JP4871813B2 - 無線通信装置、無線通信方法及びピーク抑圧方法 - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法及びピーク抑圧方法 Download PDF

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Description

本発明は,複数の信号を重ね合わせて送信する無線通信方式,例えば複数のサブキャリア信号を重ね合わせる離散フーリエ変換となる直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Dvision Multiplexing,OFDM)方式や複数の信号を重ね合わせて複数のアンテナから信号を送信する多入力多出力(Multiple−Input Multiple−Output,MIMO)方式によって無線通信を行う、無線通信装置に関するものである。
近年の通信需要の拡大により通信方式の大容量化が進み,直交周波数多重分割(Orthogonal Frequency Dvision Multiplexing,OFDM)方式や、多入力多出力(Multiple−Input Multiple−Output,MIMO)方式が注目を集めている。
OFDMでは、複数の信号を逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform,IDFT)することで、アンテナから出力する信号波形を作り出す。この操作は、周波数軸上に並べた複数の信号を時間軸上の複数信号へ変換する、直交基底変換(ユニタリー変換)と考えることができる。
周波数領域のサブキャリア0〜N−1の複素信号列x_0〜x_(N−1)をIDFTすることで時間領域の複素信号列t_0〜t_(N−1)を生成する場合、周波数領域信号ベクトルXを数1、時間領域信号ベクトルTを数2で表せば、フーリエ変換行列Fを使ってTからXへの変換を数3のように表現できる。
Figure 0004871813
Figure 0004871813
Figure 0004871813
ここで、Fはk行l列成分F_k、lがexp(−j2πkl/N)/sqrt(N)となる、N×N行列である(数4)。ただし、行列の行及び列は、0から始まるものとする。つまり、Fは0〜N−1行、0〜N−1列で構成される。以後,ベクトルについても同様とする。
Figure 0004871813
Fは、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform,DFT)を表す行列である。Fの右肩のHは共役転置を表しており、Fの共役転置は、Fの逆行列に等しい。従って、Fの共役転置はIDFTを表す行列であり、Fはユニタリー行列ある。
また、MIMOでも複数の信号を1つのベクトルと考えてユニタリー変換し、複数の送信アンテナに信号をマッピングすることで信号伝送効率を高めている。MIMOで多重化する複素信号y_0〜y_(M−1)から、M本のアンテナの出力信号s_0〜s_(M−1)への変換は、下記数5、6及び7で表される。
Figure 0004871813
Figure 0004871813
Figure 0004871813
ここでVはM×Mユニタリー行列である。
高速通信や安定通信のために、OFDM及びMIMOの両方を適用したMIMO−OFDM方式が利用されることもある。その場合、送信機では、最初にMIMOアンテナマッピングのユニタリー変換が為された後、OFDMにおけるIDFTのユニタリー変換が為される。ここで、MIMOでの多重度をM、OFDMのサブキャリア数をNと仮定する。元の複素信号ベクトルYは、数8,9で表されるようにM個のOFDM周波数領域信号X(0)〜X(M−1)から構成され、OFDM周波数領域信号はそれぞれN個の信号から構成される。
Figure 0004871813
Figure 0004871813
アンテナからの出力信号ベクトルSは、数10及び11で表されるように、M個のOFDM時間領域信号T(0)〜T(M−1)から構成され,OFDM時間領域信号はそれぞれN個の信号から構成される。
Figure 0004871813
Figure 0004871813
以上のように定義すれば、YからSへの変換を、数12〜14のように表すことができる。
Figure 0004871813
Figure 0004871813
Figure 0004871813
ここで、AはOFDMとMIMOの並び順を入れ替えるNM×NM変換行列であり、V(0)〜V(N−1)は各サブキャリアでのMIMOアンテナマッピングのユニタリー行列である。Rもまたユニタリー行列であるので、MIMO−OFDM方式においても信号はユニタリー変換によってアンテナからの出力信号が作られる。
以後,ユニタリー変換前の各要素を通信モードと呼ぶことにする。OFDMのサブキャリアも通信モードに相当する。
ユニタリー変換では、通信モードの信号に係数をかけた後に足し合わせて、出力信号が生成される。通信モードの信号同士は無相関であるため、足し合わせによって変換された信号は、中心極限定理に従ってガウス雑音と同様な信号になる。そのため、信号の振幅分布が大きく広がることになる。つまり、ピーク対平均電力比(Peak−to−Average Power Ratio,PAPR)が大きくなる。
