JP4867205B2 - ストリングス - Google Patents
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Description
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものであり、テニス、スカッシュ、バドミントン用途に好適なストリングスであって、 単位断面積あたりの強力が高いため細ゲージ化が可能なばかりか、ラケットに高張力で張設することが可能なストリングスの提供を目的とするものである。
少なくとも芯糸とこの芯糸の周囲に配した側糸とが樹脂コーティングされてなること、
芯糸を少なくとも2本以上合糸してなること
が、いずれも好ましい条件として挙げられる。
試料1gを98%硫酸100mlに溶解し、オストワルド粘度計で25℃で測定した。施行回数2回の平均値を用いた。
JIS L1090により測定した。
JIS L1090に準じて測定した繊度を、構成する単繊維数で割り返した値を採用した。
JIS L1013の方法で測定した。オリエンテック社製テンシロン引張り試験機を用い、試長250mm、引張速度300mm/minの条件で測定した。各サンプルについて測定を5回行い、その平均値を求めた。
サンプルを無張力にて温度20℃、湿度65%大気中に24時間放置したのち、0.1g/dの荷重下で測長した際の長さをL1とする。測長したサンプルを沸騰水中で30分間処理し、無張力で温度20℃、湿度65%大気中に4時間放置したのち0.1g/dの荷重下で測長した際の長さをL2とし、下記式にしたがって求めた。
沸水収縮率=(L1−L2)/L1×100
なお、試行回数2回の平均値を採用した。
密度から求めた結晶化度、複屈折、及び結晶配向度を用い、下記R.S.Stein et al,J.Polymer Sci.,21,381,(1956)の式から求めた。
Δ=XfcΔ0c+(1−X)faΔ0a
ここで、Δ=複屈折、X:結晶化度、fc:結晶配向度、fa:非晶分子配向度、Δ0c:結晶部の固有複屈折、Δ0a:非晶部の固有複屈折、(Δ0c=Δ0a=0.73)
日本工学工業(株)製POH型偏光顕微鏡を用いて、ベレックコンペンセータ法により測定した。なお値は試行回数5回の平均値を採用した。
理学電気(株)製X線発生装置(4036A2型)を用い、CuKα(Niフィルターを使用)を線源として測定した(出力35KV、15mA、スリット2mmφ)。2Θ=20.6°付近に観察される(100)面を円周方向にスキャンして得られた強度分布の半値幅H°から次式を用いて求めた。
fc=(180°−H°)/180°
軽液にトルエン、重液に四塩化炭素を用いた密度勾配管法によって25℃で測定した。試行回数5回の平均値を採用した。
紡糸連続延伸を行ったときの断糸、毛羽の発生状況から下記の3段階で評価した。
○:良好で長時間の安定製糸が可能。毛羽発生率が1個/万m未満、
△:不安定。毛羽発生率が1個/万m以上、
×:糸切れが多発し、長時間の製糸が困難。
レーザードップラー速度計(TSI社製 LS−50M)を用いて、2FR上から1DRまでの糸速度を測定し、速度が急激に1DR表面速度近くまで上昇する点をドローポイントとした。
LAWSON−HEMPHILL社製EIB−Eを用い、非接触光学式測定を行った。測定は、CCDカメラ部での張力が0.04±0.01cN/dtexとなるように装置のヒステリシスブレーキロールおよび給糸部の皿テンサーを調整し、速度100m/分にて実施した。測定は1m当たりの交絡数を連続して100m測定、すなわち、N=100の交絡数測定結果から、その平均値を交絡数とした。
連続生産を行った際の状況から下記の2段階で評価した。
○:長時間の安定生産が可能、
×:マルチフィラメントのループ及び毛羽が表面に露出する等により、不合格品率が高い。
オリエンテック社製テンシロン引張り試験機を用い、試長250mm、引張速度300mm/minの条件で測定した。各サンプルについて測定を5回行い、その平均値を求めた。
(ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの製造方法)
相対粘度3.9の、ポリヘキサメチレンアジパミドポリマを、エクストルーダー型紡糸機を用いて280℃で溶融紡糸した。溶融ポリマはギヤポンプにて繊度が1050dtexとなるように計量した後、紡糸パック中で20μの金属不織布フィルターで濾過し、孔径0.3φで210ホールの口金から紡出した。口金面より3cm下には15cmの加熱筒および15cmの断熱筒を取り付け、筒内雰囲気温度が250℃となるように加熱した。ここで筒内雰囲気温度とは、加熱筒長の中央部で、内壁から1cm離れた部分の空気層温度である。
