JP4850410B2 - 窒化物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

窒化物半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、能動層に窒化物半導体を用いた窒化物半導体装置及びその製造方法に関し、特に高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)や電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)のような、窒化物半導体層にショットキ接触する制御電極を有する窒化物半導体装置及びその製造方法に関する。
は、従来のIII−V族窒化物半導体からなる半導体装置の断面図を示している。図に示す半導体装置は、いわゆるHEMT構造を示しており、サファイアからなる基板101上には、窒化ガリウム(GaN)からなるバッファ層102、窒化ガリウムからなるチャネル層103、n型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層104、ノンドープの窒化アルミニウムガリウムからなるショットキ層105が順次積層している。チャネル層103とキャリア供給層104とからなるヘテロ接合界面近傍には、ポテンシャル井戸からなる電子移動度が極めて大きい2次元電子ガス層が形成されている。このような構造の半導体装置では、ショットキ層105にショットキ接触するゲート電極106(制御電極)に印加する電圧を制御することにより、ソース電極107aとドレイン電極107bとの間を流れるキャリア(2次元電子ガス)を制御している。
この種の半導体装置は、上記構造の他、例えば特許文献1に開示されているような様々な構造が提案されている。
特開平10−335637号公報
しかしながら従来の窒化物半導体装置の耐圧は、ゲート金属と窒化物半導体層との接触で形成されるショットキ特性に大きく左右されていた。一般的に窒化物半導体層、例えば窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)層や窒化ガリウム(GaN)層上に形成されるゲート金属のショットキ特性は、高いゲートリーク電流が見られ、ガリウム砒素(GaAs)系HEMTに比べ、ゲートリーク電流は2桁程度大きくなる傾向がある。このリーク電流が衝突イオン化のトリガーとなり、高出力素子の窒化物半導体装置の重要なパラメータであるオフ耐圧(FETがオフ状態でのドレイン耐圧)を予想される数値よりも低下させ、ワイドギャップ材料の高耐圧という性能を十分に引き出すことができないという問題があった。本発明は、窒化物半導体層に形成されるゲート電極(制御電極)のショットキ特性におけるリーク電流を大幅に低減し、窒化物半導体層内での衝突イオン化を抑制することにより、高耐圧化を実現することができる窒化物半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る発明は、ガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなる窒化物半導体装置において、基板上に積層した前記III−V族窒化物半導体層からなる第1の窒化物半導体層と、該第1の窒化物半導体層の上に積層した前記III−V族窒化物半導体層からなり、かつアルミニウムを含まない、不純物として鉄を含む絶縁性を有し、電流コラプスを抑制する第2の窒化物半導体層と、前記基板と前記第1の窒化物半導体層との間に積層した前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層と、前記第2の窒化物半導体層の一部を除去し、露出する前記第1の窒化物半導体層に、ショットキ接触する制御電極と、前記第2の窒化物半導体層の一部を除去し、露出する前記第1の窒化物半導体層に、オーミック接触するソース電極及びドレイン電極とを備え、前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルを流れる電流を前記制御電極に印加する電圧により制御することを特徴とするものである。
