JP4858993B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動回路が発生させた高周波電圧を互いに逆位相に昇圧する正相変圧器及び逆相変圧器を備え、正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に放電灯を接続して点灯させ、放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、駆動回路が放電灯に流す電流を一定に制御する放電灯点灯装置に関するものである。
放電灯には、冷陰極管及び熱陰極管等が有り、特に冷陰極管は、近時、液晶表示装置のバックライトに採用され、そのサイズに応じて様々な使用方法が実用化されている。
図16は、従来の放電灯点灯装置の一例である他励式冷陰極管点灯装置の構成例を示すブロック図である。尚、以下の説明においては、他励二次共振式のインバータを例示しているが、自励式であっても良い。
この冷陰極管点灯装置は、インバータを含む駆動制御回路10が、30k〜80kHz程度の高周波電圧を発生させ、正相高圧トランス(正相変圧器)TX3及び逆相高圧トランス(逆相変圧器)TX4が、駆動制御回路10が発生させた高周波電圧を互いに逆位相に昇圧する。
正相高圧トランスTX3の二次巻線の低圧側端子は、抵抗R65を通じて接地され、逆相高圧トランスTX4の二次巻線の低圧側端子は接地されており、両トランスTX3,TX4の各二次巻線には、コンデンサC2,C3がそれぞれ並列接続されている。
冷陰極管1は、両トランスTX3,TX4の各二次巻線の各高圧側端子に接続され、両トランスTX3,TX4がそれぞれ昇圧した高周波電圧が逆位相に印加されて点灯する。
整流回路31が、抵抗R65の両端電圧(正相高圧トランスTX3の二次巻線の低圧側端子電圧)を整流して、冷陰極管1に流れる電流値として検出し、その電流値を駆動制御回路10にフィードバックさせる。駆動制御回路10は、与えられた電流値に基づき、冷陰極管1に流す電流が所定値になるようにフィードバック制御する。
図17は、図16に示す冷陰極管点灯装置の冷陰極管1を抵抗及び容量(コンデンサ)で例示した等価回路を示す回路図である。但し、ここでは、冷陰極管1は液晶表示装置で多用されるU字管であり、上述したブロック図から整流回路31を省略してある。
正相高圧トランスTX3及び逆相高圧トランスTX4は、駆動制御回路10からの高周波電源を互いに逆位相で昇圧しており、管電流は、正相高圧トランスTX3の二次巻線から抵抗R1〜R14を通じて、逆相高圧トランスTX4の二次巻線を経由して接地側に流れ、抵抗R65を通じてトランスTX3に戻る。コンデンサC10,C11,C12,・・・C22は、冷陰極管1及びその支持構造物(図示せず)間の浮遊容量を模式的に示したものであり、抵抗R1−R2,R2−R3,R3−R4,・・・R13−R14の各接続節点と接地端子との間にそれぞれ接続されている。
この状態では、正相高圧トランスTX3及び逆相高圧トランスTX4の出力電圧は等しく、コンデンサC2,C3に流れる電流も等しい。また、U字管を構成する一方の直管部の抵抗に相当する抵抗R1〜R7の各降圧分と、他方の直管部の抵抗に相当する抵抗R14〜R8の各降圧分も等しい。故に、一方の直管部の浮遊容量に相当するコンデンサC10〜C15に流れる電流と、他方の直管部の浮遊容量に相当するコンデンサC22〜C17に流れる電流は等しい。
従って、正相高圧トランスTX3につながる全ての抵抗及びコンデンサに流れる電流、逆相高圧トランスTX4につながる全ての抵抗及びコンデンサに流れる電流、並びに抵抗R65に流れる電流は、全て平衡状態になっている。
図18は、図17の等価回路における抵抗R65に流れる電流の波形を示す波形図であり、実線Aは、上述した平衡状態の場合の電流波形であり、1点鎖線Bは、意図的にコンデンサC22,C21,C20(浮遊容量の一部)を存在しないものとして、平衡状態を崩した場合の抵抗R65に流れる電流波形である。
このように浮遊容量の一部を存在しないものとした場合の変化により、抵抗R65に流れる電流が、浮遊容量の影響を受けていることが分かる。従って、図16に示す従来の回路は、浮遊容量の影響を受けると、管電流を検出する為の抵抗R65に流れる電流が変動することから、駆動制御回路10は、冷陰極管1に対して安定したフィードバック制御ができなくなる。
特許文献1には、第一発振トランス及び第二発振トランスの各二次巻線の一方の端子に冷陰極管の両電極を接続し、各二次巻線の一方の端子から互いに逆位相の発振電圧を印加し、第二発振トランスの二次巻線の他方の端子が、管電流検出用抵抗を介して接地されている冷陰極管点灯装置が開示されている。この場合、管電流は、第二発振トランスの2次巻線の接地側から測定される。
特許文献2には、圧電トランスの出力を冷陰極放電灯の両端電極に接続し、圧電トランス及び冷陰極放電灯間のライン上にカレントトランスを設けて管電流を検出し、検出された管電流は管電流検出処理部の入力端の差動増幅器に入力される圧電トランス駆動回路が開示されている。この場合、管電流は、圧電トランスの高電圧下において測定される。
特許文献3には、2個のトランスが2個のランプに対応するように、駆動部と2個のランプとの間に接続され、駆動部からの駆動信号がトランスを通してランプに供給され、2個のトランスの2次側が互いに接続された液晶表示装置のバックライト駆動装置が開示されている。2個のランプは抵抗を通じて直列接続されており、その抵抗の両端電圧を整流した電圧により、2個のランプの管電流を検出してフィードバック制御している。この場合、管電流は、トランスの2次巻線の高圧側で測定されている。
特許文献4には、2つの出力電極から互いに逆位相の交流電圧を出力する1入力2出力型の圧電トランスと、2つの出力電極間に直列接続された2つの冷陰極管の間に挿入された電流検出素子と、電流検出素子の両端電圧が入力される差動増幅器とを備える冷陰極管の点灯駆動装置が開示されている。差動増幅器の出力に基づき、冷陰極管に通流する電流が一定になるように、圧電トランスの駆動周波数を制御する。この場合、管電流は、圧電トランスの高電圧下で測定される。