PAPRが大きいことは,送信機を構成する際の問題となる。第1に、広い振幅分布に対応するために,ビット幅の大きなデジタル−アナログ変換器(Digital to Analog Converter,DAC)が必要となり,価格や消費電力の点で問題となる。第2にDACの後でアナログ信号を電力増幅する際に,電力増幅器の非線形歪みの問題が発生する。この問題について以下で図を用いて説明する。
図2に、電力増幅器への入力信号電力(横軸:Input Power)に対する増幅利得(実線,縦軸は左側のGain)と、電力付加効率(破線,縦軸は右側のPower Added Efficiency)との一般的なグラフを示す。
電力付加効率は、入力信号電力が大きいほど高いので,なるべく入力信号電力を大きくするのが望ましい。増幅利得は、ある特定の入力信号電力の範囲では一定となるが,その範囲を越えると利得が減少して、非線形な特性を示すようになる。非線形効果が発生すると信号波形が歪んでしまい,信号周波数帯域の外側に不要な輻射を発生してしまうため,非線形効果は避けなくてはならない。そのため、入力信号電力は利得が線形となる領域に、限定しなければならない。PAPRの大きな信号を増幅する際には、ピークが線形利得の領域に入るように平均入力信号電力を小さくしなくてはならないが,電力付加効率が低くなってしまう。
以上の問題を回避するために,PAPRを低減する方式が検討されている。例えば非特許文献1では、Selected Mapping(SLM)方式,非特許文献2では、Partial Transmit Sequence(PTS)方式が提案されている。どちらの方式も,複数の通信モードの信号に,互いに異なる位相回転を与えてピーク電力値の低減を図っている。これらの方式では受信機内で通信モードの信号を復元するために,送信機内で与えた位相回転量をside informationとして受信機へ伝える必要がある。また,このside informationの伝達に失敗すると,全信号の復元に失敗する。
非特許文献3では、Clipping方式が説明されている。この方法では,信号振幅がある基準値を越えた場合に,その信号の振幅を基準値に制限する。このままでは、信号周波数の帯域の外側に不要な輻射が発生してしまうため,フィルタを使って信号周波数の帯域外の成分を除去する。フィルタによって新たなピークが発生することもあるが,非特許文献3ではClippingを複数回適用することで新たなピークの発生を抑えている。
非特許文献4では、MIMOに対応したPAPR抑圧方法であるSpatial Shifting方式を提案している。この方式では,信号を割り当てる通信モードを入れ替えてPAPRを低減しており,最適に実行するためには,どの通信モードを入れ替えたかを示すside informationを受信機へ伝える必要がある。また,このside informationの伝達に失敗すると,全信号の復元に失敗する。
R. W. Baeuml, R. F. Fischer and J. B. Huber,"Reducing the Peak−to−Average Power Ratio of Multicarrier Modulation by Selected Mapping",Electron. Lett.,vol.32,no.22,pp.2056−2057,October 1996. S. H. Mueller and J. B. Huber,"OFDM wih Reduced Peak−to−Average Power Ratio by Optimum Combination of Partial Transmit Sequences",Electron. Lett.,vol.33,no.5,pp.368−369,February 1997. J. Armstrong,"Peak−to−Average Power Reduction for OFDM by Repeated Clipping and Frequency Domain Filtering",Electron. Lett.,vol.38,no.5,pp.246−247,February 2002. T. C. W. Schnek,P. F. M. Smulders and E. R. Fledderus,"Peak−to−Average Power Reduction in Space Division Multiplexing Based OFDM Systems through Spatial Shifting",Electron. Lett.,vol.41,no.15,pp.860−861,July 2005.
本発明は,複数の信号を重ね合わせて送信する無線通信方式,例えば複数のサブキャリア信号を重ね合わせるOFDM方式や複数の信号を重ね合わせて複数のアンテナから信号を送信するMIMO方式のような無線通信方式において,信号伝達効率の劣化を抑えながらPAPRを抑圧する無線通信装置に関するものである。
非特許文献1,2,4の方法では、通信する情報とは無関係なside informationを伝達する必要があるため,通信に必要な情報量の増加を招いてしまう。非特許文献3の方法では,各通信モードに発生する信号歪み量が制御されていない。
