JP4850722B2 - 磁気ディスク装置、磁気ディスク装置用プリアンプ、磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体 - Google Patents

磁気ディスク装置、磁気ディスク装置用プリアンプ、磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP4850722B2
JP4850722B2 JP2007000632A JP2007000632A JP4850722B2 JP 4850722 B2 JP4850722 B2 JP 4850722B2 JP 2007000632 A JP2007000632 A JP 2007000632A JP 2007000632 A JP2007000632 A JP 2007000632A JP 4850722 B2 JP4850722 B2 JP 4850722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic disk
preamplifier
magnetic
pressure sensor
atmospheric pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007000632A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008165949A (ja
Inventor
昌幸 栗田
正志 村井
秀明 田中
典明 佐藤
宏 福田
司 藤森
Original Assignee
ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ filed Critical ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ
Priority to JP2007000632A priority Critical patent/JP4850722B2/ja
Priority to US12/006,683 priority patent/US7630160B2/en
Priority to CN2008100024195A priority patent/CN101271693B/zh
Publication of JP2008165949A publication Critical patent/JP2008165949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4850722B2 publication Critical patent/JP4850722B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/12Disposition of constructional parts in the apparatus, e.g. of power supply, of modules
    • G11B33/121Disposition of constructional parts in the apparatus, e.g. of power supply, of modules the apparatus comprising a single recording/reproducing device

Landscapes

  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

本発明は、ヒータにより磁気ヘッドスライダの一部を加熱して、磁気ディスク媒体から磁気ヘッドまでの距離(浮上量)を制御し、記録性能及び再生性能を向上する磁気ディスク装置に関する。
近年、コンピュータ機器をはじめ、ビデオレコーダなどの家電製品においても、磁気ディスク装置(HDD)が広く利用されるようになっている。こうした磁気ディスク装置は、磁気ディスクと磁気ヘッドスライダとを備えており、磁気ヘッドスライダが磁気ディスク上を浮上しつつ、磁気ディスク媒体を磁化し、また磁気ディスク媒体の磁化状態を読み取って、情報の記録、再生を行っている。ここで例えば情報の書き込みを行う際、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドスライダとの間隔が狭まれば狭まるほど、磁気ヘッドが形成する磁場の広がりを小さくすることができ、磁気ディスク媒体上で磁化される面積が小さくなる。つまり、磁気ディスク装置の記録密度を上昇させるには、磁気ディスク媒体と磁気ヘッドとの隙間、すなわち磁気ヘッドスライダの浮上量を小さくすることが要求される。
そこで従来、磁気ヘッドスライダの浮上量を下げる技術として、記録再生素子の近傍に薄膜抵抗体などから成るヒータを取り付け、磁気ヘッドスライダの一部を加熱し熱膨張させて、記録再生素子を磁気ディスク側へ近接させるものがある。この際、磁気ヘッドスライダの浮上量は磁気ディスク装置の使用状況、例えば、使用環境温度、使用環境圧力、記録・再生の対象となっている磁気ディスク媒体のゾーン、記録・再生などの動作モード等に応じて変わるため、使用状況に応じてヒータの加熱量を制御する必要がある。
使用環境温度については、現在市販されている磁気ディスク装置には、温度センサを備えているものがあり、この温度センサにより測定することが可能である。特許文献1には、温度センサからの出力情報を利用して、使用環境温度に応じてヒータへの印加電力を決定する方法が開示されている。
特開2006−164388号公報
磁気ディスク装置が使用される高度に応じて圧力(気圧)が変化し、空気の力で浮上している磁気ヘッドスライダの浮上量は変化する。航空機の中など、高度によらず標準的な大気圧とは異なる圧力で密閉された空間でも同様である。現在市販されている磁気ディスク装置は一般的に気圧センサを備えていないが、気圧センサそのものは絶対圧用のものが各種市販されている。磁気ディスク装置にこれらの気圧センサを導入すれば、気圧センサからの出力情報を利用して、使用環境圧力に応じて前記ヒータへの印加電力を制御し、磁気ヘッドスライダの浮上量を適切に保つことができる。
この場合、気圧センサの機能をいかにして磁気ディスク装置に実装するかが重要な課題となる。既存の気圧センサを単に組み合わせる場合、まず新たにセンサを収めるスペースが必要となる。また、センサ単品のコストおよび実装コストが、磁気ディスク装置全体のコストアップ要因となる。さらに、最終的な磁気ディスク装置の構成が現在よりは複雑にならざるを得ず、故障要因など信頼性上の懸念が増える。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、コストアップや信頼性上の懸念を最低限に抑えながら、気圧センサの機能を磁気ディスク装置に実装することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る磁気ディスク装置においては、磁気ディスク媒体と、
、磁気記録素子,磁気再生素子及びヒータを搭載する磁気ヘッドスライダと、磁気ヘッドスライダを支持し磁気ディスク媒体の半径方向に移動させるキャリッジアセンブリと、磁気記録素子に供給する記録信号を増幅し、磁気再生素子の再生信号を増幅し、ヒータに電流を供給するプリアンプとを有する磁気ディスク装置において、プリアンプは一体形成された気圧センサを有し、気圧センサの出力に基づいてヒータへの通電量を調整することを特徴とする。