本願請求項2に係る発明は、ガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなる窒化物半導体装置の製造方法において、基板上に、前記III−V族窒化物半導体層からなる第1の窒化物半導体層を形成する工程と、該第1の窒化物半導体層の上に、不純物として鉄をドーピングした、アルミニウムを含まない前記III−V族窒化物半導体層からなる絶縁性を有し、電流コラプスを抑制する第2の窒化物半導体層を形成する工程と、該第2の窒化物半導体層の一部を除去した後、露出する前記第1の窒化物半導体層の上に、該第1の窒化物半導体層にショットキ接触する制御電極を形成する工程と、前記第2の窒化物半導体層の一部を除去した後、露出する前記第1の窒化物半導体層の上に、該第1の窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを含み、前記基板上に、前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層を形成し、該第3の窒化物半導体層の上に、前記第1の窒化物半導体層を形成することを特徴とするものである。
本願請求項3に係る発明は、ガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなる窒化物半導体装置の製造方法において、基板上に、前記III−V族窒化物半導体層からなる第1の窒化物半導体層を形成する工程と、該第1の窒化物半導体層の上に、アルミニウムを含まない前記III−V族窒化物半導体層からなる第2の窒化物半導体層を形成する工程と、該第2の窒化物半導体層に、鉄を不純物としてドーピングし、前記第2の窒化物半導体層を絶縁化し、電流コラプスを抑制する工程と、該第2の窒化物半導体層の一部を除去した後、露出する前記第1の窒化物半導体層の上に、該第1の窒化物半導体層にショットキ接触する制御電極を形成する工程と、該第2の窒化物半導体層の一部を除去した後、露出する前記第1の窒化物半導体層の上に、該第1の窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを含み、前記基板上に、前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層を形成し、該第3の窒化物半導体層の上に、前記第1の窒化物半導体層を形成することを特徴とするものである
発明の窒化物半導体装置は、制御電極を接触させる第1の窒化物半導体層上に、鉄を不純物としてドーピングした絶縁性の高い第2の窒化物半導体層を設ける構造とするため、表面準位にトラップされる電子の制御若しくは表面準位密度の低減により、電流コラプス現象が抑制され、高周波特性が改善される。
さらに本発明の窒化物半導体装置の製造方法は、通常の窒化物半導体装置の製造工程に従い形成することができ、特に第2の窒化物半導体層は、MOCVD法やMBE法により、あるいはSOG(スピンオングラス)膜を形成する等の方法により、鉄を不純物としてドーピングして形成することができ、製造工程の制御性が良く、特性の優れた窒化物半導体装置を歩留まり良く製造することができる。
以下、本発明の窒化物半導体装置及び窒化物半導体装置の製造方法について説明する。
参考例1
まず本発明の参考例となる窒化物半導体装置について、III−V族窒化物半導体装置であるHEMTを例にとり、詳細に説明する。図1は本発明の参考例であるIII−V族窒化物半導体装置であるHEMTの断面図を示している。図1に示すように炭化珪素(SiC)からなる基板11上に、厚さ100nm程度の窒化アルミニウム(AlN)からなるバッファ層12、後述するキャリア供給層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持ち厚さ2μmのノンドープ窒化ガリウム(GaN)からなるチャネル層13(第3の窒化物半導体層)、チャネル層13との界面にキャリアとなる2次元電子ガス層を形成する厚さ15nmのn型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層14(第1の窒化物半導体層)、厚さ10nmの鉄(Fe)をドーピングした窒化ガリウムからなるショットキ層15(第2の窒化物半導体層)が積層形成している。ショットキ層15上には、ニッケル(Ni)/金(Au)の積層体等からなるゲート電極16(制御電極)を備え、ショットキ層15との間にショットキ接触を形成している。更にショットキ層15の一部が除去され、キャリア供給層14にオーミック接触するチタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)/金(Au)の積層体等からなるソース電極17a及びドレイン電極17bを備えている。