一般に,OFDMやMIMOではOFDMサブキャリア,MIMOストリームのような通信モードごとに通信品質が異なり,受信機で得られる信号対雑音比(Signal−to−Noise Ratio,SNR)も異なる。SNRの大きな通信モードには、小さな雑音しか生じないため,少しの歪みが発生しただけで大きな特性劣化を生じる。それに対し,SNRの小さな通信モードには大きな雑音が生じるため,大きな歪みが発生しても特性劣化は小さい。従って,非特許文献3の方法ではSNRの大きな通信モードの信号に大きな歪みを発生させ,通信特性を大きく劣化させる。
上述の課題を解決するために、本発明に係る無線通信装置は、複数の信号を重ね合わせて送信する無線通信方式,例えばOFDM方式やMIMO方式のような無線通信方式によって無線通信を行う無線通信装置において,通信品質に応じた信号歪みを各通信モードに与えて信号の振幅値を抑圧する。
すなわち、本発明に係る無線通信装置は,チャネル品質取得部でチャネル品質を取得し,それをもとにウェイト計算部で各通信モードに対するウェイトを決定する。また,ピーク検出部では,ユニタリー変換後の信号列からピークを検出してピーク抑圧のために付加すべき歪み成分を抽出する。ピーク抑圧信号生成部で,各通信モードに対するウェイトと抽出された歪み成分から,各通信モードへ加算するピーク抑圧信号を算出し,各通信モードにピーク抑圧信号を加算する。
本発明によれば,side informationを伝達することなく、通信特性の劣化を低く抑えながら、PAPRを抑圧することを可能にする。
これにより,ビット幅の小さな,安価で,消費電力の小さいADCを利用することができる。また,電力増幅器の電力付加効率を高め,消費電力を抑えることができる。
以下,本発明を適用した無線通信装置について、図面を参照して詳細に説明する。
<実施例1>
本発明を適用した無線通信システムの構成を図9に示す。送受信機114が送受信機115へデータを送信する。
本発明の無線通信装置である送受信機114の構成を、図1に示す。この無線通信装置は、受信アンテナ101−1,送信アンテナ101−2,受信信号処理部102,データ復元部103,チャネル品質取得部104,ウェイト算出部105,ピーク抑圧信号生成部106,ピーク検出部107,送信信号処理部108,ユニタリー変換部109,信号加算部110,信号生成部111を備えている。
受信アンテナ101−1は、信号を受信する。受信アンテナ101−1は1本である必要はなく,複数本備えていても良い。
受信信号処理部102は、受信されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。受信信号処理部102は、アナログデータから信号帯域外のノイズや干渉波を除くフィルタ,受信信号をベースバンド信号に変換するダウンコンバータ,受信信号の電力を増幅する低雑音増幅器,アナログ−デジタル変換器(Analog to Digital Converter,ADC)を含む。
データ復元部103は、受信信号処理部102で得られるデジタル信号から、送信元から送信されたデータを復元する。
チャネル品質取得部104は、チャネルの品質を取得する。例えば,チャネル品質として以下で説明するChannel State Informationを取得する。
ウェイト算出部105は、チャネル品質取得部104で取得されたチャネル品質情報に従って、各通信モードへ加算するピーク抑圧信号の配分ウェイトを算出する。具体的な算出方法については、後述する。
信号生成部111は、各通信モードの信号を生成する。
ユニタリー変換部109は、信号加算部110を経由して入力された各通信モードの信号を、ユニタリー変換によりアンテナ出力信号へ変換する。
ピーク検出部107は、上記変換された信号のうち、所定のしきい振幅値より振幅の大きな信号を検出する。その信号振幅をしきい振幅以下とするための歪み成分が、ピーク抑圧信号生成部106に伝達される。
ピーク抑圧信号生成部106は,ウェイト算出部105で算出されたウェイトとピーク検出部107で算出された歪み成分とから,ピーク抑圧信号を生成する。
信号加算部110は、生成されたピーク抑圧信号を、信号生成部111からの信号に加算する。
以上の手続きを経て、送信信号処理部108は、ピーク抑圧されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信信号部108は、DAC,電力増幅器,ベースバンド信号をRF周波数に変換するアップコンバータ,信号帯域外の不要輻射を除くフィルタを含む。
送信アンテナ101−2は、送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を電磁波に変換する。送信アンテナは1本である必要はなく,複数本備えていても良い。
なお,受信アンテナ101−1と送信アンテナ101−2は,スイッチやデュプレクサを使った共用構成としても良い。
さて、ピーク検出部107では、信号振幅がしきい振幅(Cとする)よりも大きい場合に,信号振幅をしきい振幅以下とするための歪み成分が算出される。例えば,出力信号ベクトルSがN次元列ベクトルで表される場合,歪み成分のN次元列ベクトルDは式15で算出することができる。
Figure 0004871813
出力信号Sに歪み成分Dを足せば、ピークを抑圧できることになる。この方法では,歪み成分Dの算出に大きな計算量を必要とする複素信号の振幅の計算が必要になるが,その計算を簡略化するために,複素信号の実部,虚部のそれぞれでしきい振幅を越える信号から歪み成分Dを算出する(数16)など,別の方法を採っても良い。
Figure 0004871813
