を行う。RAM3cはCPU3aの処理に従うデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM3dはCPU3aが行う基本的な処理内容を規定したプログラム等を予め記憶している。
また、表示用インタフェース3eは、携帯端末装置3の筐体に配置される表示パネル部4と接続され、図4(a)(b)に示すメニュー画面30、31、及びネットワーク上に設けられた各種ウェブサイトのサイト画面35〜38(図6、7参照)等を表示パネル4に表示するための処理を行う。操作部インタフェース3fは、携帯端末装置3の筐体表面に設けられた多数の操作キー(上下左右キー、決定キーなど)からなる操作部5と接続され、操作部5でユーザから各種操作を受け付けて、表示パネル4で表示される各項目の選択などを行えるようにしている。音出力処理部3gは、スピーカ6が接続されており、ダウンロードした着信楽曲データDを着信時にCPU3aの制御に基づき再生処理を行ってスピーカ6から出力すると共に、他の種類の楽曲データ(例えば、フル楽曲データ等)も再生出力可能にしている。
さらに記憶部3hは、各種プログラム及びデータ等を記憶し、本実施形態ではプログラムとして、CPU3aが行う基本的な処理内容を規定した端末プログラム7、及び本発明に関連した専用の処理をアクセスプログラム8(いわゆるアプリに相当するコンピュータプログラム)、アクセスプログラム8により作成されたユーザID9(識別情報に相当)、先にダウンロードされた着信楽曲データD、及びメニュー画像テーブルG等を記憶している。
図3(a)は、記憶部3hに記憶される着信楽曲データDのデータ構造を概略的に示したものである。着信楽曲データDは、様々な着信音の配信が可能なウェブサイトから、ユーザの操作によりダウンロードされて記憶部3hに記憶されており、着信楽曲データDに係る着信音が着信時にスピーカ6から出力される。着信楽曲データDは、ヘッダ部分D1とコンテンツ部分D2に分かれた構造になっており、ヘッダ部分D1にはプロパティ情報Pが格納され、コンテンツ部分D2にはコンテンツである着信音のデータが格納される。
図3(b)はプロパティ情報Pの中身を示し、着信音の曲名、着信音の楽曲が入っているアルバム名、演奏者名、作曲者名、作詞者名、ジャンル、着信楽曲データDに係るファイル名(ABCDE.MID)、着信楽曲データDのサイズ(13KB)、着信楽曲データDの作成日時(2006年2月15日)等が記されている。
また、図4(a)に示す第1メニュー画面30は、記憶部3hに記憶されるメニュー画面テーブルGに含まれるメニュー画面ページG1に応じた内容である。この第1メニュー画面30は、本発明の準備段階において、必要な項目を携帯端末装置3で設定する際に表示されるものであり、図3(b)に示すプロパティ情報Pに含まれる各内容のいずれかの事項を選択し、選択した事項に関連する検索を行えるようにするものである。そのため、第1メニュー画面30は、プロパティ情報Pの各内容に応じた第1項目30a、第2項目30b、第3項目30c、及び第3項目30d等を選択可能に設けており、選択項目にはチェックマークを入るようになっている。なお、各項目30a、30b等は複数の選択が可能であり、選択項目はメニュー画面データG1中においてフラグが立って判別可能になる。
図4(b)に示す第2メニュー画面31は、メニュー画面テーブルGのメニュー画面ページG2に対応したものであり、本発明の処理を開始する際に表示パネル4に表示されるものである。第2メニュー画面31は、YESボタン31aと、NOボタン31bを選択可能に設けており、YESボタン31aが選択されると、本発明の処理が開始され、NOボタン31bが選択されると、携帯端末装置3の通常処理に戻るようになっている。なお、上述した第1及び第2メニュー画面30、31は、記憶部3hに記憶されるメニュー画面テーブルGが含むメニュー画面データに応じた内容の一例であり、メニュー画面テーブルGは様々な画面用(例えば、携帯端末装置3が行える複数の処理機能の中からユーザが望む処理を選択する基本メニュー画面など)のメニュー画面ページG1〜Gnを含んでいる。
