JP4848396B2 - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の点火時期をフィードバック制御する内燃機関の点火時期制御装置に関する。
内燃機関の点火時期制御装置として、本出願人は、特許文献1に記載されたものをすでに提案している。この内燃機関は、複数の気筒を有するガソリンエンジンであり、各気筒に、その内部に発生する圧力である筒内圧を検出する筒内圧センサが設けられている。この点火時期制御装置では、検出された筒内圧およびクランク角位置に基づき、筒内圧が最大となるクランク角位置を最大筒内圧角として算出するとともに、最大筒内圧角が所定の目標角に収束するように、スライディングモード制御アルゴリズムを用いたフィードバック制御によって、点火時期を制御する。
図19は、圧縮行程から膨張行程にわたる筒内圧の推移を示している。なお、同図の曲線Mは、気筒内に燃焼が行われていないときに発生する圧力であるモータリング圧を示している。気筒内の燃焼状態が安定している場合には、筒内圧が最大となるピークが明確に現れ(曲線A参照)、それにより、上記の最大筒内圧角を適正に算出することが可能である。しかし、例えば、EGR量が多い場合や負荷が小さい場合などには、燃焼速度の低下や大きな燃焼変動が生じる結果、筒内圧のピークが明確に現れない(曲線B参照)ために、最大筒内圧角を適正に算出できないおそれがある。また、点火時期のリタード量が大きいなどのために、燃焼によって発生する圧力である燃焼圧がモータリング圧の最大値よりも小さい場合(曲線C参照)には、このモータリング圧の最大値のクランク角位置を、最大筒内圧角として誤って算出してしまう。これらのように、適正な最大筒内圧角を得られない場合には、最適な点火時期制御を実行することができない。つまり、この点火時期制御装置では、最適な点火時期制御を行える制御範囲が狭く、このため、その制御範囲以外では、燃費が低下したり、燃焼変動が大きくなったりしてしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、点火時期制御を広い制御範囲にわたって適切に行うことができ、それにより、燃費を向上させることができるとともに、燃焼変動を抑制できることで、ドライバビリティを向上させることができる内燃機関の点火時期制御装置を提供することを目的とする。
特開2008−57438号公報
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関3の気筒3a内の圧力を筒内圧PSとして検出する筒内圧検出手段(実施形態における(以下、本項において同じ)ECU2、筒内圧センサ20)と、内燃機関のクランク角位置CAを検出するクランク角位置検出手段(ECU2、クランク角センサ22)と、検出された筒内圧およびクランク角位置に基づき、筒内圧が最大となるクランク角位置を、気筒内の燃焼状態を表す燃焼状態パラメータの1つである最大筒内圧角θpmaxとして算出する最大筒内圧角算出手段(ECU2、ステップ3)と、筒内圧およびクランク角位置に基づき、最大筒内圧角以外の所定の燃焼状態パラメータ(最大燃焼圧角θpcmax、最大熱発生率角θdQ/dθmax、および着火位置θcsp)を、クランク角位置で表されるよう、算出する燃焼状態パラメータ算出手段(ECU2、ステップ4、4Aおよび4B)と、算出された最大筒内圧角、および算出された所定の燃焼状態パラメータに応じて、燃焼モードが強燃焼モードおよび弱燃焼モードのいずれであるかを判定する燃焼モード判定手段(ECU2、ステップ9、9Aおよび9B)と、最大筒内圧角の目標となる第1の目標角(目標最大筒内圧角θpmax_cmd)、および最大筒内圧角以外の所定の燃焼状態パラメータの目標となる第2の目標角(目標最大燃焼圧角θpcmax_cmd、目標最大熱発生率角θdQ/dθmax_cmd、および目標着火位置θcsp_cmd)を設定する目標角設定手段(ECU2、ステップ25)と、判定された燃焼モードが強燃焼モードのときには、算出された最大筒内圧角が設定された第1の目標角に収束するように、フィードバックにより、点火時期IGLOGを算出し、燃焼モードが弱燃焼モードのときには、設定された第2の目標角(目標最大燃焼圧角θpcmax_cmd、目標最大熱発生率角θdQ/dθmax_cmd、および目標着火位置θcsp_cmd)、および最大筒内圧角以外の所定の燃焼状態パラメータに基づき、フィードバックにより、点火時期IGLOGを算出する点火時期算出手段(ECU2、ステップ27)と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、検出された筒内圧およびクランク角位置に基づき、最大筒内圧角算出手段によって、当該筒内圧が最大となるクランク角位置を、気筒内の燃焼状態を表す燃焼状態パラメータの1つである最大筒内圧角として算出し、燃焼状態パラメータ算出手段によって、最大筒内圧角以外の所定の燃焼状態パラメータを、クランク角位置で表されるよう、算出する。また、燃焼モード判定手段により、最大筒内圧角および所定の燃焼状態パラメータに応じて、燃焼モードが強燃焼モードおよび弱燃焼モードのいずれであるかを判定する。なお、本発明における「強燃焼モード」とは、燃焼が比較的強く、筒内圧が最大となるピークが明確に現れ、それにより、最大筒内圧角を適正に算出できるような燃焼状態を意味し、一方、「弱燃焼モード」とは、燃焼が比較的弱く、筒内圧のピークが明確に現れなかったり、燃焼圧がモータリング圧の最大値よりも小さかったりすることで、最大筒内圧角を適正に算出できないような燃焼状態を意味する。前述したように、燃焼モードの判定は、最大筒内圧角および所定の燃焼状態パラメータに応じて行われる。これらの複数種類の燃焼状態パラメータはいずれも、気筒内の燃焼状態を表すものである。また、筒内圧検出手段は、通常、筒内圧そのものではなく、筒内圧の変化率を検出し、その検出値を積分することによって、筒内圧を求めるように構成されているので、筒内圧に基づいて算出される各々の燃焼状態パラメータには、筒内圧のドリフトなどによる誤差が含まれるおそれがある。したがって、複数の燃焼状態パラメータに応じ、それらの相関などに基づいて、燃焼モードを判定することにより、検出された筒内圧のドリフトなどによる影響を排除しながら、燃焼モードを適切に判定することができる。
そして、点火時期算出手段により、燃焼モードが強燃焼モードのときには、最大筒内圧角が第1の目標角に収束するように、フィードバックにより、点火時期を算出する。前述したように、強燃焼モードのときには、筒内圧が最大となるピークが明確に現れるので、最大筒内圧角を適正に算出することができ、この最大筒内圧角を用いて点火時期をフィードバック制御することにより、強燃焼モードにおける点火時期制御を適切に行うことができる。一方、燃焼モードが弱燃焼モードのときには、第2の目標角、および最大筒内圧角以外の所定の燃焼状態パラメータに基づき、フィードバックにより、点火時期を算出する。前述したように、弱燃焼モードのときには、適正な最大筒内圧角を得ることができないおそれがあるので、これに代えて、燃焼状態を反映する、最大筒内圧角以外の所定の燃焼状態パラメータを用いて、点火時期をフィードバック制御することにより、弱燃焼モードにおける点火時期制御を適切に行うことができる。以上のように、本発明によれば、点火時期制御を、燃焼モードが強燃焼モードおよび弱燃焼モードの双方を含む広い制御範囲にわたって適切に行うことができ、それにより、燃費を向上させることができるとともに、燃焼変動を抑制できることで、ドライバビリティを向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、燃焼状態パラメータ算出手段は、気筒内に燃焼が行われていないときに発生する圧力を、モータリング圧PMとして推定するモータリング圧推定手段(ECU2、ステップ11)と、筒内圧と推定されたモータリング圧との偏差が最大となるクランク角位置を、最大燃焼圧角θpcmaxとして算出する最大燃焼圧角算出手段(ECU2、ステップ4)と、を有し、所定の燃焼状態パラメータは、算出された最大燃焼圧角であることを特徴とする。
