JP4856195B2 - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置および無線通信方法に係り、特に、空間多元接続により同一周波数で同一時刻に複数の端末と通信するときに、上り回線のSTA(STAtion:端末)からAP(Access Point:基地局)に通信をおこなう場合の量子化誤差に起因する通信の劣化を防止するのに用いて好適な無線通信装置および無線通信方法に関する。
非特許文献1には、SDMA(Space Division Multiple Access)技術が開示されている。
非特許文献2には、SDM(Space Division Multiplexing)技術が開示されている。
非特許文献3には、MIMO(Multi Input Multi Output)−SDMAが開示されている。
非特許文献4には、SDMAグループに対して、伝送品質と要求される通信品質に基づいて無線リソース配分をおこなう技術が開示されている。
T.Ohgane , "A Study on a Channel Allocation Scheme with an Adaptive Array in SDMA" IEEE 47th VTC, Vol.2, 1997, p.725-729 G.J.Foschini, "Layered Space-Time Architecture for Wireless Communication in Fading Environment When Using Multi-Element Antennas", Bell Labs Tech. J, Autumn 1996, p.41-59 Andre Bourdoux, Nadia Khaled, "Joint TX-RX Optimization for MIMO-SDMA Based on a Null-space Constraint", IEEE2002. P.171-174 「MIMO-SDMA/TDMAシステムにおけるQoSを考慮した無線リソース割当て方式」,信学技法,2006-8.
無線周波数の利用効率や伝送速度を格段に向上できるアンテナ・信号処理技術が注目を集めている。その一つがアダプティブアレイアンテナ(AAA)と呼ばれる技術である。AAA技術では、重み付け係数(ウエイト)を用いて複数のアンテナにおいて、それぞれ送受信される信号の振幅と位相を調整する。これにより信号対雑音電力比(SNR、Signal to Noise Ratio)が向上し、システムの通信容量を増大させることができる。このAAA技術を利用して、データの伝送速度を高速化するための技術にMIMO(Multiple Input Multiple Output)と呼ばれる技術がある。MIMOシステムでは、送信機と受信機との間に最大、アンテナ数までのチャネルを設定して、通信容量を増大させることができる。さらに、これらの技術を異なる観点でとらえると、
(1)異なる端末に対して伝送する空間多元接続(SDMA:Space Division Multiple Access)
(2)同一の端末に対して伝送する空間多重(SDM:Space Division Multiplexing)
のような分類もできる。
SDMA技術は、重み付け係数(ウエイト)を用いて複数のアンテナでそれぞれ送受信される信号の振幅と位相を調整し、伝搬路における空間的な直交性を利用することにより同一周波数で同一時刻に異なるデータ系列を複数の端末に伝送する技術である。一方、SDM技術は、重み付け係数(ウエイト)を用いて複数のアンテナでそれぞれ送受信される信号の振幅と位相を調整し、伝搬路における空間的な直交性を利用することにより同一周波数で同一時刻に異なるデータ系列を同一の端末に伝送する技術である。
さらに、これらのSDMA技術とSDM技術を複合させた技術としてMIMO−SDMA技術がある。この技術は異なる端末に対しては空間多元接続をおこない、同一の端末に対しては空間多重をおこなう。SDMA技術は、例えば、上記非特許文献1に、また、SDM技術は、例えば、上記非特許文献2に開示されている。さらに、MIMO−SDMA技術は、上記非特許文献3に開示されている。
このような無線伝送技術の高速化に加えて、現在多様なアプリケーションサービスの要求を満たす技術が必要とされている。これらのアプリケーションはそれぞれの通信に必要な伝送帯域や許容伝送遅延といった通信品質の要求を持っており、品質保証に関する様々な方式が既に検討されている。SDMAのリソース配分法としてAP(Access Point:基地局)とSTA(STAtion:端末)がSDMAをおこなわない無線通信システムでは、STAの通信品質を個別に評価し要求された通信品質を実現していた。例えば、IEEE802.11eで定義されている、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)のような時分割ベースのQoS制御方式においては、通信品質の要求が大きいSTAに対して時間を優先的に割当てていた。一方、SDMAにおいては、APが複数のSTAと同一周波数で同一時刻に通信するときの、その複数のSTAの組み合わせ(以下、SDMAグループと呼ぶ)が複数存在し、STAの伝送品質は属するSDMAグループによって異なることが知られている。
上記非特許文献4には、SDMAグループ全体としてみたときに、システムの限られた無線リソースの効率的使用するために、SDMAグループの候補を複数通り生成し、それらの伝送品質と要求される通信品質に基づいて無線リソース配分を計算、適用する無線通信システム及び無線リソース制御方法が開示されている。この方法によれば、無線リソースを効率的に使用でき、さらに通信容量を向上することが可能になる。
SDMA技術を用いた無線通信システムにおいては、APが複数のSTAから受信電力の大きく異なる信号を同時に受信した場合の課題として、量子化誤差による通信品質の劣化がある。
例えば、STA#1(番号iのステーションを、「STA#i」と表記する。以下、図も同様)は、APから近距離に設置されておりAPにおいて大きな電力レベルで信号が到達するものとし、一方、STA#2は、APから遠距離に設置されておりAPにおいて小さな電力レベルで信号が到達するものとする。このとき、STA#1とSTA#2に対してSDMAによる通信をおこなった場合、これらの信号を同時に受信するため総受信電力にAGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)のゲインが調整される。そのときに、STA#1の受信波形に対しては充分なビット数を得ることができるため、SDMAをおこなわずAP対STA#1のみで通信した場合に比べて量子化誤差は小さい。一方で、STA#2の受信波形に対しては充分なビット数が得られず、SDMAをおこなわずAP対STA#2のみで通信した場合に比べて量子化誤差が大きく見えてくる。非特許文献4では、この量子化誤差によって発生する通信品質の劣化について開示されていない。
本発明は、量子化誤差を考慮して無線伝送路の状態を計算することにより、無線通信における通信品質の劣化を防止することを目的とする。
