JP4851380B2 - 光心線識別方法及び識別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光伝送線路の心線対照を行うのに用いられる光心線識別方法及び光心線識別装置に関し、特にPON通信システムにおいて未使用心線を識別するのに用いられる光心線識別方法及び光心線識別装置に関する。
光ファイバを用いた通信システムとして、図4に示すようなPON(Passive Optical Network)通信が知られている。PON通信システム900では、OLT(Optical Line Terminal)901からの下りの光信号λ91がスプリッタ902で分岐され、複数のユーザ側ONU(Optical Network Unit)903に送信される。各ONUでは、自分宛にきた光信号のみを選択して取得する。この下りの光信号λ91には、各ONU903から送出する上りの光信号λ92の送出タイミングを制御する信号も含まれている。
各ONU903から送出された各光信号λ92は、スプリッタ902で合波され、OLT901が指定したタイミングの信号列でOLT901に入力される。OLT901では、上りの光信号λ92の信号列がONU903のそれぞれの光信号に分けられる。
上記構成のPON通信システム900において、光通信を行う光線路を監視し、異常が発生した場合にはその保守を行う装置として、例えば特許文献1に開示されているものが知られている。これは、開設済みの光線路に対し、局側から試験光を送出し、ユーザ側のONUに設けられているターミネーションで反射されて再び局側に戻ることを確認することで、光線路を監視している。
これに対し、開設されていない空き回線を新たに使用する場合には、上記の装置を用いて未使用の心線を選択することはできない。例えば図6(a)に示すように、スプリッタ902に先行配線された心線に対して、クロージャ部920の位置にONUを新設して回線の開通を行う際には、既にONU903が設置され使用されている心線(現用心線)を誤切断しないよう、空き回線である未使用の心線を識別して切断するする必要がある。
従来、未使用の心線を識別するためには、図6(b)に示すように、敷設されている光ファイバケーブル910の端末部に赴いて新設予定の心線を選択し、そこから心線対照用の試験光を入射し、この試験光を切断予定箇所のクロージャ部920で心線対照機を用いて検出することで当該心線を特定している。このようにして新設予定の心線を識別した後に、この心線を切断してONU903aを新設する(図6(c)という方法をとっていた。
特許第3042594号公報
しかしながら、上記従来の技術では以下のような問題があった。光ファイバケーブルの端末から試験光を入射して心線対照を行う方法では、作業箇所が光ファイバケーブルの端末部と切断予定箇所の2箇所となってしまい、作業人員を少なくとも2人配備する必要があって高コストとなってしまうといった問題がある。また、光ファイバケーブルの端末部では、試験光を入射する心線を複数の心線の中から選択する必要があるため時間がかかり、さらに光源を接続するための手間がかかった。
上記のように、新設予定の心線を選択するための心線対照作業は非常に手間のかかる作業であることから、実運用においては、該当する心線を設備図面等の設計データのみを用いて選択し、心線対照機を用いた心線対照作業を省略することがあった。そのため、心線を誤選択して切断してしまうといった問題もあった。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、ONUの新設可能な未使用心線を簡略にかつ確実に識別可能な光心線識別方法及び光心線識別装置を提供することを目的とする。
本発明の光心線識別方法の第1の態様は、局側から第1の波長の光信号を送出するOLTと、ユーザ側の第2の波長の光信号を送出するONUとを、スプリッタを介して光ファイバケーブルで接続して構成されるPON通信システムにおいて、前記スプリッタと前記ONUとの間に配索された前記光ファイバケーブル内の複数の心線から前記ONUを新設可能な未使用心線(以下では新設対象心線という)を識別する光心線識別方法であって、前記OLTから前記ONU側に向けて(以下では下り方向という)送出される前記第1の波長の光信号(以下では下り光信号という)と、前記ONU側から前記OLT側に向けて(以下では上り方向という)伝送される光信号(以下では上り光信号という)とを前記スプリッタより下流側で測定し、前記下り光信号が検出され、かつ前記上り光信号が未検出であるときの前記心線を前記新設対象心線と判定することを特徴とする。
本発明の光心線識別方法の他の態様は、前記上り光信号が、前記ONUから上り方向に送出される前記第2の波長の光信号であることを特徴とする。
本発明の光心線識別方法の他の態様は、前記OLTには第3の波長の試験光発光手段が備えられ、かつ、前記ONUには前記第3の波長の試験光を反射する反射手段が備えられており、前記OLTから前記試験光発光手段で前記試験光を下り方向に送出し、前記反射手段で反射されて上り方向に伝送される前記試験光を前記上り光信号として測定することを特徴とする。