この構成によれば、モータリング圧推定手段により、気筒内に燃焼が行われていないときに発生する圧力をモータリング圧として推定する。そして、最大燃焼圧角算出手段により、筒内圧とモータリング圧との偏差が最大となるクランク角位置を最大燃焼圧角として算出する。筒内圧とモータリング圧との偏差は、気筒内の燃焼自体による圧力であり、これが最大となる最大燃焼圧角は、気筒内の燃焼状態の一特性を的確に表す。特に、燃焼圧がモータリング圧の最大値よりも小さい場合には、前述した最大筒内圧角を算出するときのような誤算出を生じることがなく、実際の燃焼圧の発生状態を反映した最大燃焼圧角を適切に算出することができる。したがって、所定の燃焼状態パラメータとして、最大燃焼圧角を採用することにより、弱燃焼モードにおける点火時期制御を適切に行うことができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、燃焼モード判定手段は、所定の燃焼状態パラメータとして、最大燃焼圧角を用いて、燃焼モードを判定することを特徴とする。
この構成によれば、燃焼モードの判定を、所定の燃焼状態パラメータとしての最大燃焼圧角および最大筒内圧角を用いて行う。後述するように、燃焼モードが強燃焼モードである場合、最大燃焼圧角と最大筒内圧角の間には、所定の相関関係がある。したがって、両者の間の相関関係が保たれている燃焼状態を、強燃焼モードと判定し、上記相関関係が保たれていない燃焼状態を、弱燃焼モードと判定することにより、燃焼モードの判定を適切かつ容易に行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、筒内圧およびモータリング圧に基づき、失火までの余裕度合を表す失火余裕度合パラメータ(失火余裕判定値RATPAVR)を気筒ごとに算出する失火余裕度合パラメータ算出手段(ECU2)と、算出された失火余裕度合パラメータが所定のしきい値(第1しきい値#RATPAVRH、第2しきい値#RATPAVRM、および第3しきい値#RATPAVRL)以下のときに、気筒内の燃焼状態を安定する方向に制御する燃焼状態安定化手段(ECU2、スロットル弁10、図9のステップ43、45および46)と、をさらに備えていることを特徴とする。
この構成によれば、筒内圧およびモータリング圧に基づき、失火余裕度合パラメータ算出手段によって、失火までの余裕度合を表す失火余裕度合パラメータを気筒ごとに算出する。そして、失火余裕度合パラメータが所定のしきい値以下のときに、燃焼状態安定化手段によって、気筒内の燃焼状態を安定する方向に制御する。これにより、失火までの実際の余裕度合が小さいときに、気筒内の燃焼状態が安定する方向に制御されることによって、失火を確実に防止することができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、燃焼状態パラメータ算出手段は、筒内圧に基づき、気筒内の熱発生率dQ/dθが最大となるクランク角位置を、最大熱発生率角θdQ/dθmaxとして算出する最大熱発生率角算出手段(ECU2、図13のステップ4A)を有し、所定の燃焼状態パラメータは、算出された最大熱発生率角であることを特徴とする。
この構成によれば、最大熱発生率角算出手段により、筒内圧に基づき、気筒内の熱発生率が最大となるクランク角位置を最大熱発生率角として算出する。気筒内の熱発生率は、燃焼の開始から終了までの熱発生量の変化を表すものであり、これが最大となる最大熱発生率角は、気筒内の燃焼状態の一特性を的確に表す。したがって、所定の燃焼状態パラメータとして、最大熱発生率角を採用することにより、弱燃焼モードにおける点火時期制御を適切に行うことができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、燃焼状態パラメータ算出手段は、筒内圧に基づき、気筒内における着火時期cspに対応するクランク角位置を、着火位置θcspとして算出する着火位置算出手段(ECU2、図17のステップ4B)を有し、所定の燃焼状態パラメータは、算出された着火位置であることを特徴とする。
この構成によれば、着火位置算出手段により、筒内圧に基づき、気筒内における着火時期に対応するクランク角位置を着火位置として算出する。着火位置は、燃焼の開始位置であり、気筒内の燃焼状態の一特性を的確に表す。したがって、所定の燃焼状態パラメータとして、着火位置を採用することにより、弱燃焼モードにおける点火時期制御を適切に行うことができる。
請求項に係る発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の内燃機関の点火時期制御装置において、気筒は、複数の気筒で構成されており、燃焼モード判定手段は、気筒ごとに燃焼モードを判定し、点火時期算出手段は、気筒ごとに点火時期を算出することを特徴とする。
この構成によれば、気筒が複数の気筒で構成され、これらの気筒ごとに、燃焼モードの判定および点火時期の算出が行われる。つまり、気筒ごとに燃焼モードを適切に判定できるとともに、気筒ごとに点火時期を適切にフィードバック制御することができる。その結果、燃焼による出力特性が気筒間でばらついていても、これを補償しながら、気筒間の燃焼のばらつきを抑制することができる。
請求項に係る発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の内燃機関の点火時期制御装置において、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段(ECU2)と、検出された運転状態に応じて、内燃機関が、触媒(触媒装置12)を活性化させるための暖機運転中であるか否かを判定する暖機運転判定手段(ECU2、図8のステップ31)と、内燃機関の回転数(エンジン回転数NE)を検出する回転数検出手段(ECU2、クランク角センサ22)と、回転数の目標となる目標回転数(目標回転数NE_cmd)を設定する目標回転数設定手段(ECU2)と、を備え、目標角設定手段は、内燃機関が暖機運転中であると判定されたときに、検出された回転数が設定された目標回転数に収束するように、フィードバックにより、第2の目標角(目標最大燃焼圧角θpcmax_cmd、目標最大熱発生率角θdQ/dθmax_cmd、および目標着火位置θcsp_cmd)を設定することを特徴とする。
この構成によれば、検出された内燃機関の運転状態に応じて、暖機運転判定手段により、当該内燃機関が、触媒を活性化させるための暖機運転中であるか否かを判定する。また、目標回転数設定手段により、回転数の目標となる目標回転数を設定する。そして、内燃機関が暖機運転中であると判定されたときには、目標角設定手段により、検出された回転数が目標回転数に収束するように、フィードバックによって第2の目標角を設定する。また、請求項1の前述した作用により、上記のように設定された第2の目標角に、最大燃焼圧角などが収束するように、フィードバックによって点火時期を算出する。以上のような第2の目標角のフィードバック制御と、点火時期のフィードバック制御からなる二重のフィードバック制御により、暖機運転中において、回転数を目標回転数に維持しながら、点火時期を適切に制御することができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、燃焼モード判定手段は、内燃機関が暖機運転中であると判定されたときに、燃焼モードを弱燃焼モードであると判定すること(ステップ1および2)を特徴とする。
この構成によれば、内燃機関が暖機運転中であると判定されたときには、燃焼モードを弱燃焼モードであると判定する。一般に、暖機運転では、後燃えによる熱を触媒に供給することで、触媒を早期に活性化させるために、点火時期がリタードされるので、その場合には、燃焼モードが弱燃焼モードになりやすい。したがって、暖機運転中には、燃焼モードを弱燃焼モードと判定することによって、その判定を適切に行えるとともに、燃焼モード判定のための所定の燃焼状態パラメータの算出が不要になり、その演算負荷を軽減することができる。
請求項9に係る発明は、請求項7または8に記載の内燃機関の点火時期制御装置において、筒内圧および推定モータリング圧に基づき、失火までの余裕度合を表す失火余裕度合パラメータ(失火余裕判定値RATPAVR)を気筒ごとに算出する失火余裕度合パラメータ算出手段(ECU2)と、算出された失火余裕度合パラメータが所定のしきい値(第1しきい値#RATPAVRH、第2しきい値#RATPAVRM、および第3しきい値#RATPAVRL)以下のときに、気筒内の燃焼状態を安定する方向に制御する燃焼状態安定化手段(ECU2、スロットル弁10、図9のステップ43、45および46)と、をさらに備えていることを特徴とする。