また、図2に示す記憶部3hに記憶される端末プログラム7は、携帯電話機としての通話機能、ネットワーク通信を行うためのネットワーク機能、アクセスしたサイトの閲覧機能等に関する各種処理を規定している。例えば、端末プログラム7の閲覧機能に関する処理では、サーバ装置10から送信されるウェブサイトの画面ページを携帯端末装置3の通信部3bで受信すると、画面ページに応じたサイト画面(図6、7など参照)を表示パネル4に表示すると共に、サイト画面に設けられた各種設定項目等がユーザの操作により選択された場合は、選択された項目を示す内容をサーバ装置10へ送信する制御をCPU3aが行うことが規定されている。
さらに、記憶部3hのアクセスプログラム8は、本発明に関する携帯端末装置3側の処理を規定したものであり、ユーザID条件8aを含んでいる。アクセスプログラム8は、CPU3aが行う処理として主に3つの内容を規定している。
1つ目の処理は準備段階で行われるものであり、ユーザID条件8a(識別情報作成条件に相当)に基づきユーザID9を作成して記憶部3hに記憶(保存)しておくことである。本発明で用いられるユーザID条件8aは、プロパティ情報Pに含まれるファイル名の拡張子を除いた部分に枝番号の「1」を付けてユーザID9を作成することを作成条件(作成仕様)にしている。そのため、本実施形態では「ABCDE−1」と云う内容のユーザID9が作成される。なお、ユーザID9の作成は、準備段階において図4(a)の第1メニュー画面30で設定が行われた際に連動して行われる。
2つ目の処理は、図4(b)の第2メニュー画面31でYESボタン31aが選択されたことに伴って、図4(a)の第1メニュー画面30での設定内容に基づき、記憶部3hに記憶されている着信楽曲データDのプロパティ情報Pの内容を抽出することである。最後に3つ目の処理は、抽出したプロパパティ情報Pの内容、及び予め作成したユーザID9を含むアクセス要求信号を作成して通信部3bよりサーバ装置10へ送信することである。
アクセスプログラム8が規定する内容に基づきCPU3aが行う具体的な処理手順は以下の通りである。先ず、CPU3aは処理を始める準備段階において、図4(a)の第1メニュー画面30を表示パネル4に表示して、プロパティ情報Pから抽出する項目の選択をユーザから受け付けると共に、受け付けた項目を他と区別できるようにフラグを立てる処理を行う。なお、ユーザ側としては第1メニュー画面30において、着信音の何について関連するサイトを希望するかと云う観点で項目を選択することになる。例えば、着信音の演奏者と同じアーティストの別の楽曲の配信等を行うサイトを希望するとき、第3項目30c(演奏者)を選択することになり、また、着信音が入っているアルバムの他の楽曲の配信等を行うサイトを希望するときは、第2項目30b(アルバム名)を選択することになる。
また、上述したように第1メニュー画面30での設定選択が行われた場合、CPU3aはユーザID9を作成して記憶部3hに保存し、準備段階を完了する。準備段階の完了後、基本メニューで着信音の関連サイトの検索機能がユーザにより選択されると、図4(b)に示す第2メニュー画面31を表示パネル4に表示する制御をCPU3aは行う。YESボタン31aの選択操作をユーザから受け付けた場合、CPU3aは、第1メニュー画面30で設定された項目に対応する内容を着信音楽曲データDのプロパティ情報Pから抽出し、抽出したプロパティ情報Pの内容及びユーザID9を含んだアクセス要求信号を作成し、サーバ装置10へアクセスしてアクセス要求信号を送信する制御処理を行う。
一方、図5は、サーバ装置10の主要な内部構成を示している。サーバ装置10は、本発明に係るサービスの運営を行う事業体により管理されており、コンテンツデータの配信サイト、及び各種情報の提供サイト等の複数のウェブサイトにリンクした総合サイトをネットワーク上に設けている。サーバ装置10は、汎用のサーバコンピュータであり、様々な制御処理を行うMPU11を、内部バス10aを介して通信インタフェース12、RAM13、ROM14、及びハードディスク装置15に接続した構成になっている。