チャネル品質取得部104は,各通信モードの品質を取得する。例えば,MIMO方式では伝送特性の最適化のためにChannel State Information(CSI)がフィードバックされる場合があるので,それを利用することができる。
ウェイト算出部105は、各通信モードへ歪み成分を分配する際のウェイトを計算する。CSIから各通信モードの伝搬損失がわかるため,各通信モードに生じる雑音が一定であれば,その比を各通信モードのSNR比と考えることができる。
SNRの小さなモードにはもともと大きなノイズが存在するため,歪み成分よりもノイズの方が性能(通信速度や安定性)に対して支配的である。そのため歪み成分を与えても性能に対する影響が小さい。なお,SNRの大きなモードには小さな歪み成分を与えただけでノイズよりも大きく性能を劣化させる恐れがある。
以上の理由により,SNRの大きな通信モードには小さなウェイトを設定して、歪み成分が小さくなるようにしする。一方、SNRの小さな通信モードには大きなウェイトを設定して、歪み成分が大きくなるようにする。
例えば,通信品質の劣化は、SNRと歪み成分の比で決まると考えられるので,各通信モードのウェイトをSNRの平方根の逆数にとる。これにより、SNRの低い通信モードへのウェイトを大きくする。平方根にしたのは、電力ではなく振幅に対応させるためである。この各通信モードのウェイトを、〔数17〕のベクトルWで表すことにする。
Figure 0004871813
ピーク抑圧信号生成部106で,ウェイト算出部で算出されたウェイトWに従って,ピーク検出部107で得られた歪み成分Dを各通信モードに分配する。分配されて各通信モードに加算する信号ベクトルをBとすると,Bは以下の手順で求めることができる。
ここで,通信モードのN次元信号ベクトルYは、数18のようにユニタリー変換Rによって出力信号ベクトルSへ変換されるとする。
Figure 0004871813
Dの成分が0となる出力信号については考えなくて良いことにし,ここでの計算から除外する。そのために,歪み成分Dとユニタリー変換Rから,Dの成分が0となる行を除いたD’,R’を定める。例えば、Dの非0成分が2つあれば,D’は2次元ベクトル,R’は2×N行列となる。そしてBとの関係が数19のようになる。
Figure 0004871813
R’は正方行列ではなくなり,数19を満たすBは無限に存在することになる。そこで,まず数19を数20のように変換する。
Figure 0004871813
ここで、diag[W]は、Wの各要素を対角要素に持つ対角行列を表すものとする。そして,数21のようにdiag[W]Bを求める。
Figure 0004871813
ここで、#は、擬似逆行列あるいは一般化逆行列と呼ばれる行列を表すものとする。数21で求められたdiag[W]Bは,数20を満たすものの中で、最も2乗ノルムの小さいものとなる。つまり数22で示す値が最小になる。
Figure 0004871813
これは、各通信モードに加算する歪み信号の電力とSNRの比の全モードに対する総和が最小になるということであり,伝送特性劣化を低く抑えるための良い方法になっていることを示している。Bは数23で求めることができる。
Figure 0004871813
上記の手順でピークの抑圧が可能だが,場合によってはこの手順で新たにピークの発生することがある。これを回避するために,上記の手順を複数回実行して出力信号を生成することもできる。
OFDMでは、信号周波数帯域の外側に通信に用いられないサブキャリアがあり,MIMOにおいても意図的に通信に用いない通信モードを設定するなど,信号の無い通信モードもある。この場合,そこへ歪みを集中させることで伝送特性劣化を抑えることができる。これを実現するには,ウェイト算出部105で信号の無い通信モードのウェイトに大きな値を設定すれば良い。
TDD方式で送受信アンテナを共用している場合には、空間の伝達特性が送受信で同じになるため,チャネル品質取得部で受信信号の受信電力を品質情報として用いることができる。
通信モードの数Nが大きい場合には、数23の計算には大きな計算量が必要となる。数23は、D’が1成分しか持っていない場合は簡単に計算できる。したがって,D’に複数成分ある場合でも,D’の成分それぞれについて1成分しか持っていない場合の計算を当てはめて最後に加算することで,少ない計算量で近似解を求めても良い。
なお,図9においてデータを受ける側の送受信機115は,上記の無線通信装置の構成と同じであっても良く、異なってもよい。
また,チャネル品質情報として,図9中の送受信機115から受ける無線信号の各通信モードの信号強度を用い,その信号強度をSNRの代用として用いることもできる。なぜなら,無線通信が送受信機114から115へ伝達する時の信号強度の減衰量は,送受信機115から114へ伝達する時の信号強度の減衰量と等しいからである。
また、チャネル品質取得部104において,チャネル品質情報の取得は、データ受信端末からのフィードバックによって実現されてもよい。例えば、チャネル品質情報の取得として、データ受信端末から送られるMIMOあるいはOFDMのチャネル推定用トレーニング信号の受信電力を検出してもよい。
<実施例2>
本実施例では,実施例1におけるウェイト算出部105で通信品質の良い通信モードのウェイトを0とし,通信品質の悪い通信モードを1とする。例えば,通信品質の良い(SNRの高い)順に通信モードを並べて,通信モードの良い方半分のウェイトを0,悪い方半分のウェイトを1とすれば,品質の良い半分のモードには歪み信号を配分せずに,品質の悪い半分のモードで同等に歪み信号を配分する。この方法によれば、計算を簡便に済ませられるという効果を得られる。
