JP4845060B2 - ローリフトトラック用カゴ台車固定装置 - Google Patents
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Description
このピッキング作業では、カゴ台車(ピッキングカート)が用いられる。このカゴ台車は、車輪を有しているため人力による運搬も可能であるが、荷の重量によっては運搬が困難になる場合がある。この場合、ローリフトトラックのフォーク上にカゴ台車を積載して、運搬することが多い(例えば、特許文献1〜3参照)。
そこで、最近では、ピッキング作業を行なう場合にカゴ台車をフォークリフトに固定する装置として、図18に示されるような構造のものが提案されているが、この装置Rは、本体部R1と、固定ブロックB1と、一対の可動ブロックB2,B2と、可動ブロックB2を動かすための操作レバーLとから成り、操作レバーLを操作することによって、本体部R1内に収納されたリンク機構を介して一対の可動ブロックB2,B2が、図18(a)に示す開いた状態又は、図18(b)に示す閉じた状態となる。カゴ台車を固定する際には、可動ブロックB2,B2が開いた状態において、カゴ台車のフレームを可動ブロックB2,B2と固定ブロックB1との間に導入し、その後、操作レバーLによって可動ブロックB2,B2を閉じた状態にして、フレームを挟持する。しかしながら、この場合、固定ブロックB1と、可動ブロックB2,B2との間の位置までカゴ台車を移動し、片手でカゴ台車を位置合わせてカゴ台車を保持しながらもう一方の手で操作レバーLを操作しなければならず、時間及び労力を要するという問題点があった。
ローリフトトラックの昇降本体部側の上方部分に取り付けられる本体部と、
前記本体部の前面位置に設けられ、カゴ台車の支柱を収容するための支柱収容溝を少なくとも1つ有する支柱収容部と、
前記支柱収容溝の近傍に設けられた第1回動軸を軸として回動可能な状態で取り付けられ、前記第1回動軸よりも前面側の位置に、カゴ台車の支柱の固定・解除を行うための支柱固定部を有し、前記第1回動軸よりも後面側の位置に第1係止爪を有し、前記支柱固定部がカゴ台車の支柱の固定を解除する方向に回動するよう第1コイルバネによってバネ付勢された第1固定レバー部材と、
前記第1回動軸よりも前記本体部の後面側に設けられた第2回動軸を軸として回動可能な状態で取り付けられ、前記第1固定レバー部材と近接する側に、前記第1係止爪と係止するに適した形状の第2係止爪を有し、前記第2回動軸よりも後面側の位置に、カゴ台車の支柱の固定を解除するための解除手段を有し、第2コイルバネによってバネ付勢された第2固定レバー部材と、
前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止を解除するための操作レバー
とを具備すること、
前記第1固定レバー部材と第2固定レバー部材がそれぞれ待機位置にある時には、カゴ台車の支柱を前記支柱収容部の前記支柱収容溝に押し入れた際、当該支柱が前記第1固定レバー部材の前記支柱固定部に当接し、前記第1固定レバー部材のバネ付勢の方向に対抗するようにして当該第1固定レバー部材が回動することによって、前記支柱固定部がカゴ台車の支柱の周囲を取り囲み、前記第1固定レバー部材の前記第1係止爪が、前記第2固定レバー部材の前記第2係止爪と係止し、前記第2固定レバー部材が前記第2コイルバネによって当該係止が維持される方向に回動するようバネ付勢され、当該第1固定レバー部材と第2固定レバー部材が共に固定位置に保持されるようになっており、
前記第1固定レバー部材と第2固定レバー部材が固定位置にある時に前記操作レバーが操作された際、当該操作レバーの動きが、前記第2固定レバー部材を解除方向に回動させるための係止部として設けられた前記解除手段に伝達され、前記第2固定レバー部材が、前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止が解除される方向に回動して前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止が解除され、前記第1固定レバー部材が前記第1コイルバネによってバネ付勢された方向に回動して待機状態に復帰し、この際の当該第1固定レバー部材の回動によって、前記第2固定レバー部材が前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止が解除される方向とは逆方向に回動し、前記第1固定レバー部材がバネ付勢の方向に回動せずに待機状態を保つように前記第2コイルバネによって前記第2固定レバー部材がバネ付勢され、待機位置に復帰する構造であること、及び