通信インタフェース12は、ネットワークNWを経由して外部の端末装置と各種データ(各種情報)の通信を行う通信手段に相当し、例えば、本実施形態では外部端末からアクセスを受けたときにプロパティ情報の内容及びユーザIDを含むアクセス要求信号を受信する。また、RAM13は、MPU11の処理に伴って生じるデータ及びフォルダ等を一時的に記憶し、ROM14は、MPU11が行う基本的な処理内容を規定したプログラムを予め記憶している。
ハードディスク装置15は、サーバ装置10を作動させる上で基本となるMPU11用の処理内容(通信処理、記憶処理等)を規定したシステムプログラム20、MPU11が行う本発明に係る処理内容を規定したサーバプログラム21、画面データベース22、検索テーブル23、着信楽曲データベース24、フル楽曲データベース25、映像データベース26等を記憶している。
画面データベース22は、サーバ装置10がネットワーク上に設けるウェブサイト(総合サイト、及び総合サイトにリンクする各種ウェブサイト)を構成する多数のサイト画面用の画面ページを含むものである。サーバ装置10は、アクセスしてきた端末装置へ画面ページを送信することで、ウェブサイトのサイト画面を端末装置で表示させるようにしており、図6、7等で示す各サイト画面35〜38が、画面データベース22に含まれる画面ページの中身の一例である。
図6(a)のサイト画面35は、サーバ装置10が開設する総合サイトのトップページに該当し、このサイト画面35は、リンクする各種サイトへアクセスを移行する操作の受付用に複数のボタン35a〜35fを設けている。また、図6(b)のサイト画面36は、サーバ装置10が行った検索の結果、該当するサイトページを発見できなかった場合(未ヒットの場合)にアクセス元の端末装置で表示されるものであり、トップページに戻るための第1ボタン36aと、サーバ装置10への接続状態を遮断して処理を終了するための第2ボタン36bとを選択可能に設けている。
さらに、図7(a)のサイト画面37は、総合サイトにリンクするフル楽曲配信サイトのサイトページの一例であり、サーバ装置10で受信されたユーザIDが適正な場合で検索にヒットしたときに表示される内容(ユーザへの特典付きのフル楽曲データがダウンロード可能なページ)を示す。なお、本発明に係るフル楽曲配信サイトは、トップページから階層的に複数のサイトページを有しており、図7(a)のサイト画面37は、下位層の「アーティストABC」のフル楽曲データの配信を行うためのサイトページである(後述の図7(b)の場合も同様)。
図7(b)のサイト画面38も、総合サイトにリンクするフル楽曲配信サイトのサイトページの一例であるが、ユーザIDが適正でない場合、又はユーザIDが受信されない場合で検索にヒットしたときに表示される内容(ユーザへの特典が無い一般ユーザ向けのページ)を示している。なお、画面データベース22は、上述したサイト以外にも、総合サイトにリンクする映像配信サイト、知識・雑学提供サイト、投稿サイト、天気サイト、乗換サイト、映画サイト、占いサイト等のウェブサイトを構成する画面ページを含む。
また、図8は、記憶部15に記憶される検索テーブル23の内容を示している。本実施形態の検索範囲は、総合サイトにリンクする複数のジャンルに含まれる複数のウェブサイトであり、複数のジャンルは、検索テーブル23の左端列23aに載った着信音配信、フル楽曲配信、映像配信、知識・雑学提、投稿、及び天気などである。これらの各ジャンルは、図6(a)に示すトップページで選択可能な各ボタン35a〜35fに対応し、ジャンルごとに含まれるサイトをサーバ装置10がネットワーク上に設けている。
