JP4844791B2 - 半導体発光装置およびそれを用いた光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、3波長レーザ,2波長レーザなどの複数の発光素子を備えた半導体発光装置およびそれを用いた光装置に関する。
近年、半導体発光装置の分野においては、同一基板(または基体)上に発光波長が異なる複数の発光部を有する半導体レーザ(LD;laser diode )(以下、多波長レーザという。)が活発に開発されている。この多波長レーザは、例えば光ディスク装置の光源として用いられる。
このような光ディスク装置では、700nm帯のレーザ光がCD(Compact Disk)の再生に用いられると共に、CD−R(CD recordable ),CD−RW(CD Rewritable )あるいはMD(Mini Disk )などの記録可能な光ディスクの記録・再生に用いられる。また、600nm帯のレーザ光がDVD(Digital Versatile Disk)の記録・再生に用いられている。多波長レーザを光ディスク装置に搭載することにより、既存の複数種類の光ディスクのいずれに関しても、記録または再生が可能となる。更に、GaN,AlGaN混晶およびGaInN混晶に代表される窒化物系III−V族化合物半導体(以下、GaN系の半導体ともいう。)を用いた短波長(400nm帯)のレーザ素子も実現され、より高密度の光ディスクの光源として実用化が図られている。この短波長レーザも含めて多波長化することにより,より用途を拡げることができる。
このようなGaN系のレーザ発振部を有する3波長レーザとして、従来、GaN(窒化ガリウム)からなる基板の上にGaN系半導体を成長させて400nm帯(例えば、405nm)の波長の第1の発光素子を作製する一方、GaAs(ガリウムヒ素)からなる同一基板上に、AlGaIP系半導体の成長による600nm帯(例えば、650nm)の素子、およびAlGaAs系半導体の成長による700帯(例えば、780nm)の素子を並設して第2の発光素子を作製し、これら第1発光素子および第2の発光素子を支持基体(ヒートシンク)上に重ねて配設した構造のものが提案されている(特許文献1)。
特許3486900号号公報
ところで、上記のような3波長あるいは2波長などの多波長レーザを実用化するためには、各ビームが同一光路を通過し共通のレンズ系を適用できることが望ましい。そのために、主出射方向側から見て、各素子の発光点間隔が120μm以内であることが要求されている。特に、400nm帯の素子と600nm帯の素子との間は、それぞれ短波長であるために、両者の発光点をできるだけ近づける必要がある。また、400nm帯素子と650nm帯の素子とを同一基板上に成長させる技術は現在のところまだ確立されていないために、最も実用性の高い方法は、上記特許文献1などに示されるように2つのチップを重ねて実装する方法である。
ところで、このような2つのチップを重ねて実装する場合、各素子の発光点の間隔を狭めるためには、各レーザ素子のストライプ状リッジ(突条部)同士が向かい合うように実装することが望ましいが、2つのチップの間の重ね合わせ精度は、一般的に± 5μm程度の誤差を生じる可能性がある。従って、このように向かい合わせて実装すると、位置ずれが生じ、2つのレーザ光の発光点が主出射方向において前後にずれた場合には、後方に凹んで実装されたチップ側からのビームがある程度の広がりを持つために、他方のチップ側の基板端面に当たってしまう、所謂蹴られが生ずる可能性がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ビームの蹴られの発生を防止できると共に、複数の発光素子の発光点の位置間隔を近づけて実装することができる半導体発光装置およびそれを用いた光装置を提供することにある。
本発明による半導体発光装置は、以下の要件(A)〜(C)を備えたものであり、本発明による光装置は、この第1の半導体発光装置を有するものである。
(A)第1基板上に形成されると共に第1発光点からビームを出射する第1の発光素子
(B)第1基板に対向配置された第2基板の対向面側に形成されると共に第2発光点を有し第2発光点は、主出射側から見て前記第1発光点に対して横方向に離間し、かつ前記第1発光点よりも後方の位置からビームを出射する第2の発光素子
(C)第2発光素子は、同一あるいは異なる波長のビームを発生する複数の素子により構成されること
(D)第1の発光素子は、当該半導体層中に、第2の発光素子の第2発光点に対向する位置の前方から基板端面にかけて切欠き溝を有し、第2発光点から出射されるビームが切欠き溝を通過すること
なお、第1の発光素子および第2の発光素子はともに1チップを構成するが、第1の発光素子についてもチップ内に一個の素子を含む場合だけでなく、複数の素子を含む場合も含まれる。