なお,説明の例として通信モードを品質の良いモードと悪いモードに半々に分割したが,分割比のパラメータは、通信システム設計者が適宜設定することが可能である。また,通信品質の悪いモードの全てのウェイトを1として歪み信号を同等に分配したが,品質の悪いモードに実施例1ので示したウェイト分配を設定してもよい。
<実施例3>
本発明をOFDM無線通信装置に適用する際の構成を、図2に示す。この無線通信装置は受信アンテナ101−1,送信アンテナ101−2,受信信号処理部102,データ復元部103,チャネル品質取得部104,ウェイト算出部105,ピーク抑圧信号生成部106,ピーク検出部107,送信信号処理部108,逆離散フーリエ変換部112,信号加算部110,信号生成部111を備えている。
受信アンテナ101−1は、信号を受信する。受信アンテナ101−1は1本である必要はなく,複数本備えていても良い。
受信信号処理部102は、受信されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。受信信号処理部102は、アナログデータから信号帯域外のノイズや干渉波を除くフィルタ,受信信号をベースバンド信号に変換するダウンコンバータ,受信信号の電力を増幅する低雑音増幅器,アナログ−デジタル変換器(Analog to Digital Converter,ADC)を含む。
データ復元部103は、受信信号処理部102で得られるデジタル信号から、送信元から送信されたデータを復元する。
チャネル品質取得部104は、チャネルの品質を取得する。
ウェイト算出部105は、チャネル品質取得部104で取得されたチャネル品質情報に従って、各通信モードへ加算するピーク抑圧信号の配分ウェイトを算出する。
信号生成部111は、各通信モードの信号を生成する。
離散フーリエ変換部112は、信号加算部110を経由して入力された各通信モードの信号を、離散フーリエ変換によりアンテナ出力信号へ変換する。
ピーク検出部107は、上記変換された信号のうち、所定のしきい振幅値より振幅の大きな信号を検出する。その信号振幅をしきい振幅以下とするための歪み成分が、ピーク抑圧信号生成部106に伝達される。
ピーク抑圧信号生成部106は,ウェイト算出部105で算出されたウェイトとピーク検出部107で算出された歪み成分とから,ピーク抑圧信号を生成する。
信号加算部110は、生成されたピーク抑圧信号を、信号生成部111からの信号に加算する。
以上の手続きを経て、送信信号処理部108は、ピーク抑圧されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信信号部108は、DAC,電力増幅器,ベースバンド信号をRF周波数に変換するアップコンバータ,信号帯域外の不要輻射を除くフィルタを含む。
送信アンテナ101−2は、送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を電磁波に変換する。送信アンテナは1本である必要はなく,複数本備えていても良い。
なお,受信アンテナ101−1と送信アンテナ101−2は,スイッチやデュプレクサを使った共用構成としても良い。
本実施例では、本発明をOFDM無線通信装置に適用する際の形態を示している。OFDMでは、実施例1におけるユニタリー変換がIDFTとなり,変換後の信号は時間領域信号波形となる。
ピーク検出部107では、時間領域信号波形のピークを所定のしきい値に抑圧する歪み成分を生成する。図4は、歪み成分の生成方法を示すグラフである。横軸が時間,縦軸が振幅となっている。
本来,信号は複素信号であるが,ここでは実数として扱っている。上側のグラフがIDFT後の信号(Befor Clipping)と,所定のしき値を越えた信号の振幅が抑圧された信号(After Clipping)を示している。抑圧後の信号から抑圧前の信号を引いた信号が歪み成分であり,下側のグラフに示されている。この歪み信号が、ピーク検出部107からピーク抑圧信号生成部106に渡される。
OFDMでは、信号周波数帯域の外側に通信に用いられないサブキャリアがあるため,ここに歪みを集中させるように、ウェイト算出部105で大きなウェイトを設定することが可能である。
<実施例4>
本発明をMIMO無線通信装置に適用した構成を、図3に示す。この無線通信装置は、受信アンテナ101−1,送信アンテナ101−2,受信信号処理部102,データ復元部103,チャネル品質取得部104,ウェイト算出部105,ピーク抑圧信号生成部106,ピーク検出部107,送信信号処理部108,MIMOアンテナマッピング部113,信号加算部110,信号生成部111を備えている。
受信アンテナ101−1は、信号を受信する。
受信信号処理部102は、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換する。受信信号処理部102は、アナログデータから信号帯域外のノイズや干渉波を除くフィルタ,受信信号をベースバンド信号に変換するダウンコンバータ,受信信号の電力を増幅する低雑音増幅器,アナログ−デジタル変換器(Analog to Digital Converter,ADC)を含む。
なお、MIMOでは複数アンテナを用いるため,図3においては受信アンテナ101−1,受信信号処理部102を明示的に複数示した。
