JP4854974B2 - 陳列棚 - Google Patents

Description

本発明は，化粧品、サプリメント等の健康食品等の商品容器を店内レイアウトに対応して陳列収納する陳列棚に関するものである。

従来の陳列棚は、図５（ａ）に示すように、背板ａに固着された箱体ｂと、この箱体ｂに回動連動自在に複数の箱体ｂとがその左右側面に連結具ｃを介してビス止め連結され、吊り下げて使用する場合は、連結具ｃを垂直にして連動する複数の箱体ｂを垂直に配列し、そして図５（ｂ）に示すように、棚板に置いて使用する場合は、上記連結具ｃを傾けて、この連結具ｃに連動する複数の箱体ｂを雛段状に配列し、箱体ｂに装着された別体の脚部ｄをコ字状に折り曲げ、さらに、背板ａの下端部を折り曲げてそのコ字状端部に嵌合し使用するものであった。

しかしながら、上記の陳列棚においては、複数の箱体ｂを配列するために、各々の箱体の左右側面に連結具ｃを介して各々ビス止めしており、加えて、雛段状に配列して棚板に設置するために、複数の箱体ｂを連動する連結具ｃ傾けて、その箱体ｂに装着された別体の脚部ｄをコ字状に折り曲げ、さらに、背板ａの下端部を折り曲げてそのコ字状端部に嵌合し使用しなければならないもので煩雑であった。

それ故、従来の陳列棚においては、部品点数が多くなり、製造工程が煩雑で製造コストも嵩むものであり、加えて、上記各々の箱体側面に商品案内表示ができないばかりではなく、見てくれ感を阻害するもであった。

本発明は、上記のような問題を解決するために発明したものであり、その目的とするところは、製造過程の煩雑さを解消し、かつ製造コストの費用を削減することができると供に、容易にかつ簡便に吊り下げて陳列する場合と置いて陳列する場合とに兼用することができ、加えて、視認面を阻害することなく商品案内性に優れた陳列棚を提供することにある。

上記の課題を解決するため、本発明は、次のように構成されている。
すなわち、本発明は、背板とその正面に固着した前方斜め向きに開口部を有する複数の箱体とからなる陳列棚であって、上記背板の左右両端部は背面側へ横断面三角状に折り曲げて成形されており、かつ、各左右折返し部下方に、Ｌ字状スリットの切り込みを設けて、背板下部を正面方向（前方）へ階段状に折り曲げ自在にした自由端部を形成し、吊り下げて陳列する場合には、上記自由端部を対峙する背板に固着して複数箱体を垂直方向に配列し、置いて陳列する場合には、上記背板の下部を前方へ階段状に折り曲げ、この背板の折り曲げ面と箱体接触面とを固着するとともに上記自由端部を後方床面に接地させて、複数箱体を雛段状に配列するように構成したことを特徴とする陳列棚である。

本発明の陳列棚は、上記の如く、背板の左右両端部背面側に横断面三角状の折返し部を成形し、この左右折返し部下方の自由端部にそれぞれＬ字状切り込みを設けて背板下部を階段状に折り曲げ自在となし、複数の箱体は、連結具を用いることなく背板に固着するように構成されている。

これにより、吊り下げて陳列する場合には、上記自由端部を対峙する背板に固着して複数箱体を垂直方向に配列することで、各箱体が上下に並んだ配置となる。一方、複数箱体を雛段状に配列させた状態に置いて陳列する場合には、上記背板の下部を正面方向（前方）へ階段状に折り曲げ、この背板の折り曲げ面と箱体接触面とを固着するとともに、横断面三角状に折り返して成形した背板と一体の自由端部を後方床面に接地することで、下の箱体が上の箱体の下部前方に突出した位置に配置され、各箱体が雛壇状に配列される。このため、別体の脚部を装着することなく、置いた状態の当該陳列棚を容易に剛性安定保持することができる。

その結果、部品点数を削減することができるので、製造過程の煩雑さを解消し、かつ製造コストの費用を削減することが可能であると供に、各視認面を阻害することなく容易に商品案内表示が可能である。