前記気圧センサは、下部電極と、上部電極が形成されたダイヤフラムと、下部電極とダイヤフラムの間の孤立空間とを有するものである。
本発明に係る磁気ディスク装置用プリアンプにおいては、気圧センサが一体形成されたプリアンプであって、記録信号を増幅して磁気記録素子に供給するライトドライバと、磁気再生素子の再生信号を入力して増幅するリードアンプと、ライトドライバの出力信号と磁気再生素子の再生信号と気圧センサの出力信号とを入力し、いずれかを選択して出力するセレクタと、セレクタにより選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するアナログデジタルコンバータとを有することを特徴とする。
本発明に係る磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体においては、磁気ヘッドスライダに搭載された磁気記録素子,磁気再生素子及びヒータのリード線が接続された配線に接続される端子部を有するフレキシブルプリンテッドケーブルと、気圧センサが一体形成され、気圧センサが形成された面がフレキシブルプリンテッドケーブルに取り付けられているプリアンプとを有することを特徴とする。
前記フレキシブルプリンテッドケーブルは、気圧センサと対向する部分に貫通穴を有するものである。
また、前記フレキシブルプリンテッドケーブルは、気圧センサに外部気圧を導入する溝を有するものであってもよい。
前記プリアンプは、気圧センサに通じる貫通穴を有するものである。
また、前記プリアンプは、気圧センサに外部気圧を導入する溝を有するものであってもよい。
本発明によれば、コストアップや信頼性上の懸念を最低限に抑えながら、気圧センサの機能を磁気ディスク装置に実装することができる。
<全体構成>
図2は、本発明に係る磁気ディスク装置全体のブロック図であり、図3は、磁気ディスク装置の一部分の構成図と磁気ヘッドスライダの断面図である。磁気ディスク装置1は、スピンドルモータ2、磁気ディスク媒体3、キャリッジアセンブリ4、磁気ヘッドスライダ5、プリアンプ7、ボイスコイルモータ8、温度センサ9、リードライトチャネル11、モータドライバ12、ハードディスクコントローラ(HDC)13、制御部14、及び記憶部15を含んで構成されている。
スピンドルモータ2は、1枚または複数枚の円盤状の磁気ディスク媒体3を保持し回転駆動する。キャリッジアセンブリ4は、ボイスコイルモータ8によって回転駆動され、その先端部に取り付けられた磁気ヘッドスライダ5を磁気ディスク媒体3上で、半径方向に相対移動させる。この磁気ヘッドスライダ5は空気軸受面を備え、図3に示すように、磁気ディスク媒体3上に空気の圧力で浮上している。磁気ヘッドスライダ5はその内部に、磁気ディスク媒体3に対してデータを磁気的に記録する記録素子5aと、記録されたデータを再生する再生素子5bとを備える。さらにこの磁気ヘッドスライダ5には、記録再生素子の近傍に、熱膨張変形を利用して記録再生素子と磁気ディスク媒体との間隔(浮上量)を調整するヒータ5cが設けられている。
プリアンプ7は、記録するべき情報を表す信号の入力を受けて、当該信号を増幅して磁気ヘッドスライダ5の記録素子5aに供給する。また、このプリアンプ7は、再生素子5bが出力する再生信号を増幅して出力する。さらにプリアンプ7は、ヒータ5cに出力する電流量の指示の入力を受けて、当該指示された電流量の電流(あるいは電圧、電力)を、ヒータ5cに対して供給する。
磁気ヘッドスライダ5とリードライトチャネル11を電気的に接続する経路の途中に、ボイスコイルモータ8による回転運動を変形吸収する可撓性の配線「フレキシブルプリンテッドケーブル」(FPC)6がある。図4に示すように、フレキシブルプリンテッドケーブル6は、一端が筐体に固定され、端子部は筐体外に通じるコネクタに接続されており、他端はキャリッジアセンブリ4に接続されて回転運動ができるようになっており、端子部は図3に示すように記録素子5a、再生素子5b及びヒータ5cのリード線に接続されている配線に接続されている。プリアンプ7はこのフレキシブルプリンテッドケーブル6上にハンダ付け等で装着されている。図3及び図4では、プリアンプ7は、キャリッジアセンブリ4とともに動くフレキシブルプリンテッドケーブル6の可動部6bに配置されているが、フレキシブルプリンテッドケーブル6の固定部6aに配置されてもよい。
図2に戻る。温度センサ9は、磁気ヘッドスライダ5近傍の環境温度を検出し、検出した温度を表すアナログ信号を出力する。この温度センサ9は、例えばフレキシブルプリンテッドケーブル6上に配置されてもよい。あるいはHDC13、制御部14などと同じく基板(カード)上に配置されてもよい。
リードライトチャネル11は、記録の対象となるデータをコード変調した信号をプリアンプ7に出力する。また、このリードライトチャネル11は、プリアンプ7が出力する再生信号をコード復調し、復調して得たデータをHDC13に出力する。
モータドライバ12は、制御部14から入力される指示に従って、スピンドルモータ2やボイスコイルモータ8に対して駆動電流を出力し、これらスピンドルモータ2やボイスコイルモータ8を動作させる
HDC13は、外部のホストから転送された記録対象のデータやコマンドを受信し、また、リードライトチャネル11が出力する再生データをホストに転送する。
制御部14は、磁気ヘッドスライダ5の位置制御を行うため、モータドライバ12を制御する等、各部を制御する。この制御部14は、マイクロコンピュータなどのプログラム制御デバイスであり、内蔵するプログラム、及び/又は記憶部15に格納されているプログラムに従って動作する。本実施例では、この制御部14が、ヒータ5cに供給するべき電流量を、プリアンプ7に対して指示する。この制御部14の動作等については後に述べる。
記憶部15は、制御部14で実行されるプログラムや、当該プログラムの実行に必要となるデータを格納している。さらにこの記憶部15には、ヒータ5cの制御を行う際に制御部14が参照する値(制御パラメータ)を格納している。この制御パラメータの例についても後に述べる。なお、この記憶部15は、例えばEEPROM(電気的消去可能ROM)などの不揮発性メモリである。また、この記憶部15は、磁気ディスク媒体3上の一部の領域であってもよい。その場合は、制御パラメータは、製造時には磁気ディスク媒体3上に記憶され、使用時には電源投入後にまず磁気ディスク媒体3上から高速にアクセスできるメモリ上にコピーされて、ヒータ5cの制御において参照される。
<スライダおよびヒータの作り方>
磁気ヘッドスライダ5の概略形成方法を図3を参照して以下に述べる。まずアルミナ・炭化チタン焼結体(以下、アルチックと呼ぶ)のウエハ5d上に、多数の記録素子5a、再生素子5b、ヒータ5cおよびそれらに通じる配線などを薄膜プロセスによって積層形成する。次にダイシングによってウエハ状態からバー状態、更には個々のスライダなどに切断分離する。それと前後してバー状態あるいはスライダ状態で、空気軸受面5fを平滑に研磨し、炭素保護膜を形成する。また、空気軸受面5f上に効果的に空気圧力を発生させる形状のステップ軸受を形成する。