前記支柱収容部に、カゴ台車の支柱を収容するための支柱収容溝が複数個設けられており、しかも、前記本体部の上面と下面のそれぞれに、異なる位置にある前記支柱収容溝内においてカゴ台車の支柱が収容できるようにして前記第1固定レバー部材と前記第2固定レバー部材が設けられており、前記操作レバーが操作された際、当該操作レバーの動きが前記解除手段に伝達されて、全ての前記第2固定レバー部材が、前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止が解除される方向に回動するようになっていること
を特徴とするローリフトトラック用カゴ台車固定装置を提供するものである。
図1〜4は、本発明のローリフトトラック用カゴ台車固定装置Aが取り付けられたローリフトトラックBの好ましい一例を示す外観図であり、いずれも本発明の装置に2台のカゴ台車Cが固定された際の使用状態が示されており、図1は斜視図で、図2は側方から見た時の図で、図3は上方から見た時の図で、図4はハンドル側から見た時の図である。
本発明のローリフトトラック用カゴ台車固定装置は、カゴ台車の荷役作業において当該カゴ台車をローリフトトラックのフォーク上で固定するためのものであって、図2に示されるようにして、ローリフトトラックの昇降本体部側の上方部分に取り付けて使用される。図1には、作業者がステップに乗るタイプの、いわゆるサブステップタイプのローリフトトラックが例示されているが、本発明の装置が取り付け可能なローリフトトラックは、このタイプのものに限定されるものではなく、作業者が曳いて歩行するタイプの、いわゆるウォーキータイプのローリフトトラックであっても良い。
まず、本発明の固定装置Aによりカゴ台車Cを固定して搬送を行う際には、図面に示されるような下部に車輪が取り付けられたカゴ台車Cを手で押してローリフトトラックBの近くまで誘導し(図面の左側に示された作業者参照)、カゴ台車Cがフォーク上に位置するように移動させ、更に、固定装置Aに設けられた支柱収容溝内にカゴ台車の支柱が収容されるように押し込むと、カゴ台車Cの支柱が固定装置Aの支柱固定部によって自動的に固定される。そして、この状態でハンドルを操作してフォークをゆっくりと上昇させ、カゴ台車の車輪を地面から浮かせ、ハンドルを操作して搬送を行う(図面の右側に示された作業者参照)。搬送終了後にカゴ台車Cの固定を解除する場合には、フォークを下げてカゴ台車Cの車輪を接地させた後、固定装置Aに設けられた操作レバーを操作し、カゴ台車Cの支柱の固定を解除した後(図面の中央に示された作業者参照)、カゴ台車Cを引き出せば良い。
図6(a)、(b)、(c)は、カゴ台車の支柱を固定している時(固定状態)における本発明のローリフトトラック用カゴ台車固定装置の好ましい具体例における平面図、正面図、底面図であり、図7(a)、(b)は、図6の固定装置の左側面図及び右側面図であり、図8は、図6の固定装置を斜め上方から見た時の斜視図であり、図9(a)、(b)はいずれも、図6の固定装置を底面側から見た時の斜視図である。
この際、本発明では、支柱収容溝2が実質的に半円弧状の内壁面を有し、かつ、第1固定レバー部材4の支柱固定部7も実質的に半円弧状の内壁面を有するようにし、両内壁面の曲率を実質的に等しくすることが好ましく、このような形状にすることで、支柱固定部7が支柱を包み込むようにして収容し、支柱を傷付けることなく、確実に固定することができる。
尚、図6〜図9に例示された本発明の固定装置には、本体部1の上面側に、カゴ台車の支柱を固定・解除するための第1固定レバー部材4と第2固定レバー部材5が設けられ、本体部1の下面(底面)側に第1固定レバー部材4’と第2固定レバー部材5’が設けられており、操作レバー13を操作することによって、2台のカゴ台車の固定が同時に解除できるようになっている。