次にその製造方法について説明する。まず、図2(a)に示すように、炭化珪素(SiC)からなる基板11上に、MOCVD(有機金属化学的気相堆積)法により、厚さ100nm程度の窒化アルミニウム(AlN)からなるバッファ層12を成長させ、次に厚さ2μmのノンドープ窒化ガリウム(GaN)からなるチャネル層13、チャネル層13との界面にキャリアとなる2次元電子ガス層を形成する厚さ15nmのn型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層14を順次積層成長させる。その後、ドーピングソースとして二シクロペンタジエニール鉄(bis(cyclopentadienyl)iron、Cp2Fe)を原料ガスと共に供給し、厚さ10nmの鉄(Fe)をドーピングした窒化ガリウムからなるショットキ層15を成長させる。このように鉄(Fe)をドーピングすることによりショットキ層15は、シート抵抗が109Ω/□以上の絶縁特性の優れた層となる。
次に、図2(b)に示すように、リアクティブイオンエッチング(RIE)法などのドライエッチングにより、オーミック電極形成領域のショットキ層15を除去し、電子ビーム蒸着法などにより、露出したキャリア供給層14上に、厚さ10nmのチタン(Ti)膜、厚さ200nmのアルミニウム(Al)膜、厚さ50nmのチタン(Ti)膜、厚さ300nmの金(Au)膜を堆積させ、窒素ガス雰囲気で800℃、30秒の熱処理を行なう。熱処理を行なうことによって、キャリア供給層14上にオーミック接触するソース電極17a、ドレイン電極17bを形成する。
次に、図2(c)に示すように、電子ビーム蒸着法などにより、ショットキ層15上の所望の領域に厚さ20nmのニッケル(Ni)、厚さ500nmの金(Au)を堆積させることにより、ショットキ層15との間にショットキ接触するゲート電極16(制御電極)を形成する。以下、通常の製造工程に従い、HEMTを完成させる。
参考例により作製したHEMTのゲート−ドレイン電極間の電流−電圧特性は、従来例の窒化物半導体装置の電流−電圧特性と比較し、ゲート電極が接触するショットキ層15が高い絶縁性を示すため、順方向、逆方向とも、2桁以上ゲート−ドレイン間電流(ゲートリーク電流)が低減することが確認された。
参考例2
次にショットキ層15の別の製造方法について説明する。参考例1同様、炭化珪素(SiC)からなる基板11上に、MBE(分子線エピタキシャル)法により、厚さ100nm程度の窒化アルミニウム(AlN)からなるバッファ層12を成長させ、次に厚さ2μmのノンドープ窒化ガリウム(GaN)からなるチャネル層13、チャネル層13との界面にキャリアとなる2次元電子ガス層を形成する厚さ15nmのn型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層14を順次積層成長させる。その後、連続して、金属鉄(Fe)をドーパントとして用いて、窒化ガリウムからなるショットキ層15を成長させる。MBE法による鉄(Fe)のドーピング方法は、周知の方法による。このように鉄(Fe)をドーピングすることによりショットキ層15は、シート抵抗が109Ω/□以上の絶縁特性の優れた層となる。
以下、上述の参考例1同様、RIE法などのドライエッチングにより、オーミック電極形成領域のショットキ層15を除去し、電子ビーム蒸着法などにより、キャリア供給層14上に、厚さ10nmのチタン(Ti)膜、厚さ200nmのアルミニウム(Al)膜、厚さ50nmのチタン(Ti)膜、厚さ300nmの金(Au)膜を堆積させ、窒素ガス雰囲気で800℃、30秒の熱処理を行なう。熱処理を行なうことによって、キャリア供給層14上にオーミック接触するソース電極17a、ドレイン電極17bを形成し、図1に示す構造の窒化物半導体装置を形成することができる。
参考例の窒化物半導体装置においても、参考例1同様、ゲート−ドレイン電極間の電流−電圧特性は、従来例の窒化物半導体装置の電流−電圧特性と比較して、ゲート電極が接触するショットキ層15が高に絶縁性を示すため、順方向、逆方向とも、2桁以上ゲート−ドレイン間電流(ゲートリーク電流)が低減することが確認された。
参考例3
次にショットキ層15の更に別に製造方法について説明する。参考例1あるいは参考例2同様、MOCVD法あるいはMBE法により、炭化珪素(SiC)からなる基板11上に、厚さ100nm程度の窒化アルミニウム(AlN)からなるバッファ層12を成長させ、次に厚さ2μmのノンドープ窒化ガリウム(GaN)からなるチャネル層13、チャネル層13との界面にキャリアとなる2次元電子ガス層を形成する厚さ15nmのn型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層14(第1の窒化物半導体層)とを順次積層成長させる。その後、本参考例では、連続して厚さ10nmのノンドープ窒化ガリウムからなる半導体層を形成する。