以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図１は、本発明に係る陳列棚の斜視図、図２は、当該陳列棚の箱体（トレー）を雛段状に配列した状態の斜視図、図３は、図２に示したＡ矢視図、図４は、背板の展開図である。

図１に示すように、背板１は、その上部に吊り下げ用貫通孔１ｃ、１ｃが開設され，その左右両端部背面側に横断面三角状の折返し部１ａ、１ａを設け、この左右折返し部１ａ、１ａ下方に各々自由端部１ｂ、１ｂを有し、図３に示すように、折り曲げ線１２、１２の部位で階段状に折り曲げ自在に構成されている。

また、図４に示すように、上記左右折返し部１ａ、１ａは、各折り曲げ線１１の部位で横断面三角状に折り曲げて成形され、上記自由端部１ｂ、１ｂは、左右折返し部１ａ、１ａの各々下方にＬ字状スリットＳの切込みによって成形されている。

すなわち、上記のように、各左右折返し部１ａ、１ａの下方にそれぞれ図４に示すようなＬ字状スリットＳを設けることにより、背板１の下部を、折り曲げ線１２、１２の部位で、図３に示すような階段状となるように折り曲げることを自在としている。

商品を展示収納する有底の箱体２は，その背面部２ａの表面積を大きく前方斜め向きに開口部を有し、各視認面に商品名、サービスマーク等の商品案内を表示し易いように成形され、かつ、各々箱体２の背面部２ａを上記背板１に粘着手段によって固着するように構成されている。

よって、当該陳列棚を吊り下げて陳列する場合には、上記左右折返し部１ａ、１ａの自由端部１ｂ、１ｂを対峙する背板１に粘着手段Ａを介して固着し全体剛性の安定を保持して、複数箱体２を垂直方向に配列し、上記背板１の貫通孔１ｃ、１ｃに紐、チェーン等を通し（図示しない）吊り下げ具を介して陳列する。

当該陳列棚を置いて陳列する場合には、図２、図３に示すように、上記背板１を折り曲げ線１２、１２の部位で階段状に折り曲げ、この背板１の折り曲げ面１ｄと接触箱体底面２ｂを粘着手段Ｂを介して固着し、上記自由端部１ｂ、１ｂを後方床面に接地させて全体剛性の安定を保持して、複数箱体２を雛段状に配列して設置陳列する。

上記粘着手段としては、両面粘着テープを使用しているが、糊、面ファスナー等を使用しても良い。

上記面ファスナーを使用した場合には、背板１に対する各箱体２の配置関係を自在に変化させることができ、店独自のレイアウトに対応した陳列棚外観を創出することが可能ある。

本発明の陳列棚は、製造過程の煩雑さを解消し、かつ製造コストの削減することが可能であると供に、視認面を阻害することなく商品案内性に優れた最適のものである。

本発明に係る陳列棚の斜視図である。 上記陳列棚の箱体（トレー）を雛段状に配列した状態の斜視図である。 図２に示したＣ矢視図である。 背板の展開図である。 （ａ）は従来の陳列棚の吊り下げ状態の斜視図であり、（ｂ）は、上記陳列棚の置いた状態の斜視図である。

符号の説明

１ 背板
２ 箱体
１ａ 背板の左右両端の折り返し部
１ｂ 上記折り返し部下方の自由端部
Ｓ Ｌ字状スリット

Claims (1)

1. 背板とその正面に固着した前方斜め向きに開口部を有する複数の箱体とからなる陳列棚であって、上記背板の左右両端部は背面側へ横断面三角状に折り曲げて成形されており、かつ、各左右折返し部下方に、Ｌ字状スリットの切り込みを設けて、背板下部を正面方向へ階段状に折り曲げ自在にした自由端部を形成し、吊り下げて陳列する場合には、上記自由端部を対峙する背板に固着して複数箱体を垂直方向に配列し、置いて陳列する場合には、上記背板の下部を階段状に折り曲げ、この背板の折り曲げ面と箱体接触面とを固着するとともに上記自由端部を後方床面に接地させて、複数箱体を雛段状に配列するように構成したことを特徴とする陳列棚。
   

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