JP4865761B2 - サスペンションサポート - Google Patents

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本発明は、自動車などの車両のサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドを、車体に対して弾性的に結合するためのサスペンションサポートに関するものである。
従来、自動車のサスペンション機構においては、車輪側から車体側への振動の伝達を抑制するために、ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が挿通固定される内側部材と、該内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられる外側部材と、これら内側部材と外側部材との間に介在する環状の弾性部材とを備えてなるサスペンションサポートが用いられている(下記特許文献1参照)。
上記弾性部材としては、一般にゴム材料が用いられているが、近年、発泡ウレタンなどの発泡樹脂材料の採用が試みられている(下記特許文献2参照)。発泡ウレタンは、その材料特性上、ゴム材料に比べて、動倍率を抑えながら減衰性能を大きくすることができるが、加水分解等の使用環境の影響を受けやすく、またコストも高いことから、自動車に採用するに当たっては問題となることがある。そのため、材料特性によることなく、形状を工夫することで、発泡ウレタン並みの低動倍率高減衰特性を得ることが望ましい。
特開2003−278822号公報 特開2003−184937号公報
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、動倍率を抑えながら減衰性能を向上することができるサスペンションサポートを提供することを目的とする。
本発明に係るサスペンションサポートは、ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が挿通固定される内側部材と、前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられる外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に介在する環状の弾性部材とを備えてなり、前記内側部材が、前記ピストンロッドの軸直角方向外方側に張り出すフランジ部を備え、前記外側部材が、前記弾性部材を内包する筒部と、前記筒部の軸方向の両端部において軸直角方向で内向きに形成されて前記弾性部材を軸方向にて挟圧する上側壁部及び下側壁部とを備え、前記弾性部材が、前記フランジ部の上面と前記上側壁部の下面との間で挟圧保持される上側弾性部と、前記フランジ部の下面と前記下側壁部の上面との間で挟圧保持される下側弾性部とを備え、前記上側弾性部と前記下側弾性部の少なくとも一方の弾性部の内部に空気室が設けられ、前記空気室は、前記フランジ部に設けられた軸方向に突出する縦壁により軸直角方向内方側の内側空気室部分と軸直角方向外方側の外側空気室部分とに区画して設けられるとともに、前記縦壁の軸方向外方側の連結空気室部分により前記内側空気室部分と前記外側空気室部分とが連結して設けられ、前記内側空気室部分と前記外側空気室部分のいずれか一方が絞り通路により外気に連通して設けられたものである。
上記構成によれば、外側部材に対する内側部材の軸方向での相対変位時(上下方向変位時)に、上側弾性部と下側弾性部の少なくとも一方の弾性部に設けられた空気室が拡縮することにより、絞り通路を介して空気が出入りする。この空気の出入りによる位相遅れによって減衰性能を高めることができるので、動倍率を抑えながら減衰性能を向上することができる。
また、該空気室を、フランジ部に設けた縦壁により連結空気室部分を介して互いに連結された内側空気室部分と外側空気室部分とに区画した上で、内側空気室部分と外側空気室部分のいずれか一方を絞り通路を介して外気と連通して設けたので、上下方向変位だけでなく、車両左右方向などの水平方向変位に対しても高減衰性能を持たせることができる。
上記構成においては、前記空気室が前記上側弾性部と前記下側弾性部にそれぞれ独立して設けられていることが好ましい。このように空気室を上側弾性部と下側弾性部の双方に設けることにより、減衰性能を更に高めることができる。この場合に、上側弾性部と下側弾性部の両空気室がつながっていると、一方の空気室が圧縮されたときに他方の空気室に空気が逃げてしまい、絞り通路における空気の出入り量を確保することが難しくなるが、上下の空気室が非連通状態に独立して設けられていることで、それぞれの減衰性能を発揮させることができる。
