JP4855435B2 - 光ファイバ心線対照方法および装置 - Google Patents

光ファイバ心線対照方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、光線路の建設や保守作業時に、作業対象の光ファイバを特定するための光ファイバ心線対照方法および装置に関する。
従来の光ファイバ心線対照装置は、作業対象の光ファイバへ試験光を入射し、光ファイバに加えた曲げにより漏洩する試験光を観測し、当該試験光が検出されればその光ファイバを作業対象として特定する構成であった。これを「心線対照」という。
図8は、従来の光ファイバ心線対照装置の構成例を示す(特許文献1、特許文献2)。
図において、局側終端装置OLT(Optical Line Terminal)とユーザ側終端装置ONU(Optical Network Unit) は、光ファイバを束ねた光ファイバケーブル50を介して接続される。作業対象の光ファイバ51に対して、OLT側の光カプラ52を介して心線対照用試験光源53から試験光を入射し、光ファイバ51のONU側で曲げ部54を用いて曲げを生じさせ、その曲げにより漏洩する試験光を光検出器(PD)55で検出する。ここで、OLTとONUとの間の通信光よりも長波長の試験光を用い、光ファイバ51の遠端(ONUの入力端)に配置した試験光遮断フィルタ56で試験光を遮断する構成により、通信光に影響を与えずに試験光を用いた心線対照が可能になっている。
なお、光ファイバ心線対照装置は、所内装置として光カプラ52および心線対照用試験光源53と、所外装置として曲げ部54および光検出器55から構成される。作業者は、所内装置を用いて作業対象の光ファイバ51に試験光を入射し、所外装置を用いて光ファイバ51から漏洩する試験光を検出することにより、通信光が伝送中であってもサービスを中断することなく心線対照を行うことができる。
特開平01−237509号公報 特開平02−001632号公報
ところで、従来の光ファイバ心線対照装置は、OLTとONUが1対1で接続される光ネットワークシステムでは問題ないが、光スプリッタを介して1つのOLTに複数のONUを収容するPON(Passive Optical Network) システムでは問題が生じる。それは、心線対照用試験光源から1本の光ファイバに入射した試験光が光スプリッタを介して複数の光ファイバに均等に分配されるので、ONU側でその複数の光ファイバについて個別に心線対照ができないことである。
また、近年は光ファイバ運用の作業性を向上させるため、曲げに対して損失変動が生じにくい、すなわち曲げによる漏洩光が発生しにくい光ファイバが用いられている。このような光ファイバとしては、光ファイバコアの周囲に空孔を設け、低屈折率のクラッド層により強い光閉じ込め効果を実現したホールアシストファイバ等が開発されている。この光ファイバに対して曲げによる漏洩光を観測する従来方法では心線対照ができない。
本発明は、PONシステムにおける光スプリッタとONU間の複数の光ファイバのそれぞれに対する心線対照、また曲げに対して漏洩光を発生しない光ファイバに対する心線対照を可能にする光ファイバ心線対照方法および装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、一方の光ファイバと光ファイバ長が互いに異なる他方の複数の光ファイバが光スプリッタを介して接続され、一方の光ファイバの一端からパルス試験光を送出し、他方の複数の光ファイバの他端でそれぞれ反射して一方の光ファイバの一端に戻り、その戻り光の時間位置に応じて他方の複数の光ファイバが判別されるときに、その戻り光の時間位置に対する所定の偏光成分の受光強度を検出し、他方の複数の光ファイバの中から作業対象の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照方法において、パルス試験光を、一方の光ファイバと他方の複数の光ファイバのうち最長の光ファイバを合せた光往復時間よりも長く設定された送出周期Tで送出し、作業対象の光ファイバの他端で側圧または曲げまたは捻りを加えて、パルス試験光および戻り光に、パルス試験光の送出周期Tに対して1/(2T)より低く、かつ20Hzより高く設定された変調周波数の偏波変動を与え、一方の光ファイバの一端で、パルス試験光を送出してから作業対象光ファイバに対応する時間位置の戻り光の所定の偏光成分の受光強度を送出周期Tで複数回サンプリングし、その受光強度の時間変動を周波数解析し、作業対象光ファイバに与えた偏波変動変調周波数成分の有無を検出して波変動を与えた光ファイバを特定する。