データ復元部103は、受信信号処理部102で得られるデジタル信号から、送信元から送信されたデータを復元する。
チャネル品質取得部104は、チャネルの品質を取得する。
ウェイト算出部105は、取得したチャネル品質情報に従って,各通信モードへ加算するピーク抑圧信号の配分ウェイトを算出する。
信号生成部111は、各通信モードの信号を生成する。
MIMOアンテナマッピング部113は、信号加算部110を経由して入力された生成された各通信モードの信号を、ユニタリー変換によりアンテナ出力信号へ変換する。
ピーク検出部107は、上記変換された信号のうち、所定のしきい振幅値より振幅の大きな信号を検出する。その信号振幅をしきい振幅以下とするための歪み成分が、ピーク抑圧信号生成部106に伝達される。
ピーク抑圧信号生成部106は,ウェイト算出部105で算出されたウェイトとピーク検出部107で算出された歪み成分とから,ピーク抑圧信号を生成する。
信号加算部110は、生成されたピーク抑圧信号を、信号生成部111からの信号に加算する。
以上の手続きを経て、送信信号処理部108は、ピーク抑圧されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信信号部108は、DAC,電力増幅器,ベースバンド信号をRF周波数に変換するアップコンバータ,信号帯域外の不要輻射を除くフィルタを含む。
送信アンテナ101−2は、送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を電磁波に変換する。送信アンテナは1本である必要はなく,複数本備えていても良い。
なお、受信アンテナ101−1,受信信号処理部102と同様に,送信アンテナ101−2,送信信号処理部108を明示的に複数示した。また,受信アンテナ101−1と送信アンテナ101−2は,スイッチやデュプレクサを使った共用構成としても良い。
MIMOでは、伝送特性の安定化を図るために,通信モードのいくつかに信号をのせない場合がある。このような場合には,信号の無い通信モードに歪みを集中させるように,ウェイト算出部105で信号の無い通信モードに大きなウェイトを設定することが可能である。
MIMOでは、通信モードごとの送信信号電力に差をつける場合がある。この場合,この送信電力の差が通信モードのSNRに影響するので,ウェイト算出部でSNRの計算に通信電力モードの送信電力比を反映させれば良い。
図8は、チャネル品質を考慮せずにピーク抑圧する従来方式と,本実施例を適用した方式とを比較したグラフである。このグラフは,シングルキャリア,4×4MIMOによる固有モード伝送のシミュレーションで得られた伝送容量を示している。横軸がSNR,縦軸が伝送容量である。
ピーク抑圧のしきい値は平均電力より7dB高い電力とし,各モードに生じる歪みをノイズに換算してシャノンの容量をグラフ化した。この条件下では,SNR=35〜40dBで従来方式に比べて、本発明は4dBの改善が得られることが、グラフからわかる。
<実施例5>
本発明をMIMO−OFDM無線通信装置に適用した構成を。図6に示す。この無線通信装置は受信アンテナ101−1,送信アンテナ101−2,受信信号処理部102,データ復元部103,チャネル品質取得部104,ウェイト算出部105,ピーク抑圧信号生成部106,ピーク検出部107,送信信号処理部108,逆離散フーリエ変換部112,MIMOアンテナマッピング部113,信号加算部110,信号生成部111を備えている。
受信アンテナ101−1は、信号を受信する。
受信信号処理部102は、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換する。受信信号処理部102は、アナログデータから信号帯域外のノイズや干渉波を除くフィルタ,受信信号をベースバンド信号に変換するダウンコンバータ,受信信号の電力を増幅する低雑音増幅器,アナログ−デジタル変換器(Analog to Digital Converter,ADC)を含む。
なお、MIMOでは複数アンテナを用いるため,図3においては受信アンテナ101−1,受信信号処理部102を明示的に複数示した。
データ復元部103は、受信信号処理部102で得られるデジタル信号から、送信元から送信されたデータを復元する。
チャネル品質取得部104は、チャネルの品質を取得する。
ウェイト算出部105は、取得したチャネル品質情報に従って,各通信モードへ加算するピーク抑圧信号の配分ウェイトを算出する。
信号生成部111は、各通信モードの信号を生成する。
生成された各通信モードの信号は、信号加算部110を経由し、MIMOアンテナマッピング部113のユニタリー変換及び逆離散フーリエ変換部112の離散フーリエ変換により、アンテナ出力信号へ変換される。
ピーク検出部107は、上記変換された信号のうち、所定のしきい振幅値より振幅の大きな信号を検出する。その信号振幅をしきい振幅以下とするための歪み成分が、ピーク抑圧信号生成部106に伝達される。
ピーク抑圧信号生成部106は,ウェイト算出部105で算出されたウェイトとピーク検出部107で算出された歪み成分とから,ピーク抑圧信号を生成する。
信号加算部110は、生成されたピーク抑圧信号を、信号生成部111からの信号に加算する。