次にこの半導体層表面に、鉄化合物を添加したSOG(スピンオングラス)膜を形成する。具体的には、半導体層上にシラノール化合物(RnSi(OH)4-n)を含む有機溶剤(例えば東京応化社製OCDtype−1)100mlに対し、鉄化合物(Fe(NO33・9H2O)を1g添加した溶液を用意し、半導体層上に回転塗布する。これを焼成してSOG膜を形成する。その後加熱することで、SOG膜に添加されている鉄(Fe)をノンドープ窒化ガリウムからなる半導体層中に拡散させ、鉄(Fe)が拡散したショットキ層15(第2の窒化物半導体層)を形成する。
ショットキ層15上に残るSOG膜を除去した後、参考例1及び参考例2同様、RIE法などのドライエッチングにより、オーミック電極形成領域のショットキ層15を除去し、電子ビーム蒸着法などにより、キャリア供給層14上に、厚さ10nmのチタン(Ti)膜、厚さ200nmのアルミニウム(Al)膜、厚さ50nmのチタン(Ti)膜、厚さ300nmの金(Au)膜を堆積させ、窒素ガス雰囲気で800℃、30秒の熱処理を行なう。熱処理を行なうことによって、キャリア供給層14上にオーミック接触するソース電極17a、ドレイン電極17bを形成し、図1に示す窒化物半導体装置を形成することができる。
参考例により作製したHEMTについても、参考例1、参考例2同様、ゲート−ドレイン電極間の電流−電圧特性は、従来例の窒化物半導体装置の電流−電圧特性と比較して、ゲート電極が接触するショットキ層15が高い絶縁性を示すため、順方向、逆方向とも、2桁以上ゲート−ドレイン間電流(ゲートリーク電流)が低減していることが確認された
明の実施例について説明する。鉄(Fe)をドーピングした窒化物半導体層は、ショットキ層15として用いられるとは限らない。例えば図に示すように、鉄(Fe)をドーピングした窒化物半導体層をキャップ層として用いることもできる。即ち、図に示す窒化物半導体装置は、炭化珪素(SiC)からなる基板11上に、厚さ100nm程度の窒化アルミニウム(AlN)からなるバッファ層12、後述するキャリア供給層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持ち厚さ2μmのノンドープ窒化ガリウム(GaN)からなるチャネル層13(第3の窒化物半導体層)、チャネル層13との界面にキャリアとなる2次元電子ガス層を形成する厚さ15nmのn型窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)からなるキャリア供給層14、厚さ3nmのノンドープ窒化アルミニウムガリウムからなるショットキ層(第1の窒化物半導体層、キャリア供給層14とショットキ層15を第1の窒化物半導体層としても良い)、厚さ10nmの鉄(Fe)をドーピングした窒化ガリウム(GaN)からなるキャップ層19(第2の窒化物半導体層)が積層形成している。キャップ層19の一部が除去され、ショットキ層15上に、ニッケル(Ni)/金(Au)の積層体等からなるゲート電極16を形成し、ショットキ層15との間にショットキ接触を形成している。更にキャップ層19の一部が除去され、キャリア供給層14にオーミック接触するチタン(Ti)/アルミニウム(Al)/チタン(Ti)/金(Au)の積層体等からなるソース電極17a及びドレイン電極17bを備えている。
キャップ層19は、上述の参考例1乃至参考例3で説明したショットキ層15と同様の方法で形成することができる。このように形成したキャップ層19は、そのシート抵抗が109Ω/□以上の高抵抗となっており、電流コラプスを抑制する効果が大きくなる。
なお窒化物半導体層は、GaN/AlGaN系に限定されるものではなく、第2の窒化物半導体層は、GaN、InNあるいはこれらの混晶化合物で形成することができる。また第1の窒化物半導体層は、GaN、InN、AlNあるいはこれらの混晶化合物を含む半導体で形成することができる。炭化珪素基板の代わりにサファイヤ基板を用いることもできる。
また窒化物半導体層とショットキ接触、あるいはオーミック接触する電極の組成は、使用する窒化物半導体層の種類に応じて適宜選択されることは言うまでもない。