本発明の光心線識別方法の他の態様は、前記ONUには前記第3の波長の試験光を反射する反射手段が備えられており、前記OLTから送出される前記下り光信号が検出され、かつ前記ONUから送出される前記第2の波長の上り光信号が未検出であるときの前記心線を仮の新設対象心線と判定して切断し、前記仮の新設対象心線の切断された下り方向の端部から前記第3の波長の試験光を入射し、前記試験光が前記上り光信号として未検出であるとき、前記仮の新設対象心線を前記新設対象心線と判定することを特徴とする。
本発明の光心線識別方法の他の態様は、前記心線の前記スプリッタに接続された一端とは反対側の他端には、前記下り光信号を反射させる別の反射手段が事前に設けられており、 前記スプリッタより下流側の所定の測定位置で前記心線を通光する前記上り光信号を測定して第1の測定値を取得し、前記第1の測定値が所定の閾値より小さいとき、前記下り光信号が前記別の反射手段で反射して上り方向に通光する反射光を前記測定位置で測定して第2の測定値を取得し、前記測定位置より下流側で前記心線に所定の大きさの損失を付与したときの前記反射光を測定して第3の測定値を取得し、前記第2の測定値と前記第3の測定値とが異なるとき、前記心線を前記新設対象心線と判定することを特徴とする。
本発明の光心線識別装置の第1の態様は、局側から第1の波長の光信号を送出するOLTと、ユーザ側の第2の波長の光信号を送出するONUとを、スプリッタを介して光ファイバケーブルで接続して構成されるPON通信システムにおいて、前記スプリッタと前記ONUとの間に配索された前記光ファイバケーブル内の複数の心線から前記ONUを新設可能な未使用心線(以下では新設対象心線という)を識別する光心線識別装置であって、前記スプリッタより下流側に設けられ、前記OLTから前記ONU側に向けて(以下では下り方向という)送出される前記第1の波長の光信号(以下では下り光信号という)を検出する第1の検出器と、前記ONU側から前記OLT側に向けて(以下では上り方向という)伝送される光信号(以下では上り光信号という)を検出する第2の検出器とを有する検出部と、前記検出部の前記第1の検出器と前記第2の検出器とからそれぞれの測定値を入力し、前記第1の検出器で前記下り光信号が検出され、かつ前記第2の検出器で前記上り光信号が未検出であるときの前記心線を前記新設対象心線と判定する判定処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明の光心線識別装置の他の態様は、さらに、第3の波長の試験光を発光する試験光発光手段を備えることを特徴とする。
本発明の光心線識別装置の他の態様は、前記第1の検出器と前記第2の検出器とは、それぞれ前記下り光信号と前記上り光信号とを選択的に受光する波長選択機能を備えることを特徴とする。
本発明の光心線識別装置の他の態様は、さらに、前記心線に所定の大きさの損失を付加する損失付加手段を備え、前記第1の検出器及び前記第2の検出器には、前記下り信号及び前記下り信号が前記心線の端部に設けられた別の反射手段で反射される反射光を遮断するフィルタが着脱可能にそれぞれ備えられ、前記判定処理部は、前記第1の検出器及び前記第2の検出器に前記フィルタを装着して前記第2の検出器で前記上り光信号を測定した第1の測定値と、前記第1の検出器及び前記第2の検出器から前記フィルタを取外して前記第2の検出器で前記反射光を測定した第2の測定値と、前記第1の検出器及び前記第2の検出器から前記フィルタを取外しかつ前記損失付加手段で前記損失を付加して測定した第3の測定値と、をそれぞれ入力し、前記第1の測定値が所定の閾値より小さく、かつ前記第2の測定値と前記第3の測定値とが異なると判定された前記心線を前記新設対象心線と判定していることを特徴とする。
本発明によれば、OLTから送出される下り光信号が検出され、かつONU側からOLT方向に伝送される上り光信号が未検出であることでONUの新設可能な未使用心線を識別していることから、ONUの新設対象心線を簡略にかつ確実に識別可能な光心線識別方法及び光心線識別装置を提供することが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態における光心線識別装置及び識別方法について、図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
本発明の実施の形態に係る光心線識別方法及び光心線識別装置を、図2を用いて詳細に説明する。図2は、局110に設置されたOLT111とユーザ側に設置されたONU120とを、スプリッタ130を介して光ファイバケーブル140で接続して構成されたPON通信システム100の一部を拡大して示した模式図である。図2ではスプリッタ130を1台のみ示しているが、OLT111に接続されている光ファイバケーブル140には、スプリッタ130が接続されている心線以外の他の心線にも同様のスプリッタが接続されている。また、スプリッタ130の下り方向にさらに別のスプリッタを直列に接続させてさらに分波されることもある。本実施形態の心線識別方法は、最下流のスプリッタ130に接続される光ファイバケーブル140aの心線識別を行うものである。