また、非特許文献4のようなSDMA技術を用いた無線通信システムにおいては、SDMAをおこなうグループの候補がSTA数の増加に伴い急激に増加していき、さらに、それぞれのSDMAグループに対して通信容量の計算をおこなう必要があるため、膨大な演算量が必要になるという問題点があった。
本発明は、通信容量を計算する前にSDMAグループの候補を選定することで演算量削減を図ることを目的とする。
本発明の無線通信装置の構成は、同一周波数で同一時刻に複数の端末と通信するとき端末の組み合わせ(以下、「SDMAグループ」という)に対し、無線通信装置と端末の間の無線伝送路情報を取得し、かつ、端末から通信容量を含む要求情報を受信する。
そして、SDMAグループと通信をおこなうためのチャネル行列を求めて、前記SDMAグループの各端末の量子化雑音と熱雑音を比較し、その結果に基づいて、そのSDMAグループと通信をおこなうためのチャネル行列を補正し、補正されたチャネル行列に基づき、SDMAグループ内の各端末に割当てる通信容量と通信時間を決定し、決定された前記通信容量と前記通信時間に基づいてSDMAグループの各端末と通信をおこなう。
また、本発明の無線通信装置の構成は、SDMAグループ内の端末間の通信品質を比較し、SDMAグループ内の端末間で通信品質のばらつきのあるSDMAグループを通信の候補から外して、演算量を削減し、かつ、安定的に通信できるSDMAグループを選定する。
本発明によれば、SDMAグループと通信をおこなうときに、量子化誤差による通信品質の劣化を防止することができる無線通信装置を提供することができる。
さらに本発明によれば、複数のSDMAグループと通信をおこなうときに、通信の必要のないSDMAグループを通信の候補から外すことにより、演算量を削減することができる無線通信装置を提供することができる。
以下、本発明に係る各実施形態を、図1ないし図14を用いて説明する。
以下、本発明の第一の実施形態を、図1ないし図12を用いて説明する。
先ず、図1を用いて本発明の第一の実施形態に係る無線通信システムの概略を説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る無線通信システムの概略図である。
AP101は、複数のアンテナを備え適応的にアンテナの指向性を可変できる基地局である。AP101は、図1に示されるように、有線ネットワーク102に接続されていてもよい。STA103−1〜Nは1本以上のアンテナを備えており、アンテナが複数の場合には通常、適応的にアンテナの指向性を可変させる。
AP101とSTA103が通信可能なエリアに存在し、AP101からSTA103に向けてデータが送信され(以下、「下り回線」という)、また、STA103からAP101に向けてデータが送信される(以下、「上り回線」という)。
なお、AP101の有するアンテナ数、STA103の数、および各STA103の有するアンテナ数は、特に、限定されるものではない。
次に、図2を用いて本発明の第一の実施形態に係るAP101の構成について詳述する。
図2は、本発明の第一の実施形態に係るAP101の構成を示すブロック図である。
AP101は、STAとの無線通信をおこなう複数のアンテナ201と、無線部202と、信号処理部203と、データ処理部204がこの順で接続された構成を有する。そして、無線伝送路情報およびSTAからの要求情報を取得し、無線リソースを割当てる無線リソース割当て部205を有する。
無線部202は、送信部、受信部、スイッチ部等を備え、送信部と受信部をスイッチで切り替えて時分割で上り回線の伝送と下り回線の伝送をおこなう。送信部は、アップコンバータ、AGC(Automatic Gain Controller)等を備え、アップコンバータにより信号処理部203から入力された信号10を低周波から高周波(搬送波)に変換し、AGCにより増幅してアンテナ201に出力する。無線部202の受信部は、AGC、ダウンコンバータ等を備え、アンテナ201で受信された信号を高周波から低周波に変換し、増幅して信号10を信号処理部203に出力する。
ディジタル部203は、ADC(Analog Digital Converter)、DAC(Digital Analog Converter)等を備え、信号処理をおこなう。すなわち、無線部202から入力された信号10をディジタル信号に変換し、信号20をデータ処理部204へ出力する。また、データ処理部204から入力された信号20をアナログ信号に変換し無線部202に出力する。
データ処理部204は、ウエイト計算、変復調処理に加え、IEEE802に準拠したPHYフレームやMACフレームの生成をおこない、有線ネットワーク102とのインタフェースとなる役割を果たす。
次に、図3を用いて本発明の第一の実施形態に係る無線通信方法の概要について説明する。
図3は、本発明の第一の実施形態に係る無線通信方法の概要を示すフローチャートである。
この無線通信方法では、ステップS108に示す無線リソースを配分する割合を計算する前に無線伝送路の情報を予め把握しておく必要がある。無線伝送路の情報の取得については、後に、図5ないし図7を参照して詳述する。
先ず、複数のSTAからAPにSTAとAPと間の無線伝送路の情報を通知し(ステップS101)、これらをAPにおいて取得する(ステップS102)。
次に、量子化誤差を考慮した無線伝送路の情報を推定し(ステップS103)、個別に取得した無線伝送路の情報に基づいて空間多重をおこなった場合の通信容量を推定する(ステップS104)。この量子化誤差を考慮した無線伝送路情報の推定方法については、後に、図12を用いて詳述する。
そして、STAからAPに要求情報を通知し(ステップS105)、APでは、その要求情報を取得し(ステップS106)、要求する通信容量を推定する(ステップS107)。次に、これらステップS104とステップS107において計算した通信容量に基づき、SDMAグループに対して無線リソース配分の計算をおこなう(ステップS108)。
次に、ステップS109ではステップS108の計算結果に従ってスケジューリングをおこない、複数のSTAと通信をおこなう(ステップS110)。
次に、図4ないし図7を用いてAPがSTAとの無線伝送路情報を取得する処理について説明する。
図4ないし図7は、APがSTAとの無線伝送路情報を取得する処理について説明するためのタイミングチャートである。
APがSTAとの無線伝送路情報を取得する処理とは、図3のステップS102に示した処理である。
また、ここで言う無線伝送路情報とは、例えば、APと各STAの間のチャネル行列(アンテナ本数分の伝送路応答を行列で表現したもの)のことである。以下、説明の簡単のため1台のAP(アンテナ3本)に3台のSTA(それぞれアンテナ1本)が収容されているものとするが、APのアンテナ本数、STAの台数、STAのアンテナ本数はこれに従う必要はない。
APが複数台のSTAのチャネル行列を取得する方法には、時分割すなわち別々の時刻に各STAのチャネル行列を取得する方法と、同一時刻に各STAのチャネル行列を取得する方法がある。
先ず、前者の方法の例としてSTA3台のチャネル行列をAPが時分割により取得する方法について、図4、図5を参照しながら説明する。
