JP4858218B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エアバッグ装置に関する。
エアバッグにおけるガスの流入口側から延びて、該流入口と対向する天井部の内側面に連結される膨張形状規制用のストラップを有しており、該ストラップの有効長さを調整装置により調整することで、乗員の着座位置・着座姿勢等に応じたエアバッグの膨張完了形状を得る構成が開示されている(特許文献1参照)。
特許第3605929号公報 実用新案登録第3023586号公報 特許第3578463号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の従来例は、インフレータからのガス噴出方向を制御するものではないため、車両の衝突時における乗員の着座状態や衝突の強さに応じてエアバッグ袋体の展開方向を制御することは難しいと考えられる。
また特許文献2及び特許文献3に記載の従来例は、インフレータからのガス噴出方向をディフューザやテザーにより偏向させる構成となっているが、その偏向方向は一定であるため、車両の衝突時における乗員の着座状態や衝突の強さに応じたエアバッグ袋体の展開方向制御は難しいと考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、車両の衝突時における乗員の着座状態や衝突の強さに応じて、エアバッグ袋体の展開方向を適切に制御できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、外周部に複数のガス噴出孔を有し、車両の衝突時にガスを発生させるインフレータと、
前記ガスの供給を受けて乗員側へ膨張展開するエアバッグ袋体と、前記車両の衝突時における前記乗員から前記エアバッグ袋体までの距離及び衝突の強さの少なくとも一方を検知する検知手段と、該検知手段からの信号に基づいて、前記乗員から前記エアバッグ袋体までの距離又は衝突の強さが所定値よりも大きいときには、前記インフレータから前記エアバッグ袋体へ供給されるガスの噴出方向を前記乗員方向である第1方向とし、前記乗員から前記エアバッグ袋体までの距離又は衝突の強さが所定値以下のときには、該ガスの噴出方向を前記エアバッグ袋体のバッグ外周方向である第2方向とするものとして、前記ガスの噴出方向を前記ガス噴出孔との位置関係に応じて規制可能に構成されると共に前記インフレータの前記外周部に沿って前記第1方向となる第1位置へ移動可能に構成され、前記インフレータの前記外周部に沿うと共に、該インフレータの径方向と平行な平板状態に構成された環状部と、該環状部の外縁に設けられ前記乗員方向に向けて傾斜した傾斜部とを有するリングリテーナと、該リングリテーナの位置を前記検知手段からの信号に基づいて前記ガスの噴出方向が前記第1位置と前記ガスの噴出方向が前記第2方向となる第2位置との間で調整するアクチュエータと、を有するガス噴出方向変更手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の車両用エアバッグ装置では、車両の衝突時にインフレータが作動し、エアバッグ袋体が該インフレータからガスを供給されて膨張展開する。このとき、検知手段が、乗員から前記エアバッグ袋体までの距離及び衝突の強さの少なくとも一方を検知する。インフレータからエアバッグ袋体へ供給されるガスの噴出方向は、検知手段からの信号に基づいて、ガス噴出方向規制手段により、乗員方向である第1方向とバッグ外周方向である第2方向との間で変更される。これにより、車両の衝突時における乗員の着座状態や衝突の強さに応じて、エアバッグ袋体の展開方向を適切に制御することができる。
またインフレータが、その外周部に複数のガス噴出孔を有すると共に、ガス噴出方向規制手段としてリングリテーナ及びアクチュエータを有しており、アクチュエータが、検知手段からの信号に基づいて、リングリテーナの位置を、ガスの噴出方向が第1方向となる第1位置とガスの噴出方向が第2方向となる第2位置との間で、インフレータの外周部に沿って調整することで、インフレータからエアバッグ袋体へ供給されるガスの噴出方向を変更することができる。このため、車両の衝突時における乗員の着座状態や衝突の強さに応じて、エアバッグ袋体の展開方向をより適切に制御することができる。
請求項の発明は、請求項に記載の車両用エアバッグ装置において、前記アクチュエータは、前記リングリテーナを前記第1位置から前記第2位置へ向けて付勢する付勢手段と、前記リングリテーナを前記第1位置に保持すると共に所定の場合にその保持状態を解除する保持手段と、を有することを特徴としている。
請求項に記載の車両用エアバッグ装置では、リングリテーナが、アクチュエータの付勢手段により第1位置から第2位置へ向けて付勢されると共に保持手段により第1位置に保持されており、所定の場合にはリングリテーナの保持状態が解除される。このため、第1位置におけるリングリテーナの保持状態が維持されていると、インフレータからエアバッグ袋体へ供給されるガスの噴出方向が第1方向となる。またリングリテーナの保持状態が解除されると、該リングリテーナが付勢手段の付勢力により第1位置から第2位置へ移動するので、ガス噴出方向が第2方向となる。