図5に、空気流出端面5gの側から見た、ヒータ5c層の断面図を示す。ヒータ5cの材料は、ニッケル・クロム合金などの、比較的抵抗値の高い導電薄膜である。スパッタリングなどで一様な膜を形成した後、ミリングなどで不要部を除去して図5に示すような輪郭を形成する。除去した部分はアルミナなどの絶縁膜5eによって埋める。図3に示した本実施例ではアルチック部5dと、再生素子5bの間にヒータ5cを配置したが、熱膨張によって記録再生素子部の浮上量を効果的に制御できる位置ならば別の位置でもよい。例えば記録素子5aと再生素子5bの間でもよい。導電膜の厚さと、蛇行部分細線の長さと幅の比を適切に設計すれば、例えば100オームなどの抵抗値を実現できる。
<プリアンプの構造>
プリアンプ7周辺の構造を、図1、図6を用いて説明する。プリアンプ7は、バルクのシリコンウエハ7a上に、デバイス層7b、メタル層7cと呼ばれる薄膜回路を3次元的に積み重ねて形成され、最終的には電極部7kを残して保護膜で覆われた半導体チップである。ただし、図1はウエハ工程における積層方向が下向きに描画されている。露出された前記電極部7kと、フレキシブルプリンテッドケーブル6上の配線露出部(電極)6cとの間は、ハンダを材料とするバンプ7dで電気的に接続されている。また、プリアンプ7とフレキシブルプリンテッドケーブル6を物理的に強固に接続するとともに、電気的接続部を保護するレジン(樹脂)アンダーフィル7eが、界面に充填されている。
図1で楕円形の点線で囲った部分が気圧センサ機能を提供する感圧部(気圧センサ)7fである。感圧部7fを拡大して図6に示す。図6においても、ウエハ工程における積層方向が下向きに描画されている。プリアンプの回路を形成した上(図6においては下、以下同じ)に、気圧を測定する孤立空間7g、孤立空間と外部との圧力差が変化すると変形するダイヤフラム7h、静電容量の変化を検出する下部電極7iおよび上部電極7jが形成されている。これらのダイヤフラム構造は一つではなく、複数のダイヤフラム構造をアレイ状に並べて、望みの静電容量を実現し、感度の向上を図っている。なお、感圧部7fは必ずしもプリアンプ回路の上ではなく、横(プリアンプ回路の無い部分の上)にあっても良いが、その場合プリアンプ7の全体フットプリントはより大きくなる。
図1に示したように感圧部7fはプリアンプ7の基板側ではなくてデバイス側、すなわちフレキシブルプリンテッドケーブル6と対向する側に設けられるため、使用環境の気圧を感圧部7fのダイヤフラム7hまで導入する機構が必要である。本実施例では、フレキシブルプリンテッドケーブル6の、感圧部7fに対向する部分に、貫通穴6fを設けた。磁気ディスク装置1の外部から通気フィルタを通って装置筐体内部に導入された空気が、さらに貫通穴6fを通って、感圧部7fの近傍まで達する。圧力変化は感圧部7fのダイヤフラム7hの変形によって、検出される。
<プリアンプの回路構成>
図7は、プリアンプ7内部の回路構成を示している。記録データは、リードライトチャネル11から、プリドライバライトDAC(デジタルアナログコンバータ)21、チャネルセレクタ27、ライトドライバ25を経由して、記録素子5aに入力される。一方再生データは、再生素子5bから、リードアンプ26、チャネルセレクタ28、ゲインコントロールバイアスADC(アナログデジタルコンバータ)22を経由して、リードライトチャネル11に出力される。記録素子5aのライトドライバ25と同様に、ヒータ5cに電流を供給する回路もあるが、図7には図示していない。その他にプリアンプ7内部には、アナログデジタルコンバータ(ADC)23、制御部24、ADC機能セレクタ29がある。ADC機能セレクタ29は、ライトドライバ25の出力信号(アナログ信号)と、再生素子5bからの再生信号(アナログ信号)と、新たに追加された気圧センサ7fから出力されるアナログ信号を入力して、これらのうちのいずれかを選択してADC23に出力する。ADC23は入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、制御回路24に出力する。制御回路24は、ADC23からのデジタル信号をシリアルデータに変換し、リードライトチャネル11に送信する。ライトドライバ25の出力信号のデジタル変換信号、あるいは再生素子5bからの再生信号のデジタル変換信号は、制御部14において、これらの信号が適正な信号レベルであるかどうかのチェックに使用される。また、気圧センサ7fから出力されるアナログ信号のデジタル変換信号は、制御部14において、ヒータ5cの通電量の制御に使用される。
<気圧センサの作り方>
続いて図7を用いて、感圧部7fの形成方法を説明する。なお、図7は、ウエハ7aの上に膜を積層する過程を表しており、図1および図6とは上下が逆である。
デバイス層7b、メタル層7c、その上部の絶縁層を形成した後、下部電極7iおよび犠牲層を形成する(a)。続いて、上部電極7jを成膜する。電極の材料は例えばタングステンが用いられる。上部電極7jにはイオンミリング等により微細な孔が開けられる(b)。この孔を介して犠牲層がエッチングされ、内部に空隙を形成する(c)。最後に、例えば窒化ケイ素などの蒸着によって微細孔を塞ぎ、ダイヤフラム7hと孤立空間7gを形成する。孤立空間7g内の圧力は変わらないので、外部圧力が変化するとダイヤフラム7hが変形して、電極7iおよび7j間の静電容量が変化する。この静電容量の変化から、周囲の雰囲気圧を検知することができる。ここで、孤立空間7gと同様で、かつダイヤフラムを厚くすることで剛性が高く、外部圧力が変化しても変形しにくい孤立空間を、静電容量の参照用に設けると、圧力測定精度を上げることができる。
次に、気圧センサをプリアンプと一体形成することのメリットを説明する。
単独の気圧センサは各種市販されているので、これを基板(カード)上に装着すれば、気圧を測ることは可能である。しかし、気圧センサの購入費用およびカード上への実装費用が新たにかかる上に、カード上に実装スペースが新たに必要である。特に磁気ディスク装置内部のクリーンな環境と違って、カード上に気圧センサを配する場合は脆弱なセンシング部の保護のために、チップだけの実装は難しく、強固なパッケージングをした上でカード上に実装しなければいけない。そのため、コストが高く、寸法も大きくなりがちである。
上記実施例のように、気圧センサをプリアンプ7と一体形成すれば、部品点数は増えないため、購入費用および実装費用は発生しない。既に述べたように既存回路の上に感圧部7fを形成すれば、チップのフットプリントは変わらないため、1ウエハからとれるチップ数は変わらず、またADC23も既存のものを共有できるため、プリアンプ製作コストはわずかに増えるだけである。ハンダバンプ7dで電気接続するプリアンプの端子数も変わらず、実装費用もさほど変わらない。フレキシブルプリンテッドケーブル6には、空気を感圧部7fの近傍まで導入する貫通穴6fなどの機構が必要であるが、型成形、印刷成形などが可能なため、追加費用はほとんど発生しない。また、プリアンプは磁気ディスク装置内部のクリーンな環境にあるため、パッケージングをされないベアチップのまま使用することができる。さらに、部品点数が増えれば熱応力などで実装部が劣化するなど、信頼性の課題が新たに生じるが、実施例のようにプリアンプとの一体形成であれば、信頼性も従来通りとなる。