図4の示される例では、APが複数のSTAに対し同一のトレーニング用信号Trを送信する。この信号を受信した各STAは、チャネル行列を計算し、STA#1はIFS#1、STAは#2はIFS#2、STAは#3はIFS#3の時間だけ待機し、それぞれAPへ返信する。これによりAPは各STAのチャネル行列を取得する。その後、取得したチャネル行列に基づいて無線リソースの配分をおこない、SDMAによる通信によって、複数のSTAから異なる信号を同時に受信する。
なお、IFS(Inter Frame Space)は、各チャネルにおけるフレームの時間的間隔である。
図5に示される例では、APに対しSTA#1がある基準時刻(例えば、ポーリングされた時刻)からIFS#1の時間だけ待機してトレーニング用信号Tr#1を、STA#2はある基準時刻からIFS#2の時間だけ待機してトレーニング用の信号Tr#2を、STA#3はある基準時刻からIFS#3の時間だけ待機してトレーニング用の信号Tr#3を、それぞれ送信する。これらの信号を受信したAPは、STA毎にチャネル行列を計算し、各STAのチャネル行列を取得する。その後、取得したチャネル行列に基づいて無線リソースの配分をおこない、SDMAによる通信によって、複数のSTAから異なる信号を同時に受信する。
上記の例のように、各STAのチャネル行列を時分割で取得した場合、各STAの信号電力に見合った電力を比較的正確に把握できるため、AGCは適切な設定がおこなわれ、量子化誤差は十分に小さく抑えることができる。
次に、後者の方法の例としてSTA3台のうち2台のSTAのチャネル行列を同時に取得する方法について図6、図7を参照しながら説明する。
図6に示される例では、APが複数のSTAに対し同一のトレーニング用信号Trを送信する。この信号を受信した各STAはチャネル行列を計算し、STA#1とSTAは#2はIFS#1、また、STA#3はIFS#3の時間だけ待機し、それぞれAPへ返信する。これにより、APは各STAのチャネル行列を取得する。その後、取得したチャネル行列に基づいて無線リソースの配分をおこない、SDMAによる通信によって、複数のSTAから異なる信号を同時に受信する。
図7に示される例では、APに対しSTA#1とSTA#2がある基準時刻からIFS#1の時間だけ待機してトレーニング用信号Tr#1とTr#2を、また、STA#3はある基準時刻からIFS#3の時間だけ待機してトレーニング用の信号Tr#3を、それぞれ送信する。これらの信号を受信したAPは、STA毎にチャネル行列を計算し、各STAのチャネル行列を取得する。その後、取得したチャネル行列に基づいて無線リソースの配分をおこない、SDMAによる通信によって、複数のSTAから異なる信号を同時に受信する。
なお、ここで説明したIFSは、APが異なる時間で信号を確実に受信できるようこの値を設定する。また、本実施形態では、無線伝送路情報の取得期間を設けて説明をおこなったが、全STAの無線伝送路情報を取得期間に取得する必要はなく、例えば、無線伝送路の状況により更新が必要なSTAのみ取得してもよい。
以下、図8ないし図11を用いて、各STAでの信号レベルと、熱雑音レベルと量子化雑音レベルとの関係について、量子化誤差の発生しない場合(図8、図10)と、発生する場合(図9、図11)について説明する。
図8および図10は、各STAから信号を同時受信したときに、熱雑音誤差により量子化雑音の影響が無視できる場合の、各STAの信号レベルを模式的に示した図である。
図9および図11は、各STAから信号を同時受信したときに、量子化雑音の影響が無視できない場合の、各STAの信号レベルを模式的に示した図である。
なお、ここでも説明の簡単のため1台のAP(アンテナ3本)に3台のSTA(それぞれアンテナ1本)が収容されているものとするが、APのアンテナ本数、STAの台数、STAのアンテナ本数はこれに従う必要はない。
ここで、熱雑音とは、STAの内部で信号を増幅する際などに発生する、熱による雑音であり、量子化雑音とは、アナログ信号をディジタル化(量子化)するときに発生する雑音である。
図8に示される信号レベルの例は、チャネル行列に基づいてSDMAをおこなう場合に、各STAのチャネル行列を時分割で取得した場合に、量子化雑音の影響が無視でき、かつ、各STAのチャネル行列を同時に取得した場合にも、量子化雑音の影響が無視できる場合である。
301は,APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を時分割で受信した場合(AGC制御なし)の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。信号レベルをP1,P2,P3[dBm]、熱雑音レベルをN_t[dBm]とすると、各STAのSNR(信号対雑音電力比、Signal to Noise Ratio)は、SNR#1_1=P1−N_t[dB],SNR#1_2=P2−N_t[dB],SNR#1_3=P3−N_t[dB]となる。
302は、APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を時分割で受信した場合(AGC制御あり)の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。AGC制御のゲインをそれぞれG1,G2,G3[dB]とすると、AGC制御をおこなった後の信号レベルは、P1+G1,P2+G2,P3+G3[dBm]、熱雑音レベルは、N_t+G1,N_t+G2,N_t+G3[dBm]となり、各STAのSNRは、STA#2_1=P1−N_t[dBm]、STA#2_2=P2−N_t,STA#2_3=P3−N_tとなる。
ここで、全てのSTAの熱雑音レベルは、量子化雑音レベルを上回っている。
303は、APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を同時に受信した場合(AGC制御あり)の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。APのアンテナ#1におけるAGC制御のゲインをG1とすると、AGC制御をおこなった後の信号レベルは、P1+G1,P2+G1,P3+G1[dBm]、熱雑音レベルは、N_t+G[dBm]となり、各STAのSNRは、STA#3_1=P1−N_t,STA#3_2=P2−N_t,STA#3_3=P3−N_tとなる。
ここでも、全てのSTAの熱雑音レベルは、量子化雑音レベルを上回っている。
以上より、信号を時分割受信したとき、および、信号を同時受信したときのいずれの場合にも、いずれのSTAからの信号においても量子化誤差は発生していないことが分かる。
図9に示される信号レベルの例は、チャネル行列に基づいてSDMAをおこなう場合に、各STAのチャネル行列を時分割で取得した場合に、量子化雑音の影響が無視できるが、各STAのチャネル行列を同時に取得した場合には、量子化雑音の影響が無視できない場合である。