又、本体部1の下面側に設けられた第2固定レバー部材5’は、第1回動軸6’よりも本体部1の後面側に設けられた第2回動軸10’を軸として回動可能な状態で取り付けられており、第1固定レバー部材4’と近接する側に、第1係止爪8’と係止するに適した形状の第2係止爪11’を有し、第2回動軸10’よりも後面側の位置に、カゴ台車の支柱の固定を解除するための解除手段12’(図面では、後述する操作レバー13が操作された際に当該操作レバー13の動きが伝達されて、第2固定レバー部材5’を強制的に解除方向に回動させるための係止部が設けられている)を有し、第1係止爪8’と第2係止爪11’とが係止された位置にある時(図6(c)、図9(a)(b)参照)には、第2コイルバネ14’によって当該係止が維持される方向に回動するようバネ付勢されるが、後述するように、操作レバー13が操作されて第1係止爪8’と第2係止爪11’との係止が解除された際には、第2コイルバネ14’の作用によって当該係止が解除される方向に回動するようバネ付勢され、その後、第1コイルバネ9’にてバネ付勢された第1固定レバー部材4’が回動することによって当該回動方向とは逆方向に第2固定レバー部材5’は回動し、第1固定レバー部材4’がバネ付勢の方向に回動せずに待機状態を保つように第2固定レバー部材5’がバネ付勢される。
図14(a)〜(c)、図15(d),(e)は、第1固定レバー部材4の第1係止爪8が、第2固定レバー部材5の第2係止爪11と係止されていない待機状態から、第1係止爪8が第2係止爪11と係止された固定状態に至るまでの状態を連続して示す図であるが、各部の動きがわかり易いように第1及び第2コイルバネは表示されていない。
まず最初に、待機状態(図14(a))にある時には、第2固定レバー部材5と部分的に当接し、かつ、図面上の時計周りと逆方向にバネ付勢された第1固定レバー部材4は、支柱収容溝側に設けられた支柱固定部7が、カゴ台車の支柱を受け入れ可能な位置に保持されており、この状態でカゴ台車の支柱(図示されていない)が押し入れられると、支柱が支柱収容溝2内の支柱固定部7を押し、これによって、第1固定レバー部材4がバネ付勢方向に逆らって図面上の時計周り方向に回動し始め(図14(b))、第1固定レバー部材4の回動と共に支柱固定部7が支柱の周囲を取り囲むようにして移動し続け(図14(c)〜図15(d))、第1固定レバー部材4の第1係止爪8と第2固定レバー部材5の第2係止爪11が係止された時点で第1固定レバー部材4の回動が終了し、第1固定レバー部材4が確実に固定された状態となる(図15(e))。解除状態から固定状態に至るまでの間、第2固定レバー部材5は常に同じ方向(図面上の時計周り方向)にバネ付勢され、第1係止爪8と第2係止爪11の係止が維持されるようになっている。
図16(a)〜(c)、図17(d)〜(f)は、第1固定レバー部材4の第1係止爪8が、第2固定レバー部材5の第2係止爪11と係止された固定状態から、第1係止爪8と第2係止爪11との係止が解除された待機状態に至るまでの状態を連続して示す図である。
本発明の固定装置における操作レバー13は、手で操作した際に第1係止爪8と第2係止爪11の係止が解除される方向に第2固定レバー部材5を回動させる作用を有しているものであれば、その構造や形状が限定されるものではないが、図面に示されるような第2固定レバー部材5と5’を同時に回動させることが可能な棒状体を有するものが一般的である。そして、支柱が固定された状態(図15(e))において操作レバー13を操作すると、第1係止爪8と第2係止爪11の係止が解除される方向(図面上の時計周りとは逆の方向)へ第2固定レバー部材5が回動して(図16(a))、第1係止爪8と第2係止爪11の係止が解除され(図16(b))、図16(b)〜図17(f)に示されるようにして第1固定レバー部材4は、第1コイルバネ9の作用によって時計周りとは逆の方向に回動し、支柱固定部7による支柱の固定が解除される。尚、第2固定レバー部材5は、操作レバー13によって強制的に時計周りとは逆の方向に回動して当該方向にバネ付勢されるが(図16(b),(c))、その後、第2回動軸10よりも前面側の位置で第1固定レバー部材4と当接することによって、第1固定レバー部材4の回動方向とは逆の方向、即ち図面上の時計周りの方向に回動する力が働き(図17(d)〜(e))、最終的には第2コイルバネ14の作用によって時計周りの方向にバネ付勢されるように位置し(図17(f))、これにより、第1固定レバー部材4の支柱固定部7がカゴ台車の支柱を受け入れ可能な状態(待機状態)に保持される。
B ローリフトトラック
C カゴ台車
1 本体部
2 支柱収容溝
3 支柱収容部
4,4’ 第1固定レバー部材
5,5’ 第2固定レバー部材
6,6’ 第1回動軸
7,7’ 支柱固定部
8,8’ 第1係止爪
9,9’ 第1コイルバネ
10,10’ 第2回動軸
11,11’ 第2係止爪
12,12’ 解除手段
