JP4847808B2 - 車両用障害物推定方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が衝突した障害物の種類を推定する車両用障害物推定方法及びこれを実施する車両用障害物推定装置に関する。
近年、車両には、歩行者衝突時に、歩行者が跳ね上げられてフード上に倒れ込む場合の二次衝突による衝撃を吸収緩和するため、フードを跳ね上げるなどして歩行者を保護する車両用二次衝突対策装置を搭載したものが知られている。
このような車両用二次衝突対策装置を搭載する車両では、車両が衝突した障害物が歩行者か否かを推定する必要がある。その障害物推定装置として、例えば、フロントのバンパビームを覆うバンパフェイスの内面で、バンパビームとほぼ同じ高さ位置に加速度センサからなるバンパセンサを取り付けて、バンパフェイスが障害物に当たった際に変形する変形加速度を検出し、その変形加速度を積分してバンパフェイスの変形速度を演算すると共に、算出された変形速度を更に積分してバンパフェイスの変形量を演算し、これら変形加速度、変形速度及び変形量に基づいて、車両が当たった障害物が歩行者等の特定障害物であるかを判定するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−127867号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示の障害物推定装置にあっては、加速度センサからなるバンパセンサをバンパフェイス内面で車両の高さ方向の一箇所に設けており、しかも、バンパセンサで検出されたバンパフェイスの変形加速度を1回積分及び2回積分して変形速度及び変形量を演算し、これら検出された変形加速度と演算された変形速度及び変形量とに基づいて衝突した障害物を推定するようにしているため、推定に時間がかかると共に、十分な推定精度を得ることが困難である。
このため、障害物が歩行者等の特定障害物の場合には、フードを跳ね上げるなどの車両用二次衝突対策装置が作動する前に、歩行者等がフード上に倒れ込んでしまう恐れがある。また、特に、障害物の場合には、これを特定障害物と誤推定して、車両用二次衝突対策装置を作動させてしまう恐れがある。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、歩行者等の特定障害物との衝突を、特定障害物以外、特に小障害物や低重心障害物との衝突と区別して高精度且つ迅速に推定できる車両用障害物推定方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、車両が衝突した障害物の種類を推定する車両用障害物推定方法において、車両前部のバンパビームに第1のセンサを配置してその出力から上記バンパビームの変形を監視し、上記バンパビームを覆うバンパフェイスの上記バンパビームとほぼ同じ高さ位置に第2のセンサを配置してその出力から上記バンパフェイスへの障害物の接触を監視し、上記バンパビームよりも下方に位置する車両前部の底部に設けられた底部変形可能部材に第3のセンサを配置してその出力から上記底部変形可能部材の変形を監視し、更に、上記車両に車速センサを配置してその出力から上記車両の車速を監視し、上記第3のセンサが上記底部変形可能部材の変形を検出すると共に、上記第2のセンサが障害物の接触を検出し、且つ上記第3のセンサの出力から検出される上記底部変形可能部材の初期変形加速度が、上記第2のセンサが障害物の接触を検出した時点に上記車速センサの出力から検出される車速及び上記第1のセンサの出力から検出される上記バンパビームの初期変形加速度に対応して予め設定した特定障害物推定用閾値以下のときに、上記障害物を特定障害物と推定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の車両用障害物推定方法において、上記第3のセンサのみが上記底部変形可能部材の変形を検出したときは、上記障害物を上記第2のセンサの設置高さよりも高さの低い小障害物と推定し、上記第3のセンサが上記底部変形可能部材の変形を検出すると共に、上記第2のセンサが障害物の接触を検出し、且つ上記第3のセンサの出力から検出される上記底部変形可能部材の初期変形加速度が、上記特定障害物推定用閾値を超えるときは上記障害物を低重心障害物と推定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用障害物推定方法において、上記底部変形可能部材がラジエータパネルロアであることを特徴とする。