<オフセットのキャリブレーション>
図9に、上記実施例による感圧部7fからのアナログ出力の例を示す。図からわかるように大気圧(通常使用時の高度・気圧)においてもいくらかのオフセット出力があり、磁気ディスク装置の使用高度が上がり気圧が下がると、アナログ出力が低下する。
磁気ディスク装置の出荷前テスト工程において、前記オフセット出力あるいはそのデジタル変換後の圧力データは、装置の記憶部15に記録することができる。したがって、プリアンプ7の製作工程で、各チップの気圧センサ機能にバラツキが生じても、オフセット出力に関してはそのチップ固有の値を知ることができ、正確な気圧測定の障害にはならない。
なお、前記オフセット出力は、温度によっても変化する。すなわち、図9の直線が上下にシフトする。したがって、温度センサ9からの情報を利用してオフセット出力を補正する。磁気ディスク装置の出荷前テスト工程では、高温テストも含まれるので、温度によってオフセット出力がいかに変わるかも、装置の記憶部15に記録することができる。
<感度のキャリブレーション>
感度(図9の直線の傾き)に関しては、バラツキはオフセットに比較して小さく、大きな問題にはならない。従って、キャリブレーションは不要なケースが多い。なお、感度のバラツキに関しては、プリアンプ単体状態で減圧槽に入れて特性を記録し、プリアンプにシリアルナンバーをつけて特性を管理すれば、正確な感度を磁気ディスク装置の稼動時に知ることができる。あるいは、磁気ディスク装置に組まれた後に、テスト工程で減圧槽に入れれば、感度に関する情報が得られる。
<バックアップ>
本発明の実施例では、気圧センサ機能が万一故障した場合を想定して、気圧測定に関するバックアップ機能を備える。バックアップ機能について以下に説明する。例えば、磁気ディスク媒体3の特定の場所(リザーブドエリアなど)に、異なる2つの波長の信号を記録しておき、それぞれの再生信号波形の振幅を測定して比を取り、解像度(レゾリューション)を計算する。磁気ディスク媒体3から磁気ヘッドスライダ5までの距離、すなわち浮上量が小さくなると、レゾリューションが大きくなる。1波長の信号の再生信号波形振幅だけだと、浮上量以外の要因でも変化してしまうが、2波長の再生信号波形振幅の比であるレゾリューションは、浮上量以外の要因では変化しにくい。装置の毎起動時に、あるいは一定の時間間隔ごとに、レゾリューションが不自然に大きくないかをチェックし、不自然に大きければ気圧が低い(使用高度が高い、あるいは航空機の機中)として、浮上量を大きく、すなわちヒータ5cへの通電量を小さくする。レゾリューションの測定に関しては、複数ヘッドの平均をとると、気圧以外の変動要因を廃することができ、更に良い効果が得られる。故障時のバックアップとしてだけではなく、気圧センサが正常に動作していることの確認にもこの機能は使うことができる。レゾリューション以外の、浮上量に相関するパラメータを用いてもよい。
<ヒータの使い方(気圧)>
浮上量を調整するヒータ5cへの通電量は、プリアンプ7と一体化された気圧センサ7fからの出力によって調整される。具体的には、仕様として定められた最高高度に相当する最低の気圧(例えば海抜3000mの高度に対応する0.7気圧など)で、さらに温度や使用モードなど他の低浮上条件が重なっても、磁気ヘッドスライダ5が磁気ディスク媒体3に接触しないように、ステップ軸受を設計する。気圧センサ7fからの出力によって気圧がもっと高い(例えば海抜0mの高度に対応する1.0気圧など)と判断されれば、それに相当する分だけヒータ5cへの通電量を増やして、浮上量を低くする。
ヒータ通電量1mWあたり何nm浮上量が低減されるか(浮上低減効率)については、設計値または実験室におけるサンプルテストによって平均値を知ることができる。また、出荷前テスト工程でヒータ通電量を増やしながら、再生信号波形の振幅を測定すれば、Wallaceのスペーシングロスの式から、浮上低減効率を各ヘッドスライダについて個別に求めることができる。
<ヒータの使い方(温度)>
環境温度による浮上量差の補償について説明する。環境温度が高いと、記録再生素子の材料と周囲材料との線膨張係数差による熱突出(サーマルプロトルージョン)の影響で、浮上量は低くなる。逆に環境温度が低いと、浮上量は高くなる。本発明の実施例では、環境温度が浮上量に与える影響を実験室であらかじめ調べた結果をもとに、製品では記憶部15に、温度帯毎の適正ヒータ通電量を、単独の数値(係数)あるいは複数の数値(テーブル)として記録してある。記録再生する前のシーク命令がホストから来た時に、温度センサ9からの情報に基づいて、プリアンプ7のヒータ制御レジスタの値が適切に更新される。
動作保証温度の上限と下限の間は、多数の温度帯に分割してそれぞれの温度帯に対応する制御パラメータを全て格納しても良いし、例えば低温、常温、高温の三温度帯など、限られた数の温度帯の制御パラメータのみを格納して、その間は一次式や二次式で補間して制御しても良い。
<ヒータの使い方(ゾーン)>
磁気ディスク媒体上のゾーンによる浮上量差の補償について説明する。ゾーンによって浮上量は異なる。そのプロファイルは、設計値または実験室におけるサンプルテストによって、平均的なプロファイルを知ることができる。また、出荷前テスト工程で、各ゾーンにおいて、ヒータ通電量を徐々に増やしていって接触検知を行えば、各ヘッドスライダについてプロファイルを個別に求めることができる。製品では記憶部15に、ゾーン毎の適正ヒータ通電量を、テーブルとして記録してある。記録再生する前のシーク命令がホストから来た時に、記録再生するゾーン情報に基づいて、プリアンプ7のヒータ制御レジスタの値が適切に更新される。
磁気ディスク媒体3を多数のゾーンに分けて制御パラメータを格納する方法が最も高精度であるが、磁気ディスク媒体3の全体に亘って共通の制御パラメータを設定する(すなわちゾーン数が1つだけ)方法でも良い。また、例えば外周部、中周部、内周部の3つなど、少ないゾーン数に分けて制御パラメータを格納し、その間は一次式や二次式などで補間して制御する方法でも良い。
<ヒータの使い方(動作モード)>
記録・再生などの動作モード別による浮上量差の補償について説明する。記録時は記録電流がヒータ電流と同様の働きをして熱膨張変形を起こすため、再生時よりも浮上量は低くなる。その低くなる程度(ライトプロトルージョンによる浮上変化量)は、設計値または実験室におけるサンプルテストによって、平均的な値を知ることができる。また、出荷前テスト工程で、連続ライトした直後の再生信号波形振幅と、ライトを伴わない再生信号波形振幅を比べることにより、各ヘッドスライダについてライトプロトルージョンによる浮上変化量を個別に求めることができる。製品では記憶部15に、ライトプロトルージョンを補正するヒータ通電量を記録してある。記録再生する前のシーク命令がホストから来た時に、動作モード情報に基づいて、プリアンプ7のヒータ制御レジスタの値が適切に更新される。
<ヒータの使い方(個別浮上量差)>