特許文献5には、逆位相駆動される放電灯の管電流を、正相高圧トランス及び逆相高圧トランスの各二次巻線の各低圧側端子及び接地端子間に接続された各抵抗の両端電圧の何れか高い方により検出し、放電灯の目標輝度に対応した電流値となるようデジタルフィルタを用いてフィードバック制御し、放電灯をバースト調光で点灯する放電灯駆動装置が開示されている。この場合、管電流は、正相高圧トランス及び逆相高圧トランスの各2次巻線の接地側から測定される。
特許文献6には、インバータから出力される駆動パルスを、正相高圧トランス及び逆相高圧トランスにより昇圧し、各二次巻線の各冷陰極管の管電流を均一化する為の各バラスト素子を介して互いに逆相に複数の冷陰極管の各両側の入力端に印加して点灯させる冷陰極管点灯装置が開示されている。検出したバラスト素子に流れる各電流を加算し、その加算値に基づき管電流を求め、管電流が一定になるように、インバータの駆動パルスのデューティを設定する。この場合、管電流は、正相高圧トランス及び逆相高圧トランスの各2次巻線の高圧側で測定される。
実開平06−19299号公報 特開2003−249393号公報 特開2004−54294号公報 特開2004−241266号公報 特開2006−294328号公報 特開2007−59155号公報
逆位相点灯する冷陰極管点灯装置では、管電流を検出する方法として、高圧トランスの2次巻線の高圧側か接地側から測定する方法が考えられ、上述した特許文献では、特許文献3,6に記載されたものが、2次巻線の高圧側から測定し、特許文献1,5に記載されたものが、2次巻線の接地側から測定している。2次巻線の高圧側から測定するには、絶縁トランスを介さなければならず、部品コストが上昇する。また、検出することができても、冷陰極管及びその支持構造物間に生じる浮遊容量の影響を排除することができず、管電流を正確に検出できないので、フィードバックにより管電流を一定に制御できないという問題がある。
特許文献2,4に記載されたものは、圧電トランスを使用して、本願発明のような巻線は使用していないが、管電流は、圧電トランスの高電圧下で測定されており、高耐圧性能及び漏れ電流対策が必要であるので実用的でなく、浮遊容量成分による電流を分ける手段がないので、正しい管電流は測定できない。また、前述したように(図16)、高圧トランスの2次巻線の接地側に電流検出用の抵抗R65を設けても、冷陰極管及び支持構造物間の浮遊容量の影響は排除できていない。
また、液晶表示装置で多用されるU字管型の冷陰極管の管電流測定では、トランスの2次電流を測定する以外に方法はなく、現在、実測されている管電流の測定値は、冷陰極管及び支持構造物間の浮遊容量の影響を受ける為に正確ではなく、フィードバックにより管電流を一定に制御できないという問題がある。この問題は、直管型の冷陰極管の管電流測定においても同様である。また、上記特許文献1〜6に開示されたものにおいても、冷陰極管及び支持構造物間の浮遊容量の影響は、排除されていないか、又は全く考慮されていない。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、第1,2発明では、放電灯及びその支持構造物間の浮遊容量の影響を受け難く、管電流を正確に検出できる放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
第3,4発明では、複数の放電灯を備え、放電灯及びその支持構造物間の浮遊容量の影響を受け難く、管電流を正確に検出できる放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る放電灯点灯装置は、駆動用の交流電圧を発生させる駆動回路と、二次巻線の低圧側端子がそれぞれ接地電位側に接続され、前記駆動回路が発生させた交流電圧を互いに逆位相に昇圧する正相変圧器及び逆相変圧器とを備え、前記正相変圧器及び前記逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に前記放電灯を接続して点灯させ、前記放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、前記駆動回路が前記放電灯に流す電流を一定に制御するように構成してある放電灯点灯装置において、
前記正相変圧器及び前記逆相変圧器の二次巻線の低圧側端子それぞれに各一方の端子が接続された第1抵抗及び第2抵抗と、接地電位側に一方の端子が接続された第3抵抗と、差動増幅器とを備え、前記第1抵抗、前記第2抵抗及び前記第3抵抗の各他方の端子が接続され、前記第1抵抗及び前記第2抵抗の各一方の端子間の電圧が前記差動増幅器に与えられ、
前記第3抵抗と前記差動増幅器が前記放電灯と接地との間に発生する浮遊容量に起因する電流を打ち消して、前記放電灯に流れる電流のみが検出されるようにしたことを特徴とする。
この放電灯点灯装置では、二次巻線の低圧側端子がそれぞれ接地電位側に接続された正相変圧器及び逆相変圧器が、駆動回路が発生させた交流電圧を互いに逆位相に昇圧する。正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に放電灯を接続して点灯させ、放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、駆動回路が放電灯に流す電流を一定に制御する。
正相変圧器及び逆相変圧器の二次巻線の低圧側端子それぞれに、第1抵抗及び第2抵抗の各一方の端子が接続され、第3抵抗の一方の端子が接地電位側に接続されている。第1抵抗、第2抵抗及び第3抵抗の各他方の端子が接続され、第1抵抗及び第2抵抗の各一方の端子間の電圧が差動増幅器に与えられる。
そして、第3抵抗と差動増幅器が放電灯と接地との間に発生する浮遊容量に起因する電流を打ち消して、放電灯に流れる電流のみが検出される。