このように、請求項に記載の車両用エアバッグ装置では、車両の衝突時における乗員の着座状態や衝突の強さに応じて、リングリテーナの保持状態の維持及び保持状態の解除を選択することにより、インフレータからエアバッグ袋体へ供給されるガスの噴出方向を容易に変更することができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用エアバッグ装置によれば、車両の衝突時における乗員の着座状態や衝突の強さに応じて、エアバッグ袋体の展開方向を適切に制御することができる、という優れた効果が得られる。
請求項に記載の車両用エアバッグ装置によれば、インフレータからエアバッグ袋体へ供給されるガスの噴出方向を容易に変更することができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施の形態に係る車両用エアバッグ装置10は、例えばステアリングホイール(図示せず)に設けて使用される運転席用のエアバッグ装置であって、インフレータ12と、エアバッグ袋体14と、検知手段16と、ガス噴出方向規制手段の一例たるリングリテーナ18及びアクチュエータ34と、を有している。
インフレータ12は、図示しない車両の衝突時にガスを発生させるガス発生手段であり、例えば円筒形の外周部12Aと、該外周部12Aの上縁に位置する上面12Bとを有する例えばディスク形に構成されている。このインフレータ12の外周部12Aには、複数のガス噴出孔12Hが設けられている。また外周部12Aの例えば下部における半径方向外側には、フランジ12Fが張出し形成されている。インフレータ12は、該フランジ12Fにおいてバッグホルダ22の底面22Aに固定されており、ガス噴出孔12Hは該底面22Aよりも乗員(図示せず)側の例えばエアバッグ袋体14内に位置している。
このインフレータ12は、ECU50からの点火電流により作動するように構成されている。ECU50は、検知手段16からの信号に基づいて車両の衝突を判定又は予知した際に、インフレータ12に対して点火電流を流すように構成されている。
エアバッグ袋体14は、インフレータ12からのガスの供給を受けて乗員側へ膨張展開する袋体であって、インフレータ側の端縁において、取付け金具24を用いてバッグホルダ22の底面22Aに挟持固定されている。図示は省略するが、エアバッグ袋体14は、常時はステアリングパッド26内に折畳み収納されている。このステアリングパッド26は、例えばバッグホルダ22に取り付けられている。このバッグホルダ22は、平面視で例えば四角形の箱形状に形成されており、底面22Aの四辺に縦壁部22Bが夫々立設されている。ステアリングパッド26は、バッグホルダ22のうち、例えば該縦壁部22Bに対して取り付けられている。
検知手段16は、例えば車両の衝突時における乗員の着座状態を検知する乗員着座状態把握手段28と、車両の衝突の強さを検知する衝突センサ32とを有して構成されている。乗員着座状態把握手段28は、車両用シート(図示せず)の前後スライド位置を検知するシート位置センサや、該車両用シートに着座した乗員(図示せず)の例えば頭部位置を把握する装置等であり、車両の衝突時における乗員の頭部から車両用エアバッグ装置10までの距離を検知可能に構成されている。ここで、乗員の着座状態には、上記した車両用シートの前後スライド位置や乗員の頭部位置の他、乗員の体重も含まれる。このため、乗員着座状態把握手段28として、乗員の体重を検知する荷重センサを併せて用いてもよい。
シート位置センサは、例えばシートレール部(図示せず)に設けられている。シート位置センサが検知した車両用シートの前後スライド位置はECU50へ出力されるようになっている。一方乗員の頭部位置を把握する装置は、例えば車体の天井やピラー、インストルメントパネル等に設けられた画像センサを有し、該画像センサによる頭部の撮影画像に基づいて該頭部位置を検出してECU50へ出力するように構成されている。なお、頭部位置を把握する際には、該頭部位置を直接的に検出してもよいし、又は乗員の座高や肩幅等の体格から頭部位置を間接的に推定するようにしてもよい。また乗員着座状態把握手段28を構成する各種センサ類は、夫々単独に用いてもよいし、また組み合わせて用いてもよい。
衝突センサ32は、例えば車両の前面衝突及びその強さを検知する加速度センサであり、該衝突センサ32からの信号に基づいてECU50が車両の前面衝突及びその強さを検知することで、インフレータ12及びアクチュエータ34の作動が行われ、該アクチュエータ34の作動によりリングリテーナ18の位置調整が行われるようになっている。なお、衝突センサ32に加えて、車両の前面衝突が発生する前に該衝突が不可避となったことを予知可能なプリクラッシュセンサを用いてもよい。この場合プリクラッシュセンサは、インフレータ12の作動に先立ってリングリテーナ18の位置調節を行うためのトリガとして用いることができる。