各ジャンルの中で着信音配信、フル楽曲配信、及び映像配信に含まれるサイトは、それぞれハードディスク装置15に記憶された着信楽曲データベース24、フル楽曲データベース25、及び映像データベース26に含まれる多数のコンテンツデータ(着信楽曲データ、フル楽曲データ、映像データ)を配信するウェブサイトに該当し、これらのサイトはユーザが希望するコンテンツデータを選択できるサイトページを有する構成になっている。なお、その他のジャンル(知識・雑学、投稿、及び天気等)に含まれるサイトは、各種情報を載せたウェブサイトに該当したものである。これらの各サイトは、サイトごとにトップページ及びトップページから階層的に下位となる層のサイトページによって構成されている。
さらに、本実施形態では、上述した検索テーブル23の左端列23aに載ったジャンルごとに、基本的なサイト内容を同一にしながら、受信したユーザIDが適正な場合に検索対象になる特別サイトが含まれる特別サイトグループ(一のグループに相当)と、受信したユーザIDが適正で無い場合、又はユーザIDを受信しない場合に検索対象になる一般サイトが含まれる一般サイトグループ(他のグループに相当)をサーバ装置10は設けている。そのため、特別サイトグループを検索するときに用いる検索ファイル、及び一般サイトグループを検索するときに用いる検索ファイルをそれぞれ別個にジャンルごとに作成し、各検索ファイルを図8の検索テーブル23の中央列23b、右端列23cにそれぞれ載せている。なお、各検索ファイルは、対応するジャンルに含まれるサイトページのURL、及びサイトの特徴を表すキーワード(例えば、コンテンツの名称、アーティストの名称、アルバムの名称等)が紐付けられた内容になっており、キーワードに基づき対応するURLを特定可能になっている。
また、特別サイトグループに対応する各検索ファイルに検索対象として含まれる特別サイトの一例が、上述した図7(a)に示すサイト画面37に相当し、一般サイトグループの各検索ファイルに検索対象として含まれる一般サイトの一例が、図7(b)のサイト画面38に相当している。図7(a)の特別サイトのサイト画面37を通じてコンテンツデータをダウンロードした場合は、特典として余分に1曲をダウンロードできる配信処理をサーバ装置10が行うようになっている。また、コンテンツデータを配信しないで各種情報の提供を行うジャンル(知識・雑学提供、投稿、及び天気等)における特別サイトのサイト画面(図示せず)では、一般サイトが含む内容に加えて、専用の情報、専用の掲示板等が載せて一般サイトとの差別化を図っている。
図5に戻り、ハードディスク装置15に記憶されるサーバプログラム21が規定する内容を説明する。サーバプログラム21は、外部の端末装置からアクセスを受けてプロパティ情報の内容を含むアクセス要求信号、又はプロパティ情報の内容とユーザIDを含むアクセス要求信号を受信した場合、プロパティ情報に関連した内容を有するウェブサイトを検索テーブル23から検索し、検索でヒットしたウェブサイトの画面ページをアクセス元の端末装置へ送信する処理を規定している。また、サーバプログラム21は受信したユーザIDが適正であるか否かを判別するため、ユーザID条件21aを含んでおり、このユーザID条件21aは、図2の携帯端末装置3において記憶部3hに記憶されるアクセスプログラム8に含まれるユーザID条件8aと同一の作成条件を含んでおり、着信楽曲データベース24に含まれる着信楽曲データのファイル名に枝番号の「1」が付いたIDが適正であることを条件として規定する。
このようなサーバプログラム21の内容を詳しく説明すると、先ず、アクセス要求信号を受信すると、MPU11がアクセス要求信号に含まれるユーザIDがユーザID条件21aに含まれる条件(作成条件)に一致するか否かを判断し、一致する場合は適正なユーザIDが使用されていると認識して図8の検索テーブル23の中央列23bに配置された特別サイトグループに属する各検索ファイルを検索対象に特定する。また、一致しない場合又はアクセス要求信号にユーザIDが含まれない場合、MPU11は適正なユーザIDが使用されていないと認識し、図8の検索テーブル23の右端列23cに配置された一般サイトグループに属する各検索ファイルを検索対象に特定する。