OLT111からは、ONU120に向けて(以下では下り方向という)所定の波長(λ1とする)の光信号(以下では下り光信号という)が送出されており、この下り光信号がスプリッタ130で分波されて各ユーザ側のONU120に伝送される。一方、各ユーザ側に設置されたONU120からは、下り光信号の波長とは別の波長(λ2とする)の光信号(以下では上り光信号という)がOLT111側に向けて(以下では上り方向という)送出されており、各ONU120からの上り光信号はスプリッタ130で合波されてOLT111に伝送される。下り光信号の波長λ1及び上り光信号の波長λ2として、例えばそれぞれ1.49μm、1.31μmのレーザ光が用いられる。
ユーザ側に設置されているONU120には、全てターミネーション121が設けられている。このターミネーション121は、上記の波長λ1及びλ2とは別の波長(以下ではλ3とする)の光を反射する特性を有しており、例えば、PON通信システム100の保守のために、OLT111から送出された波長λ3の試験光を反射して再びOLT111に戻す役割を有している。波長λ3の試験光として、例えば波長1.65μmのレーザ光を用いることができる
スプリッタ130の下り方向に接続される光ファイバケーブル140aとして、例えば24単心ケーブルを用いることができる。スプリッタ130の下り方向には、現在使用されている心線(以下では現用心線という)だけでなく、将来予想される需要数を含めた数だけ心線をスプリッタ130に事前に接続しておくことができる。従って、スプリッタ130の下り方向に接続された光ファイバケーブル140aには、現用心線のほかにスプリッタ130に接続されているが未使用の心線、及びスプリッタ130にも接続されていない心線が含まれている。
スプリッタ130に接続された光ファイバケーブル140aの下流側端面には、鏡面切断等の別の反射手段が事前に設けられており、未使用の心線では下り方向に伝送された光が端部でフレネル反射するよう処理されている。この処理は、例えば光ファイバケーブル140aの敷設時に行うものとし、その後も端面状態が適切に維持されるよう保守されているものとする。
本実施形態の光心線識別方法は、ONUを新設する対象の心線(以下では新設対象心線という)として、最下流のスプリッタ130に接続された光ファイバケーブル140aから未使用の心線を識別する方法を提供するものである。ONUを新たに設置するクロージャ(以下では引き落としクロージャという)150の設置箇所を測定位置とし、この測定位置において光ファイバケーブル140a内の心線を通光する下り光信号及び上り光信号を本実施形態の光心線識別装置200で測定して判定することで、新設対象心線を識別している。
本実施形態の光心線識別方法は、ONUを新設する対象の心線(以下では新設対象心線という)として、最下流のスプリッタ130に接続された光ファイバケーブル140aから未使用の心線を識別する方法を提供するものである。ONUを新たに設置するクロージャ(以下では引き落としクロージャという)150の設置箇所を測定位置とし、この測定位置において光ファイバケーブル140a内の心線を通光する下り光信号及び上り光信号を本実施形態の光心線識別装置200で測定して判定することで、新設対象心線を識別している。
本実施形態では、新設対象心線の識別を2つの段階に分けて行うようにしている。すなわち、第1の段階では、ONUの新設が可能と考えられる未使用心線(以下では仮の新設対象心線という)を識別し、第2の段階では、第1の段階で識別された仮の新設対象心線が確かに未使用であってONUの新設が可能な新設対象心線であることを確認する。図2(a)は、第1の段階の光心線識別方法を示しており、図2(b)は、第2の段階の光心線識別方法を示している。
まず、第1の段階では、本実施形態の光心線識別装置200で測定される測定対象の下り光信号として、OLT111から送出される波長λ1の光信号を用いている。測定対象の心線がスプリッタ130に接続されている場合には、光心線識別装置200で上記の下り光信号が検出されることになり、測定対象の心線がスプリッタ130に接続されていない場合には、光心線識別装置200で下り光信号が検出されないことになる。よって、下り光信号としてOLT111から送出される波長λ1の光信号を用いることで、測定対象の心線がスプリッタ130に接続されているか否かを判定することが可能となる。
また、測定対象の上り光信号としては、ONU120から送出される波長λ2の光信号を用いている。測定対象の心線が、ONU120が既に設置された現用心線の場合には、光心線識別装置200で上り光信号が検出されることになり、測定対象の心線が未使用の心線の場合には、光心線識別装置200で上り光信号が検出されないことになる。よって、上り光信号としてONU120から送出される波長λ2の光信号を用いることで、測定対象の心線が現用心線かあるいは未使用心線かを判定することが可能となる。
そこで本実施形態の光心線識別方法の第1の段階では、光心線識別装置200でOLT111から送出される波長λ1の下り光信号が検出され、かつONU120から送出される波長λ2の上り光信号が未検出の場合に、測定対象の心線がONUの新設可能な心線と期待される仮の新設対象心線と判定している。ここで、新設対象心線と判定せず仮の新設対象心線と判定しているのは、下記の理由によるものである。