更に、上記目的を達成する請求項4に記載の発明は、車両が衝突した障害物の種類を推定する車両用障害物推定装置において、車両前部のバンパビームに配置されて該バンパビームの変形加速度を検出する第1のセンサと、上記バンパビームを覆うバンパフェイスの上記バンパビームとほぼ同じ高さ位置に配置されて上記バンパフェイスへの障害物の接触を検出する第2のセンサと、上記バンパビームよりも下方に位置する車両前部の底部変形可能部材に配置されて上記底部変形可能部材の変形加速度を検出する第3のセンサと、上記車両の車速を検出する車速センサと、上記車速センサで検出される車速及び上記第1のセンサで検出される上記バンパビームの初期変形加速度に対応して予め設定した特定障害物推定用閾値を格納する記憶手段と、上記第1のセンサ、上記第2のセンサ、上記第3のセンサ及び上記車速センサの出力を監視し、上記第3のセンサが上記底部変形可能部材の変形を検出すると共に、上記第2のセンサが障害物の接触を検出し、且つ上記第3のセンサの出力から検出される上記底部変形可能部材の初期変形加速度が、上記第2のセンサが障害物の接触を検出した時点に上記車速センサの出力から検出される車速及び上記第1のセンサの出力から検出される上記バンパビームの初期変形加速度に対応する上記記憶手段に記憶された特定障害物推定用閾値以下のときに、上記障害物を特定障害物と推定する推定手段と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4の車両用障害物推定装置において、上記推定手段は、更に、上記第3のセンサのみが上記底部変形可能部材の変形を検出したときは、上記障害物を上記第2のセンサの設置高さよりも高さの低い小障害物と推定し、上記第3のセンサが上記底部変形可能部材の変形を検出すると共に、上記第2のセンサが障害物の接触を検出し、且つ上記第3のセンサの出力から検出される上記底部変形可能部材の初期変形加速度が、上記特定障害物推定用閾値を超えるときは上記障害物を低重心障害物と推定することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5の車両用障害物推定装置において、
上記推定手段の推定結果に基づいて推定信号を出力する推定信号出力手段を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか1項に記載の車両用障害物推定装置において、上記底部変形可能部材がラジエータパネルロアであることを特徴とする。
請求項1の発明によると、第1のセンサでバンパビームの変形を監視し、第2のセンサでバンパフェイスのバンパビームとほぼ同じ高さ位置への障害物の接触を監視し、第3のセンサでバンパビームよりも下方に位置する車両前部の底部変形可能部材の変形を監視し、更に、車速センサで車両の車速を監視し、第3のセンサが底部変形可能部材の変形を検出すると共に、第2のセンサが障害物の接触を検出し、且つ第3のセンサで検出される底部変形可能部材の初期変形加速度が、第2のセンサによる障害物接触検出時点に車速センサで検出された車速及び第1のセンサで検出されたバンパビームの初期変形加速度に対応する予め設定した特定障害物推定用閾値以下のときに、障害物を特定障害物と推定するので、歩行者等の特定障害物との衝突を、バンパビーム位置よりも高さが低い小障害物やバンパビーム位置よりも高さが高い障害物との衝突と区別して、高精度且つ迅速に推定することが可能となる。
請求項2の発明によると、歩行者等の特定障害物の他に、小障害物と低重心障害物とを、高精度に区別して推定することが可能となる。
請求項3の発明によると、センサ設置専用の部材を追加することなく、第3のセンサを容易に設置することが可能となる。
請求項4の発明によると、第1のセンサ、第2のセンサ、第3のセンサ、車速センサ、記憶手段、推定手段及び推定信号出力手段を有する簡単且つ安価な構成で、歩行者等の特定障害物との衝突を、小障害物や障害物との衝突と区別して、高精度且つ迅速に推定することが可能になる。
請求項5の発明によると、推定手段によって、歩行者等の特定障害物の他に、小障害物と低重心障害物とを、高精度に区別して推定することが可能となる。
請求項6の発明によると、障害物が特性障害物と推定された際の推定信号出力手段からの推定信号に基づいて車両用二次衝突対策装置を作動させることにより、歩行者等の特定障害物がフード上に跳ね上げられて倒れ込む場合の二次衝突による衝撃を確実に吸収緩和することが可能となる。
請求項7の発明によると、センサ設置専用の部材を追加することなく、第3のセンサを容易に設置することが可能となる。