このような構成を有することにより、本発明の半導体発光装置または光装置では、第2の発光素子の第2発光点が、主出射側から見て第1の発光素子の第1発光点よりも後方になるように配置された場合、あるいは実装時の誤差によりそのようになった場合においても、第2発光点から出たビームは切欠き溝を通過する。従って、第1の発光素子側にビームが当たり蹴られるようなことがなく、前方に安定して出射される。
本発明の半導体発光装置または光装置によれば、第1の発光素子および第2の発光素子を上下に重ね合わせると共に、第1の発光素子に、第2の発光素子の第2発光点に対向する位置の前方から基板端面にかけて所定の大きさの切欠き溝を設けるようにしたので、各発光点を極力近づけて実装できると共に、第2の発光素子の第2発光点が第1基板の第1発光点よりも後方になるように配置した場合、あるいは実装時の誤差によりそのようになった場合においても、第2発光点からのビームが第1の発光素子側で蹴られるようなことがなくなり、安定したビームを出力することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装置1Aの断面構造を表すものである。なお、以下の図は模式的に表したものであり、実際の寸法,形状とは異なっている。半導体発光装置1Aは、支持基体11上にチップ状の第1の発光素子20および第2の発光素子30をこの順に備えたものである。第2の発光素子30は、その発光点が第2の発光素子30のそれと極力近づくように、逆さすなわち基板側を上にして第1の発光素子20に重ね合わされている。
支持基体11は例えば銅(Cu)などの金属により構成されており、第1の発光素子20において発生した熱を放散するヒートシンクの役割を有している。この支持基体11は、また、図示しない外部電源に対して電気的に接続されており、第1の発光素子20の電極を外部電源に対して電気的に接続する役割も有している。
第1の発光素子20は、例えば400nm前後の波長(例えば405nm)のビームを出射可能な半導体レーザである。この第1の発光素子20は、例えば窒化物系III−V族化合物半導体よりなる第1基板21上に、例えば窒化物系III−V族化合物半導体よりなる半導体層22を成長させたものである。この半導体層22内には、n型クラッド層,活性層22,劣化防止層,n型クラッド層およびp型クラッド層が含まれている。なお、活性層22以外の層は特に図示していない。ここにおいて、窒化物系III−V族化合物半導体とは、短周期型周期率表における3B族元素群のうちの少なくとも1種と、短周期型周期率表における5B族元素のうちの少なくとも窒素(N)とを含むものを指す。
具体的には、第1基板21は、例えばn型不純物としてケイ素(Si)が添加されたn型GaNにより構成されており、その積層方向における厚さ(以下、単に厚さという。)は例えば80〜100μmである。なお、GaNは可視領域(380〜800nm程度)において透明の材料である。また、GaNは約1.3W/(cm・K)と高い熱伝導率を有する熱伝導性に優れた材料であり、第1基板21はこの特性を利用することにより、第1の発光素子20において発生した熱を放散するヒートシンクとしても機能するようになっている。第1基板21は、接着層12を介して支持基体11に対して電気的に接続されている。接着層12は、例えば、金(Au)と錫(Sn)との合金あるいは錫により構成されたものである。
n型クラッド層は、例えば厚さが1μmであり、n型不純物としてケイ素が添加されたn型AlGaN(例えば、Al0.08Ga0.92N)混晶により構成されている。発光部としての活性層23は、例えば厚さが30nmであり、組成の異なるGax In1-x N(但し、x≧0)混晶によりそれぞれ形成された井戸層とバリア層との多重量子井戸構造を有している。劣化防止層は、例えば厚さが20nmであり、p型不純物としてマグネシウム(Mg)が添加されたp型AlGaN(例えば、Al0.2 Ga0.8 N)混晶により構成されている。p型クラッド層は、例えば厚さが0.7μmであり、p型不純物としてマグネシウムが添加されたp型AlGaN(例えば、Al0.08Ga0.92N)混晶により構成されている。p側コンタクト層26は、例えば、厚さが0.1μmであり、p型不純物としてマグネシウムが添加されたp型GaNにより構成されている。
p型クラッド層の一部およびp側コンタクト層は、共振器方向(図1においては紙面に対して垂直な方向)に細い帯状となっており、所謂レーザストライプを構成して電流狭窄を行うようになっている。ちなみに、活性層23のこのレーザストライプに対応する領域が発光点23a(第1発光点)となっている。p側コンタクト層は、例えば共振器方向に対して垂直な方向(紙面の横方向)の中央部に設けられており、p側コンタクト層の側面およびp型クラッド層の上面は二酸化ケイ素(SiO2 )などよりなる絶縁層24により覆われている。
絶縁層24の上面にはp側電極25が形成されており、このp側電極25は半導体層22中のp側コンタクト層と電気的に接続されている。p側電極25は、例えばp側コンタクト層の側からパラジウム(Pd),白金(Pt)および金(Au)を順次積層した構成を有している。このp側電極25は二酸化ケイ素(SiO2 )などよりなる絶縁層27により覆われている。