第2の発明は、一方の光ファイバと光ファイバ長が互いに異なる他方の複数の光ファイバが光スプリッタを介して接続され、一方の光ファイバの一端からパルス試験光を送出し、他方の複数の光ファイバの他端でそれぞれ反射して一方の光ファイバの一端に戻り、その戻り光の時間位置に応じて他方の複数の光ファイバが判別されるときに、その戻り光の時間位置に対する所定の偏光成分の受光強度を検出し、他方の複数の光ファイバの中から作業対象の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照装置において、パルス試験光を、一方の光ファイバと他方の複数の光ファイバのうち最長の光ファイバを合せた光往復時間よりも長く設定された送出周期Tで送出するパルス試験光送出手段と、作業対象の光ファイバの他端で側圧または曲げまたは捻りを加えて、パルス試験光および戻り光に、パルス試験光の送出周期Tに対して1/(2T)より低く、かつ20Hzより高く設定された変調周波数の偏波変動を与える手段と、一方の光ファイバの一端で、パルス試験光を送出してから作業対象光ファイバに対応する時間位置の戻り光の所定の偏光成分の受光強度を送出周期Tで複数回サンプリングし、その受光強度の時間変動を周波数解析し、作業対象光ファイバに与えた偏波変動変調周波数成分の有無を検出して波変動を与えた光ファイバを特定する心線対照手段とを備える。
本発明は、PONシステムの光スプリッタで分岐する複数の光ファイバの遠端からの戻り光の受光時間と、作業対象の光ファイバで偏波変動を与えたときに戻り光の所定の偏光成分の受光強度の変化を検出することにより、作業対象の光ファイバに対する心線対照が可能となる。
本発明は、PONシステムの光スプリッタで分岐する複数の光ファイバの遠端からの戻り光の受光時間と、作業対象の光ファイバで所定の変調周波数の偏波変動を与えたときに戻り光の所定の偏光成分の受光強度の時間変動から変調周波数成分を検出することにより、作業対象の光ファイバに対する心線対照が可能となる。
また、本発明は、戻り光の所定の偏光成分の受光強度を観測するので、曲げに対して漏洩光を発生しない光ファイバに対する心線対照が可能になる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の光ファイバ心線対照装置の第1の実施形態を示す。
図において、PONシステムは、OLTに接続される光ファイバ11と、複数m個のONUにそれぞれ接続される光ファイバ13−1〜13−mが、m分岐の光スプリッタ12を介して接続される構成である。OLTと光スプリッタ12とを接続する光ファイバ11には光カプラ14が挿入され、光カプラ14の試験ポートに心線対照用所内装置20が接続される。心線対照用所内装置20は、OLTとONU間の通信光とは異なる波長のパルス試験光を出力する。このパルス試験光は、光カプラ14から光ファイバ11に入射して伝搬し、光スプリッタ12で光ファイバ13−1〜13−mに分配される。光ファイバ13−1〜13−mの遠端(各ONUの入力端)には、通信光を透過しパルス試験光を遮断かつ反射する試験光遮断フィルタ15が挿入される。光ファイバを伝搬する光に偏波変動を与える心線対照用所外装置30は、心線対照を行う光ファイバ(ここでは13−mとする)に取り付ける。
心線対照用所内装置20は、偏光消光比が大きいパルス試験光を出力する光源21、光カプラ22、偏光子23、光検出器(PD)24、信号制御・処理部25、データベース26により構成される。光源21から出力されたパルス試験光は、光カプラ22、光カプラ14を介して光ファイバ11に入射し、試験光遮断フィルタ15で反射した戻り光は光カプラ14、光カプラ22、偏光子23を介して光検出器24に入力する。偏光子23は戻り光の所定の偏光成分を透過し、光検出器24はその所定の偏光成分の戻り光を受光する。信号制御・処理部25は、光源21が出力するパルス試験光の送出周期T(秒)を制御し、光検出器24で検出される所定の偏光成分の戻り光の受光時間および受光強度をモニタし、心線対照処理を行う構成である。