以下、本発明による車両用障害物推定方法及び装置の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の一実施の形態を示すもので、図1は車両用障害物推定装置を備える車両用二次衝突対策装置の概略構成を示す概念図であり、図2は図1に示す車両用障害物推定装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図1において、車両11には、前部にエンジンルーム12が設けられており、このエンジンルーム12の上部開口を開閉自在に塞ぐように前開き形式のフード13が設けられている。また、車両11の前部には、バンパビーム15が設けられていると共に、このバンパビーム15を覆うようにバンパフェイス16が設けられている。
バンパフェイス16は、例えば樹脂製品からなり、車両11が障害物Sに当たったときの衝撃力に応じて変形するものである。バンパフェイス16とバンパビーム15との間及びバンパフェイス16と底部変形可能部材であるラジエータパネルロア17(以下、このラジエータパネルロア17を略称してラジパネロア17とも言う)との間にはそれぞれ発泡体等の衝撃吸収部材が介在され、歩行者保護対策構造が構成されている。
車両用二次衝突対策装置20は、フード13の左右の後部に対応して設けられた左右のフード保持機構21と、これら左右のフード保持機構21を介してフード13の後部を所定量持ち上げる左右のアクチュエータ22とを有している。なお、図1では、左側のフード保持機構21及びアクチュエータ22のみを示している。
フード保持機構21は、通常時はフード13の開閉を行うヒンジ作用を果たし、フード13の後部を持ち上げる際は、伸張したリンクでフード13の後部の上昇位置を決める連結リンク機構兼用のヒンジとなっている。また、アクチュエータ22は、後述する車両用障害物推定装置30からの推定信号である駆動指令信号を受けて、図示しない点火装置によりガス発生剤に点火して、そのガスの急激な昇圧によりピストン23を所定ストロークだけ上昇させて、フード13の後部を持ち上げるようになっている。
本実施の形態の車両用障害物推定装置30は、第1のセンサであるバンパビームセンサ31と、第2のセンサである接触センサ32と、第3のセンサであるラジパネロアセンサ33と、車速センサ34と、制御部35とを有している。
バンパビームセンサ31は、バンパビーム15上に取り付けられてバンパビーム15の変形加速度を検出するもので、例えば加速度センサからなっている。接触センサ32は、バンパビーム15の前方に位置するバンパフェイス16の裏側で、バンパビーム15の高さ位置とほぼ同じ高さ位置に取り付けられてバンパフェイス16の変形や変位により障害物Sの接触を検出するもので、例えば感圧センサからなっている。ラジパネロアセンサ33は、ラジパネロア17上に取り付けられてラジパネロア17の変形加速度を検出するもので、例えば加速度センサからなっている。車速センサ34は、例えば車軸に設けられて、車両11の車速を検出するようになっている。
また、制御部35は、バンパビームセンサ31、接触センサ32、ラジパネロアセンサ33及び車速センサ34の各出力を入力して、衝突した障害物Sが歩行者等の特定障害物であるか、パイロンなどの標識板や車線分離帯のようなバンパビーム15よりも高さが低い小障害物であるか、或いは内部に荷を収容したダンボール箱やゴミ箱等のような低重心障害物かを推定し、特定障害物と推定した際に推定信号としてアクチュエータ22に駆動指令信号を出力するようになっている。
この制御部35は、例えばマイクロコンピュータからなり、障害物Sを推定する推定手段である推定回路36と、各種の閾値を格納する記憶手段であるメモリ37と、推定回路36による推定結果に基づいて車両用二次衝突対策装置20のアクチュエータ22に対して推定信号として駆動指令信号を出力する推定信号出力手段である駆動指令信号発生回路38とを有しており、推定回路36において、バンパビームセンサ31、接触センサ32、ラジパネロアセンサ33及び車速センサ34の出力と、メモリ37に格納されている所要の閾値とに基づいて、所定のプログラムに従って車両11に衝突した障害物Sが歩行者等の特定障害物か小障害物か或いは低重心障害物かを推定し、特定障害物と推定した際に駆動指令信号発生回路38からアクチュエータ22に駆動指令信号を出力するようになっている。