個別ヘッドスライダの浮上量差の補償について説明する。浮上量はヘッドスライダ毎に異なる。出荷前テスト工程で、あるゾーンにおいて、あるいは各ゾーンにおいて、ヒータ通電量を徐々に増やしていって接触検知を行えば、各ヘッドスライダについて接触にいたる距離(クリアランス)を個別に求めることができる。製品では記憶部15に、接触に至るヒータ通電量から、ある信頼性マージンを引いた値を、ヘッド毎に記録してある。記録再生する前のシーク命令がホストから来た時に、記録再生するヘッド番号情報に基づいて、プリアンプ7のヒータ制御レジスタの値が適切に更新される。
なお、各ヘッドスライダのクリアランスを接触検知によって求めることをせず、出荷前テスト工程で、あるゾーンにおいて、あるいは各ゾーンにおいて、ヒータ通電量を徐々に増やしていってエラーレート等の記録再生性能試験を行い、望みの値に達した時の通電量を、当該ヘッドスライダの固有通電量とする方法もある。
以上のヒータ通電量設定方法をまとめると、図10に示すような通電量テーブルを、出荷前に作成して記憶部15に記録しておく。記録再生する前のシーク命令がホストから来た時に、記録再生するヘッド番号情報に基づいて、温度センサ9から出力される温度帯、動作モード、およびゾーン情報に基づいて、プリアンプ7のヒータ制御レジスタの値が適切に更新される。
このテーブルの電力に、プリアンプ7と一体化された気圧センサ7fからの出力に応じて、気圧が低ければ小さな電力を、気圧が高ければ大きな電力を加算する。その結果、プリアンプ7のヒータ制御レジスタの値が適切に更新される。気圧情報を得るタイミングに関しては、記録再生する命令が来た時毎回でもよいが、もっとまばらな間隔、あるいは磁気ディスク装置の起動時のみでも良い。
プリアンプ7のヒータ制御については、電力制御、電圧制御、電流制御の3種類がある。ヒータによる浮上量変化は、おおむね電力に比例し、電圧または電流の2乗に比例する。したがって、ヒータへの加熱の程度はまず電力で計算する。電力制御の場合は単純な加算でよい。すなわち、環境温度による浮上量差、ゾーンによる浮上量差、動作モード別による浮上量差、個別ヘッドスライダの浮上量差、および気圧差による浮上量差それぞれに相当する電力を加算して、トータル電力を算出する。一方、電圧あるいは電流値を使って計算する場合は、それぞれ単独の浮上量差を補償するための電圧あるいは電流の2乗和を計算して、トータル電圧または電流を求める必要がある。
<磁気ディスク装置の動作例>
次に、上記のようにして製造した磁気ディスク装置1の動作例について図1、図2、図3を参照して説明する。以下の説明では磁気ディスク装置1の記憶部15には、ヘッド、温度帯、ゾーンごとに、記録時と再生時とにおけるヒータ5cへの通電量を制御するための値(制御パラメータ)が設定されているものとする。
ホストからデータを記録させるコマンドと、記録対象のデータとを受け入れると、HDC13が当該記録対象のデータをリードライトチャネル11に出力するとともに、モータドライバ12に対してコマンドに応じた記録位置に磁気ヘッドスライダ5を移動させる指示を出力する。また、このとき制御部14は、温度センサ9が出力する信号に基づいて環境温度の情報を取得する。そして制御部14は、この取得した情報によって表される環境温度の温度帯に対応して、記憶部15に格納されている制御パラメータ(記録時の制御パラメータ)を取得する。更に、気圧センサ7fからの出力に応じて、制御パラメータを調整する。低圧ならば小幅に増加するかあるいは増加せず、高圧ならば大幅に増加させる。制御部14は、ヒータ5cへの通電量を上記所定値とするべき旨の指示をプリアンプ7に出力する。プリアンプ7は従って、ヒータ5cへ所定値の通電量の電流供給を行う。そしてヒータ5cが磁気ヘッドスライダ5の記録再生素子近傍を加熱する。
一方、リードライトチャネル11は、記録対象のデータを変調した信号をプリアンプ7に出力し、プリアンプ7がこの信号を増幅して磁気ヘッドスライダ5の記録素子5aに出力する。これにより磁気ディスク媒体3に記録対象となったデータが記録される。
同様に、ホストからデータを再生させるコマンドを受け入れると、HDC13が当該再生のコマンドに基づく再生指示をリードライトチャネル11に出力するとともに、モータドライバ12に対してコマンドに応じた再生位置に磁気ヘッドスライダ5を移動させる指示を出力する。また、このとき制御部14は、温度センサ9が出力する信号に基づいて環境温度の情報を取得する。そして制御部14は、この取得した情報によって表される環境温度の温度帯に対応して、記憶部15に格納されている制御パラメータ(再生時の制御パラメータ)を取得する。更に、気圧センサ7fからの出力に応じて、制御パラメータを調整する。低圧ならば小幅に増加するかあるいは増加せず、高圧ならば大幅に増加させる。制御部14は、ヒータ5cへの通電量を上記所定値とするべき旨の指示をプリアンプ7に出力する。プリアンプ7は従って、ヒータ5cへ所定値の通電量の電流供給を行う。そしてヒータ5cが磁気ヘッドスライダ5の記録再生素子近傍を加熱する。
一方、プリアンプ7は、磁気ヘッドスライダ5の再生素子5bが出力する再生信号を増幅してリードライトチャネル11に出力しており、リードライトチャネル11は、プリアンプ7で増幅された信号を復調して、再生データを生成し、HDC13に出力する。HDC13は、この再生データをホストへ出力する。
次に、上記実施例のプリアンプ7周辺構造の変形例について図11〜図13を参照して説明する。図11は、第1の変形例であり、おおむね図1に示した実施例と同じであるが、感圧部7fに外部気圧を導入する機構として、貫通穴6fの代わりに紙面と垂直な方向に伸びる溝6gが用いられている。溝6gの長さ方向寸法に関しては、溝6gはプリアンプ7の縁よりも外側まで延びている。本変形例では、フレキシブルプリンテッドケーブル6のポリイミド樹脂膜6dの厚さと同じ深さの溝6gを図示したが、ポリイミド樹脂膜6dの厚さより浅い溝でも、アンダーフィル7eが入り込まないだけの深さがあれば、同様の気圧導入効果が得られる。
図12は、第2の変形例であり、これもおおむね図1に示した実施例と同じであるが、感圧部7fに外部気圧を導入する機構として、フレキシブルプリンテッドケーブル6の貫通穴6fの代わりに、プリアンプ7のシリコン基板7aに、貫通穴7mが開けられている。
図13は、第3の変形例であり、おおむね図12に示した第2の変形例と同じであるが、感圧部7fに外部気圧を導入する機構として、貫通穴7mの代わりに紙面と垂直な方向に伸びる溝7nが用いられている。溝7nの長さ方向寸法に関しては、溝7nはプリアンプ7の端面まで延びている。
実施例によるプリアンプとフレキシブルプリンテッドケーブルの組立体の断面図である。 本発明に係る磁気ディスク装置の構成例を表すブロック図である。 磁気ディスク装置の一部分の構成図と磁気ヘッドスライダの断面図である。 プリアンプの取り付け位置を示す磁気ディスク装置の模式図である。 ヒータを空気流出端面側から見た図である。 実施例によるプリアンプの気圧センサ付近の拡大断面図である。 実施例によるプリアンプの回路図である。 実施例によるプリアンプの気圧センサの製造プロセスを示す図である。 実施例によるプリアンプの気圧センサの出力特性を示す図である。 磁気ディスク装置のヒータ通電量を制御する電力テーブルを表す図である。 第1の変形例によるプリアンプとフレキシブルプリンテッドケーブルの組立体の断面図である。 第2の変形例によるプリアンプとフレキシブルプリンテッドケーブルの組立体の断面図である。 第3の変形例によるプリアンプとフレキシブルプリンテッドケーブルの組立体の断面図である。