第1基板21の裏面にはn側電極28が設けられている。n側電極28は、例えば、第1基板21の側から、チタン(Ti)およびアルミニウムを順次積層して熱処理により合金化したものであり、第1基板21と電気的に接続されている。このn側電極28は接着層12を介して支持基体11に支持されると共に電気的かつ熱的に接続されている。支持基体11とp側電極25との間には図1では図示しないがワイヤ40(図4)を通じて第1発光素子駆動用電源より所定の駆動電圧が印加されるようになっている。
この第1の発光素子20は、図1では紙面の前後方向に反射率の異なる共振器端面を有し、紙面手前側がビームの主出射方向となっている。
本実施の形態では、この主出射方向からみて、第1の発光素子20の発光点23aの両側にそれぞれ所定の大きさの切欠き溝26A,26Bを設けたことを特徴とする。
図2は図1のA−A線に沿った断面構造を概略的に表すもので、一方、図3は図1のB−B線に沿った断面構造を表すものである。切欠き溝26Aは、図2に示したように、後述する第2の発光素子30のうちの第1素子30Aの発光点33a(第2発光点)に対向する位置の前方から基板端面20Aにかけて第1の発光素子20側に設けられたものである。切欠き溝26Aの大きさは、第1素子30Aの発光点33aから出射されるビームBの広がり角度に応じて決定され、例えば幅10μm,深さ5μm,長さ10μmとなっている。この切欠き溝26Aは、主出射側から見て第2の発光素子30の発光33b点が第1発光点よりも後方になるように配置した場合、あるいは実装時の誤差によりそのようになった場合においても、第1の発光素子20側でのビームBの蹴られを防止するためのものである。他方の切欠き溝26Bは、後述する第2の発光素子30のうちの第2素子30Bの発光点33b(第2発光点)に対向する位置の前方から基板端面20Aにかけて第1の発光素子20側に設けられたものであり、切欠き溝26Aと同様の機能を有している。なお、切欠き溝26A,26Bの大きさは、幅5〜20μm,深さ3〜10μm,長さ5〜20μmの範囲の値が、実用上好ましい。
次に、第2の発光素子30は、同一の第2基板31上にバッファ層を介して第1素子30Aと第2素子30Bとを有する2波長レーザである。第1素子30Aは700nm帯(例えば780nm)のビームを出射する素子であり、第2素子30Bは600nm帯(例えば650nm)のビームを出射する素子である。第2基板31は、例えば厚さが100μm程度であり、n型不純物としてケイ素が添加されたn型GaAsにより構成されている。バッファ層は、例えば厚さが0.5μmであり、n型不純物としてケイ素が添加されたn型GaAsにより構成されている。
第1素子30Aおよび第2素子30Bは、第1の発光素子20と同じく、図1の紙面に対して手前方向に各波長のビームBを出射するよう配置され、これら第1素子30Aと第2素子30Bとの間に第1の発光素子20の発光点23aが位置している。具体的には、第1素子30Aの発光点33a(第2発光点)と第2素子30Bの発光点33b(第2発光点)との間隔は例えば110μmとなっており、ちょうどその真ん中に第1の発光素子20の発光点23aが位置している。ちなみに、第1発光素子20の発光点23aと第2発光素子30の発光点33a,33bとの厚み方向の距離Hは例えば5μmとなっている。
第1素子30Aは、短周期型周期表における3B族元素のうちの少なくともガリウム(Ga)と短周期型周期表における5B族元素のうちの少なくともヒ素(As)とを含むIII−V族化合物半導体よりなる半導体層32Aにより構成されている。半導体層32Aは、n型クラッド層,活性層33A,p型クラッド層およびp型キャップ層が第2基板31の側からこの順に積層された構成を有している。なお、ここにおいても、活性層33A以外の層は特に図示しない。これは第2素子30B側においても同様である。
具体的には、n型クラッド層は例えば厚さが1.5μmであり、n型不純物としてケイ素が添加されたn型AlGaAs混晶により構成されている。発光層としての活性層33Aは、例えば厚さが40nmであり、組成の異なるAlx Ga1-x As(但し、x≧0)混晶によりそれぞれ形成された井戸層とバリア層との多重量子井戸構造を有しており、その発光波長は例えば700nm帯である。p型クラッド層は、例えば厚さが1.5μmであり、p型不純物として亜鉛が添加されたp型AlGaAs混晶により構成されている。p型キャップ層は、例えば厚さが0.5μmであり、p型不純物として亜鉛が添加されたp型GaAsにより構成されている。p型クラッド層の一部およびp型キャップ層は、共振器方向に延在するストライプ状のリッジ部(凸条部)となっており、これにより電流狭窄がなされるようになっている。このリッジ部の両側には、電流ブロック層38Aがそれぞれ設けられている。活性層33Aのこのリッジ部に対応する領域が発光点33aとなっている。