なお、バンパビームセンサ31、接触センサ32及びラジパネロアセンサ33は、それぞれ1個でも良いし、車幅方向にそれぞれ複数個配置して、制御部35においてそれぞれ複数の検出信号の平均値を算出したり、最大の検出信号を選択したりして、アクチュエータ22を制御するようにしてもよい。また、メモリ37に格納する閾値は、バンパビームセンサ31及びラジパネロアセンサ33のそれぞれの出力が立ち上がったか否か、即ちバンパビーム15及びラジパネロア17がそれぞれ変形したか否かを検出するための閾値や、接触センサ32の出力がオンになったか否か、即ち障害物Sがバンパフェイス16に接触したか否かを検出するための閾値の他に、障害物Sが歩行者等の特定障害物か低重心障害物かを推定するために、速度毎にマップ化してバンパビームセンサ31の出力に関連付けたラジパネロア17の初期変形加速度に対する特定障害物推定用閾値を含んでいる。
以上のように、バンパビームセンサ31及び接触センサ32の設置位置よりも低位置にラジパネロアセンサ33を配置すると、障害物Sがバンパビーム15よりも高さの低い小障害物の場合には、バンパフェイス16の前部に衝突することなく、車両11の下方に巻き込まれることになる。このため、接触センサ32により障害物Sの接触が検出されることなく、主としてラジパネロアセンサ33から大きな変形加速度が検出されることになる。尚、図3は、バンパビーム15よりも高さの低い小障害物に衝突した場合に検出される変形加速度の変化の一例を示す波形図である。
また、障害物Sがバンパビーム15よりも高さが高く且つ重心が低い低重心障害物の場合には、バンパフェイス16の前部に衝突した後、倒れこんで車両11の下方に巻き込まれることになる。このため、接触センサ32により障害物Sの接触が検出されると共に、バンパビームセンサ31及びラジパネロアセンサ33から、車速の上昇による衝撃力の増大に伴って大きな変形加速度が検出されることになる。図4は、バンパビーム15よりも高さが高く且つ重心が低い低重心障害物に衝突した場合に検出される変形加速度の変化の一例を示す波形図である。
一方、障害物Sが歩行者等の特定障害物の場合には、通常、バンパフェイス16の前部が特定障害物に衝突した後、特定障害物を跳ね上げてフード13側に倒れ込ませることになるため、上記の低重心障害物の場合と同様に、接触センサ32により障害物Sの接触が検出されると共に、バンパビームセンサ31及びラジパネロアセンサ33から、車速の上昇による衝撃力の増大に伴って大きな変形加速度が検出されることになる。しかし、歩行者等の特定障害物の場合には、通常、右または左の膝部や大腿部に衝突し、その後、車両11の進行に伴って右または左の膝部や大腿部が移動して、反対側の左または右の膝部や大腿部に当接してから跳ね上げられることになるため、衝突初期においてラジパネロアセンサ33で検出される初期変形加速度は、低重心障害物の場合と比較して、小さなものとなる。図5は、歩行者等の特定障害物に衝突した場合に検出される変形加速度の変化の一例を示す波形図である。
以下、本実施の形態による車両用障害物推定装置30の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
制御部35の推定回路36では、バンパビームセンサ31、接触センサ32及びラジパネロアセンサ33のそれぞれの出力を、メモリ37に格納されている対応する閾値と比較することで監視すると共に、車速センサ34からの車速信号を監視しながら、先ず、ラジパネロアセンサ33が変形加速度を検出したか否かを判断する(ステップS1)。
その結果、ラジパネロアセンサ33が変形加速度を検出した場合には(ステップS1でYes)、次に、接触センサ32の出力がオンになっているか否かを判断する(ステップS2)。
ここで、接触センサ32の出力がオフになっている場合には(ステップS2でNo)、障害物Sがバンパビーム15よりも高さの低い小障害物と推定し(ステップS3)、駆動指令信号発生回路38から車両用二次衝突対策装置20のアクチュエータ22に対して駆動指令信号を出力することなく、処理を終了する。
これに対し、接触センサ32の出力がオンになっている場合には(ステップS2でYes)、次に、接触センサ32の出力がオンになった時点の車速センサ34による車速と、接触センサ32の出力がオンになった直後に得られるバンパビームセンサ31の出力とに基づいて、対応する特定障害物推定用閾値をメモリ37から読み出し、ラジパネロアセンサ33で検出された初期変形加速度が、読み出した特定障害物推定用閾値以下か否かを判断する(ステップS4)。