上記構成においては、前記空気室が、前記上側弾性部と前記下側弾性部の少なくとも一方の弾性部において、前記弾性部材の周方向に複数個独立して設けられ、該複数個の空気室の各室について外気に連通させるための前記絞り通路が設けられていることが好ましい。このように空気室を周方向に分離独立して設けることにより、各空気室にて減衰性能を発揮させることができ、例えば、外側部材に対して内側部材がこじれた方向に変位した場合においても、周方向の一部の空気室の拡縮による絞り通路での空気の出入りによって減衰性能を発揮することができる。
上記構成においては、前記空気室が、前記上側弾性部と前記下側弾性部の少なくとも一方の弾性部における前記フランジ部との当接面に凹設された凹部と、前記フランジ部との間で形成され、前記縦壁が、前記凹部内に入り込むよう前記フランジ部の上面又は下面に突設され、前記絞り通路が、前記少なくとも一方の弾性部における前記フランジ部との当接面において前記凹部から軸直角方向内方に延びる凹溝と、前記フランジ部との間で形成されてもよい。この場合、内側空気室部分と外側空気室部分を備える上記空気室と絞り流路を形成しやすく、製造コストを抑えることができる。
上記のように、本発明のサスペンションサポートであると、上下方向変位だけでなく水平方向変位に対しても、動倍率を抑えながら減衰性能を向上することができ、車両上、乗り心地性と操縦安定性を向上することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るサスペンションサポートについて図1〜5に基づいて説明する。このサスペンションサポート10は、自動車のストラットマウントであり、ショックアブソーバのピストンロッド1の上端部1Aが挿通固定される金属製の内側部材12と、その外周を取り囲み車体パネル2に取り付けられる金属製の外側部材14と、これら内側部材12と外側部材14との間に介在して内側部材12を外側部材14に対して防振的に支持する環状の弾性部材16とを備えてなる。サスペンションサポート10は、ピストンロッド1の軸方向Xを上下方向として設けられている。
内側部材12は、ピストンロッド1の上端部1Aが下方から差し入れられる円筒状の内筒部18と、内筒部18の上端部においてピストンロッド1の軸直角方向外方側Y1に張り出すリング板状のフランジ部20とからなる。
外側部材14は、弾性部材16を内包するとともに内側部材12を同芯状に取り囲む筒部22と、該筒部22の軸方向Xの両端部において軸直角方向Yで内向きY2に形成されて弾性部材16を軸方向Xにて挟圧する上側壁部24及び下側壁部26とを備えてなり、弾性部材16を内部に収容する容器状に形成されている。上側壁部24と下側壁部26はともに、リング板状をなしており、中央部に円形の開口部28,30を備える。
外側部材14は、この例では、上方に開口する椀状の第1外側部材32と、その上面開口を覆う平板状の第2外側部材34とからなり、第1外側部材32で筒部22と下側壁部26が形成され、第2外側部材34で上側壁部24が形成されている。
詳細には、図5に示すように、第1外側部材32は、上方X1ほどわずかに径大に形成された逆テーパ状の筒部22と、その下端部において内向きY2のフランジ状に延設された下側壁部26と、筒部22の上端において外方側Y1に延設された下側フランジ36とからなり、下側壁部26の下面側に不図示のバウンドストッパを保持するための保持部38が設けられている。第2外側部材34は、段差を介してやや***した中央側の上側壁部24と、外周側の上側フランジ40とからなる。そして、車体パネル2の下面に対して、上側フランジ40と下側フランジ36とを重ね合わせてボルト3及びナット4で締結することにより、外側部材14は車体パネル2に固定されるように構成されている。
弾性部材16は、この例ではゴム弾性体からなり、図5に示すように、内側部材12のフランジ部20の上面20A、下面20Bおよび外周面20Cを覆うように、内向きY2に開かれた断面コの字状に形成されている。弾性部材16は、フランジ部20の上面20Aと上側壁部24の下面24Aとの間で軸方向Xに挟圧保持される環状の上側弾性部42と、フランジ部20の下面20Bと下側壁部26の上面26Aとの間で軸方向Xに挟圧保持される環状の下側弾性部44とからなり、図3に示すように、これらがゴム材料のモールド成形により別々に加硫成形されている。なお、フランジ部20の外周面20Cと筒部22との間には、弾性部材16の縦弾性部46が周方向の全体にわたって介設されている。該縦弾性部46は、上側弾性部42と下側弾性部44から一体に延設された環状凸部48,50同士を突き合わせることにより形成されている。