リングリテーナ18は、ガス噴出孔12Hから噴出したガスの噴出方向を該ガス噴出孔12Hとの位置関係に応じて規制可能に構成されると共にインフレータ12の外周部12Aに沿って第1方向の一例たる乗員方向へ移動可能に構成された部材である。具体的には、リングリテーナ18は、インフレータ12の外周部12Aに沿うと共に、該インフレータ12の径方向と平行な平板状態に構成された環状部18Aと、該環状部18Aの外縁に設けられ乗員方向に向けて傾斜した傾斜部18Bと、環状部18Aの裏面側に設けられた脚部18Cとを有して構成されている。この脚部18Cは、例えばバッグホルダ22の底面22A及びインフレータ12のフランジ12Fを貫通すると共に、該底面22A及びフランジ12Fに対して乗員方向に摺動可能に構成されている。
アクチュエータ34は、リングリテーナ18の位置を検知手段16からの信号に基づいてガスの噴出方向が乗員方向となる第1位置P1とガスの噴出方向が第2方向の一例たるバッグ外周方向となる第2位置P2との間で調整する装置である。具体的な構成については図示を省略するが、このアクチュエータ34は、リングリテーナ18の例えば脚部18Cに対して力を作用させることにより、該リングリテーナ18をインフレータ12の外周部12Aに沿って乗員方向へ移動させるように構成されている。
アクチュエータ34によるリングリテーナ18の位置制御は、第1位置P1にあったリングリテーナ18を第2位置P2まで移動させる制御であってもよいし、逆に第2位置P2にあったリングリテーナ18を第1位置P1まで移動させる制御であってもよい。更に第1位置P1と第2位置P2との間でリングリテーナ18の位置を任意に位置決め可能な構成であってもよい。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、通常時の車両用エアバッグ装置10では、リングリテーナ18が第1位置P1に位置している。これにより、リングリテーナ18の環状部18Aは、バッグホルダ22の底面22Aに近接又は当接すると共に、インフレータ12のガス噴出孔12Hよりも反乗員側に位置している。
車両が例えば前面衝突し、ECU50が検知手段16における衝突センサ32からの信号に基づいて該衝突を判定すると、該ECU50からインフレータ12へ点火電流が流され、該インフレータ12が作動する。これにより、該インフレータ12からエアバッグ袋体14へガスが供給されて、該エアバッグ袋体14が膨張展開する。このとき、該エアバッグ袋体14の展開圧により、ステアリングパッド26が所定の破断予定部から破断して開口部(図示せず)が形成され、該開口部を通じてエアバッグ袋体14が車室内へ膨張展開して行く。
またこの際、検知手段16が乗員の着座状態及び衝突の強さを検知しており、ECU50が該検知手段16からの信号に基づいてアクチュエータ34を作動させることで、リングリテーナ18の位置の調整が行われる。具体的には、検知手段16における乗員着座状態把握手段28により車両の衝突時における乗員の着座状態の検知が行われ、また衝突センサ32により車両の衝突の強さの検知が行われる。乗員着座状態把握手段28は、シート位置センサや乗員の頭部位置を把握する装置等により構成されており、車両の衝突時における乗員の頭部から車両用エアバッグ装置10までの距離を検知可能である。乗員着座状態把握手段28として荷重センサを併せて用いている場合には、乗員の体重の軽重も検知することが可能である。
ECU50は、検知手段16における乗員着座状態把握手段28や衝突センサ32からの信号に基づき、通常時第1位置P1に位置しているリングリテーナ18を第2位置P2へ移動させるかどうかを判定する。この判定は、エアバッグ袋体14を乗員方向へ膨張展開させるべきか、或いはバッグ外周方向へ膨張展開させるべきかにより行われる。
具体的には、乗員着座状態把握手段28により把握した乗員の頭部から車両用エアバッグ装置10までの距離が所定値よりも大きいときや、衝突センサ32が検知した車両の衝突の強さが所定値よりも大きいときには、リングリテーナ18の位置を第1位置P1に維持する判定を行う。リングリテーナ18を第1位置P1に維持した状態でインフレータ12のガス噴出孔12Hからガスが噴出すると、該ガスの流れはリングリテーナ18の傾斜部18Bで反射されて偏向され、乗員方向(矢印A方向)へ向かう。これにより、エアバッグ袋体14が乗員方向へ速やかに展開するため、衝突初期における該乗員に対する拘束力を向上させることができる。