この構成によれば、筒内圧および推定モータリング圧に基づき、失火余裕度合パラメータ算出手段によって、失火までの余裕度合を表す失火余裕度合パラメータを気筒ごとに算出する。そして、失火余裕度合パラメータが所定のしきい値以下のときに、燃焼状態安定化手段によって、気筒内の燃焼状態を安定する方向に制御する。これにより、失火までの実際の余裕度合が小さいときに、気筒内の燃焼状態が安定する方向に制御されることによって、失火を確実に防止することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による点火時期制御装置1を、内燃機関(以下「エンジン」という)3とともに概略的に示している。エンジン3は、例えば車両用の直列4気筒タイプのガソリンエンジンであり、各気筒3aのピストン3bとシリンダヘッド3cとの間には、燃焼室3eが形成されている。
シリンダヘッド3cには、吸気管4および排気管5が接続され、気筒3aごとに、吸気弁4aおよび排気弁5aが設けられるとともに、点火プラグ6が燃焼室3eに臨むように取り付けられている。点火プラグ6は、後述するECU2からの駆動信号により点火時期に応じたタイミングで高電圧が加えられ、次に遮断されることによって、放電し、それにより、各気筒3a内で混合気の点火が行われる。
点火プラグ6には、筒内圧センサ20(筒内圧検出手段)が一体に取り付けられている。筒内圧センサ20は、リング状の圧電素子で構成され、点火プラグ6とともにシリンダヘッド3cにねじ込まれることによって、両者6、3cの間に挟持された状態で取り付けられている。筒内圧センサ20は、気筒3a内の圧力の変化量DPVを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、この圧力変化量DPVに基づき、気筒3a内の圧力(以下「筒内圧」という)PSを後述するようにして算出する。
エンジン3の吸気カムシャフト7および排気カムシャフト8には、複数の吸気カム7aおよび排気カム8a(ともに1つのみ図示)が、一体に設けられている。吸気カムシャフト7は、タイミングチェーン(図示せず)を介して、クランクシャフト3dに連結されており、クランクシャフト3dが2回転するごとに1回転し、それに伴う吸気カム7aの回転によって、吸気弁4aが開閉駆動される。同様に、排気カムシャフト8も、タイミングチェーンを介してクランクシャフト3dに連結されており、クランクシャフト3dが2回転するごとに1回転し、それに伴う排気カム8aの回転によって、排気弁5aが開閉駆動される。
なお、図示しないが、吸気カム7aおよび排気カム8aの各々は、低速カムと、これよりも高いカムプロフィールを有する高速カムとで構成されている。これらの低速カムおよび高速カムは、カムプロフィール切換機構9によって切り換えられ、それにより、吸気弁4aおよび排気弁5aのバルブタイミングが、低速バルブタイミング(以下「LO.VT」という)と、高速バルブタイミング(以下「HI.VT」という)に切り換えられる。HI.VTのときには、LO.VTのときよりも、吸気弁4aおよび排気弁5aの開弁期間、および両者4a、5aのバルブオーバーラップが長くなるとともに、バルブリフト量も大きくなり、それにより、気筒3aへの混合気の充填効率が高められる。このカムプロフィール切換機構9は、ECU2からの駆動信号により電磁制御弁9aを制御し、カムプロフィール切換機構9に供給される油圧を変化させることによって、制御される。
エンジン3には、気筒判別センサ21およびクランク角センサ22(クランク角位置検出手段)が設けられている。これらのセンサ21、22はいずれも、マグネットロータおよびMREピックアップで構成されており、それぞれの所定クランク角位置CAでパルス信号を出力する。具体的には、気筒判別センサ21は、特定の気筒3aの所定のクランク角位置CAで、気筒を判別するためのCYL信号を発生し、ECU2に出力する。一方、クランク角センサ22は、クランクシャフト3dの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号およびTDC信号を発生し、ECU2に出力する。CRK信号は、所定のクランク角(例えば1°)ごとに出力され、ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、各気筒3aのピストン3bが吸気行程開始時の上死点よりも若干、手前の所定のクランク角位置CAにあることを表す信号であり、4気筒タイプの本例では、クランク角180°ごとに出力される。ECU2は、これらのTDC信号およびCRK信号に応じ、気筒3aごとにクランク角位置CAを算出する。
吸気管4には、上流側から順に、スロットル弁10(燃焼状態安定化手段)およびインジェクタ11が設けられている。スロットル弁10には、例えば直流モータで構成されたアクチュエータ10aが接続されている。スロットル弁10の開度(以下「スロットル開度」という)THは、アクチュエータ10aに供給される電流のデューティ比をECU2で制御することによって、制御される。また、インジェクタ11の燃料の噴射量および噴射タイミングは、ECU2からの駆動信号によって制御される。さらに、吸気管4には、スロットル弁10の上流側に、エアフローセンサ23が設けられ、スロットル弁10の下流側に、吸気温センサ24および吸気管内圧センサ25が設けられている。エアフローセンサ23は吸入空気量QAを検出し、吸気温センサ24は吸気管4内の温度(以下「吸気温」という)TAを検出し、吸気管内圧センサ25は吸気管4内の圧力(以下「吸気管内圧」という)PBAを検出し、それらの検出信号はECU2に出力される。
排気管5には、触媒装置12が設けられており、この触媒装置12は、NOx触媒と三元触媒を組み合わせたものである。NOx触媒は、エンジン3に供給される混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーンの場合には、排ガス中のNOxを吸着し、空燃比が理論空燃比よりもリッチの場合には、吸着したNOxを還元するという特性を有する。また、三元触媒は、酸化還元作用により、排ガス中のCO、HCおよびNOxを浄化する。
さらに、ECU2には、水温センサ26およびアクセル開度センサ27が接続されている。水温センサ26は、エンジン3のシリンダブロック内を循環する冷却水の温度であるエンジン水温TWを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。また、アクセル開度センサ27は、車両の図示しないアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセル開度」という)APを検出し、それを表す検出信号をECU2に出力する。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどから成るマイクロコンピュータで構成されており、前述した各種のセンサ20〜27からの検出信号に応じて、エンジン3の運転状態や気筒3aごとの燃焼状態を判定するとともに、それらの判定結果に応じて、点火時期制御を含むエンジン制御を実行する。なお、本実施形態では、ECU2が、筒内圧検出手段、クランク角位置検出手段、最大筒内圧角算出手段、目標角設定手段、燃焼状態パラメータ算出手段、燃焼モード判定手段、点火時期算出手段、モータリング圧推定手段、最大燃焼圧角算出手段、最大熱発生率算出手段、着火位置算出手段、運転状態検出手段、暖機運転判定手段、回転数検出手段、目標回転数設定手段、失火余裕度合パラメータ算出手段、および燃焼状態安定化手段に相当する。
図2は、ECU2で実行される燃焼モードの判定処理を示している。この燃焼モード判定処理は、気筒3a内の燃焼状態(燃焼モード)が、前述した強燃焼モードおよび弱燃焼モードのいずれであるかを判定するものであり、TDC信号の発生に同期して実行される。また、この燃焼モード判定処理は、気筒3aごとに実行されるものである。したがって、以下の説明では、気筒3aごとに算出されたり設定されたりする各種のパラメータには、気筒3aの気筒番号(#1〜#4)の表記に代えて、末尾に適宜、「#i」を付するものとする。
本処理では、まずステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、暖機運転フラグF_FIREが「1」であるか否かを判別する。この暖機運転フラグF_FIREは、エンジン3の始動後に、触媒装置12のNOx触媒および三元触媒の活性化を促進するための暖機運転が実行されていることを表すものである。このステップ1の判別結果がYESのときには、燃焼モードが弱燃焼モードであると判定し、そのことを表すために、弱燃焼モードフラグF_COMB#iを「1」にセットし(ステップ2)、本処理を終了する。