上側弾性部42には、その内部に第1空気室52が設けられ、該第1空気室52は第1絞り通路54を介して外気に連通して設けられている。また、下側弾性部44には、その内部に第2空気室56が設けられ、該第2空気室56は第2絞り通路58を介して外気に連通して設けられている。これら第1及び第2絞り通路54,58は、第1及び第2空気室52,56が拡縮したときに、空気が該拡縮に対して位相遅れをもって出入りするように、断面積が小さく設定された流動抵抗のある通路である。絞り通路54,58の断面積(S)は、特に限定されないが、空気室52,56の体積(V)に対して、S/V=0.01以下であることが好ましく、より好ましくはS/V=0.01〜0.001の範囲内で設定される。
第1空気室52と第2空気室56は、それぞれ独立して、即ち非連通状態に設けられている。また、図4に示すように、第1空気室52と第2空気室56は、弾性部材16の周方向Cにおいて、それぞれ、複数個が互いに独立して(即ち、非連通状態に)設けられている。この例では、第1空気室52と第2空気室56は、それぞれ6個が周方向Cに均等な間隔で配置されており、しかも上下の空気室52,56が周方向Cにおいて互いに重なる位置に設けられている。そして、これら各空気室52,56のそれぞれについて、外気に連通させるための上記絞り通路54,58が設けられている。
図2に拡大して示すように、第1空気室52は、フランジ部20の上面20Aに設けられた上方X1に突出する縦壁70により軸直角方向内方側Y2の内側空気室部分52Aと軸直角方向外方側Y1の外側空気室部分52Bとに区画して設けられるとともに、縦壁70の軸方向外方側(上方X1)に確保された連結空気室部分52Cにより内側空気室部分52Aと外側空気室部分52Bとが連結して設けられている。これにより、第1空気室52は、縦壁70を受け入れるように下向きに開かれた断面コの字状に形成されている。内側空気室部分52Aの軸直角方向Yでの寸法と外側空気室部分52Bの軸直角方向Yでの寸法は略同等に設定され、またこれらの寸法は連結空気室部分52Cの軸方向Xでの寸法と略同等に設定されている。縦壁70は、フランジ部20の全周にわたって設けられており、そのため、第1空気室52が設けられていない周方向部分では、縦壁70が嵌合する嵌合溝71(図3参照)が設けられている。そして、該第1空気室52は、内側空気室部分52Aにおいて第1絞り通路54により外気に連通して設けられている。
第2空気室56についても同様に構成されており、すなわち、第2空気室56は、フランジ部20の下面20Bに設けられた下方X2に突出する縦壁72により軸直角方向内方側Y2の内側空気室部分56Aと軸直角方向外方側Y1の外側空気室部分56Bとに区画して設けられるとともに、縦壁72の軸方向外方側(下方X2)に確保された連結空気室部分56Cにより内側空気室部分56Aと外側空気室部分56Bとが連結して設けられている。これにより、第2空気室56は、縦壁72を受け入れるように上向きに開かれた断面コの字状に形成されている。内側空気室部分56Aの軸直角方向Yでの寸法と外側空気室部分56Bの軸直角方向Yでの寸法は略同等に設定され、またこれらの寸法は連結空気室部分56Cの軸方向Xでの寸法と略同等に設定されている。縦壁72は、フランジ部20の全周にわたって設けられており、そのため、第2空気室56が設けられていない周方向部分では、縦壁70が嵌合する嵌合溝73(図3参照)が設けられている。そして、該第2空気室56は、内側空気室部分56Aにおいて第2絞り通路58により外気に連通して設けられている。
これらの第1空気室52及び第2空気室56は次のようにして形成されている。すなわち、第1空気室52は、上側弾性部42におけるフランジ部20と上側壁部24によって挟み込まれる部分に設けられており、この例では、上側弾性部42の下面42A(図3参照)において上方に凹み形成された凹部60と、フランジ部20の上面20Aとの間で形成されている。また、第2空気室56は、下側弾性部44におけるフランジ部20と下側壁部26によって挟み込まれる部分に設けられており、この例では、下側弾性部44の上面44A(図3参照)において下方に凹み形成された凹部62と、フランジ部20の下面20Bとの間で形成されている。これらの凹部60,62は、周方向Cに沿って若干細長い長穴状に形成されている(図4参照)。
そして、上記縦壁70,72がこれらの凹部60,62内に入り込むように、フランジ部20の上面20A及び下面20Bに突設されており、これにより、第1空気室52及び第2空気室56にそれぞれ、上記の内側空気室部分52A,56A、外側空気室部分52B,56B、及び連結空気室部分52C,56Cが形成されている。
第1及び第2絞り通路54,58は、弾性部材16の内周側で大気と連通するように設けられており、この例では、第1絞り通路54は、上側弾性部42の下面42Aにおいて凹部60から軸直角方向内方Y2に延びる細長い凹溝64と、フランジ部20の上面20Aとの間で形成されている。また、第2絞り通路58は、下側弾性部44の上面44Aにおいて凹部62から軸直角方向内方Y2に延びる細長い凹溝66と、フランジ部20の下面20Bとの間で形成されている。