401は、APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を時分割で受信した場合(AGC制御なし)の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。信号レベルをP1,P2,P3[dBm]、熱雑音レベルをN_t[dBm]とすると、各STAのSNRは、SNR#1_1=P1−N_t[dB],SNR#1_2=P2−N_t[dB],SNR#1_3=P3−N_t[dB]となる。
402は、APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を時分割で受信した場合(AGC制御あり)の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。AGC制御のゲインをそれぞれG1,G2,G3[dB]とすると、AGC制御をおこなった後の信号レベルは、P1+G1,P2+G2,P3+G3[dBm]、熱雑音レベルは、N_t+G1,N_t+G2,N_t+G3[dBm]となり、各STAのSNRは、STA#2_1=P1−N_t[dBm],STA#2_2=P2−N_t,STA#2_3=P3−N_tとなる。
ここで、全てのSTAの熱雑音レベルは、量子化雑音レベルを上回っている。
403は、APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を同時に受信した場合(AGC制御あり)の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。全てのSTAの量子化雑音レベルは、熱雑音レベルを上回っている。APのアンテナ#1におけるAGC制御のゲインをG1とすると、AGC制御をおこなった後の信号レベルは、P1+G1,P2+G1,P3+G1 [dBm]、熱雑音レベルは、N_t+G1[dBm]となり、各STAのSNRは、STA#3_1=P1+G1−N_q,STA#3_2=P2+G1−N_q,STA#3_3=P3+G1−N_qとなる。
ここでは、全てのSTAの量子化雑音レベルは、熱雑音レベルを上回っている。
以上より、信号を時分割受信したときには、いずれのSTAからの信号においても量子化誤差は発生していないが、信号を同時受信したときには、すべてのSTAからの信号において量子化誤差が発生していることが分かる。
図10に示される信号レベルの例は、チャネル行列に基づいてSDMAをおこなう場合に、各STAのチャネル行列を同時取得と時分割取得が混在した場合に、量子化雑音の影響が無視でき、かつ、各STAのチャネル行列を同時に取得した場合にも、量子化雑音の影響が無視できる場合である。
501は、APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を時分割で受信した場合(AGC制御なし)の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。信号レベルをP1,P2,P3[dBm]、熱雑音レベルをN_t[dBm]とすると、各STAのSNRは、SNR#1_1=P1−N_t[dB],SNR#1_2=P2−N_t[dB],SNR#1_3=P3−N_t[dB]となる。
502は、APのアンテナ#1,#2,#3においてSTA#1とSTA#2のチャネル行列を同時に取得する場合(AGC制御あり)、および、STA#3のチャネル行列のみ時分割で取得した場合の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。AGC制御のゲインをそれぞれG1,G2[dB]とすると、AGC制御をおこなった後の信号レベルは、P1+G1、P2+G1、P3+G2[dBm]、量子化雑音レベルは、N_q[dBm]、雑音レベルは、N_t+G1,N_t+G2[dBm]となり、各STAのSNRは、STA#2_1=P1+G1−N_q[dBm],STA#2_2=P2−N_t,STA#2_3=P3−N_tとなる。
ここで、全てのSTAの熱雑音レベルは、量子化雑音レベルを上回っている。
503は、APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を同時に受信した場合(AGC制御あり)の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。APのアンテナ#1におけるAGC制御のゲインをG1とすると、AGC制御をおこなった後の信号レベルは、P1+G1,P2+G1,P3+G1 [dBm]、熱雑音レベルは、N_t+G1[dBm]となり、各STAのSNRは、STA#3_1=P1−N_t,STA#3_2=P2−N_t,STA#3_1=P3−N_tとなる。
ここでも、全てのSTAの熱雑音レベルは、量子化雑音レベルを上回っている。
以上より、同時取得と時分割取得が混在した場合にも、信号を同時受信したときのいずれの場合にも、いずれのSTAからの信号においても量子化誤差は発生していないことが分かる。
図11に示される信号レベルの例は、チャネル行列に基づいてSDMAをおこなう場合に、各STAのチャネル行列を同時取得と時分割取得が混在した場合に、量子化雑音の影響が無視できるが、各STAのチャネル行列を同時に取得した場合には、量子化雑音の影響が無視できない場合である。
601は、APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を時分割で受信した場合(AGC制御なし)の信号と雑音の様子を示している。ただしAPのアンテナ#1のみ図示している。信号レベルをP1,P2,P3[dBm]、熱雑音レベルをN_t[dBm]とすると、各STAのSNRは、SNR#1_1=P1−N_t[dB],SNR#1_2=P2−N_t[dB],SNR#1_3=P3−N_t[dB]となる。
602は、APのアンテナ#1,#2,#3においてSTA#1とSTA#2のチャネル行列を同時に取得する場合(AGC制御あり)、および、STA#3のチャネル行列のみ時分割で取得した場合の信号と雑音の様子を示している。ただし、APのアンテナ#1のみ図示している。AGC制御のゲインをそれぞれG1,G2[dB]とすると、AGC制御をおこなった後の信号レベルは、P1+G1,P2+G1,P3+G2[dBm]、量子化雑音レベルは、N_q[dBm]、雑音レベルは、N_t+G1,N_t+G2[dBm]となり、各STAのSNRは、STA#2_1=P1+G1−N_q[dBm],STA#2_2=P2+G2−N_q,STA#2_3=P3+G3−N_qとなる。
ここで、全てのSTAの熱雑音レベルは、量子化雑音レベルを上回っている。
603は、APのアンテナ#1,#2,#3において各STAからの信号を同時に(SDMAで)受信した場合(AGC制御あり)の信号と雑音の様子を示している。ただしAPのアンテナ#1のみ表示している。APのアンテナ#1におけるAGC制御のゲインをG1とすると、AGC制御を行った後の信号レベルはP1+G1,P2+G1,P3+G1[dBm]、熱雑音レベルはN_t+G1[dBm]となり、各STAのSNRは、STA#3_1=P1+G1−N_q,STA#3_2=P2+G1−N_q,STA#3_3=P3+G1−N_qとなる。
ここでは、全てのSTAの量子化雑音レベルは、熱雑音レベルを上回っている。