このように、エンジン3の暖機運転が実行されているときに、燃焼モードが弱燃焼モードであると判別するのは次の理由による。すなわち、一般に、暖機運転では、後燃えによる熱を触媒装置12に供給することで、触媒装置12のNOx触媒および三元触媒を早期に活性化させるために、点火時期が圧縮行程終了時の上死点位置(以下「TDC位置」という)よりもリタードされる。この場合には、燃焼圧PCがモータリング圧PMの最大値よりも小さくなりやすい(図6(b)参照)。したがって、エンジン3が暖機運転中であるときには、燃焼モードを直ちに、弱燃焼モードであると判定する。このように、燃焼モードを弱燃焼モードと判定することによって、その判定を適切に行えるとともに、燃焼モード判定のための後述するステップ3〜10の実行が不要になり、ECU2の演算負荷を軽減することができる。
前記ステップ1の判別結果がNOで、エンジン3が暖機運転中でないときには、最大筒内圧角θpmax#i(燃焼状態パラメータ)を算出する(ステップ3)とともに、最大燃焼圧角θpcmax#i(燃焼状態パラメータ)を算出する(ステップ4)。
最大筒内圧角θpmax#iは、ECU2により、所定の最大筒内圧角算出区間における筒内圧PS#iの変化を参照することによって算出される。この最大筒内圧角算出区間は、TDC位置よりも進角側の所定のクランク角位置CAを起点とし、これよりも所定のクランク角分、遅角側のクランク角位置CAを終点とする区間である。最大筒内圧角θpmax#iは、この最大筒内圧角算出区間において、筒内圧PS#iが最大値を示すクランク角位置CAの値として算出される。なお、以下の説明では、クランク角位置CAの値が「θ」のときの筒内圧PS#i、モータリング圧PM#iおよび燃焼圧PC#iをそれぞれ、「PS#i(θ)」、「PM#i(θ)」および「PC#i(θ)」と表記するものとする。
図3は、最大燃焼圧角θpcmaxの算出処理を示しており、本処理は、CRK信号の発生に同期して実行される。同図に示すように、本処理ではまず、上記の最大筒内圧角算出区間において、モータリング圧PM#i(θ)および筒内圧PS#i(θ)を算出する(ステップ11)。モータリング圧PM#i(θ)は、気筒3a内で燃焼が行われていないときに発生する筒内圧であり、吸入空気量QA、吸気温TAと、クランク角位置CAに応じた気筒3a(燃焼室3e)内の容積に応じ、気体の状態方程式によって算出される。一方、筒内圧PS#i(θ)は、筒内圧センサ20で検出された圧力変化量DPVを積分した後、その積分値を焦電補正することなどによって、算出される。
次いで、算出された筒内圧PS#i(θ)とモータリング圧PM#i(θ)との偏差を、燃焼圧PC#i(θ)として算出する(ステップ12)。この燃焼圧PC#i(θ)は、気筒3a内に、燃焼自体によって発生する圧力を表す。
次いで、燃焼圧の今回値PC#i(θ)が最大燃焼圧PCmax#iよりも大きいか否かを判別する(ステップ13)。この判別結果がYESのときには、燃焼圧の今回値PC#i(θ)を最大燃焼圧PCmax#iとして設定する(ステップ14)。そして、そのときのクランク角位置CAの値θを最大燃焼圧角θpcmax#iとして設定し(ステップ15)、本処理を終了する。一方、前記ステップ13の判別結果がNOのときには、ステップ14および15をスキップし、そのまま本処理を終了する。以上のようにして、この最大燃焼圧角θpcmax#iの算出処理が、最大筒内圧角算出区間において実行されることにより、最大燃焼圧角θpcmax#iが算出される。
図2に戻り、ステップ5において、最大燃焼圧角θpcmax#iと最大筒内圧角θpmax#iとの偏差Δθmax#iを算出する。次いで、吸気弁4aおよび排気弁5aのバルブタイミングが、HI.VTであるか否かを判別する(ステップ6)。この判別結果がYESのときには、HI.VT用マップからしきい値θcmbmdを検索し(ステップ7)、ステップ9に進む。一方、上記ステップ6の判別結果がNOで、バルブタイミングが、LO.VTのときには、LO.VT用マップからしきい値θcmbmdを検索し(ステップ8)、ステップ9に進む。これらのHI.VTおよびLO.VT用マップはいずれも、エンジン3の負荷およびエンジン回転数NEに応じたしきい値θcmbmdの適値を、あらかじめ実験などでバルブタイミングごとに求め、それぞれマップ化したものである。
次いで、ステップ9において、前記ステップ5で算出した偏差Δθmax#iが上記ステップ7または8で求めたしきい値θcmbmdよりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、燃焼モードを弱燃焼モードと判定し、そのことを表すために、前記ステップ2を実行して、本処理を終了する。一方、ステップ9の判別結果がNOで、Δθmax#i≦θcmbmdのときには、燃焼モードが強燃焼モードであると判定し、そのことを表すために、弱燃焼モードフラグF_COMB#iを「0」にセットして(ステップ10)、本処理を終了する。
上記のように、最大燃焼圧角θpcmax#iと最大筒内圧角θpmax#iとの偏差Δθmax#iを用いて燃焼モードを判定するのは、以下の理由による。図4は、点火時期に対する最大燃焼圧角θpcmaxおよび最大筒内圧角θpmaxの関係を示している。同図に示すように、最大筒内圧角θpmaxは、点火時期が進角側から遅角側(同図の右側から左側)にリタードするに従って、遅角側(同図の上側)に緩やかに変化し、点火時期がさらにリタードすると、逆に、進角側(同図の下側)に変化する。点火時期のリタードに従って、最大筒内圧角θpmaxがこのように変化するのは、筒内圧センサ20により、モータリング圧PMの最大値付近(TDC位置付近)の筒内圧PSが最大値として検出され、そのときのクランク角位置CAが、最大筒内圧角θpmaxとして、算出されるからである。一方、最大燃焼圧角θpcmaxは、点火時期のリタードに従って、最大筒内圧角θpmaxとほぼ一定のずれα(例えば5°)を保ったまま、遅角側に緩やかに変化し、点火時期がさらにリタードすると、遅角側に大きく変化する。そして、最大筒内圧角θpmaxに対する最大燃焼圧角θpcmaxは、燃焼モードが強燃焼モードのときには、図5に示すように、線形を有し(θpcmax=θpmax+α)、一方、燃焼モードが弱燃焼モードのときには、偏差Δθmaxが拡大し、上記のような線形の関係が成立しない。したがって、前記ステップ9により、偏差Δθmax#iをしきい値θcmbmdと比較することによって、燃焼モードが強燃焼モードまたは弱燃焼モードのいずれであるかを、気筒3aごとに適切に判定することができる。
図6は、筒内圧PS、モータリング圧PMおよび燃焼圧PCの推移の一例を、圧縮行程から膨張行程にわたって、TDC位置を中心として示しており、(a)および(b)はそれぞれ、強燃焼モードおよび弱燃焼モードの状態を示している。なお、両図の星印は点火時期を示し、白丸印は着火時期を示している。同図に示すように、強燃焼モードおよび弱燃焼モードのいずれの場合も、モータリング圧PMは、TDC位置付近において最大値となり、それを中心として、ほぼ左右対称な曲線となる。
図6(a)に示すように、強燃焼モードでは、筒内圧PSは、TDC位置よりも遅角側において最大となり、そのときのクランク角位置CAが最大筒内圧角θpmaxとして算出される。また、燃焼圧PCは、最大筒内圧角θpmaxよりも遅角側において最大となり、そのときのクランク角位置CAが最大燃焼圧角θpcmaxとして算出される。一方、同図(b)に示すように、弱燃焼モードでは、筒内圧PSは、着火されるまではモータリング圧PMと同様に推移し、着火後の燃焼による圧力の発生により、モータリング圧PMよりも大きい値で推移する。また、燃焼圧PCは、点火時期よりも遅角側において最大となり、そのときのクランク角位置CAが最大燃焼圧角θpcmaxとして算出される。以上のように、強燃焼モードおよび弱燃焼モードの双方において、最大燃焼圧角θpcmaxが適正に算出される。
次に、図7を参照しながら、点火時期の算出処理について説明する。本処理ではまず、ステップ21において、暫定基本点火時期IGMAPを算出する。具体的には、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求トルクPMCMDを算出し、次いで、この要求トルクPMCMDおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、暫定基本点火時期IGMAPを算出する。
次いで、補正項IGCRT#iを気筒3aごとに算出する(ステップ22)。具体的には、吸気温TAおよびエンジン水温TWなどの各種のパラメータに応じて、図示しない各種のマップを検索することにより、補正項IGCRT#iを算出する。そして、下式(1)により、基本点火時期IGBASE#iを算出する(ステップ23)。