第1の段階の光心線識別方法では、上り光信号としてONU120から送出される波長λ2の光信号を用いており、光心線識別装置200でこの上り光信号が検出されないことを条件に仮の新設対象心線と判定しているが、波長λ2の光信号は、ONU120が設置されていても例えば電源が切られている場合には送出されない。そのため、ONU120の電源が切られている場合には、これが接続される現用心線を未使用の心線と誤識別しまうことになる。
そこで、本実施形態の光心線識別方法では、第2の段階において、第1の段階で識別された仮の新設対象心線が、ONU120が設置されていない未使用の心線であるかを確認している。第2の段階の光心線識別方法では、まず、第1の段階で識別された仮の新設対象心線を引き落としクロージャ部150で切断し、切断された仮の新設対象心線の下流側の端部から波長λ3の試験光を入射する。仮の新設対象心線の下流側にONU120が設置されている場合には、ONU120に備えられたターミネーション121でこの試験光が反射され、これが光心線識別装置200で上り光信号として検出される。
そこで、波長λ3の試験光が入射された後、光心線識別装置200で上り光信号を測定し、試験光が反射された上り光信号が検出された場合には、仮の新設対象心線を新設対象心線でなく現用心線であると判定する。また、光心線識別装置200で上り光信号が検出されなかった場合には、仮の新設対象心線の下流にはONU120が設置されていない未使用の心線と判定し、仮の新設対象心線を新設対象心線であると識別する。
本実施形態の光心線識別方法を、図1に示す流れ図を用いてさらに詳細に説明する。まず第1の段階として、ステップS1において、OLT111から波長λ1の下り光信号が送出中であり、ONU120からは波長λ2の上り光信号が送出中であることを確認している。この下り光信号及び上り光信号を、引き落としクロージャ150が設置されている測定位置において測定する(ステップS2)。そして、ステップS3において、まず下り光信号が検出されたか否かを判定する。
ステップS3の判定において、下り光信号が検出された場合には、測定対象の心線がスプリッタ130に接続されていることが確認されたことから、次にステップS4に進む。一方、下り光信号が検出されなかった場合には、測定対象の心線がスプリッタ130に接続されていないと判定し、ONUを新設する対象の心線でないと識別する(ステップS5)。
ステップS4では、上り光信号が検出されたか否かを判定し、上り光信号が検出されなかった場合には、測定対象の心線を仮の新設対象心線と識別する(ステップS6)。また、上り光信号が検出された場合には、測定対象の心線の下流側にONU120が接続された現用心線であると判定して測定対象の心線を新設対象心線でないと識別する(ステップS7)。
ステップS6において仮の新設対象心線が識別されると、第2の段階としてステップS11に進む。ステップS11では、まず仮の新設対象心線を切断する。そして、ステップS12において、切断された仮の新設対象心線の下流側の心線に波長λ3の試験光を入射する。さらに、ステップS13において、上り光信号を測定する。ここで測定される上り光信号は、仮の新設対象心線の下流側にONU120が設置されている場合に、ステップS12で入射された試験光がターミネーション121で反射されたものである。
ステップS14において上り光信号が検出されたか否かを判定し、上り光信号が検出されなかった場合には、測定対象の心線を新設対象心線と識別する(ステップS15)。また、上り光信号が検出された場合には、測定対象の心線の下流側にONU120が接続された現用心線であると判定して測定対象の心線を新設対象心線でないと識別する(ステップS16)。
本発明の実施の形態に係る光心線識別装置200の構成を図3に示す。光心線識別装置200は、OLT111から下り方向に送出される下り光信号を検出する第1の検出器211と、上り方向に伝送される上り光信号を検出する第2の検出器212とを備えた検出部210と、第1の検出器211と第2の検出器212とからそれぞれの測定値を入力して新設対象心線を識別する判定処理部220と、波長λ3の試験光を出射する光源230とを備えている。
第1の検出器211は、測定対象の波長λ1の光信号のみを測定するように波長選択機能を有しており、例えばフォトダイオード(PD)の前面に波長λ1の光信号のみを通過させる光学フィルタを設けて構成することができる。また、第2の検出器212は、第1の段階では波長λ2のONU120から送出される上り光信号を測定し、第2の段階では波長λ3の試験光を上り光信号として測定している。そのため、第1の段階では波長λ2の光信号のみを測定し、第2の段階では波長λ3の光信号のみを測定するための波長選択機能を第2の検出器212が備えるようにしている。さらに、検出器212は、ターミネーション121で反射された試験光を測定する必要があることから、高感度な性能を有するセンサを用いている。
判定処理部220は、第1の検出器211及び第2の検出器212で測定した測定値を入力し、これを用いて図1に示す処理を実行している。また、光源230は、第2の段階のステップS12で入射される試験光の光源として用いられる。本実施形態では、光源230は判定処理部220から制御される構成としている。