サスペンションサポート10を組み立てる際には、上側弾性部42と下側弾性部44をそれぞれ加硫成形した後、図3に示すように、内側部材12の上下両側からこれら弾性部42,44を組み付ける。その際、内側部材12と上下の弾性部42,44との界面を接着剤を用いて接着固定することで、絞り通路54,58以外の箇所から空気が漏れないようにする。次いで、このようにして弾性部材16を後接着した内側部材12を、図5に示すように、第1外側部材32の下側壁部26上に載せて、その上から第2外側部材34を被せ、ピストンロッド1の上端部1Aをナット5を用いて内側部材12に挿通固定し、また、第1外側部材32と第2外側部材34の両フランジ36,40を車体パネル2の下面に重ねてボルト3及びナット4を用いて締結固定する。これにより、上側弾性部42と下側弾性部44からなる弾性部材16は、外側部材14により軸方向Xにおいて圧縮された状態に保持される。
以上よりなるサスペンションサポート10であると、ピストンロッド1からの入力により、内側部材12が上方X1に変位すると、上側弾性部42に設けた第1空気室52が圧縮され、第1絞り通路54を介して第1空気室52内の空気が外部に流出する。この状態から内側部材12が下方X2に変位すると、今度は下側弾性部44に設けた第2空気室56が圧縮され、第2絞り通路58を介して第2空気室56内の空気が外部に流出するとともに、上側弾性部42では第1空気室52が拡張することで、第1絞り通路54を介して第1空気室52内に空気が流れ込む。次いで、内側部材12が上方X1に変位すると、第1空気室52が圧縮されるとともに、下側弾性部44の第2空気室56が拡張することで、第2絞り通路58を介して第2空気室56内に空気が流れ込む。このようにして内側部材12の上下変位時に、上側弾性部42と下側弾性部44に設けた第1及び第2空気室52,56が拡縮することにより、第1及び第2絞り通路54,58を介して空気が出入りする。その際、絞り通路54,58の流動抵抗により、上記空気の出入りに、入力振動に対する位相遅れが生じ、該位相遅れによって減衰効果が発揮される。そのため、ゴム弾性体からなる弾性部材16でありながら、連続気泡構造を持つ発泡ウレタン並みの低動倍率高減衰性能を得ることができ、乗り心地性と操縦安定性を向上することができる。
本実施形態によれば、また、上側弾性部42と下側弾性部44の双方に空気室52,56をそれぞれ独立して設けたことにより、減衰性能を更に高めることができる。すなわち、仮に上側の第1空気室52と下側の第2空気室56がつながっていると、一方の空気室が圧縮されたときに他方の空気室に空気が逃げてしまい、絞り通路54,58における空気の出入り量を確保することが難しくなるが、上下の空気室52,56を独立して設けたことにより、それぞれの減衰性能を発揮させることができる。
また、空気室52,56を周方向Cに複数個独立して設けたことにより、各空気室にて減衰性能を発揮させることができ、例えば、外側部材14に対して内側部材12がこじれた方向に変位した場合においても、こじり変位によって圧縮される周方向部分の空気室において、その拡縮による絞り通路54,58での空気の出入りにより減衰性能を発揮することができる。すなわち、仮に空気室52,56が周方向Cにおいて全周にわたって連続して設けられていると、こじり変位により周方向Cの一部で空気室が圧縮されたときに、この部分の空気が周方向Cの両側に逃げてしまい、絞り通路54,58における空気の出入り量を確保することが難しくなるが、周方向Cに分離独立して設けることで、このような問題を解決することができる。
また、空気室52,56を、上記内側空気室部分52A,56A、外側空気室部分52B,56B及び連結空気室部分52C,56Cとで構成した上で、内側空気室部分52A,56Aにおいて絞り通路54,58を介して外気に連通させたことにより、車両左右方向などの水平方向(図1におけるY方向)での変位時に、外側空気室部分52B,56Bが拡縮することで、絞り通路54,58を介して空気を出入りさせることができる。そのため、上下方向での変位だけでなく、水平方向での変位に対しても高減衰性能を発揮することができる。
また、本実施形態によれば、空気室52,56と絞り通路54,58が、上側弾性部42と下側弾性部44におけるフランジ部20との当接面20A,20Bに凹み形成することで設けられているので、モールド成形しやすく、製造コストを抑えることができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、上側弾性部42と下側弾性部44の双方に空気室52,56を設けたが、いずれか一方のみに設けてもよい。また、弾性部材16の周方向Cにおける空気室52,56の配設個数は上記に限定されず、種々の個数に設定可能であり、上側の第1空気室52と下側の第2空気室56の個数を異ならせてもよい。