第2発明に係る放電灯点灯装置は、駆動用の交流電圧を発生させる駆動回路と、二次巻線の低圧側端子がそれぞれ接地電位側に接続され、前記駆動回路が発生させた交流電圧を互いに逆位相に昇圧する正相変圧器及び逆相変圧器とを備え、該正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に放電灯を接続して点灯させ、該放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、前記駆動回路が放電灯に流す電流を一定に制御するように構成してある放電灯点灯装置において、前記正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の低圧側端子間に接続され、中点が前記接地電位側に接続された一次巻線と、一方の端子が前記接地電位側に接続された二次巻線とを有する変圧器を備え、該変圧器の二次巻線に流れる電流に基づき前記放電灯に流れる電流を検出するように構成してあることを特徴とする。
この放電灯点灯装置では、二次巻線の低圧側端子がそれぞれ接地電位側に接続された正相変圧器及び逆相変圧器が、駆動回路が発生させた交流電圧を互いに逆位相に昇圧する。正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に放電灯を接続して点灯させ、放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、駆動回路が放電灯に流す電流を一定に制御する。
変圧器は、一次巻線が、正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の低圧側端子間に接続されている。変圧器の一次巻線の中点は接地電位側に接続され、二次巻線の一方の端子が接地電位側に接続されている。変圧器の二次巻線に流れる電流に基づき放電灯に流れる電流を検出する。
第3発明に係る放電灯点灯装置は、駆動用の交流電圧を発生させる1又は複数の駆動回路と、二次巻線の低圧側端子がそれぞれ接地電位側に接続され、前記駆動回路が発生させた交流電圧を互いに逆位相に昇圧する複数の放電灯毎の正相変圧器及び逆相変圧器とを備え、該正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に前記放電灯を接続して点灯させ、該放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、前記駆動回路が放電灯に流す電流を一定に制御するように構成してある放電灯点灯装置において、一の放電灯の前記正相変圧器及び他の放電灯の前記逆相変圧器の二次巻線の各低圧側端子間に直列接続された第1抵抗及び第2抵抗と、該第1抵抗及び第2抵抗の接続節点並びに前記接地電位側間に接続された第3抵抗とを前記複数の放電灯毎に備え、前記第1抵抗及び第2抵抗の直列回路の何れか1つの両端電圧が与えられる差動増幅器を備え、該差動増幅器の出力に基づき放電灯の電流を検出し、前記1又は複数の駆動回路に与えるように構成してあることを特徴とする。
この放電灯点灯装置では、1又は複数の駆動回路が、駆動用の交流電圧を発生させ、複数の放電灯毎の正相変圧器及び逆相変圧器は、二次巻線の低圧側端子がそれぞれ接地電位側に接続され、駆動回路が発生させた交流電圧を互いに逆位相に昇圧する。正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に放電灯を接続して点灯させ、放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、駆動回路が放電灯に流す電流を一定に制御する。
一の放電灯の正相変圧器及び他の放電灯の逆相変圧器の二次巻線の各低圧側端子間に、第1抵抗及び第2抵抗が直列接続され、第3抵抗が、第1抵抗及び第2抵抗の接続節点並びに接地電位側間に接続されている。差動増幅器は、第1抵抗及び第2抵抗の直列回路の何れか1つの両端電圧が与えられ、差動増幅器の出力に基づき放電灯の電流を検出し、1又は複数の駆動回路に与える。
第4発明に係る放電灯点灯装置は、駆動用の交流電圧を発生させる1又は複数の駆動回路と、二次巻線の低圧側端子がそれぞれ接地電位側に接続され、前記駆動回路が発生させた交流電圧を互いに逆位相に昇圧する複数の放電灯毎の正相変圧器及び逆相変圧器とを備え、該正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に前記放電灯を接続して点灯させ、該放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、前記駆動回路が放電灯に流す電流を一定に制御するように構成してある放電灯点灯装置において、前記放電灯の任意の1対における一方の放電灯の前記正相変圧器及び他方の放電灯の逆相変圧器の各二次巻線の低圧側端子間に両端子が接続され、中点が前記接地電位側に接続された一次巻線と、一方の端子が前記接地電位側に接続された二次巻線とを有する変圧器を備え、前記放電灯の他の1又は複数の対における一方の放電灯の逆相変圧器の二次巻線の低圧側端子に一方の端子が接続された第1抵抗と、他方の放電灯の正相変圧器の二次巻線の低圧側端子に一方の端子が接続された第2抵抗と、前記接地電位側に一方の端子が接続された第3抵抗とを備え、前記第1抵抗、第2抵抗及び第3抵抗の各他方の端子が接続され、前記変圧器の二次巻線に流れる電流に基づき、放電灯に流れる電流を検出し、前記1又は複数の駆動回路に与えるように構成してあることを特徴とする。
この放電灯点灯装置では、1又は複数の駆動回路が、駆動用の交流電圧を発生させ、複数の放電灯毎の正相変圧器及び逆相変圧器は、二次巻線の低圧側端子がそれぞれ接地電位側に接続され、駆動回路が発生させた交流電圧を互いに逆位相に昇圧する。正相変圧器及び逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に放電灯を接続して点灯させ、放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、駆動回路が放電灯に流す電流を一定に制御する。