上記説明の通り、本発明の光心線識別方法及び光心線識別装置によれば、第1の段階において、OLTから送出される下り光信号と、ONUから送出される上り光信号とを検出して仮の新設対象心線を識別しており、さらに第2の段階で試験光を用いて新設対象心線を識別していることから、誤識別の恐れがなく信頼性の高い心線識別が可能となる。また、作業人員を引き落としクロージャの設置場所にのみに配置すればよいことから、省力化を図ることができる。
本発明の別の実施形態の光心線識別方法として、第1の実施形態による第1の段階の光心線識別方法のみを用いることが可能である。すなわち、図1のステップS6で識別された仮の新設対象心線を、新設対象心線と判定するものである。これにより、本実施形態では図1の第2の段階の処理を不要とすることから、波長λ3の試験光を出射させるための光源230が不要となって、低コスト化を図ることができる。
本発明のさらに別の実施形態の光心線識別方法を、図4を用いて以下に説明する。本実施形態の光心線識別方法では、局110に波長λ3の試験光を出射させる試験光発光手段112を設け、試験光発光手段112で発光させた試験光を局110から下り方向に送出できるようにしている。また、OLT111から送出される波長λ1の光信号と、試験光発光手段112で発光される波長λ3の試験光のいずれかを選択するための光スイッチ113を備えている。
本実施形態の光心線識別方法により新設対象心線を識別する場合は、光スイッチ113を試験光発光手段112側に切り替え、試験光発光手段112で試験光を発光させて下流側に送出する。本実施形態では、測定対象の心線から測定する光信号として、下り光信号にOLT111から送出される波長λ1の光信号を用い、上り光信号には波長λ3の試験光がターミネーション121で反射されて上り方向に伝送される光信号を用いる。
第1の実施形態と同様に、下り光信号の検出からは、測定対象の心線がスプリッタ130に接続されているか否かを判定する。また、上り信号からは測定対象の心線が現用心線であるか否かを判定する。試験光である上り信号の判定処理は、図1に示した第1の実施形態の第2の段階の処理であるステップS13からS16までの処理と同じである。
上記の通り、本実施形態の光心線識別方法によれば、試験光を発光する試験光発光手段112を局110内に設けるようにしたことから、図3に示した光心線識別装置200には光源230を備える必要がなくなり、光心線識別装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
本発明のさらに別の実施の形態に係る光心線識別方法及び光心線識別装置を、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態の光心線識別装置300を用いて、ONUの新設が可能な対象心線を識別する本実施形態の光心線識別方法を説明する全体流れ図である。上記の光心線識別装置200を用いて心線識別を行う方法では、波長λ3の試験光を出射させる試験光発光手段を光心線識別装置200または局110に設ける必要があり、その分コストがかかることになる。
そこで、本実施形態では、試験光がターミネーション121で反射される反射光を測定する代わりに、下り光信号が心線端部の別の反射手段で反射される波長λ1の反射光を対象に、心線の伝送損失を変化させたときの波長λ1の反射光の強度の変化を検出させるようにしている。すなわち、測定位置より下流側で心線に伝送損失を付加したとき、これによる光信号の変化が第2の検出器で検出できた場合には、上り方向の波長λ1の反射光が伝送されていると判定することができる。この場合、上り方向にONU120から波長λ2の光信号が送出されていないことを事前に確認しておく必要がある。
本実施形態の光心線識別方法では、図7に示すように、光信号の測定を2段階に分けて行っており、符号301で示す第1段階では波長λ2の光信号の測定を行う。波長λ2の光信号の測定では、波長λ1の光信号も含めて測定することのないよう、波長λ1の光信号を遮断して行う。第1段階301の測定の結果、波長λ2の光信号が検出された場合には、測定対象の心線はONUが接続された現用心線であると判定する。また、波長λ2の光信号が検出されなかった場合には、さらに次の符号302で示す第2段階の測定を行う。
第2段階302の測定では、OLT111から送出される波長λ1の光信号の反射光を測定する。但し、反射光の強度が低いためこれを検出できないおそれがあることから、本実施形態では、測定位置より下流側で測定中の心線に所定の損失を付加し、これによって測定値が変化するか否かを検出している。その結果、測定値の変化が検出された場合には、上り方向に波長λ1の反射光が伝送されていると判定でき、当該心線を新設対象心線と判定できる。心線に付加する損失は1〜2dB程度でよく、この程度の損失を付加することで波長λ1の反射光の変化を判定することが可能である。