符号の説明
1…磁気ディスク装置、2…スピンドルモータ、3…磁気ディスク媒体、4…キャリッジアセンブリ、5…磁気ヘッドスライダ、5a…記録素子、5b…再生素子、5c…ヒータ、5d…基板(ウエハ)、5e…絶縁膜、5f…空気軸受面、5g…空気流出端面、6…フレキシブルプリンテッドケーブル、6a…固定部、6b…可動部、6c…配線、6d…樹脂膜、6e…金属プレート、6f…貫通穴、6g…溝、7…プリアンプ、7a…シリコン基板部、7b…デバイス層、7c…メタル層、7d…ハンダバンプ、7e…アンダーフィル、7f…気圧センサ(感圧部)、7g…孤立空間、7h…ダイヤフラム、7i…下部電極、7j…上部電極、7k…電極部、7m…貫通穴、7n…溝、8…ボイスコイルモータ、9…温度センサ、11…リードライトチャネル、12…モータドライバ、13…ハードディスクコントローラ、14…制御部、15…記憶部、21…プリドライバライトDAC、22…ゲインコントロールバイアスDAC、23…ADC(アナログデジタルコンバータ)、24…制御回路、25…ライトドライバ、26…リードアンプ、27,28…チャネルセレクタ、29…ADC機能セレクタ。

Claims (16)

  1. 磁気ディスク媒体と、
    前記磁気ディスク媒体に磁気情報を記録する記録素子と、前記磁気ディスク媒体から磁気情報を再生する再生素子と、前記記録および再生素子と前記磁気ディスク媒体との距離を調整するヒータとを搭載する磁気ヘッドスライダと、
    前記磁気ヘッドスライダを支持し、前記磁気ディスク媒体の半径方向に移動させるキャリッジアセンブリと、
    前記記録素子に供給する記録信号を増幅して磁気記録素子に供給するライトドライバと、前記再生素子の再生信号を入力して増幅するリードアンプと、前記ライトドライバの出力信号と前記磁気再生素子の再生信号と前記気圧センサの出力信号とを入力し、いずれかを選択して出力するセレクタと、該セレクタにより選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するアナログデジタルコンバータとを含み、前記ヒータに電流を供給するプリアンプとを有する磁気ディスク装置において、
    前記プリアンプは、該プリアンプと一体形成された気圧センサを有し、該気圧センサの出力に基づいて前記ヒータへの通電量を調整することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記プリアンプは、該プリアンプと一体形成された複数の気圧センサを有することを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記気圧センサは、下部電極と、上部電極が形成されたダイヤフラムと、前記下部電極とダイヤフラムの間の孤立空間と、を有することを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記記録素子、再生素子及びヒータのリード線が接続された配線に接続され、前記キャリッジアセンブリに一端が固定されたフレキシブルプリンテッドケーブルをさらに有し、該フレキシブルプリンテッドケーブルに、前記プリアンプの気圧センサが形成された面が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記フレキシブルプリンテッドケーブルは、前記気圧センサと対向する部分に貫通穴を有するフレキシブルプリンテッドケーブルであることを特徴とする請求項4記載の磁気ディスク装置。
  6. 前記フレキシブルプリンテッドケーブルは、前記気圧センサに外部気圧を導入する溝を有することを特徴とする請求項4記載の磁気ディスク装置。
  7. 前記プリアンプは、前記気圧センサに通じる貫通穴を有するプリアンプであることを特徴とする請求項4記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記プリアンプは、前記前記気圧センサに外部気圧を導入する溝を有することを特徴とする請求項4記載の磁気ディスク装置。
  9. 気圧センサが一体形成されたプリアンプであって、記録信号を増幅して磁気記録素子に供給するライトドライバと、磁気再生素子の再生信号を入力して増幅するリードアンプと、前記ライトドライバの出力信号と前記磁気再生素子の再生信号と前記気圧センサの出力信号とを入力し、いずれかを選択して出力するセレクタと、該セレクタにより選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するアナログデジタルコンバータと、を有することを特徴とする磁気ディスク装置用プリアンプ。
  10. 前記気圧センサは、下部電極と、上部電極が形成されたダイヤフラムと、該下部電極とダイヤフラムの間の孤立空間と、を有することを特徴とする請求項9記載の磁気ディスク装置用プリアンプ。
  11. 磁気ヘッドスライダに搭載された磁気記録素子、磁気再生素子及びヒータのリード線が接続された配線に接続される端子部を有するフレキシブルプリンテッドケーブルと、気圧センサが一体形成され、該気圧センサが形成された面が前記フレキシブルプリンテッドケーブルに取り付けられているプリアンプと、を有する磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体であって、
    前記プリアンプは、記録信号を増幅して磁気記録素子に供給するライトドライバと、前記磁気再生素子の再生信号を入力して増幅するリードアンプと、前記ライトドライバの出力信号と前記磁気再生素子の再生信号と前記気圧センサの出力信号とを入力し、いずれかを選択して出力するセレクタと、該セレクタにより選択されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するアナログディジタル変換器と、を有することを特徴とする磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体。
  12. 前記フレキシブルプリンテッドケーブルは、前記気圧センサと対向する部分に貫通穴を有するフレキシブルプリンテッドケーブルであることを特徴とする請求項11記載の磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体。
  13. 前記フレキシブルプリンテッドケーブルは、前記気圧センサに外部気圧を導入する溝を有することを特徴とする請求項11記載の磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体。
  14. 前記気圧センサは、下部電極と、上部電極が形成されたダイヤフラムと、該下部電極とダイヤフラムの間の孤立空間と、を有することを特徴とする請求項11記載の磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体。
  15. 前記プリアンプは、前記気圧センサのダイヤフラムに通じる貫通穴を有するプリアンプであることを特徴とする請求項14記載の磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体。