その結果、ラジパネロアセンサ33で検出された初期変形加速度が特定障害物推定用閾値を超えると判断された場合には(ステップS4でNo)、障害物Sが低重心障害物と推定して(ステップS5)、駆動指令信号発生回路38から車両用二次衝突対策装置20のアクチュエータ22に対して駆動指令信号を出力することなく、処理を終了する。
これに対し、ラジパネロアセンサ33で検出された初期変形加速度が特定障害物推定用閾値以下と判断された場合には(ステップS4でYes)、障害物Sが歩行者等の特定障害物と推定して(ステップS6)、直ちに駆動指令信号発生回路38から車両用二次衝突対策装置20のアクチュエータ22に対して駆動指令信号を出力して(ステップS7)、処理を終了する。これにより、アクチュエータ22が作動して、フード13の後部が仮想線で示すように持ち上げられるので、フード13とエンジンルーム12との間に所定の空間部が形成され、歩行者等の特定障害物がフード13上に跳ね上げられて倒れ込む場合の二次衝突による衝撃が吸収緩和される。
以上のように、本実施の形態では、バンパビーム15にはその変形加速度を検出するバンパビームセンサ31を設け、バンパフェイス16の裏面側にはバンパビーム15とほぼ同じ高さ位置にバンパフェイス16への障害物Sの接触を検出する接触センサ32を設け、バンパビーム15よりも下方に位置するラジパネロア17にはその変形加速度を検出するラジパネロアセンサ33を設け、更に、車速センサ34と、車速及びバンパビーム15の初期変形加速度に対応するラジパネロア17の初期変形加速度に対する特定障害物推定用閾値を格納するメモリ37と、バンパビームセンサ31、接触センサ32、ラジパネロアセンサ33及び車速センサ34の出力、及びメモリ37に格納されている特定障害物推定用閾値に基づいて障害物Sの種類を推定する推定回路36と、その推定結果に基づいて車両用二次衝突対策装置20のアクチュエータ22に対する駆動指令信号を出力する駆動指令信号発生回路38とを設けて、推定回路36において、ラジパネロアセンサ33がラジパネロア17の変形を検出すると共に、接触センサ32が障害物Sの接触を検出し、且つラジパネロアセンサ33で検出されるラジパネロア17の初期変形加速度が、メモリ37に格納されている接触センサ32による障害物接触検出時点での車速センサ34による車速及びバンパビームセンサ31によるバンパビーム15の初期変形加速度に対応する特定障害物推定用閾値以下のときに、障害物Sを歩行者等の特定障害物と推定するようにしたので、簡単且つ安価な構成で、特定障害物との衝突を、小障害物や低重心障害物との衝突と区別して、高精度且つ迅速に推定することができる。しかも、特定障害物と推定したときは、駆動指令信号発生回路38から車両用二次衝突対策装置20のアクチュエータ22に対して駆動指令信号を出力するようにしたので、歩行者等の特定障害物がフード13上に跳ね上げられて倒れ込む場合の二次衝突による衝撃を確実に吸収緩和することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第3のセンサは、ラジパネロア17にラジパネロアセンサ33として設ける場合に限らず、車両11の前部でバンパビーム15よりも下方に位置して、特定障害物との衝突や、障害物の巻き込みによって変形可能な他の底部変形可能部材に設けたり、車両底部に専用の底部変形可能部材を設けて取り付けたりすることもできる。
本発明の一実施の形態に係る車両用障害物推定装置を備える車両用二次衝突対策装置の概略構成を示す概念図である。 図1に示す車両用障害物推定装置の動作を説明するためのフローチャートである。 バンパビームよりも高さが低い小障害物に衝突した場合に検出される変形加速度の変化の一例を示す波形図である。 バンパビームよりも高さが高く且つ重心が低い低重心障害物に衝突した場合に検出される変形加速度の変化の一例を示す波形図である。 歩行者等の特定障害物に衝突した場合に検出される変形加速度の変化の一例を示す波形図である。
符号の説明
11 車両
12 エンジンルーム
13 フード
15 バンパビーム
16 バンパフェイス
17 ラジエータパネルロア(ラジパネロア;底部変形可能部材)
20 車両用二次衝突対策装置
21 フード保持機構
22 アクチュエータ
23 ピストン
30 車両用障害物推定装置
31 バンパビームセンサ(第1のセンサ)
32 接触センサ(第2のセンサ)
33 ラジパネロアセンサ(第3のセンサ)
34 車速センサ
35 制御部
36 推定回路(推定手段)
37 メモリ(記憶手段)
38 駆動指令信号発生回路(推定信号出力手段)

Claims (7)