一方、乗員着座状態把握手段28により把握した乗員の頭部から車両用エアバッグ装置10までの距離が所定値以下のときや、衝突センサ32が検知した車両の衝突の強さが所定値以下のときには、リングリテーナ18の位置を第2位置P2に移動させる判定を行う。この場合、図2に示されるように、ECU50からの信号によりアクチュエータ34が作動して、リングリテーナ18が第1位置P1から第2位置P2へ、インフレータ12の外周部12Aに沿って移動する。これにより、リングリテーナ18の環状部18Aが、インフレータ12のガス噴出孔12Hを越えてより乗員側に位置した状態となる。
この状態でインフレータ12のガス噴出孔12Hからガスが噴出すると、該ガスの流れは傾斜部18Bで反射されることなく環状部18Aに沿ってバッグ外周方向(矢印B方向)へ向かう。これにより、エアバッグ袋体14がバッグ外周方向へ速やかに展開するため、エアバッグ袋体14の乗員側への展開速度を低減させることができ、衝突初期における乗員に対する拘束力を抑制することができる。またエアバッグ袋体14がバッグ外周方向へ展開することで、乗員に接するバッグ面の弛みが少なくなるため、該乗員を効率的に拘束することが可能である。
このように、車両用エアバッグ装置10では、車両の衝突時における衝突の強さや乗員の着座状態に応じて、エアバッグ袋体14の展開方向を適切に制御することが可能である。
なお、検知手段16において、衝突センサ32にプリクラッシュセンサを組み合わせて用い、該プリクラッシュセンサにより、車両の前面衝突が発生する前に該衝突が不可避となったことを予知することで、インフレータ12の作動に先立ってリングリテーナ18の位置調節を行うことが可能である。また本実施形態では、リングリテーナ18の位置調整が、第1位置P1と第2位置P2とで選択的に行われるものとして説明したが、これに限られず、第1位置P1と第2位置P2との間で段階的又は連続的に行われるものであってもよい。
[第2実施形態]
図3において、本実施の形態に係る車両用エアバッグ装置20では、アクチュエータ34として、付勢手段の一例たる圧縮ばね42と、保持手段の一例たるピン44及びスクイブ46と、を有している。
圧縮ばね42は、リングリテーナ18を第1位置P1から第2位置P2へ向けて付勢する弾性体であって、例えばバッグホルダ22の底面22Aの裏面側に取り付けられた取付けブラケット48と、リングリテーナ18の脚部18Cとの間に、圧縮状態で配設されている。具体的には、リングリテーナ18の脚部18Cにおける例えば端部には、該脚部18Cよりも太い大径部18Dが設けられており、圧縮ばね42は、該大径部18Dとバッグホルダ22の底面22Aとの間に配設されている。
この大径部18Dは、図3に示されるように、通常時にピン44と係合する係合部としての役割と、図4に示されるように、圧縮ばね42の付勢力によりリングリテーナ18が乗員方向へ移動した際にバッグホルダ22に当接することでリングリテーナ18の移動量を規制するストッパの役割とを有している。
ピン44及びスクイブ46は、リングリテーナ18を第1位置P1に保持すると共に所定の場合にその保持状態を解除するための機構であって、図3に示されるように、ピン44は通常時、即ちスクイブ46が未だ作動していない状態においてリングリテーナ18の大径部18Dに係合し、該リングリテーナ18を、圧縮ばね42の付勢力に抗して第1位置P1に保持可能に構成されている。スクイブ46は、ECU50からの作動電流により点火してピン44を瞬間的に引き込む点火装置であって、例えば取付けブラケット48の縦壁部48Bに、リングリテーナ18の脚部18Cの軸方向と直交する方向に挿通され、取付けブラケット48の底面48Aに例えば台座52を用いて固定されている。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。通常時の車両用エアバッグ装置20では、リングリテーナ18がアクチュエータ34のピン44により第1位置P1に保持され、圧縮ばね42が圧縮状態とされている。具体的には、突出状態のピン44が、リングリテーナ18における脚部18Cの大径部18Dに係合することで、該リングリテーナ18を圧縮ばね42の付勢力に抗して保持した状態となっている。これにより、リングリテーナ18の環状部18Aは、バッグホルダ22の底面22Aに近接又は当接すると共に、インフレータ12のガス噴出孔12Hよりも反乗員側に位置している。
車両が例えば前面衝突して、ECU50がリングリテーナ18を第1位置P1に維持する判定を行った場合の作用は第1実施形態と同様であり、図3に示されるように、インフレータ12のガス噴出孔12Hから噴出したガスの流れが、リングリテーナ18の傾斜部18Bで反射されて偏向され、乗員方向(矢印A方向)へ向かう。これにより、エアバッグ袋体14が乗員方向へ速やかに展開するため、衝突初期における該乗員に対する拘束力を向上させることができる。