p型キャップ層上にはp側電極34Aが形成されている。このp側電極34Aは、例えばp型キャップ層側からチタン,白金および金を順次積層して熱処理により合金化したものである。このp側電極34Aは導電性の接着層35Aにより第1の発光素子20の絶縁層27に接着されている。接着層35Aは、例えば金(Au)と錫(Sn)との合金あるいは錫(Sn)により構成されており、その端部にはワイヤ36Aの一端が接続され、このワイヤ36Aの他端は第2発光素子駆動用電源の正側電極に接続されている。
一方、第2素子30Bは、例えば、バッファ層を介して、n型クラッド層,活性層33B,p型クラッド層およびp型キャップ層を第2基板31上に積層したものである。これらの各層は、例えば、短周期型周期表における3B族元素のうちの少なくともインジウム(In)と短周期型周期表における5B族元素のうちの少なくともリン(P)とを含むIII−V族化合物半導体によりそれぞれ構成されている。
具体的には、バッファ層は、例えば厚さが0.5μmであり、n型不純物としてケイ素が添加されたn型InGaP混晶により構成されている。n型クラッド層は、例えば厚さが1.5μmであり、n型不純物としてケイ素が添加されたn型AlGaInP混晶により構成されている。発光部としての活性層33Bは、例えば、例えば、厚さが35nmであり、組成の異なるAlx Gay In1-x-y P(但し、x≧0かつy≧0)混晶によりそれぞれ形成された井戸層とバリア層との多重量子井戸構造を有している。p型クラッド層は、例えば厚さが1.0μmであり、p型不純物として亜鉛が添加されたp型AlGaInP混晶により構成されている。p型キャップ層は、例えば厚さが0.5μmであり、p型不純物として亜鉛が添加されたp型GaAsにより構成されている。
p型クラッド層の一部およびp型キャップ層は、共振器方向に延在するストライプ状のリッジ部(凸条部)となっており、これにより電流狭窄がなされるようになっている。このリッジ部の両側には、電流ブロック層38Bがそれぞれ設けられている。活性層33Bのこのリッジ部に対応する領域が発光点33bである。なお、本実施の形態では、上記発光点33aおよび発光点33bが本発明の第2発光点に相当する。
p型キャップ層上にはp側電極34Bが設けられている。このp側電極34Bもまた、接着層35Aと同様の材料により構成された導電性の接着層35Bを介して第1の発光素子20の絶縁層27上に接着されている。接着層35Bの端部にはワイヤ36Bの一端が接続され、このワイヤ36Bの他端も第2発光素子駆動用電源の正側電極に接続されている。
第2基板31の裏面(図1では上面)には、第1素子30A,30Bに共通のn側電極37が形成されている。このn側電極37は、例えば、第2基板31の側から金とゲルマニウム(Ge)との合金,ニッケルおよび金を順次積層して熱処理により合金化したものである。n側電極37にはワイヤ39の一端が接続され、このワイヤ39の他端が第2発光素子駆動用電源の負側電極に接続されている。
第2の発光素子30の第1素子30A,30Bにおいても、第1の発光素子20と同一方向(すなわち、図1では紙面の手前側)に各波長のビームを出射するようになっている。
図4は、以上の半導体発光装置1Aの平面構成を模式的に表したものである。
次に、上記の半導体発光装置1Aの製造方法について説明する。なお、各チップ毎の製造プロセスは一般的なものであるので、その説明は簡略化する。
まず、第1基板21の表面に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition :有機金属化学的気相成長)法により、InGaN混晶よりなる活性層23を含む半導体層22を成長させた後、半導体層22上にp側電極25を形成する
このとき本実施の形態では、p側電極25を形成する前に、半導体層22の表面の、第2の発光素子30の第1素子30Aおよび第2素子33Bの各帯状領域(リッジ部)が対向する位置に、それぞれエッチングにより例えば幅10μm,深さ5μm,長さ10μmの切欠き溝26A,26Bを形成する。切欠き溝26A,26Bを形成したのちは、例えばSiO2 の蒸着により絶縁層24を形成し、更にp側電極25を形成した後、同じくSiO2 の蒸着により絶縁層27を形成する。そして、この絶縁層27上の、第2の発光素子30の第1素子30Aおよび第2素子30Bが接着される領域に対応して、蒸着法により、例えば、厚み0.06μmのチタン(Ti),厚み1.5μmの銀(Ag)および厚み4μmの錫(Sn)をこの順に積層して接着層35A,35Bを形成する。
次いで、第1基板21を薄膜化したのち、第1基板21の裏面に、蒸着法により、例えば厚み0.01μmのチタン(Ti),厚み0.3μmの白金(Pt),厚み0.06μmのチタン(Ti),厚み1.5μmの銀(Ag)および厚み6μmの錫(Sn)をこの順に積層してn側電極37を形成する。最後に、チップ化することにより第1の発光素子20を作製することができる。