測定中の心線は、第1段階301でONUから波長λ2の光信号が送出されていないことを確認済みであることから、測定位置より下流側で損失を付加したことによる測定値の変化は、波長λ1の反射光によるものであると判定することができる。また、損失を付加する位置は、測定位置より下流側とする必要があり、測定位置より上流側で損失を付加すると、測定位置では損失を付加する前後で下り方向の光信号の強度も変化してしまうため、波長λ1の反射光の変化の有無を検出することができなくなってしまう。
上記の通り、本実施形態の光心線識別方法では、第1段階301でONUから波長λ2の光信号が送出されていない光心線であることを確認し、第2段階302で測定位置より下流側で損失を付加したときに測定値が変化する心線を新設対象心線であると判定するようにしたことにより、波長λ1の反射光の強度が低い場合でも新設対象心線を正確に判定することが可能となっている。
本実施形態の光心線識別装置300の概略構成を図8に示す。光心線識別装置300は、検出器311、312の受光面前方に、波長λ1の光信号をカットするフィルタ313、314を着脱可能に備えている。このフィルタ313、314は、第1段階の波長λ2の光信号を測定するときに用いるものである。
第1の検出器311は、光心線識別装置200と同様、OLT111から下り方向に送出される下り光信号を検出するものであり、第2の検出器312は、上り方向の光信号として波長λ1の反射光又はONU120から送出される波長λ2の光信号を測定するものである。第2の検出器312で波長λ2の光信号を測定する場合には、波長λ1の光信号を受光するのを防止するために、第1の検出器311と第2の検出器312のそれぞれにフィルタ313、314を装着する。フィルタ313、314は、波長λ1の光信号を遮断するフィルタである。
本実施形態の光心線識別装置300はさらに、測定対象の光心線に所定の大きさの損失を付加するための損失付加手段330を備えている。損失付加手段330は、光心線識別装置300の図示しない筐体に一体に具備されるようにしてもよく、あるいは、光心線識別装置300の筐体とは別に設けてもよい。
光心線識別装置300を用いて行う本実施形態の光心線識別方法を、図9の流れ図を用いてさらに詳細に説明する。まずステップS21において、検出器311、312の受光面前方にフィルタ313、314を装着し、次のステップS22で波長λ2の光信号を測定して第1の測定値を取得する。ステップS23において、第1の測定値が所定の閾値A1より小さいかを判定し、閾値A1より小さい場合には第2段階のステップS25に進み、閾値A1以上の場合には当該心線を現用心線と判定する(ステップS24)。閾値A1には、波長λ2の光信号の有無を判定するのに好適な値を用いる。
第2段階ではまず、ステップS25で検出器311、312の受光面前方からフィルタ313、314を取り外す。次のステップS26では、検出器312で波長λ1の反射光を測定して第2の測定値を取得する。その後、損失付加手段330を用いて当該心線の測定位置より下流側に所定の損失を付加し(ステップS27)、その時の波長λ1の反射光を検出器312で測定して第3の測定値を取得する(ステップS28)。そして、ステップS29で第2の測定値と第3の測定値との差の絶対値が所定の閾値A2より大きいかを判定する。
ステップS29の判定の結果、両者の差の絶対値が閾値A2より大きいと判定した場合には、波長λ1の反射波の変化が検出されたと判定して当該心線を新設対象心線と判定する(ステップS30)。また、両者の差の絶対値が閾値A2以下でほとんど変化していない場合には、反射波がないと判定して当該心線を現用心線と判定する(ステップS31)。閾値A2には、波長λ1の反射波の変化を検出するのに好適な値を設定する。
本実施形態の心線識別方法を用いた1実施例を、図10を用いて以下に説明する。本実施形態の心線識別方法では、第1の測定値をもとにONU120から波長λ2の光信号が送出されているか否かを容易に判定することができる。そこで、図10では第2段階の心線識別方法について説明する。第2段階では、測定中の心線を通光する光はOLT111から送出された波長λ1の光信号のみであることが確認されている。
図10(a)、(b)は、測定中の心線の端部にONU120が接続されていない場合の波長λ1の光信号の強度を示している。図10(a)の例では、測定位置における波長λ1の下り光信号の強度をー23dBmとし、心線端部の別の反射手段による反射で15dBの低下があるものとしている。この場合、測定位置における反射波の強度はー38dBmとなる。
上記のように、波長λ1の反射波がある場合には、検出器312でー38dBmの反射波からの漏れ光を受光するが、検出器312には波長λ1の下り方向の光信号もわずかであるが受光してしまう。そのため、検出器312の測定値は、上記のー38dBmの反射波からの漏れ光よりも大きな値が得られる。この測定値から、反射光の漏れ光だけの強度を判定するのは困難である。
そこで、本実施形態では、図10(b)に示すように、測定位置より下流側で当該心線に所定の損失(ー1dBとする)を付加している。この場合、測定位置を通過した下り光信号の強度は、損失付加地点で1dB低下した後別の反射手段で反射されるときに15dB低下する。そして、反射されて上り方向に進む反射波は、損失地点で再び1dB低下することから、検出器312に受光される反射波の強度は、ー40dBmとなる。