IGBASE#i=IGMAP+IGCRT#i ……(1)
次いで、弱燃焼モードフラグF_COMB#iが「1」であるか否かを判別する(ステップ24)。この判別結果がNOで、燃焼モードが強燃焼モードのときには、最大筒内圧角θpmax#iの目標となる目標最大筒内圧角θpmax_cmd(第1の目標角)を算出する(ステップ25)。この目標最大筒内圧角θpmax_cmdの算出は、エンジン回転数NEおよび吸気管内圧PBAに応じて、図示しない所定のマップを検索することによって行われる。なお、このマップは、最大筒内圧角θpmax#iがこの値になるように点火時期を制御した場合、点火時期がMBT(Minimum advance for Best Torque)に制御される値に設定されている。
そして、上記の目標最大筒内圧角θpmax_cmd、および前記ステップ3において算出された最大筒内圧角θpmax#iに応じて、最大圧角補正項IGSLD#iを算出し(ステップ26)、これを基本点火時期IGBASE#iに加算することによって、点火時期IGLOG#iを算出し(ステップ27)、本処理を終了する。上記の最大圧角補正項IGSLD#iは、スライディングモード制御アルゴリズムを含むアルゴリズムにより、最大筒内圧角θpmax#iを目標最大筒内圧角θpmax_cmdに収束させるための値として算出される。
なお、上記のスライディングモード制御アルゴリズムを含むアルゴリズムについては、本出願人がすでに提案した前記特許文献1に開示しているので、詳細な算出方法については説明を省略する。
一方、前記ステップ24の判別結果がYESのとき、すなわちF_COMB#i=1で、燃焼モードが弱燃焼モードのときには、最大燃焼圧角θpcmax#iの目標となる目標最大燃焼圧角θpcmax_cmd(第2の目標角)を算出する(ステップ28)。図8は、目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdの算出処理を示している。同図に示すように、本処理ではまず、暖機運転フラグF_FIREが「1」であるか否かを判別する(ステップ31)。この判別結果がNOで、エンジン3が暖機運転中でないときには、エンジン回転数NEおよび吸気管内圧PBAに応じて、目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdを算出し(ステップ32)、本処理を終了する。一方、ステップ31の判別結果がYESで、エンジン3が暖機運転中のときには、エンジン3の目標回転数NE_cmdおよびエンジン回転数NEに応じて、目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdを算出し(ステップ33)、本処理を終了する。なお、上記の目標回転数NE_cmdは、アイドル中に暖機運転を行うための所定の回転数(例えば1500rpm)に設定されている。
図7に戻り、ステップ29において、上記ステップ32または33で算出した目標最大燃焼圧角θpcmax_cmd、および前記ステップ4で算出した最大燃焼圧角θpcmax#iに応じて、最大圧角補正項IGSLD#iを算出し(ステップ29)、前記ステップ27を実行して、点火時期IGLOG#iの算出処理を終了する。上記の最大圧角補正項IGSLD#iは、前記ステップ26と同様、スライディングモード制御アルゴリズムを含むアルゴリズムにより、最大燃焼圧角θpcmax#iを目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdに収束させるための値として算出される。
次に、図9を参照しながら、点火時期制御とともに、アイドル運転中のエンジン3の失火防止制御として実行されるスロットル開度THの制御処理について説明する。本処理ではまず、失火余裕判定値RATPAVR#i(失火余裕度合パラメータ)を算出する(ステップ40)。この失火余裕判定値RATPAVR#iは、気筒3aごとに算出され、失火までの余裕度合を表すパラメータであり、具体的には、所定の失火判定区間における筒内圧PSとモータリング圧PMとの圧力比の積算値を、算出回数で除することによって算出される。また、上記の失火判定区間は、最大燃焼圧角θpcmax#iを含んで、所定のクランク角度だけ、進角および遅角したクランク角度間に設定されている。
次いで、算出した失火余裕判定値RATPAVR#iが、第1しきい値#RATPAVRHよりも大きいか否かを判別する(ステップ41)。この判別結果がYESのときには、失火の余裕度合が大きく、失火するまでに十分な余裕があるとして、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ41の判別結果がNOのときには、失火余裕判定値RATPAVR#iが、第2しきい値#RATPAVRM(<#RATPAVRH)よりも大きいか否かを判別する(ステップ42)。この判別結果がYESで、#RATPAVRM<RATPAVR#i≦#RATPAVRHのときには、スロットル開度THを所定角度TH1(例えば0.2°)だけ、減少させ(ステップ43)、本処理を終了する。
上記ステップ42の判別結果がNOのときには、失火余裕判定値RATPAVR#iが、第3しきい値#RATPAVRL(<#RATPAVRM)よりも大きいか否かを判別する(ステップ44)。この判別結果がYESで、#RATPAVRL<RATPAVR#i≦#RATPAVRMのときには、スロットル開度THを、上記所定角度TH1よりも大きい所定角度TH2(例えば0.5°)だけ、減少させ(ステップ45)、本処理を終了する。一方、ステップ44の判別結果がNOで、RATPAVR#i≦#RATPAVRLのときには、スロットル開度THを、上記所定角度TH2よりも大きい所定角度TH3(例えば1.0°)だけ、減少させ(ステップ46)、本処理を終了する。
このように、本処理では、失火余裕判定値RATPAVR#iがより小さいほど、すなわち失火までの余裕度合が小さく、失火しやすい状態であるほど、スロットル開度THをより大きく減少させる。これにより、吸入空気量QAが低減することで、点火時期が進角方向に制御され、すなわち、気筒3a内の燃焼状態が安定する方向に制御され、その結果、混合気が燃焼しやすくなり、失火を防止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、最大筒内圧角θpmax#iおよび最大燃焼圧角θpcmax#iに応じて、燃焼モードが強燃焼モードおよび弱燃焼モードのいずれであるかを判定する。そして、燃焼モードが強燃焼モードのときには、最大筒内圧角θpmax#iが、目標最大筒内圧角θpmax_cmdに収束するように、フィードバックにより、点火時期IGLOG#iを算出する。この強燃焼モードのときには、筒内圧PSが最大となるピークが明確に現れるので、最大筒内圧角θpmax#iを適正に算出することができ、この最大筒内圧角θpmax#iを用いて点火時期IGLOG#iをフィードバック制御することにより、強燃焼モードにおける点火時期制御を適切に行うことができる。
一方、燃焼モードが弱燃焼モードのときには、最大燃焼圧角θpcmax#iが、目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdに収束するように、フィードバックにより、点火時期IGLOG#iを算出する。このように、弱燃焼モードのときには、適正に算出されないおそれのある最大筒内圧角θpmax#iに代えて、気筒3a内の燃焼状態を良好に反映する最大燃焼圧角θpcmax#iを用いて、点火時期をフィードバック制御する。これにより、弱燃焼モードにおける点火時期制御を適切に行うことができる。
図10(a)および(b)はそれぞれ、最大筒内圧角θpmaxおよび最大燃焼圧角θpcmaxを用いて点火時期をフィードバック制御したときの結果の一例を示している。なお、この図10では、気筒3aごとに算出される最大筒内圧角θpmax#iおよび最大燃焼圧角θpcmax#iについては、図示の関係上、それらの1つを代表して示している。同図(a)に示すように、最大筒内圧角θpmax#iを用いて点火時期IGLOG#iをフィードバック制御した場合、燃焼モードが強燃焼モードのときには、点火時期IGLOG#iを適切に制御できるものの、弱燃焼モードのときには、TDC位置が最大筒内圧角θpmax#iとして誤って算出された結果、点火時期IGLOG#iが遅角側に過剰に制御されている。これに対し、最大燃焼圧角θpcmax#iを用いて点火時期IGLOG#iをフィードバック制御した場合、同図(b)に示すように、燃焼モードが弱燃焼モードのときには、上記と異なり、点火時期IGLOG#iが、遅角側に過剰に制御されることなく、適切に制御できることがわかる。