ここで、心線対照用所内装置20から光ファイバ11に入射したパルス試験光は、ONUまでの光線路中のコネクタ接続点や遠端等で反射して心線対照用所内装置20に戻るが、コネクタ接続点での反射減衰量は40dB程度である。したがって、心線対照用所内装置20の光検出器24で検出される主な戻り光は、光ファイバ13−1〜13−mの遠端に設けた試験光遮断フィルタ15で発生する反射減衰量0〜14dBのフレネル反射光である。
光スプリッタ12と各ユーザ宅のONUをそれぞれ接続する光ファイバ13−1〜13−mの各光ファイバ長L1 〜Lm は、それぞれの心線番号を対応させてデータベース26に登録し、信号制御・処理部25から参照可能としておく。ここでは、簡単のためにL1 ,L2 ,…,Lm の順に長くなり、光ファイバ13−mの光ファイバ長Lm を最長とする。光ファイバ11の光ファイバ長をLF としたとき、心線対照用所内装置20と最長の光ファイバ13−mの遠端に接続される試験光遮断フィルタ15との距離Lは、
L=LF +Lm
となる。このとき、心線対照用所内装置20が出力するパルス試験光の送出周期Tは、最長の光ファイバ13−mの遠端までの距離を往復する時間2L/vよりも長く設定する必要がある。vは光ファイバ中のパルス試験光の速度である。
また、光ファイバ13−1〜13−mの各光ファイバ長L1 〜Lm は互いに異なり、その最小の光ファイバ長差(分解能)Lr とパルス試験光のパルス幅wとの関係は、
Lr >w・v/2
と設定する必要がある。以上の設定に基づくパルス試験光および戻り光のタイムチャートを図2(1),(2) に示す。
心線対照用所内装置20から時間nTで送出したパルス試験光は、光ファイバ11を伝搬して光スプリッタ12でm分岐し、光ファイバ13−1〜13−mを伝搬してそれぞれ試験光遮断フィルタ15で反射し、それぞれの戻り光が逆の経路を辿って心線対照用所内装置20の偏光子23を介して光検出器24に受光する。各戻り光の受光強度をP1n〜Pmnとする。各戻り光が受光する時間は、それぞれの往復伝搬遅延時間に応じて、
nT+2(LF+L1)/v
nT+2(LF+L2)/v

nT+2(LF+Lm)/v
となる。信号制御・処理部25は、光ファイバ13−1〜13−mのそれぞれの遠端からの戻り光の受光時間と受光強度P1n〜Pmnをモニタする。なお、光検出器24は偏光子23を通過する所定の偏光成分の受光強度を検出する構成であり、また各戻り光の偏光状態が同一とは限らないので、図2(2) に示すように各戻り光の受光強度P1n〜Pmnにバラツキが生じる。
以上の前提を踏まえて、作業対照の光ファイバ13−mに心線対照用所外装置30を取り付けて側圧を加え、図3に示すように光ファイバの断面形状を変化させる。すると、x方向およびy方向のモード速度が変化し、光ファイバ13−mを伝搬するパルス試験光および戻り光の偏波が変動する。この偏波変動は、戻り光が心線対照用所内装置20の偏光子23を介して光検出器24に受光したときに、受光強度Pmnの変化として現れ、信号制御・処理部25がこれをモニタする。
一方、信号制御・処理部25はデータベース26を参照し、各戻り光の時間位置から光ファイバ長L1 〜Lm を対応させ、さらに光ファイバ13−1〜13−mの心線番号を対応させる。そして、時間nTで送出したパルス試験光に対する戻り光の受光強度Pxnの変化を検出した場合に、心線対照用所外装置30で側圧を加えた光ファイバは光ファイバ13−xであると識別する。本実施形態の例では、心線対照用所外装置30を用いて光ファイバ13−mに側圧を加えたときに、戻り光の受光強度Pmnに変化がみられた場合には、光ファイバ13−mに側圧を加えたものと識別する。このようにして、PONシステムの光スプリッタ12の下部の光ファイバ13−1〜13−mに対する心線対照、また曲げに対して漏洩光を発生しない光ファイバに対する心線対照が可能になる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態は、心線対照の光ファイバに対応する戻り光について、他の光ファイバに対応する戻り光の受光強度との比較ではなく、心線対照用所外装置30によって与えた偏波変動による受光強度の変化を検出する構成である。すなわち、図2(2) に示すように、各戻り光の所定の偏光成分の受光強度P1n〜Pmnにバラツキがある中から、受光強度が変化している戻り光を特定し、対応する光ファイバを識別する必要があった。