また、絞り通路54,58は、弾性部材16の内周側で大気と連通する場合には限定されず、外側空気室部分52B,56Bから軸直角方向外方側Y1に絞り通路54,58を貫通形成することで、弾性部材16の外周面から外気に連通するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、弾性部材16をゴム弾性体で形成したが、発泡ウレタン(ポリウレタン)成形体や、発泡エチレンビニルアクリレート成形体などの発泡樹脂成形体で形成してもよい。特に、発泡ウレタン成形体からなる弾性部材16において、上記空気室52,56を設けた場合、材料自体の高減衰性能に加えて、空気室による形状面からの更なる高減衰性能を発揮することができる。
実施形態に係るサスペンションサポートの断面図(図4のI−I線に相当する断面) 該サスペンションサポートの要部拡大断面図 該サスペンションサポートの内側部材と弾性部材の分解断面図 該内側部材と弾性部材の組立体の平面図 該サスペンションサポートの分解断面図
符号の説明
1…ショックアブソーバのピストンロッド、1A…上端部
2…車体パネル
10…サスペンションサポート
12…内側部材
14…外側部材
16…弾性部材
20…フランジ部、20A…上面、20B…下面
24…上側壁部、24A…下面
26…下側壁部、26A…上面
42…上側弾性部、42A…下面(フランジ部との当接面)
44…下側弾性部、44A…上面(フランジ部との当接面)
52…第1空気室、52A…内側空気室部分、52B…外側空気室部分、52C…連結空気室部分
54…第1絞り通路
56…第2空気室、56A…内側空気室部分、56B…外側空気室部分、56C…連結空気室部分
58…第2絞り通路
60,62…凹部
64,66…凹溝
70,72…縦壁
C…周方向
X…軸方向、X1…上方、X2…下方
Y…軸直角方向、Y1…外方側、Y2…内方側

Claims (5)

  1. ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が挿通固定される内側部材と、前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられる外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に介在する環状の弾性部材とを備えてなり、
    前記内側部材が、前記ピストンロッドの軸直角方向外方側に張り出すフランジ部を備え、
    前記外側部材が、前記弾性部材を内包する筒部と、前記筒部の軸方向の両端部において軸直角方向で内向きに形成されて前記弾性部材を軸方向にて挟圧する上側壁部及び下側壁部とを備え、
    前記弾性部材が、前記フランジ部の上面と前記上側壁部の下面との間で挟圧保持される上側弾性部と、前記フランジ部の下面と前記下側壁部の上面との間で挟圧保持される下側弾性部とを備え、
    前記上側弾性部と前記下側弾性部の少なくとも一方の弾性部の内部に空気室が設けられ、前記空気室は、前記フランジ部に設けられた軸方向に突出する縦壁により軸直角方向内方側の内側空気室部分と軸直角方向外方側の外側空気室部分とに区画して設けられるとともに、前記縦壁の軸方向外方側の連結空気室部分により前記内側空気室部分と前記外側空気室部分とが連結して設けられ、前記内側空気室部分と前記外側空気室部分のいずれか一方が絞り通路により外気に連通して設けられた、
    ことを特徴とするサスペンションサポート。
  2. 前記空気室が前記上側弾性部と前記下側弾性部にそれぞれ独立して設けられた、
    請求項1記載のサスペンションサポート。
  3. 前記空気室が、前記上側弾性部と前記下側弾性部の少なくとも一方の弾性部において、前記弾性部材の周方向に複数個独立して設けられ、該複数個の空気室の各室について外気に連通させるための前記絞り通路が設けられた、
    請求項1又は2記載のサスペンションサポート。
  4. 前記空気室が、前記上側弾性部と前記下側弾性部の少なくとも一方の弾性部における前記フランジ部との当接面に凹設された凹部と、前記フランジ部との間で形成され、
    前記縦壁が、前記凹部内に入り込むよう前記フランジ部の上面又は下面に突設され、
    前記絞り通路が、前記少なくとも一方の弾性部における前記フランジ部との当接面において前記凹部から軸直角方向内方に延びる凹溝と、前記フランジ部との間で形成された、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のサスペンションサポート。
  5. 前記弾性部材がゴム弾性体からなる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のサスペンションサポート。
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