JP4856000B2 - 情報通信端末 - Google Patents
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Description
従来の携帯電話機では、一つの筺体のみに操作キーを設けたものや、メッセージを作成するときに操作するキーを一つの筺体に集中させたものが主流である。このような携帯電話機であれば、片手で筺体を支持したまま筺体を支持する手の親指で操作部のキー操作を行い易い。
具体的には、通常のメッセージの仮名入力はテンキーと呼ばれる仮名やアルファベットが割り振られた0〜9の数字のキーを用いて行うが、仮名から漢字への変換は選択キーを用いて候補となる漢字から選択することで行う。このようにテンキーによる仮名入力と選択キーを用いた漢字への変換とには複数種のキーを操作する必要があり、一本の指で操作して長文のメッセージを作成するには時間がかかってしまう。また、装飾機能を用いる場合は、テンキーとは別の装飾機能を用いることを選択するキーを操作し、数種の装飾機能から所望の装飾機能を選択する操作を行う。このような装飾機能を使用する操作を通常のメッセージを作成する操作に織り交ぜてメッセージを作成する場合にも複数種のキーを操作する必要があり、一本の指で操作して装飾機能を多用したメッセージを作成するには時間がかかってしまう。
このような操作性の低下の問題は、情報通信端末を用いてメールのメッセージを入力するときのみに限るものではない。情報通信端末を用いてインターネット上のウェブサイトのページに情報を入力する場合や情報通信端末でスケジュール管理を行う場合など、情報通信端末のキー操作により情報を入力する場合には同様に生じる問題である。
本発明に係る情報通信端末では、各筺体の端部を厚さ方向に連通する回転軸を中心に第一筺体及び第二筺体の一方を他方に対してスライド回転させることにより、第一操作部と第二操作部とが斜めに配置された状態とすることができる。また、第一筺体に対する第二筺体の相対的な回転位置に応じて、第二筺体の第二操作部の操作案内文字の向きを、第一筺体の表示部の表示向きに合せるように変更することにより、第一操作部と第二操作部とが斜めに配置された状態であっても第二操作部の操作案内文字の向きを操作案内文字が確認し易い向きとすることができる。
このように、本発明に係る情報通信端末では、第一操作部と第二操作部とが斜めに配置された状態とすることで右手と左手とを横方向にずらした状態で操作を行うことができ、右手と左手とが縦に並んだ状態でキー操作を行うものよりも操作時の違和感を軽減することができる。また、第一操作部と第二操作部とが斜めに配置された状態であっても第二操作部の操作案内文字の向きを操作案内文字が確認し易い向きとすることができる。
また、本発明に係る情報通信端末では、第一筺体本体に対する表示部の表示の向きを変更しても、表示部の表示を確認しやすい状態で、第一操作部の操作案内文字を確認し易い向きとすることができる。
図1は本発明の実施形態に係る携帯電話機の外観構成の一例を示す上面図である。図2は同携帯電話機の概略構成の一例を示すブロック図である。本実施形態の携帯電話機10は、制御手段としての主制御部120と、記憶手段としての内部メモリ121と、不図示の携帯電話通信網を介して通信を行う通信手段としての無線通信部122及びアンテナ112と、表示手段としての表示部125と、操作手段としてのキー操作部126と、時計部127とを備えている。
ユーザーが携帯電話機10の電話の機能を使用する場合は、通話開始キー104を押下することで通話を開始し、終話キー105を押下することで通話を終了することができる。また、携帯電話機10のメール機能を使用する場合は、メール機能キー102aを押下することにより、ディスプレイ110がメール機能用の画面となり、受信したメールの確認や送信メールのメッセージ作成などを行うことができる。さらに、携帯電話機10をインターネットに接続する時にはインターネット接続キー102bを押下することにより、ディスプレイ110がインターネット接続用の画面となり、インターネットを経由した各種サービスを利用することができる。
また、文字切換キー111を含む第一操作部107の各キーはタッチセンサー107aを備えており、キーが押下されたことを検出し、主制御部120に検出結果を送信する。なお、操作案内表示部111bとしては例えば液晶パネルがある。
携帯電話機10は、図3に示すような閉状態が最もコンパクトな状態であり、携帯する場合は図3に示すような閉状態で持ち運ばれることが好ましい。閉状態では第二操作部であるテンキー103は第一筺体20の下側に隠れた状態となって操作することはできないが、第一操作部107は露出した状態であるので、第一操作部107の各キーは操作することができる。例えば、閉状態のままで、通話の開始及び終了、受信メールの確認などの操作を行うことができる。
そして、第二ギヤ202が第二筺体30に対して矢印C方向に回転することにより第三ギヤ203とキーパッド103aとは第二筺体30に対して矢印D方向に回転する。第三ギヤ203は第一ギヤ201と同じ歯数のギヤであるため、第二ギヤ202を介して第一ギヤ201の回転に連動し、第三ギヤ203及びキーパッド103aは第一ギヤ201と同じ角度だけ第二筺体30に対して回転する。