以上より、同時取得と時分割取得が混在した場合には、いずれのSTAからの信号においても量子化誤差は発生していないが、信号を同時受信したときには、すべてのSTAからの信号において量子化誤差が発生していることが分かる。
本実施形態は、図9および図11に示される例のように、各STAから信号を同時受信したときに、量子化雑音の影響が無視できない場合に、無線伝送路情報に量子化雑音の影響を反映させるようにするものである。
ここで、一般的な量子化誤差の計算方法を説明する。
量子化誤差は、統計的にランダム信号と見なすことができるため、雑音として処理できる。量子化誤差が、―q/2とq/2の間に均等に分布しているとすれば、その確率密度関数p(x)は、以下の(式1)に示されるようになる。
Figure 0004856195
したがって、量子化雑音Nは、以下の(式2)で表される。
Figure 0004856195
一方、フルスケールの正弦波信号入力をA/D変換器に加えた時の信号電力Sは、nをA/D変換器の分解能(ビット数)として、以下の(式3)に示されるようになる。
Figure 0004856195
したがって、量子化雑音の信号雑音比は、以下の(式4)に示されるようになり、
Figure 0004856195
dBでは、以下の(式5)により表される。
Figure 0004856195
次に、先に説明した図8ないし図11に加えて、図12を用いて量子化誤差を考慮したSDMAグループとの通信に用いるチャネル行列の補正方法について説明する。
図12は、SDMAグループとの通信に用いるチャネル行列の補正方法の処理を示すフローチャートである。
ここでは、AGC制御前の熱雑音電力レベルN_t[dBm]、n_t[mW]=10(N_t/10)は受信機の特性により決定されるため既知とし、AGC制御前は、全てのSTA、アンテナにおいて等しい熱雑音が加わると仮定する。さらに、受信電力をP[dBm]、すなわち、p[mW]=10(P/10)、AGC目標電力値をl[mW]とすると、AGCゲインG[db]、すなわち、g[mW]=10(G/10)は受信機で把握可能であり、以下の(式6)の関係が成立するものとする。
Figure 0004856195
先ず、各STAのチャネル行列を時分割または同時に取得し(ステップS201)、このチャネル行列に基づき、同時受信(SDMA)した場合の熱雑音電力(ステップS202)、および、量子化雑音電力を、それぞれ計算する(ステップS203)。
同時受信(SDMA)した場合の熱雑音電力および量子化雑音を考えると、AGCゲインg[mW]は、以下の(式7)になる。
Figure 0004856195
ただし、分母はSDMAをおこなうSTA全ての受信電力の総和を表す。これを用いて、APのAGC制御によってg倍だけ増幅された熱雑音電力n_t[mW]は、以下の(式8)となる。
Figure 0004856195
となり、(式2)より量子化雑音電力n_q[mW]は、以下の(式9)となる。
Figure 0004856195
次に、先に導出したステップS201とステップS202のそれぞれにおいて計算された雑音電力を比較する(ステップS204)。ステップS201の熱雑音電力が大きい場合には、同時に(SDMAで)受信した際の雑音は熱雑音によるものと判定し、ステップS202の量子化雑音が大きい場合には、同時に(SDMAで)受信した際の雑音は量子化雑音によるものと判定する。
次に、熱雑音によるものと判定されたSDMAグループにおいては、雑音電力を以下の(式10)により定義する(ステップS205)。
Figure 0004856195
一方、量子化雑音によるものと判定されたSDMAグループにおいては、量子化雑音電力を以下の(式10)により定義する(ステップS206)。
Figure 0004856195
そして、各STAのチャネル行列を、量子化誤差を考慮したチャネル行列に変換する(ステップS207)。ただし、チャネル行列の要素hは複素数(複素振幅)で表現されており、AGCによるゲイン調整はおこなわれていないものとする。また、変換後のチャネル行列の要素h′はゲイン調整後の値とする。チャネル行列の要素hおよびh′に対する上の添え字はSTAの番号、下の添え字はAPのアンテナの番号とする。また各STAのチャネル行列を時分割または同時に取得した際の各STAに対応するAGCゲインをg(上の添え字はSTAの番号、下の添え字はSTAのアンテナ番号に対応)とする。同時受信(SDMA)する際のAGCゲインをg(下の添え字はAPの各アンテナに対応)とし、同時受信(SDMA)する際の雑音電力[mW]をn(下の添え字はAPの各アンテナ番号に対応)とすると、以下の(式12)として表すことができる。
Figure 0004856195
なお、各STAのチャネル行列を同時に取得した場合には、そのグループにおけるgの下の添え字は等しくなる。
以上の方法に従い、SDMAをおこなった場合に発生する量子化誤差を考慮したチャネル行列に変換する。次に、この伝送路行列を用いてチャネル容量を計算する。一例として、4本のアンテナを備えたAP、2本のアンテナを備えたSTA#1、2本のアンテナを備えたSTA#2に対し、MIMO−SDMAをおこなう方法を説明する。STA#1の受信信号R、STA#2の受信信号RはSTA#1に対する送信信号T、STA#2に対する送信信号T、および、APと各STAとの間のチャネル行列H11,H12,H21,H22を用いて、以下の(式13)として表される。
Figure 0004856195
ここでのチャネル行列は、(式12)により量子化誤差を考慮したものに変換されているものとする。(式13)を展開すると、STA#1の受信信号Rにおいて希望信号Tの他にSTA#2向けの送信信号Tが、一方STA#2の受信信号Rにおいて希望信号Tの他にSTA#1向けの送信信号Tが各々の干渉波として重畳される。そこで、干渉を抑えるため、AP側で予め振幅と位相を調整する。例えば、ヌルステアリング方式では、以下の(式14)に示されるように、予めゼロとなるようにチャネル行列からヌル行列Wを計算し、これを乗算したものを送信する。
Figure 0004856195
これによりAPと各STAの間には互いに独立した通信路が形成される。ここでね互いに独立した通信路においてMIMO伝送、例えば固有モード(E−SDM:Eigenbeam Space Division Multiplex)伝送する場合を考える。E−SDMの通信容量Cは、以下の(式15)で与えられる。
Figure 0004856195
ここでBは信号帯域幅であり、γはSNRに相当する。λは固有値を表し、チャネル行列を、以下のように特異値分解(SVD:Singular Value Decomposition)をおこなうことで得られる。
Figure 0004856195
以上の方法により、MIMO−SDMAを行った場合の各STAの通信容量が得られる。なお、E−SDMの他に、ZF(Zero−Forcing)、MMSE(Minimum Mean Square Error)などの方式を用いてウエイトを計算しても良い。
次に、図3のステップS105でSTAからAPに要求し、ステップS106でAPで取得される要求情報に関して説明する。