変圧器の一次巻線が、放電灯の任意の1対における一方の放電灯の正相変圧器及び他方の放電灯の逆相変圧器の各二次巻線の低圧側端子間に、両端子が接続され、その中点が接地電位側に接続され、二次巻線は、一方の端子が接地電位側に接続されている。
放電灯の他の1又は複数の対では、一方の放電灯の逆相変圧器の二次巻線の低圧側端子に、第1抵抗の一方の端子が接続され、他方の放電灯の正相変圧器の二次巻線の低圧側端子に、第2抵抗の一方の端子が接続され、接地電位側に第3抵抗の一方の端子が接続され、第1抵抗、第2抵抗及び第3抵抗の各他方の端子は接続されている。変圧器の二次巻線に流れる電流に基づき、放電灯に流れる電流を検出し、1又は複数の駆動回路に与える。
第1,2発明に係る放電灯点灯装置によれば、電流検出用回路に流れる電流への浮遊容量成分の影響を低減することができるので、放電灯及びその支持構造物間の浮遊容量の影響を受け難く、管電流を正確に検出できる放電灯点灯装置を実現することができる。また、フィードバックにより管電流を一定に制御できるので、バックライトに使用された場合は、液晶表示装置に輝度ムラが生じ難い。
第3,4発明に係る放電灯点灯装置によれば、電流検出用回路に流れる電流への浮遊容量成分の影響を低減することができるので、複数の放電灯を備え、放電灯及びその支持構造物間の浮遊容量の影響を受け難く、管電流を正確に検出できる放電灯点灯装置を実現することができる。また、フィードバックにより管電流を一定に制御できるので、バックライトに使用された場合は、液晶表示装置に輝度ムラが生じ難い。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
(発明の経緯)
図14は、前述した図17に示す冷陰極管点灯装置の正相高圧トランスTX3の二次巻線に接続された抵抗R65、及び逆相高圧トランスTX4の二次巻線の接地に代えて、正相高圧トランスTX3の二次巻線及び逆相高圧トランスTX4の二次巻線の各低圧側端子間にトランスTX1の一次巻線を接続した等価回路を示す回路図である。
図15は、図14のトランスTX1の二次巻線の両端に接続された抵抗R19に流れる電流の波形を示す波形図であり、実線Aは、浮遊容量が安定している平衡状態の場合の電流波形であり、1点鎖線Bは、意図的にコンデンサC22,C21,C20(浮遊容量の一部)を存在しないものとして、平衡状態を崩した場合の抵抗R19に流れる電流波形である。両者には殆ど差が無く、抵抗R19に流れる電流は、浮遊容量の影響を受け難いことが分かる。
つまり、コンデンサC22,C21,C20(浮遊容量の一部)を存在しないものとして、平衡状態を崩した場合の不平衡電流は、コンデンサC2,C3とコンデンサ(浮遊容量)C10〜C22との平衡状態で定まる電位と、正相高圧トランスTX3及び逆相高圧トランスTX4の接地電位との電位差により生じていることが分かる。
また、図14に示すように構成すると、冷陰極管(U字管)1の管電流が、正相高圧トランスTX3の二次巻線から抵抗R1〜R14を通じて、トランスTX4の二次巻線に流れるループが形成されており、接地電位との関係は小さい。しかし、実際問題として、トランスTX1の一次側を接地電位から浮かせることは、安全上容認できないので、以下のように構成した。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る放電灯点灯装置の実施の形態1である冷陰極管点灯装置の要部構成を示す回路図である。
この冷陰極管点灯装置は、インバータを含む駆動制御回路(駆動回路)10が、30k〜80kHz程度の高周波電圧を発生させ、冷陰極管1に流れる管電流が所定値になるようにフィードバック制御する。駆動制御回路10が発生させた高周波電圧は、正相高圧トランス(正相変圧器)TX3及び逆相高圧トランス(逆相変圧器)TX4に与えられる。正相高圧トランスTX3及び逆相高圧トランスTX4は、与えられた高周波電圧をそれぞれ互いに逆位相に昇圧する。
正相高圧トランスTX3及び逆相高圧トランスTX4の二次巻線の低圧側端子それぞれには、抵抗R56及び抵抗R57の一方の端子がそれぞれ接続されている。抵抗R58の一方の端子が接地され、抵抗R56,R57,R58の各他方の端子は共通接続されている。正相高圧トランスTX3の二次巻線の高圧側端子には、一方の端子が接地されたコンデンサC2の他方の端子が接続されている。逆相高圧トランスTX4の二次巻線の高圧側端子には、一方の端子が接地されたコンデンサC3の他方の端子が接続されている。
冷陰極管1が、正相高圧トランスTX3及び逆相高圧トランスTX4の各二次巻線の各高圧側端子間に接続されている。尚、ここでは、冷陰極管1は、液晶表示装置で多用されるU字管とする。
差動増幅器20の両入力端子に抵抗R56,R57の両端電圧が与えられ、差動増幅器20は、与えられた両端電圧に応じた電圧を出力し、整流回路30に与える。整流回路30は、与えられた電圧を整流して、冷陰極管1に流れる電流値として検出し、その電流値を駆動制御回路10にフィードバックさせる。駆動制御回路10は、与えられた電流値に基づき、冷陰極管1に流す電流が所定値になるようにフィードバック制御する。
差動増幅器20は、抵抗56の一方の端子電位が、コンデンサC72を通じて、NPN型トランジスタQ9のベースに与えられる。抵抗57の一方の端子電位が、コンデンサC73を通じて、NPN型トランジスタQ10のベースに与えられる。トランジスタQ9のコレクタは、抵抗R72を通じて電源V6に接続され、エミッタは、抵抗R74を通じて、負端子が接地された定電流源I1の正端子に接続されている。トランジスタQ10のコレクタは、抵抗R73を通じて電源V6に接続され、エミッタは、抵抗R75を通じて、定電流源I1の正端子に接続されている。
トランジスタQ9のベースには抵抗R78の一方の端子が接続され、抵抗R78の他方の端子には、電源V6及び接地端子間に接続された抵抗R76,R77による分圧が与えられている。トランジスタQ10のベースには抵抗R79の一方の端子が接続され、抵抗R79の他方の端子には、電源V6及び接地端子間に接続された抵抗R76,R77による分圧が与えられている。