さらに、MPU11は、特定した検索ファイルに対してアクセス要求信号に含まれるプロパティ情報の内容(キーワード)で検索を行い、検索に該当(ヒット)したウェブサイトを表す画面ページを画面データベース22から読み出してアクセス元の端末装置へ送信する制御を行う。なお、複数のウェブサイトがヒットした場合、通常の検索結果表示でトップに配置するウェブサイト中の該当するサイト画面の画面ページを送信する。なお、検索にヒットしたウェブサイトが見つからない場合(未ヒットの場合)、MPU11は図6(b)のサイト画面36に応じた画面ページを画面データベース22から読み出してアクセス元の端末装置へ送信する制御を行う。
図9は、上述したサイト検索システム1における一連の処理手順(サイト検索方法の内容)を示したフローチャートである。以下、このフローチャートに基づきサイト検索方法の内容を説明する。なお、処理を開始する時点では、携帯端末装置3での準備段階の処理は終了し、図4(a)の第1メニュー画面30において第3項目30c(アーティストに相当する演奏者)が選択されていると共に、ユーザID9が作成されて記憶部3hに保存されており、携帯端末装置3での表示パネル4には、図4(b)の第2メニュー画面31が表示された状態になっているとする。
携帯端末装置3は先ず、第2メニュー画面31で、現在の着信音に関連するウェブサイトの検索指示をユーザから受け付けたか(YESボタン31aが選択されたか)否かを判断する(S1)。検索指示を受け付けていない場合(S1:NO)、携帯端末装置3は検索指示待ちの状態となり、検索指示を受け付けた場合(S1:YES)、第1メニュー画面30での設定内容に基づき着信楽曲データDからプロパティ情報P(プロパティ情報Pの演奏者名)を抽出し(S2)、プロパティ情報P及び保存していたユーザID9を含むアクセス要求信号を作成してサーバ装置10へ送信する(S3)。
サーバ装置10は、携帯端末装置3からのアクセスを受けてアクセス要求信号を受信し(S4)、アクセス要求信号に含まれるユーザID9がユーザID条件21aに一致するか否かを判断する(S5)。ユーザID9がユーザID条件21aに一致する場合(S5:YES)、サーバ装置10は、図8に示す検索テーブル23の特別サイトグループの各検索ファイルを検索し(S6)、またユーザID9がユーザID条件21aに一致しない場合(S5:NO)、検索テーブル23の一般サイトグループの検索ファイルを検索する(S7)。
サーバ装置10は、検索によりウェブサイトがヒットしたか否かを判断し(S8)、ヒットした場合(S8:YES)、ヒットしたウェブサイトに応じた画面ページ(例えば、ユーザID一致の場合は図7(a)のサイト画面37に応じた画面ページ、ユーザID不一致の場合は図7(b)のサイト画面38に応じた画面ページ)をハードディスク装置15の画面データベース22から読み出す(S9)。また、ヒットしなかった場合(S8:NO)、図6(b)のサイト画面36に応じた未ヒット用の画面ページを画面データベース22から読み出す(S10)。それから、サーバ装置10は、読み出した画面ページをアクセス元の携帯端末装置3へ送信する(S11)。
最後に、携帯端末装置3は、サーバ装置10から送信された画面ページを表示パネル4に表示する(S12)。よって、携帯端末装置3のユーザは、図4(b)の第2メニュー画面31でYESボタン31aを選択するだけで、着信音を演奏するアーティストのフル楽曲をダウンロードできるサイト画面を自動で表示でき、特に適正なユーザID9を送信した場合は、図7(a)に示す特典が付与されるサイト画面37が表示されるため、携帯端末装置3にインストールするアクセスプログラム8の価値を高めることができる。
上述したフローチャートの説明では、フル楽曲配信(図7参照)がヒットした例を挙げたが、コンテンツ情報Pの内容によっては、アーティストのコンサート映像を収めた映像配信サイト、アーティストに関する情報が載った知識・雑学サイト、投稿サイト等が検索でヒットする場合も生じる。また、準備段階で図4(a)の第1メニュー画面30で複数の項目が選択された場合、サーバ装置10は、複数の項目に対して所謂「AND検索」を行うことになる。