APでは、各STAまたはアプリケーションの要求情報を抽出する。この処理は、回線インタフェース部(図示せず)においておこなわれる。要求情報は、所定の方法で測定される。一つの方法は、例えば、IEEE802.11eの規格に含まれるHCCA(Hybrid Coordination Function Controlled Channel Access)のような、予め定められたプロトコルを利用することで要求情報を抽出することが考えられる。HCCAでは、通信を始める前に、STAはAPとの間で通信品質のネゴシエーションをおこなうことが規定されている。要求情報を測定する今一つの方法は、送られてきたパケットに記述された要求に関する情報を測定する。例えば、IEEE802.1DのUser's Priorityヘッダを解析して要求情報を抽出する。ここでの要求情報は、通信容量の他に、スループット、優先度、アプリケーションの種類、バッファ量、遅延、バッファ量、ジッタなども含まれる。
図3のステップS107では、ステップS106で抽出した要求情報をステップS104と同一の指標に変換する。無線伝送路情報および要求情報を評価した指標値は、正の数で表され、この値が大きい程に無線伝送路の状況が良い、あるいは、要求が強いものとできるが、他の指標を用いてもよい。また、フィードバック情報量の削減のため、無線伝送路情報や無線伝送路を評価した情報をテーブル化したものをAP、STA間で共有し、そのテーブル番号を受け渡すようにしてもよい。
図3のステップS108では、無線伝送路情報と要求情報に基づき、複数のSDMAグループの候補を選択し、選択されたSDMAグループに対する時間割合を計算する。通信容量を満たすのに必要なSDMAグループと各SDMAグループに必要な時間割合の最適化をおこなう手法の一例として、線形計画法(LP:Linear Programming)がある。線形計画法とは一次不等式で表される制約条件の範囲内で目的関数の最大値あるいは最小値を求める手法であり、既に様々なアルゴリズムが考案されている。線形計画法は、制約条件と目的関数からなっており目的関数を変えることで、制約条件を満たしつつシステムの目的に応じた結果を得ることができる。ここで、以下の(式17)を考える。
Figure 0004856195
ただし未知数をα(SDMAグループ#pの占有時間の割合)、既知数をXpq(SDMAグループ#pに含まれるSTA#qの通信容量)、TP(STA#q が要求する通信容量)、m(SDMAグループ数)、n(STA数)とする。これらの制約式を満たす解(α,α,…,α)が存在すれば、全てのSTAは要求された通信容量を満たすことができる。
さらに、上記制約条件の下で、以下の(式18)の目的関数が最小であることを追加すると、
Figure 0004856195
要求を満たしつつシステム全体の使用時間を最小にするようなα,α,…,αを求めることに相当し、同様に以下の(式19)の目的関数が最大であることを追加すると、
Figure 0004856195
要求を満たしつつシステム全体の通信容量を最大にするようなα,α,…,αを求めることに相当する。なお、(式18)において右辺を0とした場合、STAまたはアプリケーションからの要求がない状態となる。
上り下りまで含んだシステムに拡張すると、以下の(式20)により定式化できる。
Figure 0004856195
ただし、未知数をα(上りに使用するSDMAグループ#pの占有時間の割合)、β(下りに使用するSDMAグループ#pの占有時間の割合)、既知数をXpq(上りに使用するSDMAグループ#pに含まれるSTA#qの通信容量)、Ypq(下りに使用するSDMAグループ#pに含まれるSTA#qの通信容量)、TPX(上りに使用するSTAが要求する通信容量)、TPY(下りに使用するSTAが要求する通信容量)、m(SDMAグループ数)、n(STA数)とする。
これにより、上り下り含めたシステムに対し最適な無線リソースの配分が可能となる。
さらに、上り下りに加え、優先度まで考慮したシステムへ拡張すると以下のようになる。ここでは、優先度を定量保証型(または、Real Time型、例えば、Voice、Video、Streamingなど)と相対保証型(または、Non Real Time型、例えば、E-mailなど)の二種類に分類すると、制約条件は、以下の(式21)に示されるようになる。
Figure 0004856195
ただし未知数をα(上りに使用するSDMAグループ#pの占有時間の割合)、β(下りに使用するSDMAグループ#pの占有時間の割合)、既知数をXpq(上りに使用するSDMAグループ#pに含まれるSTA#qの通信容量、定量保証型)、Ypq(下りに使用するSDMAグループ#pに含まれるSTA#qの通信容量、定量保証型)、X′pq(上りに使用するSDMAグループ#pに含まれるSTA#qの通信容量、相対保証型)、Y′pq(下りに使用するSDMAグループ#pに含まれるSTA#qの通信容量、相対保証型)、TPX(上りに使用するSTAが要求する通信容量)、TPY(下りに使用するSTAが要求する通信容量)、m(SDMAグループ数)、n(STA数)とする。
上記の(式21)においては、相対保証型STAの要求を0としているため定量保証型STAへ優先的に無線リソースを割当てることができ、さらに、以下の(式22)の目的関数が最大となるような条件を追加すると、
Figure 0004856195
定量保証型STAの要求を満たしつつ相対保証型STAの通信容量の総和を最大にするようなα,α,…,α,β,β,…,βを求めることができる。
次に、図3のステップS109では、ステップS108で決定した各STAへの無線リソース割当てに関する情報、すなわち、SDMAグループと各SDMAグループに対する時間を参考にスケジューリングをおこない、スケジューリングに従って、図2に示された無線部202、ディジタル部203、データ処理部204を制御する。ここで、無線リソース割当て結果は、各SDMAグループの時間配分値を表しているため、スケジューリングをおこなう時間間隔において決定された割合で配分を行えば良く、実際にスケジューリングする順番は、特に問わない。なお、本実施形態を実現する一例としては、IEEE802.11eの規格に含まれるHCCAがある。HCCAでは、ポーリング制御技術を使うことによってAPが各STAの動作を集中的に管理し、APのスケジューリング通りにAPと各STAが無線通信をおこなうことができるよう、プロトコルが予め定められている。
以下、本発明に係る第二の実施形態を、図13および図14を用いて説明する。
図13および図14は、SDMAグループから通信候補となるSDMAグループを選定する処理を示すフローチャートである。
本実施形態は、無線リソースの割当てをおこなわないSDMAグループの候補を、予め候補から外すことにより、演算量を削減するものである。
先ず、本実施形態の演算量を削減する第一の方法を、図13のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態におけるこの処理は、前記第一の実施形態における図12に示すフローチャートの一部を変更したものであるので、同一の処理には同一のステップ番号を付与し、ここでは前記第一の実施形態と異なる処理についてだけ説明する。