13 操作レバー
14,14’ 第2コイルバネ
Claims (2)
- カゴ台車の荷役作業において当該カゴ台車をローリフトトラックのフォーク上で固定するための固定装置であって、当該固定装置が、
ローリフトトラックの昇降本体部側の上方部分に取り付けられる本体部と、
前記本体部の前面位置に設けられ、カゴ台車の支柱を収容するための支柱収容溝を少なくとも1つ有する支柱収容部と、
前記支柱収容溝の近傍に設けられた第1回動軸を軸として回動可能な状態で取り付けられ、前記第1回動軸よりも前面側の位置に、カゴ台車の支柱の固定・解除を行うための支柱固定部を有し、前記第1回動軸よりも後面側の位置に第1係止爪を有し、前記支柱固定部がカゴ台車の支柱の固定を解除する方向に回動するよう第1コイルバネによってバネ付勢された第1固定レバー部材と、
前記第1回動軸よりも前記本体部の後面側に設けられた第2回動軸を軸として回動可能な状態で取り付けられ、前記第1固定レバー部材と近接する側に、前記第1係止爪と係止するに適した形状の第2係止爪を有し、前記第2回動軸よりも後面側の位置に、カゴ台車の支柱の固定を解除するための解除手段を有し、第2コイルバネによってバネ付勢された第2固定レバー部材と、
前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止を解除するための操作レバー
とを具備すること、
前記第1固定レバー部材と第2固定レバー部材がそれぞれ待機位置にある時には、カゴ台車の支柱を前記支柱収容部の前記支柱収容溝に押し入れた際、当該支柱が前記第1固定レバー部材の前記支柱固定部に当接し、前記第1固定レバー部材のバネ付勢の方向に対抗するようにして当該第1固定レバー部材が回動することによって、前記支柱固定部がカゴ台車の支柱の周囲を取り囲み、前記第1固定レバー部材の前記第1係止爪が、前記第2固定レバー部材の前記第2係止爪と係止し、前記第2固定レバー部材が前記第2コイルバネによって当該係止が維持される方向に回動するようバネ付勢され、当該第1固定レバー部材と第2固定レバー部材が共に固定位置に保持されるようになっており、
前記第1固定レバー部材と第2固定レバー部材が固定位置にある時に前記操作レバーが操作された際、当該操作レバーの動きが、前記第2固定レバー部材を解除方向に回動させるための係止部として設けられた前記解除手段に伝達され、前記第2固定レバー部材が、前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止が解除される方向に回動して前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止が解除され、前記第1固定レバー部材が前記第1コイルバネによってバネ付勢された方向に回動して待機状態に復帰し、この際の当該第1固定レバー部材の回動によって、前記第2固定レバー部材が前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止が解除される方向とは逆方向に回動し、前記第1固定レバー部材がバネ付勢の方向に回動せずに待機状態を保つように前記第2コイルバネによって前記第2固定レバー部材がバネ付勢され、待機位置に復帰する構造であること、及び
前記支柱収容部に、カゴ台車の支柱を収容するための支柱収容溝が複数個設けられており、しかも、前記本体部の上面と下面のそれぞれに、異なる位置にある前記支柱収容溝内においてカゴ台車の支柱が収容できるようにして前記第1固定レバー部材と前記第2固定レバー部材が設けられており、前記操作レバーが操作された際、当該操作レバーの動きが前記解除手段に伝達されて、全ての前記第2固定レバー部材が、前記第1係止爪と前記第2係止爪との係止が解除される方向に回動するようになっていること
を特徴とするローリフトトラック用カゴ台車固定装置。 - 前記収容溝が実質的に半円弧状の内壁面を有し、かつ、前記固定部材も、前記収容溝の内壁面と実質的に同様の半円弧状の内壁面を有することを特徴とする請求項1に記載のローリフトトラック用カゴ台車固定装置。
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2009
- 2009-01-06 JP JP2009000657A patent/JP4845060B2/ja active Active
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