上記の通り、損失付加手段によって1dBだけ損失を付加することで、検出器312では光信号の強度を2dB変化させたときの漏れ光の変化を測定する。損失を付加しないときの測定位置における強度−38dBm、及び損失を付加したときの測定位置における強度―40dBmを線形値に変換すると、それぞれ1.58×10−4mW、及び1.00×10−4mWとなる。光信号の強度が、両者の差である0,58×10−4mWだけ変化したときの漏れ光の変化を検出することで、波長λ1の反射波が伝送されていることを確認することができる。
これに対し、当該光心線の端部にONU120が接続されている場合には、図10(c)に示すように、損失を付加しない場合、下り光信号はONU120で50dB低下して反射される。その結果、検出器312は−73dBmの強度の光信号からの漏れ光を受光することになる。また、損失付加手段330で損失を付加した図10(d)の場合には、検出器312で−75dBmの強度の光信号からの漏れ光を測定することになる。
損失を付加しないときの光信号の強度−73dBm、及び損失を付加したときの光信号の強度―75dBmを線形値に変換すると、それぞれ5.01×10−8mW、及び3.16×10−8mWとなる。よって、両者の差は1.85×10−8mWとなるが、このようなわずかな強度の変化による漏れ光の変化は極めて小さく、これを検出することはほとんど不可能である。よって、損失付加の有無による検出器312の測定値の変化が十分小さい(閾値A2より小さい)ときは、当該心線にONU120が接続されていると判定できる。
上記では、波長λ1の下り方向の光信号からの漏れ光の影響については考慮していなかったが、検出器312で波長λ1の下り方向の光信号の漏れ光も受光してしまう場合には、検出器312の測定値はさらに大きくなる。しかしながら、検出器312で受光する波長λ1の下り光信号は、損失付加装置で損失を付加するかしないかで変化することはないことから、損失を付加するときと付加しないときとの検出器312による測定値の差は、波長λ1の反射光の強度の変化だけで決まることになる。従って、検出器312の測定値の変化を検知するか否かによって、波長λ1の反射光が通光しているか否かを判定することができ、これにより新設対象心線か否かを正確に判定することが可能となる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る光心線識別方法及び光心線識別装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における光心線識別方法及び光心線識別装置の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施形態に係る心線識別方法の処理の流れを示す流れ図である。 本発明の実施形態に係る心線識別方法を説明するためのPON通信システムの模式図である。 本発明の実施形態に係る心線識別装置を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態の心線識別方法を説明するためのPON通信システムの模式図である。 PON通信システムの概略構成を示すブロック図である。 従来の心線識別方法を説明するためのPON通信システムの模式図である。 本発明の別の実施形態に係る光心線識別方法を説明する全体流れ図である。 本発明の別の実施形態に係る心線識別装置を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態に係る心線識別方法の処理の流れを示す流れ図である。 本発明の別の実施形態に係る心線識別方法を用いた1実施例を説明する図である。
符号の説明
100、900 PON通信システム 110 局
111、901 OLT
112 試験光発光手段
113 光スイッチ
120、903 ONU
121 ターミネーション
130、902 スプリッタ
140、910 光ファイバケーブル
150、920 引き落としクロージャ部
200、300 心線識別装置
210、310 検出部
211、212、311、312 検出器
313、314 フィルタ
220、320 判定処理部
330 損失付加手段

Claims (9)

  1. 局側から第1の波長の光信号を送出するOLT(Optical Line Terminal)と、ユーザ側の第2の波長の光信号を送出するONU(Optical Network Unit)とを、スプリッタを介して光ファイバケーブルで接続して構成されるPON(Passive Optical Network)通信システムにおいて、前記スプリッタと前記ONUとの間に配索された前記光ファイバケーブル内の複数の心線から前記ONUを新設可能な未使用心線(以下では新設対象心線という)を識別する光心線識別方法であって、
    前記OLTから前記ONU側に向けて(以下では下り方向という)送出される前記第1の波長の光信号(以下では下り光信号という)と、前記ONU側から前記OLT側に向けて(以下では上り方向という)伝送される光信号(以下では上り光信号という)とを前記スプリッタより下流側で測定し、