  16. 前記プリアンプは、前記前記気圧センサのダイヤフラムに外部気圧を導入する溝を有することを特徴とする請求項14記載の磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体。
JP2007000632A 2007-01-05 2007-01-05 磁気ディスク装置、磁気ディスク装置用プリアンプ、磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体 Expired - Fee Related JP4850722B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007000632A JP4850722B2 (ja) 2007-01-05 2007-01-05 磁気ディスク装置、磁気ディスク装置用プリアンプ、磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体
US12/006,683 US7630160B2 (en) 2007-01-05 2008-01-04 Magnetic disk drive, preamplifier for magnetic disk drive, flexible printed cable assembly for magnetic disk drive
CN2008100024195A CN101271693B (zh) 2007-01-05 2008-01-07 磁盘驱动器及其所用的前置放大器和柔性印刷电缆组件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007000632A JP4850722B2 (ja) 2007-01-05 2007-01-05 磁気ディスク装置、磁気ディスク装置用プリアンプ、磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008165949A JP2008165949A (ja) 2008-07-17
JP4850722B2 true JP4850722B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=39695190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007000632A Expired - Fee Related JP4850722B2 (ja) 2007-01-05 2007-01-05 磁気ディスク装置、磁気ディスク装置用プリアンプ、磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7630160B2 (ja)
JP (1) JP4850722B2 (ja)
CN (1) CN101271693B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009093768A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Fujitsu Ltd 記憶装置及び記憶制御回路
JP5080411B2 (ja) * 2008-09-19 2012-11-21 エイチジーエスティーネザーランドビーブイ ディスク・ドライブ及びヘッド・スライダ上の素子のコモン電位調整方法
JP4843657B2 (ja) * 2008-09-30 2011-12-21 アルプス電気株式会社 磁気ディスク装置
US8085488B2 (en) * 2009-08-27 2011-12-27 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Predicting operational problems in a hard-disk drive (HDD)
KR101275311B1 (ko) 2010-12-30 2013-06-14 도시바삼성스토리지테크놀러지코리아 주식회사 광 디스크 드라이브용 하우징 및 이를 적용하는 드라이브
JP2013016218A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Toshiba Corp ヘッド制御装置、記憶装置、およびヘッド制御方法
US9200973B2 (en) 2012-06-28 2015-12-01 Intel Corporation Semiconductor package with air pressure sensor
KR101672898B1 (ko) * 2015-02-25 2016-11-04 한국기계연구원 센서를 포함하는 자기부상 열차
JP7438905B2 (ja) * 2020-09-17 2024-02-27 株式会社東芝 ディスク装置
CN115938408A (zh) * 2021-08-26 2023-04-07 株式会社东芝 盘装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH051961A (ja) * 1991-06-25 1993-01-08 Toyota Autom Loom Works Ltd 気圧センサ
JPH0611403A (ja) * 1992-06-26 1994-01-21 Shimadzu Corp 圧力センサアレイ
US5500065A (en) * 1994-06-03 1996-03-19 Bridgestone/Firestone, Inc. Method for embedding a monitoring device within a tire during manufacture
JP3085901B2 (ja) * 1996-02-21 2000-09-11 株式会社東芝 磁気ディスク装置及び同装置に適用されるシーク制御方法
JP2004342141A (ja) * 2003-05-13 2004-12-02 Hitachi Ltd 磁気ディスク装置及びこの制御方法
US7061706B2 (en) * 2004-03-15 2006-06-13 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Circuitry for linear control of head flying height using thermal means
US7154700B1 (en) * 2004-07-31 2006-12-26 Maxtor Corporation Disk drive that stores time varying characteristics thereof with data from a host device and associated methods
JP2006164388A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 磁気ヘッドスライダの浮上量制御方法および磁気ディスク装置
JP4455301B2 (ja) * 2004-12-07 2010-04-21 日東電工株式会社 配線回路基板およびその接続構造