一方、n型GaAsよりなる第2基板31上に、同じくMOCVD法により、Alx Ga1-x As(但し、x≧0)混晶よりなる活性層33Aを含む半導体層32Aを成長させたのちp側電極34Aを形成して第1素子30Aを作製すると共に、Alx Gay In1-x-y P(但し、x≧0かつy≧0)混晶よりなる活性層33Bを含む半導体層32Bを成長させたのちp側電極34Bを形成して第2素子30Bを作製し、更に第2基板31の裏面に共通のn側電極37を形成したのち、チップ化する。これにより第2の発光素子30が作製される。
このようにして第1の発光素子20および第2の発光素子30をそれぞれ作製したのち、支持基体11上にマウントする。まず、錫(Sn)、または錫(Sn)とAu(金)との合金からなる接着層12により第1の発光素子20の基板21側のn側電極28を支持基体11に接着させる。次いで、この第1の発光素子20上に、第2の発光素子30を、第1素子30Aの発光点33aが第1の発光素子20側の切欠き溝26A、第2素子30Bの発光点33bが切欠き溝26Bに対向するようにしてそれぞれ接着層35A,35Bにより接着させる。これにより図1に示した半導体発光装置1Aを作製することができる。その後は、パッケージに収容し、ワイヤ36A,36B,39,40のボンディング配線を行うことにより実装工程が完了する。
ちなみに、支持基体11と第1の発光素子20、および第1の発光素子20と第2の発光素子30とを同時に接着するようにしてもよく、この場合には、接着層12,35A,35Bを同一の材料により形成することが好ましい。また、個別に接着する場合には、先に接着する接着層を、後に接着する接着層の形成材料よりも融点の高い材料により形成することが好ましい。具体的には、例えば、先に接着する接着層を金と錫との合金により形成し、後に接着する接着層を錫により形成する。これにより、必要以上に加熱しなくても両方において良好に接着させることができるからである。
次に、上記のようにして得られた本実施の形態の半導体発光装置1Aの作用・効果について説明する。
この半導体発光装置1Aでは、第1の発光素子20のn側電極28とp側電極25との間に電圧が印加されると、活性層23に電流が注入され、電子−正孔再結合により発光が起こり、第1の発光素子20の発光点23aから400nm前後の波長のビームが出射される。また、ワイヤ36A,39を通じて第2の発光素子30のn側電極37とp側電極34Aとの間に所定の電圧が印加されると、活性層33Aに電流が注入され、その結果第1素子30Aの発光点33aから700nm帯の波長の光が出射される。更に、ワイヤ36B,39を介して第2の発光素子30のn側電極37とp側電極34Bとの間に所定の電圧が印加されると、活性層33B側に電流が注入され、その結果第2素子30Bの発光点33bから600nm帯の波長のビームが出射される。
このとき本実施の形態では、図1および図2に示したように、第1の発光素子20に、第2の発光素子30の第2発光点(発光点33a,33b)に対向する位置の前方から基板端面20Aにかけて切欠き溝26A,26Bが設けられているので、主出射側から見て第2の発光素子30の発光点33a,33bが第1の発光素子20の発光点23aよりも後方になるように配置した場合、あるいは実装時の誤差によりそのようになった場合においても、発光点33a,33bから出たビームBは切欠き溝26A,26Bを通過してしまう。従って、第1の発光素子20側にビームBが当たって蹴られるようなことがなく、安定して前方に出射される。
なお、本実施の形態では、実装時の誤差により図2の状態とは逆の状態、すなわち、図5に示したように、第1の発光素子20側が主出射方向から見て第2の発光素子30よりも後退した位置関係になる場合には、第2の発光素子30側に切欠き溝26A,26Bと同様の切欠き溝36Cを設ければよい。これにより、第1の発光素子20側の発光点23aからのビームBの第2の発光素子30側での蹴られを防止することができる。
また、本実施の形態では、第2の発光素子30をその第2基板31側を上にして第1の発光素子20に重ね合わせるようにしたので、各素子の発光点23a,33a,33bを最大限狭い領域に配置することができ、より実用化に適したものとなる。また、GaN系化合物半導体層と、AlGaAs系およびAlGaInP系のIII−V族化合物半導体層とを同一基板上に成長させる必要がないので、400nm前後の短波長の素子を有する多波長レーザを実現することができる。よって、この半導体発光装置1Aを用いることにより、例えば複数種類の光源により光ディスクの種類を問わず記録・再生が可能な光ディスク装置を容易に実現することができる。
図6は、この半導体発光装置1Aを用いた光ディスク記録再生装置の構成を模式的に表すものである。この光ディスク記録再生装置は、波長の異なるビームを用いて光ディスクに記録されている情報をそれぞれ再生し、また光ディスクに情報を記録するためのものであり、半導体発光装置1A、および制御部111の制御に基づき半導体発光装置1Aから出射させた所定の発光波長の出射光Lout を光ディスクDへ導くと共に、光ディスクDからの信号光(反射光Lref )読み取るための光学系、すなわち、ビームスプリッタ112,コリメータレンズ113,ミラー114,開口制限アパーチャ115,対物レンズ116,信号光検出用レンズ117,信号光検出用受光素子118および信号光再生回路119を備えている。