本発明の参考例である窒化物半導体装置の説明図である。 本発明の参考例である窒化物半導体装置の製造方法の説明図である。 本発明の実施例である窒化物半導体装置の説明図である。 従来のこの種の窒化物半導体装置の説明図である。
11;基板、12;バッファ層、13;チャネル層、14;キャリア供給層、
15;ショットキ層、16;ゲート電極、17a;ソース電極、17b;ドレイン電極
19;キャップ層

Claims (3)

  1. ガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなる窒化物半導体装置において、
    基板上に積層した前記III−V族窒化物半導体層からなる第1の窒化物半導体層と、
    該第1の窒化物半導体層の上に積層した前記III−V族窒化物半導体層からなり、かつアルミニウムを含まない、不純物として鉄を含む絶縁性を有し、電流コラプスを抑制する第2の窒化物半導体層と、
    前記基板と前記第1の窒化物半導体層との間に積層した前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層と、
    前記第2の窒化物半導体層の一部を除去し、露出する前記第1の窒化物半導体層に、ショットキ接触する制御電極と
    前記第2の窒化物半導体層の一部を除去し、露出する前記第1の窒化物半導体層に、オーミック接触するソース電極及びドレイン電極とを備え、
    前記第3の窒化物半導体層と前記第1の窒化物半導体層との間に形成されるチャネルを流れる電流を前記制御電極に印加する電圧により制御することを特徴とする窒化物半導体装置。
  2. ガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなる窒化物半導体装置の製造方法において、
    基板上に、前記III−V族窒化物半導体層からなる第1の窒化物半導体層を形成する工程と、
    該第1の窒化物半導体層の上に、不純物として鉄をドーピングした、アルミニウムを含まない前記III−V族窒化物半導体層からなる絶縁性を有し、電流コラプスを抑制する第2の窒化物半導体層を形成する工程と、
    該第2の窒化物半導体層の一部を除去した後、露出する前記第1の窒化物半導体層の上に、該第1の窒化物半導体層にショットキ接触する制御電極を形成する工程と、
    前記第2の窒化物半導体層の一部を除去した後、露出する前記第1の窒化物半導体層の上に、該第1の窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを含み、
    前記基板上に、前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層を形成し、該第3の窒化物半導体層の上に、前記第1の窒化物半導体層を形成することを特徴とする窒化物半導体装置の製造方法。
  3. ガリウム、アルミニウム、ホウ素及びインジウムからなる群のうち少なくとも1つからなるIII族元素と、窒素、リン及び砒素からなる群のうちの少なくとも窒素を含むV族元素で構成されたIII−V族窒化物半導体層からなる窒化物半導体装置の製造方法において、
    基板上に、前記III−V族窒化物半導体層からなる第1の窒化物半導体層を形成する工程と、
    該第1の窒化物半導体層の上に、アルミニウムを含まない前記III−V族窒化物半導体層からなる第2の窒化物半導体層を形成する工程と、
    該第2の窒化物半導体層に、鉄を不純物としてドーピングし、前記第2の窒化物半導体層を絶縁化し、電流コラプスを抑制する工程と、
    該第2の窒化物半導体層の一部を除去した後、露出する前記第1の窒化物半導体層の上に、該第1の窒化物半導体層にショットキ接触する制御電極を形成する工程と、
    該第2の窒化物半導体層の一部を除去した後、露出する前記第1の窒化物半導体層の上に、該第1の窒化物半導体層にオーミック接触するソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを含み、
    前記基板上に、前記第1の窒化物半導体層のエネルギーギャップより小さいエネルギーギャップを持つ、前記III−V族窒化物半導体層からなる第3の窒化物半導体層を形成し、該第3の窒化物半導体層の上に、前記第1の窒化物半導体層を形成することを特徴とする窒化物半導体装置の製造方法。
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