また、パルス試験光が伝搬する光ファイバケーブルが揺らぐことにより、光ファイバ中の偏波がゆるやかに変動し、その揺らぎの周波数成分は約20Hz以下であることが知られている(フジクラ技報 108号,pp.14-18 、http://www.fujikura.co.jp/00/gihou/gihou.html)。したがって、心線対照用所内装置20における戻り光の受光強度には、偏波のゆるやかな変動に伴う誤差が含まれることがあり、このDC〜20Hz程度の周波数成分を除去しながら心線対照を行う必要がある。
以上の状況を踏まえて、心線対照用所外装置30によって与えた偏波変動による受光強度の変化を確実に検出するには、心線対照用所外装置30が光ファイバに加える側圧を周波数fで変調し、心線対照所内装置20で戻り光の受光強度から変調周波数fの成分を検出する方法が有効である。以下、その方法について説明する。
心線対照所内装置20では、光ファイバ13−mに対応する時間位置の戻り光の受光強度について、パルス試験光をT秒間隔でN回(Nは2以上の整数)入射させるときのk番目(kは1〜Nの整数)のパルス試験光に対する戻り光の受光強度をPmkとしたときに、当該戻り光の受光強度Pmkを周期Tでサンプリングし、N回の受光強度Pmkの積算値を
ΣPmk (kは1〜N)
と表することができる。この受光強度Pmkの時系列変化を図4に示す。なお、光ファイバ13−mに対応する戻り光のN回の受光強度Pmkの積算値について加算平均処理を行う必要はない。
この受光強度Pmkの時系列変化を包絡線検波し、FFT(フーリエ変換回路)を用いて周波数成分を解析すると、心線対照用所外装置30で光ファイバ13−mに加えた側圧の変調周波数fを検出することができる。すなわち、図5に示すように受光強度Pmkに変調周波数fの成分が検出された場合には、側圧を加えた光ファイバ13−mの心線対照が可能になる。なお、戻り光の受光強度Pmkには、図5に示すように、光ファイバケーブルの揺らぎによる偏波変動の周波数成分(20Hz以下)が含まれるが、必要に応じて本周波数成分を除去すればよい。
ここで、受光強度の変調周波数fの成分は、パルス試験光を送出する周期Tでサンプリングし、1/(2T) の周波数まで検出することが可能である。サンプリング周期Tは短いほど測定時間を短縮し、高周波変調を検出することができるが、上記のようにパルス試験光の送出周期Tを最長の光ファイバを光が往復する時間2L/vよりも長くする場合には、変調周波数fは最長の光ファイバの線路長Lによって制限され、
20Hz<f<1/(2・2L/v)
の範囲で設定する。例えば、線路長20kmのとき、変調周波数fは20Hzから 2.5kHzの範囲で設定すればよい。
(第1,第2の実施形態の変形)
心線対照用所外装置30は、光ファイバに側圧をかける代わりに、同様に偏波を変動させる構成であれば、例えば曲げを与える構成、捻りを与える構成であってもよい。また、曲げによって漏洩光が発生する従来の光ファイバであっても、側圧、曲げ、捻り等によって偏波が変動するので、本発明の方法および装置による心線対照が可能である。
第1,第2の実施形態による心線対照は、OLTとONUが1対1で接続される光スプリッタ12を含まない光線路構成にも適用可能である。
インサービス中の光線路でない場合には、光カプラ14を介さず、心線対照用所内装置20を光ファイバ11に直接接続する構成としてもよい。