以上の手続きを経て、送信信号処理部108は、ピーク抑圧されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信信号部108は、DAC,電力増幅器,ベースバンド信号をRF周波数に変換するアップコンバータ,信号帯域外の不要輻射を除くフィルタを含む。
送信アンテナ101−2は、送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を電磁波に変換する。送信アンテナは1本である必要はなく,複数本備えていても良い。
なお、受信アンテナ101−1,受信信号処理部102と同様に,送信アンテナ101−2,送信信号処理部108を明示的に複数示した。また,受信アンテナ101−1と送信アンテナ101−2は,スイッチやデュプレクサを使った共用構成としても良い。
MIMO−OFDM無線通信においては,ユニタリー変換がMIMOアンテナマッピングと逆離散フーリエ変換の組合せとなるため,本実施例のように,MIMOアンテナマッピング部113と逆離散フーリエ変換部112の両方を備える。
<実施例6>
本実施例は,実施例1において各通信モードの品質としてModulation−Coding Setをチャネル品質情報として用い,図7のように無線通信装置を構成する。この無線通信装置は、ウェイト算出部105,ピーク抑圧信号生成部106,ピーク検出部107,送信信号処理部108,ユニタリー変換部109,信号加算部110,信号生成部111を備えている。なお、本実施例において本発明に寄与していない受信処理側のブロックは、図7に図示しない。
ウェイト算出部105は、Modulation−Coding Setに従って、各通信モードへ加算するピーク抑圧信号の配分ウェイトを算出する。
信号生成部111は、各通信モードの信号を生成する。
ユニタリー変換部109は、信号加算部110を経由して入力された生成された各通信モードの信号を、アンテナ出力信号に変換する。
ピーク検出部107は、上記変換された信号のうち、所定のしきい振幅値より振幅の大きな信号を検出する。その信号振幅をしきい振幅以下とするための歪み成分が、ピーク抑圧信号生成部106に伝達される。
ピーク抑圧信号生成部106は,ウェイト算出部105で算出されたウェイトとピーク検出部107で算出された歪み成分とから,ピーク抑圧信号を生成する。
信号加算部110は、生成されたピーク抑圧信号を、信号生成部111からの信号に加算する。
以上の手続きを経て、送信信号処理部108は、ピーク抑圧されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。送信信号部108は、DAC,電力増幅器,ベースバンド信号をRF周波数に変換するアップコンバータ,信号帯域外の不要輻射を除くフィルタを含む。
送信アンテナ101−2は、送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を送信信号処理部108で変換されたアナログ信号を電磁波に変換する。送信アンテナは1本である必要はなく,複数本備えていても良い。
Modulation−Coding Set(MCS)とは、各通信モードの変調方式と誤り訂正符号を示すものである。適応変調を実施する通信方式あるいは通信装置では、誤りなく通信できるMCSのうち最も通信速度の高い変調方式をとるように制御される。通信速度の高い変調方式には高いSNRが必要であるため,MCSをチャネル品質(SNRの指標)として利用することができる。変調方式と誤り訂正符号が決まれば、受信時に要求されるSNRも決まるため,そのSNRの比からウェイトを算出することができる。
本実施例の方式では通信に許容されるSNRを計算できるため,通信モードの実際のSNRが選択されている変調方式と誤り訂正符号の許容値よりも高い場合(つまりノイズが小さい場合)でも許容値に近い歪みを当該通信モードに配分することで,他の通信モードに配分される歪み成分を軽減させることができる。このようにしても,当該通信モードには許容される歪み成分しか配分されていないため,当該モードへの影響は小さい。
本発明の無線通信装置の構成を示すブロック図。 電力増幅器への入力信号電力に対する増幅利得と電力付加効率のグラフ。 本発明をOFDM無線通信装置に適用する際の構成を示すブロック図。 OFDMにおいて時間領域信号波形からピーク抑圧のための歪み成分の生成方法を示すグラフ。 本発明をMIMO無線通信装置に適用する際の構成を示すブロック図。 本発明をMIMO−OFDM無線通信装置に適用する際の構成を示すブロック図。 本発明においてModulation−Coding Setをチャネル品質情報として用いる無線通信装置の構成を示すブロック図。 本発明と従来方式の効果を比較するグラフ。 無線通信装置の通信の様子を示す図。
符号の説明
101 アンテナ、102 受信信号処理部、103 データ復元部、104 チャネル品質取得部、105 ウェイト算出部、106 ピーク抑圧信号生成部、107 ピーク検出部、108 送信信号処理部、109 ユニタリー変換部、110 信号加算部、111 信号生成部、112 逆離散フーリエ変換部、113 MIMOアンテナマッピング部,114 送信機,115 受信機。

Claims (19)

  1. 送信信号を生成する信号生成部と、
    前記送信信号を変換する変換部と、
    前記変換された送信信号のうち信号振幅が所定の値より大きい送信信号を検出し、検出した送信信号の信号振幅を所定の値以下にする歪み成分を生成するピーク検出部と、