なお、本発明は上述した形態に限定されるものではなく、種々の変形例の適用が可能である。例えば、検索の元になるコンテンツデータは、着信楽曲データに限定されるものではなく、プロパティ情報が含まれている他の種類のコンテンツデータ(一般的な楽曲データ、映像データ、ゲームデータ等)も勿論適用可能である。また、検索の元になるコンテンツデータが着信楽曲データ以外のときは、携帯端末装置3も携帯電話機に限定されることが無くなり、コンテンツデータを保存できる通信端末装置(通信機能を具備したコンピュータ及び音楽再生プレーヤ等)を携帯端末装置3の代わりに適用できる。
また、携帯端末装置3が直接、サーバ装置10と接続を確立して処理を行う代わりに、携帯端末装置3が作成したユーザID9を他の通信装置に渡して、その通信装置がユーザID9を用いてサーバ装置10にアクセスすることで、通信装置においても関連サイトをスムーズに表示できるようにしてもよい。
例えば、図10に示す変形例のサイト検索システム50では、通信機能を備えるコンピュータ51に携帯端末装置3がユーザID9を送信する。コンピュータ51は、携帯端末装置3が記憶するアクセスプログラム8のユーザID作成処理を除いた処理内容を規定したコンピュータプログラムと、プロパティ情報を含む各種コンテンツデータを予め記憶しており、ユーザID9及びプロパティ情報をサーバ装置10へ送信することで、プロパティ情報に関連したウェブサイトのサイト画面をコンピュータ51で表示でき、ユーザID9が適正であれば、ダウンロード料金の割引等の特典をコンピュータ51で享受できる。
さらに、上述した説明では、図4(b)の第2メニュー画面31でYESボタン31aが選択された場合に携帯端末装置3がサーバ装置10へアクセスしていたが、第2メニュー画面31を用いずに、携帯端末装置3のCPU3aが具備する計時機能を利用して所定の時間間隔(例えば、2週間ごと、1ヶ月ごと等)で、携帯端末装置3がサーバ装置10へ自動でアクセスして、プロパティ情報P及びユーザID9を送信することを規定したアクセスプログラム8を適用してもよい。さらにまた、アクセスプログラム8の処理内容を簡略化することも可能であり、例えば、図4(a)の第1メニュー画面30での設定処理を省略し、例えばプロパティ情報P中の演奏者だけを常に抽出して送信する仕様にするなど、送信するプロパティ情報の中身を固定してもよい。また、サーバ装置10での検索対象が特別サイトファイルと一般サイトファイルとに分かれておらず、一般サイトファイルのみを検索対象にするときは、アクセスプログラム8からユーザID作成に係る処理内容を省略してもよい。
一方、サーバ装置10がネットワーク上に設けるウェブサイトが総合サイトではなく、検索のみを行う検索サイトであり、検索でヒットしたウェブサイトを直接的にサーバ装置10が管理していないときは、ヒットしたサイト画面に応じた画面ページを携帯端末装置3へ送信するのではなく、図11に示すように検索結果を載せたサイト画面39に応じた画面ページを作成して携帯端末装置3へ送信する構成にする。この場合、サーバ装置10は、画面ページに表した検索結果に該当するサイト名39a〜30e等を、選択可能にURLをリンクさせた状態で配置し、携帯端末装置3での選択操作によりユーザが希望するウェブサイトへ容易にアクセスできるようにすることが好適である。
なお、このように検索結果の画面ページを送信する場合でも、検索対象のウェブサイトを、特典付与を行う特別サイトグループと、一般サイトグループとに分けてサーバ装置10が検索をすることも可能である。また、特別サイトが付与する特典には、ダウンロード料金の割引、ネット上で使用できるポイントを付与すること、各種商品をプレゼントとしてユーザに発送することなども適用できる。さらに、サーバ装置10が行う各処理を複数のサーバ装置で分散的に行う構成にすることも可能である。