相対粘度3.5のポリヘキサメチレンアジパミドポリマをエクストルーダー型紡糸機により280℃で溶融紡糸した。溶融ポリマはギヤポンプにて計量し、吐出孔径は0.25mmの口金から溶融押出した紡出糸条を直ちに75℃の冷却温水浴中に導いた。冷却後の未延伸糸条を40m/分で引き取った後、一旦巻き取ることなくローラ間で5.5倍にスチーム延伸を行い、平均線径60μmのポリヘキサメチレンアジパミドモノフィラメントを紡糸速度200m/分で巻き取った。得られたモノフィラメントの直線強力は2.3Nであった。
前述のポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントを、2本合糸しながら200T/mで撚りを施した芯糸に、前述のポリヘキサメチレンアジパミドモノフィラメントを、側糸として16本螺旋状に巻きつけるワインディング加工を施しつつ、フェノール水溶液接着剤で固定した後に、ポリカプラミド樹脂を溶融ディップ法にて被覆し、直径0.7mmのストリングスを得た。得られたストリングスの物性を評価して表1に示した。
ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの紡糸時に繊度が525dtexとなるように吐出量を調整したこと、及び、総延伸倍率を6.8倍にしたこと以外は、実施例1と同様に行った。RR速度を固定し、各延伸工程における延伸比率は実施例1と同一である。
ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの紡糸時に紡糸時に140ホールの口金を用い、繊度が2100dtexとなるように吐出量を調整したこと、及び、総延伸倍率を5.7倍にしたこと以外は、実施例1と同様に行った。RR速度を固定し、各延伸工程における延伸比率は実施例1と同一である。
ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの紡糸時に、交絡付与装置内で走行糸条に対し略直角方向に1kg/cm2 の高圧空気を噴射したこと以外は、実施例1と同様に行った。
ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの紡糸時に、交絡付与装置内で走行糸条に対し略直角方向に3.5kg/cm2 の高圧空気を噴射したこと以外は、実施例1と同様に行った。
ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの紡糸時に総延伸倍率を5.1倍にしたこと以外は、実施例1と同様に行った。RR速度を固定し、各延伸工程における延伸比率は実施例1と同一である。
ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの紡糸時に、交絡付与装置内で走行糸条に対し略直角方向に0.2kg/cm2 の高圧空気を噴射したこと以外は、実施例1と同様に行った。
ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの紡糸時に、交絡付与装置内で走行糸条に対し略直角方向に5kg/cm2 の高圧空気を噴射したこと以外は、実施例1と同様に行った。
ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの紡糸時に紡糸時に84ホールの口金を用い、繊度が2100dtexとなるように吐出量を調整したこと以外は、実施例1と同様に行った。
ポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントの紡糸時に総延伸倍率を7.3倍にしたこと以外は、実施例1と同様に行った。RR速度を固定し、各延伸工程における延伸比率は実施例1と同一である。この場合には断糸の傾向が強く、マルチフィラメントが製造不可能となった。
Claims (3)
- 95モル%以上がヘキサメチレンアジパミド単位からなり、強度が9〜12cN/dtex、破断伸度が16〜24%、単糸繊度が1〜20dtex、交絡数(CN値)が5〜40、非晶分子配向度(fa)が0.72〜0.9であるポリヘキサメチレンアジパミドマルチフィラメントを芯糸の少なくとも一部に配し、該芯糸が接着剤で含浸されていないことを特徴とするストリングス。
- 少なくとも芯糸とこの芯糸の周囲に配した側糸とが樹脂コーティングされてなる請求項2に記載のストリングス。
- 芯糸を少なくとも2本以上合糸してなる請求項1または2に記載のストリングス。
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