以上のように、強燃焼モードのときには最大筒内圧角θpmax#iを用い、弱燃焼モードのときには最大燃焼圧角θpcmax#iを用いて、点火時期IGLOG#iをフィードバック制御することにより、点火時期制御を、燃焼モードが強燃焼モードおよび弱燃焼モードの双方を含む広い制御範囲にわたって適切に行うことができる。それにより、燃費を向上させることができるとともに、燃焼変動を抑制できることで、ドライバビリティを向上させることができる。
また、本実施形態では、気筒3aごとに、燃焼モードの判定および点火時期制御を行うので、気筒3aごとに燃焼モードを適切に判定できるとともに、気筒3aごとの点火時期IGLOG#iを適切にフィードバック制御することができる。その結果、燃焼による出力特性が気筒3a間でばらついていても、これを補償しながら、気筒3a間の燃焼のばらつきを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、エンジン3が暖機運転中のとき(弱燃焼モード時)には、エンジン回転数NEが目標回転数NE_cmdに収束するように、両者NEおよびNE_cmdに応じ、フィードバックにより、目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdを算出する。そして、この目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdに最大燃焼圧角θpcmax#iが収束するように、フィードバックによって点火時期IGLOG#iを算出する。
図11は、エンジン3の始動後の暖機運転中におけるエンジン回転数NE、最大燃焼圧角θpcmaxおよび点火時期IGLOGの推移の一例を示している。なお、この図11では、気筒3aごとに算出される最大燃焼圧角θpcmax#iおよび点火時期IGLOG#iについては、図示の関係上、それらの1つを代表して示している。同図に示すように、エンジン3の完爆後、エンジン回転数NEが目標回転数NE_cmd(例えば1500rpm)よりも所定値分、大きくなったときに、点火時期IGLOG#iのフィードバック制御が開始される。この場合、まず目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdは、エンジン回転数NEが目標回転数NE_cmdに収束するようにフィードバック制御され、その結果この例では、TDC位置よりも遅角側に大きく変化した後、ほぼ一定の値に制御される。そして、この目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdに最大燃焼圧角θpcmaxが収束するように、点火時期IGLOG#iがフィードバック制御される。その結果、点火時期IGLOG#iは、TDC位置の進角側から遅角側に大きくリタードした後、ほぼ一定の値に制御される。
以上のような目標最大燃焼圧角θpcmax_cmdのフィードバック制御と、点火時期IGLOG#iのフィードバック制御からなる二重のフィードバック制御により、エンジン3の暖機運転中において、エンジン回転数NEを目標回転数NE_cmdに維持しながら、点火時期制御を適切に行うことができる。
図12は、エンジン3の始動からの点火時期IGLOG#iおよび触媒装置12の温度(触媒温度)の推移の一実施例を、従来例と対比して示している。上述した点火時期制御を実行することにより、同図の上段に示すように、エンジン3の始動から所定時間t1(例えば20sec)までの間、実施例では、従来例に比べて、点火時期IGLOG#iがβ(例えば平均5°)分、リタードすることが可能となる。その結果、同図の下段に示すように、エンジン3の始動から所定時間t1、経過後、実施例では、従来例に比べて、触媒温度がγ(例えば50℃)分、高くなる。このように、本実施形態の点火時期制御により、触媒装置12のより早期の暖機を実現することができる。
次に、図13〜図15を参照しながら、上述した実施形態(以下「第1実施形態」という)における最大燃焼圧角θpcmaxに代えて、燃焼状態パラメータとして、最大熱発生率角θdQ/dθmaxを用い、燃焼モードの判定および点火時期制御を行う第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明するものとする。
図13は、本実施形態の燃焼モードの判定処理を示しており、第1実施形態の図2に相当するものである。この図13に示すように、本処理では、ステップ3を実行した後、最大熱発生率角θdQ/dθmax#iを算出する(ステップ4A)。この最大熱発生率角θdQ/dθmax#iは、気筒3a内で燃焼によって発生する、単位クランク角当たりの熱発生量、すなわち熱発生率dQ/dθが最大となるクランク角位置CAである。この熱発生率dQ/dθは、次式(2)によって算出される。なお、下記の比熱比κは、所定値に設定されている。
Figure 0004848396
次いで、最大熱発生率角θdQ/dθmax#iと最大筒内圧角θpmax#iとの偏差Δθmax#iを算出し(ステップ5A)、ステップ6に進む。そして、ステップ6の判別結果がYESで、バルブタイミングがHI.VTのときには、本実施形態に適したHI.VT用マップからしきい値θcmbmd_Qを検索し(ステップ7A)、ステップ9Aに進む。一方、ステップ6の判別結果がNOのときには、本実施形態に適したLO.VT用マップからしきい値θcmbmd_Qを検索し(ステップ8A)、ステップ9Aに進む。
次いで、ステップ9Aにおいて、上記偏差Δθmax#iが、ステップ7Aまたは8Aで求めたしきい値θcmbmd_Qよりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、燃焼モードが弱燃焼モードであると判定して、弱燃焼モードフラグF_COMB#iを「1」にセットし(ステップ2)、本処理を終了する。一方、ステップ9Aの判別結果がNOのときには、燃焼モードが強燃焼モードであると判定して、弱燃焼モードフラグF_COMB#iを「0」にセットし(ステップ10)、本処理を終了する。
図14は、点火時期に対する最大熱発生率角θdQ/dθmaxおよび最大筒内圧角θpmaxの関係を示している。同図に示すように、最大熱発生率角θdQ/dθmaxおよび最大筒内圧角θpmaxは、第1実施形態の最大燃焼圧角θpcmaxおよび最大筒内圧角θpmaxと同様の関係を有している(図4参照)。すなわち、最大熱発生率角θdQ/dθmaxは、点火時期のリタードに従って、最大筒内圧角θpmaxとほぼ一定のずれδ(例えば6°)を保ったまま、遅角側に緩やかに変化し、点火時期がさらにリタードすると、遅角側に大きく変化する。そして、最大筒内圧角θpmaxに対する最大熱発生率角θdQ/dθmaxは、燃焼モードが強燃焼モードのときには、線形を有し(θdQ/dθmax=θpmax+δ)、一方、燃焼モードが弱燃焼モードのときには、上記のような線形の関係が成立しない。したがって、前記ステップ9Aにより、偏差Δθmax#iをしきい値θcmbmd_Qと比較することによって、第1実施形態と同様、燃焼モードが強燃焼モードまたは弱燃焼モードのいずれであるかを、気筒3aごとに適切に判定することができる。
図15は、筒内圧PSおよび熱発生率dQ/dθの推移の一例を、強燃焼モードにおける圧縮行程から膨張行程にわたって、TDC位置を中心として示している。同図に示すように、熱発生率dQ/dθは、最大筒内圧角θpmaxよりも進角側において最大となり、そのときのクランク角位置CAが最大熱発生率角θdQ/dθmaxとして算出される。なお、図示は省略するが、弱燃焼モードでは、強燃焼モード時と同様、熱発生率dQ/dθが最大となるピークが明確に現れ、そのときのクランク角位置CAが最大熱発生率角θdQ/dθmaxとして算出される。したがって、本実施形態では、第1実施形態の最大燃焼圧角θpcmaxと同様、強燃焼モードおよび弱燃焼モードの双方において、最大熱発生率角θdQ/dθmaxが適正に算出される。
図16は、本実施形態の点火時期の算出処理を示しており、第1実施形態の図7に相当するものである。この図16に示すように、本処理では、ステップ24において、弱燃焼モードフラグF_COMB#iが「1」であるか否かを判別し、その判別結果がNOで、燃焼モードが強燃焼モードのときには、第1実施形態と同様、ステップ25〜27を実行し、本処理を終了する。これにより、強燃焼モードのときの点火時期IGLOG#iが算出される。