一方、ECU50がリングリテーナ18を第2位置P2へ移動させる判定を行った場合には、図4に示されるように、ECU50からの信号によりアクチュエータ34が作動して、リングリテーナ18が第1位置P1から第2位置P2へ移動する。具体的には、ECU50からの点火電流によりスクイブ46が作動することで、ピン44が瞬間的に引き込まれ、リングリテーナ18における脚部18Cの大径部18Dとの係合が解除される。これにより、リングリテーナ18の保持状態が解除されるため、該リングリテーナ18は、該リングリテーナ18の脚部18Cに作用する圧縮ばね42の付勢力により、インフレータ12の外周部12Aに沿って第1位置P1から第2位置P2へ速やかに移動する。またこれによって、リングリテーナ18の環状部18Aが、インフレータ12のガス噴出孔12Hを越えてより乗員側に位置した状態となる。
この状態でインフレータ12のガス噴出孔12Hからガスが噴出すると、該ガスの流れはリングリテーナ18の傾斜部18Bで反射されることなく環状部18Aに沿ってバッグ外周方向(矢印B方向)へ向かう。これにより、エアバッグ袋体14がバッグ外周方向へ速やかに展開するため、エアバッグ袋体14の乗員側への展開速度を低減させることができ、衝突初期における乗員に対する拘束力を抑制することができる。またエアバッグ袋体14がバッグ外周方向へ展開することで、乗員に接するバッグ面の弛みが少なくなるため、該乗員を効率的に拘束することが可能である。
このように、車両用エアバッグ装置20では、車両の衝突時における衝突の強さや乗員の着座状態に応じて、エアバッグ袋体14の展開方向を適切に制御することが可能である。
なお、リングリテーナ18を円滑に第2位置P2へ移動させるためには、インフレータ12の点火前にスクイブ46の点火を行うことが望ましい。インフレータ12のガス噴出孔12Hから噴出するガスの影響を受けることなく、効率的にリングリテーナ18を移動させることができるからである。
なお、車両の衝突前に判断可能な要素、例えば通常時に乗員着座状態把握手段28で検知した乗員の着座状態に基づいて、エアバッグ袋体14の展開挙動を制御する場合、アクチュエータ34としてモータ等(図示せず)を用いてリングリテーナ18を駆動する構成としてもよい。この場合、車両の衝突前にリングリテーナ18の位置調整が可能であり、また一度だけでなく何度でもリングリテーナ18の位置調整が可能である。但し、衝突センサ32で検知した車両の衝突の強さによりエアバッグ袋体14の展開挙動を制御する場合には、本実施形態のように、スクイブ46を用いてピン44を引き込むことでリングリテーナ18の保持状態を解除し、圧縮ばね42の付勢力によりリングリテーナ18を移動させる構成とした方が、反応速度の点で有利である。
[第3実施形態]
図5において、本実施の形態に係る車両用エアバッグ装置30では、アクチュエータ34として、リングリテーナ18における脚部18Cの端部に夫々固定された永久磁石54と、リングリテーナ18の脚部18Cの軸方向において永久磁石54と夫々対向して配設された電磁石56とを有している。この永久磁石54及び電磁石56は、リングリテーナ18の保持手段をも兼ねている。
電磁石56は、例えば取付けブラケット48の底面48Aに夫々固定されており、ECU50から電圧を印加されて磁力を生じさせるように構成されている。電磁石56の磁極は、ECU50から印加される電圧の極性により定められ、永久磁石54の磁極との関係で該永久磁石54を引き付けたり、また遠ざけたりすることができるようになっている。本実施形態では、電磁石56と夫々対向する永久磁石54を引き付けたときにリングリテーナ18が第1位置P1に位置し、永久磁石54を遠ざけたときにリングリテーナ18が第2位置P2に位置するように構成されている。
他の部分については、第2実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。通常時の車両用エアバッグ装置30では、電磁石56の磁極が、該電磁石56と対向する永久磁石54と逆の磁極に設定されており、具体的には、永久磁石54がS極であれば電磁石56はN極とされ、永久磁石54がN極であれば電磁石56はS極とされる。これにより、永久磁石54が電磁石56に引き付けられることで、リングリテーナ18が第1位置P1に保持された状態となっている。このとき、リングリテーナ18の環状部18Aは、バッグホルダ22の底面22Aに近接又は当接すると共に、インフレータ12のガス噴出孔12Hよりも反乗員側に位置している。
車両が例えば前面衝突して、ECU50がリングリテーナ18を第1位置P1に維持する判定を行った場合の作用は第1実施形態と同様であり、図5に示されるように、インフレータ12のガス噴出孔12Hから噴出したガスの流れが、リングリテーナ18の傾斜部18Bで反射されて偏向され、乗員方向(矢印A方向)へ向かう。これにより、エアバッグ袋体14が乗員方向へ速やかに展開するため、衝突初期における該乗員に対する拘束力を向上させることができる。