光ファイバ13−1〜13−mの距離情報がない場合、すなわち図2(b) に示す各戻り光がどの光ファイバからの戻り光であるか示す情報がない場合には、各光ファイバの遠端のごく近傍に心線対照用所外装置30を配置し、第1,第2の実施形態の手法を用いて予め、各光ファイバの戻り光の遅延時間との対応関係、すなわち光ファイバ13−1〜13−mの距離情報を求めておけばよい。また、ONU側からOTDR試験等を実施して光ファイバ13−1〜13−mの距離情報を取得しておいてもよい。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の光ファイバ心線対照装置の第3の実施形態を示す。ここでは、作業者が現場で心線対照を行う場合の作業手順に基づいて説明するが、心線対照の基本的な原理については第1,第2の実施形態と同様であり、図1に示す光ファイバ心線対照装置の各部と対応するものは同一符号を付して説明を省略する。
図6において、OLTには複数の光ファイバ11−1〜11−3が接続され、それぞれに光カプラ14が挿入される。図面では省略しているが、複数の光ファイバ11−1〜11−3にはそれぞれ光スプリッタ12が接続され、それぞれ複数の光ファイバ13を介してONUが接続される。心線対照用所内装置20は、光源21から出力されるパルス試験光を、複数の光ファイバ11−1〜11−3にそれぞれ挿入された光カプラ14のいずれかに入力する光スイッチ27を備える。光スイッチ27は、信号制御・処理部25の制御により接続先の切り替えを行う。なお、光スイッチ27は、心線対照用所内装置20の外部に備えてもよいし、また所内の人の操作によってもよい。心線対照用所内装置20の信号制御・処理部25と心線対照用所外装置30の通信・表示部31は、通信ネットワーク32を介して通信を行う機能を含む。なお、心線対照用所内装置20と心線対照用所外装置30の通信形態は特に限定されるものではなく、既存の公衆無線通信システム等の利用が可能である
作業者は、現場で光ファイバ11−1に接続される心線対照の光ファイバ(ここでは13−m)に対して、心線対照用所外装置30を用いて偏波変動を与えるとともに、通信・表示部31から通信ネットワーク32を介して心線対照用所内装置20の信号制御・処理部25に、心線対照の光ファイバ情報および試験指示を送信する操作を行う。心線対照用所内装置20の信号制御・処理部25は、通信ネットワーク32を介して心線対照用所外装置20からの信号を受信すると、光ファイバ11−1〜11−3に挿入された光カプラ14の試験ポートと光スイッチ27のポートの対応関係情報をもつデータベース26を参照し、心線対照の光ファイバ13−mの情報に基づいてパルス試験光を入力する光ファイバ11−1を特定し、光スイッチ27を制御してパルス試験光が光ファイバ11−1に入力されるように制御する。
次に、第1,第2の実施形態で説明したように、心線対照用所内装置20の信号制御・処理部25は、例えば図7に示す戻り光の受光強度の周波数解析例のように、受光強度に変動が生じている戻り光を検出し、パルス試験光を送出してから当該戻り光が検出されるまでの時間から、戻り光が発生する光ファイバ長を判定し、さらにデータベース26を参照して対応する光ファイバ13−mの心線番号を取得する。この心線番号の情報は、心線対照用所内装置20の信号制御・処理部25から通信ネットワーク32を介して心線対照用所外装置30の通信・表示部31に転送され、光ファイバ13−mの心線番号を表示させる。これにより、作業者は、心線対照用所外装置30を用いて偏波変動を与えた光ファイバ13−mを識別することができる。
なお、作業者が光ファイバ11−1に接続される光ファイバ13−mの心線対照を行う際に、間違えて例えば光ファイバ11−2に接続される光ファイバに偏波変動を与え、光ファイバ11−1に接続される光ファイバ13−mを心線対照として心線対照用所内装置20に通知した場合には、次のようになる。心線対照用所内装置20の信号制御・処理部25は、パルス試験光を光ファイバ11−2に送出し、その戻り光の受光強度を変動をモニタする。しかし、作業者は、光ファイバ11−1に接続される光ファイバ13−mに偏波変動を与えており、光ファイバ11−2に接続される光ファイバには何ら偏波変動は与えていないので、図7(2) に示すように、心線対照用所内装置20では受光強度が変動する戻り光を観測できない。この場合には、心線対照用所内装置20は心線対照用所外装置30に対して、試験を実施した光線路には心線対照の光ファイバが存在しないことを通知する。