一方、上記ステップ24の判別結果がYESで、燃焼モードが弱燃焼モードのときには、最大熱発生率角θdQ/dθmax#iの目標となる目標最大熱発生率角θdQ/dθmax_cmd(第2の目標角)を算出する(ステップ28A)。この目標最大熱発生率角θdQ/dθmax_cmdは、第1実施形態と同様、エンジン3が暖機運転中でないときには、エンジン回転数NEおよび吸気管内圧PBAに応じて算出され、一方、暖機運転中のときには、エンジン3の目標回転数NE_cmdおよびエンジン回転数NEに応じて算出される。
次いで、上記ステップ28Aで算出した目標最大熱発生率角θdQ/dθmax_cmd、および前記ステップ4Aで算出した最大熱発生率角θdQ/dθmax#iに応じて、最大圧角補正項IGSLD#iを算出し(ステップ29A)、前記ステップ27を実行して、点火時期IGLOG#iの算出処理を終了する。
以上のように、この第2実施形態では、第1実施形態の最大燃焼圧角θpcmaxに代えて、最大熱発生率角θdQ/dθmaxを用いて、燃焼モードの判定を行うとともに点火時期をフィードバック制御する。この最大熱発生率角θdQ/dθmaxは、最大燃焼圧角θpcmaxと同様、気筒3a内の燃焼状態の一特性を的確に表す。したがって、燃焼状態パラメータとして、最大熱発生率角θdQ/dθmaxを採用することにより、第1実施形態と同様の前述した作用、効果を得ることができる。
次に、図17および図18を参照しながら、第1実施形態における最大燃焼圧角θpcmaxに代えて、燃焼状態パラメータとして、着火位置θcspを用い、燃焼モードの判定および点火時期制御を行う第3実施形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第2実施形態と同様、第1実施形態との相違点を中心に説明するものとする。
図17は、本実施形態の燃焼モードの判定処理を示しており、第1実施形態の図2に相当するものである。この図17に示すように、本処理では、ステップ3を実行した後、着火位置θcsp#iを算出する(ステップ4B)。この着火位置θcsp#iは、気筒3a内における着火時期csp#iに対応するクランク角位置CAである。この着火時期csp#iは、点火プラグ6による点火の後、混合気が実際に燃焼を開始する時期であり、例えば質量燃焼割合が5%であるときのクランク角位置CAによって定義される。なお、「質量燃焼割合が5%」とは、前記式(2)を積分することによって得られる熱発生量Qが5%に達したときを意味する。
次いで、着火位置θcsp#iと最大筒内圧角θpmax#iとの偏差Δθmax#iを算出し(ステップ5B)、ステップ6に進む。そして、ステップ6の判別結果がYESで、バルブタイミングがHI.VTのときには、本実施形態に適したHI.VT用マップからしきい値θcmbmd_cを検索し(ステップ7B)、ステップ9Bに進む。一方、ステップ6の判別結果がNOのときには、本実施形態に適したLO.VT用マップからしきい値θcmbmd_cを検索し(ステップ8B)、ステップ9Bに進む。
次いで、ステップ9Bにおいて、上記偏差Δθmax#iが、ステップ7Bまたは8Bで求めたしきい値θcmbmd_cよりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、燃焼モードが弱燃焼モードであると判定して、弱燃焼モードフラグF_COMB#iを「1」にセットし(ステップ2)、本処理を終了する。一方、ステップ9Bの判別結果がNOのときには、燃焼モードが強燃焼モードであると判定して、弱燃焼モードフラグF_COMB#iを「0」にセットし(ステップ10)、本処理を終了する。
着火位置θcspは、点火時期のリタードに伴って、遅角側に変化する。このため、最大筒内圧角θpmaxに対し、第1および第2実施形態と同様の関係を有する(図4、14参照)。したがって、本実施形態もまた、第1および第2実施形態と同様、前記ステップ9により、偏差Δθmax#iをしきい値θcmbmd_cと比較することによって、燃焼モードが強燃焼モードまたは弱燃焼モードのいずれであるかを、気筒3aごとに適切に判定することができる。
図18は、本実施形態の点火時期の算出処理を示しており、第1実施形態の図7および第2実施形態の図16に相当するものである。この図18に示すように、本処理では、第1および第2実施形態と同様、ステップ24において、弱燃焼モードフラグF_COMB#iが「1」であるか否かを判別し、その判別結果がNOで、燃焼モードが強燃焼モードのときには、ステップ25〜27を実行することにより、強燃焼モードのときの点火時期IGLOG#iが算出される。一方、上記ステップ24の判別結果がYESで、燃焼モードが弱燃焼モードのときには、着火位置θcsp#iの目標となる目標着火位置θcsp_cmd(第2の目標角)を算出する(ステップ28B)。この目標着火位置θcsp_cmdは、第1および第2実施形態と同様、エンジン3が暖機運転中でないときには、エンジン回転数NEおよび吸気管内圧PBAに応じて算出され、暖機運転中のときには、エンジン3の目標回転数NE_cmdおよびエンジン回転数NEに応じて算出される。
次いで、上記ステップ28Bで算出した目標着火位置θcsp_cmd、および前記ステップ4Bで算出した着火位置θcsp#iに応じて、最大圧角補正項IGSLD#iを算出し(ステップ29B)、前記ステップ27を実行して、点火時期IGLOG#iの算出処理を終了する。
以上のように、この第3実施形態では、第1実施形態の最大燃焼圧角θpcmaxに代えて、着火位置θcspを用いて、燃焼モードの判定を行うとともに点火時期をフィードバック制御する。この着火位置θcspは、最大燃焼圧角θpcmaxや第2実施形態の最大熱発生率角θdQ/dθmaxと同様、気筒3a内の燃焼状態の一特性を的確に表す。したがって、燃焼状態パラメータとして、着火位置θcspを採用することにより、第1実施形態と同様の前述した作用、効果を得ることができる。
なお、本発明は、説明した各実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、第1〜第3実施形態ではそれぞれ、燃焼モードを判定する際に、最大燃焼圧角θpcmax、最大熱発生率角θdQ/dθmaxまたは着火位置θcpsと、最大筒内圧角θpmaxとの偏差Δθmaxを用いたが、この偏差に代えて、これらの比を用いて、燃焼モードの判定を行うようにしてもよい。また、最大筒内圧角θpmax、最大燃焼圧角θpcmax、最大熱発生率角θdQ/dθmax、および着火位置θcpsからなる複数の燃焼状態パラメータのうち、任意の2つ以上の燃焼状態パラメータの相関に基づいて、燃焼モードの判定を行うようにしてもよい。加えて、燃焼モードの判定を行うための燃焼状態パラメータの1つとして、所定の熱発生位置、例えば質量燃焼割合が50%のときのクランク角位置を、採用してもよい。
また、実施形態では、失火防止制御を実行する際に、失火余裕判定値RATPAVRに応じて、スロットル開度THを減少させたが、気筒3a内の燃焼状態が安定する方向であれば、スロットル開度TH以外のパラメータを制御してもよい。例えば、エンジン3の目標回転数や燃料噴射量を増大側に制御することによって、失火を防止するようにしてもよい。
また、フィードバック制御される点火時期が所定のリミット値に達した場合、失火を防止するために、点火時期が所定の範囲に収まるよう、燃焼速度を調整するための各種のパラメータ、例えば、EGR量、燃焼噴射量、空燃比、過給圧および/または吸入空気量などを調整するようにしてもよい。さらに、点火時期に代えて、燃焼状態を変更可能な各種のパラメータ、例えば、EGR率、バルブタイミングおよび/または吸入空気量などを調整してもよく、ディーゼルエンジンの場合、点火時期に代えて、燃焼状態を変更可能な各種のパラメータ、例えば、燃料噴射タイミング、噴射率、噴射回数および/または過給圧などを調整してもよい。
また、実施形態は、本発明を車両用のガソリンエンジンに適用した例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形式のエンジン、例えばディーゼルエンジンや、他の用途のエンジン、例えばクランク軸を鉛直方向に配置した船外機のような船舶推進機用エンジンなどに適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