これにより、キーパッド103aの向きは第一筺体20に対して常に一定の向きとなる。よって、第二筺体30の第一筺体20に対する位置が変化しても、ディスプレイ110に対するテンキー103の向きを同じ状態とすることができ、ディスプレイ110の表示の向きとテンキー103の操作案内文字の表示の向きとが一致する。このため、図1に示すように、第一操作部107と第二操作部であるテンキー103とが斜めに配置された状態であっても、ディスプレイ110を確認しやすい状態でテンキー103に印字された操作案内文字の表示の向きを、操作案内文字が確認し易い向きとすることができる。
なお、テンキー103の最も望まれる角度方向について、ユーザーに対し所定の静止感を与えるため、上記のギヤ連動動作において所定のラッチ機構を設けてもよい。
第二筐体30の操作部であるテンキー103に表示されている操作案内文字の表示向きを変更する表示向き変更手段としては、キーパッド103aを第二筺体30に対して回転させる構成に限るものではない。本変形例では、テンキー103の表示をキーに対して印字したものではなく、電気的にその表示を変更できるものを用い、第一筺体20に対する第二筺体30の回転に応じて、テンキー103のキー表示を変更する構成について説明する。
また、表示向き変更手段として、第一筺体20に対する第二筺体30の回転に応じて第二操作部であるテンキー103が配置されたキーパッド103aを第二筺体30に対して回転させる第二操作部回転手段としてのキーパッド回転機構を備えることにより、テンキー103の配列が一定であるので、テンキー103を用いた操作の操作性を維持することができる。
また、図7に示すように、ディスプレイ110の表示を横長に変更するようにディスプレイ110の表示の向きを変更したときに、第一操作部表示向き変更手段である操作案内表示制御部111aと操作案内表示部111bとが文字切換キー111の操作案内文字の表示を、操作案内文字の向きがディスプレイ110の表示向きと一致するように変更する。これにより、図7に示すようなディスプレイ110を横長で使用する状態であっても、ディスプレイ110を縦長で使用していたときと同様の操作性を実現することができる。
また、上記変形例の構成では、テンキー103の各キーの表面に操作案内文字を電気的に表示するテンキー表示部103cを備え、表示制御手段であるテンキー表示制御部103bが第一筺体20に対する第二筺体30の相対的な回転位置に応じて、テンキー103の操作案内文字を切り替えるようにテンキー表示部103cを制御することにより、ディスプレイ110の表示を確認し易い状態で、第一操作部107とテンキー103との操作案内文字の向きを、操作案内文字が確認し易い向きとすることができる。さらに、上記変形例の構成では、キーパッド回転機構が不要になるので、第一ギヤ201、第二ギヤ202及び第三ギヤ203の3つのギヤを備える携帯電話機10よりも小型化を図ることができる。
20 第一筺体
30 第二筺体
101 ソフトキー
102a メール機能キー
102b インターネット接続キー
103 テンキー
104 通話開始キー
105 終話キー
106 方向キー
107 第一操作部
108 マイク
109 スピーカ
110 ディスプレイ
111 文字切換キー
112 アンテナ
120 主制御部
121 内部メモリ
122 無線通信部
123 音信号処理部
124 表示制御部
125 表示部
126 キー操作部
127 時計部
Claims (3)
- 表示部と表面に操作案内文字が表示された第一操作部とが配置された第一筺体と、表面に操作案内文字が表示された第二操作部が配置された第二筺体とを備え、各筺体の端部を厚さ方向に連通する回転軸を中心に該第一筺体及び該第二筺体の一方を他方に対してスライド回転可能な情報通信端末において、
該第一筺体の表示部の表示向きを変更する表示制御手段と、
該表示部の表示向きの変更に応じて、該第一筺体の第一操作部の操作案内文字の向きを変更する第一操作部表示向き変更手段と、
該第一筺体に対する該第二筺体の相対的な回転位置に応じて、該第二筺体の第二操作部の操作案内文字の向きを、該第一筺体の表示部の表示向きに合せるように変更する第二操作部表示向き変更手段と、を備えることを特徴とする情報通信端末。 - 請求項1の情報通信端末において、
上記第二筺体の第二操作部が該第二筺体本体に対して回転可能に構成され、
上記第二操作部表示向き変更手段は、上記第一筺体に対する上記第二筺体の回転に応じて該第二操作部を該第二筺体本体に対して回転させることを特徴とする情報通信端末。 - 請求項1の情報通信端末において、
上記第二筺体の第二操作部の表面に操作案内文字を電気的に表示する操作案内文字表示手段を備え、
上記第二操作部表示向き変更手段は、上記第一筺体に対する上記第二筺体の相対的な回転位置に応じて該第二操作部の操作案内文字の表示の向きを切り替えるように、該操作文字表示手段を制御することを特徴とする情報通信端末。
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