本発明の光ファイバ心線対照装置の第1の実施形態を示す図。 パルス試験光と戻り光を示す図。 側圧による光ファイバの変形例を示す図。 本発明の第2の実施形態における戻り光の受光強度の時間変動例を示す図。 本発明の第2の実施形態における戻り光の受光強度の周波数解析例を示す図。 本発明の光ファイバ心線対照装置の第3の実施形態を示す図。 本発明の第3の実施形態における戻り光の受光強度の周波数解析例を示す図。 従来の光ファイバ心線対照装置の構成例を示す図。
符号の説明
OLT 局側終端装置
ONU ユーザ側終端装置
11,13 光ファイバ
12 光スプリッタ
14 光カプラ
15 試験光遮断フィルタ
20 心線対照用所内装置
21 光源
22 光カプラ
23 偏光子
24 光検出器(PD)
25 信号制御・処理部
26 データベース
27 光スイッチ
30 心線対照用所外装置
31 通信・表示部
32 通信ネットワーク

Claims (2)

  1. 一方の光ファイバと光ファイバ長が互いに異なる他方の複数の光ファイバが光スプリッタを介して接続され、一方の光ファイバの一端からパルス試験光を送出し、他方の複数の光ファイバの他端でそれぞれ反射して一方の光ファイバの一端に戻り、その戻り光の時間位置に応じて他方の複数の光ファイバが判別されるときに、その戻り光の時間位置に対する所定の偏光成分の受光強度を検出し、他方の複数の光ファイバの中から作業対象の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照方法において、
    前記パルス試験光を、前記一方の光ファイバと前記他方の複数の光ファイバのうち最長の光ファイバを合せた光往復時間よりも長く設定された送出周期Tで送出し、
    前記作業対象の光ファイバの他端で側圧または曲げまたは捻りを加えて、前記パルス試験光および前記戻り光に、前記パルス試験光の送出周期Tに対して1/(2T)より低く、かつ20Hzより高く設定された変調周波数の偏波変動を与え、
    前記一方の光ファイバの一端で、前記パルス試験光を送出してから前記作業対象光ファイバに対応する時間位置の前記戻り光の所定の偏光成分の受光強度を前記送出周期Tで複数回サンプリングし、その受光強度の時間変動を周波数解析し、前記作業対象光ファイバに与えた偏波変動前記変調周波数成分の有無を検出して前記偏波変動を与えた光ファイバを特定する
    ことを特徴とする光ファイバ心線対照方法。
  2. 一方の光ファイバと光ファイバ長が互いに異なる他方の複数の光ファイバが光スプリッタを介して接続され、一方の光ファイバの一端からパルス試験光を送出し、他方の複数の光ファイバの他端でそれぞれ反射して一方の光ファイバの一端に戻り、その戻り光の時間位置に応じて他方の複数の光ファイバが判別されるときに、その戻り光の時間位置に対する所定の偏光成分の受光強度を検出し、他方の複数の光ファイバの中から作業対象の光ファイバを特定する光ファイバ心線対照装置において、
    前記パルス試験光を、前記一方の光ファイバと前記他方の複数の光ファイバのうち最長の光ファイバを合せた光往復時間よりも長く設定された送出周期Tで送出するパルス試験光送出手段と、
    前記作業対象の光ファイバの他端で側圧または曲げまたは捻りを加えて、前記パルス試験光および前記戻り光に、前記パルス試験光の送出周期Tに対して1/(2T)より低く、かつ20Hzより高く設定された変調周波数の偏波変動を与える手段と、
    前記一方の光ファイバの一端で、前記パルス試験光を送出してから前記作業対象光ファイバに対応する時間位置の前記戻り光の所定の偏光成分の受光強度を前記送出周期Tで複数回サンプリングし、その受光強度の時間変動を周波数解析し、前記作業対象光ファイバに与えた偏波変動前記変調周波数成分の有無を検出して前記偏波変動を与えた光ファイバを特定する心線対照手段と
    を備えたことを特徴とする光ファイバ心線対照装置。
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