この光ディスク記録再生装置では、半導体発光装置1から出射した例えば強度の大きい出射光Lout は、ビームスプリッタ132で反射し、コリメータレンズ133で平行光にされ、ミラー134で反射する。このミラー134で反射した出射光Lout は、開口制限アパーチャ115を通過したのち、対物レンズ116により集光されて光ディスクDに入射する。これにより、光ディスクDに情報が書き込まれる。また、半導体発光装置1から出射した例えば微弱な出射光Lout は、上述したように各光学系を経て光ディスクDに入射したのち、光ディスクDで反射する。この反射光Lref は、対物レンズ116,開口制限アパーチャ115,ミラー114,コリメータレンズ113およびビームスプリッタ112を経て、信号光検出用レンズ117を通過し、信号光検出用受光素子118に入射し、ここで電気信号に変換された後、信号光再生回路119において光ディスクDに書き込まれた情報の再生が行われる。
上述したように、半導体発光装置1Aは、1つのパッケージ内に収納されると共に、間隔が精確に規定され狭い領域に配置された複数の発光点からビームLout を出射することができる。よって、この半導体発光装置1Aを用いることにより、波長の異なる複数のビームLout を共通の光学系を利用して所定の箇所に導くことができる。よって、光ディスク記録再生装置の簡略化,小型化および低コスト化を実現することができる。また発光点間隔の誤差が極めて小さいので、受光部(信号光検出用受光素子118)に結像する反射光Lref の位置が各光ディスク記録再生装置によって異なってしまうことを防止できる。すなわち、光学系の設計を容易に行うことができ、かつ光ディスク記録再生装置の歩留まりを向上させることができる。
また、本実施の形態の半導体発光装置1Aは、400nm前後,600nm帯および700nm帯の3波長の発光を得ることができるので、CD−ROM(Read Onry Memory),CD−R,CD−RW,MD,DVD−ROMなどの既存の各種光ディスクは勿論のこと、現在書き換え可能な大容量ディスクとして提唱されているいわゆるDVD−RAM(Random Access Memory),DVD+RWあるいはDVD−R/RWなどのほか、更に高い面記録密度(例えば20Gバイト以上)を有する次世代の記録可能な光ディスク(例えば、次世代の光ディスク装置として提唱されているDVR(Digital Video Recorder)またはVDR(Video Disk Recorder )に用いる光ディスク)についても、記録・再生を行うことが可能となる。このような次世代の記録可能な大容量ディスクを利用することができれば、映像データを録画することができると共に、録画したデータ(画像)を良好な画質で操作性よく再生することができる。
なお、ここでは、半導体発光装置1Aを光ディスク記録再生装置に適用した例について説明したが、本発明は、その他、光ディスク再生装置,光ディスク記録装置,光磁気ディスク(MO;Magneto-optical disk)などの記録・再生を行うための光磁気ディスク装置あるいは光通信装置などの光装置全般に適用できることは勿論、高温で動作する必要のある車載用の半導体レーザ装置を備えた機器などにも適用可能である。
以下、本発明の他の実施の形態について説明するが、各実施の形態において第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
〔第2の実施の形態〕
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光装置1Bの断面構造を、また、図8はその平面構成を表している。この半導体発光装置1Bは、第1の実施の形態(半導体発光装置1A)における第2の発光素子30の第1素子30Aおよび第2素子30Bを分割して個別にチップ化したものである。本実施の形態における作用および効果は、第1の実施の形態と同様であるが、加えて、次のような効果もある。すなわち、第1素子30Aと第2素子30Bとの間に隙間があるため、この隙間を所定の大きさ(第1の発光素子20の発光点23aから射出されるビームの広がり角度)に応じて設定することにより、実装時の誤差により図2の状態とは逆の状態、すなわち、第1の発光素子20側が第2の発光素子30よりも後退した位置関係になった場合においても、上記と同様に第1の発光素子20側の発光点23aからのビームの蹴られが発生することを防止することができる。
〔第3の実施の形態〕
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体発光装置1Cの断面構造を表すものである。この半導体発光装置1Cは、第2の実施の形態(半導体発光装置1B)における切欠き溝26A,26Bを設けることなく、第1素子30Aと第2素子30Bとの間の空間部41に切欠き溝26A,26Bと同等の機能を持たせたものである。本実施の形態は、第2の実施の形態でも説明したように、実装時の誤差により図2の状態とは逆の状態、すなわち、第1の発光素子20側が主出射方向から見て第2の発光素子30よりも後退した位置関係になった場合に有効であり、第1の発光素子20側の発光点23aからのビームの蹴られを防止することができる。