本発明の一実施形態による点火時期制御装置を、エンジンとともに概略的に示す図である。 燃焼モードの判定処理を示すフローチャートである。 最大燃焼圧角の算出処理を示すフローチャートである。 点火時期に対する最大筒内圧角と最大燃焼圧角との関係を示す図である。 強燃焼モードにおける最大筒内圧角と最大燃焼圧角との関係を示す図である。 筒内圧、モータリング圧および燃焼圧の推移の一例を示す図であり、(a)強燃焼モード、(b)弱燃焼モードの状態を示す。 点火時期の算出処理を示すフローチャートである。 目標最大燃焼圧角の算出処理を示すフローチャートである。 スロットル開度の制御処理を示すフローチャートである。 (a)最大筒内圧角および(b)最大燃焼圧角を用いて点火時期をフィードバック制御したときの推移の一例を示す図である。 エンジンの始動後の制御結果を説明するための説明図であり、エンジン回転数、最大燃焼圧角および点火時期の推移の一例を示す エンジンの始動後の制御結果を説明するための説明図であり、点火時期および触媒温度の推移の一実施例を、従来例と対比して示す。 第2実施形態の燃焼モードの判定処理を示すフローチャートである。 点火時期に対する最大筒内圧角と最大熱発生率角との関係を示す図である。 筒内圧および熱発生率の推移の一例を示す図であり、強燃焼モードの状態を示す。 第2実施形態の点火時期の算出処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の燃焼モードの判定処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の点火時期の算出処理を示すフローチャートである。 筒内圧の推移の一例を示す図である。
符号の説明
1 点火時期制御装置
2 ECU(筒内圧検出手段、クランク角位置検出手段、最大筒内圧角算出手段、
目標角設定手段、燃焼状態パラメータ算出手段、燃焼モード判定手段、
点火時期算出手段、モータリング圧推定手段、最大燃焼圧角算出手段、
最大熱発生率算出手段、着火位置算出手段、運転状態検出手段、暖機
運転判定手段、回転数検出手段、目標回転数設定手段、失火余裕度合
パラメータ算出手段、および燃焼状態安定化手段)
3 内燃機関
3a 気筒
6 点火プラグ
10 スロットル弁(出力増大手段)
12 触媒装置
20 筒内圧センサ(筒内圧検出手段)
22 クランク角センサ(クランク角位置検出手段)
IGLOG 点火時期
DPV 圧力変化量
PS 筒内圧
PM モータリング圧
PC 燃焼圧
CA クランク角位置
NE エンジン回転数
NE_cmd 目標回転数
TH スロットル開度
F_FIRE 暖機運転フラグ
F_COMB 弱燃焼モードフラグ
θpmax 最大筒内圧角(燃焼状態パラメータ)
θpcmax 最大燃焼圧角(燃焼状態パラメータ)
Δθmax 偏差
θpmax_cmd 目標最大筒内圧角(第1の目標角)
θpcmax_cmd 目標最大燃焼圧角(第2の目標角)
RATPAVR 失火余裕判定値(失火余裕度合パラメータ)
#RATPAVRH 第1しきい値(しきい値)
#RATPAVRM 第2しきい値(しきい値)
#RATPAVRL 第3しきい値(しきい値)
θdQ/dθmax 最大熱発生率角(燃焼状態パラメータ)
dQ/dθ 熱発生率
θdQ/dθmax_cmd 目標最大熱発生率角(第2の目標角)
θcsp 着火位置(燃焼状態パラメータ)
csp 着火時期
θcsp_cmd 目標着火位置(第2の目標角)

Claims (9)

  1. 内燃機関の気筒内の圧力を筒内圧として検出する筒内圧検出手段と、
    前記内燃機関のクランク角位置を検出するクランク角位置検出手段と、
    前記検出された筒内圧およびクランク角位置に基づき、当該筒内圧が最大となるクランク角位置を、前記気筒内の燃焼状態を表す燃焼状態パラメータの1つである最大筒内圧角として算出する最大筒内圧角算出手段と、
    前記筒内圧および前記クランク角位置に基づき、前記最大筒内圧角以外の所定の燃焼状態パラメータを、クランク角位置で表されるよう、算出する燃焼状態パラメータ算出手段と、
    前記算出された最大筒内圧角、および前記算出された所定の燃焼状態パラメータに応じて、燃焼モードが強燃焼モードおよび弱燃焼モードのいずれであるかを判定する燃焼モード判定手段と、
    前記最大筒内圧角の目標となる第1の目標角、および前記最大筒内圧角以外の前記所定の燃焼状態パラメータの目標となる第2の目標角を設定する目標角設定手段と、
    前記判定された燃焼モードが前記強燃焼モードのときには、前記算出された最大筒内圧角が前記設定された第1の目標角に収束するように、フィードバックにより、点火時期を算出し、前記燃焼モードが前記弱燃焼モードのときには、前記設定された第2の目標角、および前記最大筒内圧角以外の前記所定の燃焼状態パラメータに基づき、フィードバックにより、点火時期を算出する点火時期算出手段と、
    を備えていることを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  2. 前記燃焼状態パラメータ算出手段は、
    前記気筒内に燃焼が行われていないときに発生する圧力を、モータリング圧として推定するモータリング圧推定手段と、
    前記筒内圧と前記推定されたモータリング圧との偏差が最大となるクランク角位置を、最大燃焼圧角として算出する最大燃焼圧角算出手段と、を有し、
    前記所定の燃焼状態パラメータは、前記算出された最大燃焼圧角であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  3. 前記燃焼モード判定手段は、前記所定の燃焼状態パラメータとして、前記最大燃焼圧角を用いて、前記燃焼モードを判定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  4. 前記筒内圧および前記モータリング圧に基づき、失火までの余裕度合を表す失火余裕度合パラメータを前記気筒ごとに算出する失火余裕度合パラメータ算出手段と、
    当該算出された失火余裕度合パラメータが所定のしきい値以下のときに、当該気筒内の燃焼状態を安定する方向に制御する燃焼状態安定化手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  5. 前記燃焼状態パラメータ算出手段は、
    前記筒内圧に基づき、前記気筒内の熱発生率が最大となるクランク角位置を、最大熱発生率角として算出する最大熱発生率角算出手段を有し、
    前記所定の燃焼状態パラメータは、前記算出された最大熱発生率角であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  6. 前記燃焼状態パラメータ算出手段は、
    前記筒内圧に基づき、前記気筒内における着火時期に対応するクランク角位置を、着火位置として算出する着火位置算出手段を有し、
    前記所定の燃焼状態パラメータは、前記算出された着火位置であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  7. 前記気筒は、複数の気筒で構成されており、
    前記燃焼モード判定手段は、前記気筒ごとに燃焼モードを判定し、
    前記点火時期算出手段は、前記気筒ごとに点火時期を算出することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  8. 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
    当該検出された運転状態に応じて、前記内燃機関が、触媒を活性化させるための暖機運転中であるか否かを判定する暖機運転判定手段と、
    前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、
    当該回転数の目標となる目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、
    を備え、
    前記目標角設定手段は、前記内燃機関が前記暖機運転中であると判定されたときに、前記検出された回転数が前記設定された目標回転数に収束するように、フィードバックにより、前記第2の目標角を設定することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の内燃機関の点火時期制御装置。
  9. 前記燃焼モード判定手段は、前記内燃機関が前記暖機運転中であると判定されたときに、前記燃焼モードを前記弱燃焼モードであると判定することを特徴とする請求項に記載の内燃機関の点火時期制御装置。
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