    前記下り光信号が検出され、かつ前記上り光信号が未検出であるときの前記心線を前記新設対象心線と判定する
    ことを特徴とする光心線識別方法。
  2. 前記上り光信号は、前記ONUから上り方向に送出される前記第2の波長の光信号である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光心線識別方法。
  3. 前記OLTには第3の波長の試験光発光手段が備えられ、かつ、
    前記ONUには前記第3の波長の試験光を反射する反射手段が備えられており、
    前記OLTから前記試験光発光手段で前記試験光を下り方向に送出し、
    前記反射手段で反射されて上り方向に伝送される前記試験光を前記上り光信号として測定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光心線識別方法。
  4. 前記ONUには前記第3の波長の試験光を反射する反射手段が備えられており、
    前記OLTから送出される前記下り光信号が検出され、かつ前記ONUから送出される前記第2の波長の上り光信号が未検出であるときの前記心線を仮の新設対象心線と判定して切断し、
    前記仮の新設対象心線の切断された下り方向の端部から前記第3の波長の試験光を入射し、
    前記試験光が前記上り光信号として未検出であるとき、前記仮の新設対象心線を前記新設対象心線と判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光心線判別方法。
  5. 前記心線の前記スプリッタに接続された一端とは反対側の他端には、前記下り光信号を反射させる別の反射手段が事前に設けられており、
    前記スプリッタより下流側の所定の測定位置で前記心線を通光する前記上り光信号を測定して第1の測定値を取得し、
    前記第1の測定値が所定の閾値より小さいとき、
    前記下り光信号が前記別の反射手段で反射して上り方向に通光する反射光を前記測定位置で測定して第2の測定値を取得し、
    前記測定位置より下流側で前記心線に所定の大きさの損失を付与したときの前記反射光を測定して第3の測定値を取得し、
    前記第2の測定値と前記第3の測定値とが異なるとき、前記心線を前記新設対象心線と判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光心線識別方法。
  6. 局側から第1の波長の光信号を送出するOLTと、ユーザ側の第2の波長の光信号を送出するONUとを、スプリッタを介して光ファイバケーブルで接続して構成されるPON通信システムにおいて、前記スプリッタと前記ONUとの間に配索された前記光ファイバケーブル内の複数の心線から前記ONUを新設可能な未使用心線(以下では新設対象心線という)を識別する光心線識別装置であって、
    前記スプリッタより下流側に設けられ、前記OLTから前記ONU側に向けて(以下では下り方向という)送出される前記第1の波長の光信号(以下では下り光信号という)を検出する第1の検出器と、前記ONU側から前記OLT側に向けて(以下では上り方向という)伝送される光信号(以下では上り光信号という)を検出する第2の検出器とを有する検出部と、
    前記検出部の前記第1の検出器と前記第2の検出器とからそれぞれの測定値を入力し、前記第1の検出器で前記下り光信号が検出され、かつ前記第2の検出器で前記上り光信号が未検出であるときの前記心線を前記新設対象心線と判定する判定処理部と、を備える
    ことを特徴とする光心線識別装置。
  7. さらに、第3の波長の試験光を発光する試験光発光手段を備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の光心線識別装置。
  8. 前記第1の検出器と前記第2の検出器とは、それぞれ前記下り光信号と前記上り光信号とを選択的に受光する波長選択機能を備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の光心線識別装置。
  9. さらに、前記心線に所定の大きさの損失を付加する損失付加手段を備え、
    前記第1の検出器及び前記第2の検出器には、前記下り信号及び前記下り信号が前記心線の端部に設けられた別の反射手段で反射される反射光を遮断するフィルタが着脱可能にそれぞれ備えられ、
    前記判定処理部は、前記第1の検出器及び前記第2の検出器に前記フィルタを装着して前記第2の検出器で前記上り光信号を測定した第1の測定値と、前記第1の検出器及び前記第2の検出器から前記フィルタを取外して前記第2の検出器で前記反射光を測定した第2の測定値と、前記第1の検出器及び前記第2の検出器から前記フィルタを取外しかつ前記損失付加手段で前記損失を付加して測定した第3の測定値と、をそれぞれ入力し、前記第1の測定値が所定の閾値より小さく、かつ前記第2の測定値と前記第3の測定値とが異なると判定された前記心線を前記新設対象心線と判定している
    ことを特徴とする請求項6に記載の光心線識別装置。
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