一方、ECU50がリングリテーナ18を第2位置P2へ移動させる判定を行った場合には、図6に示されるように、ECU50からの信号によりアクチュエータ34が作動して、リングリテーナ18が第1位置P1から第2位置P2へ移動する。具体的には、ECU50が電磁石56に印加している電圧の極性を反転させることで、該電磁石56の磁極を、該電磁石56と対向する永久磁石54と同じ磁極に切り替えることができる。これにより永久磁石54と電磁石56との間で反発力が生じるが、該電磁石56は取付けブラケット48の底面48Aに固定され、永久磁石54は移動可能なリングリテーナ18に固定されているので、該永久磁石54が電磁石56から遠ざかることとなる。
このようにして、リングリテーナ18は、永久磁石54が例えばインフレータ12のフランジ12Fに当接する位置まで、インフレータ12の外周部12Aに沿って速やかに移動する。永久磁石54がフランジ12Fに当接すると、該永久磁石54自身がストッパとなり、それ以上のリングリテーナ18の移動が規制される。このときのリングリテーナ18の位置が第2位置P2であり、該リングリテーナ18の環状部18Aが、インフレータ12のガス噴出孔12Hを越えてより乗員側に位置した状態となる。
この状態でインフレータ12のガス噴出孔12Hからガスが噴出すると、該ガスの流れは傾斜部18Bで反射されることなく環状部18Aに沿ってバッグ外周方向(矢印B方向)へ向かう。これにより、エアバッグ袋体14がバッグ外周方向へ速やかに展開するため、エアバッグ袋体14の乗員側への展開速度を低減させることができ、衝突初期における乗員に対する拘束力を抑制することができる。またエアバッグ袋体14がバッグ外周方向へ展開することで、乗員に接するバッグ面の弛みが少なくなるため、該乗員を効率的に拘束することが可能である。
このように、車両用エアバッグ装置30では、車両の衝突時における乗員の着座状態や衝突の強さに応じて、エアバッグ袋体14の展開方向を適切に制御することが可能である。
なお、車両用エアバッグ装置30では、検知手段16において、衝突センサ32にプリクラッシュセンサを組み合わせて用い、該プリクラッシュセンサにより車両の前面衝突が発生する前に該衝突が不可避となったことを予知することで、インフレータ12の作動に先立ってリングリテーナ18の位置調節を速やかに行うことが可能である。またアクチュエータ34として永久磁石54及び電磁石56を用いることで、通常時であっても、例えば乗員着座状態把握手段28で検知した乗員の着座状態に基づいて、リングリテーナ18の位置調整を行うことが可能である。更にリングリテーナ18の位置調整は、一度だけでなく何度でも行うことが可能である。
また、リングリテーナ18を円滑に第2位置P2へ移動させるためには、インフレータ12の点火前に電磁石56の磁極の反転を行うことが望ましい。インフレータ12のガス噴出孔12Hから噴出するガスの圧力が、リングリテーナ18の移動の妨げとなることを抑制できるからである。
[第4実施形態]
図7において、本実施の形態に係る車両用エアバッグ装置40では、インフレータ12の外周部12Aに、リングリテーナ18の脚部18Cの軸方向に沿って例えば2列のガス噴出孔12H,12Lが設けられ、リングリテーナ18が第1位置P1、第2位置P2、及び第1位置P1と第2位置P2との間に位置する第3位置P3に位置調整可能に構成されている。
インフレータ12におけるガス噴出孔12Hは、外周部12Aにおける乗員側に設けられており、ガス噴出孔12Lは、ガス噴出孔12Hよりも反乗員側に設けられている。図示の例では、ガス噴出孔12H,12Lの数や大きさは同等であるが、エアバッグ袋体14の展開挙動を制御するために適宜差を設けてもよい。一例として、ガス噴出孔12Hの数をガス噴出孔12Lより少なくしたり、また逆にガス噴出孔12Hの数をガス噴出孔12Lより多くしてもよい。
アクチュエータ34は、リングリテーナ18の位置を検知手段16からの信号に基づいて調整可能に構成されており、その位置としては、ガスの噴出方向が乗員方向となる第1位置P1と、ガスの噴出方向がバッグ外周方向となる第2位置P2と、該第1位置P1と第2位置P2との間に位置しガスの噴出方向が乗員方向及びバッグ外周方向となる第3位置P3とが設定されている。
ここで、リングリテーナ18が第1位置P1にあるとき、リングリテーナ18の環状部18Aは、インフレータ12のガス噴出孔12Lよりも反乗員側に位置し、バッグホルダ22の底面22Aに近接又は当接している。また図8に示されるように、リングリテーナ18が第3位置P3にあるとき、リングリテーナ18の環状部18Aは、インフレータ12のガス噴出孔12H,12Lの間に位置している。更に図9に示されるように、リングリテーナ18が第2位置P2にあるとき、リングリテーナ18の環状部18Aは、インフレータ12のガス噴出孔12Hよりも乗員側に位置している。