〔第4の実施の形態〕
図10は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体発光装置1Dの断面構造を表すものである。この半導体発光装置1Dは、第1の実施の形態(半導体発光装置1A)における第1の発光素子20および第2の発光素子30の上下を逆にしたものであり、その作用・効果は第1の実施の形態と同様である。
〔第5の実施の形態〕
図11は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体発光装置1Eの断面構造を表すものである。この半導体発光装置1Dは、上記第1〜第4の実施の形態とは異なり、切欠き溝を設けることなく同等の機能を持たせたものである。すなわち、本実施の形態では、第1の発光素子20と第2の発光素子30との間に絶縁性の中間板50を介在させる。
この中間板50は、例えばAlN(窒化アルミニウム)により構成され、20〜100μmの厚みを有するものであり、両面に第1の発光素子20および第2の発光素子30を実装するために図12に取り出したように錫(Sn)などの半田層51A,51Bおよび半田層52が蒸着形成される。なお、その厚みは、第1の発光素子20あるいは第2の発光素子30の各発光点から出射されるビームの広がり角度に応じて決定される。なお、第2の発光素子30の発光点33a,33bと第1の発光素子20の発光点23aの厚み方向の距離は、中間板50の厚みも含めて、実用上、20μm以下であることが望ましい。
このような構成とすることによっても、第2の発光素子30の発光点33a,33bと第1の発光素子20の発光点23aの前後の位置関係がずれた場合において、各ビームが他方の素子側に当たって蹴られるようなことがなくなる。
なお、中間板50は上記のAlNに限らず、絶縁性を有し、熱伝導率の高いものであればよい。例えば、導電性の金属板であっても不導体処理がなされていれば、中間板50として用いることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、第1の発光素子20および第2の発光素子30について、具体的な積層構造や材料の一例を挙げて説明したが、本発明は第1の発光素子20または第2の発光素子30が他の構造や材料を有している場合についても同様に適用することができる。また、各素子の発振波長においても400,600,700nm帯以外の波長帯の発光素子を適用するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、第1の発光素子20と第2の発光素子30とが互いに異なる波長のビームを出射するように構成した場合について説明したが、支持基体11の一面側に第1の発光素子20を複数積層することも可能である。更に、特性あるいは構造が異なる複数の発光素子を積層することも可能である。その場合、発光波長は同一であってもよいし、異なっていてもよい。特性が異なる複数の発光素子を積層する場合には、例えば低出力のものと高出力のものとを混載することができる。
更にまた、上記実施の形態では、第1の発光素子20の発光点が1つである場合について説明したが、第1の発光素子20は複数の発光点を有するようにしてもよい。具体的には、第2の発光素子30と同様に2つの発光点を有するように構成してもよい。その場合には、各発光点の発光波長は同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、特性あるいは構造についても同一であってもよいし、異なっていてもよい。
更にまた、上記実施の形態では、第2の発光素子30が発振波長の異なる2つの素子を有する場合を例に挙げて説明したが、第2の発光素子30は1の素子に構成されるようにしてもよいし、3つ以上であってもよい。これらの各レーザ発振部の発光波長,特性および構造については、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
更にまた、上記実施の形態では、支持基体11を構成する材料について具体例を挙げて説明したが、他の材料により構成するようにしてもよい。但し、高い熱伝導性を有する材料であることが好ましい。例えば上記実施の形態では、金属により支持基体11を構成するようにしたが、絶縁性を有する材料により支持基体を構成し、その上に配線を設けるようにしてもよい。