    アンテナより受信された受信信号をD-A変換する受信信号処理部と、
    前記受信信号処理部より出力された信号からチャネル品質情報を取得するチャネル品質取得部と、
    前記チャネル品質情報に基づいて、前記送信信号に加算するピーク抑圧信号のウェイトを算出するウェイト算出部と、
    前記ウェイト算出部から出力されたウェイト及び前記ピーク検出部から出力された歪み成分とに基づいて、ピーク抑圧信号を生成するピーク抑圧信号生成部と、
    前記信号生成部から出力された送信信号に、前記ピーク抑圧信号生成部から出力されたピーク抑圧信号を加算する信号加算部と、
    前記ピーク抑圧信号を加算された送信信号を前記変換部にて変換し、変換されたピーク抑圧信号を加算された送信信号をA-D変換してアンテナに出力する送信信号処理部とを備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記変換部は、ユニタリー変換を行うことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記信号生成部は、周波数軸上に並べた複数の送信信号を生成し、
    前記変換部は、前記周波数軸上に並べた複数の送信信号を、時間軸上の複数の送信信号へに変換することを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記ユニタリー変換部は、OFDM方式により、信号の重ね合わせを行うことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  5. 前記アンテナは複数の送信アンテナを有し、
    前記ユニタリー変換部は、MIMO方式により、信号の重ね合わせを行うことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  6. 前記ユニタリー変換部は、OFDM方式により、信号の重ね合わせを行うことを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。
  7. 前記ピーク抑圧信号生成部は、前記歪み信号を前記ウェイトに応じてピーク抑圧信号に変換することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  8. 前記チャネル品質情報は、CSI又はMCSであることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置
  9. 前記ウェイト算出部は、チャネル品質の良くない送信信号に対して大きなウェイトを算出することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  10. 前記ウェイト算出部は、チャネル品質の良い送信信号に対して小さなウェイトを算出することを特徴とする請求項9記載の無線通信装置。
  11. 前記ウェイト算出部は、チャネル品質の良い送信信号に対してウェイトを算出しないことを特徴とする請求項9記載の無線通信装置。
  12. 前記ウェイト算出部は、各送信信号におけるノイズ成分よりも歪み成分が小さくなるようにウェイトを算出することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  13. 送信信号を変換し、
    前記変換された送信信号のうち信号振幅が所定の値より大きい送信信号を検出し、
    検出した送信信号の信号振幅を所定の値以下にする歪み成分を生成し、
    受信信号からチャネル品質情報を取得し、
    前記チャネル品質情報に基づいて、送信信号に加算するピーク抑圧信号のウェイトを算出し、
    前記ウェイト及び歪み成分とに基づいてピーク抑圧信号を生成し、
    前記送信信号に前記ピーク抑圧信号を加算し、
    前記ピーク抑圧信号を加算された送信信号を変換した信号をアンテナに出力することを特徴とする無線通信方法。
  14. 前記変換部は、ユニタリー変換を行うことを特徴とする請求項13記載の無線通信方法。
  15. 前記送信信号は、周波数軸上に並べた複数の送信信号であり、
    前記変換された送信信号は、時間軸上の複数の送信信号であることを請求項14記載の無線通信方法。
  16. 前記チャネル品質情報は、CSI又はMCSであることを特徴とする請求項13記載の無線通信方法
  17. チャネル品質の良くない送信信号に対して大きなウェイトを算出することを特徴とする請求項13記載の無線通信方法。
  18. 各送信信号におけるノイズ成分よりも歪み成分が小さくなるようにウェイトを算出することを特徴とする請求項13記載の無線通信方法。
  19. 周波数軸上に並べた複数の信号をユニタリー変換して時間軸上の複数の信号とし、
    前記時間軸上の複数の信号のうち信号振幅が所定の値より大きい信号を検出し、
    検出した信号の信号振幅を所定の値以下にする歪み成分を生成し、
    予め取得されたチャネル品質情報に基づいて、前記複数の信号に加算するピーク抑圧信号のウェイトを生成し、
    前記ウェイトに応じて歪み成分を変換してピーク抑圧信号を生成し、
    前記周波数軸上に並べた複数の信号に前記ピーク抑圧信号を加算することを特徴とするピーク抑圧方法。
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