アクチュエータ34についての具体的な構成については図示を省略するが、第1実施形態と同様に、このアクチュエータ34は、リングリテーナ18の例えば脚部18Cに対して力を作用させることにより、該リングリテーナ18をインフレータ12の外周部12Aに沿って乗員方向へ移動させ、第1位置P1、第2位置P2及び第3位置P3において夫々位置決めできるように構成されている。
アクチュエータ34によるリングリテーナ18の位置制御は、第1位置P1にあったリングリテーナ18を第3位置P3又は第2位置P2まで移動させる制御であってもよいし、逆に第2位置P2にあったリングリテーナ18を第3位置P3又は第1位置P1まで移動させる制御であってもよい。更に第1位置P1と第2位置P2との間でリングリテーナ18の位置をより細かく位置決め可能な構成であってもよい。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図7において、通常時の車両用エアバッグ装置40では、リングリテーナ18が第1位置P1に位置している。これにより、リングリテーナ18の環状部18Aは、バッグホルダ22の底面22Aに近接又は当接すると共に、インフレータ12のガス噴出孔12Lよりも反乗員側に位置している。
車両が例えば前面衝突して、ECU50がリングリテーナ18を第1位置P1に維持する判定を行った場合、インフレータ12のガス噴出孔12Lから噴出したガスの流れが、リングリテーナ18の傾斜部18Bで反射されて偏向され、乗員方向(矢印A方向)へ向かう。またインフレータ12のガス噴出孔12Hから噴出したガスの流れも、上記ガス噴出孔12Lからのガスの流れに沿って、同様に乗員方向へ向かう。これにより、エアバッグ袋体14が乗員方向へ速やかに展開するため、衝突初期における該乗員に対する拘束力を向上させることができる。
また、ECU50がリングリテーナ18を第3位置P3へ移動させる判定を行った場合には、図8に示されるように、ECU50からの信号によりアクチュエータ34が作動して、リングリテーナ18がインフレータ12の外周部12Aに沿って、第1位置P1から第3位置P3へ移動する。これにより、リングリテーナ18の環状部18Aは、インフレータ12のガス噴出孔12H,12Lの間に位置した状態となる。
この状態でインフレータ12のガス噴出孔12H,12Lからガスが噴出すると、該ガス噴出孔12Lから噴出したガスの流れはリングリテーナ18の傾斜部18Bで反射されることなく環状部18Aに沿ってバッグ外周方向(矢印B方向)へ向かう。一方、ガス噴出孔12Hから噴出したガスの流れは、リングリテーナ18の傾斜部18Bで反射されて偏向され、乗員方向(矢印A方向)へ向かう。これにより、エアバッグ袋体14が乗員方向及びバッグ外周方向へ同等のタイミングで展開するため、エアバッグ袋体14の乗員側への展開速度を低減させて、衝突初期における該乗員に対する拘束力を適度に抑制しつつ、該乗員に接するバッグ面の弛みを少なくして、該乗員を効率的に拘束することが可能である。
そして、ECU50がリングリテーナ18を第2位置P2へ移動させる判定を行った場合には、図9に示されるように、ECU50からの信号によりアクチュエータ34が作動して、リングリテーナ18がインフレータ12の外周部12Aに沿って、第1位置P1から第2位置P2へ移動する。これにより、リングリテーナ18の環状部18Aが、インフレータ12のガス噴出孔12Hを越えてより乗員側に位置した状態となる。
この状態でインフレータ12のガス噴出孔12H,12Lからガスが噴出すると、該ガスの流れは何れもリングリテーナ18の傾斜部18Bで反射されることなく環状部18Aに沿ってバッグ外周方向(矢印B方向)へ向かう。これにより、エアバッグ袋体14がバッグ外周方向へ速やかに展開するため、エアバッグ袋体14の乗員側への展開速度を低減させることができ、衝突初期における乗員に対する拘束力を抑制することができる。またエアバッグ袋体14がバッグ外周方向へ展開することで、乗員に接するバッグ面の弛みが少なくなるため、該乗員を効率的に拘束することが可能である。
このように、車両用エアバッグ装置40では、車両の衝突時における乗員の着座状態や衝突の強さに応じて、エアバッグ袋体14の展開方向をより細かく制御することが可能である。
なお、上記した各実施形態では、検知手段16は、乗員の着座状態及び衝突の強さを検知するものとしたが、これに限られず、乗員の着座状態のみを検知する構成でも、また衝突の強さのみを検知する構成であってもよい。またECU50によるアクチュエータ34の制御は、上記記載に限られるものではなく、車両の減速特性やインフレータ12の特性、エアバッグ袋体14のバッグ形状等により適宜変更される。更にリングリテーナ18は1枚に限られず、例えば複数枚重ねて用いて各々の位置調整を独立して行うように構成してもよい。
また上記した各実施形態では、エアバッグ袋体が展開する第1方向を乗員方向とし、第2方向をバッグ外周方向として説明したが、第1方向は乗員方向には限られず、また第2方向はバッグ外周方向には限られない。