本発明の半導体発光装置は、上記光ディスク装置以外にも、フルカラー表示装置の光源としても利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体発光装置の構成を表す断面図である。 図1のA−A線に沿った断面構造を表す概略構成図である。 図1のB−B線に沿った断面構造を表す概略構成図である。 図1の半導体発光装置の平面図である。 図1の半導体発光装置の変形例を表す断面図である。 図1に示した半導体発光装置を用いた光ディスク記録再生装置を表す構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体発光装置の構成を表す断面図である。 図7に示した半導体発光装置の平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体発光装置の構成を表す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体発光装置の構成を表す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体発光装置の構成を表す断面図である。 図11の半導体発光装置に用いる中間板の構成を表す断面図である。
符号の説明
1A〜1E…半導体発光装置、11…支持基体(ヒートシンク)、12,35A,35B…接着層、20…第1の発光素子、21…第1基板、22,32A,32B…半導体層、23,33A,33B…活性層、23a…発光点(第1発光点)、26A,26B…切欠き溝、30…第2の発光素子、30A…第1素子、30B…第2素子、33a,33b…発光点(第2発光点)、50…中間板。

Claims (12)

  1. 第1基板上に形成されると共に第1発光点からビームを出射する第1の発光素子と、
    前記第1基板に対向配置された第2基板の対向面側に形成されると共に第2発光点を有し、前記第2発光点は、主出射側から見て前記第1発光点に対して横方向に離間し、かつ前記第1発光点よりも後方の位置からビームを出射する第2の発光素子とを備え、
    前記第2の発光素子は、同一あるいは異なる波長のビームを発生する複数の素子により構成され、
    前記第1の発光素子は、当該半導体層中に、前記第2の発光素子の第2発光点に対向する位置の前方から基板端面にかけて切欠き溝を有し、前記第2発光点から出射されるビームが前記切欠き溝を通過する
    半導体発光装置。
  2. 前記第2の発光素子は,互いに異なる波長のビームを発生する第1素子および第2素子により構成され、前記第1の発光素子は前記2つの素子とは異なる波長のビームを出射すると共に、前記第1の発光素子の第1発光点は主出射側から見て前記第1素子および第2素子の各発光点の間に位置する
    請求項1記載の半導体発光装置。
  3. 前記第1の発光素子は400nm帯、前記第2の発光素子の第1素子は700nm帯、第2素子は600nm帯のビームを発生するレーザ素子である
    請求項2記載の半導体発光装置。
  4. 前記第1の発光素子は400nm帯、前記第2の発光素子は600nm帯のビームを発生するレーザ素子である
    請求項1記載の半導体発光装置。
  5. 前記第1の発光素子は、3B族元素のうちの少なくとも1種と5B族元素のうちの少なくとも窒素(N)とを含む半導体層により形成されている
    請求項1記載の半導体発光装置。
  6. 前記第1基板は、3B族元素のうちの少なくとも1種と5B族元素のうちの少なくとも窒素(N)とを含む窒化物系III−V族化合物半導体よりなる
    請求項5記載の半導体発光装置。
  7. 前記第2の発光素子は、3B族元素のうちの少なくともガリウム(Ga)と5B族元素のうちの少なくともヒ素(As)とを含む半導体層により形成されている
    請求項1記載の半導体発光装置。
  8. 前記第2の発光素子は、3B族元素のうちの少なくともインジウム(In)と5B族元素のうちの少なくともリン(P)とを含む半導体層により形成されている
    請求項1記載の半導体発光装置。
  9. 前記第1の発光素子または前記第2の発光素子が支持基体上に配設されている
    請求項1記載の半導体発光装置。
  10. 主出射側から見て前記第2の発光素子の第1素子と第2素子との横方向の距離は120μm以下である
    請求項2記載の半導体発光装置。
  11. 前記切欠き溝は、深さ3μm、幅5μm、長さ5μm以上の大きさを有する
    請求項1記載の半導体発光装置。
  12. 半導体発光装置を備え、
    前記半導体発光装置は、
    第1基板上に形成されると共に第1発光点からビームを出射する第1の発光素子と、
    前記第1基板に対向配置された第2基板の対向面側に形成されると共に第2発光点を有し、前記第2発光点は、主出射側から見て前記第1発光点に対して横方向に離間し、かつ前記第1発光点よりも後方の位置からビームを出射する第2の発光素子とを備え、
    前記第2発光素子は、同一あるいは異なる波長のビームを発生する複数の素子により構成され、
    前記第1の発光素子は、当該半導体層中に、前記第2の発光素子の第2発光点に対向する位置の前方から基板端面にかけて切欠き溝を有し、前記第2発光点から出射されるビームが前記切欠き溝を通過する
    光装置。
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