トランジスタQ9のコレクタは、コンデンサC71及び抵抗R70を通じて接地されており、抵抗R70には、アノードが接地されたダイオードD2が並列接続されている。
トランジスタQ10のコレクタは、コンデンサC70及び抵抗R71を通じて接地されており、抵抗R71には、アノードが接地されたダイオードD1が並列接続されている。ダイオードD1のカソードには、ダイオードD3のアノードが接続され、ダイオードD2のカソードには、ダイオードD4のアノードが接続され、ダイオードD3,D4の各カソードは共通接続されている。これにより、整流回路30は、差動増幅器20の出力を全波整流して駆動制御回路10へ管電流をフィードバックする。
図2は、図1の冷陰極管点灯装置を示す回路図において、冷陰極管(U字管)1を抵抗R1〜R14及び容量(コンデンサ)C10〜C22で等価回路表示し、差動増幅器20及び整流回路30をブロックで表示したブロック図である。冷陰極管1の等価回路は、上述した図14,17の冷陰極管1の等価回路と同様であるので、説明を省略する。
このような構成の冷陰極管点灯装置では、管電流が、正相高圧トランスTX3の二次巻線の高圧側端子、冷陰極管1、逆相高圧トランスTX4の二次巻線の高圧側端子、同低圧側端子、抵抗R57,R56、及び正相高圧トランスTX3の二次巻線の低圧側端子で形成されるループを流れる。抵抗R56,R57の両端電圧を差動増幅器20で取出す際に、差動増幅器20の後述する動作により、また、浮遊容量及び接地端子間に流れる電流が、抵抗R58により打消されることにより、トランスTX3からトランスTX4に戻る管電流のみを取出すことができる。
図3,4は、図1,2に示す差動増幅器20の動作を示す波形図である。
図1,2の冷陰極管点灯装置が、冷陰極管1の浮遊容量が安定している平衡状態であるとき、図3(c)に示すように、トランジスタQ9,Q10のベース電圧は、互いに逆位相で振幅が等しい。従って、トランジスタQ9,Q10のエミッタ電流は互いに逆位相で振幅が等しくなることから、図3(b)に示すように、定電流源I1には電圧変動が発生しない。故に、トランジスタQ9,Q10への入力は、定電流源I1の電圧変動分は加わらず、各ベースへの電圧のみであり、その差が増幅され、例えば、抵抗R70の両端電圧は、図3(a)に示すようになる。
図1,2の冷陰極管点灯装置を不平衡状態にしたとき(例えば、図2のコンデンサC22,C21,C20(浮遊容量の一部)を存在しないものとしたとき)、図4(c)に示すように、トランジスタQ9,Q10のベース電圧は互いに異なり、図4(b)に示すように、その差分が定電流源I1の電圧変動として現れる。トランジスタQ9への真の入力は、ベースへの電圧(図4(c)破線)と定電流源I1の電圧(図4(b))との電圧差となるので、その分振幅が小さくなる。一方、トランジスタQ10への真の入力は、ベースへの電圧(図4(c)実線)と定電流源I1の電圧(図4(b))との電圧差となるが、互いに逆位相となるので、振幅は大きくなる。
従って、トランジスタQ9,Q10への真の入力差は、共通成分が取除かれ、結果として、抵抗R70の両端電圧は、図4(a)に示すように、冷陰極管点灯装置が平衡状態であったとき(コンデンサC22,C21,C20が存在しているとき)の抵抗R70の両端電圧(図3(a))と等しくなる。尚、ここでは、共通成分とは、浮遊容量の変動によって、浮遊容量及び接地端子間に流れる電流が変動し、抵抗R58及び接地端子間に流れる電流が変動することにより発生する電圧の変動成分である。
このように、浮遊容量の変動による電流分は、差動増幅器20の2つの入力の共通成分として取除かれるので、抵抗R70の両端電圧には影響せず、これは、抵抗R71の両端電圧についても同様である。
図5は、図1に示す差動増幅器20の負荷となる抵抗R71の両端電圧の波形を示す波形図であり、実線Aは、平衡状態のときの電流波形であり、1点鎖線Bは、意図的に図2におけるコンデンサC22,C21,C20(浮遊容量の一部)を存在しないものとして、平衡状態を崩した場合の電流波形である。上述した図15の波形図と同様であり、抵抗R56,R57に流れる冷陰極管1の管電流は、浮遊容量の影響を受け難いことが分かる。
(実施の形態2)
図6は、本発明に係る放電灯点灯装置の実施の形態2である冷陰極管点灯装置の要部構成を示すブロック図である。
この冷陰極管点灯装置は、図1に示す冷陰極管点灯装置の抵抗R56,R57,R58及び差動増幅器20等の代わりに、差動トランスTX2を取付けたものである。
正相高圧トランスTX3の二次巻線、及び逆相高圧トランスTX4の二次巻線の各低圧側端子間に、抵抗R56,R57に代えて、差動トランスTX2の一次巻線を接続し、一次巻線の中点は接地してある。
差動トランスTX2の二次巻線の一方の端子は接地してあり、二次巻線の他方の端子は、整流回路31に接続されている。差動トランスTX2の二次巻線には抵抗R19が並列接続され、二次巻線に生じた電圧は、整流回路31で整流されて駆動制御回路10に与えられる。その他の構成は、実施の形態1で説明した冷陰極管点灯装置(図1)と同様であるので、説明を省略する。
図7は、図6の冷陰極管点灯装置を示すブロック図において、冷陰極管(U字管)1を抵抗R1〜R14及び容量(コンデンサ)C10〜C22で等価回路表示した等価回路図であり、また、図14に示すトランスTX1の代わりに、差動トランスTX2を接続した場合を示す回路図である。冷陰極管1の等価回路は、上述した図14,17のU字管1の等価回路と同様であるので、説明を省略する。
このような構成の冷陰極管点灯装置では、電流が、正相高圧トランスTX3の二次巻線の高圧側端子→冷陰極管1→逆相高圧トランスTX4の二次巻線の高圧側端子→同低圧側端子→差動トランスTX2の一次巻線→正相高圧トランスTX3の二次巻線の低圧側端子のように流れるループが形成されている。その際、浮遊容量及び接地端子間に流れる電流は、差動トランスTX2の一次巻線の中点及び二次巻線と接地端子との間に流れる電流により打消し合うので、正相高圧トランスTX3から逆相高圧トランスTX4に戻る電流のみに関連する電圧を、差動トランスTX2の二次巻線から取出すことができる。