また各実施形態における車両用エアバッグ装置10,20,30,40は、ステアリングホイールに設けて使用される運転席用のエアバッグ装置であるものとして説明したが、用途はこれに限られるものではなく、例えば助手席用のエアバッグ装置に適用することも可能である。
図1及び図2は、第1実施形態に係り、図1は、車両用エアバッグ装置において、リングリテーナが第1位置に維持され、エアバッグ袋体がその展開初期において乗員方向へ膨張展開している状態を示す断面図である。 車両用エアバッグ装置において、リングリテーナが第2位置に移動して、エアバッグ袋体がその展開初期においてバッグ外周方向へ膨張展開している状態を示す断面図である。 図3及び図4は、第2実施形態に係り、図3は、車両用エアバッグ装置において、リングリテーナがアクチュエータにより第1位置に保持され、エアバッグ袋体がその展開初期において乗員方向へ膨張展開している状態を示す断面図である。 車両用エアバッグ装置において、アクチュエータによる保持状態が解除され、リングリテーナが圧縮ばねの付勢力により第2位置に移動して、エアバッグ袋体がその展開初期においてバッグ外周方向へ膨張展開している状態を示す断面図である。 図5及び図6は、第3実施形態に係り、図5は、車両用エアバッグ装置において、リングリテーナがアクチュエータにより第1位置に保持され、エアバッグ袋体がその展開初期において乗員方向へ膨張展開している状態を示す断面図である。 アクチュエータによる保持状態が解除され、リングリテーナが圧縮ばねの付勢力により第2位置に移動して、エアバッグ袋体がその展開初期においてバッグ外周方向へ膨張展開している状態を示す断面図である。 図7から図9は、第4実施形態に係り、図7は、車両用エアバッグ装置において、リングリテーナが第1位置に維持され、エアバッグ袋体がその展開初期において乗員方向へ膨張展開している状態を示す断面図である。 リングリテーナが第3位置に移動して、エアバッグ袋体がその展開初期において乗員方向及びバッグ外周方向へ膨張展開している状態を示す断面図である。 リングリテーナが第2位置に移動して、エアバッグ袋体がその展開初期においてバッグ外周方向へ膨張展開している状態を示す断面図である。
符号の説明
10 車両用エアバッグ装置
12 インフレータ
12A 外周部
12H ガス噴出孔
12L ガス噴出孔
14 エアバッグ袋体
16 検知手段
18 リングリテーナ(ガス噴出方向規制手段)
18A 環状部
18B 傾斜部
20 車両用エアバッグ装置
28 乗員着座状態把握手段(検知手段)
30 車両用エアバッグ装置
32 衝突センサ(検知手段)
34 アクチュエータ(ガス噴出方向規制手段)
40 車両用エアバッグ装置
42 圧縮ばね(付勢手段)
44 ピン(保持手段)
46 スクイブ(保持手段)
54 永久磁石(保持手段,アクチュエータ)
56 電磁石(保持手段,アクチュエータ)
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (2)

  1. 外周部に複数のガス噴出孔を有し、車両の衝突時にガスを発生させるインフレータと、
    前記ガスの供給を受けて乗員側へ膨張展開するエアバッグ袋体と、
    前記車両の衝突時における前記乗員から前記エアバッグ袋体までの距離及び衝突の強さの少なくとも一方を検知する検知手段と、
    該検知手段からの信号に基づいて、前記乗員から前記エアバッグ袋体までの距離又は衝突の強さが所定値よりも大きいときには、前記インフレータから前記エアバッグ袋体へ供給されるガスの噴出方向を前記乗員方向である第1方向とし、前記乗員から前記エアバッグ袋体までの距離又は衝突の強さが所定値以下のときには、該ガスの噴出方向を前記エアバッグ袋体のバッグ外周方向である第2方向とするものとして、前記ガスの噴出方向を前記ガス噴出孔との位置関係に応じて規制可能に構成されると共に前記インフレータの前記外周部に沿って前記第1方向となる第1位置へ移動可能に構成され、前記インフレータの前記外周部に沿うと共に、該インフレータの径方向と平行な平板状態に構成された環状部と、該環状部の外縁に設けられ前記乗員方向に向けて傾斜した傾斜部とを有するリングリテーナと、該リングリテーナの位置を前記検知手段からの信号に基づいて前記ガスの噴出方向が前記第1位置と前記ガスの噴出方向が前記第2方向となる第2位置との間で調整するアクチュエータと、を有するガス噴出方向変更手段と、
    備えたことを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記アクチュエータは、前記リングリテーナを前記第1位置から前記第2位置へ向けて付勢する付勢手段と、前記リングリテーナを前記第1位置に保持すると共に所定の場合にその保持状態を解除する保持手段と、を有することを特徴とする請求項に記載の車両用エアバッグ装置。
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