この処理は、SDMAをおこなった場合の量子化雑音が熱雑音に比べて、ある割合よりも大きくなる可能性のあるSDMAグループの候補を除外するものである。すなわち、SDMAをおこなった場合の量子化雑音が熱雑音に比べて大きい場合には、そのSDMAグループの端末とは、良好な通信は期し難いので予め無線リソース割当ての対象から外そうというものである。
これは、(式10)と(式11)におけるn_tとn_qを用いて、以下の(式23)の不等式により判定をおこなう。
Figure 0004856195
ただし、SDMAグループの候補を除外する際には、STA単位で評価をおこなう必要があり、例えば、STA単位で受信信号の平均化をおこなった後(ステップS301)、上記の(式23)が成立するSDMAグループを無線リソース割当ての候補から除外する(ステップS302)。ここで、Th1は所定の閾値とする。
一方、上記の(式23)が成立しない場合、該当SDMAグループを無線リソース割当ての候補として採用する(ステップS303)。その後、図3のステップS108において無線リソースを配分する割合を計算する。
次に、本実施形態の演算量を削減する第二の方法を、図14のフローチャートを参照して説明する。
この処理は、STA間の電力差が大きいSDMAグループを候補から除外する。すなわち、SDMAグループの中で受信電力が相対的に小さいSTAがあるときには、そのSTAに割当てられる受信電力のビット数は、相対的に少ないものになり、その結果として、そのSTAからの通信に関する量子化誤差が大きくなり、そのSDMAグループとの良好な通信は期し難いからである。
本実施形態の処理では、受信信号の電力、例えば、AGCの値を検出し、差の大きなSTAが含まれるSDMAグループを候補から除外する方法としては、以下の(式24)を用いて判定をおこなう。
Figure 0004856195
ただし、分母は、あるSDMA内のSTA全ての受信電力の総和を表し、分子はあるSTA#iの受信電力とする。SDMAグループの候補を削除する際には、STA単位で評価をおこなう必要があり、例えば、STA単位で受信信号の平均化をおこなった後(ステップS401)、上記の(式24)が成立するSDMAグループを無線リソース割当ての候補から除外する(ステップS302)。ここで、Th2は所定の閾値とする。
一方、上記の(式24)が成立しない場合、該当SDMAグループを無線リソース割当ての候補として採用する(ステップS303)。その後、図3のステップS108において無線リソースを配分する割合を計算する。
なお、 STA単位で評価をおこなう利点は、以下に示す通りである。一般に、同一STAに設置されたアンテナ間のゲイン差は、異なる場所に配置されたSTA間のゲイン差に比べて小さい。このため、計算を簡単化できる。また、フェージング等で同一STAに設置されたアンテナ間に偶発的にゲイン差が発生する場合にも影響が平均化することができる。
次に、上記のような演算量削減手法を用いても、全てのSDMAグループが残ってしまった場合の処理について説明する。通信品質が良いSTAの組み合わせのみが存在し、SDMAグループが候補から除外するようなSDMAグループを確定できない場合には、どのSTAについても通信品質が良好なため全てのSDMAグループについて計算する必要がなく、所定のSDMAグループ数、演算量の範囲内で、適当なSDMAグループのみチャネル容量を計算し、リソース配分をおこなえばよい。一方、通信品質が悪いSTAの組み合わせのみが存在し、SDMAグループの候補を削減できない場合には、どのSTAについても通信品質が劣悪なため、SDMAを行うよりも、1対1で通信をおこなう方が望ましい。このため、同時に通信を行うSTA数の多いSDMAグループの計算を省いて、適当なSDMAグループのみチャネル容量を計算し、リソース配分をおこなえばよい。
本発明の第一の実施形態に係る無線通信システムの概略図である。 本発明の第一の実施形態に係るAP101の構成を示すブロック図である。 本発明の第一の実施形態に係る無線通信方法の概要を示すフローチャートである。 APがSTAとの無線伝送路情報を取得する処理について説明するためのタイミングチャートである(その一)。 APがSTAとの無線伝送路情報を取得する処理について説明するためのタイミングチャートである(その二)。 APがSTAとの無線伝送路情報を取得する処理について説明するためのタイミングチャートである(その三)。 APがSTAとの無線伝送路情報を取得する処理について説明するためのタイミングチャートである(その四)。 熱雑音により量子化誤差の影響が無視できる場合の、各STAの信号レベルを模式的に示した図である(その一)。 量子化誤差の影響が無視できない場合の、各STAの信号レベルを模式的に示した図である(その一)。 熱雑音により量子化誤差の影響が無視できる場合の、各STAの信号レベルを模式的に示した図である(その二)。 量子化誤差の影響が無視できない場合の、各STAの信号レベルを模式的に示した図である(その二)。 SDMAグループとの通信に用いるチャネル行列の補正方法の処理を示すフローチャートである。 SDMAグループから通信候補となるSDMAグループを選定する処理を示すフローチャートである(その一)。 SDMAグループから通信候補となるSDMAグループを選定する処理を示すフローチャートである(その二)。
符号の説明
101…AP、102…有線ネットワーク、103…STA、201…APのアンテナ、202…無線部、203…ディジタル部、204…データ処理部、205…無線リソース割当て部

Claims (17)

  1. 同一周波数で同一時刻に複数の端末と通信するとき端末の組み合わせ(以下、「SDMAグループ」という)に対し、
    前記端末から無線伝送路情報を取得し、
    前記端末から通信容量を含む要求情報を取得し、
    前記SDMAグループの各端末の量子化雑音電力または熱雑音電力の値に基づいて、前記無線伝送路情報を補正し、
    前記補正された前記無線伝送路情報と前記端末からの要求情報に基づき、前記SDMAグループ内の各端末に割当てる通信容量と通信時間を決定し、決定された前記通信容量と前記通信時間に基づいて前記SDMAグループの各端末と通信をおこなうことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1の無線通信装置において、
    前記量子化雑音電力と前記熱雑音電力とを比較し、
    いずれかの大きい方を用いて、前記端末から無線伝送路情報を補正することを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1の無線通信装置において、
    前記無線伝送路情報の取得は、前記無線通信装置からの各端末のトレーニング信号に応答して、各端末が前記無線伝送路情報を送信することによっておこなわれることを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1の無線通信装置において、