図14に示すトランスTX1では、一次側を接地電位から浮かせていたが、図7の差動トランスTX2では、一次巻線の中点を接地してあるので、安全上問題はない。また、抵抗R19に流れる電流の波形は、図15に示す波形図と同様であり、浮遊容量の影響を受け難いので、冷陰極管1の管電流を正確に検出することができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明に係る放電灯点灯装置の実施の形態3である冷陰極管点灯装置の要部構成を示すブロック図である。
この冷陰極管点灯装置は、冷陰極管(U字管)1,2,3を備えており、冷陰極管1の正相高圧トランスTX3及び逆相高圧トランスTX4は、駆動制御回路10から互いに逆位相の高周波電圧を与えられる。冷陰極管2の正相高圧トランスTX5及び逆相高圧トランスTX6は、駆動制御回路11から互いに逆位相の高周波電圧を与えられ、冷陰極管3の正相高圧トランスTX7及び逆相高圧トランスTX8は、駆動制御回路12から互いに逆位相の高周波電圧を与えられる。
冷陰極管1は、正相高圧トランスTX3及び逆相高圧トランスTX4の各二次巻線の高圧側端子間に接続されている。逆相高圧トランスTX4の低圧側端子には抵抗R56の一方の端子が接続され、その他方の端子には、抵抗R57の一方の端子に接続されている。抵抗R57の他方の端子は、正相高圧トランスTX5の二次巻線の低圧側端子に接続されている。抵抗R56,R57の接続点は、抵抗R58を通じて接地されている。
正相高圧トランスTX3の二次巻線の高圧側端子には、一方の端子が接地されたコンデンサC2の他方の端子が接続されている。逆相高圧トランスTX4の二次巻線の高圧側端子には、一方の端子が接地されたコンデンサC3の他方の端子が接続されている。
冷陰極管2は、正相高圧トランスTX5及び逆相高圧トランスTX6の各二次巻線の高圧側端子間に接続されている。逆相高圧トランスTX6の低圧側端子には抵抗R59の一方の端子が接続され、その他方の端子には、抵抗R60の一方の端子に接続されている。抵抗R60の他方の端子は、正相高圧トランスTX7の二次巻線の低圧側端子に接続されている。抵抗R59,R60の接続点は、抵抗R61を通じて接地されている。
正相高圧トランスTX5の二次巻線の高圧側端子には、一方の端子が接地されたコンデンサC4の他方の端子が接続されている。逆相高圧トランスTX6の二次巻線の高圧側端子には、一方の端子が接地されたコンデンサC5の他方の端子が接続されている。
冷陰極管3は、正相高圧トランスTX7及び逆相高圧トランスTX8の各二次巻線の高圧側端子間に接続されている。逆相高圧トランスTX8の低圧側端子には抵抗R62の一方の端子が接続され、その他方の端子には、抵抗R63の一方の端子に接続されている。抵抗R63の他方の端子は、正相高圧トランスTX3の二次巻線の低圧側端子に接続されている。抵抗R62,R63の接続点は、抵抗R64を通じて接地されている。
正相高圧トランスTX7の二次巻線の高圧側端子には、一方の端子が接地されたコンデンサC6の他方の端子が接続されている。逆相高圧トランスTX8の二次巻線の高圧側端子には、一方の端子が接地されたコンデンサC7の他方の端子が接続されている。
差動増幅器20の両入力端子には、接続された抵抗R56,R57の両端電圧が与えられ、差動増幅器20の出力は整流回路30に与えられる。整流回路30が整流した出力は、各駆動制御回路10,11,12に与えられる。
上述した構成により、この冷陰極管点灯装置では、冷陰極管1は、正相高圧トランスTX3及び逆相高圧トランスTX4が互いに逆位相で昇圧した電圧により点灯する。冷陰極管2は、正相高圧トランスTX5及び逆相高圧トランスTX6が互いに逆位相で昇圧した電圧により点灯する。冷陰極管3は、正相高圧トランスTX7及び逆相高圧トランスTX8が互いに逆位相で昇圧した電圧により点灯する。
差動増幅器20が、抵抗R56,R57の両端電圧を増幅して整流回路30に与える。整流回路30は、与えられた電圧を整流して、冷陰極管1の管電流の検出値として、各駆動制御回路10,11,12に与える。各駆動制御回路10,11,12は、与えられた検出値に基づき、冷陰極管1の管電流が所定値になるように、出力する高周波電圧をフィードバック制御する。
この冷陰極管点灯装置では、電流が、正相高圧トランスTX3→冷陰極管1→逆相高圧トランスTX4→抵抗R56,R57→正相高圧トランスTX5→冷陰極管2→逆相高圧トランスTX6→抵抗R59,R60→正相高圧トランスTX7→冷陰極管3→逆相高圧トランスTX8→抵抗R62,R63→正相高圧トランスTX3と流れるループが形成される。
従って、抵抗R56,R57の両端電圧を差動増幅器20で検出して、冷陰極管1の管電流を検出することにより、それと等しい他の冷陰極管2,3の管電流を検出することができる。故に、検出した管電流値を冷陰極管1,2,3のそれぞれの駆動制御回路10,11,12に与えることにより、冷陰極管1,2,3の各管電流が所定値になるようにフィードバック制御することができる。尚、抵抗R56,R57に代えて、抵抗R59,R60又は抵抗R62,R63の両端電圧を差動増幅器20で検出するように構成しても、同様のことが可能である。
図9は、図8の冷陰極管点灯装置を示すブロック図において、冷陰極管(U字管)1,2,3を抵抗及び容量で等価回路表示した等価回路図であり、差動増幅器20及び整流回路30は図示を省略してある。
ここでは、冷陰極管1を抵抗R1〜R14及び容量(コンデンサ)C10〜C22で、冷陰極管2を抵抗R21〜R34及び容量(コンデンサ)C30〜C42で、冷陰極管3を抵抗R41〜R54及び容量(コンデンサ)C50〜C62で、それぞれ等価回路表示してある。
冷陰極管1の容量(コンデンサ)C10〜C22、冷陰極管2の容量(コンデンサ)C30〜C42、及び冷陰極管3の容量(コンデンサ)C50〜C62は、それぞれの冷陰極管1,2,3及びその支持構造物(図示せず)間の浮遊容量を模式的に示したものである。
冷陰極管1では、管電流は、正相高圧トランスTX3の二次巻線の高圧側端子から抵抗R1〜R14を通じて、逆相高圧トランスTX4の二次巻線の高圧側端子、同低圧側端子に流れ、抵抗R56,R57を通じて、冷陰極管2の正相高圧トランスTX5の二次巻線の低圧側端子に流れる。
冷陰極管2では、管電流は、正相高圧トランスTX5の二次巻線の高圧側端子から抵抗R21〜R34を通じて、逆相高圧トランスTX6の二次巻線の高圧側端子、同低圧側端子に流れ、抵抗R59,R60を通じて、冷陰極管3の正相高圧トランスTX7の二次巻線の低圧側端子に流れる。
冷陰極管3では、管電流は、正相高圧トランスTX7の二次巻線の高圧側端子から抵抗R41〜R54を通じて、逆相高圧トランスTX8の二次巻線の高圧側端子、同低圧側端子に流れ、抵抗R62,R63を通じて、冷陰極管1の正相高圧トランスTX3の二次巻線の低圧側端子に流れ、同高圧側端子から冷陰極管1へ流れる。
以上により、冷陰極管1,2,3に流れる管電流のループが形成される。この際、冷陰極管1,2,3において、浮遊容量及び接地端子間に流れる電流は、抵抗R58,R61,R64及び接地端子間に流れる電流により打消され、また、管電流を差動増幅器20で検出しているので、浮遊容量による管電流への影響は生じ難い。
尚、上述した構成では、駆動制御回路10,11,12の電圧が異なる場合でも、管電流のループが形成されるので、管電流のばらつきは平均化され、冷陰極管1,2,3の管電流は等しくなる。
上述したような構成により、複数の冷陰極管(U字管)を使用する場合でも、管電流の検出用回路は1系統で良いので、部品コストを下げることが可能である。
尚、上述した構成では、構成駆動制御回路10,11,12を使用しているが、1つの駆動制御回路で代用させて、正相高圧トランスTX3,TX5,TX7及び逆相高圧トランスTX4,TX6,TX8をそれぞれ並列に接続しても良い。
また、U字管に限らず、例えば、液晶パネルユニットの上下エッジ各2灯の直管を使用する場合でも、直列接続にすることで、上、下の4本の直管をループ化できるので、各直管の電流は等しくなる。また、U字管の場合と同様に、浮遊容量による管電流への影響を低減できる。
例えば、図8に示す3つの駆動制御回路10,11,12の内の2つの駆動制御回路10,11を備える冷陰極管点灯装置を構成する場合、図10に示すように、液晶パネルユニット35の上部エッジ用に、正相高圧トランスTX3の二次巻線及び逆相高圧トランスTX4の二次巻線の各高圧側端子間に、直管型の冷陰極管1−1,1−2を直列接続する。また、液晶パネルユニット35の下部エッジ用に、正相高圧トランスTX5の二次巻線及び逆相高圧トランスTX6の二次巻線の各高圧側端子間に、直管型の冷陰極管2−1,2−2を直列接続する。
このように接続することにより、この冷陰極管点灯装置では、電流が、正相高圧トランスTX3→冷陰極管1−1→冷陰極管1−2→逆相高圧トランスTX4→抵抗R56,R57→正相高圧トランスTX5→冷陰極管2−1→冷陰極管2−2→逆相高圧トランスTX6→抵抗R62,R63→正相高圧トランスTX3と流れるループが形成される。
従って、抵抗R56,R57又は抵抗R62,R63の両端電圧を差動増幅器20で検出して、ループに流れる電流を検出することにより、冷陰極管1−1,1−2,2−1,2−2の管電流を検出することができる。また、検出した管電流値を駆動制御回路10,11に与えることにより、冷陰極管1−1,1−2,2−1,2−2の各管電流が所定値になるようにフィードバック制御することができる。
また、同じく2つの駆動制御回路10,11を備える冷陰極管点灯装置を構成する場合、図11に示すように、液晶パネルユニット35の上部エッジ用に、直管型の冷陰極管1−1,1−2を、液晶パネルユニット35の下部エッジ用に、直管型の冷陰極管2−1,2−2を備える。この配置で、正相高圧トランスTX3の二次巻線及び逆相高圧トランスTX4の二次巻線の各高圧側端子間に、冷陰極管1−1,2−2を直列接続し、正相高圧トランスTX5の二次巻線及び逆相高圧トランスTX6の二次巻線の各高圧側端子間に、冷陰極管1−2,2−1を直列接続する。
このように接続することにより、この冷陰極管点灯装置では、電流が、正相高圧トランスTX3→冷陰極管1−1→冷陰極管2−2→逆相高圧トランスTX4→抵抗R56,R57→正相高圧トランスTX5→冷陰極管1−2→冷陰極管2−1→逆相高圧トランスTX6→抵抗R62,R63→正相高圧トランスTX3と流れるループが形成される。
従って、抵抗R56,R57又は抵抗R62,R63の両端電圧を差動増幅器20で検出して、ループに流れる電流を検出することにより、冷陰極管1−1,1−2,2−1,2−2の管電流を検出することができる。また、検出した管電流値を駆動制御回路10,11に与えることにより、冷陰極管1−1,1−2,2−1,2−2の各管電流が所定値になるようにフィードバック制御することができる。
また、同じく2つの駆動制御回路10,11を備える冷陰極管点灯装置を構成する場合、図12に示すように、液晶パネルユニット35の上部エッジ用に、直管型の冷陰極管1−1,1−2を、液晶パネルユニット35の下部エッジ用に、直管型の冷陰極管2−1,2−2を備える。この配置で、正相高圧トランスTX3の二次巻線及び逆相高圧トランスTX4の二次巻線の各高圧側端子間に、冷陰極管1−1,2−2を直列接続し、正相高圧トランスTX5の二次巻線及び逆相高圧トランスTX6の二次巻線の各高圧側端子間に、冷陰極管2−1,1−2を直列接続する。
このように接続することにより、この冷陰極管点灯装置では、電流が、正相高圧トランスTX3→冷陰極管1−1→冷陰極管2−2→逆相高圧トランスTX4→抵抗R56,R57→正相高圧トランスTX5→冷陰極管2−1→冷陰極管1−2→逆相高圧トランスTX6→抵抗R62,R63→正相高圧トランスTX3と流れるループが形成される。
従って、抵抗R56,R57又は抵抗R62,R63の両端電圧を差動増幅器20で検出して、ループに流れる電流を検出することにより、冷陰極管1−1,1−2,2−1,2−2の管電流を検出することができる。また、検出した管電流値を駆動制御回路10,11に与えることにより、冷陰極管1−1,1−2,2−1,2−2の各管電流が所定値になるようにフィードバック制御することができる。
(実施の形態4)
図13は、本発明に係る放電灯点灯装置の実施の形態4である冷陰極管点灯装置の要部構成を示すブロック図である。
この冷陰極管点灯装置は、図8に示す冷陰極管点灯装置の抵抗R56,R57,R58、差動増幅器20及び整流回路30等に代えて、逆相高圧トランスTX4の二次巻線及び正相高圧トランスTX5の二次巻線の各低圧側端子間に、差動トランスTX2の一次巻線を接続し、その二次巻線の一方の端子を接地してある。差動トランスTX2の一次巻線の中点は接地してある。差動トランスTX2の二次巻線の他方の端子は、整流回路31に接続され、二次巻線に生じた電圧は、整流されて駆動制御回路10,11,12に与えられる。その他の構成は、実施の形態3で説明した冷陰極管点灯装置(図8)と同様であるので、説明を省略する。
上述したような構成により、この冷陰極管点灯装置では、電流が、正相高圧トランスTX3→冷陰極管1→逆相高圧トランスTX4→差動トランスTX2の一次巻線→正相高圧トランスTX5→冷陰極管2→逆相高圧トランスTX6→抵抗R59,R60→正相高圧トランスTX7→冷陰極管3→逆相高圧トランスTX8→抵抗R62,R63→正相高圧トランスTX3と流れるループが形成される。この際、冷陰極管1,2,3において、浮遊容量及び接地端子間に流れる電流は、差動トランスTX2の一次巻線の中点、二次巻線、抵抗R61,R64と接地端子との間に流れる電流により打消されたので、浮遊容量による管電流への影響は生じ難い。
よって、差動トランスTX2の二次巻線に生じる電圧を検出して、冷陰極管1,2,3の何れか1つの管電流を検出することにより、それと等しい他の冷陰極管1,2,3の管電流を検出することができる。故に、検出した管電流値を冷陰極管1,2,3のそれぞれの駆動制御回路10,11,12に与えることにより、冷陰極管1,2,3の各管電流が所定値になるようにフィードバック制御することができる。
尚、上述した構成では、構成駆動制御回路10,11,12を使用しているが、1つの駆動制御回路で代用させて、正相高圧トランスTX3,TX5,TX7及び逆相高圧トランスTX4,TX6,TX8をそれぞれ並列に接続しても良い。
本発明に係る放電灯点灯装置の実施の形態1である冷陰極管点灯装置の要部構成を示す回路図である。 図1の冷陰極管点灯装置を示す回路図において、冷陰極管を抵抗及び容量(コンデンサ)で等価回路表示したブロック図である。 図1,2に示す差動増幅器の動作を示す波形図である。 図1,2に示す差動増幅器の動作を示す波形図である。 図1に示す差動増幅器の負荷となる抵抗R71の両端電圧の波形を示す波形図である。 本発明に係る放電灯点灯装置の実施の形態2である冷陰極管点灯装置の要部構成を示すブロック図である。 図6の冷陰極管点灯装置を示すブロック図において、冷陰極管を抵抗及び容量(コンデンサ)で等価回路表示した回路図である。 本発明に係る放電灯点灯装置の実施の形態3である冷陰極管点灯装置の要部構成を示すブロック図である。 図8の冷陰極管点灯装置を示すブロック図において、冷陰極管を抵抗及び容量で等価回路表示した回路図である。 本発明に係る放電灯点灯装置において複数の直管型の冷陰極管を点灯させる場合の接続例を示すブロック図である。 本発明に係る放電灯点灯装置において複数の直管型の冷陰極管を点灯させる場合の接続例を示すブロック図である。 本発明に係る放電灯点灯装置において複数の直管型の冷陰極管を点灯させる場合の接続例を示すブロック図である。 本発明に係る放電灯点灯装置の実施の形態4である冷陰極管点灯装置の要部構成を示すブロック図である。 図17に示す正相高圧トランスの二次巻線及び逆相高圧トランスの二次巻線の各低圧側端子間にトランスの一次巻線を接続した回路図である。 図14に示すトランスの二次巻線の両端に接続された抵抗に流れる電流の波形を示す波形図である。 従来の放電灯点灯装置の一例である他励式冷陰極管点灯装置の構成例を示すブロック図である。 図16に示す冷陰極管点灯装置の冷陰極管を抵抗及び容量(コンデンサ)で例示した等価回路を示す回路図である。 図17の等価回路における抵抗R65に流れる電流の波形を示す波形図である。
符号の説明
1,2,3 冷陰極管(U字管、放電灯)
1−1,1−2,2−1,2−2 冷陰極管(直管、放電灯)
10,11,12 駆動制御回路(駆動回路)
20 差動増幅器
30,31 整流回路
35 液晶パネルユニット
R19,R56〜R64 抵抗
TX2 差動トランス(変圧器)
TX3,TX5,TX7 正相高圧トランス(正相変圧器)
TX4,TX6,TX8 逆相高圧トランス(逆相変圧器)

Claims (1)

  1. 駆動用の交流電圧を発生させる駆動回路と、二次巻線の低圧側端子がそれぞれ接地電位側に接続され、前記駆動回路が発生させた交流電圧を互いに逆位相に昇圧する正相変圧器及び逆相変圧器とを備え、前記正相変圧器及び前記逆相変圧器の各二次巻線の各高圧側端子間に前記放電灯を接続して点灯させ、前記放電灯に流れる電流を検出し、検出した電流に基づき、前記駆動回路が前記放電灯に流す電流を一定に制御するように構成してある放電灯点灯装置において、
    前記正相変圧器及び前記逆相変圧器の二次巻線の低圧側端子それぞれに各一方の端子が接続された第1抵抗及び第2抵抗と、接地電位側に一方の端子が接続された第3抵抗と、差動増幅器とを備え、前記第1抵抗、前記第2抵抗及び前記第3抵抗の各他方の端子が接続され、前記第1抵抗及び前記第2抵抗の各一方の端子間の電圧が前記差動増幅器に与えられ、
    前記第3抵抗と前記差動増幅器が前記放電灯と接地との間に発生する浮遊容量に起因する電流を打ち消して、前記放電灯に流れる電流のみが検出されるようにしたことを特徴とする放電灯点灯装置。
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