JP2006260679A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fujitsu Ltd 記録ディスク駆動装置およびヘッドサスペンションアセンブリ
JP4979894B2 (ja) * 2005-03-25 2012-07-18 ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ 磁気ディスク装置
JP4908869B2 (ja) * 2006-02-16 2012-04-04 ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ 磁気ディスク装置
JP4362491B2 (ja) * 2006-03-31 2009-11-11 富士通株式会社 磁気ヘッドの磁気スペーシング制御方法、リード/ライト回路及びそれを用いた磁気ディスク装置
US7349169B2 (en) * 2006-06-23 2008-03-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for improved starting and/or stopping in a contact start-stop (CSS) hard disk drive.
JP5000959B2 (ja) * 2006-09-19 2012-08-15 新科實業有限公司 気圧センサ及びこれを搭載したハードディスクドライブ、気圧センサの製造方法、気圧計測方法
JP2008181590A (ja) * 2007-01-24 2008-08-07 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 磁気ディスク装置の製造方法
US20080247078A1 (en) * 2007-04-06 2008-10-09 Sae Magnetics (H.K) Ltd. Altitude sensing systems and methods for fly height adjustment

Also Published As

Publication number Publication date
US7630160B2 (en) 2009-12-08
CN101271693B (zh) 2012-02-29
JP2008165949A (ja) 2008-07-17
US20080273262A1 (en) 2008-11-06
CN101271693A (zh) 2008-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4850722B2 (ja) 磁気ディスク装置、磁気ディスク装置用プリアンプ、磁気ディスク装置用フレキシブルプリンテッドケーブル組立体
JP4979894B2 (ja) 磁気ディスク装置
US7623322B2 (en) Thin-film magnetic head with heater spaced further from medium facing surface than split in shield
US20050270694A1 (en) Thin-film magnetic head with heater in overcoat multilayer, head gimbal assembly with thin-film magnetic head, and magnetic disk drive apparatus with head gimbal assembly
US6088662A (en) Thermoelectric temperature sensing system in a computer hard disc drive
US8830614B2 (en) Balanced embedded contact sensor with low noise architecture
US7417820B2 (en) Head support mechanism, magnetic head assembly, and magnetic disk drive apparatus
JP2012089225A (ja) 第1の熱的浮上高さ制御要素と第2の熱的浮上高さ制御要素として構成可能な埋込型接触センサ要素とを有する磁気記録ヘッド
JP4795982B2 (ja) ディスク・ドライブ装置、その高度判定方法及びそのヘッド素子部の特性判定方法
JP2009087405A (ja) ディスク・ドライブ装置、その製造方法及びクリアランス調整するヒータのヒータ・パワー値を設定する方法
KR20060075126A (ko) 디스크 드라이브의 자기 헤드 비행 높이 조정 장치 및 방법
US8767338B2 (en) Magnetic head slider and magnetic disk drive
US8730607B1 (en) Thermoelectric voltage-based differential contact sensor
US20130155538A1 (en) Disk drive with multiplexed read signal and fly-height signal for fly-height monitoring during writing
US7558015B2 (en) Actuation efficiency based contact detection
KR20070105263A (ko) 디스크 드라이브 및 디스크 드라이브의 제어 방법
US10395678B1 (en) Method and system for determining slider-disk contact in a magnetic recording disk drive with dual fly-height actuators
US8824091B2 (en) Media topography driven flying height modulation sensing using embedded contact sensor
JP2010192075A (ja) 浮上高を調整する方法およびディスクドライブ
JP2008293625A (ja) ヘッドとディスクとの間のクリアランスを制御する制御値を決定する装置、その方法及び磁気ディスク・ドライブ装置
JP2006260679A (ja) 記録ディスク駆動装置およびヘッドサスペンションアセンブリ
US8482872B1 (en) Distributed temperature detector architecture for head disk interface systems
KR100445742B1 (ko) 판독 헤드 저항에 기초한 통상적인 위치의 압력 센서
US7894149B2 (en) Disc drive device
US20080247078A1 (en) Altitude sensing systems and methods for fly height adjustment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091229

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees