JP4844174B2 - 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録用紙にインク滴を吐出するインクジェットヘッド等の液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置に関する。
従来のインクジェットプリンタとして、例えば、記録用紙の搬送方向の全幅よりも大きなインクジェットヘッドを用いた、いわゆるフルラインタイプのものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このインクジェットヘッドは、一列に配置された複数のインク吐出口の一方の端部にインクを吐出しないダミーノズルを配置した複数の単位ヘッドを、一部が重なるように千鳥状に配置し、単位ヘッドの他方の端部のインク吐出口と隣接する単位ヘッドのダミーノズルとがインク吐出口の配列方向に垂直となるようにモニタで観察しつつ位置決めしている。
この構成によれば、ヘッドを往復走査させる方式と比較して高速印字を実現することができる。また、全てのノズルを備えて一体化したヘッドと比較して歩留まりが向上する。
特開平11−20175号公報(段落[0042]〜[0048]、図2)
製造歩留まりの観点からは、複数の単位ヘッドを接続する前に、インクの吐出テストを実施して、単位ヘッド自体が不良品であるか否かを検査してから、良品単位ヘッドのみを接続する方が有利である。
しかし、従来のインクジェットヘッドによると、インクの吐出テストによりインク吐出口にインクが残留し、ダミーノズルととともに観察対象のインク吐出口の認識が難しくなるという問題がある。また、残留インクを問題のないレベルまで排出するためには、多くの工数を必要とする。
従って、本発明は、製造工程における隣接ヘッドユニットのアライメント前の吐出不良検査やワイピング作業の際に、位置決めノズルにおける液体の浸入、残留の影響を根本的に排除して、簡易な工程で歩留まりよく製造することが可能であるとともに、位置精度及び印字性能に優れた液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、以下の液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置が提供される。
[1]記録媒体の送り方向に直交する方向に長尺なベース部材と、前記ベース部材の下面に整列して接合又は支持される複数のヘッドユニットとを備えた液滴吐出ヘッドにおいて、前記ヘッドユニットは、液体流路を経由して液滴を吐出する複数の液滴吐出ノズルと、前記ベース部材の下面に複数の前記ヘッドユニットを整列させる際の隣接ヘッドユニットのアライメントに用いられる、前記液体流路とは連通せずに所定の空間通路に連通した、前記液滴を吐出しない複数の位置決めノズルであって、その少なくとも2つは前記空間通路を経由して互いにのみ連通するとともに、それぞれが相互に大気に開放された位置決めノズルとを有し、前記空間通路および前記位置決めノズルは、前記液体流路および前記液滴吐出ノズルよりも、前記液体が流れた場合の流路抵抗が小であり、専用吸引キャップを前記位置決めノズルの片方ずつに連結して、個別吸引することによって、前記空間通路および前記位置決めノズルに浸入して残留した液体を排出することが可能なことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
ここで、「空間通路および位置決めノズルは、液体流路および液滴吐出ノズルよりも、液体が流れた場合の流路抵抗が小である。」とは、空間通路および位置決めノズルに存在する液体及び液体流路および液滴吐出ノズルに存在する液体を、所定の吸引装置を用いて、同一の吸引力でそれぞれ吸引した場合、位置決めノズルの場合の方が液滴吐出ノズルの場合よりも吸引量が多いことを意味する。
また、位置決めノズルを液滴吐出ノズルと同一工程で同時に形成してもよい。これにより、高い位置精度の位置決めノズルを、工程を増加させることなしに形成することができる。また、位置決めノズルが連通する空間通路および位置決めノズルを、液滴吐出ノズルが連通する液体流路および液滴吐出ヘッドよりも、液体が流れた場合の流路抵抗が小となるように構成していることから、製造工程における隣接ヘッドユニットのアライメント前の吐出不良検査やワイピング作業の際に、液体が入り込んで撮像画像の認識を阻害するようになった位置決めノズルから容易に液体を吸引等によって排出させることができ、位置決めノズルにおける液体の浸入、残留の影響を根本的に排除して、簡易な工程で歩留まりよく製造することができるとともに、位置精度及び印字性能を向上させることができる。
さらに、少なくとも2つの位置決めノズルを相互にのみ連通させることによって、位置決めノズルのそれぞれを相互に大気に開放させることができ、例えば、専用吸引キャップを位置決めノズルの片方ずつに連結して、個別吸引することによって、そこに浸入して残留した液体をそれぞれ簡易に排出することができる。
[2]前記液滴吐出ノズルは、ノズルプレートに形成され、前記空間通路は、前記ノズルプレートレート内に形成されていることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。
[3]前記ヘッドユニットは、2組以上の前記位置決めノズルを有し、複数の前記液滴吐出ノズルの全体が形成する形状の重心に相当する点に対して、ほぼ点対称の位置に前記位置決めノズルが配設されていることを特徴とする前記[2]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、工程を増加させることなしに、二次元配列の位置決めノズルを高い位置精度で簡易かつ確実に形成することができる。
[4]前記ヘッドユニットは、複数の前記位置決めノズルを有し、前記位置決めノズルの前記空間通路は互いに連通することなく、それぞれが封止可能に大気に開放されていることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、例えば、メンテナンスキャップを位置決めノズルの全てに連結して、全ての位置決めノズルを一括して吸引することによって、全ての位置決めノズルに浸入して残留した液体の全てを簡易かつ迅速に排出することができる。
[5]前記位置決めノズルの開口面積は、前記液滴吐出ノズルの開口面積よりも大であることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、位置決めノズルが連通する空間通路の流路抵抗を、液滴吐出ノズルが連通する液体流路よりも簡易かつ確実に小とすることができる。
[6]前記位置決めノズルは、複数の前記液滴吐出ノズルの周縁部に配設されていることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、位置決めノズルを、工程を増加させることなしに高い位置精度で簡易かつ確実に形成することができる。
[7]前記位置決めノズルは、最外部に位置する前記液滴吐出ノズルから、前記液滴吐出ノズルの配列ピッチのn倍(nは1〜2の整数)離れた位置に配設されていることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、位置決めノズルを、工程を増加させることなしに、二次元配列の位置決めノズルを高い位置精度で簡易かつ確実に形成することができる。
[8]前記位置決めノズルが連通する前記空間通路は、液体中継部材の液体貯留室に連通していることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように、位置決めノズルの空間通路を、容積が大である液体中継部材の液体貯留室に連通させることによって、位置決めノズルが連通する空間通路の流路抵抗を、液滴吐出ノズルが連通する液体流路よりも簡易かつ確実に小とすることができる。
[9]前記ヘッドユニットとして、前記液滴吐出ノズルが1列に配設された1列配置ユニットの複数が、所定角度傾斜して並列する状態で、前記ベース部材の下面に整列して接合又は支持されていることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、位置精度及び印字性能に優れた液滴吐出ヘッドのレイアウトの自由度を拡大することができる。
[10]前記ヘッドユニットとして、前記液滴吐出ノズルが1列に配設された1列配置ユニットの複数が、千鳥状に配列する状態で、前記ベース部材の下面に整列して接合又は支持されていることを特徴とする前記[1]に記載の液滴吐出ヘッド。このように構成することによって、位置精度及び印字性能に優れた液滴吐出ヘッドのレイアウトの自由度を拡大することができる。
[11]記録媒体の送り方向に直交する方向に長尺なベース部材と、前記ベース部材の下面に整列して接合又は支持される複数のヘッドユニットとを有する液滴吐出ヘッドを備え、駆動信号に応じて前記複数の液滴吐出ノズルから前記記録媒体に向けて液滴を吐出する液滴吐出装置において、前記液滴吐出ヘッドは、前記ヘッドユニットが、液体流路を経由して液滴を吐出する複数の液滴吐出ノズルと、前記ベース部材の下面に複数の前記ヘッドユニットを整列させる際の隣接ヘッドユニットのアライメントに用いられる、前記液体流路とは連通せずに所定の空間通路に連通した、前記液滴を吐出しない複数の位置決めノズルであって、その少なくとも2つは前記空間通路を経由して互いにのみ連通するとともに、それぞれが相互に大気に開放された位置決めノズルとを有し、前記空間通路および前記位置決めノズルは、前記液体流路および前記液滴吐出ノズルよりも、前記液体が流れた場合の流路抵抗が小であり、専用吸引キャップを前記位置決めノズルの片方ずつに連結して、個別吸引することによって、前記空間通路および前記位置決めノズルに浸入して残留した液体を排出することが可能なことを特徴とする液滴吐出装置。このように構成することによって、印字性能に優れた液滴吐出装置とすることができる。
本発明によって、製造工程における隣接ヘッドユニットのアライメント前の吐出不良検査やワイピング作業の際に、位置決めノズルにおける液体の浸入、残留の影響を根本的に排除して、簡易な工程で歩留まりよく製造することが可能であるとともに、位置精度及び印字性能に優れた液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置が提供される。
[第1の実施の形態]
(液滴吐出ヘッドの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを示す斜視図、図2は、図1のA−A線断面図である。
この液滴吐出ヘッド1は、図1に示すように、用紙Pの紙送り方向Qに直交する方向Rに長尺なベース部材2を有し、ベース部材2の下面2aに、中間部材5に位置決め用接着剤4(図2参照)により接合され、液滴を吐出する複数のノズルを有する複数のヘッドユニット3を整列して取り付けている。以下、各構成部について説明する。
(ベース部材)
ベース部材2は、図1に示すように、長尺な棒状の部材であって、耐インク腐食性、寸法安定性及び剛性を有する、SUS等の金属から構成されることが好ましい。
(位置決め用接着剤)
位置決め用接着剤4は、中間部材5の下面5aとヘッドユニット3の上面3aとの間に充填され、両者を接着するものである。位置決め用接着剤4としては、例えば、硬化速度が速く、熱収縮が小さい透明なアクリル系接着剤等の光(紫外線)硬化型接着剤を好適例として挙げることができる。
中間部材5は、位置決め用接着剤4によってヘッドユニット3が接着され、ヘッドユニット3が接着された中間部材5は、ボルト6によってベース部材2に取り付けられる。これにより、ヘッドユニット3をベース部材2に対し脱可能に取り付けることができ、不良品であるヘッドユニット3だけを除外して、歩留まりを向上させることができる。中間部材5は、位置決め用接着剤4として、光硬化型接着剤が用いられる場合には、光(紫外線)透過材料を用いることが好ましい。なお、中間部材5とベース部材2とが一体的に形成されていてもよい。
(ヘッドユニット)
図3は、第1の実施の形態に用いられるヘッドユニットの平面図、図4は、図3(a)のB−B線断面図、図5は、分解斜視図である。なお、図3では、フレキシブルプリント配線基板の図示を省略している。
ヘッドユニット3は、図3に示すように、略平行四辺形の振動板37と、振動板37上に2次元状に配置された複数の圧電素子38と、複数の圧電素子38に対向する位置に形成された複数の液滴吐出ノズル32aと、液滴吐出ノズル32aの周縁部に配設された位置決めノズル32bとを有し、複数の圧電素子38を覆うように、圧電素子38に電圧を印加するためのフレキシブルプリント配線基板(以下「FPC」という。)を設け、FPC42を介して圧電素子38を駆動することにより、内部に貯留されている液体が液滴吐出ノズル32aから液滴として吐出するように構成されている。なお、同図では、圧電素子8が18個図示されているが、実際は1024個配置されている。
また、ヘッドユニット3は、図4に示すように、液滴吐出ノズル32aが形成されたノズルプレート32を有し、このノズルプレート32の吐出側と反対側の面(裏面)に、連通孔33a及び液プール33bを有するプールプレート33と、連通孔34a、供給孔34b及び供給路34c(図5参照)を有する第1の供給孔プレート34Aと、連通孔35a、供給路35b及び供給路35c(図5参照)を有する供給路プレート35と、連通孔34a、供給孔34b及び供給路34c(図5参照)を有する第2の供給孔プレート34Bと、圧力発生室36a及び供給孔36b(図3参照)を有する圧力発生室プレート36と、上記振動板37と、上記圧電素子38と、上記FPC42を順次積層して構成されている。
圧電素子38は、上面に個別電極38a、下面に共通電極38bがスパッタリング等により形成されている。下面の共通電極38bは、導電性接着剤により振動板37に電気的に接続され、振動板37を介して接地されている。圧電素子38の上面の個別電極38aは、ハンダによりFPC42の導電パターン42aに接続されている。また、圧電素子38は、少なくとも液滴を吐出するために必要とされる面積が圧力発生室36aに対応する振動板37の部分に接合されている。
(液体の流れ)
液体の流れについて、図5を参照して説明する。ヘッドユニット3において、振動板37の供給孔37aに供給された液体は、圧力発生室プレート36の供給孔36b、第2の供給孔プレート34Bの供給路34c、供給路プレート35の供給路35c、第1の供給孔プレート34Aの供給路34c、プールプレート33の液プール33b、第1の供給孔プレート34Aの供給孔34b、供給路プレート35の供給路35b、第2の供給孔プレート34Bの供給孔34b、圧力発生室プレート36の圧力発生室36a、第2の供給孔プレート34Bの連通孔34a、供給路プレート35の連通孔35a、第1の供給孔プレート34Aの連通孔34a、およびプールプレート33の連通孔33aを経由して、ノズルプレート32のノズル32aから液滴として吐出する。
(位置決めノズル)
図6(a)は、ヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)、(d)は位置決めノルズから液体を吸引する様子を示す断面図である。このヘッドユニット3のノズルプレート32は、複数の液滴吐出ノズル32aが形成された領域の外側に、液滴吐出ノズル32aの液体流路に連通せず、液滴を吐出しない複数(例えば4つ)の位置決めノズル32bを有している。
4つの位置決めノズル32bは、図6(a)、(b)に示すように、左側の2つの位置決めノズル32b同士、および右側の2つの位置決めノズル32b同士が空間通路32cで連通している。2つの位置決めノズル32bに連通する空間通路32cおよび位置決めノズル32bは、液滴吐出ノズル32aに連通する液体流路(図5において、液体の流れの説明として示された、供給孔37a乃至連通孔33aで構成された流路)および液滴吐出ノズル32aよりも、液体が流れた場合の流路抵抗が小となっている。なお、空間通路32cは、ノズルプレート32に形成しているように図示しているが、実際は、図3に示す他のプレートに形成されている。
このため、位置決めノズル32bの開口面積は、図6(a)に示すように、液滴吐出ノズル32cの開口面積よりも大となるように形成されている。例えば、液滴吐出ノズル32aの直径を30μm程度に設定した場合、位置決めノズル32bの直径は35μm以上とする。
4つの位置決めノズル32bは、図6(a)に示すように、複数の液滴吐出ノズル32aが形成された領域の重心に相当する点に対して、ほぼ点対称の位置に配置している。なお、複数の液滴吐出ノズル32aの対角位置に配設してもよい。
液滴吐出ノズル32aは、紙送り方向Qに直交する方向Rに一定の配列ピッチで配列されており、位置決めノズル32bは、最外部に位置する液滴吐出ノズル32aから、液滴吐出ノズル32aの配列ピッチのn倍(nは1〜2の整数、好ましくは、1、2の自然数)離れた位置に配設されている。なお、図6(a)においては、n=1の場合を示す。
(液滴吐出ヘッドの製造方法)
以下、図4を参照しつつ、本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッド1の製造方法の一例を説明する。
(1)電極材成膜
必要な厚さに加工した厚さ30μmの圧電体(図示せず)に対し、スパッタリング等により電極材(図示せず)を成膜する。
(2)圧電体個別化
成膜した電極材及び圧電体の断面が露出する構造となるようにブラスト法やダイシング法等の手段により、個別化された圧電素子38、個別電極及38a及び共通電極38bを形成する。
(3)第1の積層体と第2の積層体との接合
ノズルプレート32及びプールプレート33を接合した第1の積層体S1と、振動板37、圧力発生プレート36、第2の供給プレート34B、供給路プレート35、第1の供給孔プレート34Aを接合した第2の積層体S2とを接着等の手段によって接合する。
(4)電気接合
振動板37上の各圧力発生室36aに対応する位置に導電性接着剤により圧電素子38の共通電極38bを接着し、圧電素子38の個別電極38aに、ハンダによりFPC42の導電パターン42aに接続、ヘッドユニット3を形成する。
(5)液体中継部材取り付け
図示しない液体保持タンクから供給される液体を、(4)までの工程で製造されたヘッドユニット3内に供給するための液体中継部材50(図8(b),(c)参照)を取り付ける。以上により圧電素子38を備えたヘッドユニット3が完成する。
(6)ヘッドユニット吐出不良検査
ヘッドユニット3に液体を充填し、吐出させて、吐出ドロップの方向性等を検査して、良品を選別する。
(7)位置決めノズルからの液体吸引
次に、ヘッドユニット吐出不良検査で吐出した液体が飛散して位置決めノズル32bに浸入し、後工程の位置決めに支障を来たす場合には、図6(c)に示すように、専用吸引キャップ15を位置決めノズル32bの片方ずつに連結して、個別吸引することによって、そこに浸入して残留した液体を排出する。
なお、本液滴吐出ヘッド1がプリンタ等に使用された場合、図6(d)に示すように、印字をしない時(ヘッド退避時)に装着するメンテナンスキャップ16を利用して、位置決めノズル32bに浸入して残留した液体を2つの位置決めノズル32bに対して同時に排出してもよい。
(8)長尺化
良品判定されたヘッドユニット3の上面3aに、位置決め用接着剤4として紫外線硬化型接着剤を塗布し、中間部材5の下面5aに密着させる。
各ヘッドユニット3の周縁部に配設された複数の位置決めノズル32b(図6(a)参照)位置を画像認識して、ヘッドユニット3の姿勢(X、Y、θ)を認識し、隣接ヘッドユニット3との位置関係が所定の位置になるように角度θ、距離X、Yをアライメントした後、ベース部材2(図2参照)を所定の高さまで降下させて、ベース部材2の下面2aと中間部材5とを密着させ、ボルト6でベース部材2と中間部材5を固定する。
次に、位置決め用接着剤4に紫外線を照射して高精細な位置決め精度を保持したまま位置決め用接着剤4を硬化させて固定する。必要に応じて、補強用接着剤として、例えば、エポキシ系接着剤等の二液室温硬化型接着剤を塗布して硬化させる。
する。
(第1の実施の形態の効果)
(イ)位置決めノズル32bを、図6(a)に示すように、複数の液滴吐出ノズル32aの周縁部に配設することによって、隣接ヘッドユニット3のアライメント前の吐出不良検査やワイピング作業の際に、位置決めノズル32bに液体が浸入し難いため、位置決めノズル32bを、工程を増加させることなしに高い位置精度で簡易かつ確実に形成することができる。
(ロ)少なくとも2つの位置決めノズル32bを、図6(b)に示すように、相互に連通させることによって、位置決めノズル32bのそれぞれを相互に大気に開放させることができ、例えば、図6(c)に示すように、専用吸引キャップ15を位置決めノズル32bの片方ずつに連結して、個別吸引することによって、そこに浸入して残留した液体をそれぞれ簡易に排出することができる。
(ハ)図6(d)に示すように、本液滴吐出ヘッド1がプリンタ等に使用された場合、印字をしない時に装着するメンテナンスキャップ16を利用して、位置決めノズル32bに浸入して残留した液体をそれぞれ簡易に排出することができる。
(ニ)位置決めノズル32bを、図6(a)に示すように、最外部に位置する液滴吐出ノズル32aから、液滴吐出ノズル32aの配列ピッチのn倍(nは1〜2の整数、好ましくは1、2の自然数)離れた位置に配設することによって、工程を増加させることなしに、二次元配列の位置決めノズルを高い位置精度で簡易かつ確実に形成することができる。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に用いられるヘッドユニットを示し、(a)は、ヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は(a)のD−D線断面図、(c)、は位置決めノルズから液体を吸引する様子を示す断面図、(d)、(e)は、位置決めノズルを封止する様子を示す断面図である。
本実施の形態においては、図7(a)、(b)に示すように、ヘッドユニット3は、複数(例えば4つ)の位置決めノズル32bを有し、位置決めノズル32bの空間通路32cは互いに連通することなく、製造工程における隣接ヘッドユニットのアライメント前は、それぞれが封止可能に大気開放孔32dから大気に開放されるように構成されている。また、製造工程における隣接ヘッドユニットのアライメント終了後は、図7(d)に示すように、封止剤32eにより空間通路32cを封止してもよく、図7(e)に示すように、大気開放孔32dから位置決めノズル32bまでを封止してもよい。
(第2の実施の形態の効果)
第2の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)位置決めノズル32bの空間通路32cは互いに連通することなく、製造工程における隣接ヘッドユニットのアライメント前は、それぞれが封止可能に大気開放孔32dから大気に開放されるように構成することによって、例えば、メンテナンスキャップを位置決めノズルの全てに連結して、全ての位置決めノズルを一括して吸引することによって、全ての位置決めノズルに浸入して残留した液体の全てを簡易かつ迅速に排出することができる。
(ロ)また、製造工程における隣接ヘッドユニットのアライメント終了後は、大気開放孔32dを封止することができ、また、大気開放孔32dから封止剤32eを注入して位置決めノズル32bまでを封止することができるように構成することによって、例えば、製品の出荷時には、位置決めノズルから、液体が漏洩することを防止することができる。
[第3の実施の形態]
図8は、本発明の第3の実施の形態に係るヘッドユニットを示し、(a)は、ヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は、(a)のE−E線断面図、(c)は、位置決めノルズから液体を吸引する様子を示す断面図である。なお、図8(a)では、液体中継部材50の図示を省略している。
本実施の形態においては、図8(b)に示すように、位置決めノズル32bが連通する空間通路32cは、液体中継部材50の、液滴吐出ヘッド32aに連通し、容積が大である液体貯留室51に連通するように構成されている。なお、図8では、ノズルプレート3に直接液体中継部材50が取り付けられているように図示しているが、実際には、図4に示す他のプレートを介して取り付けられている。
(第3の実施の形態の効果)
第3の実施の形態によれば、位置決めノズル32bの空間通路32cを、容積が大である液体中継部材50の、容積が大の液体貯留室51に連通させることによって、製造工程における隣接ヘッドユニットのアライメント前及びプリンタ使用時に、位置決めノズルが連通する空間通路の流路抵抗を、液滴吐出ノズルが連通する液体流路よりも簡易かつ確実に小とすることができる。このため、例えば、図8(c)に示すように、メンテナンスキャップ16によって、製造工程における隣接ヘッドユニットのアライメント前に、浸入して残留した液体を簡易かつ確実に一括排除することができる。
[第4の実施の形態]
図9は、本発明の第4の実施の形態に係るヘッドユニットを示し、(a)は、ヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は、(a)のF−F線断面図である。
本実施の形態においては、図9に示すように、ヘッドユニット3として、液滴吐出ノズル32aが1列に配設された1列配置ユニット3Aの複数が、所定角度傾斜して並列する状態で、ベース部材2(図2参照)の表面に整列して接合又は支持されるように構成されている。1列配置ユニット3Aの両端部にそれぞれ空気通路32cで連通された2つの位置決めノズル32bを設けている。
(第4の実施の形態の効果)
第4の実施の形態によれば、位置精度及び印字性能に優れた液滴吐出ヘッドのレイアウトの自由度を拡大することができる。
[第5の実施の形態]
図10は、本発明の第5の実施の形態に係るヘッドユニットを示し、(a)は、ヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は(a)のG−G線断面図である。
本実施の形態においては、図10に示すように、ヘッドユニット3として、液滴吐出ノズル32aが1列に配設された1列配置ユニット3Aの複数が、千鳥状に配列する状態で、ベース部材2(図2参照)の表面に整列して接合又は支持されるように構成されている。1列配置ユニット3Aの位置決めノズル32bは、液滴吐出ノズル32aの両端部にそれぞれ1つ設けられ、それらが空間通路32cによって連通している。
(第5の実施の形態に効果)
第5の実施の形態によれば、位置精度及び印字性能に優れた液滴吐出ヘッドのレイアオウトの自由度を拡大することができる。
[第6の実施の形態]
(カラープリンタの構成)
図11は、本発明の第6の実施の形態に係る液滴吐出装置を適用したカラープリンタの構成図である。このカラープリンタ100は、略箱型状の筐体101を有し、筐体101内の下部に、用紙Pを収容する給紙トレイ120、筐体101内の上部に、記録済みの用紙Pが排出される排紙トレイ121を各々配設し、給紙トレイ120から記録位置102を経由して排紙トレイ121に至る主搬送路131a〜131e、及び排紙トレイ121側から記録位置102側に至る反転搬送路132に沿って用紙Pを搬送する搬送機構130を有している。
記録位置102には、図3に示すヘッドユニット3の複数個を並列させて液滴吐出ヘッド1を構成し、4個の液滴吐出ヘッド1をそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドユニット141(141Y、141M、141C、141K)として用紙Pの搬送方向に配列して液滴吐出ヘッドアレイを構成している。詳細の配置は、後述する。
また、カラープリンタ100は、用紙Pを吸着する吸着手段としての帯電ロール143と、無端ベルト135を介して液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kに対向して配置されたプラテン144と、液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kの近傍に配置されたメンテナンスユニット145と、本カラープリンタ100の各部を制御するとともに、画像信号に基づいて液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kを構成するヘッドユニット3の圧電素子38に駆動電圧を印加し、ノズル32aからインク滴を吐出させ、用紙P上のカラー画像を記録する図示しない制御部とを備える。
液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kは、用紙Pの幅以上の有効印字領域を有する。なお、液滴を吐出させる方法として、圧電方式を用いたが、特に制限はなく、例えば、サーマル方式等の汎用されている方式を適宜用いることができる。
液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kの上部には、液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kに対応する色のインクを収容するインクタンク142Y、142M、142C、142Kを配設している。各インクタンク142Y、142M、142C、142Kからは、インクが各液滴吐出ヘッド1に図示しない配管を経由して供給されるように構成されている。
インクタンク142Y、142M、142C、142Kに収容されるインクとしては特に制限はなく、例えば、水性、油性、溶剤系等の汎用されているインクを適宜用いることができる。
搬送機構130は、給紙トレイ120から用紙Pを1枚ずつ取り出して主搬送路131aに供給するピックアップロール133と、主搬送路131a、131b、131d、131e、及び反転搬送路132の各部に配置され、用紙Pを搬送する複数の搬送ロール134と、記録位置102に設けられ、用紙Pを排紙トレイ121方向に搬送する無端ベルト135と、無端ベルト135が張架された駆動ロール136及び従動ロール137と、搬送ロール134及び駆動ロール136を駆動する図示しない駆動モータとを備える。
(カラープリンタの動作)
次に、カラープリンタ100の動作を説明する。搬送機構130は、制御部の制御の下に、ピックアップロール133及び搬送ロール134を駆動し、給紙トレイ120から用紙Pを取り出して主搬送路131a,131bに沿って搬送する。用紙Pが無端ベルト135の近傍に差し掛かると、帯電ロール143の静電吸着力によって用紙Pに電荷が付与され、用紙Pは無端ベルト135に吸着する。
無端ベルト35は、駆動ロール36の駆動によって回転移動し、用紙Pが記録位置102に搬送されると、液滴吐出ヘッドユニット41Y、41M、41C、41Kによってカラー画像が記録される。
すなわち、図4に示すヘッドユニット3の液プール33bは、インクタンク142Y、142M、142C、142Kから供給されたインクで満たされており、液プール33bからインクが供給孔34b及び供給路35bを介して圧力発生室36aに供給され、圧力発生室36aにインクが貯留している。制御部が、画像信号に基づいて複数の圧電素子38に駆動電圧を選択的に印加すると、振動板37は圧電素子38の変形に伴ってたわみ、これにより、圧力発生室36a内の容積が変化し、圧力発生室36aに貯留しているインクが連通孔33a〜35aを介してノズル32aからインク滴として用紙P上に吐出し、用紙Pに画像を記録する。用紙Pは、Y、M、C、Kの画像が順次上書きされ、カラー画像が記録される。
カラー画像が記録された用紙Pは、搬送機構130によって主搬送路131dを経由して排紙トレイ121に排出される。
なお、両面記録モードが設定されている場合は、排紙トレイ121に一旦排出された用紙Pは、再び主搬送路131eに戻り、反転搬送路132を経由して再び主搬送路131bを経由して記録位置102に搬送され、液滴吐出ヘッドユニット141Y、141M、141C、141Kによって前回記録された用紙Pの面と反対の面にカラー画像が記録される。
(第6の実施の形態の効果)
上述した第6の実施の形態によれば、印字性能に優れた液滴吐出ヘッドを用いているので、高精細、高画質のカラー画像を提供することができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、発明の要旨を変更しない範囲内で種々変形実施が可能である。また、各実施の形態の構成要素は、発明の要旨を変更しない範囲内で任意に組み合わせることができる。
本発明の液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置は、液滴を吐出することによって高精細な画像情報のパターンを形成することが要請される各種産業分野、例えば、高分子フィルムやガラス表面上にインクジェット法を用いてインクを吐出してディスプレイ用カラーフィルタを形成したり、半田ペーストを基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成したり、回路基板の配線を形成する等の電気・電子工業分野、ガラス基板等に反応試薬を吐出してサンプルとの反応を検査するバイオチップを製造する医療分野等で有効に利用される。
本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出ヘッドを示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るヘッドユニットの平面図である。 図3(a)のB−B線断面図である。 図3の分解斜視図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係るヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)、(d)は位置決めノルズから液体を吸引する様子を示す断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係るヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は(a)のD−D線断面図、(c)、は位置決めノルズから液体を吸引する様子を示す断面図、(d)、(e)は、位置決めノズルを封止する様子を示す断面図である。 (a)は、本発明の第3の実施の形態に係るヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は、(a)のE−E線断面図、(c)は、位置決めノルズから液体を吸引する様子を示す断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係るヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は、(a)のF−F線断面図である。 (a)は、本発明の第5の実施の形態に係るヘッドユニットを吐出側から見た平面図、(b)は、(a)のG−G線断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る液滴吐出装置を適用したカラープリンタの構成図である。
符号の説明
1 液滴吐出ヘッド
2 ベース部材
2a 下面
3 ヘッドユニット
3a 上面
3A 1列配置ユニット
4 位置決め用接着剤
5 中間部材
5a 下面
6 ボルト
15 専用吸引キャップ
16 メンテナンンスキャップ
21 ベース部材の裏面
31 ヘッドユニットの表面
32 ノズルプレート
32a 液滴吐出ノズル
32b 位置決めノズル
32c 空間通路
32d 大気開放孔
32e 封止剤
33 プールプレート
33a 連通孔
33b 液プール
34A,34B 供給孔プレート
34a 連通孔
34b 供給孔
34c 供給路
35 供給路プレート
35a 連通孔
35b,35c 供給路
36 圧力発生室プレート
36a 圧力発生室
36b 供給孔
37 振動板
37a 供給孔
38 圧電素子
38a 個別電極
38b 共通電極
42 フレキシブルプリント配線基板(FPC)
42a 導通パターン
50 液体中継部材
51 液体貯留室
120 給紙トレイ
121 排紙トレイ
130 搬送機構
131a〜131e 主搬送路
132 反転搬送路
133 ピックアップロール
134 搬送ロール
135 無端ベルト
136 駆動ロール
137 従動ロール
141Y、141M、141C、141K 液滴吐出ヘッドユニット
142Y、142M、142C、142K インクタンク
143 帯電ロール
144 プラテン
145 メンテナンスユニット
100 カラープリンタ
101 筐体
102 記録位置
S1 第1の積層体
S2 第2の積層体
P 用紙
Q 紙送り方向

Claims (11)

  1. 記録媒体の送り方向に直交する方向に長尺なベース部材と、前記ベース部材の下面に整列して接合又は支持される複数のヘッドユニットとを備えた液滴吐出ヘッドにおいて、
    前記ヘッドユニットは、液体流路を経由して液滴を吐出する複数の液滴吐出ノズルと、前記ベース部材の下面に複数の前記ヘッドユニットを整列させる際の隣接ヘッドユニットのアライメントに用いられる、前記液体流路とは連通せずに所定の空間通路に連通した、前記液滴を吐出しない複数の位置決めノズルであって、その少なくとも2つは前記空間通路を経由して互いにのみ連通するとともに、それぞれが相互に大気に開放された位置決めノズルとを有し、
    前記空間通路および前記位置決めノズルは、前記液体流路および前記液滴吐出ノズルよりも、前記液体が流れた場合の流路抵抗が小であり、専用吸引キャップを前記位置決めノズルの片方ずつに連結して、個別吸引することによって、前記空間通路および前記位置決めノズルに浸入して残留した液体を排出することが可能なことを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記液滴吐出ノズルは、ノズルプレートに形成され、前記空間通路は、前記ノズルプレートレート内に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記ヘッドユニットは、2組以上の前記位置決めノズルを有し、複数の前記液滴吐出ノズルの全体が形成される領域の重心に相当する点に対して、ほぼ点対称の位置に前記位置決めノズルが配設されていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 前記ヘッドユニットは、複数の前記位置決めノズルを有し、前記位置決めノズルの前記空間通路は互いに連通することなく、それぞれが封止可能に大気に開放されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  5. 前記位置決めノズルの開口面積は、前記液滴吐出ノズルの開口面積よりも大であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  6. 前記位置決めノズルは、複数の前記液滴吐出ノズルの周縁部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  7. 前記位置決めノズルは、最外部に位置する前記液滴吐出ノズルから、前記液滴吐出ノズルの配列ピッチのn倍(nは1〜2の整数)離れた位置に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  8. 前記位置決めノズルが連通する前記空間通路は、液体中継部材の液体貯留室に連通していることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  9. 前記ヘッドユニットとして、前記液滴吐出ノズルが1列に配設された1列配置ユニットの複数が、所定角度傾斜して並列する状態で、前記ベース部材の下面に整列して接合又は支持されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  10. 前記ヘッドユニットとして、前記液滴吐出ノズルが1列に配設された1列配置ユニットの複数が、千鳥状に配列する状態で、前記ベース部材の下面に整列して接合又は支持されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  11. 記録媒体の送り方向に直交する方向に長尺なベース部材と、前記ベース部材の下面に整列して接合又は支持される複数のヘッドユニットとを有する液滴吐出ヘッドを備え、駆動信号に応じて前記複数の液滴吐出ノズルから前記記録媒体に向けて液滴を吐出する液滴吐出装置において、
    前記液滴吐出ヘッドは、
    前記ヘッドユニットが、液体流路を経由して液滴を吐出する複数の液滴吐出ノズルと、前記ベース部材の下面に複数の前記ヘッドユニットを整列させる際の隣接ヘッドユニットのアライメントに用いられる、前記液体流路とは連通せずに所定の空間通路に連通した、前記液滴を吐出しない複数の位置決めノズルであって、その少なくとも2つは前記空間通路を経由して互いにのみ連通するとともに、それぞれが相互に大気に開放された位置決めノズルとを有し、
    前記空間通路および前記位置決めノズルは、前記液体流路および前記液滴吐出ノズルよりも、前記液体が流れた場合の流路抵抗が小であり、専用吸引キャップを前記位置決めノズルの片方ずつに連結して、個別吸引することによって、前記空間通路および前記位置決めノズルに浸入して残留した液体を排出することが可能なことを特徴とする液滴吐出装置。
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