    前記無線伝送路情報の取得は、前記各端末からのトレーニング信号を受信し、前記無線通信装置が前記トレーニング信号に基づき計算することによっておこなわれることを特徴とする無線通信装置。
  5. 同一周波数で同一時刻に複数の端末と通信するとき端末の組み合わせ(以下、「SDMAグループ」という)に対し、
    前記端末から無線伝送路情報を取得し、
    前記端末から通信容量を含む要求情報を取得し、
    複数のSDMAグループの通信候補に対して、各々のSDMAグループの通信品質を評価し、前記評価した結果に基づき、前記SDMAグループの通信候補から通信する前記SDMAグループを選択することを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項5記載の無線通信装置において、
    前記SDMAグループの通信品質の評価は、前記SDMAグループから同時受信した場合の量子化雑音電力と熱雑音電力との比較であり、前記量子化雑音電力が大きいSDMAグループを通信候補から除外することを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項5記載の無線通信装置において、
    前記SDMAグループの通信品質の評価は、前記SDMAグループの端末の受信電力の総和とある端末からの受信電力の相対的比較であり、SDMAグループの端末の受信電力の総和に比して、ある端末からの受信電力が相対的に小さい端末を含むSDMAグループを通信候補から除外することを特徴とする無線通信装置。
  8. 第1の無線通信装置が、第2の無線通信装置と同一周波数で同一時刻に通信する無線通信方法であって(以下、同一周波数で同一時刻に通信するときの第2の無線通信装置の組み合わせを「SDMAグループ」という)、
    第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置から無線伝送路情報を取得するステップと、
    第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置から通信容量を含む要求情報を取得するステップと、
    第1の無線通信装置が、前記SDMAグループの各々の第2の無線通信装置の量子化雑音電力または熱雑音電力の値に基づいて、前記無線伝送路情報を補正するステップと、
    第1の無線通信装置が、前記補正された前記無線伝送路情報と前記第2の無線通信装置からの要求情報に基づき、前記SDMAグループ内の各第2の無線通信装置に割当てる通信容量と通信時間を決定するステップと、
    第1の無線通信装置が、決定された前記通信容量と前記通信時間に基づいて前記SDMAグループの各第2の無線通信装置と通信をおこなうステップとを有することを特徴とする無線通信装置の通信方法。
  9. 請求項8記載の無線通信方法において、
    前記第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置から無線伝送路情報を取得するステップは、
    前記第1の無線通信装置より前記SDMAグループの各々の第2の無線通信装置に、同時にトレーニング信号を送信し、そのトレーニング信号に基づき各第2の無線通信装置がチャネル行列を演算し、前記第1の無線通信装置に各々で演算したチャネル行列の情報を送信する処理を含むことを特徴とする無線通信方法。
  10. 請求項記載の無線通信方法において、
    前記SDMAグループの各々の第2の無線通信装置から前記第1の無線通信装置へのチャネル行列の情報の送信は、各々異なった時刻におこなわれることを特徴とする無線通信方法。
  11. 請求項記載の無線通信方法において、
    前記SDMAグループの各々の第2の無線通信装置から前記第1の無線通信装置へのチャネル行列の情報の送信は、少なくとも二つの第2の無線通信装置からの送信が同じ時刻におこなわれることを特徴とする無線通信方法。
  12. 請求項8記載の無線通信方法において、
    前記第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置から無線伝送路情報を取得するステップは、
    前記SDMAグループの各々の第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置に、各々のトレーニング信号を送信する処理を含むことを特徴とする無線通信方法。
  13. 請求項12記載の無線通信方法において、
    前記SDMAグループの各々の第2の無線通信装置から前記第1の無線通信装置へのトレーニング信号の送信は、各々異なった時刻におこなわれることを特徴とする無線通信方法。
  14. 請求項12記載の無線通信方法において、
    前記SDMAグループの各々の第2の無線通信装置から前記第1の無線通信装置へのトレーニング信号の送信は、少なくとも二つの第2の無線通信装置からの送信が同じ時刻におこなわれることを特徴とする無線通信方法。
  15. 第1の無線通信装置が、第2の無線通信装置と同一周波数で同一時刻に通信するための無線通信方法であって(以下、同一周波数で同一時刻に通信するときの第2の無線通信装置の組み合わせを「SDMAグループ」という)、
    第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置から無線伝送路情報を取得するステップと、
    第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置から通信容量を含む要求情報を取得するステップと、
    複数のSDMAグループの通信候補に対して、各々のSDMAグループの通信品質を評価し、前記評価した結果に基づき、前記SDMAグループの通信候補から通信する前記SDMAグループを選択するステップと、
    第1の無線通信装置が、前記第2の無線通信装置からの前記無線伝送路情報と前記第2の無線通信装置からの要求情報に基づき、前記SDMAグループ内の各STAに割当てる通信容量と通信時間を決定するステップと、
    第1の無線通信装置が、決定された前記通信容量と前記通信時間に基づいて前記SDMAグループの各第2の無線通信装置と通信をおこなうステップとを有することを特徴とする無線通信装置の通信方法。
  16. 請求項15記載の無線通信装置の通信方法において、
    前記SDMAグループの通信品質の評価は、前記SDMAグループから同時受信した場合の量子化雑音電力と熱雑音電力との比較であり、前記量子化雑音電力が大きいSDMAグループを通信候補から除外する処理を含むことを特徴とする無線通信装置の通信方法。
  17. 請求項15記載の無線通信装置の通信方法において、
    前記SDMAグループの通信品質の評価は、前記SDMAグループの端末の受信電力の総和とある端末からの受信電力の相対的比較であり、SDMAグループの端末の受信電力の総和に比して、ある端末からの受信電力が相対的に小さい端末を含むSDMAグループを通信候補から除外することを特徴とする無線通信装置の通信方法。
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