  1. 車両が衝突した障害物の種類を推定する車両用障害物推定方法において、
    車両前部のバンパビームに第1のセンサを配置してその出力から上記バンパビームの変形を監視し、
    上記バンパビームを覆うバンパフェイスの上記バンパビームとほぼ同じ高さ位置に第2のセンサを配置してその出力から上記バンパフェイスへの障害物の接触を監視し、
    上記バンパビームよりも下方に位置する車両前部の底部に設けられた底部変形可能部材に第3のセンサを配置してその出力から上記底部変形可能部材の変形を監視し、
    更に、上記車両に車速センサを配置してその出力から上記車両の車速を監視し、
    上記第3のセンサが上記底部変形可能部材の変形を検出すると共に、上記第2のセンサが障害物の接触を検出し、且つ上記第3のセンサの出力から検出される上記底部変形可能部材の初期変形加速度が、上記第2のセンサが障害物の接触を検出した時点に上記車速センサの出力から検出される車速及び上記第1のセンサの出力から検出される上記バンパビームの初期変形加速度に対応して予め設定した特定障害物推定用閾値以下のときに、上記障害物を特定障害物と推定することを特徴とする車両用障害物推定方法。
  2. 上記第3のセンサのみが上記底部変形可能部材の変形を検出したときは、上記障害物を上記第2のセンサの設置高さよりも高さの低い小障害物と推定し、
    上記第3のセンサが上記底部変形可能部材の変形を検出すると共に、上記第2のセンサが障害物の接触を検出し、且つ上記第3のセンサの出力から検出される上記底部変形可能部材の初期変形加速度が、上記特定障害物推定用閾値を超えるときは上記障害物を低重心障害物と推定することを特徴とする請求項1に記載の車両用障害物推定方法。
  3. 上記底部変形可能部材がラジエータパネルロアであることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用障害物推定方法。
  4. 車両が衝突した障害物の種類を推定する車両用障害物推定装置において、
    車両前部のバンパビームに配置されて該バンパビームの変形加速度を検出する第1のセンサと、
    上記バンパビームを覆うバンパフェイスの上記バンパビームとほぼ同じ高さ位置に上記バンパフェイスへの障害物の接触を検出する第2のセンサと、
    上記バンパビームよりも下方に位置する車両前部の底部変形可能部材に配置されて上記底部変形可能部材の変形加速度を検出する第3のセンサと、
    上記車両の車速を検出する車速センサと、
    上記車速センサで検出される車速及び上記第1のセンサで検出される上記バンパビームの初期変形加速度に対応して予め設定した特定障害物推定用閾値を格納する記憶手段と、
    上記第1のセンサ、上記第2のセンサ、上記第3のセンサ及び上記車速センサの出力を監視し、上記第3のセンサが上記底部変形可能部材の変形を検出すると共に、上記第2のセンサが障害物の接触を検出し、且つ上記第3のセンサの出力から検出される上記底部変形可能部材の初期変形加速度が、上記第2のセンサが障害物の接触を検出した時点に上記車速センサの出力から検出される車速及び上記第1のセンサの出力から検出される上記バンパビームの初期変形加速度に対応する上記記憶手段に記憶された特定障害物推定用閾値以下のときに、上記障害物を特定障害物と推定する推定手段と、
    を有することを特徴とする車両用障害物推定装置。
  5. 上記推定手段は、更に、上記第3のセンサのみが上記底部変形可能部材の変形を検出したときは、上記障害物を上記第2のセンサの設置高さよりも高さの低い小障害物と推定し、
    上記第3のセンサが上記底部変形可能部材の変形を検出すると共に、上記第2のセンサが障害物の接触を検出し、且つ上記第3のセンサの出力から検出される上記底部変形可能部材の初期変形加速度が、上記特定障害物推定用閾値を超えるときは上記障害物を低重心障害物と推定することを特徴とする請求項4に記載の車両用障害物推定装置。
  6. 上記推定手段の推定結果に基づいて推定信号を出力する推定信号出力手段を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用障害物推定装置。
  7. 上記底部変形可能部材がラジエータパネルロアであることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の車両用障害物推定装置。
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